JP2001178389A - フライドポテトおよびフライドカボチャの製造方法 - Google Patents
フライドポテトおよびフライドカボチャの製造方法Info
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- JP2001178389A JP2001178389A JP37207099A JP37207099A JP2001178389A JP 2001178389 A JP2001178389 A JP 2001178389A JP 37207099 A JP37207099 A JP 37207099A JP 37207099 A JP37207099 A JP 37207099A JP 2001178389 A JP2001178389 A JP 2001178389A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 内部がホクホクした状態になるフライドポテ
トおよびフライドカボチャの製造方法を提供することで
ある。 【解決手段】 材料となるポテト又はカボチャを茹でる
ブランチング工程と、茹でられたポテト又はカボチャを
油で揚げるフライ工程とを備えたフライドポテト又はフ
ライドカボチャの製造方法であって、ブランチング工程
とフライ工程との間に、真空冷却工程を備えていること
を特徴とする。
トおよびフライドカボチャの製造方法を提供することで
ある。 【解決手段】 材料となるポテト又はカボチャを茹でる
ブランチング工程と、茹でられたポテト又はカボチャを
油で揚げるフライ工程とを備えたフライドポテト又はフ
ライドカボチャの製造方法であって、ブランチング工程
とフライ工程との間に、真空冷却工程を備えていること
を特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、フライドポ
テトおよびフライドカボチャの製造方法に関する。より
詳細には、本発明は、電子レンジで解凍すると内部がホ
クホクした状態になる冷凍フライドポテトおよび冷凍フ
ライドカボチャの製造方法に関する。なお、本明細書に
おいて、「フライドポテト」とは、ジャガイモやサツマ
イモ等のイモを油で揚げた食品を意味し、「フライドカ
ボチャ」とは、カボチャを油で揚げた食品を意味する。
テトおよびフライドカボチャの製造方法に関する。より
詳細には、本発明は、電子レンジで解凍すると内部がホ
クホクした状態になる冷凍フライドポテトおよび冷凍フ
ライドカボチャの製造方法に関する。なお、本明細書に
おいて、「フライドポテト」とは、ジャガイモやサツマ
イモ等のイモを油で揚げた食品を意味し、「フライドカ
ボチャ」とは、カボチャを油で揚げた食品を意味する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、冷凍フライドポ
テトの製造工程において、材料のポテトをブランチング
した後フライする前に熱風を吹きつけて乾燥させる作業
が実施されている。しかしながら、このような熱風乾燥
のみでは、ポテトの表面を乾燥させるにとどまり、ポテ
トの内部に水分が残るため、解凍しても内部がホクホク
した状態にならず、満足のいく味、歯ごたえ、舌触りが
得られなかった。したがって、内部がホクホクした状態
になる冷凍フライドポテトが消費者に望まれている。
テトの製造工程において、材料のポテトをブランチング
した後フライする前に熱風を吹きつけて乾燥させる作業
が実施されている。しかしながら、このような熱風乾燥
のみでは、ポテトの表面を乾燥させるにとどまり、ポテ
トの内部に水分が残るため、解凍しても内部がホクホク
した状態にならず、満足のいく味、歯ごたえ、舌触りが
得られなかった。したがって、内部がホクホクした状態
になる冷凍フライドポテトが消費者に望まれている。
【0003】本発明の目的は、上述のような市場の要請
に鑑み、内部がホクホクした状態になる冷凍フライドポ
テトおよび冷凍フライドカボチャの製造方法を提供する
ことである。
に鑑み、内部がホクホクした状態になる冷凍フライドポ
テトおよび冷凍フライドカボチャの製造方法を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】材料となるポテト又はカ
ボチャを茹でるブランチング工程と、茹でられたポテト
又はカボチャを油で揚げるフライ工程とを備えた、本願
請求項1に記載のフライドポテト又はフライドカボチャ
の製造方法は、ブランチング工程とフライ工程との間
に、真空冷却工程を備えていることを特徴とするもので
ある。
ボチャを茹でるブランチング工程と、茹でられたポテト
又はカボチャを油で揚げるフライ工程とを備えた、本願
請求項1に記載のフライドポテト又はフライドカボチャ
の製造方法は、ブランチング工程とフライ工程との間
に、真空冷却工程を備えていることを特徴とするもので
ある。
【0005】本願請求項2に記載のフライドポテト又は
フライドカボチャの製造方法は、前記請求項1の方法に
おいて、真空冷却工程が、茹でられたポテト又はカボチ
ャを真空冷却庫内に置き、真空冷却庫内の空気を庫外に
徐々に引き、真空冷却庫内の真空度を徐々に高めること
によって、行われることを特徴とするものである。
フライドカボチャの製造方法は、前記請求項1の方法に
おいて、真空冷却工程が、茹でられたポテト又はカボチ
ャを真空冷却庫内に置き、真空冷却庫内の空気を庫外に
徐々に引き、真空冷却庫内の真空度を徐々に高めること
によって、行われることを特徴とするものである。
【0006】本願請求項3に記載のフライドポテト又は
フライドカボチャの製造方法は、前記請求項2の方法に
おいて、真空度を高めることによって得られる冷却温度
が、15°C〜25°C程度であることを特徴とするも
のである。
フライドカボチャの製造方法は、前記請求項2の方法に
おいて、真空度を高めることによって得られる冷却温度
が、15°C〜25°C程度であることを特徴とするも
のである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態について説明する。図1は、本発明の好ましい実施の
形態に係るフライドポテトの製造方法を示したフロー図
である。まず最初に、フライドポテトの原料となるポテ
トを水で洗浄する。なお、ポテトは、皮を剥いたもので
もよく、皮が付いたものでもよい。次いで、選別工程に
おいて、傷んでいるポテトや腐っているポテトを取り除
く。
態について説明する。図1は、本発明の好ましい実施の
形態に係るフライドポテトの製造方法を示したフロー図
である。まず最初に、フライドポテトの原料となるポテ
トを水で洗浄する。なお、ポテトは、皮を剥いたもので
もよく、皮が付いたものでもよい。次いで、選別工程に
おいて、傷んでいるポテトや腐っているポテトを取り除
く。
【0008】次いで、カッティング工程において、ポテ
トを所定の大きさに切断する。なお、ポテトを切断しな
いで一個のままフライドポテトにしようとする場合に
は、カッティング工程を省略する。次いで、ブランチン
グ工程において、所定の大きさに切断された、或いは一
個のままのポテトを茹でる。以上の工程は、従来のフラ
イドポテトの製造方法と同様である。
トを所定の大きさに切断する。なお、ポテトを切断しな
いで一個のままフライドポテトにしようとする場合に
は、カッティング工程を省略する。次いで、ブランチン
グ工程において、所定の大きさに切断された、或いは一
個のままのポテトを茹でる。以上の工程は、従来のフラ
イドポテトの製造方法と同様である。
【0009】次いで、本願発明の特徴をなす真空冷却工
程について説明する。真空冷却工程は、真空冷却庫を使
用して実施される。真空冷却庫自体は公知であり、本願
発明において、通常、インジェクター式の真空冷却庫を
使用する。まず、ブランチング工程において茹でられた
ポテトを真空冷却庫内に置く。次いで、真空冷却庫内の
空気を庫外に徐々に引き、真空冷却庫内の真空度を徐々
に高める。真空度が高められると、真空冷却庫内の沸点
が低下し、これに伴い、真空冷却庫内が冷却されること
となる。なお、冷却温度は、通常、15°C〜25°C
程度である。
程について説明する。真空冷却工程は、真空冷却庫を使
用して実施される。真空冷却庫自体は公知であり、本願
発明において、通常、インジェクター式の真空冷却庫を
使用する。まず、ブランチング工程において茹でられた
ポテトを真空冷却庫内に置く。次いで、真空冷却庫内の
空気を庫外に徐々に引き、真空冷却庫内の真空度を徐々
に高める。真空度が高められると、真空冷却庫内の沸点
が低下し、これに伴い、真空冷却庫内が冷却されること
となる。なお、冷却温度は、通常、15°C〜25°C
程度である。
【0010】真空冷却庫内の沸点が低下すると、ポテト
の内部の水分の沸点も低下し、或る時点でポテトの内部
の水分が沸騰状態になる。これにより、ポテト内部がホ
クホクした状態になる。
の内部の水分の沸点も低下し、或る時点でポテトの内部
の水分が沸騰状態になる。これにより、ポテト内部がホ
クホクした状態になる。
【0011】なお、ポテト内部の水分が沸騰すると、ポ
テト内部の水分が蒸発して、真空冷却庫内に蒸気が充満
するが、真空冷却庫内は、常時、真空引きされているの
で、蒸気も庫外に排出されることとなる。
テト内部の水分が蒸発して、真空冷却庫内に蒸気が充満
するが、真空冷却庫内は、常時、真空引きされているの
で、蒸気も庫外に排出されることとなる。
【0012】真空冷却工程の後、フライ工程において、
ポテトを油で揚げる。次いで、揚げられた高温のポテト
を、風冷工程において、徐々に冷まし、フリーザー工程
において、冷凍する。冷凍温度は通常、−25°C〜−
30°C程度である。冷凍されたポテトは、金属探知工
程において異物を探知・除去した後、箱詰めされ、冷凍
保管される。
ポテトを油で揚げる。次いで、揚げられた高温のポテト
を、風冷工程において、徐々に冷まし、フリーザー工程
において、冷凍する。冷凍温度は通常、−25°C〜−
30°C程度である。冷凍されたポテトは、金属探知工
程において異物を探知・除去した後、箱詰めされ、冷凍
保管される。
【0013】本願発明に係る製造方法によって得られた
フライドポテトを食する場合には、通常、電子レンジを
利用して、冷凍されたフライドポテトを解凍する。上述
のように真空冷却工程においてポテト内部の水分が実質
的に取り除かれているので、電子レンジで解凍すると、
内部がホクホクした状態のフライドポテトが出来上が
る。なお、本発明者の行った実験によれば、真空冷却工
程を経ることにより、製品重量が5重量%〜13重量%
低減することが確認されており、この減少した重量分の
水分がポテト内部から取り除かれていることが分かる。
フライドポテトを食する場合には、通常、電子レンジを
利用して、冷凍されたフライドポテトを解凍する。上述
のように真空冷却工程においてポテト内部の水分が実質
的に取り除かれているので、電子レンジで解凍すると、
内部がホクホクした状態のフライドポテトが出来上が
る。なお、本発明者の行った実験によれば、真空冷却工
程を経ることにより、製品重量が5重量%〜13重量%
低減することが確認されており、この減少した重量分の
水分がポテト内部から取り除かれていることが分かる。
【0014】本発明は、以上の発明の実施の形態に限定
されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範
囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範
囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範
囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範
囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0015】たとえば、前記実施の形態においては、フ
ライドポテトの製造に関連して説明されているが、フラ
イドカボチャの製造においても、同様の方法を使用する
ことができる。
ライドポテトの製造に関連して説明されているが、フラ
イドカボチャの製造においても、同様の方法を使用する
ことができる。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、内部の水分が取り除かれた冷凍フライドポテ
トおよび冷凍フライドカボチャを製造することができる
ので、電子レンジで解凍した場合であっても、ホクホク
した状態のフライドポテトおよびフライドカボチャを得
ることが可能である。
によれば、内部の水分が取り除かれた冷凍フライドポテ
トおよび冷凍フライドカボチャを製造することができる
ので、電子レンジで解凍した場合であっても、ホクホク
した状態のフライドポテトおよびフライドカボチャを得
ることが可能である。
【図1】本発明の好ましい実施の形態に係るフライドポ
テトの製造方法を示したフロー図である。
テトの製造方法を示したフロー図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 材料となるポテト又はカボチャを茹でる
ブランチング工程と、茹でられたポテト又はカボチャを
油で揚げるフライ工程とを備えたフライドポテト又はフ
ライドカボチャの製造方法であって、 前記ブランチング工程と前記フライ工程との間に、真空
冷却工程を備えていることを特徴とする方法。 - 【請求項2】 前記真空冷却工程が、茹でられたポテト
又はカボチャを真空冷却庫内に置き、真空冷却庫内の空
気を庫外に徐々に引き、真空冷却庫内の真空度を徐々に
高めることによって、行われることを特徴とする請求項
1に記載の方法。 - 【請求項3】 真空度を高めることによって得られる冷
却温度が、15°C〜25°C程度であることを特徴と
する請求項2に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37207099A JP2001178389A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | フライドポテトおよびフライドカボチャの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37207099A JP2001178389A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | フライドポテトおよびフライドカボチャの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001178389A true JP2001178389A (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=18499801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37207099A Pending JP2001178389A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | フライドポテトおよびフライドカボチャの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001178389A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006528887A (ja) * | 2003-05-21 | 2006-12-28 | リントン、デイビッド・ビー | “リントナイジング(商標)”処理による低圧低温調理方法 |
JP2014103873A (ja) * | 2012-11-26 | 2014-06-09 | Q P Corp | ポテトサラダの製造方法 |
-
1999
- 1999-12-28 JP JP37207099A patent/JP2001178389A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006528887A (ja) * | 2003-05-21 | 2006-12-28 | リントン、デイビッド・ビー | “リントナイジング(商標)”処理による低圧低温調理方法 |
JP2014103873A (ja) * | 2012-11-26 | 2014-06-09 | Q P Corp | ポテトサラダの製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061127 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070419 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070425 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070829 |