JP2001194107A - 光ファイバの所定位置測定装置及び所定位置測定方法 - Google Patents

光ファイバの所定位置測定装置及び所定位置測定方法

Info

Publication number
JP2001194107A
JP2001194107A JP37585799A JP37585799A JP2001194107A JP 2001194107 A JP2001194107 A JP 2001194107A JP 37585799 A JP37585799 A JP 37585799A JP 37585799 A JP37585799 A JP 37585799A JP 2001194107 A JP2001194107 A JP 2001194107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical fiber
propagating
excitation
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP37585799A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Niimi
慎一 新見
Toru Takashima
徹 高嶋
Yasushi Nakamura
靖 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP37585799A priority Critical patent/JP2001194107A/ja
Publication of JP2001194107A publication Critical patent/JP2001194107A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ケーブルの加振点までの距離を容易に測定
できる距離測定装置及びその装置を得る。 【解決手段】 光ファイバ1の両端を端局2に接続し
て、端局2からレーザ光aを光ファイバ1に入射させ
る。そして、光ファイバ1の作業場所における加振ポイ
ントPを加振器3を用いて加振したときに、端局2にお
いて、光ファイバ1を反時計廻りで通過して戻って来た
光(ルート1の光)と、光ファイバ1を逆方向に通過し
て戻って来た光(ルート2のレーザ光)との時間差で、
加振信号が乗らない区間の距離を求め、この距離と全長
との差から加振ポイントPまでの距離を測定する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はループ状に配設され
た光ファイバの両端を接続して、この光ファイバのいず
れかの箇所を加振したときに、その加振点の位置を光ル
ープ干渉方式で測定する光ファイバの所定位置測定装置
及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバー伝送路の布設、保守におい
て障害点を検出することが重要である。この障害点まで
の距離を測定する技術にOTDR(Optical T
imeDomain Reflectometry)が
ある。
【0003】このOTDRは、パルス反射法と後方散乱
損失測定法等がある。パルス反射法は、光を光ファイバ
に入射して破断点より反射されたパルスを入射端で受光
し、入射パルスと反射パルスの伝搬時間差を求める方法
である。
【0004】また、後方散乱損失測定法は、光ファイバ
に光パルスを入射し、光ファイバの長手方向の各点より
反射あれる後方散乱光を時間軸上で観測し、その減衰線
より障害点を検出する方法である。
【0005】このOTDRを使用して、所定の位置で光
ファイバを切断したり、折り曲げたりして、所定の位置
を測定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ファ
イバを布設した後に、例えば、とう道やマンホール内等
において光ファイバの切換工事や撤去工事の再に誤った
光ファイバの切断事故を防ぐために多数の光ファイバの
中から目的の光ファイバを識別するために、その光ファ
イバを加振して識別する対照法を行うこともある。
【0007】ところが、上記のようなOTDR方法は、
光ケーブルの一端から入射光を入射させ、その反射光と
の時間差を求めるものであるから、光ケーブルを切断又
折り曲げる必要があると共に、加振を検出することがで
きないという課題があった。
【0008】また、光ケーブルを加振する方法において
は、加振による干渉信号の高精度検出が主であり、加振
点(作業ポイント)までの距離が分からないという課題
があった。
【0009】つまり、例えば光ケーブルの交換等におい
て、加振点間での距離が分からないので、どの程度の長
さのケーブルを必要とするかが事前に分からないので、
適切な長さの光ケーブルを事前に用意することができな
かった。
【0010】本発明は以上の課題を解決するためになさ
れたもので、光ケーブルの加振点の所定位置を容易に測
定できる光ループ干渉方式を用いた光ファイバの所定位
置測定装置及びその方法を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の光ファイバの
所定位置測定装置は、発光素子と受光素子とが分岐結合
素子に接続されて成る光ファイバの所定位置測定装置で
あって、前記分岐結合素子を2本の光ファイバの片端を
相互に接続して成るループ状光ファイバの両端に接続
し、前記光源から出射された光を前記分岐結合素子によ
って分岐して前記ループ状光ファイバにその両端から入
射させて、このループ状光ファイバ中を時計回りと反時
計回りに伝搬させ、前記ループ状光ファイバ中を時計回
りに伝搬した時計回り伝搬光と反時計回りに伝搬した反
時計回り伝搬光とを前記分岐結合素子に入射させて結合
し、前記分岐結合素子によって結合された前記時計回り
伝搬光と反時計回り伝搬光とを前記受光素子に入射さ
せ、この時計回り伝搬光と反時計回り伝搬光との干渉光
の強度変化を示す信号をこの受光素子から出力すること
により、ループ状光ファイバの所定の位置で光ファイバ
を伝搬する光に位相変化を加えたときに前記干渉光の強
度変化を示す信号から前記所定の位置を測定することを
要旨とする。
【0012】すなわち、実施態様にあっては、ループ状
に配設された光ファイバの両端を接続して、光ファイバ
の一方端に生成した光を分岐して、第1光を入射すると
共に、光ファイバの他方端に第2光を入射し、かつ光フ
ァイバを通過した第1光及び第2光を受光する端局とな
る加振点距離測定装置において、前記光ファイバが加振
され、その加振点を通過して来た第1光及び第2光の第
1、第2加振信号を抽出して両方の光の時間差を求める
手段と、この時間差から光ファイバのパラメータを用い
て第1、第2加振信号が重畳していない経路区間の距離
を求める手段と、この距離と光ファイバの全長との差を
第1光が廻る加振点までの距離として求めて加振点の位
置を知らせる手段とを備えている。
【0013】また、光ファイバの全長は、当該装置と光
ファイバとの接続点での加振点での第1光と第2光との
加振信号によって求めさせて記憶したり、或いは予め分
かっている全長を作業員が記憶させる。
【0014】請求項2の所定位置測定方法は、発光素子
と受光素子とが分岐結合素子に接続されて成る光ファイ
バの所定位置測定方法であって、前記分岐結合素子を2
本の光ファイバの片端を相互に接続して成るループ状光
ファイバの両端に接続して、前記光源からの光を前記分
岐結合素子によって分岐して前記ループ状光ファイバに
その両端から入射させて、このループ状光ファイバ中を
時計回りと反時計回りに伝搬させる工程と、前記ループ
状光ファイバ中を時計回りに伝搬した時計回り伝搬光と
反時計回りに伝搬した反時計回り伝搬光とを前記分岐結
合素子に入射させて結合させる工程と、前記分岐結合素
子によって結合された前記時計回り伝搬光と反時計回り
伝搬光とを前記受光素子に入射させる工程と、この時計
回り伝搬光と反時計回り伝搬光との干渉光の強度変化を
示す信号をこの受光素子から出力する工程と、前記受光
素子からの出力から前記ループ状光ファイバの所定の位
置で光ファイバを伝搬する光に位相変化が加えられたと
きに前記干渉光の強度変化を示す信号から前記所定の位
置を測定する工程とを備えたことを要旨とする。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本実施の形態の光ループ干
渉方式を用いた加振点位置測定装置の概略構成図であ
る。
【0016】この加振点位置測定装置は、光ファイバ1
の両端を端局2に接続して、端局2からレーザ光aを光
ファイバ1に入射させる。そして、光ファイバ1の作業
場所における加振ポイントPを加振器3を用いて加振し
たときに、端局2において、光ファイバ1を反時計廻り
で伝搬して戻って来た光a(ルート1の光a)と、光フ
ァイバ1を逆方向に伝搬して戻って来た光b(ルート2
のレーザ光b)との干渉光から、加振ポイントPまでの
両光の時間差を求め、この時間差から求まる距離と全長
との差から加振ポイントPまでの距離を測定する。
【0017】前述の端局2については、図を用いて詳細
に説明するが初めに端局2の概略構成を説明する。
【0018】端局2は、図1に示すように、光aを発光
する発光素子4と、入力した光を分岐、合成する光分岐
結合素子5と、光を受光して電気信号に変換する受光素
子6と、受光素子6からの受光信号を増幅、フィルタ処
理等をする入力回路部7と、受光信号から加振点の位置
を演算する加振点位置演算部8と備えている。この加振
点位置演算部8については詳細に後述する。
【0019】前述の光分岐結合素子5は、一方が光ファ
イバ1の両端と接続され、他方が発光素子4と、受光素
子6とに接続されている。
【0020】この光分岐結合素子5を光ファイバカプラ
で構成している場合は、分岐直後の光の波形は図2の
(a)に示すように、クロスポート側がπ/2ずれるの
で、発光素子4からの入射された光aと分岐された光b
との位相はπ/2ずれる。
【0021】また、ループ状の光ファイバ1を光a、b
が伝搬して図2の(b)に示すような光a、bが戻って
来ると、これらの光を合成する。つまり、図2の(c)
に示す一定の位相で干渉を生じた波を得ることになるか
ら、出力は理想的な条件下では同図(d)に示すように
ほぼ「0」になる。
【0022】また、加振器3は、図3の(a)に示すよ
うな棒状なものであってもよいし、或いはスピーカ或い
は図3の(b)に示すように、加振器4に駆動回路11
を接続し、この駆動回路11に信号発生回路10が一定
時間毎に出力信号を送出して自動的に光ファイバ1を加
振させてもよい。
【0023】次に、上記のように構成された加振点距離
測定システムで加振点Pまでの距離を測定できる理由を
簡単に説明する。
【0024】図4の(a)は片側加振を示し、図4の
(b)は遅延素子によって距離差「0」の地点を無くし
ての片側加振を示す。このいずれの方法でも加振による
振動波形を検出して距離を測定することが可能であるが
本説明では図4の(a)の片側加振を説明する。また、
本説明では受光素子以後の後段の各部を省略する。
【0025】一般に加振を行わない場合は、端局2の受
光素子6にて受光される光a(図1、図4で示すルート
1の実線の光)と光b(図1、図4で示すルート2の点
線の光)とはほぼ同じ距離を伝搬してくるために、光分
岐結合素子5では図2の(c)に示すように一定の干渉
状態となって図2の(d)に示すようにほとんど0出力
状態となる。
【0026】しかし、図4の(a)に示すように加振器
3によって光ケーブル1の片側1aを加振すると、光フ
ァイバ1が衝撃を受けて振動して伸縮することになる。
【0027】つまり、ループ状の光ファイバ1は、その
振動によって、局所的に長さ方向に伸縮し、長さが変化
する。その結果、光の光路長が変化し、光の位相に変化
が生じる。
【0028】すなわち、光ファイバ1を通過する光a
(実線)と光b(点線)とは加振点Pまでの距離が相違
することになるので、光分岐結合素子5に到達した時点
でそれぞれ違った時刻で光の位相変化を受けていること
になる。
【0029】このことから、振動(衝撃)による位相変
化を受けた光bが光分岐結合素子5に到達した時点で、
振動による位相変化を受けた光aは光分岐結合素子5に
まだ到達していないことになる。
【0030】そこで、位相変化を受けた光bと位相変化
を受けていない光aとが光分岐結合素子5により合波さ
れて干渉する結果、2つの光が位相変化を受けていない
時の干渉光は相互に打消し合ってほとんど0となり、2
つの光のどちらかが位相変化を受けている時の干渉光は
位相変化を受けた光と同等の光となるので、この干渉光
を受光素子6で受光すると、受けた位相変化、すなわち
受けた振動(衝撃)に対応する電気信号に変換される。
【0031】従って、光分岐結合素子5において、光a
と光bの位相変化による干渉光の部分に時間差が生じる
ので、受光素子6から出力する受けた振動に対応する電
気信号は時間的にずれた2つの信号に分かれていること
になる。
【0032】この時間的なずれについて図1を用いて説
明する。図1においては、加振点Pから端局2までの光
ファイバ1の光路をB、加振点Pからループ状の中央ま
での光路をA、端局2から加振点Pに対向する光ファイ
バ1の片側1bの点Poまでの光路をD、点Poからル
ープ状の中央までの光路をCとして説明する。
【0033】加振点Pにおいては、反時計廻り方向の光
aと時計廻り方向の光bとが通過する。
【0034】光路D、C、Aを介して通過する光bは、
加振点Pで振動を受けて光路Bを介して端局2の光分岐
結合素子5、受光素子6に入射する。つまり、光bは光
路D+C+Aの距離では振動受けず光路Bを通過したと
きは振動を受けた光bとなる。
【0035】また、端局2の光分岐結合素子5からの光
aは光路Bを通り加振点Pで振動(衝撃)を受けて光路
A、C、Dを介して端局2の光分岐結合素子5、受光素
子6に入射する。つまり、光路Bの距離では振動を受け
ず、光路A、C、Dの通過時には振動を受けた光aとな
る。
【0036】従って、光路Bと光路Dとは同距離である
から、両方の光が端局2の受光素子6に到達するまでの
時間差(距離差)は(A+C)によって決定する。
【0037】例えば、ルート1を通る光aをP点で加振
すると、図5に示すように、その光aは、光路Bでは正
常で点Pで振動による位相変化が生じる。
【0038】一方、ルート2を通る光bは、光路D、
C、Aでは正常で点Pで振動による位相変化が生じる。
【0039】この両方の光が光分岐結合素子5で合波さ
れて干渉するので受光素子6から元の振動(衝撃)に対
応した2つの電気信号が2つの光が到達する時間差で時
間的にずれて出力されるので2つの振動(衝撃)信号の
時間差とレーザ波長と光速度から光路A+Cの距離を求
めることができる。本例では光路Aと光路Cとは同距離
長として説明している。
【0040】なお、前記の時間差が短い場合は、電気信
号は2つに明瞭に分離せずに、元の振動(衝撃)信号が
歪んだような信号となる。このような歪波形でも、元の
振動(衝撃)信号と対比するか、波形解析等により2つ
の振動(衝撃)信号の時間差を求めることができる。
【0041】この結果から加振点の位置を求められるこ
とになる。光ファイバ1の全長が予め分かっている場合
には、端局2から加振点Pまでの距離Laは、
【数1】 で求めることができる。
【0042】また、光ファイバ1の全長Lが予め分かっ
ていないときは、端局2の光分岐結合素子5と光ファイ
バ1との接続点(例えば片側1aの端;以下加振点Qと
いう)を加振する。
【0043】この加振点Qの加振によって、図6に示す
ようにルート1を通る光aは点Qで位相変化が生じ、ル
ート2を通る光bは、光路D、C、A、Bを通過した点
Qで位相変化が生じ、従って、両方の光の干渉光の電気
信号出力の時間差とレーザ波長と光速度から光路A+B
+C+Dの距離を求めることができる。これが光ファイ
バ1の全長Lであり、その後に加振点Pで加振して、上
記のようにして光路A+Cを求める。
【0044】これによって、端局2から加振点Pまでの
距離Laは、
【数2】 で求められることになる。
【0045】さらに、端局2において加振点Pで加振し
た時間が明確である場合には、
【数3】 によって求めてもよい。
【0046】次に、端局2の構成を図7を用いて説明す
る。端局2は、図8に示すように、光ファイバ1の一方
の片側1aと接続するための光コネクタ12aと、光フ
ァイバ1の他方の片側1bと接続するための光コネクタ
12bと、光コネクタ12aと光分岐結合素子5との間
に設けられた光遅延素子13とを備えている。
【0047】また、発光素子の光出力値を一定に保つ制
御回路である光出力安定化回路14と、光信号を変調す
る変調回路15と、発光素子4と光分岐結合素子5との
間に設けられたアイソレータ16(無くともよい)と備
えている。
【0048】また、入力回路部7は、受光素子6からの
受光信号を増幅する増幅回路17と、増幅された受光信
号から加振点の加振振動に対応した周波数の信号hiの
みを通過させるフィルタ18(バンドパスフィルタ)、
A/D(図示せず)等を備えている。
【0049】さらに、フィルタ18の後段にはマイコン
(MPU)である加振点位置演算部8を備えている。
【0050】この加振点位置演算部8は、少なくとも図
7に示すように、a波加振信号抽出処理20と、b波加
振信号抽出処理21と、時間差算出処理22と、距離換
算処理23と、加振点距離算出処理24とを備えてい
る。
【0051】a波加振信号抽出処理20は、フィルタ7
を介して入力する信号hiからルート1を通って来たレ
ーザ光aの位相変化による加振信号haを抽出する。
【0052】b波加振信号抽出処理21は、フィルタ7
を介して入力する信号hiからルート2を通って来たレ
ーザ光bの位相変化による加振信号hbを抽出する。
【0053】時間差算出処理22は、加振信号haと加
振信号hbとの時間差tkをタイマ(図示せず)を用い
て算出する。
【0054】距離換算処理23は、時間差tkの入力に
伴って、予め設定されている群屈折率等(パラメータ)
を用いて距離換算を行う。
【0055】また、距離換算処理部23は、全長算出の
モードとされているさ場合は、求めた距離を光ファイバ
1の全長Lとしてメモリ25に記憶する。
【0056】加振点距離算出処理24は、距離換算が行
われると、この距離とメモリ25に予め記憶されている
全長Lとの差を加振点Pまでの距離Laとし、これを表
示部等を用いて知らせる。
【0057】前述のメモリ25に記憶される全長Lは、
加振点Qを振動させて距離換算処理23で求められて記
憶される場合と、全長Lが予め分かってあって作業員に
よって操作部から入力される場合とがある。
【0058】(動作説明)上記のように構成された加振
点距離測定装置の動作を以下に説明する。本説明では、
発光素子4から光aが発射されて光分岐結合素子5によ
って光ファイバ1のルート1を通る光aとルート2を通
る光bとが既に存在しているとする。
【0059】このような状態のとき、例えば作業員がマ
ンホール等の作業場所においてファイバ交換のために、
光ファイバ1の片側1aを加振器3で例えば1KHzで
加振させる。この加振に当たっては、加振器3には図3
の(b)に示す駆動回路、信号発生回路等が接続されて
いることが望ましい。
【0060】前述の加振点Pの加振によって、端局2の
受光素子6には、光分岐結合素子5により、図8に示す
ような加振信号を得ることになる。図8においては、加
振信号のみを強調するためにhighレベルのパルスと
して例示する。
【0061】図8の(a)に示すように、光ファイバ1
のルート1を通る光aが光路Bを通った後に加振信号h
aに対応した位相変化を受けると光分岐結合素子によっ
て他方の光と干渉して受光素子6により受光されて、元
の加振信号に対応した電気信号が出力される。
【0062】一方、ルート2を通る光bは、ルート1と
は逆廻りであるから図8の(a)に示すように光路D、
C、Aを通った後に、加振信号hbに対応した位相変化
を受けると光分岐結合素子によって他方の光と干渉して
受光素子6により受光されて、元の加振信号に対応した
電気信号が出力される。
【0063】そして、この加振信号に対応する電気信号
ha、hbが増幅回路を介してフィルタによって通過さ
れて、加振点位置演算部8に入力する。
【0064】加振点位置演算部8においては、a波加振
信号抽出処理20が加振信号haのみを抽出し、b波加
振信号抽出処理21が加振信号hbのみを抽出する。
【0065】この両加振信号を時間差算出処理22が入
力して加振信号haと加振信号hbとの時間差tkを演
算し、距離換算処理23が時間差tkの入力に伴って、
予め設定されている群屈折率等(パラメータ)を用いて
距離換算を行う。
【0066】すなわち、図1及び図8の(a)に示す光
路Aと光路Cとの合計距離(A+C)を求めたことにな
る。
【0067】例えば、時間差tkが5μsであるとする
と、合計距離(A+C)は、
【数4】 となる。
【0068】加振点距離算出処理24はこの合計距離
(A+C)と、メモリ25に予め記憶されている全長L
との差を加振点Pまでの距離Laとし、これを表示部等
を用いて知らせる。この距離Laの算出に当たっては上
記の数1を用いる。
【0069】また、全長Lが分からない場合は、端局2
のオペレータは、操作部を操作して全長距離測定モード
を設定する。
【0070】そして、端局2のオペレータが光ファイバ
1の片側1aの接続点(加振点Q)を加振器3を用いて
加振する。
【0071】この加振によって、図8の(b)に示すよ
うに、ルート1を通る光aは、端局2を出た所で加振信
号hqaに対応した位相変化を受けると光分岐結合素子
によって他方の光と干渉して受光素子6により受光され
て、元の加振信号に対応した電気信号が出力される。ま
た、ルート2を通る光bは、ルート1とは逆廻りである
から図8の(b)に示すように光路D、C、A、Bを通
った後に、加振信号hqbに対応した位相変化を受ける
と光分岐結合素子によって他方の光と干渉して受光素子
6により受光されて元の加振信号に対応した電気信号が
出力される。
【0072】そして、この加振信号に対応する電気信号
hqa、hqbが増幅回路を介してフィルタによって通
過されて、加振点位置演算部8に入力する。
【0073】加振点位置演算部8においては、a波加振
信号抽出処理20が加振信号hqaのみを抽出し、b波
加振信号抽出処理21が加振信号hqbのみを抽出す
る。
【0074】この両加振信号を時間差算出処理22が入
力して加振信号hqaと加振信号hqbとの時間差tq
を演算し、距離換算処理23が時間差tqの入力に伴っ
て、予め設定されている振動信号hiの周波数fi、群
屈折率等(パラメータ)を用いて距離を演算する。すな
わち、光路A+B+C+Dからなる光ファイバ1の全長
Lが求められてメモりに記憶されて、加振点Pを加振し
たときに全長Lとして用いられて、加振点Pまでの距離
Laが求められる。
【0075】なお、上記実施の形態では、片側加振で説
明したが図10に示すように、両側を加振してもよい。
図10においては、光遅延素子を備えない光ファイバの
例を図10の(a)に示し、ループ状の箇所に光遅延素
子を備えたものを図10の(b)に示している。
【0076】この場合は、例えば同時の同じ強さで加振
すると、分岐素子により、位相は図11の(a)に示す
ようにπ/2ずれるが、両信号の重なる部分を加振信号
として抽出する。
【0077】つまり、図11の(b)に示すように、光
ファイバ1の片側1aは光路Bと光路Aとの間を加振点
P1とし、他方の片側1bは光路Dと光路Cとの間を同
時に同じ力で加振点P2とした場合は、ルート1を通る
光aにおいては光路Bと光路Aとの間で加振信号ha1
が発生し、かつ光路Cと光路Dとの間で加振信号ha2
が発生する。
【0078】一方、ルート2を通る光bにおいては光路
Dと光路Cとの間で加振信号hb1が発生し、かつ光路
Aと光路Bとの間で加振信号hb2が発生する。
【0079】そして、端局2において、加振信号ha1
と加振信号hb1との重なる部分が加振信号h1として
抽出され、また加振信号ha2と加振信号hb2との重
なる部分が加振信号h2として抽出され、両方の信号の
時間差が求められて距離換算されて、全長Lとの差が加
振点までの距離Laとして求められることになる。
【0080】加振点位置演算部8の他の例として、図9
に示すように加振点距離演算部の他の例として、少なく
とも図9に示すように、波形解析・時間差算出処理22
と、距離換算処理23と、加振点距離算出処理24とを
備えているものがある。
【0081】波形解析・時間差算出処理22は、フィル
タ7を介して入力する信号hiからメモリー等に記憶し
てある基準加振信号と基にして、この基準加振信号とほ
ぼ同一波形で大きさが異なる2つの信号が重畳されたも
のとして信号hiの波形を解析して2つの信号間の時間
差tkを算出する。
【0082】距離換算処理23と加振点距離算出処理2
4は、先の例の加振点位置演算部8と同様である。
【0083】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ループ状
に配設された光ファイバの両端を接続し、この光ファイ
バの所定位置で位相変化が加えられたとき、その光ファ
イバを時計回り伝搬光と反時計回り伝搬光との干渉光の
強度変化を示す信号から前記所定位置を測定するように
したので、例えば交換工事等においては、どの程度の長
さのケーブルを必要とするかが事前に分かるという効果
が得られている。
【0084】また、全長が分からなくとも、当該装置と
光ファイバとの接続点を加振点するだけで、全長が容易
に求められるという効果が得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の光ループ干渉方式を用い
た加振点距離測定装置の概略構成図である。
【図2】光分岐結合素子を説明する説明図である。
【図3】加振器の説明図である。
【図4】片側加振の説明図である。
【図5】片側加振でのルート1、ルート2の加振による
加振点までの距離が算出できる理由を説明する波形図で
ある。
【図6】片側加振でのルート1、ルート2の加振による
全長の算出ができる理由を説明する波形図である。
【図7】端局の概略構成図である。
【図8】端局での加振点、全長の算出を説明する説明図
である。
【図9】加振点距離演算部の他の例の概略構成図であ
る。
【図10】両側加振の説明図である。
【図11】両側加振における加振信号の抽出、加振点、
全長の算出を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ 2 端局 3 加振器 5 光分岐結合素子 8 加振点位置演算部 20 a波加振信号抽出処理 21 b波加振信号抽出処理 22 時間差算出処理 23 距離換算処理 24 加振点距離算出処理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 靖 千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ 佐倉事業所内 Fターム(参考) 2F064 AA01 CC10 EE10 FF01 GG02 GG24 HH01 HH05 JJ06 KK04 2F065 AA01 BB12 CC23 DD19 FF32 FF52 GG04 GG12 JJ01 JJ15 KK01 LL00 LL02 PP22 QQ03 QQ28 SS03 UU05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と受光素子とが分岐結合素子に
    接続されて成る光ファイバの所定位置測定装置であっ
    て、 前記分岐結合素子を2本の光ファイバの片端を相互に接
    続して成るループ状光ファイバの両端に接続し、 前記光源から出射された光を前記分岐結合素子によって
    分岐して前記ループ状光ファイバにその両端から入射さ
    せて、このループ状光ファイバ中を時計回りと反時計回
    りに伝搬させ、 前記ループ状光ファイバ中を時計回りに伝搬した時計回
    り伝搬光と反時計回りに伝搬した反時計回り伝搬光とを
    前記分岐結合素子に入射させて結合し、 前記分岐結合素子によって結合された前記時計回り伝搬
    光と反時計回り伝搬光とを前記受光素子に入射させ、こ
    の時計回り伝搬光と反時計回り伝搬光との干渉光の強度
    変化を示す信号をこの受光素子から出力することによ
    り、ループ状光ファイバの所定の位置で光ファイバを伝
    搬する光に位相変化を加えたときに前記干渉光の強度変
    化を示す信号から前記所定の位置を測定することを特徴
    とする光ファイバの所定位置測定装置。
  2. 【請求項2】 発光素子と受光素子とが分岐結合素子に
    接続されて成る光ファイバの所定位置測定方法であっ
    て、 前記分岐結合素子を2本の光ファイバの片端を相互に接
    続して成るループ状光ファイバの両端に接続して、前記
    光源からの光を前記分岐結合素子によって分岐して前記
    ループ状光ファイバにその両端から入射させて、このル
    ープ状光ファイバ中を時計回りと反時計回りに伝搬させ
    る工程と、 前記ループ状光ファイバ中を時計回りに伝搬した時計回
    り伝搬光と反時計回りに伝搬した反時計回り伝搬光とを
    前記分岐結合素子に入射させて結合させる工程と、 前記分岐結合素子によって結合された前記時計回り伝搬
    光と反時計回り伝搬光とを前記受光素子に入射させる工
    程と、 この時計回り伝搬光と反時計回り伝搬光との干渉光の強
    度変化を示す信号をこの受光素子から出力する工程と、 前記受光素子からの出力から前記ループ状光ファイバの
    所定の位置で光ファイバを伝搬する光に位相変化が加え
    られたときに前記干渉光の強度変化を示す信号から前記
    所定の位置を測定する工程とを有することを特徴とする
    光ファイバの所定位置測定方法。
JP37585799A 1999-12-28 1999-12-28 光ファイバの所定位置測定装置及び所定位置測定方法 Pending JP2001194107A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37585799A JP2001194107A (ja) 1999-12-28 1999-12-28 光ファイバの所定位置測定装置及び所定位置測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37585799A JP2001194107A (ja) 1999-12-28 1999-12-28 光ファイバの所定位置測定装置及び所定位置測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001194107A true JP2001194107A (ja) 2001-07-19

Family

ID=18506175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP37585799A Pending JP2001194107A (ja) 1999-12-28 1999-12-28 光ファイバの所定位置測定装置及び所定位置測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001194107A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009075000A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバによる振動・衝撃位置検知装置
US7992440B2 (en) 2007-05-16 2011-08-09 Hitachi Cable, Ltd. Optical fiber vibration sensor
JP2019117060A (ja) * 2017-12-26 2019-07-18 日本電気株式会社 監視装置、監視方法、プログラム
WO2020059640A1 (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 日本電信電話株式会社 マンホール位置特定方法及びマンホール位置特定システム
JP2022103354A (ja) * 2017-12-26 2022-07-07 日本電気株式会社 監視装置、監視方法、プログラム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7992440B2 (en) 2007-05-16 2011-08-09 Hitachi Cable, Ltd. Optical fiber vibration sensor
JP2009075000A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバによる振動・衝撃位置検知装置
JP2019117060A (ja) * 2017-12-26 2019-07-18 日本電気株式会社 監視装置、監視方法、プログラム
JP7077610B2 (ja) 2017-12-26 2022-05-31 日本電気株式会社 監視装置、監視方法、プログラム
JP2022103354A (ja) * 2017-12-26 2022-07-07 日本電気株式会社 監視装置、監視方法、プログラム
JP7272494B2 (ja) 2017-12-26 2023-05-12 日本電気株式会社 監視装置、監視方法、プログラム
WO2020059640A1 (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 日本電信電話株式会社 マンホール位置特定方法及びマンホール位置特定システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6456381B1 (en) Apparatus for and method of using optical interference of light propagating through an optical fiber loop
JP3930023B2 (ja) 分布型光ファイバセンサシステム
JP4880586B2 (ja) 外乱の位置の評価
JP6777483B2 (ja) 光ファイバ試験装置及び光ファイバ試験方法
EP1673880B1 (en) Method, apparatus and system for minimally intrusive fiber identification
US7656535B2 (en) Optical system and method for inferring a disturbance
EP2765400A1 (en) Distributed optical fiber sound wave detection device
EP1865290A2 (en) Method and system for adjusting the sensitivity of optical sensors
JPH11160200A (ja) 分布型センサ装置と分布型センシング方法
WO2010022787A1 (en) Fibre monitoring in optical networks
EP1134572B1 (en) System for measuring wavelength dispersion of optical fiber
EP0605301A1 (en) Optical time domain reflectometer
JP2001194107A (ja) 光ファイバの所定位置測定装置及び所定位置測定方法
EP1289174B1 (en) Measurement of polarization dependent loss in an optical transmission system
JP3357623B2 (ja) 光ファイバ干渉型センサ、光ファイバ干渉型信号検出方法、光ファイバ干渉型振動センサ、光ファイバ干渉型振動検出方法、光ファイバケーブル対照方法、光ファイバ心線対照方法及び光ファイバ通話方法
JP2007232439A (ja) 光ファイバリング干渉型センサ
JP2008032592A (ja) 光ファイバ路線監視システム
JP3319306B2 (ja) 光ファイバ歪み分布センサ
JP2000101513A (ja) 遠隔励起中継器及び遠隔励起中継方法
JP3358436B2 (ja) 分布型導波路センサ
JP2001041817A (ja) 光ファイバ干渉型センサおよび光ファイバ干渉型信号検出方法
CN114088123B (zh) 基于布里渊光时域分析的传感装置和传感方法
JP2009020029A (ja) 光伝送線路遠隔試験・監視方法及び光伝送線路遠隔試験・監視システム
JP3376957B2 (ja) 光ファイバの波長分散測定装置およびその方法
JP2002107181A (ja) 光ファイバ干渉型センサ及び光ファイバ干渉型信号検出方法、光ファイバ干渉型振動センサ及び振動検出方法、光ファイバケーブル対照方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080624