JP2001185263A - ヒートシールコネクタ及び電気回路の接続構造 - Google Patents

ヒートシールコネクタ及び電気回路の接続構造

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JP2001185263A
JP2001185263A JP36553999A JP36553999A JP2001185263A JP 2001185263 A JP2001185263 A JP 2001185263A JP 36553999 A JP36553999 A JP 36553999A JP 36553999 A JP36553999 A JP 36553999A JP 2001185263 A JP2001185263 A JP 2001185263A
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connection
connecting terminal
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Kazuyoshi Yoshida
一義 吉田
Satoshi Odajima
智 小田嶋
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性粒子が複数の配線パターンを短絡した
り、電気的な接続の不安定化を招くことがなく、配線パ
ターンの細密化を図ることのできる安価なヒートシール
コネクタ及び電気回路の接続構造を提供する。 【解決手段】 絶縁性を有する可撓性基材1の少なくと
も片面である表面に、導電性の金属層からなる所定の配
線パターン2を奥方向に所定のピッチで並設してその両
端部をそれぞれ表示体10や基板12の被接続端子部1
1に接着する接続端子部3とし、各接続端子部3の接続
面であるマット面4に多数の突起6をめっきして突設す
るとともに、両端部における複数の接続端子部3のマッ
ト面4には表示体10や基板12の被接続端子部11に
接着する絶縁性のヒートシール接着剤7を層状に塗布
し、複数の配線パターン2の略中央における非接続部分
には絶縁レジスト層8を積層形成する。導電性粒子13
を省略するので、配線パターン2の接続端子部3間に導
電性粒子13の介在することがない。よって、配線パタ
ーン2間の絶縁抵抗を保持でき、導電性粒子13による
複数の接続端子部3の短絡を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
パネルやプラズマディスプレイパネル等からなる表示体
と、この表示体用の駆動回路を実装した回路基板との間
の電気的な接続等に利用されるヒートシールコネクタ及
び電気回路の接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイパネル(以下、LCD
という)やプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと
いう)等からなる表示体と、この表示体用の駆動回路を
実装したプリント基板(以下、PCBという)やフレキシ
ブルプリント基板(以下、FPCという)等からなる基板
との電気的な接続、あるいはPCBとFPCとの電気的
な接続には、ヒートシールコネクタが使用される。この
ヒートシールコネクタは、図6や図7に示すタイプがあ
る。図6に示すヒートシールコネクタは、絶縁性の可撓
性基材1の表面に、所定の配線パターン2がスクリーン
印刷法やエッチング法等により並設され、この複数の配
線パターン2の端部における接続端子部3の接続面に
は、ヒートシール接着剤7中に導電性粒子13を分散さ
せた異方導電手段である異方導電接着剤14が塗布され
るとともに、複数の配線パターン2の非接続部分には絶
縁レジスト層8が積層形成されており、異方導電接着剤
14に表示体10が接着される。
【0003】また、図7のヒートシールコネクタは、絶
縁性の可撓性基材1の表面に、導電性粒子13を予め分
散固定した所定の配線パターン2が並べてスクリーン印
刷され、この複数の配線パターン2の端部における接続
端子部3の接続面にはヒートシール接着剤7が塗布され
ている。導電性粒子13とヒートシール接着剤7とは、
異方導電手段である異方導電接着剤14を形成し、この
異方導電接着剤14に表示体10が接着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のヒートシールコ
ネクタは、以上のように構成されているが、いずれのタ
イプにも以下の問題がある。先ず、図6のヒートシール
コネクタの場合には、ヒートシール接着剤7に導電性粒
子13を分散させるので、接続端子部3の接続面だけで
はなく、図の奥方向に隣接する配線パターン2の接続端
子部3間にも導電性粒子13が介在し、この介在する導
電性粒子13が複数の接続端子部3を短絡するという問
題がある。この問題を解消するには、導電性粒子13の
混合量を減少させれば良いが、そうすると、電気的な接
続を得るための導電性粒子13も減少し、電気的な接続
の不安定化を招くこととなる。また、導電性粒子13の
表面は通常貴金属めっきされているので、非常に高価で
あり、複数の配線パターン2間に同じ量の導電性粒子1
3を無意味に介在させると、コストが実に高くなるとい
う問題がある。
【0005】次に、図7のヒートシールコネクタの場
合、導電性粒子13を分散させた所定の配線パターン2
がスクリーン印刷されるので、上記問題を解消すること
ができるものの、配線パターン2の細密化に応じて狭い
開口のスクリーン版を使用しなければならないので、開
口が狭くなるにしたがい、導電性粒子13の通過が困難
となり、印刷性が低下して収率が悪化し、配線パターン
2の断線を招くという問題がある。したがって、スクリ
ーン印刷では、配線パターン2の形成ピッチを0.10
mm以下にしたいという近年の要求には到底応えること
ができない。
【0006】本発明は、上記問題に鑑みなされたもの
で、導電性粒子が複数の配線パターンを短絡したり、電
気的な接続の不安定化を招くことがなく、配線パターン
の細密化を図ることのできる安価なヒートシールコネク
タ及び電気回路の接続構造を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決する方法について検討した結果、導電性粒子を用
いることなく、配線パターンの接続端子部の接続面にめ
っきによる突起を形成することにより、複数の配線パタ
ーン間の絶縁性と回路部品との確実な接続を確保できる
ことを見い出し、その構成、接続構造、製造方法につい
て鋭意研究を続け、本発明を完成させた。すなわち、請
求項1記載の発明においては、上記課題を達成するた
め、絶縁性の可撓性基材の少なくとも片面に金属層から
なる配線パターンを並べ設けるとともに、回路部品に接
続する接続端子部を有するものであって、少なくとも上
記接続端子部の上記回路部品に接続する接続面に、金属
被膜を有する複数の突起を設け、少なくとも該接続端子
部の接続面に該回路部品に接着するヒートシール接着剤
を塗布したことを特徴としている。また、請求項2記載
の発明においては、上記課題を達成するため、請求項1
記載のヒートシールコネクタの少なくとも一端部側にお
ける複数の接続端子部の接続面に、上記回路部品を上記
ヒートシール接着剤を介して電気的に接続したことを特
徴としている。
【0008】ここで、特許請求の範囲における配線パタ
ーンは、可撓性基材の少なくとも片面に設ければ良く、
スルーホール等により可撓性基材の両面にそれぞれ設け
ることもできる。回路部品には、少なくとも携帯電話や
OA機器等に使用されるLCD、PDP、PCB、FP
C等が含まれる。また、複数の突起は、金属蒸着膜やめ
っき等によれば良いが、これらのうちでもめっきが好ま
しい。ヒートシール接着剤は、少なくとも接続端子部に
塗布されれば良く、複数の配線パターンにおける複数の
接続端子部以外の部分等に塗布されるものでも良い。
【0009】本発明によれば、導電性粒子を省略するの
で、隣り合う配線パターン間に導電性粒子が存在した
り、電気的な接続が導電性粒子の混合量に影響されるこ
とがない。また、可撓性基材に配線パターンをスクリー
ン印刷する場合でも、スクリーン版の開口に対する導電
性粒子の通過を考慮する必要がない。さらに、各接続端
子部と複数の突起とが別体ではなく、一体構造なので、
接続抵抗値が低くなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明すると、本実施形態におけるヒー
トシールコネクタは、図1ないし図4に示すように、絶
縁性を有する可撓性基材1の少なくとも片面である表面
に、導電性の金属層からなる所定の配線パターン2を図
の奥方向に所定のピッチで並設してその左右両端部をそ
れぞれ表示体10や基板12の被接続端子部11に接着
する接続端子部3とし、各接続端子部3の接続面である
マット面4に多数の突起6をめっきして突設するととも
に、少なくとも両端部における複数の接続端子部3のマ
ット面4には表示体10の被接続端子部11に接着する
絶縁性のヒートシール接着剤7を層状に塗布し、複数の
配線パターン2の略中央における非接続部分には絶縁レ
ジスト層8を積層形成するようにしている。
【0011】可撓性基材1の材質としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリイ
ミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネー
ト、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリエーテルサルフォン等があげられる。こ
の可撓性基材1は、厚さ10〜100μmの断面帯状に
成形される。
【0012】複数の配線パターン2は、必要に応じ、可
撓性基材1の表面に直接塗布されたり、接着剤等のコー
ト層を介して設けられる。この複数の配線パターン2を
並設する方法としては、有機バインダに0.01〜10
μm程度の粒径を有する銀粉、銅粉等の導電性付与剤を
混合した導電ペーストをスクリーン印刷等でパターン形
成する方法、銅やステンレス等の金属箔を可撓性基材1
の表面に貼着し、エッチング等で複数の配線パターン2
を形成する方法(サブトラクティブ法)、可撓性基材1上
に金属めっきを選択的に施して複数の配線パターン2を
形成する方法(アデイティブ法)等があげられる。金属箔
を用いる場合には、加工性や導電性等に優れる銅箔を選
択することが好ましい。
【0013】配線パターン2として金属箔を用いる場
合、可撓性基材1に接着剤を介して貼着する方法、樹脂
材料を適当な有機溶剤で溶液化し、金属箔上にコートし
て溶剤を除去する方法、可撓性基材1の材料となる樹脂
が熱可塑性樹脂のときには、溶融状態にして金属箔上に
コートあるいは密着させる方法、無溶剤で流動性を有す
る熱硬化性樹脂であれば、金属箔上に直接コートして硬
化させる方法、流動性に乏しい熱硬化性樹脂であれば、
適当な溶剤で溶液化し、金属箔にコート、溶剤の除去、
硬化を行う方法、溶液化した重合前駆体、例えば可撓性
基材1の材料としてポリイミドを選択したとき、金属箔
にポリアミック酸溶液をコートし、これを乾燥、硬化さ
せる方法等が適用可能である。これらの場合、可撓性基
材1と貼り合わされる面5、好ましくはマット面に多数
の突起をめっきして突設すれば、接着剤等のコート層や
可撓性基材1との界面にいわゆるアンカー効果が生じ、
金属箔と可撓性基材1との間の接着強度がより強化さ
れ、実に強固な優れた構造となる。
【0014】各配線パターン2の接続端子部3上に多数
の突起6を突設する方法としては、こぶ付け処理、赤化
処理、黒化処理と一般に称される、金属箔の可撓性基材
1に対する接着強度をアンカー効果で向上させるための
粗面化処理を適用することができる。めっき法として
は、電解法と無電解法のいずれの方法でも良いが、電解
めっき法によれば、避雷針効果により、接続端子部3の
マット面4に元来存在する微小な凹凸の凸部に金属結晶
を選択的に析出させることが可能であり、比較的大きな
突起6を容易に得ることができる。
【0015】突起6の形状は、特に限定されるものでは
ないが、球状、針状、円錐状、あるいはこれらを組み合
わせた集合体の形状等にすることができる。突起6は、
可能な限り均一な高さであることが望ましい。突起6が
高すぎると、ヒートシール接着剤7の塗布が困難となっ
たり、エッチングする場合に細密なパターン形成が困難
化するので、平均20μm以下、最大50μm以下が良
い。逆に突起6が低すぎると、良好な接続が期待できな
くなるので、平均1μm以上が良い。
【0016】突起6の密度は、小さすぎると、接続に寄
与する突起数が減少して電気的な接続が得にくくなるこ
とから、接続端子部3一個当たり5個以上、20個以上
とすることがより好ましい。逆に大きすぎると、ヒート
シール接着剤7が流れにくくなって十分な接着保持がな
されなくなる危険性があるので、突起突設前の接続端子
部3のマット面4と、突起6の頂点とを結ぶ面に挟まれ
た空間における突起6の容積を80%以下、より好まし
くは60%以下とするのが良い。
【0017】突起6を形成する金属材料としては、金、
銀、銅、白金、パラジウム、ニッケル、錫等の金属単
体、あるいはこれらの合金等があげられ、さらに銅、ニ
ッケル、錫、あるいはこれらを主体とする合金等を核と
して最外層を貴金属めっき層とすれば、接続抵抗を小さ
くし、長期にわたる信頼性を確保することができる。さ
らに、最外層をはんだ等の低融点金属とし、表示体10
の被接続端子部11と共晶を形成するものとすれば、接
続の信頼性を確保することも可能である。配線パターン
2として金属箔を選択した場合、突起6は、可撓性基材
1との一体化前、一体化後、あるいはパターニング後に
形成することが可能である。但し、一体化前に一括形成
し、貴金属めっき等の処理はパターニング後に行うのが
効率的である。なお、予め接続面に突起6が形成された
市販の銅箔等を用いても良い。
【0018】ヒートシール接着剤7は、複数の配線パタ
ーン2の少なくとも接続端子部3にスクリーン印刷やコ
ータによりコートすることで形成される。これ以外に
も、ヒートシール接着剤7をコータ等で離型性のシート
に塗布して乾燥させ、これを複数の配線パターン2の少
なくとも接続端子部3に転写して形成することもでき
る。ヒートシール接着剤7の厚みは、厚くなりすぎる
と、接続抵抗の不安定を招くので、50μm以下にする
のが望ましい。逆に薄すぎると、接着強度が低下するの
で、3μm以上が良い。
【0019】ヒートシール接着剤7は、通常用いられて
いる接着剤で良く、加熱により接着性を示すものであれ
ば、熱可塑性、熱硬化性のいずれでも良い。具体的に
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体、カルボキシル変性
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−イソブチル
アクリレート共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポ
リメチルメタクリレート、ポリビニルエーテル、ポリビ
ニルブチラール、ポリウレタン、スチレン−ブチレン−
スチレン(SBS)共重合体、カルボキシル変性SBS共
重合体、スチレン−イソプレンースチレン(SIS)共重
合体、スチレン−エチレン−ブチレンースチレン(SE
BS)共重合体、マレイン酸変性SBES共重合体、ポ
リブタジエンゴム、クロロプレンゴム(CR)、カルボキ
シル変性CR、スチレン−ブタジエンゴム、イソブチレ
ン−イソプレン共重合体、アクリロニトリル−プタジエ
ンゴム(NBR)、カルボキシル変性NBR、アミン変性
NBR、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーンゴ
ム、アクリルゴム等から選ばれる1種又は2種以上の組
み合わせにより得られるものを主剤として調整されたも
のがあげられる。
【0020】ヒートシール接着剤7には、上記主剤に粘
着性付与剤としてのロジン、ロジン誘導体、テルペン樹
脂、テルペンフェノール樹脂、石油樹脂、クマロン−イ
ンデン樹脂、スチレン系樹脂、イソプレン系樹脂、アル
キルフェノール樹脂、キシレン樹脂等の1種又は2種以
上;反応性助剤;架橋剤としてのポリオール、イソシア
ネート類、メラミン樹脂、尿素樹脂、ウトロピン類、ア
ミン類、酸無水物、過酸化物、金属酸化物、トリフルオ
ロ酢酸クロム塩等の有機金属塩、チタン、ジルコニア、
アルミニウム等のアルコキシド、ジブチル錫ジオキサイ
ド等の有機金属化合物;2,2−ジェトキシアセトフェ
ノン、ベンジル等の光開始剤;アミン類、燐化合物、塩
素化合物等の増感剤等を添加することは任意であり、こ
れには硬化剤、加硫剤、劣化防止剤、耐熱添加剤、熱伝
導向上剤、軟化剤、着色剤、各種カップリング剤、金属
不活性剤等を適宜添加しても良い。
【0021】なお、ヒートシール接着剤7の使用にあた
っては、これを溶剤に溶解して溶液とし、これを適宜の
コート法や印刷法によりヒートシールコネクタの所定の
位置に塗布すれば良い。溶剤としては、エステル系、ケ
トン系、エーテルエステル系、エーテル系、アルコール
系、炭化水素系の溶剤が使用されるが、例えば酢酸エチ
ル、メチルエチルケトン、酢酸ブチルセロソルブ、酢酸
エチルカルビトール、ジイソアミルエーテル、シクロへ
キサノール、石油スピリット、トルエン等が用いられ
る。
【0022】絶縁レジスト層8としては、ポリアミド
系、ポリエステル系等の合成樹脂類や各種合成ゴム類、
又はその混合物をベースに必要に応じ、硬化剤、加硫
剤、劣化防止剤等の添加物を加えたものを上記溶剤に溶
解し、スクリーン印刷等により塗布したもの、あるいは
ポリエステルや塩化ビニル等のフィルムにアクリル系樹
脂等の粘着剤が塗布され、これを貼着したものがあげら
れる。絶縁レジスト層8の種類等は、必要とされる絶縁
性、表面保護性、コスト等の兼ねあいにより選択され
る。
【0023】上記構成において、図3に示すように、ヒ
ートシールコネクタの一端部側のヒートシール接着剤7
に表示体10の被接続端子部11を接触させ、伝熱式の
鉄板、てこ、ローラ等で加熱、加圧すれば、複数の配線
パターン2と表示体10とを多数の突起6を介して電気
的に接着することができる。また、図4に示すように、
ヒートシールコネクタの一端部側のヒートシール接着剤
7に表示体10の被接続端子部11を、他端部側のヒー
トシール接着剤7には表示体10用の駆動回路を実装し
た基板12の被接続端子部11をそれぞれ接触させ、同
様に加熱、加圧すれば、複数の配線パターン2、表示体
10、及び基板12を多数の突起6を介して電気的に接
着することができる。
【0024】上記構成によれば、導電性粒子13を省略
するので、隣接する配線パターン2の接続端子部3間に
導電性粒子13の介在することがない。したがって、実
に簡素な構成で配線パターン2間の絶縁抵抗を良好に保
持することができ、導電性粒子13による複数の接続端
子部3の短絡をきわめて有効に防止することができる。
また、電気的な接続が導電性粒子13の混合量に左右さ
れることが全くないので、電気的な接続の不安定化を招
くことがなく、しかも、安価な製造コスト等が大いに期
待できる。
【0025】また、金属蒸着、特にはめっきという簡便
な方法で多数の突起6を簡易に設けるとともに、導電性
粒子13を使用しないので、例え所定の配線パターン2
をスクリーン印刷する場合でも、スクリーン版の開口に
対する導電性粒子13の通過を考慮する必要性が全くな
い。よって、印刷性を著しく向上させて収率を上げるこ
とができ、しかも、配線パターン2の断線のおそれもな
い。さらに、従来の配線パターン2の形成ピッチは0.
25mmが限界であったが、本実施形態によれば、上記
印刷性の向上により、配線パターン2の形成ピッチを
0.10mm以下とすることが可能になる。さらにま
た、接続端子部3と突起6とが一体構造なので、低い接
続抵抗値が大いに期待できる。
【0026】なお、上記実施形態では直線の配線パター
ン2を並設したものを示したが、少なくとも一部が屈曲
したり、湾曲した複数の配線パターン2を並設しても良
い。また、配線パターン2とその接続端子部3の幅を適
宜変更したりしても良い。また、上記実施形態では複数
の配線パターン2の略中央に絶縁レジスト層8を積層形
成したが、非接続部分であれば、略中央部以外にも単数
複数の絶縁レジスト層8を積層形成したり、絶縁レジス
ト層8を断面板状以外の形状に形成することも可能であ
る。さらに、上記実施形態では通常とは異なり、マット
面4に多数の突起6をめっきして突設したが、シャイニ
ー面に多数の突起6をめっきして突設しても良い。さら
にまた、面5に多数の突起をめっき等してそれ自体によ
り突設しても良い。
【0027】
【実施例】以下、本発明に係るヒートシールコネクタ及
び電気回路の接続構造の実施例を比較例とともに説明す
る。 実施例 先ず、配線パターン2用の金属材料として、マット面4
に多数の突起6がめっきにより突設して粗面化処理され
た厚さ12μmの電解銅箔(ジャパンエナジー社製 商
品名JTC)を用意し、この電解銅箔の面5に多数の突
起をめっきにより突設した。マット面4の突起6は、略
球状の集合体からなり、平均高さが5μm、最大高さが
8μmであった。また、突起6の密度は250個/10
0μm□であり、突起突設前の電解銅箔のマット面4と
突起6の頂点を結ぶ面に挟まれた空間の突起6の容積比
は20%であった(図5(a)参照)。
【0028】面5の突起は、略球状であり、平均高さが
2μm、最大高さが3μmであった。また、突起の密度
は1250個/100μm□であり、突起突設前の電解
銅箔の面5と突起の頂点を結ぶ面に挟まれた空間の突起
の容積比は30%であった(図5(b)参照)。
【0029】次いで、電解銅箔の面5にポリアミック酸
溶液をコーティングして乾燥、硬化させ、厚さ25μm
のポリイミド層からなる可撓性基材1を形成し、銅箔付
きの可撓性基材1を得た。こうして銅箔付きの可撓性基
材1を得たら、銅箔を公知の方法によりエッチングし、
可撓性基材1の表面に複数の配線パターン2を並設し
た。この複数の配線パターン2は、本数200本、長さ
30mm、ピッチ0.20mmである。
【0030】次いで、飽和共重合ポリエステル樹脂10
0重量部、エポキシ当量800〜1100のビスフェノ
ール型エポキシ樹脂400重量部、2−methyli
midazol20重量部を混合し、液状のヒートシー
ル接着剤7を調整した。
【0031】そして、複数の配線パターン2の接続端子
部3に厚さが10μmとなるようヒートシール接着剤7
をスクリーン印刷で塗布し、複数の配線パターン2の非
接続部分に絶縁レジスト層8を厚さ30μmに積層形成
し、これを所定の寸法に切断してヒートシールコネクタ
を作製した。絶縁レジスト層8としては、市販の絶縁レ
ジスト(日本アチソン社製 商品名JEH−112)を用
いた。
【0032】こうしてヒートシールコネクタを作製した
ら、面積抵抗率50Ω/□で透明の導電酸化膜基板(I
TO)からなる基板12の被接続端子部11とFPCか
らなる基板12の被接続端子部11との間にヒートシー
ルコネクタを160℃、4MPa、10秒の条件でヒー
トシールした。そしてその後、高湿高温85℃、85%
RHの環境試験を実施し、ヒートシールコネクタ両端の
接続端子部3間の抵抗値と絶縁抵抗とを測定したとこ
ろ、表1に示す結果を得た。
【0033】
【表1】
【0034】比較例 先ず、飽和共重合ポリエステル樹脂100重量部、エポ
キシ当量800〜1100のビスフェノール型エポキシ
樹脂400重量部、2−methylimidazol
20重量部を混合し、液状のヒートシール接着剤7を調
整した。ヒートシール接着剤7を調整したら、ヒートシ
ール接着剤溶液100容量部に、平均粒径10μmの表
面を金めっきしたスチレン樹脂粒子を20容量部加え、
異方導電接着剤14を得た。
【0035】次いで、厚さ25μmのPETフィルムか
らなる可撓性基材1の表面に、所定の配線パターン2を
並べて印刷し、130℃のオーブンで5時間乾燥、硬化
させた。複数の配線パターン2は、市販の銀ペースト
(東洋紡績社製 商品名DW−250H−5)を0.2m
mピッチ,厚さ7μmにスクリーン印刷することにより
並設した。そしてその後、複数の配線パターン2の接続
端子部3に厚さが10μmとなるよう異方導電接着剤1
4をスクリーン印刷で塗布し、150℃の熱風乾燥機で
溶剤を除去し、複数の配線パターン2の非接続部分に絶
縁レジスト層8を厚さ30μmに積層形成し、これを所
定の寸法に切断してヒートシールコネクタを作製した。
絶縁レジスト層8としては、上記市販の絶縁レジストを
使用した。
【0036】ヒートシールコネクタの作製後、実施例と
同様の環境試験を実施し、ヒートシールコネクタ両端の
接続端子部3間の抵抗値と絶縁抵抗とを測定した。結果
は表1に示す通りであった。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、導電性粒
子が複数の配線パターンを短絡したり、導電性粒子によ
る電気的な接続の不安定化を抑制防止することができる
という効果がある。また、導電性粒子を用いないので、
配線パターンの細密化を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒートシールコネクタの実施形態
を示す縦断面説明図である。
【図2】本発明に係るヒートシールコネクタの実施形態
におけるヒートシール接着剤の塗布前の状態を示す斜視
説明図である。
【図3】本発明に係るヒートシールコネクタを用いた電
気回路の接続構造の実施形態を示す縦断面説明図であ
る。
【図4】本発明に係るヒートシールコネクタを用いた電
気回路の接続構造の他の実施形態を示す縦断面説明図で
ある。
【図5】本発明に係るヒートシールコネクタ及び電気回
路の接続構造の実施例を示す写真で、(a)図はマット面
を示す拡大写真、(b)図は面を示す拡大写真である。
【図6】従来のヒートシールコネクタを用いた電気回路
の接続構造を示す縦断面説明図である。
【図7】従来の他のヒートシールコネクタを用いた電気
回路の接続構造を示す縦断面説明図である。
【符号の説明】
1 可撓性基材 2 配線パターン 3 接続端子部 4 マット面(接続面) 5 面 6 突起 7 ヒートシール接着剤 8 絶縁レジスト層 10 表示体(回路部品) 11 被接続端子部 12 基板(回路部品) 13 導電性粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 GA48 GA49 GA50 GA57 HA23 HA26 NA15 NA16 NA25 NA28 PA06 5E077 BB05 BB31 BB32 BB34 DD04 FF30 HH07 JJ15 JJ20 JJ21 5E344 AA04 AA19 AA23 BB04 BB06 BB07 CC30 CD18 DD10 EE11 5G435 BB06 BB12 EE42

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性の可撓性基材の少なくとも片面に
    金属層からなる配線パターンを並べ設けるとともに、回
    路部品に接続する接続端子部を有するヒートシールコネ
    クタであって、 少なくとも上記接続端子部の上記回路部品に接続する接
    続面に、金属被膜を有する複数の突起を設け、少なくと
    も該接続端子部の接続面に該回路部品に接着するヒート
    シール接着剤を塗布したことを特徴とするヒートシール
    コネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヒートシールコネクタの
    少なくとも一端部側における複数の接続端子部の接続面
    に、上記回路部品を上記ヒートシール接着剤を介して電
    気的に接続したことを特徴とする電気回路の接続構造。
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