JP2001183917A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001183917A
JP2001183917A JP37016799A JP37016799A JP2001183917A JP 2001183917 A JP2001183917 A JP 2001183917A JP 37016799 A JP37016799 A JP 37016799A JP 37016799 A JP37016799 A JP 37016799A JP 2001183917 A JP2001183917 A JP 2001183917A
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JP37016799A
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English (en)
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Mitsuhiro Matsumoto
充博 松本
Shigehisa Kitano
賀久 北野
Akihiro Ida
明寛 井田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写体上のトナー像を記録紙上に転写す
ると同時に定着する画像形成装置において、中間転写体
の駆動停止時に、中間転写体の弾性層が感光体と接触す
ることにより発生するよこすじ状の画質欠陥を防止す
る。 【解決手段】 中間転写体5と対向するように配置され
る4つの画像形成ユニット10a〜10dの上流側と下
流側に、中間転写体5を押し下げることによって中間転
写体5を感光体ドラム1から離間させる押圧部材18,
19を配設する。感光体ドラム1及び中間転写体5の駆
動を停止する時に、押圧部材18,19を駆動すること
によって中間転写体5を4つの感光体ドラム1から離間
させ、感光体ドラム1と中間転写体5の駆動を再開する
時に、押圧部材18,19を元の位置に戻すことによっ
て、中間転写体5を4つの感光体ドラム1に再び接触さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
プリンター、ファクシミリ等で使用される画像形成装置
に係り、特に、像担持体上のトナー像を、表面に弾性体
層を有する中間転写体上に転写した後、この中間転写体
上のトナー像を記録媒体上に転写すると同時に定着して
画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真プロセスを利用した複写
機等の画像形成装置では、感光体上に静電潜像を形成
し、それを乾式トナーで現像した後、静電的にそのトナ
ー像を記録媒体に転写し、加熱及び加圧により定着する
画像形成方法が広く用いられている。このような画像形
成方法においては、記録媒体である紙表面の凹凸のため
に、紙と感光体とが完全に密着せず、不均一なギャップ
が生じ、転写電界が乱れたり、トナー同士のクーロン反
発力を招いたりするために画像が乱れるなどの問題があ
る。
【0003】この問題に対して、中間転写体上に異なる
色のトナー像を静電的に重ね合わせて転写し、さらに中
間転写体上でこれらの多色トナー像を溶融した後、記録
媒体に、その溶融した多色トナー像を転写すると同時に
定着し、カラーコピーを得るようにした画像形成方法が
提案されている。また、無端ベルト状に形成された感光
体上のトナー像を溶融し、記録媒体に転写すると同時に
定着して画像を得るようにした画像形成方法も提案され
ている。これらの方法では、記録媒体へのトナー像の転
写を非静電的に行うので、前述したような、画像品質の
劣化が生じにくくなる。
【0004】一方、このような画像形成方法において
は、特開平5−19642号公報に開示されるように、
中間転写体や感光体からのトナー像の記録媒体への転写
を良好なものとするため、トナーと記録媒体とを密着さ
せて加熱および加圧した後、中間転写体または感光体
と、トナーおよび記録媒体を重ね合わせたままトナーを
冷却固化し、その後中間転写体とトナーおよび記録媒体
とを剥離することが提案されている。このような方法で
は、トナー間の凝集力がトナーと媒体との接着力より大
きくなった後、トナーと中間転写体とを剥離するので、
トナーの一部が中間転写体上に残る、いわゆるオフセッ
トの発生を防止でき、オイルレス化が可能となる。ま
た、トナーの転写効率が高いため色バランスが良好とな
る。さらに、トナーが中間転写体または感光体の表面に
沿って固化するため、平滑な中間転写体または感光体表
面を用いることによって、高光沢かつトナーの透明性に
優れた、高級感のある高画質な画像を得ることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の画像形成装置では、以下に示すような問題
点がある。上記画像形成装置では、高画質な画像を得る
ために、中間転写体ベルトの表面に弾性体層が形成され
ているが、発明者らはこの中間転写体ベルトの弾性体層
と像担持体とが停止時に接触することで、画像形成の方
向に対して直交する方向に幅1〜3mmのよこすじ状の
画像欠陥が発生することを発見した。この画像欠陥は、
図4に示されるように、感光体(像担持体)の1周期毎の
間隔で発生することがわかった。
【0006】発明者らの実験により、この画像欠陥は感
光体と中間転写体の周回移動が停止している時に接触す
る部分に、すなわち、中間転写体上の位置とは無関係に
転写器のバッフル位置に対応する感光体上の位置で発生
していることがわかった。また、感光体上の転写器のバ
ッフル位置に対応する位置では、弾性体の低分子量成分
が付着し、その粘着力により現像されるトナー量が部分
的に増加していることがわかった。すなわち、中間転写
体および感光体の周回移動が停止しているときに、中間
転写体と感光体とを離間させることにより、よこすじ状
の画像欠陥の発生を防止することができると考えられ
る。
【0007】従来、無端ベルト状の中間転写体を用いた
画像形成装置では、中間転写体の弾性体層から発生する
低分子量成分が感光体に付着することで発生するよこす
じ状の画像欠陥を防止する従来例はないが、異なる課題
を解決するために中間転写体と感光体を離間させる従来
例があり、それら手段を本出願の課題に適応した場合に
ついて説明する。
【0008】特公平3−21911号公報では、用紙搬
送不良が発生した場合の用紙の裏面よごれを防止するこ
とを目的とし、転写ベルトを介してトナ−画像を転写す
る複写装置の転写紙経路に、給紙検知器を設けて搬送不
良を検知し、トナ−画像並びに転写紙と転写ベルトとの
接触を解除することが考案されている。しかし、この発
明では用紙搬送不良が発生した場合にのみ転写ベルトと
像担持体とが離間するため、通常は中間転写体と像担持
体とが接触した状態であり、よこすじ状の画像欠陥を防
止することができない。
【0009】また、特開平5−72840号公報では、
立ち上がり時の像担持体上のトナーかぶりを搬送ベルト
(中間転写体ベルト)上に乗せないことを目的とし、搬
送ベルトを懸架するベルトガイド部材を有し、電源オン
時に像担持体と搬送ベルトとを一定の退避方向に動かす
ことが提案されている。
【0010】この画像形成装置では、通常、像担持体と
接触している搬送ベルトは、回転時に像担持体との摩擦
力を受けながら回転しているが、像担持体と搬送ベルト
を離間させた状態で安定している回転している搬送ベル
トに急に像担持体を接触させると、搬送ベルトが蛇行を
始め、ベルトが破損するという現象が発生することがあ
り、不都合である。この現象は特に搬送ベルトの像担持
体と接触する部分に弾性体層があり、摩擦力に軸方向の
分布が発生しやすい場合はより顕著に発生することがあ
る。また、搬送ベルトを懸架しているベルトガイド部材
(ロール)を離間させる機構を用いると非常に高価になり
不都合である。
【0011】また、この発明においても電源ON/OFFに同
期して像担持体から搬送ベルトとを離間するため、プリ
ント動作終了後の装置電源が入った状態で装置がスタン
バイ動作に入る場合は、搬送ベルトと像担持体が接触す
る状態が存在するためよこすじ状の画像欠陥を防止する
ことができない。
【0012】また、特開平7−140805号公報で
は、中間転写体ベルトを用いたカラー複写装置におい
て、装置放置時に中間転写体ベルトを懸架する支持ロー
ラに巻き付いた中間転写体ベルトに生じたくせによっ
て、像担持体表面が損傷を受けないようにすることを目
的とし、装置電源投入時に、感光体から中間転写体ベル
トを離した状態で所定時間中間転写体ベルトを駆動して
上記くせを解消することが提案されている。
【0013】しかし、この発明においても装置電源が投
入された時に感光体から中間転写体ベルトを離間するた
め、プリント動作終了後の装置電源が入った状態で装置
がスタンバイ動作に入る場合は、中間転写体ベルトと像
担持体とが接触する状態が存在するため、よこすじ状の
画像欠陥を防止することができない。
【0014】本発明は上記のような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、弾性体層を有する中間転写
体ベルトを用いる装置において、中間転写体ベルトの駆
動停止時に、弾性体層と像担持体とが接触することによ
り発生するよこすじ状の画像欠陥を、低コストで確実に
防止することができる画像形成装置を提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、 表面に形成されたト
ナー像を担持して所定の方向に周回移動する像担持体
と、 前記像担持体と接触して周回駆動される無端ベル
ト状の中間転写体と、 前記トナー像を前記中間転写体
に転写する一次転写装置と、 前記中間転写体上に転写
されたトナー像を記録媒体に転写する二次転写装置とを
有する画像形成装置において、 前記一次転写装置が
設けられた位置の上流側又は下流側に、前記中間転写体
を押圧することによって該中間転写体を前記像担持体か
ら離間させる押圧部材を少なくとも一つ有し、 前記中
間転写体の駆動停止時から駆動再開時までの間、前記中
間転写体を前記像担持体から離間させるように前記押圧
部材を駆動させることを特徴とする画像形成装置を提供
する。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、 前記一次転写装置には、前
記中間転写体を前記像担持体に接触させる転写バッフル
が該中間転写体の裏面側を押圧するように設けられてお
り、 前記中間転写体の駆動停止時から駆動再開時まで
の間、前記転写バッフルを転写時にある位置より後退さ
せることを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、 前記一次転写装置は、前記
中間転写体の裏面側に接触するように配置されたバイア
スロールからなり、 前記中間転写体の駆動停止時から
駆動再開時までの間、前記バイアスロールを転写時にあ
る位置より後退させることを特徴とする画像形成装置を
提供する。
【0018】請求項1に記載の画像形成装置では、一次
転写装置が設けられた位置の上流側又は下流側に、中間
転写体を像担持体から離間させる押圧部材が設けられて
おり、中間転写体の周回移動が停止する時に、押圧部材
によって中間転写体を押圧し、中間転写体を像担持体か
ら離間させる。そして、中間転写体の駆動を再開するま
での間、中間転写体と像担持体とを離間させたまま保持
し、さらに中間転写体の駆動再開時に、押圧部材を後退
させることによって中間転写体と像担持体とを接触させ
る。これにより、中間転写体の駆動停止時から駆動再開
時までの間、中間転写体と像担持体とを接触しないよう
に保持することが可能であり、中間転写体と像担持体と
が停止時に接触することにより発生するよこすじ状の画
質欠陥が防止される。
【0019】請求項2に記載の画像形成装置では、一次
転写装置と近接する位置に、中間転写体を像担持体に接
触させる転写バッフルが設けられており、中間転写体の
周回移動を停止する時に、この転写バッフルを転写時に
ある位置より後退させるように駆動する。そして、中間
転写体の駆動再開時に、転写バッフルを中間転写体の裏
面側に当接させるように駆動することによって、中間転
写体と像担持体とを適切に接触させる。これにより、中
間転写体の駆動停止時から駆動再開時までの間、中間転
写体と像担持体とを離間させることが可能となり、よこ
すじ状の画質欠陥の発生をより確実に防止できる。
【0020】請求項3に記載の画像形成装置では、一次
転写装置が中間転写体の裏面側に接触するように配置さ
れたバイアスロールからなり、中間転写体の駆動を停止
する時に、中間転写体を像担持体から離間させる押圧部
材を駆動するとともに、上記バイアスロールを転写時に
ある位置より後退させる。そして、中間転写体の駆動再
開時に、押圧部材とともにバイアスロールを転写時にあ
る位置に戻すことによって、中間転写体と像担持体とを
再び接触させる。これにより、中間転写体の駆動停止時
から駆動再開時までの間、中間転写体と像担持体とを離
間させることが可能となり、よこすじ状の画質欠陥の発
生をより確実に防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
に基づいて説明する。図1は、請求項1又は請求項2に
記載の発明の一実施形態である画像形成装置を示す概略
構成図である。この画像形成装置は、周面が周回可能に
支持された無端ベルト状の中間転写体5を備えており、
この中間転写体5と対向する位置に、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックのトナー像を形成する4つの画像
形成ユニット10a、10b、10c、10dが配設さ
れている。各画像形成ユニット10a、10b、10
c、10dは、表面に静電潜像が形成される感光体ドラ
ム1を有しており、各感光体ドラム1の周囲に、該感光
体ドラムの表面をほぼ一様に帯電する帯電装置2と、感
光体ドラム表面にレーザー光を走査して静電潜像を書き
込む光走査装置3と、感光体ドラム上に形成された潜像
にトナーを選択的に転移させてトナー像を形成する現像
装置4と、感光体ドラム1上のトナー像を中間転写体5
上に一次転写する転写帯電器6とを備えている。
【0022】上記中間転写体5の内側には、駆動ロール
21と、支持ロール22,24と、位置制御ロール12
と、加熱ロール8とが配置され、中間転写体5はこれら
に張架されることによって、図中に示す矢印方向に周回
移動するようになっている。加熱ロール8と中間転写体
5を介して対向する位置には、記録紙Pを加熱ロール8
側に押圧する加圧ロール9が配置されている。また、中
間転写体5の外周面側には、中間転写体5を所定の張力
で張架するテンションロール23が配置されている。
【0023】さらに、中間転写体5の周回方向における
加熱ロール8の上流側には、中間転写体上のトナー像を
加熱する加熱板7が、該中間転写体5の裏面側に沿って
湾曲して設けられている。中間転写体5の周回方向にお
ける加熱ロール8の下流側には、記録材Pに密着された
トナー像を冷却する冷却装置20を備えている。また、
画像形成ユニット10a、10b、10c、10dの上
流側と下流側には、中間転写体5と対向する位置に、該
中間転写体5を4つの感光体ドラム1から後退させる押
し下げロール18,19が配置されている。
【0024】さらに装置内には、記録紙Pを収容するト
レイ13と、このトレイ13から記録紙Pを一枚ずつ送
り出すフィードローラ14と、記録紙Pを加熱ロール8
と加圧ロール9との間に搬送する搬送ロール15と、中
間転写体5から剥離された記録紙Pを搬送する搬送ベル
ト16とを備えている。
【0025】上記感光体ドラム1は、ドラム表面にSe、
a-Si、a-SiC、CdS等の各種無機感光体層を有するものの
他、各種有機感光体層を有するものを用いることができ
る。
【0026】上記中間転写体5は、ベース層と表面弾性
層の2層構造のものを用いている。ベース層には、カー
ボンブラックを添加した厚さ70μmのポリイミドフィ
ルムを用いている。本実施形態では、トナー像を感光体
ドラム1から中間転写体5へ静電的に画像乱れなく転写
するために、ベース層の体積抵抗率はカーボンブラック
の添加量を変化させて1010Ωcmに調整している。な
お、ベース層としては、例えば、厚さが10〜300μ
mの耐熱性の高いシートを使用することが可能であり、
ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエー
テルサルフォン、ポリエーテルケトン、ポリサルフォ
ン、ポリイミド、ポリイミドアミド、ポリアミドなどの
ポリマーシート等を用いることが可能である。
【0027】また、表面弾性層は、トナー像を感光体ド
ラム1から中間転写体5に、静電的に画像乱れなく転写
するために、その体積抵抗率を1014Ωcmに調整す
る。また、トナー像を中間転写体5から記録紙Pへ転写
すると同時に定着させるときに、トナー像を挟んで中間
転写体と記録紙とを良好に密着させるために、シリコー
ン共重合体を用いている。シリコーン共重合体は、弾性
を持ちその表面が常温でトナーに対して粘着性を示し、
さらに、記録紙へトナーを効率的に転移させるために、
溶融して流動化したトナーを離しやすくする特性を有し
ているため、表面弾性層には最適である。本実施形態で
は、表面弾性層としてゴム硬度30度、厚さ50μmの
東レダウシリコーン製、DX35−547A/Bシリコ
ーン共重合体を用いている。
【0028】上記転写帯電器6は、感光体ドラム1上の
トナーが効率よく中間転写体5へ転写されるように、中
間転写体5の裏面に電荷を与えるように、調節されてい
る。本実施形態では、コロトロンワイアとその周囲を取
り囲むシールドからなるコロトロンを用い、中間転写体
5の裏面側と接触するように転写バッフル17が配置さ
れている。この転写帯電器6では、315μC/m2
電荷密度を与えるようにコロトロンワイアへの印可電圧
を調整している。
【0029】上記押し下げロール18,19は、中間転
写体5が周回移動している間は中間転写体5から離間し
ていて、中間転写体5が周回移動を停止すると同時に図
1中に示す矢印方向に押し出される。そして図2に示す
ように、この押し下げロール18,19によって中間転
写体5が押圧され、中間転写体5が感光体ドラム1から
後退する。そのため、4つの感光体ドラム1と中間転写
体5とが停止している間は、該感光体ドラム1と中間転
写体5とが接触することがない。本実施形態では、押し
下げロール18,19を2本備える構成であるが、感光
体ドラムと感光体ドラムの間に配置されてもよいし、さ
らに複数本配置される構成でもよい。また、中間転写体
5の周回方向における上流側に1本配置する場合でも、
適当な押し下げ量とすることで、中間転写体と感光体ド
ラムとを離間させることは可能である。
【0030】上記加熱板7としては、厚さが2mmで、中
間転写体5の循環方向における長さが220mmのアルミ
ニウム板の裏に、シリコンラバーヒーターをつけたもの
を用いている。加熱温度は、中間転写体5が記録紙Pと
接する領域で、トナー温度がトナー溶融温度(Tm)以上と
なるように設定、制御されている。加熱板7としては、
この他に、セラミックヒーターなども用いることができ
る。
【0031】上記加熱ロール8および加圧ロール9とし
ては、金属ロール、または、金属ロール上にシリコーン
ゴム等の耐熱弾性層を設けたものを用いることができ
る。加熱ロール8の内部には熱源が配置され、その加熱
温度は、加熱領域でのトナー温度がトナー溶融温度(Tm)
以上となるように設定、制御されている。本実施形態に
おいては、加熱ロール8および加圧ロール9として、ア
ルミニウムの中空ロール上に硬度30度のシリコーンゴ
ムを厚さ2mmで積層した、外径50mmのロールを用
いた。また、加熱ロール8内部の熱源にはハロゲンラン
プを使用した。また、加熱ロール8と加圧ロール9とに
よる挟持幅は、7.5mmになるように、加圧ロールの
押し付け力を変化させて調節した。なお、本実施形態で
は、上記加熱ロール8に加圧ロール9が対向して配置さ
れているが、加熱ロール8と加圧ロール9とは逆の配置
とすることもでき、また、加圧ロール9を内部に熱源を
持つ加熱ロールとしてもよい。
【0032】上記現像装置4内に収容されるトナーは、
それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン等の色素を含有
した熱可塑性のバインダで構成され、公知の材料を用い
ることができる。本実施形態では、重量平均分子量(Mw)
が54000、溶融温度が(Tm)120℃、溶融温度での粘度(η)
が4000Pas、帯電量が−22μC/gのポリエステルの負
帯電トナーを用いた。なお、トナーの平均粒径は7μm
のものを用いた。また、各色の記録紙上のトナー量は、
その色素の含有量によりおよそ0.4mg/cm2
0.7mg/cm2 になるように、前記露光条件または
現像条件が設定される。本実施形態では、各色ともに
0.65mg/cm2に設定した。
【0033】次に、上記画像形成装置の動作について説
明する。中間転写体5の周辺には4つの画像形成ユニッ
ト10a、10b、10c、10dが配置されており、
各画像形成ユニット内で、感光体ドラム1がそれぞれ帯
電装置2によりほぼ一様に帯電された後、濃度信号に応
じ光ビームパルス幅変調装置によってオンオフされる光
走査装置3によって露光され、静電潜像が形成される。
各感光体ドラム1上の静電潜像は、それぞれ、黒、イエ
ロー、マゼンタ、シアン色のトナーが入った現像装置4
により現像され、面積変調により濃度を表す、いわゆる
ディジタル画像の各色トナー像が各感光体ドラム1上に
形成される。この各色トナー像は、順次、転写帯電器6
により中間転写体5上へ重ね合わせて転写され、中間転
写体5上に複数色のトナー像が形成される。中間転写体
5上に形成された複数色のトナー像は、中間転写体5が
加熱板7と対向する位置を通過する際に加熱され、溶融
する。
【0034】一方、トレイ13から記録紙Pが一枚ずつ
取り出され、搬送ロール15によって搬送される。この
記録紙Pの送紙に伴い、加圧ロール9が加熱ロール8に
圧接される。その後、前記複数色のトナー像を保持した
中間転写体5と記録紙Pとが、タイミングを合わせて加
熱ロール8と加圧ロール9との間を移動し、加圧及び加
熱される。溶融温度以上に加熱されたトナーは軟化、溶
融し、記録紙Pに浸透する。このトナー像は、中間転写
体5および記録紙Pと密着された状態で冷却装置20へ
搬送される。そしてトナーは、冷却装置20により溶融
温度以下に冷却されることで凝集固化し、記録紙Pとの
間に強い接着力が生じる。そのため、曲率半径の小さな
支持ロール24が配置された位置において、記録紙Pが
記録紙P自体の腰の強さによって中間転写体5からトナ
ーとともに分離され、カラー画像が形成される。記録紙
Pに転写、定着されたトナー像の表面は、中間転写体5
の表面にならい平滑化され、高光沢となる。
【0035】上記画像形成装置では、中間転写体が周回
駆動されている間は、押し下げロール18,19が中間
転写体5から離れているが、中間転写体5が周回駆動を
停止すると同時に、押し下げロール18,19が図1中
に示す矢印方向に押し出され、中間転写体5を押し下げ
る。これにより、図2に示すように中間転写体5が4つ
の感光体ドラム1と離間される。
【0036】一方、画像形成動作が開始される時には、
中間転写体5が周回駆動されると同時に押し下げロール
18,19が中間転写体5から退避され、中間転写体5
と4つの感光体ドラム1とが接触した状態となる。その
ため、4つの感光体ドラム1と中間転写体5とが停止し
ている間は、各感光体ドラム1と中間転写体5とが接触
することがない。
【0037】次に、上記画像形成装置による転写定着時
の画質劣化を確認するため、カラー画像を出力する実験
を行った結果について説明する。記録紙Pは、普通紙と
して富士ゼロックス(株)製J紙を用いた。スクリーン
は垂直万線を用い、線数は1インチあたり200線で行
った。
【0038】上記構成で、中間転写体上のトナー像の搬
送速度(転写定着速度)を260mm/sとし、1jobを
10枚の出力として、100job繰り返した。なお、出
力画像は、CMYK各色面積率50%とした。上記実験
により得られた出力画像を評価したところ、全出力サン
プルである1000枚のすべてにおいて、よこすじ状の
画像欠陥は未発生であった。
【0039】図3は、請求項3に記載の発明の一実施形
態である画像形成装置を示す概略構成図である。この画
像形成装置では、図1に示す画像形成装置と同様に、感
光体ドラム31、帯電装置32、現像装置34等からな
る4つの画像形成ユニット40a,40b,40c,4
0dと、中間転写体35と、加熱板37と、加熱ロール
38と、加圧ロール39と、位置制御ロール42と、ト
レイ43と、フィードローラ44と、搬送ロール45
と、搬送ベルト46と、冷却装置50とを備えている
が、転写帯電器36の構成が異なる。
【0040】この画像形成装置では、図1に示すコロト
ロンに代えて、バイアスロールからなる転写帯電器36
が配置され、これに所定の電圧が印加されることによっ
て各感光体ドラム31上のトナー像が順次、中間転写体
35上に転写されるようになっている。また、本実施形
態においては、中間転写体35の表面弾性層には、信越
シリコーン製KE4895シリコーン共重合体が用いら
れている。なお、この画像形成装置の他の構成は、図1
に示す画像形成装置と同じである。
【0041】上記画像形成装置において、押し下げロー
ル48,49は、中間転写体35が周回駆動している間
は、中間転写体35から離間されているが、中間転写体
35が周回駆動を停止すると、転写帯電器36が中間転
写体35から後退され、これと同時に押し下げロール4
8,49が図中に示す矢印方向に押し下げられる。その
ため、4つの感光体ドラム31と中間転写体35とが停
止している間に両者が接触することはない。
【0042】次に、上記画像形成装置による転写定着時
の画質劣化を確認するため、カラー画像を出力する実験
を行った結果について説明する。記録紙Pは、普通紙と
して富士ゼロックス(株)製J紙を用いた。スクリーン
は垂直万線を用い、線数は1インチあたり200線で行
った。上記構成で、中間転写体上のトナー像の搬送速度
(転写定着速度)を260mm/sとし、1jobを10枚
の出力として、100job繰り返した。なお、出力画像
は、CMYK各色面積率50%とした。上記実験により
得られた出力画像を評価したところ、全出力サンプルで
ある1000枚のすべてにおいて、よこすじ状の画像欠
陥は未発生であった。
【0043】なお、上記実施形態では、カラー画像形成
装置に本発明を適用した場合についてのみ説明したが、
本発明は単色の画像形成装置にも適用することができ
る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明に係る画
像形成装置によれば、中間転写体の駆動停止時から駆動
再開時までの間、中間転写体が像担持体から離間するよ
うに駆動されるので、よこすじ状の画像欠陥の発生を防
止することができる。このため、高光沢で色バランスが
良く、かつトナーの透明性に優れた、高画質の画像が得
られる画像形成装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態である画像形成装置
を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す画像形成装置における中間転写体の
駆動が停止した時の動作を示す図である。
【図3】本願発明の第2の実施形態である画像形成装置
を示す概略構成図である。
【図4】従来の画像形成装置におけるよこすじ状の画質
欠陥が発生する現象を説明する図である。
【符号の説明】
1,31 感光体ドラム 2,32 帯電装置 3,33 光走査装置 4,34 現像装置 5,35 中間転写体 6,36 転写帯電器 7,37 加熱板 8,38 加熱ロール 9,39 加圧ロール 10,40 画像形成ユニット 12,42 位置制御ロール 13,43 トレイ 14,44 フィードローラ 15,45 搬送ロール 16,46 搬送ベルト 17 転写バッフル 18,19,48,49 押し下げロール 20,50 冷却装置 21,51 駆動ロール 22,24,52,54 支持ロール 23,53 テンションロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井田 明寛 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H032 AA02 AA05 BA09 BA19 BA23 BA26 CA04 CA13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に形成されたトナー像を担持して
    所定の方向に周回移動する像担持体と、 前記像担持体と接触して周回駆動される無端ベルト状の
    中間転写体と、 前記トナー像を前記中間転写体に転写する一次転写装置
    と、 前記中間転写体上に転写されたトナー像を記録媒体に転
    写する二次転写装置とを有する画像形成装置において、 前記一次転写装置が設けられた位置の上流側又は下流側
    に、前記中間転写体を押圧することによって該中間転写
    体を前記像担持体から離間させる押圧部材を少なくとも
    一つ有し、 前記中間転写体の駆動停止時から駆動再開時までの間、
    前記中間転写体を前記像担持体から離間させるように前
    記押圧部材を駆動させることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記一次転写装置には、前記中間転写
    体を前記像担持体に接触させる転写バッフルが該中間転
    写体の裏面側を押圧するように設けられており、 前記中間転写体の駆動停止時から駆動再開時までの間、
    前記転写バッフルを転写時にある位置より後退させるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記一次転写装置は、前記中間転写体
    の裏面側に接触するように配置されたバイアスロールか
    らなり、 前記中間転写体の駆動停止時から駆動再開時までの間、
    前記バイアスロールを転写時にある位置より後退させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10816924B2 (en) 2018-09-21 2020-10-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus capable of suppressing occurrence of damage to image holding body caused by carrier

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10816924B2 (en) 2018-09-21 2020-10-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus capable of suppressing occurrence of damage to image holding body caused by carrier

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