JP2001186205A - 通信装置、移動電話装置、発振信号生成装置、通信方法および発振信号生成方法 - Google Patents

通信装置、移動電話装置、発振信号生成装置、通信方法および発振信号生成方法

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JP2001186205A
JP2001186205A JP36881799A JP36881799A JP2001186205A JP 2001186205 A JP2001186205 A JP 2001186205A JP 36881799 A JP36881799 A JP 36881799A JP 36881799 A JP36881799 A JP 36881799A JP 2001186205 A JP2001186205 A JP 2001186205A
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signal
frequency
oscillation
tuning
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English (en)
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Hisafumi Terada
尚史 寺田
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Kenwood KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水晶発振器の経年変化に対応した周波数制御
を可能とする。 【解決手段】 平均化回路26は、周波数誤差検出器2
0により検出された周波数誤差が所定の範囲内となった
時点から、減算器22により生成されたチューニング信
号の平均化を開始し、これをCPU24に送る。CPU
24は、EEPROM25を書き換えて、平均化回路2
6により平均化されたチューニング信号を示す周波数デ
ータを記録して保持させる。EEPROM25に保持さ
れた周波数データは、次回の通信動作を開始する際に、
レジスタ23にセットされ、減算器22により初期のチ
ューニング信号が生成される。生成されたチューニング
信号は、D/A変換器21等を介して水晶発振器を備え
て周波数制御が可能な発振信号を生成するための発振回
路に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水晶発振器を用
いた発振信号生成装置およびこれを適用した通信装置に
係り、特に、周波数制御が可能な発振回路の周波数制御
を行って発振信号を生成する発振信号生成装置およびこ
れを適用した通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水晶板を電極に張り付けた、いわゆる、
水晶振動子を用いた発振回路は、コイルとコンデンサを
用いた発振回路(例えば、コルピッツ発振回路やハート
レー発振回路)に比べて発振周波数の安定性が非常に高
く、携帯電話やラジオ受信機等の無線通信装置における
局部発振信号生成器として利用されることが多い。この
ような局部発振信号生成器では、水晶振動子を用いた電
圧制御発振器であるVCXO(voltage controlled cry
stal oscillator)に印加する電圧を調整して局部発振
信号を生成し、送信信号や受信信号の周波数変換及び直
交変調や直交検波などを可能とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした水晶振動子を
用いた発振回路は、水晶の機械的共振を利用しているこ
とから、発振周波数の安定性が高いとはいえ、長期にわ
たり動作することで、発振特性に変化が生じることがあ
る。
【0004】このような発振特性の経年変化により、例
えば、無線通信装置で受信信号との同期を確立するまで
に要する時間が長くなるという問題があった。
【0005】この点、水晶板を精度よく作成して、経年
変化のない高精度な水晶発振器を用いることも考えられ
るが、このような高精度の水晶発振器は高価であり、携
帯電話のように一般的な無線通信装置に用いることは妥
当でない。
【0006】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
のであり、水晶発振器の発振特性の変化に対応して発振
周波数を制御することができる発振信号生成装置および
これを適用した移動電話装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点に係る通信装置は、通信信号
を受信する受信手段と、基準周波数信号を生成する基準
発振手段と、前記基準発振手段により生成された基準周
波数信号を参照し、前記受信手段により受信された通信
信号に同期した局部発振信号を生成する局発信号生成手
段と、前記局発信号生成手段から局部発振信号の供給を
受け、前記受信手段により受信された通信信号からベー
スバンド信号を復調する復調手段と、前記復調手段によ
り復調されたベースバンド信号に含まれる周波数誤差に
基づいて、次回の通信動作を開始する際に前記基準発振
手段により生成される基準周波数信号の発振周波数を制
御するための信号を生成して保持する周波数制御手段と
を備える、ことを特徴とする。
【0008】この発明によれば、復調手段により復調さ
れたベースバンド信号に含まれる周波数誤差に基づい
て、次回の通信動作を開始する際に生成される基準周波
数信号の発振周波数を制御するための信号を生成して保
持しておくことができる。これにより、水晶発振器等を
用いて基準周波数信号を生成する基準発振手段に経年変
化が生じても、それに対応して発振周波数を制御するこ
とができる。
【0009】前記周波数制御手段は、前記復調手段によ
り復調されたベースバンド信号に含まれる周波数誤差が
所定の範囲内となると、前記基準発振手段により生成さ
れる基準周波数信号の発振周波数を制御するための信号
を平均化する平均化手段と、前記平均化手段により平均
化された信号を、次回の通信動作を開始する際に前記基
準発振手段により生成される基準周波数信号の発振周波
数を制御するための信号として保持する信号保持手段と
を備えることが望ましい。これにより、基準発振手段の
経年変化に対応した適切な制御信号を生成して保持する
ことができる。
【0010】また、前記周波数制御手段は、前記復調手
段により復調されたベースバンド信号に含まれる周波数
誤差が所定の範囲内となると、前記復調手段により復調
されたベースバンド信号に含まれる周波数誤差を平均化
する平均化手段と、前記平均化手段により平均化された
周波数誤差に基づいて、次回の通信動作を開始する際に
前記基準発振手段により生成される基準周波数信号の発
振周波数を制御するための信号を生成する制御信号生成
手段と、前記制御信号生成手段により生成された信号を
記録して保持する信号保持手段とを備えてもよい。
【0011】前記周波数制御手段は、前記復調手段によ
り復調されたベースバンド信号に含まれる周波数誤差を
検出する誤差検出手段と、前記誤差検出手段により検出
された周波数誤差と前記信号保持手段に保持されている
信号に基づいて、前記基準発振手段が生成する基準周波
数信号の発振周波数を制御するための信号を生成して前
記基準発振手段に供給する制御信号供給手段とを備える
ことが望ましい。また、前記基準発振手段は、水晶発振
器を用いて基準周波数信号を生成することが望ましい。
さらに、前記受信手段は、無線で伝送された通信信号を
受信してもよい。
【0012】前記局発信号生成手段により生成された局
部発振信号の供給を受け、通信信号を生成して送信する
送信手段を備えてもよい。
【0013】また、この発明の第2の観点に係る移動電
話装置は、基地局から無線により送られた通信信号を受
信してベースバンド信号を復調する復調手段と、前記復
調手段により復調されたベースバンド信号に含まれる周
波数誤差を検出し、検出した周波数誤差に基づいて、前
記復調手段の復調動作を制御する復調制御手段とを備
え、前記復調手段は、局部発振信号を生成する局発信号
生成手段と、前記局発信号生成手段が局部発振信号を生
成する際に参照される基準信号を生成する基準信号生成
手段とを備え、前記復調制御手段は、前記基準信号生成
手段が生成する基準信号の周波数を制御するためのチュ
ーニング信号を生成するチューニング信号生成手段と、
周波数誤差が所定の範囲内となると、前記チューニング
信号生成手段により生成されたチューニング信号を平均
化する平均化手段と、前記平均化手段が平均化したチュ
ーニング信号を、次回の通信動作を開始する際に前記チ
ューニング信号生成手段が生成するチューニング信号の
初期値として記録するチューニング信号記録手段とを備
える、ことを特徴とする。
【0014】この発明によっても、復調手段により復調
されたベースバンド信号に含まれる周波数誤差に基づい
て、次回の通信動作を開始する際に生成される基準周波
数信号の発振周波数を制御するための信号を生成して保
持しておくことができる。これにより、基準信号生成手
段に経年変化が生じても、それに対応して発振周波数を
制御することができる。
【0015】前記チューニング信号生成手段は、前記復
調手段により復調されたベースバンド信号に含まれる周
波数誤差を検出する誤差検出手段と、前記誤差検出手段
により検出された周波数誤差と前記チューニング信号記
録手段に記録されているチューニング信号の初期値に基
づいて、チューニング信号を生成して前記基準信号生成
手段に供給する信号供給手段とを備えることが望まし
い。
【0016】前記基準信号生成手段は、チューニング信
号による周波数制御が可能な水晶発振器を用いて基準信
号を生成することが望ましい。
【0017】また、この発明の第3の観点に係る発振信
号生成装置は、チューニング信号による周波数制御が可
能な発振信号を生成する水晶発振器と、前記水晶発振器
により生成された発振信号と受信信号の周波数を比較し
て周波数誤差を検出し、当該周波数誤差に応じた誤差信
号を生成する周波数誤差検出器と、前記水晶発振器が生
成する発振信号の周波数を制御するためのチューニング
信号の初期値を記録する書換可能メモリと、前記書換可
能メモリに記録されているチューニング信号の初期値と
前記周波数誤差検出器が生成した誤差信号との差分から
チューニング信号を生成して前記水晶発振器に供給する
減算器と、前記減算器により生成されたチューニング信
号を平均化する平均化回路と、前記平均化回路により平
均化されたチューニング信号を、次回の起動時における
チューニング信号の初期値として前記書換可能メモリの
記録内容を書き換えて記録させるプロセッサとを備え
る、ことを特徴とする。
【0018】この発明によれば、水晶発振器により生成
された発振信号に含まれる周波数誤差に応じたチューニ
ング信号を生成して発振信号の周波数を制御すると共
に、チューニング信号を平均化し、これを次回の起動時
におけるチューニング信号の初期値として書換可能メモ
リの記録内容を書き換えて記録することができる。これ
により、水晶発振器の経年変化に対応した周波数制御が
可能となり、外部から受信した信号に素早く同期させる
ことができる。
【0019】前記平均化回路は、前記周波数誤差検出器
により検出された周波数誤差が所定の範囲内となった時
点から、前記減算器により生成されたチューニング信号
の平均化を開始することが望ましい。これにより、水晶
発振器の経年変化に対応した適切なチューニング信号を
生成し、書換可能メモリに記録して保持することができ
る。
【0020】また、この発明の第4の観点に係る通信方
法は、通信信号を受信する受信ステップと、水晶発振器
を用いて基準周波数信号を生成する基準発振ステップ
と、前記基準発振ステップにて生成した基準周波数信号
を参照し、前記受信ステップにて受信した通信信号に同
期した局部発振信号を生成する局発信号生成ステップ
と、前記局発信号生成ステップにて生成した局部発振信
号の供給を受け、前記受信ステップにて受信した通信信
号からベースバンド信号を復調する復調ステップと、前
記復調ステップにて復調したベースバンド信号に含まれ
る周波数誤差に基づいて、前記基準発振ステップにて生
成する基準周波数信号の周波数を調整するための信号を
生成して前記水晶発振器に供給すると共に、次回の通信
動作を開始する際に前記基準発振ステップにて生成する
基準周波数信号の発振周波数を制御するための信号を生
成して保持する周波数制御ステップとを備える、ことを
特徴とする。
【0021】この発明によれば、復調ステップにて復調
したベースバンド信号に含まれる周波数誤差に応じたチ
ューニング信号を生成して基準周波数信号の周波数を調
整すると共に、次回の通信動作を開始する際に生成する
基準周波数信号の発振周波数を制御するための信号を生
成して保持することができる。これにより、水晶発振器
の経年変化に対応した周波数制御が可能となり、外部か
らの通信信号に応じた同期を素早く確立することができ
る。
【0022】前記周波数制御ステップは、前記復調ステ
ップにて復調したベースバンド信号に含まれる周波数誤
差が所定の範囲内となると、前記基準発振ステップにて
生成する基準周波数信号の周波数を調整するための信号
を平均化する平均化ステップと、前記平均化ステップに
て平均化した信号を、次回の通信動作を開始する際に前
記基準発振ステップにて生成する基準周波数信号の発振
周波数を制御するための信号として保持する信号保持ス
テップとを備えることが望ましい。
【0023】また、この発明の第5の観点に係る発振信
号生成方法は、チューニング信号による周波数制御が可
能な水晶発振器が生成した発振信号と受信信号の周波数
を比較して周波数誤差を検出し、当該周波数誤差に応じ
た誤差信号を生成する周波数誤差検出ステップと、前記
水晶発振器が生成する発振信号の周波数を制御するため
のチューニング信号の初期値をメモリに保持する初期信
号保持ステップと、前記初期信号保持ステップにて保持
されているチューニング信号の初期値と前記周波数誤差
検出ステップにて生成した誤差信号との差分からチュー
ニング信号を生成する減算ステップと、前記減算ステッ
プにて生成したチューニング信号を平均化する平均化ス
テップと、前記平均化ステップにて平均化したチューニ
ング信号を、次回の起動時におけるチューニング信号の
初期値として前記メモリの記録内容を書き換えて記録さ
せる信号処理ステップとを備える、ことにより前記水晶
発振器の発振周波数を制御して発振信号を生成させるこ
とを特徴とする。
【0024】前記平均化ステップは、前記周波数誤差検
出ステップにて検出した周波数誤差が所定の範囲となっ
た時点から、前記減算ステップにて生成したチューニン
グ信号の平均化を開始することが望ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、この発
明の実施の形態に係る発振信号生成装置を適用した通信
装置の一例として、図1に示す移動電話装置100につ
いて詳細に説明する。
【0026】この移動電話装置100は、基地局等との
間で無線通信信号を送受信して通信を行うためのもので
あり、図1に示すように、アンテナ1と、デュプレクサ
2と、LNA(Low Noise Amplifier)3と、受信側B
PF(Band Pass Filter)4と、受信側ミキサ5と、受
信側AGCアンプ6と、直交検波器7と、受信側LPF
8と、PLLシンセサイザ9と、VCXO(Voltage Co
ntrolled crystal Oscillator)10と、チューニング
信号用LPF11と、送信側LPF12と、直交変調器
13と、送信側ミキサ14と、送信側BPF15と、送
信側AGCアンプ16と、HPA(High Power Amplifi
er)17と、コントローラ18とを備えている。
【0027】アンテナ1は、基地局等から送られた無線
通信信号を受信して受信信号としてデュプレクサ2に送
り、また、デュプレクサ2から受けた送信信号に応じた
無線通信信号を送出する。
【0028】デュプレクサ2は、アンテナ1にて送受信
される送信信号と受信信号とを分離および結合するため
の方向性結合器であり、アンテナ1から受けた受信信号
をLNA3に送り、HPA17から受けた送信信号をア
ンテナ1に送る。
【0029】LNA3は、デュプレクサ2から受けた受
信信号を無線周波数帯において増幅するための低雑音増
幅器であり、増幅した受信信号を受信側BPF4に送
る。
【0030】受信側BPF4は、LNA3から受けた受
信信号のうち所定の帯域だけを通過させる帯域制限フィ
ルタであり、フィルタリングした受信信号を受信側ミキ
サ5に送る。
【0031】受信側ミキサ5は、受信側BPF4から受
けた受信信号とPLLシンセサイザ9から受けた局部発
振信号とを掛け合わせて周波数を変換するためものであ
り、無線周波数帯の受信信号を中間周波数帯にダウンコ
ンバートする。受信側ミキサ5により周波数が変換され
た受信信号は、受信側AGCアンプ6に送られる。
【0032】受信側AGCアンプ6は、例えばCDMA
(Code Division Multiple Access)方式で要求される
広いダイナミックレンジをカバーするため、受信側ミキ
サ5から受けた受信信号を中間周波数帯において増幅す
る増幅器である。受信側AGCアンプ6は、コントロー
ラ18から受けた受信側AGC信号に応じた増幅率で受
信信号を増幅し、直交検波器7に送る。
【0033】直交検波器7は、受信側AGCアンプ6か
ら中間周波数帯の受信信号を受けて受信ベースバンド信
号を復調するためのものである。この際、直交検波器7
は、受信ベースバンド信号を復調するため、PLLシン
セサイザ9より局部発振信号の供給を受けて位相を調整
し、受信側AGCアンプ6から受けた受信信号と掛け合
わせる。直交検波器7は、復調した受信ベースバンド信
号を受信側LPF8に送る。
【0034】受信側LPF8は、直交検波器7から受け
た受信ベースバンド信号の高周波成分を除去して折り返
し成分を除去するための低域通過フィルタであり、フィ
ルタリングした受信ベースバンド信号をコントローラ1
8に送る。
【0035】PLLシンセサイザ9は、プリスケーラ、
プログラムカウンタ、位相比較器、VCO(Voltage Co
ntrolled Oscillator)等から構成されるPLL回路を
備えた局部発振信号生成回路である。PLLシンセサイ
ザ9は、VCXO10から供給される発振信号を基準信
号(参照信号)として参照し、コントローラ18による
設定に応じた周波数の局部発振信号を生成する。こうし
て、PLLシンセサイザ9は、受信信号に同期した局部
発振信号を生成する。PLLシンセサイザ9は、生成し
た局部発振信号を、受信側ミキサ5、直交検波器7、直
交変調器13および送信側ミキサ14に送る。
【0036】VCXO10は、水晶発振器を備え、電圧
による周波数制御が可能な発振回路であり、チューニン
グ信号用LPF11を介してコントローラ18から送ら
れたチューニング信号に対応する周波数の発振信号を生
成し、基準信号(参照信号)としてPLLシンセサイザ
9に供給する。
【0037】チューニング信号用LPF11は、コント
ローラ18からVCXO10に供給されるチューニング
信号の高周波成分を除去するための低域通過フィルタで
ある。
【0038】送信側LPF12は、コントローラ18か
ら受けた送信ベースバンド信号の高周波成分を除去する
ための低域通過フィルタであり、フィルタリングした送
信ベースバンド信号を直交変調器13に送る。
【0039】直交変調器13は、送信側LPF12から
受けた送信ベースバンド信号に従って、例えばQPSK
(Quadrature Phase Shift Keying)変調といった変調
を行って中間周波数帯の送信信号を生成するためのもの
である。この際、直交変調器13は、QPSK変調等の
変調を行うため、PLLシンセサイザ9より局部発振信
号の供給を受けて位相を調整し、送信側LPF12から
受けた送信ベースバンド信号と掛け合わせる。直交変調
器13は、生成した中間周波数帯の送信信号を送信側ミ
キサ14に送る。
【0040】送信側ミキサ14は、直交変調器13から
受けた送信信号とPLLシンセサイザ9から受けた局部
発振信号とを掛け合わせて周波数を変換するためのもの
であり、中間周波数帯の送信信号を無線周波数帯にアッ
プコンバートする。送信側ミキサ14により周波数が変
換された送信信号は、送信側BPF15に送られる。
【0041】送信側BPF15は、送信側ミキサ14か
ら受けた送信信号のうち所定の帯域だけを通過させる帯
域制限フィルタであり、フィルタリングした送信信号を
送信側AGCアンプ16に送る。
【0042】送信側AGCアンプ16は、送信側BPF
15から受けた送信信号を無線周波数帯において増幅す
る増幅器である。送信側AGCアンプ16は、コントロ
ーラ18から受けた送信側AGC信号に応じた増幅率で
送信信号を増幅し、HPA17に送る。
【0043】HPA17は、送信側AGCアンプ16か
ら受けた送信信号を、無線信号として基地局等の相手先
まで送達できるように、その信号電力を増大させるため
の増幅器である。HPA17は、増幅した送信信号をデ
ュプレクサ2に送る。
【0044】コントローラ18は、1チップのマイクロ
プロセッサ等から構成され、この移動電話装置100全
体の動作を制御するためのものである。例えば、コント
ローラ18は、受信側LPF8から受信ベースバンド信
号を受け、拡散コードとの相関演算等の処理を実行して
データ信号を復元し、図示せぬスピーカに音声信号を出
力させるための処理等を実行する。また、コントローラ
18は、図示せぬマイクロフォンより入力された音声信
号やデータ信号に応じた送信ベースバンド信号を生成し
て送信側LPF12に送る。この際、コントローラ18
は、受信側AGCアンプ6と送信側AGCアンプ16
に、それぞれ受信側AGC信号と送信側AGC信号を送
って増幅率を調整する。また、コントローラ18は、P
LLシンセサイザ9に分周比等を設定して局部発振信号
の発振周波数を制御する。
【0045】さらに、コントローラ18は、受信側LP
F8から受けた受信ベースバンド信号に基づいてVCX
O10が生成する発振信号の周波数を調整するためのチ
ューニング信号を生成する。コントローラ18は、この
チューニング信号を生成するため、図2に示すように、
A/D(Analog-to-Digital)変換器19と、周波数誤
差検出器20と、D/A(Digital-to-Analog)変換器
21と、減算器22と、レジスタ23と、CPU(Cent
ral Processing Unit)24と、EEPROM(Electro
nically Erasable and Programmable Read Only Memor
y)25と、平均化回路26とを備えている。
【0046】A/D変換器19は、受信側LPF8から
送られた受信ベースバンド信号をディジタル化して周波
数誤差検出器20に送る。
【0047】周波数誤差検出器20は、A/D変換器1
9によりディジタル化された受信ベースバンド信号に含
まれる周波数誤差を検出するためのものであり、検出し
た周波数誤差を示す誤差信号を生成して減算器22に送
る。
【0048】D/A変換器21は、減算器22から受け
たチューニング信号をアナログ化するためのものであ
り、アナログ化したチューニング信号をチューニング信
号用LPF11を通過させて周波数成分を調整した後、
VCXO10に供給する。
【0049】減算器22は、CPU24によりレジスタ
23に書き込まれた周波数データに応じた信号から、周
波数誤差検出器20より受けた誤差信号に示される周波
数誤差分だけ差し引いてチューニング信号を生成するた
めのものである。減算器22が生成するチューニング信
号は、例えば、VCXO10に印加する電圧の値を示す
ディジタルデータである。減算器22は、生成したチュ
ーニング信号をD/A変換器21と平均化回路26に送
る。
【0050】レジスタ23は、RAM(Random Access
Memory)等から構成され、CPU24により書き込まれ
た周波数データを保持し、周波数データに応じた信号を
減算器22に送る。
【0051】CPU24は、EEPROM25に記録さ
れている周波数データを読み出して、レジスタ23にセ
ットする。また、CPU24は、平均化回路26による
電圧の平均化により得られた値を取得し、取得した値に
応じたチューニング信号の初期値となる周波数データを
EEPROM25に記録する。
【0052】EEPROM25は、書き換え可能な不揮
発性メモリであり、VCXO10の周波数を制御するた
めのチューニング信号の初期値となる周波数データを書
き換え可能に記録して保持するためのものである。
【0053】平均化回路26は、減算器22により生成
されたチューニング信号に示される電圧の時間平均を求
めるためのものである。ここで、平均化回路26は、例
えば、基地局から送られる標準信号に対するVCXO1
0の発振信号の周波数精度が、所定の範囲内、例えば+
/−0.1ppmの範囲内となった時点からチューニン
グ信号に示される電圧の平均化を開始して、得られた値
をCPU24に通知する。すなわち、平均化回路26
は、PLLシンセサイザ9が生成する局部発振信号の周
波数精度が所定の範囲内となった時点から、減算器22
により生成されたチューニング信号の平均化を開始す
る。
【0054】次に、上記構成を有する移動電話装置10
0の動作を説明する。この移動電話装置100は、VC
XO10が生成する発振信号の周波数を制御するための
電圧を平均化した値を示すデータを記録して保持してお
き、AFC(自動周波数制御)を開始する際に、保持し
たデータを利用してVCXO10の発振周波数を制御す
ることで、素早く受信信号との同期を確立することがで
きる装置である。
【0055】この移動電話装置100は、通信信号を受
信する際には、アンテナ1が基地局等から送信された無
線通信信号を受信して受信信号とし、デュプレクサ2を
介してLNA3に送る。LNA3は、受信信号を無線周
波数帯で増幅して受信側BPF4に送り、帯域を制限す
る。受信側BPF4により帯域が制限された受信信号
は、受信側ミキサ5により中間周波数帯にダウンコンバ
ートされて受信側AGCアンプ6に送られる。
【0056】受信側AGCアンプ6は、コントローラ1
8から送られた受信側AGC信号に応じた増幅率で中間
周波数帯の受信信号を増幅し、直交検波器7に送る。直
交検波器7は、PLLシンセサイザ9から受けた局部発
振信号を利用して受信信号の直交検波を行ってベースバ
ンド信号を復調し、受信側LPF8を通して折り返し周
波数を除去してコントローラ18に送る。
【0057】一方、この移動電話装置100は、通信信
号を送信する際には、コントローラ18が図示せぬマイ
クロフォンから入力された音声信号やデータ信号に応じ
たベースバンド信号を生成し、送信側LPF12を介し
て直交変調器13に送る。
【0058】直交変調器13は、PLLシンセサイザ9
から受けた局部発振信号を利用してベースバンド信号に
応じた変調を行い、中間周波数帯の送信信号を生成す
る。直交変調器13により生成された送信信号は、送信
側ミキサ14により無線周波数帯にアップコンバートさ
れて送信側BPF15に送られて、その帯域が制限され
る。
【0059】送信側AGCアンプ16は、コントローラ
18から送られた送信側AGC信号に応じた増幅率で送
信信号を増幅してHPA17に送る。HPA17は、送
信信号の信号電力を増大させ、デュプレクサ2を介して
アンテナ1に供給する。アンテナ1は、送信信号を無線
通信信号として送出する。
【0060】ここで、移動体通信システムで用いられる
基地局にて生成される無線通信信号の周波数精度は、+
/−0.02ppmの範囲内にある。他方、移動局であ
る移動電話装置100では、ベースバンド信号に含まれ
る周波数誤差が、例えば+/−0.1ppmの範囲内と
なった後、受信動作や送信動作を開始する。
【0061】以下に、移動電話装置100が周波数誤差
を所定の範囲内とするための動作について説明する。こ
うした周波数誤差の除去は、AFCにより、VCXO1
0が生成する発振信号の周波数を制御することにより実
現される。
【0062】より具体的には、コントローラ18におい
て、A/D変換器19は、受信側LPF8から受けたベ
ースバンド信号をディジタル化して周波数誤差検出器2
0に送る。周波数誤差検出器20は、ベースバンド信号
に含まれる周波数誤差を検出して誤差信号を生成し、減
算器22に入力する。
【0063】一方、CPU24は、送受信動作、すなわ
ち通信動作の開始時に、EEPROM25に記録されて
いるチューニング信号の初期値をレジスタ23にセット
する。レジスタ23は、セットされたチューニング信号
の初期値を保持すると共に、減算器22に入力する。
【0064】減算器22は、周波数誤差検出器20から
受けた誤差信号とレジスタ23から受けたチューニング
信号の初期値との差分に応じたチューニング信号を生成
する。D/A変換器21は、減算器22が生成したチュ
ーニング信号をアナログ化して、チューニング信号用L
PF11を介して周波数成分を調整した後、VCXO1
0に供給する。これにより、コントローラ18は、VC
XO10が生成する発振信号の周波数を、ベースバンド
信号に含まれる周波数誤差に応じて変化させることがで
き、VCXO10の周波数制御が可能となる。
【0065】この際、コントローラ18は、周波数誤差
検出器20が検出した周波数誤差が+/−0.1ppm
の範囲内となると、減算器22が生成したチューニング
信号を平均化回路26により時間平均化してCPU24
に送る。すなわち、平均化回路26は、周波数誤差が所
定の範囲内となった時点から、チューニング信号の平均
化を開始し、平均化したチューニング信号をCPU24
に送る。CPU24は、EEPROM25に記録されて
いるチューニング信号の初期値を示す周波数データを書
き換えて、平均化回路26により平均化されたチューニ
ング信号を示す周波数データを記録して保持させる。
【0066】この後、送受信動作が終了しても、平均化
されたチューニング信号を示す周波数データは、EEP
ROM25に保持され、次回の送受信動作、すなわち通
信動作を開始するために周波数を調整する際に、VCX
O10に供給する初期のチューニング信号を生成するた
めのデータとしてレジスタ23にセットされる。これに
より、VCXO10が水晶発振器の経年変化により発振
特性(印加電圧と発振信号の周波数との対応関係)が変
化しても、AFCにより素早く一定周波数の発振信号を
生成することができ、受信信号との同期を確立するまで
の時間を短縮することができる。
【0067】以上説明したように、この発明によれば、
周波数の精度が所定の範囲内になった後、VCXO10
の発振周波数を制御するチューニング信号を平均化して
EEPROM25に記録しておき、次回の通信動作を開
始する際に、チューニング信号の初期値として利用する
ことができる。これにより、水晶発振器の経年変化によ
る発振特性の変化に関わらず、AFCにより素早く一定
周波数の発振信号を生成することができる。
【0068】上記実施の形態では、発振信号生成装置を
適用した移動電話装置100について説明したが、これ
に限定されず、水晶発振器が生成する発振信号を利用し
て通信のための同期制御を実行する任意の通信装置に適
用可能である。
【0069】また、上記実施の形態では、平均化回路2
6は減算器22が生成したチューニング信号を平均化し
てCPU24に通知するものとして説明したが、図3に
示すように、周波数誤差検出器20に結合し、周波数誤
差検出器20が生成した誤差信号を平均化するようにし
てもよい。この場合、CPU24は、次回の通信動作を
開始する際にレジスタ23にセットするチューニング信
号の初期値を、平均化回路26により平均化された誤差
信号から求めてEEPROM25に記録すればよい。
【0070】また、この発明は、移動電話装置100の
ような無線通信装置に限定されず、ケーブル等を介して
有線で通信信号を送受信する通信装置にも適用できるほ
か、ラジオ放送受信装置のように、受信のみを行う通信
装置にも適用することができる。
【0071】さらに、より一般的に、周波数誤差検出器
20は、図4に示すように、外部から入力される標準信
号とVCXO10により生成された発振信号の周波数差
を測定して誤差信号を生成するようにしてもよい。この
場合、平均化回路26は、VCXO10の発振信号と標
準信号の間の周波数誤差が所定の範囲内となった時点か
ら、減算器22により生成されたチューニング信号を平
均化する。CPU24は、平均化回路26により平均化
されたチューニング信号をEEPROM25に記録して
おき、次回の起動時にチューニング信号の初期値として
レジスタ23にセットすることで、VCXO10が生成
する発振信号を、外部から入力される標準信号に素早く
同期させることができる。
【0072】
【発明の効果】以上の説明のように、この発明は、周波
数誤差が所定の範囲内となった後、VCXOに供給する
チューニング信号を平均化してメモリに記録しておき、
次回の通信動作を開始する際に、チューニング信号を生
成するために利用することで、水晶発振器の経年変化に
対応して発振周波数を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る発振信号生成装置
を適用した無線通信装置の一例である移動電話装置の構
成を示す図である。
【図2】コントローラの構成を示す図である。
【図3】平均化回路の位置を変形した場合を説明するた
めのコントローラの構成を示す図である。
【図4】この発明の変形例を説明するための構成を示す
図である
【符号の説明】
1 アンテナ 2 デュプレクサ 3 LNA 4 受信側BPF 5 受信側ミキサ 6 受信側AGCアンプ 7 直交検波器 8 受信側LPF 9 PLLシンセサイザ 10 VCXO 11 チューニング信号用LPF 12 送信側LPF 13 直交変調器 14 送信側ミキサ 15 送信側BPF 16 送信側AGCアンプ 17 HPA 18 コントローラ 19 A/D変換器 20 周波数誤差検出器 21 D/A変換器 22 減算器 23 レジスタ 24 CPU 25 EEPROM 26 平均化回路
フロントページの続き Fターム(参考) 5J103 AA00 AA07 DA00 DA03 DA05 DA08 DA17 DA21 DA27 DA32 DA34 DA44 GA12 HC00 JA00 JA04 JA19 5K004 AA05 FA05 FJ01 FJ15 5K011 CA06 DA06 DA10 DA15 EA01 FA07 GA06 JA01 KA13 KA15 5K020 DD21 DD26 GG11 GG21 5K061 AA11 BB00 BB12 CC16 CC52 CC53 JJ05 JJ06 JJ07

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信信号を受信する受信手段と、 基準周波数信号を生成する基準発振手段と、 前記基準発振手段により生成された基準周波数信号を参
    照し、前記受信手段により受信された通信信号に同期し
    た局部発振信号を生成する局発信号生成手段と、 前記局発信号生成手段から局部発振信号の供給を受け、
    前記受信手段により受信された通信信号からベースバン
    ド信号を復調する復調手段と、 前記復調手段により復調されたベースバンド信号に含ま
    れる周波数誤差に基づいて、次回の通信動作を開始する
    際に前記基準発振手段により生成される基準周波数信号
    の発振周波数を制御するための信号を生成して保持する
    周波数制御手段とを備える、 ことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】前記周波数制御手段は、 前記復調手段により復調されたベースバンド信号に含ま
    れる周波数誤差が所定の範囲内となると、前記基準発振
    手段により生成される基準周波数信号の発振周波数を制
    御するための信号を平均化する平均化手段と、 前記平均化手段により平均化された信号を、次回の通信
    動作を開始する際に前記基準発振手段により生成される
    基準周波数信号の発振周波数を制御するための信号とし
    て保持する信号保持手段とを備える、 ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 【請求項3】前記周波数制御手段は、 前記復調手段により復調されたベースバンド信号に含ま
    れる周波数誤差が所定の範囲内となると、前記復調手段
    により復調されたベースバンド信号に含まれる周波数誤
    差を平均化する平均化手段と、 前記平均化手段により平均化された周波数誤差に基づい
    て、次回の通信動作を開始する際に前記基準発振手段に
    より生成される基準周波数信号の発振周波数を制御する
    ための信号を生成する制御信号生成手段と、 前記制御信号生成手段により生成された信号を記録して
    保持する信号保持手段とを備える、 ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. 【請求項4】前記周波数制御手段は、 前記復調手段により復調されたベースバンド信号に含ま
    れる周波数誤差を検出する誤差検出手段と、 前記誤差検出手段により検出された周波数誤差と前記信
    号保持手段に保持されている信号に基づいて、前記基準
    発振手段が生成する基準周波数信号の発振周波数を制御
    するための信号を生成して前記基準発振手段に供給する
    制御信号供給手段とを備える、 ことを特徴とする請求項2又は3に記載の通信装置。
  5. 【請求項5】前記基準発振手段は、水晶発振器を用いて
    基準周波数信号を生成する、 ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載
    の通信装置。
  6. 【請求項6】前記受信手段は、無線で伝送された通信信
    号を受信する、 ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載
    の通信装置。
  7. 【請求項7】前記局発信号生成手段により生成された局
    部発振信号の供給を受け、通信信号を生成して送信する
    送信手段を備える、 ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載
    の通信装置。
  8. 【請求項8】基地局から無線により送られた通信信号を
    受信してベースバンド信号を復調する復調手段と、 前記復調手段により復調されたベースバンド信号に含ま
    れる周波数誤差を検出し、検出した周波数誤差に基づい
    て、前記復調手段の復調動作を制御する復調制御手段と
    を備え、 前記復調手段は、 局部発振信号を生成する局発信号生成手段と、 前記局発信号生成手段が局部発振信号を生成する際に参
    照される基準信号を生成する基準信号生成手段とを備
    え、 前記復調制御手段は、 前記基準信号生成手段が生成する基準信号の周波数を制
    御するためのチューニング信号を生成するチューニング
    信号生成手段と、 前記復調手段により復調されたベースバンド信号に含ま
    れる周波数誤差が所定の範囲内となると、前記チューニ
    ング信号生成手段により生成されたチューニング信号を
    平均化する平均化手段と、 前記平均化手段が平均化したチューニング信号を、次回
    の通信動作を開始する際に前記チューニング信号生成手
    段が生成するチューニング信号の初期値として記録する
    チューニング信号記録手段とを備える、 ことを特徴とする移動電話装置。
  9. 【請求項9】前記チューニング信号生成手段は、 前記復調手段により復調されたベースバンド信号に含ま
    れる周波数誤差を検出する誤差検出手段と、 前記誤差検出手段により検出された周波数誤差と前記チ
    ューニング信号記録手段に記録されているチューニング
    信号の初期値に基づいて、チューニング信号を生成して
    前記基準信号生成手段に供給する信号供給手段とを備え
    る、 ことを特徴とする請求項8に記載の移動電話装置。
  10. 【請求項10】前記基準信号生成手段は、チューニング
    信号による周波数制御が可能な水晶発振器を用いて基準
    信号を生成する、 ことを特徴とする請求項8又は9に記載の移動電話装
    置。
  11. 【請求項11】チューニング信号による周波数制御が可
    能な発振信号を生成する水晶発振器と、 前記水晶発振器により生成された発振信号と受信信号の
    周波数を比較して周波数誤差を検出し、当該周波数誤差
    に応じた誤差信号を生成する周波数誤差検出器と、 前記水晶発振器が生成する発振信号の周波数を制御する
    ためのチューニング信号の初期値を記録する書換可能メ
    モリと、 前記書換可能メモリに記録されているチューニング信号
    の初期値と前記周波数誤差検出器が生成した誤差信号と
    の差分からチューニング信号を生成して前記水晶発振器
    に供給する減算器と、 前記減算器により生成されたチューニング信号を平均化
    する平均化回路と、 前記平均化回路により平均化されたチューニング信号
    を、次回の起動時におけるチューニング信号の初期値と
    して前記書換可能メモリの記録内容を書き換えて記録さ
    せるプロセッサとを備える、 ことを特徴とする発振信号生成装置。
  12. 【請求項12】前記平均化回路は、前記周波数誤差検出
    器により検出された周波数誤差が所定の範囲内となった
    時点から、前記減算器により生成されたチューニング信
    号の平均化を開始する、 ことを特徴とする請求項11に記載の発振信号生成装
    置。
  13. 【請求項13】通信信号を受信する受信ステップと、 水晶発振器を用いて基準周波数信号を生成する基準発振
    ステップと、 前記基準発振ステップにて生成した基準周波数信号を参
    照し、前記受信ステップにて受信した通信信号に同期し
    た局部発振信号を生成する局発信号生成ステップと、 前記局発信号生成ステップにて生成した局部発振信号の
    供給を受け、前記受信ステップにて受信した通信信号か
    らベースバンド信号を復調する復調ステップと、 前記復調ステップにて復調したベースバンド信号に含ま
    れる周波数誤差に基づいて、前記基準発振ステップにて
    生成する基準周波数信号の周波数を調整するための信号
    を生成して前記水晶発振器に供給すると共に、次回の通
    信動作を開始する際に前記基準発振ステップにて生成す
    る基準周波数信号の発振周波数を制御するための信号を
    生成して保持する周波数制御ステップとを備える、 ことを特徴とする通信方法。
  14. 【請求項14】前記周波数制御ステップは、 前記復調ステップにて復調したベースバンド信号に含ま
    れる周波数誤差が所定の範囲内となると、前記基準発振
    ステップにて生成する基準周波数信号の周波数を調整す
    るための信号を平均化する平均化ステップと、 前記平均化ステップにて平均化した信号を、次回の通信
    動作を開始する際に前記基準発振ステップにて生成する
    基準周波数信号の発振周波数を制御するための信号とし
    て保持する信号保持ステップとを備える、 ことを特徴とする請求項13に記載の通信方法。
  15. 【請求項15】チューニング信号による周波数制御が可
    能な水晶発振器が生成した発振信号と受信信号の周波数
    を比較して周波数誤差を検出し、当該周波数誤差に応じ
    た誤差信号を生成する周波数誤差検出ステップと、 前記水晶発振器が生成する発振信号の周波数を制御する
    ためのチューニング信号の初期値をメモリに保持する初
    期信号保持ステップと、 前記初期信号保持ステップにて保持されているチューニ
    ング信号の初期値と前記周波数誤差検出ステップにて生
    成した誤差信号との差分からチューニング信号を生成す
    る減算ステップと、 前記減算ステップにて生成したチューニング信号を平均
    化する平均化ステップと、 前記平均化ステップにて平均化したチューニング信号
    を、次回の起動時におけるチューニング信号の初期値と
    して前記メモリの記録内容を書き換えて記録させる信号
    処理ステップとを備える、 ことにより前記水晶発振器の発振周波数を制御して発振
    信号を生成させる発振信号生成方法。
  16. 【請求項16】前記平均化ステップは、前記周波数誤差
    検出ステップにて検出した周波数誤差が所定の範囲とな
    った時点から、前記減算ステップにて生成したチューニ
    ング信号の平均化を開始する、 ことを特徴とする請求項15に記載の発振信号生成方
    法。
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