JP2001185022A - 電子源基板の製造装置、電子源基板、該基板を用いた画像表示装置 - Google Patents

電子源基板の製造装置、電子源基板、該基板を用いた画像表示装置

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JP2001185022A
JP2001185022A JP37190499A JP37190499A JP2001185022A JP 2001185022 A JP2001185022 A JP 2001185022A JP 37190499 A JP37190499 A JP 37190499A JP 37190499 A JP37190499 A JP 37190499A JP 2001185022 A JP2001185022 A JP 2001185022A
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electron
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conductive thin
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Takuro Sekiya
卓朗 関谷
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像表示装置に適用可能な電子放出素子を、
インクジェット法を用いて低コストかつ高精度に製造す
る。 【解決手段】 電圧を印加することにより電子を放出
し、その電子により蛍光体に可視光を発光させて表示す
る表示装置に適用される電子放出素子を、インクジェッ
ト法を用いて製造する。電子源基板14と吐出ヘッドユ
ニット11は、所定の距離をおいて配され、その対向位
置がXY方向走査機構37によって制御される。吐出ヘ
ッドユニット11のインクジェットヘッド33からは、
導電性薄膜の材料を含有する液的43が噴射され、電子
源基板上14上の所定位置に塗布されて電子放出素子群
が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面伝導型電子放
出素子を用いた電子源基板の製造装置およびその製造装
置によって製作される電子源基板ならびにそれを用いた
画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子放出素子として熱電子源と冷
陰極電子源の2種類が知られている。冷陰極電子源には
電界放出型(以下、FE型という)、金属/絶縁層/金
属型(以下、MIM型という)や表面伝導型電子放出素
子等がある。FE型の例としては「W.P.Dyke&
W.W.Dolan,"Fieldemission",
Advance in Electron Physi
cs,8 89(1956)」あるいは「C.A.Sp
indt,"Physical Properties
of thin−film field emiss
ion cathodes with molybde
nium"J.Appl.Phys.,475248
(1976)」等が知られている。MIM型の例として
は「C.A.Mead,"The Tunnel−em
issionamplifier",J.Appl.P
hys.,32 646(1961)」等が知られてい
る。
【0003】また表面伝導型電子放出素子型の例として
は、「M.I.Elinson,Radio Eng.
Electron Phys.,1290(196
5)」等がある。表面伝導型電子放出素子は、基板上に
形成された小面積の薄膜に、その膜面に平行に電流を流
すことにより、電子放出が生じる現象を利用するもので
ある。この表面伝導型電子放出素子としては、前記エリ
ンソン等によるSnO2薄膜を用いたもの、Au薄膜に
よるもの(「G.Dittmer:"Thin Sol
idFilms",9 317(1972)」),In2
3/SnO2薄膜によるもの(「M.Hartwell
and C.G.Fonstad:"IEEETra
ns.ED Conf.",519(1975)」),
カーボン薄膜によるもの(「荒木久 他:真空,第26
巻,第1号,22頁(1983)」)等が報告されてい
る。
【0004】これらの表面伝導型電子放出素子の典型的
な素子構成として前述のM.Hartwellの素子構
成を図13に示す。図13において、1は基板、2,3
は素子電極である。4は導電性薄膜、5は電子放出部で
ある。導電性薄膜4は、H型形状のパターンにスパッタ
で形成された金属酸化物薄膜等からなり、後述の通電フ
ォーミングと呼ばれる通電処理により電子放出部5が形
成される。なお、図中の素子電極間隔L1は、0.5〜
1mm、W'は、0.1mmで設定されている。
【0005】従来、これらの表面伝導型電子放出素子に
おいては、電子放出を行う前に導電性薄膜4に対して予
め通電フォーミングと呼ばれる通電処理を施すことによ
って電子放出部5を形成するのが一般的である。通電フ
ォーミングとは導電性薄膜4の両端に直流電圧あるいは
非常にゆっくりとした例えば1V/分程度の昇電圧を印
加通電し、導電性薄膜4を局所的に破壊,変形もしくは
変質せしめることにより、電気的に高抵抗な状態にした
電子放出部5を形成することである。尚、電子放出部5
においては、導電性薄膜4の一部に亀裂が発生し、その
亀裂付近から電子放出が行われる。前記通電フォーミン
グ処理をした表面伝導型電子放出素子は、導電性薄膜4
に電圧を印加し、素子に電流を流すことにより電子放出
部5より電子を放出せしめるものである。
【0006】このような表面伝導型放出素子は、構造が
単純で製造も容易であることから、大面積にわたって多
数の素子を配列形成できる利点がある。そこでこの特徴
を活かした荷電ビーム源、表示装置等の応用研究がなさ
れている。多数の表面伝導型電子放出素子を配列形成し
た例としては、後述するように梯子型配置と呼ぶ並列に
表面伝導型電子放出素子を配列し、個々の素子の両端を
配線して(共通配線とも呼ぶ)、それぞれ結線した行を
多数行配列した電子源があげられる(例えば、特開昭6
4−31332号公報,特開平1−283749号公
報,及び特開平2−257552号公報等)。また、特
に表示装置等の画像形成装置においては、近年、液晶を
用いた平板型表示装置がCRTに替わって普及してきた
が、自発光型でないためバックライトを持たなければな
らない等の問題点があり、自発光型の表示装置の開発が
望まれてきた。自発光型表示装置としては、表面伝導型
放出素子を多数配置した電子源と、電子源より放出され
た電子によって可視光を発光せしめる蛍光体とを組み合
わせた表示装置である画像形成装置があげられる(例え
ば、米国特許第5066883号)。
【0007】しかしながら、表面伝導型電子放出素子の
上記従来例による製造方法は、真空成膜と半導体プロセ
スにおけるフォトリソグラフィ・エッチング法を多用す
るものであり、大面積にわたって素子を形成するには、
工程数も多く、電子源基板の生産コストが高いといった
欠点がある。
【0008】このような課題に対して、本発明者は表面
伝導型電子放出素子の素子部の導電性薄膜を形成するに
あたり、米国特許第3060429号,米国特許第32
98030号,米国特許第3596275号,米国特許
第3416153号,米国特許第3747120号,米
国特許第5729257号等として知られるようなイン
クジェット液滴付与手段によって、真空成膜法とフォト
リソグラフィ・エッチング法によらずに、安定的に歩留
まり良くかつ低コストで導電性薄膜を形成することがで
きるのではないかと考えた。
【0009】しかしながら、いわゆるインクを紙に向け
て飛翔させて記録を行うインクジェット記録と違い、導
電性薄膜となる元素あるいは化合物を含有する溶液を安
定的に飛翔させ、基板上に付与するにはまだまだ未解決
の要素が多々存在する。とりわけ従来のようにこのよう
な電子源基板に高精度な位置で表面伝導型放出素子群を
形成するには大きな工夫が必要とされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
くの表面伝導型電子放出素子を用いた画像表示装置の電
子源基板製造装置およびその製造装置によって製造され
る電子源基板ならびにそれを用いた画像表示装置に関す
るものであり、その目的は、表面伝導型放出素子群を高
精度に形成するための製造装置を提供することにある。
【0011】また本発明の他の目的は、上述のような製
造装置によって製作され、表面伝導型放出素子群を低コ
ストで高精度に形成することができる電子源基板を提供
することにある。
【0012】本発明の更に他の目的は、上述のような製
造装置によって製作された高精度な電子源基板を用いた
画像表示装置を提供することにある。本発明の更に他の
目的は、上述のような製造装置によって製作された高精
度な電子源基板を用いた高精度なカラー画像表示装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、所定
の電圧を印加することにより電子を放出する導電性薄膜
を有する電子放出素子群が基板に形成されてなる電子源
基板の製造装置において、前記基板の保持位置決め手段
もしくは保持位置調整機構を有する基板保持手段と、前
記基板に相対する位置に配され、該基板に対して前記導
電性薄膜の材料を含有した溶液を噴射する噴射ヘッド
と、該噴射ヘッドに液滴付与情報を入力する情報入力手
段とを有し、前記基板における前記導電性薄膜の形成面
と前記噴射ヘッドの溶液噴射口面とが一定の距離を保持
し、前記基板と前記噴射ヘッドとが前記導電性薄膜の形
成面に対して平行にかつ互いに直交する2方向に相対移
動を行うように構成され、前記噴射ヘッドは、該情報入
力手段により入力された前記液滴付与情報に基づいて前
記基板に設けられた複数対の各素子電極間に前記溶液を
噴射することにより前記導電性薄膜を形成することを特
徴としたものである。
【0014】請求項2の発明は、前記基板保持手段の前
記保持位置調整機構は、前記基板の角度調整機構を含む
ことを特徴としたものである。
【0015】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、前記噴射ヘッドからの前記溶液の噴射速度
は、前記基板と前記噴射ヘッドとの相対移動速度より速
いことを特徴としたものである。
【0016】請求項4の発明は、基板上の複数対の各素
子電極間に導電性薄膜の材料を含有する溶液の液滴を噴
射して形成した導電性薄膜を有する電子放出素子群が形
成されてなる電子源基板であって、該電子源基板は、前
記電子放出素子群がマトリックスとなるように配列さ
れ、該マトリックスの互いに直交する2方向のそれぞれ
が、前記電子源基板の直交する2辺のそれぞれに平行で
あることを特徴としたものである。
【0017】請求項5の発明は、基板上の複数対の各素
子電極間に導電性薄膜の材料を含有する溶液の液滴を噴
射して形成した導電性薄膜を有する電子放出素子群が形
成されてなる電子源基板であって、該電子源基板は、前
記電子放出素子群がマトリックスとなるように配列さ
れ、該マトリックスの互いに直交する2方向のそれぞれ
に平行なパターンが直交してなる帯状パターンを有する
ことを特徴としたものである。
【0018】請求項6の発明は、請求項4または5の発
明において、前記基板の大きさが200mm×200m
m以上であり、前記基板状の複数対の各素子電極間への
前記溶液の噴射は、前記マトリックスの直交する2方向
に順次行われることを特徴としたものである。
【0019】請求項7の発明は、請求項4ないし6のい
ずれか1に記載の電子源基板と、該電子源基板に対向配
置可能な蛍光体とを有し、前記電子源基板により放出さ
れた電子を前記蛍光体に衝突させることにより該蛍光体
を発光せしめて表示を行うことを特徴としたものであ
る。
【0020】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記蛍光体は、複数種類の蛍光膜をマトリックスに
配列したカラー蛍光膜により構成され、該蛍光膜におけ
るマトリックスの互い直交する2方向のそれぞれと、前
記電子源基板の電子放出素子群が配列したマトリックス
の直交する2方向のそれぞれが、互いに平行であること
を特徴としたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態を示
す。本発明の表面伝導型電子放出素子の基本的な構成は
平面型である。図1は、本発明の製造装置によって形成
される電子源基板の1例を示す図であるが、ここでは簡
略化して、1つの平面型表面伝導型電子放出素子の構成
を模式的に示している。実際には後述するように、平面
型表面伝導型電子放出素子がマトリックス配置された素
子群として形成される。図1(A)は、平面型表面伝導
型電子放出素子の平面図,図1(B)はその断面図で、
図中、1は基板、2,3は素子電極、4は導電性薄膜、
5は電子放出部である。基板1としては、石英ガラス,
Na等の不純物含有量を低減させたガラス,青板ガラ
ス,SiO2を表面に堆積させたガラス基板およびアル
ミナ等のセラミックス基板等を用いることができる。素
子電極2,3の材料としては、一般的な導電材料を用い
ることができ、例えばNi,Cr,Au,Mo,W,P
t,Ti,Al,Cu,Pd等の金属あるいは合金,P
d,As,Ag,Au,RuO2,Pd−Ag等の金属
あるいは金属酸化物とガラス等から構成される印刷導
体,In23−SnO2等の透明導電体,ポリシリコン
等の半導体材料等から適宜選択される。
【0022】素子電極2,3間の間隔Lは好ましくは数
千Åないし数百μmの範囲であり、より好ましくは素子
電極2,3間に印加する電圧等を考慮して1μmないし
100μmの範囲である。素子電極2,3の長さWは電
極の抵抗値および電子放出特性を考慮して、数μmない
し数百μmであり、また素子電極2,3の膜厚dは、1
00Åないし1μmの範囲である。尚、図1に示した構
成に限らず、基板1上に導電性薄膜4、素子電極2,3
の電極を順に形成させた構成にしてもよい。
【0023】図2は、図1の構成の平面型表面伝導型電
子放出素子の製造方法を説明するための図である。導電
性薄膜4としては、良好な電子放出特性を得るために,
微粒子で構成された微粒子膜が特に好ましく、その膜厚
は素子電極2,3へのステップカバレージ、素子電極
2,3間の抵抗値および後述する通電フォーミング条件
等によって、適宜設定されるが、好ましくは数Åないし
数千Åで、特に好ましくは10Åないし500Åであ
る。また導電性薄膜4の抵抗値は、Rsが10の2乗な
いし10の7乗Ωの値である。なお,Rsは厚さがt,
幅がwで長さが1の薄膜の抵抗Rを、R=Rs(1/
w)とおいたときに現われる値で、薄膜材料の抵抗率を
ρとするとRs=ρ/tで表される。ここでは、フォー
ミング処理について通電処理を例に挙げて説明するが、
フォーミング処理はこれに限られるものではなく、膜に
亀裂を生じさせて高抵抗状態を形成する方法であればい
かなる方法でも良い。
【0024】導電性薄膜4を構成する材料としては、P
d,Pt,Ru,Ag,Au,Ti,In,Cu,C
r,Fe,Zn,Sn,Ta,W,Pb等の金属、Pd
O,SnO2,In23,PbO,Sb23等の酸化
物、HfB2,ZrB2,LaB6,CeB6,YB4,G
dB4等の硼化物、TiC,ZrC,HfC,TaC,
SiC,WC等の炭化物、TiN,ZrN,HfN等の
窒化物、Si,Ge等の半導体、カーボン等の中から適
宜選択される。
【0025】ここで述べる微粒子膜とは複数の微粒子が
集合した膜であり、その微細構造として、微粒子が個々
に分散配置した状態のみならず、微粒子が互いに隣接、
あるいは重なり合った状態(いくつかの微粒子が集合
し、全体として島状を形成している場合も含む)をとっ
ている。微粒子の粒径は、数Åないし1μmであり、好
ましくは10Åないし200Åである。
【0026】以下、本発明の一実施形態に係る表面伝導
型電子放出素子を形成した電子源基板の製造装置につい
て述べる。図3は、本発明の電子源基板の製造装置の一
実施例を説明するための図で、図中、11は吐出ヘッド
ユニット(噴射ヘッド)、12はキャリッジ、13は基
板保持台、14は平面型表面伝導型電子放出素子群を形
成する基板、15は導電性薄膜の材料を含有する溶液の
供給チューブ、16は信号供給ケーブル、17は噴射ヘ
ッドコントロールボックス、18はキャリッジ12のX
方向スキャンモータ、19はキャリッジ12のY方向ス
キャンモータ、20はコンピュータ、21はコントロー
ルボックス、22(22X1,22Y1,22X2,2
Y2)は基板位置決め/保持手段である。
【0027】図4は本発明の電子源基板の製造に適用さ
れる液滴付与装置の構成を示す概略図で、図5は図4の
液滴付与装置の吐出ヘッドユニットの要部概略構成図で
ある。図4の構成は、図3の構成と異なり、基板14側
を移動させて電子放出素子群を基板に形成するものであ
る。図4及び図5において、31はヘッドアライメント
制御機構、32は検出光学系、33はインクジェットヘ
ッド、34はヘッドアライメント微動機構、35は制御
コンピュータ、36は画像識別機構、37はXY方向走
査機構、38は位置検出機構、39は位置補正制御機
構、40はインクジェットヘッド駆動・制御機構、41
は光軸、42は素子電極、43は液滴、44は液滴着弾
位置である。
【0028】吐出ヘッドユニット11の液滴付与装置
(インクジェットヘッド33)としては、任意の液滴を
定量吐出できるものであれば如何なる機構でも良く、特
に数10ng程度の液滴を形成できるインクジェット方
式の機構が望ましい。インクジェット方式としては、圧
電素子を用いたピエゾジェット方式、ヒータの熱エネル
ギを利用して気泡を発生させるバブルジェット方式、あ
るいは荷電制御方式(連続流方式)等いずれのものでも
構わない。
【0029】本発明ではこのような電子源基板の製造装
置(図3)において、基板14はこの装置の基板位置決
め/保持手段22によってその保持位置を調整して決め
られる。図3では簡略化しているが、基板位置決め/保
持手段22は基板14の各辺に当接されるとともに、X
方向およびそれに直交するY方向にμmオーダーで微調
整できるようになっているとともに、噴射ヘッドコント
ロールボックス17,コンピュータ20,コントロール
ボックス21等と接続され、その位置決め情報および微
調整変位情報等と、液滴付与の位置情報、タイミング等
は、たえずフィードバックできるようになっている。
【0030】さらに本発明の電子源基板の製造装置で
は、X,Y方向の位置調整機構の他に図示しない(基板
14の下に位置するために見えない)、回転位置調整機
構を有している。これに関連して先に本発明の電子源基
板の形状および形成される電子放出素子群の配列に関し
て説明する。
【0031】本発明の電子源基板は前述のように、石英
ガラス,Na等の不純物含有量を低減させたガラス,青
板ガラス,SiO2を表面に堆積させたガラス基板およ
びアルミナ等のセラミックス基板等が用いられるが、そ
の形状は矩形(直角4辺形)である。つまり、その矩形
形状を構成する縦2辺、横2辺はそれぞれ、縦2辺が互
いに平行、横2辺が互いに平行であり、かつ縦横の辺は
直角をなすような基板である。
【0032】このような基板に対して本発明では、形成
される電子放出素子群をマトリックス状に配列し、この
マトリックスの互いに直交する2方向が、この基板の縦
方向の辺あるいは横方向の辺の方向と平行であるように
電子放出素子群を配列する。このように電子放出素子群
をマトリックス状に配列する理由および、基板の縦横の
辺をそのマトリックスの直交する2方向と平行になるよ
うにする理由を以下に述べる。
【0033】図3あるいは図4に示したように、本発明
では、最初に基板14と吐出ヘッドユニット11の溶液
噴射口面の位置関係が決められた後は、特に位置制御を
行うことはない。つまり、吐出ヘッドユニット11は基
板14に対して一定の距離を保ちながらX,Y方向の相
対移動を行いつつ、導電性薄膜の材料を含有する溶液の
噴射を行う。つまりこのX方向及びY方向は互いに直交
する2方向であり、基板の位置決めを行う際に、基板の
縦辺あるいは横辺をそのY方向あるいはX方向と平行に
なるようにしておけば、形成される電子放出素子群もそ
のマトリックス状配列の2方向がそれぞれ平行であるた
め、相対移動を行いつつ噴射する機構のみで高精度の素
子群形成を行うことができる。言い換えるならば、本発
明のような基板形状、電子放出素子群のマトリックス状
配列、直交するX,Yの2方向の相対移動装置にすれ
ば、素子形成の液滴噴射を行う前の基板の位置決めを正
確に行えば、高精度な電子放出素子群のマトリックス状
配列が得られるということである。
【0034】ここで、先ほどの回転位置調整機構に戻っ
て説明する。前述のように本発明では、素子形成の液滴
噴射を行う前の基板の位置決めを正確に行い、Xおよび
Y方向の相対移動のみを行い、他の制御を行わず、高精
度な電子放出素子群のマトリックス状配列を得ようとい
うものである。その際問題となるのは、最初に基板の位
置決めを行う際の回転方向(X,Yの2方向で決定され
る平面に対して垂直方向の軸に対する回転方向)のズレ
である。
【0035】この回転方向のズレを補正するために本発
明では、前述のように図示しない(基板14の下に位置
して見えない)、回転位置調整機構を有している。これ
により回転方向のズレも補正し、基板の辺を位置決めす
ると、本発明の装置では、XおよびY方向のみの相対移
動で、高精度な電子放出素子群のマトリックス状配列が
得られる。
【0036】以上はこの回転位置調整機構を、図3の基
板位置決め/保持手段で22(22 X1,22Y1,2
X2,22Y2)とは別物の機構として説明した(基
板14の下に位置して見えない)が、基板位置決め/保
持手段22に回転位置調整機構を持たせることも可能で
ある。例えば、基板位置決め/保持手段22は、基板1
4の辺に当接され、基板位置決め/保持手段22全体
が、X方向あるいはY方向に位置を調整できるようにな
っているが、基板位置決め/保持手段22の基板14の
辺に当接される部分において、距離をおいて設けられた
2本のネジが独立に動くようにしておけば、角度調整が
可能である。なお、この回転位置制御情報も上記のX,
Y方向の位置決め情報および微調整変位情報等と同様に
噴射ヘッドコントロールボックス17,コンピュータ2
0,コントロールボックス21等と接続され、液滴付与
の位置情報,タイミング等が、たえずフィードバックで
きるようになっている。
【0037】次に本発明の位置決めの他の手段,構成に
ついて説明する。上記の説明は基板位置決め/保持手段
22は、基板14の辺に当接され、基板位置決め/保持
手段22全体が、X方向あるいはY方向に位置を調整で
きるようにしたものであるが、ここでは、基板14の辺
ではなく、基板上に互いに直交する2方向に帯状パター
ンを設けるようにした例について説明する。前述のよう
に本発明では基板上に電子放出素子群をマトリックス状
に配列して形成されるが、ここでは、前記のような互い
に直交する2方向の帯状パターンをこのマトリックスの
互いに直交する2方向と平行になるように形成してお
く。このようなパターンは、基板上にフォトファブリケ
ーション技術によって容易に形成できる。
【0038】あるいは、上述のようなパターンをその目
的のためだけに作成するのではなく、素子電極2,3
(図1,図2)や、後述する図7及び図8のX方向配線
72やY方向配線73等の配線パターンを本発明の互い
に直交する2方向の帯状パターンとみなしてもよい。こ
のような帯状パターンを設けておけば、図5で後述する
ような、CCDカメラとレンズとを用いた検出光学系3
2によってパターン検出ができ、位置調整にフィードバ
ックできる。
【0039】次に上記X,Y方向に対して垂直方向であ
るZ方向であるが、本発明では、最初に基板14と吐出
ヘッドユニット11の溶液噴射口面の位置関係が決めら
れた後は、特に位置制御を行うことはない。つまり、吐
出ヘッドユニット11は基板14に対して一定の距離を
保ちながらX,Y方向の相対移動を行いつつ、導電性薄
膜の材料を含有する溶液の噴射を行うが、その噴射時に
は、吐出ヘッドユニット11のZ方向の位置制御は特に
行わない。その理由は、噴射時にその制御を行うと、機
構,制御システム等が複雑になるだけではなく、基板1
4への液滴付与による導電性薄膜の形成が遅くなり、生
産性が著しく低下するからである。
【0040】かわりに本発明では基板14の平面度やそ
の基板14を保持する部分の装置の平面度、さらに吐出
ヘッドユニット11をX,Y方向に相対移動を行わせる
キャリッジ機構等の精度を高めるようにすることで、噴
射時のZ方向制御を行わず、吐出ヘッドユニット11と
基板14のX,Y方向の相対移動を高速で行い、生産性
を高めている。一例をあげると、本発明の溶液付与時
(噴射時)における基板14と吐出ヘッドユニット11
の溶液噴射口面の距離の変動は5mm以下におさえられ
ている(基板14のサイズが200mm×200mm以
上,4000mm×4000mm以下の場合で)。
【0041】なお、通常X,Y方向の2方向で決まる平
面は水平(鉛直方向に対して垂直な面)に維持されるよ
うに装置構成されるが、基板14が小さい場合(例えば
500mm×500mm以下の場合)には必ずしもX,
Y方向の2方向で決まる平面を水平にする必要はなく、
その装置にとってもっとも効率的な基板14の配置の位
置関係になるようにすればよい。
【0042】次に本発明の他の実施例を説明するが、本
発明はこれらの例に限定されるものではない。図4は、
前記図3の場合と違い、吐出ヘッドユニット31と基板
(電子源基板)14の相対移動を行う際に、電子源基板
14側を移動させる例である。図5は、図4の装置の吐
出ヘッドユニットを拡大して示した概略構成図である。
まず図4において、37はXY方向走査機構であり、そ
の上に電子源基板14が載置してある。基板14上の表
面伝導型電子放出素子は図1のものと同じ構成であり、
単素子としては図1に示した構成と同様に、基板1(基
板14に相当する)、素子電極2,3,導電性薄膜(微
粒子膜)4よりなっている。この基板14の上方に液滴
を付与する吐出ヘッドユニット11が位置している。本
実施例では、吐出ヘッドユニット11は固定で、基板1
4がXY方向走査機構37により任意の位置に移動する
ことで吐出ヘッドユニット11と基板14との相対移動
が実現される。
【0043】次に図5により吐出ヘッドユニット11の
構成を説明する。図5において、32は基板14上の画
像情報を取り込む検出光学系であり、液滴43を吐出さ
せるインクジェットヘッド33に近接し、検出光学系3
2の光軸41および焦点位置と、インクジェットヘッド
33による液滴43の着弾位置44とが一致するよう配
置されている。この場合、図4に示す検出光学系32と
インクジェットヘッド33との位置関係はヘッドアライ
メント微動機構31とヘッドアライメント制御機構31
により精密に調整できるようになっている。また、検出
光学系32には、CCDカメラとレンズとを用いてい
る。
【0044】図4において、36は先の検出光学系32
で取り込まれた画像情報を識別する画像識別機構であ
り、画像のコントラストを2値化し、2値化した特定コ
ントラスト部分の重心位置を算出する機能を有したもの
である。具体的には(株)キーエンス製の高精度画像認
識装置、VX−4210を用いることができる。これに
よって得られた画像情報に電子源基板14上における位
置情報を与える手段が位置検出機構38である。これに
は、XY方向走査機構37に設けられたリニアエンコー
ダ等の測長器を利用することができる。また、これらの
画像情報と基板14上での位置情報をもとに、位置補正
を行なうのが位置補正制御機構39であり、この機構に
よりXY方向走査機構37の動きに補正が加えられる。
また、インクジェットヘッド制御・駆動機構40によっ
てインクジェットヘッド33が駆動され、液滴が基板1
4上に塗布される。これまで述べた各制御機構は、制御
用コンピューター35により集中制御される。
【0045】なお、以上の説明は、吐出ヘッドユニット
11は固定で、基板14がXY方向走査機構37により
任意の位置に移動することで吐出ヘッドユニット11と
基板14との相対移動を実現しているが、図3のよう
に,基板14を固定とし、吐出ヘッドユニット11がX
Y方向に走査するような構成としてもよいことはいうま
でもない。特に200mm×200mm程度の中画面〜
2000mm×2000mmあるいはそれ以上の大画面
の画像形成装置の製作に適用する場合には、後者のよう
に基板14を固定とし、吐出ヘッドユニット11が直交
するX,Yの2方向に走査するようにし、溶液の液滴の
付与をこのような直交する2方向に順次行うようにする
構成としたほうがよい。
【0046】基板サイズが200mm×200mm程度
以下の場合には、液滴付与のための吐出ヘッドユニット
を200mmの範囲をカバーできるラージアレイマルチ
ノズルタイプとし、吐出ヘッドユニットと基板の相対移
動を直交する2方向(X方向,Y方向)に行うことな
く、1方向のみ(例えばX方向のみ)に相対移動させて
行うことも可能であり、また量産性も高くすることがで
きるが、基板サイズが200mm×200mm以上の場
合には、そのような200mmの範囲をカバーできるラ
ージアレイマルチノズルタイプの吐出ヘッドユニットを
製作することは技術的/コスト的に実現困難であり、本
発明のように吐出ヘッドユニット11が直交するX,Y
の2方向に走査するようにし、溶液の液滴の付与をこの
ような直交する2方向に順次行うようにする構成とした
ほうがよい。
【0047】液滴43の材料には、先に述べた導電性薄
膜となる元素あるいは化合物を含有する水溶液,有機溶
剤等を用いることができる。例えば、導電性薄膜となる
元素あるいは化合物がパラジウム系の例を以下に示す
と、酢酸パラジウム−エタノールアミン錯体(PA−M
E),酢酸パラジウム−ジエタノール錯体(PA−D
E),酢酸パラジウム−トリエタノールアミン錯体(P
A−TE),酢酸パラジウム−ブチルエタノールアミン
錯体(PA−BE),酢酸パラジウム−ジメチルエタノ
ールアミン錯体(PA−DME)等のエタノールアミン
系錯体を含んだ水溶液,また、パラジウム−グリシン錯
体(Pd−Gly),パラジウム−β−アラニン錯体
(Pd−β−Ala),パラジウム−DL−アラニン錯
体(pd−DL−Ala)等のアミン酸系錯体を含んだ
水溶液,さらには酢酸パラジウム・ビス・ジ・プロピル
アミン錯体の酢酸ブチル溶液等が挙げられる。
【0048】こうした液滴43を吐出ヘッドユニット1
1により所望の素子電極部に付与する際には、付与すべ
き位置を検出光学系32と画像識別機構36とで計測
し、その計測データ,吐出ヘッドユニット11の吐出口
面と基板14との距離,両者の相対移動速度に基づいて
補正座標を生成し、この補正座標通りに基板14と吐出
ヘッドユニット11とを相対移動せしめながら液滴を付
与する。検出光学系32としては、CCDカメラ等とレ
ンズを組み合わせたものを用い、画像識別機構36とし
ては、市販のもので画像を2値化しその重心位置を求め
るもの等を用いることができる。
【0049】このように本発明では、吐出ヘッドユニッ
ト11は基板14に対して一定の距離を保ちながらX,
Y方向の相対移動を行いつつ、導電性薄膜の材料を含有
する溶液の噴射を行い、表面伝導型電子放出素子群を形
成する。その際、各素子を形成するための溶液の噴射を
行う毎に相対移動を止めて噴射を行うと高精度な素子群
を形成することが可能である。しかし生産性が著しく低
下するので前述のように、その相対移動を止めることな
く、順次溶液の噴射を行うようにしている。その場合、
その相対移動速度(例えば図3のキャリッジのX方向移
動速度)は、単に生産性向上だけで決定されるべきでは
なく、高精度な素子群を形成するという観点からも検討
されなければならない。
【0050】本発明ではこの点に関して鋭意検討した結
果、このような導電性薄膜の材料を含有する溶液の噴射
を行う場合、その噴射速度を前記相対移動速度より速く
することが必要であることに気がついた。このように吐
出ヘッドユニット11を基板14に対して一定の距離を
保ちながらX,Y方向の相対移動を行いつつ、導電性薄
膜の材料を含有する溶液の噴射を行い、表面伝導型電子
放出素子群を形成する場合には、溶液の液滴は前記相対
速度と噴射速度の合成ベクトルの速度で基板14上に付
着、形成される。そしてその位置精度については、基板
14と吐出ヘッドユニット11の溶液噴射口面の距離
と、前記合成ベクトルの速度を考慮し、噴射のタイミン
グを適宜選ぶことにより、その狙いの位置に液滴を付着
させることができる。
【0051】しかしながら、たとえ狙いの位置に付着さ
せることができたとしても、もし、前記相対速度が速す
ぎる場合には、その相対速度に引きずられて付着液滴が
基板14上で流れ、良好な形状で電子放出素子群を形成
できなくなる。本発明はこの点について検討したもので
ある。以下に検討結果の1例を示す。この例は、図3の
ような装置を用い、キャリッジ12のX方向移動速度、
ならびに吐出ヘッドユニット11の噴射速度を変えて、
基板14上で良好な液滴付着を行うことができるかどう
か調べたものである。
【0052】なお、使用した溶液は、酢酸パラジウム−
トリエタノールアミン水溶液であり、以下のようにして
製造したものである。すなわち50gの酢酸パラジウム
を1000ccのイソプロピルアルコールに懸濁させ、
さらに203.5gのトリエタノールアミンを加え35
℃で12時間攪拌した。反応終了後、イソプロピルアル
コールを蒸発により除去し、固形物にエチルアルコール
を加えて溶解、濾過し、濾液から酢酸パラジウム−トリ
エタノールアミンを再結晶させて得た。このようにして
得た酢酸パラジウム−トリエタノールアミン4gを19
6gの純水に溶解し、実験に使用した(2.0wt
%)。
【0053】また使用したインクジェットヘッドは、エ
ッジシューター型のサーマルインクジェット方式とし、
ノズル径はΦ28μm、発熱体サイズは28μm×13
0μm(抵抗値102Ω)で、駆動電圧を25V〜27
V、パルス幅を6μsで駆動し、1滴形成のエネルギー
を37μJ〜43μJまで変化させて行った。
【0054】結果を表1に示す。ここで、基板上の素子
形成状況は、良好に形成できたものを○、溶液の像が流
れ気味で素子形状が使用できない程度にまで変形したも
のを×としている。
【0055】
【表1】
【0056】以上の結果より、キャリッジのX方向移動
速度が、噴射速度以上であると、良好な素子が形成でき
ないことがわかる。言い換えるならば、本発明のような
装置で、電子源基板を製作する場合、噴射ヘッドから噴
射される液滴の速度は、キャリッジのX方向移動速度よ
り速くしなければならないことがわかる。
【0057】このような手段によって導電性薄膜の材料
を含有する溶液の噴射を行い、表面伝導型電子放出素子
群のパターン付与が行われるが、本発明では、以下に説
明するようなフォーミング処理によって、電子放出部5
を形成する。電子放出部5は、導電性薄膜4の一部に形
成された高抵抗の亀裂により構成され、導電性薄膜4の
膜厚,膜質,材料等、あるいはフォーミング処理条件等
に依存したものとなる。電子放出部5の内部には、10
00Å以下の粒径の導電性微粒子を含む場合もある。こ
の導電性微粒子は、導電性薄膜4を構成する材料の元素
の一部、あるいは全ての元素を含有するものとなる。電
子放出部5およびその近傍の導電性薄膜4には、炭素あ
るいは炭素化合物を含む場合もある。
【0058】この導電性薄膜4に施すフォーミング処理
方法の一例として通電処理による方法を説明する。素子
電極2,3間に、不図示の電源を用いて通電を行うと、
導電性薄膜4の部位に、構造が変化した電子放出部5が
形成される。すなわち、通電フォーミングによれば導電
性薄膜4に局所的に破壊,変形もしくは変質等の構造変
化した部位が形成され、この部位が電子放出部5とな
る。通電フォーミングの電圧波形の例を図6に示す。電
圧波形は特にパルス波形が好ましく、パルス波高値が一
定の電圧パルスを連続的に印加する場合(図6(A))
と、パルス波高値を増加させながら、電圧パルスを印加
する場合(図6(B))とがある。まずパルス波高値が
一定電圧とした場合(図6(A))について説明する。
【0059】図6(A)におけるT1およびT2は電圧
波形のパルス幅とパルス間隔であり、T1を1μs〜1
0ms、T2を10μs〜100msとする。また三角
波の波高値(通電フォーミング時のピーク電圧)は表面
伝導型電子放出素子の形態に応じて適宜選択される。こ
のような条件のもと、例えば、数秒ないし数十分間電圧
を印加する。パルス波形は三角波に限定されるものでは
なく、矩形波など所望の波形を用いても良い。
【0060】図6(B)におけるT1およびT2は、図
6(A)に示したものと同様であり、三角波の波高値
(通電フォーミング時のピーク電圧)は、例えば0.1
Vステップ程度ずつ増加させることができる。
【0061】通電フォーミング処理の終了は、パルス間
隔T2中に、導電性薄膜4を局所的に破壊、変形しない
程度の電圧を印加し、電流を測定して検知することがで
きる。例えば0.1V程度の電圧印加により流れる素子
電流を測定し、抵抗値を求めて、1MΩ以上の抵抗を示
した時に通電フォーミングを終了させる。
【0062】通電フォーミングを終了した素子に活性化
工程と呼ぶ処理を施すことが望ましい。活性化処理を施
すことにより、素子電流If,放出電流Ieが著しく変
化する。活性化工程は、例えば有機物質のガスを含有す
る雰囲気下で、通電フォーミングと同様に、パルスの印
加を繰り返すことで行うことができる。この雰囲気は、
例えば油拡散ポンプやロータリーポンプなどを用いて真
空容器内を廃棄した場合に雰囲気内に残留する有機ガス
を利用して形成することができる他、イオンポンプなど
により一旦十分に排気した真空中に適当な有機物質のガ
スを導入することによっても得られる。このときの好ま
しい有機物質のガス圧は、前述の応用の形態、真空容器
の形状や、有機物質の種類などにより異なるため場合に
応じ適宜設定される。
【0063】上記の適当な有機物質としては、アルカ
ン,アルケン,アルキンの脂肪族炭化水素類,芳香族炭
化水素類,アルコール類,アルデヒド類,ケトン類,ア
ミン類,フェノール,カルボン酸,スルホン酸等の有機
酸類等を挙げることができ、具体的には、メタン,エタ
ン,プロパンなどCn2n+2で表される飽和炭化水素,
エチレン,プロピレンなどCn2n等の組成式で表され
る不飽和炭化水素,ベンゼン,トルエン,メタノール,
ホルムアルデヒド,アセトアルデヒド,アセトン,メチ
ルエチルケトン,メチルアミン,エチルアミン,フェノ
ール,蟻酸,酢酸,プロピオン酸等が使用できる。この
処理により雰囲気中に存在する有機物質から炭素あるい
は炭素化合物が素子上に堆積し、素子電流If,放出電
流Ieが著しく変化する。活性化工程の終了判定は、素
子電流Ifと放出電流Ieを測定しながら行う。なおパ
ルス幅,パルス間隔,パルス波高値などは適宜設定され
る。
【0064】炭素あるいは炭素化合物とは、グラファイ
ト(単結晶,多結晶の両者を指す),非晶質カーボン
(非晶質カーボンおよび非晶質カーボンと前記グラファ
イトの微結晶の混合物を含むカーボン)であり、その膜
厚は500Å以下にするのが好ましく、より好ましくは
300Å以下である。
【0065】こうして作成した電子放出素子は、安定化
処理を行うことが好ましい。この処理は真空容器内の有
機物質の分圧が、1×10-8Torr以下、望ましくは
1×10-10Torr以下で行うのが良い。真空容器内
の圧力は、10-6〜10-7Torr以下が好ましく、特
に1×10-8Torr以下が好ましい。真空容器を排気
する真空排気装置は、装置から発生するオイルが素子の
特性に影響を与えないように、オイルを使用しないもの
を用いるのが好ましい。具体的には、ソープションポン
プ,イオンポンプ等の真空排気装置を挙げることができ
る。さらに真空容器内を排気するときには、真空容器全
体を過熱して真空容器内壁や電子放出素子に吸着した有
機物質分子を排気しやすくするのが好ましい。このとき
の加熱した状態での真空排気条件は、80〜200℃で
5時間以上とすることが望ましいが、特にこの条件に限
るものではなく、真空容器の大きさや形状、電子放出素
子の構成などの諸条件により変化する。なお、上記有機
物質の分圧測定は質量分析装置により質量数が10〜2
00の炭素と水素を主成分とする有機分子の分圧を測定
し、それらの分圧を積算することにより求められる。
【0066】上述のごとくの安定化工程を経た後、駆動
時の雰囲気は、上記安定化処理終了時の雰囲気を維持す
るのが好ましいが、これに限るものではなく、有機物質
が十分除去されていれば、真空度自体は多少低下しても
十分安定な特性を維持することができる。このような真
空雰囲気を採用することにより、新たな炭素あるいは炭
素化合物の堆積を抑制でき、結果として素子電流If,
放出電流Ieが安定する。
【0067】次に本発明の画像形成装置について述べ
る。画像形成装置に用いる電子源基板の電子放出素子の
配列については種々のものが採用できる。まず、並列に
配置した多数の電子放出素子の個々を両端で接続し、電
子放出素子の行を多数個配置し(行方向と呼ぶ)、この
配線と直交する方向(列方向と呼ぶ)で電子放出素子の
情報に配置した制御電極(グリッドとも呼ぶ)により、
電子放出素子からの電子を制御駆動する梯子状配置のも
のがある。これとは別に、電子放出素子をX方向および
Y方向に行列状に複数個配置し、同じ行に配置された複
数の電子放出素子の電極の一方を、X方向の配線に共通
に接続し、同じ列に配置された複数の電子放出素子の電
極の他方を、Y方向の配線に共通に接続するものが挙げ
られる。このようなものは、所謂、単純マトリックス配
置である。まず単純マトリックス配置について以下に詳
述する。
【0068】図7は、本発明の電子放出素子を基板上に
複数個マトリックス状に配置して得られる電子源基板を
説明する。14は基板,51はX方向配線,52はY方
向配線,53は表面伝導型電子放出素子,54は結線
で、10は基板14に表面伝導型電子放出素子を形成し
てなる電子源基板である。m本のX方向配線72は、D
X1,DX2,・・・・・・DXmからなり、Y方向配
線52はDY1,DY2,・・・・・・DYnのn本の
配線よりなる。また多数の表面伝導型電子放出素子53
にほぼ均等な電圧が供給されるように材料、膜厚、配線
幅が適宜設定される。これらm本のX方向配線51とn
本のY方向配線52間は不図示の層間絶縁層により電気
的に分離されてマトリックス配線を構成する(m,nは
共に正の整数)。
【0069】不図示の層間絶縁層は、X方向配線51を
形成した基板14の全面域は一部の所望の領域に形成さ
れる。X方向配線51とY方向配線52はそれぞれ外部
端子として引き出される。更に表面伝導型電子放出素子
53の素子電極(不図示)がm本のX方向配線51およ
びn本のY方向配線52と結線54によって電気的に接
続されている。X方向配線51とY方向配線52を構成
する材料、結線54を構成する材料および一対の素子電
極を構成する材料は、その構成元素の一部あるいは全部
が同一であっても、またそれぞれ異なっていても良い。
これら材料は、例えば前述の素子電極の材料より適宜選
択される。素子電極を構成する材料と配線材料が同一で
ある場合には、素子電極に接続した配線は素子電極とい
うこともできる。
【0070】X方向配線51は、X方向に配列する表面
伝導型放出素子53の行を入力信号に応じて走査するた
めの走査信号を印加するための不図示の走査信号発生手
段と電気的に接続されている。一方、Y方向配線52
は、Y方向に配列する表面伝導型放出素子53の各列を
入力信号に応じて変調するための変調信号を印加するた
めの不図示の変調信号発生手段と電気的に接続されてい
る。更に表面伝導型電子放出素子53の各素子に印加さ
れる駆動電圧は、当該素子に印加される走査信号と変調
信号の差電圧として供給されるものである。これによ
り、単純なマトリックス配線だけで個別の素子を選択し
て独立に駆動可能になる。
【0071】次に、以上のようにして作成した単純マト
リックス配置の電子源基板を用いた画像形成装置につい
て、図8ないし図10を用いて説明する。図8は画像形
成装置の表示パネルの基本構成を説明するための図であ
り、図9はこの表示パネルに用いられる蛍光膜の構成を
示す、部分拡大図である。また図10はNTSC方式の
テレビ信号に応じて表示を行うための駆動回路と、その
駆動回路を含む画像形成装置を表す図である。
【0072】図8において、10は表面伝導型電子放出
素子53を基板上に作製してなる電子源基板、61は電
子源基板10を固定したリアプレート、66はガラス基
板63の内面に蛍光膜64とメタルバック65等が形成
されたフェースプレート、62は支持枠であり、リアプ
レート61、支持枠62およびフェースプレート66
に、フリットガラス等を塗布し、大気中あるいは窒素中
で400〜500度で10分以上焼成することで封着し
て外囲器68を構成する。表面伝導型電子放出素子53
は図1の電子放出素子に相当する。また、図8におい
て、51,52はそれぞれ表面伝導型電子放出素子の一
対の素子電極と接続されたX方向配線およびY方向配線
である。
【0073】外囲器68は、上述の如くフェースプレー
ト66、支持枠62、リアプレート61で構成したが、
リアプレート61は主に電子源基板14の強度を補強す
る目的で設けられるため、電子源基板10自体で十分な
強度を持つ場合は別体のリアプレート61は不要であ
り、電子源基板10に直接支持枠62を封着し、フェー
スプレート66、支持枠62、電子源基板10にて外囲
器68を構成しても良い。またさらにはフェースプレー
ト66、リアプレート61間に、スペーサとよばれる耐
大気圧支持部材を設置することで大気圧に対して十分な
強度をもつ外囲器68にすることもできる。
【0074】蛍光体はモノクロームの場合は蛍光体のみ
からなるが、カラーの蛍光膜の場合は、蛍光体72の配
列により図9(A)に示すようなブラックストライプあ
るいは図9(B)に示すようなブラックマトリックスな
どと呼ばれる黒色導電材71とで構成される。ブラック
ストライプ、ブラックマトリックスを設ける目的は、カ
ラー表示の場合、必要となる三原色蛍光体の各蛍光体7
2間の塗り分け部を黒くすることで混色等を目立たなく
することと、蛍光膜64における外光反射によるコント
ラストの低下を抑制することである。ブラックストライ
プの材料としては、通常良く用いられている黒鉛を主成
分とする材料だけでなく、導電性があり、光の透過およ
び反射が少ない材料であればこれに限るものではない。
【0075】本発明では、上記のようなマトリックス化
された蛍光体のストライプの方向、あるいはマトリック
スの互いに直交する2方向を、前述の電子放出素子群の
互いに直交する2方向とそれぞれが互いに平行になるよ
うにし、かつ各電子放出素子に蛍光体が一致するように
位置決め、積層して、画像表示装置を構成している。こ
のような構成の画像表示装置は、互いのマトリックスの
方向およびその位置が一致しているため、非常に高画質
な画像表示装置を実現できる。
【0076】ガラス基板63に蛍光体を塗布する方法と
しては、モノクローム、カラーによらず沈澱法や印刷法
が用いられる。また蛍光膜64(図8)の内面側には通
常、メタルバック65が設けられる。メタルバック65
は、蛍光体の発光のうち内面側への光をフェースプレー
ト66側へ鏡面反射することにより輝度を向上させるこ
と、電子ビーム加速電圧を印加するための電極として作
用すること、外囲器内で発生した負イオンの衝突による
ダメージからの蛍光体の保護すること等の役割を有す
る。メタルバック65は蛍光膜64の作製後、蛍光膜6
4の内面側表面の平滑化処理(通常、フィルミングと呼
ばれる)を行い、その後Alを真空蒸着等で堆積するこ
とで作製できる。
【0077】フェースプレート66には、更に蛍光膜6
4の導電性を高めるため、蛍光膜64の外面側に透明電
極(不図示)を設けてもよい。また前述の封着を行う
際、カラーの場合は各色蛍光体と電子放出素子とを対応
させなくてはならず、十分な位置合わせを行う必要があ
る。この十分な位置合わせを行うために本発明では、前
述のように、電子放出素子に対向する位置に蛍光体を配
置するとともに、それぞれのマトリックスの互いに直交
する2方向とがそれぞれ互いに平行であるようにしてい
る。
【0078】上記のような構成の高精度な画像表示装置
を得るためには、蛍光体基板も、本発明の電子源基板と
同様な位置決め手法をとることが望ましい。図8に示し
た画像形成装置は、具体的には以下のようにして製造さ
れる。外囲器68は前述の安定化工程と同様に、適宜加
熱しながらイオンポンプ,ソープションポンプなどのオ
イルを使用しない排気装置により不図示の排気管を通じ
て排気し、10-7Torr程度の真空度の有機物質の十
分少ない雰囲気にした後、封止される。外囲器68の封
止後の真空度を維持するためにゲッター処理を行う場合
もある。これは外囲器68の封止を行う直前あるいは封
止後に抵抗加熱あるいは高周波加熱等の加熱法により、
外囲器68内の所定の位置(不図示)に配置されたゲッ
ターを加熱し、蒸着膜を形成する処理である。ゲッター
は通常Ba等が主成分であり、蒸着膜の吸着作用によ
り、例えば1×10-5Torrないし1×10-7Tor
rの真空度を維持するものである。
【0079】図10は、単純マトリックス配置型基板を
有する電子源を用いて構成した表示パネルを駆動してN
TSC方式のテレビ信号に基づきテレビジョン表示を行
うための駆動回路の概略構成を示す図で、図中、81は
画像を表示する表示パネル、82は走査回路、83は制
御回路、84はシフトレジスタ、85はラインメモリ、
86は同期信号分離回路、87は変調信号発生器、Vx
およびVaは直流電圧源である。
【0080】以下、各部の機能を説明するが、まず表示
パネル81は端子Dox1ないしDoxmおよび端子D
oy1ないしDoynおよび高圧端子Hvを介して外部
の電気回路と接続している。このうち端子Dox1ない
しDoxmには表示パネル81内に設けられている電子
源、すなわちM行N列の行列状にマトリックス配線され
た表面伝導型電子放出素子群を一行(N素子)ずつ順次
駆動してゆくための走査信号が印加される。一方、端子
Doy1ないしDoynには前記走査信号により選択さ
れた一行の表面伝導型電子放出素子の各素子の出力電子
ビームを制御するための変調信号が印加される。また高
圧端子Hvには直流電圧源Vaより、例えば10kVの
直流電圧が供給されるが、これは表面伝導型電子放出素
子より出力される電子ビームに蛍光体を励起するのに十
分なエネルギーを付与するための加速電圧である。
【0081】次に走査回路82について説明する。同回
路は内部にM個のスイッチング素子を備えるもので(図
中、S1ないしSmで模式的に示している)、各スイッ
チング素子は直流電圧源Vxの出力電圧もしくは0V
(グランドレベル)のいずれか一方を選択し、表示パネ
ル81の端子Dox1ないしDoxmと電気的に接続す
るものである。S1ないしSmの各スイッチング素子は
制御回路83が出力する制御信号Tscanに基づいて
動作するものだが、実際には例えばFETのようなスイ
ッチング素子を組み合わせることにより構成することが
可能である。なお、前記直流電圧源Vxは前記表面伝導
型電子放出素子の特性(電子放出しきい値電圧)に基づ
き走査されていない素子に印加される駆動電圧が電子放
出しきい値電圧以下となるような一定電圧を出力するよ
う設定されている。
【0082】また制御回路83は、外部より入力する画
像信号に基づいて適切な表示が行われるように各部の動
作を整合させる働きをもつものである。次に説明する同
期信号分離回路86より送られる同期信号Tsyncに
基づいて各部に対してTscan,TsftおよびTm
ryの各制御信号を発生する。
【0083】同期信号分離回路86は、外部から入力さ
れるNTSC方式のテレビ信号から同期信号成分と輝度
信号成分とを分離するための回路であり、周波数分離
(フィルター)回路を用いれば構成できるものである。
同期信号分離回路86により分離された同期信号は良く
知られるように垂直同期信号と水平同期信号よりなる
が、ここでは説明の便宜上Tsync信号として図示し
た。一方、前記テレビ信号から分離された画像の輝度信
号成分を便宜上DATA信号と表すが、同信号はシフト
レジスタ84に入力される。
【0084】シフトレジスタ84は時系列的にシリアル
に入力される前記DATA信号を画像の1ライン毎にシ
リアル/パラレル変換するためのものであり、制御回路
83より送られる制御信号Tsftに基づいて動作す
る。すなわち制御信号Tsftは、シフトレジスタ84
のシフトクロックであると言い換えても良い。シリアル
/パラレル変換された画像1ライン分(電子放出素子N
素子分の駆動データに相当する)のデータはId1ない
しIdnのN個の並列信号としてシフトレジスタ84よ
り出力される。
【0085】ラインメモリ85は画像1ライン分のデー
タを必要時間の間だけ記憶するための記憶装置であり、
制御回路83より送られる制御信号Tmryにしたがっ
て適宜Id1ないしIdnの内容を記憶する。記憶され
た内容はId1ないしIdnとして出力され変調信号発
生器87に入力される。
【0086】変調信号発生器87は前記画像データId
1ないしIdnの各々に応じて表面伝導型電子放出素子
の各々を適切に駆動変調するための信号源であり、その
出力信号は端子Doy1ないしDoynを通じて表示パ
ネル81内の表面伝導型電子放出素子に印加される。
【0087】前述したように本発明に関わる電子放出素
子は放出電流Ieに対して以下の基本特性を有してい
る。すなわち前述したように電子放出には明確なしきい
値電圧Vthがあり、Vth以上の電圧を印加された時
のみ電子放出が生じる。また電子放出しきい値以上の電
圧に対しては素子への印加電圧の変化に応じて放出電流
も変化していく。なお、電子放出素子の材料や構成、製
造方法を変えることにより電子放出しきい値電圧Vth
の値や印加電圧に対する放出電流の変化の度合いが変わ
る場合もあるが、いずれにしても以下のようなことがい
える。
【0088】すなわち、本素子にパルス状の電圧を印加
する場合、例えば電子放出しきい値以下の電圧を印加し
ても電子放出は生じないが電子放出しきい値以上の電圧
を印加する場合には電子ビームが出力される。その際、
第一にはパルスの波高値Vmを変化させることにより出
力電子ビームの強度を制御することが可能である。第二
には、パルスの幅Pwを変化させることにより出力され
る電子ビームの電荷の総量を制御することが可能であ
る。
【0089】したがって、入力信号に応じて電子放出素
子を変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅変
調方式等があげられ、電圧変調方式を実施するには、変
調信号発生器87として、一定の長さの電圧パルスを発
生するが、入力されるデータに応じて適宜パルスの波高
値を変調するような電圧変調方式の回路を用いる。また
パルス幅変調方式を実施するには、変調信号発生器87
としては、一定の波高値の電圧パルスを発生するが、入
力されるデータに応じて適宜電圧パルスの幅を変調する
ようなパルス幅変調方式の回路を用いる。またシフトレ
ジスタ84やラインメモリ85は、デジタル信号式のも
のでもアナログ信号式のものでも差し支えなく、要は画
像信号のシリアル/パラレル変換や記憶が所定の速度で
行われればよい。
【0090】デジタル信号式のものを用いる場合には、
同期信号分離回路86の出力信号DATAをデジタル信
号化する必要があるが、これは同期信号分離回路86の
出力部にA/D変換器を備えれば可能である。また、こ
れと関連してラインメモリ85の出力信号がデジタル信
号かアナログ信号かにより、変調信号発生器87に用い
られる回路が若干異なったものとなる。
【0091】まずデジタル信号の場合について述べる。
電圧変調方式においては変調信号発生器87には、例え
ばよく知られるD/A変換回路を用い、必要に応じて増
幅回路などを付け加えればよい。またパルス幅変調方式
の場合、変調信号発生器87は、例えば高速の発振器、
発振器が出力する波数を計数する計数器(カウンタ)、
および計数器の出力値とラインメモリ85の出力値を比
較する比較器(コンパレータ)を組み合せた回路を用い
ることにより構成できる。必要に応じて比較器の出力す
るパルス幅変調された変調信号を表面伝導型電子放出素
子の駆動電圧にまで電圧増幅するための増幅器を付け加
えてもよい。
【0092】次にアナログ信号の場合について述べる。
電圧変調方式においては変調信号発生器87には、例え
ばよく知られるオペアンプなどを用いた増幅回路を用い
ればよく、必要に応じてレベルシフト回路などを付け加
えてもよい。またパルス幅変調方式の場合には例えばよ
く知られた電圧制御型発振回路(VCO)を用いればよ
く、必要に応じて表面伝導型電子放出素子の駆動電圧に
まで電圧増幅するための増幅器を付け加えてもよい。
【0093】以上のような構成を有する画像表示装置に
おいて、表示パネル81の各電子放出素子には、容器外
端子Dox1ないしDoxm,Doy1ないしDoyn
を通じ、電圧を印加することにより、電子放出させると
ともに、高圧端子Hvを通じ、メタルバック65あるい
は透明電極(不図示)に高圧を印加して電子ビームを加
速し、蛍光膜64に衝突させ、励起・発光させることで
画像を表示することができる。
【0094】ここで述べた構成は、表示等に用いられる
好適な画像形成装置を作製する上で必要な概略構成であ
り、例えば各部材の材料等、詳細な部分は上述内容に限
られるものではなく、画像形成装置の用途に適するよう
適宜選択する。また、入力信号例として、NTSC方式
をあげたが、これに限るものでなく、PAL,SECA
M方式などの諸方式でもよく、また、これよりも、多数
の走査線からなるTV信号(例えば、MUSE方式をは
じめとする高品位TV)方式でもよい。
【0095】次に、梯子型配置電子源基板および画像表
示装置について図11及び図12を用いて説明する。図
11において、10は電子源基板、14は電子源基板を
構成する基板、53は電子放出素子、91は電子放出素
子53に接続した共通配線Dx1〜Dx10である。電
子放出素子91は、基板14上に、X方向に並列に複数
個配置される。これを素子行と呼ぶ。この素子行を複数
個基板上に配置し、電子源基板が構成している。各素子
行の共通配線間に駆動電圧を印加することで、各素子行
を独立に駆動させることができる。すなわち、電子ビー
ムを放出させたい素子行には、電子放出しきい値以上の
電圧を印加し、電子ビームを放出させない素子行には電
子放出しきい値以下の電圧を印加すればよい。また、各
素子行間の共通配線Dx2〜Dx9、例えばDx2,D
x3を同一配線とするようにしても良い。
【0096】図12は上記のような梯子型配置の電子源
を備えた画像形成装置におけるパネル構造を説明するた
めの図で、図中、110はグリッド電極、111は電子
が通過するための空孔、112は、Dox1,Dox2
・・・Doxmよりなる容器外端子、113はグリッド
電極110と接続されたG1,G2,・・・Gnからな
る容器外端子、114は各素子行間の共通配線を同一配
線とした電子源基板である。図12において、図8,及
び/又は図10と同一の符号は同一の部材を示す。前述
の単純マトリックス配置の画像形成装置(図1)との違
いは、電子源基板114とフェースプレート66の間に
グリッド電極110を備えているか否かである。
【0097】グリッド電極110は、表面伝導型放出素
子から放出された電子ビームを変調するためのものであ
り、梯子型配置の素子行と直交して設けられたストライ
プ状の電極に電子ビームを通過させるため、各素子に対
応して1個ずつ円形の開口111が設けられている。グ
リッドの形状や設置位置は図11に示したものに限定さ
れるものではない。例えば、開口111のかわりにメッ
シュ状に多数の通過口を設けることもでき、グリッドを
表面伝導型放出素子の周囲や近傍に設けることもでき
る。容器外端子112およびグリッド容器外端子113
は、不図示の制御回路と電気的に接続されている。
【0098】本画像形成装置では、素子行を1列ずつ順
次駆動(走査)していくのに同期してグリッド電極列に
画像1ライン分の変調信号を同時に印加する。これによ
り、各電子ビームの蛍光体への照射を制御し、画像を1
ラインずつ表示することができる。これによればテレビ
ジョン放送の表示装置,テレビ会議システム,コンピュ
ータ等の表示装置の他、感光性ドラム等を用いて構成さ
れた光プリンタとしての画像形成装置としても用いるこ
ともできる。
【0099】
【発明の効果】(請求項1に対応した効果)所定の電圧
を印加することにより電子を放出する導電性薄膜を有す
る電子放出素子群が基板に形成されてなる電子源基板の
製造装置において、前記基板の保持位置決め手段もしく
は保持位置調整機構を有する基板保持手段と、前記基板
に相対する位置に配され、該基板に対して前記導電性薄
膜の材料を含有した溶液を噴射する噴射ヘッドと、該噴
射ヘッドに液滴付与情報を入力する情報入力手段とを有
し、前記基板における前記導電性薄膜の形成面と前記噴
射ヘッドの溶液噴射口面とが一定の距離を保持し、前記
基板と前記噴射ヘッドとが前記導電性薄膜の形成面に対
して平行にかつ互いに直交する2方向に相対移動を行う
ので、簡単な構成で信頼性の高い電子源基板を製作する
ことができる。
【0100】(請求項2に対応した効果)前記基板保持
手段の前記保持位置調整機構は、前記基板の角度調整機
構を含むので、簡単な装置構成で、より高精度に表面伝
導型電子放出素子群を形成した電子源基板を製作するこ
とができる。
【0101】(請求項3に対応した効果)前記噴射ヘッ
ドからの前記溶液の噴射速度は、前記基板と前記噴射ヘ
ッドとの相対移動速度より速いので、形成される電子放
出素子の形状を崩すことなく非常に高精度な表面伝導型
放出素子群を形成した電子源基板を製作することができ
る。
【0102】(請求項4に対応した効果)基板上の複数
対の各素子電極間に導電性薄膜の材料を含有する溶液の
液滴を噴射して形成した導電性薄膜を有する電子放出素
子群が形成されてなる電子源基板であって、該電子源基
板は、前記電子放出素子群がマトリックスとなるように
配列され、該マトリックスの互いに直交する2方向のそ
れぞれが、前記電子源基板の直交する2辺のそれぞれに
平行であるので、上記のような本発明の製造装置でこの
ような電子源基板を製作するにあたり、基板の辺を位置
決めするだけでマトリックス状に配列された表面伝導型
電子放出素子群を、角度成分の位置ズレおよび水平、垂
直方向の位置ズレがないように形成できるので、高精度
な電子源基板を得ることができる。
【0103】(請求項5に対応した効果)基板上の複数
対の各素子電極間に導電性薄膜の材料を含有する溶液の
液滴を噴射して形成した導電性薄膜を有する電子放出素
子群が形成されてなる電子源基板であって、該電子源基
板は、前記電子放出素子群がマトリックスとなるように
配列され、該マトリックスの互いに直交する2方向のそ
れぞれに平行なパターンが直交してなる帯状パターンを
有するので、上記のような本発明の製造装置でこのよう
な電子源基板を製作するにあたり、帯状パターンを位置
決めにするだけでマトリックス状に配列された表面伝導
型電子放出素子群を、角度成分の位置ズレおよび水平、
垂直方向の位置ズレがないように形成できるので、高精
度な電子源基板を得ることができる。
【0104】(請求項6に対応した効果)前記基板の大
きさが200mm×200mm以上であり、前記基板状
の複数対の各素子電極間への前記溶液の噴射は、前記マ
トリックスの直交する2方向に順次行われるので、マル
チノズル型の噴射ヘッドが使用できないような200m
m×200mm以上の大きさの電子源基板であったとし
ても、製造装置を大がかり、かつ非常な高コストにする
ことなく、簡単な構成の製造装置で製作することができ
る。
【0105】(請求項7に対応した効果)請求項4ない
し6のいずれか1に記載の電子源基板と、該電子源基板
に対向配置可能な蛍光体とを有し、前記電子源基板によ
り放出された電子を前記蛍光体に衝突させることにより
該蛍光体を発光せしめて表示を行うので、高画質の画像
表示装置を得ることができる。
【0106】(請求項8に対応した効果)前記蛍光体
は、複数種類の蛍光膜をマトリックスに配列したカラー
蛍光膜により構成され、該蛍光膜におけるマトリックス
の互いに直交する2方向のそれぞれと、前記電子源基板
の電子放出素子群が配列したマトリックスの直交する2
方向のそれぞれが、互いに平行であるので、蛍光膜のマ
トリックスと電子放出素子群のマトリックスを互いに高
精度に一致させることが可能となり、色にじみ等のない
鮮明かつ高画質のカラー画像表示装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によって形成される平面型表面伝導型
電子放出素子の構成を模式的に示す平面図および側面図
である。
【図2】 図1の構成の表面伝導型電子放出素子の製造
方法を説明するための図である。
【図3】 本発明の一電子源基板の製造装置の一実施例
を説明するための図である。
【図4】 本発明の電子源基板の製造に適用される液滴
付与装置を示す概略構成図である。
【図5】 図4の液滴付与装置の吐出ヘッドユニットの
要部概略構成図である。
【図6】 本発明の一実施形態に係る表面伝導型電子放
出素子の製造に際して採用できる通電フォーミング処理
における電圧波形例を示す模式図である。
【図7】 本発明を適用しうるマトリックス配置型電子
源基板例を示す模式図である。
【図8】 本発明を適用しうるマトリックス配置型電子
源基板による画像形成装置の表示パネル例を示す模式図
である。
【図9】 本発明を適用しうる蛍光膜を示す模式図であ
る。
【図10】 画像形成装置にNTSC方式のテレビ信号
に応じて図6の表示パネルの表示を行うための駆動回路
の一例を示すブロック図である。
【図11】 本発明を適用しうる梯子配置型電子源基板
の一例を示す図である。
【図12】 本発明を適用しうる梯子配置型電子源基板
による画像形成装置の表示パネルの一例を示す模式図で
ある。
【図13】 従来の電子放出素子の一例を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1…基板、2,3…素子電極、4…導電性薄膜、5…電
子放出部、7…検出光学系、8…インクジェットヘッ
ド、9…液滴、10…電子源基板、11…吐出ヘッドユ
ニット(噴射ヘッド)、12…キャリッジ、13…基板
保持台、14…基板、15…導電性薄膜の材料を含有す
る溶液の供給チューブ、16…信号供給ケーブル、1
7,21…コントロールボックス、18…X方向スキャ
ンモータ、19…Y方向スキャンモータ、20…コンピ
ュータ、22…基板位置決め/保持手段、31…ヘッド
アライメント制御機構、32…検出光学系、33…イン
クジェットヘッド、34…ヘッドアライメント微動機
構、35…制御コンピュータ、36…画像識別機構、3
7…XY方向走査機構、38…位置検出機構、39…位
置補正制御機構、40…インクジェットヘッド駆動・制
御機構、41…光軸、42…素子電極、43…液滴、4
4…液滴着弾位置、51…X方向配線、52…Y方向配
線、53…表面伝導型電子放出素子、54…結線、61
…リアプレート、62…支持枠、63…ガラス基板、6
4…蛍光膜、65…メタルバック、66…フェースプレ
ート、67…高圧端子、68…外囲器、71…黒色部
材、72…蛍光体、81…表示パネル、82…走査回
路、83…制御回路、84…シフトレジスタ、85…ラ
インメモリ、86…同期信号分離回路、87…変調信号
発生器、91…電子放出素子を配線するための共通配
線、110…グリッド電極、111…空孔、112…容
器外端子、113…グリッド容器外端子。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の電圧を印加することにより電子を
    放出する導電性薄膜を有する電子放出素子群が基板に形
    成されてなる電子源基板の製造装置において、前記基板
    の保持位置決め手段もしくは保持位置調整機構を有する
    基板保持手段と、前記基板に相対する位置に配され、該
    基板に対して前記導電性薄膜の材料を含有した溶液を噴
    射する噴射ヘッドと、該噴射ヘッドに液滴付与情報を入
    力する情報入力手段とを有し、前記基板における前記導
    電性薄膜の形成面と前記噴射ヘッドの溶液噴射口面とが
    一定の距離を保持し、前記基板と前記噴射ヘッドとが前
    記導電性薄膜の形成面に対して平行にかつ互いに直交す
    る2方向に相対移動を行うように構成され、前記噴射ヘ
    ッドは、該情報入力手段により入力された前記液滴付与
    情報に基づいて前記基板に設けられた複数対の各素子電
    極間に前記溶液を噴射することにより前記導電性薄膜を
    形成することを特徴とする電子源基板の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記基板保持手段の前記保持位置調整機
    構は、前記基板の角度調整機構を含むことを特徴とする
    電子源基板の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記噴射ヘッドからの前記溶液の噴射速
    度は、前記基板と前記噴射ヘッドとの相対移動速度より
    速いことを特徴とする請求項1または2に記載の電子源
    基板の製造装置。
  4. 【請求項4】 基板上の複数対の各素子電極間に導電性
    薄膜の材料を含有する溶液の液滴を噴射して形成した導
    電性薄膜を有する電子放出素子群が形成されてなる電子
    源基板であって、該電子源基板は、前記電子放出素子群
    がマトリックスとなるように配列され、該マトリックス
    の互いに直交する2方向のそれぞれが、前記電子源基板
    の直交する2辺のそれぞれに平行であることを特徴とす
    る電子源基板。
  5. 【請求項5】 基板上の複数対の各素子電極間に導電性
    薄膜の材料を含有する溶液の液滴を噴射して形成した導
    電性薄膜を有する電子放出素子群が形成されてなる電子
    源基板であって、該電子源基板は、前記電子放出素子群
    がマトリックスとなるように配列され、該マトリックス
    の互いに直交する2方向のそれぞれに平行なパターンが
    直交してなる帯状パターンを有することを特徴とする電
    子源基板。
  6. 【請求項6】 前記基板の大きさが200mm×200
    mm以上であり、前記基板状の複数対の各素子電極間へ
    の前記溶液の噴射は、前記マトリックスの直交する2方
    向に順次行われることを特徴とする請求項4または5に
    記載の電子源基板。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし6のいずれか1に記載の
    電子源基板と、該電子源基板に対向配置可能な蛍光体と
    を有し、前記電子源基板により放出された電子を前記蛍
    光体に衝突させることにより該蛍光体を発光せしめて表
    示を行うことを特徴とする画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記蛍光体は、複数種類の蛍光膜をマト
    リックスに配列したカラー蛍光膜により構成され、該蛍
    光膜におけるマトリックスの互い直交する2方向のそれ
    ぞれと、前記電子源基板の電子放出素子群が配列したマ
    トリックスの直交する2方向のそれぞれが、互いに平行
    であることを特徴とする請求項7に記載の画像表示装
    置。
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