JP4235724B2 - 光波干渉方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光波干渉装置、光波干渉方法、ならびに、これらを光コンピュータにより実現するためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、伝送すべきディジタル信号を論理変換した上で、これにより波長可変レーザによる出射光波を位相変調して光伝送する送信装置と、当該光伝送された光信号を半導体レーザに注入して発生した強度インパルス信号を光検出して論理変換して、伝送すべきディジタル信号を再生する受信装置と、からなる光通信システムが提案されている。
【0003】
このような光通信システムにおける受信装置側では、半導体レーザに光信号を注入する際に偏波制御器を用いて、半導体レーザの固有モード(「TE(Transverse Electric)モード」ともいう。)の偏波方向と注入する光信号の偏波方向を一致させていた。
【0004】
これは、注入同期技術の分野では、半導体レーザに注入光を与える場合には、偏波を一致させて注入するのが常識とされてきたからである。したがって、半導体レーザの固有モードと直行するモードであるTM(Transverse Magnetic)モードの励起や、これを用いた光波干渉技術は、注目されていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら注目されていなかった光波干渉技術を利用することにより、従来の光通信システムで用いられているような各種の光素子・光装置とは異なる挙動を示す光素子・光装置に対する要望は強い。
【0006】
特に、当該光素子・光装置を用いて、ディジタル信号を伝送する際の論理変換を単純にしたり、RZ(Return To Zero)やDPSK(Differential Phase Shift Keying;差動位相シフトキーイング)等のさまざまな論理変換に対応できるようにしたい、という要望もある。
【0007】
本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、光波干渉装置、光波干渉方法、ならびに、これらを光コンピュータにより実現するためのプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示する。
【0009】
本発明の第1の観点に係る光波干渉装置は、入力側偏波制御部と、半導体レーザ部と、出力側偏波制御部と、を備え、以下のように構成する。
【0010】
すなわち、入力側偏波制御部は、入力光波の入力を受け付けて、当該入力光波の偏波を制御した注入光波を半導体レーザ部に注入する。
【0011】
一方、半導体レーザ部は、注入された注入光波により出射光波を出力側偏波制御部に出射する。
【0012】
さらに、出力側偏波制御部は、出射された出射光波の入力を受け付けて、当該出射光波の偏波を制御した出力光波を出力する。
【0013】
ここで、以下の2条件
(a)入力側偏波制御部が注入する注入光波の偏波方向と、半導体レーザ部の固有モードの偏波方向とは一致しない
(b)半導体レーザ部に光波を注入しないときに、「半導体レーザ部から出射される光波により出力側偏波制御部が出力する出力光波の偏波方向」と「出力側偏波制御部がなかったとした場合に半導体レーザ部から出射される光波の偏波方向」とは一致しない
の少なくとも一方は成立する。
【0014】
また、本発明の光波干渉装置は、さらに偏波分離部を備え、以下のように構成することができる。
【0015】
すなわち、偏波分離部は、出力側偏波制御部から出力された出力光波を、所定の偏波成分と、これに直行する偏波成分と、に分離して出力する。
【0016】
また、本発明の光波干渉装置は、さらに偏波選択部を備え、以下のように構成することができる。
【0017】
すなわち、偏波選択部は、出力側偏波制御部から出力された出力光波から、所定の偏波成分を選択して出力する。
【0018】
また、本発明の光波干渉装置は、調整部をさらに備え、以下のように構成することができる。
【0019】
すなわち、入力側偏波制御部により入力を受け付けられる入力光波の位相の変化によりディジタル信号が伝送される場合、調整部は、出力される所定の偏波成分により当該ディジタル信号が再生されるように、入力側偏波制御部が注入する注入光波の偏波方向と、出力側偏波制御部が出力する出力光波の偏波方向と、を、調整する。特に、ディジタル信号が「同一極性」で再生されるように調整することが望ましい。
【0020】
本発明の他の観点に係る光波干渉方法は、入力側偏波制御工程と、半導体レーザ工程と、出力側偏波制御工程と、を備え、以下のように構成する。
【0021】
すなわち、入力側偏波制御工程では、入力光波の入力を受け付けて、当該入力光波の偏波を制御した注入光波を出力する。
【0022】
一方、半導体レーザ工程では、出力された注入光波を半導体レーザ素子に注入して、これから出射される出射光波を出力する。
【0023】
さらに、出力側偏波制御工程では、出力された出射光波の偏波を制御した出力光波を出力する。
【0024】
ここで、以下の2条件
(a)入力側偏波制御工程における注入光波の偏波方向と、半導体レーザ素子の固有モードの偏波方向とは一致しない
(b)半導体レーザ素子に光波を注入しないときに、「半導体レーザ素子から出射される光波を出力側偏波制御工程にて制御した出力光波の偏波方向」と「出力側偏波制御工程がなかったとした場合に半導体レーザ素子から出射される光波の偏波方向」とは一致しない
の少なくとも一方が成立する。
【0025】
また、本発明の光波干渉方法は、偏波分離工程をさらに備え、以下のように構成することができる。
【0026】
すなわち、偏波分離工程では、出力側偏波制御工程にて出力された出力光波を、所定の偏波成分と、これに直行する偏波成分と、に分離して出力する。
【0027】
また、本発明の光波干渉方法は、さらに偏波選択工程を備え、以下のように構成することができる。
【0028】
すなわち、偏波選択工程では、出力側偏波制御工程にて出力された出力光波から、所定の偏波成分を選択して出力する。
【0029】
また、本発明の光波干渉方法は、調整工程をさらに備え、以下のように構成することができる。
【0030】
すなわち、入力側偏波制御工程にて入力を受け付けられる入力光波の位相の変化によりディジタル信号が伝送される場合、調整工程では、出力される所定の偏波成分により当該ディジタル信号が再生されるように、入力側偏波制御工程における注入光波の偏波方向と、出力側偏波制御工程における出力光波の偏波方向と、を、調整する。特に、ディジタル信号が「同一極性」で再生されるように調整することが望ましい。
【0031】
本発明の他の観点に係るプログラムは、光コンピュータを上記の光波干渉装置として機能させ、もしくは、光コンピュータに上記の光波干渉方法を実行させるように構成する。当該プログラムを光コンピュータにて実行することにより、上記光波干渉装置が実現され、上記光波干渉方法が使用される。
【0032】
また、当該プログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリなどの光コンピュータ読取可能な情報記録媒体に記録することができ、これら情報記録媒体を光コンピュータとは独立に配布・販売できるほか、コンピュータ通信網を介して当該プログラムを伝送することにより、直接配布・販売することもできる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0034】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の光波干渉装置の第1の実施形態の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0035】
光波干渉装置101は、入力側偏波制御部102と、半導体レーザ部103と、出力側偏波制御部104と、を備える。
【0036】
ここで、入力側偏波制御部102は、入力光波の入力を受け付けて、当該入力光波の偏波を制御した注入光波を半導体レーザ部103に注入する。
【0037】
従来の注入同期技術では、注入光波の偏波方向と、半導体レーザ部103の固有モードの偏波方向とは一致させるのが常識とされてきたが、本実施形態では、これらを一致させない点に特徴がある。
【0038】
一方、半導体レーザ部103は、注入された注入光波との注入同期により生ずる出射光波を出力側偏波制御部104に出射する。
【0039】
注入同期によるための半導体レーザ素子としては、たとえば、両端発光(both side emitting)タイプのDFB(Distributed FeedBack)レーザ素子を利用することができる。この一端に注入光波を注入すると、注入同期により、他端から出射光波が出射される。
【0040】
さらに、出力側偏波制御部104は、出射された出射光波の入力を受け付けて、当該出射光波の偏波を制御した出力光波を出力する。
【0041】
ここで、出力側偏波制御部104が出力する出力光波の偏波方向と、半導体レーザ部103の固有モードの偏波方向とを一致させない点にも、本実施形態の特徴がある。
【0042】
なお、入力側偏波制御部102ならびに出力側偏波制御部104には、たとえば、偏波補償器等の既存の光素子を利用することができる。
【0043】
この光波干渉装置101では、従来の光素子・光装置と異なり、半導体レーザ部103が有する半導体レーザ素子の固有モードの偏波方向と注入光波の偏波方向にはずれがあるため、微小な空間内で、TMモードが励起され、光波干渉が生じる。また、出射光波の偏波方向(半導体レーザの固有モードの偏波方向と一致する)とは異なる偏波方向に偏波制御を行って、出力光波を出力する。
【0044】
このため、光波干渉装置101は、従来の光素子・光装置・光波干渉計とは全く異なる機能・特性を有することになる。
【0045】
以下では、この他の実施形態を説明するとともに、当該光波干渉装置101の機能・特性についてさらに詳細に述べる。
【0046】
(第2の実施形態)
図2は、本発明の光波干渉装置の第2の実施形態の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0047】
本実施形態は、第1の実施形態と構成の大部分が共通するため、以下、相異点について述べる。なお、本図においては、第1の実施形態と同じ機能を果たすものには同じ符号を付してある。
【0048】
本実施形態の光波干渉装置101は、さらに偏波分離部105と、調整部106と、を備える。
【0049】
ここで、偏波分離部105は、出力側偏波制御部104から出力された出力光波を、所定の偏波成分と、これに直行する偏波成分と、に分離して出力する。
【0050】
また、入力側偏波制御部102により入力を受け付けられる入力光波の位相の変化によりディジタル信号が伝送される場合、調整部106は、出力される所定の偏波成分により当該ディジタル信号が再生されるように、入力側偏波制御部102からの注入光波の偏波方向と、出力側偏波制御部104からの出力光波の偏波方向と、を、調整する。
【0051】
偏波分離部105には、偏光ビームスプリッタを用いて、出力光波を2つの直交する偏波成分に分離する。それぞれの偏波成分の方向は、以下のように設定することができる。
【0052】
まず、半導体レーザ部103には、TEモードの偏波方向(以下「TE方向」という。)と、これに直交するTMモードの偏波方向(以下「TM方向」という。)の2つがある。半導体レーザ部103が空間的に固定されると、「TE方向」と「TM方向」もまた、空間的に固定される。
【0053】
偏波分離部105は、出力光波を2つの直交する方向の偏波成分に分離する。この2つの直交する方向を、それぞれ「第1分離方向」「第2分離方向」と呼ぶこととする。偏波分離部105の偏光ビームスプリッタが空間的に固定されると、「第1分離方向」と「第2分離方向」もまた、空間的に固定される。
【0054】
さて、本実施形態では、これらの方向を以下のように設定する。すなわち、
「第1分離方向」は、「TE方向」とも「TM方向」とも一致しない。
「第2分離方向」は、「TE方向」とも「TM方向」とも一致しない。
【0055】
調整部106による調整は、以下のように行う。すなわち、ディジタル信号をDPSK変調した光信号(入力光波)が本光干渉装置101に入力された場合、これが出力する2つの偏波成分のうち一方の偏波成分に着目する。そして、入力光波の位相が値Aから値Bへ変化する際、ならびに、値Bから値Aへ変化する際に呼応して、出力光波において強度インパルスが発生するようにする。この調整は、人間が行ってもよいし、出力される一方の偏波成分に着目して自動調整を行うようにしてもよい。
【0056】
以下、入力側偏波制御部102からの注入光波の偏波方向を「注入偏波方向」と呼ぶこととする。また、光波を注入しなかった場合の半導体レーザ部103からの出射偏波を出力側偏波制御部104により偏波制御した出力光波の偏波方向を「出力偏波方向」と呼ぶこととする。この調整の際には、以下の2つの条件のいずれか少なくとも1つが満たされるようにする。
「注入偏波方向」は「TE方向」と一致しない。
「出力偏波方向」は「TE方向」と一致しない。
【0057】
図3には、本実施形態の光波干渉装置101に与える入力光波の位相変化を示すグラフである。横軸は時刻、縦軸は位相である。本図を参照すると、時刻22.3nsec,22.5nsec,22.7nsec,22.9nsec,23.1nsec付近で位相の値が急激に変化している。
【0058】
これに対して、上記のような調整を行うことにより、図4に示すような出力光波の強度インパルスを得ることができる。図4は、上記の入力光波を与え、調整を行った場合の一方の偏波成分の出力を示すグラフである。横軸は時刻、縦軸は強度である。
【0059】
本図を参照すると、図3の位相の変化に呼応して、時刻22.2nsec,22.4nsec,22.6nsec,22.8nsec,23.0nsec付近で強度がインパルス的に変化している(尚、図3と図4では、測定開始時刻にずれがある。)。
【0060】
このように、本実施形態の一方の偏波成分の出力光波を利用することにより、DPSK変調された光信号から、強度インパルスによりディジタル信号を「同一極性」で再生することが可能になる。
【0061】
図5は、本光波干渉装置101の両方の偏波成分の関係について、実験を行った結果を示すグラフである。図中には、6種類の結果が示してあり、入力側偏波制御部102からの注入光波の偏波方向、半導体レーザ部103の固有モードの偏波方向、出力側偏波制御部104からの出力光波の偏波方向の関係が各グラフの左側に示してある。
【0062】
すなわち、本実験においては、図5(a)〜(c)については、「第1分離方向」は「TE方向」と一致し、「第2分離方向」は「TM方向」と一致するように、設定してある。図5(d)〜(f)については、「第一分離方向」「第二分離方向」はいずれも「TE方向」「TM方向」とは一致せず、「TE方向」[TM方向」のおよそ半分が「第一分離方向」「第二分離方向」に均等に配分されるように設定してある。
【0063】
図5(b)は、従来用いられてきた典型的な偏波方向を採用したものである。すなわち、「注入偏波方向」、「TE方向」、「出力偏波方向」がいずれも一致している。この場合は、TEモードの偏波方向の出力が強度変化するのに対し、TMモードの偏波方向の出力はゼロである。
【0064】
一方、図5(a)では、「注入偏波方向」と「TE方向」が直交しており、「出力偏波方向」と「TE方向」が一致している。
【0065】
図5(c)では、「注入偏波方向」と「TE方向」は一致も直交もせず、「出力偏波方向」と「TE方向」が一致している。
【0066】
図5(d)では、「注入偏波方向」と「TE方向」が直交し、「出力偏波方向」と「TE方向」は一致も直交もしていない。
【0067】
図5(e)では、「注入偏波方向」と「TE方向」が一致しており、「出力偏波方向」と「TE方向」は一致も直交もしていない。
【0068】
図5(f)では、「注入偏波方向」と「TE方向」、出力側偏波制御部103からの出力光波の偏波方向と「TE方向」、のいずれも直交も一致もしていない。
【0069】
これらの場合には、TEモードの偏波方向の出力の強度変化と、TMモードの偏波方向の出力の強度変化と、は、互いに関連はするものの、異なる波形を示す。また、したがって、本実施形態の光波干渉装置101を用いることにより、これらの2種類の強度変化を利用するような光素子を構成することができる。
【0070】
(第3の実施形態)
図6は、本発明の光波干渉装置の第3の実施形態の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0071】
本実施形態は、第2の実施形態と構成の大部分が共通するため、以下、相異点について述べる。なお、本図においては、第2の実施形態と同じ機能を果たすものには同じ符号を付してある。
【0072】
本実施形態の光波干渉装置101は、偏波分離部105にかえて、偏波選択部107を備える。
【0073】
偏波選択部107は、出力側偏波制御部104から出力された出力光波から、所定の偏波成分を選択して出力する。
【0074】
偏波選択部107としては、上記実施形態同様に、偏光ビームスプリッタを利用して、一方の出力のみを利用し、他方は捨てることとしてもよい。このほか、ラミネート偏光子等の偏光子(Polarizer)を利用することもできる。
【0075】
すなわち、第2の実施形態では、2つの偏波成分の出力を用いていたが、本実施形態の光波干渉装置101は、一方の偏波成分のみを用いる場合に好適である。たとえば、DPSK変調された光信号から、強度インパルスによりディジタル信号を再生する受信装置に利用することができる。
【0076】
第2、第3の実施形態のいずれを利用するかは、製造コストと汎用性の兼ね合いから決めることができる。
【0077】
(光通信システムの実施形態)
図7は、上記の光波干渉装置を利用する光通信システムの概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。本発明の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0078】
光通信システム601では、送信装置611と受信装置651とが、 光ファイバ691で接続されている。
【0079】
送信装置611の波長可変レーザ612と、受信装置651の光波干渉装置101が有する半導体レーザ部103とは、光ファイバ691等を介して接続されている。
【0080】
送信装置611の論理変換器614は、電気ディジタル信号のメッセージを受け付けて、これを論理変換する。論理変換には、RZやDPSKなど、種々の手法を利用することができる。
【0081】
論理変換された電気ディジタル信号のメッセージにしたがって、光位相変調器613は、波長可変レーザ612が出力する光信号の強度はそのままとして、その位相のみを変化させる。
【0082】
光位相変調器613は、送信部615を介して光ファイバ691に接続される。光位相変調器613が出力した位相変調済みの光信号は、送信部615により、光ファイバ691を介して受信装置651へ送信される。
【0083】
波長可変レーザ612と光位相変調器613との間、光位相変調器613と送信部615との間は、いずれも光ファイバ661で接続されている。一方、論理変換器614と光位相変調器613との間は電気信号線622で接続されている。
【0084】
送信部615では、EDFA(Erbium Doped Fibre Amplifier)を用いて、光信号を増幅することが好ましい。
【0085】
一方、受信装置651は、光ファイバ691を介して送信装置611から送信された光信号を、受信部652により受信する。受信部652は、EDFAを用いて、この光信号を増幅して、光波干渉装置101の入力側偏波制御部102に光信号を入力する。
【0086】
光波干渉装置101の2つの出力の一方は、フォトダイオード657により電気信号に変換され、判定回路658により、伝送されたディジタル信号を再生する。
【0087】
なお、受信装置651では、受信部652、光波干渉装置101、フォトダイオード657の間は光ファイバ671で接続される。一方、フォトダイオード657、判定回路658の間は、電気信号線672で接続される。
【0088】
光ファイバ691のかわりに、たとえばPLC(Planer Lightwave Circuit)などの集積化された光導波路を用いて送信装置611と受信装置651の両者を接続してもよい。
【0089】
なお、本実施形態では、受信装置651で、レーザ光をフォトダイオード657により電気信号に変換してから、メッセージを復元しているが、光信号の低周波成分を通過させる光ローパスフィルタ回路、光信号に対して閾値処理を行い、光信号を出力する光閾値フィルタ回路も提案されており、これらを用いることもできる。
【0090】
光位相変調回路としては、たとえば光導波路を用いた相互位相変調器を使用することができる。
【0091】
光ローパスフィルタ回路としては、たとえば光バンドパスフィルタなど、製品として一般に提供されているものを使用することができる。
【0092】
光閾値フィルタ回路としては、たとえば過飽和吸収体を使用することができる。
【0093】
また、光位相変調回路については、Govind P.Agrawal「Nonlinear Fiber Optics」second edition,p282,ACADEMIC PRESS (1995)に、光閾値フィルタ回路については、Y.Hashimoto,H.Kurita,and H.Yokoyama「Optical noise reduction by a semiconductor waveguide saturable absorber」Technical Digest of International Topical Workshop on Contemporary Photonic Technology (CPT '98),Pc-13-1,pp615-616 (1998)に、それぞれその構成例が開示されている。
【0094】
これら公知の光回路や光素子を用いれば、送信装置611でDPSK変調を行った場合には、受信装置651では光信号のみで本発明の通信システムを実現することができる。
【0095】
また、公知の光回路や光素子を用いて、これらの光波干渉装置101や受信装置651を構成することができるため、光回路や光素子の結合状態をプログラムによって制御できる光コンピュータに適切なプログラムを与えることにより、当該光コンピュータによって、これらの装置を構成することができる。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光波干渉装置、光波干渉方法、ならびに、これらを光コンピュータにより実現するためのプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光波干渉装置の第1の実施形態の概要構成を示す模式図である。
【図2】 本発明の光波干渉装置の第2の実施形態の概要構成を示す模式図である。
【図3】 光波干渉装置に与える入力光波の位相変化を示すグラフである。
【図4】 光波干渉装置に入力光波を与え、調整を行った場合の一方の偏波成分の出力を示すグラフである。
【図5】 光波干渉装置が出力する2つの偏波成分の関係について、実験を行った結果を示すグラフである。
【図6】 本発明の光波干渉装置の第3の実施形態の概要構成を示す模式図である。
【図7】 光波干渉装置を利用する光通信システムの概要構成を示す模式図である。
【符号の説明】
101 光波干渉装置
102 入力側偏波制御部
103 半導体レーザ部
104 出力側偏波制御部
105 偏波分離部
106 調整部
107 偏波選択部
601 光通信システム
611 送信装置
612 波長可変レーザ
613 光位相変調器
614 論理変換器
615 送信部
622 電気信号線
651 受信装置
652 受信部
657 フォトダイオード
658 判定回路
661 光ファイバ
671 光ファイバ
672 電気信号線
691 光ファイバ

Claims (1)

  1. 光波干渉装置を用いてディジタル信号を再生する光波干渉方法であって、
    前記光波干渉装置は、
    光波を出射する半導体レーザ素子であって、注入同期可能な光波が注入されると、固有モードであるTEモードおよび、当該TEモードの偏波方向とは直交する偏波方向のTMモードが励起される半導体レーザ素子と、
    入力光波の入力を受け付けて、当該入力光波の偏波を制御した前記半導体レーザ素子と注入同期可能な注入光波を前記半導体レーザ素子に注入する入力側偏波制御部と、
    前記半導体レーザ素子から出射される出射光波の偏波を制御した出力光波を出力する出力側偏波制御部と、
    前記出力光波を、第1分離方向の偏波成分と、当該第1分離方向に直交する第2分離方向の偏波成分と、に分離する偏波分離部と、
    を有し、
    前記光波干渉方法は、前記半導体レーザ素子に前記注入光波が注入されると、前記半導体レーザ素子において前記TMモードが励起して、前記光波干渉装置内で光波干渉が生じるようにするため、
    前記TEモードの偏波方向および前記TMモードの偏波方向が、前記第1分離方向および前記第2分離方向のいずれとも一致しないように、前記第1分離方向および前記第2分離方向を設定する設定工程と、
    前記注入光波の偏波方向と前記TEモードの偏波方向とが一致せず、前記半導体レーザ素子に前記注入光波の注入がされないときに前記出力側偏波制御部から出力される出力光波の偏波方向と前記TEモードの偏波方向とが一致せず、前記注入光波と前記出力光波とがいずれも直線偏光とならない範囲で、前記入力光波の位相が、ある値から他の値へ変化する際、ならびに、前記入力光波の位相が、前記他の値から前記ある値へ変化する際に、前記偏波分離部により分離された前記第1分離方向の偏波成分と前記第2分離方向の偏波成分とのうち注目する一方の偏波成分に強度インパルスが現れるように、前記入力側偏波制御部からの注入光波の偏波方向と、前記出力側偏波制御部からの出力光波の偏波方向と、を調整する調整工程と、
    前記ある値と前記他の値との間で位相を変化させることにより伝送すべきディジタル信号をDPSK変調した光ディジタル信号を前記入力光波として入力し、前記注目する一方の偏波成分に現われる強度インパルスにより、前記ディジタル信号を同一極性で再生する再生工程と、
    を備えることを特徴とする光波干渉方法。
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