JP2001181695A - 液体酸素系漂白剤組成物 - Google Patents

液体酸素系漂白剤組成物

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JP2001181695A
JP2001181695A JP36740299A JP36740299A JP2001181695A JP 2001181695 A JP2001181695 A JP 2001181695A JP 36740299 A JP36740299 A JP 36740299A JP 36740299 A JP36740299 A JP 36740299A JP 2001181695 A JP2001181695 A JP 2001181695A
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acid
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liquid
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Hiroaki Shindo
宏明 神藤
Yoshitaka Miyamae
喜隆 宮前
Satoshi Matsunaga
聡 松永
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漂白力が高くかつ詰め替え操作性に優れた液
体酸素系漂白剤組成物の提供。 【解決手段】 過酸化水素;及び2種の非イオン性界面
活性剤a及びb; a R1−O−(C24O)10−H (式中、R1は炭素数12のアルキル基を示す。) b R2−O−(C24O)6−(C36O)3−H (式中、R2は炭素数12のアルキル基を示す。)を、
a/b=40/1(質量比)で含有し、振動数(30HZ)、
25℃で測定した粘度が30.0〜33.3mPa・sであり、かつ、
(振幅値50mVの粘度値)/(振幅値150mVの粘度値)=
0.9である液体酸素系漂白剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類、繊維、台所
廻りの漂白用の液体酸素系漂白剤組成物に関する。
【従来の技術】液体漂白剤としては塩素系漂白剤と酸素
系漂白剤とが存在するが、塩素系漂白剤は色、柄物衣類
等には使用できず、又独特な臭いを有していることから
酸素系漂白剤が最近著しく普及している。また酸素系漂
白剤には粉末タイプと液体タイプが存在するが、液体タ
イプはその利便性、水への溶けやすさが広く認知され現
在の主流になっている。これら液体漂白剤はプラスティ
ックボトルに充填され、一般家庭に供給されるのが一般
的である。一方で環境に対する取り組みとして、プラス
ティックのリサイクル、使用量の削減の実施が求められ
ており、この対応としてプラスティック使用量が少ない
詰め替え容器が普及してきている。しかし、液体漂白剤
組成物に含まれる過酸化水素は、詰め替え時に皮膚に接
触した場合に、一過性の皮膚の白化や軽い痛みを生じさ
せたり、漂白剤が周囲に飛散した場合には、家財などの
変色等、プラスチック製品の劣化の原因となることもあ
る。このような詰め替え操作に伴うトラブルの大半は、
詰め替え時の液はね、泡立ち、こぼれに起因するものが
多い。したがって安全に、安心して詰め替えが可能な製
品の開発が望まれている。他方、液体漂白剤の対象とす
る汚れは色素系のしみと油ジミがある。食べこぼしに代
表される油性のしみが汚れの発生量、頻度が高く、その
漂白効果を高めるため通常界面活性剤が多量に配合され
る。
【0002】ところが界面活性剤を添加することにより
詰め替え時に泡が発生し、泡切れが悪くなって、詰め替
えの際容器から漂白剤があふれ、使用上の欠点及び安全
性の低下に繋がるという問題が生じている。コンパクト
化が進むにつれ、また漂白効果を高めるため、ますます
界面活性剤の濃度が高くなる可能性があり、それに伴い
粘度も上昇し、詰め替え性の悪化が危惧される。泡を抑
制する手段としては、特開平9−132795、特開平
9−132796に示されるようにシリコーン化合物、
プルロニック型非イオン界面活性剤等を配合する手段が
あるが、これらの化合物は消泡剤又は抑泡剤として配合
され、漂白の性能に寄与するものではない。液体漂白剤
の泡切れに優れ、泡が生じにくいことによる詰め替え容
器からの詰め替え性が良好で、かつ漂白性能も両立させ
る液体漂白剤組成物については未だ満足されるレベルに
至っていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、漂白力が高
くかつ詰め替え操作性に優れた液体酸素系漂白剤組成物
を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
解決のために鋭意研究の結果、液体酸素系漂白剤組成物
において、特定の非イオン界面活性剤を特定の比率で併
用し、かつ、粘度特性を限定した組成物を用いることで
詰め替え時において泡切れが良好であり、詰め替え時に
発生する泡によって生じる液あふれ等が少ない液体酸素
系漂白剤組成物を提供するものである。すなわち本発明
は、下記A成分及びB成分を含有する液体酸素系漂白剤
組成物であって、 A 過酸化水素又は過酸化水素を発生させる化合物 B 式(1)及び式(2)で表される非イオン性界面活性剤 a R1−O−(C24O)p−H (1) (式中、R1は炭素数7〜18のアルキル基又はアルケ
ニル基を示し、pはエチレンオキサイドの平均付加モル
数を示し1〜30である。) b R2−O−(C24O)q−(C36O)r−H (2) (式中、R2は炭素数7〜18のアルキル基又はアルケ
ニル基を示し、qはエチレンオキサイドの平均付加モル
数を示し1〜30であり、rはプロピレンオキサイドの
平均付加モル数を示し1〜30である。ここで、アルキ
レンオキサイドの付加形態はブロック型でもランダム型
でも良い。) a/b=100/0〜1/1(質量比)であり、振動数
(30HZ)、25℃の条件下、振幅値50mV、15
0mVにおいて測定した粘度が10〜300mPa・s
であり、かつ、0.8≦y≦1.2(y=(振幅値50mVの粘度
値)/(振幅値150mVの粘度値))であることを特徴と
する前記組成物を提供するものである。
【0004】
【発明の実施の形態】A成分 本発明におけるA成分は、過酸化水素又は水溶液中で過
酸化水素を発生させる化合物である。水溶液中で過酸化
水素を発生させる化合物とは、水中で解離して過酸化水
素を発生させる化合物をいう。このような化合物として
は、過炭酸塩、過ホウ酸塩があげられる。A成分として
好ましいのは過酸化水素である。A成分の配合量は、好
ましくは0.3〜30質量%、より好ましくは0.5〜
20質量%、さらに好ましくは0.5〜10質量%であ
る。この範囲内で充分な漂白性能が得られ、過酸化水素
そのものの保存安定性も良好であるので好ましい。 B成分 本発明のB成分は、式(1)及び式(2)で表される非イオン
性界面活性剤である。式(1)において、R1は、炭素数7
〜18、好ましくは10〜16、特に好ましくは12〜
14の直鎖又は分岐アルキル基又はアルケニル基を示
す。pはエチレンオキサイドの平均付加モル数を示し、
1〜30、好ましくは2〜10、特に好ましくは3〜8
である。pが上記範囲内にあれば油シミ汚れに対する良
好な漂白効果が得られるので好ましい。具体的なアルキ
ル基としては、例えばヘプチル基、オクチル基、ノニル
基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル
基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基
等を挙げることができる。アルケニル基としては上記ア
ルキル基に対応するアルケニル基が挙げられ、例えば、
デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセ
ニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基等が挙げ
られる。式(1)の非イオン界面活性剤は混合物としても
使用することができる。例えば2種類以上のアルコール
にエチレンオキサイドを付加させたものでもよい。
【0005】非イオン界面活性剤aとしてさらに好まし
いのは、エチレンオキサイドの付加モル数pの平均値p
AVが2〜30であり;かつpAV−2からpAV+2の範囲
に含まれる式(1)の非イオン界面活性剤の合計質量Yi
が、式(1)の非イオン界面活性剤の合計質量を基準とし
て55質量%以上、好ましくは70%以上、特に好まし
くは80質量%以上の非イオン界面活性剤である。Yi
値が大きいほど、エチレンオキサイドの分布が狭くなる
ことを意味し、上記範囲で高温における製剤の液分離が
生じることがないので好ましい。式(1)の非イオン界面
活性剤の製造方法は特に限定されるものでなく、高級ア
ルコールとエチレンオキサイドから常法により合成した
反応生成物から蒸留等により必要分子量範囲のものを分
取することにより得られる。また、特定のアルコキシル
化触媒を使用して脂肪族アルコール等にエチレンオキサ
イドを付加反応させることによって容易に得ることがで
きる。ここでアルコキシル化触媒としてはたとえば特公
平6−15038号公報に記載されているアルコキシル
化触媒を使用することができる。具体的にはAl3+、G
a3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2 +等の金属イ
オンを添加した酸化マグネシウム等を使用することがで
きる。なお、上記非イオン界面活性剤(1)におけるエ
チレンオキサイド付加分布は、たとえばカラムにZORBAX
C8(テ゛ュホ゜ン製)、移動相にアセトニトリルと水の混合溶
媒を使用する高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
によって容易に測定することができる。具体例を表−1
に示す。
【0006】
【表1】 C12/C14*1:7/3 ダイアドール13*2:(C13アルコールを主成分とす
る分岐高級アルコール;三菱化学(株)製)のエチレン
オキサイド付加物
【0007】式(2)において、R2は炭素数7〜18、好
ましくは10〜16の直鎖又は分岐アルキル基又はアル
ケニル基を示す。qはエチレンオキサイドの平均付加モ
ル数を示し、1〜30、好ましくは2〜10である。r
はプロピレンオキサイドの平均付加モル数を示し、1〜
30、好ましくは1〜10である。尚、アルキレンオキ
サイドの付加形態はブロック型、ランダム型どちらでも
よいが、好ましくはブロック型である。具体的なアルキ
ル基としては、例えばヘプチル基、オクチル基、ノニル
基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル
基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基
等を挙げることができる。またアルケニル基としては上
記アルキル基に対応するアルケニル基が挙げられ、例え
ば、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリ
デセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基等が
挙げられる。式(2)の非イオン界面活性剤は混合して使
用することができる。例えば2種類以上のアルコールに
エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドを付加さ
せたものでもよい。式(2)の非イオン界面活性剤として
さらに好ましいのは、エチレンオキサイドの付加モル数
qの平均値qAVが2〜30であり;かつqAV−2からq
AV+2の範囲に含まれる式(2)の非イオン界面活性剤の
合計重量Ziが、式(2)の非イオン界面活性剤の合計重
量を基準として55重量%以上、好ましくは70%以上、
特に好ましくは80質量%以上である、分布の狭いエチレ
ンオキサイドとプロピレンオキサイドとをブロック付加
した非イオン界面活性剤である。式(2)の非イオン界面
活性剤の具体例を表−2に示す。
【0008】
【表2】 C12/C14*1:7/3 ダイアドール13*2:(C13アルコールを主成分とす
る分岐高級アルコール:三菱化学(株)製)のエチレン
オキサイド付加物 非イオン界面活性剤B成分の配合量は、組成物の全質量
を基準として好ましくは0.1〜30質量%、より好ま
しくは0.5〜20質量%である。非イオン界面活性剤
a及びbは、質量比でa/b=100/0〜1/1であ
る。さらに、B成分が10質量%以上のときは、a/b
の比率は50/1〜1/1がより好ましく、10質量%
未満のときはa/bの比率が100/0〜10/1のほ
うが好ましい。2種の非イオン界面活性剤を上記範囲内
で使用することにより、油シミ汚れに対する良好な漂白
効果が得られ、泡立ち抑制効果に優れ、液の外観が濁る
ことなく、貯蔵安定性が低下することがないので好まし
い。
【0009】本発明の組成物は上記A、B成分の他に一般
的に漂白剤組成物、洗浄剤組成物に配合されている成分
であればその機能を損なわない範囲で配合することがで
きる。 (i)有機キレート剤 例えばエタン-1,1-ジホスホン酸、エタン-1,1,2-トリホ
スホン酸塩、エタン-1-ヒドロキシ-1,1-ジホスホン酸及
びその誘導体、エタンヒドロキシ1,1,2-トリホスホン
酸、エタン-1,2-ジカルボキシ-1,2-ジホスホン酸、メタ
ンヒドロキシホスホン酸等の有機ホスホン酸、NTA、ク
エン酸、ポリアクリル酸、アクリル酸-マレイン酸共重
合体等のカルボン酸系キレート剤があげられる。好まし
いのはエタン-1-ヒドロキシ-1,1-ジホスホン酸、ポリア
クリル酸である。配合量は、好ましくは0.1〜5質量
%、より好ましくは0.1〜1.5質量%である。金属
による過酸化水素の分解を抑制するには、1.5%以下
で十分である。 (ii)漂白活性化剤 例えばテトラアセチルエチレンジアミン、ペンタアセチ
ルグルコース、オクタノイルオキシベンゼンスルホン酸
ナトリウム、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナト
リウム、デカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ウンデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、オクタノイルオキシ安息香酸、ノナノイルオキシ安
息香酸、デカノイルオキシ安息香酸、ウンデカノイルオ
キシ安息香酸、ドデカノイルオキシ安息香酸、オクタノ
イルオキシベンゼン、ノナノイルオキシベンゼン、デカ
ノイルオキシベンゼン、ウンデカノイルオキシベンゼ
ン、ドデカノイルオキシベンゼンがあげられる。 (iii)アニオン界面活性剤 例えば、カルボン酸基、スルホン酸基、硫酸エステル
基、リン酸エステル基から選ばれる少なくとも1種以上
のアニオン性官能基を極性基として有するものがとくに
好ましいが、特に限定されるものではない。また酸でも
塩でも良い。具体的にはアルキルベンゼンスルホン酸塩
(LAS)、石鹸、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキ
ル硫酸塩(AS)、脂肪酸α-スルホメチルエステル、α-オ
レフィンスルホン酸塩があげられる。
【0010】(iv)両性界面活性剤 例えば、アミンオキシド、アルキルベタイン、脂肪酸ア
ミドアルキルベタイン、スルホベタイン、ヒドロキシス
ルホベタイン、イミダゾリン、アルキルグリシン、アル
キルアラニンがあげられる。 (v)ハイドロトロープ剤 例えば、トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸
塩、安息香酸塩等に代表される短鎖アルキルベンゼンス
ルホン酸塩、エタノール、イソプロパノール、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、へキシレングリコ
ールなどに代表されるアルコール、グルコース、マンノ
ース、ガラクトース、フルクトース、リボース、エリト
ロース、キシルロース、グルコン酸、ガラクトン酸、マ
ンノン酸、グルクロン酸、マルトース、セロビオース、
ラクトース、スクロース、サッカロース、ソルビトール
等及びそれらの誘導体としてアルキルグルコシド等の糖
又は糖誘導体、グリセリン、グリセリンモノアルキルエ
ーテル等グリセリン誘導体、ブタンジオール、ヘキサン
ジオール、オクタンジオール、デカンジオール等のアル
キルジオール、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、へキシレングリコールがあげられる。
【0011】(vi)ラジカルトラップ剤 例えば、フェノール及びフェノール誘導体等のフェノー
ル系ラジカルトラップ剤、アミン系ラジカルトラップ剤
があげられる。フェノール誘導体はフェノール性OH基
を有する化合物、又はフェノール性OH基のエステル誘
導体、エーテル誘導体が好ましい。この中でもフェノー
ル性のOH基を有する物が好ましい。この中で好ましい
化合物はG.E.Penketh,J.Appl.Chem,7,512(1957)に記載
される酸化還元電位(O.P.)0 が1.25V以下、
さらに好ましくは0.75V以下の化合物である。より好ま
しいフェノール誘導体はより少量で効果を発揮する。ま
た、これらの化合物は単独で用いても良いし混合として
用いてもよい。効果が特に良好な化合物としてジメトキ
シフェノール、カテコール、ハイドロキノン、メトキシ
フェノール、BHT等を挙げることができる。 (vii)無機塩 例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ホウ酸ナトリウ
ム、ホウ酸、ホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、4
ホウ酸ナトリウム、4ホウ酸カリウムを挙げることがで
きる。本発明の原液のpHは、酸性物質として、塩酸、
硫酸、リン酸等の無機酸、p-トルエンスルホン酸、クエ
ン酸、ホスホン酸誘導体等の有機酸を用いて、また、ア
ルカリ性物質として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、アンモニア等を用いて、pH2〜1
0に調整するのが好ましく、pH5.0〜7.0に調整するの
がより好ましい。 (viii)高分子増粘剤 例えば、ポリアクリル酸、アクリル酸−マレイン酸コポ
リマー、架橋性ポリアクリル酸、ポリエチレングリコー
ル、キサンタンガム等を、本発明の粘度範囲内で添加す
ることができる。
【0012】[粘度]本発明の組成物は、非ニュートン
性的性質が弱いことを特徴とする液体であり、せん断力
に応じた粘度変化が小さい。液体の非ニュートン性は通
常、懸垂液面型のウベローデ粘度計等、改良オストワル
ド形のキャノン−フェンノスケ粘度計等、逆流形のキャ
ノン−フェンスケ不透明液用粘度計等で測定することが
可能であるが、簡便な方法として振動式粘度計でも測定
することができる。振動式粘度計を用いると、変位を可
変し、測定した粘度の値より組成物の非ニュートン性状
を把握することができる。尚、振動式粘度計の原理は、
日本レオロジー学会誌Vol.19,1991,p83〜p88に記載され
ている。本発明の組成物の粘度は、振動数(30H
Z)、25℃の条件下、振幅値50mV、150mVに
おいて測定した値が10〜300mPa・s、好ましく
は、10〜100mPa・sの範囲であり、かつ、y=
(振幅値50mVの粘度値)/(振幅値150mVの粘度値)
が、0.8≦y≦1.2、好ましくは0.9≦y≦1.1である。粘度
がこの範囲にあると、詰め替えの際飛び散り等の問題が
起こりにくく、漂白剤組成物を詰替容器から本体容器に
詰め替えるのが短時間で済むため好ましい。従って、本
発明の漂白剤組成物は充填される容器を選ぶことなく使
用することができる。
【0013】[容器]本明細書において、日常漂白の際
に使用し、漂白剤組成物を保存するための容器を本体容
器、該本体容器に詰め替えて使用するための液体漂白剤
組成物を充填した簡易容器を詰替容器と定義する。本発
明の組成物は200〜800nmにおける紫外線透過率
が30%以下であり、単層又は積層素材から構成される
容器である。詰替容器の形状は、袋状でもボトル状でも
よく、注ぎ口の形状も特に限定されない。図1及び図2
は、本体容器の一態様を示す。袋状の容器の場合、詰替
容器の注ぎ口の外径は、図1において切断誘導線5に沿
って切除部4を切除したときに形成される注ぎ口9の断
面図を示す図2においてd1で表される長さをさすもの
とする。断面が真円であるときはその直径を、楕円であ
るときはその長径をさす。注ぎ口の位置は詰め替え容器
上部であればどこでもよいが、特に角が好ましい。注ぎ
口は先細りのものであってもなくてもよいが、先細りの
ものが好ましい。薄肉ボトルの場合、ボトル表面にリブ
構造を有していてもよく、詰替容器の注ぎ口の外径は、
図3においてd2で表される長さを示すものとする。詰
替容器の樹脂材料としては熱可塑性樹脂が適しており、
低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ナイロン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレンポリマ
ー、ポリエチリデンテレフタレート等から自由に選ぶこ
とができる。顔料を用いて着色を施しても良く、含金顔
料としてフタロシアニン系顔料、含チタン顔料、酸化ク
ロム、コバルト、シリカ、アルミナ等を、一般顔料とし
て、アゾ系顔料、アントラキノン顔料、ペリノン系顔
料、チオインジゴ系顔料等有機顔料を用いることができ
る。さらに、酸化防止剤や帯電防止剤、紫外線吸収剤、
滑剤等一般的なプラスチック用添加剤を添加することが
できる。
【0014】袋状詰替容器の場合には、公知の方法によ
り製造される多層積層構造を有する熱可塑性樹脂フィル
ムから構成されるものが好ましい。特にスタンディング
パウチの場合、2層以上の積層素材がスタンディング性
等の強度の点で適している。容器の内側には低密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンを使用
し、外側にはナイロンやポリプロピレン、ポリエチレン
樹脂などを用いることが好ましい。これら樹脂の中で詰
替容器の内側に用いる樹脂には直鎖の低密度ポリエチレ
ンが特に好ましく、外側に用いる樹脂にはナイロン、ポ
リエチレンテレフタレートが特に好ましい。薄肉ボトル
の場合、容積100mlあたり2〜5gの低密度ポリエ
チレンを使用するのが好ましい。本体容器の形状は、円
柱状でも楕円柱状でもよいが、円柱状が好ましい。本体
容器には中栓があってもなくてもよいが、ある方が好ま
しい。また、本体容器首部の断面形状は真円状でも楕円
状でもよいが、真円状が好ましい。本体容器首部の内径
は、中栓がない場合には本体容器首部の内径を意味し、
中栓がある場合には、移液に際し該中栓を取り外して詰
め替えを行うタイプの容器については、中栓を取り外し
たときの本体容器首部の内径を意味し、移液に際し該中
栓を取り外さずに詰め替えを行うタイプの容器について
は、中栓の内径を意味する。該内径は、その断面が真円
の場合その直径を、楕円の場合その短径をさすものとす
る。図4及び図5に、本体容器の一態様を示す。本体容
器の樹脂材料としては、詰替容器と同様、熱可塑性樹脂
が適しており、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
スチレンポリマー、ポリエチレンテレフタレート等から
自由に選ぶことができる。顔料を用いて着色を施しても
良く、含金顔料としてフタロシアニン系顔料、含チタン
顔料、酸化クロム、コバルト、シリカ、アルミナ等を、
一般顔料として、アゾ系顔料、アントラキノン顔料、ペ
リノン系顔料、チオインジゴ系顔料等有機顔料を用いる
ことができる。さらに、酸化防止剤や帯電防止剤、紫外
線吸収剤、滑剤等一般的なプラスチック用添加剤を添加
することができる。実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0015】
【実施例】以下の表3に実施例1〜6及び比較例1〜2
を示す。また各例中の%はことわりがないかぎりいずれ
も質量%である。 [油性シミ汚れ布の調整]市販のラー油(マコーミック
社)に平織り木綿布(#100)を浸し、約30分間放置後100℃
のオーブンで60分間エージングした。その後洗液に色の
付かなくなるまで水洗し、脱水、アイロンプレス後、5
×5cmの試験片とし、実験に供した。 [粘度測定方法]振動式粘度計((株)エー・アンド・
デイ社製、小型振動式粘度計CSV5000)を使用
し、25℃における振幅値の測定レンジを50mV、100mV、1
50mVに変化させ粘度を測定した。 [漂白性能の測定方法]上記のように調整したラー油汚
染布5枚を表−1に示す組成の液体漂白剤組成物を、水
で300倍に希釈し、1時間浸漬後、標準使用濃度(667pp
m)になるように市販洗剤溶液(酵素トップ:ライオン株
式会社)(液温20℃)を加え、ターゴトメータを用い、1
0分間攪拌した後、水道水ですすぎ、乾燥し、布表面の
反射率測定を行い、次式によって漂白率を算出した。 漂白率(%)=100×(漂白処理布の反射度−汚染布の反射
度)/(未処理布の反射度−汚染布の反射度) なお、反射度は日本電色社製、Z−Σ80測色色差計を用
いて測定した。
【0016】[詰替性の評価方法]本体容器への詰め替え
の際、発生する泡による液こぼれをパネラー10人の操
作により以下の基準で評価し、平均値を算出した。 1:発生する泡による液こぼれが発生する。 2:詰め替えるとき流量を調整することで詰め替え完了
まで発生する泡による液こぼれを生じない。 3:詰め替えるとき流量を調節せずに詰め替え完了まで
発生する泡による液こぼれを生じない。 なお、詰替性を評価する際に用いた詰替容器及び本体容
器は以下のとおりである。 詰替容器A;図1で示される上部角に注ぎ口を有する袋
状詰替容器。内層が厚さ150μmの低密度ポリエチレ
ンであり、外層が厚さ15μmのナイロン、厚さ15μ
mナイロンである3層構造である。注ぎ口口径d1;1
0mm、容量;600ml。 詰替容器B;図3で示される低密度ポリエチレンから製
造した薄肉ボトル型詰め替え容器。樹脂量;24g、注
ぎ口口径d2;25mm、容量;800ml。 本体容器A;図4で示されるぺルラーキャップ付き本体
容器。本体首部口径D1;40mm、容量;1000m
l 本体容器B;図5で示される外嵌合キャップ付きノズル
キャップ本体容器。本体首部口径D2;20mm、容
量;1000ml
【0017】
【表3】 表中、a−1、a−2、a−3、b−1、b−2、b−
3は表1及び表2に示した非イオン界面活性剤である。
組成物のpHは水酸化ナトリウム又は硫酸で所定のpH
に調整した。 プルロニック型界面活性剤:旭電化工業(株)製プルロ
ニックL61 シリコーン:SH5510(東レ(株)製) 架橋性ポリアクリル酸:CARBOPOL,ETD2623(BFGoodric
h(株)製) HEDP:ヒドロキシエタンジホスホン酸(A&W社製
(株)製) LAS−H:アルキルベンゼンスルフォン酸(C12−
14) AS:アルキルスルフォネート(C12−14) BHT:ジブチルヒドロキシトルエン Aos−Na:α−オレフィンスルホン酸ソーダ(C1
6)
【図面の簡単な説明】
【図1】 上部角に注ぎ口を有する袋状詰替容器を示す
斜視図である。
【図2】 注ぎ口9の断面図である。
【図3】 薄肉簡易ボトルを示す斜視図である。
【図4】 ペルラーキャップ付き容器の縦断面図であ
る。
【図5】 外嵌合キャップ付きノズルキャップ容器の縦
断面図である。
【符号の説明】
2a シール部 4 切除部 5 切断誘導線 8 注出路 9 注ぎ口 D1、D2 本体容器首部内径 d1、d2 注ぎ口の外径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 聡 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4H003 AB15 AB18 AB27 AC08 AC23 BA12 BA21 DA01 DA17 EA18 EB03 EB24 EB36 ED02 EE04 EE05 FA30

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記A成分及びB成分を含有する液体酸
    素系漂白剤組成物であって、 A 過酸化水素又は過酸化水素を発生させる化合物 B 式(1)及び式(2)で表される非イオン性界面活性剤 a R1−O−(C24O)p−H (1) (式中、R1は炭素数7〜18のアルキル基又はアルケ
    ニル基を示し、pはエチレンオキサイドの平均付加モル
    数を示し1〜30である。) b R2−O−(C24O)q−(C36O)r−H (2) (式中、R2は炭素数7〜18のアルキル基又はアルケ
    ニル基を示し、qはエチレンオキサイドの平均付加モル
    数を示し1〜30であり、rはプロピレンオキサイドの
    平均付加モル数を示し1〜30である。ここで、アルキ
    レンオキサイドの付加形態はブロック型でもランダム型
    でも良い。) a/b=100/0〜1/1(質量比)であり、 振動数(30HZ)、25℃の条件下、振幅値50m
    V、150mVにおいて測定した粘度が10〜300m
    Pa・sであり、かつ、0.8≦y≦1.2(y=(振幅値50mV
    の粘度値)/(振幅値150mVの粘度値))であることを
    特徴とする前記組成物。
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