JP2001191054A - 厨芥処理機 - Google Patents

厨芥処理機

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JP2001191054A JP2000328596A JP2000328596A JP2001191054A JP 2001191054 A JP2001191054 A JP 2001191054A JP 2000328596 A JP2000328596 A JP 2000328596A JP 2000328596 A JP2000328596 A JP 2000328596A JP 2001191054 A JP2001191054 A JP 2001191054A
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garbage storage
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修三 徳満
Shuji Asada
修司 浅田
Kazuo Nakamura
一雄 中村
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幸雄 林田
Katsuyuki Ishibashi
勝之 石橋
Tatsuo Yoshikawa
達夫 吉川
Motomichi Mishima
基道 三島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納容器内のごみを取り出し易くすると共
に、厨芥をより効率よく撹拌することを目的としてい
る。 【解決手段】 厨芥収納容器2に投入された厨芥20
は、駆動モータ11の回転を減速した減速ギヤ12によ
り回転する回転刃4で撹拌されると共に、ヒータ6によ
って加熱される。乾燥された厨芥20は厨芥収納容器2
に残るが、嵩が減っており、また、乾燥して水分活性が
低下しているので、そのまま厨芥収納容器2内に放置し
ていても腐敗したり悪臭が発生することはない。したが
って、厨芥収納容器2が一杯になるまで、次々、乾燥し
た厨芥の上に厨芥20を入れて乾燥処理することができ
る。そして、厨芥収納容器2に乾燥ごみが一杯になる
と、カップリング部が外れ厨芥処理機本体19から厨芥
収納容器2を取り出し、ごみ捨て場所まで運んで捨て
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般家庭や業務用と
して使用される生ごみなどの厨芥を処理する厨芥処理機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の厨芥処理機は、生ごみを
粉砕して下水へ流すディスポーザーや、生ごみを粉砕、
脱水して回収する生ごみ脱水機がある。ディスポーザー
は、下水処理施設のない地域では河川を汚し、環境汚染
の原因になる。一方、生ごみ脱水機は、脱水した生ごみ
を回収するので直接には環境汚染の原因にはならない
が、回収した生ごみは放置して置くと腐敗しやすく、悪
臭を発生する。そのために、脱臭回収した生ごみを低温
で保管したり、頻繁に公共のごみ収集場所へ出して、処
理しなければならない。
【0003】このように、従来の厨芥処理機は、環境汚
染の原因になったり、処理機で処理した後の処理に手間
が掛かるという問題があった。
【0004】そこで、生ごみを粉砕し乾燥することによ
り、元の体積、重量を低減し、また、放置していても腐
敗したり悪臭の発生がなく、後処理に手間が掛からない
厨芥処理機が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記粉砕乾燥する方式
の厨芥処理機においては、厨芥収納容器に収納した厨芥
が乾燥処理すると、乾燥が進むにつれて厨芥収納容器の
壁面に厨芥がこびりつき、簡単に取り出せなくなる。特
に、厨芥に頻繁に入っている砂糖、果物などの糖分、ご
はんなどの澱粉、卵、肉などの蛋白はこびりつき易い。
【0006】一般に、このような厨芥収納容器にはステ
ンレスが使用されるが、厨芥がきわめてこびりつき易
く、長時間熱湯や石鹸水に浸漬した上でたわしで擦らな
いとごみは落ちないという問題を有していた。また、粉
砕の最中に厨芥収納容器が回転して、粉砕に時間が掛か
るという問題があった。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、厨芥収納容器内のごみを取り出し易くすると共に、
厨芥をより効率よく撹拌することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、厨芥を収納する厨芥収納容器と、前記厨芥
収納容器内の厨芥を加熱する加熱手段と、前記厨芥収納
容器を取り出し自在に配した厨芥処理機本体を備え、前
記厨芥収納容器の内底部に前記厨芥を撹拌する回転刃を
配し、前記厨芥処理機本体には駆動モータおよび前記駆
動モータの回転を減速する減速装置を配し、カップリン
グ部を介して前記減速装置の回転を前記回転刃に伝達す
るものである。
【0009】この構成によれば、厨芥収納容器に投入さ
れた厨芥は、駆動モータの回転を減速した減速装置によ
り回転する回転刃で撹拌されると共に、加熱手段によっ
て加熱される。乾燥された厨芥は厨芥収納容器に残る
が、嵩が減っており、また、乾燥して水分活性が低下し
ているので、そのまま厨芥収納容器内に放置していても
腐敗したり悪臭が発生することはない。したがって、厨
芥収納容器が一杯になるまで、次々、乾燥した厨芥の上
に厨芥を入れて乾燥処理することができる。そして、厨
芥収納容器に乾燥ごみが一杯になると、カップリング部
が外れ厨芥処理機本体から厨芥収納容器を取り出し、ご
み捨て場所まで運んで捨てる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
厨芥を収納する厨芥収納容器と、前記厨芥収納容器内の
厨芥を加熱する加熱手段と、前記厨芥収納容器を取り出
し自在に配した厨芥処理機本体を備え、前記厨芥収納容
器の内底部に前記厨芥を撹拌する回転刃を配し、前記厨
芥処理機本体には駆動モータおよび前記駆動モータの回
転を減速する減速装置を配し、カップリング部を介して
前記減速装置の回転を前記回転刃に伝達するものであ
る。
【0011】この構成によれば、厨芥収納容器に投入さ
れた厨芥は、駆動モータの回転を減速した減速装置によ
り回転する回転刃で撹拌されると共に、加熱手段によっ
て加熱される。乾燥された厨芥は厨芥収納容器に残る
が、嵩が減っており、また、乾燥して水分活性が低下し
ているので、そのまま厨芥収納容器内に放置していても
腐敗したり悪臭が発生することはない。したがって、厨
芥収納容器が一杯になるまで、次々、乾燥した厨芥の上
に厨芥を入れて乾燥処理することができる。そして、厨
芥収納容器に乾燥ごみが一杯になると、カップリング部
が外れ厨芥処理機本体から厨芥収納容器を取り出し、ご
み捨て場所まで運んで捨てる。
【0012】本発明の請求項2記載の発明は、厨芥を収
納する厨芥収納容器と、前記厨芥収納容器内の厨芥を加
熱する加熱手段と、前記厨芥収納容器を取り出し自在に
配した厨芥処理機本体を備え、前記厨芥収納容器内に回
転刃及び固定刃を配し、前記厨芥を粉砕及び撹拌する構
成とし、前記厨芥処理機本体には駆動モータおよび前記
駆動モータの回転を減速する減速装置を配し、カップリ
ング部を介して前記減速装置の回転を前記回転刃に伝達
するものである。
【0013】この構成によれば、厨芥収納容器に投入さ
れた厨芥は、駆動モータの回転を減速した減速装置によ
り回転する回転刃と固定刃とにより撹拌および粉砕され
ると共に、加熱手段によって加熱される。撹拌および加
熱、さらには粉砕により厨芥は効率よく乾燥していき、
乾燥された厨芥は厨芥収納容器に残るが、嵩が減ってお
り、また、乾燥して水分活性が低下しているので、その
まま厨芥収納容器内に放置していても腐敗したり悪臭が
発生することはない。したがって、厨芥収納容器が一杯
になるまで、次々、乾燥した厨芥の上に厨芥を入れて乾
燥処理することができる。そして、厨芥収納容器に乾燥
ごみが一杯になると、カップリング部が外れ厨芥処理機
本体から厨芥収納容器を取り出し、ごみ捨て場所まで運
んで捨てる。
【0014】本発明の請求項3記載の発明は、厨芥収納
容器は、少なくとも内面が水の接触角度が70度以上で
ある材料で形成されたものである。
【0015】この構成によれば、厨芥のこびりつき易さ
と水の接触角とは相関があるため、水の接触角が70度
以上の材料で厨芥収納容器を構成するか、金属などの別
の材料の表面、すなわち厨芥が接触する部分に水の接触
角が70度以上の材料をコーティング,ライニングある
いはラミネートなどして厨芥のこびりつきを抑えること
ができる。
【0016】本発明の請求項4記載の発明は、厨芥収納
容器は、リニア型の高分子構造を持ったポリフェニレン
サルファイド樹脂で形成されたものである。
【0017】そして、厨芥を早く乾燥するには乾燥温度
を上げればよいが、このためにはより耐熱性、耐久性の
良い材料を使用する必要があり、このような場合、一般
にはガラス繊維や無機フィラを混合するが、逆に、厨芥
はこびりつき易くなる。また、一方では、より使い勝手
を向上させるために、容器に衝撃を与えたり、落下した
りしても割れないような材料が望ましい。これをリニア
型の高分子構造を持ったポリフェニレンサルファイド樹
脂を厨芥収納容器に使用することにより実現できる。
【0018】本発明の請求項5記載の発明は、厨芥収納
容器は、少なくとも内面がフッ素樹脂をブレンドした材
料で形成されているものである。
【0019】この構成によれば、水の接触角のきわめて
大きいフッ素樹脂をブレンドすることで、基材のこびり
つき難さを一層改善できるとともに、無機フィラと異な
り、高分子で柔軟性があるので、衝撃強度や落下強度を
改善でき、さらに摺動性が向上するので容器内面の摩耗
を少なくできる。
【0020】
【実施例】本発明の第1の実施例の全体を図1を参照し
ながら説明する。
【0021】図に示すように、断熱容器1は、内壁と外
壁で構成された空間を真空にした真空断熱容器である。
ただし、この断熱容器1は、熱を遮断する構造であれ
ば、グラスウールなどの断熱材でもよい。厨芥収納容器
2は、断熱容器1内に取り出し自在に設置し、この厨芥
収納容器2内には厨芥の粉砕撹拌手段として固定刃3と
回転刃4とを設けている。回転刃4は厨芥収納容器2の
内底部に設けてあり、厨芥収納容器2の底面から突き出
した回転軸5に固定されている。厨芥収納容器2の上方
には厨芥加熱手段としてヒータ6と、ヒータ6の熱を厨
芥収納容器2内に均等に送り込むためのファン7を設け
ている。8はファンモータである。
【0022】断熱容器1の外周部には厨芥から発生する
水蒸気を凝縮する凝縮部9を配置している。また、凝縮
部9の外部には外面を冷却する送風ファン10を設置し
ている。回転刃4の回転は駆動モータ11、減速装置で
ある減速ギヤ12、駆動軸13、カップリング部14を
経由して回転軸5を動かすことで行われる。凝縮部9の
下部には凝縮水流出パイプ15と排気パイプ16が接続
されている。凝縮水流出パイプ15の先端には凝縮水容
器17を着脱自在に設けている。排気パイプ16には脱
臭装置18を設けている。19は厨芥処理機本体、20
は厨芥、21は厨芥加熱手段を収納した蓋である。蓋2
1は厨芥処理機本体19の上に開閉自在で、パッキンを
挟み込み、ラッチ式ハンドル22で蓋21と厨芥処理機
本体19が固定されている。
【0023】上記構成において動作を説明すると、厨芥
収納容器2に投入された厨芥20は、固定刃3と回転刃
4の間で撹拌、粉砕される。同時にヒータ6によって加
熱され、ファン7によって厨芥収納容器2内に均等に熱
を拡散する。また、厨芥20からは臭気成分を含んだ水
蒸気が発生し、厨芥収納容器2の開口部から断熱容器1
の外側の凝縮部9へ流入する。そして水蒸気は凝縮部9
において、送風ファン10で冷却されて凝縮し、凝縮水
流出パイプ15を通って凝縮水容器17に溜まる。
【0024】一方、凝縮しきれなかった臭気成分を含む
水蒸気は排気パイプ16から脱臭装置18へ導かれ臭気
成分は浄化される。粉砕、乾燥された厨芥は厨芥収納容
器2に残るが、嵩が減っており、また、乾燥して水分活
性が低下しているので、そのまま厨芥収納容器内2に放
置していても腐敗したり黴が発生することはない。した
がって、厨芥収納容器2が一杯になるまで、次々、乾燥
した厨芥の上に厨芥20を入れて乾燥処理することがで
きる。そして、厨芥収納容器2に残った乾燥ごみと凝縮
水容器17に溜まった凝縮水を定期的に回収して捨て
る。
【0025】つぎに、厨芥収納容器2の実施例について
詳しく述べる。
【0026】(実施例1)図1の厨芥収納容器2を、厨
芥20から多量に出る有機酸、アミン類、植物性油、動
物性油、水蒸気に対して比較的強い材料を選んで(表
1)に示す各種材料で作り、厨芥として魚、肉、ごは
ん、柑橘類、野菜、卵の殻、醤油、ソース、ドレッシン
グ、砂糖を重量比で10:10:10:30:30:
2:2:2:2:2で約1Kgを入れ、図1に示した構
成の厨芥処理機にセットし、上部からヒータ6とファン
7で熱風を厨芥20に送り、厨芥上層の温度が110℃
程度になるように制御して、元の厨芥の水分の約85%
を蒸発させ乾燥させた。その後冷却した状態での厨芥の
厨芥収納容器2の内壁へのこびりつき程度を(表1)に
示している。なお、厨芥収納容器2の大きさは直径約2
00mm、深さ約200mm、肉厚2〜3mmである。
また、どの材料もガラス繊維や無機質のフィラは含まな
い。同時に同じ材質のテストピースで常温での水の接触
角を測定した。結果を(表1)に示す。
【0027】
【表1】
【0028】ただし、 PPS:ポリフェニレンサルファイド樹脂 PSF:ポ
リスルホン樹脂 PES:ポリエーテルスルホン樹脂 TPX:ポリメチ
ルペンテン樹脂 COC:環状オレフィンコポリマー PTFE:四弗化
エチレン樹脂 PFA :四弗化エチレン−パーフロロアルキビニルエ
ーテル共重合樹脂 PVDF:弗化ビニリデン樹脂 ETFE:四弗化エチレン−エチレン共重合樹脂 *)こびりつきの判定基準 ◎:ほとんどこびりつかない。また、ついても簡単に取
れる ○:少しこびりつくが、比較的簡単に手で取れる △:少しこびりつきあり、水洗いで取れる ×:こびりつく。熱湯に浸漬するか洗剤に漬け置き洗い
しないと取れない (表1)に示すように、ナイロン、不飽和ポリエステル
の耐熱性樹脂、ステンレス、ステンレスをセラミックス
でコーティングしたもので、水の常温における接触角が
65度以下のものは非常にこびりつき易く、熱湯に漬け
置き洗いするか、洗剤に漬け置き洗いしないとこびりつ
いた物も取れない。特に、この実施例のように撹拌、粉
砕しながら乾燥する装置では、容器壁面にへばり着いた
り、また飛び跳ねてこびりつき易い。
【0029】一方、水の接触角が70度以上のPPS、
PSF、PES、PP,TPX,COCなどの樹脂、フ
ッ素系の樹脂、またフッ素系の樹脂をステンレス表面に
コーティングしたものは、厨芥がきわめてこびりつきに
くい。また、こびりついても簡単な水洗いで取れる程度
である。
【0030】(実施例2)つぎに、他の厨芥収納容器2
の実施例について述べる。
【0031】上記実施例1において、水の接触角が70
度以上の材料が厨芥収納容器2として適しているが、P
SF,PESは100℃以上の高温での耐酸性に少し弱
く、オレフィン系は耐熱老化性、耐油性に弱い。したが
って、百数十℃の比較的高い熱風で乾燥処理する場合に
は、上記した材料は耐久性に少し劣る。勿論、耐久性を
必要としないとか、少し低めの温度で長時間で乾燥処理
する場合はこれらの材料でもよい。フッ素樹脂の成形体
は熱変形温度が低く高価である。また、フッ素コーティ
ングは撹拌、粉砕しながら乾燥する場合には摩耗による
剥がれが起こり易いため厚膜が必要であるが、これも高
価である。また、金属容器をベースにすると容器が重た
くなり、持ち運びの使い勝手が悪くなる。
【0032】実施例2においては、上記のような課題の
ない、すなわち、耐熱性、耐薬品性、体油性、耐蒸気性
に優れたPPS樹脂に絞ってさらに実用性を高める厨芥
収納容器の例を説明する。
【0033】図1の厨芥収納容器2を(表2)に示す各
種材料で作り、実施例1と同じ厨芥を約1Kgを入れ、
図1に示した構成の厨芥処理機にセットし、上部からヒ
ータ6とファン7で熱風を厨芥に送り、厨芥上層の温度
が110℃程度になるように制御して、元の厨芥の水分
の約85%を蒸発させ乾燥させた。その後冷却した状態
でのごみの厨芥収納容器2の内壁へのこびりつき程度を
(表2)に示している。なお、厨芥収納容器2の大きさ
は直径約200mm、深さ約200mm、肉厚2〜3m
mである。
【0034】
【表2】
【0035】ただし、 *1)リニア型 :直鎖状の架橋しない高分子からなる樹脂 特殊リニア型:リニア型の鎖の末端を架橋した高分子から
なる樹脂 架 橋 型 :直鎖状のものを互いに架橋した高分子から
なる樹脂 *2)引張伸び:(%) ASTM−D638 曲げ強度:(kgf/cm2)ASTM−D790 曲げたわみ:(%) ASTM−D790 アイゾット衝撃:(kgf・cm/cm)ASTM−D
256ノッチなし(反:反ノッチ側) *3)こびりつきの判定基準 ◎:ほんどこびりつかない。また、ついても簡単に取れ
る ○:少しこびりつくが、比較的簡単に手で取れる △:少しこびりつき有り。水洗いで取れる ×:こびりつく。熱湯に浸漬するか、洗剤に漬け置き洗
いしないと取れない *4)落下強度 50cm,70cmの高さよりコンクリート面に3回落
としたときに割れ、亀裂の有無を判定 底:底面から落としたとき 角:底の角から落としたとき ○:割れ亀裂なし ×:割れまたは亀裂あり ○×:割れ亀裂のないもの、あるもの両方発生 また、重量は容器自身は約700g、底についている固
定刃3、回転刃4の重量は約250gである。さらに、
ここではPPSの欠点である脆さを確認する意味で、厨
芥収納容器2が誤って落とされた場合にどうなるかを、
高さ50cm,70cmからコンクリート上に落として
確認した。結果を(表2)に示す。
【0036】なお、水の接触角はフィラの有無、高分子
構造の違いによっては大きくは異ならず、80度から9
5度の間であり、ガラス繊維入りが小さい目、フッ素樹
脂入りが大きい目であった。(表2)に示すように、フ
ィラなしではリニア型のPPS、および特殊リニア型の
高分子構造を持ち、伸びや衝撃強度の大きいものが、落
下衝撃にも強いことが明らかである。これらに比べて、
セミリニア型や架橋型は落下強度が弱い。また、フッ素
樹脂や少量の繊維状物質を入れた物でも落下衝撃の向上
が見られる。これらのノンフィラのものやフッ素樹脂入
りの容器は、厨芥が少し着くものの、こびりついても簡
単な水洗いで取れる程度である。一方、従来一般によく
使われているガラス繊維の無機物質の入った樹脂容器
は、落下強度には優れているものの、こびりつき易く、
湯や洗剤に漬け置き洗いしないとこびりついた物は取れ
ない。
【0037】また、フッソ樹脂入りについては耐久性に
おいて、摺動性が良いため容器表面が摩耗しないとか、
傷ついてもこびりつき難さが長持ちするといった特長も
確認された。
【0038】つぎに、本発明の第2の実施例を図2およ
び図3を参照しながら説明する。なお、上記第1の実施
例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略す
る。
【0039】図に示すように、厨芥収納容器23は、開
口側にフランジ24を設け、フランジ24の一部に回り
止め穴25を設けている。断熱容器26は、開口側に突
起27を設け、厨芥収納容器23を断熱容器26に取り
出し自在に設置したとき、突起27が回り止め穴25に
はまり込むようにしている。
【0040】上記構成において動作を説明すると、厨芥
収納容器23を断熱容器26に取り出し自在に設置した
とき、突起27が回り止め穴25にはまり込むため、厨
芥収納容器23を断熱容器26に固定することができ
て、回転刃4が回転しても厨芥収納容器23が回転しな
いようにでき、厨芥を効率的に撹拌、粉砕できる。
【0041】つぎに、本発明の第3の実施例を図4を参
照しながら説明する。なお、上記第1の実施例と同じ構
成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0042】図に示すように、厨芥収納容器28は、開
口側にフランジ29を設け、フランジ24の一部に回り
止め切り欠き30を設けている。断熱容器31は、開口
側にコ字状突起32を設け、厨芥収納容器28を断熱容
器31に取り出し自在に設置したとき、コ字状突起32
が回り止め切り欠き30にはまり込むようにしている。
【0043】上記構成において動作を説明すると、厨芥
収納容器28を断熱容器31に取り出し自在に設置した
とき、コ字状突起32が回り止め切り欠き30にはまり
込むため、厨芥収納容器28を断熱容器31に固定する
ことができて、回転刃4が回転しても厨芥収納容器28
が回転しないようにでき、厨芥を効率的に撹拌、粉砕で
きる。
【0044】つぎに、本発明の第4の実施例を図5およ
び図6を参照しながら説明する。なお、上記第1の実施
例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略す
る。
【0045】図に示すように、厨芥収納容器33は、開
口側にキャリアハンドル34を設けている。断熱容器3
5は、開口側に引っかけ突起36を設け、厨芥収納容器
33を断熱容器35に取り出し自在に設置したとき、キ
ャリアハンドル34が引っかけ突起36にはまり込むよ
うにしている。
【0046】上記構成において動作を説明すると、厨芥
収納容器33を断熱容器35に取り出し自在に設置した
とき、キャリアハンドル34が引っかけ突起36にはま
り込むため、厨芥収納容器33を断熱容器35に固定す
ることができて、回転刃4が回転しても厨芥収納容器2
8が回転しないようにでき、厨芥を効率的に撹拌、粉砕
できる。
【0047】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、厨芥収納容器に投入された厨芥は、駆動モー
タの回転を減速した減速装置により回転する回転刃で撹
拌されると共に、加熱手段によって加熱される。乾燥さ
れた厨芥は厨芥収納容器に残るが、嵩が減っており、ま
た、乾燥して水分活性が低下しているので、そのまま厨
芥収納容器内に放置していても腐敗したり悪臭が発生す
ることはない。また、厨芥収納容器に乾燥ごみが一杯に
なると、厨芥処理機本体から厨芥収納容器を取り出し、
ごみ捨て場所まで運んで捨てるので、使い勝手がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の厨芥処理機の断面図
【図2】本発明の第2の実施例の厨芥処理機の厨芥収納
容器部分の上面図
【図3】同厨芥処理機の厨芥収納容器部分の一部切欠し
た断面図
【図4】本発明の第3の実施例の厨芥処理機の厨芥収納
容器部分の上面図
【図5】本発明の第4の実施例の厨芥処理機の厨芥収納
容器部分のの上面図
【図6】同厨芥処理機の厨芥収納容器部分の一部切欠し
た断面図
【符号の説明】
2 厨芥収納容器 6 ヒータ(加熱手段) 20 厨芥
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 9/06 B09B 3/00 303M 11/14 ZAB (72)発明者 中村 一雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 林田 幸雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石橋 勝之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉川 達夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 三島 基道 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厨芥を収納する厨芥収納容器と、前記厨
    芥収納容器内の厨芥を加熱する加熱手段と、前記厨芥収
    納容器を取り出し自在に配した厨芥処理機本体を備え、
    前記厨芥収納容器の内底部に前記厨芥を撹拌する回転刃
    を配し、前記厨芥処理機本体には駆動モータおよび前記
    駆動モータの回転を減速する減速装置を配し、カップリ
    ング部を介して前記減速装置の回転を前記回転刃に伝達
    する厨芥処理機。
  2. 【請求項2】 厨芥を収納する厨芥収納容器と、前記厨
    芥収納容器内の厨芥を加熱する加熱手段と、前記厨芥収
    納容器を取り出し自在に配した厨芥処理機本体を備え、
    前記厨芥収納容器内に回転刃及び固定刃を配し、前記厨
    芥を粉砕及び撹拌する構成とし、前記厨芥処理機本体に
    は駆動モータおよび前記駆動モータの回転を減速する減
    速装置を配し、カップリング部を介して前記減速装置の
    回転を前記回転刃に伝達する厨芥処理機。
  3. 【請求項3】 厨芥収納容器は、少なくとも内面が水の
    接触角度が70度以上である材料で形成された請求項1
    または2記載の厨芥処理機。
  4. 【請求項4】 厨芥収納容器は、リニア型の高分子構造
    を持ったポリフェニレンサルファイド樹脂で形成されて
    いる請求項1または2記載の厨芥処理機。
  5. 【請求項5】 厨芥収納容器は、少なくとも内面がフッ
    素樹脂をブレンドした材料で形成されている請求項1ま
    たは2記載の厨芥処理機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008086981A (ja) * 2006-10-04 2008-04-17 Shinyo Sangyo Kk 生ごみ乾燥処理機。
CN112806595A (zh) * 2019-11-17 2021-05-18 湖南承康生态农业科技有限公司 一种莲子加工用翻转设备

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