JP2001178926A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001178926A JP36785599A JP36785599A JP2001178926A JP 2001178926 A JP2001178926 A JP 2001178926A JP 36785599 A JP36785599 A JP 36785599A JP 36785599 A JP36785599 A JP 36785599A JP 2001178926 A JP2001178926 A JP 2001178926A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 球収集部材により収集される球球の球詰まり
を抑制しつつ円滑に移送することができ、且つ、製造コ
ストを低減することができる遊技機を提供すること。 【解決手段】 機構盤4の枠フレーム4aには、遊技盤
2の各入賞口およびアウト口2gの双方と通じた球収集
部20が設けられ、この球収集部20に設けられた送出
口とその送出口に連結される収集通路25を介して、各
入賞口へ入賞した球Bおよびアウト口2gを通過した球
Bが一括して機構盤4の外部へ排出される。球収集部2
0の各部分21〜25の幅は、球Bを検出するセンサ3
3の上流側に設けられる普通入賞口32の開口幅w2及
び入賞通路31cの通路幅w3に比べて拡幅されてい
る。このため、球収集部20の各部分21〜25は、入
賞装置30の入賞通路31cを通過した球Bにアウト口
2gを通過した球を加えた多量の球Bを、収集球排出口
4hへ球詰まりさせることなく円滑に流下させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、入賞口へ入賞し
た球とアウト口を通過した球とを所定箇所に収集する球
収集部材を備えた遊技機に関し、特に、球収集部材によ
り収集される球の球詰まりを抑制しつつ円滑に移送する
ことができ、且つ、製造コストを低減することができる
遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 打球を遊技領域へ打ち込んで遊技を行
うパチンコ機などの遊技機は、遊技領域が形成される遊
技盤を備えており、その遊技領域には打球が入賞可能な
複数の入賞口と、その複数の入賞口のいずれにも入賞し
なかった球を遊技領域の外部へ排出するアウト口とが設
けられている。このようなパチンコ機によれば、遊技領
域へ打ち込まれた打球が複数の入賞口のいずれかへ入賞
することにより遊技者に所定の遊技価値が付与される一
方、複数の入賞口のいずれにも入賞しなかった打球がア
ウト口から遊技領域の外部へ排出される。
【0003】また、パチンコ機の遊技盤の裏面側には、
遊技者に所定の有価価値、即ち、賞球を払い出す球払出
装置を搭載した機構盤が配設されている。この機構盤
は、球払出装置が搭載される合成樹脂製の枠フレームを
備えており、この枠フレームには、球払出装置の他に、
遊技領域に複数設けられた入賞口へ入賞した球(入賞
球)をパチンコ機の外部へ排出する入賞球収集通路と、
アウト口を通過した球(アウト球)をパチンコ機の外部
へ排出するアウト球収集通路とがそれぞれ別個の経路と
して設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記
の機構盤における枠フレームでは、入賞球およびアウト
球を収集する入賞球収集通路およびアウト球収集通路が
それぞれ別々に設けられるため、枠フレーム全体として
の形状が複雑となってしまう。よって、枠フレームを合
成樹脂で成型する場合、その成型用の金型の形状が複雑
となるため、かかる金型の製造コストが増加して、パチ
ンコ機全体としての製造コストが増加してしまうという
問題点があった。
【0005】また、入賞球収集通路およびアウト球収集
通路が別個に設けられた枠フレームの形状は複雑なた
め、入賞球収集通路またはアウト球収集通路のいずれか
に球詰まりが一度生じてしまうと、その詰まった球を除
去し難く、かかる除去作業のためにパチンコ機を長期に
亘って停止しなければならないという問題点があった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、球収集部材により収集される球
の球詰まりを抑制しつつ円滑に移送することができ、且
つ、製造コストを低減することができる遊技機を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の遊技機は、球が打ち込まれる遊技領
域と、その遊技領域に設けられる入賞口と、その入賞口
と連通されその入賞口へ入賞した球が通過する入賞経路
と、前記入賞口とともに前記遊技領域に設けられるアウ
ト口と、そのアウト口及び入賞経路を通過した球を所定
箇所に収集する球収集部材とを備え、前記球収集部材
は、前記入賞経路およびアウト口の双方と通じて設けら
れ、その入賞経路およびアウト口を通過した球を一括し
て移送する収集経路を備えており、その収集経路の経路
幅は前記入賞経路の経路幅に比べて拡幅されている。
【0008】この請求項1記載の遊技機によれば、遊技
領域へ打ち込まれた球は、入賞口へ入賞すると、入賞経
路を通過して、球収集部材へ送られる。一方、遊技領域
へ打ち込まれた球のうち、入賞口へ入賞した球を除くも
のは、アウト口を通過して、球収集部材へ送られる。ア
ウト口を通過した球は、球収集部材によって、入賞経路
を通過した球とまとめられ、収集経路により一括して所
定箇所に移送される。
【0009】また、球を移送する収集経路は、その経路
幅が入賞経路の経路幅に比べて拡幅されているので、入
賞経路を通過する球数に比べて多量の球を移送すること
ができる。このため、収集経路は、入賞経路を通過した
球とアウト口を通過した球とが一括された多量の球を球
詰まりさせることなく円滑に移送するのである。
【0010】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の遊技機の一実施例であるパチンコ機Pにおける前面
枠1及び遊技盤2の裏面(背面)図である。なお、図1
では、遊技盤2の各配設穴2c〜2fにそれぞれ配設さ
れる表示装置、第1種始動口を備えた入賞装置、普通入
賞口を備えた入賞装置、及び、大入賞口を備えた可変入
賞装置の図示を省略している。
【0011】前面枠1は、パチンコ機P(図4参照)の
前面外周に周設される枠状体であり、合成樹脂材料等で
略矩形額縁状に形成されている。前面枠1の上部略中央
には遊技盤2の外形に適合した略矩形状の開口である収
納空間1aが設けられるとともに、前面枠1の一側(図
1右側)縁部には、後述する機構盤4の一対のヒンジピ
ン4b,4b(図2参照)が回動可能に軸支される一対
のピン係合部1b,1bが設けられている。
【0012】遊技盤2は、木製の合板等で略矩形平板状
に形成されており、その前面(図1の紙面に対する裏
面)に球Bが打ち込まれる遊技領域2aが形成されてい
る(図4参照)。遊技盤2は、前面枠1の収容空間1a
に着脱可能に収容されており、その裏面2bには遊技盤
2の板厚方向(図1の紙面に対する垂直方向)へ貫通し
た複数の配設穴2c〜2fが穿設されている。配設穴2
cは複数種類の図柄を表示する表示装置が配設される穴
であり、配設穴2dは第1種始動口(普通電動役物に係
る入賞口)を備えた入賞装置が配設される穴であり、配
設穴2e,2eは、普通入賞口を備えた入賞装置が配設
される穴であり、配設穴2fは、大入賞口を備えた可変
入賞装置が配設される穴である。
【0013】また、配設穴2fの下方であって遊技盤2
の裏面2bには、遊技盤2の板厚方向(図1の紙面に対
する垂直方向)へ貫通したアウト口2gが穿設されてい
る。このアウト口2gは、各種入賞装置の入賞口へ入賞
しなかった球を遊技領域2aの外部へ排出するための穴
である。このアウト口2gの上方であって遊技盤2の裏
面2bには、セーフ球集合カバー3が取着されている。
【0014】セーフ球集合カバー3は、配設穴2d〜2
fに配設される各種入賞装置の入賞口へ入賞した球(入
賞球)を遊技領域2aの外部へ誘導する部材であり、合
成樹脂材料等で形成されている。このセーフ球集合カバ
ー3の下側部分であって配設穴2cの下方には、球が通
過可能な誘導通路を有する球誘導樋3aが設けられてい
る。この球誘導樋3aの誘導通路は、各配設穴2d〜2
fに配設される各入賞装置の入賞口と連通されており、
この誘導通路を介して各入賞口へ入賞した球が遊技盤2
bにおける裏面2b側下方へ誘導されるのである。
【0015】また、球誘導樋3aの下端面(図1下側)
には、その球誘導樋3aの誘導通路と連通した開口部3
bが開口形成されている。この開口部3bは、球誘導樋
3aの誘導通路により誘導された入賞球を後述する機構
盤4の球収集部20(図3参照)へ落下(流下)させる
開口であり、遊技盤2の横幅方向(図1の左右方向)へ
向けて幅広に形成されている。なお、機構盤4に設けら
れる球収集部20の詳細については後述する。
【0016】図2は、機構盤4の裏面図である。図2に
示すように、機構盤4は、賞球や貸し球の払い出しを行
う球払出装置5が搭載された部品であり、合成樹脂材料
等で略矩形額縁状に形成された枠フレーム4aを備えて
いる。この枠フレーム4aの一側(図1右側)であっ
て、その上側および下側部分には、上述した前面枠1の
ピン係合部1b,1bに回動可能に軸支されるヒンジピ
ン4b,4bがそれぞれ1つずつ設けられている。この
ヒンジピン4b,4bは機構盤4を前面枠1の裏面側に
開閉可能に軸支するための軸部材である。
【0017】枠フレーム4aの略中央部分には、略矩形
状の開口である開口窓4cが枠フレーム4aの厚さ方向
(図2の紙面に対する垂直方向)に貫通形成されてい
る。この開口窓4cは、機構盤4が前面枠1に取着され
た場合(図4参照)に、遊技盤2の裏面2bに取着され
たセーフ球集合カバー3の一部を機構盤4の裏面側に露
出させるための開口であり、この開口窓4cから配設穴
2c〜2fに配設される表示装置や各種入賞装置が機構
盤4の裏側に露出される。
【0018】機構盤4の枠フレーム4aの上部には台管
理装置(図示せず)から供給される球が一旦貯留される
球タンク4dが配設され、この球タンク4dの下方には
球タンクレール4eが連設されている。球タンクレール
4eは、球タンク4dへ供給された球を球払出装置5へ
誘導する樋状の部材であり、この球タンクレール4eの
下流側端部に球払出装置5の上部が連設されている(図
2右側)。
【0019】球払出装置5は、遊技者に賞球や貸し球を
払い出す装置であり、主に、賞球払出ユニット5aと、
その賞球払出ユニット5aに並設される貸球払出ユニッ
ト5bとを備えている。賞球払出ユニット5aは、球が
上述した各入賞口へ入賞した場合に、球タンクレール4
eにより誘導された球を賞球として所定個数だけ遊技者
へ払い出す装置であり、貸球払出ユニット5bは、遊技
者からの球貸し要求があった場合に、球タンクレール4
eにより誘導された球を貸し球として所定個数だけ遊技
者へ払い出す装置である。これらの賞球払出ユニット5
a及び貸球払出ユニット5bによって、球タンクレール
4eにより球払出装置5の内部へ導かれた球を1個ずつ
払出樋4fへ払い出すことができるのである。
【0020】払出樋4fは、球払出装置5により払い出
された賞球や貸し球を前面枠1に設けられる上受皿また
は下受皿(図示せず)へ誘導する樋状の部材であり、こ
の払出樋4fの内部には球払出装置5から払い出された
球が通過可能な通路が設けられている。この払出樋4f
の通路は、球払出装置5の下部から枠フレーム4aの下
縁部(図2下側)へ向けて連通され、枠フレーム4aの
下端面(図2下側)に開口形成される払出口4gと連通
されている。
【0021】払出口4gは、払出樋4fを通過した球を
前面枠1の下受皿へ排出する開口であり、枠フレーム4
aの幅方向(図2左右方向)略中央部分に形成されてい
る。一方、払出口4gの左方には、収集球排出口4hが
設けられている。この収集球排出口4hは、上述した各
種入賞装置の入賞口へ入賞した入賞球およびアウト口2
gを通過したアウト球を枠フレーム4aの外部へ排出し
て台管理装置(所定箇所)へ返還する開口である。
【0022】また、枠フレーム4aにおける球タンク4
dの右方には、台管理装置から供給される交流電圧を電
源回路基板へと中継する電源中継基板6が配設されてい
る。電源中継基板6は、台管理装置の交流電源と電気的
に接続されるACコード6aを備え、このACコード6
aを介して台管理装置から交流電圧の供給を受け、その
交流電圧を電源回路基板ボックス7に収容される電源回
路基板へ供給することができる。電源回路基板ボックス
7は、枠フレーム4aの裏面側下部に取着されており、
この電源回路基板ボックス7の上方であって、枠フレー
ム4aにおける開口窓4cの下縁部分には主制御基板ボ
ックス8が配設されている。
【0023】主制御基板ボックス8は、パチンコ機Pに
おける遊技全体の制御を行う主制御基板を収容するもの
であり、この主制御基板ボックス8の右方には、枠フレ
ーム4aの裏面右下部(図2右下側)に取着された払出
制御基板ボックス9が配設されている。払出制御基板ボ
ックス9は、上述した球払出装置5等の制御を行う払出
制御基板を収容するものであり、この払出制御基板ボッ
クス9の左方には、枠フレーム4aの裏面左下部(図2
左下側)に取着された発射制御基板ボックス10が配設
されている。この発射制御基板ボックス10は、遊技領
域2aへ打ち込まれる球の発射制御を行う発射制御基板
を収容するものである。
【0024】図3は、パチンコ機Pの部分的な裏面図で
あり、枠フレーム4aの球受け板22,24及び収集通
路25の一部を断面視している。なお、図3では、機構
盤4の枠フレーム4aに配設される各種の基板ボックス
7〜10の図示を省略し、枠フレーム4aにおける裏板
4iの一部を2点鎖線で図示している。また、図3中の
球Bは、セーフ球集合カバー3の開口部3bから排出さ
れる入賞球や、アウト口2gを通過したアウト球であ
り、図中の矢印は球Bの流下(移送)方向を示してい
る。
【0025】図3に示すように、機構盤4の枠フレーム
4aは、前面枠1のピン係合部1bに係合されたヒンジ
ピン4bを介して前面枠1に取着されており、遊技盤2
の裏面2b側を覆うように配設されている。この枠フレ
ーム4aの裏面側であって、開口窓4cより下側部分の
全面には平板状の裏板4iが設けられており、この裏板
4iにより枠フレーム4aの裏面側が覆われている。こ
の裏板4iは、遊技盤2の裏面2bと所定の間隔(図4
の幅w4,w5)を隔てつつ対向して設けられており
(図4参照)、この裏板4iと遊技盤2bの裏面2bと
の間部分の空間に球収集部20が設けられている。
【0026】球収集部20は、遊技盤2の各配設穴2d
〜2fに配設される各入賞装置の入賞口へ入賞した入賞
球とアウト口2gを通過したアウト球とをまとめて、そ
のまとめられた入賞球およびアウト球を一括して収集す
る部位であり、セーフ球集合カバー3の開口部3bを介
して各入賞口と通じるとともに、アウト口2gと通じて
設けられている。この球収集部20は、主に、入賞球お
よびアウト球である球Bを一括して収集球排出口4hへ
送出する送出口21と、セーフ球集合カバー3の開口部
3bから落下する球Bを受け止める球受け板22,2
3,24と、送出口21から送出された球Bをまとめて
収集球排出口4hへ案内する収集通路25とを備えてい
る。送出口21は、球収集部20の上部であって、枠フ
レーム4a(又は、遊技盤2)の横幅方向略(図3の左
右方向)中央部分より若干左側の一箇所に設けられてい
る。
【0027】送出口21は、上述したセーフ球集合カバ
ー3の開口部3bおよびアウト口2gより下方に設けら
れており、収集通路25と連通され、この収集通路25
を介して収集球排出口4hと連結される開口である。ま
た、送出口21の開口幅(図3の左右方向幅)(収集経
路の経路幅)は、球Bの外径dの略2倍以上とされてい
る。このため、多量の球Bが球収集部20へ流入する場
合に、送出口21の開口縁部で球詰まりを生じることな
く、球Bを収集通路25へ円滑に送出することができ
る。また、送出口21の開口縁部の両側(図3右側)に
は、セーフ球集合カバー3の開口部3bから排出される
球Bを受け止める平板状の球受け板22,23,24が
設けられている。
【0028】球受け板22は、セーフ球集合カバー3の
開口部3b及びアウト口2gのほぼ直下に設けられ、セ
ーフ球集合カバー3の開口部3bの横幅方向(図3左右
方向)のほぼ全域に亘って設けられている。この球受け
板22は、枠フレーム4a(又は、遊技盤2)の横幅方
向一側(図3右側)から送出口21へ向けて下降傾斜さ
れており、球受け板22により受け止められた球Bを、
この送出口21から集中(一括)して送出できるように
されている。また、球受け板22における送出口21側
との反対端部(図3右側)には平板状の立壁板22bが
立設され、この立壁板22bの上端には同じく平板状の
球受け板23が連設されている。
【0029】球受け板23は、枠フレーム4a(又は、
遊技盤2)の横幅方向一端側(図3右側)から球受け板
22側へ向けて下降傾斜されている。このため、球受け
板23により受け止められた球Bを、球受け板22側へ
向けて転動させることができるのであるのである。ま
た、球受け板23における球受け板22側との反対端部
(図3右側)には平板状の立壁板23aが立設されてお
り、この立壁板23aによって、球受け板23により受
け止められた球Bが球受け板23の立壁板23a側端部
からこぼれ落ちることを防止することができる。
【0030】一方、球受け板24は、枠フレーム4a
(又は、遊技盤2)の横幅方向他側(図3左側)から送
出口21へ向けて下降傾斜されており、その送出口21
側の端部がセーフ球集合カバー3の開口部3bの横幅方
向一端部(図3左側)の下方に位置されている。よっ
て、球受け板24は、セーフ球集合カバー3の開口部3
bから排出された球Bを受け止め、その球Bを送出口2
1から集中して送出することができるのである。また、
球受け板24における送出口21側との反対端部(図3
左側)には平板状の立壁板24aが立設されており、こ
の立壁板24aによって、球受け板24により受け止め
られた球Bが球受け板24の立壁板24a側端部からこ
ぼれ落ちることを防止することができる。
【0031】ところで、球受け板24の送出口21側端
部は、球受け板22の送出口21側端部より高さh1分
だけ上方に位置されており、かかる両球受け板22,2
4における送出口21側の端部の間には高さh1分の段
差(高低差)が設けられている。この段差によって、球
受け板24から送出口21へ落下する球Bは、球受け板
22から送出口21へ落下する球Bよりも上方から送出
口21へ向けて落下される。このため、球受け板22,
24により送出口21に集められる球B同士が送出口2
1で正面衝突することが回避され、球Bが送出口21周
辺で滞って球詰まりが生じることを抑制することができ
る。
【0032】しかも、球受け板24から落下した球Bが
球受け板22から落下した球Bと接触する場合、球受け
板24から落下した球Bは球受け板22から落下した球
Bに上方から衝突するので、かかる衝突により球受け板
22から落下する球Bの落下速度が加速され、送出口2
1から送出される球Bの流下を更に円滑化させることが
できる。よって、送出口21の周辺や収集通路25内に
おける球詰まりを更に抑制することができるのである。
【0033】また、上記の球収集部20の球受け板22
〜24は、枠フレーム4a又は遊技盤2の横幅方向(図
3の左右方向)のほぼ全域に亘って設けられており、各
配設穴2c〜2eに配設される全入賞装置の下方位置に
対応して設けられている。よって、例えば、各入賞口へ
入賞した球Bがセーフ球集合カバー3を介さずに各入賞
口の直下へ直接落下されるような場合であっても、球受
け板22〜24によって各入賞口へ入賞した球Bを受け
止め、送出口21から集中して送出させることができ
る。即ち、本実施例のパチンコ機Pによれば、セーフ球
集合カバー3とは別種類のセーフ球集合カバーが取着さ
れた遊技盤に交換された場合でも、球収集部20の球受
け板22〜24によって入賞球を確実に受け止めること
ができるのである。
【0034】収集通路25は、送出口21へ流入した球
Bを収集球排出口4hへ案内する通路であり、この収集
通路25の左右両側は平板状の一対の側壁板25a,2
5bにより仕切られている。この一対の側壁板25a,
25bの上端は球受け板22,24の送出口21側端部
とそれぞれ連設され、かかる連設により収集通路25は
送出口21と連結されている。また、収集通路25の通
路形状は、送出口21から収集球排出口4hまでの間に
4箇所で屈曲(湾曲)されており、この屈曲により収集
通路25内を流下する球Bの落下速度を緩和させること
ができる。このため、収集通路25の側壁板25a,2
5bに球Bが衝突する際の衝突力が緩和されるので、側
壁板25a,25bの損傷を抑制して、収集通路25の
使用寿命を向上することができ、その結果、枠フレーム
4a全体としての使用寿命を向上することができるので
ある。
【0035】更に、収集通路25の通路幅w1、即ち、
一対の側壁板25a,25bの対向面間距離は、送出口
21と同様に球Bの外径dの略2倍以上とされている。
このため、多量の球Bが収集通路25内を通過する場合
に、その収集通路25内で球詰まりを生じさせることな
く、球Bを収集球排出口4hへ円滑に案内することがで
きるのである。
【0036】図4は、図3のIV−IV線における側断
面図であり、遊技盤2の裏面2bに取着されるセーフ球
集合カバー3の図示を省略している。なお、図4中の矢
印は球Bの流下方向を示している。
【0037】図4に示すように、遊技盤2の配設穴2e
は、遊技盤2の前面(図4左側)に形成される遊技領域
2aから遊技盤2の裏面2bへと貫通形成されている。
この配設穴2eには、入賞装置30の筺体31が挿設さ
れている。入賞装置30の筺体31は、配設穴2eに配
設された状態で、遊技盤2の遊技領域2a側に突出され
た前側部分31aと、遊技盤2の裏面2b側に突出され
た後側部分31bとを備え、前側部分31aの上端面に
は普通入賞口32が開口形成されている。
【0038】普通入賞口32は、その開口幅w2が球B
の外径dより若干大きく、且つ、球Bの外径dの略2倍
未満に形成されており(d<w2<2d)、球Bが1個
ずつ入賞するように形成されている。この普通入賞口3
2は、筺体31内に形成された入賞通路31cと連通さ
れており、この入賞通路31cは筺体31の後側部分3
1bの下端面に開口形成された入賞球排出口31dと連
通されている。入賞通路31cは、その通路幅w3が球
Bの外径dより若干大きく、且つ、球Bの外径dの略2
倍未満に形成されており(d<w3<2d)、球Bが1
個ずつ通過するように形成されている。
【0039】このため、遊技領域2aを流下して普通入
賞口32へ入賞した球Bは、入賞通路31cを1個ずつ
通過して、入賞球排出口31dから遊技盤2の裏面2b
へ排出され、球収集部20の球受け板22〜24のいず
れかへ向けて1個ずつ落下されるのである。しかも、か
かる入賞球排出口31dには、リング状のセンサ33が
設けられており、このセンサ33によって入賞通路31
cを通過して入賞球排出口31dから排出される球Bの
数を1個ずつ検出することができる。
【0040】また、入賞装置30が配設された配設穴2
eの下方には、遊技盤2の厚さ方向(図4左右方向)に
貫通したアウト口2gが形成されている。アウト口2g
の遊技領域2a側の下方には、遊技領域2aの外周に周
設される内レール34が設けられており、この内レール
34を介して、球Bがアウト口2gへ導かれるのであ
る。なお、遊技盤2の遊技領域2a側には、遊技領域2
aの形成面(図4左側)と所定の間隔を隔てて、ガラス
扉35が配設されている。
【0041】遊技盤2の裏面2b側であって、アウト口
2gの開口位置より下方には、上述した球収集部20が
設けられている。この球収集部20は、上述したセンサ
33の下方(下流側)に設けられており、この球収集部
20の上方部分は、普通入賞口32へ入賞した球Bおよ
びアウト口2gを通過した球Bを受け止めるために開放
されている。
【0042】球受け板22,23は、遊技盤2の裏面2
b側から遊技盤2の反配設側、即ち、遊技盤2の裏面2
bから更に後方(図4右側)へ向けて延出されている。
この球受け板22,23の延出端(図4右側)には裏板
4iが上方へ向けて立設されており、この裏板4iと遊
技盤2の裏面2bとの間に普通入賞口32へ入賞した球
B及びアウト口2gを通過した球Bが落下するのであ
る。なお、球受け板24も、球受け板22,23と同様
に、遊技盤2の裏面2bから更に後方(図4右側)へ延
出され、球受け板24の各延出端(図4右側)には裏板
4iが上方へ向けて立設されている。
【0043】しかも、遊技盤2の裏面2b及び裏板4i
の対向面間距離、即ち、球受け板22,23の延出幅w
4(図4の左右方向幅)は、球Bの外径dの略2倍以上
となるように拡幅されている。このため、球受け板2
2,23により受け止められた球Bが送出口21へ向け
て転動して流下する場合に、かかる球Bを球受け板2
2,23で詰まらせずに送出口21へ円滑に流下させる
ことができる。なお、球受け板24の延出幅も、球受け
板22,23と同様に延出幅w4となるように拡幅され
ており、送出口21の開口幅(収集経路の経路幅)も、
球受け板22〜24の延出方向へ向けて延出幅w4と略
等しい長さに拡幅されている。
【0044】一方、枠フレーム4aの下部には、上述し
た収集通路25が設けられており、この収集通路25の
下端部には収集球排出口4hが連結されている。この収
集通路25は遊技盤2の裏面2bと裏板4iとの間に設
けられており、遊技盤2の裏面2b及び裏板4iの対向
面間距離、即ち、収集通路25の通路幅w5(図4の左
右方向幅)は、球Bの外径dの略2倍以上となるように
拡幅されている。このため、多量の球Bが収集通路25
内を通過する場合に、その収集通路25内で球詰まりを
生じさせることなく、球Bを収集球排出口4hへ更に円
滑に案内することができるのである。
【0045】次に、上記のように構成されたパチンコ機
Pの入賞球およびアウト球の処理方法について説明す
る。まず、遊技領域2aへ打ち込まれた球Bは、遊技盤
2の配設2c〜2eに配設される各種入賞装置の各入賞
口へ入賞すると、遊技盤2の裏面2bへ排出される。例
えば、図4に示す入賞装置30の普通入賞口32へ球B
が入賞すると、入賞した球Bは、入賞通路31cを通過
して、入賞球排出口31dから遊技盤2の裏面2bへ排
出される。排出された球Bは、セーフ球集合カバー3の
球誘導樋3aの誘導通路を通過した後、セーフ球集合カ
バー3の開口部3bから機構盤4の球収集部20へ向け
て落下される。一方、遊技盤2に配設される各種入賞装
置の入賞口のいずれにも入賞しなかった球Bは、遊技領
域2aの下部へ流下し、アウト口2gから遊技盤2の裏
面2bへ排出され、機構盤4の球収集部20へ向けて落
下される。即ち、入賞口へ入賞した球B及びアウト口2
gを通過した球Bは、機構盤4の球収集部20へ一括し
て落下するのである。
【0046】球収集部20へ向けて落下した球Bは、球
収集部20の上部に設けられる球受け板22〜24によ
り受け止められる。この球受け板22〜24は、送出口
21へ向けて下降傾斜されているので、球受け板22〜
24により受け止められた球Bは、送出口21へ集めら
れ、その送出口21から収集通路25へ集中して流下さ
れる。収集通路25へ流下した球Bは、収集通路25を
通過して収集球排出口4hへ至り、この収集球排出口4
hから一括して枠フレーム4aの外部へ排出され、台管
理装置へ返還されるのである。
【0047】以上説明したように、本実施例のパチンコ
機Pによれば、機構盤4の枠フレーム4aには、遊技盤
2に配設される各種入賞装置の各入賞口およびアウト口
2gの双方と通じた球収集部20が設けられ、かかる球
収集部20の一箇所に設けられた送出口21とその送出
口21に連結される1の収集通路25を介して、入賞口
へ入賞した球Bおよびアウト口を通過した球Bを一括し
て機構盤4の外部へ排出することができる。よって、従
来のパチンコ機のように、入賞口へ入賞した球を収集す
る通路とアウト口を通過した球を収集する通路とを別個
に設ける必要がなく、機構盤4の枠フレーム4aの形状
を簡素化することができる。このため、例えば、合成樹
脂材料等で形成される枠フレーム4aを製造する場合
に、枠フレーム4aの形状が簡素化される分、枠フレー
ム4aを射出成形するための金型の製造コストを低減し
て、パチンコ機P全体としての製造コストを低減するこ
とができる。
【0048】ところで、本実施例のパチンコ機Pでは、
球収集部22の球受け板22〜24によって、各入賞口
へ入賞した球B及びアウト口2gを通過した球Bを送出
口21から集中して収集通路25へ一括して送出するの
で、従来のパチンコ機Pに比べて、多量の球Bが球収集
部20に収集される。そこで、球収集部20の各部分2
1〜25は、かかる多量の球Bを円滑に流下させるため
に拡幅されている。具体的には、送出口21の開口幅お
よび収集通路25の通路幅w1は、枠フレーム4a(又
は、遊技盤2)の横幅方向へ向けて球Bの外径dの略2
倍以上となるように拡幅されている。
【0049】また、球受け板22〜24は、遊技盤2の
裏面2a側からその遊技盤2とは反対側へ向けて延出さ
れ、その延出幅w4は球Bの外径の略2倍以上となるよ
うに拡幅されている。更に、この球受け板22〜24の
拡幅に対応して、送出口21の開口幅も、球受け板22
〜24の延出方向(図4の左右方向)へ向けて延出幅w
4と略等しい長さに拡幅され、収集通路25の通路幅w
5も球受け板22〜24の延出方向へ向けて球Bの外径
dの略2倍以上となるように拡幅されている。
【0050】以上のように球収集部20の各部分21〜
25の幅は、球Bを検出するセンサ33の上流側に設け
られる普通入賞口32の開口幅w2及び入賞通路31c
の通路幅w3に比べて拡幅されている。このため、球収
集部20の各部分21〜25は、入賞装置30の入賞通
路31cを通過して入賞球排出口31dから落下する球
Bより更に多量の球Bを、収集球排出口4hへ円滑に流
下させることができる。よって、球収集部20の各部分
21〜25は、入賞装置30の入賞通路31cを通過し
た球Bにアウト口2gを通過した球Bを加えた多量の球
Bを詰まらせることなく円滑に流下させることができ
る。従って、球収集部20内で詰まった球Bを除去する
ために、パチンコ機Pの遊技を中断する必要がなく、か
かるパチンコ機Pの保守に必要なコストを低減すること
ができるのである。
【0051】また、球受け板22〜24を拡幅すること
によって、球受け板22〜24は、球Bを受け止める部
分の面積が拡大されるので、その分、球受け板22〜2
4の単位面積当たりにおける球Bの衝突頻度を低減し
て、球受け板22〜24の使用寿命を向上させることが
できるのである。
【0052】更に、球収集部20は、枠フレーム4aの
下側部分に一体的に形成されるので、かかる球収集部2
0と枠フレーム4aとを別々に製造する必要がなく、そ
の分、パチンコ機P全体としての製造コストを低減する
ことができ、且つ、パチンコ機P全体としての組立作業
を簡素化することができるのである。
【0053】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0054】本実施例では、本発明の入賞口として入賞
装置30の普通入賞口32を例に説明したが、本発明の
入賞口は必ずしもこれに限られるものではなく、遊技盤
2の配設穴2c〜2fに配設される入賞装置の各入賞口
について本発明を適用しても良い。
【0055】なお、以下本発明の変形例を示す。請求項
1記載の遊技機において、前記入賞経路を通過する球を
検出する検出装置を備え、前記収集経路は、その検出装
置の下流側に設けられると共に、その検出装置の上流側
における前記入賞経路に比べて経路幅が拡幅されている
ことを特徴とする遊技機1。
【0056】この遊技機1によれば、入賞経路を通過し
た球は、検出装置により検出された後、その検出装置の
下流側に設けられる収集経路へ送られる。しかも、収集
経路は、検出装置の上流側における入賞経路に比べて経
路幅が拡幅されているので、入賞経路を通過した球数に
比べて多量の球を移送することができる。よって、収集
経路は、入賞経路を通過した球にアウト口を通過した球
を加えた多量の球を詰まらせることなく円滑に移送する
ことができるのである。
【0057】遊技機1において、前記検出装置の上流側
における前記入賞経路の経路幅は球の外径の略2倍未満
に形成されていることを特徴とする遊技機2。よって、
入賞経路を通過した球を、検出装置に1個ずつ送って検
出することができる。このように入賞経路を通過した球
が検出装置により1個ずつ検出されることにより、2個
以上の球が検出装置により同時に検出されることがない
ので、入賞口へ入賞した球数を誤って検出することが防
止される。
【0058】請求項1記載の遊技機、又は、遊技機1あ
るいは2において、前記遊技領域が設けられる遊技盤を
備え、前記収集経路は、前記入賞口へ入賞した球および
前記アウト口を通過した球を受けるため、前記遊技盤の
裏面側における前記入賞経路およびアウト口の下方に配
置される球受け部材を備えており、その球受け部材は、
前記遊技盤の裏面側からその遊技盤とは反対側へ向けて
延出され、その延出幅は球の外径の略2倍以上に形成さ
れていることを特徴とする遊技機3。
【0059】この遊技機3によれば、入賞経路およびア
ウト口を通過した球は、その入賞経路およびアウト口の
下方に配置された球受け部材により受け止められる。し
かも、球受け部材は、遊技盤の裏面側からその遊技盤と
は反対側へ向けて延出され、その延出幅は球の外径の略
2倍以上に形成されている。よって、その分、球受け部
材は、球を受け止める部分の面積が拡大されるので、球
受け部材の単位面積当たりにおける球の衝突頻度を低減
して、かかる球受け部材の寿命を向上させることができ
る。
【0060】遊技機3において、前記球受け部材は、前
記遊技盤の横幅方向へ下降傾斜されるとともに、その球
受け部材の傾斜方向下端に開口形成された球送出口を備
えており、その球送出口の開口幅は球の外径の略2倍以
上に形成されていることを特徴とする遊技機4。
【0061】この遊技機4によれば、球受け部材により
受け止められた球は、球受け部材によって球送出口へ集
められ、球送出口から一括して送出される。しかも、球
送出口の開口幅は球の外径の略2倍以上に形成されるの
で、収集経路により多量に収集された球を球送出口周辺
で詰まらせることがない。
【0062】遊技機4において、前記収集経路は、前記
球受け部材の球送出口と連通されその球送出口の下方へ
球を案内する案内通路を備えており、その案内通路は、
前記遊技盤の裏面側からその遊技盤とは反対側へ向けて
拡幅されることにより、その通路幅が球の外径の略2倍
以上に形成されていることを特徴とする遊技機5。
【0063】遊技機4又は5において、前記収集経路
は、前記球受け部材の球送出口と連通されその球送出口
の下方へ球を案内する案内通路を備え、その案内通路
は、前記遊技盤の横幅方向へ向けて拡幅されることによ
り、その通路幅が球の外径の略2倍以上に形成されてい
ることを特徴とする遊技機6。
【0064】この遊技機5又は6によれば、球受け部材
により受け止められ球送出口から送出された球は、案内
通路によって球送出口の下方へ案内され、この案内通路
を経て所定箇所に収集される。しかも、案内通路の通路
幅は球の外径の略2倍以上に拡幅されるので、案内通路
へ多量の球が流入した場合に、かかる案内通路内で球詰
まりが生じることを抑制することができる。
【0065】遊技機4から6のいずれかにおいて、前記
球受け部材は、前記球送出口へ向けて前記遊技盤の横幅
方向における一側から下降傾斜される第1傾斜面部と、
前記球送出口へ向けて前記遊技盤の横幅方向における他
側から下降傾斜される第2傾斜面部とを備え、その第2
傾斜面部における前記球送出口側の端部と前記第1傾斜
面部における前記球送出口側の端部との間には段差が設
けられていることを特徴とする遊技機7。
【0066】この遊技機7によれば、入賞口へ入賞した
球およびアウト口を通過した球は、第1又は第2傾斜面
部によって受け止められ、その第1又は第2傾斜面部を
転動して球送出口へ集められ、球送出口から一括して送
出される。しかも、第1傾斜面部における球送出口側の
端部と、第2傾斜面部における球送出口側の端部との間
には段差が設けられている。よって、第1又は第2傾斜
面部の一方を転動する球は、第1又は第2傾斜面部の他
方を転動する球より段差分だけ上方から球送出口へ送出
される。このため、両傾斜面部により球送出口へ送出さ
れる球が球送出口の周辺で球詰まりすることを抑制する
ことができる。
【0067】請求項1記載の遊技機、又は、遊技機1か
ら7のいずれかにおいて、前記入賞口へ球が入賞した場
合に賞球を払い出す賞球払出装置が搭載された機構盤
と、その機構盤の骨格をなす枠フレームとを備えてお
り、その枠フレームには前記球収集部材が一体的に形成
されていることを特徴とする遊技機8。よって、枠フレ
ームと球収集部材とを別々に製造する必要がなく、その
分、遊技機全体としての製造コストを低減することがで
き、且つ、遊技機全体としての組立作業を簡素化するこ
とができるのである。
【0068】
【発明の効果】 本発明の遊技機によれば、球収集部材
には入賞口およびアウト口の双方と通じた収集経路が設
けられるので、その入賞口へ入賞した球およびアウト口
を通過した球を一括して移送することができる。よっ
て、従来の遊技機のように、入賞口へ入賞した球とアウ
ト口を通過した球とを収集する経路を別個に設ける必要
がなく、球収集部材の形状が簡素化されるので、球収集
部材の製造コストを低減して、その分、遊技機全体とし
ての製造コストを低減することができるという効果があ
る。
【0069】また、球を移送する収集経路は、その経路
幅が入賞経路の経路幅に比べて拡幅されているので、入
賞経路を通過する球数に比べて多量の球を一括して移送
することができる。よって、収集経路は、入賞経路を通
過した球にアウト口を通過した球を加えた多量の球を球
詰まりさせることなく円滑に移送することができるとい
う効果がある。従って、収集経路内で詰まった球を除去
するために遊技機の遊技を中断する必要がないのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の遊技機の一実施例であるパチンコ機
における前面枠及び遊技盤の裏面図である。
【図2】 機構盤の裏面図である。
【図3】 パチンコ機の部分的な裏面図である。
【図4】 図3のIV−IV線における側断面図であ
る。
【符号の説明】
2 遊技盤 2a 遊技領域 2b 裏面(遊技盤の裏面) 2g アウト口 4 機構盤 4a 枠フレーム 4h 収集球排出口(収集経路の一部) 5 球払出装置(賞球払出装置) 20 球収集部(球収集部材) 21 送出口(球送出口、収集経路の一部) 22〜24 球受け板(第1傾斜面部、第2傾斜面部、
球受け部材、収集経路の一部) 25 収集通路(収集経路の一部) 31c 入賞通路(入賞経路の一部) 31d 入賞球排出口(入賞経路の一部) 32 普通入賞口(入賞口の一部) 33 センサ(検出装置) w1 通路幅(案内通路の通路幅、収集経路の経
路幅) w2 開口幅(入賞経路の経路幅の一部) w3 通路幅(入賞経路の経路幅の一部) w4 延出幅(球受け部材の延出幅、収集経路の
経路幅) w5 通路幅(案内通路の通路幅、収集経路の経
路幅) h1 高さ(段差) B 球 P パチンコ機(遊技機)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球が打ち込まれる遊技領域と、その遊技
    領域に設けられる入賞口と、その入賞口と連通されその
    入賞口へ入賞した球が通過する入賞経路と、前記入賞口
    とともに前記遊技領域に設けられるアウト口と、そのア
    ウト口及び入賞経路を通過した球を所定箇所に収集する
    球収集部材とを備えた遊技機おいて、前記球収集部材
    は、前記入賞経路およびアウト口の双方と通じて設けら
    れ、その入賞経路およびアウト口を通過した球を一括し
    て移送する収集経路を備えており、その収集経路の経路
    幅は前記入賞経路の経路幅に比べて拡幅されていること
    を特徴とする遊技機。
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