JP2001194028A - ディストリビュータの製造方法 - Google Patents
ディストリビュータの製造方法Info
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- JP2001194028A JP2001194028A JP2000003694A JP2000003694A JP2001194028A JP 2001194028 A JP2001194028 A JP 2001194028A JP 2000003694 A JP2000003694 A JP 2000003694A JP 2000003694 A JP2000003694 A JP 2000003694A JP 2001194028 A JP2001194028 A JP 2001194028A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B41/00—Fluid-circulation arrangements
- F25B41/40—Fluid line arrangements
- F25B41/42—Arrangements for diverging or converging flows, e.g. branch lines or junctions
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B39/00—Evaporators; Condensers
- F25B39/02—Evaporators
- F25B39/028—Evaporators having distributing means
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ディストリビュータの製造工程を簡素化して
その生産性を高め、製造コストの大幅な引下げを可能に
すると共に、各オリフイス孔間の冷媒分配率を均一なも
のとする。 【解決手段】素材Ｓからディスク体Ｓ1 を形成するディ
スク体成形工程５と、前記ディスク体Ｓ1 から片側に平
板状の端壁１１を備えた筒体Ｓ2 を形成するプレス工程
６と、前記筒体Ｓ2 の端壁１１にオリフイス孔４を穿設
するオリフイス形成工程７と、オリフイス孔４を穿設し
た筒体Ｓ3 の開口側からスクリーン２を圧入し、これを
筒体Ｓ3 の内部に固定するスクリーン圧入工程８と、ス
クリーン２を圧入した筒体Ｓ4 の開口側を縮径させ、冷
媒配管Ｇの挿着孔１ｄを形成する絞り成形工程９とから
構成したことを特徴とする。
その生産性を高め、製造コストの大幅な引下げを可能に
すると共に、各オリフイス孔間の冷媒分配率を均一なも
のとする。 【解決手段】素材Ｓからディスク体Ｓ1 を形成するディ
スク体成形工程５と、前記ディスク体Ｓ1 から片側に平
板状の端壁１１を備えた筒体Ｓ2 を形成するプレス工程
６と、前記筒体Ｓ2 の端壁１１にオリフイス孔４を穿設
するオリフイス形成工程７と、オリフイス孔４を穿設し
た筒体Ｓ3 の開口側からスクリーン２を圧入し、これを
筒体Ｓ3 の内部に固定するスクリーン圧入工程８と、ス
クリーン２を圧入した筒体Ｓ4 の開口側を縮径させ、冷
媒配管Ｇの挿着孔１ｄを形成する絞り成形工程９とから
構成したことを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は冷却装置に於いて使
用する冷媒の分配器（ディストリビュータ）に関するも
のであり、ディストリビュータをより少ない工程でもっ
て簡単に且つ安価に、しかも各オリフイス孔間の冷媒分
配率に斑のない製品を製造できるようにしたディストリ
ビュータの製造方法に関するものである。
用する冷媒の分配器（ディストリビュータ）に関するも
のであり、ディストリビュータをより少ない工程でもっ
て簡単に且つ安価に、しかも各オリフイス孔間の冷媒分
配率に斑のない製品を製造できるようにしたディストリ
ビュータの製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ディストリビュータＤは、図８に示すよ
うに冷却装置Ａを構成する減圧装置（例えば膨張弁）Ｂ
と蒸発器Ｃとの間に配設され、減圧装置Ｂからの気液二
相の冷媒Ｒを混合して均一な混合体とすると共に、冷媒
Ｒを蒸発器Ｃの各部（又は複数の蒸発器）へ均等に分配
する機能を有するものである。尚、図８に於いてＥは圧
縮機、Ｆは凝縮器、Ｇ、Ｇ1 、Ｇ2 、Ｇ3 …は冷媒配管
である。
うに冷却装置Ａを構成する減圧装置（例えば膨張弁）Ｂ
と蒸発器Ｃとの間に配設され、減圧装置Ｂからの気液二
相の冷媒Ｒを混合して均一な混合体とすると共に、冷媒
Ｒを蒸発器Ｃの各部（又は複数の蒸発器）へ均等に分配
する機能を有するものである。尚、図８に於いてＥは圧
縮機、Ｆは凝縮器、Ｇ、Ｇ1 、Ｇ2 、Ｇ3 …は冷媒配管
である。
【０００３】前記ディストリビュータＤには各種の形態
のものが開発されているが、通常は図９及び図１０に示
すように、円筒形の本体部１と本体部１の内部に設けた
スクリーン２とから形成されており、入口側の冷媒配管
Ｇを通して流入して来た冷媒Ｒがスクリーン２を経て本
体部１の前方空間部３内へ供給され、本体部１の先端部
の端壁に設けた各オリフイス孔４及び出口側の各冷媒配
管Ｇ1 、Ｇ2 、Ｇ3 …を経て分配され、蒸発器等へ導出
されて行く。
のものが開発されているが、通常は図９及び図１０に示
すように、円筒形の本体部１と本体部１の内部に設けた
スクリーン２とから形成されており、入口側の冷媒配管
Ｇを通して流入して来た冷媒Ｒがスクリーン２を経て本
体部１の前方空間部３内へ供給され、本体部１の先端部
の端壁に設けた各オリフイス孔４及び出口側の各冷媒配
管Ｇ1 、Ｇ2 、Ｇ3 …を経て分配され、蒸発器等へ導出
されて行く。
【０００４】而して、図９に示した構成の従前のディス
トリビュータＤは、一般に次のイ〜ホの各工程を経て製
作されている（図１１参照）。 イ 先ず、適宜の内径と肉厚と長さ寸法を有する銅等の
短管１ａを形成し、 ロ 当該短管１ａの前端部をスピニング加工やクロージ
ング加工等によって絞ると共に、前端壁１ｂの中央部１
ｃをＴＩＧ溶接又はロー付けして、気密状に密封する。
トリビュータＤは、一般に次のイ〜ホの各工程を経て製
作されている（図１１参照）。 イ 先ず、適宜の内径と肉厚と長さ寸法を有する銅等の
短管１ａを形成し、 ロ 当該短管１ａの前端部をスピニング加工やクロージ
ング加工等によって絞ると共に、前端壁１ｂの中央部１
ｃをＴＩＧ溶接又はロー付けして、気密状に密封する。
【０００５】ハ 次に、前端壁１ｂに適宜の内径寸法を
有するオリフイス４を複数個穿設し、 ニ その後、短管１ａの後端側の開口よりスクリーン２
を圧入し、短管１ａ内部の適宜箇所に固定する。 ホ 最後に、短管１ａの後端部をスピニング加工等によ
り絞り、入口側の冷媒配管Ｇの挿着孔１ｄを形成する。
有するオリフイス４を複数個穿設し、 ニ その後、短管１ａの後端側の開口よりスクリーン２
を圧入し、短管１ａ内部の適宜箇所に固定する。 ホ 最後に、短管１ａの後端部をスピニング加工等によ
り絞り、入口側の冷媒配管Ｇの挿着孔１ｄを形成する。
【０００６】尚、前記挿着孔１ｄへの冷媒配管Ｇのロー
付けやオリフイス孔４への冷媒分配管Ｇ1 、Ｇ2 …（又
はキャピラリー管）のロー付けは、別途適宜に行なわれ
ることは勿論である。また、極く小容量のディストリビ
ュータでは、短管１ａを用いることなしに、板材から一
端部が閉鎖状の筒体をプレス加工により一体形成する方
法が用いられているが、容量の大きなディストリビュー
タの製作に適用されることは、全く無い。銅若しくは銅
合金製の板状体の深絞りが、技術的に困難だからであ
る。
付けやオリフイス孔４への冷媒分配管Ｇ1 、Ｇ2 …（又
はキャピラリー管）のロー付けは、別途適宜に行なわれ
ることは勿論である。また、極く小容量のディストリビ
ュータでは、短管１ａを用いることなしに、板材から一
端部が閉鎖状の筒体をプレス加工により一体形成する方
法が用いられているが、容量の大きなディストリビュー
タの製作に適用されることは、全く無い。銅若しくは銅
合金製の板状体の深絞りが、技術的に困難だからであ
る。
【０００７】しかし、従前のディストリビュータＤの製
造に於いては、短管１ａの前端部の絞り加工だけでな
く、前端壁１ｂの中央部１ｃの密封加工を別に必要とす
るため、ディストリビュータ本体部１の形成工程が複雑
になり、多くの手数を要することになる。その結果、デ
ィストリビュータＤの製造コストの大幅な引下げを図り
難いと云う問題がある。
造に於いては、短管１ａの前端部の絞り加工だけでな
く、前端壁１ｂの中央部１ｃの密封加工を別に必要とす
るため、ディストリビュータ本体部１の形成工程が複雑
になり、多くの手数を要することになる。その結果、デ
ィストリビュータＤの製造コストの大幅な引下げを図り
難いと云う問題がある。
【０００８】また、ディストリビュータ本体部１の内径
寸法が大きくなると、短管１ａの前端部の絞り加工が困
難になると共に、前端壁１ｂの肉厚の規制が難かしくな
り、前端壁１ｂの肉厚に部分的な斑が生ずることにな
る。その結果、前端壁１ｂに形成した複数のオリフイス
４の長さ寸法や内径が不揃になり易く、結果として各オ
リフイス４への冷媒Ｒの均等な分配が、困難になると云
う問題がある。
寸法が大きくなると、短管１ａの前端部の絞り加工が困
難になると共に、前端壁１ｂの肉厚の規制が難かしくな
り、前端壁１ｂの肉厚に部分的な斑が生ずることにな
る。その結果、前端壁１ｂに形成した複数のオリフイス
４の長さ寸法や内径が不揃になり易く、結果として各オ
リフイス４への冷媒Ｒの均等な分配が、困難になると云
う問題がある。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、従前のデ
ィストリビュータの製造に於ける上述の如き問題、即ち ディストリビュータの製造工程が複雑となり、製造コ
ストの大幅な引下げを図り難いこと及び各オリフイス
孔からの冷媒Ｒの分配が不均一になり易いこと等の問題
を解決せんとするものであり、より少ない加工工程でも
ってディストリビュータを能率よく安価に製造できると
共に、大口径のデイストリビュータであっても、各オリ
フイス孔への冷媒の分配率に斑の無い高精度なディスト
リビュータを容易に製造できるようにしたディストリビ
ュータの製造方法を提供せんとするものである。
ィストリビュータの製造に於ける上述の如き問題、即ち ディストリビュータの製造工程が複雑となり、製造コ
ストの大幅な引下げを図り難いこと及び各オリフイス
孔からの冷媒Ｒの分配が不均一になり易いこと等の問題
を解決せんとするものであり、より少ない加工工程でも
ってディストリビュータを能率よく安価に製造できると
共に、大口径のデイストリビュータであっても、各オリ
フイス孔への冷媒の分配率に斑の無い高精度なディスト
リビュータを容易に製造できるようにしたディストリビ
ュータの製造方法を提供せんとするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本願発明等は、従前の絞
り加工法によりディストリビュータ本体部を形成する方
法に替えて、ディスク状の素材からプレス加工法により
ディストリビュータの本体部を形成する筒体を一挙に形
成する方法を着想すると共に、当該プレス加工法を用い
て数多くのディストリビュータ本体部の製造試験を実施
し、併せてディストリビュータ本体部の形態と冷媒分配
率の関係についても調査・研究をした。
り加工法によりディストリビュータ本体部を形成する方
法に替えて、ディスク状の素材からプレス加工法により
ディストリビュータの本体部を形成する筒体を一挙に形
成する方法を着想すると共に、当該プレス加工法を用い
て数多くのディストリビュータ本体部の製造試験を実施
し、併せてディストリビュータ本体部の形態と冷媒分配
率の関係についても調査・研究をした。
【００１１】本願発明は、これ等の多数の試験結果に基
づいて創作されたものであり、請求項１の発明は、素材
Ｓからディスク体Ｓ1 を形成するディスク体成形工程５
と、前記ディスク体Ｓ1 から片側に平板状の端壁１１を
備えた筒体Ｓ2 を形成するプレス工程６と、前記筒体Ｓ
2 の端壁１１にオリフイス孔４を穿設するオリフイス形
成工程７と、オリフイス孔４を穿設した筒体Ｓ3 の開口
側からスクリーン２を圧入し、これを筒体Ｓ3 の内部に
固定するスクリーン圧入工程８と、スクリーン２を圧入
した筒体Ｓ4 の開口側を縮径させ、冷媒配管Ｇの挿着孔
１ｄを形成する絞り成形工程９とから構成したことを特
徴とするディストリビュータの製造方法。
づいて創作されたものであり、請求項１の発明は、素材
Ｓからディスク体Ｓ1 を形成するディスク体成形工程５
と、前記ディスク体Ｓ1 から片側に平板状の端壁１１を
備えた筒体Ｓ2 を形成するプレス工程６と、前記筒体Ｓ
2 の端壁１１にオリフイス孔４を穿設するオリフイス形
成工程７と、オリフイス孔４を穿設した筒体Ｓ3 の開口
側からスクリーン２を圧入し、これを筒体Ｓ3 の内部に
固定するスクリーン圧入工程８と、スクリーン２を圧入
した筒体Ｓ4 の開口側を縮径させ、冷媒配管Ｇの挿着孔
１ｄを形成する絞り成形工程９とから構成したことを特
徴とするディストリビュータの製造方法。
【００１２】また、請求項２の発明は、請求項１の発明
に於いて、素材Ｓをりん脱酸銅又は無酸素銅とすると共
に、プレス工程６に於いてプレス型に石油系ワックスと
植物系ワックスと石油系溶剤の混合体から成るワックス
系離型剤をコーティングするようにしたものである。
に於いて、素材Ｓをりん脱酸銅又は無酸素銅とすると共
に、プレス工程６に於いてプレス型に石油系ワックスと
植物系ワックスと石油系溶剤の混合体から成るワックス
系離型剤をコーティングするようにしたものである。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。図１は、本発明によるディストリビ
ュータの製造工程図であり、図１に於いてＳは銅等の素
材、Ｓ1 はディスク体、Ｓ2 、Ｓ3 、Ｓ4 は半製品（筒
体）、Ｄはディストリビュータ（製品）、５はデイスク
体形成工程、６はプレス工程、７はオリフイス形成工
程、８はスクリーン圧入工程、９は絞り成形工程であ
る。
施形態を説明する。図１は、本発明によるディストリビ
ュータの製造工程図であり、図１に於いてＳは銅等の素
材、Ｓ1 はディスク体、Ｓ2 、Ｓ3 、Ｓ4 は半製品（筒
体）、Ｄはディストリビュータ（製品）、５はデイスク
体形成工程、６はプレス工程、７はオリフイス形成工
程、８はスクリーン圧入工程、９は絞り成形工程であ
る。
【００１４】本発明で使用する素材Ｓは、所謂りん脱酸
銅の名称で呼ばれる断面丸型の銅の押出棒（又は銅の引
出棒）であり、ＪＩＳＨ３２５０に規定される合金番号
Ｃ１２２０又はＣ１２０１に該当する銅である。尚、素
材Ｓとしては、合金番号Ｃ１０２０に該当する無酸素銅
も使用が可能であり、冷媒管Ｇ等のロー付け時に水素ぜ
い化を起こさない材質のものが望ましい。
銅の名称で呼ばれる断面丸型の銅の押出棒（又は銅の引
出棒）であり、ＪＩＳＨ３２５０に規定される合金番号
Ｃ１２２０又はＣ１２０１に該当する銅である。尚、素
材Ｓとしては、合金番号Ｃ１０２０に該当する無酸素銅
も使用が可能であり、冷媒管Ｇ等のロー付け時に水素ぜ
い化を起こさない材質のものが望ましい。
【００１５】前記素材Ｓは、先ずディスク体形成工程５
に於いて、切削加工等によって所定の直径及び厚みの円
形のディスク体Ｓ1 に整形される。尚、前記デイスク体
Ｓ1 の厚みや直径は、次工程のプレス工程６で形成され
る片側が閉鎖された筒体Ｓ2 の内径や肉厚、長さ寸法等
に応じて適宜に選定される。
に於いて、切削加工等によって所定の直径及び厚みの円
形のディスク体Ｓ1 に整形される。尚、前記デイスク体
Ｓ1 の厚みや直径は、次工程のプレス工程６で形成され
る片側が閉鎖された筒体Ｓ2 の内径や肉厚、長さ寸法等
に応じて適宜に選定される。
【００１６】本実施形態に於いては、後述するように外
径３１．８ｍｍ、肉厚１．２ｍｍ、長さ６０ｍｍの前記
筒体Ｓ2 をプレス成形するために、外径３１．６±０．
０５ｍｍ、厚さ１１．８ｍｍのディスク体Ｓ1 が使用さ
れている。
径３１．８ｍｍ、肉厚１．２ｍｍ、長さ６０ｍｍの前記
筒体Ｓ2 をプレス成形するために、外径３１．６±０．
０５ｍｍ、厚さ１１．８ｍｍのディスク体Ｓ1 が使用さ
れている。
【００１７】前記ディスク体形成工程５に於いて形成さ
れたディスク体Ｓ1 は、引き続きプレス工程６へ送ら
れ、ここでプレス加工されることにより、図３に示すよ
うなディストリビュータＤの本体部１を形成する片側が
端壁１１により密閉された円形の筒体Ｓ2 が形成され
る。
れたディスク体Ｓ1 は、引き続きプレス工程６へ送ら
れ、ここでプレス加工されることにより、図３に示すよ
うなディストリビュータＤの本体部１を形成する片側が
端壁１１により密閉された円形の筒体Ｓ2 が形成され
る。
【００１８】図２は、本発明のプレス工程６で使用する
プレス装置の概要を示すものであり、図に於いて６ａは
パンチホルダー、６ｂはパンチプレート、６ｃはストリ
ッパー、６ｄはストリッパープレート、６ｅはパンチ、
６ｆはインサート、６ｇは補強リング、６ｈはノックア
ウト、６ｉはノックアウトピンである。尚、プレス装置
そのものの構成は周知であるため、ここではその詳細な
説明を省略する。
プレス装置の概要を示すものであり、図に於いて６ａは
パンチホルダー、６ｂはパンチプレート、６ｃはストリ
ッパー、６ｄはストリッパープレート、６ｅはパンチ、
６ｆはインサート、６ｇは補強リング、６ｈはノックア
ウト、６ｉはノックアウトピンである。尚、プレス装置
そのものの構成は周知であるため、ここではその詳細な
説明を省略する。
【００１９】プレス加工に際しては、先ずインサート６
ｆの下方よりノックアウト６ｈを挿入し、ノックアウト
ピン６ｉをセットすると共に、補助リング６ｇを固設す
ることにより所謂雌型を形成する。また、これと並行し
てパンチホルダー６ａにパンチ６ｅを挿着し、パンチプ
レート６ｂ、ストリッパー６ｃ、ストリッパープレート
６ｄを夫々固定することにより、雄型を形成する。その
後、前記雌型の底部へ前記ディスク体Ｓ1 を挿着し、こ
れをパンチ６ｅにより上方よりプレスし、プレス加工品
（筒体）の周壁１０及び端壁１１を形成する。
ｆの下方よりノックアウト６ｈを挿入し、ノックアウト
ピン６ｉをセットすると共に、補助リング６ｇを固設す
ることにより所謂雌型を形成する。また、これと並行し
てパンチホルダー６ａにパンチ６ｅを挿着し、パンチプ
レート６ｂ、ストリッパー６ｃ、ストリッパープレート
６ｄを夫々固定することにより、雄型を形成する。その
後、前記雌型の底部へ前記ディスク体Ｓ1 を挿着し、こ
れをパンチ６ｅにより上方よりプレスし、プレス加工品
（筒体）の周壁１０及び端壁１１を形成する。
【００２０】前記本実施形態（ディスク体…３１．６ｍ
ｍφ×１１．８ｍｍ厚、材質…リン脱酸銅・Ｃ１２２
０、硬度ＨＲＢ３８）に於けるプレス工程６のプレス条
件は、プレスサイクルタイム約３００個／Ｈ、プレス加
圧約４５０Ｔｏｎであり、これによって３１．８ｍｍφ
×厚み１．２ｍｍ、長さ６０ｍｍの前記筒体Ｓ2 を連続
的に５００個量産することが出来た。また、プレス成形
後の筒体Ｓ2 の硬度はＨＲＢ６０〜７０であった。
ｍφ×１１．８ｍｍ厚、材質…リン脱酸銅・Ｃ１２２
０、硬度ＨＲＢ３８）に於けるプレス工程６のプレス条
件は、プレスサイクルタイム約３００個／Ｈ、プレス加
圧約４５０Ｔｏｎであり、これによって３１．８ｍｍφ
×厚み１．２ｍｍ、長さ６０ｍｍの前記筒体Ｓ2 を連続
的に５００個量産することが出来た。また、プレス成形
後の筒体Ｓ2 の硬度はＨＲＢ６０〜７０であった。
【００２１】尚、前記プレス工程６に於いては、金型の
内・外壁面に水溶性離型・コーティング剤（カストロー
ルＪＤ−７１１、カストロール株式会社製）を適宜に塗
布するようにしている。このコーティング剤は石油系ワ
ックスと植物系ワックスと石油系溶剤との混合体より形
成されており、外観は黄土色の油状であって、密度０．
８１（１５℃）、引火点３５℃の人体に無害な物質であ
る。
内・外壁面に水溶性離型・コーティング剤（カストロー
ルＪＤ−７１１、カストロール株式会社製）を適宜に塗
布するようにしている。このコーティング剤は石油系ワ
ックスと植物系ワックスと石油系溶剤との混合体より形
成されており、外観は黄土色の油状であって、密度０．
８１（１５℃）、引火点３５℃の人体に無害な物質であ
る。
【００２２】プレス工程６に於いて形成された筒体Ｓ2
は引き続きオリフイス形成工程７へ送られ、ここでほぼ
平板状の端壁１１に所定数のオリフイス孔４が穿設され
る。尚、本実施形態に於いては、図４及び図５に示すよ
うに内径３．３ｍｍφのストレート状のオリフイス孔４
が８ケ等角度間隔で穿設されている。
は引き続きオリフイス形成工程７へ送られ、ここでほぼ
平板状の端壁１１に所定数のオリフイス孔４が穿設され
る。尚、本実施形態に於いては、図４及び図５に示すよ
うに内径３．３ｍｍφのストレート状のオリフイス孔４
が８ケ等角度間隔で穿設されている。
【００２３】前記オリフイス孔４が穿設された筒体Ｓ3
は、引き続きスクリーン圧入工程８へ送られ、ここで、
図６に示すように筒体Ｓ3 の後方の開口から別途に形成
されたスクリーン２がその内方へ圧入され、端壁１１か
ら所定寸法の位置にスクリーン２のガイド部２ａが、筒
体Ｓ2 の周壁１０へ圧接固着される。尚、スクリーン２
のガイド部２ａを周壁１０の内面へ固着する方法は如何
なる方法であってもよく、本実施形態では圧接により固
着するようにしているが、外方からの局部的な圧接によ
りスクリーンガイド部２ａを固定するようにしてもよ
い。
は、引き続きスクリーン圧入工程８へ送られ、ここで、
図６に示すように筒体Ｓ3 の後方の開口から別途に形成
されたスクリーン２がその内方へ圧入され、端壁１１か
ら所定寸法の位置にスクリーン２のガイド部２ａが、筒
体Ｓ2 の周壁１０へ圧接固着される。尚、スクリーン２
のガイド部２ａを周壁１０の内面へ固着する方法は如何
なる方法であってもよく、本実施形態では圧接により固
着するようにしているが、外方からの局部的な圧接によ
りスクリーンガイド部２ａを固定するようにしてもよ
い。
【００２４】前記スクリーン２そのものは公知のもので
あり、リング状のガイド部２ａとステンレス鋼等の金網
等から成るスクリーン部２ｂとから形成されている。ま
た、本実施形態に於いては、スクリーン２を図６に示す
ように、スクリーン部２ｂをオリフイス孔４側へ突出せ
しめた状態に挿着しているが、スクリーン２の挿入姿勢
を図６の場合と逆向きにすることも可能である。
あり、リング状のガイド部２ａとステンレス鋼等の金網
等から成るスクリーン部２ｂとから形成されている。ま
た、本実施形態に於いては、スクリーン２を図６に示す
ように、スクリーン部２ｂをオリフイス孔４側へ突出せ
しめた状態に挿着しているが、スクリーン２の挿入姿勢
を図６の場合と逆向きにすることも可能である。
【００２５】前記スクリーン２の圧入、固定が終れば、
筒体Ｓ4 は引き続き後端部の絞り成形工程９へ送られ、
ここで所謂スピニング加工法によって後端側の開口の絞
り加工が行なわれる。これにより、前記筒体Ｓ4 の後端
側の開口が図７の如き形態に成形され、入口側の冷媒配
管Ｇの挿着孔１ｄが形成され、最終製品であるディスト
リビュータＤとなる。また、ディストリビュータＤの使
用に際しては、前記挿着孔１ｄには入口側の冷媒配管Ｇ
が、また各オリフイス孔４には出口側の冷媒分配管
Ｇ1 、Ｇ2 …又はキャピラリーチューブが夫々挿着さ
れ、ロー付け等によって固定される。
筒体Ｓ4 は引き続き後端部の絞り成形工程９へ送られ、
ここで所謂スピニング加工法によって後端側の開口の絞
り加工が行なわれる。これにより、前記筒体Ｓ4 の後端
側の開口が図７の如き形態に成形され、入口側の冷媒配
管Ｇの挿着孔１ｄが形成され、最終製品であるディスト
リビュータＤとなる。また、ディストリビュータＤの使
用に際しては、前記挿着孔１ｄには入口側の冷媒配管Ｇ
が、また各オリフイス孔４には出口側の冷媒分配管
Ｇ1 、Ｇ2 …又はキャピラリーチューブが夫々挿着さ
れ、ロー付け等によって固定される。
【００２６】前記本実施形態に於いては、ディスク体Ｓ
1 の素材として銅を使用しているが、素材Ｓ1 としては
Ａｌ、ＳＵＳ、銅合金等の使用が可能なことは勿論であ
る。また、本実施形態では、銅素材Ｓを用いて肉厚１．
２ｍｍ、長さ６０ｍｍ、外径３１．８ｍｍの筒体Ｓ2 を
プレス成形するようにしているが、筒体Ｓ2 の周壁１０
の肉厚は、０．５〜５ｍｍ位いの間に選定可能である。
更に、筒体Ｓ2 の長さは、外径の約３倍程度の長さまで
設定可能である。
1 の素材として銅を使用しているが、素材Ｓ1 としては
Ａｌ、ＳＵＳ、銅合金等の使用が可能なことは勿論であ
る。また、本実施形態では、銅素材Ｓを用いて肉厚１．
２ｍｍ、長さ６０ｍｍ、外径３１．８ｍｍの筒体Ｓ2 を
プレス成形するようにしているが、筒体Ｓ2 の周壁１０
の肉厚は、０．５〜５ｍｍ位いの間に選定可能である。
更に、筒体Ｓ2 の長さは、外径の約３倍程度の長さまで
設定可能である。
【００２７】また、本実施形態に於いては、筒体Ｓ2 の
端壁１１を平面状としているが、当該端壁１１が平面状
の形態であっても、各オリフイス孔４を通過する冷媒量
は夫々略均一になり、冷媒分配率に斑の生じないことが
試験により確認されている。その結果、本発明に於いて
は、オリフイス孔４の形成が極めて容易となり、ディス
トリビュータＤの製作上極めて有利である。
端壁１１を平面状としているが、当該端壁１１が平面状
の形態であっても、各オリフイス孔４を通過する冷媒量
は夫々略均一になり、冷媒分配率に斑の生じないことが
試験により確認されている。その結果、本発明に於いて
は、オリフイス孔４の形成が極めて容易となり、ディス
トリビュータＤの製作上極めて有利である。
【００２８】
【発明の効果】本願発明では、プレス工程５に於いて、
ディスク体Ｓ1 からディストリビュータの本体部１を形
成する片側に平板状の端壁１１を備えた筒体Ｓ2 を一体
的に形成する構成としている。その結果、従前の絞り加
工法によって短管の一側開口を密封してディストリビュ
ータの本体部１を形成する場合に比較して、ディストリ
ビュータの生産性が大幅に向上し、ディストリビュータ
の製造コストの大幅な引下げが可能となる。また、本発
明では、プレス工程５に於いて、均等な厚みを有する平
板状の端壁１１を備えた筒体Ｓ2 を容易に形成すること
ができる。その結果、従前の絞り加工により彎曲面状の
端壁を形成する場合に比較して、オリフイス孔４の穿設
が極めて容易なものになると共に、各オリフイス孔４の
長さ寸法が一定になり、各オリフイス孔４間の冷媒Ｒの
分配率がより均一なものになる。更に、口径の大きな大
容量のディストリビュータＤであっても、プレス加工に
よって高能率でその本体部１（筒体）を形成することが
でき、従前の絞り加工法を用いる場合に比較して、作業
性や筒体そのものの品質、加工精度等が著しく向上す
る。本発明は上述の通り優れた実用的効用を奏するもの
である。
ディスク体Ｓ1 からディストリビュータの本体部１を形
成する片側に平板状の端壁１１を備えた筒体Ｓ2 を一体
的に形成する構成としている。その結果、従前の絞り加
工法によって短管の一側開口を密封してディストリビュ
ータの本体部１を形成する場合に比較して、ディストリ
ビュータの生産性が大幅に向上し、ディストリビュータ
の製造コストの大幅な引下げが可能となる。また、本発
明では、プレス工程５に於いて、均等な厚みを有する平
板状の端壁１１を備えた筒体Ｓ2 を容易に形成すること
ができる。その結果、従前の絞り加工により彎曲面状の
端壁を形成する場合に比較して、オリフイス孔４の穿設
が極めて容易なものになると共に、各オリフイス孔４の
長さ寸法が一定になり、各オリフイス孔４間の冷媒Ｒの
分配率がより均一なものになる。更に、口径の大きな大
容量のディストリビュータＤであっても、プレス加工に
よって高能率でその本体部１（筒体）を形成することが
でき、従前の絞り加工法を用いる場合に比較して、作業
性や筒体そのものの品質、加工精度等が著しく向上す
る。本発明は上述の通り優れた実用的効用を奏するもの
である。
【図１】本発明によるディストリビュータの製造工程図
である。
である。
【図２】プレス工程で用いるプレス装置の概要を示す断
面図である。
面図である。
【図３】プレス工程で形成される一端が密閉された円筒
状体Ｓ2 の断面図である。
状体Ｓ2 の断面図である。
【図４】成形工程で形成される筒状体Ｓ3 の断面図であ
る。
る。
【図５】図４のイ−イ視図である。
【図６】オリフイス形成工程で形成される筒状体Ｓ4 の
断面概要図である。
断面概要図である。
【図７】本発明により製造したディストリビュータＤの
断面概要図である。
断面概要図である。
【図８】冷房装置に於けるディストリビュータＤの使用
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
【図９】従前のディストリビュータの一例を示す断面概
要図である。
要図である。
【図１０】図９のイ−イ視断面図である。
【図１１】従前のディストリビュータを形成する本体部
１の断面概要図である。
１の断面概要図である。
Ｒは冷媒、Ｄはディストリビュータ、Ｇは入口側の冷媒
配管、Ｇ1 ・Ｇ2 …は出口側の冷媒配管、１はディスト
リビュータの本体部、２はスクリーン、３は空間部、４
はオリフイス孔、５はディスク体成形工程、６はプレス
工程、７はオリフイス形成工程、８はスクリーン圧入工
程、９は絞り成形工程、１０は筒体Ｓ2の周壁、１１は
筒体Ｓ2 の端壁、Ｓは素材、Ｓ1 はディスク体、Ｓ2 は
筒体（プレス加工品）、Ｓ3 は筒体、Ｓ4 は筒体。
配管、Ｇ1 ・Ｇ2 …は出口側の冷媒配管、１はディスト
リビュータの本体部、２はスクリーン、３は空間部、４
はオリフイス孔、５はディスク体成形工程、６はプレス
工程、７はオリフイス形成工程、８はスクリーン圧入工
程、９は絞り成形工程、１０は筒体Ｓ2の周壁、１１は
筒体Ｓ2 の端壁、Ｓは素材、Ｓ1 はディスク体、Ｓ2 は
筒体（プレス加工品）、Ｓ3 は筒体、Ｓ4 は筒体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 剛 大阪府堺市三宝町８丁374番地 三宝伸銅 工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 喜太郎 愛知県日進市岩藤町七ツ塚23番地 イトウ 金属株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 素材（Ｓ）からディスク体（Ｓ1 ）を形
成するディスク体成形工程（５）と、前記ディスク体
（Ｓ1 ）から片側に平板状の端壁（１１）を備えた筒体
（Ｓ2 ）を形成するプレス工程（６）と、前記筒体（Ｓ
2 ）の端壁（１１）にオリフイス孔（４）を穿設するオ
リフイス形成工程（７）と、オリフイス孔（４）を穿設
した筒体（Ｓ3 ）の開口側からスクリーン（２）を圧入
し、これを筒体（Ｓ3 ）の内部に固定するスクリーン圧
入工程（８）と、スクリーン（２）を圧入した筒体（Ｓ
4 ）の開口側を縮径させ、冷媒配管（Ｇ）の挿着孔（１
ｄ）を形成する絞り成形工程（９）とから構成したこと
を特徴とするディストリビュータの製造方法。 - 【請求項２】 素材（Ｓ）をりん脱酸銅又は無酸素銅と
すると共に、プレス工程（６）に於いてプレス型に石油
系ワックスと植物系ワックスと石油系溶剤の混合体から
成るワックス系離型剤をコーティングするようにした請
求項１に記載のディストリビュータの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000003694A JP2001194028A (ja) | 2000-01-12 | 2000-01-12 | ディストリビュータの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000003694A JP2001194028A (ja) | 2000-01-12 | 2000-01-12 | ディストリビュータの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001194028A true JP2001194028A (ja) | 2001-07-17 |
Family
ID=18532597
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000003694A Pending JP2001194028A (ja) | 2000-01-12 | 2000-01-12 | ディストリビュータの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001194028A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006134961A1 (ja) * | 2005-06-14 | 2006-12-21 | Daikin Industries, Ltd. | 冷媒分流器 |
| WO2023040295A1 (zh) * | 2021-09-19 | 2023-03-23 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 分液器、换热器、制冷循环系统、空调器 |
-
2000
- 2000-01-12 JP JP2000003694A patent/JP2001194028A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006134961A1 (ja) * | 2005-06-14 | 2006-12-21 | Daikin Industries, Ltd. | 冷媒分流器 |
| AU2006258605B2 (en) * | 2005-06-14 | 2009-07-02 | Daikin Industries, Ltd. | Refrigerant flow divider |
| US7921671B2 (en) | 2005-06-14 | 2011-04-12 | Daikin Industries, Ltd. | Refrigerant flow divider |
| WO2023040295A1 (zh) * | 2021-09-19 | 2023-03-23 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 分液器、换热器、制冷循环系统、空调器 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080917 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090128 |