JP2001176977A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2001176977A
JP2001176977A JP36133899A JP36133899A JP2001176977A JP 2001176977 A JP2001176977 A JP 2001176977A JP 36133899 A JP36133899 A JP 36133899A JP 36133899 A JP36133899 A JP 36133899A JP 2001176977 A JP2001176977 A JP 2001176977A
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fuse element
patterning
region
semiconductor device
electrode
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Tomotaka Fujisawa
知隆 藤澤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来と比較して、より低いトリミング電圧下
で且つより低いトリミング電流によるヒューズ素子の信
頼性の高い確実なオープン化が可能な半導体装置及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 ヒューズ素子を形成する際、半導体基体
全面に導電性の第1ポリシリコン膜を形成した後、この
第1ポリシリコン膜に対する第1回目のパターニングに
よって実効領域24の一方の端部を規定し、第2回目の
パターニングによって他方の端部を規定する。このた
め、両端部に挟まれた実効領域24の長さdを0.4μ
mとし、その幅wを0.6μmとして、パターニング実
力に規定された最小パターンルールのL/S=1.2μ
m/0.8μmより小さくすることが可能になる。従っ
て、低トリミング電圧下における低トリミング電流によ
って実効領域24を切断する信頼性の高い確実なトリミ
ングが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置及びその
製造方法に係り、特に導電性のポリシリコン等の導電体
を用いたヒューズ素子を含む半導体装置及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のヒューズ素子は、図9のパターン
図に示されるように、一般的に、2つの電極取出し領域
40a、40bと、これら2つの電極取出し領域40
a、40bを接続する実効領域42と、2つの電極取出
し領域40a、40b上にそれぞれ設けられる2つの取
出し電極44a、44bとから構成される。
【0003】なお、ここで、この2つの電極取出し領域
を接続する実効領域とは、トリミングの際に2つの取出
し電極に所定のトリミング電圧を印加し、所定のトリミ
ング電流を流すことにより、切断されてオープンとなる
領域及びその切断に至る電力消費に寄与する領域をいう
こととし、この定義は以下の記述においても同様とす
る。
【0004】このようなヒューズ素子の2つの電極取出
し領域40a、40b及び実効領域42の材料として、
例えば導電性のポリシリコンを用いる場含、その実効領
域42の幅wについては、トリミングの際に局所的に電
流を集中し電流密度を上げるため、そのプロセスにおけ
る最小パターンルール程度の線幅での形成を行うことが
望ましい。そして、このとき、不必要に抵抗値が上昇す
ることを避けるため、実効領域42の長さdについても
パターンルールの最小値程度で形成するのが一般的であ
る。そして、通常の場合、パターンルールはそのプロセ
スのフォトリソグラフィ工程及びRlE(Reactive Ion
Etching;反応性イオンエッチング)等のエッチング工
程の実力に規定される。
【0005】従って、ヒューズ素子の実効領域42の長
さ及び幅は、そのヒューズ素子を形成するプロセスのパ
ターンルールに律束され、それ以上長さを短くしたり幅
を狭くしたりすることはできない。例えば、ポリシリコ
ン層に対してフォトリソグラフィ工程とRIE等のエッ
チング工程とを1セットとするパターニングを行うプロ
セスの最小パターンルールが、L(ライン)/S(スペ
ース)=1.2μm/0.8μmの場合、図9の実効領
域42を拡大した図10に示されるように、最小パター
ンルールがそのままヒューズ素子の実効領域42の線幅
/線長となる。即ち、実効領域42の長さd=0.8μ
m、幅w=1.2μmとなる。
【0006】そして、このときのポリシリコン層のアラ
イメント実力を、狙い線幅±0.1μmとすると、図1
0に示されるように、このプロセスばらつきにより実効
領域42は実効領域42aや実効領域42bのように形
状変化する場合が生じ、その長さd及び幅wの範囲はそ
れぞれ次のようになる。
【0007】 長さdのばらつきの範囲:0.7〜0.9μm 幅wのばらつきの範囲 :1.1〜1.3μm
【0008】次に、ヒューズ素子をオープン化するトリ
ミングの際の消費電力(電力量)について、図11の実
効領域42の各パラメータ概想図を用いて説明する。
【0009】ヒューズ素子をオープン化するファクタと
して、トリミングの際に実効領域42をトリミング電流
が流れるときの消費電力(電力量)が挙げられる。但
し、ここでは議論を簡単にするために、実効領域42の
単位体積当たりの消費電力に依存すると仮定する。
【0010】いま、ヒューズ素子の実効領域42に印加
されるトリミング電圧をV、実効領域42の抵抗値を
R、実効領域42の抵抗率をρ(=一定)、実効領域4
2の厚さをh(=一定)、実効領域42の体積をν、実
効領域42における消費電力をWとすると、実効領域4
2における単位体積当たりの消費電力W/νは、次のよ
うになる。
【0011】 W/ν=(V2 /R)/(h・w・d) =(V2 ・w・d)/(h・w・d2 ・ρ) =V2 /(d2 ・ρ) (1)
【0012】以上のことから、ヒューズ素子の実効領域
42のトリミングの際、所定のトリミング電圧V下にお
いて、より大きな単位面積当たりの消貫電力W/νを得
るには、実効領域42の長さdを短くする必要がある。
【0013】また、他の素子への影響を考慮してトリミ
ング電流をできるだけ小さく抑えるためには、上記
(1)式より単位面積当たりの消貫電力W/νには依存
性のない実効領域42の断面積をできるだけ小さくする
必要がある。即ち、実効領域42の厚さhは一定である
ため、その幅wをできるだけ狭くする必要がある。この
とき、トリミングの際に要求されるトリミング電流の大
きさは、実効領域42の幅wに比例して小さくすること
ができる。
【0014】つまり、より低いトリミング電圧下におけ
るできるだけ低いトリミング電流により、確実なトリミ
ング、即ち実効領域42の切断を行うためには、実効領
域42の長さd及び幅wをいずれも可能な限り小さくす
る必要がある。但し、実際には、実効領域42の幅wに
関しては、トリミングを行わない場合の回路電流が流れ
るのに必要な最低限の幅が必要である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のヒ
ューズ素子においては、そのトリミングを考慮すると、
2つの電極取出し領域40a、40bを接続する実効領
域42の長さd及び幅wをできる限り短く且つ狭く形成
して、低いトリミング電圧下における低トリミング電流
での確実なトリミング、即ち実効領域42の切断による
ヒューズ素子のオープン化を可能にすることが要求され
る。
【0016】しかし、ヒューズ素子の実効領域42の長
さd及び幅wは、そのヒューズ素子を形成するプロセス
のパターンルールに律束され、それ以上長さdを短くし
たり幅wを狭くしたりすることはできないことから、ト
リミング電圧及びトリミング電流を小さくすることには
限界がある。
【0017】このため、ヒューズ素子をオープン化する
ための実効領域42の切断の際に、高いトリミング電圧
の印加によるリーク電流が発生するという問題があっ
た。また、そのときに回路に流れる過電流に起因して、
場合によっては回路素子が破壊される等の回路部への悪
影響が発生するという問題があった。
【0018】そこで本発明は、上記問題点を鑑みてなさ
れたものであり、従来と比較して、より低いトリミング
電圧下で且つより低いトリミング電流によるヒューズ素
子の信頼性の高い確実なオープン化が可能な半導体装置
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明に係る半導体装置及びその製造方法によって達成され
る。即ち、請求項1に係る半導体装置は、ヒューズ素子
を含む半導体装置であってこのヒューズ素子が、半導体
基体上に絶縁体層を介して形成された導電体層からなる
2つの電極取出し領域及びこれら2つの電極取出し領域
を接続する実効領域を有し、この実効領域の長さ及び幅
が、それぞれ導電体層をパターニングする際の最小パタ
ーンルールよりも小さいことを特徴とする。
【0020】このように請求項1に係る半導体装置にお
いては、ヒューズ素子の実効領域の長さ及び幅が、それ
ぞれ最小パターンルールよりも小さいことにより、実効
領域の長さ及び幅がプロセスのパターンルールに律束さ
れてそれ以上小さくすることはできなかった従来の場合
と比較して、より低いトリミング電圧下で且つより低い
トリミング電流による実効領域12の切断を確実に行う
ことが可能になる。このために、ヒューズ素子をオープ
ン化するための実効領域の切断の際に、高いトリミング
電圧の印加によってリーク電流が発生したり、そのとき
に回路に流れる過電流に起因して回路部への悪影響が発
生したりすることが防止される。
【0021】また、請求項2に係る半導体装置の製造方
法は、ヒューズ素子を含む半導体装置の製造方法であっ
て、半導体基体上に、絶縁体層を介して、導電体層を形
成する工程と、この導電体層を複数回のパターニングに
より加工し、導電体層からなる2つの電極取出し領域及
びこれら2つの電極取出し領域を接続する実効領域を有
する前記ヒューズ素子を形成する工程と、を具備するこ
とを特徴とする。
【0022】このように請求項2に係る半導体装置の製
造方法においては、ヒューズ素子の実効領域を形成する
ために導電体層をパターニングにより加工する際に、従
来のような1回のパターニングによる加工ではなく、独
立した複数回のパターニングを組み合わせて加工するこ
とにより、実劾領域の長さ及び幅が決定されるため、1
回のパターニングにより加工した実効領域の長さ及び幅
がプロセスのパターンルール又はフォトリソグラフィ技
術の実力等によって律束されていた従来の場合と比較す
ると、複数回のパターニングのアライメントの誤差範囲
の中で、実効領域の長さ及び幅をそれぞれ実効的に最小
パターンルールよりも小さくすることが可能になる。従
って、ヒューズ素子をオープン化するための実効領域の
切断の際の、高いトリミング電圧の印加によるリーク電
流の発生や過電流に起因する回路部への悪影響の発生を
防止した上記請求項1に係る半導体装置が容易に実現さ
れる。
【0023】また、請求項3に係る半導体装置の製造方
法は、上記請求項2に係る半導体装置の製造方法におい
ては、導電体層の第1回目のパターニングにより、ヒュ
ーズ素子の実効領域の一方の端部を規定し、導電体層の
第2回目のパターニングにより、ヒューズ素子の実効領
域の一方の端部に対向する他方の端部を規定することを
特徴とする。
【0024】このように請求項3に係る半導体装置の製
造方法においては、ヒューズ素子の実効領域の対向する
両端部を規定するために導電体層をパターニングして加
工する際に、従来のような1回のパターニングにより実
効領域の対向する両端部を同時に規定する加工ではな
く、第1回目のパターニングによって実効領域の一方の
端部を規定し、第2回目のパターニングによって他方の
端部を規定することにより、実劾領域の両端部がそれぞ
れ決定されるため、1回のパターニングによって同時に
決定された両端部に挟まれた実効領域の長さ及び幅がプ
ロセスのパターンルール又はフォトリソグラフィ技術の
実力等によって律束される従来の場合と比較すると、第
1回目のパターニングと第2回目のパターニングのアラ
イメントの誤差範囲の中で、独立した2回のパターニン
グによってそれぞれに決定された両端部に挟まれた実効
領域の長さ及び幅をそれぞれ実効的に最小パターンルー
ルよりも小さくすることが可能になる。従って、上記請
求項2の場合と同様に、ヒューズ素子をオープン化する
ための実効領域の切断の際の、高いトリミング電圧の印
加によるリーク電流の発生や過電流に起因する回路部へ
の悪影響の発生を防止した上記請求項1に係る半導体装
置が容易に実現される。
【0025】なお、上記請求項2に係る半導体装置の製
造方法において、ヒューズ素子の実効領域となる導電体
層としては、導電性のポリシリコン層を用いることが好
適である。但し、導電性のポリシリコン層に必ずしも限
定されるものではなく、このポリシリコン層の代わり
に、例えば導電性のアモルファスシリコン層やシリサイ
ド層を用いることも可能である。
【0026】また、請求項5に係る半導体装置の製造方
法は、ヒューズ素子及びダブルポリシリコン構造のバイ
ポーラトランジスタを含む半導体装置の製造方法であっ
て、半導体基体上に、絶縁体層を介して、導電性の第1
ポリシリコン層を形成する工程と、この第1ポリシリコ
ン層を第1回目のパターニングにより加工し、第1ポリ
シリコン層からなるバイポーラトランジスタのベース取
出し電極を形成すると共に、第1ポリシリコン層からな
るヒューズ素子の実効領域の一方の端部を規定する工程
と、第1ポリシリコン層を第2回目のパターニングによ
り加工し、第1ポリシリコン層からなるベース引出し電
極に真性ベース形成予定領域を開口する開口部を形成す
ると共に、第1ポリシリコン層からなる実効領域の一方
の端部に対向する他方の端部を規定する工程と、バイポ
ーラトランジスタのエミッタ取出し電極となる導電性の
第2ポリシリコン層を形成する工程と、を具備すること
を特徴とする。
【0027】このように請求項5に係る半導体装置の製
造方法においては、共通する半導体基板上にヒューズ素
子及びダブルポリシリコン構造のバイポーラトランジス
タを形成する場合、ヒューズ素子の実効領域等をなすポ
リシリコン層とバイポーラトランジスタの第1ポリシリ
コン層とを同時に成膜し、第1回目のパターニングによ
り、第1ポリシリコン層からなるバイポーラトランジス
タのベース取出し電極を形成すると共に、第1ポリシリ
コン層からなるヒューズ素子の実効領域の一方の端部を
規定し、第2回目のパターニングにより、第1ポリシリ
コン層からなるベース引出し電極に真性ベース形成予定
領域を開口する開口部を形成すると共に、第1ポリシリ
コン層からなる実効領域の一方の端部に対向する他方の
端部を規定することにより、ヒューズ素子の実効領域の
対向する両端部を規定するための2回のパターニング
が、ダブルポリシリコン構造のバイポーラトランジスタ
を形成する際の第1ポリシリコン層に対する2回のパタ
ーニングと兼用されるため、ダブルポリシリコン構造の
バイポーラトランジスタを形成する際の工程に一切の追
加工程を必要とすることなく、ヒューズ素子が形成され
る。即ち、ヒューズ素子を形成する専用のフォトリソグ
ラフィ工程やエッチング工程、その際に使用する専用の
マスクを一切必要としない。従って、共通する半導体基
板上にヒューズ素子及びダブルポリシリコン構造のバイ
ポーラトランジスタを形成する際に、ダブルポリシリコ
ン構造のバイポーラトランジスタのプロセスの一環とし
て同時的にヒューズ素子を形成することが可能になり、
ヒューズ素子を形成するための専用の工程やマスクが増
加することによるスループットの低下やコストの上昇が
防止される。
【0028】なお、ここでは共通する半導体基板上にヒ
ューズ素子とダブルポリシリコン構造のバイポーラトラ
ンジスタを形成する場合について述べているが、ヒュー
ズ素子と同時的に形成する素子は、ダブルポリシリコン
構造のバイポーラトランジスタに限定する必要はない。
ダブルポリシリコン構造のバイポーラトランジスタの代
わりに、ヒューズ素子の実効領域をなすポリシリコン層
と同時に成膜し、このポリシリコン層に対して2回のパ
ターニングを行う工程を必要とする素子であればよい。
この場合においても、その素子を形成するプロセスにお
いて、ヒューズ素子のための専用のフォトリソグラフィ
工程やエッチング工程、その際に使用する専用のマスク
を一切追加することなく、ヒューズ素子を形成すること
が可能になる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施
形態に係るヒューズ素子及びダブルポリシリコン構造の
バイポーラトランジスタを含む半導体装置を示す図であ
って、下段に全体の概略断面を示し、上段にヒューズ素
子の平面パターンを示すものである。図2は図1のヒュ
ーズ素子の平面パターンの拡大図であり、図3は図2の
ヒューズ素子の実効領域のパターニングのばらつきを説
明するための平面パターン図であり、図4は図3のパタ
ーニングのばらつきによるヒューズ素子の実効領域の形
状のばらつきを説明するための平面パターン図である。
図5〜図8はそれぞれ図1〜図4に示すヒューズ素子及
びダブルポリシリコン構造のバイポーラトランジスタを
含む半導体装置の製造方法を説明するための工程図であ
る。
【0030】図1に示されるように、シリコン基板10
表面には、フィールド酸化膜12が形成され、素子領域
を分離している。そして、シリコン基板10表面のフィ
ールド酸化膜12上には、絶縁膜14を介して、導電性
の第1ポリシリコン膜からなる導電部16aが形成され
ている。そして、この導電部16aは所定の形状にパタ
ーニングされ、2つの電極取出し部22a、22b及び
これら2つの電極取出し部22a、22bを接続する実
効領域24からなっている。また、絶縁膜18に開口し
た開口部を介して2つの電極取出し部22a、22bに
それぞれ接続する2つの取出し電極(図示せず)が形成
されている。
【0031】こうして、2つの電極取出し領域22a、
22b、これら2つの電極取出し領域22a、22bを
接続する実効領域24、及び2つの電極取出し領域22
a、22b上にそれぞれ設けられる2つの取出し電極か
ら構成されるヒューズ素子が形成されている。
【0032】また、フィールド酸化膜12によって分離
された素子領域には、通常の場合とと同じ構造のダブル
ポリシリコン構造のバイポーラトランジスタが形成され
ている。即ち、シリコン基板10の表面層には、コレク
タ領域(図示せず)、このコレクタ領域底面に接するコ
レクタ埋め込み層、このコレクタ埋め込み層に接続し一
端がコレクタ領域表面に至るコレクタ・プラグが形成さ
れている。また、コレクタ領域表面には、真性ベース領
域(図示せず)及びその周囲のグラフト・ベース領域
(図示せず)からなるベース領域(図示せず)が形成さ
れている。また、ベース領域の真性ベース領域表面に
は、エミッタ領域(図示せず)が形成されている。
【0033】また、シリコン基板10上には、例えばS
iO2 膜からなる絶縁膜14が形成されている。そし
て、絶縁膜14に開口された開口部を介してベース領域
のグラフト・ベース領域に接続する導電性の第1ポリシ
リコン膜からなるベース取り出し電極16bが形成され
ている。
【0034】また、ベース取り出し電極16bを含む基
体全面に、例えばSiO2 膜からなる絶縁膜18が形成
されている。そして、ベース取り出し電極16b及び絶
縁膜18に開口され、側壁にサイドウォール26が設け
られた開口部を介して、エミッタ領域に接続する導電性
の第2ポリシリコン膜からなるエミッタ取り出し電極2
8が形成されている。
【0035】また、エミッタ取り出し電極28に接続す
るエミッタ電極30E、絶縁膜18に開口された開口部
を介してベース取り出し電極16bに接続するベース電
極30B、絶縁膜14、18に開口された開口部を介し
てコレクタ・プラグに接続するコレクタ電極30Cがそ
れぞれ形成されている。
【0036】こうして、エミッタ領域、ベース領域、及
びコレクタ領域、並びにエミッタ領域に第2ポリシリコ
ン膜からなるエミッタ取り出し電極28を介して接続す
るエミッタ電極30E、ベース領域に第1ポリシリコン
膜からなるベース取り出し電極28を介して接続するベ
ース電極30B、及びコレクタ領域にコレクタ埋め込み
層及びコレクタ・プラグを介して接続するコレクタ電極
30Cから構成されるダブルポリシリコン構造のバイポ
ーラトランジスタが形成されている。
【0037】次に、ヒューズ素子の実効領域24の形状
について簡単に説明する。なお、その詳細は、後述する
半導体装置の製造方法において説明することとして、こ
こでは、その特徴点だけについて述べる。
【0038】ヒューズ素子の第1ポリシリコン膜からな
る実効領域24は、図3に示されるように、実効領域2
4の長さdが0.4μm、その幅wが0.6μmとなっ
ており、何れの値も、第1ポリシリコン膜に対するパタ
ーニング実力に規定された最小パターンルールの0.8
μmより小さくなっている点に本実施形態の特徴があ
る。
【0039】因みに、ここでの第1ポリシリコン膜に対
するパターニング実力は、L/S=1.2μm/0.8
μm、線幅ばらつき:狙い線幅±0.1μmとする。そ
して、図3における細い破線は、線幅ばらつきによる誤
差(片側±0.05μm)を表し、太い破線は、線幅ば
らつき/マスク間合わせずれを最大で見込んだ場合の誤
差を表している。
【0040】このように、線幅ばらつきが狙い線幅±
0.1μmであることを考慮すると、図4に示されるよ
うに、実効領域24は実効領域24aや実効領域24b
のように形状変化する場合が生じ、その長さd及び幅w
のばらつき範囲はそれぞれ次のようになる。
【0041】 長さdのばらつき範囲:0.2〜0.6μm 幅wのばらつき範囲 :0.4〜0.8μm
【0042】比較のため、同一のプロセス・同一のパタ
ーンルール下において形成された従来の場合における実
効領域の長さd及び幅wのばらつき範囲は、既に上記図
10に示したように、それぞれ次のようになる。
【0043】 長さdのばらつき範囲:0.7〜0.9μm 幅wのばらつき範囲 :1.1〜1.3μm
【0044】従って、本実施形態における実効領域24
と従来の実効領域42とを比較すると、その長さd及び
幅wは共に、本実施形態の場合が従来の場合より小さく
なっている。ここで、保証できる実効領域の長さd及び
幅wを両者の最大値同士で見積もった場合、本実施形態
における実効領域24の長さd及び幅wは従来の場合に
比較して、長さdにおいて0.67倍と短くなり、幅w
において0.62倍と狭くなっている。
【0045】次に、図1〜図4に示すヒューズ素子及び
ダブルポリシリコン構造のバイポーラトランジスタを含
む半導体装置の製造方法を、図5〜図8の工程図を用い
て説明する。
【0046】図5参照:先ず、シリコン基板10表面に
所定の不純物を選択的に導入して、バイポーラトランジ
スタ部のコレクタ埋め込み層(図示せず)を形成した
後、基体全面にエピタキシャル層(図示せず)を形成す
る。続いて、LOCOS(Local Oxidation of Silico
n;選択酸化)法により、素子分離領域のエピタキシャ
ル層表面を選択的に熱酸化して、フィールド酸化膜12
を形成し、フィールド酸化膜12によって分離された素
子領域のエピタキシャル層をコレクタ領域(図示せず)
とする。また、このコレクタ領域に所定の不純物を選択
的に導入して、一端がコレクタ埋め込み層に接続し、他
端がコレクタ領域表面に至るコレクタ・プラグを形成す
る。
【0047】続いて、基体全面に、例えばCVD(Chem
ical Vapor Deposition ;化学的気相成長)法を用いて
SiO2 膜からなる絶縁膜14を形成した後、この絶縁
膜14を選択的にエッチング除去して、ベース形成予定
領域を露出させる開口部を形成する。
【0048】続いて、基体全面に、所定の不純物が添加
された導電性の第1ポリシリコン膜を形成する。そし
て、この第1ポリシリコン膜に対する第1回目のパター
ニングを行い、第1ポリシリコン膜からなるヒューズ素
子の導電部16aを片側のみが縊れた凹型形状に形成
し、同時にバイポーラトランジスタのベース取り出し電
極16bを形成する。このとき、第1ポリシリコン膜に
対するパターニング実力は、L/S=1.2μm/0.
8μm、線幅ばらつき:狙い線幅±0.1μmとする。
【0049】そして、ヒューズ素子の片側のみが縊れた
凹型形状の導電部16aは、2つの電極取出し部とこれ
ら2つの電極取出し部を接続する実効領域となるもので
あって、2つの電極取出し部の外形をほぼ決定すると共
に、実効領域の一方の端部を規定する。この実効領域の
一方の端部を規定する縊れパターンAの部分のスペース
幅は、上記図3に示されるように、フォトリソグラフィ
工程の実力に規定された最小パターンルールの0.8μ
mとし、その際のアライメント実力を狙い線幅±0.1
μmとする。即ち、第1回目のパターニングにおける縊
れパターンAによって規定される実効領域の一方の端部
の長さは0.8±0.1μmとなる。
【0050】図6参照:次いで、基体全面に、例えばC
VD法を用いてSiO2 膜からなる絶縁膜18を形成す
る。
【0051】図7参照:次いで、第1ポリシリコン膜
(及び絶縁膜18)に対する第2回目のパターニングを
行い、ヒューズ素子の導電部16aから第2パターンB
の部分をエッチング除去して両側がそれぞれ縊れた形状
にし、同時にバイポーラトランジスタのベース取り出し
電極16bに真性ベース形成予定領域のシリコン基板1
0表面を露出するための開口部20を開口する。
【0052】そして、ヒューズ素子の導電部16aは、
第2パターンBによって、2つの電極取出し部22a、
22bの外形を最終的に決定すると共に、実効領域の一
方の端部に対向する他方の端部を規定し、これら両端部
に挟まれた実効領域24の外形も最終的に決定する。こ
の実効領域24の他方の端部を規定する第2パターンB
の部分のスペース幅は、上記図3に示されるように、フ
ォトリソグラフィ工程の実力に規定された最小パターン
ルールの0.8μmとし、その際のアライメント実力を
狙い線幅±0.1μmとする。即ち、第2回目のパター
ニングにおける第2パターンBによって規定される実効
領域の他方の端部の長さは0.8±0.1μmとなる。
【0053】但し、このとき、上記図3に示されるよう
に、実効領域24の一方の端部を規定する縊れパターン
Aと他方の端部を規定する第2パターンBとは0.4μ
mずれているため、縊れパターンA及び第2パターンB
によって規定された両端部に挟まれている実効領域24
の長さdは0.8μmではなく、0.4μmとなる。そ
して、この値は、最小パターンルールのスペース幅0.
8μmよりも小さいものである。
【0054】また、第1回目のパターニング及び第2回
目のパターニングによりそれぞれ独立に規定された両端
部に挟まれている実効領域24の幅wは、最小パターン
ルールのライン幅1.2μmに制約されることなく、上
記図3に示されるように、0.6μmとなる。
【0055】そして、第1回目及び第2回目のパターニ
ングの際のアライメント実力が狙い線幅±0.1μmで
あることを考慮すると、上記図4に示されるように、実
効領域24は実効領域24aや実効領域24bのように
形状変化する場合が生じ、その長さdのばらつき範囲は
0.2〜0.6μmとなり、幅wのばらつき範囲は0.
4〜0.8μmとなる。
【0056】図8参照:次いで、ベース取り出し電極1
6bに開口した開口部20を介してエピタキシャル層か
らなるコレクタ領域に所定の不純物イオンを選択的に注
入した後、熱処理を施して、注入した不純物イオンを活
性化すると共に、ベース取り出し電極16bからコレク
タ領域表面に不純物を拡散して、コレクタ領域表面に真
性ベース領域(図示せず)を形成すると共に、その周囲
にグラフト・ベース領域(図示せず)を形成し、これら
真性ベース領域及びグラフト・ベース領域からなるベー
ス領域(図示せず)を形成する。
【0057】続いて、開口部20における絶縁膜18及
びベース取り出し電極16bの側壁にサイドウォール2
6を形成した後、基体全面に所定の不純物が添加された
導電性の第2ポリシリコン膜を形成する。そして、この
第2ポリシリコン膜に対するパターニングを行い、この
第2ポリシリコン膜からなるバイポーラトランジスタの
エミッタ取り出し電極28を形成する。続いて、熱処理
を施し、エミッタ取り出し電極28から真性ベース領域
表面に不純物を拡散して、真性ベース領域表面にエミッ
タ領域(図示せず)をセルフアラインに形成する。
【0058】続いて、エミッタ取り出し電極28に接続
するエミッタ電極30E、絶縁膜18に開口した開口部
を介してベース取り出し電極16bに接続するベース電
極30B、絶縁膜14、18に開口した開口部を介して
コレクタ・プラグに接続するコレクタ電極30Cをそれ
ぞれ形成する。また、絶縁膜18に開口した開口部を介
して2つの電極取出し部22a、22bにそれぞれ接続
する2つの取出し電極32a、32bを形成する。
【0059】こうして、エミッタ領域、ベース領域、及
びコレクタ領域、並びにエミッタ領域に第2ポリシリコ
ン膜からなるエミッタ取り出し電極28を介して接続す
るエミッタ電極30E、ベース領域に第1ポリシリコン
膜からなるベース取り出し電極28を介して接続するベ
ース電極30B、及びコレクタ領域にコレクタ埋め込み
層及びコレクタ・プラグを介して接続するコレクタ電極
30Cから構成されるダブルポリシリコン構造のバイポ
ーラトランジスタを形成すると共に、2つの電極取出し
領域22a、22b、これら2つの電極取出し領域22
a、22bを接続する実効領域24、及び2つの電極取
出し領域22a、22b上にそれぞれ設けられる2つの
取出し電極から構成されるヒューズ素子を形成する。
【0060】以上のように本実施形態によれば、2つの
電極取出し領域22a、22b及びこれらを接続する実
効領域24を有するヒューズ素子を形成する際に、半導
体基体全面に導電性の第1ポリシリコン膜を形成した
後、この第1ポリシリコン膜に対する第1回目のパター
ニングにおける縊れパターンAによって実効領域24の
一方の端部を規定し、第2回目のパターニングにおける
第2パターンBによって他方の端部を規定することによ
り、第1ポリシリコン膜に対するパターニング実力が、
L/S=1.2μm/0.8μm、線幅ばらつき:狙い
線幅±0.1μmであっても、それぞれ独立した2回の
パターニングにおける縊れパターンAと第2パターンB
とを0.4μmずらして、縊れパターンA及び第2パタ
ーンBによって規定された両端部に挟まれている実効領
域24の長さdを0.4μmとし、その幅wを0.6μ
mとすることができる。即ち、実効領域24の長さd及
び幅wの何れの値も、第1ポリシリコン膜に対するパタ
ーニング実力に規定された最小パターンルールのL/S
=1.2μm/0.8μmより小さくすることができ
る。
【0061】また、この線幅ばらつきが狙い線幅±0.
1μmであることを考慮すると、実効領域24の長さd
のばらつき範囲を0.2〜0.6μmとし、その幅wの
ばらつき範囲を0.4〜0.8μmとすることができ
る。即ち、同一のプロセス・同一のパターンルール下に
おける従来の場合と比較すると、両者の最大値同士で見
積もった場合には、本実施形態における実効領域24
は、従来の実効領域42と比較して、その長さdにおい
て0.67倍と短く、幅wにおいて0.62倍と狭くす
ることができる。
【0062】このため、上記(1)式により、従来の場
合と比較して、70%未満のトリミング電圧により、従
来の場合と同等の信頼性のトリミングが可能となる。ま
た、トリミング電流に関しても、従来の場合と比較し
て、設定電流値を60%程度にまで下げることが可能に
なる。即ち、従来の場合よりも、より低いトリミング電
圧下におけるより低いトリミング電流によって実効領域
24を切断し、ヒューズ素子をオープン化することが可
能になる。
【0063】従って、ヒューズ素子をオープン化するた
めに実効領域24を切断する際に、高いトリミング電圧
の印加によるリーク電流の発生や過電流に起因する回路
部への悪影響の発生を防止して、信頼性の高い確実なト
リミングを行うことが可能になる。
【0064】また、本実施形態によれば、同一のシリコ
ン基板10上にヒューズ素子とダブルポリシリコン構造
のバイポーラトランジスタとが混載された半導体装置を
作製する場合、ヒューズ素子の実効領域24を形成する
ための第1ポリシリコン層とバイポーラトランジスタの
第1ポリシリコン層を同時に成膜し、第1回目のパター
ニングにより、ヒューズ素子の実効領域24の一方の端
部を規定すると共に、第1ポリシリコン層からなるバイ
ポーラトランジスタのベース取出し電極16bを形成
し、第2回目のパターニングにより、実効領域24の一
方の端部に対向する他方の端部を規定すると共に、ベー
ス引出し電極16bに真性ベース形成予定領域を開口す
る開口部20を形成することにより、ヒューズ素子の実
効領域24の対向する両端部を規定するための2回のパ
ターニングを、ダブルポリシリコン構造のバイポーラト
ランジスタを形成する際の第1ポリシリコン層に対する
2回のパターニングと兼用することが可能になるため、
ダブルポリシリコン構造のバイポーラトランジスタを形
成する際の工程に一切の追加工程を必要とすることな
く、ヒューズ素子を形成することが可能になる。即ち、
ヒューズ素子を形成する専用のフォトリソグラフィ工程
やエッチング工程、その際に使用する専用のマスクを一
切不要とすることができる。
【0065】従って、同一のシリコン基板10上にヒュ
ーズ素子及びダブルポリシリコン構造のバイポーラトラ
ンジスタを形成する場合、ダブルポリシリコン構造のバ
イポーラトランジスタのプロセスの一環として同時的に
ヒューズ素子を形成することが可能になり、スループッ
トの向上やコストの低減を実現することができる。
【0066】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明に係
る半導体装置及びその製造方法によれば、次のような効
果を奏することができる。即ち、請求項1に係る半導体
装置の製造方法によれば、ヒューズ素子の実効領域の長
さ及び幅がそれぞれ最小パターンルールよりも小さいこ
とにより、実効領域の長さ及び幅がプロセスのパターン
ルールに律束されてそれ以上小さくすることはできなか
った従来の場合と比較して、より低いトリミング電圧下
で且つより低いトリミング電流によって実効領域を切断
することが可能になるため、高いトリミング電圧の印加
によるリーク電流の発生や過電流に起因する回路部への
悪影響の発生を防止して、信頼性の高い確実なトリミン
グを行うことができる。
【0067】また、請求項2に係る半導体装置の製造方
法によれば、ヒューズ素子の実効領域を形成するために
導電体層をパターニングにより加工する際に、独立した
複数回のパターニングを組み合わせて加工することによ
り、実劾領域の長さ及び幅が決定されるため、1回のパ
ターニングにより加工した実効領域の長さ及び幅がプロ
セスのパターンルール又はフォトリソグラフィ技術の実
力等によって律束されていた従来の場合と比較すると、
複数回のパターニングのアライメントの誤差範囲の中
で、実効領域の長さ及び幅をそれぞれ実効的に最小パタ
ーンルールよりも小さくすることが可能になる。従っ
て、ヒューズ素子をオープン化するために実効領域を切
断する際に、高いトリミング電圧の印加によるリーク電
流の発生や過電流に起因する回路部への悪影響の発生を
防止して、信頼性の高い確実なトリミングを行うことが
できる。
【0068】また、請求項3に係る半導体装置の製造方
法によれば、ヒューズ素子の実効領域の対向する両端部
を規定するために導電体層をパターニングして加工する
際に、第1回目のパターニングによって実効領域の一方
の端部を規定し、第2回目のパターニングによって他方
の端部を規定することにより、実劾領域の両端部がそれ
ぞれ決定されるため、1回のパターニングによって同時
に決定された両端部に挟まれた実効領域の長さ及び幅が
プロセスのパターンルール又はフォトリソグラフィ技術
の実力等によって律束される従来の場合と比較すると、
第1回目のパターニングと第2回目のパターニングのア
ライメントの誤差範囲の中で、独立した2回のパターニ
ングによってそれぞれに決定された両端部に挟まれた実
効領域の長さ及び幅をそれぞれ実効的に最小パターンル
ールよりも小さくすることが可能になる。従って、ヒュ
ーズ素子をオープン化するために実効領域を切断する際
に、高いトリミング電圧の印加によるリーク電流の発生
や過電流に起因する回路部への悪影響の発生を防止し
て、信頼性の高い確実なトリミングを行うことができ
る。
【0069】また、請求項5に係る半導体装置の製造方
法によれば、共通する半導体基板上にヒューズ素子及び
ダブルポリシリコン構造のバイポーラトランジスタを形
成する際に、ヒューズ素子の実効領域等をなすポリシリ
コン層とバイポーラトランジスタの第1ポリシリコン層
とを同時に成膜し、第1回目のパターニングにより、第
1ポリシリコン層からなるバイポーラトランジスタのベ
ース取出し電極を形成すると共に、第1ポリシリコン層
からなるヒューズ素子の実効領域の一方の端部を規定
し、第2回目のパターニングにより、第1ポリシリコン
層からなるベース引出し電極に真性ベース形成予定領域
を開口する開口部を形成すると共に、第1ポリシリコン
層からなる実効領域の一方の端部に対向する他方の端部
を規定することにより、ヒューズ素子の実効領域の対向
する両端部を規定するための2回のパターニングを、ダ
ブルポリシリコン構造のバイポーラトランジスタを形成
する際の第1ポリシリコン層に対する2回のパターニン
グと兼用することが可能になるため、ダブルポリシリコ
ン構造のバイポーラトランジスタを形成する際の工程
に、ヒューズ素子を形成する専用のフォトリソグラフィ
工程やエッチング工程、その際に使用する専用のマスク
を一切の追加することなく、ヒューズ素子を形成するこ
とができる。従って、共通する半導体基板上にヒューズ
素子及びダブルポリシリコン構造のバイポーラトランジ
スタを形成する際に、ダブルポリシリコン構造のバイポ
ーラトランジスタのプロセスの一環として同時的にヒュ
ーズ素子を形成することが可能になり、スループットの
向上やコストの低減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るヒューズ素子及びダ
ブルポリシリコン構造のバイポーラトランジスタを含む
半導体装置を示す図であって、下段に全体の概略断面を
示し、上段にヒューズ素子の平面パターンを示すもので
ある。
【図2】図1のヒューズ素子の平面パターンの拡大図で
ある。
【図3】図2のヒューズ素子の実効領域のパターニング
のばらつきを説明するための平面パターン図である。
【図4】図3のパターニングのばらつきによるヒューズ
素子の実効領域の形状のばらつきを説明するための平面
パターン図である。
【図5】図1〜図4に示すヒューズ素子及びダブルポリ
シリコン構造のバイポーラトランジスタを含む半導体装
置の製造方法を説明するための工程図(その1)であ
る。
【図6】図1〜図4に示すヒューズ素子及びダブルポリ
シリコン構造のバイポーラトランジスタを含む半導体装
置の製造方法を説明するための工程図(その2)であ
る。
【図7】図1〜図4に示すヒューズ素子及びダブルポリ
シリコン構造のバイポーラトランジスタを含む半導体装
置の製造方法を説明するための工程図(その3)であ
る。
【図8】図1〜図4に示すヒューズ素子及びダブルポリ
シリコン構造のバイポーラトランジスタを含む半導体装
置の製造方法を説明するための工程図(その4)であ
る。
【図9】従来のヒューズ素子の平面パターン図である。
【図10】図9のヒューズ素子の実効領域のパターニン
グのばらつきを説明するための平面パターン図である。
【図11】ヒューズ素子の実効領域の各パラメータ概想
図である。
【符号の説明】
10……シリコン基板、12……フィールド酸化膜、1
4……絶縁膜、16a……導電部、16b……ベース取
り出し電極、18……絶縁膜、20……開口部、22
a、22b……電極取出し部、24……実効領域、26
……サイドウォール、28……エミッタ取り出し電極、
30E……エミッタ電極、30B……ベース電極、30
C……コレクタ電極、40a、40b……電極取出し
部、42……実効領域、44a、44b……取出し電
極、A……第1回目のパターニングにおける縊れパター
ン、B……第2回目のパターニングにおける第2パター
ン。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒューズ素子を含む半導体装置であっ
    て、 前記ヒューズ素子が、半導体基体上に絶縁体層を介して
    形成された導電体層からなる2つの電極取出し領域及び
    前記2つの電極取出し領域を接続する実効領域を有し、 前記実効領域の長さ及び幅が、それぞれ前記導電体層を
    パターニングする際の最小パターンルールよりも小さい
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 ヒューズ素子を含む半導体装置の製造方
    法であって、 半導体基体上に、絶縁体層を介して、導電体層を形成す
    る工程と、 前記導電体層を複数回のパターニングにより加工し、前
    記導電体層からなる2つの電極取出し領域及び前記2つ
    の電極取出し領域を接続する実効領域を有する前記ヒュ
    ーズ素子を形成する工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記導電体層の第1回目のパターニングにより、前記ヒ
    ューズ素子の前記実効領域の一方の端部を規定し、前記
    導電体層の第2回目のパターニングにより、前記ヒュー
    ズ素子の前記実効領域の前記一方の端部に対向する他方
    の端部を規定することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記導電体層として、導電性のポリシリコン層を用いる
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 ヒューズ素子及びダブルポリシリコン構
    造のバイポーラトランジスタを含む半導体装置の製造方
    法であって、 半導体基体上に、絶縁体層を介して、導電性の第1ポリ
    シリコン層を形成する工程と、 前記第1ポリシリコン層を第1回目のパターニングによ
    り加工し、前記第1ポリシリコン層からなる前記バイポ
    ーラトランジスタのベース取出し電極を形成すると共
    に、前記第1ポリシリコン層からなる前記ヒューズ素子
    の実効領域の一方の端部を規定する工程と、 前記第1ポリシリコン層を第2回目のパターニングによ
    り加工し、前記第1ポリシリコン層からなる前記ベース
    引出し電極に真性ベース形成予定領域を開口する開口部
    を形成すると共に、前記第1ポリシリコン層からなる前
    記実効領域の前記一方の端部に対向する他方の端部を規
    定する工程と、 前記バイポーラトランジスタのエミッタ取出し電極とな
    る導電性の第2ポリシリコン層を形成する工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7166532B2 (en) 2002-12-30 2007-01-23 Dongbu Electronics Co., Ltd. Method for forming a contact using a dual damascene process in semiconductor fabrication
US8105886B2 (en) 2004-02-27 2012-01-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor electrically programmable fuse element with amorphous silicon layer after programming and method of programming the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7166532B2 (en) 2002-12-30 2007-01-23 Dongbu Electronics Co., Ltd. Method for forming a contact using a dual damascene process in semiconductor fabrication
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