JP2001181300A - 抗pgt抗体 - Google Patents

抗pgt抗体

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JP2001181300A
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pgt
antibody
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prostaglandin
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JP37288199A
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Toru Kawamura
透 河村
Satoshi Horie
智 保理江
Tomoyuki Maruyama
智之 丸山
Kazutaka Hayashi
一孝 林
Toshiaki Sho
利明 晶
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Welfide Corp
Original Assignee
Welfide Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PGTと反応性を有する、PGT
がプロスタグランジンに対して親和性を有することを阻
害する、および/またはPGTを介してプロスタグラン
ジンを細胞内に取り込むことを阻害する作用を有する、
抗PGT抗体を提供する 【解決手段】 特定のアミノ酸配列を有するPG
T断片を免疫原として調製した抗PGT抗体

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロスタグランジン
・トランスポーター(以下、PGT)に対する抗体に関
する。
【0002】
【従来の技術】PGTは生体内において、プロスタグラ
ンジン(以下、PG)類を担体介在的(carrier
−mediated)に輸送・伝達する機能を有する。
PG類はPGTを介して生体膜を透過し、その細胞内で
生理活性を発現する、あるいは酵素などによる代謝分解
を受ける。PGTは生体内では肺、腎臓あるいは脳など
に存在することが知られている。PGTのアミノ酸配列
およびPGTをコードする遺伝子の配列も確認されてい
る(サイエンス、268号、866〜869頁、199
5年発行)。
【0003】PGTは細胞、特に神経細胞におけるアポ
トーシスとの関係において注目されている(J.Neu
rochem.、72巻5号、1907〜1914頁、
1999年発行)。また、PGTに対する抗体(抗PG
T抗体)の調製も試みられている(Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA、88巻、6186〜6
190頁、1991年発行)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、PG
Tと反応性を有する、PGTがプロスタグランジンに対
して親和性を有することを阻害する、および/またはP
GTを介してプロスタグランジンを細胞内に取り込むこ
とを阻害する作用を有する、抗PGT抗体を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは特定のアミ
ノ酸配列を有するPGT断片を免疫原として、抗PGT
抗体を調製することに成功し、本発明を完成した。
【0006】本発明は抗PGT抗体に関する。以下に詳
細を説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の抗PGT抗体はPGTに
対する抗体であって、特定のPGT断片を免疫原として
調製されたものである。PGT断片としては、以下のア
ミノ酸配列からなるものが挙げられる。
【0008】 MGLLLKPGAR QGSGTSSVPD RRC(配列表配列番号1) MGLLPKLGVS QGSDTSTSRA GRC(配列表配列番号2) STSSSIHPQQ PPAC (配列表配列番号3) STSSSIHPQS PAC (配列表配列番号4)
【0009】配列番号1のアミノ酸配列はラットPGT
のN末1番目(M)から23番目(C)までの断片に該
当する。配列番号2のものはヒトPGTのN末1番目
(M)から23番目(C)までの断片に該当する。配列
番号3のものはラットPGTのN末431番目(S)か
ら444番目(C)までの断片に該当する。配列番号4
のものはヒトPGTのN末432番目(S)から444
番目(C)までの断片に相当する。なお、ヒトPGTの
アミノ酸配列は上記のサイエンス誌において、ラットP
GTのアミノ酸配列は上記のProc.Natl.Ac
ad.Sci.USAあるいはJ.Clin.Inve
st.、98巻5号、1142〜1149頁(1996
年発行)において報告されている。
【0010】本発明の抗体はポリクローナル抗体、モノ
クローナル抗体のいずれでもよい。ポリクローナル抗体
としては、抗血清、特異抗体などが例示される。抗血清
は、PGT断片で免疫した動物の血清を回収することに
より調製することができる。特異抗体は、当該抗血清を
通常の手法を用いて、さらに精製することにより調製す
ることができる。
【0011】モノクローナル抗体は、上記のPGT断片
で免疫した動物の脾細胞とミエローマ細胞のような増殖
性細胞とを細胞融合して調製したハイブリドーマ、ある
いは当該脾細胞をEBウイルス等で形質転換して得られ
た形質転換体を培養することにより産生することができ
る。
【0012】本発明の抗体としては、キメラ抗体、ヒト
化抗体あるいはヒト型抗体なども例示される。キメラ抗
体は、上記のモノクローナル抗体のうち、非ヒト型の抗
体の可変領域とヒト抗体の定常領域とを組み合せること
により調製することができる。ヒト化抗体は、当該キメ
ラ抗体のうち、可変領域のアミノ酸をヒトが許容でき
る、すなわち新たな抗原性などを起こさないように置換
したものである。ヒト型抗体はトランスジェニック動物
などを用いて、ヒト由来の抗体を産生させるものであ
る。これらは遺伝子工学的な手法により調製することが
できる。
【0013】本発明の抗体は当該PGT断片のみなら
ず、これらを有するPGT自体とも結合することができ
る。また、PGTがプロスタグランジンに対して親和性
を有することを阻害する、および/またはPGTを介し
てプロスタグランジンを細胞内に取り込むことを阻害す
る作用を有する。
【0014】
【実施例】本発明をより詳細に説明するために実施例お
よび実験例を挙げるが、本発明はこれらにより何ら限定
されるものではない。
【0015】実施例1 免疫原として、配列表配列番号1のPGT断片とKLH
(Keyhole Limpet−Hemocyani
ne)との複合体を用いて抗PGT抗体を調製した。
【0016】免疫原を等量のフロインド完全アジュバン
ト(または不完全アジュバント)とともに1回1mgず
つ国産ウサギに注射することにより免疫した。以後2週
間間隔で合計3回追加免疫した。2カ月後に全採血して
抗血清を得た。
【0017】抗血清を0.02M等張リン酸緩衝液(p
H7、以下PBS)で2倍に希釈し、硫酸アンモニウム
溶液を40%飽和濃度となるように添加した。静置後に
遠心分離して沈殿画分を回収し、PBSに溶解した。再
度、硫酸アンモニウム溶液を40%飽和濃度となるよう
に添加した。静置後に遠心分離して沈殿画分を回収し、
PBSに溶解した。透析チューブに入れ水で透析し、硫
酸アンモニウムを除去した。
【0018】上記PGT断片をアガロースに固定化した
担体を用いて、アフィニテイクロマトを行い、さらに精
製した。抗体画分をPBS溶液とし、カラムにアプライ
した。PBSおよび1M塩化ナトリウムを含むPBSで
洗浄し、4M塩化マグネシウム液で抗体画分を溶出・回
収した。PBSで透析して精製抗体とした。バイオラッ
ド社製のプロテインアッセイキットによる抗体濃度は約
8μg/mlであった。
【0019】実施例2 免疫原として、配列表配列番号2のPGT断片を用いる
以外は実施例1の方法に準じて操作し、同様に抗PGT
抗体を調製した。
【0020】実施例3 免疫原として、配列表配列番号3のPGT断片を用いる
以外は実施例1の方法に準じて操作し、同様に抗PGT
抗体を調製した。
【0021】実験例1 配列表配列番号1のPGT断片と卵白アルブミンの複合
体を調製し、マイクロプレートに疎水結合でコーテイン
グした。カゼイン溶液によりブロッキングした。実施例
1で調製した抗PGT抗体を添加・反応させ、さらにパ
ーオキシダーゼ標識抗ウサギIgG抗体を添加・反応さ
せた。基質(ABTS/H22)を添加し、室温で15
分間反応させて、415nmの吸光度を測定することに
より、固相表面に形成された免疫複合体の酵素活性の指
標とした。結果を表1に示す。
【0022】
【0023】実験例2 配列表配列番号3のPGT断片および実施例3で調製し
た抗PGT抗体を用いて実験例1と同様の実験を行っ
た。結果を表2に示す。
【0024】
【0025】実験例3 胎生17または18日齢のラット胎児の大脳より皮質部
位を氷冷下で摘出し、細断後、神経細胞分散液(SUM
ILON)を用いて、細胞を分散させた。その後、予
め、ポリエチレンイミンコートした培養フラスコに細胞
を1.5×105個/cm2の密度で播き、4日間培養し
た。なお、培養液は、B27サプリメント(1/50容
量)、2−メルカプトエタノール(27.5μM)、L
−グルタミン酸(25μM)およびグルタミン(0.5
mM)を添加したNeurobasal培地(ギブコ社
製)を用いた。
【0026】当該細胞におけるPGT発現の有無を確認
した。ウエスタンブロット法により、実施例1で調製し
たPGTのN末端に対する抗体を用いて、全細胞蛋白抽
出液中のPGTを検出した。その結果、分子量約40k
dの部分に単一なバンドが検出された。すなわち、脳型
PGTは、従来より知られている肺型PGT(分子量約
70kd)とは異なる分子量を有することが判明した。
【0027】実験例4 ラット尿細管上皮細胞株(主に遠位由来)であるNRK
52E細胞をI型コラーゲンでコートしたチャンバース
ライドで血清培地を用いて24時間培養した。
【0028】当該腎細胞におけるPGT発現の有無を確
認した。ウエスタンブロット法により、全腎臓蛋白抽出
液中のPGTを、実施例1で調製したPGTのN末端に
対する抗体を用いて検出した。その結果、腎臓において
も脳型PGTと同様に分子量約40kdの部分に単一な
バンドが検出された。
【0029】
【本発明の効果】本発明の抗体はPGTの検出に用いる
ことができる。従って、生化学的な試薬として、あるい
は臨床的な検査薬・診断薬として使用できる。また、P
GTの精製にも使用できる。あるいは、臨床の場におい
て、PGTが介在する疾患の予防および治療剤として有
用である。また、アポトーシス誘導剤としても利用でき
る。PGTと反応性を有することを利用して、薬物との
複合体を調製することにより、ターゲティング効果を図
ることもできる。
【0030】
【配列表フリーテキスト】
配列表配列番号1:ラットPGTの断片 配列表配列番号2:ヒトPGTの断片 配列表配列番号3:ラットPGTの断片 配列表配列番号4:ヒトPGTの断片
【0031】
【配列表】 SPECIMEN SEQUENCE LISTING <110> Yoshitomi Pharmaceutical Industries, Ltd. <120> Anti-PGT antibody <130> F3236 <160> 4 <210> 1 <211> 23 <212> PRT <213> Artificial sequence <220> <223> Fragment (1-23) of rat PGT <400> 1 Met Gly Leu Leu Leu Lys Pro Gly Ala Arg Gln Gly Ser Gly Thr 1 5 10 15 Ser Ser Val Pro Asp Arg Arg Cys 20 23 <210> 2 <211> 23 <212> PRT <213> Artificial sequence <220> <223> Fragment (1-23) of human PGT <400> 2 Met Gly Leu Leu Pro Lys Leu Gly Val Ser Gln Gly Ser Asp Thr 1 5 10 15 Ser Thr Ser Arg Ala Gly Arg Cys 20 23 <210> 3 <211> 14 <212> PRT <213> Artificial sequence <220> <223> Fragment (431-444) of rat PGT <400> 3 Ser Thr Ser Ser Ser Ile His Pro Gln Gln Pro Pro Ala Cys 1 5 10 14 <210> 4 <211> 13 <212> PRT <213> Artificial sequence <220> <223> Fragment (432-444) of human PGT <400> 4 Ser Thr Ser Ser Ser Ile His Pro Gln Ser Pro Ala Cys 1 5 10 13
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C12N 15/02 C12P 21/08 C12P 21/08 C12N 15/00 C (72)発明者 林 一孝 大阪府枚方市招提大谷二丁目25番1号 吉 富製薬株式会社創薬研究所内 (72)発明者 晶 利明 大阪府枚方市招提大谷二丁目25番1号 吉 富製薬株式会社創薬研究所内 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA43 HA04 HA15 4B064 AG27 CA10 CC24 CE04 CE06 CE12 DA01 DA13 4C085 AA13 BB11 CC21 4H045 AA11 CA45 DA76 EA20 EA50 FA71 GA05 GA10 GA26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロスタグランジン・トランスポーター
    (PGT)の断片を免疫原として調製される抗PGT抗
    体。
  2. 【請求項2】 以下のいずれか一のアミノ酸配列を有す
    るPGT断片に対する抗体である請求項1の抗PGT抗
    体。 (a)MGLLLKPGAR QGSGTSSVPD RRC (b)MGLLPKLGVS QGSDTSTSRA GRC (c)STSSSIHPQQ PPAC (d)STSSSIHPQS PAC
  3. 【請求項3】 PGTがプロスタグランジンに対して親
    和性を有することを阻害する、および/またはPGTを
    介してプロスタグランジンを細胞内に取り込むことを阻
    害する作用を有する請求項1の抗PGT抗体。
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