JP2002107181A - 光ファイバ干渉型センサ及び光ファイバ干渉型信号検出方法、光ファイバ干渉型振動センサ及び振動検出方法、光ファイバケーブル対照方法 - Google Patents

光ファイバ干渉型センサ及び光ファイバ干渉型信号検出方法、光ファイバ干渉型振動センサ及び振動検出方法、光ファイバケーブル対照方法

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JP2002107181A
JP2002107181A JP2000300706A JP2000300706A JP2002107181A JP 2002107181 A JP2002107181 A JP 2002107181A JP 2000300706 A JP2000300706 A JP 2000300706A JP 2000300706 A JP2000300706 A JP 2000300706A JP 2002107181 A JP2002107181 A JP 2002107181A
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Japan
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optical fiber
light
loop
propagating
cable
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JP2000300706A
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Toru Takashima
徹 高嶋
Shinichi Nikaido
伸一 二階堂
Shinichi Niimi
慎一 新見
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動等の物理変化の検出部となる光ファイバ
ループ内の感度の平均化及び感度の増大を図ることを目
的とする。 【解決手段】 光ファイバリング干渉型センサにおい
て、振動等の検出部となる光ファイバのループの少なく
とも一部の区間でループを構成する光ファイバが複数重
なるようにして形成することを要旨とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを用い
たループ干渉計による信号検出技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバを用いた干渉計のセン
サが種々提案されている。例えば、本出願人が出願した
光ファイバを用いたループ干渉計に関する特許出願(特
願平11−70803)がある。この光ファイバを用い
たループ干渉型センサ系の基本原理は、図11に示すよ
うに、発光素子1(光源)と受光素子5とループの光フ
ァイバ3(又は途中に光遅延素子6を挿入されて)の両
端とが光分岐結合素子2に接続されていて、光源から出
射された光を光分岐結合素子2によって分岐して前記ル
ープ状光ファイバ両端に入射させ、このループ状光ファ
イバ中を時計回りAと反時計回りBに伝搬させ、時計回
り伝搬光と反時計回り伝搬光とを前記光分岐結合素子2
に入射させて結合し、この結合された干渉光を受光素子
5に入射させ干渉光の強度変化を示す信号をこの受光素
子から出力するものである。すなわち、図において、加
振等の光ファイバループの一部に外部より加えられた物
理的変化による光路AとBの伝搬光の位相変動を干渉状
態の変化として検出するものである。
【0003】この光ループ干渉計を用いたセンサ技術を
光ケーブルの対照技術にも利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記図11の方法で
は、方向Aの伝搬光と方向Bの伝搬光による干渉光の変
動量が加振点からの伝搬距離の差に依存する。すなわ
ち、図の加振点4で外部から振動等の物理的変位を加え
た時、ループ状光ファイバは、その変位によって局所的
に長さ方向に長さが変化する。その結果、伝搬光の光路
長が変化し、方向Aと方向Bの伝搬光は、加振点4にお
いて変位の振幅に対応した位相の大きさで位相変位を生
じる。こうして、位相変位を受けた伝搬光は、光分岐結
合素子に戻ってきて結合されるが、通常伝搬光の戻り経
路長が方向Aと方向Bとは異なっているので、加振点4
の変位による位相変位を受けた伝搬光は分岐結合素子に
は同時に到達されないので、方向Aと方向Bの伝搬光が
合波される際には、物理的変位による位相変位を受けた
一方向の光は、位相変位を受けていない他方向の光と合
波されて、加振点4の振幅に対応して変化する干渉光を
生じる。
【0005】ところが、加振点4からの方向Aと方向B
との伝搬距離の差が0、すなわち光分岐結合素子から等
距離の位置にて加振すると、加振点4で加振された方向
Aと方向Bとの伝搬光は光分岐結合素子2に同時に到着
するのでほぼ等しい位相変位を受けた光同士が合波され
ることになって、合波された干渉光には振動信号による
位相変化がもたらされない。
【0006】例えば光分岐結合素子に光ファイバカプラ
を使用した場合のように、分岐と、結合の都度、π/2
ずつ位相がずれる場合は、方向Aと方向Bに分岐して、
ループ状に戻ってきた両方向の光を結合した際に、位相
差がπだけずれて結合されるので、分岐結合素子から等
距離の地点で加振による位相変位を受けると、戻ってき
た方向Aと方向Bの光の加振による位相変位は同一時刻
で結合するのでπだけずれて(即ち逆位相で)干渉する
ことになり合波光の振幅は0になる。
【0007】したがって、位相変化の差の検出感度は光
分岐結合素子2に近づくほど感度が大きくなり、ループ
の中点に近づくほど小さくなってしまう。
【0008】また、同様の理由により、ループ長が短い
場合十分な感度を得ることが出来ない。
【0009】前項で説明した図11(ロ)は、上記の問
題を避けるために光遅延素子6をループの中点付近に挿
入したものであるが、光遅延素子6は一般に光ファイバ
を使用するため、その場合光ファイバが一箇所に集中す
ることになり、光遅延素子6の検出感度が他のループ状
ファイバに比べ極端に大きくなって、誤って光遅延素子
6に加わった物理変化による誤検出信号が大きくなって
しまい、干渉計としてのS/Nが低下してしまう。通常
光遅延素子6は、光ファイバセンサとしては使用しな
い。
【0010】本発明は、上記の問題点を解決するため
に、振動等の物理変化の検出部となる光ファイバのルー
プの少くとも一部の区間でループを構成する光ファイバ
が複数重なるようにすることにより感度の平均化を図る
技術を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ために、請求項1の発明の光ファイバ干渉型センサは、
光源と受光素子とループ状光ファイバの少くとも一部の
区間の複数箇所で、物理変化を受ける構成にした一連続
の光ファイバの両端とが分岐結合素子に接続されて成
り、光源から出射された光を分岐結合素子によって分岐
して前記ループ状光ファイバにその両端から入射させ、
このループ状光ファイバ中を時計回りと反時計回りに伝
搬させ、ループ状光ファイバ中を伝搬した時計回り伝搬
光と反時計回り伝搬光とを分岐結合素子にて結合し、分
岐結合素子によって結合された時計回り伝搬光と反時計
回り伝搬光とを受光素子に入射させ、この時計回り伝搬
光と反時計回り伝搬光との位相差による干渉光の強度変
化を示す信号をこの受光素子から出力することにより前
記ループ状光ファイバの前記区間に加わる物理変化を検
出するものである。
【0012】請求項2の発明の光ファイバ干渉型信号検
出方法は、光源から出射された光を分岐結合素子によっ
て分岐して、ループ状の光ファイバの両端それぞれから
入射させてこのループ状光ファイバ中を時計回りと反時
計回りに伝搬させ、ループ状光ファイバ中を伝搬した時
計回り伝搬光と反時計回り伝搬光とを分岐結合素子によ
って結合して受光素子に入射させ、受光素子から時計回
り伝搬光と反時計回り伝搬光との位相差による干渉光の
強度変化を示す信号を出力することにより前記ループ状
光ファイバに加わる物理的変化を検出する光ファイバ干
渉型信号検出方法であって、前記ループ状光ファイバの
少くとも一部の区間の複数箇所で、前記物理変化による
伝搬光の位相変化を生じさせるものである。
【0013】本発明の実施の形態によれば、前記の区間
においてループ状光ファイバを構成する光ファイバが複
数重なっていることを特徴とする。
【0014】請求項3によれば、前記の区間において複
数のループから構成されていることを特徴とする。
【0015】請求項4によれば、前記の区間においてル
ープ状光ファイバを構成する光ファイバが1回以上折り
返していることを特徴とする。
【0016】請求項5の発明の光ファイバ干渉型振動セ
ンサは、光源と受光素子とループ状光ファイバの少くと
も一部の区間の複数箇所で振動を受ける構成にした一連
続の光ファイバの両端とが分岐結合素子に接続されて成
り、光源から出射された光を分岐結合素子によって分岐
して前記複数回重ねたループ状光ファイバにその両端か
ら入射させ、このループ状光ファイバ中を時計回りと反
時計回りに伝搬させ、ループ状光ファイバ中を伝搬した
時計回り伝搬光と反時計回り伝搬光とを分岐結合素子に
入射させて結合し、分岐結合素子によって結合された時
計回り伝搬光と反時計回り伝搬光とを受光素子に入射さ
せ、この時計回り伝搬光と反時計回り伝搬光との位相差
による干渉光の強度変化を示す信号を出力することによ
りループ状光ファイバの前記区間に加わる振動を検出す
るものである。
【0017】また、前記ループ状光ファイバの前記区間
に多心光ファイバケーブル内の2心以上の光ファイバを
使用して該多心光ファイバケーブルに加わる振動を検出
するものである。
【0018】請求項7の発明の光ファイバ干渉型振動検
出方法は、光源から出射された光を分岐結合素子によっ
て分岐してループ状光ファイバにその両端から入射させ
てこのループ状光ファイバ中を時計回りと反時計回りに
伝搬させ、前記ループ状光ファイバ中を伝搬した時計回
り伝搬光と反時計回り伝搬光とを分岐結合素子によって
結合して受光素子に入射させ、受光素子が出力する時計
回り伝搬光と反時計回り伝搬光との位相差による干渉光
の強度変化を示す信号に基づいてループ状光ファイバに
加わる振動を検出する光ファイバ干渉型信号検出方法で
あって、前記ループ状光ファイバの少くとも一部の区間
の複数箇所で、前記振動による伝搬光の位相変化を生じ
させるものである。
【0019】請求項8の発明の光ファイバ干渉型振動検
出方法は、前記ループ状光ファイバの前記区間に多心光
ケーブル内の2心以上の光ファイバを使用して前記多心
光ファイバケーブルに加わる振動を検出するものであ
る。
【0020】請求項9の発明の光ファイバケーブル対照
方法は、ループ状光ファイバの少くとも一部が対照すべ
き多心光ファイバケーブル内の2心以上の光ファイバか
ら構成されるように多重のループ状光ファイバを形成
し、この多重のループ状光ファイバの開放端と光源と受
光素子を分岐結合素子に接続し、この光源からの光を前
記分岐結合素子によって開放端に分岐してループ状光フ
ァイバ中を時計回りと反時計回りに伝搬させると共に、
当該ループ状光ファイバ中を伝搬してそれぞれの開放端
から戻ってきた時計回りと反時計回りの伝搬光を結合
し、受光素子にて、分岐結合素子から出力される光を受
けて光電変換して、前記ループ状光ファイバ中を時計回
りに伝搬した光と反時計回りに伝搬した光との位相差に
よる干渉光の強度変化を示す信号を出力し、前記多心光
ファイバケーブルに振動を加えたときに、受光素子から
この振動に対応する信号の出力の有無に基づいて、対照
ケーブルを判定するものである。
【0021】本発明の実施の形態によれば、前記対照す
べき多心光ファイバケーブル内に2心以上の光ファイバ
を使用して、前記ループ状光ファイバの少くとも一部の
区間で、複数のループから構成されるように前記ループ
状光ファイバを形成することを特徴とする。
【0022】また、本発明の実施の形態によれば、前記
対照すべき多心光ファイバケーブル内の2心以上の光フ
ァイバを使用して、前記ループ状光ファイバの少くとも
一部の区間で、1回以上折り返して前記ループ状光ファ
イバを形成することを特徴とする。
【0023】上述の請求項1から請求項8では、ループ
状光ファイバに加えられた外部からの物理変位を検出す
る光ファイバ干渉型センサに関して、少くとも一部の区
間においては、外部からの物理変位が複数箇所の光ファ
イバの伝搬光の位相変化を生じさせるので、その区間の
検出感度を向上させるとともに、その区間の検出感度を
平均化させることができる。
【0024】さらに、本発明の実施の形態によれば、光
ファイバループの多重化の回数を増やすことにより、検
出感度をよりいっそう向上させることができる。
【0025】また、本発明の実施の形態によれば、ルー
プ状光ファイバに加えられた外部からの物理変位を検出
する光ファイバ干渉センサに関して、ループ状光ファイ
バの少くとも中点付近において、外部からの物理変位が
複数箇所の光ファイバの伝搬光の位相変化を生じさせる
ので、中点付近の検出感度の低下を防ぐことができる。
【0026】さらにまた、本発明の実施の形態によれ
ば、光ファイバループ全体の光ファイバを複数回重ねる
ことにより、最も感度の大きい光分岐結合素子近傍と、
最も感度の小さいループ中点付近が重なり、他の箇所も
重ねたことで感度が平均化され、どこで加振してもほぼ
等しい感度を得ることが出来る。
【0027】さらに、重ねる回数を増やすことで加振に
よる光路差の変動も重ねた回数分大きくなるので、全体
の感度を大きくする方向に調整することが可能である。
【0028】さらに、上述の請求項6と請求項8では、
光ファイバケーブルに外部から振動が加わると、振動が
2心以上の光ファイバに同時に加わって、光ファイバケ
ーブルによる検出感度を向上させると共に、ケーブル長
手方向や周方向の検出感度を均一にすることができる。
【0029】上述の請求項9から請求項11では、対照
すべき光ファイバにケーブルに外部から振動を加える
と、振動が2心以上の光ファイバループの光ファイバに
同時に加わって、光ファイバケーブル対照の検出感度を
向上させることができ、ケーブル長手方向や周方向の検
出感度を均一にすることができる。
【0030】さらに、本発明の実施の形態によれば、光
ファイバループを形成する光ファイバケーブル内の光フ
ァイバの心数を増やすことにより、検出感度のいっそう
の向上と均一化ができる。
【0031】
【発明の実施の形態】始めに、本発明に関わる光ファイ
バ干渉型センサの基本原理について簡単に説明する。図
11(イ)は光ファイバ干渉型センサの基本構成を示し
ていて、励起された発光素子(レーザ光源)1から発し
たレーザ光は、光分岐結合素子2によって分岐されてル
ープ状光ファイバ3の両端に入射され、このループ状光
ファイバ3を時計回り方向A及び反時計回り方向Bに伝
搬する。そして方向Aに伝搬した光及び方向Bに伝搬し
た光は、ループ状光ファイバ3のそれぞれの反対端に達
して光分岐結合素子2にて結合され、干渉光として受光
素子5にて検出され、この受光素子5で光電変換され、
光強度に応じた電気信号に変換されて出力される構成で
ある。
【0032】ループ状光ファイバ3を伝搬してそれぞれ
の反対端に達した光は、伝搬方向が異なるものの、同一
の光路を通過するので、損失と位相変化はほぼ同量だけ
受け、光分岐結合素子2による変化を考慮に入れなけれ
ば振幅と位相はほぼ同等となる。そして、これらの方向
A及び方向Bに伝搬したレーザ光は光分岐結合素子2に
て結合され、一定の位相で干渉を生じる。光分岐結合素
子2に光ファイバカプラを使用した場合には、前述の通
り両方向の位相がπだけずれて結合するので、位相が打
ち消し合って干渉光の出力は0となる。
【0033】図の加振点4で外部から振動等の物理的変
位を加えた時、ループ状光ファイバ3は、その物理的変
位によって、局所的に長さ方向に長さが変化する。その
結果、光の光路長が変化し、方向Aと方向Bに伝搬する
光は、加振点4において物理的変位の振幅に対応した位
相の大きさで位相変位を生じる。この加振点4で位相変
位を受けた方向Aと方向Bの光は、相互に反対方向のル
ープ経路を通って光分岐結合素子2に戻ってくる。こう
して、位相変位を受けた光は、光分岐結合素子2におい
て合波されるが、通常前記の戻り経路長が方向Aと方向
Bとは異なっているので、加振点4の物理的変位による
位相変化は分岐結合素子2には同時に到達されないの
で、方向Aと方向Bの光が合波されると、加振点4の物
理的変位の振幅に対応して変化する干渉光を生じる。
【0034】ところが、加振点からの方向Aと方向Bと
の伝搬距離の差が0、すなわち、光分岐結合素子2から
等距離の位置にて加振すると、加振点で加振された方向
Aと方向Bの伝搬光は光分岐結合素子2に同時に到着す
るのでほぼ等しい位相変位を受けた光同士が合波される
ことになって、合波された干渉光には振動信号による位
相変化がもたらされない。
【0035】そこで、従来は、図11(ロ)に示す箇所
に光遅延素子(装置の諸元によって決まる長さの光ファ
イバを巻いたドラム)6を設けることによって上記の問
題点を解消している。
【0036】次に、本発明の実施の形態を説明する。図
1(イ)は本発明の光ファイバ干渉型センサの実施例を
示していて、ループ状光ファイバのループを2重にした
ものである。レーザダイオードで成る発光素子1から発
したレーザ光は、分岐結合素子2によって分岐されて2
重のループ状光ファイバ3の両端に入射され、この2重
のループ状光ファイバ3を時計回り方向A及び反時計回
り方向Bに伝搬する。そして方向Aに伝搬した光及び方
向Bに伝搬した光は、2重のループ状光ファイバ3のそ
れぞれの反対端に達した後に分岐結合素子2にて結合さ
れ、干渉光としてフォトダイオードで成る受光素子5に
て検出され、この受光素子5が光電変換され、光強度に
応じた電気信号に変換されて出力される構成である。
【0037】図1(ロ)に示すように、2重のループ状
光ファイバ3が、光ファイバ(1)3.1と光ファイバ
(2)3.2とで構成されて、加振点にてループ状光フ
ァイバ3に物理的変位Pを加えたとき、それぞれにP1
とP2の物理的変位が加わったとする。
【0038】その結果、それぞれの光ファイバ中の伝搬
光は、P1とP2の物理的変位によりそれぞれQ1とQ
2の位相変位を受ける(図2参照)。
【0039】従って、方向Aの伝搬光と方向Bの伝搬光
は、加振点にてQ1とQ2の位相変位の両方を受けるの
で、分岐結合素子の直前における方向Aの伝搬光と方向
Bの伝搬光の位相変位は、それぞれ図2の(イ)と
(ロ)に示すように時間的に変化する。
【0040】即ち、分岐結合素子2から加振点までの光
ファイバ中を光が伝搬する時間をそれぞれととし、
方向Aの伝搬光が受けた位相変位をQ1、Q2とし、方
向Bの伝搬光が受けた位相変位をQ′1,Q′2とする
と、分岐結合素子の直前まで伝搬してくると、方向Aの
伝搬光が受けた位相変位Q1、Q2は、それぞれ時間
、++だけ遅れており、方向Bの伝搬光が受け
た位相変位Q′1、Q′2は、それぞれ時間、+
+だけ遅れている。
【0041】その結果、分岐結合素子2により方向Aの
伝搬光と方向Bの伝搬光とが結合された光は、図2の
(ハ)に示すように時間的に変化する位相変位が生ず
る。
【0042】即ち、本図のように<の場合は、結合
光は、Q′1、Q2(逆位相)、Q′2,Q1(逆位
相)の時間順に位相変化して、それぞれの位相変化の遅
延時間は,、、、++、++となる。
【0043】ここで、分岐結合素子2は、ポート1とポ
ート3及びポート2とポート4とは位相変化0度で、ポ
ート1とポート4及びポート2とポート3とは位相変化
90度で、それぞれ分岐結合すると仮定している。この
結果、ポート2側の方向Aの伝搬光からと方向Bの伝搬
光からの結合光は、相互に位相が180度異なっている
(即ち逆位相になっている)。
【0044】その結果、分岐結合素子2のポート2から
の結合光が受光素子5に入力されて光電変換されると、
位相変位の絶対値に依存した振幅の電気信号が出力され
るので、外部からの物理的変位Pにより位相変位Q′
1、Q2、Q′2,Q1の大きさの絶対値に対応した
(即ち外部から加えられた物理的変位Pの大きさに対応
した)振幅の電気信号が、前期の遅延時間で出力され
る。
【0045】ここで、従来の1重のループ状光ファイバ
に加振点にて物理的変位Pを加えた場合には、方向Aの
伝搬光と方向Bの伝搬光は、加振点にてQ1だけの位相
変位を受けるので、図2において、Q2のピークは出現
せず、受光素子5からは位相変位Q′1、Q1(逆位
相)の大きさの絶対値に対応した振幅の電気信号が出力
される。
【0046】従って、2重のループ状光ファイバに加振
点にて物理的変位Pを加えた場合には、第2の光ファイ
バへの位相変位Q2に対応した振幅の電気信号も出力さ
れ、通常外部からの物理的変位Pの時間変化に対して、
光ファイバ中の光の伝搬時間の遅延時間は、無視できる
ほど小さいので、位相変位Q′1、Q2、Q′2,Q1
の絶対値に対応する順に生じた電気信号の振幅変化は、
ほとんど同時に生じたように振幅変化し、位相変位Q1
だけによる場合よりも位相変位Q2分だけ加算されて、
従来の1重のループ状光ファイバに加振した場合よりも
大きな振幅変化の電気信号が受光素子5から出力され
る。(通常、外部からの物理的変位が瞬間に加わったと
してもその継続時間(位相変化の継続時間:図2の山又
は谷の幅)は方向Aと方向Bの光の遅延時間よりもはる
かに大きいが図2(後述の図3も同様に)は、遅延時間
の差を明確にするために、継続時間を実際よりはるかに
小さく縮少して模式的に図示した図である。) 即ち、ループ状光ファイバ3が3重以上の多重ループで
構成されている場合、受光素子5からの出力電気信号の
振幅は、次式で与えられる様な個々の光ファイバの位相
変位による結合光の振幅変化の総和の絶対値に対応する
ので、多重数が多くなれば感度が向上すると共に、多数
の光ファイバの位相変化が平均化されることになる。
【0047】[Q1]+[Q2]+[Q3]+……+
[Q′1]+[Q′2]+[Q′3]+…… ここで、[Qn]はn番目の光ファイバのA方向の伝搬
光が受けた位相変位による結合光の振幅変化で[Q′
n]はn番目の光ファイバのB方向の伝搬光が受けた位
相変位による結合光の振幅変化である。
【0048】次に従来の単一の光ファイバループで構成
された光ファイバ干渉センサにあっては、位相変位を検
出できなかった場合、即ち加振点が図11のPNのよう
に、分岐結合素子2から両方向に等距離にあるループ状
光ファイバ3の中点であった場合について説明する。図
1の(イ)において加振点PがPN又はPMであった場
合、即ち=であるような場合には、分岐結合素子の
直前における方向Aの伝搬光と方向Bの伝搬光の位相変
位Q1、Q2は、それぞれ図3の(イ)と(ロ)に示す
ように、方向Aの位相変位Q1と方向Bの位相変位Q2
と、方向Aの位相変位Q2と方向Bの位相変位Q1と
が、遅延時間が等しくなって、位相変位のピークが時間
的に重なるようになる。
【0049】ここで、2重のループ状光ファイバ3の光
ファイバ(1)3.1と光ファイバ(2)3.2とに、
同等の物理変化を加えたつもりでも、2つの光ファイバ
の物理的変位の差、2つの光ファイバの物理的変位一位
相変化特性の差等の原因により全く同一の位相変位が生
ずる可能性が低く、又、2つの光ファイバの伝搬特性の
差、分岐結合素子2のポート間の分岐結合特性の差等の
原因により伝搬光の大きさも変るので、分岐結合素子2
の結合時において、逆位相で大きさが全く等しい位相変
位Q1とQ2が重畳する可能性は低い。
【0050】例えば、光ファイバ(1)3.1と光ファ
イバ(2)3.2の両方が収納されている光ケーブルの
外部から振動を加えた場合、両光ファイバのケーブル内
の位置関係によって2つの光ファイバの物理的変位は異
なり、逆に2つの光ファイバの振動が全く等しくなるよ
うにケーブル外部から振動を加えることはほとんど不可
能である。
【0051】即ち現実的には、ループ状光ファイバ3の
光ファイバ(1)3.1と光ファイバ(2)3.2とに
それぞれ加えられたQ1とQ2との位相変位のどちらか
の大きさが多少小さくなり、前述のように図3の(ハ)
に示すように、方向Aの伝搬光と方向Bの伝搬光の位相
変位のピークが弱められて生ずることになる。
【0052】もちろん、光ファイバ(1)3.1だけを
取り出して直接物理変位を加えた場合には、位相変位Q
1だけが生じるので、図3の(ハ)において位相変位Q
1だけのピークが生ずることになる。
【0053】従って、図1の(イ)のPM、又はPN等
のようなループ状光ファイバ3の中点付近で物理的変位
を加えても、図3の(ハ)のように受光素子5からは位
相変位Q1、Q1(逆位相)の大きさの絶対値に対応し
た、即ち外部から加えられた物理的変位Pの大きさに対
応した振幅の電気信号が出力されるので、図11に示し
たような従来の1重のループ状光ファイバの場合のよう
に検出感度が著しく低下することがなく、光遅延素子6
を必要としない。
【0054】さらにループの重ねる回数を増やすことで
ループ全体の光路長が長くなり、また加振による光路差
の変動も重ねた回数分大きくなるので、全体の感度を大
きくする方向に調整することが可能である。
【0055】又、ファイバループを折り返した対称的な
2点において、例えば図1の(イ)のPとそれと対照的
なPTの両地点において、物理的変位を加えても、Pと
PTでは全く同一の位相変化にならないので、ほぼ正確
にその変位に対応する位相変位を検出して出力すること
ができる。この場合の多重のループ状光ファイバ3の実
際の構成は、同一のケーブル内の光ファイバで多重のル
ープ状光ファイバ3で構成して、ケーブルの外部から物
理的変位を加える場合に相当する。
【0056】前述の光ファイバループの片側のPだけに
物理的変位を加える場合の実際の構成は、後述する別の
ケーブル内の光ファイバとで多重のループ状光ファイバ
3で構成して、ケーブルの外部から物理的変位を加える
場合に相当する。
【0057】本発明を振動センサに適用した実施例を図
4に示す。SM光ファイバ3を2重にしたループ状にし
て、その両端を光カプラ2に接続し、光カプラ2の反対
側にレーザダイオード(LD)1と受光素子としてのフ
ォトダイオード(PD)5を接続して光ファイバ干渉型
センサを構成し、LD1には駆動回路10を接続し、P
D5には増幅回路11を接続して、その出力をオシロス
コープで観測するようにした。ループ状ファイバの途中
のセンサ部7に外部から振動が加わると前述のようにP
D5から振動に対応する電気信号が出力されてオシロス
コープで振動波形を観測することができる。センサ部7
以外で振動を受けないようにするには、センサ部7以外
をケーブル部12としてもよい。
【0058】本発明を、光ファイバケーブルを用いた落
石、土砂崩れ等による振動検出システム(本出願人の特
願2000−30842等)において使用されるケーブ
ルによる振動・衝撃センサに適用した実施例を図5、図
6に示す。
【0059】図5は2条に分かれたケーブル間で多重の
光ファイバループを構成した場合の一例で、2条の4心
光ファイバケーブル31の両端において各々のケーブル
内の1本の光ファイバ芯線3を接続して4重の光ファイ
バループを構成したものであり、どちらのケーブルも振
動・衝撃センサとして使用できる。
【0060】図6は1条のケーブルで多重の光ファイバ
ループを構成して振動・衝撃センサ用ケーブルを構成し
た場合の一例で、多心光ファイバケーブル21の両端の
光ファイバ3を折り返す様に接続して、例えば、多心光
ファイバケーブル21の一方の端部の光ファイバ芯線N
o.1を分岐結合素子2に接続し、光ファイバ芯線N
o.2と光ファイバ芯線No.7とを接続点22で接続
し、同様に、No.3とNo.8と、No.4とNo.
9とをそれぞれ接続し、光ファイバ芯線No.10を分
岐結合素子2に接続する。そして、他端部の光ファイバ
芯線No.1とNo.7と、No.2とNo.8と、N
o.3とNo.9と、No.4とNo.10とをそれぞ
れ接続点22で接続して光ファイバのループを複数回
(4回)重ねた形状にしたものである。
【0061】上記の構成にすることで光遅延素子を使用
せずに光ファイバケーブル長手方向の感度差を小さく
し、検出感度を向上させることができる。
【0062】上記本発明の光ファイバ干渉型センサを光
ファイバに外部から加わる振動のセンサとして説明した
が、例えば衝撃などの振動以外に光ファイバに外部から
加えられて伝搬光の位相変位をもたらす物理変化(曲
げ、圧力等)のセンサとしても使用することができる。
【0063】なお、上記の各実施の形態では光分岐結合
素子2に対する光入力を発光素子1によって行い、また
光分岐結合素子2からの光出力を受光素子5によって光
電変換し、その電気信号を利用する構成にした。しかし
ながら、これらの発光素子1と駆動回路10、また受光
素子5と増幅回路11などは信号処理装置側に組み込む
図7に示した構成にして、センサ側には光分岐結合素子
2に対して光信号を入力し、またそれから光信号を取り
出すための入力端子8と出力端子9だけを設け、別途に
発光素子と駆動回路、また受光素子と増幅回路を含む信
号処理装置をこれらの入力端子8と出力端子9に接続す
るようにしてもよい。
【0064】次に、本発明の光ファイバケーブル対照器
の実施の形態を説明する。ケーブル対照作業では、マン
ホールなどの作業現場に布設されている多数本のケーブ
ルの中から目的とする光ファイバケーブルを探索する。
その作業では、例えば、電話局や中継局において撤去、
交換を決定したケーブルを光送受信機器から切り離して
作業を開始し、順繰りにある地点から次の地点まで撤去
作業を進めるので、目的とするケーブルの両端は特定さ
れている。しかしながら、中間点では多数のケーブルが
布設されているために、対照ケーブルを直ちに特定する
ことができない。
【0065】そこで、図8に示す光ファイバケーブル対
照器を用いて多数本のケーブルの中から目的とする光フ
ァイバケーブルを対照する。
【0066】図8に示した光ファイバケーブル対照器の
一つの実施の形態において、光ファイバケーブル対照器
は、対照ケーブル103である多心(実施例では4心)
光ファイバケーブルの一端にいて、例えば、No.1と
No.2の光ファイバ芯線同士、及びNo.3とNo.
4の光ファイバ芯線同士を接続し、このケーブルの他端
において、No.2の光ファイバ芯線とNo.3の光フ
ァイバ芯線とを接続して、No.1とNo.4の光ファ
イバ芯線105,106が接続する光送受信検出部10
1により構成されている。ケーブル対照作業を行なう地
点において、振動加振器102により多数のケーブルそ
れぞれに順に振動を加振される。
【0067】前記光ファイバ芯線105,106に光送
受信検出部101から光信号を入射させ、同じ光ファイ
バ105,106から戻ってくる伝搬光を受信して所定
の加振信号をその伝搬光から検出することができるか否
かにより、振動加振器102で加振している光ファイバ
ケーブルが目的とする対照ケーブル103であるかどう
かを判定する。光送受信検出部101は、レーザ光を発
光する発光素子111、分岐結合素子112及び受光素
子113を備えている。
【0068】本発明の光ファイバケーブル対照器では、
振動の検出部となる光ファイバのループを複数回重ねた
形状にすることで光ケーブルの長手方向のいずれかの場
所で外部から振動や衝撃が加わった時に、その場所の光
ケーブル内に収容されているループ状光ファイバを構成
している複数の光ファイバ全てに振動や衝撃が伝わるが
光ケーブル内では光ファイバが撚り合わされて周方向の
位置が常に変化しているので前記の光ファイバのいずれ
かのうちで外部の振動や衝撃に一番近い位置に存在する
光ファイバが大きく変位して受光素子から大きな電気信
号に変換されて出力されるので検出感度が向上する。
【0069】更にケーブルは前記の多数の光ファイバが
長さ方向に一定の形態で撚合わされて構成されているの
で長手方向や周方向の異なった位置で振動や衝撃を加え
た場合、個々の光ファイバの位相変化は異ったとして
も、前述した様に多重ループを構成する光ファイバ全体
の位相変化の総和として受光素子から出力される電気信
号は加える位置によって余り変化せず前記光ファイバへ
の振動や衝撃の感度が長手方向や周方向に均一化して検
出感度を向上すると共に光ファイバケーブルの振動等を
加える位置による感度差を小さくすることができる。
【0070】なお、以上の効果は、光ケーブルを振動・
衝撃センサとして使用する場合にも該当するものであ
る。
【0071】光線路の切り替え工事の場合等で、切り替
えるべき光ファイバケーブルの対照から光ファイバ心線
の対照まで行う場合において、本願発明を適用する際の
最適な手順は以下の通りとなる。ここで対照すべきケー
ブルを多数の光ファイバユニット(例えば多心の光ファ
イバテープ心線等)を撚り合わせた多心の光ファイバケ
ーブルとし、対照すべき光ファイバ心線を光ファイバユ
ニットAの光ファイバ心線1とする。
【0072】最初のケーブル対照の際には、多重光ファ
イバループを以下のように構成する。光ファイバユニッ
トAの光ファイバ心線1と、別ユニットBの光ファイバ
心線2と、更に別ユニットCの光ファイバ心線3……と
同一ケーブル内で撚り合わせ位置が分散するように空き
回線の光ファイバ心線を選んで、図5又は図6の通り、
ケーブル端末にて相互に接続して多重ループを構成さ
せ、ループの両端末に分岐結合素子2と発光素子1と受
光素子5を接続する。ここで、各ループの折り返し部の
光ファイバは、対照ケーブル内の光ファイバ心線でもよ
いし、他のケーブル内の光ファイバ心線でもよい。後者
の場合は、対照ケーブル以外の光線路の切り替え工事の
現場に敷設されているケーブルに収納されていないこと
が必要である。切り替え工事の現場において、ケーブル
をたたく等して振動を与えれば、対照ケーブルをたたい
たときだけ受光素子から振動に対応した電気信号が出力
されるので、ケーブル対照を行うことができる。このと
き、ケーブル内で撚り合わせ位置が分散するように多数
の光ファイバを使用して多重ループを構成しているの
で、前述の理由で、検出感度が向上されると共に、ケー
ブルをたたく位置による感度差を少くすることができ
る。
【0073】次に対照光ファイバを含む光ユニットを対
照する際には、多重光ファイバループを以下のように構
成する。光ファイバユニットAの光ファイバ心線1と、
同一ユニットAの光ファイバ心線2と、更に同一ユニッ
トAの光ファイバ心線3……と空き回線の光ファイバ心
線を選んで、図5又は図6の通り、ケーブル端末にて相
互に接続して多重ループを構成させ、ループの両端末に
分岐結合素子2と発光素子1と受光素子5を接続する。
ここで、各ループの折り返し部の光ファイバは、対照ユ
ニット内の他の光ファイバ心線でもよいし、他のケーブ
ル内の光ファイバ心線でもよい。切り替え工事の現場に
おいて、対照ケーブルを開いて各光ファイバユニットに
仕分けた後、各光ファイバユニットをたたく等して振動
を与えれば、対照ユニットをたたいたときだけ受光素子
から振動に対応した電気信号が出力されるので、ユニッ
ト対照を行うことができる。このとき、多重ループを構
成しているので前述の理由により、検出感度が向上され
ると共に、ユニットをたたく位置による感度差を少くす
ることができる。
【0074】最後に目的とする光ファイバを対照する際
には、従来のように1重光ファイバループを、光ファイ
バユニットAの光ファイバ心線1と、他の空き回線の光
ファイバ心線をループの折り返し部の光ファイバとし
て、図5又は図6の通り、ケーブル端末にて相互に接続
して1重ループを構成させ、ループの両端末に分岐結合
素子2と発光素子1と受光素子5を接続する。ここで、
ループの折り返し部の光ファイバは、対照ユニット以外
の他ユニットの光ファイバ心線でもよいし、他のケーブ
ル内の光ファイバ心線でもよい。切り替え工事の現場に
おいて、対照ユニットを開いて各光ファイバ心線に仕分
けた後、各光ファイバ心線をたたく等して振動を与えれ
ば、対照ユニット光ファイバ心線をたたいたときだけ受
光素子から振動に対応した電気信号が出力されるので、
光ファイバ心線対照を完了することができる。
【0075】なお、以上の本発明の実施の形態におい
て、光ファイバ干渉センサにおいても、光ファイバケー
ブル対照方法においても、ループ状光ファイバの全体を
多重化する方法を前提に説明したが、本発明はこの方法
に限定されるものではなく、一部の区間のみ多重化する
方法も有効である。
【0076】まず、光ファイバ干渉センサにおいて中点
付近のみ多重化する方法がある。例えば、図9の(イ)
又は(ロ)に示すように、1重目の光ファイバループ
3.1に対して、1重目よりも小ループの2重目の光フ
ァイバループ3.2を、中点付近のみ重なるようにして
構成しても良い。この構成により、図9の中点PN又は
PMにおいて外部からの物理変位が加わった場合に、図
9の(ニ)に示すように、光ファイバループ3.1と光
ファイバループ3.2を構成する光ファイバに同時に物
理変位P1とP2が加わって、前述のように受光素子5
から物理的変位に対応する位相変位を出力することがで
きる。
【0077】従って、上記の構成の本発明の光ファイバ
干渉センサでは、従来の単一の光ファイバループで構成
された光ファイバ干渉センサで感度が低下する中点付近
の区間LNにおいても、感度をさほど低下せずに物理変
位を検出することができる。LN以外の単一の光ファイ
バループで構成された光ファイバ干渉センサと同様に、
物理変位を検出することができる。さらに必要に応じ
て、中点付近を3重以上の多重のループ状光ファイバを
構成することで、他の区間の感度は変えずに、中点付近
の区間の感度を向上させることもできる。
【0078】さらに、ループ状光ファイバのどこかに加
えられた外部からの物理変位を検出する光ファイバ干渉
センサにおいて、中点付近以外の所定の区間で局所的に
感度を向上させたい場合にも、上記の方法が適用でき
る。例えば、図9の(ハ)に示すように、1重目の光フ
ァイバループ3.1に対して、1重目よりも小ループの
2重目の光ファイバループ3.2を、所定の区間Lのみ
重なるようにして、所定の区間Lにおいて光ファイバル
ープを多重化してループ状光ファイバを構成する。この
構成で、外部からの物理変位が複数の光ファイバに同時
に加わるようにすることにより、他の区間の検出感度は
そのままで、所定の区間Lの感度を向上させることがで
きる。
【0079】また、光ファイバケーブル振動センサや光
ファイバケーブル対照方法においては、振動検出や対照
すべき光ファイバケーブル内でのみループ状光ファイバ
を多重化してもよい。例えば、図6の光ファイバケーブ
ル21を振動センサケーブルとする場合や対照すべき光
ファイバケーブルとしてケーブル対照を行う場合、光フ
ァイバケーブル21と分岐結合素子2とを図6の破線の
様に接続して、光ファイバケーブル21の外部にもう一
つの光ファイバループが重なる様に構成するようにして
も良い。この構成による効果は、以前の構成の場合と何
ら変わることはない。
【0080】以上においては、光ファイバ干渉センサに
おいても、光ファイバケーブル対照方法においても、ル
ープ状光ファイバの少なくとも一部の区間で複数の光フ
ァイバループから構成されるようにループ状光ファイバ
を形成する方法を前提に説明したが、本発明はこれに限
定されるものではない。本発明の本質は、少くとも一部
の区間でループ状光ファイバを構成する光ファイバが複
数重なるようにして形成することによって、外部から物
理変化が加わったときに、それら複数の光ファイバへ物
理変化がもたらせて伝搬光の位相変化が生じる様にする
ことである。例えば、図10に示すように、少くとも一
部の区間で光ファイバループを1回以上折り返す構成で
ループ状光ファイバを形成しても良い。
【0081】図10の(イ)は、ループ状光ファイバの
中点付近の区間LNにおいて光ファイバループを1回折
り返して光ファイバ3.1と光ファイバ3.2が重なる
ようにした構成の光ファイバ干渉センサを示す。この構
成により、図10の(イ)の中点付近のPN又はPMに
おいて外部からの物理変位が加わった場合に、図10の
(ニ)に示すように、光ファイバ3.1と光ファイバ
3.2に同時に物理変位P1とP2が加わって伝搬光の
位相変化が生じて、前述のように受光素子5から物理的
変位に対応する位相変位を出力することができる。
【0082】従って、上記の構成の本発明の光ファイバ
干渉型センサでは、従来の単一の光ファイバループで構
成された光ファイバ干渉センサで感度が低下する中点付
近の区間LNにおいても、感度をさほど低下させずに物
理変位を検出することができる。LN以外の単一の光フ
ァイバで構成された区間においても、従来の単一の光フ
ァイバループで構成された光ファイバ干渉センサと同様
に、物理変位を検出することができる。さらに必要に応
じて、中点付近を多数回折り返して光ファイバを多重に
重ねて構成することで、他の区間の感度は変えずに、中
点付近の区間の感度を向上させることもできる。
【0083】図10の(ロ)は、中間の区間Lで光ファ
イバループを1回折り返して光ファイバを重ねるように
した構成の光ファイバ干渉センサを示す。この構成によ
り、中点付近以外の所定の区間で局所的に感度を向上す
ることができる。すなわち、所定の区間L内のP点にお
いて外部から物理変位が加わった場合、図10の(ニ)
に示すように、光ファイバ3.1と光ファイバ3.2に
同時に物理変位P1とP2が加わって伝搬光の位相変化
が生じて、他の区間の検出感度はそのままで、所定の区
間Lの感度を向上させることができる。
【0084】図10の(ハ)は、中間の区間で光ファイ
バループを3回折り返して光ファイバを多重に重ねるよ
うにした構成の光ファイバ干渉センサを示す。この構成
により、所定の区間L内のP点において外部から物理変
位が加わった場合、更に多数の箇所で伝搬光の位相変化
を生じさせて、所定の区間Lの感度をより一層向上させ
ることができる。
【0085】また、光ファイバケーブル振動センサや光
ファイバケーブル対照方法においても、上記の構成によ
りループ状光ファイバを形成することで、感度の向上と
平均化等の本発明の効果を達成することができる。例え
ば、図6の光ファイバケーブル21をセンサケーブルと
して振動検出する場合や対照すべき光ファイバケーブル
としてケーブル対照を行う場合、光ファイバケーブル2
1内の光ファイバを、図10の(ロ)や(ハ)の区間L
のような構成になるようにケーブル接続点や局所等で接
続することにより、区間L内のP点において外部から振
動を加えた時にループ状光ファイバの多数の箇所で伝搬
光の位相変化を生じさせるので、所定の区間Lの振動検
出感度やケーブル対照感度をより一層向上させ、平均化
させることができる。
【0086】なお、以上において、ループ状光ファイバ
を構成する光ファイバを重ねるようにして形成すると言
う意味は、必ずしも光ファイバが並列に密接して重なっ
たような構成に限定されるものでなく、離れた位置で局
所的に重なっているような構成(例えば光ファイバが離
れた位置で局所的に交叉するような構成)でも、外部か
らの物理的変化が光ファイバの重なっている複数の箇所
に影響して伝搬光の位相変化が生じるように形成されて
いれば良い。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果を奏する。
【0088】光ファイバ干渉型センサを構成するルー
プ状光ファイバの少くとも一部の区間において、ループ
の所定の場所に外部から物理的変化を加える際に、複数
箇所の光ファイバに物理的変化が及ぶようにして複数箇
所の伝搬光に位相変化を生じるようにすることで、その
区間の中では、物理的変化の検出感度を大きくなる方向
へ調節することができ、感度も平均化され、物理的変化
をどこで変けてもほぼ等しい感度を得ることが出来る。
【0089】ループ状光ファイバの中点付近で外部か
ら物理的変化が加わった時に複数箇所の伝搬光に位相変
化を生じさせるようにすることで分岐結合素子から等距
離にあるループの中点付近においても検出感度が著しく
低下しないので感度が平均化され、光ファイバループの
一部に加えられた物理的変化による伝搬光信号の位相変
化をどこで受けてもほぼ等しい感度を得ることが出来
る。また、分岐結合素子から等距離にあるループの中点
付近においても検出感度が著しく低下しないので光遅延
素子を必要としない。その結果、光遅延素子を使用する
従来方法の問題点である遅延素子と他のループ状光ファ
イバとの極端な感度差を解消できる。
【0090】複数の光ファイバが撚り合わされて構成
された光ファイバケーブルを振動・衝撃センサとして使
用する際に、その複数の光ファイバを使用してループ状
光ファイバの少くとも一部の区間を形成することによ
り、振動・衝撃センサケーブルの検出感度を向上して、
かつケーブル長手方向や周方向の感度を均一にすること
ができる。
【0091】複数の光ファイバが撚り合わされて構成
された光ケーブルのケーブル対照作業を行う際に、その
複数の光ファイバを使用してループ状光ファイバの少く
とも一部の区間を形成することにより、対照ケーブルに
加える振動等の検出感度を向上して、かつケーブル長手
方向や周方向の感度を均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)は本発明の光ファイバ干渉型センサの一
つの実施の形態の構成を示すブロック図であり、(ロ)
は円で囲んだ部分を拡大した拡大図である。
【図2】図1における分岐結合素子に戻ってきた方向A
の光と方向Bの光の位相変化を示す説明図である。
【図3】光ファイバループの中点で加振を受け分岐結合
素子に戻ってきた方向Aの光と方向Bの光の位相変化を
示す説明図である。
【図4】本発明の光ファイバ干渉型振動センサの一つの
実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の光ファイバ干渉型センサの他の実施の
形態の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の光ファイバ干渉型センサのさらに別の
実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の光ファイバ干渉型センサの別の実施の
形態の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の光ファイバケーブル対照器の一つの実
施の形態の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の光ファイバ干渉型センサの他の実施形
態の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の光ファイバ干渉型センサのさらに他
の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図11】光ファイバ干渉型センサの基本的原理を説明
する説明図である。
【符号の説明】 1 発光素子 2 分岐結合素子 3 ループ状光ファイバ 5 受光素子 7 センサ部 21,31,103 多心光ファイバケーブル 101 光送受信部 102 振動加振器 105,106 光ファイバ芯線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新見 慎一 千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ 佐倉事業所内 Fターム(参考) 2F103 BA10 CA08 EA19 EA25 EB02 EB11 EC09 EC10 2F105 BB02 DD01 DE05 DE21 DE25 2H038 CA39

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と受光素子とループ状光ファイバの
    開放部の両端とが分岐結合素子に接続されて構成され、 前記光源から出射された光を前記分岐結合素子によって
    分岐して前記ループ状光ファイバに前記開放部の両端そ
    れぞれから入射させ、このループ状光ファイバ中を時計
    回りと反時計回りに伝搬させ、時計回りに伝搬した時計
    回り伝搬光と反時計回りに伝搬した反時計回り伝搬光と
    を前記分岐結合素子にて結合し、結合された前記時計回
    り伝搬光と反時計回り伝搬光とを前記受光素子に入射さ
    せ、この時計回り伝搬光と反時計回り伝搬光との位相差
    による干渉光の強度変化を示す信号をこの受光素子から
    出力することにより前記ループ状光ファイバに加わる物
    理変化を検出する光ファイバ干渉型センサであって、 前記ループ状光ファイバの少くとも一部の区間の複数箇
    所で、前記物理変化による伝搬光の位相変化を生じさせ
    ることを特徴とする光ファイバ干渉型センサ。
  2. 【請求項2】 光源から出射された光を分岐結合素子に
    よって分岐して、ループ状光ファイバの両端それぞれか
    ら入射させてこのループ状光ファイバ中を時計回りと反
    時計回りに伝搬させ、 前記ループ状光ファイバ中を伝搬した時計回り伝搬光と
    反時計回り伝搬光とを前記分岐結合素子によって結合し
    て受光素子に入射させ、 前記受光素子から前記時計回り伝搬光と反時計回り伝搬
    光との位相差による干渉光の強度変化を示す信号を出力
    することにより、前記ループ状光ファイバに加わる物理
    的変化を検出する光ファイバ干渉型信号検出方法であっ
    て、 前記ループ状光ファイバの少くとも一部の区間の複数箇
    所で、前記物理変化による伝搬光の位相変化を生じさせ
    ることを特徴とする光ファイバ干渉型信号検出方法。
  3. 【請求項3】 前記区間で複数のループから構成される
    ように前記ループ状光ファイバを形成することを特徴と
    する請求項1記載の光ファイバ干渉型センサ、又は請求
    項2記載の光ファイバ干渉型信号検出方法。
  4. 【請求項4】 前記区間で1回以上折り返して前記ルー
    プ状光ファイバを形成することを特徴とする請求項1記
    載の光ファイバ干渉型センサ、又は請求項2記載の光フ
    ァイバ干渉型信号検出方法。
  5. 【請求項5】 光源と受光素子とループ状光ファイバの
    開放部の両端とが分岐結合素子に接続されて構成され、 前記光源から出射された光を前記分岐結合素子によって
    分岐して前記ループ状光ファイバに前記開放部の両端そ
    れぞれから入射させ、このループ状光ファイバ中を時計
    回りと反時計回りに伝搬させ、前記ループ状光ファイバ
    中を伝搬した時計回り伝搬光と反時計回り伝搬光とを前
    記分岐結合素子に入射させて結合し、結合された前記時
    計回り伝搬光と反時計回り伝搬光とを前記受光素子に入
    射させ、この時計回り伝搬光と反時計回り伝搬光との位
    相差による干渉光の、強度変化を示す信号を出力するこ
    とにより前記ループ状光ファイバに加わる振動を検出す
    る光ファイバ干渉型振動センサであって、 前記ループ状光ファイバの少くとも一部の区間の複数箇
    所で、前記振動による伝搬光の位相変化を生じさせるこ
    とを特徴とする光ファイバ干渉型振動センサ。
  6. 【請求項6】 前記ループ状光ファイバの前記区間に多
    心光ファイバケーブル内の2心以上の光ファイバを使用
    して該多心光ファイバケーブルに加わる振動を検出する
    ことを特徴とする請求項5記載の光ファイバ干渉型振動
    センサ。
  7. 【請求項7】 光源から出射された光を分岐結合素子に
    よって分岐してループ状の光ファイバにその開放部の両
    端それぞれから入射させてこのループ状光ファイバ中を
    時計回りと反時計回りに伝搬させ、 前記ループ状光ファイバ中を伝搬した時計回り伝搬光と
    反時計回り伝搬光とを前記分岐結合素子によって結合し
    て受光素子に入射させ、 前記受光素子から前記時計回り伝搬光と反時計回り伝搬
    光との位相差による干渉光の強度変化を示す信号を出力
    することにより、前記ループ状の光ファイバに加わる振
    動を検出する光ファイバ干渉型信号検出方法であって、 前記ループ状光ファイバの少くとも一部の区間の複数箇
    所で、前記振動による伝搬光の位相変化を生じさせるこ
    とを特徴とする光ファイバ干渉型振動検出方法。
  8. 【請求項8】 前記ループ状光ファイバの前記区間に多
    心光ケーブル内の2心以上の光ファイバを使用して前記
    多心光ファイバケーブルに加わる振動を検出することを
    特徴とする請求項7記載の光ファイバ干渉型振動検出方
    法。
  9. 【請求項9】 ループ状光ファイバの少くとも一部が対
    照すべき、多心光ファイバケーブル内の2心以上の光フ
    ァイバから構成されるように形成し、 このループ状光ファイバの前記開放端と光源と受光素子
    を分岐結合素子に接続し、 この光源からの光を前記分岐結合素子によって前記開放
    端に分岐して前記ループ状光ファイバ中を時計回りと反
    時計回りに伝搬させると共に、当該ループ状光ファイバ
    中を伝搬してそれぞれの開放端から戻ってきた時計回り
    と反時計回りの伝搬光を結合し、 前記受光素子にて、前記分岐結合素子から出力される光
    を受けて光電変換して、前記のループ状光ファイバ中を
    時計回りに伝搬した光と反時計回りに伝搬した光との位
    相差による干渉光の強度変化を示す信号を出力し、 前記多心光ファイバケーブルに振動を加えたときに、前
    記受光素子からこの振動に対応する信号の出力の有無に
    基づいて、対照ケーブルを判定することを特徴とする光
    ファイバケーブル対照方法。
  10. 【請求項10】 前記対照すべき多心光ファイバケーブ
    ル内の2心以上の光ファイバを使用して、前記ループ状
    光ファイバの少くとも一部の区間で、複数のループから
    構成されるように前記ループ状光ファイバを形成するこ
    とを特徴とする請求項9記載の光ファイバケーブル対照
    方法。
  11. 【請求項11】 前記対照すべき多心光ファイバケーブ
    ル内の2心以上の光ファイバを使用して、前記ループ状
    光ファイバの少くとも一部の区間で、1回以上折り返し
    て前記ループ状光ファイバを形成することを特徴とする
    請求項9記載の光ファイバケーブル対照方法。
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