JP2001178236A - 刈取収穫機の刈取昇降制御装置 - Google Patents

刈取収穫機の刈取昇降制御装置

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JP2001178236A
JP2001178236A JP37279299A JP37279299A JP2001178236A JP 2001178236 A JP2001178236 A JP 2001178236A JP 37279299 A JP37279299 A JP 37279299A JP 37279299 A JP37279299 A JP 37279299A JP 2001178236 A JP2001178236 A JP 2001178236A
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繁樹 林
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鉄弥 仲島
Toshio Tominaga
俊夫 富永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分草具の接地状態が検出されたときに、その
ときの昇降状態に応じて適切な上昇量で刈取部を上昇さ
せることで、刈高さが大きく変化したり、分草具が土中
に突っ込んでしまう等のおそれの少ない刈取収穫機の刈
取昇降制御装置を提供する。 【解決手段】 接地状態検出手段S4にて、植えられた
茎稈を分草案内する分草具6が地面に接する接地状態で
あることを検出するに伴って、刈取部2が設定量上昇す
るまで刈取部2を上昇させる強制上昇制御を通常昇降制
御に優先して実行するように構成され、且つ、強制上昇
制御において、通常昇降制御により刈取部2を下降させ
るときの方が下降させていないときよりも前記設定量を
大にするように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植えられた茎稈を
分草案内する分草具を先端下部に備えた刈取部が、昇降
操作手段によって走行機体に対して昇降操作自在に設け
られ、前記昇降操作手段の作動を制御して通常昇降制御
を実行する昇降制御手段が設けられた刈取収穫機の刈取
昇降制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記構成の刈取収穫機の刈取昇降制御装
置において、従来では、例えば特開昭64−30507
号公報に示されるように、前記通常昇降制御の一例とし
て、対地高さ検出センサにて検出される刈取部の対地高
さが設定対地高さに維持されるように前記昇降操作手段
の作動を制御するとともに、前記分草具が接地したこと
を検出する感圧式の検出手段を設けて、この検出手段が
分草具の接地状態を検出すると、前記通常昇降制御に優
先して、一定時間だけ昇降操作手段を操作させて刈取部
を強制上昇させるように制御する構成のものがあった。
【0003】尚、上記通常昇降制御は、例えば植立茎稈
の刈取作業を実行するときに刈高さを適正なものに維持
する等のために行われるものであるが、このような通常
昇降制御としては、上記したような刈取部の対地高さを
設定対地高さに維持する制御の他に、例えば、刈取部の
前記走行機体に対する昇降位置を検出して、その対機体
昇降位置が設定位置に維持されるように前記昇降操作手
段の作動を制御する構成、あるいは、手動操作にて刈取
部の上昇又は下降を指令する手動式指令手段を備えて、
この手動式指令手段の指令に基づいて前記昇降操作手段
の作動を制御する構成等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したような強制上
昇を実行する制御は、植立茎稈の刈取作業を実行してい
るときに、前記刈取部の先端下部に位置する前記分草具
が地面に突っ込むことを極力回避させることを目的とす
るものであるが、上記従来技術においては、一定時間だ
け昇降操作手段を操作させて刈取部を強制上昇させるも
のであるから、次のような不利な面があり、改善の余地
があった。
【0005】上述したような分草具の接地状態が検出さ
れる場合としては、刈取部の昇降操作が行われていない
状態で前記接地状態が検出される場合と、刈取部の下降
操作が行われているときに前記接地状態が検出される場
合とが考えられる。このうち、刈取部の下降操作が行わ
れているときに接地状態が検出された場合には、刈取部
が下降している途中で接地状態が検出された場合には、
前記強制上昇が実行されるとしても、昇降操作手段を下
降操作させる状態から上昇操作させる状態に切り換える
ために動作の切り換えに伴う応答遅れ等が生じて、その
時間遅れに起因して、刈取部が接地検出時からオーバー
シュートして少し下降した後に上昇操作に切り換わる
等、迅速に上昇操作させ難いものとなるおそれがある。
これに対して、刈取部の昇降操作が行われていない状態
で前記接地状態が検出される場合には、通常昇降制御に
基づく昇降操作が行われていないので、このときは、昇
降操作が停止している状態から前記強制上昇を実行する
ので上記したような時間遅れが少なく迅速に上昇操作さ
せやすいものとなる。
【0006】しかし、上記従来技術の構成によれば、分
草具の接地状態が検出されると、どのような操作状態で
あっても常に一定時間だけ刈取部を上昇させる構成とな
っているから、例えば、前記一定時間として短い目の時
間が設定されていれば、刈取部の下降操作が行われてい
るときに接地状態が検出される場合には、上記したよう
な時間遅れ等に起因して下降し過ぎているおそれがある
にもかかわらず、一定時間の上昇操作では上昇量が不足
して充分な上昇量が得られず誤って分草具が土中に突っ
込んでしまうおそれがある。又、前記一定時間として長
い目の時間が設定されていれば、上記したような不利は
回避できるが、刈取部の昇降操作が行われていない状態
で前記接地状態が検出される場合には、上昇操作量が必
要以上に大きくなり過ぎて刈高さが大きく変化してしま
う等の不利がある。
【0007】本発明はかかる点に着目してなされたもの
であり、その目的は、分草具の接地状態が検出されたと
きに、そのときの昇降状態に応じて適切な上昇量で刈取
部を上昇させることで、刈高さが大きく変化したり、分
草具が土中に突っ込んでしまう等のおそれの少ない刈取
収穫機の刈取昇降制御装置を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、植えられた茎稈を分草案内する分草具を先
端下部に備えた刈取部が、昇降操作手段によって走行機
体に対して昇降操作自在に設けられ、前記昇降操作手段
の作動を制御して通常昇降制御を実行する昇降制御手段
が設けられた刈取収穫機の刈取昇降制御装置において、
前記分草具が地面に接する接地状態であることを検出す
る接地状態検出手段が設けられ、前記昇降制御手段が、
前記接地状態検出手段にて前記接地状態が検出されるに
伴って、前記刈取部が設定量上昇するまで、又は、設定
時間が経過するまで、前記刈取部を上昇させる強制上昇
制御を、前記通常昇降制御に優先して実行するように構
成され、且つ、前記強制上昇制御において、前記通常昇
降制御により前記刈取部を下降させるときの方が、下降
させていないときよりも、前記設定量を大にする、又
は、前記設定時間を長くするように構成されている。
【0009】前記接地状態検出手段にて前記接地状態が
検出されるに伴って、前記通常昇降制御に優先して前記
強制上昇制御を実行する。つまり、刈取部が設定量上昇
するまで、又は、設定時間が経過するまで刈取部を上昇
させるのである。そして、この強制上昇制御において、
前記通常昇降制御により刈取部を下降させるときの方
が、下降させていないときよりも、前記設定量を大にす
る、又は、前記設定時間を長くするように構成されてい
るので、前記接地状態が検出されたときに、前記通常昇
降制御により刈取部を下降させている状態であれば、大
き目に設定された設定量上昇するまで、又は、長い目に
設定された設定時間が経過するまで刈取部を上昇させる
ので、上述したように下降操作から上昇操作に切り換わ
るまでの間の時間遅れ等に起因して刈取部が下降し過ぎ
ているおそれがあるような場合であっても、充分な上昇
量を得ることができ、分草具が土中に突っ込んでしまう
おそれを的確に回避させることが可能となる。
【0010】又、前記接地状態が検出されたときに刈取
部を下降させていない状態であれば、上記したように刈
取部を下降させている場合に設定する設定量よりも小さ
目に設定された設定量上昇するまで、又は、刈取部を下
降させている場合に設定する設定時間よりも短い目に設
定される設定時間が経過するまで、刈取部を上昇させる
ことになる。つまり、必要以上に大きく刈取部が上昇し
てしまうことがなく、上昇操作量が必要以上に大きくな
り過ぎて刈高さが大きく変化してしまう等の不利を未然
に回避できることになる。
【0011】その結果、分草具の接地状態が検出された
ときに、そのときの昇降状態に応じて適切な上昇量で刈
取部を上昇させることで、刈高さが大きく変化したり、
分草具が土中に突っ込んでしまう等のおそれの少ない刈
取収穫機の刈取昇降制御装置を提供できるに至った。
【0012】請求項2に記載の特徴構成によれば、請求
項1において、前記昇降制御手段が、前記強制上昇制御
を開始した後は、前記接地状態検出手段の検出結果にか
かわらず、前記刈取部が前記設定量上昇するまで、又
は、前記設定時間が経過するまで、前記刈取部を上昇さ
せるように構成されている。
【0013】つまり、前記強制上昇制御を開始した後、
その強制上昇制御が終了するまでの間に、前記接地状態
検出手段にて前記接地状態が検出されなくなっても、停
止することなく前記刈取部が前記設定量上昇するまで、
又は、前記設定時間が経過するまで、前記刈取部を上昇
させる処理を続行することになる。その結果、前記接地
状態検出手段の検出状態にかかわらず、刈取部を確実に
設定量上昇させるか、又は、設定時間が経過するまで上
昇させることができ、例えば、上昇量が不足して前記接
地状態が繰り返し頻繁に検出されて、不必要な上昇操作
が繰り返し実行されたり、刈高さが不安定になるといっ
た不利がなく、安定した刈取作業を実行できることにな
る。
【0014】請求項3に記載の特徴構成によれば、請求
項1又は2において、前記昇降制御手段が、前記強制上
昇制御において、前記刈取部を前記走行機体に対して上
昇させた上昇量が前記設定量に近づくほど、又は、前記
刈取部を上昇させた作動時間が前記設定時間に近づくほ
ど、前記刈取部の上昇速度を遅くするように、前記昇降
操作手段の上昇操作速度を制御するように構成されてい
る。
【0015】従って、前記強制上昇制御を実行するとき
に、刈取部の上昇量が前記設定量に近づくほど、又は、
前記作動時間が前記設定時間に近づくほど、上昇速度を
遅くするので、上昇操作を停止させるときに発生するシ
ョックが少ないものとなり、それに伴う走行機体の振動
を少ないものに抑制して運転部での乗り心地が低下する
不利を回避しやすいものにできる。
【0016】請求項4に記載の特徴構成によれば、請求
項1〜3のいずれかにおいて、前記刈取部の前記走行機
体に対する昇降位置を検出する昇降位置検出手段が設け
られ、前記昇降制御手段が、前記強制上昇制御におい
て、前記昇降位置検出手段の検出情報に基づいて、前記
接地状態検出手段にて前記接地状態が検出されたときの
昇降位置から前記設定量上昇させた位置に、前記刈取部
を上昇させるように構成されている。
【0017】前記強制上昇制御において、昇降位置検出
手段の検出情報に基づいて、刈取部を走行機体に対し
て、その昇降位置から設定量上昇させた位置に上昇させ
るべく前記昇降操作手段を作動させるのである。つま
り、刈取部の地面との間の距離ではなく、走行機体に対
する昇降位置を検出しながら、刈取部の先端下部に備え
られた分草具が実際に接地した位置から設定量上昇する
ように刈取部を上昇操作させるので、走行機体との間の
昇降位置の検出情報に基づいて、確実に刈取部を設定量
上昇させることが可能となる。
【0018】従って、例えば、昇降操作手段の動作条件
の違い等に起因して実際の刈取部の上昇量が変化すると
いったことがなく、確実に、過不足が生じることのない
状態で、刈取部の対地高さを適正な上昇量だけ確実に上
昇させることが可能となった。
【0019】請求項5に記載の特徴構成によれば、請求
項1〜4のいずれかにおいて、前記分草具が、適正分草
位置に弾性支持されて、単独で上昇側に変位自在に構成
され、前記接地状態検出手段が、前記分草具が前記適正
分草位置から上昇変位したことを、前記接地状態として
検出するように構成されている。
【0020】つまり、分草具が接地すると、その分草具
が、前記適正分草位置に弾性支持されている状態から単
独で上昇変位することになる。そして、前記接地状態検
出手段が、前記分草具が前記適正分草位置から上昇変位
したことを、前記接地状態として検出するのである。従
って、植えられた茎稈を分草案内するために設けられる
分草具自身を検知手段として利用することで、分草具の
接地状態を的確に検出することができるとともに、接地
状態を検出するために専用の接地部材を設ける場合に比
べて構成を簡素化できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る刈取収穫機に
ついて図面に基づいて説明する。図1に刈取収穫機とし
てのコンバインの前部側の側面図が示され、図2にコン
バインの全体平面図が示されている。このコンバイン
は、左右一対のクローラ走行装置1L、1Rを備え走行
可能に構成された走行機体Vの前部に、植立穀稈を刈り
取り、刈取穀稈を後方に向けて搬送する刈取部2が昇降
自在に備えられ、走行機体Vの後部側に、刈取穀稈を脱
穀処理する脱穀装置3、脱穀された穀粒を貯留するグレ
ンタンク4、搭乗運転部5等を備えて構成される。
【0022】刈取部2は、複数の植立茎稈のうち刈取条
数分(3条)の刈取対象条の植立穀稈を振り分け分草す
る4個の分草具6、植立穀稈を立姿勢に引起す引起し装
置7、引起された穀稈の株元側を切断するバリカン型刈
取装置8、刈取られた穀稈を徐々に横倒れ姿勢に姿勢変
更させながら後方に搬送する縦搬送装置9等で構成さ
れ、機体に対して横軸芯X1周りで昇降揺動自在に枢支
されている。そして、この刈取部2は、昇降操作手段と
しての油圧シリンダCYの伸縮操作により駆動昇降され
るように構成されている。
【0023】前記縦搬送装置9の搬送入口部には、刈取
穀稈が存在するか否かを検出することで、刈取部2が刈
取作業状態であるか否かを判別するための株元センサS
0が備えられている。又、複数の分草具のうち車体横幅
方向の最右側に位置する右端分草具6Rの後方側箇所
に、対地高さを検出する非接触式の対地高さ検出手段と
しての超音波センサS1が備えられている。この超音波
センサS1は、右端分草具6Rや引起し装置7等を支持
するために設けられる刈取フレーム12に装着されてお
り、下方側に向けて超音波を発信する超音波発信器10
と、地面にて反射された超音波を受信する超音波受信器
11とで構成され、超音波発信器10が超音波を発信し
てから、地面にて反射してくる反射波を超音波受信器1
1が受信するまでの経過時間を計測することで、対地高
さを検出するように非接触式に構成されている。
【0024】説明を加えると、超音波の受信の判別に
は、受信強度が設定強度(閾値)よりも大であることを
条件として「受信」と判別するようになっており、そし
て、受信器11が発信器10からの直接波を受信するこ
とによる誤検出を回避する等の目的のために、前記設定
強度は、発信直後の所定時間が経過するまでは最大値に
近い大きな値に設定されており、その後の時間経過に伴
って漸減するように構成されている。従って、超音波セ
ンサS1においては、超音波の反射対象物が非常に遠方
にあるときや、極近くにある場合には、「受信」と判別
されない構成となっている。尚、この超音波センサは、
20ms(設定サンプリング周期)毎に刈取部2の対地
高さの検出値を出力するように構成されている。
【0025】又、図2に示すように、車体横幅方向の両
端側に位置する左端の分草具6Lと右端の分草具6Rと
の夫々の車体後方側には、各分草具6L,6Rが地面に
接する接地状態であるか否かを検出する接地状態検出手
段としての後述するような接地検出センサS4,S4が
夫々備えられている。つまり、前記各分草具6L,6R
が、適正分草位置に弾性支持されて、単独で上昇側に変
位自在に構成され、前記接地検出センサS4が、分草具
が前記適正分草位置から上昇変位したことを前記接地状
態として検出するように構成されている。又、前記分草
具を前記適正分草位置に弾性支持する支持手段が、その
弾性支持力を変更調節自在に設けられている。
【0026】前記左端の分草具6L及び右端の分草具6
R夫々の弾性支持構成は同じであるから、そのうちの左
端の分草具6Lの支持構成についてのみ以下に説明し、
右端の分草具6Rの支持構成については説明を省略す
る。図4、図5に示すように、前記分草具6Lが適正分
草位置になるように位置保持される状態で、且つ、前記
適正分草位置から分草具6Lが上方に向けて後退変位可
能な状態で、刈取フレーム12に対して回動自在に前記
分草具6Lを弾性支持する前記支持手段としての弾性支
持機構DKが設けられている。前記弾性支持機構DK
は、断面が略コの字形であって且つ開口部分が下側に向
く状態で設けられる係合支持部21a、及び、この係合
支持部21aから車体前方側に向けて延設した縦板部2
1bとを備える支持部本体21と、後部側に枢支ボス部
22が形成され且つ前記支持部本体21の係合支持部2
1aの上部側内面に接当する状態でボルト固定される枢
支用部材23とを備えて構成されている。そして、前記
枢支用部材23における枢支ボス部22が刈取フレーム
12に溶接固定された支持ブラケット24に横向きの枢
支ピン25にて連結されている。又、支持部本体21の
前端部には、分草具6Lの後面側に一体的に連結された
連結板26がボルト連結され、分草具6Lが支持部本体
21に一体的に連結される。従って、前記分草具6L
が、刈取フレーム12に対して枢支ピン25の軸芯X2
周りで上下回動自在に枢支連結される構成となってい
る。
【0027】前記係合支持部21aは、刈取フレーム1
2に対して上方側から覆う状態で受け止め支持されると
ともに、コイルバネ27により下方側に回動付勢される
構成としている。つまり、係合支持部21aに形成され
る挿通孔28を通過する状態で刈取フレーム12に螺合
する調節ボルト29にコイルバネ27が外嵌装着されて
おり、このコイルバネ27により係合支持部21aが下
方側に弾性付勢される構成となっている。係合支持部2
1aは刈取フレーム12に固定の受け止め部12aにて
受け止め規制されるので、その受け止められる状態で位
置規制され、このとき前記分草具6Lが適正分草位置に
なる状態で位置保持されることになる。前記調節ボルト
29を人為操作にて回動操作することで、前記コイルバ
ネ27による分草具6Lの下方側への弾性付勢力を変更
調節することができるようになっている。例えば、圃場
の硬軟度合い等に応じて弾性付勢力を変更調節すること
ができる。
【0028】そして、前記弾性支持機構DKよりも機体
後方側箇所において、引起し装置7を支持するために刈
取フレーム12から固定延設された縦フレーム30に、
ブラケット31を介して、前記接地状態検出手段として
の接地検出センサS4が位置固定状態で取付け支持され
ている。この接地検出センサS4は、その検出作動片3
2が、下方側に向けて突出付勢されるとともに、上下方
向に変位可能な状態で設置され、検出作動片32が下方
側に向けて突出している状態ではオン状態となり、検出
作動片32が上方側に押し操作されるとオフ状態となる
スイッチとして構成されている。又、前記枢支用部材2
3には、前記検出作動片32に作用する接触部33が回
動軸芯X2よりも後方側に向けて延出する状態で一体的
に設けられている。
【0029】前記接触部33は、図4に示すように、分
草具6Lが前記適正分草位置に位置している状態では、
検出作動片32に接当作用してこれを押し操作して接地
検出センサS4をオフ状態に維持する。又、分草具6L
が接地することにより適正分草位置から上昇変位して前
記軸芯X2周りで回動すると、図6に示すように、接触
部33は下方に回動して検出作動片32の押し操作を解
除して接地検出センサS4をオン状態に切り換えるので
ある。このようにして分草具6Lの接地状態を検出する
ことができるようになっている。尚、図示はしないが、
右端分草具6Rも同様な弾性支持機構により支持される
構成となっており同様な構成の接地検出スイッチS4が
設けられることになる。
【0030】次に、刈取部2を昇降操作するための制御
構成について説明する。図3に示すように、前記油圧シ
リンダCYは単動型シリンダで構成され、搭載されるエ
ンジンにて駆動される油圧ポンプPから油圧シリンダC
Yに対する圧油供給路18の途中に、油圧シリンダCY
に対する作動油の供給状態を、圧油供給による上昇位
置、中立停止位置、その他の油圧装置への供給位置の夫
々に切り換える3位置切り換え式の電磁操作式の上昇制
御弁V1が備えられている。そして、圧油供給路18の
途中から並列状態で分岐されるドレン油路19に、圧油
を通過させるオリフィス20と、圧油を排出させる排出
位置及び圧油排出を停止させる停止位置に切り換える2
位置切換え式の下降制御弁V2とが備えられている。そ
して、上昇制御弁V1及び下降制御弁V2夫々は、マイ
クロコンピュータを備えて構成される昇降制御手段の一
例としての制御装置14により切り換え制御する構成と
なっている。
【0031】そして、この油圧シリンダCYは操作速度
を変更調節することができるように構成されている。つ
まり、上昇制御弁V1を上昇位置に切り換えた状態で、
下降制御弁V2を停止位置に切り換えると高速上昇速度
になり、下降制御弁V2を排出位置に切り換えると低速
上昇速度になり、下降制御弁V2の駆動状態を排出位置
と停止位置との2位置の状態を短時間毎に繰り返す、所
謂、デューティ制御を実行して、デューティ比を変更調
節することにより中間の上昇速度にて適宜変更調節する
ことができる。又、上昇制御弁V1を中立停止位置に切
り換えた状態で、下降制御弁V2を停止位置に切り換え
ると昇降停止状態となり、下降制御弁V2を排出位置に
切り換えると高速下降速度になり、下降制御弁V2を上
記デューティ制御を実行して、デューティ比を変更調節
することにより中間の下降速度にて適宜変更調節するこ
とができる。従って、油圧シリンダCYは、上昇操作及
び下降操作夫々において操作速度を変更調節することが
できる。
【0032】搭乗運転部5には、後述するような刈取部
2の自動昇降制御を実行するオン状態と制御を実行しな
いオフ状態とに切換え自在な昇降制御入切スイッチSW
3、後述するような刈取部2の強制上昇処理を実行する
オン状態と処理を実行しないオフ状態とに切換え自在な
強制上昇入切スイッチSW5、刈取作業中における刈取
部2の設定高さを設定する刈高さ設定器15、手動操作
に基づいて、刈取部2を昇降操作させるための昇降レバ
ー16、この昇降レバー16を中立位置から上昇位置に
操作するとオンする上昇スイッチSW1、昇降レバー1
6を下降位置に操作するとオンする下降スイッチSW
2、昇降レバー16における握り部16aの上部に位置
して親指にて押し操作される昇降指令スイッチSW4の
夫々が設けられ、上記各スイッチSW1〜SW5の検出
情報、及び、刈高さ設定器15の情報は制御装置14に
入力されるように構成されている。又、株元スイッチS
0並びに前記各接地検出センサS4,S4の検出結果も
制御装置14に入力されるようになっている。
【0033】刈取部2の機体に対する回動支点部に、刈
取部2の走行機体に対する昇降位置を検出する昇降位置
検出手段としてのポテンショメータ形式の対機体高さセ
ンサS3が設けられ、この対機体高さセンサS3の検出
情報も制御装置14に入力される構成となっている。
又、クローラ走行装置1L,1Rへの走行駆動系に、走
行出力軸の回転数を検出する回転数センサS2が備えら
れ、制御装置14はこの回転数情報に基づいて、現在の
走行車速及び走行距離を演算にて求めるように構成され
ている。従って、回転数センサS2が車体の車速検出手
段を構成することになる。
【0034】前記制御装置14は、昇降制御入切スイッ
チSW3がオン状態に操作されていれば、前述の超音波
センサS1の検出情報に基づいて、刈取部2の対地高さ
が刈高さ設定器15にて設定された目標対地高さになる
ように、油圧シリンダCYを制御する対地高さ制御(通
常昇降制御の一例)を実行するように構成され、昇降制
御入切スイッチSW3がオフ状態に操作されていれば対
地高さ制御を停止するように構成されている。尚、刈取
作業の開始時や終了時等において、刈取部2を昇降レバ
ー16の指令に基づいて優先して昇降させるべく昇降レ
バー16の指令があれば、昇降レバー16の指令に基づ
く手動昇降制御(通常昇降制御の他の例)を上記対地高
さ制御に優先して実行するように構成されており、さら
には、前記昇降指令スイッチSW4を押し操作すること
によって、刈取部2を刈取作業用の低い位置と最大上昇
位置に近い高い位置とにわたって交互に昇降させること
ができるようになっている。つまり、刈取部2が対機体
高さセンサS3の検出値により刈取作業用の低い位置に
あることが検出されているときに昇降指令スイッチSW
4が押し操作(上昇指令が指令)されると、刈取部2を
最大上昇位置に近い高さにまで自動で上昇操作させ、且
つ、刈取部2が対機体高さセンサS3の検出値により高
い位置にあることが検出されているときに昇降指令スイ
ッチSW4が押し操作(下降指令が指令)されると、刈
取部2を刈取作業用の低い位置にまで下降操作させるよ
うになっている。又、昇降制御入切スイッチSW3がオ
ンに設定されている状態で前記下降指令が指令される
と、超音波センサS1の検出情報に基づく対地高さ制御
に移行するようになっている。
【0035】そして、前記制御装置14は、強制上昇入
切スイッチSW5がオン状態に操作されていれば、前記
各接地検出センサS4,S4にて前記接地状態が検出さ
れるに伴って、刈取部2を走行機体に対してその昇降位
置から設定量上昇させるべく、対機体高さセンサS3の
検出情報に基づいて油圧シリンダCYを作動させる強制
上昇制御を、前記対地高さ制御や手動昇降制御に優先し
て実行するように構成され、強制上昇入切スイッチSW
5がオフ状態に操作されていれば、このような強制上昇
制御を停止するように構成されている。又、前記強制上
昇制御を開始した後は、前記各接地検出センサS4,S
4の検出結果にかかわらず、前記刈取部2が前記設定量
上昇するまで、刈取部2を上昇させるように構成され
て、更には、前記強制上昇制御において、刈取部2を走
行機体Vに対して上昇させた上昇量が前記設定量に近づ
くほど、刈取部2の上昇速度を遅くするように、油圧シ
リンダCYの上昇操作速度を制御するように構成されて
いる。そして、前記強制上昇制御において、前記対地高
さ制御や手動昇降制御(通常昇降制御)により刈取部を
下降させるときの方が、下降させていないときよりも、
前記設定量を大にするように構成されている。
【0036】次に、制御装置14の刈取部昇降用の制御
動作について、図7のフローチャートに基づいて説明す
る。強制上昇入切スイッチSW5がオフ状態に操作され
ているときに、前記各接地検出センサS4,S4にて接
地状態が検出されると、警報ブザー34を作動させて操
縦者に強制上昇入切スイッチSW5がオン操作されてい
ないことを警告するようにしている(ステップ1,3,
4)。このようにして、強制上昇入切スイッチSW5の
オン操作を忘れた場合にも、そのことを警告することが
できるようにしている。尚、このような警告動作は、作
業開始時の1回目の接地検出のときだけ実行し、その後
は実行しない構成としてもよい。そして、強制上昇入切
スイッチSW5がオン状態に操作されていれば、前記各
接地検出センサS4,S4にて前記接地状態が検出され
るに伴って、そのとき手動昇降制御あるいは対地高さ制
御により刈取部の昇降操作が実行されていれば、その昇
降操作を停止させて、後述するような強制上昇制御を実
行する(ステップ2,5,6)。
【0037】前記各接地検出センサS4,S4にて接地
状態が検出されていない状態で、前記昇降レバー16の
操作にて上昇スイッチSW1又は下降スイッチSW2が
オンすることにより手動で昇降が指令されると、その指
令に基づいて油圧シリンダCYを作動させて刈取部2の
昇降操作を実行する(ステップ7,8)。手動昇降が指
令されていなければ昇降操作を停止する(ステップ
9)。そして、昇降制御入切スイッチSW3がオンに設
定されている状態で、前記昇降指令スイッチSW4によ
る下降指令が指令されるか、又は、刈取部2が刈取作業
用の低い位置にあれば、超音波センサS1の検出情報に
基づく対地高さ制御を実行する(ステップ10,11,
12,13)。
【0038】この対地高さ制御は、図8に示すように、
超音波センサS1にて刈取部2の対地高さを検出して、
その検出対地高さと刈高さ設定器15にて設定された目
標対地高さとの偏差を求める(ステップ130,13
1)。そして、刈高偏差が制御不感帯内になく偏差が
正、即ち、検出対地高さが目標対地高さより低い状態で
あれば刈取部を下降させ、刈高偏差が制御不感帯内にな
く偏差が負、即ち、検出対地高さが目標対地高さより高
い状態であれば刈取部を上昇させ、刈高偏差が制御不感
帯内にあれば昇降操作を停止させるように刈取部2を昇
降作動させるべく油圧シリンダCYの動作を制御する
(ステップ132〜136)。刈取作業中においては、
この対地高さ制御を実行することにより、刈取部2によ
る植立茎稈の刈高さが設定値に維持され、良好な刈取作
業を継続することができる。
【0039】そして、上記したような手動昇降制御や対
地高さ制御による昇降操作が行われているか否かにかか
わらず、強制上昇入切スイッチSW5がオン状態に操作
されているときに前記各接地検出センサS4,S4のう
ち少なくともいずれか一つが分草具の接地状態を検出す
ると、刈取部2を走行機体に対してその昇降位置から設
定量上昇させる強制上昇制御を実行する(ステップ
6)。
【0040】次に、図9のフローチャートに基づいて前
記強制上昇制御について説明する。先ず、前記対機体高
さセンサS3の検出情報に基づいて、接地が検出された
ときの刈取部2の走行機体Vに対する接地時対機体高さ
H0を検出する(ステップ61)。接地が検出されたと
きに油圧シリンダCYによる刈取部2の下降操作が実行
されている途中であるか否かを判断し、その判断結果に
応じて上昇操作量を変更するようになっている。具体的
には、例えば図10に示すように、下降操作中であれば
前記接地時対機体高さH0に大きめの上昇操作量a1
(例えば、5cm)を加算した対機体高さを上昇目標位
置H1として設定し、下降操作中でなく昇降停止中か又
は上昇操作中であれば、図11に示すように、前記接地
時対機体高さH0に、前記上昇操作量a1よりも小さい
上昇操作量a2(例えば、3cm)を加算した対機体高
さを上昇目標位置H1として設定する(ステップ62,
63,64)。次に、前記対機体高さセンサS3にて逐
次検出される検出対機体高さHxが、上記したように設
定された上昇目標位置H1に達するまで、油圧シリンダ
CYを作動させて刈取部2を上昇させる上昇操作を実行
し、前記検出対機体高さHxが上昇目標位置H1に達す
ると上昇操作を停止し(ステップ65,66,67)、
ステップ1にリターンする。
【0041】このように、分草具の接地状態が検出され
ると、強制上昇制御が終了するまではステップ1にリタ
ーンすることがないので、前記強制上昇制御を開始した
後は、前記接地検出センサS4,S4の検出結果にかか
わらず、その強制上昇制御が終了するまで処理を実行す
ることになる。前記上昇操作を実行するときには、図1
0、図11に示すように、上昇操作の開始時には上昇用
の操作速度が最大速度に設定されており、検出対機体高
さHxと前記上昇目標位置H1との偏差が設定量以下に
なると、検出対機体高さHxが上昇目標位置H1に近づ
くほど刈取部の上昇速度が遅くなるように、上昇制御弁
V1を上昇位置に切り換えた状態で、下降制御弁V2に
対するデューティ制御におけるデューティ比を変更調節
することにより、油圧シリンダCYによる上昇操作速度
を制御するように構成されている。尚、図10において
は、接地する直前まで手動操作に基づく下降操作が行わ
れ、最大速度で下降操作が実行されていた場合を例示し
ている。
【0042】上記したように、分草具が接地した場合
に、対機体高さの検出情報に基づいて刈取部を過不足の
ない状態で確実に設定量上昇させることができ、分草具
が土中に突っ込んでしまうのを未然に防止できるととも
に、刈高さが大きく変化しない状態で良好な刈取作業を
継続できることになる。尚、上記した上昇操作量a1や
上昇操作量a2として示した数値(3cm、5cm)は
例示であり、これらの数値に限定されるものではなく、
適宜変更して実施するようにしてもよい。
【0043】〔別実施形態〕以下、別実施形態を列記す
る。
【0044】(1)上記実施形態では、前記分草具を前
記適正分草位置に弾性支持する支持手段(弾性支持機
構)が、その弾性支持力を変更調節自在に設けられる構
成を例示したが、このような構成に限らず、常に一定の
弾性支持力にて弾性支持する構成であってもよい。
【0045】(2)上記実施形態では、前記強制上昇制
御において、前記刈取部の上昇量が前記設定上昇量に近
づくほど、前記刈取部の上昇速度を遅くするように、前
記油圧シリンダの上昇操作速度を制御する構成の一例と
して、上昇操作の開始時には上昇用の操作速度が最大速
度に設定され、検出対機体高さHxと上昇目標位置H1
との偏差が設定量以下になると、検出対機体高さHxが
上昇目標位置H1に近づくほど刈取部の上昇速度が遅く
なるように、油圧シリンダCYによる上昇操作速度を制
御する構成を例示したが、このような構成に限らず、例
えば次のように制御するものでもよい。
【0046】上昇操作の開始時には上昇用の操作速度が
最大速度に設定しておいて、その後すぐに、上記偏差が
小になるほど操作速度が小になるように操作速度を徐々
に減速させるように制御する構成としてもよい。あるい
は、このような構成に代えて、上記したような上昇操作
のときには、常に一定速度で上昇させる構成としてもよ
い。そのとき、分草具の突っ込みを防止するためには速
度が大きいほどよいが、最大速度に限らず中間的な速度
であってもよい。
【0047】(3)上記実施形態では、前記強制上昇制
御として、前記接地状態検出手段にて前記接地状態が検
出されるに伴って前記刈取部が設定量上昇するまで刈取
部を上昇させる構成としたが、このような構成に代え
て、前記接地状態検出手段にて前記接地状態が検出され
るに伴って設定時間が経過するまで刈取部を上昇させる
構成として、前記通常昇降制御により前記刈取部を下降
させるときの方が、下降させていないときよりも、前記
設定時間を長くするように、上昇操作する経過時間に基
づいて強制上昇制御を実行する構成してもよい。
【0048】(4)上記実施形態では、左右両端側の分
草具の夫々に対応させて接地検出センサが夫々設けられ
る構成を例示したが、このような構成に限らず、左側分
草具の接地状態だけを検出する構成、右側分草具の接地
状態だけを検出する構成、あるいは、中央側に位置する
分草具の接地状態だけを検出する構成等、いずれか一つ
の分草具の接地状態を検出する構成として、その分草具
の接地状態が検出されると強制上昇処理を実行する構成
としてもよい。又は、3個以上の分草具の接地状態をす
べて検出して、いずれか一つの分草具の接地状態が検出
されると強制上昇処理を実行する構成としてもよい。
【0049】(5)上記実施形態では、前記分草具が適
正分草位置に弾性支持されて、単独で上昇側に変位自在
に構成され、前記接地状態検出手段が、前記分草具が前
記適正分草位置から上昇変位したことを前記接地状態と
して検出する構成を例示したが、このような構成に限ら
ず、次のように構成するものでもよい。
【0050】例えば、図12〜図18に示すように、分
草具6は、刈取フレーム12に位置固定状態で一体的に
連結される構成として、下端位置が分草具6の下端位置
よりもすこしだけ下方側に突出する待機姿勢に弾性支持
されるとともに、単独で上昇側に変位自在な専用の接地
検出体40が設けられ、この接地検出体40が接地して
前記待機姿勢から上昇変位することで、前記実施形態に
おける前記接地検出センサと同様な接地検出センサS4
が設けられ、前記接地状態として検出するように構成さ
れるものであってもよい。但し、接地検出センサS4の
オン又はオフに対する接地状態の条件判別は上記実施形
態とは逆になっている。前記接地検出体40は、図15
に示すように、揺動アーム41にて機体後方側の横軸芯
X3周りで上下揺動自在に刈取フレーム12に支持さ
れ、上記実施形態の弾性支持機構と同様に、図16に示
すように、コイルバネ42により下方側に弾性付勢され
るとともに、図17に示すように、揺動アーム41が上
下方向に挿通するネジの頭部とナットとによって構成さ
れる接当規制部44にて前記待機姿勢でそれ以上の下方
側への回動が規制される状態で、接地によって上方に単
独で上昇変位可能に設けられている。尚、図18に示す
ように、接地検出体40には刈取フレーム12の左右両
側に摺接して横方向への移動を規制しながら昇降するよ
うにして構成されている。そして、図14に示すよう
に、接地検出体40が接地状態によって上方に上昇変位
すると、接地検出センサS4がオン状態に切り換わるよ
うになっている。
【0051】(6)上記実施形態では、接地状態検出手
段として、分草具が接地すると、オフ状態からオン状態
に切り換わるスイッチ式の接地検出センサS4にて構成
するものを例示したが、このような構成に代えて、前記
分草具6や上記(5)の実施形態における接地検出体4
0等の、分草具の上昇変位に伴う上方変位量を検出する
ポテンショメータを備えて、前記上方変位量が設定値を
越えると接地状態であると判別するような構成としても
よい。尚、図18に示すように、接地検出体40には刈
取フレーム12の左右両側に摺接して横方向への移動を
規制しながら昇降するようにして構成されている。そし
て、図14に示すように、接地検出体40が接地状態に
よって上方に上昇変位すると、接地検出センサS4がオ
ン状態に切り換わるようになっている。
【0052】(7)上記実施形態では、前記刈取部とし
て刈取条数が3条であり、刈取対象条の植立穀稈を振り
分け分草する分草具が4個設けられる構成を例示した
が、本願発明はこのような構成に限らずどのような刈取
条数の刈取部であってもよい。
【0053】(8)上記実施形態では、前記通常昇降制
御として、対地高さ検出手段の検出情報に基づく自動昇
降制御と、昇降レバーによる手動昇降制御とを夫々実行
可能な構成としたが、いずれか一つの制御を実行するも
のでもよく、又は、これらの制御に代えて、刈取部の前
記走行機体に対する昇降位置を検出して、その対機体昇
降位置が設定位置に維持されるように前記昇降操作手段
(油圧シリンダ)の作動を制御する自動昇降制御を実行
する構成としてもよい。上記したような複数の制御の夫
々をすべて備えて制御状態を適宜切り換えて使用する構
成でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン前部の側面図
【図2】コンバインの平面図
【図3】制御ブロック図
【図4】弾性支持機構を示す側面図
【図5】弾性支持機構を示す分解斜視図
【図6】接地検出状態を示す側面図
【図7】制御動作のフローチャート
【図8】制御動作のフローチャート
【図9】制御動作のフローチャート
【図10】タイミングチャート
【図11】タイミングチャート
【図12】別実施形態の接地検出構成を示す側面図
【図13】別実施形態の接地検出状態を示す側面図
【図14】図13のA−A線断面図
【図15】図13のB−B線断面図
【図16】図13のC−C線断面図
【図17】図13のD−D線断面図
【図18】図13のE−E線断面図
【符号の説明】
2 刈取部 6 分草具 14 昇降制御手段 CY 昇降操作手段 S3 昇降位置検出手段 S4 接地状態検出手段 V 走行機体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 繁樹 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 仲島 鉄弥 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 富永 俊夫 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 押谷 誠 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B382 GA03 GA09 GC03 GC04 GC21 GD02 HB02 HF02 HF22 JB05 LA01 LA12 LA60 LB06 LC06 LD10 MA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植えられた茎稈を分草案内する分草具を
    先端下部に備えた刈取部が、昇降操作手段によって走行
    機体に対して昇降操作自在に設けられ、前記昇降操作手
    段の作動を制御して通常昇降制御を実行する昇降制御手
    段が設けられた刈取収穫機の刈取昇降制御装置であっ
    て、 前記分草具が地面に接する接地状態であることを検出す
    る接地状態検出手段が設けられ、 前記昇降制御手段が、前記接地状態検出手段にて前記接
    地状態が検出されるに伴って、前記刈取部が設定量上昇
    するまで、又は、設定時間が経過するまで、前記刈取部
    を上昇させる強制上昇制御を、前記通常昇降制御に優先
    して実行するように構成され、 且つ、前記強制上昇制御において、前記通常昇降制御に
    より前記刈取部を下降させるときの方が、下降させてい
    ないときよりも、前記設定量を大にする、又は、前記設
    定時間を長くするように構成されている刈取収穫機の刈
    取昇降制御装置。
  2. 【請求項2】 前記昇降制御手段が、前記強制上昇制御
    を開始した後は、前記接地状態検出手段の検出結果にか
    かわらず、前記刈取部が前記設定量上昇するまで、又
    は、前記設定時間が経過するまで、前記刈取部を上昇さ
    せるように構成されている請求項1記載の刈取収穫機の
    刈取昇降制御装置。
  3. 【請求項3】 前記昇降制御手段が、前記強制上昇制御
    において、前記刈取部を前記走行機体に対して上昇させ
    た上昇量が前記設定量に近づくほど、又は、前記刈取部
    を上昇させた作動時間が前記設定時間に近づくほど、前
    記刈取部の上昇速度を遅くするように、前記昇降操作手
    段の上昇操作速度を制御するように構成されている請求
    項1又は2記載の刈取収獲機の刈取昇降制御装置。
  4. 【請求項4】 前記刈取部の前記走行機体に対する昇降
    位置を検出する昇降位置検出手段が設けられ、 前記昇降制御手段が、前記強制上昇制御において、 前記昇降位置検出手段の検出情報に基づいて、前記接地
    状態検出手段にて前記接地状態が検出されたときの昇降
    位置から前記設定量上昇させた位置に、前記刈取部を上
    昇させるように構成されている請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の刈取収穫機の刈取昇降制御装置。
  5. 【請求項5】 前記分草具が、適正分草位置に弾性支持
    されて、単独で上昇側に変位自在に構成され、 前記接地状態検出手段が、前記分草具が前記適正分草位
    置から上昇変位したことを、前記接地状態として検出す
    るように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の刈取収穫機の刈取昇降制御装置。
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US20200390036A1 (en) * 2017-12-21 2020-12-17 Kms Projects Limited Harvesting of crops
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