JP2001182620A - 回転絞り弁式気化器 - Google Patents

回転絞り弁式気化器

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JP2001182620A
JP2001182620A JP36400299A JP36400299A JP2001182620A JP 2001182620 A JP2001182620 A JP 2001182620A JP 36400299 A JP36400299 A JP 36400299A JP 36400299 A JP36400299 A JP 36400299A JP 2001182620 A JP2001182620 A JP 2001182620A
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hole
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throttle
fuel
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Noboru Yanaka
襄 谷中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絞り弁の小開度域で絞り通孔底部に落下した
燃料を溜ることなく簡単な通路構成で送出しエンジント
ラブルをなくす。 【解決手段】 絞り弁4の下端部外側面周面に絞り通孔
5の開口底端を横切って周方向へ延びる溝通路25を設
け、弁孔3の孔底部3aと吸気通路2の絞り弁下流側と
を連通する導通路26を気化器本体1に設けた。燃料ノ
ズル23から出た燃料が絞り通孔5内で落下すると、溝
通路25,導通路26より負圧で吸引送出され、燃料途
切れや過剰供給となる燃料の溜りを作らないようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に汎用2サイクル
または4サイクルエンジンに燃料を供給するための回転
絞り弁式気化器、詳しくは絞り弁の小開度域で燃料を断
続させることなくエンジンに連続供給することができる
手段を具えた回転絞り弁式気化器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】林業、農業などの携帯作業機械、小形船
舶、小形車両その他の動力源に用いられている汎用2サ
イクルまたは4サイクルエンジンに燃料を供給する小形
気化器の一つとして、回転絞り弁式気化器が知られてい
る。
【0003】回転絞り弁式気化器としては、絞り通孔お
よび計量針を有する円柱形の絞り弁を気化器本体の吸気
通路に直交させて縦に配置し、この絞り弁をアクセル操
作に応じて回転させながら自身の中心軸線方向へ移動さ
せることにより、絞り通孔の吸気通路との重なり度合い
を変えて空気流量を制御すると同時に、計量針の燃料ノ
ズルへの挿入深さを変えて燃料流量を制御するものが一
般的である。
【0004】前記気化器の絞り弁は、エンジンのアイド
ル運転および中・低速運転域で絞り通孔の吸気通路との
重なり度合いを小さくして空気流量を制限しており、殊
にアイドル運転および低速運転域では重なり度合いがき
わめて小さいとともに絞り通孔が吸気通路に対して直角
に近い状態となるので、絞り通孔の内部は高負圧、低流
速の乱流状態となり、燃料ノズルのノズル口から高負圧
によって吸い出された燃料は空気流に乗ることができず
に絞り通孔の底面上に落下する。
【0005】一方、絞り通孔は絞り弁全開時に吸気通路
と中心軸線が同一となるように作られており、アイドル
時には下方へ移動して底面が吸気通路の底面よりも低い
位置となり、吸気通路から見てくぼんだ状態となった絞
り通孔の底部に前記の落下燃料が溜ることとなる。この
溜った燃料が或る量に達すると吸気通路に送出され、再
び或る量に達するまで溜る、という動作を繰返してアイ
ドル不調、異常燃焼の原因となる。また、アイドル運転
の途中で気化器の姿勢を変えたときや絞り弁を急激に全
開としたとき、溜っていた燃料が一挙に供給されてエン
ジン停止の原因を作る。
【0006】そこで、アイドル時に絞り通孔の底部に燃
料が溜ることをなくして前記のトラブルを生じないよう
にする提案の一つが実開昭61−183453号公報に
開示されている。
【0007】前記公報に開示されている回転絞り弁式気
化器は、図7に示したように横方向の吸気通路82に直
交させて気化器本体81に形成した縦方向の弁孔83に
円柱形の絞り弁84を嵌装し、この絞り弁84に形成さ
れている絞り通孔85に下方から挿入した燃料ノズル8
6を取り付けている円形台座状の支持部87を絞り弁8
4の底部に設けた嵌込孔88に緩く嵌入している。
【0008】絞り弁84は下端部外側周面に縦方向へ延
びる溝89を有しており、支持部87と嵌込孔88との
間隙90a,弁孔83の底面と絞り弁84の下端面との
間隙90bおよび溝89がアイドル時に絞り通孔85を
吸気通路82のエンジン側と連通するバイパス90を形
成するようにしたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記の提案は燃料ノズ
ル86の支持部87を弁孔83の底面中心部に突出形成
し、絞り弁84の嵌込孔88に緩く嵌入させてなるもの
についてなされたものであり、支持部87および嵌込孔
88をもたず、従って燃料ノズル86が絞り弁84の底
部を直接貫通して絞り通孔85に挿入した構造のものに
ついては考慮されていない。また、バイパス90は絞り
通孔85と吸気通路82とをコ形に連通していて燃料を
円滑にエンジンに吸引させるのが困難な通路形状を呈し
ており、アイドル時に落下した燃料の一部が送出される
にとどまって溜りを完全になくすことができない、とい
う心配がある。
【0010】本発明は回転絞り弁式気化器、即ち絞り通
孔および計量針を有し気化器本体の吸気通路に直交させ
て縦に形成した弁孔に嵌装された円柱状の絞り弁と、絞
り通孔に下方から差込まれて計量針が上方から挿入され
た燃料ノズルとを具えており、絞り弁をアクセル操作に
応じて回転させながら自身の中心軸線方向へ移動させる
ことにより、絞り通孔の吸気通路との重なり度合いを変
えて空気流量を制御するとともに、計量針の燃料ノズル
への挿入深さを変えて燃料流量を制御する構造の気化器
について、前記従来例のような支持部をもつものおよび
支持部をもたないもののいずれにも適用することができ
るとともに、簡単な構成で絞り弁内部における燃料の溜
りを完全になくすことができ、従って前記課題を伴わな
いものとすることを主要な目的としてなされたものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は前記構造の気化器における絞り弁の下端部
外側周面に周方向へ延びる溝通路を設けるとともに、絞
り弁の少なくとも小開度域で溝通路と吸気通路の絞り弁
下流側とを連通させる導通路を具えさせた。そして、溝
通路は絞り通孔の両端開口の内で少なくとも絞り弁下流
側へ向いた開口の底端と連通しているものとしたもので
ある。
【0012】このような手段とした本発明によると、絞
り通孔の底部に落下した燃料は溝通路、導通路を通って
吸気通路に送出され、その際に通路形状が簡単であるこ
とによって溜りを作ることなく容易に送出されるもので
ある。また、絞り弁の外側周面に絞り通孔の底端を横切
る溝通路を設ければよいので、絞り弁下端部の内部構造
に関係なく適用することができる。
【0013】また、本発明は前記の手段における導通路
を弁孔の絞り弁下端部を嵌装させた孔底部と吸気通路の
絞り弁下流側とを常時連通させているものとし、これに
加えて孔底部と吸気通路の絞り弁上流側とを常時連通す
る空気通路を設けたものとした。
【0014】このような手段としたもう一つの本発明に
よると、絞り通孔の底部に落下した燃料のみならず、孔
底部の底に漏れ落ちた燃料も空気通路、孔底部、導通路
を流れる空気によって溜りを作ることなく送出され、計
量針で計量した燃料が正確にエンジンに供給されること
となる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1,図2,図3を参照して請求
項1に記載した発明についての実施の形態を説明する
と、気化器本体1は横方向へ延び前後に貫通した吸気通
路2、およびこれと直交して縦方向へ延び下端が閉止さ
れた弁孔3を有しており、円柱形の絞り弁4が弁孔3に
回転可能且つ自身の中心軸線方向へ移動可能に嵌装され
ている。
【0016】絞り弁4はその中心軸線に直交して吸気通
路2とほぼ同一径の絞り通孔5を有しており、またその
中心軸線上に位置させてノズル挿通孔6,計量針7,弁
軸8を有している。ノズル挿通孔6は絞り弁4の下端部
に設けられて燃料ノズル22をほぼ隙間なく挿通させて
おり、弁軸8は絞り弁4の上端から上方へ延び弁孔3の
開放端面を覆ったカバー体9を貫通して外部へ突出して
いる。計量針7は弁軸8のねじ孔10にねじ込んだ調節
ねじ11に押しばね12のばね作用で押し付けられてい
るとともに、絞り通孔5に下方から突出している燃料ノ
ズル22に上方から差込まれており、調節ねじ11のね
じ込み位置によりアイドル位置における燃料ノズル23
への挿入深さ、従ってノズル口24の開口面積を調節可
能として絞り弁4に保持されている。
【0017】弁軸8の軸端には運転者のアクセル操作に
よって旋回する絞り弁レバー13が固着されているとと
もに、絞り弁4とカバー体9との間には両端をこれらに
固定したねじりコイルばねからなる閉弁ばね14が弁軸
8を囲んで嵌入されている。また、絞り弁4は弁軸8側
の端部にフランジ15を有しており、その吸気通路2へ
向かう下面にカム16が形成されていて、気化器本体1
に支持させたローラ17がカム16に接触している。
【0018】アクセル操作によって絞り弁レバー13を
旋回させると、絞り弁4が一体に回転して絞り通孔5の
吸気通路2との重なり度合いが変わることによってエン
ジンに送られる空気流量が制御される。これと同時に、
ローラ17に乗っているカム16に従って絞り弁4が自
身の中心軸線方向へ移動して計量針7の燃料ノズル23
への挿入深さが変わることによってノズル口24から吸
い出される燃料流量が制御される。
【0019】気化器本体1の吸気通路2を挟んでカバー
体9と反対側である下端面には、広く知られている膜式
気化器と同じ定燃料室18がダイヤフラム19により大
気室20から区画されて設けられており、この定燃料室
18の燃料が主ジェット21,逆止弁22を経て燃料ノ
ズル23に入り、ノズル口24から絞り通孔5の内部に
吸い出される。
【0020】また、エンジンのクランクケースに発生す
る脈圧によってダイヤフラムを動作させ燃料タンクの燃
料を定燃料室18に供給する、という燃料ポンプが気化
器本体1の外側面適所に設置されている。以上に説明し
た構成は従来から知られている回転絞り弁式気化器と同
じである。
【0021】絞り弁4の全開位置において絞り通孔5は
図2(A),(B)に示すように吸気通路2と同一の中
心軸線上に位置し、絞り弁4のアイドル位置において絞
り通孔5は図3(A),(B)に示すように下方へ移動
して上流側開口5aおよび下流開口5bの一部が吸気通
路2の上流部(エアクリーナ側)2aおよび下流部(エ
ンジン側)2bと重なる。
【0022】絞り弁4の小開度域では、絞り通孔5の内
部は両端が絞られることにより下流部2bよりも低いが
燃料を吸い出すのに充分な負圧となっている。しかし、
空気は両端が絞られていることによって低速度で流れ、
しかも上流部2aの空気が上流側開口5aから流入し大
きく方向を変えて下流側開口5bの付近で再び大きく方
向を変えて下流部2aに流出するという経路をとるため
内部で乱流状態となっている。
【0023】このため、ノズル口24から吸い出された
燃料は空気流に乗ることができず、その多くが絞り通孔
5の底部5cに落下することとなる。絞り通孔5の底面
は吸気通路2の底面よりも低い位置に移動しており、吸
気通路2から見て下方へくぼんだ底部5cに落下した燃
料は、或る量が溜ったとき狭い下流側開口5bから吸気
通路2の下流部2bへ負圧によって吸引送出され、再び
或る量が溜ると送出される、という不連続な燃料供給を
繰返す。
【0024】本発明の主な目的はこのような不連続供給
をなくすことにあり、そのために図1,図2,図3に示
した実施の形態では絞り弁4の下端部外側周面に絞り通
孔5の両端開口の底端を横切って周方向へ延びる溝通路
25を全周に亘って環状に設けるとともに、弁孔3の絞
り弁4下端部を嵌装している孔底部3aと吸気通路2の
下流部2bとを連通して吸気通路2の中心軸線方向へ斜
めに延びる孔からなる導通路26を気化器本体1に設け
た。
【0025】溝通路25は絞り弁4の全開位置で一部を
吸気通路2に開放しているが、閉じ方向へ回転しながら
下降するに伴って完全に孔底部3aの内部に没入する。
そして、絞り弁4の半開位置乃至アイドル位置で導通路
26と連通するようになっている。
【0026】このような本実施の形態によると、両端開
口5a,5bがかなり絞られて絞り通孔5内の空気流速
が低下する半開位置で燃料が落下することがあっても、
溝通路25,導通路26を通って下流部2bへ高い負圧
により吸引送出され、このことは燃料の多くが落下する
アイドル位置においても同じであり、半開位置よりもア
イドル位置の方が下流部2bの負圧が高いことにより、
落下燃料は連続的に送出され溜ることがない。
【0027】また、溝通路25は全周に亘って環状に設
けられており、このような溝通路25は機械加工により
きわめて容易に形成することができ、また気化器が傾い
た状態で半開位置乃至アイドル位置とされても落下燃料
は溝通路25の低い方へ流入し、高い負圧に吸引させて
下流部2bへ送出することができる、という利点があ
る。更に、絞り通孔5の両端開口5a,5bの底端を切
欠いた状態で横切る周方向の溝通路25と傾斜して直線
状に延びる導通路26とからなり、複雑な折れ曲がり部
分を有しない簡単な通路形状であるため、燃料は溜るこ
となく円滑に送出され、アイドル不調、エンジン停止な
どの不都合を招かないものである。
【0028】尚、溝通路25と導通路26とは絞り弁4
のアイドル位置およびそれに近い開度域で連通するよう
にしてもよいが、半開位置以下で連通するようにした本
実施の形態によると、落下燃料を直ちに送出し全運転域
に亘って安定したエンジン運転を行なうことができる。
【0029】図4(A),(B)は本発明の異なる実施
の形態を示すものであって、絞り弁4の下端部に設けた
溝通路27は絞り通孔5の下流開口5bの底端付近から
開弁回転方向へ約四分の一円周長に亘って形成されてお
り、導通路28は孔底部3aの下流側周面部分から吸気
通路2の下流部2b底面に沿って延びる傾斜溝によって
形成されている。
【0030】この実施の形態によると、溝通路27は導
通路28と常時連通しているが、絞り弁4の全開位置乃
至高開度位置で空気および燃料の流れおよび流量制御に
悪影響を与えることは全くない。また、絞り弁4が全開
位置から閉じ方向へ回転しながら下降するとき、溝通路
27は導通路28と連通したまま孔底部3aの内部に没
入し、落下燃料を絞り通孔5の底部から受入れて導通路
28から吸気通路2へ送出させるように働く。
【0031】尚、導通路28を気化器本体1に形成する
代りに、例えば溝通路27に下端を連通させて上方へ延
びる縦方向の溝を絞り弁4の外側周面に設けることによ
り形成することもできる。
【0032】次に、図5,図6を参照して請求項5に記
載した発明の実施の形態を説明すると、吸気通路2およ
び弁孔3を有する気化器本体1,弁孔3に嵌装した絞り
弁4,計量針7および燃料ノズル23を具えており、ア
クセル操作に応じて絞り弁4が回転し絞り通孔5と吸気
通路2との重なり度合いを変えるとともに、絞り弁4が
自身の中心軸線方向へ移動し計量針7の燃料ノズル23
への挿入深さを変えることは図1に示したものと同じで
ある。
【0033】絞り通孔5の底部に落下した燃料を送出す
るための溝通路29は図1に示したものと同様であっ
て、絞り弁4の下端部外面に絞り通孔5の両端開口の底
端を横切って周方向へ全周に亘って延び環状に形成され
ている。また、溝通路29を吸気通路2の絞り弁4下流
側に連通させる導通路30は、アイドル位置において吸
気通路2の下流部2bの底面と向かい合う位相において
絞り弁4の外側周面に設けている。
【0034】溝通路29は絞り弁4の全開位置で一部を
吸気通路2に開放しているが、閉じ方向へ回転しながら
下降するに伴って孔底部3aの内部に完全に没入するこ
とは図1に示したものと同じである。一方、導通路30
は溝であって絞り弁4の下端面に開放しそれより溝通路
29を横切って縦方向へ延び、アイドル位置において下
流部2bと連通する長さおよび幅を有している。
【0035】このようにした本実施の形態における導通
路30は、図5に示す全開位置で弁孔3と向かい合って
吸気通路2から遮断されているが、図6(A),(B)
に示すアイドル位置で下流部2bの底部に向かって開口
し、絞り通孔5の底部5cに落下した燃料を溝通路2
9,導通路30を通って下流部2bへ高い負圧により吸
引送出する。また、導通路30は絞り弁4の半開以下の
小開度域で下流部2bと連通するようになり、この間に
落下した燃料を下流部2bへ送出する。
【0036】尚、本実施の形態では環状の溝通路29と
縦方向溝の導通路30とを絞り弁4の外側周面に設けて
おり、これらは簡単な機械加工で容易に形成することが
できる。
【0037】前記の導通路30は溝通路29を下端とし
てそれより上方へ延びているものであってもよいが、図
示形態のものは下端を孔底部3aに連通させるととも
に、吸気通路2の絞り弁4上流側である上流部2aと孔
底部3aの低所とを気化器本体1に形成した斜め方向へ
延びる孔からなる空気通路31によって連通させた。
【0038】このことにより、孔底部3aの絞り弁4下
方の空間は上流部2aおよび下流部2bと常時連通し、
弁孔3と絞り弁4との隙間やノズル挿通孔6と燃料ノズ
ル23との隙間から前記空間に燃料が漏れ落ちることが
あっても、空気通路31、孔底部3a,導通路30を通
って流れる空気によって溜りを作ることなく送出され、
計量針7で適正量に計量した燃料が正確にエンジンに供
給されることとなる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によると絞り弁の
下端部外側周面と気化器本体の吸気通路部分とに形成し
た簡単な通路形状で絞り通孔内に落下した燃料を溜るこ
となく容易且つ確実に送出してエンジンに供給すること
ができ、燃料の途切れや過剰供給によるエンジン不調、
異常燃焼、エンジン停止などの不都合を生じさせず、安
定した運転を行なうことができるものである。また、本
発明の通路構造は絞り弁下端部の内部構造や形状に関係
なく適用することができ、汎用性にすぐれている、とい
う利点をもつものである。
【0040】更に、もう一つの本発明によると前記に加
えて、隙間を通って弁孔の底部に漏れ落ちた燃料を溜め
ることなくエンジンに向かって送出し、燃料流量の狂い
をなくしてエンジンを安定よく運転することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す縦断面図。
【図2】図1の形態の絞り弁全開位置における要部の状
態を説明する(A)は横断面図、(B)は縦断面図。
【図3】図1の形態の絞り弁アイドル位置における要部
の状態を説明する(A)は横断面図、(B)は縦断面
図。
【図4】本発明の異なる実施の形態を示す説明部分図で
あって、(A)は横断面図、(B)は縦断面図。
【図5】本発明の更に異なる実施の形態を示す縦断面部
分図。
【図6】図5の形態の絞り弁アイドル位置における要部
の状態を説明する(A)は横断面図、(B)は縦断面
図。
【図7】従来例を示す縦断面概略部分図。
【符号の説明】
1 気化器本体,2 吸気通路,3 弁孔,3a 孔底
部,4 絞り弁,5絞り通孔,5a,5b 開口,7
計量針,23 燃料ノズル,24 ノズル口,25,2
7,29 溝通路,26,28,30 導通路,

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞り通孔および計量針を有し気化器本体
    の吸気通路に直交させて縦に形成した弁孔に嵌装された
    円柱形の絞り弁と、前記絞り通孔に下方から差込まれて
    前記計量針が上方から挿入された燃料ノズルとを具えて
    おり、前記絞り弁をアクセル操作に応じて回転させなが
    ら自身の中心軸線方向へ移動させることにより、前記絞
    り通孔の前記吸気通路との重なり度合いを変えて空気流
    量を制御するとともに、前記計量針の前記燃料ノズルへ
    の挿入深さを変えて燃料流量を制御する回転絞り弁式気
    化器において、 前記絞り弁の下端部外側周面に周方向へ延びる溝通路が
    設けられているとともに、前記絞り弁の少なくとも小開
    度域で前記溝通路と前記吸気通路の絞り弁下流側とを連
    通させる導通路を具えており、且つ前記溝通路は前記絞
    り通孔の両端開口の内で少なくとも前記絞り弁下流側へ
    向いた開口の底端と連通していることを特徴とする回転
    絞り弁式気化器。
  2. 【請求項2】 前記溝通路が全周に亘って環状に形成さ
    れている請求項1に記載した回転絞り弁式気化器。
  3. 【請求項3】 前記導通路が前記弁孔の前記絞り弁下端
    部を嵌装させた孔底部と前記吸気通路の絞り弁下流側と
    を連通させて前記気化器本体に設けられている請求項1
    に記載した回転絞り弁式気化器。
  4. 【請求項4】 前記導通路が前記溝通路と連通させて前
    記絞り弁の外側周面に設けられた縦方向へ延びる溝であ
    る請求項1に記載した回転絞り弁式気化器。
  5. 【請求項5】 前記溝通路と導通路とは前記絞り弁の半
    開位置乃至アイドル位置で連通するようにされている請
    求項1または3に記載した回転絞り弁式気化器。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載した回転絞り弁式気化器
    において、 前記導通路は前記弁孔の前記絞り弁下端部を嵌装させた
    孔底部と前記吸気通路の絞り弁下流側とを常時連通させ
    ているとともに、前記孔底部と前記吸気通路の絞り弁上
    流側とを常時連通する空気通路を具えたことを特徴とす
    る回転絞り弁式気化器。
  7. 【請求項7】 前記導通路が前記絞り弁の下端面に開放
    し且つ前記溝通路を横切って外側周面に設けられた縦方
    向へ延びる溝である請求項6に記載した回転絞り弁式気
    化器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104879239A (zh) * 2014-02-27 2015-09-02 株式会社山彦 旋转式化油器

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