JP2001185973A - フィルタ - Google Patents

フィルタ

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JP2001185973A
JP2001185973A JP2000323133A JP2000323133A JP2001185973A JP 2001185973 A JP2001185973 A JP 2001185973A JP 2000323133 A JP2000323133 A JP 2000323133A JP 2000323133 A JP2000323133 A JP 2000323133A JP 2001185973 A JP2001185973 A JP 2001185973A
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JP2000323133A
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Shinya Nakai
信也 中井
Tokumasa Ishitobi
徳昌 石飛
Kenji Endo
謙二 遠藤
Shigemitsu Tomaki
重光 戸蒔
Hideo Kato
秀生 加藤
Hironori Sakaki
浩徳 榊
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Original Assignee
TDK Corp
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルタの特性調整作業を容易化し、かつ、高
速化する。 【解決手段】共振回路Z1、Z2のそれぞれは、一つの
基体10によって一体化され、電気的に互いに結合され
ている。共振回路Z1、Z2のそれぞれは、第1の端子
T11、T21と、第2の端子T12、T22と、トリ
ミング電極11、11とを有している。第2の端子T1
2、T22は、共振回路Z1、Z2の両端のうち、アー
スされる第1の端子T11、T21とは反対側の他端に
接続され、かつ、基体10の外面に導出されている。ト
リミング電極11、11は共振回路Z1、Z2の一部を
構成し、基体10にトリミング可能に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯電話またはコード
レスホン等の移動通信機器に使用されるにフィルタに関
する。
【0002】
【従来の技術】この種のフィルタとしては、同軸誘電体
共振器を用いたものと、積層型フィルタとが知られてい
る。同軸誘電体共振器を用いたフィルタは、個別に製作
された同軸誘電体共振器の各々について周波数調整を行
なった後、この調整済の同軸誘電体共振器を組立てて、
必要な周波数特性を有するフィルタを得ることができ
る。このようなフィルタの有する問題点の一つは、全体
形状が大型化する傾向にあるということである。
【0003】積層型フィルタは、例えば特開平6ー20
9201号公報に開示されているように、一つの基体に
複数の共振回路を形成した構造を有する。共振回路のそ
れぞれは電気的に互いに結合されている。この積層型フ
ィルタは、小形化に適している。積層型フィルタは、周
波数特性の調整のために、外部から面積の削減の可能な
トリミング電極を有する。このトリミング電極を、レー
ザ、サンドブラストまたはその他のトリミング手段を用
いて削減することにより、周波数特性を調整する。周波
数特性の調整に当っては、入力端及び出力端にネットワ
ークアナライザ等の測定器を接続し、フィルタ全体とし
ての通過特性及び反射特性を測定しながら、トリミング
装置を用いてトリミング電極を削減する。適用できるト
リミング技術については、例えば特開平3ー71710
号が開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、積層型
フィルタの周波数特性調整に当り、従来は、複数備えら
れる共振回路のそれぞれを独立させることなく、フィル
タ全体としての通過特性及び反射特性を測定しながら、
トリミング装置を用いてトリミング電極を削減する方法
をとっていたため、ある共振回路の共振特性を考慮して
定められたトリミング位置や量が、調整対象となってい
ない他の共振回路の共振特性により変化してしまう。ト
リミング作業に伴うこのような共振回路間の相互作用の
ために、周波数特性調整作業に長時間を費やさざるを得
ない。
【0005】本発明の課題は、フィルタの特性調整作業
を容易化し、かつ、高速化し得る特性調整方法を提供す
ることである。
【0006】本発明のもう一つの課題は、上述したフィ
ルタの特性調整方法の実施に使用するのに好適なフィル
タを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係るフィルタの特性調整方法は、複数の
共振回路を有するフィルタの特性を調整するにあたり、
フィルタとして、前記複数の共振回路のそれぞれが、電
気的に互いに結合され、可変インピーダンス素子を少な
くも1つ有し、前記共振回路の両端のうち、アース端と
は反対側の他端に接続された第2の端子を有するタイプ
のものを用いる。
【0008】そして、前記共振回路の一つにおいて、前
記第2の端子に特性測定装置を接続すると共に、前記ア
ース端をアースする。また、前記共振回路の一つとは異
なる他の共振回路において、前記第2の端子及び前記ア
ース端をアースする。この状態で、前記共振回路の一つ
に含まれる前記可変インピーダンス素子を調整し、前記
共振回路の一つの特性を調整する。
【0009】通常は、上述のようにして、前記共振回路
の一つの特性調整が終った後、前記他の共振回路の特性
調整を行なう。
【0010】本発明に係るフィルタは、複数の共振回路
を有する。前記複数の共振回路のそれぞれは、一つの基
体によって一体化され、電気的に互いに結合されてい
て、第1の端子と、第2の端子と、トリミング電極とを
有している。前記第2の端子は、前記共振回路の両端の
うち、アースされる前記第1の端子とは反対側の他端に
接続され、かつ、前記基体の外面に導出されている。前
記トリミング電極は前記共振回路の一部を構成し、前記
基体にトリミング可能に設けられている。
【0011】通常は、前記基体は、誘電体層を含んでお
り、前記共振回路のそれぞれは、前記誘電体層を回路の
一要素とする。このような場合、前記共振回路のそれぞ
れは、前記可変インピーダンス素子となる少なくとも一
つのキャパシタを含んでいる。前記キャパシタは、前記
誘電体層を容量層とし、前記トリミング電極となるキャ
パシタ電極を有する。
【0012】前記共振回路のそれぞれは、前記基体上に
併設され、それぞれの前記トリミング電極が、前記基体
のほぼ同一面に形成され、かつ、互いに連続する導体で
構成されていることもある。
【0013】更に、前記共振回路のそれぞれは、インダ
クタを含み、前記インダクタは前記基体の内部に埋設さ
れた導体を含むこともある。このような構造をとる場
合、前記インダクタの前記導体は、前記第2の端子を含
むことがある。
【0014】
【作用】本発明に係るフィルタの特性調整方法は次のよ
うに実行される。まず、フィルタに含まれる複数の共振
回路の一つにおいて、第2の端子に特性測定装置を接続
すると共に、アース端子をアースする。また、共振回路
の一つとは異なる他の共振回路において、第2の端子、
及び、共振回路の両者に備えられたアース端子をアース
する。そして、この状態で、共振回路の一つに含まれる
可変インピーダンス素子を調整し、共振回路の一つの特
性を調整する。この調整方法によれば、共振回路の一つ
のトリミング電極をトリミングし、共振回路の一つの特
性を調整している間、他の共振回路は、第2の端子及び
アース端子となる第1の端子によってアースに短絡され
る。従って、特性調整作業に付されている共振回路の一
つが、その作業中に他の共振回路の影響を受けることが
ない。このため、共振回路の一つの特性調整作業が極め
て容易になる。
【0015】共振回路の一つの特性調整が終った後、他
の共振回路の特性調整を行なう。この場合も、特性調整
作業に付されている他の共振回路が、その作業中に、調
整の終わった共振回路の影響を受けることがない。
【0016】特性調整後のフィルタ全体としての特性
は、調整後の共振回路の特性を重ね合せた特性となるこ
とは自明である。フィルタには、共振回路を構成する素
子以外の他のインピーダンス素子、例えば結合用インピ
ーダンス素子等が備えられており、特性調整作業中はこ
の結合用インピーダンス素子が測定回路に含まれる。但
し、フィルタとして重要な共振周波数や、反共振周波数
を定める主要部分は共振回路であって、結合用インピー
ダンス素子等はこれらの特性にはそれ程影響を与えな
い。
【0017】本発明に係るフィルタにおいて、複数の共
振回路は一つの基体によって一体化されているから、従
来の同軸誘電体共振器と異なって、積層化等の技術の適
用によって小形化を図ることができる。複数の共振回路
のそれぞれは、電気的に互いに結合されているから、複
数の共振回路の特性に基づくフィルタ特性を得ることが
できる。このような特性は、バンドパスフィルタを構成
するのに適している。
【0018】共振回路のそれぞれに備えられた第2の端
子は、共振回路の両端のうち、アースと接続される第1
の端子とは反対側の他端に接続され、かつ、基体の外面
に導出されているから、上述したフィルタの特性調整方
法を実施する場合に、第2の端子を測定装置に接続する
と共に、アースすることができ、それによって上述した
本発明に係るフィルタの特性調整方法を、容易に実施す
ることができる。
【0019】共振回路のそれぞれに備えられたトリミン
グ電極は、共振回路の一部を構成し、基体にトリミング
可能に設けられているから、基体の外部からトリミング
電極の面積を削減することにより、共振回路の特性を調
整することができる。
【0020】
【実施例】図1は本発明に係るフィルタの特性調整方法
を示す電気回路図の一例である。本発明に係るフィルタ
の特性調整方法は、複数の共振回路Z1、Z2を有する
フィルタ1を用いて実行される。フィルタ1に含まれる
複数の共振回路Z1、Z2のそれぞれは、電気的に互い
に結合されている。図示のインピーダンス素子Z3は共
振回路Z1、Z2を結合する結合素子を示している。フ
ィルタ1に含まれる複数の共振回路Z1、Z2のうち、
共振回路Z1は、少なくとも1つの可変インピーダンス
素子Z12を有すると共に、共振回路Z1の両端のう
ち、第1の端子T11とは反対側の他端に接続された第
2の端子T12を有する。もう1つの共振回路Z2も、
少なくとも1つの可変インピーダンス素子Z22を有す
ると共に、共振回路Z2の両端のうち、第1の端子T2
1とは反対側の他端に接続された第2の端子T22を有
する。図1の実施例では、結合用インピーダンス素子Z
3と、共振回路Z1及びZ2の第2の端子T12、T2
2の引き出し端との間に、インピーダンス素子Z13、
Z23がそれぞれ接続されている。結合用インピーダン
ス素子Z3と、インピーダンス素子Z13との接続点は
入力端子INに接続され、結合用インピーダンス素子Z
3と、インピーダンス素子Z23との接続点は、出力端
子OUTに接続されている。
【0021】そして、共振回路Z1において、第2の端
子T12に ネットワークアナライザ等の特性測定装置
2を接続すると共に、第1の端子T11をアースする。
また、共振回路Z2において、第2の端子T22及び第
1の端子T21をアースする。この状態で、共振回路Z
1に含まれる可変インピーダンス素子Z12の回路定数
を調整し、共振回路Z1の特性を調整する。例えば共振
回路Z1の調整前の周波数ー反射特性S11が図3に示
すようなものであり、共振周波数fr1が目標とする周
波数f01よりりも低い場合、共振回路Z1の可変イン
ピーダンス素子Z12の回路定数値を調整し、それによ
って、共振回路Z1の調整後の共振周波数を得ようとす
る周波数f01に調整する(図4)。可変インピーダン
ス素子Z12の回路定数値は、調整後は固定した値に保
たれる。
【0022】この調整方法によれば、共振回路Z1の特
性を調整している間、共振回路Z2は、アースされた第
2の端子T22及び第1の端子T21によって短絡され
る。従って、特性調整作業に付されている共振回路Z1
が、その作業中に共振回路Z2の影響を受けることがな
い。このため、共振回路Z1の特性調整作業が極めて容
易になる。
【0023】共振回路Z1の特性調整が終った後、共振
回路Z2の特性調整を、同様にして行なう。図2は共振
回路Z2の特性調整を行なうための電気回路図である。
図2に示すように、共振回路Z2において、第2の端子
T22に特性測定装置2を接続すると共に、第1の端子
T21をアースする。また、共振回路Z1において、第
2の端子T12及び第1の端子T11をアースする。こ
の状態で、共振回路Z2に含まれる可変インピーダンス
素子Z22の回路定数値を調整し、共振回路Z2の特性
を調整する。この場合も、特性調整作業に付されている
共振回路Z2が、その作業中に共振回路Z1の影響を受
けることがない。
【0024】特性調整後のフィルタ全体としての特性
は、調整後の共振回路Z1、Z2の特性を重ね合せた特
性となることは自明である。図5は調整後の共振回路Z
1、Z2の特性を重ね合せた周波数ー挿入損失特性の一
例を示している。そのようにフィルタには、共振回路Z
1、Z2を構成するインピーダンス素子Z11、Z1
2、Z21及びZ22の外に、他のインピーダンス素子
Z13、Z23、Z3が備えられており、特性調整作業
中にこれらのインピーダンス素子が測定回路に含まれ
る。但し、フィルタとして重要な共振周波数や、反共振
周波数を定める主要部分は共振回路Z1、Z2であっ
て、結合用インピーダンス素子Z3等はこれらの特性に
はそれ程影響を与えない。
【0025】図6及び図7は更に具体的な回路構成のフ
ィルタを用いた本発明に係るフィルタの特性調整方法を
示す電気回路図である。図において、図1及び図2に図
示された構成部分と同様の構成部分については、同様の
参照符号を付してある。共振回路Z1は、可変インピー
ダンス素子Z12がキャパシタで構成され、インピーダ
ンス素子Z11がインダクタで構成されている。従っ
て、共振回路Z1はLC共振回路を構成している。共振
回路Z2は、可変インピーダンス素子Z22がキャパシ
タで構成され、インピーダンス素子Z21がインダクタ
で構成されている。従って、共振回路Z2もLC共振回
路を構成している。インピーダンス素子Z13、Z23
及びZ3はキャパシタで構成されている。
【0026】共振回路Z1は、第1の端子T11とは反
対側の他端に接続された第2の端子T12を有する。共
振回路Z2も、第1の端子T21とは反対側の他端に接
続された第2の端子T22を有する。
【0027】図8は図6及び図7に図示されたフィルタ
の好ましい具体例を示す斜視図である。図6及び図7に
図示された共振回路Z1、Z2は、図8においては外部
から見えないけれども、基体10で一体化されている。
このような構造であると、従来の同軸誘電体共振器を複
数個組立て使用する場合と異なって、積層化等の技術の
適用によって小形化を図ることができる。
【0028】共振回路Z1の第2の端子T12は、基体
10の外面に導出されている。従って、上述したフィル
タの特性調整方法を実施する場合に、第2の端子T12
を測定装置に接続し、またはアースすることができ、そ
れによって上述した本発明に係るフィルタの特性調整方
法を、容易に実施することができる。
【0029】共振回路Z1に備えられたトリミング電極
11は、共振回路Z1の一部を構成し、基体10にトリ
ミング可能に設けられている。従って、基体10の外部
からトリミング電極11の面積を削減することにより、
共振回路Z1の特性を調整することができる。
【0030】共振回路Z2においても、その第2の端子
T22が基体10の外面に導出されている。また、トリ
ミング電極11は共振回路Z2の一部を構成し、基体1
0にトリミング可能に設けられている。従って、共振回
路Z2についても、共振回路Z1の場合と同様の作用効
果が得られる。
【0031】実施例において、共振回路Z1、Z2のそ
れぞれのトリミング電極11、11は、基体10の同一
表面面に形成され、かつ、互いに連続する導体で構成さ
れている次に図9乃至図11を参照し、図8に示された
フィルタの内部電極構造を説明する。図9は図8に示し
たフィルタの内部電極構造を示す斜視図、図10は図8
のA10ーA10線を通る断面図、図11は図8のA1
1ーA11線を通る断面図である。基体10はそのほぼ
全体がセラミック誘電体によって構成されている。従っ
て、共振回路Z1、Z2のそれぞれは、基体10によっ
て構成される誘電体層を回路の一要素とする。
【0032】可変インピーダンス素子Z12となるキャ
パシタは、トリミング電極11と、基体10の内部に、
トリミング電極11に対して誘電体層101を隔てて埋
設された導体12とによって構成されている。可変イン
ピーダンス素子Z22となるキャパシタは、トリミング
電極11と、トリミング電極11に対して誘電体層10
2を隔て、基体10の内部に埋設された導体13とによ
って構成されている。トリミング電極11は、基体10
の一側面に設けられたアース導体14に連続している。
アース導体14は、第1の端子T11及びT21を構成
する。アース導体14は、更に、一側面から、トリミン
グ電極11と対向するように連続するように形成された
導体部15を有する。アース導体14の形成された一側
面と対向する他側面の表面には、第2の端子T12及び
T22が形成されている。
【0033】インピーダンス素子Z11となるインダク
タは、基体10の内部に埋設された導体16によって構
成されている。導体16の一端は一側面に設けられたア
ース導体14に連続し、他端が第2の端子T12に連続
している。
【0034】インピーダンス素子Z21となるインダク
タは、基体10の内部に埋設された導体17によって構
成されている。導体17の一端は一側面に設けられたア
ース導体14に連続し、他端が第2の端子T22に連続
している。
【0035】インピーダンス素子Z13となるキャパシ
タは、導体12と誘電体層103を隔てて対向する導体
18によって構成されている。インピーダンス素子Z2
3となるキャパシタは、導体13と誘電体層104を隔
てて対向する導体19によって構成されている。
【0036】インピーダンス素子Z3となるキャパシタ
は、導体18及び19と、誘電体層105及び106を
隔てて対向する導体20とによって構成されている。
【0037】図12は図8〜図11に示したフィルタを
用いた本発明に係る特性調整方法を示す斜視図である。
第2の端子T12を、ケーブル21等の配線を用いて、
特性測定装置2に接続すると共に、第2の端子T22を
配線22を用いてアースする。この状態で、レーザまた
はサンドブラスト等のトリミング装置23を用い、トリ
ミング電極11をトリミングする。これにより、共振回
路Z1の特性が調整される。この後、同様のトリミング
による特性調整作業を、共振回路Z2についても行な
う。
【0038】図13は上述の調整作業が終了した後のフ
ィルタの外観斜視図を示し、図14は図13に示したフ
ィルタの内部電極構造を示す図である。これらの図から
明らかなように、導体12及び導体13と対向すべきト
リミング電極11の面積が削減110、120されてい
る。これにより、共振回路Z1及びZ2において、可変
インピーダンス素子Z12及びZ22を構成するキャパ
シタの容量値が小さくなる方向に調整され、共振特性が
調整される。トリミング形状は任意であり、図示の形状
に限らない。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、次の
ような効果を得ることができる。 (a)特性調整作業を容易化し、かつ、高速化し得るフ
ィルタの特性調整方法を提供できる。 (b)上述したフィルタの特性調整方法の実施に使用す
るのに好適なフィルタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルタの特性調整方法を示す電
気回路図である。
【図2】本発明に係るフィルタの特性調整方法を示す電
気回路図である。
【図3】本発明に係るフィルタの特性調整方法を実行す
る前の共振回路の周波数ー反射特性を示す図である。
【図4】本発明に係るフィルタの特性調整方法を実行し
た後の共振回路の周波数ー反射特性を示す図である。
【図5】本発明に係るフィルタ調整方法によって得られ
た周波数ー挿入損失特性の一例を示す図である。
【図6】更に具体的な回路構成のフィルタを用いた本発
明に係るフィルタの特性調整方法を示す電気回路図であ
る。
【図7】更に具体的な回路構成のフィルタを用いた本発
明に係るフィルタの特性調整方法を示す電気回路図であ
る。
【図8】図6及び図7に図示されたフィルタの好ましい
具体例を示す斜視図である。
【図9】図8に示したフィルタの内部電極構造を示す斜
視図である。
【図10】図8のA10ーA10線を通る断面図であ
る。
【図11】図8のA11ーA11線を通る断面図であ
る。
【図12】図8〜図11に示したフィルタを用いた本発
明に係る特性調整方法を示す斜視図である。
【図13】フィルタ特性調整作業が終了した後のフィル
タの外観斜視図である。
【図14】図13に示したフィルタの内部電極構造を示
す図である。
【符号の説明】
1 フィルタ 2 特性測定装置 T12 第2の端子 T22 第2の端子 Z1、Z2 共振回路 Z12、Z22 可変インピーダンス素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01P 1/205 H01F 15/00 D // H01G 4/30 301 H01G 4/40 321A (72)発明者 遠藤 謙二 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 戸蒔 重光 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 加藤 秀生 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 榊 浩徳 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の共振回路を有するフィルタであっ
    て、 前記複数の共振回路のそれぞれは、一つの基体によって
    一体化され、電気的に互いに結合されていて、第1の端
    子と、第2の端子と、トリミング電極とを有しており、 前記第2の端子は、前記共振回路の両端のうち、アース
    される前記第1の端子とは反対側の他端に接続され、か
    つ、前記基体の外面に導出されており、前記トリミング
    電極は前記共振回路の一部を構成し、前記基体にトリミ
    ング可能に設けられているフィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたフィルタであっ
    て、 前記基体は、誘電体層を含んでおり、 前記共振回路のそれぞれは、前記誘電体層を回路の一要
    素とするフィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載されたフィルタであっ
    て、 前記共振回路のそれぞれは、前記可変インピーダンス素
    子となる少なくとも一つのキャパシタを含んでおり、 前記キャパシタは、前記誘電体層を容量層とし、前記ト
    リミング電極となるキャパシタ電極を有するフィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載されたフィルタであっ
    て、 前記共振回路のそれぞれは、前記基体上に併設され、そ
    れぞれの前記トリミング電極が、前記基体のほぼ同一面
    に形成され、かつ、互いに連続する導体で構成されてい
    るフィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載されたフィルタであっ
    て、 前記共振回路のそれぞれは、インダクタを含み、前記イ
    ンダクタは前記基体の内部に埋設された導体を含むフィ
    ルタ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載されたフィルタであっ
    て、 前記インダクタの前記導体は、前記第2の端子を含むフ
    ィルタ。
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