JP2001180443A - ステアリングロック装置 - Google Patents

ステアリングロック装置

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JP2001180443A
JP2001180443A JP36512899A JP36512899A JP2001180443A JP 2001180443 A JP2001180443 A JP 2001180443A JP 36512899 A JP36512899 A JP 36512899A JP 36512899 A JP36512899 A JP 36512899A JP 2001180443 A JP2001180443 A JP 2001180443A
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JP
Japan
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steering
ring
key lock
steering shaft
lock collar
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JP36512899A
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English (en)
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Takashi Shimada
隆史 島田
Yasuhide Nakamura
安秀 中村
Shigemi Shiotani
重美 塩谷
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロック部材18で回転不能にされたキーロッ
クカラー8に対して、ハンドル2に所定値以下のトルク
が加えられている間は、キーロックカラー8によってス
テアリングシャフト4の回転を禁止し、それ以上のトル
クが加えられたらステアリングシャフト4の回転を許し
てステアリングロック装置の破壊を防ぎ、ロック装置を
破壊して車両を盗むことをできなくしたステアリングロ
ック装置において、製品ごとの限界トルクのばらつきを
小さくする。 【課題を解決するための手段】 筒状のキーロックカラ
ー8の内周に、線材を環状に曲げたリング状部材14,
16を介してステアリングシャフト4を圧入する。簡単
な構造でありながら製品ごとの限界トルクのばらつきが
おさえられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の盗難を防
止するためにハンドル操作を不能にするステアリングロ
ック装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ステアリングロック装置は、ロック中は
ハンドルを回転しようとしてもハンドルやステアリング
シャフトが回転しないようにし、ロックを解除しないこ
とにはハンドル操作ができないようにして自動車の盗難
を防止している。しかしながら完全にロックしてしまう
と、非常に強大なトルクがハンドルに加えられた場合に
ステアリングロック装置が破壊されてしまう。またロッ
クを解除しないままに走行を開始したときに全くハンド
ル操作できないと、目前の危険を回避できない可能性が
ある。このような事情の基で、ロック中といえでも強大
なトルクがハンドルに加えられた場合に、ハンドルやス
テアリングシャフトの回転を許容し、ステアリングロッ
ク装置の破壊を防ぐとともに非常時に最小限度のハンド
ル操作を可能とする事が求められている。ロック中にハ
ンドルやステアリングシャフトを回転させるに要する力
は通常時に要求される力に比してはるかに強大であり、
ハンドル操作しつづけることが事実上できない為に、上
記のようにしても車両の盗難防止機能が損なわれること
はない。また上記のようにすることでステアリングロッ
ク装置を破壊して自動車を盗むこともできなくなる。
【0003】ロック中、ハンドルに加えられる力が所定
トルク以下の範囲ではステアリングシャフトの回転を禁
止し、所定トルク以上が加えられるとステアリングシャ
フトの回転を許容する構造が、特開昭58−21194
5号公報と特開平8−34317号公報に記載されてい
る。いずれの公報に記載の技術も、ステアリングシャフ
トとキーロックカラーとロック部材等によってステアリ
ングロック装置を構成する。キーロックカラーは筒状で
外面に係合部が形成されている。ロック部材は非回転部
材に支持されてキーロックカラーの係合部に係合する位
置と係合しない位置との間で移動する。このロック部材
の位置で、ロック状態と非ロック状態が切換えられる。
【0004】特開昭58−211945号公報に記載の
技術では、筒状のキーロックカラーの内孔にステアリン
グシャフトの外周を「しまり嵌め」する。ハンドルに加
えられるトルクが所定値以下の範囲では、ロック部材に
よって回転が禁止されているキーロックカラーによって
ステアリングシャフトの回転を禁止する。ハンドルに強
大なトルクが加えられると「しまり嵌め」では相対回転
を禁止できなくなるために、キーロックカラーが回り止
めされていてもステアリングシャフトは回転する。
【0005】特開平8−34317号公報に記載の技術
では、筒状のキーロックカラーの内孔を断面角型とし、
ステアリングシャフトの断面円形の外周とキーロックカ
ラーの断面角型の内孔との間の隙間に複数の球を介在さ
せてキーロックカラーとステアリングシャフトを組み付
ける。複数の球はキーロックカラー内孔の角型断面の各
頂点に位置する。この構造を備えたハンドルに強大なト
ルクが加えられると、球群が当初位置していた頂点から
隣接する頂点に一斉に移動し、キーロックカラーがロッ
ク状態にあってもステアリングシャフトの回転を許容す
る。しかしながら、球群が当初に位置していた頂点から
隣接する頂点に一斉に移動させるには強大な力が必要と
され、ハンドルに加えられるトルクが所定値以下の範囲
ではロック部材によって回転が禁止されているキーロッ
クカラーによってステアリングシャフトの回転を禁止す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開昭58−2119
45号公報に記載の技術では、筒状のキーロックカラー
の内孔にステアリングシャフトの外周を「しまり嵌め」
するだけで良いことから部材点数は少なくてすみ簡単に
組み付けることができる。しかしながら、筒状のキーロ
ックカラーの内孔にステアリングシャフトの外周を「し
まり嵌め」するだけでは、両者が相対回転し始めるトル
ク(以下限界トルクという)を安定化させることが困難
であり、例えば100台のステアリングロック装置を製
作した場合に、限界トルクが装置毎に大きくばらついて
しまう。特開平8−34317号公報に記載の技術で
は、上記の問題点はないものの、構造が複雑で、部品点
数が多く、組付け作業が面倒で生産性が低いほか、非常
時にハンドル操作するのに要するトルクが周期的に変動
し、最小限のハンドル操作すら難しいという問題を有す
る。本発明は、限界トルクの装置毎のばらつきが少な
く、しかも、少ない部品数ですみ、容易に組付けること
ができるステアリングロック装置の新たな構造を実現す
ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用と効果】上記課題
は、ステアリングシャフトとキーロックカラーとロック
部材を備え、キーロックカラーは筒状で外面に係合部が
形成されており、ロック部材は非回転部材に支持されて
キーロックカラーの係合部に係合する位置と係合しない
位置との間で移動するステアリングロック装置におい
て、筒状のキーロックカラーの内孔がステアリングシャ
フトの外周に線材を環状に曲げたリング状部材を介して
圧入されている構造を採用することで解決される。ここ
でいうステアリングシャフトとは、狭義の意味でのステ
アリングシャフトに相対回転不能に固定されていてステ
アリングシャフトと一体に回転する部材を含む。キーロ
ックカラーの外面には筒の外面と軸方向の端面が含まれ
る。非回転部材とは車体側に固定されていてハンドル操
作時に回転しない部材をいう。リング状部材とは完全に
環状の部材のみならず、環の一部に切れ目があっても全
体として環状になっていることを許容する。
【0008】筒状のキーロックカラーの内孔がステアリ
ングシャフトの外周に線材を環状に曲げたリング状部材
を介して圧入されていると、筒状のキーロックカラーの
内孔にステアリングシャフトが直接圧入されている場合
に比して限界トルクが著しく安定し、装置毎の限界トル
クのばらつきを低いレベルに押さえることができる。し
かもこの構造は、キーロックカラーとステアリングシャ
フトの他にリング状部材を必要とするだけで部品点数が
少なくてすみ、そのリング状部材は線材を曲げるだけで
安価に製作できる。さらにその上に、キーロックカラー
にステアリングシャフトを圧入するという簡単な作業で
組付けることができ、総じて生産コストを安価に押さえ
ることができる。
【0009】この構造によると、限界トルクが安定した
ステアリングロック装置が安価に製造できるほか、キー
ロックカラーの軸方向長さも短くする事が可能であり、
設計自由度が向上する。
【0010】前記した構造において、ステアリングシャ
フトとキーロックカラーとの間に少なくとも2本のリン
グ状部材が介在していることが好ましい。この構造を採
用すると、キーロックカラーの全長に亘ってステアリン
グシャフトとキーロックカラーが直接接触することを禁
止することができ、限界トルクがさらに一層安定する。
【0011】少なくとも2本のリング状部材を介在させ
る場合、その2本のリング状部材の外径を異ならせ、外
径の小さい方のリング状部材をキーロックカラーの小内
径部に圧入し、外径の大きい方のリング状部材をキーロ
ックカラーの大内径部に圧入する事が好ましい。この構
造によると、各リング状部材の圧入に伴う変形代をほぼ
均等とする事ができ、比較的小さな圧入荷重で大きな限
界トルクを実現できる。
【0012】外径を異ならせた2本のリング状部材を介
在させてステアリングシャフトにキーロックカラーを圧
入した構造によると、限界トルクが極めて安定したステ
アリングロック装置を安価に製造できる。
【0013】
【発明の実施の形態】最初に、本発明の実施形態のいく
つかの特徴を列挙する。 (形態3) ステアリングシャフトのキーロックカラー
に圧入された部位は一様の径であり、2本のリング状部
材のうちの一方は小径の線材からなり、他方は大径の線
材からなることを特徴とする請求項2に記載のステアリ
ングロック装置。この形態によると、請求項2に記載の
ステアリングロック装置をさらに安価に製作できる。 (形態4) ステアリングシャフトの外周にリング状部
材の一部を受け入れる環状の溝が設けられ、キーロック
カラーの内面には対応する溝が設けられていないことを
特徴とする請求項1〜形態3のいずれかに記載のステア
リングロック装置。この装置によると、ステアリングシ
ャフトに対するリング状部材の軸方向位置を正確に管理
する事ができ、限界トルクがより一層安定化する。 (形態5) リング状部材の硬度がキーロックカラーの
硬度よりも高いことを特徴とする請求項1〜形態4のい
ずれかに記載のステアリングロック装置。この形態によ
ると、硬度の高いリング状部材がキーロックカラーを押
し広げた状態で組み付けられ、キーロックカラーが塑性
変形すると同時にバネ材として働き、限界トルクがより
一層安定化する。 (形態6) リング状部材は線材がC字型に曲げられて
形成されていることを特徴とする請求項1〜形態5のい
ずれかに記載のステアリングロック装置。このリング状
部材を用いると、リング状部材を容易にステアリングシ
ャフトの外周にプレセットできるほか、リング状部材を
極めて安価に製造できる。 (形態7) 2本のリング状部材のキーロックカラーに
対する圧入距離が等しいことを特徴とする請求項2〜形
態6のいずれかに記載のステアリングロック装置。この
特徴を備えることによって、組付け後の部材変形代を一
様化でき、限界トルクがより一層安定化する。 (形態8) ステアリングシャフトがキーロックカラー
に圧入された軸方向長さ内に軸方向に距離をおいて少な
くとも2本のリング状部材が介在していることを特徴と
する請求項1ないし形態1〜7のいずれかに記載のステ
アリングロック装置。この特徴によって請求項2に記載
した構造の利点の一部を得ることができる。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図1において、参照符号2はハンドル(ステアリン
グホイール)を示し、ハンドル2に対してステアリング
シャフト4が相対回転不能に連結されている。ステアリ
ングシャフト4には2本のリング状部材14,16を介
して筒状のキーロックカラー8が圧入されている。キー
ロックカラー8とステアリングシャフト4はステアリン
グコラム6内に収容されており、ステアリングコラム6
は図示されない車体に固定されている。ステアリングコ
ラム6の側面にロックピンアクチュエータ22が固定さ
れている。ロックピンアクチュエータ22にはロックピ
ン18が進退可能に組み付けられている。ロックピンア
クチュエータ22の鍵穴20にイグニッションキーを差
し込むとロックピン18は破線に示すように後退し、ロ
ックピンアクチュエータ22の鍵穴20からイグニッシ
ョンキーを引き抜くとロックピン18は実線に示すよう
に進出する。キーロックカラー8の外周面には複数の係
合溝9が円周方向に等間隔に配置されている。各係合溝
9はロックピン18を受け入れる巾を有し、軸方向に伸
びている。ロックピン18は進出したときに係合溝9に
入り込み、後退したときに係合溝9から抜け出る。ロッ
クピン18は回転不能なステアリングコラム6ないしは
ロックピンアクチュエータ22に支持され、キーロック
カラー8の外面に形成された係合部(係合溝9)係合す
る進出位置と係合しない後退位置との間で移動するロッ
ク部材であることが理解される。
【0015】ロックピンアクチュエータ22からイグニ
ッションキーが引き抜かれてロックピン18が進出して
一つの係合溝9内に入り込んでいる状態では、キーロッ
クカラー8は回転する事ができず、キーロックカラー8
に対してステアリングシャフト4が相対回転できないう
ちは、ハンドル2とステアリングシャフト4の回転が禁
止され、車両の盗難を防止している。
【0016】ハンドル2に加えられるトルクが所定値以
下のあいだは、回転が禁止されたキーロックカラー8に
よってステアリングシャフト4が回転する事が禁止され
ている。ハンドル2に加えられるトルクが所定値以上と
なると、回転が禁止されたキーロックカラー8に対して
ステアリングシャフト4が回転する。回転が禁止された
キーロックカラー8に対してステアリングシャフト4が
開始を始めるときのハンドル2に加えるトルクを限界ト
ルクということにする。
【0017】この実施の形態では、例えば100台のス
テアリングロック装置を製造したときの装置毎の限界ト
ルクが安定し、しかもその限界トルク値が正常にハンド
ル操作を続けるのには大きすぎるようにするために、2
本のリング状部材14,16を介してキーロックカラー
8の内孔にステアリングシャフト4の外周を圧入する構
造を採用している。限界トルク以上のトルクが加えられ
ると、ステアリングロック装置が破壊されることなく、
ステアリングシャフト4が回転してしまうことから、ス
テアリングロック装置を破壊して車両を盗もうとしても
ステアリング装置を破壊することができず、一方におい
て常時限界トルク以上のトルクで運転することもできな
い為に、盗難防止機能が損なわれにくい構造になってい
る。
【0018】キーロックカラー8とステアリングシャフ
ト4の圧入部を図2に拡大して示す。ステアリングシャ
フト4はキーロックカラー8に圧入されている長さ内にお
いて一様な直径を有し、外周に2つの環状の溝10,1
2が形成されている。各溝10,12の断面はほぼ円形
の一部形状を有している。そこに2本のリング状部材1
4,16が嵌りこんでいる。各リング状部材14,16
は線材が環状に曲げられて端部同士が接触するまで曲げ
られて構成されており、その接触した端部同士を離すよ
うに弾性変形させることでステアリングシャフト4の外
周に嵌められ、溝10,12に対応位置したときにスプ
リングバックして対応する溝10,12に嵌りこんでい
る。リング状部材16はリング状部材14よりも太径の
線材が曲げられて形成されており(以下、それぞれの線
材の直径をd1、d2とする)、それに対応して溝12
の方が溝10よりも太く仕上げられている。溝10と溝
12の底同士の直径方向の距離はほぼ等しく、溝12に
リング状部材16が嵌りこんだ状態でのリング状部材1
6の外径は、溝10にリング状部材14が嵌りこんだ状
態でのリング状部材14の外径よりも大きい。各リング
状部材10,12は円形の断面の一部が溝10,12内
にはまり込み、残部はステアリングシャフト4の外周か
ら突出する。各リング状部材10,12は、キーロック
カラー8よりも硬度の高い鋼で形成されている。
【0019】キーロックカラー8は内側に大内径部5と
小内径部7を持ち、圧入前の大内径部5の直径D1は溝
12にリング状部材16が嵌りこんだ状態でのリング状
部材16の外径よりもわずかに小さく、圧入前の小内径
部7の直径は溝10にリング状部材14が嵌りこんだ状
態でのリング状部材14の外径よりもわずかに小さく設
定されている。大内径部5の軸方向長さL3は2本のリ
ング状部材14,16間の軸方向長さに等しく、2本の
リング状部材14,16がセットされたステアリングシ
ャフト4の外周が圧入前のキーロックカラー8の内孔に
図示左側から右側に圧入されるとき、リング状部材14
がキーロックカラー8の小内径部7に圧入され始めるタ
イミングとリング状部材16がキーロックカラー8の大
内径部5に圧入され始めるタイミングとが等しい。溝1
0にリング状部材14が嵌りこんだ状態でのリング状部
材14の外径は圧入前の大内径部5の直径D1よりも小
さく、リング状部材14が大内径部5内に位置している
間はリング状部材14が大径部5内を自由に移動する。
【0020】リング状部材16が大内径部5の左端(挿
入側端部)に接触し、リング状部材14が小内径部7の
左端(挿入側端部)に接触した状態からさらにステアリ
ングシャフト4が右に押込まれると、それ以降はリング
状部材16が大内径部5に圧入され、リング状部材14
が小内径部7に圧入される。所定距離圧入したところで
圧入作業が終えられる。このとき、リング状部材16が
大内径部5に圧入された距離L1とリング状部材14が
小内径部7に圧入された距離L2は等しい。
【0021】リング状部材14、16はキーロックカラ
ー8よりも硬い鋼で形成されており、圧入中は専らキー
ロックカラー8のほうが塑性変形し、かつ弾性変形(直
径が拡大する)する。リング状部材が通過するとキーロ
ックカラー8はスプリングバックし、一時的に拡大され
た直径を縮小する。この状態で、キーロックカラー8に
対してステアリングシャフト4が、軸方向に距離をおい
て配置されたそれぞれの外径が相違する2本のリング状
部材14,16を介して圧入され、両者の機械的接合関
係が完成する。
【0022】上記の圧入処理を多数の製品について繰返
した結果、キーロックカラー8の内孔にリング状部材1
4,16を介してステアリングシャフト4の外周を圧入
することで得られた機械的接合関係が失われて、キーロ
ックカラー8に対してステアリングシャフト4が回転を
始める限界トルクが多くの製品について安定化し、製品
ごとのばらつきが少ないことが確認された。また、その
限界トルクの値を、キーロックカラー8の圧入前の大内
径部5の直径D1と溝12にリング状部材16が嵌りこ
んだ状態でのリング状部材16の外径との差、ならび
に、圧入前の小内径部7の直径D3と溝10にリング状
部材14が嵌りこんだ状態でのリング状部材14の外径
との差を調整することで自在に調整できることが確認さ
れた。したがって、限界トルクの値を、ハンドル操作を
適切に行うには大きすぎ、ステアリングロック装置を構
成するキーロックカラー8やロックピン18等の部品が
損傷する値以下に容易に調節できることが確認された。
【0023】さらに、限界トルクを超えるトルクを与え
てキーロックカラー8に対してステアリングシャフト4
を回転させ始めたのちも、ハンドル操作を続ける為には
限界トルクを超えるトルクを与え続けなければならず、
到底にハンドル操作を持続できず、ステアリングロック
装置を破壊して以後のハンドル操作を可能にすることが
できないことも確認された。
【0024】以上の実施の形態では、ステアリングシャ
フト4自体に溝を設けてリング状部材を位置決めするよ
うにしたが、ステアリングシャフト4とは別の部材でリ
ング状部材の軸方向位置を位置決めしても良い。あるい
は、リング状部材を予めキーロックカラーの内周に位置
決めしておいてそれにステアリングシャフトを圧入して
も良い。また使用するリング状部材の本数は2本に限ら
ず、一本ないし3本以上でも良い。リング状部材を形成
する線材の断面形状は円形でなくても良く、断面が角型
や楕円等であっても良い。そのほか、当業者の知識と想
像力を用いて本発明を種々の形態で具現化する事ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステアリングロック装置の全体構成を一部を断
面で示している。
【図2】キーロックカラーに対するステアリングシャフ
トの圧入部を拡大して示す。
【符号の説明】
4 :ステアリングシャフト 8 :キーロックカラー 14,16:リング状部材 18 :ロックピン(ロック部材)
フロントページの続き (72)発明者 塩谷 重美 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D030 DD74 DD78

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトとキーロックカラ
    ーとロック部材を備え、キーロックカラーは筒状で外面
    に係合部が形成されており、ロック部材は非回転部材に
    支持されてキーロックカラーの係合部に係合する位置と
    係合しない位置との間で移動するステアリングロック装
    置において、 前記筒状のキーロックカラーの内孔が前記ステアリング
    シャフトの外周に線材を環状に曲げたリング状部材を介
    して圧入されていることを特徴とするステアリングロッ
    ク装置。
  2. 【請求項2】 前記ステアリングシャフトと前記キーロ
    ックカラーの間に少なくとも2本の外径を異にするリン
    グ状部材が介在しており、外径の小さい方のリング状部
    材は前記キーロックカラーの小内径部に圧入され、外径
    の大きい方のリング状部材は前記キーロックカラーの大
    内径部に圧入されていることを特徴とする請求項1に記
    載のステアリングロック装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003072517A (ja) * 2001-09-05 2003-03-12 Koyo Seiko Co Ltd ステアリングロック装置
WO2005123485A1 (ja) * 2004-06-17 2005-12-29 Nsk Ltd. 車両用ステアリング装置及びその組立方法
JP2011055933A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Sharp Corp 電気掃除機

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