JP2001187658A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP2001187658A
JP2001187658A JP37178899A JP37178899A JP2001187658A JP 2001187658 A JP2001187658 A JP 2001187658A JP 37178899 A JP37178899 A JP 37178899A JP 37178899 A JP37178899 A JP 37178899A JP 2001187658 A JP2001187658 A JP 2001187658A
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platen roller
gear
worm wheel
transmission mechanism
roll paper
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Yoshimasa Yokoyama
佳正 横山
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少ない部品点数で制動力の高い伝達機構を実現
し、記録紙の安定した切断とともに装置の小型化を可能
とする。 【解決手段】ステップモータ21の回転をプラテンロー
ラ14に伝達する伝達機構中にウオームギア22及びウ
オームホイール23からなる歯車伝達機構を配設する。
ウオームギア22はステップモータ21のモータ出力軸
21a、ウオームホイール23はプラテンローラ14側
に設けられ、ウオームホイール23とプラテンローラ1
4との間にはウオームギア22と略直角に平歯車24,
25からなる減速ギア列が配設される。このような歯車
伝達機構により、切断時にカッタ5を介してロール紙1
0に加わる張力によりプラテンローラ14に回転力が加
わっても、当該伝達機構の制動力によりプラテンローラ
14の回転をロックして、ロール紙10の安定した切断
を行うことができ、また、伝達機構の占有スペースを削
減して装置の小型化を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺状の記録紙を
搬送するプラテンローラと、このプラテンローラに圧接
して記録紙に印字を行うサーマルヘッドと、印字された
記録紙を切断するカッタとを備える印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロール紙を用いる印字装置とし
て、長手方向に所定の間隔で用紙の幅方向にミシン目が
形成されたロール紙を用い、そのミシン目で区切られた
領域毎に印字を行うサーマルプリンタがある。
【0003】この印字装置では、サーマルヘッドとプラ
テンローラを備える印字機構により前記ロール紙の所定
の領域内に印字処理した後に、ロール紙を装置外に排出
しカッタによりミシン目で印字部分を切断する。このた
め、ロール紙に印字が行われた後にロール紙の搬送を制
御してミシン目がカッタ位置に達したときに搬送を停止
するようにしている。ロール紙の搬送はサーマルヘッド
が圧接した状態でプラテンローラの回転により行われ、
プラテンローラにはステップモータから歯車伝達機構を
介して駆動が伝達されている。
【0004】印字後に装置本体の排紙口から排出された
ロール紙の先端を持って引き千切るように力を加える
と、ロール紙は排紙口の上流側でサーマルヘッドとプラ
テンローラによって挟持されているので、ロール紙のミ
シン目が排紙口に設けられた固定カッタ刃に当てられて
ミシン目の所定位置で容易に切断される。
【0005】図10は、この種の印字装置の前記歯車伝
達機構を示すものであり、歯車伝達機構はステップモー
タ73の出力軸73aとプラテンローラ72の間に介挿
される平歯車の歯車列74〜79で構成されている。図
中70はロール紙、71はロール紙70を挟んでプラテ
ンローラ72に圧接するサーマルヘッドである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の印字装置は、プ
ラテンローラへのモータ駆動力の伝達機構が平歯車によ
って構成される減速歯車列によって構成されるものであ
った。この平歯車によって構成される減速歯車列はプラ
テンローラに対する制動力が必ずしも強いといえず、ロ
ール紙の切断時に不都合が生じる。
【0007】すなわち、ロール紙はプラテンローラとこ
れに圧接するサーマルヘッドの間に保持されているた
め、前記伝達機構のプラテンローラに対する制動力が強
ければ、ロール紙が装置外に向けて引っ張られるなどに
よりプラテンローラに対して外力が加わってもロール紙
が装置外に向けて移動することはないが、前記伝達機構
のプラテンローラに対する制動力は必ずしも強くないた
め、切断時にカッタによりロール紙に張力が加わると、
プラテンローラが回転してロール紙は装置外に向けて移
動することになる。このため、印字後にロール紙の搬送
を制御してロール紙上の所定の切断位置をカッタ位置に
合わせても、プラテンローラが回転してロール紙が更に
下流側に引き出されて切断位置が所定位置からずれてし
まい、ロール紙を所定の位置で切断できないといった問
題がある。
【0008】また、平歯車によって構成される減速歯車
列は、歯車間で減速比が大きくとれないため、所望の減
速比を得るためには減速段数が多くなって、この結果、
モータ駆動力の伝達機構の設置スペースが大きくなると
いう問題がある。
【0009】本発明は前記のような問題を解決するため
になされたものであり、プラテンローラに加わる力に対
して高い制動力が得られ、また減速比が大きくとれて設
置スペースを小さくできるモータ駆動力の伝達機構を実
現することで、カッタによる記録紙の切断時に切断位置
のずれをなくし、装置の小型化を可能とする印字装置を
提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、長尺状の記録
紙を搬送するプラテンローラと、前記プラテンローラに
前記記録紙を介して圧接され前記記録紙に印字を行う印
宇ヘッドと、前記プラテンローラの駆動用のモータと、
前記モータの回転駆動を前記プラテンローラに伝達する
伝達機構と、前記モータの停止時に前記プラテンローラ
より下流側で印字された前記記録紙を切断するカッタと
を備え、前記記録紙の切断時に前記カッタを介して前記
記録紙に加わる張力により前記プラテンローラに回転力
が加わる印字装置において、前記伝達機構中にウオーム
ギアとウオームホイールからなる歯車伝達機構を配設し
たことを特徴とする。
【0011】この印字装置では、プラテンローラへのモ
ータ駆動力の伝達機構中に、ウオームギアとウオームホ
イールを噛み合わせて配設することで、制動力の大きな
歯車伝達機構を構成できる。これにより、記録紙の切断
時にカッタを介して記録紙に張力が加わっても、プラテ
ンローラには前記歯車伝達機構の強い制動力が働くため
にプラテンローラの回転が防止され、記録紙が引き出さ
れることがなく所定の位置での切断が可能になる。ま
た、ウオームギアとウオームホイールを含む歯車伝達機
構では、少ない歯車数で減速比が大きくとれるため、そ
の伝達機構の設置スペースが小さく済んで印字装置の小
型化が可能になる。
【0012】また、本発明では、前記伝達機構のウオー
ムギアはモータの出力軸に設けられ、ウオームホイール
はプラテンローラ側に設けられ、ウオームホイールとプ
ラテンローラとの間にウオームギアと略直角に減速ギア
列が配設される。このようにして、歯車伝達機構の設置
スペースを極力小さくすることができる。
【0013】また、歯車伝達機構のウオームギア及びウ
オームホイールとしては、円筒形のもの、あるいは鼓形
のものが使用できる。鼓形ウオームギアと鼓形ウオーム
ホイールの組み合わせの方が、歯の噛み合わせがより密
のためプラテンローラに対してより大きな制動力を働か
せることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。
【0015】図1は本発明の一実施形態に係る印字装置
の外観構成を示す斜視図、図2は同装置の内部構成を背
面側から見た背面図である。
【0016】図1に示すように、この印字装置は片手指
で把持可能な小型形状に形成されるものである。その装
置本体1の正面には、データ入力部2及び表示部3が設
けられている。データ入力部2には、装置の電源を操作
する電源キー、文字や記号を入力する文字・記号入力キ
ー、入力した文字や記号などを削除する削除キー、表示
画面上でカーソルを上下左右に移動操作するカーソル移
動キー、印字を指示する印字キー、メニュー画面などで
の選択の実行や各種処理の実行を指示する実行キー、あ
るいは処理の実行を取り消す取消しキーなど、本装置の
印字処理に必要な各種キーが設けられる。表示部3は、
例えば液晶表示装置からなり、キー入力されたデータの
表示や各種メニューの表示を行う。
【0017】また、装置本体1の側面には、印字後のロ
ール紙10が排出される排紙口4があり、その排紙口4
にはカッタ5が設けられている。このカッタ5は、排紙
口4から排出されたロール紙10を手操作により切断す
るためのものである。後に説明するように、この印字装
置に使用するロール紙10には予めミシン目が施された
ものが使用され、このミシン目部分をカッタ5に当てて
引き千切るように力を加えることでロール紙10の切断
を行う。カッタ5は、樹脂材からなる装置本体1の排紙
口4に金属材からなる刃物を固定して設けてもよいが、
ロール紙10のミシン目部分が切断位置になるため、特
にカッタ刃を設けることなく排紙口4のエッジをカッタ
として利用することもできる。
【0018】図2は装置本体1の背面に着脱自在に取り
付けられた不図示のカバーを取り外した状態を示す。装
置本体1内の上部には、ロール紙10を収容するロール
紙ホルダ12が設けられる。ロール紙10は紙管11に
巻装され、この紙管11をロール紙ホルダ12の中央か
ら突出された支持軸13に装着することで、ロール紙1
0をロール紙ホルダ12内に収容する。装置本体1内の
下部には、装置の駆動電池や電子回路等が収納される電
子部品収容部6が設けられている。
【0019】ロール紙ホルダ12の出口には、プラテン
ローラ14及びサーマルヘッド15からなる印字機構が
配設されている。サーマルヘッド15は印字データに基
づいて発熱駆動される発熱素子を有し、ヘッド支持部材
16に支持され、加圧バネ17によりプラテンローラ1
4方向に付勢されている。ヘッド支持部材16には操作
レバー20が取り付けられており、操作レバー20は取
付フレーム18に軸19を支点に回動可能に取り付けら
れている。
【0020】ロール紙10を印字装置に装填する場合に
は、ロール紙10をロール紙ホルダ12に収容し、操作
レバー20を矢印A方向に倒してサーマルヘッド15を
プラテンローラ14から離間させ、ロール紙10の先端
部をプラテンローラ14とサーマルヘッド15との間に
挟み込んでおく。
【0021】ここで、プラテンローラ14はステップモ
ータ21の駆動力により矢印B方向に回転して、ロール
紙10を排紙口4方向に搬送する。このプラテンローラ
14とステップモータ21との間には、ステップモータ
21の回転をプラテンローラ14に伝達するための伝達
機構が設けられている。本装置では、この伝達機構中
に、図2及び図3に図示するウオームギア22とウオー
ムホイール23からなる歯車伝達機構が配設されてい
る。
【0022】図3は図2に示す伝達機構部分の詳細を示
す。なお、図3は図2に示す印字装置のC矢視図であ
る。
【0023】ステップモータ21のモータ出力軸21a
にウオームギア22が設けられ、このウオームギア22
に噛み合わせてウオームホイール23が設けられ、軸2
6にウオームホイール23と一体にした平歯車24が設
けられ、軸27にプラテンローラ14とともに平歯車2
4と噛み合う平歯車25が設けられる。図2及び図3で
図示するように、ウオームギア22と略直角にウオーム
ホイール23、平歯車24及び25が配設される。
【0024】ステップモータ21が回転すると、そのモ
ータ出力軸21aに設けられたウオームギア22を介し
てウオームホイール23が回転する。このウオームホイ
ール23の回転は、平歯車24、平歯車25、軸27を
介してプラテンローラ14に伝達される。
【0025】図4(a)にウオームギア22として円筒
ウオームギア31、ウオームホイール23として円筒ウ
オームホイール32を用いた場合の例、図4(b)にウ
オームギア22として鼓形ウオームギア41、ウオーム
ホイール23として鼓形ウオームホイール42を用いた
場合の例を示す。いずれを用いてもよいが、鼓形ウオー
ムギア41と鼓形ウオームホイール42の組み合わせは
円筒ウオームギア31と円筒ウオームホイール32の組
み合わせに比べて、歯の噛み合わせがより密であり、プ
ラテンローラ14に回転力が加わった時の制動力がより
大きい。
【0026】なお、図2に戻って、印字機構の近部には
ロール紙10上に位置合わせして印字するために、ロー
ル紙10に付されたマークを検出するマークセンサ28
が設置されている。
【0027】次に、ロール紙10の構成について説明す
る。
【0028】本装置では、図5に示すように、紙管11
に巻装されたロール紙10を記録紙として用いる。この
ロール紙10は、図6に示すように、剥離紙10a、接
着剤10b、基材10c、感熱層10d、オーバコート
層10eが積層されてなり、剥離紙10aの面を内側に
して図5のように紙管11に巻装されている。
【0029】このロール紙10には、予めハーフカット
C1とミシン目C2が所定の間隔で施されており、ハー
フカットC1はロール紙10の剥離紙10aのみに対し
て施され、ミシン目C2はロール紙10の全体(厚さ方
向の全層)に施されている。印字後に、排紙口4から排
紙されるロール紙10をミシン目C2の位置でカッタ5
により切断することで、1枚分の印字成果物が得られ
る。前記ハーフカットC1は剥離紙10aを剥がし易く
するためのものであり、ハーフカットC1部分から剥離
紙10aを剥がして印字物を適宜に貼り付けて利用す
る。
【0030】また、ロール紙10の各ミシン目C2で区
切られた剥離紙10a上には、印字面での印字位置を決
めるためのマークMが付されている。
【0031】図7は本発明の印字装置の電子回路の構成
を示すブロック図である。
【0032】制御部60は、データ入力部2からのキー
操作信号に応じてROM61に予め記憶されているシス
テムプログラムを起動させ、回路各部の動作制御を行な
う。
【0033】この制御部60には、印字装置の印字処理
に関する各種データを記憶するRAM62、表示用のフ
ォントのパターンデータを発生する表示用キャラクタジ
ェネレータ63、印字用のフォントのパターンデータを
発生する印字用キャラクタジェネレータ64、入力され
た文書のデータや印字処理に必要なデータを表示する表
示部3が接続されるとともに、プリンタ部65が接続さ
れる。プリンタ部65には、サーマルヘッド15及びそ
の駆動回路66が設けられ、また、プラテンローラ14
を回転駆動するためのステップモータ21及びその駆動
回路67、ロール紙10の剥離紙10aに付されたマー
クMを検知するためのマークセンサ28が設けられる。
【0034】図8は前記RAM62に備えられるデータ
メモリの構成を示す図である。
【0035】RAM62には、テキストメモリ62a、
書式メモリ62b、印字データメモリ62c、搬送ステ
ップ数メモリ62d、所定ステップ数メモリ62e等が
備えられる。
【0036】テキストメモリ62aには、データ入力部
2における文字・記号キーにより入力された任意の文字
列からなるテキストデータが記憶される。書式メモリ6
2bには、入力中の文字列データからなるテキストデー
タの設定書式データ(文字サイズ、文字間隔等)が記憶
される。印字データメモリ62cには、前記テキストメ
モリ62aに記憶されたテキストデータが、印字処理の
開始に伴ない印字用キャラクタジェネレータ64により
各文字データ毎にフォントパターンに変換されたドット
パターンの印字データとして記憶される。
【0037】搬送ステップ数メモリ62dには、ロール
紙10の搬送時に計数するステップモータ21のステッ
プ数nが記憶される。所定ステップ数メモリ62eに
は、図5に示すマークMからミシン目C2までの長さに
マークセンサ28からカッタ5までの長さを加えた長さ
に対応するステップモータ21の搬送ステップ数kが記
憶される。
【0038】次に、前記構成による印字装置の動作につ
いて説明する。
【0039】図9は前記印字装置における印字処理の動
作を示すフローチャートである。
【0040】ロール紙10に印字を行うに際し、図2に
示すように、ロール紙ホルダ12に収容されたロール紙
10の始端部をロール紙ホルダ12から繰り出して、サ
ーマルヘッド15とプラテンローラ14との間に挟み込
んだ状態にしておく。
【0041】ここで、データ入力部2の文字・記号入力
キーの操作に伴ない、任意に入力された文字列データか
らなるテキストデータがRAM62のテキストメモリ6
2aに記憶された状態で、このテキストデータをロール
紙10に印字するべく、データ入力部2に設けられた
「印字」キーが操作されると、以下のような印字処理が
制御部(CPU)60により実行される。
【0042】まず、イニシャライズ処理が実行されると
ともに、印字データが作成される(ステップS1)。イ
ニシャライズ処理では、RAM62内の搬送ステップ数
メモリ62dに記憶される搬送ステップ数nが“0”ク
リアされる。また、前記テキストメモリ36aに記憶さ
れたテキストデータが印字用キャラクタジェネレータ6
4により各文字データ毎にフォントパターンに変換され
たドットパターンの印字データとして展開され、その印
字データが書式メモリ62bに記憶された書式データに
従って印字データメモリ62cに記憶される。
【0043】この後、モータ駆動回路67を通じてステ
ップモータ21が回転駆動され、そのステップモータ2
1の回転が前記ウオームギア22及びウオームホイール
23からなる歯車伝達機構を介してプラテンローラ14
に伝達される。これにより、プラテンローラ14が図2
に示す矢印B方向に回転し、マークセンサ28がロール
紙10の剥離紙10aに付されたマークMを検知するま
で間、ロール紙10が排紙口4方向に空送りされる(ス
テップS2,S3)。
【0044】マークセンサ28がロール紙10の剥離紙
10aに付されたマークMを検知したときのタイミング
で、RAM62の印字データメモリ62cに格納された
印字データに基づいてサーマルヘッド15の発熱素子が
発熱駆動され、ロール紙10の感熱層10dに対する印
字動作が開始される(ステップS2→S4)。なお、前
記印字データのサイズはミシン目C2で区切られた範囲
に収まるように、文字数に制限があり、また前記書式メ
モリ62bに記憶された書式データに従って文字サイ
ズ、文字間隔等が最適値に設定されている。
【0045】このサーマルヘッド15による印字動作に
同期してステップモータ21が回転駆動され、プラテン
ローラ14が矢印B方向の回転し、ロール紙10が排紙
口4方向に搬送される(ステップS5)。この間、ステ
ップモータ21のステップ数nがカウントされ、RAM
62の搬送ステップ数メモリ62dに順次格納される
(ステップS6)。
【0046】ロール紙10を搬送しながら前記印字デー
タ分の印字動作が終了すると(ステップS7のYE
S)、ロール紙10がさらに排紙口4方向に空送りされ
る(ステップS8)。この空送り中にも搬送ステップ数
は引き続いて計数されて前記RAM62の搬送ステップ
数メモリ62dに格納され、そのステップ数nが所定ス
テップ数メモリ62eに設定されている所定のステップ
数kに達するまで行われる(ステップS9,S10)。
この所定のステップ数kは、図5に示すマークMからミ
シン目C2までの長さに、図2に示すマークセンサ28
からカッタ5までの長さを加えた長さに対応するステッ
プモータ21の搬送ステップ数であり、ステップ数n=
kになるまでロール紙10を空送りすることで、ロール
紙10のミシン目C2を排紙口4のカッタ5の位置まで
送ることができる。ステップ数n=kになったとき(ス
テップS10のYES)、ステップモータ21の回転駆
動が停止制御され、これに伴いプラテンローラ14の回
転も停止する(ステップS11)。
【0047】このような印字処理の後、装置本体1の排
紙口4から装置外に排紙されたロール紙10を手操作に
よりカッタ5に当てがい引き千切ることにより、ロール
紙10をそのミシン目C2位置で切断することができ
る。
【0048】ここで、従来の平歯車によりプラテンロー
ラの駆動伝達機構が構成される印字装置では、ロール紙
10を切断する際に、カッタ5を介してロール紙10に
加わる張力によりプラテンローラ14に矢印B方向への
回転力が加わってロール紙10の切断位置がずれること
がある。しかし、本装置では、ステップモータ21とプ
ラテンローラ14との間にウオームギア22及びウオー
ムホイール23からなる歯車伝達機構では配設している
ことから、プラテンローラ14に対して大きな制動力が
働いてロール紙10に張力が加わってもプラテンローラ
14に矢印B方向への回転することがない。したがっ
て、ロール紙10はプラテンローラ14とサーマルヘッ
ド15によって強く保持されるため、ロール紙10の切
断位置がずれるようなことはなく、所定のミシン目の位
置で切断される。
【0049】この場合、ウオームギア22及びウオーム
ホイール23として、図4(b)に示すような鼓形ウオ
ームギア41及び鼓形ウオームホイール42を用いれ
ば、制動力をさらに高めてプラテンローラ14の回転を
確実にロックすることができる。
【0050】このように、本装置の歯車伝達機構を用い
ることで、ロール紙10の切断時にプラテンローラ14
の回転を防止して、ロール紙10を所定の切断位置にて
綺麗に切断することができる。
【0051】また、ウオームギア22とウオームホイー
ル23を組み合わせて用いる本装置の歯車伝達機構で
は、減速比を大きくとれることで、従来の平歯車を用い
る場合のように多数の減速段数を必要としないため、そ
の装置内での占有スペースを小さくすることができ、片
手指中に保持できるよう携帯性に優れた小型印字装置に
組み込む機構として好適である。
【0052】さらに、ウオームホイール23とプラテン
ローラ14との間にウオームギア22と略直角に平歯車
24,25を配設すれば、限られたスペースの中に減速
ギア列を効率的に納めることができる。
【0053】前記実施形態のように、手切り操作のカッ
タでは、使用者によって加える力にバラツキがあり大き
な力がプラテンローラに加わることがあるため、大きな
制動力を有する伝達機構は有効であるが、それに限らず
カッタ刃をモータにより駆動するカッタを備える印字装
置でも適用可能である。
【0054】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、モ
ータとプラテンローラとの間にウオームギア及びウオー
ムホイールからなる歯車伝達機構を配設して、モータの
回転をプラテンローラに伝達する構成としたため、外力
に対するプラテンローラの制動力が高い伝達機構を実現
でき、この伝達機構を備えることにより記録紙の所定の
位置での切断が可能になる。また、ウオームギアとウオ
ームホイールの組み合わせにより減速比を大きくとるこ
とができるため、伝達機構を小型化できて印字装置の小
型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印字装置の外観構成
を示す斜視図。
【図2】前記印字装置の内部構成の一部を示す背面図。
【図3】前記図2の矢印C方向から見た前記印字装置の
伝達機構部分の構成を示す図。
【図4】前記印字装置の伝達機構を構成するウオームギ
ア及びウオームホイールの具体例を示す図。
【図5】前記印字装置に用いられるロール紙の構成を示
す斜視図。
【図6】前記印字装置に用いられるロール紙の断面構造
を示す図。
【図7】前記印字装置の電子回路の構成を示すブロック
図。
【図8】前記印字装置のRAMに備えられるデータメモ
リの構成を示す図。
【図9】前記印字装置における印字処理の動作を示すフ
ローチャート。
【図10】従来の伝達機構を説明するための図。
【符号の説明】
1…装置本体 2…データ入力部 3…表示部 4…排紙口 5…カッタ 6…回路部品収容部 10…ロール紙 10a…剥離紙 10b…接着剤 10c…基材 10d…感熱層 10e…オーバコート層 M…マーク C1…ハーフカット C2…ミシン目 11…紙管 12…ロール紙ホルダ 13…ロール紙支持軸 14…プラテンローラ 15…サーマルヘッド 16…ヘッド支持部材 17…加圧バネ 18…取付フレーム 19…軸 20…操作レバー 21…ステップモータ 21a…モータ出力軸 22…ウオームギア 23…ウオームホイール 24…平歯車 25…平歯車 26…軸 27…軸 28…マークセンサ 31…円筒ウオームギア 32…円筒ウオームホイール 41…鼓形ウオームギア 42…鼓形ウオームホイール

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状の記録紙を搬送するプラテンロー
    ラと、前記プラテンローラに前記記録紙を介して圧接さ
    れ前記記録紙に印字を行うサーマルヘッドと、前記プラ
    テンローラの駆動用のモータと、前記モータの回転駆動
    を前記プラテンローラに伝達する伝達機構と、前記モー
    タの停止時に前記プラテンローラより下流側で印字され
    た前記記録紙を切断するカッタとを備え、前記記録紙の
    切断時に前記カッタを介して前記記録紙に加わる張力に
    より前記プラテンローラに回転力が加わる印字装置にお
    いて、 前記伝達機構中にウオームギアとウオームホイールから
    なる歯車伝達機構を配設したことを特徴とする印字装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ウオームギアを前記モータの出力軸
    に設け、前記ウオームホイールを前記プラテンローラ側
    に設けたことを特徴とする請求項1記載の印字装置。
  3. 【請求項3】 前記ウオームホイールと前記プラテンロ
    ーラとの間には前記ウオームギアと略直角に減速ギア列
    が配設されることを特徴とする請求項2記載の印字装
    置。
  4. 【請求項4】 前記減速ギア列は前記ウオームホイール
    と同軸に設けられる第1の平歯車と前記ローラと同軸に
    設けられる第2の平歯車によって構成されることを特徴
    とする請求項3記載の印字装置。
  5. 【請求項5】 前記ウオームギアは円筒ウオームギアで
    構成し、前記ウオームホイールは円筒ウオームホイール
    で構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載の印字装置。
  6. 【請求項6】 前記ウオームギアは鼓形ウオームギアで
    構成し、前記ウオームホイールは鼓形ウオームホイール
    で構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載の印字装置。
  7. 【請求項7】 前記カッタは手操作により前記記録紙を
    切断可能なカッタで構成されることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の印字装置。
  8. 【請求項8】 前記印字装置は片手指で把持可能な外形
    に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のい
    ずれかに記載の印字装置。
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