JP2001194358A - 金属イオンの検出方法及びこれを実施するための金属イオン検出装置 - Google Patents

金属イオンの検出方法及びこれを実施するための金属イオン検出装置

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JP2001194358A
JP2001194358A JP2000375839A JP2000375839A JP2001194358A JP 2001194358 A JP2001194358 A JP 2001194358A JP 2000375839 A JP2000375839 A JP 2000375839A JP 2000375839 A JP2000375839 A JP 2000375839A JP 2001194358 A JP2001194358 A JP 2001194358A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い検出限界を有しながら高精度で微細量の
金属イオンを定量分析し得る、新しい金属イオン検出方
法および金属イオン検出装置を提供する。 【解決手段】 パイプ形態の反応管22、試料導入管2
3a,23b及び試料排出管28を具備したセル20
と、放出された光の光量を測定するためのセンサーと、
測定された光量を処理して金属イオンの濃度を求めるた
めのコントローラとを含む金属イオン検出装置では、ル
ミノールと過酸化水素とを含む試料及び金属イオンを含
む試料を各々独立的に一定な空間に連続的に導入し、導
入された各試料が一定な空間内の経路に沿って動くよう
にしてこれらが出合うと同時に混合されて反応して所定
の波長を有する光を放出するようにし、反応が完了した
試料を排出し、前記放出された光の強さを測定し、測定
された光量を処理して前記金属イオンの濃度を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属イオンの検出
方法及びこれを実施するための金属イオン検出装置に関
するものであり、詳細には、微量の金属イオンを定量分
析することができる方法及びこれを容易化した方法を実
施することができる金属イオン検出装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】無機試料のうちで、金属イオンを分析す
る時は、一般的に、AAS(atomic absor
ption spectroscopy)、ICP−A
ES(inductively coupled pl
asma−atomic emission spec
troscopy)、ICP−MS(inductiv
ely coupled plasma−mass s
pectroscopy)等のような分光法が使用され
る。しかし、このような方法を用いると多大な維持費用
がかかり、特に火花を利用したり高温のプラズマを利用
したりするので、これらによる安全上の問題が生じる。
これに加えて、機器自体が高コストであり、かつ、その
作動が難しいという問題もある。このような問題点を克
服する方法として、優れた感度と低い検出限界とを有し
た多様な放出分光分析法が多数使用されている。多様な
放出分光分析法のうちで最近多くの関心を引いている分
析法としては、化学ルミネセンス(chemical
luminescence)分析法がある。
【0003】ルミネセンスは、物質が吸水したエネルギ
ーを光として放出する現像の一種として定義されている
が、この現像により放出される光それ自体を指す時もあ
る。ルミネセンスは、エネルギーを与える刺激の種類に
従って、光ルミネセンス、X線ルミネセンス、電界ルミ
ネセンス、熱ルミネセンス、化学ルミネセンス、発酵ル
ミネセンス等に分かれる。エネルギーを吸水した電子系
は、たまに中間段階を経て、励起した高エネルギー状態
から低エネルギーの基本(ground state)
状態に転移することにより光を放出するが、スペクトル
の波長、偏光、残光等は、ほぼ物質の電子状態を反映す
る固有の性質である。ルミネセンスを蛍光及び残光に分
類する場合もあるが、一般的には、蛍光はルミネセンス
のような意味で使われる場合が多い。
【0004】特に、化学ルミネセンスは、物質を励起状
態にするエネルギーを化学反応から得て放出される光を
測定する方法をいう。大部分の有機化合物は酸化する時
に弱い化学ルミネセンスを示し、特にルミノール(lu
minol)、ルシゲニング(lucigenin)、
ロフィン(lophine)等の含窒素複素環式化合物
は緑青色の強い化学ルミネセンスを示す。今まで知られ
た大部分の化学ルミネセンスはアルカリ性溶液において
酸化に随伴するものである。大部分の化学ルミネセンス
の色は青磁、青、緑青などであり、これのスペクトルは
大体に400〜500nmの領域で極大を示す可視部ス
ペクトルである。
【0005】特に、化学ルミネセンスを示す代表的な例
としてのルミノール(5−アミノ(amino)−2、
3−ジヒドロ(dihydro)−1、4−フタラジン
ディオン(phthalazindion))は、融点
が319〜320℃である白色の固体として今まで知ら
れている化学ルミネセンスを示す物質のうちでルシゲニ
ングとともに一番強い光を放出することが知られてい
る。これは3−ニトロフタリック酸無水物等及びヒドラ
ジンにより得られる3−ニトロフタリック酸ヒドラジド
の還元に用いられる。ルミノールの水溶液はアルカリ性
であり、酸素、オゾン、過酸化水素、ハイポ塩素酸塩等
により酸化される時に青色の化学ルミネセンスを示す
が、過酸化水素にFe(II)イオンを加えた場合には、
特に放出する光の強さが大きくなる。ルミノールのアル
カリ性水溶液における化学ルミネセンスの放出スペクト
ルは、溶媒に従って若干の差はあるが、350−600
nm領域で見られ、426nm付近で極大値を有する。
ルミノールの化学ルミネセンスは、これの最終酸化生成
物である3−アミノフラリック酸イオンの蛍光と関連す
ると見ることが望ましい。
【0006】銅、鉄、コバルト及びクロム等のような金
属の検出方法は色々なものが報告されている。そのうち
で特に過酸化水素によるルミノールの酸化反応で触媒と
して使用される特定金属イオンの微量濃度変化に従う化
学ルミネセンスの強さ変化を用いる方法はよく知られて
いる。過酸化水素及びルミノールが過剰である場合に、
化学ルミネセンスの放出量(emission int
ensity)は広い範囲で金属イオンの濃度に比例す
る。これによって、Cr(III)、Mn(II)、Fe(I
I)、Fe(III)、Co(II)、Ni(II)、Cu(I
I)等のような多種類の微量金属を分析することにも、
この反応が頻繁に利用されている。アルカリ性溶液内で
は、酸素は、例えば、Fe(II)金属イオンを早く酸化
させて水酸化鉄(III)を作る。ルミノール水溶液の酸
化メカニズムは正確に知られていないが、溶解された酸
素がルミノールと反応することによってFe(II)酸化
物の中間体が得られるという見解もある。
【0007】このように、ルミノールを利用した化学ル
ミネセンス分析法による触媒に使用される微量金属の分
析は、早く、感度が高く、かつ高価な機械を必要としな
いという点で相当に有益である。しかし、ルミノールの
化学ルミネセンス反応に金属イオンが及ぼす影響は、過
酸化水素の存在の有無、溶液のpH、使用された緩衝溶
液システムの種類、酸素の存在の有無、金属イオン混合
物の種類等に従って相違する。従って、まずこのような
条件を適切に組合せて最適値を設定し、設定された条件
下で金属イオンの濃度に従う化学ルミネセンスの放出量
の関係を調査して標準検定曲線を作成した後、未知試料
に対して化学ルミネセンスの放出強さを測定してこれを
標準検定曲線と比較することで、逆に金属イオンの濃度
を決定することができる。
【0008】特に、最近は、化学種に含まれたいくつか
の金属イオンは、過酸化水素が無くても水溶液内でルミ
ノールから化学ルミネセンスを発生することが知られて
いる。例えば、Fe(II)、Fe(CN) 3−、Mn
、AuCL 、SbCL 、V(IV)、V
(II)等がそれに該当する。このような反応のうちで一
番広く研究されたことの1つが、ルミノールとFe(I
I)との反応である。しかし、過酸化水素を添加しなけ
れば最大ピークを得ることが難しいので、これを添加す
ることが望ましい。
【0009】以下、ルミノールの酸化反応により放出さ
れる化学ルミネセンスを利用した金属イオンの分析法に
ついて詳細に説明する。
【0010】図1には、金属イオンを検出する従来方法
を説明するために従来の装置に設けられたセルの断面図
を示した。セル10において、反応容器12は、例え
ば、高さが2cmであり外直径が12mmであるホウケ
イ酸ガラスで製造され、反応容器12の底面には外直径
が3mmである3個の空気及び試料導入管13a、13
b、13cが具備されており、これらの上面には外直径
が3mmである試料排出管18が設置されている。これ
ら2つの試料導入管13b,13cには試料注入管14
b,14cが連結されており、1つの試料導入管13a
には空気注入管14aが連結されている。容器12内部
の矢印は試料の主な流れを示し、図示符号16は窒素、
酸素等のような空気玉を意味する。このようなセルを使
用して金属イオンを検出する方法を以下に説明する。
【0011】まず、ルミノールを0,1M KOH−H
BO緩衝溶液に溶かす。過酸化水素を水に希釈して
過酸化水素溶液を準備しておく。0.100Mの標準F
e(II)溶液は、FeSOを酸性溶液に溶解させるこ
とにより準備しておく。空気注入管14a及び空気導入
管13aを通じて窒素ガスを供給しながら、試料注入管
14b、14c及び試料導入管13b,13cを通じて
準備された試料を、注射ポンプによって例えば約4ml
/分の速度で注入する。この時、ルミノール溶液及び過
酸化水素溶液は各々別々の貯蔵容器に入れておいた後、
試料導入直前に混合して1つの試料導入管、例えば14
bを通じて注入するようにして、Fe(II)溶液は残り
の1つの資料導入管、例えば14cを通じて注入するよ
うにする。
【0012】注入された試料は、注入される方向に加わ
る力及びガス玉が上部に移動することによって矢印方向
に従って容器の上部に移動した後に帰る方式として、容
器内で動きながら混合されて反応することになる。過剰
な注入量の試料は、注入される試料の速度に応じて容器
上端の試料排出管を通じて排出される。反応が進行する
間に、反応容器では蛍光が放出されるが、これを増幅し
て電流に転換した後、光の強さを測定するようにする。
測定された光の強さに応じてFe(II)の量を求めるこ
とになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した方法
により光の強さを測定する場合、反応容器は円筒形で試
料導入管に比べて直径が大きいので、同一時間内に反応
物間の完璧な混合がなされない。これに加えて、先に注
入された試料が先に排出される場合には均一な光の強さ
が得られるが、セルの構造上前に注入された試料が後に
導入された試料の放出強さに影響を与える、いわゆる記
憶効果(memory effect)が生じる。これ
に加えて、空気玉を注入する必要があるので、それによ
り蛍光が散乱して測定の安定度及び再現性に影響を与え
る。これらにより、定量分析のための装置としては容易
に使用することができるが、金属イオンの濃度を正確に
測定することは相当に困難である。結局、前記した装置
は金属イオンの定量分析用としては容易に使用すること
ができるが、精度が低下するとともに再現性が不足する
ので、定量分析のための装置としては多く欠点を内包し
ていることになる。
【0014】本発明の目的は、上述したような従来技術
の問題点を解決するために、低い検出限界を有しながら
もほとんど完璧な定量分析が可能な新しい金属イオン検
出方法を提供することである。
【0015】本発明の他の目的は、上述した金属イオン
の検出方法を半導体工程に容易に適用することができる
金属イオン検出方法を提供することである。
【0016】本発明のさらに他の目的は、コストダウン
しながら金属イオンの検出のために使用される反応物が
反応容器内に留まる時間(retention tim
e)を増加させて記憶効果を無くしながら完全に混ぜて
反応が十分になさるように誘導することにより、金属イ
オンを容易に検出することができるようにした金属イオ
ン検出装置を提供することである。
【0017】本発明のさらに他の目的は、金属イオンの
検出のために利用される反応の進行中に放出される光を
損失なしに最大の集光効率(collection e
fficiency)を有することができるように集光
することにより、これを容易に処理することができて感
度を高めることができる金属イオン検出装置を提供する
ことである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した本発明の目的を
達成するために、本発明では、ルミノールと過酸化水素
とを含む試料及び金属イオンを含む試料を各々独立的に
一定な空間に連続的に導入する段階と、同時に導入され
た各試料が一定な空間内の経路に沿って同時に動きなが
ら反応して所定の波長を有する光を放出するようにする
段階と、前記放出された光の光量を測定する段階と、測
定された光量を処理して前記金属イオンの濃度を求める
段階とを含む金属イオンの検出方法を提供する。
【0019】特に、本発明方法は、前記金属イオンを含
む試料の溶媒が水である場合だけでなく、C1〜
水溶性飽和アルコールまたはこれらの混合物である場合
も容易に適用することができる。C1〜は炭素水が
1〜6個である炭素化合物を意味する。水溶性飽和アル
コールの具体的な例としてIPA(isopropyl
alcohol)を挙げることができる。
【0020】前記放出された光は、微量の金属イオンま
でも検出が可能になるように別々に集光して、測定する
光量が最大に多くなるようにすることが望ましい。
【0021】このような本発明方法は、半導体工程で洗
浄液に使用されるIPAに含まれた金属イオンの濃度を
オンライン(on−line)で検出する場合に、容易
に使用することができる。
【0022】上述した本発明のさらに他の目的は、下端
部に2つの試料導入管を具備して上端部に1つの試料排
出管を具備したセルであって、前記試料導入管の直径の
1〜10倍の直径を有するとともに試料の反応のうちに
放出される光を透過させるためのパイプ形態の反応管を
含むセルと、放出された光の光量を測定するためのセン
サーと、測定された光量を処理して金属イオンの濃度を
求めるためのコントローラとを含む金属イオン検出装置
により達成される。
【0023】前記金属イオン検出装置が、前記セルの外
周面を覆いかぶせるように半球形に形成され内表面に反
射膜が形成された集光器と、前記集光器を支持するとと
もに試料の導入及び排出のために所定の試料導入管及び
試料排出管が通過するようにするためのホールを具備し
た絶縁体から成るホルダーとをさらに含むことが望まし
い。
【0024】前記セル及び前記集光器は、石英またはサ
ファイアから成ることが望ましいが、石英から成ること
がより望ましく、前記反射膜にはアルミニウムまたは銀
箔紙でコーティングされることが望ましく使用される。
また、前記金属イオン検出装置が、前記集光された光を
増幅するための増幅器、及び前記増幅された光を電流に
転換させるための電流転換器をさらに含むことが望まし
く、前記2つの試料導入管を通じて前記セル内部に各々
の試料を導入するための少なくとも1つの注射ポンプを
さらに含むことが望ましい。また、外部光による影響を
最大限に遮断するために、前記セル、前記集光器及び前
記ホルダーは暗室内に設置することが望ましい。
【0025】導入された試料は、前記反応管に沿って試
料排出管に向けて進行することになるので、導入される
試料を容易に混合させて排出される前に反応がほとんど
完結されて反応に随伴する光の放出が完全になされた後
に排出させることができるように、パイプ形態の反応管
を与えられた空間内に適切な形態に設置するようにす
る。ただし、反応管が多すぎる空間を占めたり長すぎた
りすると、放出される光を測定することが難しいので、
可能な限り狭い空間内に可能な限り長く反応管が集まる
ことができる構造で設置することが望ましい。
【0026】例えば、前記反応管は円形で連続的に積層
されたヘリカル構造を有するように製作することができ
るが、このような金属イオン検出装置を使用する場合、
導入された試料はヘリカル構造に沿って進行するので、
回転しながら進行するようになり、別々の混合手段が無
くても容易に混合することができる。この外にも、ジグ
ザグ型や不均一に絡んだ構造等も可能であるが、試料の
混合および製作を容易にするための問題を考慮して、適
切な形態で製作することができる。
【0027】本発明方法によると、ルミノール反応を起
こす各試料が反応容器内で十分に均一に混合されて反応
がほとんど完結された後に排出される。これに加えて、
試料は導入された時間的な順序によって連続的に移動し
ながら反応を実施して、導入された順序通りに排出され
る。即ち、始めに導入された試料が始めに排出され、後
に投入された試料が後に排出される。このような効果に
より、放出される光を利用して金属イオンの量を定量的
に算出することができるようにした。検出可能な金属イ
オンには、Fe(II)、Cu(II)、Cr(II)及びC
o(II)等を挙げることができ、特に金属イオンの濃度
が重量比として約0.01乃至5.00ppmの範囲で
ある場合には、ほとんど完璧に検出することができ、数
百ppt乃至数ppb領域まで検出することができる。
【0028】このような方法を可能にするために、本発
明は、各反応物が容器内で完璧に混合されて反応が完結
される時まで十分な時間を提供してくれるように反応維
持時間が大きく向上された金属イオン検出装置を提供す
るものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態によ
る金属イオン検出装置を添付された図面を参考にして詳
細に説明する。その際、装置の説明に加えて、この装置
を利用した金属イオンの検出方法も説明する。なお、本
発明方法は上述した装置のみに限定されるものではな
い。
【0030】図2は本発明の金属イオン検出装置に用い
られるセルの断面図である。
【0031】まず、セル20の構成を説明する。セル2
0は、反応管22と、“Y”字形態に製作された2つの
試料導入管23a,23bと、試料排出管28とにより
構成されている。前記試料導入管23a,23bには試
料注入管24a,24bが各々挿入されている。前記セ
ル20は、例えば、直径が1.5〜1.9cmであり、
高さが1.9〜2.3cmである。前記反応管の直径は
3〜50mmであり、前記試料導入管23a,23bの
外部直径は3〜5mmになるように製作することができ
る。
【0032】このような構成を有するセルでは、試料注
入管24a,24b及び試料導入管23a,23bを通
じて各試料が導入されると、一定の半径を有するように
円形に積層された構造を有するパイプ形態の反応管に沿
って各試料が流れるので、反応管内に試料が導入される
と同時に各試料は混合されて反応が始まることになる。
【0033】また、各試料は反応管を沿って回転しなが
ら上昇するので、試料間ではさらに均一な混合がなされ
て排出される前に反応はほとんど完結する。そのため、
従来の装置のように試料間の均一な混合を誘導するため
に別々に空気玉を注入する必要はない。これに加えて、
反応管が相当に長いパイプとして積層された構造を有す
るので、反応管内に試料が留まる時間が相当に長くな
り、始めに導入された試料が始めに排出されることにな
る。
【0034】ルミノール及び過酸化水素の導入速度を1
〜5ml/分にするとともに、前記金属イオンを含む試
料の導入速度を1〜10ml/分にした時、前記した規
格を有するセルに試料が留まる時間は少なくとも30秒
以上であり、このような留まる時間の間にルミノールの
酸化反応は99%以上進行されることが確認された。
【0035】図3a及び図3bは図2に示した金属イオ
ン検出装置のセルの底面図及び上面図である。図中、試
料導入管23a,23b及び試料排出管28は、積層さ
れた反応管22をなす円の中心点を基準にする時、互い
に反対位置に形成されているが、これは試料間の混合を
少しでもさらに容易にするためにしたことである。しか
し、これらをいずれの位置に形成しても差し支えない。
【0036】セル内で金属イオンを触媒にするルミノー
ルの酸化反応が進行する間に放出される光は、可能であ
れば全量を集光して測定する方がよいが、現実的に不可
能であるので、出来る限り多量の光を集光した方が有利
である。このために、本発明では、セルの周囲に半球形
の集光器を設置した。
【0037】図4a及び図4bは図2に示した金属イオ
ン検出装置のセルを集光器に装着した構造を示すための
斜視図及び側面図である。セル20の外部には、これを
覆いかぶせるように半球形に形成された集光器30及び
集光器30を支持するためのホルダー40が具備されて
いる。ホルダー40の上部、下部にはそれぞれ、試料排
出管28及び試料導入管23a,23bが通過できるよ
うに3個のホールが形成されている。
【0038】セル20及び集光器30は、放出される蛍
光を最大に透過させることができるようにするために石
英によって製造することが望ましい。集光器30の表面
には、入射される光を一個所に反射させながら集光する
ことができるように反射膜を形成するが、この反射膜に
はアルミニウム膜または銀箔紙を使用するのが望まし
い。ホルダー40は、光の増幅のために高圧が印加され
る増幅器と隣接して配置されるので、絶縁体で形成する
ことが望ましく、また、蛍光がホルダーの外部に漏出す
ること及び外部光がホルダーの内部に入射することを防
止するために、ホルダーを黒い色に製造することが望ま
しい。
【0039】セルの内部に外部光が入射しないように注
意しなければならないが、このためにセル及び集光器を
内蔵したホルダーは、これと密接に接触する増幅器とと
もに別々のケースから成る暗室内に設置することが望ま
しい。また、試料注入管、試料導入管、試料排出管を通
じても外部光が入射することがあるので、これらの場合
の光を遮断することができるように、試料注入管、試料
導入管、試料排出管を光遮断物質により覆っておくこと
が望ましい。
【0040】図5は前記セル、集光器、ホルダーを含む
本発明による金属イオン検出装置の全体的な構成を示す
ブロック図である。製造したルミノール試料及び過酸化
水素(H)試料を貯蔵する容器3と、金属イオン
を含む試料の貯蔵容器4とが具備されており、これらを
一定な速度でセル20の内部に注入するための第1及び
第2ポンプ7,8が各々の容器に具備されている。前記
ルミノール試料及び過酸化水素試料は、各々別々の貯蔵
容器に貯蔵された後に、セル内部に注入される直前に混
合するようにして使用することが望ましい。これらを適
切な混合比で混合することにより、同一の貯蔵容器に貯
蔵した後に注入することもできる。セル20の外周面に
は集光器30が具備されており、これと接触するように
増幅器50が設置されている。集光器30の半球形切断
面には、増幅器50の光受光部を密着するように接触さ
せるようにする。この光受光部には光センサーが具備さ
れており、この光センサーを通じて光を測定してすぐに
光を増幅するようにする。続いて、集光されて増幅され
た光を電流信号に転換するための電流転換器70が設置
され、コントローラ80及びディスプレー画面90が順
次に具備されている。コントローラ80は、入力された
電流信号を処理して金属イオンの濃度を求め、これを画
面に表示(display)する機能を有するとともに、増幅
器に印加する電圧を制御する機能を有する。
【0041】このような金属イオン検出装置を使用して
金属イオンを検出するための全体工程は図6に示した流
れ図のようになる。まず、ルミノール試料及び過酸化水
素試料を準備する(S1)とともに、金属イオン試料を
製造して試料貯蔵容器に各々貯蔵する(S2)。次に、
注射ポンプ、連動(ギヤ)ポンプ等を使用して準備され
た試料を一定速度でセルの内部に注入して(S3)、持
続的なルミノールの酸化反応を誘導するようにする。こ
れら試料は、持続的に導入することにより導入量と同量
が排出されるが、試料が本発明の装置に具備された反応
管に沿って進行しながら十分に混合されて十分な時間の
間に反応を起こすため、ほとんど反応が完了した状態で
排出される(S4)。
【0042】次に、反応により放出された蛍光を集光し
て検出し(S5)、これを再び増幅(S6)した後、電
流に転換する(S7)。この電流信号を処理して金属イ
オンの濃度値を求めて、これを画面に表示(ディスプレ
ー)して(S8)、観察者が認識することができるよう
にする。
【0043】実際には、金属イオンの濃度を知るために
は、溶媒、溶液のpH、ルミノール試料の濃度、注入条
件等のような全ての条件を一定に維持しながら、特定金
属イオンの濃度のみを変化させながら光の強さを求め
て、これを利用して金属イオンの濃度に従う光の強さを
示す検定曲線を得る。以後、金属イオンの濃度が未知の
試料を本発明の金属イオン検出装置に導入して光量を測
定し、前記検定曲線に基づいて金属イオンの濃度を求め
ることになる。
【0044】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて詳
細に説明する。以下の各実施例では、各種の与えられた
条件下で、Fe(II)の濃度を変化させながら検定曲線
を得る方法を例示している。
【0045】以下の各実施例では、蒸留水は、バンステ
ード社(Barnstead company)の脱イ
オンシステムで製造した18Mオーム蒸留水を使用し
た。セルは、反応管に積層される円の直径が1.7cm
で高さが2.1cmであり、試料導入管の外部直径が4
mmになるように製作した。増幅器としては、光電子増
倍管(PMT:photomultiplier)を使
用した。電流転換器は、キトリック社(Keithle
y co.,486 autoranging)のピコ
アンメータ(picoammeter)を使用した。ル
ミノール及び過酸化水素試料は、ゾビン−イボン社(J
ovin−yvon co.)の連動(ギヤ)ポンプを
使用して注入した。金属イオン試料は、GUN−A機電
のKASP005/150MT PTEE注射ポンプを
使用して注入した。ルミノールは、シグマ−アルドリチ
社(sigma−aldrich co.,Ltd.)
の試薬を購入して使用した。
【0046】<実施例1>まず、ルミノールをこれのナト
リウム塩に製造してから、アルカリ水溶液で再結晶させ
て精製した。次に、HBOの濃度を一定に維持しつ
つKOHの量を変化させて、pHが11である0.1M
KOH−HBO緩衝溶液を製造した。次に、精製さ
れたルミノールナトリウムをKOH−HBO緩衝溶
液に溶解させて0.01Mになるようにした。そして、
FeSO1gを水1000gに溶解させて貯蔵溶液を
作った後、この貯蔵溶液の一部を取って順次に希釈し
て、0.01ppmの標準Fe(II)溶液を製造した。
【0047】続いて、セルの内部に溶媒を注入した後、
ルミノール試料及び過酸化水素試料は連動(ギヤ)ポン
プの回転数を合わせることにより1.3ml/分の速度
でセル内部に注入し、イオン試料は注射ポンプを利用し
て5ml/分の速度で注入した。次に、セルから放出さ
れる蛍光を集光した後、約500Vで作動されるPMT
を利用して光を増幅した。その後、増幅された光をピコ
アンメータを使用して電流に転換し、電流に転換された
データを処理して光の強さを測定した。このような実験
を5回反復して実施した。その結果を表1に示す。
【0048】<実施例2−5>以下の点以外は実施例1と
同一な方式を実施した。即ち、貯蔵溶液の一部を取って
希釈して0.05ppm、0.10ppm、2.50p
pm及び5.00ppmの標準Fe(II)溶液を各々製
造した。各金属イオン濃度別に同一な実験を5回ずつ反
復して実施した。その結果を上記表1に示す。
【0049】<実施例6−10>以下の点以外は実施例1
−5と同一な方式を実施した。即ち、水に代えて水90
重量%及びIPA10重量%の混合液を、金属イオンを含
む試料の溶媒として使用した。その結果を表2に示す。
【0050】<実施例11−15>以下の点以外は実施例
1−5と同一な方式を実施した。即ち、水に代えて水5
0重量%及びIPA50重量%の混合液を、金属イオンを
含む試料溶媒として使用した。その結果を表3に示す。
【0051】<実施例16−20>以下の点以外は実施例
1−5と同一な方式を実施した。即ち、水に代えてIP
Aを、金属イオンを含む試料溶媒として使用した。その
結果を表4に示す。
【0052】<比較例1−4>以下の点以外は実施例1、
2,3及び4と同一な方式を実施した。即ち、各々金属
イオンを含まない溶媒のみを使用した。その結果を表
1,2,3及び4に金属イオンの濃度が0.00ppm
である場合として各々示す。なお、表1,2,3及び4
に示した結果を各々、図7,8,9,10,11及び1
2に示す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】図7は本発明方法に従って試料を分析した
結果を示すグラフであり、水を溶媒として使用した場合
に該当する。このグラフにおいて、直線性は0.993
4で、感度は3.1213E−08A/ppbであっ
た。Fe(II)の濃度変化に従う光の強さの変化値、即
ち、傾きが感度になるが、直線の傾きが険しいと感度が
高い状態であり、感度が高ければ金属イオンの濃度が若
干変わっても光の強さは大きく変わるという意味にな
る。
【0058】図8は本発明方法に従って試料を分析した
結果を示すグラフであり、10%IPAを溶媒として使
用した場合に該当する。このグラフにおいて、直線性は
0.9991で、感度は6.8631E−09A/pp
bであった。
【0059】図9及び図10は本発明の方法に従って試
料を分析した結果を示すグラフであり、50%IPAを
溶媒として使用した場合に該当する。図10では、直線
性は0.9999で、感度は2.8621E−09A/
ppbであった。
【0060】図11及び図12は本発明の方法に従って
試料を分析した結果を示すグラフであり、100%IP
Aを溶媒として使用した場合に該当する。図12では、
直線性は0.9409で、感度は7.8303E−10
A/ppbであった。
【0061】上記図9及び図11の場合には、完璧な直
線性が得られないことが分かるが、これは相当に小さい
スケールで示したためである。図10及び図12のよう
により大きいスケールで見ると、ほとんど直線に近い結
果であることを確認することができる。
【0062】前記表1−4及び図7−12のように濃度
帯別に光の強さを測定してグラフを得て、このグラフの
検定曲線を標準にして所望の試料の金属イオン濃度を決
定するようにする。勿論、セルは同一なセルを使用すべ
きものであり、他の試料条件は一定に設定された条件に
しなければならない。
【0063】その結果を見ると、溶媒として水を使用し
た場合に一番満足する結果が得られることが分かる。し
かし、IPAを使用した場合や水とIPAの混合液を使
用した場合にも、その直線性や感度には格別の影響がな
いので、得られた結果が相当に満足なものであることが
分かる。これは相当に大きい意味を有すると言える。従
来は溶媒として水のみを使用したが、有機溶媒も使用す
ることができるという意味になる。
【0064】特に、本発明に従う金属イオン検出装置
は、半導体工程で排出される色々な溶液の金属イオン濃
度測定のために応用できる装置として使用することがで
きるようになる。特に、洗浄液および溶媒として頻繁に
使用されるIPAの場合、不純物としてこれに含まれた
金属イオンの量をオンラインで測定することができると
いう意味になる。従って、以前に頻繁に用いられたAA
S分析法の代わりに、費用が安くて処理が早いのに感度
がよく、正確度が高い本発明を適用できるという意味に
なる。このため、本発明の装置を半導体工程の実施後に
IPAを含む溶液が排出される位置に簡単に設置するこ
とで、各ライン別に工程が正しく進行しているか否かを
溶液の排出とほとんど同時に判断することができ、工程
が正しく進行していない場合に生じる不具合を未然に防
止することができる。
【0065】このような工程の例としては、次のような
工程がある。半導体素子の製造のためには多数の写真エ
ッチング工程が必要である。これは露光により溶解度が
変化するフォトレジストの塗布、これの乾燥及び加熱、
露光及び現像等の、一連の工程の実施を要する。現像に
よりフォトレジストパターンを得て、これを利用して所
定のエッチング工程を実施して、下部の膜を所望のパタ
ーンに形成する。以後、ストリッピング工程を実施し
て、残ったフォトレジストを除去することで、所望の下
部膜パターンを得ることになる。
【0066】前記現像工程の実施時に使用される現像液
は、陰性フォトレジストである場合にはキシレンを含む
N−ブチルアセテートが頻繁に使用され、陽性フォトレ
ジストである場合には水酸化カリウムや水酸化ナトリウ
ム等のアルカリ性溶液が頻繁に使用される。共通的に使
用される陽性フォトレジストの場合、現像速度は前記2
つの溶液及び水の混合比により調節される。このような
現像液の長所は、洗浄液が水であるという点である。し
かし、ウェーハに残ったナトリウムやカリウムは、特に
MOS素子に影響を及ぼす。従って、カリウムやナトリ
ウムに敏感な素子の場合には、2〜3%のテトラメチル
アンモニウム(tetramethylammoniu
m)ヒドロクサイド(hydroxide)やクロリン
(chlorine)アンモニウムヒドロクサイドとを
水とともに混合した現像液を頻繁に使用する。
【0067】使用した現像液はきれいに洗浄しなければ
ならないが、このために主にIPAを使用する場合があ
る。特に、フォトレジストパターンを利用してエッチン
グすべき下部膜が金属膜である場合、現像後に現像液が
残っていると金属に不良(damage)を発生させる
ことがあるので、これの徹底的な洗浄が要求される。こ
の場合、本発明の装置を使用して排出される溶液内の金
属イオン濃度をその場で測定することにより現像液の洗
浄完了の有無を判断することができる。
【0068】これに加えて、IPAに不純物が含まれて
いるか否かを感知したり、化学薬品の誤投入を即座に感
知して、その化学薬品が引き起こす事故を未然に防止す
ることができる。
【0069】なお、上記においては有機溶媒の例として
IPAを使用した場合を説明したが、IPAは半導体工
程で頻繁に使用される溶媒であるので、具体的な例とし
て挙げたに過ぎず、IPA以外に、極性を有しながらI
PAと類似した特性を有する溶媒を用いることができ
る。本願発明者の反復的な実験の結果、IPA以外に
も、メチルアルコール、エチルアルコール、ブチルアル
コール等のような水溶性飽和アルコール溶媒、SCI
(過酸化水素水、アンモニア水及び脱イオン水の混合
液)、低い濃度の各種酸溶液に対しても本発明方法が適
用できることを確認した。
【0070】本発明に従う金属イオンの検出装置は、半
導体工程だけでなく、一般水質の検査、原子力発電所の
水質検査、甚だしくはアパート水タンクの水質検査等に
も利用することができるので、その応用範囲が相当に広
いものである。
【0071】
【発明の効果】以上のような本発明に従う金属イオン検
出方法によれば、ルミノールと過酸化水素試料と金属イ
オン試料とが均一に混合されて反応が完結された後に排
出されるので、微細な量の金属イオンをほとんど正確に
定量的に分析することができ、再現性が優れている。
【0072】また、本発明の金属イオン検出装置は、低
コストで製作することができ、これを使用すると試料の
反応中放出される全量のうちの大部分の光を収集して可
視化することができるようになる。また、光を容易に集
光することができる手段を付加することで、金属イオン
の測定効率をさらに増加させることができるようにな
る。
【0073】なお、本発明を実施例に基づいて詳細に説
明したが、本発明は上記実施例によって限定されるもの
ではなく、本発明が属する技術分野において通常の知識
を有するものであれば、本発明の思想と精神を逸脱する
ことなく、本発明を修正または変更することができるで
あろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来方法に従って金属イオンを検出する方法
を説明するための従来の装置に導入されるセルの断面図
である。
【図2】 本発明の金属イオン検出装置に用いられるセ
ルの断面図である。
【図3】 3a及び3bは図2に示したセルの底面図及
び上面図である。
【図4】 4aおよび4bは図2に示したセルを集光器
に装着した構造を示す斜視図及び側面図である。
【図5】 本発明に従う金属イオン検出装置の構成を示
すブロック図である。
【図6】 本発明に従う金属イオン検出方法を説明する
ための流れ図である。
【図7】 本発明の方法に従って試料を分析した結果を
示すグラフであり、水を溶媒として使用した場合に該当
する。
【図8】 本発明の方法に従って試料を分析した結果を
示すグラフであり、10%IPAを溶媒に使用した場合
に該当する。
【図9】 本発明の方法に従って試料を分析した結果を
示すグラフであり、50%IPAを溶媒に使用した場合
に該当する。
【図10】 本発明の方法に従って試料を分析した結果
を示すグラフであり、50%IPAを溶媒に使用した場
合に該当する。
【図11】 本発明の方法に従って試料を分析した結果
を示すグラフであり、100%IPAを溶媒に使用した
場合に該当する。
【図12】 本発明の方法に従って試料を分析した結果
を示すグラフであり、100%IPAを溶媒に使用した
場合に該当する。
【符号の説明】
10,20 : セル 13b,13c,23a,23b : 試料導入管 12 : 反応容器 18,28 : 試料排出管 22 : 反応管 30 : 集光器 40 : ホルダー 50 : 増幅器

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルミノールと過酸化水素とを含む試料及
    び金属イオンを含む試料を各々独立的に一定な空間に連
    続的に導入する段階と、 同時に導入された各試料が一定な空間内の経路に沿って
    同時に動きながら反応して所定の波長を有する光を放出
    するようにする段階と、 前記放出された光の光量を測定する段階と、 測定された光量を処理して前記金属イオンの濃度を求め
    る段階とを含むことを特徴とする金属イオンの検出方
    法。
  2. 【請求項2】 前記放出された光を集光する段階をさら
    に含むことを特徴とする請求項1記載の金属イオンの検
    出方法。
  3. 【請求項3】 前記検出方法が、前記集光された光を増
    幅する段階及び、前記増幅された光を電流に転換させる
    段階をさらに含むことを特徴とする請求項2記載の金属
    イオンの検出方法。
  4. 【請求項4】 前記各々の試料を前記一定な空間内に導
    入する時、所定の速度を維持することを特徴とする請求
    項1記載の金属イオンの検出方法。
  5. 【請求項5】 前記ルミノール及び過酸化水素の導入速
    度は1〜5ml/分であり、前記金属イオンを含む試料
    の導入速度は1〜10ml/分であることを特徴とする
    請求項4記載の金属イオンの検出方法。
  6. 【請求項6】 前記試料が前記一定な空間内で前記経路
    に沿って回転しながら進行することを特徴とする請求項
    1記載の金属イオンの検出方法。
  7. 【請求項7】 前記各試料が前記一定な空間内に留まる
    時間が30秒以上であることを特徴とする請求項1記載
    の金属イオンの検出方法。
  8. 【請求項8】 前記金属イオンが、Fe(II)、Cu
    (II)、Cr(II)及びCo(II)から成る群から選択
    されたいずれか1つであることを特徴とする請求項1記
    載の金属イオンの検出方法。
  9. 【請求項9】 前記金属イオンの濃度が、重量比として
    0.01乃至5.00ppmであることを特徴とする請
    求項1記載の金属イオンの検出方法。
  10. 【請求項10】 前記金属イオンを含む試料の溶媒が、
    水、C1〜の水溶性飽和アルコール(C1〜
    炭素水が1〜6個である炭素化合物を意味する)または
    これらの混合物であることを特徴とする請求項1記載の
    金属イオンの検出方法。
  11. 【請求項11】 前記水溶性飽和アルコールがIPA
    (isopropyl alcohol)であることを
    特徴とする請求項10記載の金属イオンの検出方法。
  12. 【請求項12】 ルミノールと過酸化水素とを含む試料
    及び半導体工程で排出され金属イオン及びC1〜
    水溶性飽和アルコール(C1〜は炭素水が1〜6個
    である炭素化合物を意味する)を含む試料を各々独立的
    に一定な空間に連続的に導入する段階と、 導入された各試料が一定な空間内の経路に沿って動くよ
    うにしてこれらが出合うと同時に混合されて反応して所
    定の波長を有する光を放出するようにする段階と、 反応が完了した試料を排出する段階と、 前記放出された光の強さを測定する段階と、 測定された光量を処理して前記金属イオンの濃度を求め
    る段階とを含むことを特徴とする金属イオンの検出方
    法。
  13. 【請求項13】 前記水溶性飽和アルコールがIPA
    (isopropyl alcohol)であることを
    特徴とする請求項12記載の金属イオンの検出方法。
  14. 【請求項14】 前記半導体工程が、写真エッチング工
    程の1つの段階である現像工程を実施した後に、現像さ
    れたパターンをIPAを含む洗浄液として洗浄する工程
    であることを特徴とする請求項12記載の金属イオンの
    検出方法。
  15. 【請求項15】 下端部に2つの試料導入管を具備して
    上端部に1つの試料排出管を具備したセルであって、前
    記試料導入管の直径の1〜10倍の直径を有するととも
    に試料の反応のうちに放出される光を透過させるための
    パイプ形態の反応管を含むセルと、 放出された光の光量を測定するためのセンサーと、 測定された光量を処理して金属イオンの濃度を求めるた
    めのコントローラとを含むことを特徴とする金属イオン
    検出装置。
  16. 【請求項16】 前記セルの外周面を覆いかぶせるよう
    に半球形に形成され内表面に反射膜が形成された集光器
    と、前記集光器を支持するとともに試料の導入及び排出
    のために所定の試料導入管及び試料排出管が通過するよ
    うにするためのホールを具備した絶縁体から成るホルダ
    ーとをさらに含むことを特徴とする請求項15記載の金
    属イオン検出装置。
  17. 【請求項17】 前記セル及び前記集光器が石英または
    サファイアから成ることを特徴とする請求項16記載の
    金属イオン検出装置。
  18. 【請求項18】 前記反射膜がアルミニウム膜または銀
    箔紙であることを特徴とする請求項16記載の金属イオ
    ン検出装置。
  19. 【請求項19】 前記検出装置が、前記集光された光を
    増幅するための増幅器、及び前記増幅された光を電流に
    転換させるための電流転換器をさらに含むことを特徴と
    する請求項15記載の金属イオン検出装置。
  20. 【請求項20】 前記2つの試料導入管を通じて前記反
    応管内部に試料を導入するための少なくとも1つの注射
    ポンプをさらに含むことを特徴とする請求項15記載の
    金属イオン検出装置。
  21. 【請求項21】 前記反応管が円形に積層されたヘリカ
    ル構造を有することを特徴とする請求項15記載の金属
    イオン検出装置。
  22. 【請求項22】 前記ヘリカル構造の円の直径が1.5
    〜1.9cmで高さが1.9〜2.3cmであり、前記
    反応管の直径が3〜50mmであり、前記試料導入管の
    直径が3〜5mmであることを特徴とする請求項21記
    載の金属イオン検出装置。
  23. 【請求項23】 前記セル、前記集光器及び前記ホルダ
    ーは暗室内に設置されることを特徴とする請求項16記
    載の金属イオン検出装置。
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