JP2001191177A - 自動溶接装置 - Google Patents

自動溶接装置

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JP2001191177A
JP2001191177A JP37369799A JP37369799A JP2001191177A JP 2001191177 A JP2001191177 A JP 2001191177A JP 37369799 A JP37369799 A JP 37369799A JP 37369799 A JP37369799 A JP 37369799A JP 2001191177 A JP2001191177 A JP 2001191177A
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welding
torch
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axis
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラムに設定されている位置に溶接トー
チを移動して自動溶接を行う際に、溶接部が外れた位置
にあったり、開先形状にバセツキがあったりして溶接箇
所の形状を容易に認識できない場合であっても、溶接ト
ーチのスタート位置を検出して安定した状態で溶接作業
を行えるように工夫した自動溶接装置を提供する。 【解決手段】 トーチ台8を、X軸サーボモータ6M,
7MとY軸サーボモータ9Mを制御作動して予めプログ
ラムした溶接位置に移動した後、二次元変位センサー1
2で溶接部を検出して、マスター波形と類似する溶接部
形状が存在か否かを判断して、類似する溶接部形状が存
在する場合は、溶接トーチ11をマスター波形の中心位
置に移動してそのズレを修正し、この状態を追従維持し
ながら溶接作業を進める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接トーチの位置
を自動制御しながら溶接を行う自動溶接装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】溶接トーチの位置を自動制御しながら溶
接を行う自動溶接装置に付いては、従来より、例えば特
公平6−59545号公報に記載されている自動溶接方
法や、特公平6−75789号公報に記載されている溶
接制御システムに開示されているように、溶接箇所の開
先形状をレーザー光を利用したセンサーや、赤外線カメ
ラで検出し、その検出値を元に溶接トーチの位置決め
や、溶接条件等を適宜制御して、指定の位置に溶接する
ように構成したものが存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば溶接
対象物が大物板金物であって、部品そのものの精度不良
や溶接時に於ける歪み等の発生が原因で、溶接位置に寸
法的なバラツキが存在する場合、或は、溶接母材に開先
が無く、母材同士を単に突き合わせて溶接する場合や、
直角に立ち上げた母材の面同士を互いに合せた状態にし
て溶接する場合、更には、その他形状的に溶接位置の認
識が困難であったり、溶接部分の形状認識が難しい母材
の場合は、上記従来の自動溶接方法及び装置では、溶接
トーチの位置制御ができない問題があった。
【0004】つまり、自動溶接を行う場合は、プログラ
ムに設定されている位置に溶接トーチを移動して溶接す
ることに成るが、溶接部が外れていたり、開先形状にバ
ラツキがあって溶接箇所の形態を認識できないような場
合には、溶接トーチのスタート位置を検出することがで
きず、また、スタート位置を検出できない場合は溶接機
の自動運転が停止されてしまうため、自動溶接機として
の役割が果たせない問題があった。
【0005】更に、レーザー光を利用したセンサーの場
合は、溶接母材(ワーク)の光沢等の違いによって検出
値が一定にならないため、溶接位置の検出が難しく、ま
た、誤差も大きくなってしまう問題があった。
【0006】従って本発明の技術的課題は、プログラム
に設定されている位置に溶接トーチを移動して自動溶接
を行う際に、溶接部が外れた位置にあったり、開先形状
にバラツキがあったりして溶接箇所の形状を認識できな
い場合であっても、溶接トーチのスタート位置を検出し
て安定した状態で正確に溶接作業を行えるように工夫し
た自動溶接装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0008】走行軸と横行軸を有する座標平面上を、溶
接トーチと二次元変位センサーとを搭載したトーチ台を
プログラム制御しながら移動させることにより、二次元
変位センサーによって溶接箇所を検知し、且つ、この検
知した溶接箇所に対して上記の溶接トーチが溶接を行う
ように構成した自動溶接装置であって、
【0009】(1) プログラムによって位置決めされ
た溶接位置から、トーチ台を横行軸方向に移動させなが
ら上記二次元変位センサーに溶接箇所形状を検知させ
て、予め設定されている溶接箇所形状のマスター波形と
類似する波形の溶接箇所形状が存在する場合に、その位
置を溶接開始位置として確認する溶接位置確認手段と、
溶接開始位置が確認された場合に、再びトーチ台を横行
軸方向に移動させ、且つ、二次元変位センサーに溶接箇
所を走査させながら複数箇所で溶接箇所形状を検出する
溶接箇所走査手段と、この溶接箇所走査手段による走査
結果から得られた複数の溶接箇所形状の情報と上記マス
ター波形とを比較して、その基準位置のズレを検出する
ズレ検出手段と、検出したズレの平均値を演算し、且
つ、その平均値が許容範囲内である場合に、上記溶接ト
ーチの位置をマスター波形の中心に移動してズレをゼロ
に修正するズレ修正手段と、上記二次元変位センサーで
溶接部の位置を確認しながら上記ゼロ修正した溶接トー
チを溶接部の中心位置に追従移動させつつ溶接を行う溶
接トーチ追従手段とを備えること。(請求項1)
【0010】(2) 溶接トーチと二次元変位センサー
を搭載したトーチ台に、これ等の溶接トーチと二次元変
位センサーを上下方向と、走行軸の方向に夫々移動する
ことができるデジタル制御可能な各モータを設けるこ
と。(請求項2)
【0011】(3) 波形判断手段による判定の結果、
マスター波形に類似する溶接箇所形状が存在しない場
合、並びに、ズレ検出手段が検出した各溶接箇所形状と
マスター波形の基準位置とのズレの平均値が許容範囲を
逸脱している場合に、溶接運転を停止して異常を知らせ
るように構成すること。(請求項3)
【0012】 上記(1)で述べた請求項1に係る手
段によれば、プログラムされた位置に溶接トーチを一旦
位置決めするが、その後、トーチ台を横行軸方向(Y軸
方向)に移動させながら溶接箇所形状とその位置を確認
させて、もし所定形状の溶接部が一つでも存在すればそ
の位置を固定し、次いで、その溶接箇所形状の中心位置
とマスター波形の中心位置とのズレを溶接トーチを移動
して修正した後、溶接作業を開始することができるもの
であって、溶接箇所がプログラムによって設定されてい
る基準位置から少し外れていたり、溶接箇所形状がマス
ター波形と多少相違していたとしても、二次元変位セン
サーがこれ等を認識して溶接運転を停止することなく、
溶接作業をスムーズに行うことを可能にする。
【0013】 上記(2)で述べた請求項2に係る手
段によれば、溶接トーチをトーチ台に設けた例えばサー
ボモータのようなデジタル制御可能なモータを用いて上
下方向、及び、走行軸方向に移動調節できるため、溶接
トーチの溶接開始位置をサーチする場合や、溶接トーチ
をマスター波形の中心位置に移動してズレを修正する場
合の微妙な移動調整を、コンピュータ制御によって自動
的に、且つ、適格に行うことを可能にする。
【0014】 上記(3)で述べた請求項3に係る手
段によれば、通常の場合、形状や位置のズレの許容範囲
はプラス/マイナス10mm程度であって、殆どのもの
がこの範囲内に入って二次元変位センサーで認識可能と
なるが、形状や位置のズレがこの許容範囲を逸脱してい
る場合は、溶接箇所形状の差異が甚だしくて形状認識が
できず、また、位置の修正も不可能なものとして溶接運
転を停止すると共に、警報等によって異常を知らせるた
め、自動溶接の失敗を可及的に少くすることを可能にす
る。
【0015】以上の如くであるから、上記(1)〜
(3)の手段によって上述した技術的課題を解決して、
前記従来の技術の問題点を解消することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、上述した本発明に係る自
動溶接装置の実施の形態を図面と共に説明すると、図1
は本発明の全体の構成を説明した平面図、図2は図1で
符号Aで示した本発明の要部であるトーチ台の部分を拡
大して示した正面図であって、図1に於いて、1は溶接
母材(ワーク)を載置する定盤、2,3はこの定盤1の
左右両側に平行に設けた走行軸、2A,3Aはこれ等各
走行軸2,3に設けたラック、5は左右の走行軸2,3
の上に走行自在に掛渡した横行軸、5Aはこの横行軸5
に設けたラック、6M,7Mは横行軸5の両側に設けた
デジタル制御可能なX軸サーボモータで、両サーボモー
タ6M,7Mには減速機を介して上記各ラック2A,3
Aに噛合するピニオンギヤ(図示省略)が設けられてい
て、両サーボモータ6M,7Mの回転に従って横行軸5
を走行軸2,3に沿ってX軸方向に走行させる仕組に成
っている。
【0017】図1と図2に於いて、8は上記横行軸5の
上面に横行軸方向(Y軸方向)に移動自在に取付けたト
ーチ台で、このトーチ台8に取付けたデジタル制御可能
なY軸サーボモータ9Mのピニオンギヤ9Pが上記横行
軸5のラック5Aに噛合していて、このY軸サーボモー
タ9Mが回転するとトーチ台8を横行軸5の上をY軸方
向に走行させる仕組に成っている。
【0018】16はサポート16A,16Aによって両
側を支持された状態で、上記トーチ台8の上面に上記走
行軸2,3に対して平行に取付けたXガイド軸、17は
このXガイド軸16の周面に沿って移動自在に取付けた
X軸可動ベース、18RはXガイド軸16内に設けたネ
ジ軸、18Mはこのネジ軸18Rを回転するために上記
Xガイド軸16の一端に取付けたデジタル制御可能な第
2X軸サーボモータで、このモータ18Mが上記のネジ
軸18Rを回転すると、これにナットやアーム等の連繋
部材を用いて連繋する上記X軸可動ベース17がXガイ
ド軸16に沿って走行軸2,3に対して平行な方向、即
ち、X軸方向に移動するように構成されている。
【0019】また、19は下端部側を上記可動ベース1
7に取付けた状態で上下縦方向に立設したZガイド軸、
21はこのZガイド軸19の周面に沿って移動自在に取
付けた上下可動ベース、20RはZガイド軸19内に設
けたネジ軸、20Mはこのネジ軸20Rを回転するため
に上記Zガイド軸19の上端部に取付けたデジタル制御
可能なZ軸サーボモータで、このモータ20Mが上記の
ネジ軸20Rを回転すると、これに上記と同じ連繋部材
を用いて連繋する上記上下可動ベース21がZガイド軸
19に沿って上下方向、即ち、Z軸方向に移動する仕組
に成っている。
【0020】23はアーム台22を介して上記上下可動
ベース21に取付けた取付板、11と12はこの取付板
23に取付けた溶接トーチと二次元変位センサーであっ
て、図2にはこれ等溶接トーチ11とセンサー12を横
並びに取付けているが、これは説明上便宜的に示された
ものであって、実際にはトーチ台8のY軸方向への移動
に当って、常に二次元変位センサー12が溶接トーチ1
1に対して先行するように、図面上90度角度を違えて
設けられている。
【0021】また、本発明で使用する上記二次元変位セ
ンサー12とは、赤色の半導体レーザを対象物(溶接母
材)に照射し、その反射光を受光側のPSD(光位置検
出素子)上に集光する一方、対象物のZ軸方向に形状変
位が現れると、PSD上に集光されたスポットがその形
状に合せて変位し、対象物のZ軸方向の形状を測定し、
また、センサー内部のスキャナによってX軸方向に高速
走査されたレーザ光は、X方向PSDでどの位置を測定
しているか常に検出して、このX方向の測定位置データ
とZ軸方向のデータを正確に照合することで、二次元の
測定を可能にするように構成されている。
【0022】従って上記の二次元変位センサー12によ
れば、例えば、1スキャン30msの高速スキャンニン
グによって溶接母材(特に溶接箇所形状)の表面形状を
瞬時に測定できるものであって、X軸とZ軸の二次元測
定により、溶接母材の溶接箇所形状を正確に再現でき、
而かも、スキャンエリア内であれば溶接箇所形状がどこ
にあってもその表面形状を連続測定できる仕組に成って
いる。
【0023】更に図1に於いて、13は上記二次元変位
センサー12の制御盤、14は自動溶接装置の全体を制
御する制御装置、15は溶接電源を示し、また、4は自
動溶接装置の全体を囲った安全ヘンスであって、次に、
上記本発明の電気的構成を図3に示したブロック図に従
って説明することにある。
【0024】図3に於いて、30は制御部の中心を成す
CPUと、システムプログラムを格納したメモリ(いず
れも図示省略)を備えたシステム制御盤で、この制御盤
30にはモータ制御装置31と、溶接制御装置32と、
各種データを表示するための表示器33と、各種プログ
ラム等を入力するための入力キーや、各種運転用のキー
を備えたキーボード34が接続されていて、これ等の装
置類によって上述した制御装置14が構成されている。
【0025】更に上記のモータ制御装置31には、トー
チ台8をX軸方向に走行させるための走行用駆動装置
(具体的には前述したX軸サーボモータ6M,7M)
と、トーチ台8をY軸方向に横行させるための横行用駆
動装置(具体的には前述したY軸サーボモータ9Mと、
溶接トーチ11と二次元変位センサー12をX軸方向に
少し作動させるためのトーチ台駆動装置(具体的には前
述した第2X軸サーボモータ18M)と、同じく上記の
トーチ11とセンサー12をZ軸方向に作動させるため
のトーチ台駆動装置(具体的には前述したZ軸サーボモ
ータ20M)が接続されている。
【0026】また、上記の溶接制御装置32には溶接ト
ーチ11に対して溶接用の電力を供給する溶接電源15
が接続され、更に、上記のシステム制御盤30には、二
次元変位センサー12から送られて来る測定データを演
算して、その測定結果をシステム制御盤30に入力する
二次元変位センサー制御盤13が接続されていて、夫々
がシステム制御盤30のメモリに格納されているシステ
ムプログラムによって制御作動される仕組に成ってい
る。
【0027】即ち、上記システム制御盤30のメモリに
は、溶接部の位置を決めるプログラムと、このプログラ
ムによって位置決めされた溶接部に向けて各X軸とY軸
とZ軸用の各サーボモータ6M,7M,9M,20Mを
駆動してトーチ台8(具体的には溶接トーチ11)を移
動する移動手段(プログラム)と、この溶接部からトー
チ台8をY軸サーボモータ9MでY軸方向に横行させ、
且つ、第2X軸サーボモータ18MとZ軸サーボモータ
20Mによって二次元変位センサー12をX軸とZ軸方
向に移動させながら、溶接箇所形状を複数回(N回)検
出して、予めプログラムされている所定の溶接箇所形状
(マスター波形)に類似するものが存在するか否かを判
定し、類似するものが一つでもあればその位置を溶接開
始位置として確認して、トーチ台8をその開始位置に固
定する溶接位置確認用のプログラム(手段)が格納され
ている。
【0028】更に上記のメモリには、上記溶接開始位置
確認用プログラムによって確認された位置から、再びY
軸サーボモータ9Mを作動してトーチ台8をY軸方向に
移動しながら、二次元変位センサー12に溶接箇所を走
査させて、複数箇所(N回箇所)で溶接箇所形状を検出
する溶接箇所走査用のプログラム(手段)と、この走査
結果から得られた複数の溶接箇所形状と上記マスター波
形とを夫々比較して、その基準位置のズレを検出するズ
レ検出用プログラム(手段)と、検出した各ズレの平均
値を演算し、且つ、その平均値が許容範囲内である場合
に、上記第2X軸サーボモータ18MとZ軸サーボモー
タ20Mを作動して、上記溶接トーチの位置をマスター
波形の中心に移動してズレをゼロに修正するズレ修正用
プログラム(手段)が格納されている。
【0029】図4は、上記溶接開始位置確認用プログラ
ムによって溶接開始位置を確認している状態を説明した
波形図、図5は上記ズレ検出用プログラムによって縦軸
追従偏差Aと、横軸追従偏差Bを検出し、且つ、上記ズ
レ修正用プログラムによってこれ等A,Bの差をゼロに
修正する位置検出及びセンサ追従処理している状態を説
明した波形図であって、上述した制御盤30のメモリに
は、上記溶接開始位置確認用プログラムによる判定の結
果、マスター波形に類似する溶接箇所形状が一つも存在
しない場合、並びに、上記ズレ検出用プログラムが検出
した各溶接箇所形状とマスター波形の基準位置のズレの
平均値が許容範囲を逸脱している場合に、溶接運転を停
止して上記の表示器33やその他の発音装置等を用いて
異常を知らせる警報用プログラムも格納されている。
【0030】更に上記制御盤30のメモリには、上記の
ズレ修正用プログラムによって中心位置のズレを修正し
た後、以後の溶接を、上記の二次元変位センサー12で
溶接部の位置を確認しながら、上記の第2X軸サーボモ
ータ18MとZ軸サーボモータ20M、並びに、Y軸サ
ーボモータ9Mを制御作動して、上記の溶接トーチ11
を溶接部の中心位置に追従させて溶接を行う溶接トーチ
追従用のプログラムが格納されている。
【0031】図6は、本発明によって溶接を行う溶接事
例と、その開先のマスター波形と、実測波形例(不可・
可)を示したものであって、(イ)図は溶接母材Lを略
直角に曲げ起して、その上端部同士を溶接LAする場合
の事例で、(ロ)図は平板状の母材M同士を突き合わ
せ、その開先部分を溶接MAする事例を示し、また、
(ハ)図は下方に向けて略直角に屈曲した溶接母材Nの
屈曲縁部同士を突き合わせて溶接NAする事例であっ
て、いずれの場合も、上記二次元変位センサー12によ
るその溶接部の実測波形がマスター波形と著しく相違す
る場合は、溶接を行わずに警告を行い、その波形が類似
している場合には、そのズレを修正しながら溶接を行う
仕組に成っている。
【0032】次に、上述した本発明による位置検出セン
サー追従処理の手順を図7に示したフローチヤートに従
って説明すると、始めのステップS1でプログラムに従
って予め定められている溶接位置に、X軸、Y軸、Z軸
用の各サーボモータ6M,7M,9M,20Mを夫々制
御作動してトーチ台8及び溶接トーチ11を移動して位
置決めすると、次のステップS2に進んでその溶接部の
位置を検出し、次いで、ステップS3に進んで二次元変
位センサー12がその位置にある溶接箇所形状を測定し
て、この測定形状と予めプログラムされているマスター
波形とを比較し、波形が類似している場合はその位置を
溶接開始位置と確認して次のステップS6に進む。
【0033】しかし、波形を比較した結果、波形が類似
していない場合は、Y軸サーボモータ9Mがトーチ台8
をY軸方向に1ピッチ送って再びステップS2に戻り、
位置検出と次のステップS3の判断が繰返され、この繰
返しをN回送っても類似の波形が認められない場合は、
ステップS5に進んで警報或は運転停止等の異常処理を
行うが、1度でも類似する波形が認められた場合は、次
のステップS6に進む。
【0034】ステップS6では、トーチ台8を上記溶接
開始確認位置に戻し、且つ、第2X軸サーボモータ18
MとZ軸サーボモータ20Mを位置決めしてトーチ台8
を固定した後、次のステップS7に進んでスタート位置
の溶接箇所形状とマスター波形とのズレを検出してこれ
を記憶し、次いで、ステップS8に進んでY軸サーボモ
ータ9Mがトーチ台8を1ピッチ送り、更に、ステップ
S9に進んでこのズレ検出の回数をカウントした後、再
びこれ等ステップS7〜ステップS9の各処理をN回繰
返して、測定された溶接箇所形状とマスター波形とのズ
レを明らかにする。
【0035】上記の処理をN回繰返したら、次に、ステ
ップS10に進んで上記検出したN回分のズレの平均値
を算出し、次いで、ステップS11に進んで算出したズ
レの平均値とマスター波形とのズレを比較してその差異
が例えば±10mm(許容範囲)の範囲内である場合は
ステップS14に進み、その範囲外である場合は、再び
Y軸サーボモータ9Mを作動してトーチ台8を1ピッチ
作動した後、上記ステップS7〜S11の各処理を繰返
し、この処理をN回繰返してもズレの範囲が±10mm
以上で許容範囲を逸脱している場合は、ステップS13
に進んで警報や運転停止等の異常処理を行う。
【0036】上記のステップS14では、上記の比較デ
ータに従って第2X軸サーボモータ18MとZ軸サーボ
モータ20Mを作動して、溶接トーチ11の位置をマス
ター波形の中心位置にズラしてその偏差をゼロに調整し
た後、上記二次元変位センサー12で溶接部の位置を確
認しながら、上記のサーボモータ18M,20M並びに
9Mを制御作動して、上記の溶接トーチ11を溶接部の
中心位置に追従させる追従処理を行いながら、次の溶接
作業開始のステップS15に進んで、溶接作業を行う。
【0037】
【発明の効果】以上述べた次第で、本発明に係る自動溶
接装置によれば、溶接部が予めプログラムされた位置と
は多少外れた位置にあっても、また、溶接部の開先形状
にバラツキがあって溶接箇所の形状が多少異なる場合で
あっても、多少のズレは修正して溶接作業を進めること
ができるため、溶接運転を無暗に停止させることなく安
定した状態で溶接作業を進めることができるものであっ
て、例えば、溶接位置や開先形状にバラツキの多い大物
板金物等の溶接に用いて、洵に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動溶接装置の全体を説明した平
面図である。
【図2】本発明の要部であるトーチ台部分の構成を拡大
して示した正面図である。
【図3】本発明の電気的構成を説明したブロック図であ
る。
【図4】溶接開始位置確認処理の状態を説明した波形図
である。
【図5】位置検出及びセンサー追従処理の状態を説明し
た波形図である。
【図6】(イ)図と(ロ)図と(ハ)図は、いずれも溶
接事例の斜視図とそのマスター波形及び実測波形例を示
したものである。
【図7】本発明による位置検出とセンサー追従処理の手
順を説明したフローチヤートである。
【符号の説明】
2,3 走行軸(X軸) 5 横行軸(Y軸) 6M,7M X軸サーボモータ 8 トーチ台 9M Y軸サーボモータ 11 溶接トーチ 12 二次元変位センサー 18M 第2X軸サーボモータ 20M Z軸サーボモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01B 11/00 G01B 11/00 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行軸と横行軸を有する座標平面上を、
    溶接トーチと二次元変位センサーとを搭載したトーチ台
    をプログラム制御しながら移動させることにより、二次
    元変位センサーによって溶接箇所を検知し、且つ、この
    検知した溶接箇所に対して上記の溶接トーチが溶接を行
    うように構成した自動溶接装置であって、 プログラムによって位置決めされた溶接位置から、トー
    チ台を横行軸方向に移動させながら上記二次元変位セン
    サーに溶接箇所形状を検知させて、予め設定されている
    溶接箇所形状のマスター波形と類似する波形の溶接箇所
    形状が存在する場合に、その位置を溶接開始位置として
    確認する溶接位置確認手段と、溶接開始位置が確認され
    た場合に、再びトーチ台を横行軸方向に移動させ、且
    つ、二次元変位センサーに溶接箇所を走査させながら複
    数箇所で溶接箇所形状を検出する溶接箇所走査手段と、
    この溶接箇所走査手段による走査結果から得られた複数
    の溶接箇所形状の情報と上記マスター波形とを比較し
    て、その基準位置のズレを検出するズレ検出手段と、検
    出したズレの平均値を演算し、且つ、その平均値が許容
    範囲内である場合に、上記溶接トーチの位置をマスター
    波形の中心に移動してズレをゼロに修正するズレ修正手
    段と、上記二次元変位センサーで溶接部の位置を確認し
    ながら上記ゼロ修正した溶接トーチを溶接部の中心位置
    に追従移動させつつ溶接を行う溶接トーチ追従手段とを
    備えて成ることを特徴とする自動溶接装置。
  2. 【請求項2】 溶接トーチと二次元変位センサーを搭載
    したトーチ台に、これ等の溶接トーチと二次元変位セン
    サーを上下方向と、走行軸の方向に夫々移動することが
    できるデジタル制御可能な各モータを設けたことを特徴
    とする請求項1記載の自動溶接装置。
  3. 【請求項3】 波形判断手段による判定の結果、マスタ
    ー波形に類似する溶接箇所形状が存在しない場合、並び
    に、ズレ検出手段が検出した各溶接箇所形状とマスター
    波形の基準位置とのズレの平均値が許容範囲を逸脱して
    いる場合に、溶接運転を停止して異常を知らせるように
    構成したことを特徴とする請求項1記載の自動溶接装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013132652A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Azbil Corp 倣い溶接装置および倣い溶接方法
JP2014128820A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Azbil Corp 倣い溶接装置
CN108637417A (zh) * 2018-04-10 2018-10-12 深圳市威天光电科技有限公司 一种智能焊机控制系统

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