JP2001193682A - ボルテックス形ポンプ - Google Patents

ボルテックス形ポンプ

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JP2001193682A
JP2001193682A JP2000001008A JP2000001008A JP2001193682A JP 2001193682 A JP2001193682 A JP 2001193682A JP 2000001008 A JP2000001008 A JP 2000001008A JP 2000001008 A JP2000001008 A JP 2000001008A JP 2001193682 A JP2001193682 A JP 2001193682A
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pump
flow path
impeller
pump casing
vortex
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JP2000001008A
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Inventor
Han Kondo
範 近藤
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸動力の変化を最小限に抑えながらポンプ性
能特性を向上できるようにしたボルテックス形ポンプを
提供する。 【解決手段】 ポンプケーシング43の巻始めaから、
225゜以上の、例えば270゜の巻き角度gまでの範
囲の円形流路部44と、それ以降の該円形流路部44か
ら吐出口43aまでを円滑に結ぶボリュート流路部45
とを有し、円形流路部44におけるポンプケーシング4
3の内径D2を羽根車42の外径D3の約1.2倍に設
定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば水処理装置
における下水の送水等に用いられるボルテックス形ポン
プに係り、特に軸動力の変化を最小限に抑えつつ、ポン
プ性能特性を向上させたボルテックス形ポンプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ボルテックス形ポンプは、羽根車の翼下
面とポンプケーシング底面との間に大きな間隔を有し、
異物によるポンプ内での閉塞事故の発生が少ないため
に、汚水・汚物用ポンプとして広く使用されている。
【0003】従来の一般的なボルテックス形ポンプの構
造を図3に示す。これは、主軸1を駆動するモータ部2
と、該主軸1の回転によって揚水を行うポンプ部3とを
一体に備えている。そして、ポンプ部3の圧力水がモー
タ部2側へ漏洩しないように、ポンプ部3とモータ部2
の間を上部メカニカルシール4a及び下部メカニカルシ
ール4bで2重に軸封したものである。
【0004】前記モータ部2には、前記主軸1と一体に
回転するロータ5と、ステータ巻線6を備えたステータ
7とがモータ室8内に収納されて備えられている。この
モータ室8は、上方に開口した略円筒状のモータフレー
ム10と該モータフレーム10の上端に連結したモータ
カバー11で水密的に封止されているとともに、上部に
は、水中ケーブル12が接続されている。
【0005】そして、前記主軸1は、前記モータカバー
11に取付けた上部軸受13と前記モータフレーム10
の下端に連結した負荷側ブラケット14の内周面に取付
けた下部軸受15を介して回転自在に支承されている。
更に、前記モータカバー11の上面には、湧水現場への
吊下げや移動を行なう把手16が設けられている。
【0006】一方、前記ポンプ部3には、複数の翼20
を有し前記主軸1の先端にこれと一体に回転するように
連結されたボルテックス形羽根車21が備えられてい
る。この羽根車21は、吐出口22aと吸込口22bを
有し、内部をポンプ室23としたポンプケーシング22
で覆われて、下部から汚水・汚物等を吸い込んで側面か
ら吐出するようになっている。ここに、前記吐出口22
aには、吐出曲管24が連結されている。
【0007】前記羽根車21の翼20の下端面とポンプ
ケーシング22の底面の間には、ボルテックス形ポンプ
の特徴である広い空隙が設けられており、比較的大きな
異物でも容易に排出することができるようになってい
る。また、ポンプケーシング22には、ポンプを自立さ
せるようにしたポンプ台25が取付けられている。
【0008】前記メカニカルシール4a,4bは、前記
負荷側ブラケット14とポンプケーシング22とを接続
する中間ケーシング30と該負荷側ブラケット14とで
区画されたメカニカルシール室31内に配置され、この
軸封部には、メカニカルシール摺動面の潤滑と冷却を行
う油が封入されている。また、メカニカルシール4a,
4bの寿命を長くするため、前記中間ケーシング30と
羽根車21のボス部との間にオイルシール32が組み込
まれて、砂等の異物がメカニカルシール摺動面に接近す
るのを防いでいる。
【0009】ここに、前記ポンプケーシング22として
は、図4に示すように、巻始めa(0゜)から巻き角度
がb(45゜),c(90゜),d(135゜)…と増
大するにつれてに徐々に拡径して、吐出口22aに円滑
に繋がるボリュート形状のものが一般に使用されて、ポ
ンプケーシング22の内部に流路断面積が徐々に増加す
るボリュート流路部26が区画形成されていた。また、
羽根車21の外周面とポンプケーシング22の内壁面と
の間の隙間Sは、異物の詰まりを防止するため、羽根
車21の外径Dに対して比較的広く設定されていた。
【0010】この種のボルテックス形ポンプにあって
は、ポンプケーシング22の内部に、羽根車21の回転
に伴う遠心作用によって翼20から流出した流体がポン
プケーシング22内の液体と運動量交換を行った後に再
び翼20の内部に流入する再循環流Xと、羽根車21の
回転方向に沿った回転流れYが存在しており、締切り側
の揚程を高くしてポンプ性能特性を向上させるための手
段として、羽根車21の翼20の出口角及びその幅を調
整することが広く行われていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術のように、羽根車の翼の出口角及びその幅を調整し
て、ボルテックス形ポンプにおける締切り側の揚程を高
くすると、締切り側の揚程のみならず、大流量側の揚程
も高くなり、軸動力も同時に増加してしまうといった問
題があった。
【0012】本発明は上記事情に鑑みて為されたもの
で、軸動力の変化を最小限に抑えながら、ポンプ性能特
性を向上できるようにしたボルテックス形ポンプを提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ポンプケーシングの巻始めから、少なくとも225
゜以上の所定の巻き角度までの範囲の円形流路部と、そ
れ以降の該円形流路部から吐出口までを円滑に結ぶボリ
ュート流路部とを有し、前記円形流路部におけるポンプ
ケーシングの内径を羽根車の外径の約1.2倍に設定し
たことを特徴とするボルテックス形ポンプである。
【0014】これにより、ポンプケーシング内部におけ
る異物の詰まりを防止しつつ、羽根車がポンプケーシン
グの内部に存在する流体の再循環流に与えるエネルギを
増大させて、軸動力の変化を最小限に抑えながら高い揚
程性能を実現し、しかも流体がポンプケーシング内部の
流路部に沿って吐出口に向かってスムーズに流れるよう
にすることができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、前記ポンプケー
シング内部の円形流路部における流路断面積を一定にし
たことを特徴とする請求項1記載のボルテックス形ポン
プである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
を参照して説明する。この実施の形態のボルテックス形
ポンプは、図1に示すように、図3に示す従来例と同様
に、複数の翼40を有し、主軸41の先端にこれと一体
に回転するように連結されたボルテックス形羽根車42
を有し、この羽根車42はポンプケーシング43によっ
て覆われて、ポンプケーシング43の下部の吸込口43
bから汚水・汚物等を吸い込んでその側面の吐出口43
aから吐出するようになっている。
【0017】このボルテックス形ポンプにあっては、ポ
ンプケーシング43として、巻始めa(0゜)から巻き
角度g(270゜)までの範囲は円形形状で、この巻き
角度gから巻き角度h(315゜)までの範囲は前記円
形形状から徐々に拡径するボリュート形状で吐出口43
aに円滑に繋がる形状のものが使用されている。これに
よって、巻き始めaから巻き角度gの範囲(0〜270
゜)に円形流路部44が、巻き角度gから巻き角度hの
範囲(270〜315゜)に前記円形流路部44から吐
出口43aまでを円滑に結ぶボリュート流路部45がそ
れぞれ設けられている。
【0018】なお、この例では、ポンプケーシング43
として、巻始めa(0゜)から巻き角度g(270゜)
までの範囲を円形形状としたものを使用しているが、一
般に約90゜以内の巻き角度があれば、円形形状をボリ
ュート形状を介して吐出口に円滑に繋げることが可能な
ので、巻き始めaから巻き角度f(225゜(=315
゜−90゜))までの範囲を円形断面としたものを使用
しても良い。
【0019】また、前記円形流路部44におけるポンプ
ケーシング43の内径Dは、羽根車42の外径D
1.2倍(D=1.2D)に設定されている。これ
によって、円形流路部44における流路断面積が一定
で、かつ羽根車42の外周面とポンプケーシング43の
内壁面との間の隙間Sは、例えば図3に示す従来例に
比べてかなり狭くなっている。
【0020】ここで、羽根車42の外周面とポンプケー
シング43の内壁面との間の隙間S を狭くすればする
程、ポンプケーシング43の内部に異物が詰まりやすく
なるが、この程度の広さがあれば、この詰まりをほぼ確
実に防止できることが実験で確かめられている。
【0021】このように、羽根車42の外周面とポンプ
ケーシング43の内壁面との間の隙間Sを異物が詰ま
らない範囲で極力狭くした円形流路部44をポンプケー
シング43の円周方向に沿って可能な限り長く設けるこ
とで、翼40の出口角度やその幅を調整することなく、
すなわち、翼40の出口角度やその幅を最適な状態に維
持したまま、羽根車42の回転に伴う遠心作用によって
翼40から流出した流体がポンプケーシング43内の液
体と運動量交換を行った後に再び翼40の内部に流入す
る再循環流Xに与えるエネルギを従来例に比して増大さ
せて、軸動力の変化を最小限に抑えながら高い揚程性能
を実現できる。
【0022】しかも、流体がポンプケーシング43の内
部の円形流路部44からボリュート流路部45に沿って
スムーズに流れて吐出口43aから吐出すようにして、
この流れによる損出ヘッドの増大を防止することができ
る。
【0023】図2は図1に示すボルテックス形ポンプの
性能試験を行った結果を実線で、このポンプに使用され
た羽根車と同じ形状の羽根車を備えた従来の一般的なボ
ルテックス形ポンプの性能試験を行った結果を破線で示
すグラフである。このグラフにより、この実施の形態の
ボルテックス形ポンプにあっては、従来の一般的なボル
テックス形ポンプに比べて、揚程が大幅に向上している
のにも拘わらず、この揚程の向上に伴って、軸動力が増
加していないことが判る。
【0024】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、羽根車の外周面とポンプケーシングの内壁面との間
の隙間を異物が詰まらない範囲で極力狭くした円形流路
部をポンプケーシングの円周方向に沿って可能な限り長
く設け、しかも、円形流路部と吐出口をボリュート流路
部で円滑に結ぶことで、軸動力の増加を最小限に抑えな
がら、従来のボルテックス形ポンプよりも高い揚程性能
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のボルテックス形ポンプを
示し、(a)はポンプケーシングと羽根車の半径方向の
相対位置を示す図で、(b)は同じく軸方向の相対位置
を示す図である。
【図2】図1に示すボルテックス形ポンプと従来のボル
テックス形ポンプの性能を比較して示すグラフである。
【図3】従来のボルテックス形ポンプの全体を示す縦断
正面図である。
【図4】同じく、(a)はポンプケーシングと羽根車の
半径方向の相対位置を示す図で、(b)は同じく軸方向
の相対位置を示す図である。
【符号の説明】
40 翼 41 主軸 42 羽根車 43 ポンプケーシング 43a 吐出口 43b 吸込口 44 円形流路部 45 ボリュート流路部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプケーシングの巻始めから、少なく
    とも225゜以上の所定の巻き角度までの範囲の円形流
    路部と、それ以降の該円形流路部から吐出口までを円滑
    に結ぶボリュート流路部とを有し、前記円形流路部にお
    けるポンプケーシングの内径を羽根車の外径の約1.2
    倍に設定したことを特徴とするボルテックス形ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ポンプケーシング内部の円形流路部
    における流路断面積を一定にしたことを特徴とする請求
    項1記載のボルテックス形ポンプ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100404878C (zh) * 2003-06-05 2008-07-23 星光化工机株式会社 离心鼓风机
JP2013011241A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Ebara Corp 輪切形多段ポンプ
EP2683945B1 (en) 2011-03-08 2015-10-21 Egger Pumps Technology AG Free-flow pump

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