JP2001177521A - 光カオス同期通信システム、送信装置、受信装置、送信方法、受信方法、および、情報記録媒体 - Google Patents

光カオス同期通信システム、送信装置、受信装置、送信方法、受信方法、および、情報記録媒体

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JP2001177521A
JP2001177521A JP36289299A JP36289299A JP2001177521A JP 2001177521 A JP2001177521 A JP 2001177521A JP 36289299 A JP36289299 A JP 36289299A JP 36289299 A JP36289299 A JP 36289299A JP 2001177521 A JP2001177521 A JP 2001177521A
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optical signal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 秘話性の高い光カオス同期通信システム等を
提供する。 【解決手段】 送信装置311のマスタカオスレーザ3
12は、カオス発振により光信号を発生させ、入力受付
部314は、ディジタル信号の入力を受け付け、位相変
調器313は、ディジタル信号で、発生された光信号の
位相を変調させ、送信部315は、変調された光信号を
送信する。受信装置351の受信部352は、送信され
た光信号を受信し、光分岐器353は、受信された光信
号を第1および第2の光信号に分割し、スレーブカオス
レーザ355は、第1の光信号を注入光として受け付け
てこれとカオス同期をとるようにカオス発振による光信
号を発生させ、差分回路359は、発生された光信号と
第2の光信号との差分信号を出力し、ローパスフィルタ
360と閾値フィルタ361は、差分信号からディジタ
ル信号を復元して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光カオス同期通信
システム、送信装置、受信装置、送信方法、受信方法、
および、情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、さまざまな光通信システムが
提案されている。このような通信システムでは、カオス
同期を用いているものもある。
【0003】たとえば、図1に示す光通信システム10
1は、Gregory D. Van Wiggeren and Rajarshi Roy「Op
tical Communication with Chaotic Waveforms」(Physi
calReview Letters, Volume 81, Number 16, 10 Octobe
r, 1998)にて開示されたものであり、送信装置111と
受信装置151とを備える。
【0004】送信装置111は、光ファイバ112をリ
ング状に配置し、その中に増幅器(Erbium Doped Fibre
Amplifier;EDFA)113、114と光分岐器(co
upler;カプラ)115、116、117と、変調器1
18とが配置されている。
【0005】光ファイバ112はリング状に配置され、
EDFA 113、114を増幅媒質として発振するリ
ングレーザとして機能する。EDFA 113、114
の非線型性と時間遅延により、リングレーザの出力をカ
オス化することができる。これは、振幅変動型のカオス
である。
【0006】光分岐器115、116をリング内に配置
する。これらにより、カオスの特性が決定される。
【0007】変調器118は、リングレーザのカオス振
動内に入力されたメッセージを埋め込む。光分岐器11
7は、メッセージが埋め込まれたカオス振動するレーザ
光を受信装置151に送信する。
【0008】本光通信システム101では、光ファイバ
112の光路長差の組み合わせや光分岐器115、11
6、117の分岐出力比によって発生されるカオスが特
徴付けられる。
【0009】受信装置151には、送信装置111と上
記特徴を有するような光学的に等化な回路を構成する。
すなわち、光ファイバ152と、光分岐器153、15
4、155と、EDFA 156と、フォトダイオード
157、158と、電気信号線160とで、リングを構
成し、ディジタル・オシロスコープ159により送信さ
れたメッセージを抽出する。
【0010】一方、図2に示す光通信システム201
は、Jean-Pierre Goedgebuer, LauentLarger and Henri
Porte「Optical Cryptosystem Based on Synchronizat
ion Hyperchaos Generated by a Delayed Feedbak Tuna
ble Laser Diode」(PhysicalPreview Letters, Volume
80, Number 10, 9 March 1998)に開示されたものであ
り、送信装置211と受信装置251とを備える。
【0011】送信装置211は、レーザダイオード21
2、複屈折媒質(Birefringent Plate)213、フォト
ダイオード(Photodiode)214、遅延フィードバック
回路(Delay Feedback Circuit)215が、光路216
および電気信号線217を介してリング状に配置されて
いる。光路216は自由空間である。
【0012】半導体からなるレーザダイオード212の
出力をある条件の複屈折媒質213に入射して、出力を
電気的にレーザダイオード212に帰還させると、レー
ザの発振波長が変動するカオス振動が発生される。
【0013】このようにして発生したカオス振動信号
に、加算器218により、送信すべきメッセージを注入
する。メッセージが注入された信号は、レーザダイオー
ド212の光信号出力として、光ファイバ231を介し
て受信装置251に送信される。
【0014】受信装置251では、上記従来例と同様
に、送信装置211と等化な光回路を、等化な複屈折媒
質を用いて構成する。
【0015】すなわち、レーザダイオード252、複屈
折媒質253、フォトダイオード254、遅延フィード
バック回路255を、光路256、および、電気信号線
257を介して接続し、リング状の回路を構成する。こ
のような構成により、送信装置211と受信装置251
とで、発振波長が変動するカオスが同期に至る。光路2
56は、自由空間である。
【0016】これに送信装置211から光ファイバ23
1を介して送信された信号を注入すると、加算器258
の出力によりメッセージが抽出できる。
【0017】このようなカオス同期の研究の成果は、電
気回路による通信システムについて、Louis M. Pecora
and Thomas L. Carroll「Synchronization in Chaotic
Systems」(Physical Review Letters, Volume 64, Numb
er 8, 19 February 1990)やJ. E. Faller, W. J. Holla
nder, P. G. Nelson and M. P. McHugh「Gyroscope-Wei
ghing Experiment with a Null Result」(Physical Rev
iew Letters, Volume64, Number 8, 19 February 1990)
に開示されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
光通信システム101では、送信装置111を特徴付け
る制御パラメータは、光路長差と分岐出力比であり、こ
れらが知られてしまえば、容易に受信装置151と同等
な光回路を構成することができるため、秘話性に劣る、
という問題が生じていた。
【0019】一方、上述の光通信システム201では、
複屈折媒質213、253と電気的な帰還回路を用いる
ため、高速の通信系に拡張することが難しい。帰還ルー
プ内の帯域制限が電気信号の帯域に依存し、これがカオ
ス帯域の制限にもなってしまうためである。
【0020】また、上述の光通信システム201で利用
されるレーザダイオード212、252は、波長チュー
ニング特性に優れた多電極型半導体レーザのものを採用
することとなるが、一般的に価格が高価であるという問
題がある。
【0021】本発明は、以上の課題を解決するためにな
されたもので、秘話性の高い光カオス同期通信システ
ム、送信装置、受信装置、送信方法、受信方法、およ
び、これらを実現するためのプログラムを記録したコン
ピュータ読取可能な情報記録媒体を提供することを目的
とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示す
る。
【0023】本発明の第1の観点に係る光カオス同期通
信システムは、送信装置と、受信装置と、を備えるよう
に構成する。
【0024】光カオス同期通信システムの送信装置は、
マスタレーザ部と、入力受付部と、変調部と、送信部
と、を備えるように構成する。
【0025】ここで、送信装置のマスタレーザ部は、カ
オス発振により光信号を発生させる。
【0026】一方、送信装置の入力受付部は、ディジタ
ル信号の入力を受け付ける。
【0027】さらに、送信装置の変調部は、入力を受け
付けられたディジタル信号で、マスタレーザ部により発
生された光信号の位相を変調させる。
【0028】そして、送信装置の送信部は、変調された
光信号を送信する。
【0029】一方、光カオス同期通信システムの受信装
置は、受信部と、分割部と、スレーブレーザ部と、差分
部と、復元出力部と、を備えるように構成する。
【0030】ここで、受信装置の受信部は、送信装置か
ら送信された光信号を受信する。
【0031】一方、受信装置の分割部は、受信された光
信号を、第1、および、第2の光信号に分割する。
【0032】さらに、受信装置のスレーブレーザ部は、
分割された第1の光信号を注入光として受け付けて、こ
れとカオス同期をとるように、カオス発振による光信号
を発生させる。
【0033】そして、受信装置の差分部は、スレーブレ
ーザ部により発生された光信号と、分割された第2の光
信号と、の差分信号を出力する。
【0034】一方、受信装置の復元出力部は、出力され
た差分信号からディジタル信号を復元して出力する。
【0035】また、本発明の光カオス同期通信システム
において、送信装置のマスタレーザ部と、受信装置のス
レーブレーザ部と、は、互いにカオス同期する光帰還型
カオス発振器を有するように構成することができる。
【0036】また、本発明の光カオス同期通信システム
の受信装置において、差分部は、スレーブレーザ部によ
り発生された光信号と、分割された第2の光信号と、
を、それぞれ電気信号に変換し、差分信号として、当該
電気信号の差分信号を出力するように構成することがで
きる。
【0037】また、本発明の光カオス同期通信システム
の受信装置において、復元出力部は、差分部により出力
された電気信号の差分信号の低周波成分をローパスフィ
ルタにより得て、これを所定の閾値と比較することによ
りディジタル信号を復元するように構成することができ
る。
【0038】また、本発明の光カオス同期通信システム
の送信装置において、入力受付部により入力を受け付け
られるディジタル信号は、電気信号であるように構成す
ることができる。
【0039】また、本発明の光カオス同期通信システム
の受信装置において、差分部により出力される差分信号
は光信号であり、復元出力部により出力される信号は、
光ディジタル信号であるように構成することができる。
【0040】また、本発明の光カオス同期通信システム
の送信装置において、入力受付部により入力を受け付け
られるディジタル信号は、光ディジタル信号であり、変
調部は、入力を受け付けられた光ディジタル信号で、マ
スタレーザ部により発生された光信号の位相を変調させ
るように構成することができる。
【0041】また、本発明の光カオス同期通信システム
の送信装置と、受信装置と、は互いに同期するように製
造された後は、それぞれ独立に販売することができる。
このように、独立に用意された本発明の送信装置の送信
部と、本発明の受信装置の受信部とを、光ファイバなど
の光通信線で接続することにより、本発明の光カオス同
期通信システムを実現することができる。
【0042】本発明の第2の観点に係る送信方法は、マ
スタレーザ工程と、入力受付工程と、変調工程と、送信
工程と、を備えるように構成する。
【0043】ここで、マスタレーザ工程では、カオス発
振により光信号を発生させる。
【0044】一方、入力受付工程では、ディジタル信号
の入力を受け付ける。
【0045】さらに、変調工程では、入力を受け付けら
れたディジタル信号で、マスタレーザ工程にて発生され
た光信号の位相を変調させる。
【0046】そして、送信工程では、変調された光信号
を送信する。
【0047】また、本発明の送信方法のマスタレーザ工
程は、他の光帰還型カオス発振器とカオス同期する光帰
還型カオス発振器により光信号を発生させるように構成
することができる。
【0048】また、本発明の送信方法の入力受付工程に
て入力を受け付けられるディジタル信号は、電気信号で
あるように構成することができる。
【0049】また、本発明の送信方法の入力受付工程に
て入力を受け付けられるディジタル信号は、光ディジタ
ル信号であり、変調工程は、入力を受け付けられた光デ
ィジタル信号で、マスタレーザ工程にて発生された光信
号の位相を変調させるように構成することができる。
【0050】本発明の第3の観点に係る受信方法は、受
信工程と、分割工程と、スレーブレーザ工程と、差分工
程と、復元出力工程と、を備えるように構成する。
【0051】ここで、受信工程では、光信号を受信す
る。
【0052】一方、分割工程では、受信された光信号
を、第1、および、第2の光信号に分割する。
【0053】さらに、スレーブレーザ工程では、分割さ
れた第1の光信号を注入光として受け付けて、これとカ
オス同期をとるように、カオス発振による光信号を発生
させる。
【0054】そして、差分工程では、スレーブレーザ工
程にて発生された光信号と、分割された第2の光信号
と、の差分信号を出力する。
【0055】一方、復元出力工程では、出力された差分
信号からディジタル信号を復元して出力する。
【0056】また、本発明の受信方法のスレーブレーザ
工程は、他の光帰還型カオス発振器とカオス同期する光
帰還型カオス発振器にて光信号を発生させるように構成
することができる。
【0057】また、本発明の受信方法の差分工程は、ス
レーブレーザ工程にて発生された光信号と、分割された
第2の光信号と、を、それぞれ電気信号に変換し、差分
信号として、当該電気信号の差分信号を出力するように
構成することができる。
【0058】また、本発明の受信方法の復元出力工程
は、差分工程にて出力された電気信号の差分信号の低周
波成分をローパスフィルタにより得て、これを所定の閾
値と比較することによりディジタル信号を復元するよう
に構成することができる。
【0059】また、本発明の受信方法の差分工程にて出
力される差分信号は光信号であり、復元出力工程にて出
力される信号は、光ディジタル信号であるように構成す
ることができる。
【0060】本発明の第4の観点に係るコンピュータ読
取可能な情報記録媒体は、光コンピュータを含むコンピ
ュータを、上記送信装置、または、上記受信装置として
機能させるためのプログラムを記録するように構成す
る。当該プログラムを光コンピュータを含むコンピュー
タにて実行することにより、上記送信装置、上記受信装
置が実現され、上記送信方法、上記受信方法が使用され
る。
【0061】また、当該プログラムは、コンパクトディ
スク、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気デ
ィスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導
体メモリなどのコンピュータ読取可能な情報記録媒体に
記録することができる。
【0062】また、当該光コンピュータを含むコンピュ
ータとは独立して、本発明のプログラムを記録した情報
記録媒体を配布、販売することができるとともに、当該
情報記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータ通
信網を介して伝送し、伝送したプログラムを他の情報記
録媒体に記録することができる。
【0063】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を説明
する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのも
のであり、本発明の範囲を制限するものではない。した
がって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素
をこれと均等なものに置換した実施形態を採用すること
が可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含
まれる。
【0064】(第1の実施形態)図3は、本発明の光カ
オス同期通信システムの概要構成を示す模式図である。
以下、本図を参照して説明する。
【0065】光カオス同期通信システム301では、送
信装置311と受信装置351とが、光ファイバ391
で接続されている。
【0066】送信装置311のマスタカオスレーザ31
2と、受信装置351のスレーブカオスレーザ355と
は、光ファイバ391等を介して接続されており、これ
らはカオス同期している。これらの詳細構成については
後述する。
【0067】送信装置311の入力受付部314は、電
気ディジタル信号のメッセージを受け付ける。入力受付
部314では、増幅器を用いて受け付けた電気ディジタ
ル信号を増幅する。
【0068】受け付けられた電気ディジタル信号のメッ
セージにしたがって、位相変調器313は、マスタカオ
スレーザ312が出力する光信号の強度はそのままとし
て、その位相を変化させる。
【0069】位相変調器313は、送信部315を介し
て光ファイバ391に接続される。位相変調器313が
出力した位相変調済みの光信号は、送信部315によ
り、光ファイバ391を介して受信装置351へ送信さ
れる。
【0070】マスタカオスレーザ312と位相変調器3
13との間、位相変調器313と送信部315との間
は、いずれも光ファイバ321で接続されている。一
方、入力受付部314と位相変調器313との間は電気
信号線322で接続されている。
【0071】一方、受信装置351は、光ファイバ39
1を介して送信装置311から送信された光信号を、受
信部352により受信する。受信部352は、EDFA
を用いて、この光信号を増幅する。
【0072】光分岐器353は、受信された光信号を2
つに分割する。分割された光信号の一方は、スレーブカ
オスレーザ355ヘ、他方は光遅延回路356へ送られ
る。
【0073】送信装置311でマスタカオスレーザ31
2の出力がまったく位相変調されていない安定状態の場
合、スレーブカオスレーザ355の出力は、マスタカオ
スレーザ312の出力と同じ波形となる。一方、光遅延
回路356の出力も同じ波形となる。
【0074】光遅延回路356は、所定の長さの光ファ
イバにより構成することができる。光遅延回路356の
遅延時間は、この安定状態のときに、スレーブカオスレ
ーザ355の出力と、光遅延回路356の出力とが時間
的に一致するように決める。
【0075】スレーブカオスレーザ355の出力は、フ
ォトダイオード357により電気信号に変換され、光遅
延回路356の出力は、フォトダイオード358により
電気信号に変換される。差分回路359は、これらの電
気信号の差を求める。
【0076】安定状態の場合、スレーブカオスレーザ3
55の出力と、光遅延回路356の出力とは時間的に一
致するから、差分回路359の出力は(ほぼ)0とな
る。
【0077】図4は、安定状態におけるそれぞれの信号
の様子を示す説明図である。図4(a)は、マスタカオ
スレーザ312の出力波形を示す。図4(b)は、スレ
ーブカオスレーザ355の出力波形を示す。図4(c)
は、光遅延回路356の出力波形を示す。図4(d)
は、差分回路359の出力波形を示す。
【0078】上述のように、安定状態ではマスタカオス
レーザ312、スレーブカオスレーザ355、および、
光遅延回路356、の出力波形が一致するため、差分回
路359の出力波形は(ほぼ)0となる。
【0079】一方、送信装置311で電気ディジタル信
号の入力により、マスタカオスレーザ312の出力がデ
ィジタル的に位相変調されると、スレーブカオスレーザ
355では、この急激な位相変調により過渡的にカオス
同期が破壊される。破壊されたカオス同期は、後述する
ように、短時間のうちに回復する。
【0080】このため、スレーブカオスレーザ355の
出力波形と、光遅延回路356の出力波形とには、違い
があらわれ、差分回路359の出力波形には、カオス同
期が破壊されたことを示すピーク(振幅ゆらぎ)が現れ
る。
【0081】図5は、位相が急激に変化した場合におけ
るそれぞれの信号の様子を示す説明図である。図5
(a)は、マスタカオスレーザ312の出力波形を示
す。図5(b)は、スレーブカオスレーザ355の出力
波形を示す。図5(c)は、光遅延回路356の出力波
形を示す。図5(d)は、差分回路359の出力波形を
示す。
【0082】このように、位相が急激に変化したことに
対応して、差分回路359の出力にピーク(振動ゆら
ぎ)が現れる。すなわち、送信装置311が入力を受け
付けたディジタル信号にしたがって、差分回路359の
出力に振動ゆらぎが現れることになる。
【0083】ローパスフィルタ360は、差分回路35
9の出力の低周波成分(送信装置311が入力を受け付
けたディジタル信号の基本周波数に相当するもの)を取
り出す。さらに、閾値フィルタ361にて取り出した信
号の強度が所定の閾値を超えたか否かを判断し、これに
よってメッセージを再生する。
【0084】振幅ゆらぎを制御するパラメータは、位相
変調器313による位相シフト量、スレーブカオスレー
ザ355への光カップリング効率である。これらのパラ
メータは、位相変調器313や受信部352が備えるE
DFAの増幅率の変更によって、容易に変更することが
できる。
【0085】カオス同期はマスタカオスレーザ312や
スレーブカオスレーザ355が備えるレーザ発振器のパ
ラメータに敏感であり、送信装置311の出力を見るだ
けでは、受信装置351と同等の装置を模倣・複製する
ことは難しい。このため、秘話性の高い通信システムを
提供することができる。
【0086】なお、受信装置351では、受信部35
2、光分岐部353、スレーブカオスレーザ355、光
遅延回路356、フォトダイオード357、358の間
は光ファイバ371で接続される。一方、フォトダイオ
ード357、358、差分回路359、ローパスフィル
タ360、閾値フィルタ361の間は、電気信号線37
2で接続される。
【0087】送信装置311において、マスタカオスレ
ーザ312は、送信装置のマスタレーザ部として機能
し、入力受付部314は、送信装置の入力受付部として
機能し、位相変調器313は、送信装置の変調部として
機能し、送信部315は、送信装置の送信部として機能
する。
【0088】また、受信装置351において、受信部3
52は受信装置の受信部として機能し、光分岐器353
は、受信装置の分割部として機能し、スレーブカオスレ
ーザ355は、受信装置のスレーブレーザ部として機能
し、フォトダイオード357、358および差分回路3
59は、受信装置の差分部として機能し、ローパスフィ
ルタ360および閾値フィルタ361は、受信装置の復
元出力部として機能する。
【0089】(マスタカオスレーザの構成)図6は、送
信装置311のマスタカオスレーザ312の概要構成を
示す模式図である。なお、上述の図と同様の機能を果た
す要素には、同じ符号を付してある。以下、本図を参照
して説明する。
【0090】マスタカオスレーザ312は、レーザダイ
オード(LD)601、グレーティング(Grating)部
602、半波長板(Half Wave Plate;HWP)60
3、偏光依存ビームスプリッタ(Polarizing Beam Spli
tter;PBS)604、鏡605、ピエゾ素子による電
歪素子を備えるピコモータ(電動式微調マウント)60
6、アイソレータ(Isolator)607を備える。
【0091】レーザダイオード601は片端面に無反射
コーティングがされており、単体ではインコヒーレント
光を出力する。
【0092】レーザダイオード601が出力した光は、
グレーティング部602、半波長板603、偏光依存ビ
ームスプリッタ604、鏡605、ピエゾ素子による電
歪素子を備えるピコモータ606を経由して往復帰還す
ることにより、発振する。
【0093】すなわち、レーザダイオード601とグレ
ーティング部602とにより、光増幅媒質を内蔵した光
共振器を構成してレーザ発振を生じさせる。
【0094】一方で、レーザ発振している状態のレーザ
に、偏光依存ビームスプリッタ604、鏡605、ピエ
ゾ素子による電歪素子を備えるピコモータ606を用い
て戻り光を注入して出力を不安定化させてカオス発振を
発生させる。
【0095】グレーティング部602は、レーザ発振波
長選択性を有した反射鏡として機能し、レーザ共振器の
片側のミラーとして共振器を構成する。
【0096】半波長板603は、偏波面を回転させるこ
とにより、偏光依存ビームスプリッタ604での光の分
岐の出力比を調整する。
【0097】また、偏光依存ビームスプリッタ604か
らアイソレータ607へ一部のレーザ光が分岐されて出
力され、位相変調器313へ送られる。
【0098】アイソレータ607は、マスタカオスレー
ザ312への外部からの戻り光を除去し、カオス状態が
不本意に変動することを抑止する。
【0099】(スレーブカオスレーザの構成)図7は、
受信装置351のスレーブカオスレーザ355の概要構
成を示す模式図である。なお、スレーブカオスレーザ3
55は、マスタカオスレーザ312とカオス同期させる
ため、構成要素の多くに共通のものを用いる。このた
め、同じ機能を果たす要素には、上図と同じ記号を付し
ている。以下、本図を参照し、特に、送信装置311と
異なる部分について説明する。
【0100】スレーブカオスレーザ355は、レーザダ
イオード601、グレーティング部602、半波長板6
03、偏光依存ビームスプリッタ604、鏡605、ピ
エゾ素子による電歪素子を備えるピコモータ606、ハ
ーフミラー701を備える。
【0101】ハーフミラー701には、光分岐器353
を介して送信装置311のマスタカオスレーザ312が
出力したレーザ光が入射し、これがレーザダイオード6
01へ注入される。
【0102】グレーティング部602、半波長板60
3、偏光依存ビームスプリッタ604、鏡605、ピコ
モータ606は、スレーブカオスレーザ355のパラメ
ータを制御するものであり、各部のパラメータ諸元をマ
スタカオスレーザ312と同じにすることにより、両者
がカオス同期する。
【0103】マスタカオスレーザ312の出力の位相を
急激に変化させると、これとスレーブカオスレーザ35
5のカオス同期が過渡的に破壊される。破壊されたカオ
ス同期は短時間のうちに回復する。回復過程に要する時
間は、上記レーザ発振器(マスタカオスレーザ312と
スレーブカオスレーザ355)の特性によって帯域制限
されるが、一般に、電気信号を用いた通信の帯域よりも
高い帯域を用いることができる。したがって、秘話性が
高く、高速な通信システムを提供することができる。
【0104】(第2の実施形態)上記実施形態では、送
信装置311におけるメッセージは電気ディジタル信号
であり、位相変調器313は電気信号入力に基づいて位
相変調を行っていた。しかしながら、近年の各種光素子
の研究の成果として、入力された光ディジタル信号に基
づいて、レーザ光の位相を変調する光位相変調回路が提
案されている。
【0105】また、上記実施形態では、受信装置351
で、2つのレーザ光をフォトダイオード357、358
により電気信号に変換してから、差分信号を得てメッセ
ージを復元していた。しかしながら、光信号の差分をと
る光差分回路、光信号の低周波成分を通過させる光ロー
パスフィルタ回路、光信号に対して閾値処理を行い、光
信号を出力する光閾値フィルタ回路も提案されている。
【0106】光位相変調回路としては、たとえば光導波
路を用いた相互位相変調器のようなものを使用すること
ができる。
【0107】光差分回路としては、たとえば平面光導波
路回路を用いた光干渉計のようなものを使用することが
できる。
【0108】光ローパスフィルタ回路としては、たとえ
ば光バンドパスフィルタなど、製品として一般に提供さ
れているものを使用することができる。
【0109】光閾値フィルタ回路としては、たとえば過
飽和吸収体のようなものを使用することができる。
【0110】また、光位相変調回路については、Govind
P. Agrawal「Nonlinear Fiber Optics」second editio
n, p282, ACADEMIC PRESS (1995)に、光差分回路につい
ては、W. D. Cornwell, N. Wada, K. I. Kitayama, and
I.Andonovic「Experimentaldemonstration of coheren
t coding of picosecond pulses」Electronics Letter
s, 22nd, Vol.34, No.2, pp204-205 (1998)に、光閾値
フィルタ回路については、Y. Hashimoto, H. Kurita, a
nd H. Yokoyama「Optical noise reduction bya semico
nductor waveguide saturable absorber」Technical Di
gest of International Topical Workshop on Contempo
rary Photonic Technology (CPT '98),Pc-13-1, pp215-
216 (1998)に、それぞれその構成例が開示されている。
【0111】これら公知の光回路や光素子を用いれば、
光信号のみで本発明の通信システムを実現することがで
きる。この場合、電気信号による処理を一切必要としな
いため、従来よりも帯域制限が少なく、より高速な通信
システムを提供することができる。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
秘話性の高い光カオス同期通信システム、送信装置、受
信装置、送信方法、受信方法、および、これらを実現す
るためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な
情報記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光通信システムの概要構成を示す模式図
である。
【図2】従来の光通信システムの概要構成を示す模式図
である。
【図3】本発明の光カオス同期通信システムの概要構成
を示す模式図である。
【図4】本発明の光カオス同期通信システムの安定状態
の各部の信号の様子を示す説明図である。
【図5】本発明の光カオス同期通信システムの同期が破
壊されてから同期に至るまでの過渡期の各部の信号の様
子を示す説明図である。
【図6】本発明の送信装置のマスタカオスレーザの概要
構成を示す模式図である。
【図7】本発明の受信装置のスレーブカオスレーザの概
要構成を示す模式図である。
【符号の説明】
101 従来の光通信システム 111 送信装置 112 光ファイバ 113 EDFA 114 EDFA 115 光分岐器 116 光分岐器 117 光分岐器 118 変調器 151 受信装置 152 光ファイバ 153 光分岐器 154 光分岐器 155 光分岐器 156 EDFA 157 フォトダイオード 158 フォトダイオード 159 ディジタル・オシロスコープ 160 電気信号線 201 従来の光通信システム 211 送信装置 212 レーザダイオード 213 複屈折媒質 214 フォトダイオード 215 遅延フィードバック回路 216 光路 217 電気信号線 218 加算器 231 光ファイバ 251 受信装置 252 レーザダイオード 253 複屈折媒質 254 フォトダイオード 255 遅延フィードバック回路 256 光路 257 電気信号線 258 加算器 301 光カオス同期通信システム 311 送信装置 312 マスタカオスレーザ 313 位相変調器 314 入力受付部 315 送信部 321 光ファイバ 322 電気信号線 351 受信装置 352 受信部 353 光分岐器 355 スレーブカオスレーザ 356 光遅延回路 357 フォトダイオード 358 フォトダイオード 359 差分回路 360 ローパスフィルタ 361 閾値フィルタ 371 光ファイバ 372 電気信号線 391 光ファイバ 601 レーザダイオード 602 グレーティング部 603 半波長板 604 偏光依存ビームスプリッタ 605 鏡 606 ピコモータ 607 アイソレータ 701 ハーフミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J104 AA01 JA20 NA19 5K002 AA02 AA04 BA04 BA13 CA14 FA01

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信装置と、受信装置と、を備える光カオ
    ス同期通信システムであって、 (a)前記送信装置は、 カオス発振により光信号を発生させるマスタレーザ部
    と、 ディジタル信号の入力を受け付ける入力受付部と、 前記入力を受け付けられたディジタル信号で、前記マス
    タレーザ部により発生された光信号の位相を変調させる
    変調部と、 前記変調された光信号を送信する送信部と、 を備え、 (b)前記受信装置は、 前記送信装置から送信された光信号を受信する受信部
    と、 前記受信された光信号を、第1、および、第2の光信号
    に分割する分割部と、 前記分割された第1の光信号を注入光として受け付け
    て、これとカオス同期をとるように、カオス発振による
    光信号を発生させるスレーブレーザ部と、 前記スレーブレーザ部により発生された光信号と、前記
    分割された第2の光信号と、の差分信号を出力する差分
    部と、 前記出力された差分信号からディジタル信号を復元して
    出力する復元出力部と、 を備えることを特徴とする光カオス同期通信システム。
  2. 【請求項2】前記マスタレーザ部と、前記スレーブレー
    ザ部と、は、互いにカオス同期する光帰還型カオス発振
    器を有することを特徴とする請求項1に記載の光カオス
    同期通信システム。
  3. 【請求項3】前記差分部は、前記スレーブレーザ部によ
    り発生された光信号と、前記分割された第2の光信号
    と、を、それぞれ電気信号に変換し、前記差分信号とし
    て、当該電気信号の差分信号を出力することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の光カオス同期通信システ
    ム。
  4. 【請求項4】前記復元出力部は、前記差分部により出力
    された電気信号の差分信号の低周波成分をローパスフィ
    ルタにより得て、これを所定の閾値と比較することによ
    りディジタル信号を復元することを特徴とする請求項3
    に記載の光カオス同期通信システム。
  5. 【請求項5】前記入力受付部により入力を受け付けられ
    るディジタル信号は、電気信号であることを特徴とする
    請求項1から4のいずれか1項に記載の光カオス同期通
    信システム。
  6. 【請求項6】前記差分部により出力される差分信号は光
    信号であり、 前記復元出力部により出力される信号は、光ディジタル
    信号であることを特徴とする請求項1または2に記載の
    光カオス同期通信システム。
  7. 【請求項7】前記入力受付部により入力を受け付けられ
    るディジタル信号は、光ディジタル信号であり、 前記変調部は、前記入力を受け付けられた光ディジタル
    信号で、前記マスタレーザ部により発生された光信号の
    位相を変調させることを特徴とする請求項1から4また
    は6のいずれか1項に記載の光カオス同期通信システ
    ム。
  8. 【請求項8】カオス発振により光信号を発生させるマス
    タレーザ部と、 ディジタル信号の入力を受け付ける入力受付部と、 前記入力を受け付けられたディジタル信号で、前記マス
    タレーザ部により発生された光信号の位相を変調させる
    変調部と、 前記変調された光信号を送信する送信部と、 を備えることを特徴とする送信装置。
  9. 【請求項9】前記マスタレーザ部は、他の光帰還型カオ
    ス発振器とカオス同期する光帰還型カオス発振器を有す
    ることを特徴とする請求項8に記載の送信装置。
  10. 【請求項10】前記入力受付部により入力を受け付けら
    れるディジタル信号は、電気信号であることを特徴とす
    る請求項8または9に記載の送信装置。
  11. 【請求項11】前記入力受付部により入力を受け付けら
    れるディジタル信号は、光ディジタル信号であり、 前記変調部は、前記入力を受け付けられた光ディジタル
    信号で、前記マスタレーザ部により発生された光信号の
    位相を変調させることを特徴とする請求項8または9に
    記載の送信装置。
  12. 【請求項12】光信号を受信する受信部と、 前記受信された光信号を、第1、および、第2の光信号
    に分割する分割部と、 前記分割された第1の光信号を注入光として受け付け
    て、これとカオス同期をとるように、カオス発振による
    光信号を発生させるスレーブレーザ部と、 前記スレーブレーザ部により発生された光信号と、前記
    分割された第2の光信号と、の差分信号を出力する差分
    部と、 前記出力された差分信号からディジタル信号を復元して
    出力する復元出力部と、 を備えることを特徴とする受信装置。
  13. 【請求項13】前記スレーブレーザ部は、他の光帰還型
    カオス発振器とカオス同期する光帰還型カオス発振器を
    有することを特徴とする請求項12に記載の受信装置。
  14. 【請求項14】前記差分部は、前記スレーブレーザ部に
    より発生された光信号と、前記分割された第2の光信号
    と、を、それぞれ電気信号に変換し、前記差分信号とし
    て、当該電気信号の差分信号を出力することを特徴とす
    る請求項12または13に記載の受信装置。
  15. 【請求項15】前記復元出力部は、前記差分部により出
    力された電気信号の差分信号の低周波成分をローパスフ
    ィルタにより得て、これを所定の閾値と比較することに
    よりディジタル信号を復元することを特徴とする請求項
    14に記載の受信装置。
  16. 【請求項16】前記差分部により出力される差分信号は
    光信号であり、 前記復元出力部により出力される信号は、光ディジタル
    信号であることを特徴とする請求項12または13に記
    載の受信装置。
  17. 【請求項17】カオス発振により光信号を発生させるマ
    スタレーザ工程と、 ディジタル信号の入力を受け付ける入力受付工程と、 前記入力を受け付けられたディジタル信号で、前記マス
    タレーザ工程にて発生された光信号の位相を変調させる
    変調工程と、 前記変調された光信号を送信する送信工程と、 を備えることを特徴とする送信方法。
  18. 【請求項18】前記マスタレーザ工程は、他の光帰還型
    カオス発振器とカオス同期する光帰還型カオス発振器に
    より光信号を発生させることを特徴とする請求項17に
    記載の送信方法。
  19. 【請求項19】前記入力受付工程にて入力を受け付けら
    れるディジタル信号は、電気信号であることを特徴とす
    る請求項17または18に記載の送信方法。
  20. 【請求項20】前記入力受付工程にて入力を受け付けら
    れるディジタル信号は、光ディジタル信号であり、 前記変調工程は、前記入力を受け付けられた光ディジタ
    ル信号で、前記マスタレーザ工程にて発生された光信号
    の位相を変調させることを特徴とする請求項17または
    18に記載の送信方法。
  21. 【請求項21】光信号を受信する受信工程と、 前記受信された光信号を、第1、および、第2の光信号
    に分割する分割工程と、 前記分割された第1の光信号を注入光として受け付け
    て、これとカオス同期をとるように、カオス発振による
    光信号を発生させるスレーブレーザ工程と、 前記スレーブレーザ工程にて発生された光信号と、前記
    分割された第2の光信号と、の差分信号を出力する差分
    工程と、 前記出力された差分信号からディジタル信号を復元して
    出力する復元出力工程と、 を備えることを特徴とする受信方法。
  22. 【請求項22】前記スレーブレーザ工程は、他の光帰還
    型カオス発振器とカオス同期する光帰還型カオス発振器
    にて光信号を発生させることを特徴とする請求項21に
    記載の受信方法。
  23. 【請求項23】前記差分工程は、前記スレーブレーザ工
    程にて発生された光信号と、前記分割された第2の光信
    号と、を、それぞれ電気信号に変換し、前記差分信号と
    して、当該電気信号の差分信号を出力することを特徴と
    する請求項21または22に記載の受信方法。
  24. 【請求項24】前記復元出力工程は、前記差分工程にて
    出力された電気信号の差分信号の低周波成分をローパス
    フィルタにより得て、これを所定の閾値と比較すること
    によりディジタル信号を復元することを特徴とする請求
    項23に記載の受信方法。
  25. 【請求項25】前記差分工程にて出力される差分信号は
    光信号であり、 前記復元出力工程にて出力される信号は、光ディジタル
    信号であることを特徴とする請求項21または22に記
    載の受信方法。
  26. 【請求項26】光コンピュータを含むコンピュータを、 カオス発振により光信号を発生させるマスタレーザ部
    と、 ディジタル信号の入力を受け付ける入力受付部と、 前記入力を受け付けられたディジタル信号で、前記マス
    タレーザ部により発生された光信号の位相を変調させる
    変調部と、 前記変調された光信号を送信する送信部と して機能させるプログラムを記録したことを特徴とする
    コンピュータ読取可能な情報記録媒体。
  27. 【請求項27】前記マスタレーザ部は、他の光帰還型カ
    オス発振器とカオス同期する光帰還型カオス発振器によ
    り光信号を発生させるように前記コンピュータを機能さ
    せるプログラムを記録したことを特徴とする請求項26
    に記載のコンピュータ読取可能な情報記録媒体。
  28. 【請求項28】前記入力受付部により入力を受け付けら
    れるディジタル信号は、電気信号であるように前記コン
    ピュータを機能させるプログラムを記録したことを特徴
    とする請求項26または27に記載のコンピュータ読取
    可能な情報記録媒体。
  29. 【請求項29】前記入力受付部により入力を受け付けら
    れるディジタル信号は、光ディジタル信号であり、 前記変調部は、前記入力を受け付けられた光ディジタル
    信号で、前記マスタレーザ部により発生された光信号の
    位相を変調させるように前記コンピュータを機能させる
    プログラムを記録したことを特徴とする請求項26また
    は27に記載のコンピュータ読取可能な情報記録媒体。
  30. 【請求項30】光コンピュータを含むコンピュータを、 光信号を受信する受信部と、 前記受信された光信号を、第1、および、第2の光信号
    に分割する分割部と、 前記分割された第1の光信号を注入光として受け付け
    て、これとカオス同期をとるように、カオス発振による
    光信号を発生させるスレーブレーザ部と、 前記スレーブレーザ部により発生された光信号と、前記
    分割された第2の光信号と、の差分信号を出力する差分
    部と、 前記出力された差分信号からディジタル信号を復元して
    出力する復元出力部として機能させるプログラムを記録
    したことを特徴とするコンピュータ読取可能な情報記録
    媒体。
  31. 【請求項31】前記スレーブレーザ部は、他の光帰還型
    カオス発振器とカオス同期する光帰還型カオス発振器を
    有するように前記コンピュータを機能させるプログラム
    を記録したことを特徴とする請求項30に記載のコンピ
    ュータ読取可能な情報記録媒体。
  32. 【請求項32】前記差分部は、前記スレーブレーザ部に
    より発生された光信号と、前記分割された第2の光信号
    と、を、それぞれ電気信号に変換し、前記差分信号とし
    て、当該電気信号の差分信号を出力するように前記コン
    ピュータを機能させるプログラムを記録したことを特徴
    とする請求項30または31に記載のコンピュータ読取
    可能な情報記録媒体。
  33. 【請求項33】前記復元出力部は、前記差分部により出
    力された電気信号の差分信号の低周波成分をローパスフ
    ィルタにより得て、これを所定の閾値と比較することに
    よりディジタル信号を復元するように前記コンピュータ
    を機能させるプログラムを記録したことを特徴とする請
    求項32に記載のコンピュータ読取可能な情報記録媒
    体。
  34. 【請求項34】前記差分部により出力される差分信号は
    光信号であり、 前記復元出力部により出力される信号は、光ディジタル
    信号であるように前記コンピュータを機能させるプログ
    ラムを記録したことを特徴とする請求項30または31
    に記載のコンピュータ読取可能な情報記録媒体。
  35. 【請求項35】前記プログラムを記録した情報記録媒体
    は、コンパクトディスク、フロッピーディスク、ハード
    ディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディス
    ク、磁気テープ、半導体メモリであることを特徴とする
    請求項26から34のいずれか1項に記載のコンピュー
    タ読取可能な情報記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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