JP2001176537A - 固体電解質型燃料電池 - Google Patents

固体電解質型燃料電池

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JP2001176537A
JP2001176537A JP36252799A JP36252799A JP2001176537A JP 2001176537 A JP2001176537 A JP 2001176537A JP 36252799 A JP36252799 A JP 36252799A JP 36252799 A JP36252799 A JP 36252799A JP 2001176537 A JP2001176537 A JP 2001176537A
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heat insulating
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solid oxide
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Susumu Aikawa
進 相川
Masahiro Kuroishi
正宏 黒石
Hiroyuki Nagaiwa
広幸 永岩
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セル集合体と断熱ボードを収納するケーシン
グを具備した固体電解質型燃料電池において、ケーシン
グと断熱ボードの間にすき間が発生することを防止し、
発電性能や発電効率に優れる固体電解質型燃料電池を提
供すること。 【解決手段】 断熱ボードとケーシングを密着させる手
段を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体電解質型燃料
電池に関し、さらに詳細には円筒型のセルを複数配し電
気的に接続した固体電解質型燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】円筒型のセルを複数配し電気的に接続し
た固体電解質型燃料電池は、特公平1−59705号等
に開示されている固体電解質型燃料電池の一タイプであ
る。この代表的な実施例を図7に示す。ケーシング6の
内部に、セル集合体4と、セル集合体で発電した電力を
取り出す集電板5と、セル集合体4と集電板5の周囲に
配された断熱ボード7を収納している。ケーシング6の
下方から燃料ガスが供給されセル1の外表面に接触す
る。一方、ケーシング6の上方からはセル1の内側に挿
入された導入管2を通じて酸化剤として空気が導入され
セル1の外表面に接触する。このように構成された固体
電解質型燃料電池を作動温度約1000℃まで昇温する
と、セル1の内側の空気極側からセル1の外側の燃料極
側にO2-イオンが移動して、電気化学的反応が起こり発
電が行われる。
【0003】このような従来の燃料電池の構成では、セ
ル集合体4はセラミック系材料、ケーシング6はインコ
ネルなどの耐熱合金金属材料、断熱ボード7はアルミナ
繊維などのセラミック系材料を使用することが一般的で
ある。ケーシング6は、セル集合体4、断熱ボード7な
どを収納し、常温から作動温度約1000℃までの範囲
でこれらの荷重を支持する強度が要求されること、およ
び燃料電池外部との気密性を保持する機能が要求される
ことから金属材料を使用することが好ましい。また、断
熱ボード7は、燃料電池の作動温度を維持するための断
熱性とともに金属材料であるケーシング6とセル集合体
4および集電板5との電気的絶縁性を確保する機能が要
求されるためセラミック系の材料を使用することが好ま
しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の燃料電池の組み
立て作業は、常温で行われる。図7は組立後の常温にお
ける状態を示す図である。その後、固体電解質型燃料電
池の作動温度である1000℃近傍まで昇温されるが、
この昇温過程において、燃料電池を構成するそれぞれの
材料の線膨張率の違いにより、ケーシング6内の各部位
に隙間が発生する。特に、ケーシング6を構成する金属
材料の線膨張率が、セル1、断熱ボード7等のセラミッ
ク系の線膨張率よりもかなり大きいために、ケーシング
6と断熱ボード7との間に発生する隙間が顕著である。
ケーシングの材料であるインコネルの線膨張率は、約1
6μm/Kであり、典型的なセルの線膨張率11μm/
Kに比べてかなり大きい。
【0005】作動温度1000℃における状態を図8に
示すが、ケーシング6と断熱ボード7との間には、前述
の線膨張率の差に応じた隙間が発生している。発電時に
はケーシング6の下方から供給される燃料ガスの一部
が、この隙間に浸入し、セル1に接触しないままケーシ
ング6と断熱ボード7の間を上昇して、燃料ガスがロス
してしまうという問題が発生する。さらに、隙間に浸入
してケーシング6の上方に到達した燃料ガスは、反応に
寄与しないため水素リッチガスのままであるため、セル
1の内部に供給されてセル上方に到達した空気中の酸素
と接触することにより燃焼し、燃料電池内部の温度を局
部的に上昇させる。これらの結果、発電性能の低下、発
電効率の低下、温度分布の不均一等の重大な問題が発生
していた。
【0006】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、本発明の目的は、ケーシングと断熱ボードの
間に隙間が発生することを防止し、発電性能や発電効率
に優れる固体電解質型燃料電池を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、セル集合
体の周囲に配された断熱ボードと、該セル集合体と該断
熱ボードを収納するケーシングを具備した固体電解質型
燃料電池において、温度変動に係わらず、前記断熱ボー
ドと前記ケーシングを密着させることを特徴とする固体
電解質型燃料電池である。
【0008】温度変化に係わらず、断熱ボードとケーシ
ングを密着させることにより、常温で組み立てた固体電
解質型燃料電池を運転温度である1000℃近傍まで昇
温させても断熱ボードとケーシングとの間に隙間が発生
しなくなるため、燃料電池の下方から供給される燃料
は、すべてセル集合体に供給され発電反応に寄与するこ
とができる。従って、燃料を有効に利用でき、発電性能
や発電効率に優れた発電が実現できる。
【0009】ここにおいて「密着」とは、実作動上運転
効率が極端に悪化するほどにはケーシングと断熱ボード
の間に隙間が空いていないことを意味する。従って、ケ
ーシングや断熱ボードの寸法精度により若干の隙間が空
いていたり、下部のみ密着していて上部は若干の隙間が
空いているような場合であっても、実作動上問題が無い
程度であれば、ここにいう「密着」の範疇に入るものと
する。
【0010】第二の発明は、前記ケーシングと前記断熱
ボードを接着剤にて密着させてなる第一の発明記載の固
体電解質型燃料電池である。
【0011】燃料電池の組み立て時に、ケーシングと断
熱ボードの間に接着剤を充填して密着させることによ
り、作動温度1000℃に昇温した後も隙間が発生する
ことがなくなるため、発電性能や発電効率に優れた発電
が実現できる。使用できる接着剤には耐熱性が要求され
るため、一般的にはセラミック系の接着剤が使用でき
る。
【0012】本発明にいう「接着剤にて密着する」と
は、このように接着剤を充填することに限られるもので
はなく、例えば断熱ボードの所定の領域に接着剤を塗布
し密着させる場合や、接着層を形成する場合なども含む
概念である。
【0013】第三の発明は、前記ケーシング内壁面及び
/又は断熱ボード外壁面に多条の溝加工を施してなる第
二の発明記載の固体電解質型燃料電池である。
【0014】前述のように、燃料電池の組み立て時に、
ケーシングと断熱ボードの間に接着剤を充填する際に、
ケーシングの内壁面または断熱ボードの外壁面のどちら
か一方もしくは両方に、多条の溝加工を施しておき、充
填された接着剤がこの溝に入り込みアンカー効果を発揮
することによって、第二の発明よりも密着性をさらに向
上させることができる。好ましくは、両方の壁面に溝加
工を施すことであるが、どちらか一方であっても相応の
効果を発揮することができる。溝の形状、寸法、数量な
どは、燃料電池の規模(ケーシングや断熱ボードのサイ
ズ)に応じて、適切に設定すれば良い。
【0015】第四の発明は、前記ケーシング内壁又は前
記断熱ボード外壁から突出した突起部分を、前記断熱ボ
ード又は前記ケーシングに設けた孔部に貫通させ、前記
突起部分先端を固定具により締結することで、前記ケー
シングと前記断熱ボードを密着させてなる第一の発明記
載の固体電解質型燃料電池である。
【0016】ケーシングの材質は金属材料が一般的であ
るため、溶接などの手段により突起を設けることは比較
的容易である。一方、断熱ボードはセラミックの短繊維
を圧縮成型したものが一般的であるため、ケーシング側
の突起位置に合わせて貫通穴を設けて、固定具によって
締結することができる。一般的には、突起は雄ねじを有
するボルト状の物、固定具は雌ねじを有するナット等で
構成されるが、他の締結手段であっても構わない。突起
の詳細形状、寸法、数量などは、燃料電池の規模(ケー
シングや断熱ボードのサイズ)に応じて、適切に設定す
れば良い。
【0017】本発明は、これに限定されるものではな
く、例えば断熱ボードに機械的に棒状部材を固定し、ケ
ーシングに設けた孔を通して固定することにより同様の
作用効果を奏するものを製作することもできる。
【0018】第五の発明は、前記ケーシングの内壁面に
形成された凸部又は凹部であって、該凸部又は該凹部は
第一の幅よりも狭い第二の幅を持つ断面を有するもの
と、前記断熱ボード外壁面に形成された凹部又は凸部で
あって、該凹部又は該凸部は第一の幅よりも狭い第二の
幅を持つ断面を有するものと、を嵌合させることで、前
記ケーシングと前記断熱ボードを密着させてなる第一の
発明記載の固体電解質型燃料電池。
【0019】前述のように、一般的にケーシングには金
属材料が使用されるため、溶接などの手段により凸部を
設けることは比較的容易である。一方、断熱ボードには
ケーシング側の凸部形状に合わせて凹部を形成し、これ
らの凸部と凹部とを合致させるようにケーシングに断熱
ボードを密着させる。
【0020】本発明は、これに限定されるものではな
く、例えば断熱ボードに機械的に凸部を固定し、ケーシ
ングに設けた凹部と嵌合することにより同様の作用効果
を奏するものを製作することもできる。
【0021】本発明によれば、例えば線膨張率の大きい
金属材料を用いたケーシング側を凸部とした場合には、
作動温度1000℃においては、凸部と凹部の嵌合部は
「締まりばめ」状態となるため密着性は非常に向上す
る。凸部と凹部の形状、寸法、数量などは、燃料電池の
規模(ケーシングや断熱ボードのサイズ)に応じて適切
に設定すれば良い。
【0022】第六の発明は、前記断熱ボードを、前記ケ
ーシング内壁面とその内壁面と直行する内壁面に設けら
れた突起にて保持させてなる第一の発明記載の固体電解
質型燃料電池である。
【0023】例えば、断熱ボードとケーシングの密着面
に隣接する断熱ボードの側面に、切り欠きを設けて、そ
の切り欠きに対応する位置に設けられたケーシング内壁
面の突起とを嵌合させることにより、断熱ボードをケー
シング内壁面に密着させることができる。上記の断熱ボ
ードと対向する断熱ボードや隣接する断熱ボードも同様
にして密着させることができる。
【0024】第七の発明は、セル集合体の周囲に配され
た断熱ボードと、該セル集合体と該断熱ボードを収納す
るケーシングを具備した固体電解質型燃料電池におい
て、温度変動に係わらず、前記断熱ボードを略一定力で
前記ケーシングに押し付けることを特徴とする固体電解
質型燃料電池である。
【0025】温度変化に係わらず、断熱ボードを略一定
力でケーシングに押し付けることにより、常温で組み立
てた固体電解質型燃料電池を運転温度である1000℃
近傍まで昇温させても断熱ボードとケーシングとの間に
隙間が発生しなくなるため、燃料電池の下方から供給さ
れる燃料は、すべてセル集合体に供給され発電反応に寄
与することができる。従って、燃料を有効に利用でき、
発電性能や発電効率に優れた発電が実現できる。押し付
け手段としては、一般にばねが用いられるが、本発明に
おいても、コイルばね、板ばねなどを用いて、後述の突
っ張り治具と同等の効果を得ることができる。
【0026】第八の発明は、セル集合体の周囲に配され
た断熱ボードと、該セル集合体と該断熱ボードを収納す
るケーシングを具備した固体電解質型燃料電池におい
て、前記断熱ボードの互いに相対する面を、前記ケーシ
ングの線膨張率と略同一の線膨張率を有する部材(ケー
シングの線膨張率に等しいか若干大きい材質で構成され
た突っ張り治具など)にて押し付けて保持したことを特
徴とする固体電解質型燃料電池である。
【0027】例えば、ケーシング内で対向する一対の断
熱ボードの内壁面間に、ケーシングの線膨張率に等しい
か若干大きい材質で構成された突っ張り治具を設置する
ことにより、作動温度1000℃に達した状態でも、突
っ張り治具により断熱ボードをケーシング内壁面に押し
付けて密着させることができる。なお、上記の対向する
一対の断熱ボードと交差して対向する他の一対の断熱ボ
ードも同様の突っ張り治具を設置することにより、押し
付けて密着させることができる。突っ張り治具の形状、
寸法、数量などは、燃料電池の規模(ケーシングや断熱
ボードのサイズ)に応じて適切に設定することができ
る。
【0028】なお、上記各発明に係る要素を相互に組み
合わせて、それぞれの効果を高め、各種設計条件に応じ
た固体電解質型燃料電池を作ることも可能である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明をよ
り具体的に説明する。図1は、本発明の一実施例を略示
する固体電解質型燃料電池の側面断面図である。従来の
図7に対応して表示したものである。
【0030】ケーシング6の内部に、円筒型のセル1を
複数配し電気的に接続したセル集合体4と、該セル集合
体の電力を取り出す集電板5と、前記セル集合体4と集
電板5の周囲に配された断熱ボード7が収納されてい
る。セル1はセラミック、ケーシング6は耐熱合金イン
コネル、断熱ボード7はアルミナ短繊維を圧縮成型した
ものである。ケーシング6と断熱ボード7の間にはセラ
ミック系接着剤を充填した充填層11が形成されてい
る。ケーシング6の内壁面に密着して設置された断熱ボ
ード7に囲まれた内側の空間に、必要な発電容量分のセ
ル集合体4と電力を取り出すための集電板5が収納され
ている。ケーシング6の下方からは燃料が供給される。
一方、各々のセル1に挿入された導入管2から酸化剤と
して空気が供給される。
【0031】このように構成された固体電解質型燃料電
池を、動作温度1000℃まで昇温した場合、断熱ボー
ド7とケーシング6が接着剤の充填層11によって密着
されているため、断熱ボード7とケーシング6との間に
隙間が発生しなくなる。従って、ケーシング6の下方か
ら供給される燃料は、すべてセル集合体4に供給され発
電反応に寄与することができる。
【0032】図2は、ケーシング6と断熱ボード7の間
の充填層11の密着効果をより増大させるための一実施
例を示す拡大断面図である。
【0033】ケーシング6の内壁面および断熱ボード7
の外壁面、すなわち接着剤が接する面に予め多条のV型
の溝加工を施している。燃料電池の組み立て時に充填さ
れたセラミック系の接着剤は、各々の壁面のV溝の中ま
で充満して一体化した充填層11を形成する。このよう
なV溝に入り込んだ充填層は、アンカー効果を発揮し密
着性がさらに向上する。好ましくは、両方の壁面に溝加
工を施すことであるが、どちらか一方であっても相応の
効果を発揮することができる。溝の形状は、V溝に限ら
ずU溝、角溝などが採用できるが、ケーシングや断熱ボ
ードの強度低下を招かない程度の寸法、数量を採用する
ことが肝要である。
【0034】図3は、ケーシング6の内壁面に突起13
を設け、この突起が貫通する穴を形成した断熱ボード7
を密着させて取り付けた後、固定具14により締結する
ことによる密着手段の一実施例を示す拡大断面図であ
る。突起13は、ケーシングと同じ材質である耐熱合金
インコネルの雄ねじを用い、ケーシング6の内壁面に溶
接により取り付けられている。固定具14は、同様に耐
熱合金インコネルの雌ねじを用いている。なお、断熱ボ
ード7の内壁側には、セル集合体4を収納するため、突
起13の先端や固定具14が、内壁面から突出しないよ
うに凹部を設けている。
【0035】図4は、ケーシングの内壁面の凸部15
と、断熱ボード外壁面の凹部16とを嵌合させる密着手
段の一実施例を示す拡大断面図である。凸部15は、ケ
ーシングと同じ材質である耐熱合金インコネルを用い、
ケーシング6に溶接により取り付けている。断熱ボード
の凹部16は、凸部15の形状に合わせて断熱ボード7
の外壁面に形成し、凸部15と凹部16とを嵌合して密
着させる。
【0036】図5は、断熱ボード7の対向する内壁面の
間に設置された突っ張り治具17によって略一定力で押
しつける密着手段の一実施例を示す拡大断面図である。
ケーシング6の対向する一対の内壁面に一対の断熱ボー
ド7が内接して設置されている。各々の断熱ボード7の
内壁面に設けられた対向する凹部18に、突っ張り治具
17が取り付けられており、断熱ボード7をケーシング
6に密着させている。突っ張り治具17は、ケーシング
6と同じ耐熱合金インコネルで製作されているため、動
作温度1000℃における膨張量はケーシングと同等と
なる。従って、断熱ボード7とケーシング6との密着効
果は維持される。また、前述の対向する一対の断熱ボー
ド7と交差して対向する他の一対の断熱ボード19も、
図5に示すように、突っ張り治具20を用いることによ
って密着させることができる。
【0037】略一定力で押し付ける手段としてコイルば
ねや板ばね等を用いることも可能である。
【0038】図6は、断熱ボード7の一部に設けられた
切り欠き22と、ケーシングに設けられた突起23とを
嵌合させることによる密着手段の一実施例を示す拡大断
面図である。ケーシング6の対向する一対の内壁面に一
対の断熱ボード7が内接して設置されている。各々の断
熱ボード7には切り欠き22が設けられている。一方、
ケーシングの内壁面には、この切り欠き22に対応する
位置に突起23が設置されている。このように構成され
た固体電解質型燃料電池を、動作温度1000℃まで昇
温した場合、図6のA寸法分の線膨張率の差だけ断熱ボ
ード7とケーシング7との間にすき間が発生することに
なるが、A寸法は数mmから十数mm程度とすることが
可能なため、すき間の幅は実用上ほとんど影響を与えな
い程度のものとなる。可能な限りA寸法を小さくするこ
とが望ましい。
【0039】また、前述の対向する一対の断熱ボード7
と交差して対向する他の一対の断熱ボード24も、図6
に示すように、切り欠き25と突起26とを設置するこ
とにより密着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る固体電解質型燃料電
池の側面断面図である。
【図2】 本発明の密着手段の一実施例を示す拡大側面
断面図である。
【図3】 本発明の密着手段の他の一実施例を示す拡大
側面断面図である。
【図4】 本発明の密着手段の他の一実施例を示す拡大
側面断面図である。
【図5】 本発明の密着手段の他の一実施例を示す横断
面図である。
【図6】 本発明の密着手段の他の一実施例を示す横断
面図である。
【図7】 従来の固体電解質型燃料電池の構造例を示す
図である。
【図8】 従来の固体電解質型燃料電池の作動温度にお
ける状態を示す図である。
【符号の説明】
1 セル 2 導入管 3 導電部材 4 セル集合体 5 集電板 6 ケーシング 7 断熱ボード 8 隙間 11 充填層 12 溝 13 突起 14 固定具 15 凸部 16 凹部 17、20 突っ張り治具 18、21 突っ張り治具固定溝 19 断熱ボード 22、25 切り欠き 23、26 突起 24 断熱ボード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H026 AA06 BB00 CV02 CX07 CX10 HH03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セル集合体の周囲に配された断熱ボード
    と、該セル集合体と該断熱ボードを収納するケーシング
    を具備した固体電解質型燃料電池において、温度変動に
    かかわらず、前記断熱ボードと前記ケーシングを密着さ
    せることを特徴とする固体電解質型燃料電池。
  2. 【請求項2】 前記ケーシングと前記断熱ボードを接着
    剤にて密着させてなる請求項1記載の固体電解質型燃料
    電池。
  3. 【請求項3】 前記ケーシング内壁面及び/又は断熱ボ
    ード外壁面に多条の溝加工を施してなる請求項2記載の
    固体電解質型燃料電池。
  4. 【請求項4】 前記ケーシング内壁又は前記断熱ボード
    外壁から突出した突起部分を、前記断熱ボード又は前記
    ケーシングに設けた孔部に貫通させ、前記突起部分先端
    を固定具により締結することで、前記ケーシングと前記
    断熱ボードを密着させてなる請求項1記載の固体電解質
    型燃料電池。
  5. 【請求項5】 前記ケーシングの内壁面に形成された凸
    部又は凹部であって、該凸部又は該凹部は第一の幅より
    も狭い第二の幅を持つ断面を有するものと、前記断熱ボ
    ード外壁面に形成された凹部又は凸部であって、該凹部
    又は該凸部は第一の幅よりも狭い第二の幅を持つ断面を
    有するものと、を嵌合させることで、前記ケーシングと
    前記断熱ボードを密着させてなる請求項1記載の固体電
    解質型燃料電池。
  6. 【請求項6】 前記断熱ボードを、前記ケーシング内壁
    面と、その内壁面と直行する内壁面に設けられた突起に
    て保持させてなる請求項1記載の固体電解質型燃料電
    池。
  7. 【請求項7】 セル集合体の周囲に配された断熱ボード
    と、該セル集合体と該断熱ボードを収納するケーシング
    を具備した固体電解質型燃料電池において、温度変動に
    かかわらず、前記断熱ボードを略一定力で前記ケーシン
    グに押し付けることを特徴とする固体電解質型燃料電
    池。
  8. 【請求項8】 セル集合体の周囲に配された断熱ボード
    と、該セル集合体と該断熱ボードを収納するケーシング
    を具備した固体電解質型燃料電池において、前記断熱ボ
    ードの互いに相対する面を、前記ケーシングの線膨張率
    と略同一の線膨張率を有する部材にて保持したことを特
    徴とする固体電解質型燃料電池。
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