JP2001185873A - 手で取外し可能なバック・カバーを含む、容積の小さい機器用のケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間部品と、この中間部品の下に付けられた
取外し可能なバック・カバーとを含む、容積の小さい機
器、特に時計用のケースを提供すること。 【解決手段】 時計ケースは、中間部品（２）および取
外し可能なバック・カバー（３）を含む。バック・カバ
ー（３）は、少なくとも１つのレール（５）によって中
間部品の下に保持され、このレールは、中間部品（２）
に作製された溝（９）に滑り込むように配置された第１
の部分（７）と、バック・カバー（３）の縁（１３）を
押さえつけるように配置された第２の部分（１１）とを
有している。使用者は、道具を使用することなくこのレ
ールを取り外し、バック・カバーを取り除いて、仕掛け
に動力を供給する電池を交換することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、中間部品と、この
中間部品の下に付けられた取外し可能なバック・カバー
とを含む、容積の小さい機器、特に時計用のケースに関
する。

【０００２】

【従来の技術】このタイプのケースは腕時計を覆うため
に一般的に使用されている。バック・カバーはねじで取
り付けてもスナップ嵌合してもよく、バック・カバーと
中間部品との間に挟まれた封止用ガスケットがあっても
よい。以下に例として挙げる２つのデザインで明らかな
ように、このタイプのバック・カバーは、特殊な道具を
使用して所定位置に設置し、または取り外すことができ
るだけであり、これらの操作は一般に時計メーカーで行
われる。

【０００３】スイス特許第２５１４４７号は、中間部品
の下にスナップ嵌合されたバック・カバーを開示してい
る。ケースは、中間部品用ベゼル、中間部品に自由に取
り付けられたケース・フレーム、ヒールが中間部品用ベ
ゼルの内縁とケース・フレームとの間に締め付けられて
いるガラス、およびバック・カバーを含む。バック・カ
バーは、２つのレバーによって中間部品に自由に取り付
けられ、ケース・フレームの底面に裏張りされた圧縮性
の封止用ガスケットに押し付けられている。これらのレ
バーのそれぞれは、中間部品のラグを支える両側のそれ
ぞれの内側に位置付けられた縁の上を回転する。

【０００４】スイス特許第３２９６２５号は、ねじシス
テムを用いて中間部品の下に付けられたバック・カバー
を示す。この時計はガラスを含み、外側に向かって曲げ
られたガラスの縁がケース・リングによってガスケット
に押し付けられており、このケース・リングでガラスの
縁が支えられている。ケース内にケース・リングを保持
するため、かつケースによって縁に圧力がかけられるよ
うに、輪郭が中間部品のように長方形であるバック・カ
バーを中間部品の底面開口内に取り付け、このバック・
カバーはその外面上に環状のハウジングを有しており、
その外壁は開口の側部に対して接線方向に向いてこれら
の正接位置で開いている。このハウジング内には、外側
にねじ山が付けられたラウンド・リングが配置されてお
り、このリングは前述の正接位置で中間部品にねじ込め
られている。切欠きによって、このリングをねじ込める
ことおよび緩めることが容易になる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記簡単に記述したデ
ザインのタイプでは、今日まで知られているその他全て
のデザインの場合と同様に、時計を作動させるために時
計に電池が取り付けられている場合には電池の寿命が終
わりになったらその電池を交換するために使用者がその
時計を業者に渡すしかない。

【０００６】この欠点を克服するために、あるケースの
バック・カバーには、このバック・カバーにねじで取り
付けられまたは差込み取付け具で固定されたキャップか
らなる電池用ハッチを取り付けることが事実行われてお
り、このキャップには、例えばＳｗａｔｃｈ（登録商
標）時計で実施されているように、使用者がコインを用
いて自分で開けることができるようなねじスロットが設
けられている。

【０００７】しかしこの解決策は、ページャ・ウォッ
チ、またはＧＰＳシステムを備える時計に見られるよう
に、直径が大きい電池またはその他の電源には適してい
ないとであろう。また、少なくとも２個の電池を含む特
定の時計にも適さないと考えられる。したがって容積の
小さいこのタイプの機器では、交換しなければならない
電池に自由に手が届くようにするために、バック・カバ
ー全体を取り外すことが可能な解決策を見出すことが必
要であるが、そのように自由に手が届くようにする方法
は、使用者が実施できるように簡単なままでなければな
らず、どのような道具も使用する必要がないものでなけ
ればならない。

【０００８】このタイプの機器（例えばページャやＧＰ
Ｓ）では、システムの電力消費が高いために電源をしば
しば交換しなければならないことにも留意されたい。し
たがって電池の交換は、素早く、かつ予備の電池を自分
で持っている使用者自身によって行うことができなけれ
ばならない。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この問題を克服するため
に、本発明は、少なくとも１つのレールによって中間部
品の下に保持されたバック・カバーを提案する。このレ
ールは、中間部品に作製された溝の内部に滑り込むよう
に配置された細長い第１の部分と、前記第１の部分が前
記溝の内部に導入されて前記バック・カバーを前記中間
部品の下に固定するときに、バック・カバーの縁を押さ
えつけるように配置された細長い第２の部分とを有す
る。

【００１０】本発明の特徴および利点は、添付図面の参
照がなされ、かつ本発明のいくつかの有利な実施形態で
あって、例示を目的とするものでありこの例に限定する
ものではない実施形態を与える以下の記述から明らかに
されよう。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１の斜視図は、本発明による時
計ケース１であって、その最も発展した状態にあるもの
を示す。この図は、腕輪のストランドを取り付けるため
に使用することになる様々なホーン３０が一体化された
中間部品２を示している。この中間部品の内部には、時
計の仕掛けと、それに付随する可能性のある全ての構成
部品、例えばページャやＧＰＳ電子構成配置、１個また
は２個の電池の形の電源などが配置されている。中間部
品２の下には、取外し可能なバック・カバー３が取り付
けられている。必要ならば、中間部品２とバック・カバ
ー３の間に封止用ガスケット４（図２および図３参照）
を挟み込む。

【００１２】図１に示すように本発明のケースは、バッ
ク・カバー３の両側に位置付けられた２つのレール５お
よび６によって、バック・カバー３が中間部品２の下に
保持されることを特徴とする。図１の線ＩＩ−ＩＩに沿
った断面を示す図２で明らかなように、レール５は、中
間部品２に作製されたハウジングまたは溝９に滑り込む
ように配置された細長い第１の部分７を有する。レール
５は、前記細長い第１の部分７が前記ハウジングまたは
溝９に導入されるとき、バック・カバー３の縁１３を押
さえつけるように配置された細長い第２の部分１１も有
する。図２は、レール５と同様の方法で構成されたレー
ル６も示している。したがってレール６は、中間部品２
に作製されたハウジングまたは溝１０内に滑り込むよう
に配置された細長い第１の部分８を有している。レール
６は、その第１の部分８がハウジングまたは溝１０に導
入されるとき、バック・カバー３の縁１４を押さえつけ
るように配置された細長い第２の部分１２も有してい
る。したがってレール５および６が所定位置にあると
き、バック・カバー３は中間部品２の下に固定されるこ
とが理解されよう。

【００１３】図２および図３に示すケース１を完成させ
るために、中間部品２はその上部でベゼル３１を支えて
おり、このベゼル３１の下にはガラス３２が取り付けら
れている。ベゼル３１とガラス３２の間の封止は、封止
用ガスケット３３によって確実に行われる。ベゼル３１
と中間部品２の間の封止は、封止用ガスケット３４によ
って確実に行われる。

【００１４】本発明はここで止めてもよく、中間部品２
の下にバック・カバー３を固定するためには２つのレー
ル５および６を単に配置することだけで十分である。こ
の場合バック・カバー３を取り外すために、使用者はレ
ール５および６をそのそれぞれのハウジングから滑らせ
て、バック・カバー３を外すことができる。この取外し
を容易にするために、各レールの端部に突起部を設ける
ことができる（図面には示さない）。ケースを閉じるた
めには、バック・カバー３を中間部品２の下にあてがっ
て、まずレール５の第１の部分７をその溝９の内部に滑
り込ませ、次いでこのレールの第２の部分１１をバック
・カバー３の縁１３にかかるようにし、次いでレール６
の第１の部分８をその溝１０の内部に滑り込ませ、次い
でこのレールの第２の部分をバック・カバー３の縁１４
にもたせかけるようにする。これまで説明してきたケー
スでは、レールは互いに独立しており、必ずしも互いに
平行ではないことに留意されたい。

【００１５】しかし、図１、３、４、および５に示すよ
うに、横材１５によって２つのレール５および６を接合
することが有用で、便利であると考えられる。横材１５
は、平行に配置されたレール５および６と共に、図１お
よび図４にはっきりと見られる参照符号１６が付された
Ｕ字形体を形成する。このＵ字形体１６には、一方では
緩めるのがより難しい単一の固着部品を有し、他方で
は、レール５および６をそのそれぞれのハウジング９お
よび１０から同時に手で取り外してそれによって中間部
品２からバック・カバー３を分離するための把持手段１
７を有すると便利である。次に、把持手段の例について
記述する。

【００１６】図１および図３に把持手段１７を示す。横
材１５には隆起部１８が設けられ、バック・カバー３に
は、隆起部１８と向かい合うくぼみまたはスロット１９
が設けられている。Ｕ字形体１６を取り外すため、指の
爪の先端が隆起部１８にかかるまでその爪をくぼみ１９
に滑り込ませる。隆起部１８にかかっている指の爪によ
って力（矢印Ａ）が加えられ、それによって中間部品２
から横材１５を解放し（矢印Ｂ）、レール５および６を
それらのハウジングから取り外すという効果がある。

【００１７】図４は、ケースを閉じるために行われる操
作を示す。まず中間部品２の下に、矢印Ｃの方向でバッ
ク・カバー３をあてがうことから始める。横材１５を押
すことによって、レール５および６の端部をそのハウジ
ング内に導入し、かつ矢印Ｄの方向でそのハウジングの
底部に滑らせる間、封止用ガスケット４をわずかに押し
つぶすために、ある力がバック・カバー３上に維持され
る。

【００１８】隆起部１８の相手側部品としての役目を果
たし、かつバック・カバー３に関してある一定の対称性
を確実にするために、バック・カバーに第２の隆起部３
５を取り付ける（図１および図３）。

【００１９】所定位置にあり、かつ上述したように、Ｕ
字形体１６は、例えば横材１５に設けられる把持手段の
前に現れる物体が原因となる不用意な外れを防止するよ
うにはなっていない。これを避けるため、バック・カバ
ー３には図５に示す切欠き２０が形成されている。この
切欠き２０は、横材１５上に配置されたロック片２１を
収容することができる。このロック片は、横材１５に対
して十分な弾性を有しており、ロック片がその傾斜面３
６を介してバック・カバー３の縁３７に接触するとき
に、ロック片の先端が切欠き２０に入るまで曲がるよう
になっている。ロック片を解放するためには、傾斜面３
６上で指の爪を作用させてロック片を曲げることのみが
必要であり、それによってＵ字形体１６の全てが解放さ
れる。

【００２０】図６の断面図は、本発明の実施形態による
時計ケース１であって、その最も簡単な状態にあるもの
を示す。ここでバック・カバー３は、単一のレール５に
よって中間部品２の下に保持されており、このレール５
は、忘れないでもらいたいが、中間部品２に作製された
溝９の内部に滑り込むように配置された細長い第１の部
分７と、バック・カバー３の縁１３を押さえつけるよう
に配置された細長い第２の部分１１とを有している。こ
のケースでは、図６の右の部分で明らかにされるよう
に、バック・カバー３の他方の縁４５の末端が点状にな
って、中間部品２に配置された溝９内に収納されるよう
に配置されている。中間部品２の下にバック・カバー３
を付けるためには、とがらせた縁４５をある角度で溝９
に導入することから始める。次いでバック・カバー３を
中間部品２の下に折り曲げ、レール５を導入することに
よってバック・カバー３を固定する。

【００２１】本発明の最も簡単な状態にあろうと（図
６）その最も発展した状態にあろうと（図２）、レール
５、６はＺ型の断面を有し、細長い第１の部分７は溝９
に滑り込む第１の長方形のヒールを含み、細長い第２の
部分１１は、その上面４０がバック・カバー３の縁１３
にもたせかけられている第２の長方形のヒールを含む
（図６を参照）。

【００２２】本発明は、この断面に限定されず、例えば
図７に示すような別のプロフィルをとってもよい。ここ
で、レール５の細長い第１の部分７は、溝９に滑り込む
長方形のヒールを含み、レール５の細長い第２の部分１
１は、バック・カバー３の縁１３にもたせかけられるよ
うに配置された傾斜面４１を有するコーナを含み、この
縁にはテーパがつけられている。

【００２３】以下の記述の中で、図１から図７を参照し
ながら先に述べたものと同一の要素には同じ参照数字を
付して表す。これらの要素の詳細な説明については、先
の記述の中の対応する節を参照されたい。

【００２４】図８の斜視図は、腕輪のストランドを取り
付ける役割をするいくつかのホーン３０を持った時計ケ
ース１の中間部品２を示す。図４に示す変形例につい
て、ケース１を閉じるために行われる操作では、まずバ
ック・カバー４６を、矢印Ｅの方向で、中間部品２の下
にあてがうことが必要である。バック・カバー４６に、
ある力を作用させて、封止用ガスケット４８を押しつぶ
し、前記バック・カバー４６が中間部品２の下に適切に
あてがわれるのを確実にする。次いでレール５および６
の端部をそのそれぞれのハウジング９および１０に導入
し、それらを矢印Ｆの方向で、ハウジング９および１０
の底部に滑らせる。

【００２５】図８に示す変形例によれば、レール５およ
び６は保持プレート５０によって互いに接続されている
が、この保持プレート５０は、レール５および６がそれ
らのハウジング９および１０に滑り込むときにケース１
のバック・カバー４６を押さえつけるものである。より
精密には、かつ以前述べたように、レール５および６の
それぞれは、縦部分７および８をそれぞれ有し、中間部
品２に作製されたハウジングまたは溝９および１０に滑
り込むことができるように配置されている。したがって
レール５および６が所定位置にあるとき、バック・カバ
ー４６は中間部品２の下に固定され、保持プレート５０
によってこの中間部品２に押しつけられる。

【００２６】保持プレート５０には多数の利点がある。
まず、保持プレート５０は、緩みにくい単一の小片を構
成する。また、以下に記述する、溝９および１０からレ
ール５および６を取り外すための把持手段５２も有す
る。この保持プレート５０によってバック・カバー４６
の表面のほとんど全体が覆われると、保持プレート５０
は、バック・カバー４６に引っかき傷がつかないよう
に、またはバック・カバー４６がその他の外部からの作
用を受けないように保護する。最後に、以前述べたＵ字
形体１６に関しては、保持プレート５０によって、レー
ル５および６と共に形成するアセンブリに、改善された
剛さが与えられる。

【００２７】バック・カバー４６を取り外すため、使用
者は、レール５および６を、中間部品２に作製されたそ
れらのハウジング９および１０から滑らせなければなら
ない。その後、バック・カバー４６を取り外すことがで
きる。この操作を容易にするために、中間部品２（図９
から図１１に概略的に示す）はその両側にある横方向の
縁５４上に２つの対称的な溝５６を有し、これらがケー
ス１の底部に向かって開いている。バック・カバー４６
を中間部品２の下に固定するとき、このバック・カバー
４６は、その向かい合う縁５８によって２つの溝５６の
１つを覆う。次いでレール５および６の１つの端部は、
バック・カバー４６で覆われた溝５６に滑り込ませてこ
のレール５または６をレバー・アームのように使用する
ことのみ必要であり、それによって、中間部品２から前
記バック・カバー４６を外す。当然ながらこの例は、純
粋に例示を目的として与えられたものであり、中間部品
２は、バック・カバー４６を取り外すことができるよう
に底部に向かって開いている単一の溝５６のみ含むこと
ができる。保持プレート５０は隆起部を有することがで
き、閉じた位置ではその隆起部が向かい合う溝５６を塞
ぎ、時計の美的外観を実質的に改善するものであること
が有利である。

【００２８】図１２および図１３に時計ケース１のバッ
ク・カバー４６を示し、図１４および図１５に前記バッ
ク・カバー４６の保持プレート５０に関して把持手段５
２を示す。保持プレート５０はつまみ６０を有し、その
上面には隆起部６２が設けられている。２つのレール５
および６をハウジング９および１０の底部に滑らせると
き、隆起部６２は、その隆起部６２と向かい合ってバッ
ク・カバー４６の外面上に設けられる溝６４にスナップ
嵌合される。

【００２９】保持プレート５０を取り外すため、バック
・カバーにはくぼみ６６がなければならない。このとき
使用者は指の爪をくぼみ６６に滑り込ませ、指の爪の先
端が保持プレート５０のつまみ６０をわずかに持ち上げ
て溝６４から隆起部６２が解放されるようにする。同じ
動きで使用者は保持プレート５０を押し戻すが、これは
レール５および６をそのハウジング９および１０から取
り外す効果がある。

【００３０】レール５および６がハウジング９および１
０を通るときにつまみ６０の隆起部６２の通過を容易に
するため、バック・カバー４６は、傾斜面を有してその
上を隆起部６２が滑ることができる面取り部６８を含
む。

【００３１】これまで述べてきた本発明は、使用者がど
のような道具も使用することなく、容積の小さい機器
に、所定位置に設置しまたは取り外すことができるバッ
ク・カバーを設けることができることを示す。したがっ
て電池をしばしば交換しなければならない場合、使用者
は専門家に助けを請う必要がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるケースの斜視底面図であり、その
最も発展した状態を示す図である。

【図２】図１の線ＩＩ−ＩＩに沿ったケースの断面図で
ある。

【図３】図１の線ＩＩＩ−ＩＩＩに沿ったケースの断面
図である。

【図４】本発明によるケースの、中間部品の背面を塞ぐ
部品の拡大斜視図である。

【図５】ケースのバック・カバーを中間部品上へとブロ
ックするための、可能なシステムを示す図である。

【図６】その最も簡単な状態にある、本発明によるケー
スの部分断面図である。

【図７】図２に示す構成の変形例を示す部分断面図であ
る。

【図８】本発明によるケースの、中間部品の背面を塞ぐ
部品の代替例の、斜視分解図である。

【図９】単純化された中間部品の底面図である。

【図１０】図９の線Ｘ−Ｘに沿った断面図である。

【図１１】図９の線ＸＩ−ＸＩに沿った断面図である。

【図１２】ケースのバック・カバーの底面図である。

【図１３】図１２の線ＸＩＩＩ−ＸＩＩＩに沿った断面
図である。

【図１４】バック・カバーをケースに留めるためのプレ
ートの上面図である。

【図１５】図１４の線ＸＶ−ＸＶに沿った断面図であ
る。

【図１６】時計の中間部品と、その背面を塞ぐ部品とに
よって形成されたアセンブリの断面図である。

【符号の説明】

１ ケース ２ 中間部品 ３ バック・カバー ４ 封止用ガスケット ５ レール ６ レール ７ 細長い第１の部分 ８ 細長い第１の部分 ９ 溝、ハウジング １０ 溝、ハウジング １１ 細長い第２の部分 １２ 細長い第２の部分 １３ 縁 １４ 縁 １５ 横材 １６ Ｕ字形体 １７ 把持手段 １８ 隆起部 １９ くぼみ ２０ 切欠き

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中間部品（２）と、前記中間部品の下に
   付けられた取外し可能なバック・カバー（３、４６）と
   を含む、容積の小さい機器、特に時計用のケース（１）
   であって、前記バック・カバーが少なくとも１つのレー
   ル（５）によって前記中間部品の下に保持され、このレ
   ールが、中間部品（２）に作製された溝（９）に滑り込
   むように配置された細長い第１の部分（７）と、前記中
   間部品の下に前記バック・カバーを固定させるために前
   記第１の部分が前記溝の内部に導入されるとき、バック
   ・カバー（３）の縁（１３）を押さえつけるように配置
   された細長い第２の部分（１１）とを有することを特徴
   とするケース。
2. 【請求項２】 封止用ガスケット（４）が、中間部品
   （２）とバック・カバー（３）の間に挿入されることを
   特徴とする請求項１に記載のケース。
3. 【請求項３】 レール（５）がＺ型の断面を有し、細長
   い第１の部分（７）が、溝（９）に滑り込む第１の長方
   形のヒールを含み、細長い第２の部分（１１）が、その
   上面（４０）がバック・カバー（３）の縁（１３）にも
   たせかけられている第２の長方形のヒールを含むことを
   特徴とする請求項１に記載のケース。
4. 【請求項４】 レール（５）の細長い第１の部分（７）
   が、溝（９）に滑り込む長方形のヒールを含み、レール
   （５）の細長い第２の部分（１１）が、バック・カバー
   （３）の縁（１３）にもたせかけられるように配置され
   た傾斜面（４１）を有するコーナを含み、この縁にテー
   パが付けられていることを特徴とする請求項１に記載の
   ケース。
5. 【請求項５】 バック・カバー（３）が、当該バック・
   カバーの両側に位置付けられている２つのレール（５、
   ６）によって中間部品（２）の下に保持され、これらの
   レールのそれぞれが、中間部品（２）に作製された個別
   の溝（９、１０）に滑り込むように配置された細長い第
   １の部分（７、８）と、バック・カバー（３）の個別の
   縁（１３、１４）を押さえつけるように配置された細長
   い第２の部分（１１、１２）とを有することを特徴とす
   る請求項１に記載のケース。
6. 【請求項６】 ２つのレール（５、６）が平行に配置さ
   れ、それらが横材（１５）により接合されてＵ字形体
   （１６）を形成することを特徴とする請求項５に記載の
   ケース。
7. 【請求項７】 レールをそのそれぞれのハウジング
   （９、１０）から手で取り外すための把持手段（１７）
   が横材（１５）に取り付けられ、それによって中間部品
   （２）からバック・カバー（３）を分離することを特徴
   とする請求項６に記載のケース。
8. 【請求項８】 横材（１５）に隆起部（１８）を設け、
   バック・カバー（３）に前記隆起部と向かい合うくぼみ
   （１９）を設けて、Ｕ字形体（１６）を指の爪によって
   取り外すことができるようにしたことを特徴とする請求
   項７に記載のケース。
9. 【請求項９】 横材（１５）上に配置されたロック片
   （２１）を収容することが可能な切欠き（２０）をバッ
   ク・カバー（３）に設けて、Ｕ字形体（１６）が所定位
   置にあるときに中間部品（２）の下に前記バック・カバ
   ーをブロックすることを特徴とする請求項６に記載のケ
   ース。
10. 【請求項１０】 ２つのレール（５、６）が互いに平行
    に配置され、レール（５、６）がそのそれぞれのハウジ
    ング（９、１０）に滑り込むときに、ケース（１）のバ
    ック・カバー（４６）を押さえつける保持プレート（５
    ０）によって接合されることを特徴とする請求項５に記
    載のケース。
11. 【請求項１１】 保持プレート（５０）が、レール
    （５、６）をそのそれぞれのハウジング（９、１０）か
    ら手で取り外すための把持手段（５２）を有し、それに
    よって中間部品（２）からバック・カバー（４６）を分
    離することを特徴とする請求項１０に記載のケース。
12. 【請求項１２】 保持プレート（５０）が、隆起部（６
    ２）が設けられたつまみ（６０）を含み、バック・カバ
    ー（６２）には、隆起部（６２）を収容することができ
    る溝（６４）が設けられることを特徴とする請求項１１
    に記載のケース。
13. 【請求項１３】 保持プレート（５０）を指の爪により
    取り外すことができるように、バック・カバー（４６）
    にはつまみ（６０）と向かい合うくぼみ（６６）が設け
    られることを特徴とする請求項１２に記載のケース。
14. 【請求項１４】 レール（５、６）がそのそれぞれのハ
    ウジング（９、１０）を貫通するときに隆起部（６２）
    の通過を容易にするために、バック・カバー（４６）
    が、隆起部（６２）がその上を滑ることができる傾斜面
    を有する面取り部（６８）を含むことを特徴とする請求
    項１２または１３に記載のケース。