JP2001184317A - 波動グラフ表示制御装置、及び記憶媒体 - Google Patents

波動グラフ表示制御装置、及び記憶媒体

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JP2001184317A
JP2001184317A JP36799999A JP36799999A JP2001184317A JP 2001184317 A JP2001184317 A JP 2001184317A JP 36799999 A JP36799999 A JP 36799999A JP 36799999 A JP36799999 A JP 36799999A JP 2001184317 A JP2001184317 A JP 2001184317A
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Tomohiro Sudo
智浩 須藤
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、波動を学習するのに好適な
波動関数の演算、及びグラフ表示機能を提供するため、
(1)波動の各種現象に応じたシミュレーション表示を
実行し、(2)波の干渉、波の性質、または波のグラフ
についての学習に使用しやすく、(3)音波や光波の性
質について感覚的に体験することが可能な、波動グラフ
表示制御装置、及び記憶媒体を提供することである。 【解決手段】 複数の波の進行をシミュレーション表示
する際、CPU2は波動関数のグラフまたは複数の波動
関数の合成グラフを表示し、また所定の時刻における前
記複数の波動関数の変位値及びその和を算出し、表示さ
れている複数のグラフの形状を波動関数の時間変化に伴
ってそれぞれ変化させるとともに、前記変位値及びその
和をグラフの変化に対応させて順次表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波動グラフ表示制
御装置、及び記憶媒体に係り、詳細には、波動の学習に
適したグラフの表示制御を行う波動グラフ表示制御装
置、及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、グラフ作成表示機能を備えた
グラフ関数電卓が、教育の現場や、エンジニアの技術計
算用に利用されている。グラフ関数電卓は、様々な関数
演算プログラムを内蔵しており、入力された数式に基づ
くグラフ作成表示、入力された数表に基づくグラフ作成
表示等が可能である。
【0003】そして、近年では、数式データ入力、グラ
フ表示、関数演算という処理の流れが数学等の学習に適
しているため、上述のグラフ関数電卓を学校の授業や自
主学習に積極的に用いるようになってきている。そし
て、グラフ関数電卓は、プログラム機能、統計計算機
能、数式処理機能等も備え、プログラム機能を利用した
複雑なくり返し演算や、統計計算機能を利用したデータ
解析、数式処理機能を利用した数式の演算や簡略化等の
処理が可能であり、数学のみならず物理や化学の分野で
も効果を発揮する。特に、自然界に存在するデータを数
学的に解析してその意味を学習する物理学において、グ
ラフ関数電卓はその学習効果を発揮する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、物理学
では波動の学習のように、波に生じる様々な現象を観察
したり、その現象から得るデータを解析することで理解
を深める分野もある。この波動の分野は、現象の理解と
数学的な解析とをともに学習する必要があるため、授業
では特別な実験装置を用意し、実際に現象を発生させて
実データを取得したのち、その実データをグラフ関数電
卓やコンピュータ等を用いて解析、考察していた。この
方法では実験装置を用意するための時間や労力が非常に
大きく、現象を考察したりデータを解析する時間を減少
させてしまうという問題があり、また家庭における自主
学習では、現象を発生させるような実験装置を用意する
のは困難である。
【0005】一方、波の現象をコンピュータグラフィッ
クによって、シミュレーションする場合があるが、それ
には授業に用いるために特別にシミュレーション用のプ
ログラムを教師が組む必要があったり、実際に生徒が学
習に使用するには不十分な点があったりした。また、縦
波のグラフのように単に与えれた波動関数のグラフを描
画するだけでは、波動を完全に表現したとはいえない単
元もあり、グラフ関数電卓を有効に波動の学習に用いる
ためには、より高度なグラフ描画機能が必要であった。
【0006】本発明の課題は、上述の問題に鑑み、波動
を学習するのに好適な波動関数の演算、及びグラフ表示
機能を提供するため、(1)波動の各種現象に応じたシ
ミュレーション表示を実行し、(2)波の干渉、波の性
質、または波のグラフについての学習に使用しやすく、
(3)音波や光波の性質について感覚的に体験すること
が可能な、波動グラフ表示制御装置、及び記憶媒体を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を達成するために、次のような特徴を備えている。な
お、次に示す手段の説明中、括弧書きにより実施の形態
に対応する構成を1例として例示する。符号等は、後述
する図面参照符号等である。
【0008】請求項1記載の発明は、波動関数のグラフ
(例えば、図4(B)のG1,G2、図6のC1,C
2、図8のG4〜G6、図10のIMGW、図12のW
1’〜W3’)または複数の波動関数の合成グラフ(例
えば、図4(C)のG3)を表示するグラフ表示手段
(例えば、図1に示す表示部7、CPU2)と、前記グ
ラフ表示手段によって表示されているグラフまたは合成
グラフの表示状態を波に関する各種現象(例えば、複数
の波の進行、縦波の進行、波の反射、光波の反射及び屈
折)に応じて変化させることにより、各種現象のシミュ
レーション表示を実行する表示制御手段(例えば、図1
に示すCPU2;図4、図6、図8、図10、図12)
と、を備えることを特徴としている。
【0009】この請求項1記載の発明の波動グラフ表示
制御装置によれば、グラフ表示手段によって、波動関数
のグラフまたは複数の波動関数の合成グラフを表示し、
表示制御手段によって、表示されているグラフまたは合
成グラフの表示状態を波に関する各種現象に応じて変化
させることにより、各種現象のシミュレーション表示を
実行する。
【0010】したがって、波動関数のグラフやその合成
グラフを確認することができるとともに、特別な実験装
置を用いなくても、波に関する各種現象を表示画面上で
確認することができ、波動の学習に役立つシミュレーシ
ョン表示を実行することができる。特に家庭における自
主学習では実験装置を用意する必要がなくなるので、有
効である。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の波
動グラフ表示制御装置において、複数の波動関数につい
て、所定時刻における変位値(図4(B)、(C)のE
1,E2)及びその和(図4(B)、(C)のE3)を
算出する演算手段(例えば、図1に示すCPU2;図3
のS108)を更に備え、前記表示制御手段は、複数の
波の進行をシミュレーション表示する際、前記グラフ表
示手段によって表示されているグラフまたは合成グラフ
の形状を波動関数またはその合成関数の時間変化に伴っ
て順次変化させるとともに、前記演算手段によって算出
された変位値及びその和を、グラフまたは合成グラフの
変化に対応させて順次表示させる(例えば、図1に示C
PU2;図3のS106〜S113;図4)ことを特徴
としている。
【0012】この請求項2記載の発明の波動グラフ表示
制御装置によれば、複数の波の進行をシミュレーション
表示する際、演算手段によって、複数の波動関数につい
て、所定時刻における変位値及びその和を算出し、表示
制御手段によって、グラフ表示手段によって表示されて
いるグラフまたは合成グラフの形状を波動関数またはそ
の合成関数の時間変化に伴って順次変化させるととも
に、前記演算手段によって算出された変位値及びその和
をグラフまたは合成グラフの変化に対応させて順次表示
させる。
【0013】したがって、複数の波の進行という現象
を、特別な実験装置を用いずにシミュレーション表示で
きるので、波動の学習に役立てることができる。また、
複数の波動関数やその合成関数の時間変化に伴って、グ
ラフや合成グラフ、変位値やその和が順次表示されるの
で、波の形状の時間変化を連続的にグラフで確認できる
とともに、波動関数の変位値やその和の値も対応させて
確認することができ、波動の変位値と波の進行中のグラ
フ形状との関係を同時に確認しながら考察することがで
きる。
【0014】また請求項3記載の発明のように、請求項
1記載の波動グラフ表示制御装置において、前記グラフ
表示手段は、所定の波源から発生する波の進行を上方向
から眺めた様子を表す円形波グラフを表示し(例えば図
1に示す表示部7、CPU2;図5のS206;図6の
C1,C2)、前記表示制御手段は、複数の波の進行を
シミュレーション表示する際、前記グラフ表示手段によ
って表示される複数の円形波グラフ上に波の進行位置を
強調して表示させる(例えば、図1に示すCPU2;図
5のS209〜S210;図6のC1,C2の太線部
分)ことを特徴としている。
【0015】この請求項3記載の発明の波動グラフ表示
制御装置によれば、複数の波の進行をシミュレーション
表示する際、グラフ表示手段は、所定の波源から発生す
る波の進行を上方向から眺めた様子を表す円形波グラフ
を複数表示し、表示制御手段によって、前記複数の円形
波グラフ上に波の進行位置を強調して表示させる。
【0016】したがって、複数の波の進行を上方向から
眺めた様子を確認できるとともに、複数の波が進行して
重ね合わさる現象を、特別な実験装置を用いなくても、
シミュレーション表示することができるので、波動の学
習に役立てることができる。
【0017】また請求項4記載の発明のように、請求項
1記載の波動グラフ表示制御装置において、前記グラフ
表示手段は、縦波の波動関数について、所定の時刻にお
ける媒質の疎密状態(図8(B)のG4)を表示する疎
密状態表示手段(図7のS309)と、前記縦波の波動
関数について、前記所定の時刻における媒質の変位を表
す変位グラフ(図8(B)のG5)を表示する変位グラ
フ表示手段(図7のS307)と、前記縦波の波動関数
に基づいて、媒質の密度の時間変化を表す密度グラフ
(図8(B)のG6)を表示する密度グラフ表示手段
(図7のS308)と、を備え、前記表示制御手段は、
縦波の進行をシミュレーション表示する際、前記疎密状
態、前記変位グラフ、及び前記密度グラフを同一画面に
表示させ、また、前記疎密状態及び前記変位グラフの形
状を前記縦波の波動関数の時間変化に伴ってそれぞれ変
化させる(例えば、図1に示すCPU2;図7のS30
6〜S313)ことを特徴としている。
【0018】この請求項4記載の発明の波動グラフ表示
制御装置によれば、縦波の進行をシミュレーション表示
する際、疎密状態表示手段によって縦波の波動関数につ
いて、所定の時刻における媒質の疎密状態を表示し、変
位グラフ表示手段によって、前記縦波の波動関数につい
て、前記所定の時刻における媒質の変位を表す変位グラ
フを表示し、密度グラフ表示手段によって、前記縦波の
波動関数に基づいて、媒質の密度の時間変化を表す密度
グラフを表示し、表示制御手段によって、前記疎密状
態、前記変位グラフ、及び前記密度グラフを同一画面に
表示させ、また、前記疎密状態及び前記変位グラフの形
状を前記縦波の波動関数の時間変化に伴ってそれぞれ変
化させる。
【0019】したがって、縦波の進行という現象を、特
別な実験装置を用いなくても、シミュレーション表示す
ることができ、表示画面上で媒質の疎密状態の時間変化
や変位の時間変化が視覚的に確認できるので、波動の学
習に役立てることができる。また、縦波の密度変化や変
位の変化をグラフや疎密状態を表す図を用いて多様な着
眼点から表現するので、縦波の性質を十分に表現するこ
とができる。
【0020】また請求項5記載の発明のように、請求項
1記載の波動グラフ表示制御装置において、波の反射端
を固定端または自由端のいずれかに設定する反射端設定
手段(例えば、図1に示す入力部3;図9のS406,
S407)を更に備え、前記表示制御手段は、波の反射
をシミュレーション表示する際、前記グラフ表示手段に
よって表示されるグラフの形状を前記波動関数の時間変
化に伴って変化させ、また、前記反射端設定手段によっ
て設定された反射端(図10のW)に波が衝突する際に
当該波の及ぼす力及び反射端から及ぼされる力をベクト
ル(図10(C)のV2,V3)で表示する(例えば、
図1に示すCPU2;図9のS409〜S416)こと
を特徴としている。
【0021】この請求項5記載の発明の波動グラフ表示
制御装置によれば、波の反射をシミュレーション表示す
る際、反射端設定手段によって固定端または自由端のい
ずれかの波の反射端を設定すると、表示制御手段によっ
て、前記グラフ表示手段によって表示されるグラフの形
状を前記波動関数の時間変化に伴って変化させ、また、
前記反射端設定手段によって設定された反射端に波が衝
突する際に波の及ぼす力及び反射端から及ぼされる力を
ベクトルで表示する。
【0022】したがって、波の反射という現象を特別な
実験装置を用いずに、シミュレーション表示することが
でき、波動の学習に役立てることができる。また反射の
瞬間に生じる力の方向や大きさがベクトルで表示画面上
で確認できるので、反射という現象を物理学的に解析す
る際に役立てることができる。
【0023】また請求項6記載の発明のように、請求項
1記載の波動グラフ表示制御装置において、媒質の異な
る空間を所定の角度方向に入射する光波について、媒質
の境界面での反射角及び屈折角を算出する角度演算手段
(例えば、図1に示すCPU2;図11のS508、S
511)を更に備え、前記表示制御手段は、光波の反射
及び屈折をシミュレーション表示する際、光波の入射波
を前記所定の角度方向に進むSin関数のグラフ(図1
2のW1’)として表示させるとともに、反射波及び屈
折波を、前記角度演算手段によって算出された反射角及
び屈折角の方向に進むSin関数のグラフ(図12のW
2’,W3’)として表示させる(例えば、図1に示す
CPU2;図11のS507〜ステップS513)こと
を特徴としている。
【0024】この請求項6記載の発明の波動グラフ表示
制御装置によれば、光波の反射及び屈折をシミュレーシ
ョン表示する際、角度演算手段は、媒質の異なる空間を
所定の角度方向に入射する光波について、媒質の境界面
での反射角及び屈折角を算出し、表示制御手段は、光波
の入射波を前記所定の角度方向に進むSin関数のグラ
フとして表示させるとともに、反射波及び屈折波を、前
記角度演算手段によって算出された反射角及び屈折角の
方向に進むSin関数のグラフとして表示させる。
【0025】したがって、光波の反射及び屈折という現
象を特別な実験装置を用いずに、簡単な操作でシミュレ
ーション表示でき、波動の学習に役立てることができ
る。また、入射波、反射波、及び屈折波をSin波で表
現するので、光の持つ波動性を容易にイメージでき、光
の波動性について直感的な理解を促すことができる。
【0026】請求項7記載の発明は、所定の波源から発
生する波を上方向から眺めた様子を表す円形波グラフ
(図14(A)のC1,C2)を複数表示する円形波グ
ラフ表示手段(例えば、図1に示す表示部7、CPU
2;図13に示すS604)と、この円形波グラフ表示
手段によって表示されている複数の円形波グラフに対し
て、前記複数の波が干渉する位置にプロット(図14
(B)のM5)を表示するプロット表示手段(例えば、
図1に示すCPU2;図13のS605〜S624)
と、を備えることを特徴としている。
【0027】この請求項7記載の発明の波動グラフ表示
制御装置によれば、円形波グラフ表示手段は、所定の波
源から発生する波を上方向から眺めた様子を表す円形波
グラフを複数表示し、プロット表示手段は、この円形波
グラフ表示手段によって表示されている複数の円形波グ
ラフに対して、前記複数の波が干渉する位置にプロット
を表示する。
【0028】したがって、円形波グラフ上に表示された
プロットを確認することで、複数の波の干渉する位置
を、特別な実験装置を用いなくても表示画面上で明確に
確認することができ、波動の学習に役立てることができ
る。
【0029】また請求項8記載の発明のように、請求項
7記載の波動グラフ表示制御装置において、干渉の種類
を選択する選択手段(例えば、図1に示す入力部3;図
13のS610、S612、S614、S619、S6
21、S623)を更に備え、前記プロット表示手段
は、前記円形波グラフ表示手段によって表示されている
複数の円形波グラフの、前記選択手段によって選択され
た干渉の種類に対応する位置に、干渉の種類毎にそれぞ
れ異なるプロットを表示する(図13のS611、S6
13、S615、S620、S622、S624;図1
4(B)のM5)ことを特徴としている。
【0030】この請求項8記載の発明の波動グラフ表示
制御装置によれば、選択手段によって干渉の種類を選択
すると、前記プロット表示手段は、前記円形波グラフ表
示手段によって表示されている複数の円形波グラフの、
選択された干渉の種類に対応する位置に、干渉の種類毎
にそれぞれ異なるプロットを表示する。
【0031】したがって、複数の波が干渉し、強め合う
点、弱め合う点、腹や節となる点等、干渉の種類を選択
するという簡単な操作で、対応する位置にプロットを表
示するので、このプロット位置を確認することで、円形
波グラフ上の各干渉点を確認することができる。また、
マークの形状を干渉の種類によって異なる形状とするこ
とによって、複数種類の干渉点について同一の表示画面
にマークを表示した場合にも、干渉の種類を混同せずに
確認することができる。
【0032】また請求項9記載の発明のように、請求項
7記載の波動グラフ表示制御装置において、前記円形波
グラフ表示手段によって表示されている複数の円形波グ
ラフ上の任意の座標を指定する座標指定手段(例えば、
図1に示す入力部3;ポインティングデバイス4;図1
5のS706〜S708)を更に備え、前記プロット表
示手段は、前記円形波グラフ表示手段によって表示され
ている複数の円形波グラフに対して、前記座標指定手段
によって指定された座標の変位と同一の変位となる位置
に同一のプロットを表示させる(例えば、図1に示すC
PU2;図15のS709〜S714;図16(B)の
M6)ことを特徴としている。
【0033】この請求項9記載の発明の波動グラフ表示
制御装置によれば、座標指定手段によって、前記円形波
グラフ表示手段によって表示されている複数の円形波グ
ラフ上の任意の座標を指定すると、前記プロット表示手
段は、表示されている複数の円形波グラフに対して、前
記指定された座標の変位と同一の変位となる位置に同一
のプロットを表示させる。
【0034】したがって、円形波を表示している際に、
任意の座標を指定すると、指定した点と同変位の座標に
同一のプロットを表示するので、このプロットの表示位
置を観察することで波の重ね合わせによって同じ変位が
生ずる座標に二つの波源からの距離に関する規則性が有
ることを確認することができ、波動の学習に有効であ
る。
【0035】請求項10記載の発明は、波動関数のグラ
フを表示するグラフ表示手段(例えば、図1に示す表示
部7、CPU2;図17のS803〜S806;図18
(A)のG7)と、振幅、波長、周期、周波数、腹、節
等の波の要素を選択するための選択手段(例えば、図1
に示す入力部3;図17のS807〜S810;図18
(B)の7g)と、前記グラフ表示手段によって表示さ
れているグラフ上に、前記選択手段によって選択された
波の要素に対応する部分を示すマークを表示する要素表
示手段(例えば、図1に示すCPU2;図17のS81
1〜S814;図18(C)のM8)と、を備えること
を特徴としている。
【0036】この請求項10記載の発明のグラフ表示制
御装置によれば、グラフ表示手段によって、波動関数の
グラフを表示し、選択手段によって、振幅、波長、周
期、周波数、腹、節等の波の要素を選択すると、要素表
示手段によって、前記グラフ表示手段によって表示され
ているグラフ上に、前記選択手段によって選択された波
の要素に対応する部分を示すマークを表示する。
【0037】したがって、振幅、波長、周期、周波数、
腹、節等といった、波の要素がグラフ上のどの位置を示
すのかを簡単な操作で表示画面上に表すことができ、波
動のグラフと前記要素との関係を確認することができ
る。
【0038】請求項11記載の発明は、波を上方向から
眺めた様子を表す円形波グラフを表示する円形波グラフ
表示手段(例えば、図1に示す表示部7、CPU2;図
19のS905)と、前記波と同一の波を横方向から眺
めた様子を表す変位グラフを表示する変位グラフ表示手
段(例えば、図1に示す表示部7、CPU2;図19の
S910〜S912)と、表示画面に表示するグラフを
切り替える指示を入力する切替入力手段(例えば、図1
に示す入力部3;図19のS913)と、この切替入力
手段によって入力される指示に応じて、前記円形波グラ
フ及び前記変位グラフを同一画面内に表示させる(図2
0(B))、或いは、前記円形波グラフまたは変位グラ
フのいずれか一方を表示させる表示切替手段(例えば、
図1に示すCPU2;図19のS914〜S918)
と、を備えることを特徴としている。
【0039】この請求項11記載の発明の波動グラフ表
示制御装置によれば、円形波グラフ表示手段によって、
波を上方向から眺めた様子を表す円形波グラフを表示
し、変位グラフ表示手段によって、前記波と同一の波を
横方向から眺めた様子を表す変位グラフを表示し、切替
入力手段によって、表示画面に表示するグラフを切り替
える指示を入力すると、表示切替手段は、この入力され
る指示に応じて、前記円形波グラフ及び前記変位グラフ
を同一画面内に表示させる、或いは、前記円形波グラフ
または変位グラフのいずれか一方を表示させる。
【0040】したがって、同一の波について様々な方向
からグラフの形状を確認でき、また簡単な切替指示操作
で、画面上に表示させるグラフを変更することができる
ので、波動の学習に使用しやすい波動グラフ表示制御装
置を提供することができる。
【0041】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の発明の波動グラフ表示制御装置において、表示画面に
表示されているグラフ上の任意の座標を指定する座標指
定手段(例えば、図1に示す入力部3、ポインティング
デバイス4;図19のS906〜S909)と、前記表
示切替手段によって表示画面に他のグラフが表示される
と、この他のグラフ上の、前記座標指定手段によって指
定された座標に対応する位置を指示表示する指示表示手
段(例えば、図1に示すCPU2;図20(B)のM
9)と、を更に備えることを特徴としている。
【0042】この請求項12記載の発明の波動グラフ表
制御装置によれば、座標指定手段によって、表示画面に
表示されているグラフ上の任意の座標を指定すると、指
示表示手段は、前記表示切替手段によって表示画面に表
示される他のグラフ上に、前記座標指定手段によって指
定された座標に対応する位置を指示表示する。
【0043】したがって、簡単な座標指定操作で指定し
た位置を、異なる方向から見たグラフ上でそれぞれ容易
に確認できるので、互いのグラフの関係を認識しやす
く、波動の学習に有効である。
【0044】請求項13記載の発明は、波動関数のグラ
フを表示するグラフ表示手段(例えば、図21に示す表
示部7、CPU2;図22のS1004〜S1005;
図23(A))と、前記グラフ表示手段によって表示さ
れているグラフ上の任意の座標を指定する座標指定手段
(例えば、図21に示す入力部3、ポインティングデバ
イス4;図22のS1007〜S1009)と、この座
標指定手段によって指定された座標での波の周波数及び
強弱に応じた音または光を出力する出力手段(例えば、
図21に示す音声発生部13、スピーカ14または光発
生部15、発光素子16;図22のS1011〜S10
18;図23(B))と、を備えることを特徴とする波
動グラフ表示制御装置。
【0045】この請求項13記載の発明の波動グラフ表
示制御装置によれば、グラフ表示手段によって波動関数
のグラフを表示し、座標指定手段によって、前記グラフ
表示手段によって表示されているグラフ上の任意の座標
を指定すると、出力手段は、この座標指定手段によって
指定された座標での波の周波数及び強弱に応じた音また
は光を出力する。
【0046】したがって、音波や光波についてのグラフ
を確認できるとともに、実際に出力される音や光によっ
て、音波や光波を感覚的に体験することができる。例え
ば音波の干渉の様子を、グラフによって視覚的に確認す
ると同時に、グラフ上の指定位置に応じた音の強弱等を
出力された音から聴覚によって感じることができるの
で、波の性質を感覚的に確認することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】図1〜図23を参照して本発明に
係る波動グラフ表示制御装置の実施の形態を詳細に説明
する。本発明に係る波動グラフ表示制御装置は、波動の
学習に好適なグラフ表示機能を提供するため、波動関数
のグラフを描画するために波動関数のグラフや複数の波
動関数の合成グラフを表示し、表示されているグラフや
合成グラフの表示状態を波に関する各種現象に応じて変
化させることにより、各種現象のシミュレーション表示
を実行する。
【0048】この波動グラフ表示制御装置によって、シ
ミュレーション表示される各種現象には、例えば、複数
の波の進行を横方向から見た様子(第1の実施の形
態)、複数の波の進行を上方向から見た様子(第2の実
施の形態)、縦波の進行の様子(第3の実施の形態)、
波の反射の様子(第4の実施の形態)、光波の反射及び
屈折の様子(第5の実施の形態)等がある。以下、第1
〜第5の実施の形態に分けて、各現象をシミュレーショ
ン表示するための処理について、それぞれ説明する。
【0049】[第1の実施の形態]図1〜図4を参照し
て、本発明の第1の実施の形態における波動グラフ表示
制御装置1について説明する。第1の実施の形態では、
複数の波の進行を横方向から見た様子をシミュレーショ
ン表示する際の処理を説明する。
【0050】まず構成を説明する。図1は、本発明の実
施の形態における波動グラフ表示制御装置1の構成を示
すブロック図である。この図1において、波動グラフ表
示制御装置1は、CPU(Central Processing Unit)
2、入力部3、ポインティングデバイス4、タブレット
5、位置検出回路6、表示部7、表示駆動回路8、RA
M(Random AccessMemory)9、ROM(Read Only Mem
ory)10、記憶装置11、及び記憶媒体12によって
構成されている。
【0051】CPU2は、入力部3、ポインティングデ
バイス4、またはタブレット5を介して入力される指示
に基づいて、ROM10または記憶装置11から所定の
プログラムを読み出してRAM9に一時格納し、当該プ
ログラムに基づく各種処理を実行して波動グラフ表示制
御装置1の各部を集中制御する。すなわち、CPU2
は、前記読み出した所定プログラムに基づいて各種処理
を実行し、その処理結果をRAM9内のワークメモリ9
aに格納するともに、表示駆動回路8を介して表示部7
に表示させる。また、入力部3、ポインティングデバイ
ス4、またはタブレット5を介して入力される指示に基
づいて、前記処理結果を記憶装置11を介して記憶媒体
12に保存させる。
【0052】また、CPU2は、ROM10または記憶
装置11に記憶されている波グラフ表示処理プログラム
を読み出してRAM9に展開し、当該波グラフ表示処理
プログラムにしたがって、後述する波グラフ表示処理
(図3参照)を実行する。
【0053】波グラフ表示処理(図3参照)において、
CPU2は、入力された数式やパラメータ等をRAM9
の数式データメモリ9dやパラメータメモリ9eに格納
する。また、RAM9の数式データメモリ9dに記憶さ
れている複数の数式データ(複数の波動関数の数式デー
タ)やパラメータメモリ9eに記憶されている波動関数
のパラメータを読み出して、当該複数の波動関数の数式
またはパラメータに基づいて所定の時刻tにおける各波
動関数のグラフやその合成グラフを描画するためのグラ
フデータを生成し、生成された各グラフデータをRAM
9に記憶するとともに、前記グラフまたは合成グラフを
表示部7に描画する。
【0054】また所定の時刻tにおける波動関数の変位
値やその和を演算し、求めた変位値及び和をRAM9に
格納するとともに表示部7に表示する。さらに所定時間
Δt経過後すなわち時刻(t+Δt)における各グラフ
データを生成してRAM9に格納するとともに、表示部
7に表示し、また、時刻(t+Δt)における各波動関
数の変位値や、その和を演算し、求めた変位値及び和を
RAM9に格納するとともに表示部7に表示する(図4
参照)。すなわち、複数の波動関数のグラフやその合成
グラフを波動関数やその合成関数の時間変化に伴って変
化させて順次表示し、また各時刻に表示されるグラフや
合成グラフに対応する波動関数の変位値やその和を演算
して順次更新表示する。
【0055】入力部3は、数字入力キー、文字入力キ
ー、各種演算キー群から構成されるデータ入力キー3
a、モード設定を行う際に操作されるモードキー3b、
関数の演算や各種機能を実行する際に操作される実行キ
ー3c、処理を終了したりモードを解除する際に操作さ
れるEXITキー3d、ポインタ4aを移動させて表示
画面上の座標を指定したり、メニュー画面のカーソルを
移動させて選択項目を選択する際に操作される上下左右
移動キー3e「↑」「↓」「←」「→」、グラフ描画指
示を入力する際に操作されるグラフ実行キー3f、トレ
ース実行指示を入力する際に操作されるトレースキー3
g、及び各種選択操作やトレース位置を確定する際に操
作される確定キー3h等の各種キー群によって構成さ
れ、押下されたキーの押下信号をCPU2に出力する。
【0056】ポインティングデバイス4は、ボール回転
式、光学式等の各種マウス、トラックパッド、トラック
ボール等、その他の各種ポインティングデバイスを含
み、当該ポインティングデバイス4の移動方向、移動距
離のデータをCPU2に出力する。このポインティング
デバイス4の操作によって表示されているポインタの位
置を移動させ、位置を確定することによりグラフをトレ
ースすることもできる。
【0057】タブレット5は、入力ペンなどの座標を指
示する装置と指示した座標を感知する板状の装置を組み
合わせた入力機器であり、位置検出回路6によって、電
磁誘導方式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理で
入力ペンによって指示された位置座標が検出される。こ
のタブレット5は、後述する表示部7と一体となってお
り、表示部7によって表示されるグラフを入力ペンによ
って直接指示することにより、グラフをトレースするこ
ともできる。
【0058】表示部7は、LCD(Liquid Crystal Dis
play)等により構成され、表示駆動回路8から入力され
る駆動信号に基づく各種表示を行う。表示駆動回路8
は、CPU2から入力される表示データに基づく駆動信
号を生成して、表示部7の表示制御を行う。
【0059】図2は、RAM9のメモリ構成を示す図で
ある。この図2に示すように、RAM9には、本発明の
波動グラフ表示制御装置1において指定されたアプリケ
ーションプログラム、入力指示、入力データ、及び処理
結果等を一時格納するワークメモリ9aの他、モードデ
ータメモリ9b、初期設定データメモリ9c、数式デー
タメモリ9d、パラメータメモリ9e、グラフデータメ
モリ9f、数式和データメモリ9g、テーブルメモリ9
h、及び反射端設定データメモリ9i等の各種メモリ領
域を有する。
【0060】モードデータメモリ9bは、モードキー3
b等の操作によって設定されたモード設定データを格納
する。波動グラフ表示制御装置1において実行可能なモ
ードには、波グラフモード、円形波表示モード、縦波グ
ラフ表示モード、波の反射描画モード、光波の反射・屈
折描画モード、円形波プロットモード、同変位プロット
モード、波の要素表示モード、表示方向変更モード、及
び波出力モード等がある。モードキー3bが押下される
と、ROM10等に内蔵されているメニュー表示処理プ
ログラムにしたがって、各種処理モードがメニュー画面
に一覧表示され、上記各種モードを選択設定することが
できる。各モードにおける処理については、後述する各
実施の形態において説明する。
【0061】初期設定データメモリ9cには、各モード
の初期設定画面において入力される初期設定データが格
納される。初期設定データには、波動のグラフ等の時間
変化を連続的に表示する処理を行うモード(波グラフモ
ード、円形波表示モード、縦波グラフ表示モード、及び
波の反射描画モード)において設定される、時刻tの初
期値や時刻の時間Δtがある。また、自動的に時刻を更
新するか、或いは手動操作によって時刻を更新するかと
いった設定データも記憶される。また、円形波表示モー
ドにおいて、波の干渉点にマークを付すか否かに関する
設定データ、波出力モードにおいて、音を出力するか、
或いは光を出力するかといった設定データも記憶され
る。
【0062】数式データメモリ9dには、波動関数の数
式データが複数記憶されている。数式データは、初期設
定画面において入力部3のデータ入力キー3aの操作に
よって入力されたもの、或いは、予めROM10や記憶
媒体12に記憶されており、処理実行時に読み出された
ものの何れであってもよい。
【0063】パラメータメモリ9eには、初期設定画面
において入力される、波動関数のグラフを描画するため
に必要なパラメータが記憶される。例えば、周期、速
度、振幅、波長、周波数等の各種パラメータの数値や、
円形波グラフの波源の位置データが記憶される。
【0064】グラフデータメモリ9fには、前記数式デ
ータメモリ9dに記憶されている波動関数の数式データ
についてのグラフを描画するためのグラフデータが記憶
されている。グラフには、波の変位を縦軸に表す変位グ
ラフ(波を横方向から見たグラフ)の他、所定の波源か
らX−Y方向に広がる円形波グラフ(波を上方向から見
たグラフ)、縦波の密度と時間との関係を表す密度変化
グラフ等がある。波動の時間変化を連続的にグラフ表示
する場合には、所定の時間Δt毎の各グラフ(時刻t)
についてのグラフデータが生成されて順次更新されて記
憶される。また、表示方向変更モードにおいて、波を上
方向から見たグラフ(円形波グラフ)と横方向から見た
グラフ(変位グラフ)とを手動操作によって切り替えて
表示させる際は、円形波グラフ及び変位グラフのグラフ
データがこのグラフデータメモリ9fに記憶される。
【0065】数式和データメモリ9gには、波グラフ表
示モード(第1の実施の形態)において、複数の波動関
数の数式の和が計算されて記憶される。
【0066】テーブルメモリ9hには、波の要素表示モ
ード(第8の実施の形態)において、波に関する要素
(周期、波長、周期、周波数、節、腹等)と、それに対
応する算出要素と、前記要素をグラフ上に示すための表
示プログラムとが対応付けられて確保されている。例え
ば、要素「振幅」については、算出要素として「変位グ
ラフの変位の最大値Ymax」、表示プログラムとして
「Ymaxを示す補助線をグラフ上に引くためのプログ
ラム」が対応付けられて記憶されている。
【0067】反射端設定データメモリ9iには、波の反
射描画モード(第4の実施の形態)において、反射端を
固定端にするか、或いは自由端にするかという設定デー
タが記憶される。
【0068】ROM10は、本発明に係る波動グラフ表
示制御装置1に対応する基本プログラムを格納してい
る。すなわち、波動グラフ表示制御装置1の電源がON
状態にされた際に実行する初期表示プログラム、メニュ
ー表示プログラム、各種関数演算プログラム、グラフ描
画プログラム、各種シミュレーション表示プログラム等
の書き換え不要な基本プログラム、及び本発明の波動グ
ラフ表示制御装置1に対応したアプリケーションプログ
ラムを格納している。
【0069】アプリケーションプログラムには、波グラ
フ表示処理プログラム(図3参照)、第2の実施の形態
において詳述する円形波表示処理プログラム(図5参
照)、第3の実施の形態において詳述する縦波グラフ表
示処理プログラム(図7参照)、第4の実施の形態にお
いて詳述する波の反射描画処理プログラム(図9参
照)、第5の実施の形態において詳述する光波の反射・
屈折描画処理プログラム(図11参照)、第6の実施の
形態において詳述する円形波プロット処理プログラム
(図13参照)、第7の実施の形態において詳述する同
変位プロット処理プログラム(図15参照)、第8の実
施の形態において詳述する波の要素表示処理プログラム
(図17参照)、第9の実施の形態において詳述する表
示方向変更処理プログラム(図19参照)、第10の実
施の形態において詳述する波出力処理プログラム(図2
2参照)、等の各種処理プログラムが含まれる。
【0070】また、ROM10は、波動画のシミュレー
ション表示プログラムや円形波グラフに対して付すプロ
ットの形状データ等の各種データを予め記憶している。
【0071】また、上記各種プログラムや各種データを
記憶媒体12に記憶しておき、記憶装置11によって記
憶媒体12に記憶されているプログラム等をインストー
ルして、各種処理を実行するようにしてもよい。このよ
うに記憶媒体12から読み出されたプログラムやデータ
にしたがって処理を行うことにより、コンピュータによ
って本発明に係る波動グラフ表示制御装置1に対応する
各種処理を実行することができる。
【0072】記憶装置11は、プログラムやデータ等を
記憶する記憶媒体12を有しており、この記憶媒体12
は磁気的、光学的記憶媒体、若しくは半導体メモリで構
成されている。この記憶媒体12は記憶装置11に固定
的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであ
り、この記憶媒体12には当該波動グラフ表示制御装置
1に対応する各種処理プログラム及び各処理プログラム
で処理されたデータ等を記憶する。
【0073】また、この記憶媒体12に記憶するプログ
ラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の
機器から受信して記憶する構成にしてもよく、更に、通
信回線等を介して接続された他の機器側に前記記憶媒体
12を備えた記憶装置を設け、この記憶媒体12に記憶
されているプログラム、データ等を通信回線を介して使
用する構成にしてもよい。
【0074】次に動作を説明する。図3は、本第1の実
施の形態において、波動グラフ表示制御装置1により実
行される波グラフ表示処理を説明するフローチャートで
ある。また、図4は波グラフ表示処理の各段階において
表示される表示画面例を示す図である。
【0075】波動グラフ表示制御装置1は、電源ON時
に実行されるメニュー表示処理において入力部3、ポイ
ンティングデバイス4、またはタブレット5を介して各
種メニュー選択を行うことができる。ここでは、まず入
力部3のモードキー3bの操作によって波グラフ表示モ
ードがONされ(ステップS101)、波グラフ表示処
理プログラムがROM10または記憶媒体12から読み
出されてRAM9に展開される。
【0076】その後、CPU2は初期設定画面7aを表
示部7に表示する(ステップS102;図4(A)参
照)。初期設定画面7aは、波動関数の数式やパラメー
タ、時刻tの初期値や時刻の時間Δt、時刻tを自動更
新してグラフを表示させるか否かといったグラフ表示に
関する設定を行う画面である。
【0077】図4(A)に示す初期表示画面7aでは、
次の式(1)及び式(2)に示す波動関数の数式E1,
E2が入力され、更に、変数xについての設定「x=
1」(PARA1)が入力された状態である。
【0078】 Y1=1.5Sin(2π(t/3−x/3)) …(1)
【0079】 Y2=2.2Sin(2π((5−t)/3−x/3)) …(2)
【0080】ここで、 t:時刻 x:x座標 Y1:波動関数E1の変位 Y2:波動関数E2の変位 である。
【0081】このように波動関数についての数式E1,
E2やパラメータPARA1が入力されるとCPU2は
入力された数式をRAM9の数式データメモリ9dに記
憶し(ステップS103)、その後、時刻tの初期値k
や時刻の時間Δtが入力されると、入力されたt及びΔ
tの値をRAM9の初期設定データメモリ9cに格納す
る(ステップS104)。
【0082】このように、波動関数のグラフを描画する
ために必要なデータの入力や初期設定の入力が行われた
後、入力部3の実行キー3cが操作されると(ステップ
S105)、CPU2はまず、時刻tの初期値kについ
ての波の数式について変位グラフを描画するためのグラ
フデータを生成してRAM9のグラフデータメモリ9f
に格納するとともに、表示部6に波の変位グラフを描画
する(ステップS106;図4(B)のG1,G2参
照)。また、CPU2は、RAM9の数式データメモリ
9dに波動関数の数式データが複数格納されているか否
かを判断する(ステップS107)。ここで数式データ
が複数格納されていると判断した場合は(ステップS1
07;Yes)、時刻t=kにおける各数式の和を演算
し、RAM9の数式和データメモリ9gに格納するとと
もに、表示部7に表示する(ステップS108;図4
(B)のE3)。この時、同時に各波の変位を表示して
もよい。
【0083】図4(B)は時刻t=0において表示部6
に表示されているグラフ表示画面7bの一例である。図
4(B)に示すように、時刻t=0でのグラフ表示画面
7bには、x軸表示7x、y軸表示7y、t=0におけ
る各波動関数のグラフG1,G2、t=0における各数
式の値(波の変位)E1(t=0)「Y1=0」,E2
(t=0)「Y2=0」、及びt=0における各数式E
1,E2の和の値E3(t=0)「Y=0」が表示さ
れ、また、各グラフG1,G2上には、t=0における
各波の変位を示すマークM1,M2が表示される。
【0084】CPU2は、ステップS106の処理によ
って、RAM9に格納されている各数式E1,E2に、
時刻tの初期値k(=0)を代入した数式に対応するグ
ラフG1,G2をグラフ表示画面7bに表示する。ま
た、CPU2は、ステップS108の処理によって、時
刻tの初期値k(=0)を代入した各数式E1,E2の
値及びその和E3を算出してグラフ表示画面7bに表示
する。更にグラフG1,G2上にこの時刻tにおける変
位を示すマークM1,M2を表示する。
【0085】ステップS107において、RAM9に複
数の数式が格納されていないと判断した場合は(ステッ
プS107;No)、ステップS108の処理を経ず、
数式の値及びその和の演算をスキップして、次の処理へ
移行する。
【0086】その後、入力部3のEXITキー3dが操
作されず、終了指示が入力されない場合(ステップS1
09;No)は、CPU2はRAM9の初期設定データ
メモリ9cを参照して、時刻tを自動変更するか否かを
確認する(ステップS110)。時刻tを自動変更する
設定となっていない場合は(ステップS110;No)
は、その後の実行キー3cの操作により(ステップS1
11)、時間Δtだけ時刻tを増加させ(k=t+Δ
t:ステップS112)、また、時刻tを自動変更する
設定となっている場合は(ステップS110;Yes)
は、自動的に時間Δtだけ時刻tを増加させ(k=t+
Δt:ステップS112)、更新した時刻t=kにおけ
るグラフデータを生成し、RAM9のグラフデータメモ
リ9fに確保するとともに、グラフ表示画面7b上に表
示されているグラフに代えて、更新表示する(ステップ
S113)。
【0087】その後、ステップS107へ戻り、波動関
数の数式が複数格納されている場合は、t=kにおける
各数式の値E1(t=k),E2(t=k)やその和E
3(t=k)を算出して、グラフ表示画面7bに表示さ
れている数式E1,E2,E3に代えて更新表示する。
【0088】図4(C)は、時刻t=3において表示部
7に表示されるグラフ表示画面7bの一例である。図4
(C)には、時刻t=3における波動関数の合成グラフ
G3、t=3における数式の値E1(t=3)「Y1=
1.06」,E2(t=3)「Y2=1.906」、及
びt=3における数式の和の値E3(t=3)「Y=
2.966」が表示され、また、合成グラフG3上に
は、t=3における変位を示すマークM1,M2が表示
されている。
【0089】このように時刻の更新にしたがって、CP
U2は順次グラフデータや数式の値(変位値)、及び数
式の和を演算し、演算の都度、演算結果をグラフ表示画
面7bに表示する。
【0090】その後、入力部3のEXITキー3dが操
作され、終了指示が入力された場合(ステップS10
9;Yes)は、波グラフ表示処理を終了する。
【0091】以上説明したように、本第1の実施の形態
では波動グラフ表示制御装置1によって波グラフ表示処
理を実行し、CPU2は、入力されたデータに基づいて
波動関数のグラフや複数の波動関数の合成グラフを表示
し、また、複数の波動関数の数式に含まれる時刻の値を
所定の時間Δtで変化させて、その波動関数の時間変化
に伴って、対応するグラフや合成グラフを順次表示す
る。また表示されているグラフや合成グラフに対応する
波動関数の変位値及びその和を求め、表示部7に表示す
る。
【0092】したがって、複数の波の進行という現象
を、特別な実験装置を用いずに簡単な操作でシミュレー
ション表示できるので、波動の学習に役立てることがで
きる。また、複数の波動関数のグラフや合成グラフにつ
いて当該グラフに対応する波動関数の値、及びその和
が、所定時間毎に更新されて順次表示されるので、波動
の形状の時間変化を連続的にグラフで確認できるととも
に、波動関数の値やその和の値も対応させて確認するこ
とができ、波動の数式と波の進行中の形状との関係を同
時に確認しながら考察することができる。その結果、波
動の数式と波の進行との関係を容易な操作で同時に確認
でき、波動の学習に有効な波動グラフ表示制御装置を提
供することができる。
【0093】また、自動的に時刻を変更するか、または
実行キー等の操作の都度変更するかを設定できるので、
シミュレーションの進行速度を必要に応じて操作でき
る。例えば、自動的に時刻を変更する場合には、グラフ
の進行やそれに対応する数式の変化をその連続性に着目
して確認でき、実行キー等の操作の都度、時刻を更新す
る場合には、各時刻におけるグラフや数式を使用者の必
要に応じた時間だけ考察できる。
【0094】[第2の実施の形態]次に、図5〜図6を
参照して本発明の第2の実施の形態における波動グラフ
表示制御装置1について詳細に説明する。第2の実施の
形態では、複数の波の進行を上方向から見た様子をシミ
ュレーション表示する際の処理を説明する。
【0095】本第2の実施の形態における波動グラフ表
示制御装置1は、所定の発生源(以下、波源と呼ぶ。)
を中心として広がる波を上方向から眺めたグラフである
円形波グラフを表示させる(図6参照)。平面上の所定
の波源から波が当該平面上で円形に広がる様子と、複数
の円形波グラフの当該平面での重ね合わせの様子とを表
示することにより、波動の重ね合わせの性質を理解させ
るための表示を行う。
【0096】波の進行や重ね合わせの様子を分かりやす
く表示するため、具体的には、周期的に発生する波のう
ち一つに色を付けて表示したり、太線で表示したりする
など、一つの波の進行する位置を強調して表示させる。
【0097】第2の実施の形態における波動グラフ表示
制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に
示した波動グラフ表示制御装置1の構成と同様であるの
で、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の
各部は同一の符号で表す。また、第2の実施の形態にお
いて、CPU2は、ROM10あるいは記憶媒体12に
記憶されている円形波表示処理プログラムを読み出し、
当該処理プログラムにしたがって、後述する円形波表示
処理(図5参照)を実行する。以下、円形波表示処理に
ついて説明する。
【0098】図5は、本第2の実施の形態において、波
動グラフ表示制御装置1により実行される円形波表示処
理を説明するフローチャートである。また、図6は、円
形波表示処理の各段階において表示される表示画面の例
を示す図である。
【0099】まず、電源ON時に実行されるメニュー表
示処理において入力部3のモードキー3bの操作によっ
て円形波表示モードがONされ(ステップS201)、
円形波表示処理プログラムがROM10または記憶媒体
12から読み出されてRAM9に展開される。
【0100】その後、CPU2は図6(A)に示す初期
設定画面7cを表示部7に表示する(ステップS20
2;図6(A)参照)。
【0101】初期設定画面7cは、X−Y座標が設定さ
れている平面である。この初期設定画面7cでは、波源
S1,S2の位置、各波の進行速度PARA2,PAR
A3が入力される。更に、後述するステップS211移
行の処理についての設定として波の交点の表示を変更す
るか否かについての設定も行われる。図6(A)に示す
例では、二つの波源S1とS2の位置がX−Y平面内に
指定され、また波源S1から発生する波の進行速度PA
RA2「V1=4m/s」、波源S2から発生する波の
進行速度PARA3「V2=6m/s」が設定される。
【0102】このように、初期設定画面7cにおいて、
円形波グラフについての数式やパラメータが入力される
とCPU2は入力されたパラメータや波源S1,S2の
座標をRAM9のパラメータメモリ9eに記憶し、時刻
tの初期値kや時刻の時間Δtが入力されると、入力さ
れたt及びΔtの値をRAM9の初期設定データメモリ
9cに格納する(ステップS203)。
【0103】このように、数式やパラメータの入力及び
初期設定が行われた後、入力部3のグラフ実行キー3f
が操作されると(ステップS204)、CPU2はRA
M9のパラメータメモリ9eに格納されている波の速度
や波源の位置から所定の時間毎の円形波グラフの描画デ
ータを演算する(ステップS205)。円形波グラフは
波源を中心とする半径の異なる複数の円によって表す。
各円の半径は、波の速度に比例した大きさである。その
後、CPU2は円形波表示画面7dに演算によって求め
た円形波グラフを描画する(ステップS206)。はじ
めに時刻tの初期値における円を太線または異なる色で
強調して表示させる。
【0104】その後、CPU2は、時刻を手動変更する
設定となっているか否かを判断する(ステップS20
7)。手動変更する設定となっている場合(ステップS
207;Yes)は、実行キー3cの操作によって(ス
テップS208)時刻tを所定の時間Δtだけ増加させ
(t=t+Δt;ステップS209)、新たな時刻tに
おける波を示す円を太線または異なる色で強調して表示
させる(ステップS210;図6(B)参照)。
【0105】また時刻を手動変更する設定となっていな
い場合(ステップS207;No)には、自動的に時刻
tを所定の時間Δtだけ増加させ(t=t+Δt;ステ
ップS209)、新たな時刻tにおける波を示す円を太
線または異なる色で強調して表示させる(ステップS2
10)。
【0106】その後、CPU2は、波の干渉点、すなわ
ち、二つの円形波グラフが重ね合わされ、強め合った
り、弱め合ったりする位置にマークを表示する設定とな
っているか否かを判断する(ステップS211)。干渉
点にマークを表示する設定となっている場合(ステップ
S211;Yes)には、各円形波グラフの交点にマー
クを表示する(ステップS212;図6(D)参照)。
干渉点にマークを表示する設定でない場合(ステップS
211;No)には、そのまま次の処理へ移行する。
【0107】その後、他の処理へ移行する指示が入力さ
れると(ステップS213;Yes)、入力指示に従っ
て他の処理へ移行する。また他の処理への移行指示が入
力されない場合(ステップS213;No)は、EXI
Tキー3dの操作、すなわち終了指示が入力されたか否
かを判断し(ステップS214)、終了指示が入力され
ない場合は(ステップS214;No)、ステップS2
07へ戻る。
【0108】時刻を手動変更する設定となっている場合
は、更に実行キー等の操作による時刻変更入力を受け付
け、また、手動変更する設定でない場合には自動的に所
定の時間Δtだけ時刻tを増加して(t=t+Δt)、
時刻tの波を示す円を強調させて表示し、また干渉点の
表示設定がされている場合には、波の干渉点にマークを
表示する。
【0109】その後、他の処理への移行指示がある場合
(ステップS213;Yes)は他の処理へ移行し、E
XITキー3dが操作された場合(ステップS214;
Yes)は円形波表示処理を終了する。
【0110】以下、図6(B)〜図6(D)を参照し
て、各時刻tにおける円形波表示画面7dの表示状態を
説明する。図6(B)は時刻t=2における円形波表示
画面7d、図6(C)、(D)は時刻t=4における円
形波表示画面7dを示している。
【0111】各円形波表示画面7dには、波源S1を中
心として広がる円形波グラフC1及び波源S2を中心と
して広がる円形波グラフC2が表示されている。円形波
グラフC1は、それぞれ半径の異なる円C11,C1
2,C13,C14によって形成され、同様に円形波グ
ラフC2は、それぞれ半径の異なる円C21,C22,
C23,C24によって形成されている。また、時間Δ
tは「1」に設定されていることとし、各円C11〜C
14,C21〜C24は、時間Δt(=1)毎に周期的
に発生する波を模式的に示している。
【0112】図6(B)では、波源S1,S2から円形
波グラフC1,C2が周期的に発生した場合に、時刻t
=2における波の進行位置を強調して表示している。す
なわち、円形波グラフC1については円C12が太線で
表示され、円形波グラフC2については円C22が太線
で表示される。また、図6(C)では、時刻t=4にお
ける波の進行位置を強調して表示している。すなわち、
円形波グラフC1については円C14が太線で表示さ
れ、円形波グラフC2については円C24が太線で表示
される。図6(B)、(C)に示すように、各円形波グ
ラフC1,C2では、順次外方の円が連続的に強調表示
されるので、波源から波が広がっていく様子を上方向か
ら眺めたようなシミュレーション表示を実行することが
できる。
【0113】更に、図6(D)では、時刻t=4におい
て、注目している波がそれぞれ交わる点にマークM3,
M4を表示した状態である。干渉点に交点を付すことに
よって、互いの波が重なり合って、弱めあったり、強め
あったりしていることが容易に想起され、学習に役立て
ることができる。
【0114】以上説明したように、第2の実施の形態の
波動グラフ表示制御装置1は円形波表示処理を実行す
る。CPU2は、所定の波源から発生する波の広がりを
上方向から見た様子を表す円形波グラフを複数表示さ
せ、各円形波グラフの進行の様子を表示させる。すなわ
ち、波の進行速度に比例した半径の円を波源を中心に複
数描画し、この複数の円のうち、時刻に対応する円を順
次外方に向かって強調させて表示する。
【0115】したがって、波源と波についてのパラメー
タ等を与えることによって、波源から広がる波の進行の
様子をシミュレーション表示できるので、簡単な操作
で、波の進行を上方向から眺めた様子を確認できる。ま
た、円形波グラフ内の強調表示されている円を目で追う
ことで、視覚的に円形波グラフの広がっていく様子を容
易に確認できる。さらに、波が重ね合わさる部分にマー
クが付されるので、波の干渉という現象を学習する際に
役立てることができる。
【0116】[第3の実施の形態]次に、図7〜図8を
参照して本発明の第3の実施の形態における波動グラフ
表示制御装置1について詳細に説明する。第3の実施の
形態では、縦波の進行の様子をシミュレーション表示す
る際の処理を説明する。
【0117】波動の学習分野には縦波の性質が含まれ
る。縦波はSin波で表される横波とは異なり、波の進
行方向と媒質の進行方向が一致するため、入力された数
式を表すグラフを表示すれば完全に縦波を表現できると
いう性質のものではない。縦波の性質を十分に表すため
には、縦波の時間変化を表すグラフの他に時刻毎の媒質
の密度変化のグラフを同時に示す必要がある。
【0118】そこで、本第3の実施の形態における波動
グラフ表示制御装置1は、縦波を表す波動関数につい
て、媒質の疎密状態を表す疎密表示と、媒質の変位を表
す変位グラフと、媒質の密度の時間変化を表す密度グラ
フとを同一の表示画面内に表示し、前記疎密表示、前記
変位グラフを波動関数の時間変化に伴ってそれぞれ変化
させて表示させることにより、縦波の性質についての理
解を深めるためのシミュレーション表示を行う。
【0119】第3の実施の形態における波動グラフ表示
制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に
示した波動グラフ表示制御装置1の構成と同様であるの
で、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の
各部は同一の符号で表す。また、第3の実施の形態にお
いて、CPU2は、ROM10あるいは記憶媒体12に
記憶されている縦波グラフ表示処理プログラムを読み出
し、当該処理プログラムにしたがって、後述する縦波グ
ラフ表示処理(図7参照)を実行する。以下、縦波グラ
フ表示処理について説明する。
【0120】図7は、第3の実施の形態において、波動
グラフ表示制御装置1により実行される縦波グラフ表示
処理を説明するフローチャートである。また、図8は、
縦波グラフ表示処理において表示される表示画面の例を
示す図である。
【0121】まず、電源ON時に実行されるメニュー表
示処理において入力部3のモードキー3bの操作によっ
て縦波グラフ表示モードがONされ(ステップS30
1)、縦波グラフ表示処理プログラムがROM10また
は記憶媒体12から読み出されてRAM9に展開され
る。
【0122】その後、CPU2は、初期設定画面におい
ての初期設定(ステップS302)、数式やパラメータ
等の入力(ステップS303)に関する処理を実行す
る。さらに、入力部3のグラフ実行キー3fが操作され
ると(ステップS304)、CPU2は時刻tを初期値
に設定し(ステップS305)、入力された数式及びパ
ラメータに基づいて、時刻tの初期値における各種グラ
フを描画するためのグラフデータを計算する(ステップ
S306)。
【0123】描画するグラフは、時刻tにおける縦波を
伝える媒質の密度の変化を模式的に表す疎密表示G4、
時刻tにおける縦波の変位グラフG5、縦波の密度の時
間変化を表す密度変化グラフG6である。
【0124】図8(A)に示すように、疎密表示G4
は、例えば複数の楕円によって媒質が模式的に表され、
各楕円の位置を左右に移動して表示させることによって
時刻tでの媒質の疎密状態を表す。また疎密表示G4に
は縦波の変位を示すマークM7が付される。
【0125】縦波の変位グラフG5は、縦軸を媒質の変
位(移動距離)Yとし、縦軸上方向に右方向への変位、
縦軸下方向に左方向への変位が描画される。また横軸は
位置Xを表す。この変位グラフG5は、時刻tにおける
縦波の変位の変化を表している。
【0126】密度変化グラフG6は、縦軸を媒質の密
度、横軸を時刻tとし、媒質の密度と時刻との関係を表
すグラフである。
【0127】CPU2は、各グラフのグラフデータを求
めると、RAM9のグラフデータメモリ9fに格納し、
まず、時刻tにおける縦波の変位グラフG5を縦波グラ
フ表示画面7eに表示する(ステップS307;図8
(B)のG5)。さらに、密度変化グラフG6を縦波グ
ラフ表示画面7eに表示する(ステップS308;図8
(B)のG6)。そして、現在の時刻tにおける疎密表
示G4を表示し、疎密表示上に変位を示すマークM7を
表示する(ステップS309;図8(B)のG4)。
【0128】その後、CPU2は、時刻を手動変更する
設定となっているか否かを判断する(ステップS31
0)。手動変更する設定となっている場合(ステップS
310;Yes)は、実行キー3cの操作によって時刻
を時間Δtだけ変更する指示が入力されると(ステップ
S311)、まず、時刻tが終端値であるか否かを判断
する(ステップS312)。時刻tが終端値でない場合
は(ステップS312;No)、時刻tを時間Δtだけ
増加させ(t=t+Δt;ステップS313)、ステッ
プS306へ戻る。
【0129】また時刻を手動変更する設定となっていな
い場合(ステップS310;No)には、時刻tが終端
値であるか否かを判断し、時刻tが終端値でない場合は
(ステップS312;No)、自動的に時刻tを時間Δ
tだけ増加させ(t=t+Δt;ステップS313)、
ステップS306へ戻る。
【0130】CPU2は、新たに設定された時刻tにお
ける縦波の疎密表示G4及び変位グラフG5のグラフデ
ータを計算し、変位グラフG5及び疎密表示G4の表示
を更新する。すなわち、疎密表示G4では、時刻tにお
ける縦波に応じて媒質を示す各楕円の位置が左または右
に移動され、またマークM7は位置が移動されて表示さ
れる(図8(B)のM7)。また、変位グラフG5も時
刻tにおける縦波に応じて表示が更新される。
【0131】その後、時刻tの変更入力指示または自動
更新によって、時刻tが終端値になるまで所定の時間Δ
t毎に表示を更新し、時刻tが終端値に達すると(ステ
ップS312;Yes)、縦波グラフ表示処理を終了す
る。
【0132】以上説明したように、第3の実施の形態に
おいて、縦波の波動関数について、ある時刻での媒質の
疎密状態を表す疎密表示G4と、媒質の変位を表す変位
グラフG5と、媒質の密度の時間変化を表す密度グラフ
G6とを縦波グラフ表示画面7eに表示し、さらに所定
時間毎の疎密表示G4、及び前記変位グラフG5を順次
更新して表示させることにより縦波の進行についてのシ
ミュレーション表示を実行する。
【0133】したがって、縦波の密度変化や変位の変化
をグラフや模式図によって確認でき、縦波の性質を十分
に表現することができる。また、媒質の疎密状態の時間
変化や変位の時間変化を連続的に確認できるので、特別
な実験装置を用いなくても縦波の時間変化を視覚的に理
解することができる。その結果、縦波の学習に有効な波
動グラフ表示制御装置を提供することができる。
【0134】[第4の実施の形態]次に、図9〜図10
を参照して本発明の第4の実施の形態における波動グラ
フ表示制御装置1について詳細に説明する。第4の実施
の形態では、波の反射の様子をシミュレーション表示す
る際の処理を説明する。
【0135】波動の学習では、反射という考え方にしば
しば焦点が当てられ、固定端または自由端における波の
反射の様子が学習の中心となる。固定端での波の反射は
位相がπ[rad]だけずれ、自由端での反射では位相
のずれは生じない。学習のポイントは自由端では何故位
相がずれなくて固定端では何故ずれるのかということで
ある。この背景には、固定端では波の衝突の瞬間に端が
上方向の力を受けて上方向に変位しようとするが、固定
端は端が固定されているのでその力を打ち消すため下方
向の力を波の媒質に及ぼす。その結果、反射波は下方向
の変位を生じる。また、自由端では逆に端が固定されて
いないので、波は反射するときに端から下向きの力を受
けることがなく、反射波は上向きの変位を生じる。
【0136】この現象を授業で説明する場合には、波を
発生させたり、反射端を媒質内に設置した実験装置を用
いて説明することがあるが、このような実験装置では、
波が端に衝突して反射する瞬間にどのような力がどの方
向に働いているのかを表すことができない。また、反射
は瞬間的なものであるため確認しにくい。
【0137】そこで本第4の実施の形態では、波が進行
して反射端に衝突する直前から反射波が生じて波の出発
点に向かってある程度進行するまでの様子を連続的な動
画で描画し、かつその1フレーム毎に反射端や媒質に生
じる力をベクトルで表示し、必要に応じて力の大きさを
示すことによって、固定端または自由端において波動に
生じる物理現象をシミュレーション表示し、波動の性質
の理解を促す。
【0138】第4の実施の形態における波動グラフ表示
制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に
示した波動グラフ表示制御装置1の構成と同様であるの
で、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の
各部は同一の符号で表す。また、第4の実施の形態にお
いて、CPU2は、ROM10あるいは記憶媒体12に
記憶されている波の反射描画処理プログラムを読み出
し、当該処理プログラムにしたがって、後述する波の反
射描画処理(図9参照)を実行する。以下、波の反射描
画処理について説明する。
【0139】図9は、本第4の実施の形態において、波
動グラフ表示制御装置1により実行される波の反射描画
処理を説明するフローチャートである。また、図10
は、波の反射描画処理の各段階において表示される表示
画面の例を示す図である。
【0140】まず、電源ON時に実行されるメニュー表
示処理において入力部3のモードキー3bの操作によっ
て波の反射描画モードがONされ、波の反射描画処理プ
ログラムがROM10または記憶媒体12から読み出さ
れてRAM9に展開される。
【0141】CPU2は、初期設定画面7jを表示し、
波についての初期設定を受け付ける(ステップS40
1;図10(A)参照)。図10(A)は、波の反射描
画処理において表示される初期設定画面7jである。こ
の図10(A)に示すような初期設定画7jにおいて、
「波の速度」、「振幅」、「反射端との距離」、「反射
端の種類」等のパラメータや波動関数の数式が入力され
ると(ステップS402)、CPU2は、入力された数
式をRAM9の数式データメモリ9dに格納し、入力さ
れたパラメータをRAM9のパラメータメモリ9eに格
納する。また、反射端の種類は、RAM9の反射端設定
データメモリ9iに格納される。また初期設定画面7j
では、波動画の描画間隔であるΔtや時刻tの初期値等
が設定され、RAM9の初期設定データメモリ9cに格
納される。
【0142】初期設定の入力が終了し、入力部3のグラ
フ実行キー3fが操作されると(ステップS403)、
CPU2はRAM9に格納されている数式またはパラメ
ータに基づいて波のグラフを表示する(ステップS40
4)。
【0143】そして、入力部3の実行キー3cの操作に
よって波の反射描画の実行指示が入力されると(ステッ
プS405;Yes)、反射端を固定端とするか自由端
とするかの設定画面を表示し、確定キー3hの操作によ
って反射端の設定(固定端または自由端)が確定される
(ステップS406)と、さらに、反射端の位置を決定
させるためのメッセージを表示する。反射端の位置の指
定は、表示されている波のグラフ上の任意の位置をポイ
ンタ等で指示することにより指定する。そして、反射端
の位置が確定された後(ステップS407)、実行キー
3cの操作によって波の反射の連続描画を開始する指示
が入力されると(ステップS408)、CPU2は、ま
ず時刻tに初期値を設定し(ステップS409)、所定
時間Δt毎の波動画の描画処理を実行する(ステップS
410)。
【0144】図10(B)は波動画の初期画面7kの一
例を示している。波動画の初期画面7kは波が反射端に
衝突する以前の画像である。この図10(B)に示す初
期画面7kには波の画像IMGWが自由端Wに向かって
進行する様子を示している。波の進行方向(ここでは、
右向き)にはベクトルV1が付されている。
【0145】この波動画の初期画面7kを表示すると、
CPU2は、波が反射端に近いか否かを判断する(ステ
ップS411)。すなわち、反射端から所定の距離以内
に波があるか否かを判断し、所定の距離以内に波がない
場合は(ステップS411;No)、時刻tを所定の時
間Δtだけ進め(t+Δt→t;ステップS412)、
新たに設定された時刻tにおける波動画を描画する。
【0146】ステップS410〜ステップS412の処
理を繰り返し、徐々に波が反射端に近づく様子を連続的
に描画し、波が反射端まで近づいた様子が描画されると
(ステップS411;Yes;図10(C)参照)、C
PU2は移動中の波が及ぼす力を表すベクトルを波に表
示し(ステップS413)、力を受けた媒質、反射端が
及ぼす反作用を表すベクトルを表示する(ステップS4
14)。また必要に応じて、各ベクトルの大きさを数値
表示する(ステップS415)。
【0147】図10(C)は、波の画像IMGWが自由
端Wに衝突する瞬間の画面7lを示している。ステップ
S413の処理によって、移動中の波が反射端に及ぼす
力のベクトルV3が表示され、また、ステップS414
の処理によって、力を受けた媒質や反射端が及ぼす反作
用を表すベクトルV2が表示される。このように反射端
への衝突の瞬間に力を表すベクトルを表示させるので、
波の反射において実際に起こる現象を物理学的に解析す
る際に役立てることができる。
【0148】その後、CPU2は波が反射端から十分に
離れているか否かを判断し(ステップS416)、波が
反射端から所定の距離内にあると判断した場合は(ステ
ップS416;No)、ステップS412へ戻る。すな
わち、時刻tを所定の時間Δtだけ増加して波動画を描
画する。
【0149】その後、時間Δt毎の波動画を連続的に描
画し(図10(D)参照)、また、衝突の際に起こる力
をベクトルで表示する。そしてステップS416におい
て波が反射端から十分に離れたと判断した場合は(ステ
ップS416;Yes)、波の反射描画処理を終了す
る。
【0150】以上説明したように、反射端を自由端また
は固定端のいずれかに設定し、この反射端に対する波の
反射の様子を連続的な動画で表示する。すなわち、波動
関数の時間変化に伴って波動画の形状を順次変化させ、
反射端に波が衝突する際に波の及ぼす力や反射端から及
ぼされる力をベクトルで表示する。
【0151】したがって、波の反射の様子を特別な実験
装置を用いずに、簡単な操作でシミュレーション表示す
ることができ、波動の学習に役立てることができる。ま
た反射の瞬間に生じる力の方向をベクトルで確認できる
ので、反射という現象を物理学的に解析する際に役立て
ることができる。また反射端は、固定端か自由端かのい
ずれかに設定できるので、反射端の種類に応じた波の反
射の様子を簡単に見比べることができる。
【0152】[第5の実施の形態]次に、図11〜図1
2を参照して本発明の第5の実施の形態における波動グ
ラフ表示制御装置1について詳細に説明する。第5の実
施の形態では、光波の反射及び屈折の様子をシミュレー
ション表示する際の処理を説明する。
【0153】波が異なる媒質へ進むと、一部は媒質の境
界面で反射され、残りは屈折して異なる媒質へ進む。従
来、この現象を説明する図では、波を幅を持った直線で
表現するが、実際の光は波動性を持っており、直線で表
すことは必ずしも適当でない。そこで本第5の実施の形
態では、光波の反射や屈折の様子を入射角、反射角、屈
折角に応じた方向でのSin波で表現することにより、
光が持つ波動性のイメージを分かりやすく表示させる。
【0154】第5の実施の形態における波動グラフ表示
制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に
示した波動グラフ表示制御装置1の構成と同様であるの
で、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の
各部は同一の符号で表す。また、第5の実施の形態にお
いて、CPU2は、ROM10あるいは記憶媒体12に
記憶されている光波の反射・屈折描画処理プログラムを
読み出し、当該処理プログラムにしたがって、後述する
光波の反射・屈折描画処理(図11参照)を実行する。
以下、光波の反射・屈折描画処理について説明する。
【0155】図11は、本第5の実施の形態において、
波動グラフ表示制御装置1により実行される光波の反射
・屈折描画処理を説明するフローチャートである。ま
た、図12は、光波の反射・屈折描画処理の各段階にお
いて表示される表示画面の例を示す図である。
【0156】まず、電源ON時に実行されるメニュー表
示処理において入力部3のモードキー3bの操作によっ
て光波の反射・屈折描画モードがONされ、光波の反射
・屈折描画処理プログラムがROM10または記憶媒体
12から読み出されてRAM9に展開される。
【0157】CPU2は、初期設定画面を表示し、波に
ついての初期設定を受け付ける(ステップS501)。
初期設定画面において、波に関する数式や各種パラメー
タが入力されると(ステップS502)、CPU2は、
入力された数式をRAM9の数式データメモリ9dに格
納し、入力されたパラメータをRAM9のパラメータメ
モリ9eに格納する。また、波をSin波で表示するか
否かの設定も初期設定画面において設定される。
【0158】その後、入力部3の実行キー3cの操作に
よって反射波・屈折波の描画指示が入力されると(ステ
ップS503)、CPU2はRAM9に格納されている
数式またはパラメータに基づいて、媒質の異なる空間へ
波が進み、媒質の境界面で波が反射、屈折する様子を反
射・屈折表示画面7nに描画する(ステップS504;
図12(A)参照)。
【0159】図12(A)は、光波の反射・屈折の様子
が描画されている反射・屈折表示画面7nである。反射
・屈折表示画面7nには、媒質の異なる空間7na,7
nbが設定され、入射波W1が境界面Sに向かって進
み、その一部が入射角と同一の角度で反射して反射波W
2となり、残りが所定の屈折角度で屈折して屈折波W3
となる様子が表示されている。この段階では、従来の反
射・屈折を表現する図と同様に入射波W1,反射波W
2,屈折波W3をそれぞれ直線で表現する。
【0160】この反射・屈折表示画面7nを表示した状
態で、CPU2は、初期設定において波をSin波で表
す設定とされているか否かを判断する(ステップS50
5)。波をSin波で表す設定となっている場合は(ス
テップS505;Yes)、波部分(入射波W1,反射
波W2,屈折波W3)の表示を一旦消去し(ステップS
506)、波の発進位置から反射・屈折位置である境界
面Sまで、Sin波を表示する(ステップS507;図
12(B)のW1’参照)。
【0161】図12(B)に示すように、入射波W1の
入射方向を横軸としてSin波W1’が描画される。
【0162】その後、CPU2は反射角を計算し(ステ
ップS508)、反射する波がある場合は(ステップS
509;Yes)、境界面S上の反射・屈折位置から、
求めた反射角度でSin波を描画する(ステップS51
0;図12(B)のW2’参照)。
【0163】図12(B)に示すように、反射波W2の
反射方向を横軸としてSin波W2’が描画される。ス
テップS509において反射する波がないと判断した場
合は(ステップS509;No)、反射波を描画しな
い。
【0164】次にCPU2は、屈折角度を計算し(ステ
ップS511)、屈折する波がある場合は(ステップS
512;Yes)、境界面S上の反射・屈折位置から、
求めた屈折角度でSin波を描画する(ステップS51
3;図12(B)のW3’参照)。屈折波W3’は媒質
が異なる空間を進むので、媒質の密度に応じてその波長
が変更されて表示される。
【0165】図12(B)に示すように、反射波W3の
反射方向を横軸としてSin波W3’が描画される。ス
テップS512において屈折する波がないと判断した場
合は(ステップS512;No)、屈折波を描画しな
い。
【0166】図12(B)に示す入射波W1’、反射波
W2’、屈折波W3’はそれぞれSin波を描いている
ので、光の持つ波動性をイメージしやすい。また屈折波
の波長を設定されている媒質の密度に応じて変化させて
表示しているので、媒質の異なる空間では光波の波長や
速度が変化することが分かる。図12(B)に示すよう
に、入射波、反射波、及び屈折波をそれぞれSin波で
表示すると、その後、光波の反射・屈折処理を終了す
る。
【0167】以上説明したように、第5の実施の形態に
おいて、波動グラフ表示制御装置1のCPU2は、異な
る媒質を進む光波の反射・屈折の様子をSin波で描画
する。すなわち、媒質の異なる空間を所定の角度方向に
入射する光波について、CPU2は媒質の境界面Sでの
反射角及び屈折角を算出し、光波の入射波を前記所定の
角度方向に進むSin関数のグラフとして表示させると
ともに、反射波及び屈折波を、算出された反射角及び屈
折角の方向に進むSin関数のグラフとして表示させ
る。また、屈折波のSin関数を媒質の密度に応じた波
長で表現する。
【0168】したがって、Sin波で表現された入射
波、反射波、屈折波を見ることで、光の持つ波動性を容
易にイメージでき、光の波動性について直感的な理解を
促すことができる。また屈折波の波長を、媒質の密度に
応じて変化させて表示するので、媒質の異なる空間では
光波の波長や速度が変化することが分かる。また、屈折
波の波長を媒質の密度に応じて変化させて表示している
ので、媒質の異なる空間では光波の波長や速度が変化す
ることが分かる。
【0169】[第6の実施の形態]上述の第1から第5
の実施の形態では、各種現象のシミュレーション表示に
ついて説明したが、第6及び第7の実施の形態では、波
の干渉についての学習に使用しやすい波動グラフ表示制
御装置を提供するため、複数の波について波源の位置と
グラフを描画するために必要なデータとが入力される
と、この入力された波源の位置及び前記データに基づい
て、波を上方向から眺めた様子を示す円形波グラフを複
数表示し、表示されている複数の円形波グラフに対し
て、前記複数の波が干渉する位置にプロットを表示する
例を説明する。具体的には、選択された干渉の種類に応
じた位置にプロットを表示したり(第6の実施の形
態)、指定された位置と同変位の位置にプロットを表示
したり(第7の実施の形態)する。以下、第6及び第7
の実施の形態において、複数の波が干渉する位置にプロ
ットを表示するための処理について説明する。
【0170】まず、図13〜図14を参照して本発明の
第6の実施の形態における波動グラフ表示制御装置1に
ついて詳細に説明する。
【0171】波のグラフを表示する手法には、表示上に
X軸、Y軸、Z軸を定義して3次元的な表示を行う手法
がある。この手法は波の広がる面を斜め上から眺めるイ
メージで表示されるので、Z軸方向に生じる波の変位を
グラフの凹凸で表現することができる。しかしながら、
このような手法による波の表現では、複数の波がある規
則性をもって広がり、重ね合わさって、干渉する様子を
確認することが難しい。
【0172】そこで本第6の実施の形態における波動グ
ラフ表示制御装置1は、円形波グラフの広がる様子を表
示させている際に、波が重ね合わされ干渉する点で、波
が強まる部分、弱まる部分、打ち消しあって変位が0に
なっている点等、各種干渉部分にそれぞれ異なる形状の
プロットを表示することにより、波の重ね合わせについ
ての理解を深めるための表示を行う。
【0173】第6の実施の形態における波動グラフ表示
制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に
示した波動グラフ表示制御装置1の構成と同様であるの
で、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の
各部は同一の符号で表す。また、第6の実施の形態にお
いて、CPU2は、ROM10あるいは記憶媒体12に
記憶されている円形波プロット処理プログラムを読み出
し、当該処理プログラムにしたがって、後述する円形波
プロット処理(図13参照)を実行する。以下、円形波
プロット処理について説明する。ROM10には、干渉
の種類に応じたプロット形状データが複数記憶されてい
る。
【0174】図13は、本第6の実施の形態において、
波動グラフ表示制御装置1により実行される円形波プロ
ット処理を説明するフローチャートである。また、図1
4は、円形波プロット処理の各段階において表示される
表示画面の例を示す図である。
【0175】まず、電源ON時に実行されるメニュー表
示処理において入力部3のモードキー3bの操作によっ
て円形波プロットモードがONされ、円形波プロット処
理プログラムがROM10または記憶媒体12から読み
出されてRAM9に展開される。
【0176】その後、CPU2は、第2の実施の形態に
おいて詳述した円形波表示処理(図5参照)のステップ
S201〜ステップS206と同様に、初期設定画面に
おける円形波グラフについての初期設定(ステップS6
01)、数式やパラメータ等の入力(ステップS60
2)に関する処理を実行する。さらに、入力部3のグラ
フ実行キー3fが操作されると(ステップS603)、
CPU2は波の周波数や波源の位置から円形波グラフの
描画データを演算し、円形波表示画面7dに演算によっ
て求めた円形波グラフを描画する(ステップS604;
図14(A)参照)。
【0177】図14(A)は、円形波表示画面7dに表
示された円形波グラフの例を示す図である。この図14
(A)に示すように、円形波表示画面7dには、波源S
1から広がる円形波グラフC1と波源S2から広がる円
形波グラフC2とが描画される。円形波グラフC1は、
波源S1を中心とする半径の異なる円C11,C12,
C13、C14によって形成され、円形波グラフC2
は、波源S2を中心とする半径の異なる円C21,C2
2,C23、C24によって形成される。PARA4,
PARA5はそれぞれ、円形波グラフC1,C2の周波
数として設定されたパラメータである。
【0178】円形波表示画面7dに複数の円形波グラフ
が表示された状態で、入力部3を介して、円形波グラフ
の干渉点上にプロットを表示する旨の実行指示が入力さ
れると(ステップS605)、CPU2は、プロットの
種類を選択するためのメニュー画面を表示部7に表示す
る(ステップS606)。このメニュー画面では、干渉
点の種類が選択可能に一覧表示される。選択項目には、
「時刻tにおける状態表示」キー、「節表示」キー、
「腹表示」キー、「その他実行」キーがあり、さらに前
記「時刻tにおける状態表示」キーが選択されて所定の
処理が実行された後に選択可能な「変位の最大部分表
示」キー、「変位の最小部分表示キー」、「変位0の部
分表示」キー等の各種処理が選択可能である。
【0179】ここで、「節」とは、媒質が激しく振動す
る部分、「節」とは媒質が振動しない部分をいう。
【0180】CPU2は入力部3の上下左右移動キー3
e及び確定キー3hの操作によって選択が確定された選
択項目に応じて、円形波グラフの対応する部分にプロッ
トを付す。
【0181】メニュー画面において、「時刻tにおける
状態表示」キーが選択された場合(ステップS607;
Yes)は、入力部3のデータ入力キー3aの操作によ
る時刻の入力を受け付け(ステップS608)、入力さ
れた時刻における円形波グラフを再度円形波表示画面7
dに表示する(ステップS609)。その後、「変位の
最大部分表示」キー、「変位の最小部分表示キー」、
「変位0の部分表示」キー等のいずれかの選択入力を受
け付ける。
【0182】「変位の最大部分表示」キーが選択された
場合は(ステップS610;Yes)、表示されている
円形波グラフの重なり合う部分で変位が最大となる部分
を検出し、プロットを表示する。変位の最大部分に表示
するプロットは、例えば、「○」である(ステップS6
11)。「変位の最小部分表示」キーが選択された場合
は(ステップS610;No→ステップS612;Ye
s)、表示されている円形波グラフの重なり合う部分で
変位が最小となる部分を検出し、プロットを表示する。
変位の最小部分に表示するプロットは、例えば、「◎」
である(ステップS613)。「変位の0の部分表示」
キーが選択された場合は(ステップS610;No→ス
テップS612;No→ステップS614;Yes)、
表示されている円形波グラフの重なり合う部分で変位が
0となる部分を検出し、プロットを表示する。変位の0
の部分に表示するプロットは、例えば、「●」である
(ステップS615)。
【0183】その後、EXITキー3dの操作により画
面のプロットを消去する指示が入力される(ステップS
616;Yes)と、CPU2は付されているプロット
を消去し(ステップS617)、その後、再実行指示が
入力されると(ステップS618;Yes)、ステップ
S607へ戻る。また、画面のプロットを消去する指示
が入力されない場合は(ステップS616;No)と、
CPU2は付されているプロットをそのまま残してお
き、その後、再実行指示が入力されると(ステップS6
18;Yes)、ステップS607へ戻る。すなわち、
次回以降に選択される部分のプロットを、現在までに選
択された部分のプロットと同一表示画面内で表示する。
【0184】メニュー画面において、「節表示」キーが
選択された場合(ステップS607;No→ステップS
619;Yes)は、CPU2は、表示されている円形
波グラフの節となる部分を検出し、プロットを表示す
る。節部分に表示するプロットは、例えば、「▲」であ
る(ステップS620)。
【0185】メニュー画面において、「腹表示」キーが
選択された場合(ステップS607;No→ステップS
619;No→ステップS621;Yes)は、CPU
2は表示されている円形波グラフの腹となる部分を検出
し、プロットを表示する。腹部分に表示するプロット
は、例えば、「△」である(ステップS622;図14
(B)参照)。
【0186】メニュー画面において、「その他実行」キ
ーが選択された場合(ステップS607;No→ステッ
プS619;No→ステップS621;No→ステップ
S623;Yes)は、CPU2は、その他の特徴的な
部分を検出し、プロットを表示する(ステップS62
4)。
【0187】円形波グラフにプロットを表示した後、或
いはメニュー選択されずに、画面のプロットを消去する
指示が入力される(ステップS625;Yes)と、C
PU2は付されているプロットを消去し(ステップS6
26)、再実行指示が入力されると(ステップS62
7;Yes)、ステップS607へ戻る。また、画面の
プロットを消去する指示が入力されない場合は(ステッ
プS625;No)と、CPU2は付されているプロッ
トをそのまま残しておき、再実行指示が入力されると
(ステップS627;Yes)、ステップS607へ戻
る。すなわち、次回以降に選択される部分のプロット
を、現在までに選択された部分のプロットと同一表示画
面内で確認することができる。
【0188】このように、メニュー画面において干渉の
種類を選択して、円形波グラフの対応する位置にプロッ
トを表示し、または、入力された時刻に対応する円形波
グラフを表示して、その円形波グラフで変位が最小、最
大、0となる部分へプロットを表示するといった処理を
繰り返し実行し、ステップS618またはステップS6
27において、再実行指示が入力されず、その他の処理
の実行指示が入力された場合は(ステップS628;Y
es)、その他の処理へ移行し、その他の処理の実行指
示が入力されず、EXITキー3dの操作によって終了
指示が入力された場合は(ステップS628;No)、
円形波プロット処理を終了する。
【0189】図14(B)は、円形波グラフの腹部分に
プロットM5「△」が付された状態を示す図である。メ
ニュー画面において選択した部分について、それぞれ異
なる形状のプロットが付される。
【0190】以上説明したように、第6の実施の形態に
おいて、波動グラフ表示制御装置1は、円形波プロット
表示処理を実行する。CPU2は、複数の円形波グラフ
を表示部7に表示し、波の干渉点の種類を選択可能に一
覧表示したメニュー画面を表示して、その中から干渉の
種類が選択されると、選択された干渉の種類に対応する
部分を円形波グラフから検出し、プロットを表示する。
また、干渉の種類によって異なる形状のプロットを表示
する。
【0191】したがって、波の重ね合わせによって強め
合う点、弱め合う点、腹や節となる点等を、波を上方か
ら眺めた図(円形波グラフ)において確認することがで
きる。また、プロットの形状を干渉の種類によって異な
る形状とすることによって、複数の干渉点について同一
の表示画面にプロット表示した場合にも、干渉の種類を
混同せずに確認することができる。その結果、波の重ね
合わせの学習に有効な波動グラフ表示制御装置1を提供
することができる。
【0192】[第7の実施の形態]次に、図15〜図1
6を参照して本発明の第7の実施の形態における波動グ
ラフ表示制御装置1について詳細に説明する。
【0193】本第7の実施の形態における波動グラフ表
示制御装置1は、円形波グラフの広がりを表示させてい
る際に、円形波グラフの一部の座標をポインティングデ
バイス4や入力部3で指定すると、その指定した座標に
おける波の変位と同一の変位の座標を検出し、検出した
全ての点にプロットを表示することにより、波の重ね合
わせについての理解を深めるための表示を行う。
【0194】第7の実施の形態における波動グラフ表示
制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に
示した波動グラフ表示制御装置1の構成と同様であるの
で、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の
各部は同一の符号で表す。また、第7の実施の形態にお
いて、CPU2は、ROM10あるいは記憶媒体12に
記憶されている同変位プロット処理プログラムを読み出
し、当該処理プログラムにしたがって、後述する同変位
プロット処理(図15参照)を実行する。以下、同変位
プロット処理について説明する。
【0195】図15は、本第7の実施の形態において、
波動グラフ表示制御装置1により実行される同変位プロ
ット処理を説明するフローチャートである。また、図1
6は、同変位プロット処理の各段階において表示される
表示画面の例を示す図である。
【0196】まず、電源ON時に実行されるメニュー表
示処理において入力部3のモードキー3bの操作によっ
て同変位プロットモードがONされ、同変位プロット処
理プログラムがROM10または記憶媒体12から読み
出されてRAM9に展開される。
【0197】その後、CPU2は、第2の実施の形態に
おいて詳述した円形波表示処理(図5参照)のステップ
S201〜ステップS206と同様に、初期設定画面に
おける円形波グラフについての初期設定(ステップS7
01)や、数式やパラメータ等の入力(ステップS70
2)に関する処理を実行する。さらに、入力部3のグラ
フ実行キー3fが操作されると(ステップS703)、
CPU2は波の周波数や波源の位置から円形波グラフの
描画データを演算し、円形波表示画面7dに演算によっ
て求めた円形波グラフを描画する(ステップS704;
図16(A)参照)。
【0198】図16(A)は、円形波表示画面7dに表
示された円形波グラフの例を示す図である。この図16
(A)に示すように、円形波表示画面7dには、波源S
1から広がる円形波グラフC1と波源S2から広がる円
形波グラフC2とが描画される。円形波グラフC1は、
波源S1を中心とする半径の異なる複数の円によって形
成され、円形波グラフC2は、波源S2を中心とする半
径の異なる複数の円によって形成される。PARA4,
PARA5はそれぞれ、円形波グラフC1,C2の周波
数として設定されたパラメータである。
【0199】このような円形波表示画面7dが表示され
た状態で、さらに入力部3を介して、同変位座標を検出
する指示が入力されると(ステップS705)、CPU
2は、表示画面上にポインタ4aを表示する(ステップ
S706;図16(A)のポインタ4a)。このポイン
タ4aは、ポインティングデバイス4による位置移動指
示または入力部3の上下左右移動キー3e「↑,↓,
←,→」の操作による移動指示にしたがって、表示位置
が移動される。
【0200】ポインティングデバイス4または入力部3
の上下左右移動キー3eの操作によって、ポインタ4a
の位置が表示画面上の所定の座標に移動され(ステップ
S707)、確定キー3hの操作によって位置が確定さ
れると(ステップS708)、CPU2は、この確定し
たポインタ位置における波の変位と同一の変位となる座
標を検出する(ステップS709)。そして、検出した
同変位位置にプロットを表示する(ステップS710;
図16(B)参照)。
【0201】図16(B)は、ポインタ4aによって指
定された座標と同変位の座標にプロットM6「▲」が付
された状態を示す図である。この図16(B)に示すよ
うに、波の干渉によって同じ変位が生じる座標には、二
つの波源からの距離に関する規則性があることが、プロ
ットM6の位置から容易に確認できる。
【0202】その後、画面のプロットを消去する指示が
入力される(ステップS711;Yes)と、CPU2
は付されているプロットを消去し(ステップS71
2)、プロットの種類が変更されている場合は初期状態
に戻す(ステップS713)。また、画面のプロットを
消去する指示が入力されない場合は(ステップS71
1;No)、CPU2は次回以降に表示するプロットの
種類を変更する(ステップS714)。
【0203】既に付されたプロットを残し、かつ、表示
させるプロットの種類を異なる形状に変更設定した状態
で、次回の座標指定操作を受け付けることによって、次
回の座標指定操作によって同変位位置に付されたプロッ
トと前回の座標指定操作によって同変位位置に付された
プロットとを同一画面上で確認することができる。
【0204】その後、再実行指示が入力されると(ステ
ップS715;Yes)、ステップS706へ戻る。そ
して、ポインタ4aの移動操作によって指定された座標
についての同変位座標を検出し、現在設定されている形
状のプロットを表示する。
【0205】ステップS714において、再実行指示が
入力されず(ステップS715;No)、その他の処理
の実行指示が入力された場合は(ステップS716;Y
es)、その他の処理へ移行し、その他の処理の実行指
示が入力されず、終了指示が入力された場合は(ステッ
プS716;No)、同変位プロット処理を終了する。
【0206】以上説明したように、第7の実施の形態に
おいて、円形波グラフを表示している際に、ポインタ4
aによって任意の座標を指定すると、指定した点と同変
位の座標を検出して同一の変位となる位置に同一のプロ
ットを表示する。
【0207】したがって、プロットの位置から、波の重
ね合わせによって同じ変位が生ずる座標に二つの波源か
らの距離に関する規則性が有ることを確認することがで
きる。その結果、波の重ね合わせの学習に有効な波動グ
ラフ表示制御装置を提供することができる。
【0208】なお、第6または第7の実施の形態では、
円形波グラフを表示し、このグラフ上に干渉位置を示す
プロットを表示したが、波を横方向から見たグラフ(変
位グラフ)を複数表示し、波の干渉位置にプロットを表
示するようにしてもよい。変位グラフにプロットを付す
ことで、波の変位の強弱とその位置とを確認することが
できる。
【0209】[第8の実施の形態]次に、図17〜図1
8を参照して本発明の第8の実施の形態における波動グ
ラフ表示制御装置1について詳細に説明する。
【0210】波動の学習の初期段階では、波動の性質
や、振幅、波長、周期、周波数、腹、節といった波の要
素とグラフとの関係等を学ぶ。そこで第8の実施の形態
では、波動関数のグラフを表示し、振幅、波長、周期、
周波数、腹、節等の波の要素を選択または入力すると、
その要素に対応する部分を表示されているグラフ上に示
すことにより、波動関数のグラフと波の要素との関係を
理解させるための表示を行う。
【0211】第8の実施の形態における波動グラフ表示
制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に
示した波動グラフ表示制御装置1の構成と同様であるの
で、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の
各部は同一の符号で表す。なお、第8の実施の形態の波
動グラフ表示制御装置1のRAM9のテーブルメモリ9
hには、振幅、波長等の波の要素と、それに対応する算
出要素と波の要素を示す表示プログラムとを対応付けて
設定したテーブルが記憶されている。また、第8の実施
の形態において、CPU2は、ROM10あるいは記憶
媒体12に記憶されている波の要素表示処理プログラム
を読み出し、当該処理プログラムにしたがって、後述す
る波の要素表示処理(図17参照)を実行する。以下、
波の要素表示処理について説明する。
【0212】図17は、本第8の実施の形態において、
波動グラフ表示制御装置1により実行される波の要素表
示処理を説明するフローチャートである。また、図18
は、波の要素表示処理の各段階において表示される表示
画面の例を示す図である。
【0213】まず、電源ON時に実行されるメニュー表
示処理において入力部3のモードキー3bの操作によっ
て波の要素表示モードがONされ(ステップS80
1)、波の要素表示処理プログラムがROM10または
記憶媒体12から読み出されてRAM9に展開される。
【0214】その後、CPU2は、初期設定画面におい
て波動関数の数式入力やパラメータの入力を受け付け
(ステップS802)、入力された数式やパラメータを
RAM9の数式データメモリ9dやパラメータメモリ9
eに格納する。さらに、入力部3のグラフ実行キー3f
が操作されると(ステップS803)、CPU2はRA
M9に数式やパラメータが記憶されているか否かを判断
し(ステップS804)、RAM9に数式やパラメータ
が記憶されている場合(ステップS804;Yes)
は、その数式やパラメータに基づいて、波動関数のグラ
フを表示部7のグラフ表示画面7fに表示する(ステッ
プS805;図18(A)参照)。また、RAM9に数
式やパラメータが記憶されていない場合は(ステップS
805;No)は、ROM10や記憶媒体12に予め記
憶されている波動関数のグラフ描画データを読み出して
波動関数のグラフを表示部7のグラフ表示画面7fに表
示する(ステップS806)。
【0215】図18(A)は、グラフ表示画面7fに表
示された波動関数のグラフの例を示す図である。この図
18(A)に示すように、グラフ表示画面7fには、x
軸表示7x及びy軸表示7y上に波動関数のグラフG7
が表示されている。
【0216】波動関数のグラフG7が表示されている状
態で、入力部3から波要素メニューウィンドウを表示さ
せる指示が入力されると(ステップS807)、グラフ
表示画面7f内に、波の要素を選択可能に一覧表示した
波要素メニューウィンドウ7gを表示させる(ステップ
S808;図18(B)参照)。
【0217】図18(B)は波要素メニューウィンドウ
7gが表示されているグラフ表示画面7fの例を示す図
である。波要素メニューウィンドウ7gには、複数の波
要素N1,N2,…が選択可能に一覧表示され、また選
択しようとする波要素上にカーソルKが移動されて反転
表示されている。波要素は、例えば、「振幅」N1、
「波長」N2、「周期」N3、「周波数」N4、「節」
N5、「腹」N6、…等の波の要素を表す言葉である。
【0218】このような波要素メニューウィンドウ7g
が表示された状態において、CPU2は波要素の選択入
力を受け付ける(ステップS809)。すなわち、入力
部3の上下左右移動キー3eの操作によって、波要素メ
ニューウィンドウ7gに表示されているカーソルKの表
示位置を移動させ、カーソルが移動された位置に表示さ
れている波要素を反転表示する。例えば、図18(B)
に示すように、上下左右移動キー3eの操作により波要
素N1「振幅」の表示位置にカーソルKを移動し反転表
示する。
【0219】波要素メニューウィンドウ7gにおいて任
意の波要素が選択された状態で、入力部3の確定キー3
hが操作されると(ステップS810)、CPU2は、
波要素の選択を確定し、選択が確定された波要素に対応
する算出要素及びそれを示す表示プログラムをRAM9
のテーブルメモリ9hに記憶されているテーブルから検
索する(ステップS811)。波要素N1「振幅」が選
択されている場合は、テーブルから算出要素としてグラ
フの変位の最大値Ymax、それを示す表示プログラム
としてYmaxを示す補助線を引くプログラムを検索す
る。
【0220】そして、検索された算出要素を示すための
表示プログラムに基づいて、選択された波要素に対応す
る部分をグラフ上に表示させる(ステップS812;図
18(C)参照)。
【0221】図18(C)は、波要素N1「振幅」が選
択されている場合に、その波要素に対応する部分がグラ
フG7上に表示された例を示す図である。この例の場合
は、グラフG7の変位の最大値Ymaxに補助線M8が
表示され、「振幅」がグラフのどの部分を示すものであ
るかを明確に表している。
【0222】その後、CPU2は、選択された要素に対
応する数式やパラメータがRAM9に記憶されているか
否かを判断する(ステップS813)。選択された要素
に対応する数式やパラメータがRAM9に記憶されてい
る場合は(ステップS813;Yes)、その数式やパ
ラメータ等の値を表示させる(ステップS814)。図
18(C)に示す例では、「A」と表示される部分に、
振幅の値や数式が表示される。
【0223】その後、入力部3のEXITキー3dの操
作によって終了指示が入力されず(ステップS815;
No)、実行キー3cの操作によって再実行指示が入力
されると(ステップS816;Yes)、ステップS8
02へ戻り、上述の一連の処理を繰り返す。また、再実
行指示が入力されない場合(ステップS816;No)
は、その他のグラフ処理へ移行し、終了指示が入力され
た場合は(ステップS815;Yes)、波の要素表示
処理を終了する。
【0224】以上説明したように、第8の実施の形態で
は、波動グラフ表示制御装置1は波の要素表示処理を実
行する。CPU2は、波動関数のグラフをグラフ表示画
面7fに表示し、また波要素メニューの表示指示にした
がって波要素メニューウィンドウ7gを表示し、振幅、
波長、周期、周波数、腹、節等の波要素を選択可能とす
る。そして波要素メニューウィンドウ7gにおいて選択
された波要素に対応する部分についての算出要素と表示
プログラムとをテーブルから検索し、選択された波要素
に対応する部分を表示されているグラフ上に示す。
【0225】したがって、グラフと波の要素との関係を
容易な操作で明確に表示画面のグラフ上に表すことがで
き、波動の学習に有効に役立てることができる。すなわ
ち、従来はノートにグラフを描いた後、グラフ上の波要
素を示す部分に学習者自らがマークを記すことによっ
て、グラフと波要素との関係を学習するものであった
が、これをグラフ関数電卓等の表示画面上で行うことが
でき、グラフの手描画作業も省略することができる。
【0226】[第9の実施の形態]次に、図19〜図2
0を参照して本発明の第9の実施の形態における波動グ
ラフ表示制御装置1について詳細に説明する。
【0227】第9の実施の形態における波動グラフ表示
制御装置1は、円形波グラフを表示させている際に、円
形波グラフの一部の座標をポインティングデバイス4等
で指定すると、その指定した座標の波を横方向から見た
グラフ(変位グラフ)を表示し、また、円形波グラフ上
で指定された座標に対応する位置を横方向から見たグラ
フ(変位グラフ)上に示すことにより、波のグラフにつ
いての理解を深めるための表示を行う。また、表示画面
に表示するグラフを切り替える指示を入力すると、入力
指示に応じて、円形波グラフと変位グラフとを同一の表
示画面に表示したり、または円形波グラフまたは変位グ
ラフのいずれかを表示画面に表示する。
【0228】第9の実施の形態における波動グラフ表示
制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に
示した波動グラフ表示制御装置1の構成と同様であるの
で、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の
各部は同一の符号で表す。また、第9の実施の形態にお
いて、CPU2は、ROM10あるいは記憶媒体12に
記憶されている表示方向変更処理プログラムを読み出
し、当該処理プログラムにしたがって、後述する表示方
向変更処理(図19参照)を実行する。以下、表示方向
変更処理について説明する。
【0229】図19は、本第9の実施の形態において、
波動グラフ表示制御装置1により実行される表示方向変
更処理を説明するフローチャートである。また、図20
は、表示方向変更処理の各段階において表示される表示
画面の例を示す図である。
【0230】まず、電源ON時に実行されるメニュー表
示処理において入力部3のモードキー3bの操作によっ
て表示方向変更モードがONされ(ステップS90
1)、表示方向変更処理プログラムがROM10または
記憶媒体12から読み出されてRAM9に展開される。
【0231】その後、CPU2は、第2の実施の形態に
おいて詳述した円形波表示処理(図5参照)のステップ
S201〜ステップS206と同様に、初期設定画面に
おける円形波グラフについての初期設定(ステップS9
02)、数式やパラメータ等の入力(ステップS90
3)に関する処理を実行する。さらに、入力部3のグラ
フ実行キー3fが操作されると(ステップS904)、
CPU2は波の周波数や波源の位置から円形波グラフの
描画データを演算し、円形波表示画面7hに円形波グラ
フを描画する(ステップS905;図20(A)参
照)。
【0232】図20(A)は、円形波表示画面7hに表
示された円形波グラフC3の例を示す図である。この図
20(A)に示すように、円形波表示画面7hには、波
源S3から広がる円形波グラフC3が描画される。円形
波グラフC3は、波源S3を中心とする半径の異なる複
数の円によって形成される。
【0233】円形波表示画面7hが表示された状態で、
さらに入力部3のトレースキー3gの操作によって、円
形波グラフ上の任意の座標を指定するトレース実行指示
が入力されると(ステップS906;Yes)、CPU
2は、表示画面上にポインタ4aを表示する(ステップ
S907;図20(A)のポインタ4a)。このポイン
タ4aは、ポインティングデバイス4による位置移動指
示または入力部3の上下左右移動キー3e「↑,↓,
←,→」の操作による移動指示にしたがって、表示位置
が移動される。ステップS906において、トレース実
行指示が入力されない場合は(ステップS906;N
o)、他の処理へ移行する。
【0234】ポインティングデバイス4または入力部3
の上下左右移動キー3eの操作によって、ポインタ4a
の位置が表示画面上の任意の座標に移動され(ステップ
S908)、確定キー3h等の操作によって座標が確定
されると(ステップS909)、CPU2は、この確定
した座標位置における横方向から見た波の変位グラフに
ついて、グラフデータを生成する(ステップS91
0)。すなわち、ステップS903において入力された
数式やパラメータ等に基づいて、波の変位を表す変位グ
ラフ(波を横方向から見たグラフ)を描画するための計
算を行う。
【0235】変位グラフのグラフデータが生成される
と、円形波表示画面7fの表示を一部クリアし(ステッ
プS911)、クリアした部分にグラフ表示枠7iを表
示させ、このグラフ表示枠7i内に生成された波の変位
を表すグラフを表示させる(ステップS912;図20
(B)参照)。また変位グラフ上には、ポインタ4aに
よって指示されている座標に対応する座標位置にマーク
M9を付す。
【0236】図20(B)は、円形波グラフC3が表示
された円形波表示画面7hの一部に、変位を表すグラフ
を表示するグラフ表示枠7iが表示されている状態を示
す図である。図20(B)に示す円形波表示画面7hは
X−Y座標平面を表し、表示されている円形波グラフC
3は波を上方向から眺めた様子を示しているのに対し、
グラフ表示枠7iは、縦軸をZ軸、横軸をX軸またはY
軸として、円形波グラフと同一の波動を横方向から眺め
た様子を表す変位グラフG8を表示している。また、変
位グラフG8には円形波グラフc3上のポインタ4aに
よって指示されている座標に対応する位置にマークM9
が付される。
【0237】その後、入力部3を介して表示切替指示が
入力されると(ステップS913;Yes)、CPU2
は円形波グラフC3の描画データ及び変位グラフG8の
グラフデータをRAM9のグラフデータメモリ9fに確
保し(ステップS914)、一旦表示画面上のグラフ表
示枠7iをクリアする(ステップS915)。そして、
現在の表示画面には円形波グラフC3が表示されている
ことを確認すると(ステップS916;Yes)、RA
M9に確保した変位グラフG8のグラフデータを読み出
し、変位グラフG8を全画面に表示する(ステップS9
17)。
【0238】その後、ステップS913へ戻り、表示切
替指示の入力を待機する。その後の表示切替指示の後、
ステップS916において、現在の表示画面には円形波
グラフC3が表示されていることが確認できない場合、
すなわち、表示画面には変位グラフG8が表示されてい
る状態であると判断した場合には(ステップS916;
No)、円形波グラフの全画面表示に切り替えられる。
このように、表示切替指示の都度、変位グラフと円形波
グラフとを順次切り替えて全画面に表示させる。
【0239】表示切替指示が入力されず(ステップS9
13;No)、さらにグラフに関する処理の実行指示が
入力された場合は(ステップS919;Yes)、グラ
フ処理へ移行し、グラフに関する処理の実行指示が入力
されず(ステップS919;No)、また、入力部3の
EXITキー3dの操作による終了指示も入力されない
場合は(ステップS920;No)、ステップS902
へ戻り、上述の一連の処理を繰り返す。また、終了指示
が入力された場合は(ステップS920;Yes)、表
示方向変更処理を終了する。
【0240】以上説明したように、第9の実施の形態で
は波動グラフ表示制御装置1は表示方向変更処理を実行
する。表示方向変更処理において、CPU2は、同一の
波動関数について、異なる方向から眺めた様子を表示画
面に同時に表示したり、表示切替指示に応じて切り替え
て表示したりする。すなわち、円形波グラフC3が円形
波表示画面7h上に表示されている状態において、この
円形波グラフの波動関数と同一の波動関数についての変
位グラフG8を計算してグラフ表示枠7i内に表示す
る。また、円形波グラフC3上で任意の座標をポインテ
ィングデバイス4等によって指定すると、指定された座
標に対応する位置を、表示されている変位グラフG8上
に示す。また、表示切替指示に応じて、円形波グラフC
3と変位グラフG8との表示を順次切り替える。
【0241】したがって、同一の波動関数について様々
な方向からグラフの形状を確認でき、また対応する座標
の位置を様々な方向のグラフ上で確認できる。その結
果、グラフや波動の性質を表示画面上で容易に確認で
き、波動の学習に有効な波動グラフ表示制御装置を提供
することができる。
【0242】[第10の実施の形態]次に、音波や光波
の性質について感覚的に体験することができるようにす
るため、波動関数のグラフを表示し、表示されているグ
ラフ上の任意の座標を指定すると、指定された座標での
波の周波数及び強弱に応じた音または光を出力する例を
第10の実施の形態において説明する。図21〜図23
を参照して本発明の第10の実施の形態における波動グ
ラフ表示制御装置100について詳細に説明する。
【0243】本第10の実施の形態における波動グラフ
表示制御装置100は、二つの波源から発生する音波や
光波を、円形波グラフで表示するとともに、表示されて
いる円形波グラフの一部の座標をポインティングデバイ
ス4等で指定すると、その指定した座標における合成波
に対応する周波数及び強度の音や光を音声発生部13ま
たは光発生部15において合成してスピーカ14や発光
素子16から出力する。自然界に存在する音波や光波は
互いに重ね合わさることによって、干渉し、強めあった
り、弱めあったりする。本第10の実施の形態では、こ
の現象を簡単な操作で感覚的に体験することが可能であ
る。
【0244】図21に、第10の実施の形態における波
動グラフ表示制御装置100の構成を示す。この図21
において、波動グラフ表示制御装置100の構成は、第
1の実施の形態において図1に示した波動グラフ表示制
御装置1と同様に、CPU2、入力部3、ポインティン
グデバイス4、タブレット5、位置検出回路6、表示部
7、表示駆動回路8、RAM9、ROM10、記憶装置
11、及び記憶媒体12を備える他、音声発生部13及
びスピーカ14、または光発生部15及び発光素子16
を備えている。
【0245】音を出力する場合には、RAM9には、各
周波数の音データ(例えば、PCM(Pulse Code Modul
ation)データ)が記憶されている。音声発生部13
は、CPU2によって算出される合成波に対応する音デ
ータを合成し、CPU2によって算出される合成波の強
弱に基づく強さでスピーカ14から出力する。
【0246】また、光を出力する場合には、CPU2に
よって算出される合成波の強弱に基づいて光発生部15
において出力する電流値を変更し、電流値に応じた強さ
の光を発光素子16を発光させる。
【0247】第1の実施の形態に示す波動グラフ表示制
御装置1の構成と同様の各部についての詳細な説明を省
略し、同一の各部は同一の符号で表す。また、第10の
実施の形態において、CPU2は、ROM10あるいは
記憶媒体12に記憶されている波出力処理プログラムを
読み出し、当該処理プログラムにしたがって、後述する
波出力処理(図22参照)を実行する。以下、波出力処
理について説明する。
【0248】図22は、本第10の実施の形態におい
て、波動グラフ表示制御装置100により実行される波
出力処理を説明するフローチャートである。また、図2
3は、波出力処理の各段階において表示される表示画面
及び音発生の様子を示す図である。
【0249】まず、電源ON時に実行されるメニュー表
示処理において入力部3のモードキー3bの操作によっ
て波出力モードがONされ(ステップS1001)、波
出力処理プログラムがROM10または記憶媒体12か
ら読み出されてRAM9に展開される。
【0250】その後、CPU2は、初期設定画面におけ
る円形波グラフについての初期設定(ステップS100
2)、数式やパラメータ等の入力(ステップS100
3)に関する処理を実行する。さらに、入力部3のグラ
フ実行キー3fが操作されると(ステップS100
4)、CPU2は波の周波数や波源の位置から円形波グ
ラフの描画データを演算し、円形波表示画面7dに演算
によって求めた円形波グラフを描画する(ステップS1
005;図23(A)参照)。
【0251】図23(A)は、円形波表示画面7dに表
示された円形波グラフの例を示す図である。この図23
(A)に示すように、円形波表示画面7dには、波源S
1から広がる円形波グラフC1と波源S2から広がる円
形波グラフC2とが描画される。円形波グラフC1は、
波源S1を中心とする半径の異なる円によって形成さ
れ、円形波グラフC2は、波源S2を中心とする半径の
異なる円によって形成される。PARA4,PARA5
はそれぞれ、円形波グラフC1,C2の周波数として設
定されたパラメータである。
【0252】このような円形波表示画面7dが表示され
た状態で、さらに入力部3を介して、波出力実行指示が
入力されると(ステップS1006;Yes)、CPU
2は、表示画面上にポインタ4aを表示する(ステップ
S1007;図23(B)のポインタ4a)。このポイ
ンタ4aは、ポインティングデバイス4による位置移動
指示または入力部3の上下左右移動キー3e「↑,↓,
←,→」の操作による移動指示にしたがって、表示位置
が移動される。
【0253】ポインティングデバイス4または入力部3
の上下左右移動キー3eの操作によって、ポインタ4a
の位置が表示画面上の所定の座標に移動され(ステップ
S1008)、確定キー3h等の操作によって座標が確
定されると(ステップS1009)、CPU2は、この
確定した座標における合成波の周波数及び強さを算出す
る。すなわち、波源S1とS2との距離を求め、これら
二つの波源S1,S2の周波数から音の強まる点と弱ま
る点のSin関数の合成の形で音の波形を求める(ステ
ップS1010)。
【0254】その後、音を出力する設定となっている場
合は(ステップS1011;Yes)、音声発生部13
は、ポインタ4aによって指定された座標における合成
波に対応する音データを合成して(ステップS101
2)、スピーカ14から出力する(ステップS101
3)。
【0255】光を出力する設定となっている場合は(ス
テップS1014;Yes)、光発生部15は、ポイン
タ4aによって指定された座標における合成波の強さに
応じた電流値を設定し(ステップS1015)、発光素
子16に出力し、電流値に応じた強さの光を出力する
(ステップS1016)。
【0256】また、音を出力する設定、光を出力する設
定ではなく(ステップS1011;No、ステップS1
014;No)、その他の周波数要素を出力する設定の
場合は、その周波数要素を合成して(ステップS101
7)、その他の要素で出力したりグラフを表示したりす
る(ステップS1018)。その他の周波数要素には、
例えば、振動等がある。図示しない振動発生部によって
合成された振動数に応じてバイブレータ等を振動させる
ことにより、指定された座標における合成波に対応する
振動を出力する。
【0257】図23(B)は、ポインタ4aによって指
定された座標に対応する音が出力されている様子を示す
図である。ポインタ4aによって、円形波グラフ上の所
定の座標が指定されると、その座標における周波数や強
さがCPU2によって計算されて、計算された周波数に
対応する音データがRAM9から読み出され、音声発生
部13によって合成されて計算された強さでスピーカか
ら出力される。例えば、波が干渉して強め合う点では強
い音が出力され、弱め合う点では弱い音が出力される。
また、周波数の合成によって、周波数が変化するとそれ
に対応する高さや音色の音が出力される。
【0258】その後、グラフ処理の実行指示が入力され
る(ステップS1019;Yes)と、CPU2はグラ
フ処理へ移行する。またグラフ処理の実行指示や終了指
示が入力されない場合は(ステップS1019;No、
ステップS1020;No)、ステップS1002へ戻
り、ステップS1002移行の処理を繰り返し実行す
る。また、EXITキー3dの操作によって終了指示が
入力されると(ステップS1020;Yes)、波出力
処理を終了する。
【0259】以上説明したように、第10の実施の形態
において、波動グラフ表示制御装置100は、音を発生
させるための音声発生部13やスピーカ14、光を発生
させるための光発生部15や発光素子16を備え、波出
力処理を実行する。CPU2は、二つの波源から発生す
る音の干渉の様子を円形波グラフによって表示するとと
もに、ポインティングデバイス4や入力部3の操作によ
って円形波グラフ上の任意の座標が指定されると、指定
された座標における合成波の周波数や波の強さを求め、
対応する音や光やその他の要素を出力する。
【0260】したがって、波(音波や光波)の干渉とい
う現象を簡単な操作でシミュレーションすることができ
る。例えば音波の干渉の様子を、円形波グラフによって
視覚的に確認すると同時に、出力される音の強弱を聴覚
によって感じることができるので、物理学的及び感覚的
に体験できる。その結果、波の重ね合わせの学習に有効
な波動グラフ表示制御装置を提供することができる。
【0261】なお、第1〜第10の各実施の形態におい
て説明した詳細な部分については、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で適宜変更可能である。例えば、波動関数の
グラフを描画するために必要なデータとして入力される
数式やパラメータは、実験によって得た波動の変位等の
実データを手入力、或いはデータ測定器等から入力した
ものであってもよく、この入力された実データに基づい
て、グラフを描画したり、波動関数の数式の和を求めた
りするようにしてもよい。
【0262】
【発明の効果】請求項1及び14記載の発明によれば、
波動関数のグラフやその合成グラフを確認することがで
きるとともに、特別な実験装置を用いなくても、波に関
する各種現象を表示画面上で確認することができ、波動
の学習に役立つシミュレーション表示を実行することが
できる。特に家庭における自主学習では、実験装置を用
意する必要がなくなるので有効である。
【0263】請求項2記載の発明によれば、複数の波の
進行という現象を、特別な実験装置を用いずにシミュレ
ーション表示できるので、波動の学習に役立てることが
できる。また、複数の波動関数やその合成関数の時間変
化に伴って、グラフや合成グラフ、変位値やその和が順
次表示されるので、波の形状の時間変化を連続的にグラ
フで確認できるとともに、波動関数の変位値やその和の
値も対応させて確認することができ、波動の変位値と波
の進行中のグラフ形状との関係を同時に確認しながら考
察することができる。
【0264】請求項3記載の発明によれば、複数の波の
進行を上方向から眺めた様子を確認できるとともに、複
数の波が進行して重ね合わさる現象を、特別な実験装置
を用いなくても、シミュレーション表示することができ
るので、波動の学習に役立てることができる。
【0265】請求項4記載の発明によれば、縦波の進行
という現象を、特別な実験装置を用いなくても、シミュ
レーション表示することができ、表示画面上で媒質の疎
密状態の時間変化や変位の時間変化が視覚的に確認でき
るので、波動の学習に役立てることができる。また、縦
波の密度変化や変位の変化をグラフや疎密状態を表す図
を用いて多様な着眼点から表現するので、縦波の性質を
十分に表現することができる。
【0266】請求項5記載の発明によれば、波の反射と
いう現象を特別な実験装置を用いずに、シミュレーショ
ン表示することができ、波動の学習に役立てることがで
きる。また反射の瞬間に生じる力の方向や大きさがベク
トルで表示画面上で確認できるので、反射という現象を
物理学的に解析する際に役立てることができる。
【0267】請求項6記載の発明によれば、光波の反射
及び屈折という現象を特別な実験装置を用いずに、簡単
な操作でシミュレーション表示でき、波動の学習に役立
てることができる。また、入射波、反射波、及び屈折波
をSin波で表現するので、光の持つ波動性を容易にイ
メージでき、光の波動性について直感的な理解を促すこ
とができる。
【0268】請求項7及び15記載の発明によれば、円
形波グラフ上に表示されたプロットを確認することで、
複数の波の干渉する位置を、特別な実験装置を用いなく
ても表示画面上で明確に確認することができ、波動の学
習に役立てることができる。
【0269】請求項8記載の発明によれば、複数の波が
干渉し、強め合う点、弱め合う点、腹や節となる点等、
干渉の種類を選択するという簡単な操作で、対応する位
置にプロットを表示するので、このプロット位置を確認
することで、円形波グラフ上の各干渉点を確認すること
ができる。また、マークの形状を干渉の種類によって異
なる形状とすることによって、複数種類の干渉点につい
て同一の表示画面にマークを表示した場合にも、干渉の
種類を混同せずに確認することができる。
【0270】請求項9記載の発明によれば、円形波を表
示している際に、任意の座標を指定すると、指定した点
と同変位の座標に同一のプロットを表示するので、この
プロットの表示位置を観察することで波の重ね合わせに
よって同じ変位が生ずる座標に二つの波源からの距離に
関する規則性が有ることを確認することができ、波動の
学習に有効である。
【0271】請求項10及び16記載の発明によれば、
振幅、波長、周期、周波数、腹、節等といった、波の要
素がグラフ上のどの位置を示すのかを簡単な操作で表示
画面上に表すことができ、波動のグラフと前記要素との
関係を確認することができる。
【0272】請求項11及び17記載の発明によれば、
同一の波について様々な方向からグラフの形状を確認で
き、また簡単な切替指示操作で、画面上に表示させるグ
ラフを変更することができるので、波動の学習に使用し
やすい波動グラフ表示制御装置を提供することができ
る。
【0273】請求項12記載の発明によれば、簡単な座
標指定操作で指定した位置を、異なる方向から見たグラ
フ上でそれぞれ容易に確認できるので、互いのグラフの
関係を認識しやすく、波動の学習に有効である。
【0274】請求項13及び18記載の発明によれば、
音波や光波についてのグラフを確認できるとともに、実
際に出力される音や光によって、音波や光波を感覚的に
体験することができる。例えば音波の干渉の様子を、グ
ラフによって視覚的に確認すると同時に、グラフ上の指
定位置に応じた音の強弱等を出力された音から聴覚によ
って感じることができるので、波の性質を感覚的に確認
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】波動グラフ表示制御装置1の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】RAM9のメモリ構成を示す図である。
【図3】第1の実施の形態において、波動グラフ表示制
御装置1により実行される波グラフ表示処理を説明する
フローチャートである。
【図4】波グラフ表示処理の各段階において表示される
表示画面例を示す図である。
【図5】第2の実施の形態において、波動グラフ表示制
御装置1により実行される円形波表示処理を説明するフ
ローチャートである。
【図6】円形波表示処理の各段階において表示される表
示画面の例を示す図である。
【図7】第3の実施の形態において、波動グラフ表示制
御装置1により実行される縦波グラフ表示処理を説明す
るフローチャートである。
【図8】縦波グラフ表示処理において表示される表示画
面の例を示す図である。
【図9】第4の実施の形態において、波動グラフ表示制
御装置1により実行される波の反射描画処理を説明する
フローチャートである。
【図10】波の反射描画処理の各段階において表示され
る表示画面の例を示す図である。
【図11】第5の実施の形態において、波動グラフ表示
制御装置1により実行される光波の反射・屈折描画処理
を説明するフローチャートである。
【図12】光波の反射・屈折描画処理の各段階において
表示される表示画面の例を示す図である。
【図13】第6の実施の形態において、波動グラフ表示
制御装置1により実行される円形波プロット処理を説明
するフローチャートである。
【図14】円形波プロット処理の各段階において表示さ
れる表示画面の例を示す図である。
【図15】第7の実施の形態において、波動グラフ表示
制御装置1により実行される同変位プロット処理を説明
するフローチャートである。
【図16】同変位プロット処理の各段階において表示さ
れる表示画面の例を示す図である。
【図17】第8の実施の形態において、波動グラフ表示
制御装置1により実行される波の要素表示処理を説明す
るフローチャートである。
【図18】波の要素表示処理の各段階において表示され
る表示画面の例を示す図である。
【図19】第9の実施の形態において、波動グラフ表示
制御装置1により実行される表示方向変更処理を説明す
るフローチャートである。
【図20】表示方向変更処理の各段階において表示され
る表示画面の例を示す図である。
【図21】第10の実施の形態における波動グラフ表示
制御装置100の構成を示す図である。
【図22】第10の実施の形態において、波動グラフ表
示制御装置100により実行される波出力処理を説明す
るフローチャートである。
【図23】波出力処理の各段階において表示される表示
画面及び音発生の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 波動グラフ表示制御装置 2 CPU 3 入力部 4 ポインティングデバイス 5 タブレット 6 位置検出回路 7 表示部 8 表示駆動回路 9 RAM 10 ROM 11 記憶装置 12 記憶媒体 13 音声発生部 14 スピーカ 15 光発生部 16 発光素子 100 波動グラフ表示制御装置

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波動関数のグラフまたは複数の波動関数の
    合成グラフを表示するグラフ表示手段と、 前記グラフ表示手段によって表示されているグラフまた
    は合成グラフの表示状態を波に関する各種現象に応じて
    変化させることにより、各種現象のシミュレーション表
    示を実行する表示制御手段と、 を備えることを特徴とする波動グラフ表示制御装置。
  2. 【請求項2】複数の波動関数について、所定時刻におけ
    る変位値及びその和を算出する演算手段を更に備え、 前記表示制御手段は、複数の波の進行をシミュレーショ
    ン表示する際、前記グラフ表示手段によって表示されて
    いるグラフまたは合成グラフの形状を波動関数またはそ
    の合成関数の時間変化に伴って順次変化させるととも
    に、前記演算手段によって算出された変位値及びその和
    を、グラフまたは合成グラフの変化に対応させて順次表
    示させることを特徴とする請求項1記載の波動グラフ表
    示制御装置。
  3. 【請求項3】前記グラフ表示手段は、所定の波源から発
    生する波の進行を上方向から眺めた様子を表す円形波グ
    ラフを複数表示し、 前記表示制御手段は、複数の波の進行をシミュレーショ
    ン表示する際、前記グラフ表示手段によって表示される
    複数の円形波グラフ上に波の進行位置を強調して表示さ
    せることを特徴とする請求項1記載の波動グラフ表示制
    御装置。
  4. 【請求項4】前記グラフ表示手段は、 縦波の波動関数について、所定の時刻における媒質の疎
    密状態を表示する疎密状態表示手段と、 前記縦波の波動関数について、前記所定の時刻における
    媒質の変位を表す変位グラフを表示する変位グラフ表示
    手段と、 前記縦波の波動関数に基づいて、媒質の密度の時間変化
    を表す密度グラフを表示する密度グラフ表示手段と、 を備え、 前記表示制御手段は、縦波の進行をシミュレーション表
    示する際、前記疎密状態、前記変位グラフ、及び前記密
    度グラフを同一画面に表示させ、また、前記疎密状態及
    び前記変位グラフの形状を前記縦波の波動関数の時間変
    化に伴ってそれぞれ変化させることを特徴とする請求項
    1記載の波動グラフ表示制御装置。
  5. 【請求項5】波の反射端を固定端または自由端のいずれ
    かに設定する反射端設定手段を更に備え、 前記表示制御手段は、波の反射をシミュレーション表示
    する際、前記グラフ表示手段によって表示されるグラフ
    の形状を前記波動関数の時間変化に伴って変化させ、ま
    た、前記反射端設定手段によって設定された反射端に波
    が衝突する際に当該波の及ぼす力及び反射端から及ぼさ
    れる力をベクトルで表示することを特徴とする請求項1
    記載の波動グラフ表示制御装置。
  6. 【請求項6】媒質の異なる空間を所定の角度方向に入射
    する光波について、媒質の境界面での反射角及び屈折角
    を算出する角度演算手段を更に備え、 前記表示制御手段は、光波の反射及び屈折をシミュレー
    ション表示する際、光波の入射波を前記所定の角度方向
    に進むSin関数のグラフとして表示させるとともに、
    反射波及び屈折波を、前記角度演算手段によって算出さ
    れた反射角及び屈折角の方向に進むSin関数のグラフ
    として表示させることを特徴とする請求項1記載の波動
    グラフ表示制御装置。
  7. 【請求項7】所定の波源から発生する波を上方向から眺
    めた様子を表す円形波グラフを複数表示する円形波グラ
    フ表示手段と、 この円形波グラフ表示手段によって表示されている複数
    の円形波グラフに対して、複数の波が干渉する位置にプ
    ロットを表示するプロット表示手段と、 を備えることを特徴とする波動グラフ表示制御装置。
  8. 【請求項8】干渉の種類を選択する選択手段を更に備
    え、 前記プロット表示手段は、前記円形波グラフ表示手段に
    よって表示されている複数の円形波グラフの、前記選択
    手段によって選択された干渉の種類に対応する位置に、
    干渉の種類毎にそれぞれ異なるプロットを表示すること
    を特徴とする請求項7に記載の波動グラフ表示制御装
    置。
  9. 【請求項9】前記円形波グラフ表示手段によって表示さ
    れている複数の円形波グラフ上の任意の座標を指定する
    座標指定手段を更に備え、 前記プロット表示手段は、前記円形波グラフ表示手段に
    よって表示されている複数の円形波グラフに対して、前
    記座標指定手段によって指定された座標の変位と同一の
    変位となる位置に同一のプロットを表示させることを特
    徴とする請求項7記載の波動グラフ表示制御装置。
  10. 【請求項10】波動関数のグラフを表示するグラフ表示
    手段と、 振幅、波長、周期、周波数、腹、節等の波の要素を選択
    するための選択手段と、 前記グラフ表示手段によって表示されているグラフ上
    に、前記選択手段によって選択された波の要素に対応す
    る部分を示すマークを表示する要素表示手段と、 を備えることを特徴とする波動グラフ表示制御装置。
  11. 【請求項11】波を上方向から眺めた様子を表す円形波
    グラフを表示する円形波グラフ表示手段と、 前記波と同一の波を横方向から眺めた様子を表す変位グ
    ラフを表示する変位グラフ表示手段と、 表示画面に表示するグラフを切り替える指示を入力する
    切替入力手段と、 この切替入力手段によって入力される指示に応じて、前
    記円形波グラフ及び前記変位グラフを同一画面内に表示
    させる、或いは、前記円形波グラフまたは前記変位グラ
    フのいずれか一方を表示させる表示切替手段と、 を備えることを特徴とする波動グラフ表示制御装置。
  12. 【請求項12】表示画面に表示されているグラフ上の任
    意の座標を指定する座標指定手段と、 前記表示切替手段によって表示画面に他のグラフが表示
    されると、この他のグラフ上の、前記座標指定手段によ
    って指定された座標に対応する位置を指示表示する指示
    表示手段と、 を更に備えることを特徴とする請求項11記載の波動グ
    ラフ表示制御装置。
  13. 【請求項13】波動関数のグラフを表示するグラフ表示
    手段と、 前記グラフ表示手段によって表示されているグラフ上の
    任意の座標を指定する座標指定手段と、 この座標指定手段によって指定された座標での波の周波
    数及び強弱に応じた音または光を出力する出力手段と、 を備えることを特徴とする波動グラフ表示制御装置。
  14. 【請求項14】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 波動関数のグラフまたは複数の波動関数の合成グラフを
    表示するためのコンピュータが実行可能なプログラムコ
    ードと、 表示されているグラフまたは合成グラフの表示状態を波
    に関する各種現象に応じて変化させることにより、各種
    現象のシミュレーション表示を実行するためのコンピュ
    ータが実行可能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  15. 【請求項15】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 所定の波源から発生する波を上方向から眺めた様子を表
    す円形波グラフを複数表示するためのコンピュータが実
    行可能なプログラムコードと、 表示されている複数の円形波グラフに対して、複数の波
    が干渉する位置にプロットを表示するためのコンピュー
    タが実行可能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  16. 【請求項16】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 波動関数のグラフを表示するためのコンピュータが実行
    可能なプログラムコードと、 振幅、波長、周期、周波数、腹、節等の波の要素を選択
    するためのコンピュータが実行可能なプログラムコード
    と、 表示されているグラフ上に、前記選択された波の要素に
    対応する部分を示すマークを表示するためのコンピュー
    タが実行可能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  17. 【請求項17】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 波を上方向から眺めた様子を表す円形波グラフを表示す
    るためのコンピュータが実行可能なプログラムコード
    と、 前記波と同一の波を横方向から眺めた様子を表す変位グ
    ラフを表示するためのコンピュータが実行可能なプログ
    ラムコードと、 表示画面に表示するグラフを切り替える指示を入力する
    ためのコンピュータが実行可能なプログラムコードと、 この入力される指示に応じて、前記円形波グラフ及び前
    記変位グラフを同一画面内に表示させる、或いは、前記
    円形波グラフまたは前記変位グラフのいずれか一方を表
    示させるためのコンピュータが実行可能なプログラムコ
    ードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  18. 【請求項18】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 波動関数のグラフを表示するためのコンピュータが実行
    可能なプログラムコードと、 表示されているグラフ上の任意の座標を指定するための
    コンピュータが実行可能なプログラムコードと、 指定された座標での波の周波数及び強弱に応じた音また
    は光を出力するためのコンピュータが実行可能なプログ
    ラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006268230A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置、情報処理装置におけるデータ呈示方法
JP2011252992A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Sony Corp 表示装置

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