JP2001193911A - 流動床焼却炉 - Google Patents
流動床焼却炉Info
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- JP2001193911A JP2001193911A JP2000005691A JP2000005691A JP2001193911A JP 2001193911 A JP2001193911 A JP 2001193911A JP 2000005691 A JP2000005691 A JP 2000005691A JP 2000005691 A JP2000005691 A JP 2000005691A JP 2001193911 A JP2001193911 A JP 2001193911A
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- furnace
- sludge supply
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- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 汚泥の含水率の変化に対して、汚泥供給量や
バーナ油量の操作を伴うことなく、燃焼の安定化を図る
ことができる流動床焼却炉を提供する。 【解決手段】 炉上部にフリーボード部23を形成し、
炉下部に砂層部22を設け、複数の汚泥供給フィーダ4
1、42をそれぞれ高さの異なる位置に設け、汚泥供給
系45をバルブ43、44を介して各汚泥供給フィーダ
41、42に接続し、汚泥供給系45における汚泥の含
水率を計測する含水率計46を設け、含水率計46の計
測値に基づいて各バルブ43、44を開閉制御するコン
トローラ47を設けた。
バーナ油量の操作を伴うことなく、燃焼の安定化を図る
ことができる流動床焼却炉を提供する。 【解決手段】 炉上部にフリーボード部23を形成し、
炉下部に砂層部22を設け、複数の汚泥供給フィーダ4
1、42をそれぞれ高さの異なる位置に設け、汚泥供給
系45をバルブ43、44を介して各汚泥供給フィーダ
41、42に接続し、汚泥供給系45における汚泥の含
水率を計測する含水率計46を設け、含水率計46の計
測値に基づいて各バルブ43、44を開閉制御するコン
トローラ47を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水汚泥を焼却す
る流動床焼却炉に関するものである。
る流動床焼却炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の流動床焼却炉は、例えば図2に示
すようなものである。図2において、流動床焼却炉20
は、炉体21の内部に砂層部22とフリーボード部23
を形成している。砂層部22には分散パイプ24を配置
しており、分散パイプ24に接続してブロア25を設け
ている。このブロア25によって供給する流動空気を分
散パイプ24から砂層部22に噴出し、流動砂を流動状
態に保持するとともに、ブロア25の回転速度を制御し
て流動空気流量を操作し、炉内のO2濃度を目標値に制
御する。
すようなものである。図2において、流動床焼却炉20
は、炉体21の内部に砂層部22とフリーボード部23
を形成している。砂層部22には分散パイプ24を配置
しており、分散パイプ24に接続してブロア25を設け
ている。このブロア25によって供給する流動空気を分
散パイプ24から砂層部22に噴出し、流動砂を流動状
態に保持するとともに、ブロア25の回転速度を制御し
て流動空気流量を操作し、炉内のO2濃度を目標値に制
御する。
【0003】砂層部22の上部にはスクリュー搬送機等
からなる汚泥供給フィーダ26を設けており、汚泥供給
フィーダ26を制御して単位時間当たりの汚泥供給量を
操作し、一日当たりの汚泥処理量を目標値に制御する。
燃焼装置としては、砂層部22の上部に設けた始動バー
ナ27と砂層部22の流動砂中に設けた砂中バーナ(オ
イルバーナ)28とを備えている。砂層部22およびフ
リーボード部23にはそれぞれ炉内温度センサ29、3
0を設けている。
からなる汚泥供給フィーダ26を設けており、汚泥供給
フィーダ26を制御して単位時間当たりの汚泥供給量を
操作し、一日当たりの汚泥処理量を目標値に制御する。
燃焼装置としては、砂層部22の上部に設けた始動バー
ナ27と砂層部22の流動砂中に設けた砂中バーナ(オ
イルバーナ)28とを備えている。砂層部22およびフ
リーボード部23にはそれぞれ炉内温度センサ29、3
0を設けている。
【0004】上記した構成において、流動床焼却炉20
の運転時には、自動燃焼コントローラ(図示省略)に予
め目標汚泥処理量を設定し、炉内温度、発生蒸気量、排
ガス性状(O2濃度、NOx濃度)などの各種のプロセ
ス値を取り込み、プロセス値に基づいて空気量、汚泥投
入量、燃焼オイル供給量等を操作している。これらの操
作は、各種のプロセス値を入力値として予め設定する推
論アルゴリズムに基づいてリアルタイムに必要操作量を
決定している。
の運転時には、自動燃焼コントローラ(図示省略)に予
め目標汚泥処理量を設定し、炉内温度、発生蒸気量、排
ガス性状(O2濃度、NOx濃度)などの各種のプロセ
ス値を取り込み、プロセス値に基づいて空気量、汚泥投
入量、燃焼オイル供給量等を操作している。これらの操
作は、各種のプロセス値を入力値として予め設定する推
論アルゴリズムに基づいてリアルタイムに必要操作量を
決定している。
【0005】この操作量の主要項目として汚泥供給量が
あり、決定した必要操作量を汚泥供給フィーダ26のフ
ィーダコントローラ(図示省略)へ指示し、定量供給す
る汚泥供給フィーダ26の回転速度を制御して炉内に投
入する汚泥量を調整している。
あり、決定した必要操作量を汚泥供給フィーダ26のフ
ィーダコントローラ(図示省略)へ指示し、定量供給す
る汚泥供給フィーダ26の回転速度を制御して炉内に投
入する汚泥量を調整している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年において
は、複数の脱水処理場から脱水汚泥を収集し、集めた脱
水汚泥を混合して焼却処理する広域汚泥処理が行なわれ
ている。この混合汚泥を焼却する焼却炉においては、炉
内に投入する汚泥の性状変動が大きく、安定した燃焼を
継続することは困難となってきている。
は、複数の脱水処理場から脱水汚泥を収集し、集めた脱
水汚泥を混合して焼却処理する広域汚泥処理が行なわれ
ている。この混合汚泥を焼却する焼却炉においては、炉
内に投入する汚泥の性状変動が大きく、安定した燃焼を
継続することは困難となってきている。
【0007】汚泥の性状を規定する因子の中で、含水率
は前処理を行なう脱水機の性能によっても変化するの
で、負荷変動や系統の切り替えに伴って短時間に大きく
値が推移する場合がある。この場合に、燃焼が起こった
後のプロセス値の変動を評価してフィードバック制御す
るだけでは、変動が大きな場合に制御が追いつかず、燃
焼状態が不安定となる。
は前処理を行なう脱水機の性能によっても変化するの
で、負荷変動や系統の切り替えに伴って短時間に大きく
値が推移する場合がある。この場合に、燃焼が起こった
後のプロセス値の変動を評価してフィードバック制御す
るだけでは、変動が大きな場合に制御が追いつかず、燃
焼状態が不安定となる。
【0008】一方、焼却する汚泥の含水率を事前に計測
してフィードフォワード制御する場合には、汚泥供給量
やバーナ油量を操作するので効率の悪い運転状態に陥る
ことがある。本発明は上記した課題を解決するものであ
り、汚泥の含水率の変化に対して、汚泥供給量やバーナ
油量の操作を伴うことなく、燃焼の安定化を図ることが
できる流動床焼却炉を提供することを目的とする。
してフィードフォワード制御する場合には、汚泥供給量
やバーナ油量を操作するので効率の悪い運転状態に陥る
ことがある。本発明は上記した課題を解決するものであ
り、汚泥の含水率の変化に対して、汚泥供給量やバーナ
油量の操作を伴うことなく、燃焼の安定化を図ることが
できる流動床焼却炉を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る本発明の流動床焼却炉は、炉上部に
フリーボード部を形成し、炉下部に砂層部を設け、複数
の汚泥供給フィーダをそれぞれ高さの異なる位置に設
け、汚泥供給系をバルブを介して各汚泥供給フィーダに
接続し、汚泥供給系における汚泥の含水率を計測する含
水率計を設け、含水率計の計測値に基づいて各バルブを
開閉制御するコントローラを設けたものである。
に、請求項1に係る本発明の流動床焼却炉は、炉上部に
フリーボード部を形成し、炉下部に砂層部を設け、複数
の汚泥供給フィーダをそれぞれ高さの異なる位置に設
け、汚泥供給系をバルブを介して各汚泥供給フィーダに
接続し、汚泥供給系における汚泥の含水率を計測する含
水率計を設け、含水率計の計測値に基づいて各バルブを
開閉制御するコントローラを設けたものである。
【0010】上記した構成により、汚泥供給系から供給
する汚泥は、汚泥供給フィーダによって炉内に投入さ
れ、フリーボード部を通って砂層部に達するまでの間に
乾燥される。この乾燥の度合いは、フリーボード部にお
ける汚泥の滞空時間(落下時間)によって異なり、滞空
時間が長いほどに乾燥が進行する。このため、運転時に
は含水率計によって汚泥供給系における汚泥の含水率を
計測し、含水率が低い値である場合には、低位置の汚泥
供給フィーダに装着したバルブを開放して、汚泥を低い
位置から炉内に投入する。一方、含水率が高い値である
場合には、高位置の汚泥供給フィーダに装着したバルブ
を開放して、汚泥を高い位置から炉内に投入する。バル
ブコントローラには、予め含水率の値と開放するバルブ
との関係を設定しておく。
する汚泥は、汚泥供給フィーダによって炉内に投入さ
れ、フリーボード部を通って砂層部に達するまでの間に
乾燥される。この乾燥の度合いは、フリーボード部にお
ける汚泥の滞空時間(落下時間)によって異なり、滞空
時間が長いほどに乾燥が進行する。このため、運転時に
は含水率計によって汚泥供給系における汚泥の含水率を
計測し、含水率が低い値である場合には、低位置の汚泥
供給フィーダに装着したバルブを開放して、汚泥を低い
位置から炉内に投入する。一方、含水率が高い値である
場合には、高位置の汚泥供給フィーダに装着したバルブ
を開放して、汚泥を高い位置から炉内に投入する。バル
ブコントローラには、予め含水率の値と開放するバルブ
との関係を設定しておく。
【0011】このことにより、汚泥供給系から供給する
汚泥は、その含水率が高いほどに高い位置から炉内に投
入され、フリーボード部を通って砂層部に達するまでの
滞空時間が長くなり、乾燥が進行する。この結果、含水
率の高い汚泥でも、含水率の低い汚泥でも、砂層部に流
入する時点においては平均的な含水率となり、砂層部で
の燃焼が安定する。
汚泥は、その含水率が高いほどに高い位置から炉内に投
入され、フリーボード部を通って砂層部に達するまでの
滞空時間が長くなり、乾燥が進行する。この結果、含水
率の高い汚泥でも、含水率の低い汚泥でも、砂層部に流
入する時点においては平均的な含水率となり、砂層部で
の燃焼が安定する。
【0012】含水率の高い汚泥は高い位置から投入する
ので、砂層部への突入速度が、低い位置から投入する汚
泥に比べて速くなり、砂層部の流動砂との表面接触が活
発に起こるので燃焼効率が高まり、含水率の低い汚泥と
同等の燃焼効率を確保することができる。汚泥供給系に
おいて計測した含水率に基づいたフィードフォワード制
御を行なうので、燃焼反応後に予期せぬプロセス値の大
きな変動が発生することがない。
ので、砂層部への突入速度が、低い位置から投入する汚
泥に比べて速くなり、砂層部の流動砂との表面接触が活
発に起こるので燃焼効率が高まり、含水率の低い汚泥と
同等の燃焼効率を確保することができる。汚泥供給系に
おいて計測した含水率に基づいたフィードフォワード制
御を行なうので、燃焼反応後に予期せぬプロセス値の大
きな変動が発生することがない。
【0013】請求項2に係る本発明の流動床焼却炉は、
炉上部にフリーボード部を形成し、炉下部に砂層部を設
け、回転速度を可変制御可能な複数の汚泥供給フィーダ
をそれぞれ高さの異なる位置に設け、汚泥供給系を各汚
泥供給フィーダに接続し、汚泥供給系における汚泥の含
水率を計測する含水率計を設け、含水率計の計測値に基
づいて各汚泥供給フィーダの回転速度を制御するコント
ローラを設けたものである。
炉上部にフリーボード部を形成し、炉下部に砂層部を設
け、回転速度を可変制御可能な複数の汚泥供給フィーダ
をそれぞれ高さの異なる位置に設け、汚泥供給系を各汚
泥供給フィーダに接続し、汚泥供給系における汚泥の含
水率を計測する含水率計を設け、含水率計の計測値に基
づいて各汚泥供給フィーダの回転速度を制御するコント
ローラを設けたものである。
【0014】上記した構成により、運転時には含水率計
によって汚泥供給系における汚泥の含水率を計測し、含
水率が低い値である場合には、低位置の汚泥供給フィー
ダの回転速度を増して汚泥を低い位置から炉内に投入す
る。一方、含水率が高い値である場合には、高位置の汚
泥供給フィーダの回転速度を増して汚泥を高い位置から
炉内に投入する。バルブコントローラには、予め含水率
の値と各汚泥供給フィーダの回転速度との関係を設定し
ておく。
によって汚泥供給系における汚泥の含水率を計測し、含
水率が低い値である場合には、低位置の汚泥供給フィー
ダの回転速度を増して汚泥を低い位置から炉内に投入す
る。一方、含水率が高い値である場合には、高位置の汚
泥供給フィーダの回転速度を増して汚泥を高い位置から
炉内に投入する。バルブコントローラには、予め含水率
の値と各汚泥供給フィーダの回転速度との関係を設定し
ておく。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施の形態における流動床焼却
炉は先に図2において説明したものと同様であるので、
図2を参照して同様の作用を行なう部材については同一
番号を付して説明を省略し、本実施の形態における特徴
的構成について説明する。
に基づいて説明する。本実施の形態における流動床焼却
炉は先に図2において説明したものと同様であるので、
図2を参照して同様の作用を行なう部材については同一
番号を付して説明を省略し、本実施の形態における特徴
的構成について説明する。
【0016】流動床焼却炉20には汚泥を炉内に投入す
る一対の汚泥供給フィーダ41、42を高さの異なる位
置に設けており、各汚泥供給フィーダ41、42の基端
側にバルブ43、44を介して汚泥供給系45を接続し
ている。汚泥供給系45は汚泥試料をサンプリングして
汚泥の含水率を計測する含水率計46を有している。含
水率計46とバルブ43、44を接続するバルブコント
ローラ47には、予め含水率の値と開放するバルブ4
3、44との関係を設定しておく。
る一対の汚泥供給フィーダ41、42を高さの異なる位
置に設けており、各汚泥供給フィーダ41、42の基端
側にバルブ43、44を介して汚泥供給系45を接続し
ている。汚泥供給系45は汚泥試料をサンプリングして
汚泥の含水率を計測する含水率計46を有している。含
水率計46とバルブ43、44を接続するバルブコント
ローラ47には、予め含水率の値と開放するバルブ4
3、44との関係を設定しておく。
【0017】以下、上記した構成における作用を説明す
る。運転時には炉内への汚泥の投入に先立って汚泥供給
系45における汚泥の含水率を含水率計46によって計
測する。バルブコントローラ47は、含水率の計測値が
低い値(通常範囲)である場合には、低位置の汚泥供給
フィーダ42に装着したバルブ44を開放して、汚泥を
低い位置から炉内に投入する。一方、含水率が高い値
(通常範囲を超えた値)である場合には、高位置の汚泥
供給フィーダ41に装着したバルブ43を開放して、汚
泥を高い位置から炉内に投入する。
る。運転時には炉内への汚泥の投入に先立って汚泥供給
系45における汚泥の含水率を含水率計46によって計
測する。バルブコントローラ47は、含水率の計測値が
低い値(通常範囲)である場合には、低位置の汚泥供給
フィーダ42に装着したバルブ44を開放して、汚泥を
低い位置から炉内に投入する。一方、含水率が高い値
(通常範囲を超えた値)である場合には、高位置の汚泥
供給フィーダ41に装着したバルブ43を開放して、汚
泥を高い位置から炉内に投入する。
【0018】汚泥供給フィーダ41、42によって炉内
に投入した汚泥は、フリーボード部23を通って砂層部
22に達するまでの間に乾燥される。この乾燥の度合い
は、フリーボード部23における汚泥の滞空時間(落下
時間)によって異なり、滞空時間が長いほどに乾燥が進
行する。このため、高い位置から炉内に投入する含水率
の高い汚泥は、低い位置から炉内に投入する含水率の低
い汚泥に比べて、フリーボード部23を通って砂層部2
2に達するまでの滞空時間が長くなり、乾燥が進行す
る。
に投入した汚泥は、フリーボード部23を通って砂層部
22に達するまでの間に乾燥される。この乾燥の度合い
は、フリーボード部23における汚泥の滞空時間(落下
時間)によって異なり、滞空時間が長いほどに乾燥が進
行する。このため、高い位置から炉内に投入する含水率
の高い汚泥は、低い位置から炉内に投入する含水率の低
い汚泥に比べて、フリーボード部23を通って砂層部2
2に達するまでの滞空時間が長くなり、乾燥が進行す
る。
【0019】この結果、含水率の高い汚泥でも、含水率
の低い汚泥でも、砂層部22に流入する時点においては
平均的な含水率となり、砂層部22での燃焼が安定す
る。含水率の高い汚泥は高い位置から投入するので、砂
層部22への突入速度が、低い位置から投入する汚泥に
比べて速くなり、砂層部22の流動砂との表面接触が活
発に起こるので燃焼効率が高まり、含水率の低い汚泥と
同等の燃焼効率を確保することできる。
の低い汚泥でも、砂層部22に流入する時点においては
平均的な含水率となり、砂層部22での燃焼が安定す
る。含水率の高い汚泥は高い位置から投入するので、砂
層部22への突入速度が、低い位置から投入する汚泥に
比べて速くなり、砂層部22の流動砂との表面接触が活
発に起こるので燃焼効率が高まり、含水率の低い汚泥と
同等の燃焼効率を確保することできる。
【0020】このため、汚泥の含水率の変動に起因して
燃焼温度が低下することがなく、砂中バーナ28の油量
の増加、処理量の減少を抑えることができ、汚泥供給系
45において計測した含水率に基づいたフィードフォワ
ード制御を行なうので、燃焼反応後に予期せぬプロセス
値の大きな変動が発生することがない。本実施の形態に
おいては、各汚泥供給フィーダ41、42のバルブ4
3、44をバルブコントローラ47にて制御したが、各
汚泥供給フィーダ41、42をその回転速度を可変制御
可能(インバータ制御等)な構成とし、各汚泥供給フィ
ーダ41、42の回転速度を制御するコントローラを設
けることも可能である。コントローラ47には、予め含
水率の値と各汚泥供給フィーダ41、42の回転速度と
の関係を設定しておく。
燃焼温度が低下することがなく、砂中バーナ28の油量
の増加、処理量の減少を抑えることができ、汚泥供給系
45において計測した含水率に基づいたフィードフォワ
ード制御を行なうので、燃焼反応後に予期せぬプロセス
値の大きな変動が発生することがない。本実施の形態に
おいては、各汚泥供給フィーダ41、42のバルブ4
3、44をバルブコントローラ47にて制御したが、各
汚泥供給フィーダ41、42をその回転速度を可変制御
可能(インバータ制御等)な構成とし、各汚泥供給フィ
ーダ41、42の回転速度を制御するコントローラを設
けることも可能である。コントローラ47には、予め含
水率の値と各汚泥供給フィーダ41、42の回転速度と
の関係を設定しておく。
【0021】この構成によれば、運転時には含水率計4
6によって汚泥供給系45における汚泥の含水率を計測
し、含水率が低い値である場合には、低位置の汚泥供給
フィーダ42の回転速度を増して汚泥を低い位置から炉
内に投入する。一方、含水率が高い値である場合には、
高位置の汚泥供給フィーダ41の回転速度を増して汚泥
を高い位置から炉内に投入する。
6によって汚泥供給系45における汚泥の含水率を計測
し、含水率が低い値である場合には、低位置の汚泥供給
フィーダ42の回転速度を増して汚泥を低い位置から炉
内に投入する。一方、含水率が高い値である場合には、
高位置の汚泥供給フィーダ41の回転速度を増して汚泥
を高い位置から炉内に投入する。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、汚泥供
給系において計測した含水率に基づいたフィードフォワ
ード制御を行ない、含水率に応じてフリーボード部にお
ける汚泥の滞空時間を変えて、含水率の高い汚泥ほど乾
燥を進行させることにより、含水率の高い汚泥でも、含
水率の低い汚泥でも、砂層部に流入する時点において平
均的な含水率となり、砂層部での燃焼を安定化すること
ができ、燃焼反応後に予期せぬプロセス値の大きな変動
が発生することがない。含水率が高いほどに高い位置か
ら炉内に投入することで、砂層部への突入速度が増加し
て流動砂との表面接触が活発に起こって燃焼効率が高ま
るので、含水率の低い汚泥と同等の燃焼効率を確保する
ことができ、燃焼が安定する。
給系において計測した含水率に基づいたフィードフォワ
ード制御を行ない、含水率に応じてフリーボード部にお
ける汚泥の滞空時間を変えて、含水率の高い汚泥ほど乾
燥を進行させることにより、含水率の高い汚泥でも、含
水率の低い汚泥でも、砂層部に流入する時点において平
均的な含水率となり、砂層部での燃焼を安定化すること
ができ、燃焼反応後に予期せぬプロセス値の大きな変動
が発生することがない。含水率が高いほどに高い位置か
ら炉内に投入することで、砂層部への突入速度が増加し
て流動砂との表面接触が活発に起こって燃焼効率が高ま
るので、含水率の低い汚泥と同等の燃焼効率を確保する
ことができ、燃焼が安定する。
【図1】本発明の実施の形態における流動床焼却炉の要
部構成を示す模式図である。
部構成を示す模式図である。
【図2】従来の流動床焼却炉の構成を示す摸式図であ
る。
る。
22 砂層部 23 フリーボード部 43、44 バルブ 45 汚泥供給系 46 含水率計 47 バルブコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 誠 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 Fターム(参考) 3K061 AA11 AB01 AC02 BA06 DA04 DB01 DB17 DB20
Claims (2)
- 【請求項1】 炉上部にフリーボード部を形成し、炉下
部に砂層部を設け、複数の汚泥供給フィーダをそれぞれ
高さの異なる位置に設け、汚泥供給系をバルブを介して
各汚泥供給フィーダに接続し、汚泥供給系における汚泥
の含水率を計測する含水率計を設け、含水率計の計測値
に基づいて各バルブを開閉制御するコントローラを設け
たことを特徴とする流動床焼却炉。 - 【請求項2】 炉上部にフリーボード部を形成し、炉下
部に砂層部を設け、回転速度を可変制御可能な複数の汚
泥供給フィーダをそれぞれ高さの異なる位置に設け、汚
泥供給系を各汚泥供給フィーダに接続し、汚泥供給系に
おける汚泥の含水率を計測する含水率計を設け、含水率
計の計測値に基づいて各汚泥供給フィーダの回転速度を
制御するコントローラを設けたことを特徴とする流動床
焼却炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000005691A JP2001193911A (ja) | 2000-01-06 | 2000-01-06 | 流動床焼却炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000005691A JP2001193911A (ja) | 2000-01-06 | 2000-01-06 | 流動床焼却炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001193911A true JP2001193911A (ja) | 2001-07-17 |
Family
ID=18534319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000005691A Pending JP2001193911A (ja) | 2000-01-06 | 2000-01-06 | 流動床焼却炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001193911A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100994174B1 (ko) * | 2010-09-07 | 2010-11-12 | (유)중앙엔지니어링 | 복수 개의 생활폐기물 고형연료분배부를 구비한 연소기 |
CN105318337A (zh) * | 2015-10-20 | 2016-02-10 | 上海理工大学 | 基于高温烟气干燥和循环流化床锅炉的煤-污泥混烧系统 |
CN113587114A (zh) * | 2021-07-30 | 2021-11-02 | 北京工商大学 | 一种高含水油泥清洁燃烧处理装置 |
-
2000
- 2000-01-06 JP JP2000005691A patent/JP2001193911A/ja active Pending
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