JP2001183253A - 力学量センサ装置 - Google Patents

力学量センサ装置

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JP2001183253A
JP2001183253A JP36646099A JP36646099A JP2001183253A JP 2001183253 A JP2001183253 A JP 2001183253A JP 36646099 A JP36646099 A JP 36646099A JP 36646099 A JP36646099 A JP 36646099A JP 2001183253 A JP2001183253 A JP 2001183253A
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Nobukazu Oba
伸和 大場
Yoshifumi Murakami
嘉史 村上
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサ部と制御部との接続部の接触不良等に
起因する故障の検出を確実に行うことのできるセンサ装
置を提供する。 【解決手段】 力学量を検出するセンサ部20と、セン
サ部20から出力ラインOを介して出力されたセンサ出
力VOEを処理し、各種制御を行う制御部10とは、電源
ラインP、出力ラインOおよび接地ラインGを介して電
気的に接続されている。制御部10は、出力ラインOの
電流値Ioを変化させる出力電流変化手段12を備えて
おり、出力電流変化手段12により出力ラインOの電流
値Ioを変化させる前と後におけるセンサ出力VOEの差
ΔVOEに基づいて故障判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力等の力学量を
検出する力学量センサ装置に関し、特に故障検出機能を
有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から用いられている、ブレーキ圧や
燃料圧等の車両における各種圧力を検出するセンサ装置
の構成を図7に基づいて説明する。センサ装置は、図7
に示すように印加された圧力に応じた信号を出力するセ
ンサ部20と、このセンサ部20からの出力信号に基づ
いて各種制御を実施するECU等の制御部10を備えて
いる。
【0003】バッテリ電源(例えば12V)は、制御部
10に設けられたレギュレータ11等を介して一定電圧
(例えば5V)に変換された後、電源ラインPを介して
センサ部20に供給される。センサ部20では、この供
給電圧を電源として、圧力検出回路21による圧力検
出、出力増幅・調整といった機能を経て、印加された圧
力に比例した電圧を出力ラインOより出力する。制御部
10では、この出力電圧に基づいて各種制御を実施す
る。
【0004】これらの制御部10とセンサ部20との間
には、電源ラインP、出力ラインO、接地ラインGを介
した電気的接続が不可欠であり、通常、制御部10とセ
ンサ部20はコネクタ、はんだ付け、溶接等の各種手法
を用いて電気的接続を得ている。なお、各電気的接続ラ
インP、O、Gの制御部10側とセンサ部20側におけ
るそれぞれの端子をPE、PS、OE、OS、GE、G
Sとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような制御部10
とセンサ部20との接続点において接触不良等による抵
抗増加に起因する故障が発生する可能性がある。例え
ば、出力ラインOの電流値をIoとして、出力ラインO
に接触抵抗Roが付加された場合には、センサ部20で
出力ラインOに出力されるセンサ信号VOS(出力ライン
Oのセンサ部側端子OSでの電位)に対して、制御部1
0で受け取るセンサ信号VOE(出力ラインOの制御部側
端子OEでの電位)はVOE=VOS−(Ro×Io)とな
り、(Ro×Io)だけ電位が降下することになる。
【0006】また、通常制御部10では、電気的接続ラ
インP、O、Gにおいて短絡あるいは断線が発生した場
合に、センサ出力を通常出力範囲(例えば0.5V〜
4.5V)の範囲外(例えば4.8V以上あるいは0.
2V以下)の故障信号に確実に変化させるため、出力ラ
インOと接地ラインGとの間に負荷抵抗RLが設けられ
ている。従って、制御部10で受け取るセンサ出力VOE
は、負荷抵抗RLと増加した抵抗Roとの抵抗分割によ
って決定される。すなわちVOE=VOS×RL/(RL+
Ro)となる。
【0007】例えば、負荷抵抗RL=100kΩ、セン
サ部20でのセンサ出力VOS=0.5Vとすると、制御
部10で受け取るセンサ出力VOEは、図8に示すように
出力ラインOに付加された抵抗Roの大きさに応じて変
化し、センサ部20で出力したセンサ出力VOSと一致し
なくなる。従って、センサ部20で圧力に応じた正しい
センサ信号VOSを出力しても、制御部10ではセンサ部
20で出力されたセンサ信号VOSとは異なるセンサ信号
OEに基づいて各種制御を行うこととなる。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑み、センサ部と
制御部との接続部の接触不良等に起因する故障の検出を
確実に行うことのできるセンサ装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、力学量を検出するセン
サ部(20)と、電源ライン(P)、出力ライン(O)
および接地ライン(G)を介してセンサ部(20)と電
気的に接続され、センサ部(20)から出力ライン
(O)を介して出力されたセンサ出力(VOE)を処理
し、各種制御を行う制御部(10)とを備えるセンサ装
置であって、制御部(10)は、出力ライン(O)の電
流値(Io)を変化させる出力電流変化手段(12)を
備え、制御部(10)は、出力電流変化手段(12)に
より出力ライン(O)の電流値(Io)を変化させる前
後におけるセンサ出力(VOE)の差(ΔVOE)に基づい
て故障判定を行うことを特徴としている。
【0010】これにより、出力ライン(O)において接
触抵抗(Ro)の付加といった故障が発生した場合にお
いて、出力電流変化手段(12)により出力ライン
(O)の電流値(Io)を変化させることにより、セン
サ出力(VOE)の差(ΔVOE)を大きくすることがで
き、確実に故障を検出することが可能となる。
【0011】また、請求項2に記載の発明では、制御部
(10)において、出力ライン(O)と接地ライン
(G)の間には負荷抵抗(RL)が設けられており、出
力電流変化手段(12)は、制御部(10)における出
力ライン(O)と接地ライン(G)との間の抵抗値を変
化させるものであることを特徴としている。このような
構成により、出力ライン(O)の電流値(Io)を変化
させることができ、確実に故障を検出することが可能に
なる。
【0012】また、請求項3に記載の発明では、制御部
(10)において、電源ライン(P)と出力ライン
(O)の間には負荷抵抗(RL)が設けられており、出
力電流変化手段(12)は、制御部(10)における電
源ライン(P)と出力ライン(O)との間の抵抗値を変
化させるものであることを特徴としている。このような
構成によっても、請求項2に記載の発明と同様の効果を
得ることができる。
【0013】また、上記出力電流変化手段は、具体的に
は、請求項4に記載の発明のように故障検出用の抵抗
(Re)とスイッチ手段(SW)とを備えるとともに負
荷抵抗(RL)に並列接続された故障検出用回路とする
ことができ、制御部(10)は、スイッチ手段(SW)
をオン/オフさせたときのセンサ出力(VOE)の差(Δ
OE)を監視することにより故障判定を行うように構成
することができる。
【0014】このような構成により、スイッチ手段(S
W)がオンの場合には、負荷抵抗(RL)が、負荷抵抗
(RL)と故障検出用抵抗(Re)との合成抵抗(R
L′)に変化し、より小さくなる。この結果、制御部
(10)でのセンサ信号(VOE)における接触抵抗(R
o)の影響を大きくすることができる。言い換えれば、
接触抵抗(Ro)を流れる電流値(Io)を大きくする
ことができ、スイッチ(SW)がオフの場合に比較して
センサ信号(VOE)を大幅に小さくすることができる。
【0015】従って、スイッチ(SW)をオン/オフさ
せたときのセンサ信号(VOE)の変化量(ΔVOE)を監
視し、このΔVOEが予め設定された所定基準値(閾値)
を超えた場合に、出力ライン(O)における抵抗付加と
いった故障を検出することが可能となる。
【0016】また、請求項5に記載の発明のように、請
求項4の発明における故障検出用抵抗(Re)に代えて
定電流源(Ie)を用いても、請求項4の発明と同様の
効果を得ることができる。
【0017】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した第1実施
形態を図1および図2に基づいて説明する。本第1実施
形態は、センサ装置を車両ブレーキ装置のブレーキ液圧
や燃料噴射装置の燃料圧等の圧力を測定する圧力センサ
に適用したものである。図1は本第1実施形態の圧力セ
ンサ装置の概略構成を示す回路図であり、図2は圧力セ
ンサ装置のセンサ部の概略構成を示す回路図である。図
1に示すように、本第1実施形態におけるセンサ装置
は、上記従来技術のセンサ装置(図7)に比較して、制
御部10において、故障検出用抵抗Reとスイッチ(ス
イッチ手段)SWとからなる故障検出用回路12が負荷
抵抗RLに並列接続されたものである。
【0019】圧力センサ装置は、各種制御を行う制御部
(ECU)10と印加された圧力を検出するセンサ部2
0とから構成されている。制御部10とセンサ部20と
は、センサ部20に電源を供給するための電源ラインP
と、センサ部20からの出力信号を制御部10に出力す
るための出力ラインOと、接地ラインGとを介して電気
的に接続されている。これらの接続は、例えばコネク
タ、はんだ付け、溶接等の手段によって行われる。な
お、各電気的接続ラインP、O、Gの制御部10側とセ
ンサ部20側におけるそれぞれの端子をPE、PS、O
E、OS、GE、GSとする。
【0020】制御部10には、定電圧電源Vccからの
電源電圧(例えば12V)を所定電圧(例えば5V)に
変換するためのレギュレータ11が設けられている。電
源電圧は、レギュレータ11によって変換された後、電
源ラインPを介してセンサ部20に供給される。
【0021】制御部10における出力ラインOと接地ラ
インGとの間には、電源ラインP、出力ラインO、接地
ラインGが短絡あるいは断線した場合に、センサ出力を
正常動作範囲(例えば0.5V〜4.5V)の範囲外
(例えば4.8V以上あるいは0.2V以下)の故障信
号に確実に変化させるため、負荷抵抗RLが設けられて
いる。また、負荷抵抗RLには、故障検出用抵抗Reと
スイッチSWとから構成される故障検出用回路(出力電
流変化手段)12が並列接続されている。スイッチSW
には、例えばトランジスタ等を用いることができる。故
障検出用回路12は、スイッチSWをオン/オフさせる
ことにより、出力ラインOに流れる電流値Ioを変化さ
せるものである。
【0022】さらに、制御部10には、制御回路13が
設けられている。制御回路13は駆動回路14を介して
スイッチSWをオン/オフ制御し、スイッチSWをオン
/オフしたときにおける端子OEでの電位VOEの差ΔV
OEを、予め設定された基準値(閾値)と比較して故障判
定を行う。なお、制御回路13における故障判定は、ソ
フト処理により行ってもよく、また、論理回路等による
ハード構成により行ってもよい。
【0023】センサ部20は上述のように、電源ライン
P、出力ラインO、接地ラインGを介して制御部10と
接続されており、電源ラインPより電源が供給され、出
力ラインOより印加圧力に応じた電圧値であるセンサ信
号VOSを出力するように構成されている。
【0024】センサ部20には、4つのゲージ抵抗から
なるホイートストンブリッジ回路と増幅調整回路とを備
えた圧力検出回路21が設けられている。ブリッジ回路
は、図示しないシリコン基板の薄肉のダイヤフラム部に
形成されており、ダイヤフラム部に圧力が印加される
と、ピエゾ抵抗効果により各ゲージ抵抗の抵抗値が変化
して、圧力に応じた電気信号を出力する。圧力検出回路
21では、ブリッジ回路の信号を増幅調整回路により増
幅等の処理を行った後、出力ラインOより制御部10に
出力する。
【0025】以下、上記構成の圧力センサ装置の作動に
ついて説明する。
【0026】まず、センサ部20に印加される圧力を測
定する通常作動時について説明する。通常運転時には、
電源ラインPよりセンサ部20に電圧が印加され、圧力
検出回路21では、圧力検出、増幅等の処理を行った
後、出力ラインOより制御部10にセンサ出力VOS(出
力ラインOのセンサ部側端子OSの電位)を出力する。
制御部10では、センサ部20から出力ラインOを介し
て受け取ったセンサ出力VOE(出力ラインOの制御部側
端子OEの電位)に基づいて各種処理を行う。
【0027】次に、接触不良等に起因する抵抗の変化を
検出する故障検出時について説明する。上記課題で説明
したように、出力ラインOを電流Ioが流れ、出力ライ
ンOに接触抵抗Roが付加したとすると、センサ部20
で出力ラインOに出力されるセンサ信号VOSに対して、
制御部10で受け取るセンサ信号VOEは、以下の数式1
で得られる。
【0028】
【数1】VOE=VOS−(Ro×Io) まず、出力ラインOに接触抵抗Roが付加されていない
場合には、VOEは変化せず、数式1はVOE=VOSとな
る。すなわち、制御部10におけるセンサ出力V OEはセ
ンサ部20のセンサ出力VOSと同じであり、スイッチS
Wがオフ状態で負荷抵抗RLのみに電流が流れる場合
も、オン状態で負荷抵抗RLおよび故障検出用回路12
に電流が流れる場合でも変化しない。
【0029】これに対し、出力ラインOに抵抗Roが付
加されている場合において、スイッチSWがオフ状態の
ときには故障検出用回路12に電流は流れず、上記従来
技術で説明したように、制御部10のセンサ出力VOE
抵抗Roと抵抗RLによって抵抗分割され、以下の数式
2で得られる。
【0030】
【数2】VOE=VOS×RL/(RL+Ro) また、制御回路13からの信号によりスイッチSWがオ
ン状態になったときには、故障検出用回路12に電流が
流れる。このとき、数式1のRLは負荷抵抗RLと故障
検出用抵抗Reとの合成抵抗RL′に置き換わる。従っ
て、制御部10のセンサ出力VOEは以下の数式3で得ら
れる。
【0031】
【数3】VOE=VOS×RL′/(RL′+Ro) また、合成抵抗RL′は以下の数式4で得られる。
【0032】
【数4】RL′=1/(1/RL+1/Re) 具体的には、例えばセンサ部20の出力VOSが0.5V
で、負荷抵抗RLが500kΩ、故障検出用抵抗Reが
5kΩとする。ここで、出力ラインOにおいて接触不良
等の理由により1kΩの接触抵抗Roが増加した場合を
考えると、上記数式1〜3より、スイッチSWがオフの
場合には、VOE=VOS×(500kΩ/(500kΩ+
1kΩ))≒0.5Vとなり、スイッチSWがオンの場
合には、RL′=1/(1/500kΩ+1/5kΩ)
≒5kΩとなり、VOE=VOS×(5kΩ/(5kΩ+1
kΩ))≒0.42Vとなる。この場合はΔVOE(SW
オン/オフのVOEの差)=0.08Vとなる。
【0033】センサ部20の出力VOSが0.5Vで、負
荷抵抗RLが500kΩ、故障検出用抵抗Reが5kΩ
とした場合に、スイッチSWをオン/オフしたときのV
OEの値は、出力ラインOに付加した抵抗Roの大きさに
応じて図2に示すように変化する。すなわち、スイッチ
SWがオンの場合には、負荷抵抗RLがより小さい合成
抵抗RL′に変化する。これにより、VOEにおけるRo
の影響を大きくすることができ、スイッチSWがオフの
場合に比較してVOEを大幅に小さくすることができる。
【0034】換言すれば、スイッチSWをオンして負荷
抵抗RLがより小さい合成抵抗RL′に変化した場合に
は、抵抗Roを流れる電流値Ioが大きくなるため、上
記数式1の右辺における(Ro×Io)が大きくなる。
この結果、スイッチSWがオフの場合に比較してVOE
大幅に小さくすることができる。
【0035】従って、制御部10では、制御回路13に
おいてスイッチSWをオン/オフさせたときのVOEの変
化量ΔVOEを監視し、ΔVOEが予め設定された所定基準
値(閾値)を超えた場合に、出力ラインOにおける抵抗
付加といった故障を検出することが可能となる。この所
定基準値は、検出すべき抵抗Roの大きさに応じて適宜
設定することができる。
【0036】本実施形態の圧力センサ装置では、故障発
生と判断された場合には、制御回路13は故障信号を出
力し、これにより例えばウォーニングランプ点灯等の処
理を行うように構成されている。
【0037】なお、抵抗不良の検出要求に対し、圧力セ
ンサの製造バラツキを考慮した上で、故障検出用抵抗R
eの最適化を実施すれば、故障検出感度をより向上させ
ることができる。具体的には、負荷抵抗Roに対して故
障検出用抵抗Reの抵抗値を小さくすることで、出力ラ
インOにおけるより小さい抵抗増加を検出できるように
なる。
【0038】(第2実施形態)次に本発明の第2実施形
態の圧力センサ装置を図3、4に基づいて説明する。上
記第1実施形態の圧力センサ装置では、負荷抵抗RLは
出力ラインOと接地ラインGとの間に接続されている。
これに対して、本第2実施形態の圧力センサ装置は、図
3に示すように負荷抵抗RLが電源ラインVと出力ライ
ンOとの間に接続されている点が異なるものである。
【0039】このような構成の圧力センサ装置であって
も、上記第1実施形態と同様に負荷抵抗RLに並列に故
障検出用回路12を設けることにより、出力ラインOに
おける接触不良等による抵抗付加といった故障を検出す
ることができる。
【0040】図3に示す圧力センサ装置の構成では、ス
イッチSWがオフの場合における制御部10側における
センサ出力VOEは、以下の数式5で得られる。
【0041】
【数5】 VOE=VOS+(VPS−VOS)×Ro/(RL+Ro) また、スイッチSWがオンの場合には、上記第1実施形
態と同様に、数式5のRLが、負荷抵抗RLと故障検出
用抵抗Reとの合成抵抗RL′=1/(1/RL+1/
Re)に置き換わる。
【0042】本第2実施形態の圧力センサ装置では、セ
ンサ部20の出力VOSが0.5Vで、負荷抵抗RLが5
00kΩ、故障検出用抵抗Reが5kΩとした場合に、
スイッチSWをオン/オフしたときのVOEの値は、出力
ラインOに付加した抵抗Roの大きさに応じて図4に示
すように変化する。
【0043】従って、上記第1実施形態と同様に、制御
部10において、スイッチSWをオン/オフさせた場合
のVOEを監視することにより、出力ラインOにおける抵
抗付加といった故障を検出することが可能になる。
【0044】(他の実施形態)なお、上記各実施形態で
は、故障検出用回路12は、負荷抵抗RLに並列接続さ
れた故障検出用抵抗ReとスイッチSWとから構成した
が、これに限らず、図5(a)(b)に示すように故障
検出用抵抗Reに代えて定電流源Ieを用いてもよい。
この場合には、スイッチSWがオンされて強制的に電流
を流すことで、上記数式1のIoを大きくすることがで
き、出力ラインOの制御部側端子OEにおける電位VOE
が低下する。このような構成によっても、スイッチSW
をオン/オフしたときの電位VOEの差ΔVOEを監視する
ことにより、上記実施形態と同様に出力ラインOにおけ
る抵抗付加といった故障を検出することが可能となる。
【0045】また、図6(a)(b)に示すように負荷
抵抗RLを複数(例えば2個)の抵抗RL1、RL2か
ら構成し、故障検出用回路12では、複数の負荷抵抗R
L1、RL2の一部をスイッチSWによりバイパスする
ように構成してもよい。この場合には、スイッチSWを
オンしたときに負荷抵抗RL全体としての抵抗値が低下
し、出力ラインOの電流値Ioが大きくなって、出力ラ
インOの制御部側端子OEにおける電位VOEが低下す
る。このような構成によっても、スイッチSWをオン/
オフしたときの電位VOEの差ΔVOEを監視することによ
り、上記実施形態と同様に出力ラインOにおける抵抗付
加といった故障を検出することが可能となる。
【0046】このように故障検出用回路12は、出力ラ
インOに流れる電流値Ioを変化させ、出力ラインOに
おいて抵抗Roが増加した場合に、端子OEでの電位V
OEを変化させることができるものであればよく、上記実
施形態の構成に限らず、種々の構成のものが適用可能で
ある。
【0047】また、上記各実施形態のセンサ装置では、
センサ部はゲージ抵抗からなるブリッジ回路から構成さ
れるものを用いたが、これに限らず、ゲージ抵抗に代え
て、例えば温度に影響されない金属薄膜(CrSi等)
からなる薄膜抵抗を用いればより好適に実施することが
できる。さらに、例えば容量型センサ等のセンサを用い
ることも可能である。
【0048】また、上記各実施形態では、本発明を各種
圧力を測定する圧力センサ装置に適用したが、これに限
らず、電源供給ライン、出力ライン、接地ラインを備え
ていれば、例えば加速度センサ、ヨーレートセンサ等に
おいても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の圧力センサ装置の概略構成を示
す回路図である。
【図2】図1の圧力センサ装置のセンサ出力を示す特性
図である。
【図3】第2実施形態の圧力センサ装置の概略構成を示
す回路図である。
【図4】図2の圧力センサ装置のセンサ出力を示す特性
図である。
【図5】圧力センサ装置の変形例の制御部を示す回路図
である。
【図6】圧力センサ装置の変形例の制御部を示す回路図
である。
【図7】従来技術における圧力センサ装置の概略構成を
示す回路図である。
【図8】図7の圧力センサ装置のセンサ出力を示す特性
図である。
【符号の説明】
10…制御部、12…故障検出用回路(出力電流変化手
段)、13…制御回路、20…センサ部、21…圧力検
出回路(力学量検出回路)、P…電源ライン、O…出力
ライン、G…接地ライン、RL…負荷抵抗、Re…故障
検出用抵抗、SW…スイッチ手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 力学量を検出するセンサ部(20)と、 電源ライン(P)、出力ライン(O)および接地ライン
    (G)を介して前記センサ部(20)と電気的に接続さ
    れ、前記センサ部(20)から前記出力ライン(O)を
    介して出力されたセンサ出力(VOE)を処理し、各種制
    御を行う制御部(10)とを備えるセンサ装置であっ
    て、 前記制御部(10)は、前記出力ライン(O)の電流値
    (Io)を変化させる出力電流変化手段(12)を備
    え、 前記制御部(10)は、前記出力電流変化手段(12)
    により前記出力ライン(O)の電流値(Io)を変化さ
    せる前と後における前記センサ出力(VOE)の差(ΔV
    OE)に基づいて故障判定を行うことを特徴とする力学量
    センサ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部(10)において、前記出力
    ライン(O)と前記接地ライン(G)の間には負荷抵抗
    (RL)が設けられており、 前記出力電流変化手段(12)は、前記制御部(10)
    における前記出力ライン(O)と前記接地ライン(G)
    との間の抵抗値を変化させるものであることを特徴とす
    る請求項1に記載の力学量センサ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部(10)において、前記電源
    ライン(P)と前記出力ライン(O)の間には負荷抵抗
    (RL)が設けられており、 前記出力電流変化手段(12)は、前記制御部(10)
    における前記電源ライン(P)と前記出力ライン(O)
    との間の抵抗値を変化させるものであることを特徴とす
    る請求項1に記載の力学量センサ装置。
  4. 【請求項4】 前記出力電流変化手段(12)は、故障
    検出用の抵抗(Re)とスイッチ手段(SW)とを備え
    るとともに前記負荷抵抗(RL)に並列接続された故障
    検出用回路であり、 前記制御部(10)は、前記スイッチ手段(SW)をオ
    ン/オフさせたときの前記センサ出力(VOE)の差(Δ
    OE)に基づいて故障判定を行うことを特徴とする請求
    項2または3に記載の力学量センサ装置。
  5. 【請求項5】 前記出力電流変化手段(12)は、定電
    流源(Ie)とスイッチ手段(SW)とを備えるととも
    に前記負荷抵抗(RL)に並列接続された故障検出用回
    路であり、 前記制御部(10)は、前記スイッチ手段(SW)をオ
    ン/オフさせたときの前記センサ出力(VOE)の差(Δ
    OE)に基づいて故障判定を行うことを特徴とする請求
    項2または3に記載の力学量センサ装置。
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