JPH10201767A - 外科手術用結紮器具 - Google Patents

外科手術用結紮器具

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JPH10201767A
JPH10201767A JP2716997A JP2716997A JPH10201767A JP H10201767 A JPH10201767 A JP H10201767A JP 2716997 A JP2716997 A JP 2716997A JP 2716997 A JP2716997 A JP 2716997A JP H10201767 A JPH10201767 A JP H10201767A
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JP
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knot
winding
thread
slide
ligature
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JP2716997A
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English (en)
Inventor
Kohei Hasegawa
浩平 長谷川
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NIPPON HOSUTETSUKU KK
Original Assignee
NIPPON HOSUTETSUKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内視鏡下外科手術等にお
いてテレスコープのモニターを見ながら縫合部位に所定
の結紮方法による外科結び等の結紮を、迅速に且つ簡単
に行う。 【解決手段】 結紮糸3の一端部側
3aを器具本体1の先端部に設けた巻回案内部2の外周
に所要の結紮方法に対応して巻回せしめた巻回糸部4の
少なくとも一外周部が、スライド巻回部14にスライド
容易に巻回し、結紮糸3の他端部側3bで結紮すべき物
を挿通した後、前記スライド巻回部14の内側を通し、
巻回糸部4の一端部側3aを保持しながら、他端部側3
bを引くと、前記一外周部がスライド巻回部14のスラ
イド先端部13で外れて巻回糸部4が器具本体1の先端
部から解放し、結紮すべき物を外科結び等の所要の結紮
方法で結紮する外科手術用結紮器具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内視鏡下外科手術等に使
用して便利な外科手術用結紮器具に関する。
【0002】
【従来の技術】外科領域では、糸を結ぶことをtyin
g、結紮をligatureと呼ぶが、本明細書では糸
結び全体を総称して結紮と呼ぶこととする。手術手技の
基本は糸結びの錬磨から始まると言われるほどに、重要
なテクニックであり、わずか1本の糸の結紮不全が患者
の命を左右することとなるから、且つ、一つの手術中に
結紮を行う回数は極めて多いことから、機敏、円滑且つ
安全な手術を行うには、迅速確実な結紮法の不断な修練
が初心者は勿論熟練者にも要求されている。
【0003】従来、内視鏡下外科手術等に使用されてい
る外科手術用結紮器具としては、本願発明者の特開平8
−24262号公開特許公報に記載の発明等が知られて
いる。その従来発明は、内視鏡下外科手術等においてテ
レスコープのモニターを見ながら縫合部位に所定の結紮
方法による外科結び等の結紮を、迅速に且つ簡単に行う
ことができるように、結紮糸の一端部側を器具本体の巻
回案内部の外周に外科結び等の所要の結紮方法に対応し
て巻回せしめて保持させると共に、結紮糸の針を具備又
は具備しない他端部側を器具本体の引糸案内部により前
記巻回案内部の内側を通って器具本体の先端部から後端
部方向に案内し、巻回案内部から出て器具本体の先端部
の引糸案内部に入る部分に形成した結紮糸のたるみに、
結紮すべき物を挿通し、巻回糸部の結紮糸の前記一端部
側を保持しながら、引糸案内部を介して器具本体の後方
に引出した結紮糸の他端部側を引くと、巻回糸部が巻回
案内部の先端方向に引かれてスライドし、器具本体の先
端から外れ、結紮すべき物を外科結び等の所要の結紮方
法で結紮するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成からなる外
科手術用結紮器具で課題となるのは、第1に結紮糸の一
端部側を外科結び等の所要の結紮方法に対応して器具本
体の巻回案内部の外周に巻回せしめた巻回糸部を、容易
に解けないように巻回案内部に維持する点にあり、第2
に巻回糸部を容易に解けなくした状態で、結紮糸の針を
具備又は具備しない他端部側を自由に緩めて結紮すべき
物を縫ったりその周囲に巻回し、引き続いて、器具本体
の引糸案内部を介して巻回糸部の内側を通って器具本体
の後端部方向等に引出し、その他端部側を引くとき、軽
快に巻回糸部が巻回案内部の先端方向に引かれてスライ
ドして、器具本体の先端から外れ、結紮すべき物を外科
結び等の所要の結紮方法で確実に結紮することができる
点にあり、第3には第1及び第2、第3の結節等からな
る結紮方法を順次に確実に結紮することができる点にあ
り、第4に結紮糸の他端部側で結紮すべき物を結紮する
とき、結紮すべき物の中やその周囲を通過する結紮糸を
できるだけ短くし結紮すべき物の組織を傷めないように
する点にあり、第5には内視鏡で見易い狭い範囲内に巻
回糸部等が集中して存在する点にあり、第6には容易に
取り扱えると共に確実に結紮することができる点にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、特許
請求の範囲の請求項1に記載のように、外周に結紮糸の
一端部側を所要の結紮方法に対応して巻回せしめた巻回
糸部を先端方向に向かってスライド可能に保持する巻回
案内部を細長棒状の器具本体の先端部に具備し、前記結
紮糸の他端部側を前記巻回糸部の内側を通って案内する
引糸案内部を前記巻回案内部の内側に具備する外科手術
用結紮器具において、前記巻回案内部に、巻回糸部の少
なくとも一外周部がスライド容易に巻回し前記一外周部
がスライド先端部で外れると巻回糸部が解放するスライ
ド巻回部を設けたことを特徴とする外科手術用結紮器具
を提供するものであり、この構成からなる本発明に係る
外科手術用結紮器具によれば、中空管状のガイド部材の
中を通して縫合部位等の近傍に本発明の器具本体の先端
部を挿入し、細長棒状の器具本体の先端部の巻回案内部
の外周に巻回した巻回糸部の他端部側の、針を具備又は
具備しない結紮糸により、結紮すべき物の中又は周囲を
挿通した後、器具本体の基端部側で結紮糸の一端部側を
保持しながら、引糸案内部を介して巻回糸部の内側を通
して器具本体の後方等に引出した結紮糸の他端部側を引
くと、結紮すべき物を挿入した前記結紮糸のたるみがな
くなり、他端部側から引っ張り力を受ける巻回糸部はス
ライド巻回部に巻回する一外周部から先端方向にスライ
ドし、そのスライド端部で前記一外周部が外れることに
よって巻回糸部全体が解放され、器具本体の先端部の引
糸案内部に入る部分の結紮糸に、所要の結紮方法に対応
して巻回せしめた前記巻回糸部がからみ付いて、所要の
結紮方法による結節が形成されることとなる。
【0006】また、本発明は、特許請求の範囲の請求項
2に記載のように、請求項1に記載の外科手術用結紮器
具において、巻回案内部の後端部側に巻回糸部の後方へ
の移動を阻止するストッパー部を設ける一方、該ストッ
パー部から先端側に、前記スライド巻回部を設けてなる
外科手術用結紮器具を提供するものであり、ストッパー
部により巻回糸部の後方への移動を阻止されているか
ら、スライド巻回部に巻回糸部を巻回するときストッパ
ー部との境界付近に集中して巻回することが容易にで
き、これによって巻回糸部にスライド巻回部のスライド
面を充分に長く取り、広く活用することができ、構造的
にはスライド巻回部のスライド面積を小さくすることが
できる。
【0007】また、本発明は、特許請求の範囲の請求項
3に記載のように、請求項1又は2に記載の外科手術用
結紮器具において、巻回案内部に巻回せしめた巻回糸部
の結紮糸の一端部側と他端部側とを、環状物、鎖状物、
スポンジ状物、編み物、又は織物等からなる連結具に挿
通せしめ、巻回糸部を先端方向に向かって連続的にスラ
イド可能に保持せしめたことを特徴とする外科手術用結
紮器具を提供するものであり、この構成によって、引糸
案内部を介して器具本体の後方に引出した結紮糸の他端
部側を引いたときに、巻回糸部が連結具により一体的に
スライド巻回部の先端方向に引かれスライドして移動
し、器具本体の先端から順次に外れ、物を締め付けた状
態で、所要の結紮方法による結節が円滑、且つ、確実に
形成されることとなる。特に、第1結節と第2結節とか
らなる巻回糸部が第1結節部だけがスライド巻回部から
外れ、第2結節部が外れなくなるような、第1と第2の
結節部が分割することなくスライド巻回部の先端方向に
引かれてスライドし、器具本体の先端から順次に外れ
て、第1結節と第2結節とからなる所要の結紮方法によ
る結節が迅速、円滑、且つ、確実に形成されることとな
る。
【0008】また、本発明は、特許請求の範囲の請求項
4に記載のように、請求項1、2又は3に記載の外科手
術用結紮器具において、前記引糸案内部が、前記スライ
ド巻回部に設けた糸通し溝からなることを特徴とする外
科手術用結紮器具を提供するものであり、この構成によ
って、細長棒状の器具本体の先端部の巻回案内部の外周
に巻回した巻回糸部の他端部側の、針を具備又は具備し
ない結紮糸により、結紮すべき物の中又は周囲を挿通し
た後、器具本体の基端部側で結紮糸の一端部側を保持し
ながら、糸通し溝を通して巻回糸部の内側を通して引出
した結紮糸の他端部側を引くと、結紮すべき物を挿入し
た前記結紮糸のたるみがなくなり、他端部側糸から引っ
張り力を受ける巻回糸部はスライド巻回部に巻回する一
外周部から先端方向にスライドし、そのスライド端部で
前記一外周部が外れることによって巻回糸部が解放さ
れ、器具本体の先端部の引糸案内部に入る部分の結紮糸
に、所要の結紮方法に対応して巻回せしめた前記巻回糸
部がからみ付いて、所要の結紮方法による結節が形成さ
れることとなる。特に針又は針状挿通具を具備した結紮
糸の場合は、結紮すべき物の中又は周囲を挿通した後、
針又は針状挿通具により糸通し溝を容易に挿通すること
ができるのみならず、挿通後に糸通し溝を利用して針又
は針状挿通具により巻回糸部の一外周部を引掛けてスラ
イドさせて外すことができる。
【0009】また、本発明は、特許請求の範囲の請求項
5に記載のように、請求項1、2、3又は4に記載の外
科手術用結紮器具において、結紮糸の一端部側を、第1
結節と第2結節とからなる所要の結紮方法に対応して個
々に先端方向に向かってスライド可能に第1結節糸スラ
イド巻回部と、第2結節糸スライド巻回部とに保持せし
め、前記第1結節糸及び第2結節糸のスライド巻回部に
その内側を通って前記結紮糸の他端部側を案内する糸通
し溝を設けたことを特徴とする外科手術用結紮器具を提
供するもので、第1結節と第2結節とからなる結紮方法
で結紮する場合に、第1及び第2のスライド巻回部に巻
回した巻回糸部の結紮糸の他端部側で結紮すべき物の中
又は周囲を挿通した後、第1結節糸スライド巻回部の糸
通し溝を通して第1結節を結び、次いで第2結節糸スラ
イド巻回部の糸通し溝を通して第2結節を結ぶことがで
き、第1結節の結紮状態を視認しながら確実な結紮をす
ることができる。
【0010】また、本発明は、特許請求の範囲の請求項
6に記載のように、請求項1、2、3又は4に記載の外
科手術用結紮器具において、結紮糸の一端部側を、第1
結節と第2結節と第3結節とからなる所要の3重結紮方
法に対応して個々に先端方向に向かってスライド可能に
第1結節スライド巻回部と、第2結節スライド巻回部
と、第3結節スライド巻回部に保持せしめ、前記第1、
第2及び第3の結節のスライド巻回部にその内側を通っ
て前記結紮糸の他端部側を案内する糸通し溝を設けたこ
とを特徴とする外科手術用結紮器具を提供するもので、
第1結節と第2結節と第3結紮からなる結紮方法で結紮
する場合に、第1、第2及び第3のスライド巻回部に巻
回した巻回糸部の結紮糸の他端部側で結紮すべき物の中
又は周囲を挿通した後、第1結節スライド巻回部の糸通
し溝を通して第1結節を結び、次いで第2結節スライド
巻回部の糸通し溝を通して第2結節を結び、次いで第3
結節スライド巻回部の糸通し溝を通して第3結節を結ぶ
ことができ、確実に三重結紮をすることができる。
【0011】また、上記の構成において、前記第1と第
2又は第1と第2と第3の結節糸のスライド巻回部を直
列に設けた場合、巻回案内部が細長い構造になると共に
巻回案内部から第1、第2、第3等と順次に結節糸を解
放していく関係上、第1結節に対して第2結節が太く、
第2結節に対して第3結節が太くなるようにスライド巻
回部を設ける必要があり、先端形状が長大になるのに対
して、本発明は、特許請求の範囲の請求項7に記載のよ
うに、請求項5又は6に記載の外科手術用結紮具におい
て、前記第1と第2又は第1と第2と第3の結節のスラ
イド巻回部を並列に設けたことを特徴とする外科手術用
結紮器具を提供するから、並列に設けることによって、
先端形状を短くコンパクトにできると共に、第1、第
2、第3の結節のスライド巻回部が先端部の同じ位置に
あって、糸巻手段が容易になり、且つ操作、取扱が容易
になる。
【0012】また、本発明は、特許請求の範囲の請求項
8に記載のように、請求項1、2、3、4、5、6又は
7に記載の外科手術用結紮器具において、スライド巻回
部に対して巻回糸部の少なくとも他の一外周部が巻回す
る糸巻案内部を有する糸巻案内体を設けたことを特徴と
する外科手術用結紮器具を提供するものであり、これに
よって糸巻案内部とスライド巻回部との間に結節糸を緩
み無く巻回することができると共に、スライド巻回部の
スライド端部から外れた巻回糸部を糸巻案内体で案内し
糸巻案内部から円滑に解放されるようにすることができ
る。また、本発明は、請求項9に記載の通り、請求項8
に記載の外科手術用結紮器具において、複数のスライド
巻回部に対して複数の糸巻案内部を有する一体の糸巻案
内体を設けたことを特徴とする外科手術用結紮器具を提
供するもので、特に複数のスライド巻回部を併設したも
のにあって一つの糸巻案内体を共用することにより、器
具先端構造を簡素化することができる。
【0013】また、本発明は、請求項10に記載のよう
に、請求項1、2、3、4、5、6、7又は8に記載の
外科手術用結紮器具において、前記結紮糸の一端部側又
は他端部側を解放自在に掛け止めする掛け止め部を器具
本体の前記巻回案内部の後方近傍に設けてなる外科手術
用結紮器具を提供するものであり、前記結紮糸の一端部
側又は他端部側を器具本体の前記巻回案内部の後方近傍
に設けた掛け止め部に保持した状態で、中空管状のガイ
ド部材の中を通して縫合部位等の近傍に本発明の器具本
体の先端部を挿入したとき、内視鏡下で結節糸の掛け止
め部を視野に入れ易くなると共に、例えば、他端部側を
解放して縫合針で縫合部を縫合した後、縫合針を装着し
たまま、他端部側を引糸案内部を通して巻回糸部の内側
を通って器具本体の後端部に導いて、この段階で前記一
端部側を解放して、他端部側の糸を引くと、巻回糸部が
巻回案内部の先端方向に引かれスライドして移動し、巻
回糸部が器具本体先端から外れ、縫合部位に所定の結紮
方法による結節が形成されることとなる。従って、縫合
針を装着した他端部側のみを解放して縫合部の縫合作業
を行う間、一端部側は器具本体に保持しておくことがで
き、縫合作業を迅速、円滑に行うことができる。
【0014】また、本発明は、請求項11に記載のよう
に、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は1
0に記載の外科手術用結紮器具において、スライド巻回
部の先端方向に突設した糸巻案内体にキャップ掛け止め
部を設けたことを特徴とする外科手術用結紮器具を提供
するものであり、スライド巻回部の先端方向に突設した
糸巻案内部に、キャップを掛け止めすることによって、
その後方に位置するスライド巻回部の巻回糸部を覆って
保護し、運搬、包装又は術前に糸巻案内部の巻回糸部が
解けるのを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図示する実施形態により本発
明を詳細に説明する。先ず本発明の原理を、図18乃至
図20に基づいて説明すると、図は細長い中空棒状の本
発明に係る外科手術用結紮器具の器具本体1の先端部の
みを実線で示してある。器具本体1は、長さが7cmか
ら40cm程度、直径が2mmから20mm程度の細長
い中空棒状の透明又は半透明のプラスチック製品等から
なる。2は、器具本体1の先端部の外周に先端に向かっ
て徐々に細身に設けた巻回案内部である。巻回案内部2
には、結紮糸3の一端部側3aを所要の結紮方法に対応
させて巻回せしめた巻回糸部4が先端方向に向かってス
ライド可能に保持せしめてある。
【0016】結紮方法は数多く、また種々の呼び方をさ
れているが、主なものは、男結び、女結び、外科結び
で、実際に汎用されているのは、外科結びと男結びであ
る。外科結びは、図21に示すように、第1結節5を2
回反復して巻回し摩擦により緩みを少なくし、第2結節
6を巻回方向を第1結節5と逆に1回巻回したもので、
ずれにくい点で糸に緊張が加わる場所等一般に外科手術
の大部分の場所に適用される。外科結びは、他に外科結
節、surgical knot、surgion’s
knotと呼ばれている。男結びは、図22に示すよ
うに、第1、第2の結節5、6がともに1回巻回した単
結節で、第1結節5と第2結節6で巻回方向が逆になる
もので、最も簡単で解けにくい確実なものとして止血結
紮等に慣用される。男結びは、他に尋常結節、本結び、
真結び、小間結び、船子結び、船頭結び、reef k
not、squere knot、true knot
等と呼ばれている。なお、女結びは、男結びと同様に第
1、第2の結節5、6がともに1回巻回した単結節で、
第1と第2で巻回方向が同じになるもので、たて結びに
なってしまい、一般に、解け易く不確実で、外科手術で
は行ってはならない結紮であるが、微小血管を細い絹糸
で止血結紮するときなどには利用できる。女結びは、他
に婦女結節、偽結節、逆結び、たて結び、granny
knot等と呼ばれている。図23は、三重結びで、
第1、第2の結節5、6からなる男結びに、更にゆるみ
を防ぐ意味で第3の結節を加えるものである。三重結び
は、他に三重結紮、reinforced knot、
triple knot等と呼ばれている。
【0017】図18乃至図20の説明例の巻回糸部4の
結紮方法は、外科結びからなり、第1結節5を巻回案内
部2の先端側に先端方向に2回反復して巻回し、次いで
後端方向に反転して第2結節6を第1結節5と巻回方向
を逆に先端方向に1回巻回して構成してある。なお、先
の外科結びの第1結節5を1回巻回しただけの構成にす
れば男結びとなり、男結びで第2結節6の巻回方向を反
対にすると女結びとなる。また、男結びで第2結節6の
後方に更に第3結節を巻回方向を逆に設けると前記三重
結びとなる。前記巻回案内部2の内側には、器具本体1
の先端部から後端部方向に貫通する溝状又は中空状部か
らなる引糸案内部7が設けてあり、前記結紮糸3の他端
部側3bは、引糸案内部7の先端部から後端部に向かっ
て挿通して牽引可能に構成してある。前記結紮糸3の他
端部側3bの先端には結紮針8が設けてあり、該針8で
縫合部9を縫合した後で、把持鉗子等で結紮針8を把持
して、引糸案内部7の先端部から後端部に向かって、結
紮糸3の他端部側3bを挿通することができる。この場
合、器具本体1が透明又は半透明であれば、引糸案内部
を通る結紮糸3を視認できるので好ましい。なお、前記
結紮糸3の他端部側3bに針を設けること無く縫合部9
を縛るような場合は、他端部側3bは予め引糸案内部7
の先端部から後端部に向かって挿通して設けてある。1
0は、巻回案内部2に巻回せしめた巻回糸部4の結紮糸
3の一端部側3aと他端部側3bとを挿通せしめた連結
具であり、第1結節5、第2結節6等からなる巻回糸部
4を器具本体1の先端方向に向かって同時的にスライド
可能に連結せしめてある。
【0018】上記の説明図の構成において、図では省略
した中空管状のガイド部材等の中を通して縫合部位等の
近傍に、器具本体1の先端部の巻回案内部2を導入し、
前記結紮糸3の他端部側3bの先端に設けた結紮針8で
縫合部9を縫合した後、引糸案内部7を通して器具本体
1の後方に引出した前記結紮糸3の他端部側3bを引く
と、縫合部9を縫合した前記結紮糸3のたるみがなくな
り、巻回糸部4の第1結節5及び第2結節6が巻回案内
部2の先端方向に引かれスライドして移動し、図19の
ように、器具本体1の先端から外れると、縫合部9を締
め付けた状態で、器具本体1の先端部の引糸案内部7に
入る部分の結紮糸3bに、所要の外科結びの結紮方法に
対応して巻回せしめた第1、第2結節5、6からなる前
記巻回糸部4がからみ付いて、図20に概略して示すよ
うに、所要の外科結びによる結紮が形成されることとな
る。
【0019】図1乃至図6に示す本発明の実施例におい
て、細長棒状の器具本体1の先端部には、段差12を介
して細身に巻回案内部2が設けてあり、巻回案内部2に
は、巻回糸部4の少なくとも一外周部がスライド容易に
巻回し前記一外周部がスライド先端部13で外れると巻
回糸部4が解放するスライド巻回部14と、前記巻回糸
部4の他の少なくとも一外周部が巻回する糸巻案内部1
5が設けてある。実施例の場合、糸巻案内部15は、ス
ライド巻回部14の先端方向に突出した糸巻案内体35
に設けてあるが、図2に示すように、スライド巻回部1
4と同じ位置又は後方に位置する糸巻案内体35に設け
てあっても良い。スライド巻回部14と糸巻案内部15
の中間部には、糸巻案内部15からきた巻回糸部4を屈
曲してスライド巻回部14に巻回する屈曲部16が設け
てあり、屈曲部16の近傍を通ってスライド巻回部14
に巻掛けた巻回糸部4の一外周部は、ほぼ同じ外周巻径
を有するように、スライド巻回部14は基端部からスラ
イド先端部13に向かってほぼ同一円弧状に湾曲する側
面円弧状の表面に構成してある。また、実施例の場合、
スライド先端部13はスライド巻回部14の円弧径が急
激に小さくなるように糸巻案内体35に向かって段部を
もって構成してある。
【0020】前記巻回糸部4は結紮糸3の一端部側3a
を所要の結紮方法に対応して巻回せしめたものであり、
巻回案内部2の後端部側に巻回糸部4の後方への移動を
阻止するストッパー部17を設けてあり、該ストッパー
部17から先端側に、前記スライド巻回部14が設けて
ある。実施例では、ストッパー部17は前記段差12の
一部で形成されている。また、巻回案内部2に巻回せし
めた巻回糸部4の結紮糸3の一端部側3aと他端部側3
bとを挿通せしめる孔を有する連結具10は、環状物、
鎖状物の他に、図1及び図3に記載のような編み物、又
は織物状のもの、或いは、図2及び図4に記載のスポン
ジ状の物で構成することができ、結紮糸3の一端部側3
aと他端部側3bとは同一の孔を挿通せしめるのが、第
1結節5と第2結節6をゆるみなく接近して結紮するこ
とができ好ましい構成である。前記結紮糸3の他端部側
3bの先端に設けた結紮針8で縫合部9を縫合した後に
巻回糸部4の内側を通って挿通する引糸案内部7は、結
紮針8を挿通しやすい形状に設けてある。従って、例え
ば、結紮針8が130゜又は180゜の円弧をなす湾曲
針の場合には、巻回糸部4の内側を通って挿通しやすい
ように、円弧状に湾曲した引糸案内部7を形成してあ
る。
【0021】なお、引糸案内部7は、図1乃至図3に記
載のような孔状のものだけではなく、図4に示すよう
に、スライド巻回部14の表面に開口を有する溝状の糸
通し溝18として設けることができる。この場合、糸通
し溝18を通した結紮針8又は結紮糸3により直接にス
ライド巻回部14上の巻回糸部4を引き掛けてスライド
先端部13までスライドさせ、解放することができる。
また、図2に斜線で示すように、引糸案内部7の上部が
スライド巻回部14の表面に開口した糸通し溝18から
なると共に、結紮糸3の一端部側3aの第1結節5と第
2結節6とが個々にスライド巻回部14に沿って先端方
向に向かってスライド可能に第1結節5のスライド巻回
部と、第2結節6のスライド巻回部とに分割して巻回せ
しめた場合には、前記糸通し溝18を用いて先ず前記第
1結節5の内側を通って結紮糸3の他端部側3bを挿通
して第1結節5部分をスライド先端部13から外して第
1結節を作り、次いで第2結節6の内側を通って前記結
紮糸3の他端部側3bを通して第2結節を作ることによ
って第1、第2の結節を順次緩み無く結ぶことができ
る。なお、引糸案内部7、又は糸通し溝18へ結紮糸3
を挿通する方向は、糸巻案内部2への巻回糸部4の巻回
方法によって異なるものであるから、前記結紮糸3の他
端部側3bは、引糸案内部7又は糸通し溝18の先端部
から後端部に、又は、その逆に向かって挿通し得る構成
が望ましい。しかし、挿通方向を間違えないためには、
入り口を大きく、出口を小さくして逆方向の挿通を困難
にする構成や、挿通孔又は溝に沿って矢印等の挿通方向
を示す構成を設けることが好ましい。
【0022】また、本発明は、図3及び図4に示すよう
に、上記の外科手術用結紮器具において、前記結紮糸3
の一端部側3a及び他端部側3bを開放自在に掛け止め
する掛け止め部19、20を、内視鏡の視野内に見やす
いように、器具本体1の前記巻回案内部2の基端部側方
向近傍(後方近傍)に設けてある。実施例の場合、掛け
止め部19、20は収容溝21、22内に挟持弾力を有
するように固定ネジ25で両端を固定して設けたスプリ
ング状の挟持部材23、24からなり、結紮糸3の一端
部側3aと多端部側3bの結紮針8をそれぞれ保持する
ように構成してある。結紮糸3の一端部側3aの挟持部
材23は、一端部側3aの1個所又は2個所以上を挟持
しており、他端部側3bの挟持部材24は、結紮針8を
収容溝22内に収容する形態で針自体又は糸部を挟持す
るように構成してある。掛け止め部19、20の構成
は、図示のものに限らず、例えば、図5に記載のよう
に、収容溝21、22内に設けた挟持部材23、24内
に器具本体1の基端部側で出入り自在に操作する押さえ
棒26によって結紮糸の一端部側3a又は他端部側3b
を解放自在に挟持する構成、或いは、器具本体1の側面
にクリップ部材27によって結紮糸3の一端部側3a又
は他端部側3bを挟持する構成のもの等、従来公知の種
々の構成の保持手段を採用することができる。
【0023】次に、図7及び図8に記載の本発明の実施
例について説明すると、この外科手術用結紮器具の巻回
案内部2においては、結紮糸3の一端部側3aを、第1
結節5と第2結節6とからなる所要の結紮方法に対応し
て個々に先端方向に向かってスライド可能に第1結節ス
ライド巻回部28と糸巻案内部29、第2結節スライド
巻回部30と糸巻案内部31に並列に保持せしめ、前記
第1結節及び第2結節のスライド巻回部28、30にそ
の内側を通って前記結紮糸3の他端部側3bを案内する
糸通し溝32、33をそれぞれ設けたことを特徴とす
る。34は第1結節糸巻案内部29を有する第1結節糸
巻案内体、36は第2結節糸巻案内部31を有する第2
結節糸巻案内体である。第1結節及び第2結節の糸通し
溝32、33は、結紮針の形状に対応して、図示の如
く、スライド巻回部28、30のスライド先端部13及
びストッパー部17を越えて糸巻案内体35、36側及
び器具本体1側におよぶ幅に設けてある。図7に記載の
ものは丸棒状の器具本体1の先端両側に占位して第1結
節5と第二結節6の巻回案内部2を並設したものであ
り、図8に記載のものはその巻回案内部2を左右に展開
して並設したものである。図7及び図8の場合の巻回糸
部の巻回方法は、結紮糸3の他端部側3bから屈曲部1
6を通って第1結節糸案内体34の第1結節スライド巻
回部28と糸巻案内部29に外科結びの結紮法に基づい
た第1結節5が左回りに2重に巻回し、屈曲部16で他
端部側3bの糸の上を通って、第2糸巻案内体36の第
2結節スライド巻回部30と糸巻案内部31に第2結節
6が1重に左回りに巻回して一端部側3aとして器具本
体1の基部方向に引き出してあり、結紮糸3の他端部側
3bの先端に設けた結紮針8で縫合部9を縫合した後、
第1結節糸通し溝32を矢標イに示すように先端方向か
ら基端部側に通してから、結紮針8を第2結節糸通し溝
33を矢標ロに示すように通すことによって外科結びが
できる構成である。
【0024】図7及び図8に記載の外科手術用結紮器具
において、第1結節スライド巻回部28と糸巻案内部2
9には外科結びの結紮法に基づいた第1結節5が2重に
巻回してあると共に、第2結節スライド巻回部30と糸
巻案内部31には第2結節6が1重に巻回してあり、結
紮糸3の他端部側3bの先端に設けた結紮針8で縫合部
9を縫合した後、第1結節糸通し溝32を矢標イに示す
ように先端方向から基端部側に通してから、先端方向に
引くと、第1結節スライド巻回部28に巻回した巻回糸
部4の第1結節5は先端方向にスライドしてスライド先
端部13から外れ、解放した結紮糸3の他端部側3bと
器具本体1に未だに巻回している第2結節6の巻回糸部
との間で縫合部9を外科結びの第1結節5状に縛ること
ができ、引き続き結紮針8を第2結節糸通し溝33を矢
標ロに示すように通してから、先端方向に引くと、第2
結節スライド巻回部30に巻回した巻回糸部の第2結節
6は先端方向にスライドしてスライド先端部13から外
れ、解放した結紮糸3の他端部側3bと器具本体1の基
端部側に残された一端部側3aとの間で、前記外科結び
の第1結節5の上に重ねて第2結節6を作ることがで
き、外科結びが完了する。なお、上記の図7及び図8の
実施例において、第1結節スライド巻回部28と糸巻案
内部29に巻回した第1結節5が1重に巻回してある場
合は、男結びとなる。この男結びを図1乃至図4と同様
に直列的な糸巻案内部2に巻回すると、第9図の実施例
のようになる。
【0025】次に、図10に記載の本発明の実施例につ
いて説明すると、この実施例は、複数のスライド巻回部
に対して複数の糸巻案内部を有する一体の糸巻案内体を
設けたことを特徴とする外科手術用結紮器具に関し、図
7の実施例と同じ外科結びの第1結節5が2重に巻回し
てある第1結節スライド巻回部28及び糸巻案内部29
と、第2結節6が1重に巻回してある第2結節スライド
巻回部30及び糸巻案内部31が一体の糸巻案内体35
に設けてある。図7及び図8の場合の巻回糸部の巻回方
法は、結紮糸3の他端部側3bから屈曲部16を通って
第1結節糸案内体34の第1結節スライド巻回部28と
糸巻案内部29に外科結びの結紮法に基づいた第1結節
5が左回りに2重に巻回し、屈曲部16で他端部側3b
の糸の上を通って、第2糸巻案内体36の第2結節スラ
イド巻回部30と糸巻案内部31に第2結節6が1重に
左回りに巻回して一端部側3aとして器具本体1の基部
方向に引き出してあり、結紮糸3の他端部側3bの先端
に設けた結紮針8で縫合部9を縫合した後、第1結節糸
通し溝32を矢標イに示すように先端方向から基端部側
に通してから、結紮針8を第2結節糸通し溝33を矢標
ロに示すように通すことによって外科結びができるのに
対して、図10の実施例の巻回糸部の巻回方法は、結紮
糸3の一端部側3aから屈曲部16を通って一体の糸巻
案内体35の第2結節糸巻案内部31から第2結節スラ
イド巻回部30に右回りに巻回し、引き続き右回りに第
2結節糸巻案内部31と第1結節糸巻案内部29を1周
して屈曲部16を通って第1結節スライド巻回部28と
糸巻案内部29との間を2重に巻回して屈曲部16を通
して他端部側3bとして一端部側3aの上を通って器具
本体1の基部方向に引き出してあり、結紮糸3の他端部
側3bの先端に設けた結紮針8で縫合部9を縫合した
後、第1結節糸通し溝32を矢標ハニに示すように基端
部側から先端部方向に通してから、結紮針8を第2結節
糸通し溝33を矢標ホヘに示すように基端部側から先端
部方向に通すことによって外科結びができる構成であ
る。
【0026】なお、例えば、図10の実施例において、
第1結節スライド巻回部28と糸巻案内部29との間を
2重に巻回して屈曲部16を通して他端部側3bとして
一端部側3aの上を通って器具本体1の基部方向に引き
出してきた結紮糸3の他端部側3bが結紮針8を用いて
縫合する際にゆるんで解けないようにするには、図では
省略したが、第2結節の他端部側3bの結紮針8に連な
る要部に位置する結紮糸3が通る屈曲部16等に、糸係
止用の挟持溝、掛け止め部、圧接材又は接着剤等の糸係
止手段を設け、適当な引張力を加えるまで係止状態を維
持する構成にすることができる。糸係止用の挟持溝、掛
け止め部は、器具本体1の素材の持つプラスチック等の
弾性変形等を利用することができる。また、図7及び図
10の実施例から理解されるように、同じ外科結びにお
いても、糸巻案内体34、35、36等に結紮糸3を巻
回する方法は多々あり、その巻回方法の違いにより、他
端部側3bの結紮針8を糸通し溝32、33に通す方向
が異なってくる。したがって、本発明の巻回糸部の巻回
方法は図示の実施例に限定されるものではない。
【0027】また、本発明は、図11及び図12に記載
のように、前記の外科手術用結紮器具において、スライ
ド巻回部14、28、30の先端方向に設けた糸巻案内
体34、35、36にキャップ掛け止め部37を設け、
スライド巻回部の先端方向に突設した糸巻案内体に、キ
ャップ38を掛け止めすることによって、その後方に位
置するスライド巻回部の巻回糸部、結紮糸の掛け止め部
19、20等を覆って保護し、運搬、包装又は術前に糸
巻案内部の巻回糸部が解けるのを防止することができる
ように構成してある。キャップ掛け止め部37は糸巻案
内体34、35、36に設けた糸巻案内部15、29、
31や引糸案内部7、糸通し溝18、32、33の設置
位置を避けて、1個所、2個所以上、好ましくは3個所
に凹凸状に設けてあり、キャップ38に設けた係合部3
9が着脱自在に嵌着するように構成してある。
【0028】図13乃至図15は、第1結節5、第2結
節6、第3結節40からなる三重結びを図1乃至図4と
同様に直列的な巻回案内部2に巻回する場合を示してあ
る。図13及び図15は第1結節5、第2結節6、第3
結節40の巻回糸部4の上部を、図1又は図9の実施例
のスライド巻回14に巻掛け、下部を糸巻案内部15に
巻回することによって、結紮糸3の他端部側3bの先端
に設けた結紮針8で縫合部9を縫合した後、引糸案内部
7又は糸通し溝18を先端部側から基端部方向に挿通し
て、スライド巻回部14から巻回糸部4の上部を外す
と、図23に示す三重結びができることとなる。また、
図14の実施例では、器具本体1の基端部側から、第3
結節スライド巻回部43、第2結節スライド巻回部4
2、第1結節スライド巻回部41を順次巻径を小さくな
るように設けることによって、結紮糸3の他端部側3b
の先端に設けた結紮針8で縫合部9を縫合した後、糸通
し溝18を先端部側から基端部方向に、矢標イのように
第1結節5の巻回糸部に挿通して第1結節スライド巻回
部41から外して第1結節5を結び、次に、矢標ロのよ
うに第2結節6の巻回糸部に挿通して第2結節スライド
巻回部42から外して第2結節6を結び、次に、矢標ハ
のように第3結節40の巻回糸部に挿通して第3結節ス
ライド巻回部43から外して第3結節40を結ぶことに
よって三重結びを成形することができる。なお、44
は、巻回糸部4の解け止めのため各スライド巻回部4
1、42、43に設けた糸係止用の挟持溝である。
【0029】図16は、第1結節5、第2結節6、第3
結節40からなる三重結びを図7と同様に並列的な巻回
案内部2に巻回する場合を一例として示してあり、図1
7はその原理説明図である。図16において、第1結節
5、第2結節6、第3結節40のスライド巻回部41、
42、43は器具本体1の先端部をそれぞれ3等分する
形で設けてあり、各スライド巻回部41、42、43の
スライド先端部13の先にそれぞれ内側に糸巻案内部5
1、52、53を有する糸巻案内体45、46、47が
突設してある。また、各スライド巻回部41、42、4
3には糸通し溝48、49、50が設けてある。結紮糸
3は、第1結節5のスライド巻回部41と糸巻案内部5
1から順次、決紮針8を端部に有する他端部側3bから
一端部側3aに向かって右回りに一周した後、第2結節
6のスライド巻回部42と糸巻案内部52には内側から
左回りに一周し、次いで、第3結節40のスライド巻回
部43と糸巻案内部53には外側から右回りに一周し
て、器具本体1の基端部側に一端部側3aとして引き出
される形で巻回される。
【0030】上記の構成において、結紮糸3の他端部側
3bの先端に設けた結紮針8で縫合部9を縫合した後、
図17に概略して示すように、第1結節5の糸通し溝4
8を、器具本体1の先端側から基端部側方向に、矢標イ
のように第1結節5の巻回糸部に挿通し、巻回糸部を第
1結節スライド巻回部41から解放して第1結節5を結
び、次に、矢標ロのように第2結節6の巻回糸部に挿通
して第2結節スライド巻回部42から巻回糸部を外して
第2結節6を結び、次に、矢標ハのように第3結節40
の巻回糸部に挿通して第3結節スライド巻回部43から
巻回糸部を外して第3結節40を結ぶことによって三重
結びを成形することができる。この場合、第1結節5、
第2結節6、第3結節40のスライド巻回部41、4
2、43への巻回方法は、巻回糸部に捻りを加える等の
手段により異なってくると共に、糸通し溝48、49、
50への結紮糸の挿通方向も異なる場合があることは勿
論であり、糸巻案内部51、52、53の要所に糸解け
防止のために糸係止用の挟持溝等を設けることができる
ことも勿論である。
【0031】
【効果】以上の通り本発明に係る外科手術用結紮器具に
よれば、特許請求の範囲の請求項1に記載のように、外
周に結紮糸の一端部側を所要の結紮方法に対応して巻回
せしめた巻回糸部を先端方向に向かってスライド可能に
保持する巻回案内部を細長棒状の器具本体の先端部に具
備し、前記結紮糸の他端部側を前記巻回糸部の内側を通
って案内する引糸案内部を前記巻回案内部の内側に具備
する外科手術用結紮器具において、前記巻回案内部に、
巻回糸部の少なくとも一外周部がスライド容易に巻回し
前記一外周部がスライド先端部で外れると巻回糸部が解
放するスライド巻回部を設けた構成を有することによ
り、中空管状のガイド部材の中を通して縫合部位等の近
傍に本発明の器具本体の先端部を挿入し、細長棒状の器
具本体の先端部の巻回案内部の外周に巻回した巻回糸部
の他端部側の、針を具備又は具備しない結紮糸により、
結紮すべき物の中又は周囲を挿通した後、器具本体の基
端部側で結紮糸の一端部側を保持しながら、引糸案内部
を介して巻回糸部の内側を通して器具本体の後方等に引
出した結紮糸の他端部側を引くと、結紮すべき物を挿入
した前記結紮糸のたるみがなくなり、他端部側から引っ
張り力を受ける巻回糸部はスライド巻回部に巻回する一
外周部から先端方向にスライドし、そのスライド端部で
前記一外周部が外れることによって巻回糸部全体が解放
され、器具本体の先端部の引糸案内部に入る部分の結紮
糸に、所要の結紮方法に対応して巻回せしめた前記巻回
糸部がからみ付いて、所要の結紮方法による結節が形成
されることとなるから、熟練を要すること無く、外科結
び等の所要の結紮方法により所要の位置に迅速、確実に
結紮することができる効果がある。
【0032】また、本発明は、特許請求の範囲の請求項
2に記載のように、上記の外科手術用結紮器具におい
て、巻回案内部の後端部側に巻回糸部の後方への移動を
阻止するストッパー部を設ける一方、該ストッパー部か
ら先端側に、前記スライド巻回部を設けてなる構成を有
することにより、ストッパー部により巻回糸部の後方へ
の移動を阻止されているから、スライド巻回部に巻回糸
部を巻回するときストッパー部との境界付近に集中して
巻回することが容易にでき、これによって巻回糸部にス
ライド巻回部のスライド面を充分に長く取り、スライド
面を広く活用することができる効果がある。また、本発
明は、特許請求の範囲の請求項3に記載のように、上記
の外科手術用結紮器具において、巻回案内部に巻回せし
めた巻回糸部の結紮糸の一端部側と他端部側とを、環状
物、鎖状物、スポンジ状物、編み物、又は織物等からな
る連結具に挿通せしめ、巻回糸部を先端方向に向かって
連続的にスライド可能に保持せしめた構成を有すること
により、引糸案内部を介して器具本体の後方に引出した
結紮糸の他端部側を引いたときに、巻回糸部が連結具に
より一体的にスライド巻回部の先端方向に引かれスライ
ドして移動し、器具本体の先端から順次に外れ、物を締
め付けた状態で、所要の結紮方法による結節が円滑、且
つ、確実に形成されることとなり、特に、第1結節と第
2結節とからなる巻回糸部が第1結節部だけがスライド
巻回部から外れ、第2結節部が外れなくなり、第1と第
2の結節部が分割するようなことがななり、第1結節と
第2結節とからなる所要の結紮方法による結節が迅速、
円滑、且つ、確実に形成される効果がある。
【0033】また、本発明は、特許請求の範囲の請求項
4に記載のように、上記の外科手術用結紮器具におい
て、前記引糸案内部が、前記スライド巻回部に設けた糸
通し溝からなる構成を有することにより、細長棒状の器
具本体の先端部の巻回案内部の外周に巻回した巻回糸部
の他端部側の、針を具備又は具備しない結紮糸により、
結紮すべき物の中又は周囲を挿通した後、器具本体の基
端部側で結紮糸の一端部側を保持しながら、他端部側を
糸通し溝を通して巻回糸部の内側を通して引出した結紮
糸の他端部側を引くと、結紮すべき物を挿入した前記結
紮糸のたるみがなくなり、糸通し溝を挿通した他端部側
から直接に引っ張り力を受ける巻回糸部は確実にスライ
ド巻回部に巻回する一外周部から先端方向にスライド
し、そのスライド端部で前記一外周部が外れることによ
って巻回糸部が解放され、器具本体の先端部の引糸案内
部に入る部分の結紮糸に、所要の結紮方法に対応して巻
回せしめた前記巻回糸部がからみ付いて、所要の結紮方
法による結節が迅速、確実に形成される効果があり、特
に、他端部側に針又は針状挿通具を具備した結紮糸の場
合は、結紮すべき物の中又は周囲を挿通した後、針又は
針状挿通具により糸通し溝を容易に挿通することができ
るのみならず、挿通後に糸通し溝を利用して針又は針状
挿通具により巻回糸部の一外周部を引掛けてスライドさ
せて確実に外すことができる効果がある。
【0034】また、本発明は、特許請求の範囲の請求項
5に記載のように、上記の外科手術用結紮器具におい
て、結紮糸の一端部側を、第1結節と第2結節とからな
る所要の結紮方法に対応して個々に先端方向に向かって
スライド可能に第1結節糸スライド巻回部と、第2結節
糸スライド巻回部とに保持せしめ、前記第1結節糸と第
2結節糸のスライド巻回部にその内側を通って前記結紮
糸の他端部側を案内する糸通し溝を設けた構成を有する
ことにより、第1結節と第2結節とからなる結紮方法で
結紮する場合に、第1及び第2のスライド巻回部に巻回
した巻回糸部の結紮糸の他端部側で結紮すべき物の中又
は周囲を挿通した後、第1結節糸スライド巻回部の糸通
し溝を通して第1結節を結び、次いで第2結節糸スライ
ド巻回部の糸通し溝を通して第2結節を結ぶことによ
り、第1結紮の結紮状態を確認することができ、第1結
節が緩まない状態で第2結節を結ぶことができ、所要の
位置に所要の強さで確実な結紮をすることができる効果
がある。また、本発明は、特許請求の範囲の請求項6に
記載のように、上記の外科手術用結紮器具において、結
紮糸の一端部側を、第1結節と第2結節と第3結節とか
らなる所要の3重結紮方法に対応して個々に先端方向に
向かってスライド可能に第1結節糸スライド巻回部と、
第2結節糸スライド巻回部と、第3結節糸スライド巻回
部に保持せしめ、前記第1、第2及び第3の結節糸のス
ライド巻回部にその内側を通って前記結紮糸の他端部側
を案内する糸通し溝を設けた構成を有することにより、
第1結節と第2結節と第3結紮からなる結紮方法で結紮
する場合に、第1、第2及び第3のスライド巻回部にそ
れぞれ巻回した巻回糸部の結紮糸の他端部側で結紮すべ
き物の中又は周囲を挿通した後、第1結節糸スライド巻
回部の糸通し溝を通して第1結節を結び、次いで第2結
節糸スライド巻回部の糸通し溝を通して第2結節を結
び、次いで第3結節糸スライド巻回部の糸通し溝を通し
て第3結節を結ぶことができ、確実に三重結紮をするこ
とができる効果がある。
【0035】また、上記の構成において、前記第1と第
2又は第1と第2と第3の結節糸のスライド巻回部を直
列に設けた場合、巻回案内部が細長い構造になると共に
巻回案内部から第1、第2、第3と順次に結節糸を解放
していく関係上、第1結節に対して第2結節が太く、第
2結節に対して第3結節が太くなるようにスライド巻回
部を設ける必要があり、先端形状が長大になるのに対し
て、本発明は、特許請求の範囲の請求項7に記載のよう
に、請求項5又は6に記載の外科手術用結紮具におい
て、前記第1と第2又は第1と第2と第3の結節糸のス
ライド巻回部を並列に設けた構成を有することにより、
複数のスライド巻回部を並列に設けることによって、先
端形状を短くコンパクトにできると共に、第1、第2、
第3等の結節糸のスライド巻回部が先端部の同じ位置に
あって、スライド巻回部への巻回糸部の巻回手段が容易
になると共に、内視鏡の視野内で見やすくなり、取扱が
容易になる効果がある。
【0036】また、本発明は、特許請求の範囲の請求項
8に記載のように、上記の外科手術用結紮器具におい
て、巻回案内部に、スライド巻回部に対して巻回糸部の
少なくとも他の一外周部が巻回する糸巻案内部を有する
糸巻案内体を設けた構成を有することにより、糸巻案内
部とスライド巻回部との間に結紮糸を緩み無く容易に巻
回することができると共に、スライド巻回部に設けた引
糸案内部又は糸通し孔を糸巻案内体に延長して設けるこ
とができ、また、スライド巻回部をスライドしてスライ
ド端部から外れた巻回糸部が糸巻案内部から円滑に解放
されるように糸巻案内体を構成することができる等の効
果がある。また、本発明は、請求項9に記載の通り、上
記の外科手術用結紮器具において、複数のスライド巻回
部に対して複数の糸巻案内部を有する一体の糸巻案内体
を設けた構成を有することにより、特に複数個のスライ
ド巻回部を併設したものにあって一つの糸巻案内部を共
用することにより、器具先端構造を簡素化することがで
きる効果がある。
【0037】また、本発明は、請求項10に記載のよう
に、上記の外科手術用結紮器具において、前記結紮糸の
一端部側又は他端部側を解放自在に掛け止めする掛け止
め部を器具本体の前記巻回案内部の後方近傍に設けた構
成を有することにより、前記結紮糸の一端部側又は他端
部側を器具本体の前記巻回案内部の後方近傍に設けた掛
け止め部に保持した状態で、中空管状のガイド部材の中
を通して縫合部位等の近傍に本発明の器具本体の先端部
を挿入したとき、巻回案内部の後方近傍に設けた掛け止
め部を内視鏡により容易に視認することができる効果が
あり、例えば、他端部側を解放して縫合針で縫合部を縫
合した後、縫合針を装着したまま、他端部側を引糸案内
部を通して巻回糸部の内側を通って器具本体の後端部に
導く間、一端部側を保持しておくことができ、この段階
で前記一端部側を解放して把持鉗子等により適宜に保持
し、他端部側の糸を引くと、巻回糸部が巻回案内部の先
端方向に引かれスライドして移動し、巻回糸部が器具本
体先端から外れ、縫合部位に所定の結紮方法による結節
が形成されることとなり、従って、縫合針を装着した他
端部側のみを解放して縫合部の縫合作業を行う間、一端
部側は器具本体に保持しておくことができ、縫合作業を
迅速、円滑に行うことができる効果がある。また、本発
明は、請求項11に記載のように、上記の外科手術用結
紮器具において、スライド巻回部の先端方向に突設した
糸巻案内体にキャップ掛け止め部を設けた構成を有する
ことにより、スライド巻回部の先端方向に突設した糸巻
案内部に、キャップを掛け止めすることによって、その
後方に位置するスライド巻回部の巻回糸部をキャップで
覆って保護し、運搬、包装又は術前に糸巻案内部の巻回
糸部が解けるのを防止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部の一使用態様を概略し
て示す概略側面図。
【図2】図1の実施例の要部を一部拡大し概略して示す
概略側面図。
【図3】本発明の他の実施例の要部を概略して示す概略
側面図。
【図4】図3の実施例の要部を一部概略して示す概略平
面図。
【図5】本発明の他の一実施例の要部を取り出して拡大
して概略して示す概略説明図。
【図6】本発明の他の実施例の要部を取り出して拡大し
て概略して示す概略説明図。
【図7】本発明の他の実施例の要部の一使用態様を概略
して示す概略説明図。
【図8】本発明の他の実施例の要部の一使用態様を概略
して示す概略説明図。
【図9】本発明の他の実施例の要部を概略して示す概略
側面図。
【図10】本発明の他の実施例の要部を概略して示す概
略説明図。
【図11】本発明の他の実施例の要部の一使用態様を概
略して示す概略説明図。
【図12】本発明の他の実施例の要部を概略して示す概
略説明図。
【図13】本発明の他の実施例の要部を概略して示す概
略説明図。
【図14】本発明の他の実施例の要部を概略して示す概
略説明図。
【図15】本発明の他の実施例の要部を概略して示す概
略説明図。
【図16】本発明の他の実施例の要部を概略して示す概
略説明図。
【図17】図16の実施例の要部の作用原理を説明する
概略説明図。
【図18】本発明の外科手術用結紮器具の結紮手段の原
理を説明するための概略説明図。
【図19】本発明の外科手術用結紮器具の結紮手段の原
理を説明するための概略説明図。
【図20】本発明の外科手術用結紮器具の結紮手段を原
理を説明するための概略説明図。
【図21】本発明の一実施例の要部の結紮方法を説明す
るための概略説明図。
【図22】本発明の一実施例の要部の結紮方法を説明す
るための概略説明図。
【図23】本発明の一実施例の要部の結紮方法を説明す
るための概略説明図。
【符号の説明】
1 器具本体 2 巻回案内部 3 結紮糸 3a 結紮糸の一端部側 3b 結紮糸の他端部側 4 巻回糸部 5 第1結節 6 第2結節 7 引糸案内部 8 結紮針 9 縫合部 10 連結具 11 たるみ部分 12 段差 13 スライド先端部 14 スライド巻回部 15 糸巻案内部 16 屈曲部 17 ストッパー部 18 糸通し溝 19 掛け止め部 20 掛け止め部 21 収容溝 22 収容溝 23 挟持部材 24 挟持部材 25 固定ネジ 26 押さえ棒 27 クリック部材 28 第1結節スライド巻回部 29 第1結節糸巻案内部 30 第2結節スライド巻回部 31 第2結節糸巻案内部 32 第1結節糸通し溝 33 第2結節糸通し溝 34 第1結節糸巻案内体 35 糸巻案内体 36 第2結節糸巻案内体 37 キャップ掛け止め部 38 キャップ 39 係合部 40 第3結節 41 第1結節スライド巻回部 42 第2結節スライド巻回部 43 第3結節スライド巻回部 44 糸係止用の挟持溝 45 第1結節糸巻案内体 46 第2結節糸巻案内体 47 第3結節糸巻案内体 48 第1結節糸通し溝 49 第2結節糸通し溝 50 第3結節糸通し溝 51 第1結節糸巻案内部 52 第2結節糸巻案内部 53 第3結節糸巻案内部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に結紮糸の一端部側を
    所要の結紮方法に対応して巻回せしめた巻回糸部を先端
    方向に向かってスライド可能に保持する巻回案内部を細
    長棒状の器具本体の先端部に具備し、前記結紮糸の他端
    部側を前記巻回糸部の内側を通って案内する引糸案内部
    を前記巻回案内部の内側に具備する外科手術用結紮器具
    において、前記巻回案内部に、巻回糸部の少なくとも一
    外周部がスライド容易に巻回し前記一外周部がスライド
    先端部で外れると巻回糸部が解放するスライド巻回部を
    設けたことを特徴とする外科手術用結紮器具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の外科手術
    用結紮器具において、巻回案内部の後端部側に巻回糸部
    の後方への移動を阻止するストッパー部を設ける一方、
    該ストッパー部から先端側に、前記スライド巻回部を設
    けてなる外科手術用結紮器具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の外
    科手術用結紮器具において、巻回案内部に巻回せしめた
    巻回糸部の結紮糸の一端部側と他端部側とを、環状物、
    鎖状物、スポンジ状物、編み物、又は織物等からなる連
    結具に挿通せしめ、巻回糸部を先端方向に向かって連続
    的にスライド可能に保持せしめたことを特徴とする外科
    手術用結紮器具。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載
    の外科手術用結紮器具において、前記引糸案内部が、前
    記スライド巻回部に設けた糸通し溝からなることを特徴
    とする外科手術用結紮器具。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4に
    記載の外科手術用結紮器具において、結紮糸の一端部側
    を、第1結節と第2結節とからなる所要の結紮方法に対
    応して個々に先端方向に向かってスライド可能に第1結
    節スライド巻回部と、第2結節スライド巻回部とに保持
    せしめ、前記第1結節及び第2結節のスライド巻回部に
    その内側を通って前記結紮糸の他端部側を案内する糸通
    し溝を設けたことを特徴とする外科手術用結紮器具。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3又は4に
    記載の外科手術用結紮器具において、結紮糸の一端部側
    を、第1結節と第2結節と第3結節とからなる所要の3
    重結紮方法に対応して個々に先端方向に向かってスライ
    ド可能に第1結節スライド巻回部と、第2結節スライド
    巻回部と、第3結節スライド巻回部に保持せしめ、前記
    第1、第2及び第3の結節のスライド巻回部にその内側
    を通って前記結紮糸の他端部側を案内する糸通し溝を設
    けたことを特徴とする外科手術用結紮器具。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の外
    科手術用結紮具において、前記第1と第2又は第1と第
    2と第3の結節糸のスライド巻回部を並列に設けたこと
    を特徴とする外科手術用結紮器具。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、
    6又は7に記載の外科手術用結紮器具において、巻回案
    内部に、スライド巻回部に対して巻回糸部の少なくとも
    他の一外周部が巻回する糸巻案内部を有する糸巻案内体
    を設けたことを特徴とする外科手術用結紮器具。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の外科手術用
    結紮器具において、複数のスライド巻回部に対して複数
    の糸巻案内部を有する一体の糸巻案内体を設けたことを
    特徴とする外科手術用結紮器具。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、
    5、6、7又は8に記載の外科手術用結紮器具におい
    て、前記結紮糸の一端部側又は他端部側を開放自在に掛
    け止めする掛け止め部を器具本体の前記巻回案内部の基
    端部方向近傍に設けたことを特徴とする外科手術用結紮
    器具。
  11. 【請求項11】 請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8、9又は10に記載の外科手術用結紮器
    具において、スライド巻回部の先端方向に突設した糸巻
    案内体にキャップ掛け止め部を設けたことを特徴とする
    外科手術用結紮器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019172429A1 (ja) * 2018-03-09 2019-09-12 日本ゼオン株式会社 縫合装置

Cited By (2)

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WO2019172429A1 (ja) * 2018-03-09 2019-09-12 日本ゼオン株式会社 縫合装置
JPWO2019172429A1 (ja) * 2018-03-09 2021-02-25 日本ゼオン株式会社 縫合装置

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