JP2003088531A - 結紮装置 - Google Patents

結紮装置

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JP2003088531A
JP2003088531A JP2001282819A JP2001282819A JP2003088531A JP 2003088531 A JP2003088531 A JP 2003088531A JP 2001282819 A JP2001282819 A JP 2001282819A JP 2001282819 A JP2001282819 A JP 2001282819A JP 2003088531 A JP2003088531 A JP 2003088531A
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JP2001282819A
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Minoru Hirata
平田 稔 株式会社平田精機内
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HIRATA SEIKI KK
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    • A61B17/12Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for ligaturing or otherwise compressing tubular parts of the body, e.g. blood vessels, umbilical cord
    • A61B17/12009Implements for ligaturing other than by clamps or clips, e.g. using a loop with a slip knot
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    • A61B17/0469Suturing instruments for use in minimally invasive surgery, e.g. endoscopic surgery
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で取り扱い性の優れた結紮装置を
提供する。 【解決手段】 作動部本体2、この作動部本体2内の操
作レバー29によって作動部本体2内の摺動軸11と連
動軸12が移動し、導入管6から突設し、摺動軸11に
連結した可動部材9にボビン21を嵌合する。そして、
可動部材9に形成された糸巻部22に結紮糸60を巻回
する。可動部材9を装置本体の基端部方向に移動させて
ボビン21を可動部材9から離脱させ、結紮糸60の結
節を作るル−プを形成する結紮装置1を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡下外科手術等に
使用される結紮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】外科領域では、糸を結ぶことをTyin
g、結紮をLigatureと呼ぶが、本明細書では糸
結び全体を総称して結紮と呼ぶこととし、結節の数が2
個以上の結紮を多重結紮と称することとする。多重結紮
方法の種類の主なものは、男結び、女結び、外科結びで
ある。外科結びは、図1に示すように、第1結節Aを2
回反復して巻回し摩擦により緩みを少なくし、第2結節
Bを巻回方向を第1結節Aと逆に1回巻回したもので、
ずれにくい点で糸に緊張が加わる場所等に適用される。
男結びは、図2に示すように、第1、第2の結節A、B
がともに1回巻回した単結節で、第1結節Aと第2結節
Bで巻回方向が逆になるもので、最も簡単で解けにくい
確実なものとして止血結紮等に慣用される。女結びは、
男結びと同様に第1、第2の結節A、Bがともに1回巻
回した単結節で、第1と第2で巻回方向が同じになるも
のである。図3は、三重結びで、第1、第2の結節A、
Bからなる男結びに、更にゆるみを防ぐ意味で第3の結
節Cを加えるものである。なお、四重、五重・・・等に
結節D,Eを重ねて設けることにより、滑りやすい等の
糸の種類等によらず、より確実な結紮が得られることと
なる。
【0003】ところで、従来、内視鏡下外科手術等に使
用されている外科手術用結紮装置としては、特開平10
−201767号公開特許公報に記載の発明等が知られ
ている。この発明の問題点は、結紮糸の糸巻部への巻回
の方法が複雑で難しいこと、器具本体の糸巻部の外周に
巻回せしめた巻回糸部を、容易に解けないように糸巻部
に維持するのが難しいこと等が挙げられる。このような
問題点を解消するため、先に本出願人は、新規な結紮装
置を開発提供したものである(特願平11−37000
7号)。しかし、本発明においても、案内部材(ボビ
ン)の案内枠部に糸挿通溝を形成した構成を有し、構造
が複雑であったこと、結紮糸を巻回する可動部材に装着
されるボビンの構造がその先端部に仮糸止め部材を挿入
し、ボビンの基端部には導入管にボビンを着脱自在に嵌
着するための嵌着部を設けてあると共に、この嵌着部に
は、導入管内の支持軸部材(連動軸)にボビンの連結部
に設けた差込掛け駒部を係止してボビンを導入管内に装
着する構造となっているので、構造が複雑化したこと、
又、上記の構造では、可動部材と共にボビンを装着する
手間が面倒であり、緊急性、迅速性を有する手術の結紮
作業においては、不適切な点を有する問題点を有してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
解消するためになされたものであり、その目的とすると
ろは、構造が簡単であって、ボビンの取り付けと取り外
しが容易かつ迅速に行える結紮装置を提供するものであ
る。その他の目的はボビンの構造を簡素化し、これによ
って可動部材の移動による結紮糸の離脱を簡単かつ容易
に行える結紮装置を提供するものである。その他の目的
はボビンの係脱を行う連動軸に設けた係止爪の作動を円
滑に行い、結紮作業中での可動部材からの離脱を確実に
行える結紮装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、作動部材が各々配設されたグリップフレー
ムとこのグリップフレーム基端部下方に設けた把持部材
とからなる作動部本体と、この作動部材本体内に挿通さ
れ、その先端部から突設したパイプ等からなる導入管
と、この導入管に挿通され、かつ後記摺動軸に連結され
て前記導入管の先端部から突設し、その先端に結紮糸の
係止部を有する可動部材と、この可動部材に連結され可
動部材と一体的に水平方向に移動する摺動軸と、この摺
動軸に並設され、かつその上面に後記する係止爪と係合
する係合段部を設けた連動軸と、前記可動部材に嵌合さ
れ、その基端部に突設した突起が導入管に形成されたス
リットに嵌入されて導入管に固定され、かつ所定間隔を
有して基板に立設した複数の案内枠部を有し、前記可動
部材への挿通により可動部材に糸巻部が形成され、前記
連動軸の摺動により、可動部材の糸巻部に巻いた結紮糸
を離脱可能に案内するボビンと、前記作動部本体から下
方に突設した操作レバーと、この操作レバーを引くこと
により、操作レバーに枢着された回動部材に連結したカ
ム機構を介して上下動する上下動部材とからなり、この
上下動部材の上動により前記係止爪を一段前の係合段部
に係合して前記可動部材をボビンの案内枠部の間隔と同
じ間隔でボビンに沿ってグリップフレームの基端部方向
へ摺動させるようにしたことを特徴としている。
【0006】前記可動部材は平板状の板体であり、その
先端部に円形状の結紮の挿通孔又は糸通し用の切り欠き
を有する糸掛け孔であることを特徴としている。又、前
記係止爪はその上部に突起が設けられており、連動軸が
挿通される筒体と、この筒体の上部に二股状の取付部と
からなる取付部材にスプリングを介して弾支され、筒体
上段の取付部の基端部には係止爪の基端部が枢着されて
いると共に、この取付部背面には前記可動部材の先端部
方向に向かう傾斜溝を形成したことを特徴としている。
【0007】前記連動軸の下面に位置決め突部が前記係
合段部に対応して設けられ、前記係止爪の筒体との摺動
をクリック式に行って可動部材の摺動に伴う連動軸の往
復動移動の位置決めを円滑かつ確実に行うことを特徴と
している。
【0008】前記摺動軸の基端部に連結部材を介して弾
支され、この連結部材の先端部に設けたトップハンドル
をグリップフレームの先端方向に向かって上向きに設
け、トップハンドルの引っ張りにより可動部材に差し込
んだボビンを離脱させるようにすることもできる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づき、
詳述する。図4は本発明に係る結紮装置の全体斜視図、
図5は同側面図、図6は図5の縦断側面図である。この
結紮装置1の作動部本体2は図示するように、ピストル
型の形状に形成され、縦断方向に二つ割りした半体をそ
の先端部、基端部及び把持部を夫々ネジ止めすることに
よって構成される。この作動部本体2は後記する作動部
材が配設されたグリップフレーム3とこのグリップフレ
ーム3基端部下方に設けた把持部材4とから構成され
る。5はグリップフレーム3の先端に設けた後記する導
入管6の固定手段であり、導入管6の基端部に形成した
長孔の切欠部(図示省略)に嵌合する固定手段内の凸部
(図示省略)を設けることによって、導入管6は固定手
段に固定されると共に、固定手段5の先端に連設した螺
合軸7に締め付けナット8の締め付けにより、導入管6
がグリップフレーム3の先端に強固に保持される。9は
前記固定手段5を挿通して導入管6内に嵌入された薄い
平板状の可動部材であり、この可動部材9の基端部は二
股状の連結部材10によって同じく導入管6内に挿通さ
れた摺動軸11に連結され、摺動軸11と一体となって
導入管6内に嵌入されている。12は前記摺動軸11に
並設され、かつその上面に後記する係止爪19と係合す
る係合段部18を設けた連動軸である。前記可動部材9
はその先端部に結紮糸(以下、単に糸という)の係止部
13を形成してある。図示例では、円形状の糸挿通孔1
4が糸の係止部13となっており、糸を糸挿通孔14に
通しこれを結ぶことによって可動部材9の先端に係止さ
れる。この糸挿通孔14に代えて糸通し用の切り欠きを
有する糸掛け孔であっても良い。そして、前記摺動軸1
1は連結部材10の上端に取り付けられ、途中の軸受け
15を介してグリップフレーム3の基端部方向に延設さ
れ、グリップフレーム3の基端部に設けた取付部材16
を挿通して作動部本体2外部のリアハンドル17にが取
り付けられている。18はグリップフレーム3の基端部
方向に延設され、その上面に後記する係止爪19が係止
される係合段部である。この係合段部18は複数(本実
施例では5個)が形成され、その基端部にはグリップフ
レーム3先端方向に押圧することによって、連動軸12
の移動に伴って摺動軸11及び可動部材9を先端方向に
移動させるリアハンドル17が固着されている。
【0010】次に、図7に図示されるように、21は前
記可動部材9の先端に嵌合され、その先端部が導入管6
内に入って導入管6に固定されるボビンであり、このボ
ビン21は前記連動軸12のグリップフレーム3の基端
部方向への摺動により、可動部材9をグリップフレーム
3の基端部方向に移動させることにより、後記するよう
に、可動部材9の糸巻部22に巻いた糸を離脱可能に案
内するためのものである。図示されるように、このボビ
ン21の構造は、その先端部に設けた二股状の軸23を
有する挿入部24とこの両軸の両側面に突設した導入管
6との係止突起25とを具備している。26はこの挿入
部に連接したドーム型の可動部材9との支持部であり、
可動部材9とボビン21との係合を確実にする。27は
ボビン21本体に設けた案内枠部であり、この案内枠部
27は、断面略楕円形状であってその上部は切り欠き部
28を形成してあり、本実施例では5個形成してある。
この切り欠き部28によって後述するように、可動部材
9のグリップフレーム3の基端部方向への移動により、
可動部材9をボビン21に挿入した際に案内枠部27と
の間に可動部材9の糸巻部22が形成され、可動部材9
の基端部方向への移動により糸巻部22に巻いた糸を離
脱可能にするものである。
【0011】図8はボビン21と可動部材9及び導入管
6とを分解して示した正面図、図9は導入管6に可動部
材9を挿通した状態を示す側面図、図10はボビン21
を可動部材9に挿通する状態を示す側面図、図11は導
入管6にボビン21が装着された状態を示す側面図であ
る。即ち、可動部材9を後記する操作レバー29とリア
ハンドル17によって導入管6の先端方向の外部に突出
させる。そして、ボビン21の挿入部24を導入管6に
向けてその支持部26と案内枠部27を可動部材9に挿
通して導入管6に挿入する。すると、ボビン21の係止
突起25が導入管6に形成したスリット20に嵌入し、
図示するように、導入管6にボビン21が可動部材9と
共に固定される。このような構造によれば、従来のよう
に、仮糸止め部材等を要することなく、簡単かつ容易で
あってしかも迅速にボビン21を導入管6に装着できる
利点がある。32は摺動軸11に取り付けた押し出しヘ
ッドであり、後述するように、トップハンドル56を導
入管6方向へ引っ張ると、摺動軸11の押し出しヘッド
32がボビン21を導入管6から離脱させる作用を有す
る(図4参照)。この際、ボビン21と摺動軸11に取
り付けた押し出しヘッド32の長さは同一にして導入管
6の先端部からボビン21が突出した状態にする。
【0012】次に、可動部材9をボビン21の案内枠部
27の間隔と同じ間隔でボビン21に沿って摺動させる
ための構造を説明する。即ち、前記連動軸12の基端部
には、連動軸12の係合段部18に係止される係止爪1
9が設けられている。この係止爪19はその上部に突起
36が設けられ、連動軸12が挿通される筒体37と、
この筒体37の上部に二股状の取付部38とからなる取
付部材39にスプリング40を介して弾支されている。
即ち、筒体37は前記連動軸12に往復動可能に挿通さ
れ、その上段の取付部38の基端部に係止爪19の基端
部が枢着されており、この取付部背面には可動部材9の
先端部方向に向かう傾斜溝41を形成してある(図12
参照)。42は前記上下動部材49に直交して設けら
れ、前記係止爪19の取付部材39の止めピン43に沿
って摺接する摺接面を有する断面逆L字状の往復動支承
部材である。この往復動支承部材42によって係止爪1
9はこの往復動支承部材42に平行に沿って円滑かつ確
実に往復動可能にさせる効能を有する。即ち、操作レバ
ー29が前記グリップフレーム3の略中央下部に枢軸4
5を介して突設してあり、この操作レバー29の枢軸4
5から延出して回動部材46が設けられ、この回動部材
46の先端と把持部材4の下方に設けたピン47にスプ
リング48が張設されている。そして、前記回動部材4
6の先端のピン47に軸支されると共に、その上部に突
起50を有し、前記係止爪19の取付部材39の下端に
当接する把持部材内の上下動部材49が設けられてい
る。そして、この上下動部材49はその略中央に直交し
て前記回動部材46の先端軸が嵌合する横方向に形成し
た孔を有する水平カム51が取り付けられ、前記操作レ
バー29の作動により、上下動部材49が水平カム51
を介して上動し、この上動に伴い、係止爪19を上方に
押し上げることによって、第1係合段部18に係止され
ていた係止爪19はその上昇に伴ってその係合段部18
から離脱し、一旦は今まで係止されていた係合段部18
に再び係合すると共に、スプリング40、48の弾発復
帰力によって係止爪19が連動軸12の前段の係合段部
18に係合することとなり、これによって可動部材9を
作動部材2本体の基端部方向に移動し、ボビン21の案
内枠部27の間隔分だけ可動部材9が内方に引き込まれ
ることになる。
【0013】55は前記連動軸12の下面に設けられた
位置決め突部であり、前記係合段部18に対応して設け
られ、前記係止爪19の筒体との摺動をクリック式に行
って可動部材9の摺動に伴う連動軸12の往復動移動の
位置決めを円滑かつ確実に行うことをその効能とする。
【0014】図4から図6において、56は前記摺動軸
11の基端部に連結部材を介して弾支され、軸体57の
先端部に設けたトップハンドルである。このトップハン
ドル56はグリップフレーム3の先端方向に向かって上
向きに設けられている。このトップハンドル56はその
軸体57に巻回したスプリング58の引っ張り力に抗し
て引っ張ると、摺動軸11の先端方向への移動により、
血等に汚れたボビン21を押し出しロッド32によりボ
ビン21を押し出し、再び新しいボビン21に交換可能
である。
【0015】次に、本発明に係る結紮装置を内視鏡下外
科手術等に使用される場合の使用方法及び結紮方法を説
明する。先ず、可動部材9の先端の係止部13に針59
に付けた糸60を通して結び目を作る(図13及び図1
4参照)。そして、図15に示すように、組織61の右
手方向より左手方向に1回糸を縫合する。縫合後、針5
9の付いた糸60を術者から見て、ボビン21より手前
に引き出す。そして、ボビン21を可動部材9に挿通し
その案内枠部27により形成される先端より3番目の間
隙に上方より下方に針60を1回通した後、ボビン21
の先端1番目の同じ間隙に上方より下方に針60を1回
通して二重のループを形成する。この際、前記間隙に針
59を通す時に、針59の先端からではなく、糸60が
かしめられている針60の後ろから通すと、容易に針6
0を通すことができる。次に、前記操作レバー29を3
回連続して往復動させると、可動部材9は3ピッチ移動
し糸60はボビン21より離脱する。この状態で、糸6
0を時計方向に引くと、外科結びが形成される(第1結
節)(図18参照)。
【0016】更に、男結びの方法を説明する。この男結
びは針59の付いた糸60を可動部材9とボビン21と
の間に形成された未使用の間隙に上方より下方に通す。
次に、可動部材9を1ピッチ又は2ピッチ移動させる
と、可動部材9はボビン21の第4案内枠部27又は第
5案内枠部27に移行する。この作業によってボビン2
1より外れた糸を反時計方向に引くと、男結びが形成さ
れる(第2結節)。
【0017】連続縫合の場合には、可動部材9に付いて
いる糸60を切断用具80を介して切断した後に、連続
縫合に移行できる(図19参照)。最終縫合後に、操作
レバー29を把持した状態でリアハンドル17をグリッ
プフレーム3内に押し込み、可動部材9を導入管6の先
端に移動させる。そして、可動部材9先端の係止部13
に糸60を通した後に、組織を1回縫合する(図20及
び図21参照)。この際、糸60による組織の縫合後、
糸60を体外に取り出して結び目を作り、器具を利用し
て結び目を結紮部まで送り込んで締め、続いて連続縫合
を行った後に、本発明に係る結紮装置を使用して体内結
紮を行うことができる。続いて、前述した外科結びと男
結びの手順で結紮を行う(図22及び図23参照)。
【0018】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、構
造が簡単であって、ボビンの取り付けと取り外しが容易
かつ迅速に行える結紮装置を提供出来る。又、ボビンの
構造を簡素化し、これによって可動部材の移動による結
紮糸の離脱を簡単かつ容易に行えると共に、ボビンの係
脱を行う連動軸に設けた係止爪の作動を円滑に行い、結
紮作業中での可動部材からの離脱を確実に行える結紮装
置を提供できる優れた効果を奏する。又、係止爪の移動
を円滑に行う往復動支承部材を設けたので、確実に可動
部材の移動が行われ、この種結紮装置にとって好適な結
紮装置を提供できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】外科結びを示す説明図である。
【図2】男結びを示す説明図である。
【図3】三重結びを示す説明図である
【図4】本発明に係る結紮装置の全体斜視図である。
【図5】同側面図である。
【図6】図5の縦断側面図である。
【図7】ボビンの斜視図である。
【図8】ボビンと可動部材及び導入管とを分解して示し
た正面図である。
【図9】導入管に可動部材を挿通した状態を示す側面図
である。
【図10】ボビンを導入管に挿通した状態を示す側面図
である。
【図11】導入管にボビンが装着された状態を示す側面
図である。
【図12】係止爪と上下動部材との摺動状態を示す説明
図である。
【図13】ボビンに結紮糸を結んだ状態の側面図であ
る。
【図14】針に付けた結紮糸を可動部材の先端の係止部
に取り付けた状態を示す側面図である。
【図15】外科結びを行う過程を示す説明図である。
【図16】同説明図である。
【図17】同説明図である。
【図18】同説明図である。
【図19】男結びを行う過程を示す説明図である。
【図20】連続縫合を行う過程を示す説明図である。
【図21】同説明図である。
【図22】同説明図である。
【図23】同説明図である。
【符号の説明】
1 結紮装置 2 作動部本体 3 グリップフレーム 4 把持部材 5 固定手段 6 導入管 8 締め付けナット 9 可動部材 11 摺動軸 12 連動軸 14 糸挿通孔 17 リアハンドル 18 係合段部 19 係止爪 21 ボビン 22 糸巻部 27 案内枠部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動部材が各々配設されたグリップフレ
    ームとこのグリップフレーム基端部下方に設けた把持部
    材とからなる作動部本体と、この作動部材本体内に挿通
    され、その先端部から突設したパイプ等からなる導入管
    と、この導入管に挿通され、かつ後記摺動軸に連結され
    て前記導入管の先端部から突設し、その先端に結紮糸の
    係止部を有する可動部材と、この可動部材に連結され可
    動部材と一体的に水平方向に移動する摺動軸と、この摺
    動軸に並設され、かつその上面に後記する係止爪と係合
    する係合段部を設けた連動軸と、前記可動部材に嵌合さ
    れ、その基端部に突設した突起が導入管に形成されたス
    リットに嵌入されて導入管に固定され、かつ所定間隔を
    有して基板に立設した複数の案内枠部を有し、前記可動
    部材への挿通により可動部材に糸巻部が形成され、前記
    連動軸の摺動により、可動部材の糸巻部に巻いた結紮糸
    を離脱可能に案内するボビンと、前記作動部本体から下
    方に突設した操作レバーと、この操作レバーを引くこと
    により、操作レバーに枢着された回動部材に連結したカ
    ム機構を介して上下動する上下動部材とからなり、この
    上下動部材の上動により前記係止爪を一段前の係合段部
    に係合して前記可動部材をボビンの案内枠部の間隔と同
    じ間隔でボビンに沿ってグリップフレームの基端部方向
    へ摺動させるようにしたことを特徴とする結紮装置。
  2. 【請求項2】 前記可動部材は平板状の板体であり、そ
    の先端部に円形状の結紮糸の挿通孔又は糸通し用の切り
    欠きを有する糸掛け孔であることを特徴とする請求項1
    記載の結紮装置。
  3. 【請求項3】 前記係止爪はその上部に突起が設けられ
    ており、連動軸が挿通される筒体と、この筒体の上部に
    二股状の取付部とからなる取付部材にスプリングを介し
    て弾支され、筒体上段の取付部の基端部には係止爪の基
    端部が枢着されていると共に、この取付部背面には前記
    可動部材の先端部方向に向かう傾斜溝が形成され、前記
    係止爪の突起と当接する突起を上部に設けた上下動部材
    がこの傾斜溝に沿って上下動するようにしたことを特徴
    とする請求項1又は2記載の結紮装置。
  4. 【請求項4】 前記上下動部材に直交して設けられ、前
    記係止爪の取付部材の止めピンに沿って摺接する摺接面
    を有する断面逆L字状の往復動支承部材を設けたことを
    特徴とする請求項1又は2記載の結紮装置。
  5. 【請求項5】 前記連動軸の下面に位置決め突部が前記
    係合段部に対応して設けられ、前記係止爪の筒体との摺
    動をクリック式に行って可動部材の摺動に伴う連動軸の
    往復動移動の位置決めを円滑かつ確実に行うことを特徴
    とする請求項1乃至3に記載の結紮装置。
  6. 【請求項6】 前記摺動軸の基端部に連結部材を介して
    弾支され、この連結部材の先端部に設けたトップハンド
    ルをグリップフレームの先端方向に向かって上向きに設
    け、トップハンドルの引っ張りにより可動部材に差し込
    んだボビンを離脱させるようにしたことを特徴とする請
    求項1乃至5に記載の結紮装置。
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