JP2002153477A - 脊椎再建システム及び方法 - Google Patents

脊椎再建システム及び方法

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JP2002153477A JP2001299265A JP2001299265A JP2002153477A JP 2002153477 A JP2002153477 A JP 2002153477A JP 2001299265 A JP2001299265 A JP 2001299265A JP 2001299265 A JP2001299265 A JP 2001299265A JP 2002153477 A JP2002153477 A JP 2002153477A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脊椎再建固定術の実施中に脊椎の安定化のた
めにケーブルを骨の部分、特に椎骨の周りに適切に位置
決めするのに用いられる新規なシステム及び方法を提供
する。 【解決手段】 脊椎再建及び固定術の実施中に脊椎の安
定化のためにケーブルを骨の部分、特に椎骨の周りに適
切に位置決めするのに用いられる新規なシステム及び方
法が開示される。このシステムは、脊椎再建術に専用の
ケーブルと、結紮通し及び脊椎と椎骨の周りにケーブル
のループを作りやすくするよう様々なサイズの結紮通し
及びフック通しと、ケーブルを椎骨の周りに所定の引張
力値で固定する引張装置とから成る。脊椎安定化のため
にケーブルを椎骨の周りに掛ける新規な方法も開示され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の分野】本発明は、整形外科的再建術に関し、特
に、頸椎、腰椎及び胸椎の脊椎再建及び安定化のための
システム及び方法に関する。
【０００２】
【従来技術の説明】骨の融合と関連した再建的脊椎手術
及び再建脊椎手術のために用いられる外科手術用器具は
公知である。これら外科用器具は代表的には、隣り合う
骨を治癒又は融合のために互いに結合するよう包囲する
ためにループ状にされる金属ケーブル及びワイヤを有し
ている。ケーブルを骨部分の周りにループ状になって張
力が加えられた状態に保持するようにワイヤを互いにク
ランプすることができる。引張装置は、所定の張力をケ
ーブルに付与するのに用いられることが多い。
【０００３】公知のケーブルシステムは、脊椎再建手術
の際にこれらの有用性を損なう幾つかの欠点がある。特
に、金属ワイヤ及びケーブルを用いた場合は相当な問題
があり、かかる問題としては、ワイヤ及びケーブルの破
断、術野の周りでの操作及び骨への切り込みの困難さ及
び画像化処置への妨害が挙げられる。公知の引張装置
は、操作が複雑且つ困難である。さらに、公知のシステ
ムでは、ケーブルを適切にループ状にしやすくしたり、
固定作業を満足の行くように容易に行うことができず、
固定／治癒プロセスで用いられる骨移植片を固定するの
には不十分である。
【０００４】
【発明の概要】したがって、本発明は、脊椎再建固定術
の実施中に脊椎の安定化のためにケーブルを骨の部分、
特に椎骨の周りに適切に位置決めするのに用いられる新
規なシステム及び方法に関する。このシステムは、脊椎
再建術に専用のケーブルと、結紮糸通し及び脊椎と椎骨
の周りにケーブルのループを作りやすくするよう様々な
サイズの結紮糸通し及びフック通しと、ケーブルを椎骨
の周りに所定の引張力値で固定する引張装置とから成
る。脊椎安定化のためにケーブルを椎骨の周りに掛ける
新規な方法も開示される。
【０００５】本発明の好ましい実施形態を図面を参照し
て以下に詳細に説明する。
【好ましい実施形態の詳細な説明】次に、図面を参照す
ると（図中、同一の符号は同一又は類似の要素を示して
いる）、本発明の原理にしたがって構成された脊椎安定
化システムが示されている。
【０００６】以下の説明は、脊椎手術の実施に利用され
る各器具の説明に続き、本発明による器具を利用して脊
椎の安定化を行う好ましい方法に関する説明を含む。
【０００７】以下の説明において、「手元側」という用
語は、慣例通りの使い方であってオペレータに最も近い
構造部分を示し、「遠方側」という用語はオペレータか
ら遠い方の部分を示すものとする。
【０００８】脊椎安定化システムは、幾つかの構成部
品、即ち、外科用ケーブル、外科用ケーブルを椎骨の周
りに掛ける引張装置と、ケーブルを骨の周りにループ状
にしやすくするのに用いられるフック及び結紮糸通しと
を有する。好ましい外科用ストランド又はケーブルは、
コネチカット州ノーウォーク所在のサージカル・ダイナ
ミックス・インコーポレーテッドから入手できる商品
“SecureStrand”（登録商標）で知られているＸ線透過
性（ラジオルーセント）ケーブルシステムである。この
ケーブルは、編組高強度Ｘ線透過性超高分子状ポリエチ
レン（ＵＨＭＷＰＥ）繊維で作られている。このケーブ
ルは、８本の糸又はヤーンから成り、各ヤーンは、１２
０本の繊維を有していて、直径が約１mmのケーブルを形
成するよう編組されている。ケーブルの強度は、これを
形成するのに用いられる専用の繊維から得られている。
これら連鎖が延長されたポリエチレン繊維は、連鎖の折
畳みを最小限にした状態で高い配向度が得られるという
特徴を持っている。SecureStrand（登録商標）ケーブル
システムは、金属製ワイヤ及び金属製ケーブルの植込み
によって生じる潜在的な問題の多くを回避しており、か
かる問題としては、ワイヤ／ケーブルの破断、出血、挫
傷、裂傷及び磁気共鳴及びＸ線画像化法の妨害が挙げら
れる。さらに、ケーブルは、骨組織の周りにループ状に
するのに十分にしなやかであり、癒合方法により骨組織
に対して固定できる。
【０００９】次に、図２〜図４と関連して図１を参照し
てシステムの引張装置を説明する。引張装置１００は、
取っ手１０２及び取っ手１０２から遠方側に延びると共
に長手方向軸線“ａ”を定める細長い部材１０４を有し
ている。取っ手１０２は、固定グリップを備えたフレー
ム１０６及びピボットピン１１０を中心としてフレーム
１０６内に回動自在に取り付けられた可動グリップ１０
８を有している。可動グリップ１０８は、ケーブルを引
っ張るためのラチェット機構の一部を形成する爪１１４
を有している。爪１１４は、ピボットピン１１６の周り
に回動し、コイルばね１１８を備えており、このコイル
ばねは、爪１１４を図２に示すようなラチェット機構の
作動位置に対応した常態の係合位置に付勢する。コイル
ばね１１８は、ピン１２０を介して取っ手１０２に連結
されている。
【００１０】細長い作動部材１２２が、フレーム１０６
及び細長い部材１０４を貫通して延びている。作動部材
１２２は、内側ロッド１２４及びロッド１２４の周りに
同軸状に設けられた外側スリーブ１２６を有している。
ロッド１２４の遠方側端部のところに設けられたねじ穴
１２７内に受け入れられたねじ１２５が、外側スリーブ
１２６の遠方側端部に係合して内側ロッド１２４及び外
側スリーブ１２６が遠方側の方向に同時に動くようにな
っている。外側スリーブ１２６は、ロッド１２４に対し
て回転運動できるようになっており、固定ねじ１３１を
介してその手元側端部に同軸状に取り付けられた操作ノ
ブ１２８を有している。外側スリーブ１２６は、外側ス
リーブ１２６を動かすよう可動グリップ１０８の爪１１
４と協働するラチェット歯１３０を有している。外側ス
リーブ１２６は、細長い部材１０４に設けられた長手方
向スロット１３２をさらに有し、内側スリーブ係止ピン
１３４がこのスロットに嵌まっている（図２）。
【００１１】図５に最もよく示されているように、係止
ノブ１２８は、少なくとも３つの位置、即ち、「解除」
位置、「引張」位置及び「ロック（又は、係止）」位置
を通って長手方向軸線“ａ”の回りに回転自在であっ
て、３つの対応関係にある位置を通って外側スリーブ１
２６の回転運動を生じさせる。図２に示す「引張」位置
では、外側スリーブ１２６のラチェット歯１３０は、爪
１１４に係合し、それにより、外側スリーブ１２６が可
動グリップ１０８の動作の際に動いてケーブルを引っ張
ることができるようになっている。また、「引張」位置
では、スリーブロックピン１３４は、外側スリーブ１２
６の長手方向スロット１３２内に設けられていて、ロッ
クピン１３４は、外側スリーブの軸方向運動が行われて
いる間、長手方向スロット１３２を横切って動くように
なっている。この関係は、図６Ａに概略的に示されてい
る。図７の断面図に示す「解除」位置では、操作ノブ１
２８は、外側スリーブ１２６を回転させるよう反時計回
りの方向（図５）に回転し、即ち、外側スリーブ１２６
を角度的に変位させてラチェット歯１３０を爪１１４か
ら離脱させ、それにより作動部材１２２が手元側方向又
は遠方側方向のいずれの制限をも受けないで動くことが
できるようになっている。「ロック」位置では、操作ノ
ブ１２８を図５に関して時計回りに９０°の角度変位量
で“１／４”回転させる。この位置では、内部ロックピ
ン１３４は、外側スリーブ１２６の長手方向スロット１
３２から延びる横方向溝１３６内に受け入れられ、それ
により、外側スリーブ１２６が図６Ｂの略図に示すよう
に軸方向に動くのを阻止している。かくして、“ロッ
ク”位置では、引張装置は、引張動作モードでは用いる
ことができない。
【００１２】再び図２及び図３を参照すると、爪機構
は、操作ノブ１２８に隣接して取っ手１０２のフレーム
１０６内に設けられたラチェットロック１３８をさらに
有している。ラチェットロック１３８は、フレーム１０
６のスロット１４０内で長手方向軸線“ａ”に対して横
断方向に動いて作動部材１２２のラチェット歯１３０に
解除自在に係合したり離脱する。ラチェットロック１３
８は、コイルばね１４２によって図３に示す係合位置へ
付勢されている。ラチェットロック１３８は、手元側又
は引張方向への外側スリーブ１２６の小刻みな運動を行
うたびにその後に作動部材１２２の外側スリーブ１２６
を解除自在に係合するようになっており、即ち、ラチェ
ットロック１３８は、それぞれのラチェット歯の突起又
は頂部１３０ｃと爪１１４との係合の際に下方に移動
し、それにより、頂部１３０ｃを通過すると、ラチェッ
トロック１３８はラチェット歯の先導垂直面１３０ｖに
係合する。したがって、操作ノブ１２８の「引張」状態
にあるとき、爪機構は、作動部材１２２の外側スリーブ
１２６の遠方側への弛み動作を防止しながら、作動部材
１２２の外側スリーブ１２６を解除自在に小刻みにロッ
クする。ラチェットロック１３８はまた、引張手順の進
展具合を指示するようラチェット歯の各「クリック」の
際に音声信号を出す。
【００１３】図２、図４及び図８を参照すると、装置１
００は、その遠方側端部に隣接してケーブル係合爪機構
１４４をさらに有している。ケーブル係合爪機構１４４
は、ねじ１４８を介して作動部材１２２の外側スリーブ
１２６に作動的に連結されたプレート１４６を有してい
る。プレート１４６は、外側スリーブ１２６の長手方向
運動の際に長手方向に動く。一対のケーブル係合爪１５
０が、細長い部材１０４の両側に設けられたピボットね
じ１５２を介してプレート１４６に回動自在に取り付け
られている。各ケーブル係合爪１５０は、図４、図８及
び図９に示すケーブル係合位置とケーブル解除位置との
間でねじ１５２を中心として動くことができる。図９に
示す係合位置では、ケーブルの端部“ｅ”をプレート１
４６のそれぞれの垂直平面１５４に締め付ける。各爪１
５０は常態では、各爪１５２の周りに同軸状に取り付け
られたねじりばね１５５を介して係合位置に付勢されて
いる。
【００１４】細長い部材１０４の下に延びるケーブル解
除トリガ１５６は、ケーブル係合位置と解除位置との間
で対をなすケーブル係合爪１５０を移動させる。具体的
に説明すると、解除トリガ１５６は、ユーザの人指し指
で係合できるＵ字形部分１５８及びプレート１４６まで
延びる解除ロッド１６０を有している。解除ロッド１６
０は、一対のカムピン１６２に作動的に連結されてお
り、これらカムピンは対応関係にあるプレート１４６の
スロット１４６内に受け入れられている。各カムピン１
６２は、解除トリガ１５６の長手方向運動の際にそれぞ
れと対応関係にあるスロット１６４を通ってケーブル解
除爪１５０を開閉する。特に、解除トリガ１５６を押し
下げ又は手元側に移動させると、解除ロッド１６０に連
結されたカムピン１６２は、スロット１６４内で手元側
に動いて爪１５０に係合して爪１５０を図１０に示す位
置まで開く。解除トリガ１５６の解除により、爪１５０
は、ねじりばね１５５の作用を受けてこれらの常態係合
位置まで戻ることができる。
【００１５】次に、図３、図４及び図１１を参照する
と、引張装置１００は、操作ノブ１２８に隣接して設け
られていて、ケーブルへの張力付与度をユーザに知らせ
る目盛付きばね尺１７０をさらに有している。ばね尺１
７０は、ばね１７２及びばね１７２に作動的に連結され
たインジケータピン１７４を有している。ピン１７２
は、インジケータパネル１７８のスロット１７６を貫通
して延びている。ばね１７２は、作動部材１２２の外側
スリーブ１２６の手元側端部に作動的に係合する。外側
スリーブ１２２は、引張トリガ１０８の運動の際に後方
に移動すると、ばね１７２は、それに応じて圧縮され
る。引張られた状態のケーブルを介して作動部材１２２
に加わる力と直接関連したばね１７２の圧縮の度合は、
インジケータパネル１７８に設けられた目盛付き印に対
するインジケータピン１７４の位置によって指示され
る。これにより、外科医は、ケーブルの引張の度合を容
易に得ることができる。
【００１６】次に、図１と関連して図９を参照すると、
引張装置１００は、遠方側ブルノーズ１８０をさらに有
している。ブルノーズ１８０は、ケーブル爪機構１４４
の通過に先立って各ケーブル端部“ｅ”を受け入れる互
いに反対側に位置したケーブル受入れ溝１８２（想像線
で示す）を有している。装置１００は、ケーブルの先端
自由端部“ｃ”を受け入れる溝１８６を備えたプラスチ
ック製カラー１８４をさらに有している。
【００１７】次に図１２を参照して、システムのフック
通し２００を説明する。フック通し２００は、隣り合う
稚体の周りにSecureStrand（登録商標）ケーブルを掛け
るようになっている。フック通し２００は、全体として
半円形の形をしていて、後方端部にアイループ２０４及
び狭くなった鈍い入口端部２０６を備えたフック本体２
０２を有している。アイループ２０４は全体として細長
く、ループ状になったケーブル端部を受け入れるような
寸法形状になっている。製造中、アイループ２０４は折
り曲げられて図に詳細に示す開いたフックの外観を呈す
る。
【００１８】次に、図１３Ａ〜図１３Ｃを参照して、シ
ステムの結紮糸通し３００を説明する。結紮糸通し３０
０もまた、ケーブル端部を稚体に対してループ状にする
ようになっていて、取っ手３０２及び取っ手３０２から
遠方側に延びる細長い部分３０４を有している。細長い
部分３０２は、細長い部分の軸線“ａ”に対して約７０
°〜約１１０°の範囲にわたる角度相互間で折り曲げら
れた弧状端部３０６を有している。結紮糸通しの最遠方
側端部は、ループ状になったSecureStrand（登録商標）
ケーブルを受け入れるような寸法形状のアイループ３０
８を有している。取っ手３０２は、ユーザが掴みやすい
ように刻み付き部分３０８を有している。
【００１９】次に、脊椎安定化のためのシステム１００
の使用法について説明する。椎骨の一部の除去及び（又
は）椎間板の除去に続き、脊椎を治癒及び固定のために
安定化する必要がある。３フィートの長さのSecureStra
nd（登録商標）ケーブルをケーブルロールから切断して
それ自体の上に折り返す。フック通し２００又は結紮糸
通し３００の助けにより、外科医の好みに応じて、ケー
ブルのループ状端部“ｃ”を通しのそれぞれのアイルー
プに係合させるのがよく、通しは、ケーブル“ｃ”を一
対の互いに反対側の椎骨Ｖ1，Ｖ2、即ち、図１４に示す
ような棘突起又は隣り合う板の下に通すよう操作され
る。
【００２０】ループ状ケーブル“ｃ”をいったん椎骨部
分Ｖ1，Ｖ2に対して位置決めすると、適当なノット（結
び目）をケーブル“ｃ”に結び付けるのに関心を払う。
好ましい手順では、ラック仕掛けヒッチを、ケーブルの
ループを図１５に示す向きになるようにそれ自体の上に
内方に捩じることによってループ状ケーブル端部に形成
する。固定を伴う手順では、骨移植片“ｂ”を椎骨相互
間に配置するのがよい。しかる後、ケーブル“ｃ”の両
方の自由端部“ｅ”を図１６に示すようにラック仕掛け
ヒッチを通して引っ張る。骨移植片“ｂ”は図１６に示
されている。両方の自由端部を送り進めてラック仕掛け
ヒッチを稚体Ｖ1，Ｖ2に当てて閉じる。しかる後、ケー
ブルの自由端部“ｃ”を用いて図１７に示すようにハー
フヒッチ（一重結び）を作る。ハーフヒッチを送り進め
てラック仕掛けヒッチに当接させ、それにより骨移植片
を隣り合う椎骨Ｖ1，Ｖ2相互間に固定する。ハーフヒッ
チを適度の手の力で締め付ける。
【００２１】張力をばねの端部の各々に及ぼすことによ
り上述の手順を繰り返す。引張装置１００を手術部位内
に導入する。ケーブル“ｃ”の第１の自由端部“ｅ”を
ケーブル受入れ溝１８２を備えた装置のブルノーズ１８
０の周りに位置決めし、第２の自由端部“ｅ”を図９に
示すように反対側の溝１８２内に配置する。図１０を参
照すると、ケーブル解除トリガを押し下げてケーブル係
合爪１５０を外方に移動させてケーブル端部“ｅ”を爪
１５０とプレート１４６の垂直面１５４との間に形成さ
れた開口部内に通すことができるようにする。しかる
後、ケーブル“ｃ”の先端部をこれまた図１０に示すよ
うにホルダ１８４の溝１８６内に位置決めする。可動グ
リップを作動させてラチェット機構の作用を介して作動
部材１２２、プレート１４６及びケーブル係合爪１５０
を図１８に示すように手元側に動かしてケーブル端部を
締め付ける。作動中、ばね尺１７０を連続的にモニター
してケーブルストランドに対する所望の引張度をモニタ
ーする。いったん所望レベルの張力が得られると、操作
ノブ１２８を「解除」位置まで回し、操作ノブを前方に
押す。次に、操作ノブを「ロック」位置まで回す。ケー
ブル解除トリガを押し下げてケーブルを爪から解除する
と共にケーブルの端部をプラスチック製ホルダから取り
外す。図１９に示すように、第１のハーフヒッチと反対
側に位置した第２のハーフヒッチを正方形のノット（結
び目）を形成するよう作る。次に、第３のハーフヒッチ
を、第２のハーフヒッチと対向して形成し、正方形のノ
ット（結び目）まで前進させてケーブルを固定する。し
かる後、ケーブルの自由端部を例えば焼灼器を用いてノ
ブを越えたところで切断する。
【００２２】上述の説明は、本発明の多くの特徴に関す
るものであるが、これらの特徴は、本発明の開示の範囲
に対する限定として解釈してはならず、本発明の好まし
い実施形態の例示に過ぎない。当業者であれば、特許請
求の範囲に記載された本発明の範囲及び精神に属する他
の設計変更例を想到できよう。例えば、本発明のシステ
ム及び方法を身体の他の部分に利用して隣り合う骨部分
を互いに接合することができる。なお、かかる身体の他
の部分としては、膝、尻、肘等が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の原理に従って構成された整形外科的脊
椎安定化のためのシステムの引張装置の側面図である。
【図２】図１の引張装置の断面側面図である。
【図３】引張装置のラチェット機構の拡大部分図であ
る。
【図４】図１の装置の平面図である。
【図５】引張装置の操作ノブの軸方向平面図であり、ノ
ブの操作位置を示す図である。
【図６Ａ】引張装置の解除位置とロック位置を示す略図
である。
【図６Ｂ】引張装置の解除位置とロック位置を示す略図
である。
【図７】引張装置の解除位置に相当する操作ノブの回転
状態を示す図３の図と類似した図である。
【図８】引張装置のケーブル係合爪の部分図である。
【図９】ケーブル係合爪を係合位置で示す引張装置の平
面図である。
【図１０】ケーブル係合爪を離脱位置で示す引張装置の
平面図である。
【図１１】ループ状ケーブルの張力の度合いを示す目盛
尺機構の部分図である。
【図１２】システムのフック通しの側面図である。
【図１３Ａ】システムの結紮糸通しの略図である。
【図１３Ｂ】システムの結紮糸通しの略図である。
【図１３Ｃ】システムの結紮糸通しの略図である。
【図１４】脊椎安定化のための好ましい手技に従ってシ
ステムの器具の使用順序を示す図である。
【図１５】脊椎安定化のための好ましい手技に従ってシ
ステムの器具の使用順序を示す図である。
【図１６】脊椎安定化のための好ましい手技に従ってシ
ステムの器具の使用順序を示す図である。
【図１７】脊椎安定化のための好ましい手技に従ってシ
ステムの器具の使用順序を示す図である。
【図１８】可動グリップの操作中、爪係合機構の動作状
態を示す平面図である。
【図１９】ループ状ケーブルの固定の仕方を示す図であ
る。
【符号の説明】
１００ 引張装置 １０２ 取っ手 １０４ 細長い部材 １０８ 可動グリップ １１４ 爪 １２２ 作動部材 １３０ ラチェット歯

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 第１の組織部分と第２の組織部分を治癒
    中、互いに所定の対向関係に保持する方法であって、１
    本のケーブルをループ状にして閉鎖ケーブル端部及び自
    由ケーブル端部を形成する段階と、第１及び第２の組織
    部分を少なくとも部分的にループ状ケーブルで包囲する
    段階と、自由ケーブル端部を閉鎖ケーブル端部に対して
    結び付ける段階と、引張装置を用いて所定レベルの張力
    を自由ケーブル端部に付与してループ状ケーブルを第１
    及び第２の組織部分の周りに締め付ける段階と、ループ
    状ケーブルを所定レベルの張力で固定して第１の組織部
    分と第２の組織部分を治癒中、所望の関係に維持する段
    階とを有することを特徴とする方法。
  2. 【請求項２】 結び付け段階では、閉鎖ケーブル端部で
    ラック仕掛けヒッチノットを作り、自由ケーブル端部を
    ラック仕掛けヒッチノットに通すこと特徴とする請求項
    １記載の方法。
  3. 【請求項３】 自由ケーブル端部をラック仕掛けヒッチ
    ノットに通した後にハーフヒッチを２つの自由ケーブル
    端部で作ることを特徴とする請求項２記載の方法。
  4. 【請求項４】 張力付与段階では、ハーフヒッチを作る
    段階の次に、自由ケーブル端部を引張装置で互いに係合
    させることを特徴とする請求項３記載の方法。
  5. 【請求項５】 固定段階では、第１のハーフヒッチと対
    向して第２のハーフヒッチをケーブル端部で作って正方
    形のノットを形成すること特徴とする請求項４記載の方
    法。
  6. 【請求項６】 組織部分の周りにループ状にされたケー
    ブルに所定レベルの張力を付与する引張装置であって、
    取っ手と、取っ手から延びていて長手方向軸線を定める
    細長い部材と、細長い部材に取り付けられていて、ケー
    ブルのそれぞれの端部と解除自在に係合する第１及び第
    ２のケーブル係合爪と、取っ手に取り付けられた可動グ
    リップと、可動グリップに連結されていて、可動グリッ
    プの運動の際に長手方向に並進するようになった作動部
    材とを有し、作動部材は、ケーブル係合爪に作動的に連
    結されていて、可動グリップの運動により、これに対応
    してケーブル係合爪の運動が生じ、それによりケーブル
    に張力を及ぼすようになっていることを特徴とする引張
    装置。
  7. 【請求項７】 手動係合可能な解除部材をさらに有し、
    前記解除部材は、ケーブル係合爪をケーブル端部に対し
    て非係合位置まで移動させるよう動くことができること
    を特徴とする請求項６記載の引張装置。
  8. 【請求項８】 ケーブル係合爪は常態では、ケーブル端
    部に対して係合位置に付勢されていることを特徴とする
    請求項７記載の引張装置。
  9. 【請求項９】 可動グリップ及び作動部材と関連してい
    て、作動部材の小刻みな運動生じさせるラチェット及び
    爪をさらに有していることを特徴とする請求項８記載の
    引張装置。
  10. 【請求項１０】 操作を制御するための操作ノブをさら
    に有し、操作ノブは、ロック位置、引張位置及び解除位
    置に対応した３つの位置相互間で動くことができ、ロッ
    ク位置では、作動部材は、引張方向への軸方向の移動が
    阻止され、引張位置では、ラチェットと爪は、作動部材
    と係合して引張方向における作動部材の軸方向運動を可
    能にし、解除位置では、ラチェットと爪は、互いに離脱
    し、それにより引張方向且つ解除方向における作動部材
    の非拘束運動を可能にすることを特徴とする請求項９記
    載の引張装置。
  11. 【請求項１１】 解除方向における作動部材の運動を阻
    止するようラチェットと係合できる第２の爪を更に有す
    ることを特徴とする請求項１０記載の引張装置。
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