JP2001177283A - 電子装置 - Google Patents

電子装置

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JP2001177283A
JP2001177283A JP35698599A JP35698599A JP2001177283A JP 2001177283 A JP2001177283 A JP 2001177283A JP 35698599 A JP35698599 A JP 35698599A JP 35698599 A JP35698599 A JP 35698599A JP 2001177283 A JP2001177283 A JP 2001177283A
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keyboard
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Takashi Osanawa
尚 長縄
Shigeo Ohashi
繁男 大橋
Takeshi Nakagawa
毅 中川
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のキーが配置されるキーボードを放熱部材
兼用とし、処理性能の向上に伴うCPU等の発熱素子か
ら発生する熱を、分散かつ放熱し、キーボードが局所的
に熱くなるのを防止する。 【解決手段】複数のキーが配置されるキーボードの内部
に流路を形成し、この流路に二相凝縮性の作動液を封入
した。これにより、第一の筺体の内部の複数の発熱素子
から発生した熱の一部は、キーボード全域に分散され、
このキーボードを介して複数のキーの表面から放熱さ
れ、CPU等から発熱した熱の一部は、放熱部材兼用の
キーボード全域に分散されて放熱されるため、CPU上
方のキーが局所的に熱くなるのを防止し、操作者に不快
感を与えることがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱素子を搭載し
た配線基板,キーボード,記憶装置等を収容した第一の
筐体、及び、表示装置等を収容し、第一の筐体と転回可
能に取り付けられた第二の筐体からなる電子装置に係わ
り、特に発熱素子から熱を分散,放熱される構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術は、特開平8−286783 号公報
のように、発熱素子を搭載した第一の筐体内の底部に放
熱板を設置し、発熱素子から筐体底部の放熱板及びキー
ボード底面に熱を伝えて、キーの表面を含む筐体表面か
ら放熱している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】携帯型パーソナルコン
ピュータ等に代表される電子装置では、演算処理の高速
化による素子の高発熱化する反面、筐体の薄型化,軽量
化も要求されている。このため、薄型軽量化を考慮しつ
つ、素子を冷却する必要がある。また、放熱面が局部的
に熱くならないように、発熱素子の熱を分散,放熱する
必要がある。
【0004】特開平8−286783 号公報の公知技術では、
発熱素子からの熱の一部を、第一の筐体の底部に設けた
放熱板、及び、第一の筐体の背面板に設けた放熱板に伝
熱し、放熱している。これにより、CPU上方のキーボ
ードが熱くなることを防止している。しかしながら、さ
らに発熱量の多いCPUの場合、発熱した熱を第一の筐
体の底面や背面へ分散させてもなお、CPU上方のキー
ボードが局所的に熱くなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では次のような手段を講じている。
【0006】複数の発熱素子を搭載した配線基板,キー
ボード,記憶装置等を搭載した第一の筺体、及び表示装
置等を収容し、ヒンジにより第一の筺体と転回可能に取
り付けられた第二の筺体からなる電子装置において、複
数のキーが配置されるキーボードの内部に流路を形成
し、この流路に二相凝縮性の作動液を封入した。これに
より、第一の筺体の内部の複数の発熱素子から発生した
熱の一部は、キーボード全域に分散され、このキーボー
ドを介して複数のキーの表面から放熱される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に説明
する。図1は携帯型パーソナルコンピュータ等に代表さ
れる薄型電子装置の斜視図であり、説明のためキーボー
ド部を取り外した状態を表わしている。この薄型電子装
置は大別して、CPU(中央演算処理ユニット)等中枢
機能を有する本体中枢部Aと、本体中枢部Aで処理され
た結果を表示する表示部Bで構成されている。
【0008】本体中枢部AはCPU等の特に発熱量の大
きい素子1(以下、CPU1と記す)が取り付けられたサ
ブ配線基板2と、サブ配線基板2や複数の素子を搭載し
ているメイン配線基板3と、複数のキー4と、サブ配線
基板2やメイン配線基板3等を内部に収容し、複数のキ
ー4を上面に配置した第一の筐体10からなる。複数の
キー4は上キーボード5の上面に配置され、上キーボー
ド5と下キーボード6とは一体物として形成されてい
る。なお、説明のため、複数のキー4,上キーボード5
及び下キーボード6は、取り外して表示している。下キ
ーボード6は主に放熱及び伝熱の目的で上キーボード5
と一体化させており、柔軟熱伝導部材7(例えばSiゴ
ムに酸化アルミ等のフィラーを混入したもの)を介し
て、サブ配線基板2と熱的に接続される。
【0009】表示部Bは表示装置21と、これを収容す
る第二の筐体20とからなり、第二の筐体20は第一の
筐体10にヒンジ8を介して、両者の筐体が互いに折り
重なるよう、軸回転可能に取り付けられている。
【0010】図2は本発明における薄型電子装置の断面
図である。CPU1はサブ配線基板に取り付けられ、サ
ブ配線基板2とメイン配線基板3にはそれぞれコネクタ
12が設けられ、このコネクタ12を介してサブ配線基
板2とメイン配線基板3は電気的に接続される。サブ配
線基板2が接続されたメイン配線基板3は、第一の筐体
10に設置されたボス11にビス9をねじ込むことによ
り、第一の筐体に取り付けられる。また、図示していな
いが、上キーボード5,表示装置21及びファン13
も、メイン配線基板3と電気的に接続される。メイン配
線基板3には、CPU1の処理性能制御回路(例えば、
クロック周波数可変回路)と、CPU1の処理性能制御
回路と連動したファン13の制御回路(例えば、ファン
の回転数制御やファンのオンオフ制御)とを含まれてい
る。
【0011】CPU1が取り付けられたサブ配線基板2
の上面には、柔軟熱伝導部材7が設置され、その上に上
キーボード5と一体化した下キーボード6が設置され
る。
【0012】CPU1で発生した熱の一部は、サブ配線
基板2,柔軟熱伝導部材7,下キーボード6と一体化し
た上キーボード5を介して、キー4の表面から外気へ放
熱される。また、CPU1で発生した熱の一部は、サブ
配線基板2,ビス9,ボス11を介して第一の筐体10
の底面から外気へ放熱される。さらに、CPU1で発生
し、第一の筐体10の内部にこもった熱の一部は、ファ
ン13による換気作用により、第一の筐体に設けられた
通気孔14を通じて外気へ放熱される。
【0013】図3,図4,図5は上キーボード5と一体
化した下キーボード6の裏面の斜視図である。上キーボ
ード5と一体化した下キーボード6の内部には二相凝縮
性の作動液が封入される流路が形成されており、図3に
は非ループ形の流路15を、図4にはループ形の流路1
6を、図5には複数のループ形を有する流路17を破線
で示す。また、それぞれの上キーボード5と一体化した
下キーボード6の内部に形成された流路には、二相凝縮
性の作動液が封入されている。
【0014】図3の非ループ形の流路15の場合、熱輸
送は作動液とその蒸気泡の振動により行われ、CPU1
からの熱の一部が、下キーボード6の熱を受ける位置近
傍の作動液を核沸騰させ、核沸騰によって断続的に多数
発生する蒸気泡が振動を発生させる。すなわち外部から
のエネルギーの供給を必要とせずに、輸送の対象となる
熱エネルギーそのものが振動エネルギーとなる。作動液
及び蒸気泡が流路15を伝って振動することにより熱を
輸送する。
【0015】図4の非ループ形の流路16の場合、CP
U1からの熱の一部が、下キーボード6の熱を受ける位
置近傍の作動液を核沸騰させ、核沸騰によって断続的に
多数発生する蒸気泡が循環を発生させる。作動液及び蒸
気泡が流路16を伝って循環することにより熱を輸送す
る。
【0016】図5の複数のループ形の流路の場合、CP
U1からの熱の一部が、下キーボード6の熱を受ける位
置近傍の作動液を核沸騰させ、核沸騰によって断続的に
多数発生する蒸気泡が振動あるいは循環を発生させる。
作動液及び蒸気泡が流路17を伝って振動あるいは循環
することにより熱を輸送する。
【0017】流路が非ループ形(図3),ループ形(図
4),複数のループ形(図5)のいずれの形状でも、熱
を受ける位置近傍の熱が下キーボード6の全域に伝熱さ
れるとともに、下キーボード6と一体化した上キーボー
ド5を介して、キー4の表面から外気へ放熱される。こ
のとき熱は分散されるため、上キーボード5に配置され
た複数のキー4全域から放熱され、受熱部近傍のキーボ
ードのみが熱くなることはなくなり、操作者に不快感を
与えることはない。
【0018】本発明におけるキーボード部に形成する流
路の形状は、本明細書記載の形状に限定されるものでは
ない。
【0019】また、上キーボード5及び下キーボード6
の材質は、熱伝導性がよく、かつ、軽量のアルミニウム
であるが、他の材質でもよい。また、流路に封入した作
動液は水であるが、他の二相凝縮性の作動液でもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、キーボード内部に流路
を設け、二相凝縮性の作動液を流路に封入した放熱手段
が、CPU上方のキーボードを局所的に熱くなることを
防止し、発熱素子の冷却が可能になる。
【0021】また、キーボードを放熱部材としても利用
しているため、別部品の放熱手段を設けるよりも薄型が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の電子装置を示す斜視図。
【図2】本発明の実施の形態の電子装置を示す断面図。
【図3】本発明の一実施例で非ループ形の流路が形成さ
れたキーボード部を示す斜視図。
【図4】本発明の一実施例でループ形の流路が形成され
たキーボード部を示す斜視図。
【図5】本発明の一実施例で複数のループ形の流路が形
成されたキーボード部を示す斜視図。
【符号の説明】
1…CPU、2…サブ配線基板、3…メイン配線基板、
4…キー、5…上キーボード、6…下キーボード、7…
柔軟熱伝導部材、8…ヒンジ、9…ビス、10…第一の
筐体、11…ボス、12…コネクタ、13…ファン、1
4…通気孔、15,16,17…流路、20…第二の筐
体、21…表示装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 毅 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所PC事業部内 Fターム(参考) 5B020 DD51 5E322 AA11 AB11 BA01 BB03 BB04 DB01 DB06 FA01 FA05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CPU等の発熱素子を含む電子回路、前記
    発熱素子に熱的に接続する熱伝導部材、記憶装置等を内
    部に収容し、上面にキーボードを搭載した第一の筐体
    に、前記CPUによる処理結果を表示する第二の筐体が
    転回可能に取り付けられた電子装置であって、放熱部材
    兼用のキーボードの内部に流路が形成され、該流路に二
    相凝縮性の作動液が封入され、前記CPU等から発生す
    る熱の一部を、前記キーボードで分散させて、放熱させ
    ることを特徴とする電子装置。
JP35698599A 1999-12-16 1999-12-16 電子装置 Withdrawn JP2001177283A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013058556A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Denso Corp 電子回路装置
CN112181153A (zh) * 2020-08-28 2021-01-05 深圳市恒怡多精彩科技有限公司 一种带氧化铝陶瓷自发热恒温可控功能的键盘

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JP2013058556A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Denso Corp 電子回路装置
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