JP2001190738A - 遊技機の不正検出システム - Google Patents

遊技機の不正検出システム

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JP2001190738A
JP2001190738A JP2000007705A JP2000007705A JP2001190738A JP 2001190738 A JP2001190738 A JP 2001190738A JP 2000007705 A JP2000007705 A JP 2000007705A JP 2000007705 A JP2000007705 A JP 2000007705A JP 2001190738 A JP2001190738 A JP 2001190738A
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Mutsumi Koketsu
睦 纐纈
Hiroichi Kaneko
博一 金子
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Daikoku Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で遊技客の不正を確実に検出する
ことができるようにする。 【解決手段】 スロットマシン1に対応して台端末装置
3が設けられており、ホールコンピュータ4は台端末装
置3を通じて遊技客の保有メダル数を判断する。メダル
収納箱12にはIDタグ14が埋設されており、そのI
Dタグ14に台端末装置3から台番号を書込むようにな
っている。メダル計数機15は、投入されたメダル数を
計数すると共に、メダル収納箱12のIDタグ14から
読取った台番号に対応した遊技客の保有メダル数をホー
ルコンピュータ4から読取り、両方の数値を比較する。
この場合、両方の数値が大きく異なっていたときは、不
正が行われたと判断して警報を発する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技媒体収納箱に
装着したデータキャリアを利用して遊技機に対する不正
を検出する遊技機の不正検出システムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、例えばスロット
マシンで不正行為(所謂ゴト行為)を働いてメダルを不
正に獲得して景品交換するという犯罪が多発している。
このような犯罪を防止するためには、遊技客を常時監視
して不正行為を発見するのが最善の方法であるが、遊技
店には多数のスロットマシンが設置されていることか
ら、そこで遊技する遊技客全員を監視することは極めて
困難である。
【0003】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、簡単な構成で遊技客の不正を確実に検
出することができる遊技機の不正検出システムを提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、IDデータを
記憶するデータキャリアが装着された遊技媒体収納箱を
設け、遊技機に対応した所定の通信領域に前記データキ
ャリアが位置した状態で、当該データキャリアを有する
遊技媒体収納箱が配置された遊技機を特定するためのI
Dデータを送信するIDデータ送信手段を設け、投入さ
れた遊技媒体を計数する計数手段を設け、この計数手段
による遊技媒体の計数時に前記遊技媒体収納箱に装着さ
れた前記データキャリアからIDデータを受信するID
データ受信手段を設け、各遊技機の稼働状態に基づいて
遊技機毎の遊技客が保有している保有技媒体数を求める
演算手段を設け、前記IDデータ受信手段が前記データ
キャリアからIDデータを受信したときは、上記IDデ
ータに対応して前記演算手段が演算した保有遊技媒体数
と前記計数手段が計数した計数値とが許容範囲以上異な
っていた場合は不正が行われたと判断する判断手段を設
けたものである(請求項1)。
【0005】このような構成によれば、遊技媒体収納箱
を遊技機に対応した所定の通信領域に配置すると、ID
データ送信手段は、遊技媒体収納箱が配置された遊技機
を特定するためのIDデータを送信する。これにより、
データキャリアには遊技機を特定するためのIDデータ
が記憶される。そして、遊技客が遊技すると、演算手段
は、遊技機毎の遊技客が保有している保有遊技媒体数を
演算する。
【0006】さて、遊技客が保有遊技媒体数を計数する
ために遊技媒体収納箱に収納された遊技媒体を計数手段
に投入すると、計数手段が遊技媒体を計数する。このと
き、IDデータ受信手段の通信領域にデータキャリアが
位置するので、IDデータ受信手段は、データキャリア
から遊技機を特定するIDデータを受信する。すると、
判断手段は、IDデータに対応して演算手段が演算した
保有遊技媒体数と計数手段が計数した計数値とを比較す
る。この場合、通常においては両者は略一致するもの
の、遊技機に対して不正が行われて遊技客が遊技媒体を
遊技機から不正に得た場合は両者は大きく異なることか
ら、判断手段は、両者が許容範囲以上異なっていた場合
は不正が行われたと判断する。
【0007】上記構成において、前記演算手段は、前記
遊技媒体収納箱が他の遊技機に対応した通信領域に移動
したと判断したときは、移動元の遊技機に対応した保有
遊技媒体数を移動先の遊技機に対応した保有遊技媒体数
に設定するようにしてもよい(請求項2)。
【0008】このような構成によれば、遊技客が遊技媒
体収納箱を他の遊技機に移動した場合は、遊技客の保有
遊技媒体数を演算することができなくなってしまうもの
の、演算手段は、遊技媒体収納箱が他の遊技機に対応し
た通信領域に移動したと判断したときは、移動元の遊技
機に対応した保有遊技媒体数を移動先の遊技機に対応し
た保有遊技媒体数に設定するので、以後においても遊技
客の保有遊技媒体数を正確に計数することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明をスロットマシンの
不正検出システムに適用した一実施の形態を図面を参照
して説明する。図1は全体の電気的構成を概略的に示し
ている。この図1において、スロットマシン(遊技機に
相当)1に対応して台間メダル貸機2及び台端末装置
(IDデータ送信手段に相当)3が設けられている。台
端末装置3は、台間メダル貸機2からの売上信号に基づ
いてスロットマシン1毎の売上、並びにスロットマシン
1から出力されるアウト信号及びセーフ信号に基づいて
スロットマシン毎の差メダル数を演算してホールコンピ
ュータ(演算手段に相当)4に送信する。
【0010】図2はスロットマシン1の正面を示してい
る。この図2において、スロットマシン1の正面には表
示窓5が形成されており、その表示窓5を通じて停止図
柄を視認可能となっている。この場合、停止図柄は内部
に配置した3個のリール6a〜6cの円周面に描かれて
おり、リール6a〜6cの停止状態では表示窓5の上
段、中段、下段に対応して図柄が表示されるようになっ
ている。
【0011】表示窓5の下方にはスタートレバー7、左
側ストップボタン8、中央ストップボタン9、右側スト
ップボタン10が配置されており、全てのリール6a〜
6cの停止図柄が当り図柄となったときは、当り図柄に
応じた枚数のメダルが受皿11に払出される。当り図柄
としては、ビッグボーナス図柄、レギュラーボーナス図
柄、小役図柄等が設定されている。
【0012】スロットマシン1の上方にはメダル収納箱
(遊技媒体収納箱に相当)12を載置するための箱載置
部13が設けられており、その箱載置部13に対応して
台端末装置3が設けられている。この台端末装置3には
送信機能が設けられており、図2に示すように箱載置部
13にメダル収納箱12が載置された状態では、台端末
装置3の通信領域にメダル収納箱12が位置する。
【0013】図3はメダル収納箱12を示している。こ
の図3において、メダル収納箱12の所定部位にはID
タグ(データキャリアに相当)14が埋設されている。
このIDタグ14は、電力用信号を受けた状態でIDデ
ータを受信したときは当該IDデータを記憶すると共
に、電力用信号を受けた状態でIDデータ要求指令を受
けたときは記憶しているIDデータを送信するようにな
っている。
【0014】一方、島端にはメダル計数機が設置されて
いる。図4はメダル計数機を示している。この図4にお
いて、メダル計数機(計数手段、IDデータ受信手段、
判断手段に相当)15は、ホッパー16にメダルが投入
された状態でスタートボタン17が操作されたとき、ま
たはオートスタート後、メダルを計数して表示部18に
表示する。この表示部18には景品数表示部18a、余
り数表示部18b、総枚数表示部18cが設けられてお
り、計数終了状態では各表示部18a〜18cに計数値
及び所定の演算値が表示されると共に、発券ボタン19
が操作されたときは総枚数、景品数、余り数がバーコー
ド印刷されたレシートを発券部20から発券する。この
メダル計数機15には通信機能が設けられており、メダ
ル収納箱12からメダルが投入された状態ではメダル計
数機15の通信領域にメダル収納箱12ひいてはIDタ
グ14が位置する。
【0015】図6はメダル計数機15の電気的構成を概
略的に示している。この図6において、メダル計数機1
5は制御部21を主体として構成されており、この制御
部21は、計数部22からの計数値に基づいて表示部1
8に計数値及び所定の演算値を表示すると共に、発券ボ
タン19が操作されたときは、計数値及び演算値をバー
コード印刷したレシートを発券部20から発券する。ま
た、制御部21は、計数開始時に送受信部23を通じて
メダル収納箱12に装着されたIDタグ14から台番デ
ータを読取り、その台番データをホールコンピュータ4
に送信する。
【0016】ホールコンピュータ4は、台端末装置3か
らの情報に基づいてスロットマシン1毎の遊技客の景品
メダル数を求めると共に、メダル計数機15からの台番
号に基づいて当該台番号に対応して記憶している景品メ
ダル数をメダル計数機15に送信するようになってい
る。
【0017】次に上記構成の作用について説明する。図
7は台端末装置3の動作を示している、この図7におい
て、台端末装置3は、メダル収納箱12が有るかを判断
している(S101)。この場合、メダル収納箱12が
箱載置部13に載置されている状態では、台端末装置3
はメダル収納箱12に装着されたIDタグ14との通信
が可能となっているので、メダル収納箱12は有ると判
断し(S101:YES)、IDタグ14に対して台番
データを要求する(S102)。
【0018】図8はIDタグ14の動作を示している。
この図8において、IDタグ14は、台端末装置3から
台番データ要求を受信したときは(S201:YE
S)、記憶している台番データを送信する(S20
2)。営業直後においては、IDタグ14には、台番デ
ータとして前回の営業日においてメダル収納箱12が最
後に配置されたスロットマシン1の台番が記憶されてい
る。この場合、メダル収納箱12は前日に配置されたス
ロットマシン1に対応して配置されているのが通常であ
るので、IDタグ14にはメダル収納箱12が配置され
ているスロットマシン1の台番が記憶されていることに
なる。
【0019】図7において、台端末装置3は、IDタグ
14から台番データを受信したときは(S103:YE
S)、台番が自己に設定されている台番と一致している
かを判断し(S104)、一致しているときはステップ
S101に戻る。従って、メダル収納箱12が前回の営
業日において最後に配置されたスロットマシン1にその
まま配置されている場合は、IDタグ14に台番データ
が送信されることはない。
【0020】これに対して、台端末装置3は、IDタグ
14からの台番が自己に設定された台番と一致しなかっ
たときは(S104:NO)、ホールコンピュータ4に
台番データを送信する(S105)とともに自己に設定
されている台番データをIDタグに送信する(S10
6)。従って、メダル収納箱12が前回の営業日におい
て最後に配置されたスロットマシン1と異なるスロット
マシン1に配置されている場合は、IDタグ14に台番
データが送信されることになる。
【0021】そして、図8に示すようにIDタグ14
は、台番データを受信したときは(S203:YE
S)、台番データを記憶する(S204)。以上の動作
により、IDタグ14には、メダル収納箱12が載置さ
れたスロットマシン1の台番が記憶されることになる。
【0022】さて、遊技客が台間メダル貸機2からメダ
ルの貸出を受けたときは、台間メダル貸機2から売上を
示す売上信号が出力される。また、遊技客がスロットマ
シン1で遊技したときは、スロットマシン1からの排出
メダル数を示すアウト信号及び払出メダル数を示すセー
フ信号が出力される。すると、ホールコンピュータ4
は、それらの信号に基づいて遊技機毎の現在の景品メダ
ル数及び遊技客の現在の保有メダル数を判断する。
【0023】図9はホールコンピュータ4の動作を示す
フローチャートである。この図9において、ホールコン
ピュータ4は、初期化処理後(S301)、スロットマ
シン1から売上信号或いはアウト信号或いはセーフ信号
を入力したときは(S302〜S304)、管理データ
の演算処理を実行する(S310〜312)。
【0024】図10はホールコンピュータ4の管理デー
タの一例を示している。この図10において、ホールコ
ンピュータ4による管理データとしては、アウトメダル
数、セーフメダル数、差メダル数、出メダル率、台間メ
ダル貸機の現金売上、粗利、割数(=景品メダル数/売
上メダル数)、景品メダル数(=セーフメダル数−アウ
トメダル数+売上メダル数)、保有メダル数(=景品メ
ダル数−計数メダル数)、計数メダル数(計数機からデ
ータ入力)が設定されている。
【0025】図10に示す現在の粗利から4,9番のス
ロットマシン1の遊技客が保有メダルを計数したとき
は、パチンコホール側の損失となる。また、1,3,7
番のスロットマシン1の遊技客は保有メダルを一度も計
数していないことが分る。また、8番のスロットマシン
1の遊技客は、保有メダルを計数したばかりであること
が分る。
【0026】さて、遊技客は、遊技を終了するとき、或
いは保有メダル数が多くなって受皿11に収納できなく
なったときは、スロットマシン1の上方の箱載置部13
に載置されているメダル収納箱12を受皿11の下方に
位置するテーブル上に載置してから、そのメダル収納箱
12に保有メダルを収納するようになる。そして、保有
メダルを計数するときは、メダル収納箱12をメダル計
数機15まで運搬し、メダル収納箱12に収納されてい
るメダルをメダル計数機15のホッパー16に投入す
る。
【0027】図11はメダル計数機15の動作を示して
いる。この図11において、メダル計数機15は、計数
開始かを判断している(S401)。ここで、メダル計
数機15は、スタートボタン17が操作されたとき、ま
たはオートスタートしたときは、計数開始であると判断
し(S401:YES)、メダル収納箱12のIDタグ
14に対して台番データ要求を実行する(S402)。
【0028】IDタグ14は、メダル計数機15から台
番データ要求を受信したときは、記憶している台番デー
タを送信する。つまり、当日において最後に配置された
スロットマシン1の台番を送信する。
【0029】メダル計数機15は、台番データの要求に
もかかわらず台番データを受信できなかったときは(S
403:NO)、正規のメダル収納箱でないと判断し、
ホールコンピュータ4に警報指令を送信する(S41
4)。これにより、ホールコンピュータ4は、警報指令
を受信したときは(S309:YES)、警報動作を実
行するので(S317)、ホールコンピュータ4から警
報が報知されたときは、担当係員は、スロットマシン1
に対して不正が行われたと判断して迅速に対処する。
【0030】これに対して、メダル計数機15は、台番
データ要求の送信に続いてIDタグ14から台番データ
を受信したときは(S403:YES)、ホールコンピ
ュータ4に対して保有メダルデータ要求を送信する(S
404)。この場合、保有メダルデータ要求にIDタグ
14から読取った台番データを付加して送信する。
【0031】ここで、ホールコンピュータ4は、メダル
計数機15から保有メダルデータ要求を受信したときは
(S305:YES)、台番に対応して記憶している保
有メダルデータをメダル計数機15に出力するので(S
313)、メダル計数機15は、ホールコンピュータ4
からIDタグ14に記憶されている台番のスロットマシ
ン1の遊技客の保有メダル数を得ることができる(S4
05)。
【0032】続いて、メダル計数機15は、計数処理を
実行し(S406)、計数が終了したときは(S40
7:YES)、計数値が許容範囲内であるかを判断する
(S408)。つまり、計数したメダル数がホールコン
ピュータ4から受信した遊技客の保有メダル数と略同一
であるかを判断する。この場合、通常においては、計数
メダル数と保有メダル数とは略同一であり、計数値は許
容範囲内であるので(S408:YES)、発券ボタン
19を有効化する(S409)。そして、遊技客が発券
ボタン19をオンしたところで(S410:YES)、
発券処理を実行する(S411)。
【0033】続いて、ホールコンピュータ4に台番デー
タクリア指令を送信すると共に(S412)、計数デー
タを送信する(S413)。これにより、ホールコンピ
ュータ4においては、台番データクリア指令を受信した
ときは(S306:YES)、台番に対応して記憶して
いる保有メダル数をクリアすると共に(S314)、計
数データを受信したときは(S307:YES)、送信
された計数データを記憶する(S315)。
【0034】また、遊技客がメダル収納箱12を他のス
ロットマシン1に移動したときは、ホールコンピュータ
4は次のようにして遊技客の保有メダル数を演算するよ
うになっている。
【0035】即ち、遊技客がメダル収納箱12を他のス
ロットマシン1に移動したときは、台端末装置3は、図
7に示すようにホールコンピュータ4に台番データを送
信するので(S106)、ホールコンピュータ4は、台
端末装置3から台番データを受信したときは(S30
8:YES)、メダル収納箱12が移動したと判断して
保有メダルデータ更新処理を実行する(S316)。つ
まり、移動元のスロットマシン1に対応した保有メダル
数を移動先のスロットマシン1に対応した保有メダル数
に設定するのである。これにより、遊技客がメダル収納
箱12を移動した場合であっても、以後においても遊技
客の保有メダル数を正しく計数することができる。
【0036】ところで、遊技客がスロットマシン1に対
して不正を行ったときは、スロットマシン1からはメダ
ルが不正に放出されるようになる。このように不正に放
出されたメダルに関しては、スロットマシン1からセー
フ信号が出力されることはないので、ホールコンピュー
タ4は、メダルの払出しにかかわらず保有メダル数を加
算することはない。これにより、遊技客がスロットマシ
ン1から不正に放出されたメダルをメダル計数機15で
計数したときは、メダル計数機15による計数メダル数
がホールコンピュータ4が求めた保有メダル数に対して
異常に大きな数値となるので、メダル計数機15は、図
11に示すように計数メダル数は許容範囲を上回ってい
ると判断し(S408:NO)、ホールコンピュータ4
に警報指令を送信する(S415)。すると、ホールコ
ンピュータ4は、警報指令を受信したところで(S30
9:YES)、警報動作を実行する(S317)。従っ
て、ホールコンピュータ4から警報が報知されたとき
は、担当係員は、スロットマシン1に対して不正が行わ
れたと判断して迅速に対処する。
【0037】このような実施の形態によれば、遊技客が
メダル計数機15で保有メダルを計数したときは、その
計数メダル数とホールコンピュータ4が管理している保
有メダル数とを比較し、両者が許容範囲以上異なってい
たときはスロットマシン1に対して不正が行われたと判
断して異常を報知するようにしたので、遊技客がメダル
を計数する毎に不正検出を行うことができる。従って、
遊技客全員を監視する必要がなく、簡単な構成で遊技客
の不正を検出することができる。
【0038】この場合、ホールコンピュータ4は、スロ
ットマシン1から得ている稼働情報に基づいて遊技客の
保有メダル数を求めるので、ホールコンピュータ4の基
本構成を大きく変更することなく実施することができ
る。
【0039】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、次のように変形または拡張できる。スロッ
トマシンに限定されることなく、パチンコ台に適用する
ようにしてもよい。ホールコンピュータ4において遊技
客の保有メダル数とメダル計数機15による計数値とを
比較するようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の遊技機の不正検出システムによれば、遊技媒体を収納
するための遊技媒体収納箱に装着したデータキャリアに
遊技客が遊技した遊技機を特定するためのIDデータを
記憶し、そのIDデータに基づいて演算手段が演算した
遊技客の保有遊技媒体数と計数手段が計数した計数値と
が許容範囲以上異なっていた場合は不正が行われたと判
断するようにしたので、簡単な構成で遊技客の不正を確
実に検出することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における全体構成を示す
概略図
【図2】スロットマシンの正面図
【図3】メダル収納箱の正面図
【図4】メダル計数機の斜視図
【図5】メダル計数機の表示部を示す正面図
【図6】メダル計数機の電気的構成を示す図
【図7】台端末装置の動作を示すフローチャート
【図8】IDタグの動作を示すフローチャート
【図9】ホールコンピュータの動作を示すフローチャー
【図10】ホールコンピュータの帳票を示す図
【図11】メダル計数機の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1はスロットマシン(遊技機)、3は台端末装置(ID
データ送信手段)、4はホールコンピュータ(演算手
段)、12はメダル収納箱(遊技媒体収納箱)、14は
IDタグ(データキャリア)、15はメダル計数機(計
数手段、IDデータ受信手段、判断手段)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 博一 名古屋市中村区那古野一丁目47番1号 名 古屋国際センタービル2階 ダイコク電機 株式会社内 Fターム(参考) 2C088 BC73 CA31 FA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 IDデータを記憶するデータキャリアが
    装着された遊技媒体収納箱と、 遊技機に対応した所定の通信領域に前記データキャリア
    が位置した状態で、当該データキャリアを有する遊技媒
    体収納箱が配置された遊技機を特定するためのIDデー
    タを送信するIDデータ送信手段と、 投入された遊技媒体を計数する計数手段と、 この計数手段による遊技媒体の計数時に前記遊技媒体収
    納箱に装着された前記データキャリアからIDデータを
    受信するIDデータ受信手段と、 各遊技機の稼働状態に基づいて遊技機毎の遊技客が保有
    している保有遊技媒体数を求める演算手段と、 前記IDデータ受信手段が前記データキャリアからID
    データを受信したときは、上記IDデータに対応して前
    記演算手段が演算した保有遊技媒体数と前記計数手段が
    計数した計数値とが許容範囲以上異なっていた場合は不
    正が行われたと判断する判断手段とを備えたことを特徴
    とする遊技機の不正検出システム。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、前記遊技媒体収納箱が
    他の遊技機に対応した通信領域に移動したと判断したと
    きは、移動元の遊技機に対応した保有遊技媒体数を移動
    先の遊技機に対応した保有遊技媒体数に設定することを
    特徴とする請求項1記載の遊技機の不正検出システム。
  3. 【請求項3】 前記IDデータ受信手段は、前記計数手
    段に設けられていることを特徴とする請求項1または2
    記載の遊技機の不正検出システム。
  4. 【請求項4】 前記判断手段は、前記計数手段に設けら
    れていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記
    載の遊技機の不正検出システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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