JP2001191476A - グラビア製版方法 - Google Patents
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Abstract
分と彫刻法によりセルを形成するときの優れた部分をミ
ックスした高精細な版が得られる,グラビア製版方法。 【解決手段】 製版しようとする版の内容のうち、グラ
デーションの画像部分については電子彫刻機によりドッ
ト状のセルを形成し、グラデーション以外の画像部分に
ついては、感光膜を塗布形成しレーザ露光して潜像を形
成し現像してレジスト画像形成し腐食することによりセ
ルを形成しレジスト画像を除去してクロムメッキする。
Description
ルを形成するときの優れた部分と彫刻法によりセルを形
成するときの優れた部分をミックスした高精細な版が得
られる,グラビア製版方法に関する。
を食刻により行う装置メーカー(本願出願人)と彫刻に
より行う装置メーカー(他企業)とで全く別々のコンセ
プトで開発を行ってきており、ディテクトスタンダード
が存在しない。このため、製版を行っている印刷会社及
び製版会社の殆どが、複数の企業の種々の装置をバラバ
ラに備えて、多くの工程がライン化されていない。理由
は、電子彫刻機のメーカーは、メッキ装置や研磨装置の
メーカーではないし、反対に、メッキ装置や研磨装置の
メーカーは電子彫刻機のメーカーでなかったからであ
る。製版工程には、脱クロム処理を行ってから研磨を行
い、セルを形成してからメッキを行って再び研磨を行
い、次いでクロムメッキを行うという複雑な工程が入る
訳であるが、本願出願人のトータルライン装置を除く
と、トータルライン装置を提供している他のメーカーが
存在しなかった。
会社及び製版会社の多くは、夕方に20本ないし40本
の被製版ロールを次々に計測して製版の方法とコンテン
ツをコントローラにデータ入力し製版室内にストックし
ておいて、夜間に無人で全自動製版を行うことができる
トータルライン装置の提供を望んでいる。ここでの問題
点は以下の通りである。 (1)感光膜コートしレーザ露光し現像してレジスト画
像を形成し食刻してセルを形成する製版方法と、セルの
形成を電子彫刻機による彫刻により行う製版方法は一長
一短があるので、いずれでも自由に選択できるトータル
ライン装置の提供を望んでいる。特に、既に設備してあ
る電子彫刻機やメッキ装置を加えたトータルライン装置
の提供を望んでいる。感光膜コートしレーザ露光し現像
してレジスト画像を形成し食刻してセルを形成する製版
方法は、スクリン線の交点を切ることができるフリーフ
ローセルが実現できること、及び文字輪郭部をインキが
流れない連続する溝に形成できることから、ベタ画像と
文字だけの版については、セルの形成を彫刻により行う
製版方法よりもセルの形成を食刻により行う製版方法の
方が優れている。又、ハイライト部分のグラデージョン
の表現は、セルの形成を食刻により行う場合にはセルの
面積でグラデージョンを表現し、又、セルの形成を彫刻
により行う場合には菱形錐のセルでグラデージョンを表
現する相違があり、ハイライト部分のグラデージョンの
表現の精密度は、油性インキを使用する場合にはセルの
形成を彫刻により行う方が優れている。上記のようなト
ータルライン装置が提供されると、版のコンテンツによ
って、セルの形成を食刻により行う場合と、セルの形成
を彫刻により行う場合とに分けて対応することができ
る。 (2)ロール製作後初めて使用するロールであって鏡面
研磨が完了していて研磨が全く必要でなく直ぐにセルの
形成工程から入れる被製版ロールと、リサイクルロール
であり脱クロム処理から処理工程を開始し落版研磨して
鏡面研磨までの処理工程が必要である被製版ロールのい
ずれにも全自動製版が適用できるようにして欲しいとの
要望がある。そして、その場合にも、セルの形成を食刻
と彫刻のいずれにも適用できるようにして欲しいとの要
望がある。 (3)研磨工程が大幅に短縮できてしかも今までよりも
円筒精度が高く、バフ研磨に依らない鏡面研磨を実現し
て欲しいとの要望がある。従来の脱クロム処理の後の研
磨は、例えば、#320の研磨砥石による補正研磨−#320の
研磨砥石による落版−#500の研磨砥石による円筒研磨−
#800の研磨砥石による円筒研磨が行われていた。又は、
従来の銅メッキの後の研磨は、例えば、#800,#1000,#12
00,#1500,#1800,#2000,#2500,#3000 の各研磨砥石によ
る円筒研磨が行われ、最後にバフによる鏡面研磨が行わ
れていた。 (4)近年の銅メッキ処理においては、光沢剤や硬質化
剤に含まれる硫黄系化合物がニッケルメッキと銅メッキ
の境界膜を形成して銅メッキの付着強度が弱小化してい
るので、ニッケルメッキの上に付ける銅メッキの付着強
度を強力に確保しなければならない問題点がある。従来
の被製版ロールの製作は、鉄製のロール母材に例えば、
#320の研磨砥石で円筒研磨しさらに脱脂処理を行なって
から厚さ2〜3μmとなるようにニッケルメッキを付け
るか、又は、アルミニウム製のロール母材に例えば、#3
20の研磨砥石で円筒研磨してから厚さ2〜3μmとなる
ようにニッケルメッキを付けていた。続いて、例えば厚
さ100μmとなるように銅メッキを付けていた。従来
の銅メッキ方法は、ニッケルメッキを付けた被製版ロー
ルを回転可能に両端チャックしてメッキ浴槽に位置させ
た後、銅メッキ液をメッキ浴槽に充満していき約1分か
かって被製版ロールを浸漬し、そして回転を与えてから
約15Vの電圧がかかるようにメッキ電流を流して銅メ
ッキしていた。本願発明者は、時間短縮のために、対向
する二つの#320の研磨砥石で被製版ロールを挟んで研磨
圧力を従来よりも大きく加えて研磨する方法で、落版研
磨を開始したところ、銅メッキがあたかもバラードメッ
キであるかのようにニッケルメッキ面より剥がれ落ちて
しまった。原因を究明したところ、ニッケルメッキと銅
メッキとの間に剥離性境界膜が形成していることが分か
った。詳述すると、近年、加工性を向上するために、銅
メッキ液の中に光沢剤や硬質化剤を入れてメッキするよ
うになり、上記のように、被製版ロールを銅メッキ液を
浸漬し約1分が経過してから回転を与えてメッキ電流を
流すと、ニッケルメッキ面に対して銅メッキが行なわれ
る前に、ニッケルメッキ面に対して光沢剤や硬質化剤に
含まれる硫黄系化合物(例えば、ビス.エス.プロピ
ル.サルフォネイト.ナトリウム〔Bis.S.Propyl.Sulfo
nate.Na 〕や二メルカプト.一メチル.イミダゾール
〔2Mercapto1Methyl Imidazole〕)が剥離性境界膜を
形成することになることが判明した。
ので、食刻法によりセルを形成するときの優れた部分と
彫刻法によりセルを形成するときの優れた部分をミック
スした高精細な版が得られる,グラビア製版方法を提供
することを目的としている。
しようとする版の内容のうち、グラデーションの画像部
分については電子彫刻機によりドット状のセルを形成
し、グラデーション以外の画像部分については、感光膜
を塗布形成しレーザ露光して潜像を形成し現像してレジ
スト画像形成し腐食することによりセルを形成しレジス
ト画像を除去してクロムメッキすることを特徴とするグ
ラビア製版方法を提供することにある。
製版方法を図面を参照して説明する。図1に示すよう
に、製版室をH1とH2の二つに分けて、製版室H1を
走行型の産業ロボット1のハンドリングエリアとし、製
版室をH2をスタッカクレーン2の搬送エリアとする。
し360度の範囲で往復旋回可能かつ上下方向に揺動か
つアーム軸の周りにひねり回転可能なロボットアーム1
aを有し、該ロボットアーム1aに備えたロボットハンド
1b(例えば特許第2136697号のロボットハン
ド)が被製版ロールRの両端面を挟持するか又は両端の
軸部を支持して他の装置との間で被製版ロールRの受渡
しを行なうハンドリング機能を有している。
置3(例えば特許第1278544号の装置)を吊り上
げて搬送し得るように構成されている。ロール脱着回転
装置3は、スリーブ形の被製版ロールRの両端面の軸孔
を対向一対の円錐チャックコーンにより嵌合挟持しかつ
円錐チャックコーンの外側を防水キャップで密封する
か、又は軸付きの被製版ロールRの両端の軸部を対向一
対のスリーブチャックに受け入れて端面を挟持しかつス
リーブチャックの外側を防水キャップで密封することが
できて、メッキ装置本体等への装着時に被製版ロールR
を回転し得えかつ必要に応じてメッキ電流を流せるよう
に構成されている。
2のスタッカクレーン2(例えば特許第2539310
号のスタッカクレーン)に吊り上げられて搬送されるロ
ール脱着回転装置3とは、隔壁に設けた開口を通して被
製版ロールRを直接授受できるように構成されている。
グエリアに、ロール搬入口に位置するロール計測装置4
と、ロール搬出口に位置するロール搬出装置5と、感光
膜塗布装置6と、レーザ露光潜像形成装置7と、ダイヤ
モンドの針で画像データに応じて深浅を付けて彫り込む
電子彫刻機8(ヘリオクリッショグラフ、又はバルカ
ス)、#320の粗仕上げ研磨砥石9a、9bを対向一対に備
えるとともに、#1000の中仕上げ研磨砥石9cと#6000の
精密研磨砥石9dを対向一対に備え、粗仕上げ研磨9a、
9bによる落版研磨と補正研磨と表面粗さ微小化研磨を
行うことができ、又、中仕上げ研磨9cによる表面粗さ
微小化研磨を行うことができ、さらに鏡面研磨9dによ
る表面粗さ微小化研磨と鏡面研磨を行うことができる四
ヘッド型の研磨機9と、ロールストック装置10を備え
ている。ロールストック装置10は、感光膜塗布装置6
とアブレーション用レーザ装置7の上に設けられる。な
お、#320の粗仕上げ研磨砥石9a、9bを対向一対に備え
る二ヘッド型の研磨機と、#1000の中仕上げ研磨砥石9c
と#6000の精密研磨砥石9dを対向一対に備える二ヘッド
型の研磨機の二台を備えても良い。産業ロボット1は、
被製版ロールRの端面を挟持でき、又、これらの装置5
〜9は、スリーブ形の被製版ロールRの両端面の軸孔を
対向一対の円錐チャックコーンにより嵌合挟持できる
か、又は、軸付きの被製版ロールRの両端の軸部を対向
一対のスリーブチャックに受け入れて端面を挟持でき
て、産業ロボット1は、これらの装置5〜9との間で被
製版ロールRを授受するように構成されている。ロール
計測装置4は、被製版ロールの全長、外径、孔径、ロー
ルの一端から他端まで一定ピッチ毎に直径を計測する直
径計測を行なう。ロール搬出装置5は、例えば特開平1
0−291289号の装置であり、製版を完了した被製
版ロールRの取り出し時に産業ロボット1が数個ないし
十数個備えたパレットに被製版ロールRを載置と、これ
らパレットを70〜80度位に傾斜させて、人手により
被製版ロールRを斜めに立てて転がして移動できるよう
に構成されている。感光膜塗布装置6は、アルカリ可溶
性であり露光硬化により耐弱アルカリ性となり塩化第二
銅の水溶液に対して非反応性であるポリマー混合液を2
〜4μmmの薄膜となるように塗布形成する装置であ
り、スキャンコート方式の装置とディッピング方式の装
置のいずれでも良い。レーザ露光潜像形成装置7は、ア
ルゴンネオンイオンレーザ又は半導体レーザのレーザ光
を感光膜の非画線部に対応する部分に照射してそこの被
膜を露光硬化する。すなわち、画線部に対応するように
未露光にしてアルカリ現像したときに画線部に対応する
部分の膜を溶解してそこに銅金属面を露出する。研磨機
9は、以下の研磨作業を行う。脱クロム処理の後に粗仕
上げ研磨砥石9a、9bにより落版研磨−補正研磨−表面
粗さ微小化研磨を行う。粗仕上げ研磨砥石9a、9bは、
砥石の回転軸の延長線と被製版ロールの回転軸線の両方
を平面方向より見たときの交差角が90度であって、砥
石の端面の研磨時接触線が、砥石の端面の中心孔の中心
を通る直径線乃至中心孔を外れない限度の直径線に平行
する弦線の範囲内にあって研磨圧力を一定に保ち研磨を
行う得るように構成されている。そして、直径計測値に
基づいて直径の偏差を小さくする補正研磨を行い、次い
で被製版ロールの一端から他端までの移動を繰り返して
被製版ロールの刻設されているセルを無くす落版研磨を
行い、次いで砥石と被製版ロールの回転方向が一致する
側を、砥石の被製版ロールの面長方向に対する移動方向
後方側にして研磨する表面粗さ微少化研磨を行う。又、
銅メッキの後に#1000の中仕上げ研磨砥石9cにより表面
粗さ微小化研磨を行う。中仕上げ研磨砥石9cも、砥石
の回転軸の延長線と被製版ロールの回転軸線の両方を平
面方向より見たときの交差角が90度であって、砥石の
端面の研磨時接触線が、砥石の端面の中心孔の中心を通
る直径線乃至中心孔を外れない限度の直径線に平行する
弦線の範囲内にあって研磨圧力を一定に保ち研磨を行う
得るように構成されている。そして、砥石と被製版ロー
ルの回転方向が一致する側を、砥石の被製版ロールの面
長方向に対する移動方向後方側にして研磨する表面粗さ
微少化研磨を行う。続いて、#6000の精密研磨砥石9dに
より表面粗さ微小化研磨と鏡面研磨を行う。精密研磨砥
石9dは、砥石の回転軸の延長線と被製版ロールの回転
軸線の両方を平面方向より見たときの交差角が90度で
なく微小角度傾いていて、砥石の端面の研磨時接触線
が、砥石の端面の中心孔の中心を通る直径線乃至中心孔
を外れない限度の直径線に平行する弦線の範囲内にあっ
て研磨圧力を一定に保って被製版ロールの周速と砥石の
接触線上の一点における回転速度とを略一致させて該砥
石を被製版ロールの面長方向に移動しつつ研磨する。製
版室H1の産業ロボット1のハンドリングエリアでは、
一の装置が稼働中の時は、その一の装置に処理される工
程まで進んだ被製版ロールRは、ロールストック装置1
0にストックされる。
搬送エリアに、脱クロム装置11と、表面活性化装置1
2と、ニッケルメッキ装置13と、銅メッキ装置14
と、クロムメッキ装置15と、現像装置16と、腐食装
置17と、レジスト画像除去装置18と、ロール脱着回
転装置3をストックするストック装置19を一列に備え
ている。脱クロム装置11は、図示しない対向一対のチ
ャック装置を備えていて、産業ロボット1のロボットハ
ンド1bとの間で被製版ロールRを授受できる。脱クロ
ム装置11は、被製版ロールRを塩酸に浸漬してクロム
を溶解する。脱クロム装置11はロール脱着回転装置3
を載置することができて、脱クロム装置11に載置され
るロール脱着回転装置3は、産業ロボット1のロボット
ハンド1bとの間で被製版ロールRの授受できる。この
とき、脱クロム装置11に備える上記の図示しない対向
一対のチャック装置は側方に揺動して待機するように構
成されている。被製版ロールRをチャックしたロール脱
着回転装置3は、スタッカクレーン2により吊り上げら
れて搬送される。表面活性化装置12は、アルカリ液に
浸漬して脱脂し次いで酸性液のシャワーにより酸洗いし
次いで水シャワーにより水洗する。ニッケルメッキ装置
13は、例えば、厚さ2〜3μmとなるようにニッケル
メッキを付ける。被製版ロールをメッキ浴槽に位置させ
た後、ニッケルメッキ液をメッキ浴槽に入れて該メッキ
液で被製版ロールを浸漬してから回転を与え15Vの電
圧を加えてメッキする。なお、アルミニウム製のロール
母材にニッケルメッキを付けるには、前処理として例え
ば、ジンケート処理を行なって密着性を向上するインタ
ーフェース薄膜を形成するが、リサイクルロールの落版
研磨においてニッケルメッキが露出しないように研磨を
行うものであり、インターフェース薄膜の形成工程はオ
フラインとして設備する。銅メッキ装置14は、例え
ば、厚さ100μmとなるようにニッケルメッキを付け
る。被製版ロールRを両端チャックしてメッキ浴槽内に
位置させた後、電気焼けが起こらない低電圧(例えば1
V〜5V)をかけて回転する。そして、メッキ浴槽の銅
メッキ液の液面をゆっくり上げていき、被製版ロールR
に銅メッキ液の液面レベルを接触させて全周面に銅メッ
キを付ける。被製版ロールRに銅メッキ液が接触する瞬
間にメッキ電流が流れるので、銅メッキの付着が瞬間に
行なわれ、光沢剤や硬質化剤に含まれる硫黄系化合物が
付着する反応速度が遅いので該硫黄系化合物がニッケル
メッキと銅メッキの境界膜を形成することはない。又、
低電圧なので銅メッキが電気焼けしない。その後、銅メ
ッキ液の液面レベルを上昇していくとともに、電圧を漸
次に上げていき、ロールが完全に浸漬した状態になると
きにメッキ電圧が15Vになるようにして、銅メッキを
行なう。この場合、硫黄系化合物は、銅メッキの中に組
み込まれていくが、銅メッキに剥離性を与えることはな
い。クロムメッキ装置15は、例えば、厚さ8μmとな
るようにクロムメッキを付ける。現像装置16は、被製
版ロールRを弱アルカリ液中に浸漬して回転し弱アルカ
リ液で感光膜の未露光で硬化していない箇所を溶解して
レジスト画像を形成する。腐食装置17は、被製版ロー
ルRを塩化第二銅の水溶液中に浸漬して回転し被製版ロ
ールRのレジスト画像で覆われていない銅露出面を腐食
してセルを形成する。なお、塩化第二鉄の水溶液で腐食
しても良いが、使用済みの水溶液のクローズドな再生処
理ができないので好ましくない。レジスト画像除去装置
18は、被製版ロールRを強アルカリ液中に浸漬して回
転し強アルカリ液で感光膜が露光硬化したレジスト画像
を溶解し被製版ロールRから解離させる。製版室H2の
スタッカクレーン2のロール搬送エリアでは、一の装置
が稼働中の時は、その一の装置に処理される工程まで進
んだ被製版ロールRは、ロール脱着回転装置3にチャッ
クされたままでストック装置19にストックされる。
に、八種類の製版工程(A)、(B)、(C)、
(D)、(E)、(F)、(G)、及び(H)のプログ
ラムが格納されている。
(C)、(D)について、図2を参照して説明する。製
版工程(A)は、搬入−ロール計測−脱クロム処理−粗
仕上げ砥石による補正研磨−粗仕上げ研磨による落版−
粗仕上げ砥石による表面粗さ微少化研磨−表面活性化処
理−ニッケルメッキ−銅メッキ−中仕上げ砥石による表
面粗さ微少化研磨−精密仕上げ砥石による鏡面研磨−感
光膜塗布−レーザ露光・潜像形成−現像・レジスト画像
形成−腐食−クロムメッキ−搬出となる 製版工程(B)は、搬入−ロール計測−脱クロム処理−
粗仕上げ砥石による補正研磨−粗仕上げ研磨による落版
−粗仕上げ砥石による表面粗さ微少化研磨−表面活性化
処理−ニッケルメッキ−銅メッキ−中仕上げ砥石による
表面粗さ微少化研磨−精密仕上げ砥石による鏡面研磨電
子彫刻機による画像彫刻・セルの形成クロムメッキ−搬
出となる。製版工程(C)は、搬入−ロール計測−感光
膜塗布−レーザ露光・潜像形成−現像・レジスト画像形
成−腐食−クロムメッキ−搬出となる。製版工程(D)
は、搬入−ロール計測−電子彫刻機による画像彫刻・セ
ルの形成クロムメッキ−搬出となる。
(G)、(H)について、図3を参照して説明する。製
版工程(E)は、搬入−ロール計測−脱クロム処理−粗
仕上げ砥石による補正研磨−粗仕上げ研磨による落版−
粗仕上げ砥石による表面粗さ微少化研磨−表面活性化処
理−ニッケルメッキ−銅メッキ−中仕上げ砥石による表
面粗さ微少化研磨−精密仕上げ砥石による鏡面研磨−電
子彫刻機による画像彫刻・セルの形成−洗浄−感光膜塗
布−レーザ露光・潜像形成−現像・レジスト画像形成−
腐食によるセルの形成−レジスト画像除去−クロムメッ
キ−搬出となる。製版工程(F)は、搬入−ロール計測
−脱クロム処理−粗仕上げ砥石による補正研磨−粗仕上
げ研磨による落版−粗仕上げ砥石による表面粗さ微少化
研磨−表面活性化処理−ニッケルメッキ−銅メッキ−中
仕上げ砥石による表面粗さ微少化研磨−精密仕上げ砥石
による鏡面研磨−感光膜塗布−レーザ露光・潜像形成−
現像・レジスト画像形成−腐食によるセルの形成−レジ
スト画像除去−電子彫刻機による画像彫刻・セルの形成
−洗浄−クロムメッキ−搬出となる。製版工程(G)
は、搬入−ロール計測−電子彫刻機による画像彫刻・セ
ルの形成−洗浄−感光膜塗布−レーザ露光・潜像形成−
現像・レジスト画像形成−腐食によるセルの形成−レジ
スト画像除去−クロムメッキ−搬出となる。製版工程
(H)は、搬入−ロール計測−感光膜塗布−レーザ露光
・潜像形成−現像・レジスト画像形成−腐食によるセル
の形成電子彫刻機による画像彫刻・セルの形成−洗浄−
クロムメッキ−搬出となる。
ロム処理し落版研磨して鏡面研磨までの処理工程が必要
であるリサイクルロールであって、セルの形成を食刻に
よる場合にコントローラ20へ入力指定する。製版工程
(B)は、被製版ロールRが脱クロム処理し落版研磨し
て鏡面研磨までの処理工程が必要であるリサイクルロー
ルであって、セルの形成を彫刻による場合にコントロー
ラ20へ入力指定する。製版工程(C)は、被製版ロー
ルRがリサイクルロールではなくロール製作後初めて使
用するロールであり研磨が必要でなく直ぐにセルの形成
工程から入れる被製版ロールであって、セルの形成を食
刻による場合にコントローラ20へ入力指定する。製版
工程(D)は、被製版ロールRがリサイクルロールでは
なくロール製作後初めて使用するロールであり研磨が必
要でなく直ぐにセルの形成工程から入れる被製版ロール
であって、セルの形成を彫刻による場合にコントローラ
20へ入力指定する。製版工程(E)は、被製版ロール
Rが脱クロム処理し落版研磨して鏡面研磨までの処理工
程が必要であるリサイクルロールであって、セルの形成
を食刻による場合にコントローラ20へ入力指定する。
製版工程(F)は、被製版ロールRが脱クロム処理し落
版研磨して鏡面研磨までの処理工程が必要であるリサイ
クルロールであって、セルの形成を彫刻による場合にコ
ントローラ20へ入力指定する。製版工程(G)は、被
製版ロールRがリサイクルロールではなくロール製作後
初めて使用するロールであり研磨が必要でなく直ぐにセ
ルの形成工程から入れる被製版ロールであって、セルの
形成を食刻による場合にコントローラ20へ入力指定す
る。製版工程(H)は、被製版ロールRがリサイクルロ
ールではなくロール製作後初めて使用するロールであり
研磨が必要でなく直ぐにセルの形成工程から入れる被製
版ロールであって、セルの形成を彫刻による場合にコン
トローラ20へ入力指定する。
における電子彫刻機による画像彫刻・セルの形成は、グ
ラデーションの画像部分に対するドット状のセルを形成
するものであり、又、腐食によるセルの形成は、文字輪
郭部が連続状のセルで構成され文字輪郭部で囲まれる部
分がドット状のセルで構成される文字、及びベタ印刷部
分に対応する最シャドウ部の交差部分が断続しているフ
リーフロー形のセルを形成するものである。コントロー
ラ20へ入力する画像データには、電子彫刻機による画
像彫刻・セルを形成する部分と腐食によるセルを形成す
る部分が指定される。製版工程(B)、(D)における
電子彫刻機による画像彫刻・セルの形成は、文字及び全
ての画像についてドット状のセルを形成するものであ
る。製版工程(A)、(C)における腐食によるセルの
形成は、文字及び全ての画像についてドット状のセルを
形成するもので良いが、好ましくは、文字及びグラデー
ションを含んでいないベタ印刷の画像部分については、
文字輪郭部が連続状のセルで構成され文字輪郭部で囲ま
れる部分がドット状のセルで構成される文字、及びベタ
印刷部分に対応する最シャドウ部の交差部分が断続して
いるフリーフロー形のセルで形成し、その他の部分をド
ット状のセルを形成するのが良い。
リング装置21の載置板に載せて引き戸を開けて送り込
みロール計測器4に人為的に取り付けてロール計測を行
なう。上記のように、コントローラ20へ製版工程
(A)、(B)、(E)、又は(F)の種類別を入力す
るときは、被製版ロールの全長、外径、孔径、及びロー
ル端から一定ピッチ離れる毎の外径等のロールデータを
抽出し、該抽出ロールデータをコントローラに入力す
る。ロール端から一定ピッチ離れる毎の外径等のロール
データを抽出した結果、不適正データのロールであると
きは、人為的に除外する。又、コントローラ20へ製版
工程(C)、(D)、(G)、又は(H)を入力すると
きは、被製版ロールの全長、外径、孔径のロールデータ
を抽出し、該抽出ロールデータをコントローラに入力す
る。製版工程(C)、(D)、(G)、又は(H)を入
力するときは、被製版ロールRがリサイクルロールでは
なくロール製作後初めて使用するロールであり研磨が必
要でなく直ぐにセルの形成工程から入れる被製版ロール
であるので、不適正データのロールがないという前提に
なっている。
計測器4に人為的に取り付ける場合、コントローラ20
に製版工程の種別を入力する場合、不適正データの被製
版ロールRをロール計測器4から取り除く場合、及び製
版工程を全て完了して被製版ロールRをロール搬出装置
5から取り除く場合以外は人為的な作業はない。
によりセルを形成するときの優れた部分と彫刻法により
セルを形成するときの優れた部分をミックスした高精細
な版が得られる。文字及びグラデーションを含んでいな
いベタ印刷部分を除外した残りの画像部分について彫刻
によりセルの形成を行って精巧な濃淡階調度のドット状
のセルが得られ、次いで文字及びグラデーションを含ん
でいないベタ印刷部分について食刻によりセルの形成を
行って、文字輪郭部が連続状のセルで構成され文字輪郭
部で囲まれる部分がドット状のセルで構成される文字、
及びベタ印刷部分に対応する最シャドウ部の交差部分が
断続しているフリーフロー形のセルが得られる。又、前
記とは逆に、食刻によるセルの形成を彫刻によるセルの
形成よりも先に行っても良い。もって、食刻法によりセ
ルを形成するときの優れた部分と彫刻法によりセルを形
成するときの優れた部分をミックスした高精細な版が得
られる。
版装置の概略平面図
(D)の製版工程図
(H)の製版工程図
ボット、1a・・・ロボットアーム、1b・・・ロボット
ハンド、2・・・スタッカクレーン、R・・・被製版ロ
ール、3・・・ロール脱着回転装置、4・・・ロール計
測装置、5・・・ロール搬出装置、6・・・感光膜塗布
装置、7・・・アブレーション用レーザ装置、8・・・
彫刻機、9・・・研磨機、9a、9b・・・粗仕上げ研磨
砥石、9c・・・中仕上げ研磨砥石、9d・・・精密研磨
砥石、10・・・ロールストック装置、11・・・脱ク
ロム装置、12・・・表面活性化装置、13・・・ニッ
ケルメッキ装置、14・・・銅メッキ装置、15・・・
クロムメッキ装置、16・・・現像装置、17・・・腐
食装置、18・・・レジスト画像除去装置、19・・・
ストック装置、20・・・システム全体を制御するコン
トローラ、21・・・ハンドリング装置、
Claims (1)
- 【請求項1】 製版しようとする版の内容のうち、グラ
デーションの画像部分については電子彫刻機によりドッ
ト状のセルを形成し、グラデーション以外の画像部分に
ついては、感光膜を塗布形成しレーザ露光して潜像を形
成し現像してレジスト画像形成し腐食することによりセ
ルを形成しレジスト画像を除去してクロムメッキするこ
とを特徴とするグラビア製版方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000078740A JP2001191476A (ja) | 2000-03-21 | 2000-03-21 | グラビア製版方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000078740A JP2001191476A (ja) | 2000-03-21 | 2000-03-21 | グラビア製版方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000000324A Division JP2001187441A (ja) | 2000-01-05 | 2000-01-05 | グラビア製版方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001191476A true JP2001191476A (ja) | 2001-07-17 |
Family
ID=18596111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000078740A Pending JP2001191476A (ja) | 2000-03-21 | 2000-03-21 | グラビア製版方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001191476A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02147284A (ja) * | 1988-11-29 | 1990-06-06 | Toppan Printing Co Ltd | グラビア印刷方法 |
WO1999033660A1 (en) * | 1997-12-24 | 1999-07-08 | Ohio Electronic Engravers, Inc. | Engraving system and method comprising different engraving devices |
-
2000
- 2000-03-21 JP JP2000078740A patent/JP2001191476A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02147284A (ja) * | 1988-11-29 | 1990-06-06 | Toppan Printing Co Ltd | グラビア印刷方法 |
WO1999033660A1 (en) * | 1997-12-24 | 1999-07-08 | Ohio Electronic Engravers, Inc. | Engraving system and method comprising different engraving devices |
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