JP2001180692A - 通気可能な袋 - Google Patents

通気可能な袋

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JP2001180692A JP37379699A JP37379699A JP2001180692A JP 2001180692 A JP2001180692 A JP 2001180692A JP 37379699 A JP37379699 A JP 37379699A JP 37379699 A JP37379699 A JP 37379699A JP 2001180692 A JP2001180692 A JP 2001180692A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】十分な通気性を確保しながらシ−ル強度が向上
し、微細な異物が外部から侵入し難く、かつ構造が簡単
で、製造が容易な通気性の袋を提供する。 【解決手段】袋本体を構成している相対する2枚のシ−
トの縁部の間に設けられる通気孔において、片面または
両面に疣状の突起を有するテ−プを、その2枚のシ−ト
の間に介在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、通気可能な袋、
特に米などの穀物を入れるための脱気可能な袋に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】通気を必要とする袋、例えば、主として
米などの穀物を入れる袋には、その穀物を袋に入れて封
をする場合、袋の中に空気が溜まらないように、すなわ
ちその空気を袋の外へ排出させるための通気孔が設けら
れている。この通気孔は従来、合成樹脂製の袋や紙製の
袋を構成する合成樹脂シ−トまたは紙に小さな丸孔を開
けることによって設けられていたが、このような通気孔
では、保存または運搬中に、その孔から水や湿気が袋内
に浸潤して袋の中の穀物にカビなどの微生物が繁殖した
り、あるいは埃や害虫が侵入して、その品質を損なうこ
とがあった。
【0003】そこで、例えば、米等の穀類を収納させる
ための包装袋本体の縁部に、互いに間隔を空けて第1の
貼り合わせ部と第2の貼り合わせ部とからなる二重の貼
り合わせ部を形成させ、これらの第1の貼り合わせ部と
第2の貼り合わせ部にそれぞれ空気抜き孔を設けること
によって、空気抜きのための通路を確保する一方、この
二重の貼り合わせ部によって縁部の接合強度を向上させ
る包装袋が提案されている(登録実用新案第30356
53号公報参照)が、このような包装袋は構造が複雑で
あり、したがってその製造が面倒であるという問題があ
った。
【0004】また、同じく米等の穀物を入れるための袋
の側縁または端縁の少なくとも一部に、袋本体の表面材
と裏面材との対抗する面どうしを不連続に接着させて通
気孔を形成させるとともに、その表面材と裏面材との対
抗する縁部に跨がって、不織布テ−プを袋の内側におい
てこれらの表面材と裏面材との対向する面に接着させて
通気部を設けてなる脱気可能な袋が、本発明者によって
開発されている(特開平11−180450号公報参
照)が、この袋は縁部の構造が複雑で、その製造が面倒
である上に、通気部では不織布テ−プの僅かな部分しか
利用されず、その大部分は表面材と裏面材とを互いに接
合させるため、それらに跨がった連結部分として使用さ
れる結果、製造が比較的困難で高価な不織布テ−プの大
部分が、通気性という本来の特性を無駄にして使用され
るという問題があった。
【0005】更にまた、米等の穀物を入れる袋の通気孔
に不織布テ−プ等のテ−プを入れた袋も提案されている
が、このような通気孔では、収納後に微細な異物が侵入
するのを防ぐには十分でなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の現況に鑑みて発明されたもので、十分な通気
性を確保しながらシ−ル強度を向上させ、しかも微細な
異物が外部から侵入し難い、例えば米袋の場合には、水
や湿気、あるいは埃やカビまたは害虫の卵などの微細な
汚染物の侵入が防止され、かつ構造が簡単で、費用の掛
かる不織布テ−プのような通気性テ−プを用いないです
む、製造が容易である通気可能な袋を提供することを目
的としている。
【0007】
【発明を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の通気可能な袋においては、袋本体の相対
する2枚のシ−トが互いに直接接合していない非シ−ル
部分によって通気孔を袋の縁部に設け、そして片面また
は両面に疣状の突起を有するテ−プを前記通気孔におい
て前記2枚のシ−トの間に介在させる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の通気可能な袋は、それの
全体が描かれている図1の平面図において符号1で示さ
れているように、側縁部1a,1a’,底側端縁部1b
および開口端縁部1cからなる縁部を有し、その袋1の
側縁部1aおよび1a’には、袋本体の相対する2枚の
シ−ト11と12とが互いに直接接合していない非シ−
ル部分によって形成される通気孔2が断続的に設けられ
ている。
【0009】側縁部1a,1a’では、下記に述べる図
3および図4に示されるような、片面に疣状の突起5を
有するテ−プ4がシ−ト11,12の間に差し込まれて
いる状態で、これらのシ−ト11,12が一列に配置さ
れた複数個のシ−ル部分3において互いに断続的に接合
している。
【0010】この各シ−ル部分3は、例えば長方形状を
呈し、このようなシ−ル部分3を設けることによって、
シ−ル部分3どうしの間には、非シ−ル部分となってい
る通気孔2が形成されている。また、通気孔2が設けら
れていない底側端縁部1bではシ−ト11と12とが全
面にわたって互いに接合していて、この底側端縁部1b
は全体が非通気性となっている。通気孔2は、場合によ
り、これらの側縁部のいずれか一方だけに、あるいは更
に底側端縁部1bに設けてもよい。
【0011】このような本発明の通気可能な袋1は、収
納物の種類と量に応じて勿論適宜の形状および大きさを
取ることができ、例えば、その収納物が化粧品である場
合には、チュ─ブ状であることもできる。
【0012】図2は、図1に示される袋1の側縁部の一
部を拡大して図式的に示した側縁部方向の縦断面図であ
って、その側縁部に設けられている通気孔2において
は、図3に平面図で示され、そして図4に縦断面図で示
されるような片面に疣状の突起5を有するテ−プ4が表
裏2枚のシ−ト11と12との間に介在している。シ−
ト11と12との間には突起5どうしの間の空隙6およ
び、シ−ト11とテ−プ4の突起側片面との間の空隙
6’が残っているために通気孔2は通気性を有し、一方
シ−ル部分3はシ−ト11と12とが前記空隙6および
空隙6’が残らないようにテ−プ4を介して互いに密着
しているために、すなわち袋を密封状態としているため
に、非通気性となっている。
【0013】テ−プ4は、図2に示されるように、通気
孔2を形成している非シ−ル部分においては、突起の無
い基部4aがシ−ト12に接合し、そして突起5の頂部
5aはシ−ト11に接合していない状態で介在している
が、このテ−プ4はまた、通気孔2においてシ−ト1
1,12のいずれにも接合していなくてもよいし、すな
わち上記空隙6’のような空隙がテ−プ4の両面側に残
っている状態で介在していてもよいし(この状態は図示
せず)、あるいはまた図5に示されるように、突起5ど
うしの間の空隙6を保持しながら突起5の頂部5aがシ
−ト11に接合していてもよい。このような接合状態で
は前記の空隙6’は残っていないが、この空隙6によっ
て通気性が保たれる。図2〜5に示したように、突起は
テ−プの片面に形成させれば十分であって、その方がテ
−プの製作上便利であるけれども、この突起はテ−プの
両面に形成されていてもよく、そしてテ−プが、図6に
示されるように、両面に突起5’を有するテ−プ4’で
ある場合の通気孔2’では、例えば、その両面にある突
起5’のいずれの頂部5'aもシ−ト11および12にそ
れぞれ接合していない状態にあってもよい。
【0014】いずれにしても、疣状の突起を有する上記
のようなテ−プが通気孔に挿入されていると、その突起
がフィルタ−作用を発揮するので、このような通気孔を
有する袋に、例えば、米などの穀物などの収納物を入れ
て脱気しながら口を封じる場合には、その収納物が脱気
に伴って通気孔からこぼれ出たり、あるいは収納後の運
搬、保存中に、通気孔を通って袋の内部にゴミなどの微
細な汚染物が外部から侵入するのが防止される。
【0015】突起5は図2、図4〜6に示されるよう
に、中実であるのが一般に好ましいけれども、図7に平
面図で示され、そして図8に縦断面図で示されるテ−プ
4”のように、この突起は、例えばエンボス加工によっ
て形成された中空の突起5”としてもよい。これらの突
起5,5’および5”は、図3、図7、図9〜11およ
び図13に示されるように、テ−プの長手方向に沿って
複数列、千鳥模様に配置すると、これらの突起によるフ
ィルタ−作用が特に効果的になるので、突起の配置を、
例えば、このようにするのが好ましい。
【0016】図1では縁部1aおよび1a’に沿って長
方形状の接合部分を一列に配置した最も単純なシ−ル部
分パタ−ンを示したが、このシ−ル部分は複数列設けて
もよく、例えば、図9に示されるように、例えば長さ3
0mm×幅1.5mmの幅の長方形状のシ−ル部分3
1,32を互いに3.0mmの間隔を空けて平行に二列
に配置し、それによってそれぞれ通気孔21,22を形
成させてもよい。
【0017】このシ−ル部分の配置についてはまた、例
えば図10に示されるように、外縁部側に、例えば次の
ような寸法と配置で、すなわち長さ32.0mm×幅
2.0mmの幅が広くて長い複数個の長方形状のシ−ル
部分33を互いに3.0mmの間隔を空けて一列に、ま
たその外側に長さ14.5mm×幅1.5mmの幅が狭
くて短い複数個の長方形状のシ−ル部分34を互いに
3.0mmの間隔を空けて一列に、そしてこれらの二列
のシ−ル部分33,34を互いに3.0mmの間隔を空
けて設け、そのシ−ル部分33と34との間隔を5.5
mmとして、この二列パタ−ンのシ−ル部分を図示のよ
うにしてもよい(T字型エア−スル−)。
【0018】このように配置された二列のシ−ル部分3
3,34をそれぞれ3.0mmの間隔を空けて設けるこ
とによって、これらの列において幅3.0mmの通気孔
23と24とが互いに相対しない状態で形成されるの
で、袋の内側から矢印のように通気孔23を通って流れ
る空気はシ−ル部分34に突き当たって、矢印のように
通気孔24を通って流れる結果、すなわち、袋の内部の
空気は、このように二列の通気孔23,24を通ってジ
グザグに流れる結果、疣状の突起による通気孔のフィル
タ−効果は図1または図9のような配置の通気孔の場合
よりも向上し、また空気の流れが矢印と逆方向であって
も、勿論このようなフィルタ−効果が得られる。
【0019】このような二列配置の場合に、更に例え
ば、図11に示されるように、内側のシ−ル部分35を
図10と同様な長方形状として、その外側には長短2種
の台形状シ−ル部分36および37を交互に設け、そし
て例えば次のような寸法と配置で、すなわち長い台形3
6を上底:16mm×下底:18mmとし、そして短い
台形37を上底:11mm×下底:13mmとして、こ
れらのシ−ル部分36,37と35との間隔を4.5m
mとしてもよい(Y字型エア−スル−)。
【0020】この図11の場合においても、袋の内部の
空気は、矢印で示されるように通気孔25,26を通っ
てジグザグに流れるので、やはり疣状の突起による通気
孔のフィルタ−効果は向上する。
【0021】図9〜11のように、接合部分を二列設け
ると、一列の場合よりもシ−ル強度を高めることができ
る。
【0022】テ−プの幅は袋の大きさ、および袋本体を
構成するシ−トの厚さ、材質および特性などに応じて適
宜選択され、例えば10kgの米を収納するための幅3
60mm×長さ570mmの大きさを有する合成樹脂製
の袋では、例えば幅10mm〜15mmのテ−プが選択
される。
【0023】突起の形状は特に制限されないが、その形
状は通常円錐台状ないし楕円錐台状でよく、また、縁部
に沿った通気孔の長さおよび突起の大きさを適当に選定
することによって、袋の中に収納された米などの穀物が
袋の中からこぼれ落ちたり、また水や湿気、あるいは埃
やカビまたは害虫の卵などの微細な異物が袋の中に侵入
するのを防止することができる。
【0024】採用すべき通気孔の縁部に沿った長さと、
テ−プの幅および突起の大きさは袋の中に収納される品
物の種類、大きさ、形状、および袋の形状、寸法、およ
び袋本体を構成するシ−トの材質および厚さ等の条件に
よって適宜選択される。
【0025】上述のテ−プは、本発明の目的を達成する
ことができれば、一般にどのような材料でできていても
よいが、例えば米などの穀物を入れるのに使われる袋で
あれば、特にその袋の素材として従来広く使用されてい
る材料と同じ材料であるのが好都合であり、例えば、そ
れがポリエチレンまたはポリプロピレン等の熱間シ−ル
性を有するポリオレフィン系材料、あるいはこのような
熱間シ−ル性を有する合成樹脂フィルムでラミネ─トさ
れている複合材料でできている場合には、テ−プもこれ
らと同じ材質からなるのが好ましい。
【0026】疣状の突起を有するテ−プが挿入されてい
る通気孔を有する本発明の袋は、袋本体となる表裏2枚
のシ−トの対向する縁部の間にこのテ−プを挿入してか
ら、これらのシ−トとテ−プとを、各通気孔の間の前記
空隙が残らない密着状態になるように、断続的に一体に
接合させること、すなわちシ−ルさせることによって製
造される。
【0027】このシ−ルは一般に接着、例えばホットメ
ルト型接着剤を用いる接着によっても簡単に遂行される
が、特に袋とテ−プが前記のようなポリオレフィン系合
成樹脂のような熱間シ−ル性に優れた材料でできている
か、あるいはこのような材料で被覆されている積層材料
でできている場合には、これらを重ね合わせて断続的に
ヒ−トシ−ルすれば、シ−トとテ−プとの接合が一層簡
単に達成できるので、本発明によれば、比較的単純な構
成の袋を簡単な製造工程で製造することができるという
利益が得られる。
【0028】このヒ−トシ−ルにおいて、例えば、縦断
面図として描かれている図12に示されるようなヒ−ト
シ−ラ−7を使うと、この図12に対応させて袋の縁部
を平面図として示している図13に見られるように、図
9におけるものと同様な二列配置のシ−ル部分31,3
2が形成される。
【0029】図12で縦断面図として描かれているヒ−
トシ−ラ−7に対応させて、この図12中で袋の縁部を
同じく縦断面図として示している図に示されるように、
2枚のシ−ト11と12との間に疣状突起付きテ−プ4
1、およびテフロンで被覆されている板状のアルミニウ
ムからなる遮熱板8を挿入し、そしてヒ−トシ−ラ−7
の反対側のシ−ト12側にゴム板9を配置した状態でヒ
−トシ−ラ−7が、これとゴム板9との間にあるシ−ト
11,12をそれらの縁部に沿って押圧していくと、ヒ
−トシ−ラ−7の押圧ヘッド7aおよび7bがそれぞれ
二列のシ−ル部分32,32,・・・・および31,3
1,・・・・を形成すると同時に、縁部よりも、すなわ
ち押圧ヘッド7bよりも内側(図で右側)にある押圧ヘ
ッド7cによって、テ−プ41の基部41aが、図13
中の斜線で示される帯状の部分Sにおいてシ−ト11に
融着される。
【0030】遮熱板8に被覆されているテフロンは、こ
のヒ−トシ−ルの際に遮熱板8と、テ−プ41およびシ
−ト12とが互いに融着されるのを防ぐために設けられ
ており、また、ゴム板9はヒ−トシ−ラ−7の圧力を受
けて、これらの間に挟まれているシ−ト11,12、テ
−プ41および遮熱板8にその圧力を伝達するために設
けられている。
【0031】このようなヒ−トシ−ルによれば、押圧ヘ
ッド7aおよび7bに接するシ−ト11の一部と、これ
らにそれぞれ対応するテ−プ41およびシ−ト12の一
部が気体の流通を遮断する状態で一体に接合されて二列
のシ−ル部分32,32,・・・・および31,31,
・・・・を形成し、そして縁部に沿って隣合うシ−ル部
分31と31との間および32と32との間には、テ−
プ41の両面がいずれもシ−ト11,12に接合されな
い状態で通気孔21および22が形成され、また、押圧
ヘッド7cに接するシ−ト11と、これに対応するテ−
プ41の基部41aとは互いに接合されるけれども、遮
熱板8の介在によってテ−プ41の突起側片面はシ−ト
12に接合されない結果、この押圧ヘッド7cに対応す
るテ−プ41部分、すなわち上記帯状部分Sはテ−プ4
1の突起側片面において全面的に気体の流通を許すもの
となるため、例えば袋の中の空気を脱気する場合、その
空気は、図12および図13中に矢印Aで示されるよう
に、袋の内部から外部へ向かって流れる。
【0032】このヒ−トシ−ルに当たっては、図1、図
9〜13に示したように、前記テ−プ41は、通気孔が
設けられる袋の側縁部全体に行き渡るように、すなわ
ち、例えばロ−ルに巻き取られている状態の帯状の2枚
のシ−ト11,12をこのロ−ルから並行して取り出し
て、これらのシ−ト11,12の側縁部全体に行き渡る
ように挿入してから、このテ−プ41を介し、前記2枚
のシ−トを断続的にヒ−トシ−ルするのが、本発明の袋
を製造する上で好都合であり、そのヒ−トシ−ルと同時
に、あるいはその後で、図13の切断ラインLに沿って
側縁端部が切り落とされて、袋の側縁部1'aが形成さ
れ、また、互いに接合された帯状のシ−ト11,12を
所定の間隔毎に切断する(図示せず)ことによって複数
個の袋が連続的に製造される。
【0033】以上の説明は、本発明の袋をヒ−トシ−ル
によって製造する場合に、その方法の一例として述べた
ものであり、ここでは袋の片側側縁部1'aについてしか
述べていないけれども、以上の説明によれば、他方の片
側側縁部1'a’(図示せず)についても、勿論、片側側
縁部1'aと同様に、かつ同時に並行してヒ−トシ−ルさ
れることは当該技術に精通している者にとって容易に理
解できることであるから、これの説明は、ここでは省か
れている。
【0034】本発明による袋は上述のように構成され、
そして上述のようにして製造されるので、例えば、この
袋の中に米などの穀物を入れて封をする場合には、袋の
中に残留していた空気がスム−スに袋の外へ排出され、
そして収納物が一旦袋の中に収められた後には、シ−ル
部分で2枚のシ−トがテ−プを間に挟んで一体に接合さ
れるので、シ−ル部分における袋のシ−ル強度は、その
テ−プの介在によって向上する。
【0035】本発明の袋では、前記シ−トとテ−プの材
質を同じものにすると、すなわち、そのいずれにも、例
えばポリエチレンを使用すると、これらを一種の材料と
して纏めて扱うことができるので、本発明によれば、リ
サイクル可能な袋を提供することもできるという利益が
得られる。
【0036】また、本発明の袋では、上述のように、そ
れの縁部がテ−プの存在によって補強されて、縁部のシ
−ル強度が向上し、また、このようなことから、袋本体
を構成させるシ−トの厚さを薄くできるという利益も得
られる。
【0037】以上に述べたところでは、主に、米等の穀
物を入れるために用いられる通気可能な袋について本発
明を説明してきたけれども、本発明の袋はその他の製品
または物品を入れるための袋としても使用することがで
きる。すなわち、例えば、化粧品を入れるための、底側
端縁部に通気孔を有するチュ−ブ状の袋として、あるい
は食品または注射針等の医療器具を、例えば滅菌または
消毒するために、袋の外部から内部へと通気孔を通して
滅菌用ガスまたは消毒用ガスを導入して、その袋の中に
収容されている食品または注射針等の医療器具をこれら
のガスに曝すための袋として、本発明の袋を使用するこ
ともできる。
【0038】
【実施例】ついで実施例を参照して本発明を説明する
が、本発明は勿論この実施例によって限定されない。
【0039】実施例1 次のようにして、本発明の通気可能な米袋を製造した。
【0040】厚さ0.04mmのポリエチレンシ−トの
片面に厚さ0.05mmのポリエチレンフィルムが積層
されているシ−トを、袋本体を構成させるためのシ−ト
として使用した。
【0041】図3および図4に示されるような、直径
0.5mm×高さ0.3mmの円錐台状突起が互いにそ
れぞれ1.0mmの間隔を空けて片面に12列(列どう
しの間隔1.0mm)千鳥模様に配列されている幅12
mm×厚さ0.05mmのポリエチレン製テ−プを用意
した。
【0042】まず、幅360mmの上記2枚のシ−トの
両側縁部の相対するポリエチレンフィルムの間に、上記
テ−プとシ−トの各側縁部の端が揃うように、このテ−
プを間に挟んでこれらのシ−トをロ−ルから引出し、つ
いで、図12に示されるようなヒ−トシ−ラ−を用い
て、上記のように重ね合わせたシ−トとテ−プとを断続
的にヒ−トシ−ルして、これらの2枚の帯状のシ−トを
図13に示されるような一体となった筒状のものとし、
そして、これを570mmの長さの間隔をおいて横方向
に順次ヒ−トシ−ルすると同時に、そのヒ−トシ−ル端
部をそれぞれ切断することによって、幅360mm×長
さ570mmの寸法を有する容量10kg入りの米袋を
製造した。その結果、このようにして製造された、容量
10kg用の米袋は、その両側縁部に、図9に示される
ような寸法と配置の接合部分によって形成された通気孔
が設けられたものとなった。
【0043】
【発明の効果】以上述べた説明から明らかなように、本
発明によると、フィルタ−として役立つ構造の簡単なテ
−プを通気孔に設けるという簡単な構成によって、費用
の掛かる不織布テ−プを用いないですみ、かつ、十分な
通気性とシ−ル部分の十分な強度が確保されるととも
に、微細な汚染物、例えば水や湿気、あるいは埃やカビ
または害虫の卵等の汚染物の侵入を防止するのに適し
た、製造の容易な通気可能な袋が提供され、また、袋本
体とテ−プとの材質を同一とした場合にはリサイクルに
便利な袋が提供され、更にテ−プが袋の縁部に差し込ま
れている結果、縁部のシ─ル強度が向上するという利益
も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による袋の全体を示す平面図である。
【図2】通気孔とシ−ル部分の一部を拡大して示す縦断
面図である。
【図3】片面に中実の疣状突起が形成されているテ−プ
の平面図である。
【図4】図3に示されたテ−プの縦断面図である。
【図5】突起5の頂部5aおよびテ−プの基部4aがそ
れぞれシ−ト11および12に接合している場合の通気
孔とシ−ル部分の一部の状態を示す縦断面図である。
【図6】両面に中実の疣状突起がそれぞれ形成されてい
るテ−プが、その両面にある突起5’の5’aを、それ
ぞれシ−ト11および12に接合していない状態でこれ
らのシ−トの間に介在している場合の通気孔とシ−ル部
分の一部を示す縦断面図である。
【図7】エンボス加工によって中空の疣状突起が形成さ
れたテ−プの平面図である。
【図8】図7に示されたテ−プの縦断面図である。
【図9】シ−ル部分が二列に配置されて、通気孔を通る
空気の流れが直線状となるシ−ル部分の配置を示す平面
図である。
【図10】シ−ル部分が二列に配置されて、通気孔を通
る空気の流れがジグザグ状となるシ−ル部分の配置を示
す平面図である。
【図11】シ−ル部分が二列に配置されて、通気孔を通
る空気の流れをジグザグ状として扇状に広がるようにす
るシ−ル部分の配置を示す平面図である。
【図12】二列のシ−ル部分を形成させて袋の側縁部に
通気孔を形成させる場合のヒ−トシ−ル方法を説明する
ために、このヒ−トシ−ルを遂行するためのヒ−トシ−
ラ−およびそのヒ−トシ−ラ−によってシ−ルされる袋
の片側側縁部周辺部を示す縦断面図である。
【図13】図12に対応させて示した袋の片側側縁部周
辺部の部分平面図である。
【符号の説明】
1 袋本体 1a,1a',1'a 側縁部 1b 底側端縁部 1c 開口端縁部 11,12 シ−ト 2,21,22,23,24,25,26 通気孔 3,31,32,33,34,35,36,37 シ−
ル部分 4,4’,4”,41 テ−プ 5,5’,5” 疣状の突起 6,6’ 空隙 7 ヒ−トシ−ラ− 8 遮熱板 9 ゴム板 L 切断ライン S 融着部分

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋本体の相対する2枚のシ−トが互いに
    直接接合していない非シ−ル部分によって形成される通
    気孔が袋の縁部に設けられている通気可能な袋であっ
    て、片面または両面に疣状の突起を有するテ−プが前記
    通気孔において前記2枚のシ−トの間に介在しているこ
    とを特徴とする通気可能な袋。
  2. 【請求項2】 前記突起がテ−プの長手方向に沿って複
    数列、千鳥模様に配置されている請求項1記載の袋。
  3. 【請求項3】 片面に疣状の突起を有するテ−プが、そ
    の突起のない他方の片面を前記非シ−ル部分で前記シ−
    トと接合している状態で介在している請求項1または2
    記載の袋。
  4. 【請求項4】 袋本体の相対する2枚のシ−トと、それ
    らのシ−トの間に介在する前記テ−プとの三層構造の状
    態にある縁部において、これらのシ−トが、このテ−プ
    を介して互いに断続的にシ−ルされている請求項1ない
    し3のいずれかに記載の袋。
  5. 【請求項5】 袋本体を構成するシ−トとテ−プとが同
    種の材料からなる請求項1ないし4のいずれかに記載の
    袋。
  6. 【請求項6】 穀物収納のために用いられる請求項1な
    いし5のいずれかに記載の袋。
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