JP2001180289A - 自動車用部品の固定構造 - Google Patents

自動車用部品の固定構造

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JP2001180289A
JP2001180289A JP36674399A JP36674399A JP2001180289A JP 2001180289 A JP2001180289 A JP 2001180289A JP 36674399 A JP36674399 A JP 36674399A JP 36674399 A JP36674399 A JP 36674399A JP 2001180289 A JP2001180289 A JP 2001180289A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、組付作業を容易に行うことが
でき、製造コストの低減を図ることができる自動車用部
品の固定構造を提供する。 【解決手段】 硬質のPPからなるフェンダシール21
の端部21cに固定ピン31を突設する。固定ピン31
と対応するように、軟質のEPDMからなるドアサブシ
ール25の端部25fに挿通孔32を形成するととも
に、ドアフレーム22aに嵌合孔33を形成する。フェ
ンダシール21の固定ピン31を、前記挿通孔32を介
してドアフレーム22aの嵌合孔33に強制的に塑性変
形させつつ嵌合させる。これにより、フェンダシール2
1及びドアサブシール25の対向する端部21c,25
cをドアフレーム22aに固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車におい
て、硬質材料よりなる部品と、軟質材料よりなる部品と
を、ボディ、ドアフレーム等の被固定部材に対して固定
する自動車用部品の固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、図12及び図13に示すように、
車室内における静粛性要求の高まりに対応すべく、フロ
ントドアの前縁とフェンダパネルとの隙間に沿ってフェ
ンダシール101が配設された自動車が登場してきてい
る。このフェンダシール101は、例えばポリプロピレ
ン(PP)等の硬質材料よりなる本体部102と、EP
DM(エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合ゴ
ム)、TPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)等
の軟質材料よりなるリップ部103とを、一体に連結成
形して構成されている。そして、本体部102が複数の
クリップによりフロントドアの前縁部に固定されるとと
もに、リップ部103がフェンダパネルの折返部に密着
されるようになっている。
【0003】また、フロントドアのドアフレーム104
の外周にはウェザストリップとしてのドアメインシール
が取り付けられ、そのドアメインシールの外側にはドア
サブシール105が並設されている。このドアサブシー
ル105は、EPDM、TPO等の軟質材料からなり、
その基部106の裏面には取付溝が形成されるととも
に、一側縁にはリップ部107が突出形成されている。
そして、この取付溝がドアフレーム104の外周上に形
成されたリテーナに係合されることにより、ドアサブシ
ール105がドアフレーム104に取り付けられる。そ
して、フロントドアが閉止された状態では、リップ部1
07がフェンダパネル、フロントピラー及びルーフパネ
ルに密着されるようになっている。
【0004】このような構成においては、フェンダシー
ル101とドアサブシール105との相対的な位置関係
を安定させるために、それらの端部101a,105a
同志をドアフレーム104に対して固定させる必要があ
る。この固定構造としては、例えば図12〜図14に示
すような構造が従来から知られている。
【0005】すなわち、図12及び図13に示す第1の
従来構成では、フェンダシール101及びドアサブシー
ル105の端部101a,105aに、挿通孔110,
111がそれぞれ形成されている。また、ドアフレーム
104には、取付孔112が形成されている。そして、
両挿通孔110,111を介して取付孔112にクリッ
プ113を嵌着することにより、フェンダシール101
及びドアサブシール105の対向する端部101a,1
05a同志が重ね合わされて、ドアフレーム104に固
定されるようになっている。
【0006】一方、図14に示す第2の従来構成では、
フェンダシール101の端部101aにクリップ114
が一体に形成されている。また、ドアサブシール105
の対向する端部105a及びドアフレームには、挿通孔
111及び取付孔112が形成されている。そして、ク
リップ114を挿通孔111を介して取付孔112に嵌
着することにより、フェンダシール101及びドアサブ
シール105の対向する端部101a,105aが重ね
合わされて、ドアフレーム104に固定されるようにな
っている。
【0007】さらに、センタピラーに沿ってセンタピラ
ーシールが配設された自動車も登場してきている。この
センタピラーシールは、前記フェンダシール101とほ
ぼ同様に構成されている。そして、このセンタピラーシ
ールにおいても、前記フェンダシール101と同様に、
その一端がリヤドアの前縁に取付けられ、リヤドアのド
アフレーム104の外周に沿って取着されたドアサブシ
ール105とともに、リヤドアのドアフレーム104の
前縁部に固定されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの従
来の自動車用部品の固定構造においては、次のような問
題があった。
【0009】すなわち、前記第1の従来構成では、別体
のクリップ113を使用しているため、部品点数が多く
なる。また、ドアフレーム104の取付孔112に対し
てフェンダシール101及びドアサブシール105の挿
通孔110,111を同時に位置合わせした状態で、ク
リップ113を嵌着させる必要がある。このため、この
第1の従来構成では、組付作業が面倒であるという問題
があった。
【0010】また、前記第2の従来構成では、クリップ
114をフェンダシール101の端部101aに一体成
形しているため、第1の従来構成の場合のような面倒な
組付作業は解消されるものの、その成形用金型の構造が
複雑になる。このため、高価な金型を使用する必要があ
って、フェンダシール101、ひいては自動車の製造コ
ストが増大するという問題があった。
【0011】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、簡単な構造で、組付作業を容易に行うこ
とができ、製造コストの低減を図ることができる自動車
用部品の固定構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、硬質材料よりなる第
1部品と、軟質材料よりなる第2部品とを、被固定部材
に対して固定する自動車用部品の固定構造において、前
記第1部品には固定ピンを突設し、その固定ピンと対応
するように、第2部品には挿通部を形成するとともに、
被固定部材には嵌合孔を形成し、第1部品の固定ピンを
第2部品の挿通部を介して被固定部材の嵌合孔に強制的
に嵌合することにより、第1部品及び第2部品を被固定
部材に固定することを特徴とするものである。
【0013】この請求項1に記載の発明では、別体のク
リップを使用する前記第1の従来構成に比較して、構造
が簡単で部品点数が少なくなるとともに、組付作業を容
易に行うことができる。さらに、クリップを第1部品に
一体形成した前記第2従来構成に比較して、第1部品の
構造が簡単になって、第1部品を成形する金型の構造も
簡単になり、製造コストの低減を図ることができる。
【0014】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の自動車用部品の固定構造において、前記第2部品の
挿通部を挿通孔から構成し、固定ピンの外周には、挿通
孔を介して嵌合孔に嵌合した際に塑性変形可能な突条を
形成したことを特徴とするものである。
【0015】この請求項2に記載の発明では、前記請求
項1に記載の発明の作用・効果に加えて、突条の塑性変
形により固定ピンが嵌合孔に強固に嵌着され、第1部品
及び第2部品が被固定部材上に安定して固定される。
【0016】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の自動車用部品の固定構造において、前記第2部品の
挿通部を筒状のボス部から構成し、このボス部を被固定
部材の嵌合孔に挿通した状態で、ボス部内に固定ピンを
嵌合するようにしたことを特徴とするものである。
【0017】この請求項3に記載の発明では、前記請求
項1に記載の発明の作用・効果に加えて、ボス部内への
固定ピンの嵌合に伴い、ボス部が弾性変形して嵌合孔に
密着される。そして、第1部品及び第2部品が被固定部
材上に安定して固定される。また、固定ピンと被固定部
材との間に軟質材料よりなる第2部品のボス部が介在さ
れることになり、固定ピンの嵌合による被固定部材の表
面への影響が低減される。
【0018】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の自動車用部品の固定構造において、前記ボス部の外
周には、固定ピンの嵌合時に嵌合孔に圧接して弾性変形
可能な突条を形成したことを特徴とするものである。
【0019】この請求項4に記載の発明では、前記請求
項3に記載の発明の作用・効果に加えて、ボス部を嵌合
孔に抵抗なくスムーズに挿通することが可能になる。ま
た、突条の弾性変形によりボス部が嵌合孔に確実に密着
され、第1部品及び第2部品が被固定部材上に安定して
固定される。
【0020】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のいずれか一項に記載の自動車用部品の固定構造
において、前記第1部品及び第2部品の少なくとも一方
は、ウェザストリップからなることを特徴とするもので
ある。
【0021】この請求項5に記載の発明では、前記請求
項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明の作用・効
果に加えて、自動車の各部に使用されるウェザストリッ
プを、ボディ、ドアフレーム等の被固定部材に対して容
易かつ確実に固定することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下に、この
発明を自動車のドアフレームに対するフェンダシール及
びドアサブシールの固定構造に具体化した第1の実施形
態を、図1〜図6に基づいて説明する。
【0023】図1、図4及び図5に示すように、ウェザ
ストリップ及び第1部品を構成する前記フェンダシール
21は、自動車のボディのフロントドア22の前縁とフ
ェンダパネル23との隙間に沿って配設されている。こ
のフェンダシール21は、一体に連結成形された本体部
21aとリップ部21bとを備えている。本体部21a
は、フロントドア22の前縁部における段部22cに沿
うように、ガラス繊維等により強化されたポリプロピレ
ン(PP)の硬質材料によりほぼ弓形状に形成されてい
る。一方、リップ部21bは、例えばTPO等の軟質材
料により前記本体部21aの一側縁に沿って一体に連結
形成されている。そして、本体部21aが複数のクリッ
プ24によりフロントドア22の前縁部の内面における
段部22cに固定されるとともに、リップ部21bがフ
ェンダパネル23の折返部23aに密着されるようにな
っている。
【0024】図1、図4及び図6に示すように、ドアメ
インシール26のウェザストリップ及び同じくウェザス
トリップとしての第2部品を構成する前記ドアサブシー
ル25は、フロントドア22のドアフレーム22aの外
周上にドアメインシール26と並行するように取付けら
れている。このドアフレーム22aにおいて、ドアメイ
ンシール26は車内側に、ドアサブシール25は車外側
にそれぞれ取付けられている。
【0025】このドアサブシール25は、ともにEPD
M等の軟質材料製の型成形部25aと押出成形部25b
とが一体的に連結形成されている。このドアサブシール
25の基部25cには、その車外側の一側縁にリップ部
25dが突出形成されるとともに、その底面には取付溝
25eが凹設されている。そして、取付溝25eがドア
フレーム22aの一部を構成するリテーナ兼モール部2
2bに係合されることにより、ドアサブシール25がド
アフレーム22aに取付けられる。また、フロントドア
22が閉じられた状態では、ドアサブシール25のリッ
プ部25dがルーフパネル27に密着されるようになっ
ている。これにより、フロントドア22とフロントピラ
ー28及びルーフパネル27との間における風切り音の
発生が抑制されるようになっている。
【0026】図1〜図3に示すように、前記フェンダシ
ール21の本体部21aにおけるドアサブシール25と
の対向する端部21cには、断面形状が星形の固定ピン
31が被固定部材としてのフロントドア22のドアフレ
ーム22a側に向かって一体に突出形成されている。こ
の固定ピン31の外周には、複数の突条31aが長手方
向に沿って延びるように形成されている。
【0027】また、前記ドアサブシール25の型成形部
25aにおける前記フェンダシール21との対向する端
部25fには、そのフェンダシール21の固定ピン31
と対応するように、挿通部としての挿通孔32が形成さ
れている。また、このドアサブシール25の挿通孔32
と対応するように、前記ドアフレーム22aには嵌合孔
33が形成されている。
【0028】そして、フェンダシール21及びドアサブ
シール25を自動車のボディに取り付ける際には、まず
フェンダシール21をフロントドア22の前縁部に取り
付けるとともに、ドアサブシール25をフロントドア2
2のドアフレーム22aに沿って取り付ける。この状態
で、図2に示すように、フェンダシール21の固定ピン
31を、ドアサブシール25の挿通孔32に挿通した
後、ドアフレーム22aの嵌合孔33に強制的に押圧嵌
合させる。これにより、固定ピン31上の突条31aが
塑性変形されて、固定ピン31が嵌合孔33に強固に嵌
着される。そして、フェンダシール21及びドアサブシ
ール25の端部21c,25c同志がドアフレーム22
aに対して確実に固定される。
【0029】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。 (イ) この実施形態の固定構造では、ガラス繊維等で
強化された硬質材料からなるフェンダシール21の端部
21cに固定ピン31が突設されている。その固定ピン
31と対応するように、EPDM等の軟質材料からなる
ドアサブシール25の対向する端部25fには挿通孔3
2が、ドアフレーム22aには嵌合孔33が形成されて
いる。そして、フェンダシール21の固定ピン31がド
アサブシール25の挿通孔32を介して、ドアフレーム
22aの嵌合孔33に強制的に嵌合されることにより、
フェンダシール21及びドアサブシール25がドアフレ
ーム22aに固定されている。
【0030】このため、別体のクリップを使用する前記
第1の従来構成に比較して、構造が簡単で部品点数が少
なくなるとともに、組付作業を容易に行うことができ
る。さらに、クリップ114をフェンダシール101に
一体に形成した前記第2の従来構成に比較して、フェン
ダシール21の構造の簡素化を図ることができ、その成
形用金型の構造が簡単になって、製造コストの低減を図
ることができる。
【0031】(ロ) この実施形態の固定構造では、固
定ピン31の外周に、前記ドアサブシール25の挿通孔
32を介してドアフレーム22aの嵌合孔33に嵌合さ
れる際に塑性変形可能な突条31aが形成されている。
【0032】このため、固定ピン31上の突条31aの
塑性変形により、固定ピン31を嵌合孔33に強固に嵌
着させることができる。従って、フェンダシール21及
びドアサブシール25を、極めて簡単な構成でドアフレ
ーム22a上に安定して固定することができる。
【0033】(第2の実施形態)次に、この発明の第2
の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心
に説明する。
【0034】さて、この第2の実施形態においては、図
7及び図8に示すように、ドアサブシール25の型成形
部25aの端部25fに挿通部としての円筒状のボス部
36が、ドアフレーム22a側に向かって一体に突出形
成されている。そして、このドアサブシール25のボス
部36をドアフレーム22aの嵌合孔33に挿通した状
態で、ボス部36内にフェンダシール21の円筒状の固
定ピン31を嵌合することにより、ボス部36が弾性変
形して嵌合孔33に密着される。これにより、フェンダ
シール21及びドアサブシール25がドアフレーム22
aに対して固定されるようになっている。
【0035】また、前記ボス部36の外周には、複数の
突条36aが長手方向に沿って延びるように形成されて
いる。そして、この突条36aの形成により、嵌合孔3
3にボス部36を挿通する際の摺動抵抗が低減されるよ
うになっている。さらに、嵌合孔33にボス部36を挿
通した状態で、ボス部36内に固定ピン31を嵌合した
ときに、これらの突条36aが嵌合孔33に圧接されて
弾性変形されるようになっている。
【0036】従って、この第2の実施形態によれば、前
記第1の実施形態における(イ)の効果に加えて、次の
ような効果を発揮する。 (ハ) この実施形態の固定構造では、前記ドアサブシ
ール25の円筒状のボス部36がドアフレーム22aの
嵌合孔33に挿通された状態で、ボス部36内に固定ピ
ン31が嵌合されるようになっている。
【0037】このため、ボス部36内への固定ピン31
の嵌合に伴い、ボス部36が拡径するように弾性変形し
て嵌合孔33の内周面に密着され、フェンダシール21
及びドアサブシール25をドアフレーム22a上に安定
して固定することができる。
【0038】また、この固定構造では、硬質のPPから
なる固定ピン31とドアフレーム22aとの間に、軟質
のEPDMからなるボス部36が介在されることにな
る。このため、例えばドアフレーム22aの表面に塗装
が施してある場合には、その塗装面の損傷を抑制しなが
ら、固定ピン31をボス部36を介してドアフレーム2
2aの嵌合孔33に嵌着させることができる。このよう
に、固定ピン31の嵌着によるドアフレーム22aの表
面への影響を低減することができる。
【0039】(ニ) この実施形態の固定構造では、前
記ボス部36の外周に、ボス部36内へ固定ピン31を
嵌合したとき嵌合孔33に圧接して弾性変形可能な突条
36aが形成されている。
【0040】このため、組付時にはボス部36を嵌合孔
33に抵抗なくスムーズに挿通することができる。ま
た、組付状態においては、突条36aの弾性変形により
ボス部36を嵌合孔33に確実に密着させることができ
て、フェンダシール21及びドアサブシール25をドア
フレーム22a上に安定して固定することができる。
【0041】(第3の実施形態)次に、この発明の第3
の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心
に説明する。この第3の実施形態は、自動車のラジエー
タ回りのボディに対するボンネットシールとそのエンド
ピースの固定構造に具体化したものである。
【0042】すなわち、図9及び図10に示すように、
被固定部材としてのラジエータ回りのボディ41上に
は、ウェザストリップ及び第2部品を構成するボンネッ
トシール42が複数のクリップ43により取り付けられ
ている。このボンネットシール42は、EPDMのスポ
ンジ等の軟質材料により筒状に形成されている。ボンネ
ットフード44が閉じられたとき、そのボンネットフー
ド44の前端内面に密着するようになっている。
【0043】前記ボンネットシール42の両端開口部に
は、第1部品としてのエンドピース45が被覆装着され
ている。このエンドピース45は、PP等の硬質材料に
より形成された基部45aと、TPO等の軟質材料によ
り基部45aの外端に連結形成された蓋部45bとを備
えている。このように、蓋部45bを軟質材料で形成す
ることにより、ボンネットフード44が閉じられたとき
における蓋部45bの弾性変形が許容されるようになっ
ている。
【0044】前記各エンドピース45の基部45aに
は、前記第1の実施形態の固定ピン31と同様の断面形
状をなす固定ピン46が一体に突出形成されている。前
記ボンネットシール42の両端部には、固定ピン46と
対応するように挿通孔47が形成されている。また、前
記ラジエータ回りのボディ41上には、同じく固定ピン
46と対応するように嵌合孔48が形成されている。そ
して、各エンドピース45の基部45aをボンネットシ
ール42の両端開口部から内部に挿入した後、固定ピン
46を挿通孔47から嵌合孔48に強制的に嵌合させる
ことにより、各エンドピース45がボンネットシール4
2の両端部とともに、ラジエータ回りのボディ41に固
定されるようになっている。
【0045】従って、この第3の実施形態によれば、前
記第1の実施形態における(イ)、(ロ)とほぼ同様の
効果に加えて、次のような効果を発揮する。 (ホ) この実施形態の固定構造では、ウェザストリッ
プをなすボンネットシール42の両端部が、その両端を
塞ぐエンドピース45によりラジエータ回りのボディ4
1に固定されている。
【0046】このため、ボンネットシール42の両端部
とエンドピース45とを、ラジエータ回りのボディ41
に対して容易かつ確実に固定することができる。また、
ボンネットシール42の固定に使用されるクリップ43
の数を低減することができる。
【0047】(第4の実施形態)次に、この発明の第4
の実施形態を、前記第3の実施形態と異なる部分を中心
に説明する。
【0048】さて、この第4の実施形態においては、図
11に示すように、各エンドピース51の基部51aが
長尺状に形成され、その基部51aには複数の固定ピン
52が所定間隔をおいて突出形成されている。各固定ピ
ン52は、前記第1の実施形態の固定ピン31と同様の
断面形状をなしている。また、これらの固定ピン52と
対応するように、ボンネットシール42には複数の挿通
孔47が全長にわたって所定間隔おきに形成されるとと
もに、ラジエータ回りのボディ41上には複数の嵌合孔
48が同じく所定間隔おきに形成されている。
【0049】この実施形態のおけるボンネットシール4
2の固定方法は、例えば以下の手順に従う。すなわち、
まず各エンドピース51の基部51aを、ボンネットシ
ール42の両端開口部から内部に挿入する。次いで、複
数の固定ピン52を、挿通孔47から嵌合孔48にそれ
ぞれ強制的に嵌合させる。これにより、ボンネットシー
ル42の全体が、両端のエンドピース51とともに、ラ
ジエータ回りのボディ41に固定される。
【0050】従って、この第4の実施形態によれば、前
記各実施形態における(イ),(ロ),(ホ)とほぼ同
様の効果に加えて、次のような効果を発揮する。 (へ) この実施形態の固定構造では、エンドピース5
1の基部51aに複数の固定ピン52が突設されるとと
もに、ボンネットシール42及びラジエータ回りのボデ
ィ41に複数の挿通孔47及び嵌合孔48が形成されて
いる。
【0051】このため、各固定ピン52を挿通孔47を
介して嵌合孔48に嵌合させることで、別体のクリップ
を使用することなく、ボンネットシール42全体を両エ
ンドピース51とともに、ラジエータ回りのボディ41
の上面に対して容易に固定することができる。よって、
製造コストの大幅な低減を図ることができる。
【0052】(変更例)なお、この実施形態は、次のよ
うに変更して具体化することも可能である。 ・ 前記各実施形態では、フェンダシール21の本体部
21aまたはエンドピース45,51の基部45a,5
1aの硬質材料としてガラス繊維等により強化されたP
Pを使用したが、例えばポリエチレン(PE)、ポリア
ミド(PA)、ポリエステル(PET、PBT)、ポリ
カーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩
化ビニル(PVC)、ABS樹脂、AS樹脂、アクリル
樹脂等を使用してもよい。
【0053】また、前記本体部21aまたは前記基部4
5a,51aに、炭素繊維、金属繊維、これらのコンポ
ジット繊維、アスベスト、タルク、マイカ、クレー等で
強化した樹脂材料を使用してもよい。さらに、前記本体
部21aまたは前記基部45a,51aを、強化剤が入
っていない樹脂材料で形成してもよい。
【0054】・ 前記各実施形態では、ドアサブシール
25またはボンネットシール42の軟質材料としてはE
PDMを使用したが、例えば、天然ゴム(NR)、合成
天然ゴム(IR)、スチレン・ブタジエンゴム(SB
R)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(II
R)、ニトリルゴム(NBR)、エチレン・プロピレン
共重合ゴム(EPM)等のゴム、TPO(オレフィン
系)、TPU(ウレタン系)、SBC(スチレン系)、
TPEE(ポリエステル系)、TPAE(ポリアミド
系)、TPVC(塩ビ系)等のTPE(熱可塑性エラス
トマー)、あるいはポリウレタン(PU)等を使用して
もよい。
【0055】・ 前記各実施形態において、固定ピン3
1,46,52の外周の突条31aを省略してもよい。 ・ 前記第2の実施形態において、ボス部36の外周の
突条36aを省略してもよい。
【0056】・ 前記第1または第2の実施形態におけ
る自動車用部品の固定構造を、図4に示すリヤドア56
のドアフレームに対するセンタピラーシール57及びド
アサブシール25の固定構造に具体化してもよい。
【0057】・ 前記第3及び第4の実施形態におい
て、被固定部材をボンネットフード44とし、ボンネッ
トシール42及びエンドピース45,51を、ボンネッ
トフード44側に固定するように構成してもよい。
【0058】以上のように構成した場合でも、前記各実
施形態の効果とほぼ同様の効果を発揮することができ
る。さらに、上記実施形態により把握される請求項に記
載したもの以外の技術的思想について、以下にそれらの
効果とともに記載する。
【0059】(1) 前記第1部品はフェンダシール
(21)またはセンタピラーシール(57)からなり、
第2部品はドアサブシール(25)からなり、被固定部
材はドアフレーム(22a)からなることを特徴とする
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の自動車用部
品の固定構造。
【0060】この構成によれば、フェンダシールまたは
センタピラーシールとドアサブシールとを、ドアフレー
ムに対して容易かつ確実に固定することができる。 (2) 前記第2部品はボンネットシール(42)から
なり、第1部品はボンネットシール(42)の両端を塞
ぐエンドピース(45,51)からなり、被固定部材は
ボディ(41,44)からなることを特徴とする請求項
1〜請求項5のいずれか一項に記載の自動車用部品の固
定構造。
【0061】この構成によれば、ボンネットシールとエ
ンドピースとを、ラジエータ回りのボディまたはボンネ
ットフード等の被固定部材に対して容易かつ確実に固定
することができる。
【0062】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、被固定部材に対する第1及び第2部品の固
定構造が簡単であるとともに、組付作業を容易に行うこ
とができ、コストの低減を図ることができる。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、固定ピン上の突条の塑性
変形により、固定ピンを嵌合孔に強固に嵌着することが
できて、第1部品及び第2部品を被固定部材上に安定し
て固定することができる。
【0064】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、ボス部内への固定ピンの
嵌合に伴い、ボス部が弾性変形して嵌合孔に密着され、
第1部品及び第2部品を被固定部材上に安定して固定す
ることができる。また、固定ピンと被固定部材との間に
軟質材料よりなる第2部品のボス部が介在されることに
なり、固定ピンの嵌合による被固定部材の表面への影響
を低減することができる。
【0065】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の効果に加えて、ボス部を嵌合孔に抵抗な
くスムーズに挿通することができるとともに、ボス部上
の突条の弾性変形により、ボス部を嵌合孔に確実に密着
させることができて、第1部品及び第2部品を被固定部
材上に安定して固定することができる。
【0066】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項4のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、自動車に使用されるウェザストリップをボディ、フ
レーム等の被固定部材に対して容易かつ確実に固定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を自動車のドアフレームに対するフ
ェンダシール及びドアサブシールの固定構造に具体化し
た第1の実施形態を示す要部分解斜視図。
【図2】 図1の固定構造の組付状態を示す部分断面
図。
【図3】 図1の固定構造における固定ピンの横断面
図。
【図4】 自動車を示す側面図。
【図5】 図4のフェンダシールの取付構成を拡大して
示す要部断面図。
【図6】 図4のドアサブシールの取付構成を拡大して
示す要部断面図。
【図7】 ドアフレームに対するフェンダシール及びド
アサブシールの固定構造の第2の実施形態を示す部分断
面図。
【図8】 図4の固定構造におけるボス部の横断面図。
【図9】 この発明を自動車のラジエータ回りのボディ
に対するボンネットシール及びエンドピースの固定構造
に具体化した第3の実施形態を示す要部断面図。
【図10】 図9の10−10線における部分断面図。
【図11】 ラジエータ回りのボディに対するボンネッ
トシール及びエンドピースの固定構造の第4の実施形態
を示す要部断面図。
【図12】 ドアフレームに対するフェンダシール及び
ドアサブシールの第1の従来構成の固定構造を示す要部
分解斜視図。
【図13】 図12の固定構造の組付状態を示す部分断
面図。
【図14】 ドアフレームに対するフェンダシール及び
ドアサブシールの第2の従来構成の固定構造を示す部分
断面図。
【符号の説明】
21…ウェザストリップ及び第1部品を構成するフェン
ダシール、22a…被固定部材としてのドアフレーム、
25…ウェザストリップ及び第2部品を構成するドアサ
ブシール、31,46,52…固定ピン、31a…突
条、32…挿通部としての挿通孔、33…嵌合孔、36
…挿通部としてのボス部、36a…突条、41…被固定
部材としてのラジエータ回りのボディ、42…ウェザス
トリップ及び第2部品を構成するボンネットシール、4
5,51…第1部品としてのエンドピース、57…ウェ
ザストリップ及び第1部品を構成するセンタピラーシー
ル。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質材料よりなる第1部品と、軟質材料
    よりなる第2部品とを、被固定部材に対して固定する自
    動車用部品の固定構造において、 前記第1部品には固定ピンを突設し、その固定ピンと対
    応するように、第2部品には挿通部を形成するととも
    に、被固定部材には嵌合孔を形成し、第1部品の固定ピ
    ンを第2部品の挿通部を介して被固定部材の嵌合孔に強
    制的に嵌合することにより、第1部品及び第2部品を被
    固定部材に固定することを特徴とする自動車用部品の固
    定構造。
  2. 【請求項2】 前記第2部品の挿通部を挿通孔から構成
    し、固定ピンの外周には、挿通孔を介して嵌合孔に嵌合
    した際に塑性変形可能な突条を形成したことを特徴とす
    る請求項1に記載の自動車用部品の固定構造。
  3. 【請求項3】 前記第2部品の挿通部を筒状のボス部か
    ら構成し、このボス部を被固定部材の嵌合孔に挿通した
    状態で、ボス部内に固定ピンを嵌合するようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の自動車用部品の固定構
    造。
  4. 【請求項4】 前記ボス部の外周には、固定ピンの嵌合
    時に嵌合孔に圧接して弾性変形可能な突条を形成したこ
    とを特徴とする請求項3に記載の自動車用部品の固定構
    造。
  5. 【請求項5】 前記第1部品及び第2部品の少なくとも
    一方は、ウェザストリップからなることを特徴とする請
    求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の自動車用部品
    の固定構造。
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