JP2001178731A - 結紮方法と結紮装置 - Google Patents

結紮方法と結紮装置

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JP2001178731A
JP2001178731A JP37000799A JP37000799A JP2001178731A JP 2001178731 A JP2001178731 A JP 2001178731A JP 37000799 A JP37000799 A JP 37000799A JP 37000799 A JP37000799 A JP 37000799A JP 2001178731 A JP2001178731 A JP 2001178731A
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JP37000799A
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English (en)
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Kohei Hasegawa
浩平 長谷川
Minoru Hirata
稔 平田
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HIRATA SEIKI KK
HOSUTEKKU SYSTEMS KK
SAKURA MEDICAL KK
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HIRATA SEIKI KK
HOSUTEKKU SYSTEMS KK
SAKURA MEDICAL KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結紮糸の糸巻部への巻回が簡
単で、巻回せしめた巻回糸部を容易に解けないように維
持し、確実に容易に外すことができ、遠隔で連続縫合を
可能にし、且つ、所定の結紮をすることができる結紮方
法と結紮装置。 【解決手段】 可動部材10の先端部の糸保
持部12で糸を保持し、保持した糸の自由端部27側を
被結紮物20に通してから可動部材10の糸巻部に巻い
て保持部と被結紮物間の糸23,24と、被結紮物と糸
巻部間の糸27との間を通し、案内部材1により可動部
材10を案内して移動し、糸巻部に巻いた糸の中を糸保
持部12を潜らせて、糸の前記自由端部27と糸保持部
12との間に結節を作る結紮方法と結紮装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間が直接に触れ
ない環境において所定の多重結紮方法に従って多重結紮
を行うことができる結紮方法及び結紮装置に関し、特に
は、外科手術等に使用して便利な結紮方法及び結紮装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】外科領域では、糸を結ぶことをtyin
g、結紮をligatureと呼ぶが、本明細書では糸
結び全体を総称して結紮と呼ぶこととし、結節の数が2
個以上の結紮を多重結紮と称することとする。多重結紮
方法は数多く、また種々の呼び方をされているが、主な
ものは、男結び、女結び、外科結びである。外科結び
は、図21に示すように、第1結節Aを2回反復して巻
回し摩擦により緩みを少なくし、第2結節Bを巻回方向
を第1結節Aと逆に1回巻回したもので、ずれにくい点
で糸に緊張が加わる場所等に適用される。外科結びは、
他に外科結節、surgical knot、surg
ion’s knotと呼ばれている。
【0003】男結びは、図22に示すように、第1、第
2の結節A,Bがともに1回巻回した単結節で、第1結
節Aと第2結節Bで巻回方向が逆になるもので、最も簡
単で解けにくい確実なものとして止血結紮等に慣用され
る。男結びは、他に尋常結節、本結び、真結び、小間結
び、船子結び、船頭結び、reef knot、squ
ere knot、true knot等と呼ばれてい
る。女結びは、男結びと同様に第1、第2の結節A,B
がともに1回巻回した単結節で、第1と第2で巻回方向
が同じになるものである。女結びは、他に婦女結節、偽
結節、逆結び、たて結び、granny knot等と
呼ばれている。図23は、三重結びで、第1、第2の結
節A、Bからなる男結びに、更にゆるみを防ぐ意味で第
3の結節Cを加えるものである。三重結びは、他に三重
結紮、reinforced knot、triple
knot等と呼ばれている。なお、四重、五重・・・
等に結節D,Eを重ねて設けることにより、滑りやすい
等の糸の種類等によらず、より確実な結紮が得られるこ
ととなる。
【0004】従来、内視鏡下外科手術等に使用されてい
る外科手術用結紮器具としては、特開平10−2017
67号公開特許公報に記載の発明等が知られている。そ
の従来発明は、内視鏡下外科手術等においてモニターを
見ながら縫合部位に所定の多重結紮方法による外科結び
等の結紮を、迅速に且つ簡単に行うことができるよう
に、結紮糸の一端部側を器具本体の糸巻部の外周に外科
結び等の所要の多重結紮方法に対応して巻回せしめて保
持させると共に、結紮糸の針を具備又は具備しない他端
部側を器具本体の引糸案内部により前記糸巻部の内側を
通って器具本体の先端部から後端部方向に案内し、糸巻
部から出て器具本体の先端部の引糸案内部に入る部分に
形成した結紮糸のたるみに、結紮すべき物を挿通し、巻
回糸部の結紮糸の前記一端部側を保持しながら、引糸案
内部を介して器具本体の後方に引出した結紮糸の他端部
側を引くと、巻回糸部が糸巻部の先端方向に引かれてス
ライドし、器具本体の先端から外れ、結紮すべき物を外
科結び等の所要の結紮方法で結紮するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成からなる外
科手術用結紮器具で課題となるのは、第1に、例えば、
縫い始めの最初の結紮や連続縫い後の最後の結紮等のよ
うに、結紮を必要とする状況において、自由に結紮を行
うことができると共に、2重、3重・・・等の任意の多
重結紮を行うことができる結紮方法及びその装置を提供
することにあり、第2に結紮糸の糸巻部への巻回の方法
が複雑で難しく、例えば、結紮糸の自由端側を固定して
おいて予め固定端側を外科結び等の所要の多重結紮方法
に対応して結節順に器具本体の糸巻部の外周に巻回せし
めて固定し、改めて自由端側を開放するのは面倒であ
り、第3に結紮糸の一端部側を外科結び等の所要の結紮
方法に対応して予め器具本体の糸巻部の外周に巻回せし
めた巻回糸部を、容易に解けないように糸巻部に維持す
るのが難しい点にあり、第4に巻回糸部を容易に解けな
くした状態で、結紮糸の針を具備又は具備しない他端部
側を自由に緩めて結紮すべき物を縫ったりその周囲に巻
回し、引き続いて、器具本体の引糸案内部を介して巻回
糸部の内側を通って器具本体の後端部方向等に引出し、
その他端部側を引くとき、軽快に巻回糸部が糸巻部の先
端方向に引かれてスライドして、器具本体の先端から外
れ、結紮すべき物を外科結び等の所要の結紮方法で確実
に結紮することができるようにする点にあり、第5には
第1及び第2、第3の結節等からなる多重結紮方法を順
次に確実に結紮することができるようにする点にあり、
第6には内視鏡下のモニターで見易い狭い範囲内に巻回
糸部等が集中して存在するようにする点にあり、第7に
は容易に取り扱えると共に確実に結紮することができる
ようにする点にある。なお、上記の従来の技術及び発明
が解決しようとする課題の欄においては、内視鏡下にお
けるモニター等による外科手術用結紮方法及び器具につ
いて言及しているが、これは一例であって、このことが
本発明に係る多重結紮方法及び多重結紮器具の発明の属
する技術分野を外科手術用結紮に限定するものではな
く、広く、人間が直接に触れることができないような環
境において所定の多重結紮方法に従って多重結紮を行う
ことができる多重結紮方法及び多重結紮器具に本発明の
技術的範囲が及ぶことは勿論である。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、特許
請求の範囲の請求項1に記載のように、可動部材の先端
部の糸保持部で糸を保持し、保持した糸の自由端部側を
被結紮物に通してから可動部材の糸巻部に巻いて保持部
と被結紮物間の糸と、被結紮物と糸巻部間の糸との間を
通し、案内部材により可動部材を案内して移動し、前記
可動部材の糸巻部に巻いた糸をその先端部から離脱し、
糸巻部に巻いた糸の中を糸保持部を潜らせて、糸の前記
自由端部と糸保持部との間に結節を作る結紮方法と結紮
装置を提供するものであるを提供するものである。上記
本発明構成によれば、可動部材の先端部の糸保持部で保
持した糸と、その糸の自由端部側により被結紮物を縫っ
た糸との間に確実に結節を作ることができる効果があ
り、結節の多重の数も状況に応じて操作者が自由に決め
ることができる。
【0007】また、本発明は、請求項1に記載の結紮方
法において、結紮後に可動部材の先端部を復帰作動させ
て元の位置に移動し、糸の自由端部側を糸巻部に巻いて
保持部と被結紮物間の糸と、被結紮物と糸巻部間の糸と
の間を通し、案内部材により可動部材を案内して移動
し、前記可動部材の糸巻部に巻いた糸をその先端部から
離脱し、糸巻部に巻いた糸の中を糸保持部を潜らせて、
糸の前記自由端部と糸保持部との間に次の結び目を作る
結紮方法を提供するものである。上記本発明構成によれ
ば、可動部材を往復移動することにより、可動部材の1
箇所の糸巻部と案内部材の一箇所とで何度でも多重に結
節を作ることができる。
【0008】また、本発明は、請求項1に記載の結紮方
法において、前記可動部材の糸巻部に巻いた糸をその先
端部から離脱する案内枠部を糸巻区間を介して複数箇所
に設け、可動部材の糸巻部に巻いた糸を先端方向の糸巻
区間から案内枠部内に可動部材を移動して離脱し糸の保
持部と自由端側を引っ張って第1の結紮を行い、次の糸
巻区間において可動部材の糸巻き部に糸を巻いて次の案
内枠部内に可動部材を移動して離脱し、糸の保持部と自
由端側を引っ張って第2の結紮を行い、順次に可動部材
を基端部方向に移動しながら第3、第4等の必要とする
多重結紮を行う結紮方法を提供するものである。上記本
発明の構成によれば、可動部材を先端方向から基端部方
向に所定間隔ごとに段階的に移動操作しながら、必要と
する結節を重ねて多重結紮を行うことができる。
【0009】また、本発明は、請求項1、2又は3に記
載の結紮方法において、連続縫いの後の糸を保持部で保
持してから自由端側でもう一度縫い、縫い終わった糸を
前記可動部材の糸巻部に巻いて、自由端側の糸を前記連
続縫いの後の糸と縫い終わった糸との間を通してから、
可動部材を案内枠部内に移動して糸巻部に巻いた糸をそ
の先端部から離脱し、糸の保持部と自由端側を引っ張っ
て第1の結紮を行い、次いで第2、第3等の必要とする
多重結紮をする結紮方法を提供するものである。上記本
発明の構成によれば、連続縫いの後の被結紮物に多重結
紮を行うことができる。また、本発明は、請求項1乃至
4のいずれかに記載の結紮方法において、第1、第2、
第3・・・等の結節を作るときの可動部材の糸巻部に結
紮糸を巻く巻方向を交互に変えて巻くようにした結紮方
法を提供するものである。上記本発明に係る構成によれ
ば、第1、第2、第3・・・等の結節を互いに男結び、
本結びになるように作ることができる。
【0010】また、本発明は、先端部に糸保持部を有す
ると共に周囲に糸巻部を有する可動部材と、前記糸巻部
に巻いた糸を先端部から離脱可能に可動部材を案内する
案内部材とを具備する結紮装置を提供するものである。
上記本発明に係る結紮装置によれば、可動部材の先端部
の糸保持部で糸を保持し、保持した糸の自由端部側を糸
巻部に巻いて、案内部材により可動部材を案内して移動
し、前記糸巻部に巻いた糸を先端部から離脱することに
よって、糸巻部に巻いた糸の中を糸保持部を潜らせ、こ
れによって糸の前記自由端部と糸保持部との間に結び目
を確実に作ることができる。
【0011】また、本発明は、請求項6に記載の結紮装
置において、可動部材の糸保持部が糸通し孔からなる結
紮装置を提供するものである。本発明によれば、連続縫
いの後の結紮糸のように一端を固定された糸の自由端を
糸通し孔に通すことにより、糸保持をすることができ
る。また、本発明は、請求項6に記載の結紮装置におい
て、可動部材の糸保持部が糸横通し用の切り欠きを有す
る糸掛け孔からなる結紮装置を提供するものである。本
発明によれば、糸の一端部の途中を糸横通し用の切り欠
きを有する糸掛け孔に通すことにより、糸保持をするこ
とができ、この場合、糸掛け孔としては、金属、合成樹
脂、ゴム等からなる弾性体によりクリップ式に通した糸
を弾性的に保持するものも含まれる。また、本発明は、
請求項6に記載の結紮装置において、可動部材の糸保持
部が糸把持部材からなる結紮装置を提供するものであ
る。本発明によれば、糸の一端部でもその途中でも鉗子
のような挟持式の糸把持部材により自由に保持すること
ができ、この場合、糸把持部材としては、金属、合成樹
脂、ゴム等からなる把持方向に弾性力を付与された開閉
挟持式のものも含まれる。
【0012】また、本発明は、請求項6乃至9のいずれ
かに記載の結紮装置において、案内部材に、前記可動部
材の糸巻部に糸巻き可能な糸巻区間と、該糸巻区間にお
いて巻いた巻糸を可動部材の先端部から離脱可能に該可
動部材を案内する案内枠部とを設けてなる結紮装置を提
供するものである。上記本発明によれば、案内部材の糸
巻区間で可動部材の糸巻部に糸を巻くことができ、その
糸を可動部材の移動に伴って案内部材の案内枠部で確実
に離脱することができる。また、本発明は、請求項10
に記載の結紮装置において、前記案内部材に、糸巻区間
と案内枠部を複数個所に設けてなる結紮装置を提供する
ものである。本発明によれば、案内部材に沿って可動部
材を基端部方向に段階的に移動しながら、糸巻部に糸を
卷回しては結節を作り、順次に可動部材を送りながら多
重結紮を作ることができる。
【0013】また、本発明は、複数個の結節が重なる所
定の多重結紮方法に従う結節順に先端部から基端部に向
かってそれぞれ側部に糸挿通溝を具備する複数個の糸巻
部を配置してなる案内部材に、基端部側を固定した結紮
糸の自由端側を結節の逆の順に基端部側から先端部に向
かって先端部の糸巻部が第1結節となるように各糸巻部
に巻回し、案内部材に案内される可動部材を各糸巻部の
開放端側に案内されるようにして糸巻部の糸が外れない
ように封鎖しておき、結紮糸の自由端を被結紮物に通し
てから案内部材の先端部の第1結節の糸巻部の糸挿通溝
を通し、次いで、可動部材を基端部側に移動して封鎖を
解除して第1結節の糸巻部の結紮糸を外して引っ張り第
1結節を形成し、次いで、同様に第2結節の糸挿通溝を
通し、可動部材を基端部側に移動してその封鎖を除去し
て第2結節の糸巻部を開放し結紮糸を外して引っ張り第
2結節を形成し、順次に第3、第4等の結節を形成して
なる結紮方法を提供するものである。
【0014】上記の本発明の構成によれば、所定の多重
結紮方法に従う結節順に先端部から基端部に向かってそ
れぞれ側部に糸挿通溝を具備する複数個の糸巻部を配置
してなる案内部材に、第1、第2、第3・・・等の結節
に対応する糸を予め卷回して、可動部材により外れない
ように保持しておき、結紮糸の自由端を被結紮物に通し
てから案内部材の先端部の第1結節の糸巻部の糸挿通溝
を通し、可動部材を基端部側に移動して糸巻部の結紮糸
を外して引っ張り第1結節を形成し、順次に第2、第3
の結節を作って多重結紮を形成することができる。ま
た、本発明は、請求項12に記載の結紮方法において、
糸巻部の糸挿通溝に、結紮糸の自由端側を糸巻部の基端
部側から開放端側に向かって通し、糸巻部の封鎖解除後
に結紮糸の自由端側を引っ張って結紮糸を外して結節を
形成してなる結紮方法を提供するものである。上記の構
成によれば、糸巻部に卷回してある結紮糸を糸挿通溝に
通した糸を引っ張って外すことができるから、糸巻部の
糸を他の余分な手段を用いることなく容易に外して結節
を形成することができる。
【0015】また、本発明は、請求項12又は13に記
載の結紮方法において、各糸巻部に結紮糸を所定の多重
結紮方法に従って装着した後に、案内部材の案内枠部に
仮糸止め部材を装着し、使用時に仮糸止め部材を除去し
て可動部材を案内するようにした結紮方法を提供するも
のである。本発明によれば、各糸巻部に結紮糸を予め所
定の多重結紮方法に従って装着した案内部材を、案内枠
部に仮糸止め部材を装着し外れないようにして、独立に
荷作りし搬送する等の取り扱いが容易にでき、交換使用
にも便利である。また、本発明は、請求項12、13又
は14に記載の結紮方法において、各糸巻部を貫通する
案内孔からなる案内枠部により可動部材を案内してなる
結紮方法を提供するものである。本発明によれば、案内
枠部の案内孔に可動部材を貫通して案内することができ
る。
【0016】また、本発明は、請求項12乃至15のい
ずれかに記載の結紮方法において、糸巻部を任意に選択
して糸を巻いてなる結紮方法を提供するものである。本
発明によれば、糸巻部を任意に選択して隣同士に余裕を
持って糸を巻くことにより、確実な糸巻作業と、糸外し
操作を行うことができる。また、本発明は、請求項12
乃至16のいずれかに記載の結紮方法において、二個一
組の糸巻部分からなる糸巻部に糸を巻きかけて、相対す
る糸巻部分の案内枠部に挿通した可動部材により糸巻部
の開放端部側を封鎖してなる結紮方法を提供するもので
ある。本発明によれば、二個一組の糸巻部分からなる糸
巻部により、可動部材の案内枠部をも兼用させることが
できる。
【0017】また、本発明は、案内枠部の一定間隔を隔
てて設けた複数個の案内枠部に案内されて移動可能な可
動部材において、複数個の案内枠部と案内枠部との間に
位置する可動部材の周囲に設けた糸挿通溝を有する複数
箇所の糸巻部に、複数個の結節が重なる所定の多重結紮
方法に従う結節の逆の順に基端部側を固定した結紮糸の
自由端側を基端部側から先端部に向かって先端部の糸巻
部が第1結節となるように巻回し、結紮糸の自由端を被
結紮物に通してから案内部材の先端部の第1結節の糸巻
部の糸挿通溝を通し、次いで、可動部材を基端部側に移
動して封鎖を解除して第1結節の糸巻部の結紮糸を外し
て引っ張り第1結節を形成し、次いで、同様に第2結節
の糸挿通溝を通し、可動部材を基端部側に移動してその
封鎖を除去して第2結節の糸巻部を開放し結紮糸を外し
て引っ張り第2結節を形成し、順次に第3、第4等の結
節を形成してなる結紮方法を提供するものである。
【0018】本発明によれば、可動部材に糸挿通溝を有
する糸巻部を設けて、案内部材に沿って可動部材を移動
して糸巻部の糸を外して確実に結節を作ることができ
る。また、本発明は、側部に糸挿通溝を具備する複数個
の糸巻部を設けると共に、該糸巻部に、基端部側を固定
した結紮糸の自由端側を、複数個の結節が重なる所定の
多重結紮方法に従う結節順の逆の順に巻き付けて設けた
案内部材と、案内部材の各糸巻部の開放端側に案内され
て糸巻部の糸が外れないように封鎖すると共に、先端方
向の糸巻部から結節順に基端部側に向かって案内されて
糸巻部の糸が外れるように封鎖解除する可動部材とを具
備する結紮装置を提供するものである。
【0019】また、本発明は、請求項19に記載の結紮
装置において、案内部材の各糸巻部に可動部材の案内枠
部を設けてなる結紮装置を提供するものである。また、
本発明は、請求項20に記載の結紮装置において、各糸
巻部に結紮糸を所定の多重結紮方法に従って装着した案
内部材の案内枠部に仮糸止め部材を着脱可能に装着して
なる結紮装置を提供するものである。また、本発明は、
請求項19、20又は21に記載の結紮装置において、
各糸巻部を貫通する案内孔からなる案内枠部を設けてな
る結紮装置を提供するものである。また、本発明は、請
求項19乃至22のいずれかに記載の結紮装置におい
て、糸巻部と糸巻部との間に案内枠部を設けてなる結紮
装置を提供するものである。
【0020】また、本発明は、請求項19乃至23のい
ずれかに記載の結紮装置において、糸巻部が相対して案
内枠部を形成する二個一組の糸巻部分からなる結紮装置
を提供するものである。また、本発明は、一定間隔を隔
てて設けた複数個の案内枠部を有する案内部材と、案内
枠部に案内されて移動可能な可動部材と、案内枠部と案
内枠部との間に位置する可動部材の周囲に設けた糸巻部
と、糸巻部に設けた糸挿通溝とからなる結紮装置を提供
するものである。また、本発明は、結紮糸の一端部を可
動部材の先端部で保持し自由端を被結紮物に通した後に
その糸巻部に巻掛けて、案内部材により案内して可動部
材の糸巻部の糸を外して結節を作る結紮方法、又は、案
内部材の複数の糸巻部に所定の多重結紮方法に従って巻
掛けた結紮糸を、案内部材に案内された可動部材により
外れないように封鎖しておき、自由端を被結紮物に通し
た後に糸巻部に設けた糸挿通孔を通してから可動部材を
移動して糸巻部に巻掛けた糸を外して結節を作る結紮方
法、又は、前記結紮方法を組み合わせた結紮方法等にお
いて、細長い支持軸部材の先端部に案内部材を着脱自在
に装着し他の案内部材と交換して使用可能にした結紮方
法を提供するものである。
【0021】本発明によれば、案内部材を支持軸部材の
先端部に着脱自在に装着し他の案内部材と交換して使用
することができる。また、本発明は、 結紮糸の一端部
を可動部材の先端部で保持し自由端を被結紮物に通した
後にその糸巻部に巻掛けて、案内部材により案内して可
動部材の糸巻部の糸を外して結節を作る結紮方法、又
は、案内部材の複数の糸巻部に所定の多重結紮方法に従
って巻掛けた結紮糸を、案内部材に案内された可動部材
により外れないように封鎖しておき、自由端を被結紮物
に通した後に糸巻部に設けた糸挿通孔を通してから可動
部材を移動して糸巻部に巻掛けた糸を外して結節を作る
結紮方法、又は、前記結紮方法を組み合わせた結紮方法
等において、細長い支持軸部材の先端部に案内部材を設
け、支持軸部材に沿って設けた可動部材を分割自在に装
着し他の可動部材と交換して使用可能にした結紮方法を
提供するものである。
【0022】本発明によれば、案内部材に案内される可
動部材を、分割自在に装着することができ、他の可動部
材と交換して使用することができる。また、本発明は、
請求項26又は27に記載の結紮方法において、可動部
材を分割することなく一体的に使用してなる結紮方法を
提供するものである。本発明によれば、可動部材を分割
することなく一体的に使用することができる。また、本
発明は、 請求項26、27又は28に記載の結紮方法
において、導入管内に支持軸部材と可動部材を挿入し
て、導入管の先端部に設けた案内部材と可動部材を導入
管の基端部側で操作するようにした結紮方法を提供する
ものである。
【0023】本発明によれば、カニューレ等の導入管内
に支持軸部材と可動部材を挿入して、導入管の先端部に
設けた案内部材と可動部材を導入管の基端部側で操作す
ることができる。また、本発明は、請求項29に記載の
結紮方法において、導入管の先端部から突出して設けた
案内部材を支持軸部材の先端部から着脱して交換して使
用する結紮方法を提供するものである。本発明によれ
ば、導入管の先端部において案内部材を着脱して交換し
て使用することができる。また、本発明は、請求項29
又は30に記載の結紮方法において、導入管の先端部か
ら突出した可動部材の先端部を案内部材の案内枠部に嵌
合して案内部材を導入管先端部に向かって移動すると、
案内部材の基端部に設けた連結部が支持軸部材の先端部
に設けた連結部に係合する結紮方法を提供するものであ
る。
【0024】本発明によれば、導入管の先端部から突出
した可動部材の先端部に案内部材の案内枠部を嵌合し
て、案内部材を導入管先端部に向かって移動すると、案
内部材の基端部に設けた連結部と支持軸部材の先端部に
設けた連結部が係合し、案内部材を円滑に確実に支持軸
部材に装着することができる。また、本発明は、請求項
29、30又は31に記載の結紮方法において、案内部
材を導入管に突き当てて支持軸部材の基端部を導入管の
基端部に設けた操作ハンドル側において引っ張って導入
管の先端部に取付けると共に、引っ張り解除して案内部
材を交換することができる結紮方法を提供するものであ
る。本発明によれば、操作ハンドルにおいて、案内部材
を導入管に突き当てて引っ張りテンションを掛けて確実
に導入管の先端部に取り付けることができると共に、引
っ張り解除して、案内部材を容易に取り外し交換するこ
とができ、フック式に連結している場合等に適してい
る。
【0025】また、本発明は、請求項32に記載の結紮
方法において、支持軸部材の基端部を導入管の基端部に
設けた操作ハンドル内において先端方向に移動して案内
部材を導入管の前方に繰り出して交換可能にした結紮方
法を提供するものである。本発明によれば、支持軸部材
と案内部材の連結部が装置使用時に導入管内に位置する
場合でも、交換時には、案内部材を導入管の前方に繰り
出して容易に交換することができる。また、本発明は、
請求項29乃至33のいずれかに記載の結紮方法におい
て、導入管の基端部に設けた操作ハンドル内において可
動部材の基端部に連結した位置決め機構により可動部材
を位置決め移動するようにした結紮方法を提供するもの
である。本発明によれば、可動部材を導入管の基端部に
設けた操作ハンドル内の位置決め機構により位置決め移
動することができる。
【0026】また、本発明は、請求項34に記載の結紮
方法において、可動部材又は可動部材に一体に連結した
連動部材に設けた位置決め部にストップ部材が弾性的に
嵌合することにより、可動部材を位置決め機構によりク
リック式に位置決め移動するようにした結紮方法を提供
するものである。本発明によれば、可動部材を位置決め
機構によりクリック式に位置決め移動することができ
る。また、本発明は、 請求項34又は35に記載の結
紮方法において、可動部材を送り駆動機構により位置決
め移動操作するようにした結紮方法を提供するものであ
る。本発明によれば、操作ハンドル内において、可動部
材を送り駆動機構により位置決めのための移動操作をす
ることができる。
【0027】また、本発明は、請求項36に記載の結紮
方法において、送り駆動機構が往復移動する操作レバー
により可動部材を移動方向に移動する結紮方法を提供す
るものである。本発明によれば、操作レバーの往復移動
により送り駆動機構により可動部材を移動方向に移動す
ることができる。また、本発明は、請求項37に記載の
結紮方法において、操作レバーにより可動部材に交差し
て設けた操作ハンドル内をその長手方向に上下動部材が
上動すると、上下動部材の上端部に設けたピン部材が送
り駒部材の傾斜溝に沿って移動し、送り駒部材を可動部
材に沿って基端部方向に移動し、送り駒部材に設けた送
り部材が可動部材又は連動部材を保持して同時に基端部
方向に移動し、位置決め機構により位置決めされて所定
位置で停止し、逆に、上下動部材が下動し元位置に復帰
すると、送り駒部材は可動部材に沿って先端部方向に移
動し、送り駒部材の送り部材は可動部材を残して先端部
方向に同時に移動し、操作レバーも元位置に復帰するよ
うにした結紮方法を提供するものである。
【0028】本発明によれば、操作レバーを一方向に操
作すると、可動部材に交差して設けた操作ハンドル内に
設けた上下動部材が上動し、その上端部に設けたピン部
材が送り駒部材の傾斜溝に沿って移動し、送り駒部材を
可動部材の基端部方向に移動し、送り駒部材に設けた送
り部材が可動部材又は連動部材を保持して同時に移動
し、位置決め機構により位置決めされて所定位置で停止
し、可動部材の一区画分の移動を行うことができ、逆
に、操作レバーを戻して上下動部材が下動し元位置に復
帰すると、送り駒部材も元先端部位置に移動するが、そ
のとき、送り駒部材の送り部材は可動部材を残して先端
部方向に同時に移動する。従って、次に操作レバーを一
方向に操作すると、可動部材に次の一定間隔の移動をさ
せることができる。また、本発明は、請求項38に記載
の結紮方法において、上下動部材に下動方向の復帰弾力
を付与して、操作レバーにより上下動部材を復帰弾力に
抗して上動し、復帰弾力により下動する結紮方法を提供
するものである。
【0029】本発明によれば、上下動部材に下動方向の
復帰弾力を付与することにより、送り操作後に送り駒部
材、操作レバー等を軽快に復帰作動させることができ
る。また、本発明は、請求項38又は39に記載の結紮
方法において、送り部材が可動部材の基端部方向への移
動時のみ可動部材又は連動部材の係止部にラチェット式
に係合し、逆に送り部材が可動部材の先端部方向への移
動時には可動部材又は連動部材の係止部から外れて次の
係止部に係合する結紮方法を提供するものである。本発
明によれば、送り部材がラチェット式に可動部材の基端
部方向への移動時のみ可動部材又は連動部材の係止部に
係合するから、その往復移動により簡単に可動部材又は
連動部材を基端部方向に所定距離だけ移動することがで
きる。
【0030】また、本発明は、請求項34乃至40に記
載の方法において、位置決め解除機構により可動部材を
先端方向に移動するようにできる結紮方法を提供するも
のである。本発明によれば、位置決め解除機構により可
動部材を先端方向に移動することができ、案内部材との
関係において、再度の所定間隔移動を可能にすると共
に、案内部材の仮糸止め部材の除去作業を容易に行える
ようにすることができる。また、本発明は、請求項41
に記載の結紮方法において、位置決め解除機構が送り駆
動機構の操作レバーに連動して解除可能な結紮方法を提
供するものである。本発明によれば、操作レバーに連動
して位置決め解除機構を解除可能であるから、操作性に
優れている。
【0031】また、本発明は、請求項42に記載の結紮
方法において、位置決め解除機構が、送り駆動機構の操
作レバーにより上下動部材を上限位置に操作すると、位
置決め機構の可動部材又は連動部材の位置決め部からス
トップ部材が弾性力に抗して離脱して位置決め解除する
結紮方法を提供するものである。本発明によれば、送り
駆動機構の操作レバーにより可動部材を基端部方向に所
定間隔送った直後に更に上下動部材を上限位置に操作す
ると、位置決め機構が解除するから、位置決め解除を送
り駆動機構の操作レバーにより円滑、且つ、能率的に行
うことができる。また、本発明は、請求項42又は43
に記載の結紮方法において、位置決め解除機構が、送り
駆動機構の操作レバーにより上下動部材を上限位置に操
作すると、送り駆動機構の送り部材が可動部材又は連動
部材の係止部から離脱して位置決め解除する結紮方法を
提供するものである。
【0032】本発明によれば、送り駆動機構の操作レバ
ーにより可動部材を基端部方向に所定間隔送った直後に
更に上下動部材を上限位置に操作すると、送り駆動機構
の送り部材が可動部材又は連動部材の係止部から離脱し
て位置決め解除するから、位置決め解除を送り駆動機構
の操作レバーにより円滑、且つ、能率的に行うことがで
きる。また、本発明は、結紮糸の一端部を可動部材の先
端部で保持し自由端を被結紮物に通した後にその糸巻部
に巻掛けて、案内部材により案内して可動部材の糸巻部
の糸を外して結節を作る結紮装置、又は、案内部材の複
数の糸巻部に所定の多重結紮方法に従って巻掛けた結紮
糸を、案内部材に案内された可動部材により外れないよ
うに封鎖しておき、自由端を被結紮物に通した後に糸巻
部に設けた糸挿通孔を通してから可動部材を移動して糸
巻部に巻掛けた糸を外して結節を作る結紮装置、又は、
前記結紮装置を組み合わせた結紮装置等において、細長
い支持軸部材の先端部に案内部材を動かないように取り
付けると共に、支持軸部材に沿って可動部材を移動操作
可能に設けてなる結紮装置を提供するものである。
【0033】また、本発明は、請求項45に記載の結紮
装置において、案内部材を支持軸部材に着脱して交換可
能に設けてなる結紮装置を提供するものである。また、
本発明は、請求項45又は46に記載の結紮装置におい
て、可動部材の先端部を分割して交換可能に設けてなる
結紮装置を提供するものである。また、本発明は、請求
項45、46又は47に記載の結紮装置において、導入
管内に支持軸部材と可動部材を挿入して設けてなる結紮
装置を提供するものである。また、本発明は、請求項4
8に記載の結紮装置において、導入管の先端部から突出
して案内部材を支持軸部材の先端部に設け、導入管の基
端部に設けた操作ハンドルで可動部材を移動操作可能に
設けてなる結紮装置を提供するものである。
【0034】また、本発明は、可動部材を案内部材で案
内し可動部材又は案内部材の糸巻部に巻いた糸を可動部
材の移動により糸巻部から離脱可能にした結紮装置にお
いて、導入管の先端部から突出して案内部材を支持軸部
材の先端部に設けると共に、導入管の基端部に設けた操
作ハンドルで可動部材を移動操作可能に設けてなる結紮
装置を提供するものである。また、本発明は、請求項4
8、49又は50に記載の結紮装置において、導入管の
先端部から突出して設けた案内部材を支持軸部材の先端
部から着脱して交換可能に設けてなる結紮装置を提供す
るものである。また、本発明は、請求項48乃至51の
いずれかに記載の結紮装置において、導入管の先端部か
ら突出した可動部材の先端部が嵌合する案内枠部を案内
部材に設け、可動部材に沿って案内部材を導入管先端方
向に移動すると、案内部材の基端部に設けた連結部と支
持軸部材の先端部に設けた連結部とが係合する結紮装置
を提供するものである。
【0035】また、本発明は、請求項48乃至52のい
ずれかに記載の結紮装置において、案内部材を導入管に
突き当てて支持軸部材の基端部を導入管の基端部に設け
た操作ハンドル側において引っ張って案内部材を導入管
に不動に取付けてなる結紮装置を提供するものである。
また、本発明は、 請求項48乃至53に記載の結紮装
置において、支持軸部材の基端部を導入管の基端部に設
けた操作ハンドル側において導入管の先端部方向に繰り
出し可能に設けてなる結紮装置を提供するものである。
また、本発明は、請求項48乃至54に記載の結紮装置
において、可動部材の基端部を導入管の基端部に設けた
操作ハンドルの位置決め機構に連結してなる結紮装置を
提供するものである。
【0036】また、本発明は、請求項55に記載の結紮
装置において、位置決め機構が可動部材又は可動部材に
一体に連結した連動部材に所定移動間隔で設けた位置決
め部と、位置決め部に弾性的に嵌合して可動部材の位置
決めをするストップ部材とからなる結紮装置を提供する
ものである。また、本発明は、請求項55又は56に記
載の結紮装置において、位置決め機構が送り駆動機構を
有する結紮装置を提供するものである。また、本発明
は、請求項57に記載の結紮装置において、送り駆動機
構が操作レバーにより往復移動し、一方向への移動操作
により可動部材又は可動部材と一体に連動する連動部材
を伴って基端部方向に移動すると共に、他方向への移動
操作により元位置に復帰する送り部材を有する結紮装置
を提供するものである。
【0037】また、本発明は、請求項58に記載の結紮
装置において、送り駆動機構が操作レバーにより往復移
動し、一方向への移動操作により位置決め機構が作動し
て可動部材又は可動部材と一体に連動する連動部材を所
定移動位置に位置決め停止し、他方向への移動操作によ
り送り部材のみが元位置に復帰する結紮装置を提供する
ものである。また、本発明は、請求項59に記載の結紮
装置において、送り部材が、ラチェット式に、可動部材
の基端部方向への移動時に可動部材又は可動部材と一体
に連動する連動部材の係止部に係合し、可動部の先端部
方向への移動時には係止部を離れて次の係止部に係合す
る位置に移動する結紮装置を提供するものである。
【0038】また、本発明は、請求項58、59又は6
0に記載の結紮装置において、送り駆動機構が、操作レ
バーにより可動部材に交差して設けた操作ハンドル内を
その長手方向に上下動する上下動部材と、上下動部材の
上端部に設けたピン部材と、ピン部材が嵌合して上下動
に伴って可動部材に沿って移動する傾斜溝を有する送り
駒部材と、送り駒部材に設けた送り部材とを有する結紮
装置を提供するものである。また、本発明は、請求項6
1に記載の結紮装置において、送り駆動機構の上下動部
材に下動方向の復帰弾力を付与するバネ弾力部材を設け
て、操作ハンドルにより上下動部材を復帰弾力に抗して
送り駆動を行い、復帰弾力により送り駆動機構を元位置
に復帰可能に設けた結紮装置を提供するものである。
【0039】また、本発明は、請求項55乃至62に記
載の結紮装置において、位置決め解除機構により可動部
材を先端方向に移動可能にした結紮装置を提供するもの
である。また、本発明は、請求項63に記載の結紮装置
において、位置決め解除機構が送り駆動機構の操作レバ
ーに連動して解除可能な結紮装置を提供するものであ
る。また、本発明は、請求項64に記載の結紮装置にお
いて、位置決め解除機構が、送り駆動機構の操作レバー
により上下動部材を上限位置に操作すると、位置決め機
構の可動部材又は連動部材の位置決め部からストップ部
材が弾性力に抗して離脱する結紮装置を提供するもので
ある。
【0040】また、本発明は、請求項64又は65に記
載の結紮装置において、位置決め解除機構が、送り駆動
機構の操作レバーにより上下動部材を上限位置に操作す
ると、上下動部材の上端部に設けたピン部材が送り駒部
材の傾斜溝の上端部で送り部材を可動部材又は連動部材
の係止部から離脱して位置決め解除する結紮装置を提供
するものである。また、本発明は、請求項63乃至66
のいずれかに記載の結紮装置において、位置決め解除機
構により可動部材を先端方向に移動可能にし、案内部材
の先端部にまで復帰移動可能に設けてなる結紮装置を提
供するものである。また、本発明は、所定の多重結紮方
法の結節数に従って案内部材の複数の糸巻部に順次に巻
掛けた結紮糸を、案内部材の案内枠部に装着された仮糸
止め部材により外れないように封鎖してなる結紮装置に
おいて、結紮糸の一端部を案内枠部に設けた固定穴に硬
球体を打ち込んで固定してなる結紮装置を提供するもの
である。
【0041】また、本発明は、所定の多重結紮方法の結
節数に従って案内部材の複数の糸巻部に順次に巻掛けた
結紮糸を、案内部材の案内枠部に装着された仮糸止め部
材により外れないように封鎖しておき、案内部材を支持
軸部材の先端部に取り付ける際に、可動部材を案内部材
の案内枠部に挿通することにより、仮糸止め部材を先端
方向から押し出して除去する結紮方法を提供するもので
ある。本発明によれば、案内部材の糸巻部に巻掛けた結
紮糸を、案内枠部に装着された仮糸止め部材により外れ
ないように封鎖して、案内部材を交換使用することがで
きると共に、案内部材を支持軸部材の先端部に取り付け
る際に、可動部材を案内部材の案内枠部に挿通すること
により、仮糸止め部材をその先端方向から押し出して除
去することができ、交換と同時に糸止め部材を可動部材
に置き換えて、案内部材の糸巻部に巻掛けた結紮糸を外
れないように保持することができる。
【0042】また、本発明は、所定の多重結紮方法の結
節数に従って案内部材の複数の糸巻部に順次に巻掛けた
結紮糸を、案内部材に案内された可動部材により外れな
いように封鎖しておき、一端部を案内部材に固定した前
記結紮糸の自由端を被結紮物に通した後に第1結節の糸
巻部に設けた糸挿通孔を通してから可動部材を移動して
糸巻部に巻掛けた糸を外して第1の結節を作り、次いで
第2結節の糸巻部に設けた糸挿通孔を通してから可動部
材を移動して糸巻部に巻掛けた糸を外して第2の結節を
作り、以後順次に所定の結節を重ねて多重結紮を作った
後に、案内部材に固定した糸を切り、自由端側の糸で引
き続き被結紮物の連続縫いを任意回数行い、連続縫い後
の糸の被結紮物側を可動部材の先端部で保持し自由端を
被結紮物に通した後に可動部材の糸巻部に巻掛けて、案
内部材により案内して可動部材の糸巻部の糸を外して第
1の結節を作り、引き続き可動部材の糸巻部に巻掛け
て、案内部材により案内して可動部材の糸巻部の糸を外
して第2、第3の結節を順次に作る結紮方法を提供する
ものである。
【0043】本発明によれば、被結紮物にまず結紮を作
ってから、例えば、結紮糸の自由端の針で連続縫いを行
い、その後に引き続いて多重結紮を作ることができる。
また、本発明は、請求項70に記載の結紮方法におい
て、連続縫い後の結紮をした後に操作ハンドル内におい
て軸支持部材を先端部方向に繰り出して案内部材を離脱
し、他の新しい案内部材を装着して使用する結紮方法を
提供するものである。本発明によれば、連続縫い後の結
紮をした後に操作ハンドル内において軸支持部材を先端
部方向に繰り出して案内部材を離脱し、他の新しい案内
部材を装着して引き続き他の部位の被結紮物を結紮する
ことができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下図示する実施例により本発明
を詳細に説明する。先ず本発明の一結紮手段を図1乃至
図11の原理図に基づいて説明すると、1は案内部材
で、細長い基台11の一側面に先端部2から基端部3に
向かって、2個一組の案内枠部が4,5,6,7,8のよう
に一定間隔で複数個設けてある。各案内枠部は糸通し間
隔だけ基台11から離れた向かい合う部分に案内凹部9
を具備しており、この案内凹部9に細長い可動部材20
が基台11に平行に案内されている。可動部材10の先
端部には結紮糸を保持する糸保持部12が設けてある。
実施例の場合、この糸保持部は、糸の自由端部を挿通す
る糸通し孔からなるが、糸を通すことなく横側から挿通
し得る切り欠き孔を有するもでも、鉗子のように糸を挟
持して把持する形態の物でも良い。
【0045】上記の構成において、図1のように、結紮
部21を有する被結紮物20を連続縫いしてきた糸23
を、可動部材10の先端部の糸保持部12を挿通して保
持し、保持した糸の自由端部側24を針25で、図2に
記載の26、27のように被結紮物20に通してから、
先端部2から2番目と3番目の案内枠部5,6の間の可
動部材10の周囲の糸巻部に、図3の糸28,29のご
とく巻いて、引き続き、先端部2から1番目と2番目の
案内枠部4,5の間の可動部材10の周囲の糸巻部に、
図4の糸29のごとく巻いて、自由端部の糸30と針2
5を保持部12と被結紮物20間の糸23,24と、被
結紮物20と糸巻部間の糸27の間を通し、図5に記載
のように、可動部材10を案内部材1の基端部3方向に
第1,2番目の案内枠部4,5を通過させて、第3番目
の案内枠部6に架かる位置まで移動すると、前記可動部
材10の糸巻部に巻いた糸28,29をその先端部から
離脱すると同時に糸巻部に巻いた糸28,29の中を糸
保持部12を潜らせて、針25と糸保持部12とを引っ
張って、図6に記載のように、糸の前記自由端部30と
保持部12と被結紮物20間の糸23,24との間に、
図21に記載の外科結びの糸を2回捻転した第1結節A
に対応する第1結節Aを作ることができる。
【0046】次いで、図6,図7に記載のように、3番
目と4番目の案内枠部6,7の間の可動部材10の周囲
の糸巻部に、針25の糸30を31,32のように巻掛
けて、糸23,24と針25側の糸30の間を通し、図
8に記載のように、可動部材10を案内部材1の基端部
3方向に第3番目の案内枠部6を通過させて、第4番目
の案内枠部7に架かる位置まで移動すると、前記可動部
材10の糸巻部に巻いた糸31をその先端部から離脱す
ると同時に糸巻部に巻いた糸31の中を糸保持部12を
潜らせて、針25と糸保持部12とを引っ張って、図9
に記載のように、糸の前記自由端部32と保持部12と
被結紮物20間の糸23,24との間に、図21に記載
の外科結びの糸を1回捻転した第2結節Bに対応する第
2結節Bを作ることができる。
【0047】引き続き、次いで、図9,図10に記載の
ように、4番目と5番目の案内枠部7,8の間の可動部
材10の周囲の糸巻部に、針25の糸32を33,34
のように巻掛けて、糸23,24と針25側の糸32の
間を通し、前記同様に、可動部材10を案内部材1の基
端部3方向に第4番目の案内枠部7を通過させて、図1
1に記載のように、糸23,24と針25側の糸32の
間を通し、第5番目の案内枠部8に架かる位置まで移動
すると、前記可動部材10の糸巻部に巻いた糸33をそ
の先端部から離脱すると同時に糸巻部に巻いた糸33の
中を糸保持部12を潜らせて、針25と糸保持部12と
を引っ張って、糸の前記自由端部34と保持部12と被
結紮物20間の糸23,24との間に、図23に記載の
第3結節Cに対応する第3結節を作ることができる。
【0048】上記の結紮手段において、第1、第2、第
3・・・等の結節を作るときの可動部材の糸巻部に結紮
糸を巻く巻方向を交互に変えて巻くようにすることによ
って、図21乃至図23に記載のような本結びの結び方
ができ、同じ方向に巻いた場合には、縦結びになる。ま
た、上記の結紮方法において、結紮後に可動部材10の
先端部12を復帰作動させて元の位置に移動し、第1と
第2の案内枠部4,5の間で、例えば、図6において、
糸の自由端部側30を糸巻部に巻いて、図7に記載のよ
うに、針25側の糸32を保持部と被結紮物間の糸2
3、24と、被結紮物と糸巻部間の糸30との間を通
し、案内枠部5により可動部材を案内して糸巻部に巻い
た糸31をその先端部から離脱し、同時に巻いた糸31
の中を糸保持部12を潜らせて、糸の前記自由端部32
と糸保持部の糸23,24との間に次の結節Bを作るこ
とができる。
【0049】先ず本発明の他の結紮手段を図12乃至図
30の原理図に基づいて説明すると、この本発明に係る
結紮手段では、図24乃至図26において、基端部46
を固定した結紮糸40を、第1、第2、第3、第4、第
5の5個の結節A,B,C,D,Eが重なって結ばれる
5重結紮方法に従って、案内部材1の基台11側から先
端に向かって側部が開放した糸挿通溝41、42,4
3,44,45を具備する5個の糸巻部4、5、6、
7、8に結節順の逆の第5結節E、第4結節D、第3結
節C、第2結節B、第1結節Aの順に巻き付け、可動部
材10を案内部材1の案内枠部を兼ねる各糸巻部4、
5、6、7、8の案内凹部9に挿通して、各糸巻部4、
5、6、7、8から結紮糸40が解けないように糸巻部
の先端部を封鎖してある。
【0050】図12乃至図20の原理図において、図1
2及び図13に記載のごとく、結紮糸40の自由端47
を針25により被結紮物20に通してから、第1結節A
の糸挿通溝41を通し、図14のごとく、可動部材10
の先端部15を案内枠部を兼ねる糸巻部4から糸巻部5
に架かる位置まで移動して、糸巻部4から第1結節Aの
糸を外し、固定側の結紮糸48と自由側の結紮糸47と
を引っ張ると、図15に記載のごとく、図21における
2重卷回の第1結節Aを形成することができる。このと
き、図13において第1結節Aの糸巻部4への巻き付け
回数が2回であるから、2重卷回の第1結節Aを形成す
るのであって、第1結節Aの糸巻部4への巻き付け回数
が1回であれば、図22に記載のように卷回数1の第1
結節Aを形成することができる。
【0051】次いで、図15,図16において、同様に
結紮糸40の自由端47の針25を第2結節Bの糸巻部
5の糸挿通溝42に通し、図17のごとく、可動部材1
0の先端部15を案内枠部を兼ねる糸巻部5から糸巻部
6に架かる位置まで移動して、糸巻部5の結紮糸を外し
て図17において固定側の結紮糸49と自由側の結紮糸
47とを引っ張ると、図18に記載のように、図21、
図22、図23における単卷回の第2結節Bを形成する
ことができ、次いで、同様に図18において、結紮糸4
0の自由端47の針25を第3結節Cの糸巻部6の糸挿
通溝43に通し、可動部材の先端部15を糸巻部7に架
かる位置まで移動して、糸巻部6の結紮糸を外して図2
0における固定側の結紮糸49と自由側の結紮糸47と
を引っ張ると、図23における単卷回の第3結節Cを形
成することができ、同様に、順次に第4結紮Dの糸挿通
溝44に糸を通して可動部材の先端部を次の案内枠部で
ある糸巻部8に架かる位置に移動して、糸巻部7から第
4結節Dの卷回糸を外して、第4結節Dを作り、次いで
第5結節Eも同様にして結ぶことができる。
【0052】この多重結紮を、例えば、図1又は図2に
おいてA,B,Cのごとく作成後に、固定側46の糸を
切り、自由端側の糸47の針25を用いて被結紮物20
を連続縫合することができる。また、案内部材1は、図
27に記載のように、案内孔が可動部材10が貫通する
案内枠部を兼用する糸巻部4,5,6,7,8を具備す
るものを使用することができる。また、案内部材1は、
図28に記載のように、各糸巻部4,5,6,7,8の
両側に案内枠部13が設けてあり、長い可動部材10を
案内する構成にすることも可能である。また、結紮糸の
巻き付け方としては、図29に記載のように、2個1組
の糸巻部に個々に巻き付け方を変えて巻き付けることも
可能である。
【0053】また、本発明は、図30に記載のごとく、
案内枠部13,14,16,17,18,19の一定間
隔を隔てて設けた複数個の案内枠部に案内されて移動可
能な可動部材10において、複数個の案内枠部と案内枠
部との間に位置する可動部材10の周囲に糸挿通溝4
1,42,43,44,45を設け、その周囲を糸巻部
として、第1から第5までの5重結紮方法に従う結節
A,B,C,D,Eに対応して結紮糸40を巻き付け、
基端部側46を固定した結紮糸の自由端47側の針25
を被結紮物20に通してから案内部材の先端部の第1結
節Aの糸巻部の糸挿通溝51を通し、次いで、可動部材
10を基端部側に移動して封鎖を解除して第1結節Aの
糸巻部の結紮糸を外して引っ張り第1結節Aを形成し、
次いで、同様に第2結節Bの糸挿通溝52を通し、可動
部材10を基端部側に移動してその封鎖を除去して第2
結節Bの糸巻部を開放し結紮糸を外して引っ張り第2結
節Bを形成し、順次に第3、第4等の結節C,D,E等
を形成して結紮することができる。
【0054】上記二つの実施手段を有する本発明に係る
案内部材1の好ましい実施形態は、図33に記載のごと
く、細長い支持軸部材50の先端部に装着し、内視鏡に
よる結紮のように遠隔から操作することができるもので
あり、また、着脱自在に装着し他の案内部材と交換して
使用可能にした構成のものである。案内部材1に案内さ
れる可動部材10も、分割自在に装着し他の可動部材と
交換して使用することができる形態にすることもできる
が、実施例では、案内部材1に仮糸止め部材51が着脱
自在に設けてある。仮糸止め部材51は、図31に記載
のごとく、仮止め突起52,53を先後両端部に具備し
ていると共に、板バネ式に弾性変形するように割溝5
4,55を具備している。
【0055】図31及び図32に記載のごとく、案内部
材1は、全体に円柱状に丸っこく形成してあり、基台1
1の一側壁に案内枠部兼用糸巻部4,5,6,7,8を
具備していると共に、糸巻部用として糸挿通溝41,4
2,43,44,45を具備している。案内部材1の基
端部には、可動部材10及び仮糸止め部材51が挿通し
得る挿通孔37を有する円柱状案内枠部22が設けてあ
ると共に、案内枠部22には結紮糸40の固定部側の糸
46を固定するための固定穴35を挿通孔37を避けて
設けあり、これに糸46を挿通して硬球体36を打ち込
んで固定してなる構成を有する。
【0056】案内部材1の更に基端部側には、後述する
導入管60の先端部に案内部材1を着脱自在に嵌着する
ための嵌着部38が設けてあり、嵌着部38には挿通孔
37に連続する案内溝孔39を側面に設けてある。案内
溝孔39,挿通孔37及び案内凹部9は、可動部材10
及び仮糸止め部材51を挿通するために連続的に設けて
あり、図32に記載のごとく、糸巻部4,5,6,7,
8に第1から第5までの結節A、B、C、D、Eに対応
して結紮糸40を巻掛けて、仮糸止め部材51を案内凹
部9に差し込んで結紮糸40が解けないように維持し、
箱詰め、運搬、装着操作等ができるように構成してあ
る。
【0057】案内部材1の基端部には弾性変形する差込
掛け鉤56を有する連結部57が突設してあり、図33
に記載のごとく、導入管60内に嵌着部38を嵌着した
状態において、図34及び図35に記載の支持軸部材5
0の先端部に設けた連結部58の掛け鉤部59に係合す
るように構成してある。この場合、案内部材1の連結部
57の差込掛け鉤部56は支持軸部材50の長手方向に
おいて連結部58の掛け鉤部59に緩く係合して、支持
軸部材50の先端部を導入管60の先端部から外方に突
出する方向に移動したとき、連結部57,58が簡単に
外れるように構成することが好ましい。また、導入管6
0の先端部に突出した可動部材10の先端部を案内部材
1の案内枠部22の挿通孔37に挿通し、可動部材10
に沿って案内部材1を導入管60の先端方向に移動する
と、案内部材1の基端部に設けた連結部57と支持軸部
材50の先端部に設けた連結部58とが係合し、同時に
可動部材10に押し出されて案内部材1の案内枠部から
糸仮止め部材51を取り外すことができるように構成し
てある。
【0058】なお、支持軸部材50と案内部材1との連
結手段としては、ネジ軸とナットの螺合式、磁石式、ル
ープとフック式、凹リングと凸リング式等の従来公知の
種々の連結手段を採用することが可能である。また、上
記実施例の構成では、支持軸部材50と導入管60の両
方で案内部材1を導入管60の先端部に交換可能に支持
するものであるから、導入管60と支持軸部材50の両
者が案内部材1の支持部材ということになる。また、導
入管60は、図36に記載のごとく、締め付けナット6
1によって操作ハンドル120に取り付けてある。操作
ハンドル120の先端部には導入管60の取付体62が
一体に設けてあり、図37及び図38に記載のごとく、
取付体62内に管取付部材63が締め付けネジ64によ
り一体に固定してある。管取付部材63には先端に締め
付けテーパー部65を有するネジ軸67が設けてあり、
ネジ軸67に前記締め付けナット61が螺合しており、
ナット61を締め付けることによって管取付部材63の
取付孔66に差し込んだ導入管60の基端部を強固に保
持し得るように構成してある。また、必要に応じてナッ
ト61を緩めることによって導入管60を取り外すこと
ができるように構成してある。
【0059】導入管60内には、図示のごとく、前記案
内部材1の支持軸部材50と可動部材10が平行に挿入
されて、操作ハンドル120内において操作するように
構成してある。先ず、案内部材1の支持軸部材50の基
端部68は、引っ張り機構70の連結ブロック69に一
対に固定されており、連結ブロック69には支軸71を
中心に揺動自在に連結部72が設けてあり、連結部72
に引っ張り軸部材73が傾斜して設けてあり、引っ張り
軸部材73は支軸71を中心に揺動自在に支持軸部材5
0の基端部68に連結されている。引っ張り軸部材73
はその揺動方向に支点軸74を中心に揺動自在の設けた
軸受け部材75を貫通して設けてあり、その先端部に段
部76を介して押圧ナット77を回転自在に取り付けて
ある。押圧ナット77は前記軸受け部材75の外周に設
けたネジ部78に螺合しており、ナット77を締め付け
ると引っ張り軸部材73を押圧段部76を介して支持軸
部材50を基端部方向に押し付け、その押し付け力によ
って支持軸部材50に案内部材1を導入管60の先端部
に突き当てて固定する引っ張り力を付与することができ
る。79は押圧ナット77の操作用の取っ手である。
【0060】押圧ナット77を緩めると、引っ張り軸部
材73を軸支持部材50の先端方向に移動することがで
き、支持軸部材10の先端部から案内部材1を取り外し
他の案内部材と交換作業をすることができると共に、軸
受け部材75から取り外すと、図37に破線で示すよう
に、引っ張り軸部材73を軸支持部材50の先端方向に
大きく移動することができ、支持軸部材50の連結部5
8を導入管60の外方まで突出することができる。次ぎ
に、可動部材10の基端部は、操作ハンドル120内に
おいて、先の支持軸部材50とは抵触しない位置に外れ
て設けた連結駒部材81によって連動部材80に連結し
てある。連動部材80は軸受82,83によって可動部
材10の長手方向に沿って操作ハンドル内に移動自在に
取り付けてある。連動部材80の基端部には、所定移動
間隔で設けた凹溝状の位置決め部84と、位置決め部8
4にバネ部材等により弾性的に嵌合して可動部材の位置
決めをするストップ部材85とからなる位置決め機構9
0が設けてある。ストップ部材85は、実施例の場合、
支点軸86を中心に揺動するストップレバー87の先端
部に設けてあり、弾性力を受けて位置決め部84に着脱
可能に嵌合しており、連動部材80が所定以上の力で軸
方向に移動するときストップ部材85はバネ弾力に抗し
て位置決め部84から離脱することとなる。
【0061】また、ストップレバー87と一体に支点軸
86を中心に揺動するストップレバー87と反対側の連
動レバー88の先端部には後述する上下動部材91のス
トッパ109に当接するストップ解除ピン89が設けて
あり、上下動部材91が下動位置にあるときストッパ1
09と当接してストップ部材85の位置決め部84から
の離脱を阻止し、連動部材80及び可動部材10を位置
決め位置に拘束し、可動部材10の移動を伴わない操作
ハンドル120の操作中に、可動部材10が不用意に移
動するのを阻止することができる。そして、連動部材8
0を送り駆動するため上下動部材91を上動するとき、
それに伴って上動するストッパ109がストップ解除ピ
ン89から上方に離れて、ストップ部材85の位置決め
部84からのバネ弾力に抗した離脱を可能にする。ま
た、操作ハンドル120の取っ手部材100内には、連
動部材80に交差して上下動自在に前記上下動部材91
が設けてあり、上下動部材91には、支軸92を中心に
作動する操作レバー93が作動レバー94及び連動カム
機構95を介して上下駆動機構として設けてある。連動
カム機構95は、上下動部材91の中間部に設けた水平
カム溝96とこれに移動自在に嵌合する作動レバー94
の先端部に設けたカムピン97とからなる。
【0062】また、上下動部材91の下端部には引っ張
りバネ部材98が設けてあり、上下動部材91を常時下
方に押し下げるバネ弾力を付与している。また、操作レ
バー93には一体に回転する位置決め突起99が設けて
あり、機体に設けた位置調整用の偏心ストッパ101に
当接して、操作レバー93の操作限界を調整することが
できるようにして、上下動部材91の上限位置を調整す
ることができるように構成してある。上下動部材91の
上端部には、連動部材80の長手方向に沿って往復移動
可能に送り駆動機構110の送り駒部材102が設けて
ある。送り駒部材102には可動部材10の先端部方向
に斜めに向かう傾斜溝103が設けてあり、この傾斜溝
103に前記上動部材91の先端部に水平に設けた作動
ピン104が上下動自在に嵌合している。
【0063】従って、操作レバー93を引いて上下動部
材91を上方に移動操作すると、作動ピン104が上動
し、送り駒部材102は連動部材80の基端部方向に移
動し、操作レバー93から手を離すと、上下動部材91
は引っ張りバネ部材98により下方に移動し、作動ピン
104が下動し、送り駒部材102は連動部材80の先
端部方向に復帰移動することとなる。送り駒部材102
には、連動部材80に沿って支点軸105を中心に揺動
する送り部材106が設けてあり、連動部材80に位置
決め機構90の位置決め部84に対応して所定間隔で設
けた係止部107に係合する係合部108を具備してい
る。実施例の場合、送り部材106は、ラチェット式に
係合するように、常時係止部107に係合する向きにバ
ネ弾力を付与してある。
【0064】従って、操作レバー93を引き、送り駒部
材102が基端部方向に移動すると、連動部材80の係
止部107に係合している送り部材106は、同時に、
連動部材80を基端部方向に移動することとなる。この
とき、位置決め機構90のストップ部材84はバネ弾力
に抗してそれまで嵌合していた連動部材80の位置決め
部86から離脱しクリック式に基端部方向に隣接する次
の位置決め部86に嵌合し、連動部材80を定位置に停
止することとなる。ここで、位置決め機構90の位置決
め部84の間隔と、送り駆動機構110の係止部107
の間隔は、案内部材1に沿って可動部材10が移動する
案内枠部及び糸巻部4,5,6,7,8の間隔に一致し
ており、操作レバー93を一往復すると、一区間移動す
るように構成してある。
【0065】また、本発明実施例では、位置決め解除機
構が、送り駆動機構110の操作レバー93により上下
動部材91を上限位置に操作するとき、前述のごとく、
位置決め機構90の連動部材80の位置決め部86から
ストップ部材84が弾性力に抗して離脱可能となり、同
時に、上下動部材91の上端部に設けたピン部材104
が送り駒部材102の傾斜溝103の上端部で送り部材
106に当接して上動し、係合部108が連動部材80
の係止部107から離脱することにより、連動部材80
を軸方向に沿って移動可能として位置決め解除するよう
に構成してある。このとき、例えば、通常の送り操作中
に、操作レバー93を引きいたときに送り部材106の
係合部108が連動部材80の係止部107から離脱し
たとしても、位置決め機構90の位置決め部86にスト
ップ部材84がバネ弾力によりクリック式に嵌合してい
るから、連動部材80が不用意に移動するようなことは
生じないこととなる。従って、操作レバー93を、例え
ば、5回引いて、連動部材80及び可動部材10を基端
部方向に移動すると、図38に記載のように、連動部材
80の基端部に設けた押圧取っ手111は連動部材80
と共に外方に突出することとなるが、操作レバーを握っ
て位置決め解除すれば、押圧取っ手111を前方に押し
て、位置決め機構90のストップ部材84をバネ弾力に
抗して押し下げ、それまで嵌合していた連動部材80の
位置決め部86がクリック式に最先端部の位置決め部8
6に嵌合する位置まで連動部材80を移動し、連動部材
80を最先端部の定位置に停止することとなる。これに
伴って、可動部材10を案内部材1の先端部まで移動
し、図1に記載のように、連続縫合前の結紮後であれ
ば、引き続き連続縫合した後に結紮を行うことができ、
図33又は図38に記載のように、連続縫合後の案内部
材1を交換した直後であれば、仮糸止め部材51を排除
することができる。
【0066】
【発明の効果】以上の通り、本発明に係る結紮方法によ
れば、可動部材の先端部の糸保持部で糸を保持し、保持
した糸の自由端部側を被結紮物に通してから可動部材の
糸巻部に巻いて保持部と被結紮物間の糸と、被結紮物と
糸巻部間の糸との間を通し、案内部材により可動部材を
案内して移動し、前記可動部材の糸巻部に巻いた糸をそ
の先端部から離脱し、糸巻部に巻いた糸の中を糸保持部
を潜らせて、糸の前記自由端部と糸保持部との間に結節
を作る構成を有することにより、可動部材の先端部の糸
保持部で保持した糸と、その糸の自由端部側により被結
紮物を縫った糸との間に確実に結節を作ることができる
効果があり、結節の多重の数も状況に応じて操作者が自
由に決めることができる効果がある。
【0067】また、本発明は、上記の結紮方法におい
て、結紮後に可動部材の先端部を復帰作動させて元の位
置に移動し、糸の自由端部側を糸巻部に巻いて保持部と
被結紮物間の糸と、被結紮物と糸巻部間の糸との間を通
し、案内部材により可動部材を案内して移動し、前記可
動部材の糸巻部に巻いた糸をその先端部から離脱し、糸
巻部に巻いた糸の中を糸保持部を潜らせて、糸の前記自
由端部と糸保持部との間に次の結び目を作る構成を有す
ることにより、可動部材を往復移動することにより、可
動部材の少なくとも一箇所の糸巻部と案内部材の少なく
とも一箇所とで何度でも多重に結節を作ることができる
効果がある。
【0068】また、本発明は、上記の結紮方法におい
て、前記可動部材の糸巻部に巻いた糸をその先端部から
離脱する案内枠部を糸巻区間を介して複数箇所に設け、
可動部材の糸巻部に巻いた糸を先端方向の糸巻区間から
案内枠部内に可動部材を移動して離脱し糸の保持部と自
由端側を引っ張って第1の結紮を行い、次の糸巻区間に
おいて可動部材の糸巻き部に糸を巻いて次の案内枠部内
に可動部材を移動して離脱し、糸の保持部と自由端側を
引っ張って第2の結紮を行い、順次に可動部材を基端部
方向に移動しながら第3、第4等の必要とする多重結紮
を行う構成を有することにより、可動部材を先端方向か
ら基端部方向に所定間隔ごとに段階的に移動操作しなが
ら、必要とする結節を重ねて多重結紮を行うことができ
る効果がある。
【0069】また、本発明は、上記の結紮方法におい
て、連続縫いの後の糸を保持部で保持してから自由端側
でもう一度縫い、縫い終わった糸を前記可動部材の糸巻
部に巻いて、自由端側の糸を前記連続縫いの後の糸と縫
い終わった糸との間を通してから、可動部材を案内枠部
内に移動して糸巻部に巻いた糸をその先端部から離脱
し、糸の保持部と自由端側を引っ張って第1の結紮を行
い、次いで第2、第3等の必要とする多重結紮をする構
成を有することにより、連続縫いの後の被結紮物に多重
結紮を行うことができる。また、本発明は、上記のいず
れかに記載の結紮方法において、第1、第2、第3・・
・等の結節を作るときの可動部材の糸巻部に結紮糸を巻
く巻方向を交互に変えて巻くようにした構成を有するこ
とにより、第1、第2、第3・・・等の結節を互いに男
結び、本結びになるように作ることができる効果があ
る。
【0070】また、本発明に係る結紮装置によれば、先
端部に糸保持部を有すると共に周囲に糸巻部を有する可
動部材と、前記糸巻部に巻いた糸を先端部から離脱可能
に可動部材を案内する案内部材とを具備する構成を有す
ることにより、可動部材の先端部の糸保持部で糸を保持
し、保持した糸の自由端部側を糸巻部に巻いて、案内部
材により可動部材を案内して移動し、前記糸巻部に巻い
た糸を先端部から離脱することによって、糸巻部に巻い
た糸の中を糸保持部を潜らせ、これによって糸の前記自
由端部と糸保持部との間に結び目を確実に作ることがで
きる効果がある。また、本発明は、上記の結紮装置にお
いて、可動部材の糸保持部が糸通し孔からなる構成を有
することにより、連続縫いの後の結紮糸のように一端を
固定された糸の自由端を糸通し孔に通すことにより、糸
の張り具合を調整して容易に保持することができる効果
がある。
【0071】また、本発明は、上記の結紮装置におい
て、可動部材の糸保持部が糸横通し用の切り欠きを有す
る糸掛け孔からなる構成を有することにより、糸の一端
部の途中を糸横通し用の切り欠きを有する糸掛け孔に通
すことにより、糸保持を容易にすることができる効果が
ある。また、本発明は、上記の結紮装置において、可動
部材の糸保持部が糸把持部材からなる構成を有すること
により、糸の一端部でもその途中でも鉗子のような挟持
式の糸把持部材により糸を自由に保持することができ、
持ち替え等も自由にできる効果がある。
【0072】また、本発明は、上記のいずれかに記載の
結紮装置において、案内部材に、前記可動部材の糸巻部
に糸巻き可能な糸巻区間と、該糸巻区間において巻いた
巻糸を可動部材の先端部から離脱可能に該可動部材を案
内する案内枠部とを設けてなる構成を有することによ
り、案内部材の糸巻区間で可動部材の糸巻部に糸を巻く
ことができ、その糸を可動部材の移動に伴って案内部材
の案内枠部で確実に離脱することができる効果がある。
また、本発明は、上記の結紮装置において、前記案内部
材に、糸巻区間と案内枠部を複数個所に設けてなる構成
を有するから、案内部材に沿って可動部材を基端部方向
に段階的に移動しながら、糸巻部に糸を卷回しては結節
を作り、順次に可動部材を送りながら多重結紮を作るこ
とができる効果がある。
【0073】また、本発明に係る結紮方法又は結紮装置
によれば、複数個の結節が重なる所定の多重結紮方法に
従う結節順に先端部から基端部に向かってそれぞれ側部
に糸挿通溝を具備する複数個の糸巻部を配置してなる案
内部材に、基端部側を固定した結紮糸の自由端側を結節
の逆の順に基端部側から先端部に向かって先端部の糸巻
部が第1結節となるように各糸巻部に巻回し、案内部材
に案内される可動部材を各糸巻部の開放端側に案内され
るようにして糸巻部の糸が外れないように封鎖してお
き、結紮糸の自由端を被結紮物に通してから案内部材の
先端部の第1結節の糸巻部の糸挿通溝を通し、次いで、
可動部材を基端部側に移動して封鎖を解除して第1結節
の糸巻部の結紮糸を外して引っ張り第1結節を形成し、
次いで、同様に第2結節の糸挿通溝を通し、可動部材を
基端部側に移動してその封鎖を除去して第2結節の糸巻
部を開放し結紮糸を外して引っ張り第2結節を形成し、
順次に第3、第4等の結節を形成してなる構成を有する
ことにより、所定の多重結紮方法に従う結節順に先端部
から基端部に向かってそれぞれ側部に糸挿通溝を具備す
る複数個の糸巻部を配置してなる案内部材に、第1、第
2、第3・・・等の結節に対応する糸を予め卷回して、
可動部材により外れないように保持しておき、結紮糸の
自由端を被結紮物に通してから案内部材の先端部の第1
結節の糸巻部の糸挿通溝を通し、可動部材を基端部側に
移動して糸巻部の結紮糸を外して引っ張り第1結節を形
成し、順次に第2、第3の結節を作って多重結紮を形成
することができる効果がある。
【0074】また、本発明は、上記の結紮方法又は結紮
装置において、糸巻部の糸挿通溝に、結紮糸の自由端側
を糸巻部の基端部側から開放端側に向かって通し、糸巻
部の封鎖解除後に結紮糸の自由端側を引っ張って結紮糸
を外して結節を形成してなる構成を有することにより、
糸巻部に卷回してある結紮糸を糸挿通溝に通した糸を引
っ張って外すことができるから、糸巻部の糸を他の余分
な手段を用いることなく容易に外して結節を形成するこ
とができる効果がある。また、本発明は、上記の結紮方
法又は結紮装置において、各糸巻部に結紮糸を所定の多
重結紮方法に従って装着した後に、案内部材の案内枠部
に仮糸止め部材を装着し、使用時に仮糸止め部材を除去
して可動部材を案内するようにした構成を有することに
より、各糸巻部に結紮糸を予め所定の多重結紮方法に従
って装着した案内部材を、案内枠部に仮糸止め部材を装
着し外れないようにして、独立に荷作りし搬送する等の
取り扱いが容易にでき、交換使用にも便利な効果があ
る。
【0075】また、本発明は、上記のいずれかに記載の
結紮方法又は結紮装置において、糸巻部を任意に選択し
て糸を巻いてなる構成を有することにより、糸巻部を任
意に選択して隣同士に余裕を持って糸を巻くことによ
り、確実な糸巻作業と、糸外し操作を行うことができる
効果がある。また、本発明は、上記のいずれかに記載の
結紮方法又は結紮装置において、二個一組の糸巻部分か
らなる糸巻部に糸を巻きかけて、相対する糸巻部分の案
内枠部に挿通した可動部材により糸巻部の開放端部側を
封鎖してなる構成を有することにより、二個一組の糸巻
部分からなる糸巻部により、可動部材の案内枠部をも兼
用させることができる効果があり、糸の巻き方の自由度
を得ることができる効果がある。
【0076】また、本発明は、案内枠部の一定間隔を隔
てて設けた複数個の案内枠部に案内されて移動可能な可
動部材において、複数個の案内枠部と案内枠部との間に
位置する可動部材の周囲に設けた糸挿通溝を有する複数
箇所の糸巻部に、複数個の結節が重なる所定の多重結紮
方法に従う結節の逆の順に基端部側を固定した結紮糸の
自由端側を基端部側から先端部に向かって先端部の糸巻
部が第1結節となるように巻回し、結紮糸の自由端を被
結紮物に通してから案内部材の先端部の第1結節の糸巻
部の糸挿通溝を通し、次いで、可動部材を基端部側に移
動して封鎖を解除して第1結節の糸巻部の結紮糸を外し
て引っ張り第1結節を形成し、次いで、同様に第2結節
の糸挿通溝を通し、可動部材を基端部側に移動してその
封鎖を除去して第2結節の糸巻部を開放し結紮糸を外し
て引っ張り第2結節を形成し、順次に第3、第4等の結
節を形成してなる結紮方法又は結紮装置を有することに
より、可動部材に糸挿通溝を有する糸巻部を設けて、案
内部材に沿って可動部材を移動して糸巻部の糸を外して
確実に結節を作ることができる効果がある。
【0077】また、本発明は、上記の結紮方法又は結紮
装置において、案内部材の各糸巻部に可動部材の案内枠
部を設けてなる構成を有することにより、糸巻部で可動
部材の案内枠部を兼用することができる効果がある。ま
た、本発明は、上記のいずれかに記載の結紮方法又は結
紮装置において、糸巻部と糸巻部との間に案内枠部を設
けてなる構成を有することにより、隣接する糸巻部に容
易且つ確実に糸を巻くことができる効果がある。
【0078】また、本発明に係る結紮方法又は結紮装置
によれば、結紮糸の一端部を可動部材の先端部で保持し
自由端を被結紮物に通した後にその糸巻部に巻掛けて、
案内部材により案内して可動部材の糸巻部の糸を外して
結節を作る結紮方法又は結紮装置、又は、案内部材の複
数の糸巻部に所定の多重結紮方法に従って巻掛けた結紮
糸を、案内部材に案内された可動部材により外れないよ
うに封鎖しておき、自由端を被結紮物に通した後に糸巻
部に設けた糸挿通孔を通してから可動部材を移動して糸
巻部に巻掛けた糸を外して結節を作る結紮方法又は結紮
装置、又は、前記結紮方法又は結紮装置を組み合わせた
結紮方法又は結紮装置等において、細長い支持軸部材の
先端部に案内部材を動かないように取り付けると共に、
支持軸部材に沿って可動部材を移動操作可能に設けてな
る構成を有することにより、細長い支持部材の先端部に
おいて多重結紮を行うことができる効果がある。
【0079】また、本発明に係る結紮方法又は結紮装置
によれば、結紮糸の一端部を可動部材の先端部で保持し
自由端を被結紮物に通した後にその糸巻部に巻掛けて、
案内部材により案内して可動部材の糸巻部の糸を外して
結節を作る結紮方法、又は、案内部材の複数の糸巻部に
所定の多重結紮方法に従って巻掛けた結紮糸を、案内部
材に案内された可動部材により外れないように封鎖して
おき、自由端を被結紮物に通した後に糸巻部に設けた糸
挿通孔を通してから可動部材を移動して糸巻部に巻掛け
た糸を外して結節を作る結紮方法、又は、前記結紮方法
を組み合わせた結紮方法等において、細長い支持軸部材
の先端部に案内部材を着脱自在に装着し他の案内部材と
交換して使用可能にした構成を有することにより、案内
部材を支持軸部材の先端部に着脱自在に装着し他の案内
部材と交換して使用することができる効果がある。
【0080】また、本発明に係る結紮方法又は結紮装置
によれば、結紮糸の一端部を可動部材の先端部で保持し
自由端を被結紮物に通した後にその糸巻部に巻掛けて、
案内部材により案内して可動部材の糸巻部の糸を外して
結節を作る結紮方法、又は、案内部材の複数の糸巻部に
所定の多重結紮方法に従って巻掛けた結紮糸を、案内部
材に案内された可動部材により外れないように封鎖して
おき、自由端を被結紮物に通した後に糸巻部に設けた糸
挿通孔を通してから可動部材を移動して糸巻部に巻掛け
た糸を外して結節を作る結紮方法、又は、前記結紮方法
を組み合わせた結紮方法等において、細長い支持軸部材
の先端部に案内部材を設け、支持軸部材に沿って設けた
可動部材を分割自在に装着し他の可動部材と交換して使
用可能にした構成を有するから、案内部材に案内される
可動部材を、分割自在に装着することができ、他の可動
部材と交換して使用することができる効果がある。
【0081】また、本発明は、上記の結紮方法又は結紮
装置において、可動部材を分割することなく一体的に使
用することができる効果がある。また、本発明は、上記
の結紮方法又は結紮装置において、導入管内に支持軸部
材と可動部材を挿入して、導入管の先端部に設けた案内
部材と可動部材を導入管の基端部側で操作するようにし
た構成を有することにより、カニューレ等の導入管内に
支持軸部材と可動部材を挿入して、導入管の先端部に設
けた案内部材と可動部材を導入管の基端部側で操作する
ことができる効果がある。また、本発明は、上記の結紮
方法又は結紮装置において、導入管の先端部から突出し
て設けた案内部材を支持軸部材の先端部から着脱して交
換して使用する結紮方法を提供するものである。
【0082】本発明によれば、導入管の先端部において
案内部材を着脱して交換して使用することができる。ま
た、本発明は、上記の結紮方法又は結紮装置において、
導入管の先端部から突出した可動部材の先端部を案内部
材の案内枠部に嵌合して案内部材を導入管先端部に向か
って移動すると、案内部材の基端部に設けた連結部が支
持軸部材の先端部に設けた連結部に係合する構成を有す
ることにより、導入管の先端部から突出した可動部材の
先端部に案内部材の案内枠部を嵌合して、案内部材を導
入管先端部に向かって移動すると、案内部材の基端部に
設けた連結部と支持軸部材の先端部に設けた連結部が係
合し、案内部材を円滑に確実に支持軸部材に装着するこ
とができる効果がある。
【0083】また、本発明は、上記の結紮方法又は結紮
装置において、案内部材を導入管に突き当てて支持軸部
材の基端部を導入管の基端部に設けた操作ハンドル側に
おいて引っ張って導入管の先端部に取付けると共に、引
っ張り解除して案内部材を交換することができる構成を
有することにより、操作ハンドルにおいて、案内部材を
導入管に突き当てて引っ張りテンションを掛けて確実に
導入管の先端部に取り付けることができると共に、引っ
張り解除して、案内部材を容易に取り外し交換すること
ができ、差込掛け鉤式やフック式に連結している場合等
に適する効果がある。
【0084】また、本発明は、上記の結紮方法又は結紮
装置において、支持軸部材の基端部を導入管の基端部に
設けた操作ハンドル内において先端方向に移動して案内
部材を導入管の前方に繰り出して交換可能にした構成を
有することにより、支持軸部材と案内部材の連結部が装
置使用時に導入管内に位置する場合でも、交換時には、
案内部材を導入管の前方に繰り出して容易に交換するこ
とができる効果がある。また、本発明は、上記の結紮方
法又は結紮装置において、導入管の基端部に設けた操作
ハンドル内において可動部材の基端部に連結した位置決
め機構により可動部材を位置決め移動するようにした構
成を有することにより、可動部材を導入管の基端部に設
けた操作ハンドル内の位置決め機構により位置決め移動
することができる効果がある。
【0085】また、本発明は、上記の結紮方法又は結紮
装置において、可動部材又は可動部材に一体に連結した
連動部材に設けた位置決め部にストップ部材が弾性的に
嵌合することにより、可動部材を位置決め機構によりク
リック式に位置決め移動するようにした構成を有するこ
とにより、可動部材を位置決め機構によりクリック式に
位置決め移動することができる効果がある。また、本発
明は、上記の結紮方法又は結紮装置において、可動部材
を送り駆動機構により位置決め移動操作するようにした
構成を有することにより、操作ハンドル内において、可
動部材を送り駆動機構により位置決めのための移動操作
をすることができる効果がある。また、本発明は、上記
の結紮方法又は結紮装置において、送り駆動機構が往復
移動する操作レバーにより可動部材を移動方向に移動す
る構成を有することにより、操作レバーの往復移動によ
り送り駆動機構により可動部材を移動方向に移動するこ
とができる効果がある。
【0086】また、本発明は、上記の結紮方法又は結紮
装置において、操作レバーにより可動部材に交差して設
けた操作ハンドル内をその長手方向に上下動部材が上動
すると、上下動部材の上端部に設けたピン部材が送り駒
部材の傾斜溝に沿って移動し、送り駒部材を可動部材に
沿って基端部方向に移動し、送り駒部材に設けた送り部
材が可動部材又は連動部材を保持して同時に基端部方向
に移動し、位置決め機構により位置決めされて所定位置
で停止し、逆に、上下動部材が下動し元位置に復帰する
と、送り駒部材は可動部材に沿って先端部方向に移動
し、送り駒部材の送り部材は可動部材を残して先端部方
向に同時に移動し、操作レバーも元位置に復帰するよう
にした構成を有することにより、操作レバーを一方向に
操作すると、可動部材に交差して設けた操作ハンドル内
に設けた上下動部材が上動し、その上端部に設けたピン
部材が送り駒部材の傾斜溝に沿って移動し、送り駒部材
を可動部材の基端部方向に移動し、送り駒部材に設けた
送り部材が可動部材又は連動部材を保持して同時に移動
し、位置決め機構により位置決めされて所定位置で停止
し、可動部材の一区画分の移動を行うことができ、逆
に、操作レバーを戻して上下動部材が下動し元位置に復
帰すると、送り駒部材も元先端部位置に移動するが、そ
のとき、送り駒部材の送り部材は可動部材を残して先端
部方向に同時に移動する。従って、次に操作レバーを一
方向に操作すると、可動部材に次の一定間隔の移動をさ
せることができる効果がある。
【0087】また、本発明は、上記の結紮方法又は結紮
装置において、上下動部材に下動方向の復帰弾力を付与
して、操作レバーにより上下動部材を復帰弾力に抗して
上動し、復帰弾力により下動する構成を有することによ
り、、上下動部材に下動方向の復帰弾力を付与すること
により、送り操作後に送り駒部材、操作レバー等を軽快
に復帰作動させることができる効果がある。また、本発
明は、上記の結紮方法又は結紮装置において、送り部材
が可動部材の基端部方向への移動時のみ可動部材又は連
動部材の係止部にラチェット式に係合し、逆に送り部材
が可動部材の先端部方向への移動時には可動部材又は連
動部材の係止部から外れて次の係止部に係合する構成を
有することにより、送り部材がラチェット式に可動部材
の基端部方向への移動時のみ可動部材又は連動部材の係
止部に係合するから、その往復移動により簡単に可動部
材又は連動部材を基端部方向に所定距離だけ移動するこ
とができる効果がある。
【0088】また、本発明は、上記の結紮方法又は結紮
装置において、位置決め解除機構により可動部材を先端
方向に移動するようにできる構成を有することにより、
位置決め解除機構により可動部材を先端方向に移動する
ことができ、案内部材との関係において、再度の所定間
隔移動を可能にすると共に、案内部材の仮糸止め部材の
除去作業を容易に行えるようにすることができる効果が
ある。また、本発明は、上記の結紮方法又は結紮装置に
おいて、位置決め解除機構が送り駆動機構の操作レバー
に連動して解除可能な構成を有することにより、操作レ
バーに連動して位置決め解除機構を解除可能であるか
ら、操作性に優れている効果がある。
【0089】また、本発明は、上記の結紮方法又は結紮
装置において、位置決め解除機構が、送り駆動機構の操
作レバーにより上下動部材を上限位置に操作すると、位
置決め機構の可動部材又は連動部材の位置決め部からス
トップ部材が弾性力に抗して離脱して位置決め解除する
構成を有することにより、送り駆動機構の操作レバーに
より可動部材を基端部方向に所定間隔送った直後に更に
上下動部材を上限位置に操作すると、位置決め機構が解
除するから、位置決め解除を送り駆動機構の操作レバー
により円滑、且つ、能率的に行うことができる効果があ
る。
【0090】また、本発明は、上記の結紮方法又は結紮
装置において、位置決め解除機構が、送り駆動機構の操
作レバーにより上下動部材を上限位置に操作すると、送
り駆動機構の送り部材が可動部材又は連動部材の係止部
から離脱して位置決め解除する構成を有することによ
り、送り駆動機構の操作レバーにより可動部材を基端部
方向に所定間隔送った直後に更に上下動部材を上限位置
に操作すると、送り駆動機構の送り部材が可動部材又は
連動部材の係止部から離脱して位置決め解除するから、
位置決め解除を送り駆動機構の操作レバーにより円滑、
且つ、能率的に行うことができる。
【0091】また、本発明に係る結紮方法又は結紮装置
によれば、可動部材を案内部材で案内し可動部材又は案
内部材の糸巻部に巻いた糸を可動部材の移動により糸巻
部から離脱可能にした結紮装置において、導入管の先端
部から突出して案内部材を支持軸部材の先端部に設ける
と共に、導入管の基端部に設けた操作ハンドルで可動部
材を移動操作可能に設けてなる構成を有するから、カニ
ューレ等の導入管の基端部に設けた操作ハンドルにより
可動部材を移動操作して導入管の先端部において結紮を
行うことができる効果がある。
【0092】また、本発明は、上記の結紮方法又は結紮
装置において、送り駆動機構が操作レバーにより往復移
動し、一方向への移動操作により可動部材又は可動部材
と一体に連動する連動部材を伴って基端部方向に移動す
ると共に、他方向への移動操作により元位置に復帰する
送り部材を具備する構成を有することにより、操作レバ
ーの往復操作により送り駆動機構が可動部材又は可動部
材と一体に連動する連動部材を基端部方向にのみ移動操
作し、可動部材を所定間隔で移動することができる効果
がある。
【0093】また、本発明は、上記の結紮方法又は結紮
装置において、送り駆動機構が操作レバーにより往復移
動し、一方向への移動操作により位置決め機構が作動し
て可動部材又は可動部材と一体に連動する連動部材を所
定移動位置に位置決め停止し、他方向への移動操作によ
り送り部材のみが元位置に復帰する構成を有するから、
操作レバーの往復移動操作により、送り駆動機構により
移動した可動部材を位置決め機構が所定位置に位置決め
停止する効果がある。また、本発明は、上記のいずれか
に記載の結紮方法又は結紮装置において、位置決め解除
機構により可動部材を先端方向に移動可能にし、案内部
材の先端部にまで復帰移動可能に設けてなる構成を有す
ることにより、可動部材を何度でも案内部材の先端部に
まで復帰移動して結紮することができる効果がある。
【0094】また、本発明は、所定の多重結紮方法の結
節数に従って案内部材の複数の糸巻部に順次に巻掛けた
結紮糸を、案内部材の案内枠部に装着された仮糸止め部
材により外れないように封鎖してなる結紮方法又は結紮
装置において、結紮糸の一端部を案内枠部に設けた固定
穴に硬球体を打ち込んで固定してなる構成を有するか
ら、結紮糸の一端部を案内枠部に迅速、簡単、確実に且
つ強固に固定することができる効果がある。
【0095】また、本発明に係る結紮方法又は結紮装置
によれば、所定の多重結紮方法の結節数に従って案内部
材の複数の糸巻部に順次に巻掛けた結紮糸を、案内部材
の案内枠部に装着された仮糸止め部材により外れないよ
うに封鎖しておき、案内部材を支持軸部材の先端部に取
り付ける際に、可動部材を案内部材の案内枠部に挿通す
ることにより、仮糸止め部材を先端方向から押し出して
除去する構成を有することにより、案内部材の糸巻部に
巻掛けた結紮糸を、案内枠部に装着された仮糸止め部材
により外れないように封鎖して、案内部材を交換使用す
ることができると共に、案内部材を支持軸部材の先端部
に取り付ける際に、可動部材を案内部材の案内枠部に挿
通することにより、仮糸止め部材をその先端方向から押
し出して除去することができ、交換と同時に糸止め部材
を可動部材に置き換えて、案内部材の糸巻部に巻掛けた
結紮糸を外れないように保持することができる効果があ
る。
【0096】また、本発明に係る結紮方法又は結紮装置
によれば、所定の多重結紮方法の結節数に従って案内部
材の複数の糸巻部に順次に巻掛けた結紮糸を、案内部材
に案内された可動部材により外れないように封鎖してお
き、一端部を案内部材に固定した前記結紮糸の自由端を
被結紮物に通した後に第1結節の糸巻部に設けた糸挿通
孔を通してから可動部材を移動して糸巻部に巻掛けた糸
を外して第1の結節を作り、次いで第2結節の糸巻部に
設けた糸挿通孔を通してから可動部材を移動して糸巻部
に巻掛けた糸を外して第2の結節を作り、以後順次に所
定の結節を重ねて多重結紮を作った後に、案内部材に固
定した糸を切り、自由端側の糸で引き続き被結紮物の連
続縫いを任意回数行い、連続縫い後の糸の被結紮物側を
可動部材の先端部で保持し自由端を被結紮物に通した後
に可動部材の糸巻部に巻掛けて、案内部材により案内し
て可動部材の糸巻部の糸を外して第1の結節を作り、引
き続き可動部材の糸巻部に巻掛けて、案内部材により案
内して可動部材の糸巻部の糸を外して第2、第3の結節
を順次に作る構成を有することにより、被結紮物にまず
結紮を作ってから、例えば、結紮糸の自由端の針で連続
縫いを行い、その後に引き続いて多重結紮を作ることが
できる効果がある。
【0097】また、本発明は、上記の結紮方法におい
て、連続縫い後の結紮をした後に操作ハンドル内におい
て軸支持部材を先端部方向に繰り出して案内部材を離脱
し、他の新しい案内部材を装着して使用する構成を有す
るから、連続縫い後の結紮をした後に操作ハンドル内に
おいて軸支持部材を先端部方向に繰り出して案内部材を
離脱し、他の新しい案内部材を装着して引き続き他の部
位の被結紮物を結紮することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の要部の使用態様を示す
斜面図。
【図2】 本発明の一実施例の要部の使用態様を示す
斜面図。
【図3】 本発明の一実施例の要部の使用態様を示す
斜面図。
【図4】 本発明の一実施例の要部の使用態様を示す
斜面図。
【図5】 本発明の一実施例の要部の使用態様を示す
斜面図。
【図6】 本発明の一実施例の要部の使用態様を示す
斜面図。
【図7】 本発明の一実施例の要部の使用態様を示す
斜面図。
【図8】 本発明の一実施例の要部の使用態様を示す
斜面図。
【図9】 本発明の一実施例の要部の使用態様を示す
斜面図。
【図10】 本発明の一実施例の要部の使用態様を示す
斜面図。
【図11】 本発明の一実施例の要部の使用態様を示す
斜面図。
【図12】 本発明の一実施例の要部の他の使用態様を
示す斜面図。
【図13】 本発明の一実施例の要部の他の使用態様を
示す斜面図。
【図14】 本発明の一実施例の要部の他の使用態様を
示す斜面図。
【図15】 本発明の一実施例の要部の他の使用態様を
示す斜面図。
【図16】 本発明の一実施例の要部の他の使用態様を
示す斜面図。
【図17】 本発明の一実施例の要部の他の使用態様を
示す斜面図。
【図18】 本発明の一実施例の要部の他の使用態様を
示す斜面図。
【図19】 本発明の一実施例の要部の他の使用態様を
示す斜面図。
【図20】 本発明の一実施例の要部の他の使用態様を
示す斜面図。
【図21】 本発明の結紮方法を説明するための概略説
明図。
【図22】 本発明の結紮方法を説明するための概略説
明図。
【図23】 本発明の結紮方法を説明するための概略説
明図。
【図24】 本発明の一実施例の要部の使用態様を示す
説明図。
【図25】 本発明の一実施例の要部の使用態様を示す
説明図。
【図26】 本発明の一実施例の要部の他の使用態様を
示す説明図。
【図27】 本発明の他の実施例の要部の他の使用態様
を示す説明図。
【図28】 本発明の他の実施例の要部の他の使用態様
を示す説明図。
【図29】 本発明の他の実施例の要部の他の使用態様
を示す説明図。
【図30】 本発明の他の実施例の要部の他の使用態様
を示す説明図。
【図31】 本発明の他の一実施例の要部の他の使用
態様を示す説明図。
【図32】 その要部の他の使用態様を示す斜面図。
【図33】 その要部の他の使用態様を示す斜面図。
【図34】 その他の要部の使用態様を示す切り欠き
斜面図。
【図35】 その要部の使用態様を示す説明図。
【図36】 本発明の一実施例の全体の側面図。
【図37】 本発明の一実施例の要部の一部縦断側面
図。
【図38】 本発明の一実施例の全体の使用態様を示
す斜面図。
【符号の説明】
1 案内部材 2 先端部 3 基端部 4,5,6,7,8 案内枠部、糸巻部 9 案内凹部 10 基台 11 12 糸保持部 13,14 案内枠部 15 可動部材の先端部 16,17,18,19 案内枠部 20 被結紮物 21 結紮部 22 23 糸 24 糸の自由端部側 25 針 26,27,28,29,30,31,32,33、3
4 糸 35 固定穴 36 硬球体 37 挿通孔 38 嵌着部 39 案内溝孔 40 結紮糸 41,42,43,44,45 糸挿通溝 46 固定側端部 47 自由端 48 固定側結紮糸 49 固定側結紮糸 50 支持軸部材 51 仮糸止め部材 52、53 仮止め突起 54、55 割溝 56 差込掛け鉤 57、58 連結部 59 掛け鉤部 60 導入管 61 締め付けナット 62 取付体 63 管取付部材 64 締め付けネジ 65 締め付けテーパー部 66 取付孔 67 ネジ軸 68 支持軸部材の基端部 69 連結ブロック 70 引っ張り機構 71 支軸 72 連結部 73 引っ張り軸部材 74 支点軸 75 軸受け部材 76 押圧段部 78 ネジ部 79 操作用取っ手 80 連動部材 81 連結駒部材 82,83 軸受 84 位置決め部 85 ストップ部材 86 支点軸 87 ストップレバー 88 連動レバー 89 ストップ解除ピン 90 位置決め機構 91 上下動部材 92 支軸 93 操作レバー 94 作動レバー 95 連動カム機構 96 水平カム溝 97 カムピン 98 引っ張りバネ部材 99 位置決め突起 100 取っ手部材 101 偏心ストッパ 102 送り駒部材 103 傾斜溝 104 作動ピン 105 支点軸 106 送り部材 107 係止部 108 係合部 109 ストッパ 110 送り駆動機構 111 押圧取っ手 120 操作ハンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 稔 千葉県市川市曽谷7−9−13 株式会社平 田精機内 Fターム(参考) 4C060 BB01 BB05 BB18 DD09

Claims (71)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動部材の先端部の糸保持部で
    糸を保持し、保持した糸の自由端部側を被結紮物に通し
    てから可動部材の糸巻部に巻いて保持部と被結紮物間の
    糸と、被結紮物と糸巻部間の糸との間を通し、案内部材
    により可動部材を案内して移動し、前記可動部材の糸巻
    部に巻いた糸をその先端部から離脱し、糸巻部に巻いた
    糸の中を糸保持部を潜らせて、糸の前記自由端部と糸保
    持部との間に結節を作る結紮方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の結紮方法に
    おいて、結紮後に可動部材の先端部を復帰作動させて元
    の位置に移動し、糸の自由端部側を糸巻部に巻いて保持
    部と被結紮物間の糸と、被結紮物と糸巻部間の糸との間
    を通し、案内部材により可動部材を案内して移動し、前
    記可動部材の糸巻部に巻いた糸をその先端部から離脱
    し、糸巻部に巻いた糸の中を糸保持部を潜らせて、糸の
    前記自由端部と糸保持部との間に次の結び目を作る結紮
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の結紮方法に
    おいて、前記可動部材の糸巻部に巻いた糸をその先端部
    から離脱する案内枠部を糸巻区間を介して複数箇所に設
    け、可動部材の糸巻部に巻いた糸を先端方向の糸巻区間
    から案内枠部内に可動部材を移動して離脱し糸の保持部
    と自由端側を引っ張って第1の結紮を行い、次の糸巻区
    間において可動部材の糸巻き部に糸を巻いて次の案内枠
    部内に可動部材を移動して離脱し、糸の保持部と自由端
    側を引っ張って第2の結紮を行い、順次に可動部材を基
    端部方向に移動しながら第3、第4等の必要とする多重
    結紮を行う結紮方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の
    結紮方法において、連続縫いの後の糸を保持部で保持し
    てから自由端側でもう一度縫い、縫い終わった糸を前記
    可動部材の糸巻部に巻いて、自由端側の糸を前記連続縫
    いの後の糸と縫い終わった糸との間を通してから、可動
    部材を案内枠部内に移動して糸巻部に巻いた糸をその先
    端部から離脱し、糸の保持部と自由端側を引っ張って第
    1の結紮を行い、次いで第2、第3等の必要とする多重
    結紮をする結紮方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに
    記載の結紮方法において、第1、第2、第3・・・等の
    結節を作るときの可動部材の糸巻部に結紮糸を巻く巻方
    向を交互に変えて巻くようにした結紮方法。
  6. 【請求項6】 先端部に糸保持部を有すると
    共に周囲に糸巻部を有する可動部材と、前記糸巻部に巻
    いた糸を先端部から離脱可能に可動部材を案内する案内
    部材とを具備する結紮装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の結紮装置に
    おいて、可動部材の糸保持部が糸通し孔からなる結紮装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の結紮装置に
    おいて、可動部材の糸保持部が糸横通し用の切り欠きを
    有する糸掛け孔からなる結紮装置。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の結紮装置に
    おいて、可動部材の糸保持部が糸把持部材からなる結紮
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項6乃至9のいずれか
    に記載の結紮装置において、案内部材に、前記可動部材
    の糸巻部に糸巻き可能な糸巻区間と、該糸巻区間におい
    て巻いた巻糸を可動部材の先端部から離脱可能に該可動
    部材を案内する案内枠部とを設けてなる結紮装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の結紮装
    置において、前記案内部材に、糸巻区間と案内枠部を複
    数個所に設けてなる結紮装置。
  12. 【請求項12】 複数個の結節が重なる所定の
    多重結紮方法に従う結節順に先端部から基端部に向かっ
    てそれぞれ側部に糸挿通溝を具備する複数個の糸巻部を
    配置してなる案内部材に、基端部側を固定した結紮糸の
    自由端側を結節の逆の順に基端部側から先端部に向かっ
    て先端部の糸巻部が第1結節となるように各糸巻部に巻
    回し、案内部材に案内される可動部材を各糸巻部の開放
    端側に案内されるようにして糸巻部の糸が外れないよう
    に封鎖しておき、結紮糸の自由端を被結紮物に通してか
    ら案内部材の先端部の第1結節の糸巻部の糸挿通溝を通
    し、次いで、可動部材を基端部側に移動して封鎖を解除
    して第1結節の糸巻部の結紮糸を外して引っ張り第1結
    節を形成し、次いで、同様に第2結節の糸挿通溝を通
    し、可動部材を基端部側に移動してその封鎖を除去して
    第2結節の糸巻部を開放し結紮糸を外して引っ張り第2
    結節を形成し、順次に第3、第4等の結節を形成してな
    る結紮方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の結紮方法
    において、糸巻部の糸挿通溝に、結紮糸の自由端側を糸
    巻部の基端部側から開放端側に向かって通し、糸巻部の
    封鎖解除後に結紮糸の自由端側を引っ張って結紮糸を外
    して結節を形成してなる結紮方法。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13に記載の
    結紮方法において、各糸巻部に結紮糸を所定の多重結紮
    方法に従って装着した後に、案内部材の案内枠部に仮糸
    止め部材を装着し、使用時に仮糸止め部材を除去して可
    動部材を案内するようにした結紮方法。
  15. 【請求項15】 請求項12、13又は14
    に記載の結紮方法において、各糸巻部を貫通する案内孔
    からなる案内枠部により可動部材を案内してなる結紮方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項12乃至15のいず
    れかに記載の結紮方法において、糸巻部を任意に選択し
    て糸を巻いてなる結紮方法。
  17. 【請求項17】 請求項12乃至16のいず
    れかに記載の結紮方法において、二個一組の糸巻部分か
    らなる糸巻部に糸を巻きかけて、相対する糸巻部分の案
    内枠部に挿通した可動部材により糸巻部の開放端部側を
    封鎖してなる結紮方法。
  18. 【請求項18】 案内枠部の一定間隔を隔て
    て設けた複数個の案内枠部に案内されて移動可能な可動
    部材において、複数個の案内枠部と案内枠部との間に位
    置する可動部材の周囲に設けた糸挿通溝を有する複数箇
    所の糸巻部に、複数個の結節が重なる所定の多重結紮方
    法に従う結節の逆の順に基端部側を固定した結紮糸の自
    由端側を基端部側から先端部に向かって先端部の糸巻部
    が第1結節となるように巻回し、結紮糸の自由端を被結
    紮物に通してから案内部材の先端部の第1結節の糸巻部
    の糸挿通溝を通し、次いで、可動部材を基端部側に移動
    して封鎖を解除して第1結節の糸巻部の結紮糸を外して
    引っ張り第1結節を形成し、次いで、同様に第2結節の
    糸挿通溝を通し、可動部材を基端部側に移動してその封
    鎖を除去して第2結節の糸巻部を開放し結紮糸を外して
    引っ張り第2結節を形成し、順次に第3、第4等の結節
    を形成してなる結紮方法。
  19. 【請求項19】 側部に糸挿通溝を具備する複
    数個の糸巻部を設けると共に、該糸巻部に、基端部側を
    固定した結紮糸の自由端側を、複数個の結節が重なる所
    定の多重結紮方法に従う結節順の逆の順に巻き付けて設
    けた案内部材と、案内部材の各糸巻部の開放端側に案内
    されて糸巻部の糸が外れないように封鎖すると共に、先
    端方向の糸巻部から結節順に基端部側に向かって案内さ
    れて糸巻部の糸が外れるように封鎖解除する可動部材と
    を具備する結紮装置。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の結紮装
    置において、案内部材の各糸巻部に可動部材の案内枠部
    を設けてなる結紮装置。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の結紮装
    置において、各糸巻部に結紮糸を所定の多重結紮方法に
    従って装着した案内部材の案内枠部に仮糸止め部材を着
    脱可能に装着してなる結紮装置。
  22. 【請求項22】 請求項19、20又は21
    に記載の結紮装置において、各糸巻部を貫通する案内孔
    からなる案内枠部を設けてなる結紮装置。
  23. 【請求項23】 請求項19乃至22のいず
    れかに記載の結紮装置において、糸巻部と糸巻部との間
    に案内枠部を設けてなる結紮装置。
  24. 【請求項24】 請求項19乃至23のいず
    れかに記載の結紮装置において、糸巻部が相対して案内
    枠部を形成する二個一組の糸巻部分からなる結紮装置。
  25. 【請求項25】 一定間隔を隔てて設けた複
    数個の案内枠部を有する案内部材と、案内枠部に案内さ
    れて移動可能な可動部材と、案内枠部と案内枠部との間
    に位置する可動部材の周囲に設けた糸巻部と、糸巻部に
    設けた糸挿通溝とからなる結紮装置。
  26. 【請求項26】 結紮糸の一端部を可動部
    材の先端部で保持し自由端を被結紮物に通した後にその
    糸巻部に巻掛けて、案内部材により案内して可動部材の
    糸巻部の糸を外して結節を作る結紮方法、又は、案内部
    材の複数の糸巻部に所定の多重結紮方法に従って巻掛け
    た結紮糸を、案内部材に案内された可動部材により外れ
    ないように封鎖しておき、自由端を被結紮物に通した後
    に糸巻部に設けた糸挿通孔を通してから可動部材を移動
    して糸巻部に巻掛けた糸を外して結節を作る結紮方法、
    又は、前記結紮方法を組み合わせた結紮方法等におい
    て、細長い支持部材の先端部に案内部材を着脱自在に装
    着し他の案内部材と交換して使用可能にした結紮方法。
  27. 【請求項27】 結紮糸の一端部を可動部材の
    先端部で保持し自由端を被結紮物に通した後にその糸巻
    部に巻掛けて、案内部材により案内して可動部材の糸巻
    部の糸を外して結節を作る結紮方法、又は、案内部材の
    複数の糸巻部に所定の多重結紮方法に従って巻掛けた結
    紮糸を、案内部材に案内された可動部材により外れない
    ように封鎖しておき、自由端を被結紮物に通した後に糸
    巻部に設けた糸挿通孔を通してから可動部材を移動して
    糸巻部に巻掛けた糸を外して結節を作る結紮方法、又
    は、前記結紮方法を組み合わせた結紮方法等において、
    細長い支持部材の先端部に案内部材を設け、支持部材に
    沿って設けた可動部材を分割自在に装着し他の可動部材
    と交換して使用可能にした結紮方法。
  28. 【請求項28】 請求項26又は27に記載
    の結紮方法において、可動部材を分割することなく一体
    的に使用してなる結紮方法。
  29. 【請求項29】 請求項26、27又は28に
    記載の結紮方法において、導入管内に支持軸部材と可動
    部材を挿入して、導入管の先端部に設けた案内部材と可
    動部材を導入管の基端部側で操作するようにした結紮方
    法。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の結紮方
    法において、導入管の先端部から突出して設けた案内部
    材を支持軸部材の先端部から着脱して交換して使用する
    結紮方法。
  31. 【請求項31】 請求項29又は30に記載の
    結紮方法において、導入管の先端部から突出した可動部
    材の先端部を案内部材の案内枠部に嵌合して案内部材を
    導入管先端方向に移動すると、案内部材の基端部に設け
    た連結部が支持軸部材の先端部に設けた連結部に係合す
    る結紮方法。
  32. 【請求項32】 請求項29、30又は31に
    記載の結紮方法において、案内部材を導入管に突き当て
    て支持軸部材の基端部を導入管の基端部に設けた操作ハ
    ンドル側において引っ張って導入管の先端部に取付ける
    と共に、引っ張り解除して案内部材を交換することがで
    きる結紮方法。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載の結紮方法
    において、支持軸部材の基端部を導入管の基端部に設け
    た操作ハンドル内において先端方向に移動して案内部材
    を導入管の前方に繰り出して交換可能にした結紮方法。
  34. 【請求項34】 請求項29乃至33のい
    ずれかに記載の結紮方法において、導入管の基端部に設
    けた操作ハンドル内において可動部材の基端部に連結し
    た位置決め機構により可動部材を位置決め移動するよう
    にした結紮方法。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載の結紮
    方法において、可動部材又は可動部材に一体に連結した
    連動部材に設けた位置決め部にストップ部材が弾性的に
    嵌合することにより、可動部材を位置決め機構によりク
    リック式に位置決め移動するようにした結紮方法。
  36. 【請求項36】 請求項34又は35に記載
    の結紮方法において、可動部材を送り駆動機構により位
    置決め移動操作するようにした結紮方法。
  37. 【請求項37】 請求項36に記載の結紮
    方法において、送り駆動機構が往復移動する操作レバー
    により可動部材を移動方向に移動する結紮方法。
  38. 【請求項38】 請求項37に記載の結紮
    方法において、操作レバーにより可動部材に交差して設
    けた操作ハンドル内をその長手方向に上下動部材が上動
    すると、上下動部材の上端部に設けたピン部材が送り駒
    部材の傾斜溝に沿って移動し、送り駒部材を可動部材に
    沿って基端部方向に移動し、送り駒部材に設けた送り部
    材が可動部材又は連動部材を保持して同時に基端部方向
    に移動し、位置決め機構により位置決めされて所定位置
    で停止し、逆に、上下動部材が下動し元位置に復帰する
    と、送り駒部材は可動部材に沿って先端部方向に移動
    し、送り駒部材の送り部材は可動部材を残して先端部方
    向に同時に移動し、操作レバーも元位置に復帰するよう
    にした結紮方法。
  39. 【請求項39】 請求項38に記載の結紮
    方法において、上下動部材に下動方向の復帰弾力を付与
    して、操作レバーにより上下動部材を復帰弾力に抗して
    上動し、復帰弾力により下動する結紮方法。
  40. 【請求項40】 請求項38又は39に記
    載の結紮方法において、送り部材が可動部材の基端部方
    向への移動時のみ可動部材又は連動部材の係止部にラチ
    ェット式に係合し、逆に送り部材が可動部材の先端部方
    向への移動時には可動部材又は連動部材の係止部から外
    れて次の係止部に係合する結紮方法。
  41. 【請求項41】 請求項34乃至40に記
    載の方法において、位置決め解除機構により可動部材を
    先端方向に移動するようにできる結紮方法。
  42. 【請求項42】 請求項41に記載の結紮
    方法において、位置決め解除機構が送り駆動機構の操作
    レバーに連動して解除可能な結紮方法。
  43. 【請求項43】 請求項42に記載の結紮
    方法において、位置決め解除機構が、送り駆動機構の操
    作レバーにより上下動部材を上限位置に操作すると、位
    置決め機構の可動部材又は連動部材の位置決め部からス
    トップ部材が弾性力に抗して離脱して位置決め解除する
    結紮方法。
  44. 【請求項44】 請求項42又は43に記
    載の結紮方法において、位置決め解除機構が、送り駆動
    機構の操作レバーにより上下動部材を上限位置に操作す
    ると、送り駆動機構の送り部材が可動部材又は連動部材
    の係止部から離脱して位置決め解除する結紮方法。
  45. 【請求項45】 結紮糸の一端部を可動部材
    の先端部で保持し自由端を被結紮物に通した後にその糸
    巻部に巻掛けて、案内部材により案内して可動部材の糸
    巻部の糸を外して結節を作る結紮装置、又は、案内部材
    の複数の糸巻部に所定の多重結紮方法に従って巻掛けた
    結紮糸を、案内部材に案内された可動部材により外れな
    いように封鎖しておき、自由端を被結紮物に通した後に
    糸巻部に設けた糸挿通孔を通してから可動部材を移動し
    て糸巻部に巻掛けた糸を外して結節を作る結紮装置、又
    は、前記結紮装置を組み合わせた結紮装置等において、
    細長い支持部材の先端部に案内部材を動かないように取
    り付けると共に、支持部材に沿って可動部材を移動操作
    可能に設けてなる結紮装置。
  46. 【請求項46】 請求項45に記載の結紮装
    置において、案内部材を支持部材に着脱して交換可能に
    設けてなる結紮装置。
  47. 【請求項47】 請求項45又は46に記載
    の結紮装置において、可動部材の先端部を分割して交換
    可能に設けてなる結紮装置。
  48. 【請求項48】 請求項45、46又は47
    に記載の結紮装置において、導入管内に支持軸部材と可
    動部材を挿入して設けてなる結紮装置。
  49. 【請求項49】 請求項48に記載の結紮装
    置において、導入管の先端部から突出して案内部材を支
    持軸部材の先端部に設け、導入管の基端部に設けた操作
    ハンドルで可動部材を移動操作可能に設けてなる結紮装
    置。
  50. 【請求項50】 可動部材を案内部材で案内
    し可動部材又は案内部材の糸巻部に巻いた糸を可動部材
    の移動により糸巻部から離脱可能にした結紮装置におい
    て、導入管の先端部から突出して案内部材を支持軸部材
    の先端部に設けると共に、導入管の基端部に設けた操作
    ハンドルで可動部材を移動操作可能に設けてなる結紮装
    置。
  51. 【請求項51】 請求項48、49又は50
    に記載の結紮装置において、導入管の先端部から突出し
    て設けた案内部材を支持軸部材の先端部から着脱して交
    換可能に設けてなる結紮装置。
  52. 【請求項52】 請求項48乃至51のいずれ
    かに記載の結紮装置において、導入管の先端部から突出
    した可動部材の先端部が嵌合する案内枠部を案内部材に
    設け、可動部材に沿って案内部材を導入管先端方向に移
    動すると、案内部材の基端部に設けた連結部と支持軸部
    材の先端部に設けた連結部とが係合する結紮装置。
  53. 【請求項53】 請求項48乃至52のいずれ
    かに記載の結紮装置において、案内部材を導入管に突き
    当てて支持軸部材の基端部を導入管の基端部に設けた操
    作ハンドル側において引っ張って案内部材を導入管に不
    動に取付けてなる結紮装置。
  54. 【請求項54】 請求項48乃至53に記載の
    結紮装置において、支持軸部材の基端部を導入管の基端
    部に設けた操作ハンドル側において導入管の先端部方向
    に繰り出し可能に設けてなる結紮装置。
  55. 【請求項55】 請求項48乃至54に記
    載の結紮装置において、可動部材の基端部を導入管の基
    端部に設けた操作ハンドルの位置決め機構に連結してな
    る結紮装置。
  56. 【請求項56】 請求項55に記載の結紮
    装置において、位置決め機構が可動部材又は可動部材に
    一体に連結した連動部材に所定移動間隔で設けた位置決
    め部と、位置決め部に弾性的に嵌合して可動部材の位置
    決めをするストップ部材とからなる結紮装置。
  57. 【請求項57】 請求項55又は56に記
    載の結紮装置において、位置決め機構が送り駆動機構を
    有する結紮装置。
  58. 【請求項58】 請求項57に記載の結紮
    装置において、送り駆動機構が操作レバーにより往復移
    動し、一方向への移動操作により可動部材又は可動部材
    と一体に連動する連動部材を伴って基端部方向に移動す
    ると共に、他方向への移動操作により元位置に復帰する
    送り部材を有する結紮装置。
  59. 【請求項59】 請求項58に記載の
    結紮装置において、送り駆動機構が操作レバーにより往
    復移動し、一方向への移動操作により位置決め機構が作
    動して可動部材又は可動部材と一体に連動する連動部材
    を所定移動位置に位置決め停止し、他方向への移動操作
    により送り部材のみが元位置に復帰する結紮装置。
  60. 【請求項60】 請求項59に記載の結紮
    装置において、送り部材が、ラチェット式に、可動部材
    の基端部方向への移動時に可動部材又は可動部材と一体
    に連動する連動部材の係止部に係合し、可動部の先端部
    方向への移動時には係止部を離れて次の係止部に係合す
    る位置に移動する結紮装置。
  61. 【請求項61】 請求項58、59又は6
    0に記載の結紮装置において、送り駆動機構が、操作レ
    バーにより可動部材に交差して設けた操作ハンドル内を
    その長手方向に上下動する上下動部材と、上下動部材の
    上端部に設けたピン部材と、ピン部材が嵌合して上下動
    に伴って可動部材に沿って移動する傾斜溝を有する送り
    駒部材と、送り駒部材に設けた送り部材とを有する結紮
    装置。
  62. 【請求項62】 請求項61に記載の結紮
    装置において、送り駆動機構の上下動部材に下動方向の
    復帰弾力を付与するバネ弾力部材を設けて、操作ハンド
    ルにより上下動部材を復帰弾力に抗して送り駆動を行
    い、復帰弾力により送り駆動機構を元位置に復帰可能に
    設けた結紮装置。
  63. 【請求項63】 請求項55乃至62に記
    載の結紮装置において、位置決め解除機構により可動部
    材を先端方向に移動可能にした結紮装置。
  64. 【請求項64】 請求項63に記載の結紮
    装置において、位置決め解除機構が送り駆動機構の操作
    レバーに連動して解除可能な結紮装置。
  65. 【請求項65】 請求項64に記載の結紮
    装置において、位置決め解除機構が、送り駆動機構の操
    作レバーにより上下動部材を上限位置に操作すると、位
    置決め機構の可動部材又は連動部材の位置決め部からス
    トップ部材が弾性力に抗して離脱する結紮装置。
  66. 【請求項66】 請求項64又は65に記
    載の結紮装置において、位置決め解除機構が、送り駆動
    機構の操作レバーにより上下動部材を上限位置に操作す
    ると、上下動部材の上端部に設けたピン部材が送り駒部
    材の傾斜溝の上端部で送り部材を可動部材又は連動部材
    の係止部から離脱して位置決め解除する結紮装置。
  67. 【請求項67】 請求項63乃至66のい
    ずれかに記載の結紮装置において、位置決め解除機構に
    より可動部材を先端方向に移動可能にし、案内部材の先
    端部にまで復帰移動可能に設けてなる結紮装置。
  68. 【請求項68】 所定の多重結紮方法の結節
    数に従って案内部材の複数の糸巻部に順次に巻掛けた結
    紮糸を、案内部材の案内枠部に装着された仮糸止め部材
    により外れないように封鎖してなる結紮装置において、
    結紮糸の一端部を案内枠部に設けた固定穴に硬球体を打
    ち込んで固定してなる結紮装置。
  69. 【請求項69】 所定の多重結紮方法の結節
    数に従って案内部材の複数の糸巻部に順次に巻掛けた結
    紮糸を、案内部材の案内枠部に装着された仮糸止め部材
    により外れないように封鎖しておき、案内部材を支持軸
    部材の先端部に取り付ける際に、可動部材を案内部材の
    案内枠部に挿通することにより、仮糸止め部材を先端方
    向から押し出して除去する結紮方法。
  70. 【請求項70】 所定の多重結紮方法の結節
    数に従って案内部材の複数の糸巻部に順次に巻掛けた結
    紮糸を、案内部材に案内された可動部材により外れない
    ように封鎖しておき、一端部を案内部材に固定した前記
    結紮糸の自由端を被結紮物に通した後に第1結節の糸巻
    部に設けた糸挿通孔を通してから可動部材を移動して糸
    巻部に巻掛けた糸を外して第1の結節を作り、次いで第
    2結節の糸巻部に設けた糸挿通孔を通してから可動部材
    を移動して糸巻部に巻掛けた糸を外して第2の結節を作
    り、以後順次に所定の結節を重ねて多重結紮を作った後
    に、案内部材に固定した糸を切り、自由端側の糸で引き
    続き被結紮物の連続縫いを任意回数行い、連続縫い後の
    糸の被結紮物側を可動部材の先端部で保持し自由端を被
    結紮物に通した後に可動部材の糸巻部に巻掛けて、案内
    部材により案内して可動部材の糸巻部の糸を外して第1
    の結節を作り、引き続き可動部材の糸巻部に巻掛けて、
    案内部材により案内して可動部材の糸巻部の糸を外して
    第2、第3の結節を順次に作る結紮方法。
  71. 【請求項71】 請求項70に記載の結紮
    方法において、連続縫い後の結紮をした後に操作ハンド
    ル内において軸支持部材を先端部方向に繰り出して案内
    部材を離脱し、他の新しい案内部材を装着して使用する
    結紮方法。
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