JP2001187560A - 切換え可能なばね装置を有するベルト巻き付けローラ - Google Patents
切換え可能なばね装置を有するベルト巻き付けローラInfo
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Abstract
けローラにおいて、それぞれのばねの切換えのための切
換え装置の構成を簡単化しかつ確実化し、不都合な製造
公差の際及び摩擦損失の際にも、巻き付けばねに戻すこ
とを保証するために、快適ばねの力で十分であるように
する。 【解決手段】 本発明は、ハウジング部分とベルト帯を
収容するベルト軸との間において有効な巻き付けばねが
設けられており、かつつめ車を介してこれに対して直列
に接続されかつ巻き付けばねよりも弱く構成された快適
ばねが設けられている、ベルト巻き付けローラに関す
る。巻き付けばねと快適ばねとの間の切換えのために、
切換えレバー(28)を制御する歯セグメント(27)
を備えた減速変速機(23)が設けられており、その
際、減速変速機(23)の減速比は、巻き付けばね(1
9)を遮断するために切換え点に達するまでに、ベルト
帯引き出しとともに始まるベルト軸の回転が、完全な1
回転より少ない歯セグメント(27)の回転を引起こす
ように、構成されている。
Description
ベルト帯を収容するベルト軸との間において有効な巻き
付けばねが設けられており、かつつめ車を介してこれに
対して直列に接続されかつ巻き付けばねよりも弱く構成
された快適ばねが設けられており、その際、快適ばね
が、その内側端部によってベルト軸に、かつその外側端
部によってつめ車に接続され、かつ巻き付けばねが、そ
の内側端部によってつめ車に、かつ外側端部によってハ
ウジング部分に接続されており、かつその際、ばねの制
御のために、つめ車に作用しかつ切換えを引起こす切換
え装置によってつめ車に噛み合った又はこれとの噛み合
いから外れて保持された係止つめが設けられており、か
つその際、切換え装置が、係止つめを制御する切換えレ
バーを動かすために、互いに噛み合った複数の歯車から
なる減速変速機を有し、かつ切換え装置が、巻き付け過
程の開始とともに初めのベルト帯引き出しの後にベルト
軸の回転速度に依存して、巻き付けばねを遮断し、かつ
快適ばねに切換え、かつベルト軸の確定された回転速度
の後にベルト帯引込みの際に、巻き付けばねに戻され
る、ベルト巻き付けローラに関する。
ラは、ヨーロッパ特許出願公開第0568820号明細
書に記載されており;公知のベルト巻き付けローラにお
いて、まず異なったばね力を有する互いに直列に接続さ
れた2つのばねが設けられているかぎり、安全ベルトの
装着状態において、乗客の肩に作用するベルト引込み力
は、快適ばねの一層弱い設計に基づいて弱められるよう
にするが、一方安全ベルトの外しの後のベルト帯の巻き
付けの際に、巻き付けばねの全力が有効になるようにす
る。両方のばねのその都度の切換えは、中間に接続され
たつめ車を介して行なわれ、切換え装置によって制御可
能な係止つめによるこのつめ車のロックの際に、快適ば
ねだけがベルト軸に作用する。ヨーロッパ特許出願公開
0568820号明細書により公知の初めに述べたよう
なベルト巻き付けローラにおいて、切換え装置として動
作する歯車変速機は、外歯を有しそれぞれ互いに噛み合
った3つの歯車からなり;さらに歯車変速機によって駆
動される係止レバーに、切換え装置の構成部分として、
なお追加的な制御歯車、揺動可能な歯セグメント及び制
御歯車に連結されたけん引レバーが付属しており、この
けん引レバーのストッパは、係止つめの運動を制限し、
かつ制御する。切換え装置の構成部分を連結するため
に、追加的に別のばね要素が設けられているので、全体
として多数の個別部分を有する切換え装置の複雑の構成
が生じ、適正な応答のためのこれらの個別部分の取付け
及び調節は手間がかかる。
は、初めに述べたような特徴を有するベルト巻き付けロ
ーラにおいて、それぞれのばねの切換えのための切換え
装置の構成を簡単化しかつ確実化し、不都合な製造公差
の際及び摩擦損失の際にも、巻き付けばねに戻すことを
保証するために、快適ばねの力で十分であるようにする
ことにある。
利な構成及び変形も含めて、この明細書に添付された特
許請求の範囲の内容から明らかである。
を考慮している。すなわち切換えレバーに作用する減速
変速機の部分が、周範囲にわたって延びたカムを有しか
つ切換えレバーを直接制御する歯セグメントとして形成
されており、かつ巻き付けばねを遮断するためにカムの
延びによって定義された切換え点に達するまでに、ベル
ト帯引き出しとともに始まるベルト軸の回転が、完全な
1回転より少ない歯セグメントの回転を引起こすよう
に、減速変速機の減速比が構成されており、かつ巻き付
けばねの作用を受けているベルト帯引き出し範囲が、切
換えレバーの所属の位置により係止つめをつめ車との噛
み合いから外して保持するカムの延びによって決められ
ている。本発明には次の利点が結び付いている。すなわ
ち例えば40:1の減速変速機の設定された大きな減速
比に基づいて、ベルト帯圧力経過において比較的弱い快
適ばねによって加えるべき操作力は、小さく維持されて
おり;加えて切換えレバーに作用するカムを介して、切
換え時点が、構造的に簡単に、かつ機能において効果的
に確定することができる。それにより本発明は、快適ば
ねへの切換えのための定義された切換え時点を設けると
いう特徴を含む。
びの外及びベルト帯引き出しの際の係止つめの噛み合い
の外において、係止つめが、つめ車の外側歯部にわたっ
て摺動し、かつ係止つめが、巻き付け方向におけるベル
ト軸の逆回転によって初めて、つめ車を固定し、かつ快
適ばねに切換えるように、つめ車の外側歯部が配置され
かつ構成されていることが考慮されている。その際、そ
れ以上のベルト帯引き出しの際にカムの延びによってあ
らかじめ与えられる構造的な切換え時点を上回った後に
も、このベルト帯引き出しは、それぞれ巻き付けばねの
作用に抗して行なわなければならないことが明らかであ
る。なぜなら係止つめは、つめ車の相応して形成された
外側歯部を介して離れるように摺動するので、ベルト帯
引き出しの際に、つめ車の固定はまだ行なわれていない
からである。ベルト帯引込みの開始の際に初めて、つめ
車の外側歯部は、つめ車の周に揺動した係止つめに当た
り、かつそれにより引起こされるつめ車の固定によっ
て、快適ばねが追加接続される。
バーに、巻き付けばねの遮断を引起こすその位置に向け
て切換えレバーに初応力を与える引っ張りばねが作用す
ることが考慮されており;このばねの構成は、引っ張り
ばねが、切換えレバーに直接作用するカムにより巻き付
けばねの作用を受けているベルト帯引き出し範囲におい
て、機能しないように保持されるかぎりにおいて、微同
調を必要としない。
が、つめ車の外側歯部との噛み合いの方向にばね負荷に
よって作用を受けており、かつ切換えレバーに作用を及
ぼす引っ張りばねが、係止つめに作用を及ぼすばねより
も強く構成されていることが考慮されている。
摩擦結合して追従しかつ巻き付けばねの接続範囲の間に
おいてつめ車との噛み合いから外して係止つめを保持す
るけん引レバーが設けられていることを考慮することが
でき;それにより有利なように、巻き付けばねによって
作用を受けるベルト帯引込み又はベルト帯引き出し範囲
にわたるつめ車も含めたベルト巻き付け軸の回転の間の
雑音減少が保証されている。
おり、次にこれについて説明する。
細に図示しないベルト巻き付けローラのばね側は、次の
構成を有する:ばね側を囲むハウジング部分10内にお
いて、図示しないベルト軸の相応する延長部上に、ばね
心部11が形状結合して被せられており、このばね心部
に、まず快適ばね12が配置されており、この快適ばね
の内側端部は、ばね心部11に取付けられており、かつ
その点においてベルト軸に結合されているが、一方快適
ばね12の外側端部13は、快適ばね12に軸線方向に
並べて軸延長部に支持されたつめ車14に取付けられて
いる。つめ車14は、外側歯部15を有し、この外側歯
部は、噛み合い位置と釈放位置との間において揺動可能
に支持された係止つめ17と共同作用する。
ら分離円板37によって切離されて、ベルト軸の軸延長
部上に巻き付けばね19が配置されており、この巻き付
けばねの内側端部20は、つめ車14に、かつその外側
端部21は、被せられかつハウジング部分10に結合す
べきハウジング板38に吊されている。
状結合して結合すべき軸に固定の歯車24が配置されて
おり、この歯車は、所属のかつハウジング板38に支持
された減速変速機23に作用し、この減速変速機は、他
方においてなお説明するように、ハウジング板38にお
いて支持部29の回りに支持された切換えレバー28に
作用し、この切換えレバーは、ハウジング板38の内側
に配置された機能部分を介して、つめ車14の外側歯部
に噛み合い又は外れるようにこれを制御するために、係
止つめ17と共同作用する。
は3において詳細にわかり、ここには、機能の理解のた
めに必要なまず説明する個別部分だけが示されている。
の他に、第2の歯車25及び第3の歯車26からなり、
その際、歯車25、26は、それぞれ外側歯部、及びそ
れより小さな直径の内側に配置された別の外側歯部を備
えており、これらは、ともに互いに噛み合って、それ自
体周知の減速変速機23を形成している。この減速変速
機の最後の部材として、歯セグメント27が配置されて
おり、この歯セグメントは、部分範囲にわたってのみ歯
部を備えており;その他の部分範囲は、その周にカム3
1又は溝30を有し、これらは、切換えレバー28の尖
端と共同作用する。切換えレバー28は、歯セグメント
27との噛み合いに対向するその端部において、結合部
32を介して摺動体18に結合されており、この摺動体
は、他方においてその支持部29の回りにおける切換え
レバー28の揺動を、係止つめ17の揺動運動に変換す
る。これに関する伝達機構は、ベルト巻き付けローラに
おいて利用によりそれ自体周知である。
状態が示されているかぎりにおいて、切換えレバー28
は、カム31におけるその接触に基づいて、切換えレバ
ー28が摺動体18を介して係止つめ17をつめ車14
の外側歯部15との噛み合いから外れて保持する位置に
保持される。この場合、ベルト帯引き出しの開始ととも
にベルト軸の回転運動は、ブロックに対してベルトを外
した際に締付けられる快適ばね12を介し、かつ自由に
回転可能なつめ車14を介して、巻き付けばね19の締
付けに至るので、図2から明かな切換えレバー28の位
置におけるベルト帯引込みへの移行の際に、締付けられ
た巻き付けばね19は、ブロックに対して締付けられた
快適ばね12を介して、ベルト軸の逆回転を引起こす。
ルト帯引き出し又はベルト帯引込み範囲は、図2に示し
た位置に切換えレバー28の尖端を保持するカム31の
周の延びによって、構造的にあらかじめ与えられてい
る。
換えレバー28の尖端がカムの端部に達すると、尖端2
8は、これに作用する引っ張りばね35の作用を受け
て、歯セグメント27のカム31に続く溝30内に落込
むので、切換えレバー28の結合部32は、支持部29
の回りにおけるその揺動によって、図3に示した位置に
動かされ、かつ摺動体18を介して係止つめ17を、つ
め車14の外周に接触するように制御する。つめ車14
の外側歯部15は、つめ車14の外周に接触するように
制御された係止つめ17が、ベルト軸のそれ以上の回転
の際に、外側歯部15を越えてベルト帯引き出し方向に
離れるように配置されているので、まだつめ車14の固
定に至らず、したがってそれ以上のベルト帯引き出しの
間に、まだ快適ばねへの実際の切換えに至らず;この状
態において、システムの切換え準備だけが作成されてい
る。
への移行が行なわれると、その点において図3に示され
た位置に相応して、この時、つめ車は、ベルト帯引込み
方向に固定されており、したがってなお快適ばね12だ
けが有効であり、この快適ばねは、内側端部によってベ
ルト軸に吊されており、かつ外側端部13によって、快
適ばね12の外側端部13のために機能的にハウジング
締付け部として作用するつめ車14に固定されている。
ベルト帯引き出し又はベルト帯引込み運動の際に、切換
えレバー28の尖端が歯セグメント27の溝30内にお
いて案内されているかぎり、それにより快適ばね12だ
けが有効である。
至り、このベルト軸は、40:1の設定された大きな減
速比に基づいて、歯セグメント27のカム31を相応し
てゆっくりと切換えレバー28の先端に向かって回転さ
せるので、カム31は、切換えレバー28を図2に示さ
れた位置に押し、この位置において巻き付けばね19が
追加接続されている。
加的になおけん引レバー33が設けられており、このけ
ん引レバーは、保持アーム34によって、巻き付けばね
19によって作用を受けるベルト帯引き出し範囲の間に
おいて係止つめ17に接触して保持されるので、ベルト
軸及びつめ車14のこれに関連する回転の間に、つめ車
14の外側歯部15に対する係止つめ17のばたつきが
防止されている。快適範囲に達した後に、開始したベル
ト帯引込みとともにけん引レバー33は、その保持アー
む34によって係止つめ17との噛み合いから外れるの
で、この時、この係止つめは、前記のように切換えレバ
ー28によってつめ車14の外側歯部15に噛み合うよ
うに制御することができる。
図面に開示されたこの書類の対象の特徴は、個別的に及
び相互の任意の組合せにおいて、その種々の構成におい
て本発明を実現するために重要であることがある。
のばね側の略図である。
有する減速変速機の概略的な個別図である。
断した際の図2の対象を示す図である。
レバーを有するつめ車を示す個別図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 ハウジング部分とベルト帯を収容するベ
ルト軸との間において有効な巻き付けばねが設けられて
おり、かつつめ車を介してこれに対して直列に接続され
かつ巻き付けばねよりも弱く構成された快適ばねが設け
られており、その際、快適ばねが、その内側端部によっ
てベルト軸に、かつその外側端部によってつめ車に接続
され、かつ巻き付けばねが、その内側端部によってつめ
車に、かつ外側端部によってハウジング部分に接続され
ており、かつその際、ばねの制御のために、つめ車に作
用しかつ切換えを引起こす切換え装置によってつめ車に
噛み合った又はこれとの噛み合いから外れて保持された
係止つめが設けられており、かつその際、切換え装置
が、係止つめを制御する切換えレバーを動かすために、
互いに噛み合った複数の歯車からなる減速変速機を有
し、かつ切換え装置が、巻き付け過程の開始とともに初
めのベルト帯引き出しの後にベルト軸の回転速度に依存
して、巻き付けばねを遮断し、かつ快適ばねに切換え、
かつベルト軸の確定された回転速度の後にベルト帯引込
みの際に、巻き付けばねに戻される、ベルト巻き付けロ
ーラにおいて、切換えレバー(28)に作用する減速変
速機(23)の部分が、周範囲にわたって延びたカム
(31)を有しかつ切換えレバー(28)を直接制御す
る歯セグメント(27)として形成されており、かつ巻
き付けばね(19)を遮断するためにカム(31)の延
びによって定義された切換え点に達するまでに、ベルト
帯引き出しとともに始まるベルト軸の回転が、完全な1
回転より少ない歯セグメント(27)の回転を引起こす
ように、減速変速機(23)の減速比が構成されてお
り、かつ巻き付けばね(19)の作用を受けているベル
ト帯引き出し範囲が、切換えレバー(28)の所属の位
置により係止つめ(17)をつめ車(14)との噛み合
いから外して保持するカム(31)の延びによって決め
られていることを特徴とする、ベルト巻き付けローラ。 - 【請求項2】 カム(31)の延びの外及びベルト帯引
き出しの際の係止つめ(17)の噛み合いの外におい
て、係止つめ(17)が、つめ車(14)の外側歯部
(15)にわたって摺動し、かつ係止つめ(17)が、
巻き付け方向におけるベルト軸の逆回転によって初め
て、つめ車(14)を固定し、かつ快適ばね(12)に
切換えるように、つめ車(14)の外側歯部(15)が
配置されかつ構成されていることを特徴とする、請求項
1に記載のベルト巻き付けローラ。 - 【請求項3】 減速変速機(23)の減速比が、40:
1であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のベ
ルト巻き付けローラ。 - 【請求項4】 切換えレバー(28)に、巻き付けばね
(19)の遮断を引起こすその位置に向けて切換えレバ
ー(28)に初応力を与える引っ張りばねが作用するこ
とを特徴とする、請求項1ないし3の1つに記載のベル
ト巻き付けローラ。 - 【請求項5】 係止つめ(17)が、つめ車(14)の
外側歯部(15)との噛み合いの方向にばね負荷によっ
て作用を受けており、かつ切換えレバー(28)に作用
を及ぼす引っ張りばね(35)が、係止つめ(17)に
作用を及ぼすばね(36)よりも強く構成されているこ
とを特徴とする、請求項1ないし4の1つに記載のベル
ト巻き付けローラ。 - 【請求項6】 ベルト軸のベルト帯引き出し回転に摩擦
結合して追従しかつ巻き付けばね(19)の接続範囲の
間においてつめ車(14)との噛み合いから外して係止
つめ(17)を保持するけん引レバー(33)が設けら
れていることを特徴とする、請求項1ないし5の1つに
記載のベルト巻き付けローラ。
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