JP2001177179A - 半導体レーザ素子およびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子およびその製造方法

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JP2001177179A JP36195099A JP36195099A JP2001177179A JP 2001177179 A JP2001177179 A JP 2001177179A JP 36195099 A JP36195099 A JP 36195099A JP 36195099 A JP36195099 A JP 36195099A JP 2001177179 A JP2001177179 A JP 2001177179A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザチップの端面に、ダメージが少なく、
膜質が良好な保護膜を形成して信頼性が高い半導体レー
ザ素子を得る。 【解決手段】 レーザチップ1の端面1a、1bに所定
の反射率を有する保護膜を成膜する際に、端面からある
膜厚tまでの部分301aを、例えば5オングストロー
ム/秒以上10オングストローム/秒以下の比較的遅い
成膜速度で行ってレーザチップ端面に与えるダメージを
小さくする。そして、残りの所定膜厚Tまでの部分30
1bを、例えば10オングストローム/秒以上20オン
グストローム/秒以下の比較的速い成膜速度で行って、
緻密で大気中の水分や酸素を通しにくい膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザチップの端
面に所定の反射率を有する保護膜を設けた半導体レーザ
素子およびその製造方法に関し、特に、高い信頼性を有
する半導体レーザ素子に適した保護膜を得ることができ
る半導体レーザ素子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザ素子においては、図3に示
すように、GaAsレーザチップ1の両端面1a、1b
に等しい反射率を有する保護膜101a、101bが設
けられている構成のものが多い。この場合、両端面から
の光出力Poは等しくなる。
【0003】この保護膜101aがAl23からなる場
合、例えばAl23膜の屈折率(n)をn=1.60、
レーザチップ1の屈折率をn=3.50として計算する
と、保護膜101aの膜厚dを変化させることによっ
て、図4に示すように、保護膜101aの反射率が変化
する。なお、この図4では、レーザ発振波長(λ)78
00オングストロームでの計算結果を示している。
【0004】この図4に示すように、保護膜の厚さに関
わらず、反射率は保護膜が無い場合よりも小さくなる。
そして、光学的膜厚n×dが発振波長の1/4の奇数倍
になったときに反射率が最小となり、光学的膜厚n×d
が発振波長の1/2の整数倍になったときに保護膜が無
い場合とほぼ同じ反射率となる。これは、Al23保護
膜101aの屈折率がGaAsレーザチップ1の屈折率
よりも小さいためである。
【0005】これに対して、GaAsレーザチップ1の
屈折率よりも大きい屈折率を有する膜、例えばアモルフ
ァスSi等の膜を用いた場合、保護膜の厚さに関わら
ず、反射率は保護膜が無い場合よりも大きくなる。そし
て、光学的膜厚n×dが発振波長の1/4の奇数倍にな
ったときに反射率が最大となり、光学的膜厚n×dが発
振波長の1/2の整数倍になったときに保護膜が無い場
合とほぼ同じ反射率となる。
【0006】ところで、光出力20mW以上の高出力レ
ーザの場合には、一般に、図5に示すように、主出射面
(前面)側からの光出力Pfを高くするために、前面側
1aを保護膜が無い場合の反射率よりも低い反射率とな
るように、その反対側(後面)側1bを保護膜が無い場
合よりも高い反射率となるように設計している。
【0007】例えば、前面側1aのAl23保護膜20
1aは膜厚を約700オングストローム〜1600オン
グストロームに形成することにより、その反射率を約1
5%以下に設定することができる。一方、後面側1bの
保護膜100は、レーザチップ1の屈折率よりも大きい
屈折率を有する膜を用いても、1層では十分に高い反射
率が得られない。このため、第1層および第3層102
bとして厚さλ/4(λ:波長)に相当するAl2
3膜、第2層および第4層104bとして厚さλ/4に
相当するアモルファスSi膜を交互に積層し、最後の第
5層103bとして厚さλ/2に相当するAl23膜を
積層する。これにより、約85%以上の高反射率の保護
膜を形成することができる。
【0008】以下に、レーザチップの端面に上述したよ
うな所定の反射率を有する保護膜を形成する方法を説明
する。まず、図6(a)および図6(b)に示すよう
に、レーザウェハ2における特定の素子の電極3とそれ
に隣接する素子の電極3との間に、発光部(チャネル)
4と直交する方向に、劈開線5をスクライブにより形成
する。次に、図7に示すように、ウェハ2を劈開して、
レーザバー(バー状態のレーザチップ)6を形成する。
【0009】次に、図8に示すように、レーザバー6
を、レーザバー固定用治具7に電極3面を重ねるように
してセットする。このとき、全てのレーザバー6におい
てレーザチップの前面(主出射面)1a側および後面1
b側が同じ向きとなるようにセットする。
【0010】次に、レーザバー固定用治具7に固定され
たレーザバー6の端面に所定の反射率を有する保護膜を
成膜する。この成膜には、一般に、図9に示すような真
空蒸着装置が用いられる。この真空蒸着装置は、チャン
バー9内に蒸着源11と上記レーザバー固定用治具7を
保持するためのホルダー8と蒸着膜厚モニター用の水晶
振動子14を備えている。
【0011】この装置を用いてレーザチップの両端面1
a、1bに保護膜を蒸着する場合、まず、図9に示すよ
うに、ダクト10を通してチャンバー9内を真空にす
る。そして、所定の真空度に達した後、蒸着源11に入
れた蒸着材料12を電子ビーム等で加熱して蒸発させ
て、図10(a)に示すようにレーザチップ1の端面1
aに保護膜101aを蒸着する。蒸着完了後、引き続い
てホルダー8を180゜回転させ、図1(b)に示すよ
うにレーザチップ1のもう一方の端面1bに保護膜10
1bを蒸着する。両端面1a、1bに保護膜を形成する
ときの成膜速度(蒸着レート)は、蒸着完了までの間、
ほぼ一定となるように制御される。この蒸着レートは加
熱温度により制御されるので、電子ビーム蒸着の場合に
は電子ビームの強度により制御される。また、抵抗加熱
の場合には、抵抗体に流す電流量で制御されることは良
く知られている。この蒸着レートは、蒸着材料がAl2
3の場合、数オングストローム/秒〜30オングスト
ローム/秒の間で設定されるのが一般的である。なお、
蒸着は水晶振動子14にて膜厚をモニターしながら行
い、所定の膜厚に達した時点で蒸着を停止する。
【0012】さらに、高出力タイプの半導体レーザ素子
の場合には、上述した手順と同様にして、図11(a)
に示すように、前面(主出射面)1a側に反射率約15
%以下の低反射保護膜201aを成膜した後、引き続い
て図11(b)に示すように、後面1b側に高反射保護
膜100を成膜する。この高反射保護膜100は、上述
したように、第1層および第3層102bとして厚さλ
/4(λ:波長)に相当するAl23膜、第2層および
第4層104bとして厚さλ/4に相当するアモルファ
スSi膜を交互に積層し、最後の第5層103bとして
厚さλ/2に相当するAl23膜を積層する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、レー
ザチップの端面に保護膜を形成する場合、保護膜の成膜
速度は蒸着完了までの間、一定となるように制御され
る。よって、図9に示したように、蒸着材料12に入力
される電子ビームパワー13も蒸着完了までの間、ほぼ
一定となる。しかし、このようにして作製した半導体レ
ーザ素子を高出力で動作させると、必要とされる信頼性
が得られないという問題があった。
【0014】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決すべくなされたものであり、レーザチップの端面に
所定の反射率の保護膜を有し、信頼性の高い半導体レー
ザ素子およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体レーザ素
子は、レーザチップの端面に所定の反射率を有する保護
膜を備えた半導体レーザ素子において、該保護膜は、そ
の組成が一定で、所定膜厚のうち、該端面からある膜厚
までの部分の密度が、残りの部分の密度よりも低く、そ
のことにより上記目的が達成される。
【0016】一方の端面の保護膜上に、さらに多層膜を
有していてもよい。
【0017】本発明の半導体レーザ素子の製造方法は、
ウェハを劈開してバー状態のレーザチップを形成し、該
バー状態のレーザチップをバー固定用治具により保持し
て、該レーザチップの端面に所定の反射率を有する保護
膜を成膜する半導体レーザ素子の製造方法において、該
保護膜がある膜厚に達するまでを、残りの所定膜厚まで
の成膜速度よりも遅い成膜速度で成膜し、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0018】両端面に所定の反射率を有する保護膜を成
膜した後、一方の端面の保護膜上に、多層膜を成膜して
もよい。
【0019】前記保護膜がある膜厚に達するまでをある
成膜速度で成膜し、残りの所定膜厚までをその2倍の成
膜速度で成膜してもよい。
【0020】前記保護膜がある膜厚に達するまでを5オ
ングストローム/秒以上10オングストローム/秒以下
の成膜速度で成膜し、残りの所定膜厚までを10オング
ストローム/秒以上20オングストローム/秒以下の成
膜速度で成膜してもよい。
【0021】前記保護膜が所定膜厚の1/5以上1/2
以下に達するまでをある成膜速度で成膜し、残りの所定
膜厚までをそれよりも速い成膜速度で成膜してもよい。
【0022】前記保護膜の材料としてAl23を用いて
もよい。
【0023】前記保護膜を電子ビーム蒸着法により形成
してもよい。
【0024】以下、本発明の作用について説明する。
【0025】本発明にあっては、レーザチップの端面に
所定の反射率を有する保護膜を成膜する際に、ある膜厚
に達するまでを比較的低い成膜速度で成膜するので、レ
ーザチップ端面に与えるダメージを小さくすることが可
能である。また、残りの所定膜厚までをそれよりも速い
成膜速度で成膜するので、緻密で大気中の水分や酸素を
通しにくい、良好な膜質の保護膜を得ることが可能であ
る。
【0026】両端面に所定の反射率を有する保護膜を成
膜した後、一方の端面(後面側)の保護膜上に多層膜を
成膜して後面側を高反射率とすることにより、高出力の
半導体レーザ素子にも適用可能である。
【0027】GaAsレーザチップの場合、保護膜の材
料としては例えばAl23を用いることができる。ま
た、その上に成膜する多層膜としては、例えばアモルフ
ァスSiとAl23を交互に積層したものを用いること
ができる。この保護膜の成膜速度は、電子ビーム蒸着の
場合、電子ビームの強度により制御することが可能であ
る。そして、蒸発に寄与しない電子流の量を低くした条
件下で端面近傍の保護膜を成膜可能であるので、光出射
端面に与えるダメージが小さくなる。
【0028】半導体レーザ素子の端面保護膜の形成方法
において、保護膜がある膜厚に達するまでをある成膜速
度で成膜し、残りの所定膜厚までをその2倍の成膜速度
で成膜すると、半導体レーザ素子のCOD(光学的破壊
レベル)は、従来方法により成膜品と比較して高くなる
ので好ましい。また、保護膜がある膜厚に達するまでを
5オングストローム/秒以上10オングストローム/秒
以下の成膜速度で成膜し、残りの所定膜厚までを10オ
ングストローム/秒以上20オングストローム/秒以下
の成膜速度で成膜すると、さらに半導体レーザ素子のC
OD値が高くなるので好ましい。さらに、保護膜が所定
膜厚の1/5以上1/2以下に達するまでをある成膜速
度で成膜し、残りの所定膜厚までをそれよりも速い成膜
速度で成膜すると、半導体レーザ素子のCOD値が従来
方法による成膜品と比較して高くなるので好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】まず、本発明の原理について簡単
に説明する。
【0030】レーザチップの端面に比較的高い成膜速
度、例えば約10オングストローム/秒〜30オングス
トローム/秒程度で保護膜を成膜した場合、膜質が緻密
で大気中の水分や酸素を通しにくく、端面の劣化を防止
する効果の大きい保護膜が得られると考えられる。
【0031】しかし、この場合、図9に示した蒸着材料
12に入力する電子ビームパワー13も高くなるため、
蒸着に寄与しない迷走電子や反跳電子等の電子流15が
増加し、それがレーザチップ端面にダメージを与えて半
導体レーザ素子としての信頼性が損なわれるおそれがあ
る。また、保護膜材料の飛散速度も速くなるので、保護
膜材料自身によりレーザチップ端面にダメージを与える
おそれもある。さらに、熱膨張率の大きく異なるレーザ
チップと保護膜との密着性が良いため、レーザ発振時に
は端面の温度が高くなり、熱応力によってレーザチップ
を構成している結晶にダメージを与えることも考えられ
る。
【0032】一方、保護膜の成膜速度を比較的低い条
件、例えば10オングストローム/秒程度以下とした場
合、保護膜の膜質を良好なものにすることが困難であ
り、半導体レーザ素子としての信頼性を損なうおそれが
ある。
【0033】本発明はこのような考察に基づいてなされ
たものである。以下に、本発明の実施形態について、図
面を参照しながら説明する。
【0034】(実施形態1)図1は、本実施形態1にお
ける半導体レーザ素子の製造方法を説明するための図で
ある。本実施形態では、図1(b−4)に示すように、
レーザチップ1の一方の端面1a側に、所定の反射率を
有し、その組成が一定で、所定膜厚Tのうち、端面1a
からある膜厚までの部分301aの密度が残りの部分3
02aの密度よりも低い保護膜が所定膜厚Tで形成して
いる。また、他方の端面1b側には、所定の反射率を有
し、その組成が一定で、所定膜厚Tのうち、端面1bか
らある膜厚までの部分301bの密度が残りの部分30
2bの密度よりも低い保護膜を形成している。
【0035】この半導体レーザ素子の製造は、以下のよ
うにして行うことができる。まず、従来技術と同様に、
図6に示したようなウェハ2を劈開して図7に示したよ
うなバー状態のレーザチップ6を形成し、図8に示した
ようにそのバー状態のレーザチップ6をバー固定用治具
7に電極3面を重ねるようにしてセットする。このと
き、全てのレーザバー6においてレーザチップの端面1
a側および端面1b側が同じ向きとなるようにセットす
る。そして、レーザバー固定用治具7に固定されたレー
ザバー6の端面1a、1bに所定の反射率を有する保護
膜を成膜する。成膜時には、図9に示したような真空蒸
着装置を用いる。
【0036】図1(a−1)に示すように、レーザバー
を積層したレーザバー固定用治具7をレーザバー(レー
ザチップ)1の端面1aが蒸着源11側に向くように、
装置内のホルダー8にセットする。そして、装置のチャ
ンバー9をダクト10を通して排気し、所定の真空度に
達した後、蒸着源11から蒸着材料12を蒸発させて成
膜を開始する。
【0037】まず、図1(b−1)に示すように、端面
1aに所定の膜厚Tオングストロームよりも薄いtオン
グストロームの保護膜301aを成膜速度rオングスト
ローム/秒にて成膜する。続いて、図1(b−2)に示
すように、保護膜が所定の膜厚Tオングストロームにな
るまでの間、保護膜302aを成膜速度Rオングストロ
ーム/秒にて成膜する。このとき、成膜速度r<成膜速
度Rとなるように設定する。但し、蒸着材料がAl23
の場合には、Rは30オングストローム/秒程度以下で
あるのが好ましい。
【0038】このとき、図1(a−1)および図1(a
−2)に示すように、保護膜301aの成膜速度rは保
護膜302aの成膜速度Rに対して十分小さいため、保
護膜301aの成膜時に蒸着材料12に照射する電子ビ
ームパワー13’を、保護膜302aの成膜時に蒸着材
料12に照射する電子ビームパワー13に比べて小さく
することができる。その結果、保護膜301aの成膜
は、材料の蒸発に寄与しない電子流を低く抑えた状態に
て行うことができる。
【0039】このようにレーザチップ1の端面1aに保
護膜301a、302aを成膜した後、図1(a−3)
および図1(a−4)に示すように、ホルダー8を18
0゜回転させて、レーザチップ1のもう一方の端面1b
に保護膜301b、302bを成膜する。この保護膜3
01b、302bは、端面1aに設けた保護膜301
a、302aと同様に成膜することができる。
【0040】まず、図1(b−3)に示すように、端面
1bに所定の膜厚Tオングストロームよりも薄いtオン
グストロームの保護膜301bを成膜速度rオングスト
ローム/秒にて成膜する。続いて、図1(b−4)に示
すように、保護膜が所定の膜厚Tオングストロームにな
るまでの間、保護膜302bを成膜速度Rオングストロ
ーム/秒にて成膜する。このとき、成膜速度r<成膜速
度Rとなるように設定する。
【0041】このときにも、図1(a−3)および図1
(a−4)に示すように、保護膜301bの成膜速度r
は保護膜302bの成膜速度Rに対して十分小さいた
め、保護膜301bの成膜時に蒸着材料12に照射する
電子ビームパワー13’を、保護膜301bの成膜時に
蒸着材料12に照射する電子ビームパワー13に比べて
小さくすることができる。その結果、端面1aに保護膜
301aを成膜したときと同様に、保護膜301bの成
膜は、材料の蒸発に寄与しない電子流を低く抑えた状態
にて行うことができる。
【0042】以上のように、本実施形態では、半導体レ
ーザ素子の信頼性を左右する両光出射端面1a、1b近
傍の成膜を、蒸発に寄与しない電子流の量を低くした条
件下で行っているので、光出射端面に与えるダメージを
小さくすることができる。しかも、残りの膜は高い成膜
速度で行っているので、良好な膜質の保護膜を得ること
ができる。
【0043】(実施形態2)本実施形態2では、レーザ
チップ1の両端面に反射率が異なる保護膜を設けた例に
ついて説明する。このように反射率を非対称とした構造
では、通常、高出力レーザに用いられ、低反射の膜は単
層で、高反射の膜は多層構造であるのが一般的である。
【0044】図2は、本実施形態2における半導体レー
ザ素子の製造方法を説明するための図である。光出力が
約20mW以上の高出力レーザの場合、一般に、主出射
面1a側からの光出力を高くするため、図2(b−5)
に示すように、主出射面(前面)1a側を低反射、反対
面(後面)1b側を高反射となるように設計する。本実
施形態では、図2(b−5)に示すように、レーザチッ
プ1の一方の主光出射端面(前面)1a側に、所定の反
射率を有し、その組成が一定で、所定膜厚Tのうち、端
面1aからある膜厚までの部分301aの密度が残りの
部分302aの密度よりも低い保護膜が所定膜厚Tで形
成している。また、他方の端面(後面)1b側には、多
層構造により高反射の保護膜300を形成している。こ
の保護膜300は、所定の反射率を有し、その組成が一
定で、所定膜厚Tのうち、端面1bからある膜厚までの
部分301bの密度が残りの部分302bの密度よりも
低い保護膜を形成し、その上に第2層305b、第3層
303b、第4層305bおよび第5層304bを形成
している。
【0045】保護膜材料としてAl23およびSiを用
いる場合、主出射面1a側の保護膜をAl23の単層膜
で形成し、その反射率が約15%以下の低反射となるよ
うに設計するのが一般的である。よって、保護膜301
aおよび保護膜302aを加えた膜厚Tオングストロー
ムは、その反射率が約15%以下の低反射となるように
設定される。ここで、Al23膜の屈折率(n)をn=
1.60、レーザチップの屈折率をn=3.50、発振
波長(λ)を7800オングストロームとして計算する
と、この反射率に対応する膜厚Tオングストロームは、
図4に示すように約700オングストローム〜1600
オングストロームとなる。
【0046】一方、後面1b側の保護膜300は、第1
層301b+302bおよび第3層303bとして厚さ
λ/4(波長λ)に相当するAl23膜と、第2層30
5bおよび第4層305bとして厚さλ/4に相当する
アモルファスSi膜とを交互に積層し、さらに、第5層
304bとして厚さλ/2に相当するAl23膜を有す
る。また、その反射率は約85%以上の高反射率とな
る。
【0047】端面1a側の保護膜301a、302aお
よび端面1b側の保護膜301b、302bの成膜は、
図2(a−1)〜図2(a−4)および図2(b−1)
〜図2(b−4)に示すように、実施形態1において図
1(a−1)〜図1(a−4)および図1(b−1)〜
図1(b−4)を用いて説明した成膜方法と同様に行う
ことができる。
【0048】すなわち、図2(b−1)に示すように、
端面1aに所定の膜厚Tオングストロームよりも薄いt
オングストロームの保護膜301aを成膜速度rオング
ストローム/秒にて成膜する。続いて、図2(b−2)
に示すように、保護膜が所定の膜厚Tオングストローム
になるまでの間、保護膜302aを成膜速度Rオングス
トローム/秒にて成膜する。このとき、成膜速度r<成
膜速度Rとなるように設定する。但し、蒸着材料がAl
23の場合には、Rは10オングストローム/秒程度以
上30オングストローム/秒程度以下とし、rは10オ
ングストローム/秒程度以下であるのが好ましい。
【0049】このようにレーザチップ1の端面1aに保
護膜301a、302aを成膜した後、図2(a−3)
および図2(a−4)に示すように、ホルダー8を18
0゜回転させて、レーザチップ1のもう一方の端面1b
に保護膜301b、302bを成膜する。この保護膜3
01b、302bは、端面1aに設けた保護膜301
a、302aと同様に成膜することができる。
【0050】すなわち、図2(b−3)に示すように、
端面1bに所定の膜厚Tオングストロームよりも薄いt
オングストロームの保護膜301bを成膜速度rオング
ストローム/秒にて成膜する。続いて、図2(b−4)
に示すように、保護膜が所定の膜厚Tオングストローム
になるまでの間、保護膜302bを成膜速度Rオングス
トローム/秒にて成膜する。このとき、成膜速度r<成
膜速度Rとなるように設定する。また、このときの所定
膜厚Tと成膜速度rにて成膜する膜厚tは、t=T/5
〜T/2程度に設定する。
【0051】そして、端面1b側の第3層303bおよ
び第5層304bのAl23膜は、成膜開始から完了ま
での間、比較的高い一定の成膜速度(10オングストロ
ーム/秒〜30オングストローム/秒)で成膜を行う。
また、第2層305bおよび第4層305bのアモルフ
ァスSi膜も、成膜開始から完了までの間、一定の成膜
速度(1オングストローム/秒以下で成膜を行う。
【0052】本実施形態でも、半導体レーザ素子の信頼
性を左右する端面1a、1b近傍の成膜を、蒸発に寄与
しない電子流の量を低くした条件下で行っているので、
光出射端面に与えるダメージを小さくすることができ
る。しかも、残りの膜は高い成膜速度で行っているの
で、良好な膜質の保護膜を得ることができる。
【0053】(実施形態3)本実施形態3では、実施形
態2と同様に、端面1aに所定の膜厚Tオングストロー
ムよりも薄いtオングストロームの保護膜301aを成
膜速度rオングストローム/秒にて成膜し、続いて、保
護膜が所定の膜厚Tオングストロームになるまでの間、
保護膜302aをRオングストローム/秒で成膜した。
また、端面1bには所定の膜厚Tオングストロームより
も薄いtオングストロームの保護膜301bを成膜速度
rオングストローム/秒にて成膜し、続いて、保護膜が
所定の膜厚Tオングストロームになるまでの間、保護膜
302bをRオングストローム/秒で成膜し、その上に
第2層305b、第3層303b、第4層305bおよ
び第5層304bを形成した。但し、本実施形態3で
は、成膜速度rと成膜速度Rとの関係を約r=R/2に
設定した。すなわち、保護膜301aの成膜速度rを保
護膜302aの成膜速度Rの半分に設定し、保護膜30
1bの成膜速度rを保護膜302bの成膜速度Rの半分
に設定した。
【0054】蒸着材料がAl23である場合には、rは
10オングストローム/秒程度以下、Rは20オングス
トローム/秒程度以下であるのが好ましく、かつ、Rと
rの値はR/2となるように設定する。また、このとき
の所定膜厚Tと成膜速度rにて成膜する膜厚tはt=T
/5〜T/2程度に設定する。
【0055】上記範囲内でrおよびRの値をr=R/2
になるように設定し、保護膜を形成した半導体レーザ素
子によれば、従来の成膜方法に比べて高いCOD値を得
ることが可能となる。
【0056】(実施形態4)本実施形態4では、実施形
態2および実施形態3と同様に、端面1aに所定の膜厚
Tオングストロームよりも薄いtオングストロームの保
護膜301aを成膜速度rオングストローム/秒にて成
膜し、続いて、保護膜が所定の膜厚Tオングストローム
になるまでの間、保護膜302aをRオングストローム
/秒で成膜した。また、端面1bには所定の膜厚Tオン
グストロームよりも薄いtオングストロームの保護膜3
01bを成膜速度rオングストローム/秒にて成膜し、
続いて、保護膜が所定の膜厚Tオングストロームになる
までの間、保護膜302bをRオングストローム/秒で
成膜し、その上に第2層305b、第3層303b、第
4層305bおよび第5層304bを形成した。但し、
本実施形態4では、成膜速度rを5オングストローム/
秒以上10オングストローム/秒以下、成膜速度Rを1
0オングストローム/秒以上20オングストローム/秒
以下とし、成膜速度rと成膜速度Rとの関係を約r=R
/2に設定した。
【0057】蒸着材料がAl23である場合には、実施
形態3において、より具体的にrを5オングストローム
/秒以上10オングストローム/秒以下、Rを10オン
グストローム/秒以上20オングストローム/秒以下と
し、かつ、Rとrの値はR/2となるように設定する。
また、このときの所定膜厚Tと成膜速度rにて成膜する
膜厚tは、実施形態3と同様、t=T/5〜T/2程度
に設定する。
【0058】このようにして保護膜を形成した半導体レ
ーザ素子によれば、最も高いCOD値を得ることが可能
となる。
【0059】(実施形態5)本実施形態5では、実施形
態2〜実施形態4と同様に、端面1aに所定の膜厚Tオ
ングストロームよりも薄いtオングストロームの保護膜
301aを成膜速度rオングストローム/秒にて成膜
し、続いて、保護膜が所定の膜厚Tオングストロームに
なるまでの間、保護膜302aをRオングストローム/
秒で成膜した。また、端面1bには所定の膜厚Tオング
ストロームよりも薄いtオングストロームの保護膜30
1bを成膜速度rオングストローム/秒にて成膜し、続
いて、保護膜が所定の膜厚Tオングストロームになるま
での間、保護膜302bをRオングストローム/秒で成
膜し、その上に第2層305b、第3層303b、第4
層305bおよび第5層304bを形成した。但し、本
実施形態5では、主出射面1a側の反射率を約15%以
下にするために、屈折率n=3.50のレーザチップの
端面に屈折率n=1.60のAl23膜を膜厚T150
0オングストロームで成膜した。そして、成膜速度rを
5オングストローム/秒として膜厚t=300オングス
トローム(所定膜厚Tの1/5)の保護膜301aおよ
び301bを成膜し、成膜速度Rを10オングストロー
ム/秒以上として残りの保護膜302aおよび302b
を成膜した。
【0060】本実施形態5で作製した半導体レーザ素子
と、従来の方法で端面保護膜を形成した半導体レーザ素
子について、COD値(光学的破壊レベル)の比較を行
った結果を下記表に示す。なお、この表において、αが
本実施形態5で作製した半導体レーザ素子を示し、βが
従来の方法で端面保護膜を形成した半導体レーザ素子を
示す。
【0061】
【表1】
【0062】この表に示すように、本実施形態5によれ
ば、全てのロットにおいて、COD値が約30mW〜7
0mW上昇していることが確認できた。
【0063】なお、上記実施形態では電子ビーム蒸着法
により保護膜を成膜したが、本発明は抵抗加熱による蒸
着にも適用可能である。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
レーザチップの端面に所定の反射率を有する保護膜を成
膜する際に、レーザチップ端面に与えるダメージを小さ
くすることができ、しかも、保護膜の膜質を良好なもの
にすることができる。従って、半導体レーザ素子として
の信頼性を向上することができる。さらに、両端面に所
定の反射率を有する保護膜を成膜した後、一方の端面
(後面)側の保護膜上に多層膜を成膜して高反射率とす
ることにより、高出力の半導体レーザ素子においても、
信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における半導体レーザ素子の製造工
程を説明するための図である。
【図2】実施形態2における半導体レーザ素子の製造工
程を説明するための図である。
【図3】従来の半導体レーザ素子の構造を示す図であ
る。
【図4】保護膜の膜厚と反射率との関係を示す図であ
る。
【図5】従来の半導体レーザ素子の構造を示す図であ
る。
【図6】半導体レーザ素子の製造工程を説明するための
図である。
【図7】半導体レーザ素子の製造工程を説明するための
図である。
【図8】半導体レーザ素子の製造に用いられる治具を説
明するための図である。
【図9】半導体レーザ素子の製造に用いられる蒸着装置
を説明するための図である。
【図10】従来の半導体レーザ素子の製造工程を説明す
るための図である。
【図11】従来の半導体レーザ素子の製造工程を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 レーザチップ 1a、1b 端面 2 ウェハ 3 電極 4 発光部(チャネル) 5 劈開線 6 レーザバー 7 レーザバー固定用治具 8 ホルダー 9 チャンバー 10 ダクト 11 蒸着源 12 蒸着材料 13、13’ 電子ビームパワー 14 水晶振動子 15、15’ 電子流 101a、101b、100、201a、102b、3
00、301a、302a、301b、302b 保護
膜 303b、102b 第3層 304b、103b 第5層 305b、104b 第2層および第4層 100 保護膜

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザチップの端面に所定の反射率を有
    する保護膜を備えた半導体レーザ素子において、 該保護膜は、その組成が一定で、所定膜厚のうち、該端
    面からある膜厚までの部分の密度が、残りの部分の密度
    よりも低い半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】 一方の端面の保護膜上に、さらに多層膜
    を有する請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  3. 【請求項3】 ウェハを劈開してバー状態のレーザチッ
    プを形成し、該バー状態のレーザチップをバー固定用治
    具により保持して、該レーザチップの端面に所定の反射
    率を有する保護膜を成膜する半導体レーザ素子の製造方
    法において、 該保護膜がある膜厚に達するまでを、残りの所定膜厚ま
    での成膜速度よりも遅い成膜速度で成膜する半導体レー
    ザ素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 両端面に所定の反射率を有する保護膜を
    成膜した後、一方の端面の保護膜上に、多層膜を成膜す
    る請求項3に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記保護膜がある膜厚に達するまでをあ
    る成膜速度で成膜し、残りの所定膜厚までをその2倍の
    成膜速度で成膜する請求項3または請求項4に記載の半
    導体レーザ素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記保護膜がある膜厚に達するまでを5
    オングストローム/秒以上10オングストローム/秒以
    下の成膜速度で成膜し、残りの所定膜厚までを10オン
    グストローム/秒以上20オングストローム/秒以下の
    成膜速度で成膜する請求項3乃至請求項5のいずれかに
    記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記保護膜が所定膜厚の1/5以上1/
    2以下に達するまでをある成膜速度で成膜し、残りの所
    定膜厚までをそれよりも速い成膜速度で成膜する請求項
    3乃至請求項6のいずれかに記載の半導体レーザ素子の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記保護膜の材料としてAl23を用い
    る請求項6または請求項7に記載の半導体レーザ素子の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 前記保護膜を電子ビーム蒸着法により形
    成する請求項3乃至請求項8のいずれかに記載の半導体
    レーザ素子の製造方法。
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