JP4174893B2 - グラフ表示制御装置及び記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、グラフの表示制御に係り、詳細には、最適な表示内容を容易に表示するグラフ表示制御装置及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンピュータによって実行されるソフトウェアには、グラフ表示可能なものが存在する。また、グラフ作成表示機能を備えたグラフ関数電卓が、教育の現場や、エンジニアの技術計算用に利用されている。グラフ関数電卓は、様々な関数演算プログラムを内蔵しており、入力された数式に基づくグラフ作成表示、入力された数表に基づくグラフ作成表示等が可能である。
【0003】
このようなグラフ関数電卓では、グラフは初期設定としての表示範囲設定に基づいて表示される。そして、グラフの表示範囲が適切でなく、グラフがグラフ表示画面内に表示されていなかったり、グラフの特徴的な部分が表示されていない場合には、ユーザが表示範囲入力して、適切な表示範囲を設定していた。
【0004】
図36は、従来のグラフ表示の表示範囲変更の例を示す図であり、同図中のグラフ表示画面4aは、x軸4c及びy軸4dによって構成される座標系上に、関数グラフ表示4eによってグラフが示される。例えば、x3 −2x2 −5の関数をグラフ化した場合、図36(a)のような表示がされてしまうと、ユーザとしては関数の概形を把握できないため、図36(b)のように表示範囲を変更する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実際に描画されるグラフが座標上のどのあたりに表示されるかを、グラフ描画前にユーザ自身が推定することは容易ではないため、適切な表示範囲の入力を予め行ったり、少ない回数で行うことは難しく、表示範囲の入力とグラフ表示画面4aの確認とを何度も繰り返すこととなってしまい、手間がかかり大変不便であった。
【0006】
また、グラフ中の最大値部分等の特徴のある部分を表示させる際にも、手動での設定は不便であった。更に、極大値部分のようにグラフ中に複数の特徴部分が存在する場合にはその全てを含むように設定することが難しかったり、周期関数の1周期を判別することが容易でないなど、グラフ表示に関しては解決すべき様々な課題があった。
【0007】
そこで、本発明の課題は、目的に応じてグラフの最適な表示を行うことが可能なグラフ表示制御装置及び記憶媒体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るグラフ表示制御装置は、グラフ描画を行う数式及び描画範囲をユーザに入力させる初期設定手段と、この初期設定手段でユーザにより入力された数式について、入力された描画範囲に基づいて、表示部のグラフ表示領域内にグラフを表示させるグラフ表示制御手段と、前記グラフ表示領域内にグラフを表示する際の、当該数式についてのグラフの最適表示範囲を算出する最適表示範囲算出手段と、この最適表示範囲算出手段によって算出された最適表示範囲を前記表示部にグラフ表示と共に表示させる表示範囲表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また別の本発明に係るグラフ表示制御装置は、グラフ描画を行う数式及び描画範囲をユーザに入力させる初期設定手段と、この初期設定手段でユーザにより入力された数式について、入力された描画範囲に基づいて、表示部のグラフ表示領域内にグラフを表示させるグラフ表示制御手段と、前記グラフ表示領域内にグラフを表示する際の、当該数式についてのグラフの最適表示範囲を算出する最適表示範囲算出手段と、所定操作に応じて前記初期設定手段でユーザが入力した描画範囲と共に前記最適表示範囲算出手段によって算出された最適表示範囲を表示させる表示範囲表示制御手段と、この表示範囲表示制御手段による表示が行われている際にユーザの指示があったことに応じて、前記最適表示範囲算出手段によって算出された最適表示範囲に基づいて、前記グラフ表示制御手段の表示範囲を設定する表示範囲設定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0058】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図35を参照して本発明に係るグラフ表示制御装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0059】
(第1の実施の形態)
図1〜図3を参照して、本発明の第1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1について説明する。
【0060】
まず構成を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1の構成を示すブロック図である。この図1において、グラフ表示制御装置1は、CPU(Central Processing Unit )2、入力部3、表示部4、表示駆動回路5、RAM(Random Access Memory)6、ROM(Read Only Memory)7、記憶装置8、及び記憶媒体9によって構成されている。
【0061】
CPU2は、入力部3を介して入力される指示に基づいて、ROM7または記憶装置8から所定のプログラムを読み出してRAM6に一時格納し、当該プログラムに基づく各種処理を実行してグラフ表示制御装置1の各部を集中制御する。すなわち、CPU2は、前記読み出した所定プログラムに基づいて各種処理を実行し、その処理結果をRAM6内のワークエリアに格納するともに、表示駆動回路5を介して表示部4に表示させる。また、入力部3を介して入力される指示に基づいて、前記処理結果を記憶装置8を介して記憶媒体9に保存させる。
【0062】
また、CPU2は、後述する最適描画範囲表示処理(図2参照)において、表示駆動装置5を介して表示部4に初期設定画面を表示させて、グラフ描画を行う数式の設定、描画範囲の設定等の初期設定の入力を受け付け、この初期設定の内容に基づくグラフ描画のためのプロット値の演算を行う。更に、CPU2は、最適描画範囲表示の設定がなされていると判別された場合には、最適描画範囲の計算を行い、初期設定の内容に基づいて座標系のレンジ設定を行った上で、グラフ描画のためのプロット値に基づいてグラフ表示を行い、更に、計算された最適描画範囲を最適描画範囲表示4fとして表示する。
【0063】
入力部3は、数字入力キー、上下左右移動キー、各種機能キー等によって構成されるキーボードを備え、押下されたキーの押下信号をCPU2に出力する。また、この入力部3として、ポインティングデバイス(Pointing Device)であるマウスや、タブレットを備えることとしてもよいし、表示部4と一体となったタッチパネルに対して専用の入力ペンによって入力を行う形態としてもよい。
【0064】
表示部4は、LCD等により構成され、表示駆動回路5から入力される駆動信号に基づく各種表示を行う。表示駆動回路5は、CPU2から入力される表示データに基づく駆動信号を生成して、表示部4の表示制御を行う。
【0065】
RAM6は、指定されたアプリケーションプログラム、入力指示、入力データ及び処理結果等を一時格納するワークエリアを有する。
【0066】
ROM7は、グラフ表示制御装置1に対応する基本プログラムを格納している。すなわち、グラフ表示制御装置1の電源がON状態にされた際に実行する初期表示メニュープログラム、各種関数演算プログラム、後述する最適描画範囲表示処理のプログラム等の書き換え不要な基本プログラムを格納している。
【0067】
記憶装置8は、プログラムやデータ等を記憶する記憶媒体9を有しており、この記憶媒体9は磁気的、光学的記憶媒体、若しくは半導体メモリで構成されている。この記憶媒体9は記憶装置8に固定的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであり、この記憶媒体9には当該グラフ表示制御装置1に対応する各種処理プログラム及び各処理プログラムで処理されたデータ等を記憶する。
【0068】
また、この記憶媒体9に記憶するプログラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記憶する構成にしてもよく、更に、通信回線等を介して接続された他の機器側に前記記憶媒体9を備えた記憶装置を設け、この記憶媒体9に記憶されているプログラム、データ等を通信回線を介して使用する構成にしてもよい。
【0069】
次に動作を説明する。
図2は、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最適描画範囲表示処理を示すフローチャートであり、図3は、図2に示す最適描画範囲表示処理によって、グラフ表示画面4a内に最適描画範囲表示4fが表示された様子を示す図である。
【0070】
グラフ表示制御装置1は、入力部3を介して各種メニュー選択を行うことができるプログラムをROM7内に格納しており、入力部3のキー操作によりグラフ描画メニューが選択されると、CPU2は、ROM7から所定のプログラムを読み出してグラフ描画モードに移行する(ステップS101)。そして、CPU2は、表示駆動装置5を介して表示部4に初期設定画面を表示させて、グラフ描画を行う数式の設定、描画範囲の設定等の初期設定の入力を受け付け(ステップS102)、この初期設定の内容に基づくグラフ描画のためのプロット値の演算を行う(ステップS103)。
【0071】
更に、CPU2は、最適描画範囲を表示する設定がなされているか否かを判別し(ステップS104)、設定がなされていないと判別された場合には(ステップS104;NO)、通常の処理を行い、設定がなされていると判別された場合には(ステップS104;YES)、最適描画範囲の計算を行う(ステップS105)。そして、CPU2は、初期設定の内容に基づいて座標系のレンジ設定を行った上で、ステップS103において演算されたグラフ描画のためのプロット値に基づいてグラフ表示を行い(ステップS106)、更に、ステップS105において計算された最適描画範囲を最適描画範囲表示4fとして表示して(ステップS107)、一連の最適描画範囲表示処理を終了する。
【0072】
以下、図3を参照して、図2に示す最適描画範囲表示処理が実行された際の表示部4の表示画面の表示例について説明する。
【0073】
図3に示すグラフ表示画面4aでは、x軸4c及びy軸4dによって構成される座標系に対して、グラフ描画を行う数式として入力された数式のグラフを関数グラフ表示4eとして表示するとともに、グラフ関数表示4bによって数式の表示を行っている。そして、図3に示す表示状態では、関数グラフ表示4eは、グラフの概形をとらえるには適さない表示状態となっているが、この関数グラフ表示4eの最適表示範囲を示す最適描画範囲表示4fとして「−1<x<3,−10<y<5」が表示されている。
【0074】
以上説明したように、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、最適描画範囲表示処理(図2参照)において、表示駆動装置5を介して表示部4に初期設定画面を表示させて、グラフ描画を行う数式の設定、描画範囲の設定等の初期設定の入力を受け付け、この初期設定の内容に基づくグラフ描画のためのプロット値の演算を行う。更に、CPU2は、最適描画範囲表示の設定がなされていると判別された場合には、最適描画範囲の計算を行い、初期設定の内容に基づいて座標系のレンジ設定を行った上で、グラフ描画のためのプロット値に基づいてグラフ表示を行い、更に、計算された最適描画範囲を最適描画範囲表示4fとして表示する。
【0075】
したがって、初期設定の表示範囲が適切でなくグラフの表示範囲を切り換える必要がある場合等に、最適描画範囲表示の設定に応じてグラフの最適描画範囲を表示させることができるため、手計算によりグラフの特徴を捉えて描画範囲を算出したり、描画範囲の変更を繰り返して最適な描画範囲を割り出すというような煩雑な処理を行う必要がなく、グラフの最適描画範囲を確認することができるため、グラフ表示制御装置1の使い勝手を向上させることができる。そしてこのことにより、当該グラフ表示制御装置1を教育に利用した場合には、グラフの概形を分析して最適な描画範囲を算出することができない学習者が、グラフの概形を視覚的に確認する操作を容易にすることができるため、学習効果の向上という点において有効である。
【0076】
(第2の実施の形態)
図4及び図5を参照して本発明の第2の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1について説明する。
【0077】
なお、本第2の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示及び詳細な説明を省略し、以下、本第2の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最適描画範囲設定処理について説明することとする。
【0078】
図4は、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最適描画範囲設定処理を示すフローチャートであり、図5は、図4に示す最適描画範囲設定処理を実行した際の表示例を示す図である。
【0079】
グラフ表示制御装置1は、入力部3を介して各種メニュー選択を行うことができるプログラムをROM7内に格納しており、入力部3のキー操作によりグラフ描画メニューが選択されると、CPU2は、ROM7から所定のプログラムを読み出してグラフ描画モードに移行する(ステップS201)。そして、CPU2は、表示駆動装置5を介して表示部4に初期設定画面を表示させて、グラフ描画を行う数式の設定、描画範囲の設定等の初期設定の入力を受け付け(ステップS202)、この初期設定の内容に基づくグラフ描画のためのプロット値の演算を行う(ステップS203)。
【0080】
更に、CPU2は、最適描画範囲を表示する設定がなされているか否かを判別し(ステップS204)、設定がなされていないと判別された場合には(ステップS204;NO)、通常の処理を行い、設定がなされていると判別された場合には(ステップS204;YES)、最適描画範囲の計算を行い(ステップS205)、計算された最適描画範囲をRAM6に保存する(ステップS206)。
【0081】
そして、CPU2は、初期設定の内容に基づいて座標系のレンジ設定を行った上で、ステップS203において演算されたグラフ描画のためのプロット値に基づいてグラフ表示を行う(ステップS207)。更に、CPU2は、入力部3による指示入力により、グラフ表示範囲入力モードが指示されたか否かを判別し(ステップS208)、指示されていないと判別された場合には(ステップS208;NO)、他の処理を行い、指示されたと判別された場合には(ステップS208;YES)、ステップS205において計算された最適描画範囲を最適描画範囲表示4jとして表示する(ステップS209)。
【0082】
次いで、CPU2は、入力部3によってSETキー表示4kに対応するキーが入力されたか否かを判別し(ステップS210)、入力されていないと判別された場合には(ステップS210;NO)、他の処理を行い、入力されたと判別された場合には(ステップS210;YES)、最適描画範囲表示4jに表示された最適描画範囲を表示範囲として設定して、当該設定値を現在設定値表示領域4iに表示し(ステップS211)、一連の最適描画範囲設定処理を終了する。
【0083】
以下、図5を参照して、図4に示す最適描画範囲設定処理が実行された際の表示部4の表示画面の表示例について説明する。
【0084】
図5(a)に示すグラフ表示範囲入力画面4gでは、設定項目表示領域4hに表示された「Xmin 」,「Xmax 」,「scale」,「Ymin 」,「Ymax 」,「scale」の各設定項目に対して、初期値としてユーザによって設定された値が現在設定値表示領域4iにそれぞれ表示されている。また、最適描画範囲表示4jには、最適描画範囲として計算された各値が、「Xmin 」=「−1」,「Xmax 」=「3」,「Ymin 」=「−10」,「Ymax 」=「5」として表示されている。図5(a)の状態において、SETキー表示4kに対応する入力部3のキーが入力されると、最適描画範囲表示4jに表示されていた値が表示範囲として設定されて、図5(b)に示すように、現在設定値表示領域4iに表示される。
【0085】
以上説明したように、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、最適描画範囲設定処理(図4参照)において、表示駆動装置5を介して表示部4に初期設定画面を表示させて、グラフ描画を行う数式の設定、描画範囲の設定等の初期設定の入力を受け付け、この初期設定の内容に基づくグラフ描画のためのプロット値の演算を行う。更に、CPU2は、最適描画範囲表示の設定がなされていると判別された場合には最適描画範囲の計算を行い、計算された最適描画範囲をRAM6に保存するとともに、初期設定の内容に基づいて座標系のレンジ設定を行った上で、グラフ描画のためのプロット値に基づいてグラフ表示を行う。そして、CPU2は、入力部3による指示入力により、グラフ表示範囲入力モードが指示されたと判別された場合には、計算された最適描画範囲を最適描画範囲表示4jとして表示し、更に、入力部3によってSETキー表示4kに対応するキーが入力されたと判別された場合には、最適描画範囲表示4jに表示された最適描画範囲を表示範囲として設定して、当該設定値を現在設定値表示領域4iに表示する。
【0086】
したがって、初期設定の描画範囲が適切でなくグラフの描画範囲を切り換える必要がある場合等に、最適描画範囲表示の設定に応じてグラフの最適描画範囲を設定して最適な描画範囲のグラフを表示させることができるため、手計算によりグラフの特徴を捉えて描画範囲を算出したり、描画範囲の変更を繰り返して最適な描画範囲を割り出すというような煩雑な処理を行う必要がなく、グラフの最適描画範囲を設定することができるため、グラフ表示制御装置の使い勝手を向上させることができる。そしてこのことにより、当該グラフ表示制御装置を教育に利用した場合には、グラフの概形を分析して最適な描画範囲を算出することができない学習者が、グラフの概形を視覚的に確認する操作を容易にすることができるため、学習効果の向上という点において有効である。
【0087】
なお、前記第1の実施の形態における最適描画範囲表示処理(図2参照)のステップS105及び本第2の実施の形態における最適描画範囲設定処理(図4参照)のステップS205の最適描画範囲計算の処理は、後述する最適描画範囲計算処理1〜4等の処理によって実現される処理である。
【0088】
(第3の実施の形態)
図6及び図7を参照して本発明の第3の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1について説明する。
【0089】
なお、本第3の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示及び詳細な説明を省略し、以下、本第3の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最適描画範囲計算処理1について説明することとする。
【0090】
図6は、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最適描画範囲計算処理1を示すフローチャートであり、図7は、図6に示す最適描画範囲計算処理1を実行した際の表示例を示す図である。
【0091】
CPU2は、まず、初期設定画面を表示駆動装置5を介して表示部4に表示させ、演算精度の設定入力(ステップS301)、グラフ数式F(x)の入力(ステップS302)を受け付ける。そして、入力されたF(x)に基づいて1階微分F’(x)=f(x)を算出し(ステップS303)、更に、2階微分F”(x)=f’(x)を算出して(ステップS304)、内部処理として増減表を作成する(ステップS305)。
【0092】
次いで、CPU2は、数式処理によってF(∞)を算出してこの値をAとし(ステップS306)、このAが発散するか否かを判別し(ステップS307)、発散すると判別された場合には(ステップS307;YES)、変曲点を与えるxのうち最大のものと極値を与えるxのうち最大のものどうしを比較して、大きいほうにマージンを持たせてxmax に代入する(ステップS308)。また、発散しないと判別された場合には(ステップS307;NO)、Y≒Aを与えるx値をxmax に代入する(ステップS309)。
【0093】
ステップS308またはステップS309の処理後、CPU2は、数式処理によってF(−∞)を算出してこの値をBとし(ステップS310)、このBが発散するか否かを判別し(ステップS311)、発散すると判別された場合には(ステップS311;YES)、変曲点を与えるxのうち最小のものと極値を与えるxのうち最小のものどうしを比較して、小さいほうにマージンを持たせてxmin に代入する(ステップS312)。また、発散しないと判別された場合には(ステップS311;NO)、Y≒Bを与えるx値をxmin に代入する(ステップS313)。
【0094】
ステップS312またはステップS313の処理後、CPU2は、増減表から全ての極大値及び極小値を検出し(ステップS314)、極大値及び極小値の内∞及び−∞をRAM6から削除する(ステップS315)。次いで、CPU2は、極値の内最大のものにマージンを持たせてymax に代入し(ステップS316)、また、極値の内最小のものにマージンを持たせてymin に代入して(ステップS317)、以上の処理によって算出されたxmax ,xmin ,ymax ,ymin によって最適表示範囲を確定する(ステップS318)。
【0095】
そして、CPU2は、表示範囲設定画面の表示入力がなされたか否かを判別し(ステップS319)、入力がなされていないと判別された場合には(ステップS319;NO)、一連の最適描画範囲計算処理1を終了する。また、表示範囲設定画面の表示入力がなされたと判別された場合には(ステップS319;YES)、CPU2は、表示範囲設定画面を表示し(ステップS320)、現在設定されている表示範囲を表示し(ステップS321)、最適表示範囲値を表示して(ステップS322)、一連の最適描画範囲計算処理1を終了する。
【0096】
以下、図7を参照して、図6に示す最適描画範囲計算処理1が実行された際の表示部4の表示画面の表示例について説明する。
【0097】
図7(a)は、F(∞)=Aが収束する場合の例である。Y≒Aを与えるx値をxmax として設定し、また、その他の変曲点及び極値を全て含むようなマージンを取った上で、xmin ,ymax ,ymin のそれぞれを設定している。図7(b)は、F(∞)=A,F(−∞)=Bともに発散する場合の例である。このような場合には、全ての変曲点及び極値を含むようなマージンを上下左右各方向に確保した上で、xmax ,xmin ,ymax ,ymin のそれぞれの値を設定している。
【0098】
以上説明したように、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、最適描画範囲計算処理1(図6参照)において、まず、初期設定画面を表示駆動装置5を介して表示部4に表示させ、演算精度の設定入力、グラフ数式F(x)の入力を受け付け、入力されたF(x)に基づいてF’(x)=f(x)及びF”(x)=f’(x)を算出して内部処理として増減表を作成する。次いで、CPU2は、数式処理によってF(∞)=Aが発散すると判別された場合には、変曲点を与えるxのうち最大のものと極値を与えるxのうち最大のものどうしを比較して、大きいほうにマージンを持たせてxmax に代入し、発散しないと判別された場合には、Y≒Aを与えるx値をxmax に代入する。また、CPU2は、F(−∞)についても同様の処理を行ってxmin を算出する。更に、CPU2は、増減表から全ての極大値及び極小値を検出し、極大値及び極小値の内∞及び−∞をRAM6から削除した上で、極値の内最大のものにマージンを持たせてymax に代入し、また、極値の内最小のものにマージンを持たせてymin に代入して、以上の処理によって算出されたxmax ,xmin ,ymax ,ymin によって最適表示範囲を確定する。そして、CPU2は、表示範囲設定画面の表示入力がなされた場合には、表示範囲設定画面を表示し、現在設定されている表示範囲を表示し、最適表示範囲値を表示する。
【0099】
したがって、変曲点や極値等のようなグラフの数学的特徴部分に対応する最適表示範囲を算出することができるため、例えば、数学の学習の際に、生徒が未習の分野のグラフを表示させる場合等であっても、数学的特徴部分の解析を行わずに容易に最適表示範囲を算出することができ、グラフ表示制御装置1の使い勝手を向上させることができる。
【0100】
(第4の実施の形態)
図8及び図9を参照して本発明の第4の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1について説明する。
【0101】
なお、本第4の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示及び詳細な説明を省略し、以下、本第4の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最適描画範囲計算処理2について説明することとする。
【0102】
図8は、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最適描画範囲計算処理2を示すフローチャートであり、図9は、図8に示す最適描画範囲計算処理2を実行した際の表示例を示す図である。
【0103】
描画するグラフの関数(グラフ関数F(x))、表示範囲等の入力に基づいて、グラフ表示画面4aにグラフが描画されている状態において、入力部3を介して最適描画範囲計算処理2の指示入力がなされると、CPU2は、まず、x軸4cに対応するxの値の刻み幅の値dxの入力を受け付け、入力されたdxの値をRAM6に格納する(ステップS401)。更に、CPU2は、描画範囲計算実行指示に対応する入力部3のキーが操作されると(ステップS402)、xの初期値x1 (例えば、変域の最小値)をグラフ関数F(x)に代入して、F(x1 )を算出する(ステップS403)。
【0104】
そして、CPU2は、F(x1 )の値が無限大または無限小(±∞)と見なせる値であるか否かを判別し(ステップS404)、そうでないと判別された場合には(ステップS404;NO)、n番目のパラメータ値xn を、xn =xn-1 +dxによって算出する(ステップS405:この時点ではx2 が算出される)。また、±∞と見なせる値であると判別された場合には(ステップS404;YES)、初期値x1 に10を乗算して一桁増やしてパラメータ値x2 に代入する(ステップS406)。
【0105】
ステップS405またはステップS406の処理後、CPU2は、算出されたxn をF(x)に代入してF(xn )を算出し(ステップS407)、この算出されたF(xn )と既に算出されているF(xn-1 )の符号を比較する(ステップS408)。そして、CPU2は、F(xn )とF(xn-1 )の符号が異符号であるか否かを判別し(ステップS409)、異符号であると判別された場合には(ステップS409;YES)、xn とxn-1 の間にグラフの特徴的な点(x軸4cとの交点)があると判断してパラメータ値xn をRAM6に格納して保存する(ステップS413)。
【0106】
また、F(xn )とF(xn-1 )の符号が異符号でないと判別された場合には(ステップS409;NO)、CPU2は、続いてF(x)の微分関数f(x)にxn 、xn-1 をそれぞれ代入して、f(xn )及びf(xn-1 )を算出し(ステップS410)、この算出されたf(xn )とf(xn-1 )の符号を比較する(ステップS411)。そして、CPU2は、f(xn )とf(xn-1 )の符号が異符号であるか否かを判別し(ステップS412)、異符号であると判別された場合には(ステップS412;YES)、xn とxn-1 の間にグラフの特徴的な点(極大極小点)があると判断してパラメータ値xn をRAM6に格納して保存する(ステップS413)。
【0107】
f(xn )とf(xn-1 )の符号が異符号でないと判別された場合(ステップS412;NO)、または、ステップS413の処理後、CPU2は、F(xn )とF(xn-1 )の値を比較して(ステップS414;YES)、値の変化量が適当であるか否かを判別する(ステップS415)。すなわち、このステップS415においては、値の変化量が所定の値以上であればF(x)は発散していると判断し、所定の値以下であればF(x)は収束していると判断し、そうでない場合に適当な変化量であると判別する。
【0108】
そして、CPU2は、値の変化量が適当であると判別された場合には(ステップS415;YES)、再度ステップS405に移行し、適当でないと判別された場合には(ステップS415;NO)、初期値x1 に10を乗算して一桁増やしてパラメータ値xn に代入する(ステップS416)。
【0109】
更に、CPU2は、ステップS416においてパラメータ値xn に代入された値がCPU2の演算可能な範囲内であるか否かを判別し(ステップS417)、演算可能な範囲内であると判別された場合には(ステップS417;YES)、再度ステップS407に移行し、演算可能な範囲内でないと判別された場合には(ステップS417;NO)、ステップS413において保存することにより得られた全てのxn の内の最大値と最小値をそれぞれ1.2倍してグラフ表示画面4aの表示範囲のxの最大値xmax 及び最小値xmin を設定する(ステップS418)。
【0110】
次いで、CPU2は、ステップS413において保存することにより得られた全てのxn についてF(xn )を算出し(ステップS419)、得られた全てのF(xn )の内の最大値と最小値をそれぞれ1.2倍してグラフ表示画面4aの表示範囲のyの最大値ymax 及び最小値ymin を設定し(ステップS420)、一連の最適描画範囲計算処理2を終了する。
【0111】
以下、図9を参照して、図8に示す最適描画範囲計算処理2が実行された際の表示部4の表示画面の表示例について説明する。
【0112】
図9(a)は、グラフ表示画面4a中にx軸4c及びy軸4dによって構成される座標系と、この座標系に描画される関数グラフ表示4eとが表示されている状態において、xに適当な刻み幅dxを設定した様子を示す模式的な表示画面である。実際のグラフ表示画面4aには、図9(a)中に示すような、刻み幅を示す直線を表示させずに内部的に処理する。そして、適当な刻み幅dx毎にF(x)またはf(x)の符号の変化がある2点間の部分を、図9(b)に示すように特徴点(4m1 ,4m2 ,4m3 ,4m4 ,4m5 )として抽出する。
【0113】
そして、図8のステップS418及びステップS420において設定されたグラフ表示画面4aの表示範囲に基づいて、特徴点4m1 ,4m2 ,4m3 ,4m4 ,4m5 の全てが、図9(c)に示すようにグラフ表示画面4a内に最適な状態で収まるようにグラフ表示画面4aの表示範囲が変更されている。
【0114】
以上説明したように、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、最適描画範囲計算処理2(図8参照)において、n番目のパラメータ値xn を、xn =xn-1 +dxによって算出し、更にxn をF(x)に代入してF(xn )を算出し、この算出されたF(xn )と既に算出されているF(xn-1 )の符号を比較する。そして、CPU2は、F(xn )とF(xn-1 )の符号が異符号であると判別された場合には、xn とxn-1 の間にグラフの特徴的な点(x軸4cとの交点)があると判断してパラメータ値xn をRAM6に格納して保存する。また、F(xn )とF(xn-1 )の符号が異符号でないと判別された場合には、CPU2は、続いてF(x)の微分関数f(x)にxn 、xn-1 をそれぞれ代入して、f(xn )及びf(xn-1 )を算出し、この算出されたf(xn )とf(xn-1 )の符号を比較する。そして、CPU2は、f(xn )とf(xn-1 )の符号が異符号であると判別された場合には、xn とxn-1 の間にグラフの特徴的な点(極大極小点)があると判断してパラメータ値xn をRAM6に格納して保存する。そして、CPU2は、得られた全てのxn の内の最大値と最小値をそれぞれ1.2倍してグラフ表示画面4aの表示範囲のxの最大値xmax 及び最小値xmin を設定し、また、保存することにより得られた全てのxn についてF(xn )を算出し、得られた全てのF(xn )の内の最大値と最小値をそれぞれ1.2倍してグラフ表示画面4aの表示範囲yの最大値ymax 及び最小値ymin を設定する。
【0115】
したがって、x軸4cとの交点や極値等のようなグラフの数学的特徴部分に対応する最適表示範囲を算出することができるため、例えば、数学の学習の際に、生徒が未習の分野のグラフを表示させる場合等であっても、数学的特徴部分の解析を行わずに容易に最適表示範囲を算出することができ、グラフ表示制御装置1の使い勝手を向上させることができる。
【0116】
(第5の実施の形態)
図10〜図12を参照して本発明の第5の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1について説明する。
【0117】
なお、本第5の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1とほぼ同様であるので、構成の図示及び詳細な説明を省略し、以下、RAM6に格納される基本関数テーブル6aと、本第5の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最適描画範囲計算処理3について説明することとする。
【0118】
図10は、本第5の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1のRAM6に格納される基本関数テーブル6aを示す図である。この図10において、基本数式テーブル6aは、描画するグラフの関数(グラフ関数F(x))として入力されたグラフ関数F(x)と同型の関数を検索するための「関数」と、それぞれの関数に最適なグラフ表示範囲を設定するための「表示範囲」とが対応づけられて複数格納されている。
【0119】
「関数」には、グラフ関数F(x)のモデル関数として、文字係数によって表現される各種関数が格納されており、「表示範囲」には、「関数」に格納されたモデル関数に対して最適なグラフ表示範囲として、文字係数によって表現されるx値及びy値の最小値、最大値がそれぞれ格納されている。図10に示す例では、「関数」として格納されたモデル関数“Asin(Bx+C)+D”に対応して、「表示範囲」として“Xmin :−2π/B−C−α,Xmax :2π/B−C+α,Ymin :−A+D−α,Ymax :A+D+α”が格納されている。なお、αは所定のマージン値を示す。
【0120】
そして、例えば、グラフ関数F(x)として、F(x)=4sin(x−π/6)が入力された場合には、モデル関数“Asin(Bx+C)+D”と同型であると判別され、各文字係数をA=4,B=1,C=−π/6,D=0とすることにより、表示範囲は、Xmin :−2π+π/6−α,Xmax :2π+π/6+α,Ymin :−4−α,Ymax :4+αとなる。
【0121】
図11は、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最適描画範囲計算処理3を示すフローチャートであり、図12は、図11に示す最適描画範囲計算処理3を実行した際の表示例を示す図である。
【0122】
描画するグラフの関数(グラフ関数F(x))が入力されている状態において、入力部3を介して最適描画範囲計算処理3の指示入力がなされると、CPU2は、まず、入力されているグラフ関数F(x)の数式を確認し(ステップS501)、図10に示すような基本関数テーブル6aを検索する(ステップS502)。そして、CPU2は、入力されているグラフ関数F(x)と基本関数テーブル6a内のいずれかの関数の型が一致するか否かを判別し(ステップS503)、一致しないと判別された場合には(ステップS503;NO)、表示範囲に初期設定値を設定し(ステップS507)、一連の最適描画範囲計算処理3を終了する。
【0123】
また、グラフ関数F(x)と基本関数テーブル6a内のいずれかの関数の型が一致すると判別された場合には(ステップS503;YES)、グラフ関数F(x)の係数を基本関数テーブル6a内の同型の関数の変数に代入する(ステップS504)と同時に、基本関数テーブル6aの表示範囲の文字係数と、グラフ関数F(x)の係数を比較して(ステップS505)、適宜代入することにより表示範囲確定し(ステップS506)、一連の最適描画範囲計算処理3を終了する。
【0124】
以下、図12を参照して、図11に示す最適描画範囲計算処理3が実行された際の表示部4の表示画面の表示例について説明する。
【0125】
図12(a)に示すように、グラフ関数入力画面4nのグラフ関数入力領域4oに“Y=4sin(x−π/6)”が入力された後、図11に示す最適描画範囲計算処理3が実行されると、RAM6内に格納された基本関数テーブル6a内から、グラフ関数入力領域4oに入力された数式と同型の数式が検索される。図12(b)に示すように、基本関数テーブル6a内の「関数式」に登録された数式の中から、グラフ関数入力領域4oに入力された“Y=4sin(x−π/6)”と同型の数式として“Y=Asin(Bx+C)+D”が選択され、両式の係数が比較される。その結果、各文字係数をA=4,B=1,C=−π/6,D=0とすることにより、表示範囲としては、Xmin :−2π+π/6−α,Xmax :2π+π/6+α,Ymin :−4−α,Ymax :4+αが設定される。
【0126】
以上説明したように、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、最適描画範囲計算処理2(図8参照)において、まず、入力されているグラフ関数F(x)の数式を確認し、図10に示すような基本関数テーブル6aを検索して、入力されているグラフ関数F(x)と基本関数テーブル6a内のいずれかの関数の型が一致すると判別された場合には、グラフ関数F(x)の係数を基本関数テーブル6a内の同型の関数の変数に代入すると同時に、基本関数テーブル6aの表示範囲の文字係数と、グラフ関数F(x)の係数を比較して、適宜代入することにより表示範囲を確定する。
【0127】
したがって、予め基本関数テーブル6aに記憶されている関数式と当該関数式に対応して記憶されている表示範囲とに基づいて、表示させるグラフの最適表示範囲を算出することができるため、グラフの最適表示範囲を容易に算出することができる。そのため、初期設定の表示範囲が適切でなくグラフの表示範囲を切り換える必要がある場合等に、基本関数テーブル6aを参照して最適表示範囲を設定して最適な表示範囲のグラフを表示させることができるため、手計算によりグラフの特徴を捉えて表示範囲を算出したり、表示範囲の変更を繰り返して最適な表示範囲を割り出すというような煩雑な処理を行う必要がなく、グラフの最適表示範囲を設定することができるため、グラフ表示制御装置1の使い勝手を向上させることができる。そしてこのことにより、当該グラフ表示制御装置1を教育に利用した場合には、グラフの概形を分析して最適な表示範囲を算出することができない学習者が、グラフの概形を視覚的に確認する操作を容易にすることができるため、学習効果の向上という点において有効である。
【0128】
(第6の実施の形態)
図13及び図14を参照して本発明の第6の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1について説明する。
【0129】
なお、本第6の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示及び詳細な説明を省略し、以下、本第6の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最適描画範囲計算処理4について説明することとする。
【0130】
図13は、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最適描画範囲計算処理4を示すフローチャートであり、図14は、図13に示す最適描画範囲計算処理4を実行した際の表示例を示す図である。
【0131】
描画するグラフの関数(グラフ関数F(x))、表示範囲等の入力に基づいて、グラフ表示画面4aにグラフが描画されている状態において、入力部3を介して最適描画範囲計算処理4の指示入力がなされると、CPU2は、まず、x軸4cに対応するxの値の刻み幅の値dxの入力を受け付け、入力されたdxの値をRAM6に格納する(ステップS601)。更に、CPU2は、xの初期値x1 (例えば、変域の最小値)の入力を受け付け、入力されたx1 の値をRAM6に格納する(ステップS602)。そして、CPU2は、描画範囲計算実行指示に対応する入力部3のキーが操作されると(ステップS603)、RAM6に格納されているx1 の値をグラフ関数F(x)に代入して、F(x1 )を計算する(ステップS604)。
【0132】
そして、CPU2は、n番目のパラメータ値xn を、xn =xn-1 +dxによって算出し(ステップS605:この時点ではx2 が算出される)、算出されたxn をF(x)に代入してF(xn )を算出する(ステップS606)。次いで、CPU2は、ステップS605及びステップS606において算出されたxn 及びF(xn )に基づく座標(xn ,F(xn ))と、既に算出されている座標(xn-1 ,F(xn-1 ))の2点間の距離を計算し、この値をLとする(ステップS607)。更に、CPU2は、算出されたLがL<(1/cos10°)×dxを満たすか否かを判別し(ステップS608)、満たすと判別された場合には(ステップS608;YES)、xn 及びF(xn )の値をRAM6に格納して保存して(ステップS609)、ステップS610に移行し、満たさないと判別された場合には(ステップS608;NO)、ステップS609を経ずにステップS610に移行する。
【0133】
ステップS610において、CPU2は、xn が終了値に到達したか否かを判別し、到達していないと判別された場合には(ステップS610;NO)、nの値をインクリメントして(ステップS611)、再度ステップS605に移行する。また、xn が終了値に到達したと判別された場合には(ステップS610;YES)、CPU2は、更にステップS609においてRAM6に保存されたxn の値が2つ以上存在するか否かを判別する(ステップS612)。
【0134】
そして、CPU2は、xn の値が2つ以上存在すると判別された場合には、RAM6に保存された複数のxn の中から最小のxn min 及び最大のxn max をそれぞれ選択し(ステップS613)、xn min ,xn max をそれぞれグラフ表示画面4aのx軸4cに対応する表示範囲のxmin ,xmax に設定する(ステップS614)。また、CPU2は、RAM6に保存された複数のxn に対応する複数のF(xn )の中から最小のF(xn )min 及び最大のF(xn )max をそれぞれ選択し(ステップS615)、1.2×F(xn )min ,1.2×F(xn )max をそれぞれグラフ表示画面4aのy軸4dに対応する表示範囲のymin ,ymax に設定し(ステップS616)、一連の最適描画範囲計算処理4を終了する。
【0135】
以下、図14を参照して、図13に示す最適描画範囲計算処理3が実行された際の表示部4の表示画面の表示例について説明する。
【0136】
図14(a)は、グラフ表示画面4a中にx軸4c及びy軸4dによって構成される座標系と、この座標系に描画される関数グラフ表示4eとが表示されている状態において、xに適当な刻み幅dxを設定した様子を示す模式的な表示画面である。実際のグラフ表示画面4aには、図14(a)中に示すような、刻み幅を示す直線を表示させずに内部的に処理する。そして、適当な刻み幅dx毎に(xn ,F(xn ))と(xn-1 ,F(xn-1 ))の2点間の距離(L)を計算し、Lが所定距離以下となる部分を、図14(b)に示すように特徴部分4p,4pとして抽出する。
【0137】
そして、図13のステップS614及びステップS616において設定されたグラフ表示画面4aの表示範囲に基づいて、特徴部分4p,4pの全てが、図14(c)に示すようにグラフ表示画面4a内に最適な状態で収まるようにグラフ表示画面4aの表示範囲が変更されている。
【0138】
以上説明したように、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、最適描画範囲計算処理4(図13参照)において、まず、x軸4cに対応するxの値の刻み幅の値dx、xの初期値x1 の入力を受け付け、x1 の値をグラフ関数F(x)に代入してF(x1 )を計算し、更に、n番目のパラメータ値xn =xn-1 +dx、F(xn )を算出する。次いで、CPU2は、(xn ,F(xn ))と(xn-1 ,F(xn-1 ))の2点間の距離Lを計算し、L<(1/cos10°)dxを満たすと判別された場合には、xn 及びF(xn )の値をRAM6に格納して保存する。そして、CPU2は、RAM6に保存された複数のxn の中から最小のxn min 及び最大のxn max をそれぞれ選択し、それぞれグラフ表示画面4aのx軸4cに対応する表示範囲のxmin ,xmax に設定し、また、RAM6に保存された複数のxn に対応する複数のF(xn )の中から最小のF(xn )min 及び最大のF(xn )max をそれぞれ選択し、1.2×F(xn )min ,1.2×F(xn )max をそれぞれグラフ表示画面4aのy軸4dに対応する表示範囲のymin ,ymax に設定する。
【0139】
したがって、グラフの傾きが所定値以下となる極値周辺等のようなグラフの数学的特徴部分に対応する最適表示範囲を算出することができるため、例えば、数学の学習の際に、生徒が未習の分野のグラフを表示させる場合等であっても、数学的特徴部分の解析を行わずに容易に最適表示範囲を算出することができ、グラフ表示制御装置1の使い勝手を向上させることができる。
【0140】
(第7の実施の形態)
図15及び図16を参照して本発明の第7の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1について説明する。
【0141】
なお、本第7の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示及び詳細な説明を省略し、以下、本第7の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最大値周辺部表示処理について説明することとする。
【0142】
図15は、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最大値周辺部表示処理を示すフローチャートであり、図16は、図15に示す最大値周辺部表示処理を実行した際の表示例を示す図である。
【0143】
グラフ表示制御装置1は、入力部3を介して各種メニュー選択を行うことができるプログラムをROM7内に格納しており、入力部3のキー操作によりグラフ描画メニューが選択されると、CPU2は、ROM7から所定のプログラムを読み出してグラフ描画モードに移行する。そして、CPU2は、表示駆動装置5を介して表示部4に初期設定画面を表示させて、表示範囲の設定入力(ステップS701)、グラフ描画を行う数式の入力(ステップS702)を受け付け、この設定入力の内容に基いてグラフ描画を行う(ステップS703;図16(a))。
【0144】
次いで、CPU2は、入力部3を介して最大値表示の実行入力がなされたか否かを判別し(ステップS704)、実行入力がなされていないと判別された場合には(ステップS704;NO)、通常の処理を行い、実行入力がなされたと判別された場合には(ステップS704;YES)、関数グラフ表示4eを構成する各プロットの座標値をトレースするグラフトレース処理を行い(ステップS705)、このグラフトレース処理によって得られた座標値の中からYの値が最大となる座標値を確保する(ステップS706)。
【0145】
そして、CPU2は、Yの値が最大となる座標値を中心に現在設定されている表示範囲のx値及びy値を1/n倍(nは正数)して(ステップS707)、この値を表示範囲としてRAM6に格納して確保する(ステップS708)。次いで、CPU2は、表示部4の表示画面の表示内容をクリアし(ステップS709)、ステップS708においてRAM6に確保された新しい表示範囲に基づいてグラフの再描画を行い(ステップS710)、補助線を描画して(ステップS711)、最大値の座標値を表示して(ステップS712)、一連の最大値周辺部表示処理を終了する。
【0146】
以下、図16を参照して、図15に示す最適描画範囲計算処理3が実行された際の表示部4の表示画面の表示例について説明する。
【0147】
図16(a)に示すグラフ表示画面4aでは、x軸4c及びy軸4dによって構成される座標系に対して、グラフ描画を行う数式として入力された数式のグラフを関数グラフ表示4eとして表示している。この図16(a)に示す関数グラフ表示4eの最大値点4e1 部分の周辺を表示するために最大値表示の実行入力がなされると、図16(b)に示すように表示範囲が変更されて、最大値点4e1 の周辺部が拡大表示される。また、図16(b)に示すように、最大値点4e1 を具体的に示すための、x座標補助線4qx 、y座標補助線4qy とともに、x座標値表示4rx として“0.5”が、y座標値表示4ry として“11.25”がそれぞれ表示されている。
【0148】
以上説明したように、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、最適描画範囲計算処理2(図8参照)において、表示駆動装置5を介して表示部4に初期設定画面を表示させて、表示範囲の設定入力、グラフ描画を行う数式の入力を受け付け、この設定入力の内容に基いてグラフ描画を行い、入力部3を介して最大値表示の実行入力がなされた場合には、関数グラフ表示4eを構成する各プロットの座標値をトレースするグラフトレース処理を行い、このグラフトレース処理によって得られた座標値の中からYの値が最大となる座標値を確保する。そして、CPU2は、Yの値が最大となる座標値を中心に現在設定されている表示範囲のx値及びy値を1/n倍(nは正数)して、この値を表示範囲としてRAM6に格納して確保した後、表示部4の表示画面の表示内容をクリアし、RAM6に確保された新しい表示範囲に基づいてグラフの再描画を行い、補助線を描画するとともに、最大値の座標値を表示する。
【0149】
したがって、最大値表示の指定に対応して、グラフの最大値部分が主表示となるように容易にグラフの表示範囲を設定して、グラフの最大値を表示させることができるため、グラフ表示制御装置1の使い勝手を向上させることができる。このことにより、例えば、数学の学習の際に、生徒が最大値の計算方法を未習である場合にも、グラフの最大値の解析を行わずに容易に表示範囲を設定して、グラフの最大値を表示することができるため、数学教育目的の利用に有効なグラフ表示制御装置1を提供することができる。
【0150】
なお、本実施の形態においては、最大値表示の実行入力に従って最大値を主表示するための最適表示範囲を算出する場合について説明したが、最小値表示の実行入力がなされた場合には、同様の処理によって最小値を主表示するための最適表示範囲を算出することが可能である。
【0151】
(第8の実施の形態)
図17及び図18を参照して本発明の第8の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1について説明する。
【0152】
なお、本第8の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示及び詳細な説明を省略し、以下、本第8の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される極大値周辺部表示処理について説明することとする。
【0153】
図17は、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される極大値周辺部表示処理を示すフローチャートであり、図18は、図17に示す極大値周辺部表示処理を実行した際の表示例を示す図である。
【0154】
グラフ表示制御装置1は、入力部3を介して各種メニュー選択を行うことができるプログラムをROM7内に格納しており、入力部3のキー操作によりグラフ描画メニューが選択されると、CPU2は、ROM7から所定のプログラムを読み出してグラフ描画モードに移行する。そして、CPU2は、表示駆動装置5を介して表示部4に初期設定画面を表示させて、表示範囲の設定入力(ステップS801)、グラフ描画を行う数式の入力(ステップS802)を受け付け、この設定入力の内容に基いてグラフ描画を行う(ステップS803;図18(a))。
【0155】
次いで、CPU2は、入力部3を介して極大値表示の実行入力がなされたか否かを判別し(ステップS804)、実行入力がなされていないと判別された場合には(ステップS804;NO)、通常の処理を行い、実行入力がなされたと判別された場合には(ステップS804;YES)、グラフ描画を行うために入力された数式の数式処理を行って(ステップS805)、極大値を与える座標値を確保する(ステップS706)。
【0156】
そして、CPU2は、極大値を与える座標値は複数存在するか否かを判別し(ステップS807)、複数存在しないすなわち極大値を与える座標値は一つであると判別された場合には(ステップS807;NO)、ステップS809に移行し、複数存在すると判別された場合には(ステップS807;YES)、後述する画面分割処理(図23参照)を行った後ステップS809に移行する。
【0157】
ステップS809において、CPU2は、極大値を与える座標値を中心に現在設定されている表示範囲のx値及びy値を1/n倍(nは正数)して、この値を表示範囲としてRAM6に格納して確保する(ステップS810)。更に、CPU2は、ステップS810においてRAM6に確保された全ての極大点について表示範囲を確定したか否かを判別し(ステップS811)、まだ表示範囲を確定していない極大点があると判別された場合には(ステップS811;NO)、複数の極大値に対応する極大点カウンタの値をインクリメントして(ステップS812)、再度ステップS809に移行し、次の極大点について同様の処理を行う。
【0158】
また、全ての極大点で表示範囲を確定したと判別された場合には(ステップS811;YES)CPU2は、表示部4の表示画面の表示内容をクリアし(ステップS813)、ステップS810においてRAM6に確保された新しい表示範囲に基づいてグラフの再描画を行い(ステップS814)、補助線を描画して(ステップS815)、極大値の座標値を表示して(ステップS816)、一連の極大値周辺部表示処理を終了する。
【0159】
以下、図18を参照して、図17に示す最適描画範囲計算処理3が実行された際の表示部4の表示画面の表示例について説明する。
【0160】
図18(a)に示すグラフ表示画面4aでは、x軸4c及びy軸4dによって構成される座標系に対して、グラフ描画を行う数式として入力された数式のグラフを関数グラフ表示4eとして表示している。この図18(a)に示す関数グラフ表示4eの極大値点4e2 部分の周辺を表示するために極大値表示の実行入力がなされると、図18(b)に示すように表示範囲が変更されて、極大値点4e2 の周辺部が拡大表示される。また、図18(b)に示すように、極大値点4e2 を具体的に示すための、x座標補助線4qx 、y座標補助線4qy とともに、x座標値表示4rx として“−2.5”が、y座標値表示4ry として“2”がそれぞれ表示されている。
【0161】
以上説明したように、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、極大値周辺部表示(図17参照)において、表示駆動装置5を介して表示部4に初期設定画面を表示させて、表示範囲の設定入力、グラフ描画を行う数式の入力を受け付け、この設定入力の内容に基いてグラフ描画を行い、極大値表示の実行入力がなされた場合には、グラフ描画を行うために入力された数式の数式処理を行って、極大値を与える座標値を確保する。そして、CPU2は、極大値を与える座標値を中心に現在設定されている表示範囲のx値及びy値を1/n倍(nは正数)して、この値を表示範囲としてRAM6に格納して確保し、更に、RAM6に確保された全ての極大点について表示範囲を確定すると、表示部4の表示画面の表示内容をクリアし、RAM6に確保された新しい表示範囲に基づいてグラフの再描画を行った後、補助線を描画するとともに、極大値の座標値を表示する。
【0162】
したがって、極大値表示の指定に対応して、グラフの極大値部分が主表示となるように容易にグラフの表示範囲を設定して、グラフの極大値を表示させることができるため、グラフ表示制御装置1の使い勝手を向上させることができる。このことにより、例えば、数学の学習の際に、生徒が極大値の計算方法を未習である場合にも、グラフの極大値の解析を行わずに容易に表示範囲を設定して、グラフの極大値を表示することができるため、数学教育目的の利用に有効なグラフ表示制御装置1を提供することができる。
【0163】
なお、本実施の形態においては、極大値表示の実行入力に従って極大値を主表示するための最適表示範囲を算出する場合について説明したが、その他のグラフの数学的特徴部分表示の実行入力がなされた場合には、同様の処理によって最適表示範囲を算出することが可能である。その他の数学的特徴部分を主表示した場合の例を図19〜図22に示す。
【0164】
図19は、図17に示す極大値周辺部表示処理と同様の処理によって極小値表示が指示された場合の表示例を示す図である。
【0165】
図19(a)に示すグラフ表示画面4aでは、x軸4c及びy軸4dによって構成される座標系に対して、グラフ描画を行う数式として入力された数式のグラフを関数グラフ表示4eとして表示している。この図19(a)に示す関数グラフ表示4eの極小値点4e3 部分の周辺を表示するために極小値表示の実行入力がなされると、図19(b)に示すように表示範囲が変更されて、極小値点4e3 の周辺部が拡大表示される。また、図19(b)に示すように、極小値点4e3 を具体的に示すための、x座標補助線4qx 、y座標補助線4qy とともに、x座標値表示4rx として“1.5”が、y座標値表示4ry として“−4.5”がそれぞれ表示されている。
【0166】
図20は、図17に示す極大値周辺部表示処理と同様の処理によって変曲点表示が指示された場合の表示例を示す図である。
【0167】
図20(a)に示すグラフ表示画面4aでは、x軸4c及びy軸4dによって構成される座標系に対して、グラフ描画を行う数式として入力された数式のグラフを関数グラフ表示4eとして表示している。この図20(a)に示す関数グラフ表示4eの変曲点4e4 部分の周辺を表示するために変曲点表示の実行入力がなされると、図20(b)に示すように表示範囲が変更されて、変曲点4e4 の周辺部が拡大表示される。また、図20(b)に示すように、変曲点4e4 を具体的に示すための、x座標補助線4qx 、y座標補助線4qy とともに、x座標値表示4rx として“−0.5”が、y座標値表示4ry として“−0.5”がそれぞれ表示されている。
【0168】
図21は、図17に示す極大値周辺部表示処理と同様の処理によってx軸交点表示が指示された場合の表示例を示す図である。
【0169】
図21(a)に示すグラフ表示画面4aでは、x軸4c及びy軸4dによって構成される座標系に対して、グラフ描画を行う数式として入力された数式のグラフを関数グラフ表示4eとして表示している。この図21(a)に示す関数グラフ表示4eのx軸交点4e6 部分の周辺を表示するためにx軸交点表示の実行入力がなされると、図21(b)に示すように表示範囲が変更されて、x軸交点4e6 の周辺部が拡大表示される。また、図21(b)に示すように、x軸交点4e6 を具体的に示すためのx座標値表示4rx として“−1.4”が表示されている。
【0170】
図22は、図17に示す極大値周辺部表示処理と同様の処理によってy軸交点表示が指示された場合の表示例を示す図である。
【0171】
図22(a)に示すグラフ表示画面4aでは、x軸4c及びy軸4dによって構成される座標系に対して、グラフ描画を行う数式として入力された数式のグラフを関数グラフ表示4eとして表示している。この図22(a)に示す関数グラフ表示4eのy軸交点4e7 部分の周辺を表示するためにy軸交点表示の実行入力がなされると、図22(b)に示すように表示範囲が変更されて、y軸交点4e7 の周辺部が拡大表示される。また、図22(b)に示すように、y軸交点4e7 を具体的に示すためのy座標値表示4ry として“1.54”が表示されている。
【0172】
(第9の実施の形態)
図23及び図24を参照して本発明の第9の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1について説明する。
【0173】
なお、本第9の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示及び詳細な説明を省略し、以下、本第9の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される複数部分割表示処理について説明することとする。
【0174】
図23は、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される複数部分割表示処理を示すフローチャートであり、図24は、図23に示す複数部分割表示処理を実行した際の表示例を示す図である。
【0175】
描画するグラフの関数(グラフ関数F(x))、表示範囲等の入力に基づいて、グラフ表示画面4aにグラフが描画されている状態において、入力部3を介して前述の極大値周辺部表示処理等によってグラフの部分表示を行う場合に、複数部分の部分表示を行う必要が生じると、CPU2は、ROM7から複数部分割表示処理プログラムを読み出して処理を開始する。まず、CPU2は、部分表示を行う部分の数に応じた分割数を取得し(ステップS901)、この分割数に基づいて、分割数と複数の分割パターンとを対応づけて格納した画面分割用テーブルを検索し(ステップS902)、分割パターンを決定する(ステップS903)。
【0176】
そして、CPU2は、分割用座標値をRAM6に格納して確保し(ステップS904)、分割画面に番号を割り振って(ステップS905)、各番号毎にグラフ実行初期値設定を行って(ステップS906)、一連の複数部分割表示処理を終了する。
【0177】
以下、図24を参照して、図23に示す複数部分割表示処理が実行された際の表示部4の表示画面の表示例について説明する。
【0178】
図24(a)に示すグラフ表示画面4aでは、x軸4c及びy軸4dによって構成される座標系に対して、グラフ描画を行う数式として入力された数式のグラフを関数グラフ表示4eとして表示している。この図24(a)に示す関数グラフ表示4eの極小値点4e8 及び極小値点4e9 部分の周辺を表示するために極小値表示の実行入力がなされると、図24(b)に示すように、画面が分割画面4a1 と分割画面4a2 とに左右2分割されるとともに、それぞれの画面内の表示範囲が変更されて、極小値点4e8 及び極小値点4e9 の周辺部が拡大表示される。また、図24(b)に示すように、分割画面4a1 内では、極小値点4e8 を具体的に示すための、x座標補助線4qx 、y座標補助線4qy とともに、x座標値表示4rx として“−1.5”が、y座標値表示4ry として“−3”がそれぞれ表示されており、分割画面4a2 内では、極小値点4e9 を具体的に示すための、x座標補助線4qx 、y座標補助線4qy とともに、x座標値表示4rx として“2.5”が、y座標値表示4ry として“−13”がそれぞれ表示されている。
【0179】
以上説明したように、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、複数部分割表示処理(図23参照)において、描画するグラフの関数(グラフ関数F(x))、表示範囲等の入力に基づいて、グラフ表示画面4aにグラフが描画されている状態で、入力部3を介して前述の極大値周辺部表示処理等によってグラフの部分表示を行う場合に、複数部分の部分表示を行う必要が生じると、部分表示を行う部分の数に応じた分割数を取得し、この分割数に基づいて画面分割用テーブルを検索して分割パターンを決定する。そして、CPU2は、分割用座標値をRAM6に格納して確保し、分割画面に番号を割り振って、各番号毎にグラフ実行初期値設定を行う。
【0180】
したがって、極大値等の複数の数学的特徴部分を、分割された各表示領域内に主表示されるようにグラフの表示範囲を設定することができるため、各数学的特徴部分を容易に参照することが可能なグラフ表示制御装置1を提供することができる。
【0181】
(第10の実施の形態)
図25及び図26を参照して本発明の第10の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1について説明する。
【0182】
なお、本第10の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示及び詳細な説明を省略し、以下、本第10の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される補助線表示処理について説明することとする。
【0183】
図25は、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される補助線表示処理を示すフローチャートであり、図26は、図25に示す補助線表示処理を実行した際の表示例を示す図である。
【0184】
描画するグラフの関数(グラフ関数F(x))、表示範囲等の入力に基づいて、グラフ表示画面4aにグラフが描画されている状態において、入力部3を介して補助線表示の実行指示が入力されると、CPU2は、ROM7から補助線表示処理プログラムを読み出して処理を開始する。まず、CPU2は、表示部4のグラフ表示画面4aの表示状態が、前記最大値周辺部表示処理や極大値周辺部表示処理による特徴点の周辺表示処理後の状態であるか否かを判別し(ステップS1001)、そうであると判別された場合には(ステップS1001;YES)、特徴点からx軸4c方向へx座標補助線4qx を描画する(ステップS1002)とともに、特徴点のx座標を示すためのx座標値表示4rx を表示する(ステップS1003)。更に同様に、CPU2は、特徴点からy軸4d方向へy座標補助線4qy を描画する(ステップS1004)とともに、特徴点のy座標を示すためのy座標値表示4ry を表示する(ステップS1005)。
【0185】
そして、CPU2は、特徴点が複数描画されているか否か、すなわち、前述の複数部分割表示処理(図23参照)において、複数の分割画面による特徴点の周辺部表示がなされているか否かを判別し(ステップS1006)、なされていないと判別された場合には(ステップS1006;NO)、一連の補助線表示処理を終了する。また、複数の分割画面による表示がなされていると判別された場合には(ステップS1006;YES)、入力部3を介して終了の指示入力がなされているか否かを判別し(ステップS1007)、終了の指示入力がなされていると判別された場合には(ステップS1007;YES)、一連の補助線表示処理を終了する。また、終了の指示入力がなされていないと判別された場合には(ステップS1007;NO)、CPU2は、表示番号をインクリメントして次の分割画面においても同様の処理を繰り返すため再度ステップS1002に移行する。
【0186】
ステップS1001において、特徴点の周辺表示処理後の状態でないと判別された場合には(ステップS1001;NO)、CPU2は、数式処理により収束値の演算を行う(ステップS1009)。そして、CPU2は、y軸4dからy=収束値のy座標補助線4qy を描画する(ステップS1010)とともに収束値のy座標を示すためのy座標値表示4ry を表示して(ステップS1011)、一連の補助線表示処理を終了する。
【0187】
以下、図26を参照して、図25に示す補助線表示処理が実行された際の表示部4の表示画面の表示例について説明する。
【0188】
図26(a)に示すグラフ表示画面4aでは、x軸4c及びy軸4dによって構成される座標系に対して、グラフ描画を行う数式として入力された数式のグラフを関数グラフ表示4eとして表示している。この図26(a)に示す関数グラフ表示4eの補助線表示の実行入力がなされると、図26(b)に示すように表示範囲が変更されて収束部が拡大表示される。また、図26(b)に示すように、収束部を具体的に示すためのy座標補助線4qy とともに、y座標値表示4ry として“2”がそれぞれ表示されている。
【0189】
以上説明したように、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、補助線表示処理(図25参照)において、描画するグラフの関数(グラフ関数F(x))、表示範囲等の入力に基づいて、グラフ表示画面4aにグラフが描画されている状態で、入力部3を介して補助線表示の実行指示が入力され、表示部4のグラフ表示画面4aの表示状態が、前記最大値周辺部表示処理や極大値周辺部表示処理による特徴点の周辺表示処理後の状態でないと判別された場合には、数式処理により収束値の演算を行う。そして、CPU2は、y軸4dからy=収束値のy座標補助線4qy を描画するとともに収束値のy座標を示すためのy座標値表示4ry を表示する。
【0190】
したがって、収束値や最大値・極大値等の、グラフの指定された数学的特徴部分を示す補助線や座標値を表示させることができるため、グラフの数学的特徴部分の特徴を明確に示すことができる。
【0191】
(第11の実施の形態)
図27及び図28を参照して本発明の第11の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1について説明する。
【0192】
なお、本第11の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示及び詳細な説明を省略し、以下、本第11の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される積分範囲周辺部表示処理について説明することとする。
【0193】
図27は、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される積分範囲周辺部表示処理を示すフローチャートであり、図28は、図27に示す積分範囲周辺部表示処理を実行した際の表示例を示す図である。
【0194】
グラフ表示制御装置1は、入力部3を介して各種メニュー選択を行うことができるプログラムをROM7内に格納しており、入力部3のキー操作によりグラフ描画メニューが選択されると、CPU2は、ROM7から所定のプログラムを読み出してグラフ描画モードに移行する。そして、CPU2は、表示駆動装置5を介して表示部4に初期設定画面を表示させて、グラフ表示及び積分演算を行う数式の入力(ステップS1101)、表示範囲の設定入力(ステップS1102)を受け付け、この設定入力の内容に基いてグラフ描画を行う(ステップS113;図28(a))。
【0195】
次いで、CPU2は、入力部3を介して積分グラフ処理の実行入力がなされたか否かを判別し(ステップS1104)、実行入力がなされていないと判別された場合には(ステップS1104;NO)、通常の処理を行い、実行入力がなされたと判別された場合には(ステップS1104;YES)、積分範囲の指定入力を受け付け(ステップS1105)、更に積分演算の実行入力を受け付ける(ステップS1106)。
【0196】
そして、CPU2は、積分演算の実行入力に応じてグラフの積分範囲を反転表示し(ステップS1107)、更に、ステップS1105において入力された積分範囲に基づいてxの表示範囲を確定し(ステップS1108)、このxの表示範囲におけるyの最大最小値を確保して(ステップS1109)、x軸4c及びy軸4dの双方に対応する表示範囲を確定する(ステップS1110)。
【0197】
次いで、CPU2は、表示部4の表示画面の表示内容をクリアし(ステップS1111)、ステップS1109においてRAM6に確保された新しい表示範囲に基づいてグラフの再描画を行う(ステップS1112)。そして、CPU2は、積分演算を行って積分値を算出し(ステップS1113)、この積分値を積分値表示4tとして表示し(ステップS1114)、一連の積分範囲周辺部表示処理を終了する。
【0198】
以下、図28を参照して、図27に示す最適描画範囲計算処理3が実行された際の表示部4の表示画面の表示例について説明する。
【0199】
図28(a)に示すグラフ表示画面4aでは、x軸4c及びy軸4dによって構成される座標系に対して、グラフ描画を行う数式として入力された数式のグラフを関数グラフ表示4eとして表示している。この図28(a)に示す関数グラフ表示4eの積分の範囲指定がなされ、積分実行の指示入力がなされると、図28(b)に示すように積分範囲4sが反転表示され、更に、図28(c)に示すように表示範囲が変更されて積分範囲4sが拡大表示される。また、図28(c)に示すように、積分演算の結果が積分値表示4tとして表示される。
【0200】
以上説明したように、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、積分範囲周辺部表示処理(図27参照)において、表示駆動装置5を介して表示部4に初期設定画面を表示させて、グラフ表示及び積分演算を行う数式の入力、表示範囲の設定入力を受け付け、この設定入力の内容に基いてグラフ描画を行い、積分グラフ処理の実行入力がなされた場合には、積分範囲の指定入力を受け付け、更に積分演算の実行入力を受け付ける。そして、CPU2は、積分演算の実行入力に応じてグラフの積分範囲を反転表示し、更に、入力された積分範囲に基づいてxの表示範囲を確定し、このxの表示範囲におけるyの最大最小値を確保して、x軸4c及びy軸4dの双方に対応する表示範囲を確定した後、表示部4の表示画面の表示内容をクリアしRAM6に確保された新しい表示範囲に基づいてグラフの再描画を行うとともに、積分演算を行って積分値を算出して積分値表示4tとして表示する。
【0201】
したがって、積分演算の実行入力に対応して、グラフの積分範囲を反転した上で主表示となるように容易にグラフの表示範囲を設定して、グラフの積分範囲を拡大表示させることができるため、グラフ表示制御装置1の使い勝手を向上させることができる。このことにより、例えば、数学の学習の際に、積分演算の過程において、生徒が積分範囲を視覚的に容易に確認することができるため、数学教育目的の利用に有効なグラフ表示制御装置1を提供することができる。
【0202】
なお、本実施の形態における積分範囲周辺部表示処理(図27参照)の他、前記第7の実施の形態における最大値周辺部表示処理(図15参照)、前記第8の実施の形態における極大値周辺部表示処理(図17参照)等の各処理において、主表示させる部分が複数の部分である場合には、前記第23の実施の形態における複数部分割表示処理(図23参照)を適用することが可能である。その際、各分割表示領域内に主表示される部分の、グラフ全体における位置関係を明確に示すために、図29に示すような表示形態を採用することが有効である。
【0203】
すなわち、図29(a)に示すグラフ表示画面4aでは、x軸4c及びy軸4dによって構成される座標系に対して、グラフ描画を行う数式として入力された数式のグラフを関数グラフ表示4eとして表示している。この図29(a)に示す関数グラフ表示4eの極小値部分を表示させる指示入力がなされると、まず、図29(b)に示すように、関数グラフ表示4eの二つの極小値部分に対して拡大部表示枠4uが表示され、各分割表示領域において拡大表示される部分が示される。そして、この拡大部表示枠4uによって囲まれた部分が、図29(c)に示すように、それぞれ分割画面4a1 及び分割画面4a2 内に表示される。
【0204】
(第12の実施の形態)
図30及び図31を参照して本発明の第12の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1について説明する。
【0205】
なお、本第12の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示及び詳細な説明を省略し、以下、本第12の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される周期関数表示処理について説明することとする。
【0206】
図30は、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される周期関数表示処理を示すフローチャートであり、図31は、図30に示す周期関数表示処理を実行した際の表示例を示す図である。
【0207】
描画するグラフの関数(グラフ関数F(x))、表示範囲等の入力に基づいて、グラフ表示画面4aにグラフが描画されている状態において、入力部3を介して周期表示の実行指示が入力されると、CPU2は、ROM7から周期関数表示処理プログラムを読み出して処理を開始する。まず、CPU2は、グラフ関数F(x)中に周期関数(sin,cos,tan等)が含まれているか否かを判別し(ステップS1201)、含まれていないと判別された場合には(ステップS1201;NO)、他の処理を行い、含まれていると判別された場合には(ステップS1201;YES)、当該周期関数の変数を検索し(ステップS1202;図31の例ではX)、当該変数の係数を取得する(ステップS1203)。
【0208】
更に、CPU2は、周期関数がsinまたはcosであるか否かを判別し(ステップS1204)、周期関数がsinまたはcosであると判別された場合には(ステップS1204;YES)、2π÷(変数の係数)を周期として算出する(ステップS1205)。また、周期関数がsinまたはcosでないと判別された場合すなわち周期関数がtanであると判別された場合には(ステップS1204;NO)、π÷(変数の係数)を周期として算出する(ステップS1206)。
【0209】
そして、CPU2は、トレース線4vを表示してトレース処理を行うとともに、周期補助線4wによってグラフ関数F(x)を示す関数グラフ表示4eの1周期を示す(ステップS1207)。次いで、CPU2は、入力部3を介して拡大表示実行の指示入力がなされたか否かを判別し(ステップS1208)、なされていないと判別された場合には(ステップS1208;NO)、一連の周期関数表示処理を終了する。また、拡大表示実行の指示入力がなされたと判別された場合には(ステップS1208;YES)、トレース線4vと周期補助線4wとによって挟まれる領域の1周期分の部分を拡大表示し(ステップS1209)、一連の周期関数表示処理を終了する。
【0210】
以下、図31を参照して、図30に示す周期関数表示処理が実行された際の表示部4の表示画面の表示例について説明する。
【0211】
図31(a)に示すグラフ表示画面4aでは、x軸4c及びy軸4dによって構成される座標系に対して、グラフ描画を行う数式として入力された数式のグラフを関数グラフ表示4eとして表示するとともに、グラフ関数表示4bによって数式の表示を行っている。そして、トレース線4vと周期補助線4wとによって、グラフ関数表示4bに表示された“Y1=sinX”の周期を示すとともに、周期値表示4xによって周期の値が示されている。また、トレース線4vと関数グラフ表示4eとの交点によってトレースされる座標の座標値が、x座標値表示4rx 及びy座標値表示4ry によって、それぞれ、“X=−4.71238898”,“Y=1”と示されている。
【0212】
そして、図31(a)に示すような表示状態において、拡大表示の実行指示入力がなされると、トレース線4vと周期補助線4wとによって挟まれる領域が関数グラフ表示4eの一周期分として拡大表示される。
【0213】
なお、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1では、前記周期関数表示処理において、拡大表示実行の指示入力に応じてグラフの1周期分の部分を拡大表示することとしたが、複数周期分の部分を拡大縮小自在に指定して表示させることも可能である。また、グラフの周期に基づいて、グラフの最適表示範囲を自動的に設定することとしてもよい。
【0214】
以上説明したように、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、周期関数表示処理(図30参照)において、グラフ関数F(x)中に周期関数(sin,cos,tan等)が含まれていると判別された場合には、当該周期関数の変数を検索し、当該変数の係数を取得する。更に、CPU2は、周期関数がsinまたはcosであると判別された場合には2π÷(変数の係数)を、また、周期関数がtanであると判別された場合には、π÷(変数の係数)を周期として算出する。そして、CPU2は、トレース線4vを表示してトレース処理を行うとともに、周期補助線4wによってグラフ関数F(x)を示す関数グラフ表示4eの1周期を示す。次いで、CPU2は、入力部3を介して拡大表示実行の指示入力がなされた場合には、トレース線4vと周期補助線4wとによって挟まれる領域の1周期分の部分を拡大表示する。
【0215】
したがって、表示されるグラフの周期を、トレース線4vと周期補助線4wによって明確に示すことができるため、グラフ表示制御装置1の使い勝手を向上させることができる。そしてこのことにより、数学の学習の際に、生徒がグラフの周期を判別できない場合等であっても、グラフの周期の解析を行わずに容易にグラフの1周期を明確に表示することができるため、数学教育目的の利用に有効なグラフ表示制御装置1を提供することができる。また、表示させるグラフの1周期分の範囲に基づいて最適表示範囲を算出することができるため、グラフの最適表示範囲を容易に算出することができる。そのため、最適表示範囲を算出する処理を高速に行うことができ、グラフ表示制御装置1の使い勝手を向上させることができる。更に、表示されるグラフの周期単位でグラフの表示を拡大縮小することができるため、グラフ表示制御装置1の使い勝手を向上させることができる。
【0216】
(第13の実施の形態)
図32〜図35を参照して本発明の第13の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1について説明する。
【0217】
なお、本第13の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示及び詳細な説明を省略し、以下、本第13の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行されるデュアルレンジグラフ描画処理について説明することとする。
【0218】
図32は、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行されるデュアルレンジ設定処理を示すフローチャートであり、図33は、図32に示すデュアルレンジ設定処理を実行した際の各レンジの設定の様子を示す表示例を示す図である。また、図34は、図32に示すデュアルレンジ設定処理によって設定された2つのレンジ毎のグラフを表示するデュアルレンジグラフ描画処理を示すフローチャートであり、図35は、図34に示すデュアルレンジグラフ描画処理を実行した際の表示例を示す図である。
【0219】
まず、図32を参照して、デュアルレンジ設定処理について説明する。CPU2は、グラフ表示範囲入力画面4gにおいて、第1のレンジとしてのレンジAの入力を受け付け、RAM6に格納する(ステップS1301)。そして、CPU2は、デュアルレンジが設定されているか否かを判別し(ステップS1302)、設定されていないと判別された場合には(ステップS1302;NO)、デュアルレンジ設定処理を終了する。また、デュアルレンジが設定されていると判別された場合には(ステップS1302;YES)、CPU2は、続いて、第2のレンジとしてのレンジBの入力を受け付け、RAM6に格納して(ステップS1303)、デュアルレンジ設定処理を終了する。
【0220】
このデュアルレンジ設定処理においては、図33に示すように、レンジAとレンジBにおける関数グラフ表示4eの表示色を例えば、Blue(図33(a);レンジA)とOrange(図33(b);レンジB)というように、異なる色に設定する。
【0221】
次に、図34を参照して、図33に示すようにレンジA及びレンジBを設定した場合の、デュアルレンジグラフ描画処理について説明する。CPU2は、まず、レンジAの設定でグラフ描画を行う(ステップS1401)。そして、CPU2は、デュアルレンジが設定されているか否かを判別し(ステップS1402)、設定されていないと判別された場合には(ステップS1402;NO)、デュアルレンジグラフ描画処理を終了する。また、デュアルレンジが設定されていると判別された場合には(ステップS1402;YES)、CPU2は、続いて、レンジBの設定でグラフ描画を行い(ステップS1403)、デュアルレンジグラフ描画処理を終了する。
【0222】
以下、図35を参照して、図33に示すグラフ表示範囲入力画面4gのようなデュアルレンジ設定がなされた場合に、図34に示すデュアルレンジグラフ描画処理が実行された際の表示部4の表示画面の表示例について説明する。
【0223】
図35(a)に示すグラフ表示画面4aでは、x軸4c及びy軸4dによって構成される座標系に対して、図33(a)に示すレンジAに従ってグラフの描画を行ったが、実際のグラフに対してy軸4d方向のレンジが狭すぎる設定となってしまっているため、表示部4の表示能力の関係からグラフ表示画面4a内には実際の関数グラフ表示4eの表示がなされていない。この表示状態から、更に、レンジBに従ったグラフ描画が行われると、図35(b)に示すように、関数グラフ表示4eの全体が表示される。
【0224】
なお、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1では、前記デュアルレンジ設定処理によって複数のレンジを設定することとしたが、レンジ設定をCPU2の演算処理によって行うことも可能である。例えば、第1〜第9、第11、第12のそれぞれの実施の形態において説明したような処理によって算出された表示範囲に基づくレンジ設定を行うことも可能である。
【0225】
以上説明したように、本実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、デュアルレンジグラフ描画処理(図34参照)において、CPU2は、まず、レンジAの設定でグラフ描画を行った後、デュアルレンジが設定されている場合には、続いて、レンジBの設定でグラフ描画を行う。
【0226】
したがって、従来のように様々なレンジに基づくグラフをその都度個別に切り換えて表示させる煩雑さを解消し、複数のレンジに基づくグラフをより簡単に表示することができる。また、複数のレンジの内の少なくともひとつをグラフの最適表示範囲とすれば、初期設定の表示範囲が適切でない場合等に、グラフの最適表示範囲に基づくレンジを設定して最適な表示範囲のグラフを表示させることができるため、グラフ表示制御装置1の使い勝手を向上させることができる。そしてこのことにより、当該グラフ表示制御装置1を教育に利用した場合には、グラフの概形を分析して最適な表示範囲を算出することができない学習者が、グラフの概形を視覚的に確認する操作を容易にすることができるため、学習効果の向上という点において有効である。
【0227】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、初期設定の表示範囲が適切でなくグラフの表示範囲を切り換える必要がある場合等に、最適表示範囲算出手段によって算出されたグラフの最適表示範囲を表示させることができるため、手計算によりグラフの特徴を捉えて表示範囲を算出したり、表示範囲の変更を繰り返して最適な表示範囲を割り出すというような煩雑な処理を行う必要がなく、グラフの最適表示範囲を確認することができるため、グラフ表示制御装置の使い勝手を向上させることができる。そしてこのことにより、当該グラフ表示制御装置を教育に利用した場合には、グラフの概形を分析して最適な表示範囲を算出することができない学習者が、グラフの概形を視覚的に確認する操作を容易にすることができるため、学習効果の向上という点において有効である。
【0228】
請求項2記載の発明によれば、初期設定の表示範囲が適切でなくグラフの表示範囲を切り換える必要がある場合等に、最適表示範囲算出手段によって算出されたグラフの最適表示範囲を設定して最適な表示範囲のグラフを表示させることができるため、手計算によりグラフの特徴を捉えて表示範囲を算出したり、表示範囲の変更を繰り返して最適な表示範囲を割り出すというような煩雑な処理を行う必要がなく、グラフの最適表示範囲を設定することができるため、グラフ表示制御装置の使い勝手を向上させることができる。そしてこのことにより、当該グラフ表示制御装置を教育に利用した場合には、グラフの概形を分析して最適な表示範囲を算出することができない学習者が、グラフの概形を視覚的に確認する操作を容易にすることができるため、学習効果の向上という点において有効である。
【0229】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または請求項2記載の発明の効果に加えて、グラフの数学的特徴部分に対応する最適表示範囲を算出することができるため、例えば、数学の学習の際に、生徒が未習の分野のグラフを表示させる場合等であっても、数学的特徴部分の解析を行わずに容易に最適表示範囲を算出することができ、グラフ表示制御装置の使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最適描画範囲表示処理を示すフローチャートである。
【図3】図2に示す最適描画範囲表示処理によって、グラフ表示画面4a内に最適描画範囲表示4fが表示された様子を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最適描画範囲設定処理を示すフローチャートである。
【図5】図4に示す最適描画範囲設定処理を実行した際の表示例を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最適描画範囲計算処理1を示すフローチャートである。
【図7】図6に示す最適描画範囲計算処理1を実行した際の表示例を示す図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最適描画範囲計算処理2を示すフローチャートである。
【図9】図8に示す最適描画範囲計算処理2を実行した際の表示例を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1のRAM6に格納される基本関数テーブル6aを示す図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最適描画範囲計算処理3を示すフローチャートである。
【図12】図11に示す最適描画範囲計算処理3を実行した際の表示例を示す図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最適描画範囲計算処理4を示すフローチャートである。
【図14】図13に示す最適描画範囲計算処理4を実行した際の表示例を示す図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される最大値周辺部表示処理を示すフローチャートである。
【図16】図15に示す最大値周辺部表示処理を実行した際の表示例を示す図である。
【図17】本発明の第8の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される極大値周辺部表示処理を示すフローチャートである。
【図18】図17に示す極大値周辺部表示処理を実行した際の表示例を示す図である。
【図19】図17に示す極大値周辺部表示処理と同様の処理によって極小値表示が指示された場合の表示例を示す図である。
【図20】図17に示す極大値周辺部表示処理と同様の処理によって変曲点表示が指示された場合の表示例を示す図である。
【図21】図17に示す極大値周辺部表示処理と同様の処理によってX軸交点表示が指示された場合の表示例を示す図である。
【図22】図17に示す極大値周辺部表示処理と同様の処理によってY軸交点表示が指示された場合の表示例を示す図である。
【図23】本発明の第9の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される複数部分割表示処理を示すフローチャートである。
【図24】図23に示す複数部分割表示処理を実行した際の表示例を示す図である。
【図25】本発明の第10の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される補助線表示処理を示すフローチャートである。
【図26】図25に示す補助線表示処理を実行した際の表示例を示す図である。
【図27】本発明の第11の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される積分範囲周辺部表示処理を示すフローチャートである。
【図28】図27に示す積分範囲周辺部表示処理を実行した際の表示例を示す図である。
【図29】各分割表示領域内に主表示される部分の、グラフ全体における位置関係を明確に示すための表示形態の例を示す図である。
【図30】本発明の第12の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される周期関数表示処理を示すフローチャートである。
【図31】図30に示す周期関数表示処理を実行した際の表示例を示す図である。
【図32】本発明の第13の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1によって実行されるデュアルレンジ設定処理を示すフローチャートである。
【図33】図32に示すデュアルレンジ設定処理を実行した際の各レンジの設定の様子を示す表示例を示す図である。
【図34】図32に示すデュアルレンジ設定処理によって設定された2つのレンジ毎のグラフを表示するデュアルレンジグラフ描画処理を示すフローチャートである。
【図35】図34に示すデュアルレンジグラフ描画処理を実行した際の表示例を示す図である。
【図36】従来のグラフ表示の表示範囲変更の例を示す図である。
【符号の説明】
1 グラフ表示制御装置
2 CPU
3 入力部
4 表示部
4a グラフ表示画面
4b グラフ関数表示
4c x軸
4d y軸
4e 関数グラフ表示
4f 最適描画範囲表示
4g グラフ表示範囲入力画面
4h 設定項目表示領域
4i 現在設定値表示領域
4j 最適描画範囲表示
4k SETキー表示
4l 特徴点収容領域
4m1〜4m5
特徴点
4n グラフ関数入力画面
4o グラフ関数入力領域
4p 特徴部分
4qx x座標補助線
4qy y座標補助線
4rx x座標値表示
4ry y座標値表示
4s 積分範囲
4t 積分値表示
4u 拡大部表示枠
4v トレース線
4w 周期補助線
4x 周期値表示
5 表示駆動装置
6 RAM
6a 基本関数テーブル
7 ROM
8 記憶装置
9 記憶媒体

Claims (6)

  1. グラフ描画を行う数式及び描画範囲をユーザに入力させる初期設定手段と、
    この初期設定手段でユーザにより入力された数式について、入力された描画範囲に基づいて、表示部のグラフ表示領域内にグラフを表示させるグラフ表示制御手段と、
    前記グラフ表示領域内にグラフを表示する際の、当該数式についてのグラフの最適表示範囲を算出する最適表示範囲算出手段と、
    この最適表示範囲算出手段によって算出された最適表示範囲を前記表示部にグラフ表示と共に表示させる表示範囲表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  2. グラフ描画を行う数式及び描画範囲をユーザに入力させる初期設定手段と、
    この初期設定手段でユーザにより入力された数式について、入力された描画範囲に基づいて、表示部のグラフ表示領域内にグラフを表示させるグラフ表示制御手段と、
    前記グラフ表示領域内にグラフを表示する際の、当該数式についてのグラフの最適表示範囲を算出する最適表示範囲算出手段と、
    所定操作に応じて前記初期設定手段でユーザが入力した描画範囲と共に前記最適表示範囲算出手段によって算出された最適表示範囲を前記表示部に表示させる表示範囲表示制御手段と、
    この表示範囲表示制御手段による表示が行われている際にユーザの指示があったことに応じて、前記最適表示範囲算出手段によって算出された最適表示範囲に基づいて、前記グラフ表示制御手段の表示範囲を設定する表示範囲設定手段と、
    を備えたことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  3. 前記最適表示範囲算出手段は、表示させるグラフの数学的特徴に基づいて、最適表示範囲を算出することを特徴とする請求項1または請求項2記載のグラフ表示制御装置。
  4. 前記グラフの数学的特徴は、グラフの最大値、最小値、極大値、極小値、変曲点、収束、座標軸との交点、所定間隔の2つの独立変数値に対応する2点間の距離、積分範囲の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項に記載のグラフ表示制御装置。
  5. コンピュータを、
    グラフ描画を行う数式及び描画範囲をユーザに入力させる初期設定手段、
    この初期設定手段でユーザにより入力された数式について、入力された描画範囲に基づいて、表示部のグラフ表示領域内にグラフを表示させるグラフ表示制御手段、
    前記グラフ表示領域内にグラフを表示する際の、当該数式についてのグラフの最適表示範囲を算出する最適表示範囲算出手段、
    この最適表示範囲算出手段によって算出された最適表示範囲を前記表示部にグラフ表示と共に表示させる表示範囲表示制御手段、
    として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  6. コンピュータを、
    グラフ描画を行う数式及び描画範囲をユーザに入力させる初期設定手段、
    この初期設定手段でユーザにより入力された数式について、入力された描画範囲に基づいて、表示部のグラフ表示領域内にグラフを表示させるグラフ表示制御手段、
    前記グラフ表示領域内にグラフを表示する際の、当該数式についてのグラフの最適表示範囲を算出する最適表示範囲算出手段、
    所定操作に応じて前記初期設定手段でユーザが入力した描画範囲と共に前記最適表示範囲算出手段によって算出された最適表示範囲を表示させる表示範囲表示制御手段、
    この表示範囲表示制御手段による表示が行われている際にユーザの指示があったことに 応じて、前記最適表示範囲算出手段によって算出された最適表示範囲に基づいて、前記グラフ表示制御手段の表示範囲を設定する表示範囲設定手段、
    として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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