JP2001177426A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP2001177426A
JP2001177426A JP36248199A JP36248199A JP2001177426A JP 2001177426 A JP2001177426 A JP 2001177426A JP 36248199 A JP36248199 A JP 36248199A JP 36248199 A JP36248199 A JP 36248199A JP 2001177426 A JP2001177426 A JP 2001177426A
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voltage
time constant
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JP36248199A
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Kenji Takahashi
謙次 高橋
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えばAGC回路を用いて受信信号のレベル
を所定のレベルに調整する通信装置で、受信信号の変調
方式に応じて適した時定数をもってレベル調整を行う。 【解決手段】 レベル変化手段1が受信信号のレベルを
変化させ、積分手段9〜12が所定の時定数τ1〜τ4
をもって受信信号に応じたレベルを積分し、レベル変化
制御手段14が当該積分結果に基づいてレベル変化手段
1によるレベル変化を制御して当該レベル変化後の受信
信号のレベルを所定レベルに調整するに際して、変調方
式検出手段4が受信信号の変調方式を検出し、時定数切
替手段13が検出された変調方式に応じてレベル調整処
理に用いる時定数(積分手段9〜12)を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信信号のレベル
を所定のレベルに調整する通信装置に関し、特に、受信
信号の変調方式が通信状況等に応じて変化するような場
合であっても、各変調方式に応じて適したレベル調整を
実行する通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば受信機には、送信機から受信した
変調信号のレベルを所定のレベルに調整する自動利得制
御(AGC:Automatic Gain Control)回路が備えられ
る場合があり、このようなAGC回路を用いると、例え
ば送信機との間の距離や無線伝送路におけるフェージン
グ等に起因して受信信号のレベルが変動してしまうよう
な場合であっても、当該受信信号のレベルを一定のレベ
ルに調整して復調処理等を行うことができる。
【0003】図5には、受信機を構成する復調部の一例
を示してあり、同図に示した整流回路25や2つの加算
回路26、31や2つの整流増幅回路27、28や2つ
の積分回路29、30や電圧制御減衰器21や増幅回路
22によりAGC回路が構成されている。ここで、同図
に示した復調部で行われる処理を概略的に説明する。
【0004】すなわち、復調部に入力される受信信号は
電圧制御減衰器21で減衰させられた後に、増幅回路2
2で増幅されて、A/D(アナログ−デジタル)コンバ
ータ23及び整流回路25へ出力される。そして、A/
Dコンバータ23に入力された受信信号はアナログ信号
からデジタル信号へ変換させられた後に、デジタルシグ
ナルプロセッサ(DSP)24により復調され、当該復
調により得られるデータが復調部から出力される。
【0005】また、整流回路25に入力される受信信号
は直流電圧に整流されて第1の加算回路26へ出力され
る。第1の加算回路26に入力される直流電圧は第1の
基準電圧V1と加算され、当該加算結果がその正負に応
じて正側整流増幅回路27或いは負側整流増幅回路28
で検出されて正側積分回路29或いは負側積分回路30
へ出力される。正側積分回路29或いは負側積分回路3
0ではそれぞれ所定の時定数τ1或いは所定の時定数τ
2をもって入力直流電圧(前記加算結果)が積分され、
当該積分結果が第2の加算回路31へ出力される。
【0006】第2の加算回路14に入力される直流電圧
(前記積分結果)は第2の基準電圧V2と加算され、当
該加算結果が制御電圧Vcとして電圧制御減衰器1の減
衰量制御端子へ出力される。これにより、電圧制御減衰
器1の減衰量(受信信号の減衰量)が、受信信号のレベ
ルを所定のレベルに調整することができる方向(減衰量
を増加させる方向、或いは減少させる方向、或いは変化
させない方向)で制御される。
【0007】以上のようなフィードバック制御を用いた
AGC回路を備えることで、上記図5に示した復調部で
は、A/Dコンバータ3を介してDSP24に入力され
る受信信号のレベルを一定のレベル等に調整することが
でき、これにより、フェージング等の影響を除去して復
調処理を行うこと等ができる。
【0008】ところで、データ通信においては、種々な
変調方式を用いることが可能であるが、例えば同じ時間
内により多くの情報を伝送したい場合には、1シンボル
を多値化した16QAM(16 Quadrature Amplitude Mo
dulation)等の変調方式を用いてデータ伝送速度を大き
くすることが必要となることがある。しかしながら、1
シンボルを多値化すると、それぞれのシンボル値間のレ
ベル差が小さくなってしまうため、信号レベルの変動許
容範囲が狭くなり、フェージング等の外乱の影響による
データ誤りが発生し易くなることが生じる。
【0009】このようなこともあって、上記図5に示し
たようなAGC回路では、データ伝送に用いられる変調
方式に応じて、当該変調方式に最適な時定数を積分回路
29、30に設定しておくことが必要となる。このた
め、従来の通信システムでは、データ伝送で固定的に用
いられる変調方式に応じて、当該変調方式に最適な時定
数が固定的に設定されたAGC回路を受信機の復調部に
備えることが行われていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような受信機の復調部に備えられたAGC回路では、積
分回路の時定数が固定的に設定されてしまっているた
め、例えば電波の伝播環境等に応じて複数の変調方式を
切り替えてデータ伝送速度を切り替える送信機との間で
データ通信を行うような場合には、各変調方式に応じて
最適な時定数を用いるといったことができず、変調方式
によっては受信信号のレベル調整の精度が悪くなってし
まうといった不具合があった。
【0011】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、受信信号のレベルを所定のレ
ベルに調整するに際して、例えば受信信号の変調方式が
通信状況等に応じて変化するような場合であっても、各
変調方式に応じて適した時定数をもって受信信号のレベ
ルを調整することができる通信装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る通信装置では、次のようにして、受信
信号のレベルを所定のレベルに調整する。なお、この受
信信号は、例えば送信側で変調されて送信された信号で
あって通信装置により受信されたものである。すなわ
ち、レベル変化手段が受信信号のレベルを変化させるに
際して、積分手段が所定の時定数をもって受信信号に応
じたレベルを積分し、レベル変化制御手段が当該積分結
果に基づいてレベル変化手段によるレベル変化を制御し
て当該レベル変化後の受信信号のレベルを所定レベルに
調整する。この場合に、変調方式検出手段が受信信号の
変調方式を検出し、時定数切替手段が検出された変調方
式に応じて積分手段の時定数を切り替える。
【0013】従って、例えば受信信号の変調方式が通信
状況等に応じて変化するような場合であっても、当該変
調方式が検出されて当該変調方式に適した時定数への切
替が行われるため、各変調方式に応じて適した時定数を
もって精度よく受信信号のレベルを調整することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例に係る通信装置
を図面を参照して説明する。図1には、本例の通信装置
に備えられた受信機を構成する復調部の一例を示してあ
り、この復調部には、AGC回路の構成要素として、電
圧制御減衰器1や、増幅回路2や、整流回路5や、2つ
の加算回路6、14や、2つの整流増幅回路7、8や、
4つの積分回路9〜12や、信号切替回路13が備えら
れている。また、この復調部には、復調等を行うための
構成要素として、A/Dコンバータ3や、DSP4が備
えられている。
【0015】また、本例の通信装置は、例えば送信側の
通信装置が電波の伝播環境等に応じて複数の変調方式を
切り替えてデータ伝送速度を切り替えるような通信シス
テムに備えられており、送信側から送信されて受信側の
復調部に入力される受信信号の変調方式は、当該環境等
に応じて送信側により切り替えられるものとする。
【0016】電圧制御減衰器1は、復調部に入力される
受信信号を入力するとともに、後述する第2の加算回路
14から出力される制御電圧Vcを入力し、当該制御電
圧Vcに応じた減衰量をもって受信信号を減衰させて
(受信信号のレベルを低減させて)増幅回路2へ出力す
る機能を有している。増幅回路2は、電圧制御減衰器1
から出力される受信信号を入力し、当該受信信号を一定
のゲインをもって増幅させて(当該受信信号のレベルを
一定のゲインをもって増加させて)A/Dコンバータ3
及び整流回路5へ出力する機能を有している。
【0017】A/Dコンバータ3は、増幅回路2から出
力されて2つに分配される受信信号の一方を入力し、入
力した受信信号をアナログ信号からデジタル信号へ変換
してDSP4へ出力する機能を有している。DSP4
は、A/Dコンバータ3から出力される受信信号(デジ
タル信号)を入力し、当該受信信号を復調して得られる
データを復調部から出力する機能や、受信信号の変調方
式を検出して当該検出結果に応じて後述する信号切替回
路13を制御するための切替制御信号を出力する機能を
有している。
【0018】ここで、図2には、本例のDSP4の内部
で行われる処理の一例を概念的に示してあり、これを説
明する。なお、本例の通信システムでは、例えば図3に
示されるフレームを伝送単位として無線によるデータ伝
送が行われるものとする。同図に示されるように、各フ
レームは、フレーム同期を確立するための固定パターン
からなるユニークワード(UW)が先頭に付加されて、
当該UWに続いてランダムパターンからなるデータ(変
調データ)が配置される構成となっている。
【0019】また、本例の通信システムでは、各変調方
式毎にそれぞれ異なる固定パターンからなるUWが対応
付けられてシステム上で予め設定されているものとし、
送信側では、受信側へフレームを送信するに際して、自
己が選択して用いている変調方式と対応したUWをデー
タ(変調データ)に付加して上記図3に示したフレーム
を構成するものとする。
【0020】上記図2に示されるように、DSP4で
は、A/Dコンバータ3から入力した受信信号を直交検
波し(処理P1)、また、フレームの先頭においては、
当該フレームに付加されたUWを検出してフレーム同期
を確立する(処理P2)。また、DSP4では、本例の
通信システムで設定されている上記した変調方式とUW
との対応関係が例えば処理プログラムの中に規定されて
おり、フレーム同期を確立するに際して検出されるUW
に基づいてフレーム中のデータ(変調データ)の変調方
式を検出する。具体的には、フレームから検出されたU
Wの固定パターンと処理プログラム中に規定された複数
のUWの固定パターンとを比較して、検出されたUWの
固定パターンと一致する固定パターンのUWに対応付け
られている変調方式を送信側で用いられている変調方式
として検出する。そして、DSP4では、検出された変
調方式に応じた切替制御信号を出力ポートから信号切替
回路13へ出力する。
【0021】また、DSP4では、フレーム同期を確立
した後に、シンボル同期を確立し(処理P3)、直交検
波における自動周波数制御(AFC:Automatic Freque
ncyControl)を行う(処理P4)。また、DSP4で
は、シンボル同期を確立した後に、等化処理を行い(処
理P5)、その後、上記のようにして検出した変調方式
に応じたデマッピング処理をデータ(変調データ)に施
すことにより、受信信号を復調して得られるデータ(復
調データ)を復調部から出力する(処理P6)。
【0022】整流回路5は、増幅回路2から出力されて
2つに分配される受信信号の他方を入力し、入力した受
信信号に全波整流処理及び平滑処理を施して直流電圧へ
変換し、当該直流電圧を第1の加算回路6へ出力する機
能を有している。第1の加算回路6は、整流回路5から
出力される直流電圧を入力し、当該直流電圧と第1の基
準電圧V1とを加算処理し、当該加算結果を2つの整流
増幅回路7、8へ出力する機能を有している。
【0023】ここで、本例では、増幅回路2から出力さ
れる受信信号のレベルが目標となるレベルと等しい場合
には0Vの直流電圧が加算結果として第1の加算回路6
から出力され、当該受信信号のレベルが目標となるレベ
ルより大きい場合には正レベルの直流電圧が加算結果と
して第1の加算回路6から出力され、当該受信信号のレ
ベルが目標となるレベルより小さい場合には負レベルの
直流電圧が加算結果として第1の加算回路6から出力さ
れるように、整流回路5や第1の加算回路6や第1の基
準電圧V1の設定が行われている。
【0024】正側整流回路7は、第1の加算回路6から
出力される直流電圧が正レベルである場合に、当該直流
電圧を検出し、検出した直流電圧を増幅して第1の正側
積分回路9及び第2の正側積分回路10へ出力する機能
を有している。負側整流回路8は、第1の加算回路6か
ら出力される直流電圧が負レベルである場合に、当該直
流電圧を検出し、検出した直流電圧を増幅して第1の負
側積分回路11及び第2の負側積分回路12へ出力する
機能を有している。
【0025】第1の正側積分回路9は、正側整流増幅回
路7から出力される直流電圧を入力し、当該直流電圧を
所定の時定数τ1をもって積分し、当該積分結果を信号
切替回路13へ出力する機能を有している。また、第2
の正側積分回路10は、正側整流増幅回路7から出力さ
れる直流電圧を入力し、当該直流電圧を所定の時定数τ
3をもって積分し、当該積分結果を信号切替回路13へ
出力する機能を有している。ここで、時定数τ1及び時
定数τ3としては、それぞれ異なる変調方式A及び変調
方式Bに最適な値(例えばそれぞれ異なる値)が設定さ
れている。
【0026】第1の負側積分回路11は、負側整流増幅
回路8から出力される直流電圧を入力し、当該直流電圧
を所定の時定数τ2をもって積分し、当該積分結果を信
号切替回路13へ出力する機能を有している。また、第
2の負側積分回路12は、負側整流増幅回路8から出力
される直流電圧を入力し、当該直流電圧を所定の時定数
τ4をもって積分し、当該積分結果を信号切替回路13
へ出力する機能を有している。ここで、時定数τ2及び
時定数τ4としては、それぞれ異なる変調方式A及び変
調方式Bに最適な値(例えばそれぞれ異なる値)が設定
されている。
【0027】なお、具体的には、例えば位相変調方式の
ように振幅が一定であるために振幅特性の補償が必要と
ならないような変調方式が用いられる場合には、時定数
としては比較的小さい値を用いることが可能であるが、
例えばQAM方式のように振幅が変調させられるために
振幅特性の補償が必要となるような変調方式が用いられ
る場合には、時定数としては当該補償が実現される程度
の比較的大きい値を用いることが必要となる。また、例
えばこのような変調方式の種類は同じであっても、デー
タ伝送速度が異なる場合には、データ伝送速度が比較的
大きい変調方式に対してはデータ伝送速度が比較的小さ
い変調方式と比べて、一般に、時定数として小さい値を
用いることが可能である。
【0028】また、本例では、好ましい態様として、上
記したアタック(入力信号レベルの増加に対して出力信
号レベルを補正するAGCの動作)時の時定数τ1及び
時定数τ3や、上記したリカバリー(入力信号レベルの
減少に対して出力信号レベルを補正するAGCの動作)
時の時定数τ2及び時定数τ4としては、例えば正側と
負側とで当該正負に適した異なる値が設定されている。
【0029】信号切替回路13は、上記した4つの積分
回路9〜12から出力される積分結果を入力するととも
に、DSP4から出力される切替制御信号を入力し、当
該切替制御信号による制御に従って、後述する第2の加
算回路14と接続させる積分回路9〜12を切り替える
機能を有している。
【0030】ここで、図4には、上記した4つの積分回
路9〜12及び後述する第2の加算回路14とともに、
本例の信号切替回路13の構成例を示してある。同図に
示されるように、本例の信号切替回路13は、第2の加
算回路14の前段に接続された増幅器Aや、当該増幅器
Aを介して第2の加算回路14と接続されて当該第2の
加算回路14とそれぞれの積分回路9〜12との間の信
号経路を接続或いは切断する4つのアナログスイッチS
W1〜SW4や、これら4つのアナログスイッチSW1
〜SW4の内で2つのアナログスイッチSW2、SW4
に入力される切替制御信号の正負を反転させるNOT回
路Qから構成されている。
【0031】そして、信号切替回路13では、DSP4
から入力される切替制御信号(本例では1つの切替制御
信号)に応じて4つのアナログスイッチSW1〜SW4
の接続、切断が制御されることにより、第1の正側積分
回路9及び第1の負側積分回路11が第2の加算回路1
4と接続される状態(状態A)と、第2の正側積分回路
10及び第2の負側積分回路12が第2の加算回路14
と接続される状態(状態B)とが切り替えられる。
【0032】具体的には、本例のDSP4により受信信
号の変調方式として変調方式Aが検出された場合には、
状態Aに切り替えるための切替制御信号がDSP4から
信号切替回路13へ出力され、これにより、信号切替回
路13では、当該変調方式Aに適した時定数τ1、τ2
を有する積分回路9、11が第2の加算回路14と接続
される。一方、本例のDSP4により受信信号の変調方
式として変調方式Bが検出された場合には、状態Bに切
り替えるための切替制御信号がDSP4から信号切替回
路13へ出力され、これにより、信号切替回路13で
は、当該変調方式Bに適した時定数τ3、τ4を有する
積分回路10、12が第2の加算回路14と接続され
る。
【0033】第2の加算器14は、上記した信号切替回
路13を介して接続された積分回路9〜12から出力さ
れる積分結果を入力し、入力した積分結果(直流電圧)
と第2の基準電圧V2とを加算処理して、当該加算結果
を制御電圧Vcとして電圧制御減衰器1の減衰量制御端
子へ出力する機能を有している。
【0034】ここで、本例では、増幅回路2から出力さ
れる受信信号のレベルが目標となるレベルと等しい場合
には所定の減衰量Lを実現する制御電圧Vc(=V2)
が第2の加算回路14から出力され、当該受信信号のレ
ベルが目標となるレベルより大きい場合には前記減衰量
Lより大きい減衰量を実現する制御電圧Vcが第2の加
算回路14から出力され、当該受信信号のレベルが目標
となるレベルより小さい場合には前記減衰量Lより小さ
い減衰量を実現する制御電圧Vcが第2の加算回路14
から出力されるように第2の加算回路14や第2の基準
電圧V2等の設定が行われている。
【0035】次に、以上のような構成からなる本例の復
調部により行われる動作の具体例を示す。なお、以下で
は、説明の便宜上から、基準となる入力レベル(AGC
設定値)を有する受信信号が電圧制御減衰器1に入力さ
れる場合と、当該基準入力レベルより大きいレベルの受
信信号が電圧制御減衰器1に入力される場合と、当該基
準入力レベルより小さいレベルの受信信号が電圧制御減
衰器1に入力される場合とに分けて説明する。
【0036】まず、基準入力レベルの受信信号が電圧制
御減衰器1に入力される場合について説明する。すなわ
ち、この場合には、電圧制御減衰器1の減衰量は上記し
た減衰量Lに制御される。また、本例では、この場合に
整流回路5から出力される直流電圧と第1の基準電圧V
1とが第1の加算回路6での加算処理により相殺される
ように設定されており、第1の加算回路6からは0Vの
直流電圧が加算結果として出力される。
【0037】また、上記のようにこの場合には第1の加
算回路6からの出力が0Vであるため、2つの整流増幅
回路7、8や4つの積分回路9〜12や信号切替回路1
3から出力される直流電圧も0Vとなり、第2の加算回
路14では、第2の基準電圧V2が例えば差動増幅によ
り反転させられて制御電圧Vcとして電圧制御減衰器1
へ出力される。この場合、上記したように電圧制御減衰
器1の減衰量は減衰量Lに制御され、以上のようにして
AGCループによるフィードバック制御が行われる。
【0038】次に、例えば受信信号のレベルが増加し
て、基準入力レベルより大きいレベルの受信信号が電圧
制御減衰器1に入力される場合について説明する。すな
わち、この場合には、例えば整流回路5から出力される
直流電圧は(−V1)より小さくなり、第1の加算回路
6からは例えば差動増幅により正レベルの直流電圧が加
算結果として出力される。そして、第1の加算回路6か
ら出力される正レベルの直流電圧は正側整流増幅回路7
により検出されて一定のゲインをもって増幅された後
に、それぞれ異なる時定数τ1、τ3を有する2つの正
側積分回路9、10へ出力される。
【0039】また、信号切替回路13ではDSP4から
入力される切替制御信号に応じて、第1の正側積分回路
9或いは第2の正側積分回路10の一方から出力される
積分結果を第2の加算器14へ出力させる。そして、こ
の場合、第2の加算回路14から出力される制御電圧V
cは第2の基準電圧V2より小さくなり、電圧制御減衰
器1の減衰量は減衰量Lより大きい値(すなわち、レベ
ルを大きく減衰させる方向)に制御される。以上のよう
なAGCループによるフィードバック制御により、受信
信号のレベルが目標となるレベルに調整されて、安定し
たレベルの受信信号がA/Dコンバータ3に入力され
る。
【0040】次に、例えば受信信号のレベルが減少し
て、基準入力レベルより小さいレベルの受信信号が電圧
制御減衰器1に入力される場合について説明する。すな
わち、この場合には、例えば整流回路5から出力される
直流電圧は(−V1)より大きくなり、第1の加算回路
6からは例えば差動増幅により負レベルの直流電圧が加
算結果として出力される。そして、第1の加算回路6か
ら出力される負レベルの直流電圧は負側整流増幅回路8
により検出されて一定のゲインをもって増幅された後
に、それぞれ異なる時定数τ2、τ4を有する負側積分
回路11、12へ出力される。
【0041】また、信号切替回路13ではDSP4から
入力される切替制御信号に応じて、第1の負側積分回路
11或いは第2の負側積分回路12の一方から出力され
る積分結果を第2の加算器14へ出力させる。そして、
この場合、第2の加算回路14から出力される制御電圧
Vcは第2の基準電圧V2より大きくなり、電圧制御減
衰器1の減衰量は減衰量Lより小さい値(すなわち、レ
ベルを小さく減衰させる方向)に制御される。以上のよ
うなAGCループによるフィードバック制御により、受
信信号のレベルが目標となるレベルに調整されて、安定
したレベルの受信信号がA/Dコンバータ3に入力され
る。
【0042】以上のように、本例の通信装置では、AG
C回路を用いて受信信号のレベルを目標となる所定のレ
ベルに調整するに際して、例えば受信信号の変調方式が
通信状況等に応じて送信側により切り替えられて用いら
れるような場合であっても、現在のデータ伝送に用いら
れている変調方式を自動的に検出し、当該変調方式に適
した時定数を有するAGC回路へ自動的に切り替えるこ
とができるため、各変調方式に応じて適した時定数をも
って精度よく受信信号のレベルを調整することができ
る。
【0043】具体例として、例えば短波無線通信では電
離層反射を利用した電波伝送が行われることから、朝方
や夕方には電離層が不安定になって電波伝播環境が劣化
することが一般的に知られている。このような特性を鑑
みると、例えば電波伝播環境の良いときには比較的デー
タ伝送速度が大きい変調方式を用いるように切り替えて
データ伝送速度を向上させる一方、電波伝播環境の悪い
ときには比較的データ伝送速度が小さい変調方式を用い
るように切り替えてデータ伝送速度を下げることにより
データ誤りを低減させて通信品質を確保するような変調
方式切替処理が送信側で行われるのが好ましい。本発明
に係る通信装置は、一例として、このような変調方式切
替処理が採用された通信システムに備えられて大きな効
果を発揮する。
【0044】ここで、本例では、電圧制御減衰器1が受
信信号のレベルを変化させる機能により、本発明に言う
レベル変化手段が構成されている。なお、本例では、受
信信号の減衰量を変化させてそのレベルを変化させた
が、例えば可変増幅器を用いてその増幅量を変化させて
受信信号のレベルを変化させることも可能である。
【0045】また、本例では、積分回路9〜12が所定
の時定数τ1〜τ4をもって整流増幅回路7、8から入
力される直流電圧のレベルを積分する機能により、本発
明に言う積分手段が構成されている。なお、本例では、
受信信号に増幅処理や第1の基準電圧V1との加算処理
等が施された信号のレベルを本発明に言う受信信号に応
じたレベルとして用いたが、受信信号に応じたレベルと
しては、要は、当該レベルの積分結果に基づいて受信信
号のレベルを調整することができるようなものであれば
よい。また、本例では、好ましい態様としてフィードバ
ック制御を行う構成としたが、例えば受信信号に応じた
レベルとして受信信号そのままのレベルを用いてフィー
ドフォワード制御を行う構成とすることも可能である。
【0046】また、本例では、第2の加算回路14が積
分回路9〜12からの積分結果に基づいて電圧制御減衰
器1の減衰量を制御してレベル変化後の受信信号のレベ
ルを目標となる所定のレベルに調整する機能により、本
発明に言うレベル変化制御手段が構成されている。
【0047】また、本例では、DSP4が送信側から受
信されたUWの固定パターンに基づいて受信信号の変調
方式を検出することにより、本発明に言う変調方式検出
手段が構成されている。なお、本例では、好ましい態様
として送信側が変調方式を受信側に通知する構成とした
が、要は、受信側が変調方式を検出することができれば
どのような構成が用いられてもよく、例えばユーザが受
信側の通信装置に変調方式を指定してそれを検出するよ
うな構成とすることも可能である。
【0048】また、本例では、信号切替回路13がDS
P4により検出された変調方式に応じて(本例では切替
制御信号に応じて)レベル調整処理に用いる積分の時定
数を切り替える機能により、本発明に言う時定数切替手
段が構成されている。なお、本例では、異なる時定数を
有した複数の積分回路を切り替える構成としたが、例え
ば時定数が可変な積分回路を用いることも可能である。
【0049】また、本例では、異なる2つの変調方式
A、Bが切替可能であって積分回路9〜12の時定数を
異なる2つの状態に切り替えることが可能な構成とした
が、切替可能な変調方式の数や切替可能な時定数の数と
しては、例えばシステムの使用状況等に応じて、任意に
設定されてもよい。また、変調方式としてはどのような
ものが用いられてもよく、時定数としても変調方式に応
じて種々な値が設定されてもよい。また、信号のレベル
としては、必ずしも電圧レベルばかりでなく、例えば電
流レベルや電力レベルを用いることも可能である。
【0050】また、本発明に係る通信装置の構成として
は、必ずしも以上に示した構成に限られず、種々な構成
が用いられてもよい。一例として、本発明に係る通信装
置としては、例えば送信機を備えずに受信機を備えた受
信装置であってもよく、例えば送信機と受信機の両方を
備えた送受信装置であってもよく、また、例えば中継装
置のようなものであってもよい。
【0051】また、本発明に係る通信装置により行われ
るレベル調整処理(変調方式検出処理を含む)として
は、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア
資源においてプロセッサが制御プログラムを実行するこ
とにより制御される構成であってもよいばかりでなく、
例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立した
ハードウエア回路として構成されてもよい。また、本発
明は上記の制御プログラムを格納したフロッピーディス
クやCD−ROM等のコンピュータにより読み取り可能
な記録媒体として把握することもでき、当該制御プログ
ラムを記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサ
に実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させ
ることができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る通信
装置によると、受信信号に応じたレベルを所定の時定数
をもって積分し、当該積分結果に基づいて電圧制御減衰
器等によるレベル変化を制御してレベル変化後の受信信
号のレベルを所定のレベルに調整するに際して、受信信
号の変調方式を検出して当該変調方式に応じて前記時定
数を切り替えるようにしたため、例えば受信信号の変調
方式が通信状況等に応じて変化するような場合であって
も、各変調方式に応じて適した時定数をもって精度よく
受信信号のレベルを調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る通信装置の復調部の一
例を示す図である。
【図2】DSPの内部で行われる処理の一例を概念的に
示す図である。
【図3】フレームの一例を示す図である。
【図4】信号切替回路の構成例を示す図である。
【図5】従来例に係る復調部の一例を示す図である。
【符号の説明】
1・・電圧制御減衰器、 2・・増幅回路、 3・・A
/Dコンバータ、4・・DSP、 5・・整流回路、
6・・第1の加算回路、7・・正側整流増幅回路、 8
・・負側整流増幅回路、9・・第1の正側積分回路、
10・・第2の正側積分回路、11・・第1の負側積分
回路、 12・・第2の負側積分回路、13・・信号切
替回路、 14・・第2の加算回路、 A・・増幅器、
SW1〜SW4・・アナログスイッチ、 Q・・NOT
回路、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号のレベルを所定のレベルに調整
    する通信装置において、 受信信号のレベルを変化させるレベル変化手段と、 所定の時定数をもって受信信号に応じたレベルを積分す
    る積分手段と、 当該積分結果に基づいてレベル変化手段によるレベル変
    化を制御して当該レベル変化後の受信信号のレベルを所
    定レベルに調整するレベル変化制御手段と、 受信信号の変調方式を検出する変調方式検出手段と、 検出された変調方式に応じて積分手段の時定数を切り替
    える時定数切替手段と、 を備えたことを特徴とする通信装置。
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