JP2001176181A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP2001176181A
JP2001176181A JP35443299A JP35443299A JP2001176181A JP 2001176181 A JP2001176181 A JP 2001176181A JP 35443299 A JP35443299 A JP 35443299A JP 35443299 A JP35443299 A JP 35443299A JP 2001176181 A JP2001176181 A JP 2001176181A
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magnetic
magnetic head
recording
head
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JP35443299A
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Hiroshi Anna
啓 安那
Tetsuya Hamaguchi
哲也 浜口
Keiko Watanabe
恵子 渡辺
Kazuaki Usui
和明 薄井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヘッド位置ずれにつながる、外部から作用する
衝撃をヘッド位置ずれが生じる前に検出し、データの破
壊を防止する。 【解決手段】記録再生時、装置に備えられたいずれかの
ヘッドで媒体に記録された信号の再生をおこなうことに
より回転速度を検出し、この速度変化を監視することで
回転方向の衝撃を検出し記録動作を中止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ディスク装置に
係わり、特にデータ記録時における外部からの衝撃によ
るデータの破壊を防止できる磁気ディスク装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ディスク装置においては、外
部からの衝撃でヘッドがトラックから位置ずれを起こし
た場合、この状態で記録や再生を行うことにより生じる
データの破壊や読み誤りを防止するために、磁気ディス
ク装置の回路基板上に圧電素子で構成されるショックセ
ンサを設け、このショックセンサが衝撃を検出すると記
録再生動作を停止させる機能を備えることが一般的にお
こなわれている。
【0003】また、別の従来例では、特開平3−911
61において、磁気ディスク装置にスピンドルモータの
駆動電流を検出する電流検出回路と該電流検出回路の検
出した駆動電流の異常変化を検出して異常信号を出力す
る電流異常検出器を備え、異常を検出し、装置を停止さ
せる磁気ディスク装置が開示されている。
【0004】さらに別の方法として、例えば、特開平0
9−320175にはスピンドルモータの回転系に速度
変動を検出する手段を備えることによって衝撃を検出す
る方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】磁気ディスク装置のヘ
ッド位置決め機構であるアクチュエータやディスクの運
動自由度は回転方向にあるので、回転方向の衝撃が作用
する場合にはヘッドはトラックからずれる方向に加速度
を生じるが、、並進方向の衝撃が作用する場合は、比較
的位置ずれを生じにくいという特徴を有する。
【0006】従って、ヘッドのトラックからの位置ずれ
を引き起こす回転方向の衝撃に対しては敏感に検出して
記録再生動作を停止するが、むやみに記録再生動作を停
止させることは装置の性能を低下させるので、ヘッド位
置ずれへの影響が比較的少ない、並進方向の衝撃に対し
てはある程度許容することが望ましい。ここで衝撃とは
ヘッドのトラックからの位置ずれの原因となるインパル
ス的な外力や周期的な振動などの外乱全般を含む。
【0007】従来方法であるショックセンサで外部衝撃
を検出する方法は、簡単な構成で衝撃を常時監視できる
点で優れているが、回転方向に作用した衝撃と並進方向
に作用した衝撃とを区別することができないという問題
を有する。
【0008】別の従来技術である特開平3−91161
号公報に記載されたスピンドルモータの電流異常や回転
変動を検出する方法によれば、回転方向の衝撃を並進方
向の成分と分離して検出することが可能である。しか
し、従来の方法では常時回転変動を監視するには異常電
流検出器や回転速度測定器など新たなセンサを備える必
要があり、複雑な構成となり装置のコスト上昇を招くと
いう欠点がある。
【0009】専用の測定器を用いない方法としては、特
開平09−320175号公報に記載されているよう
に、円周状のトラックに間欠的に配置されたサーボエリ
アを読み出す時間的な間隔を計測して回転速度の変動を
検出する方法もあるが、この方法だと、衝撃が作用して
から回転速度の変動を検出できるまでに少なくとも数セ
クタ分をヘッドが通過する時間だけ遅れが生じる。その
結果、衝撃を検出してから記録再生動作を停止させるま
でにデータの読み誤りや隣接トラックのデータの破壊を
引き起こすというおそれがある。
【0010】本発明は上記の点に鑑みなされたものであ
り、外部より作用する衝撃に起因したヘッドの位置ずれ
を可及的速やかに検出し、記録再生動作を停止すること
によってデータの破壊や読み誤りを防ぐことが可能な磁
気ディスク装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、多数の記録用のトラックが同心円状に
設けられた記録媒体と、この媒体に対しデータの記録、
再生を行うための記録素子、再生素子を有するヘッドを
備え、このヘッドによって記録媒体にデータの記録をお
こなう際において、記録動作をなしながら、媒体に記録
された信号の読み出し動作をおこない、読み出した信号
の周波数を常時監視することによってディスク回転速度
を検出し、回転速度に変動が生じた場合は即座に記録動
作を中止することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例について説明する。
【0013】本発明の第1の実施例である磁気ディスク
装置の外観図を図2に示す。図2は本発明の磁気ディス
ク装置の筐体カバーを開けた状態の外観図である。図2
に示すように、磁気ディスク装置は記録媒体として一枚
あるいは複数枚のディスク101がスピンドル203に
取り付けられている。このディスク101上に記録再生
を行うヘッド102はスライダの先端部に薄膜プロセス
により形成された記録素子と再生素子を有し、サスペン
ション205の先端に取り付けられている。サスペンシ
ョン205はアーム204に取り付けられ、ヘッド10
2をディスク101の側に押し付けている。このサスペ
ンション205をロータリアクチュエータ207にてピ
ボット206を中心に回動させることにより、ヘッド1
02は記録再生のためにディスク101の目標とする半
径位置に移動させられる。ディスク101の表面には記
録媒体となる磁性層が形成され、この記録媒体にはあら
かじめヘッド位置の検出をおこなうためのサーボ信号の
記録されたサーボエリア201とデータを記憶するため
のデータエリア202が配置されている。
【0014】ヘッド102により再生された出力信号は
プリアンプ104で増幅される。そしてこれらの構成要
素は筐体208により保持されている。また、筐体20
8の裏側に備えられる回路基板209上には、後述する
ように、ディスク101からヘッド102によって再生
された信号を処理する信号処理回路210と磁気ディス
ク装置全体の動作を制御するディスクコントローラ10
8が保持されている。
【0015】本発明の磁気ディスク装置の一つの特徴
は、再生信号の周波数を基にしてディスク回転速度の変
動を検出する機能を有する信号処理回路を設けるところ
にある。筐体に対する回転方向の衝撃はディスク回転方
向の速度に変動を生じるので、このディスク回転速度の
変動を検出することにより磁気ディスク装置に対する外
部からの回転方向の衝撃を検出することができる。
【0016】具体的な検出方法を説明する前に、磁気デ
ィスク装置に回転方向の衝撃が作用した際に、ヘッドの
データトラックへの位置決めに関して起こる変化を図3
を用いて説明する。図3(a)はディスク101上の半
径位置304上のデータトラックに読み書きしている磁
気ディスク装置に角加速度成分301を有する回転衝撃
が作用したたときの筐体208、ディスク101、ヘッ
ド102の応答を模式的に示した図(左図が衝撃が作用
する前、右図が衝撃が作用し、相対的位置ずれを起こし
た後)である。ディスク101とヘッド102は、いず
れも、筐体208に対する並進方向の相対位置が固定さ
れているので、角加速度301の作用によるディスク1
01とヘッド102の筐体208に対する相対的な動き
は回転成分だけであり、それぞれ、角加速度302,3
03を持って運動することとなる。
【0017】この角加速度302、303は磁気ディス
ク装置に作用する衝撃の回転中心の位置に関わらず角加
速度301に等しくなる。このため、読み書きしている
データトラック位置においてヘッド102がディスク1
01から見た動きは、円周方向には半径長さ304×角
加速度301、半径方向にはヘッド支持機構のピボット
中心からの半径305×角加速度301で位置ずれを生
ずる。
【0018】磁気ディスク装置動作時のヘッドのトラッ
クからの位置ずれは、一般に、ディスク101上に離散
的に配置されたサーボセクタ201で検出するが、本発
明で問題とする外部衝撃による位置ずれは、このサーボ
セクタ201で検出する前に許容される量を超えるよう
な急激な変化であるので、1つのサーボセクタ間隔内の
短い時間範囲のヘッド102の動きについて図3(b)
を用いて、さらに説明する。
【0019】図3(b)は、図3(a)に示したヘッド
102が読み書きしているディスク101上の位置にお
いて、ヘッド102がディスク101上の磁化遷移30
8の列からなるデータトラックに対して動く軌跡を示し
た図である。外部からの衝撃が作用しない場合は再生素
子102−aはデータトラックの中心306付近を通過
し、ある時間でディスク上の位置309−1に到達する
(左図) 。
【0020】一方、外部からの衝撃が作用した場合は前
述したように、ヘッド102はディスク101に対して
円周方向にはトラック半径位置304×角加速度301
の加速度で、また径方向にはピボット半径305×角加
速度301の加速度で運動するため、衝撃が作用しない
場合の到達位置309−1と比較して、円周方向に31
1、半径方向に310の位置ずれを生じ、309−2に
到達する (右図) 。前述した加速度の関係から、位置ず
れ310と311の比率はピボット半径305とトラッ
ク半径304の比率に等しいため、例えば一般的な2.
5インチ磁気ディスク装置の寸法であれば、ピボット半
径305が約35mmでディスク上の記録領域が半径約
15mm〜30mmとなるため、311の大きさは31
0と比較して40%〜90%の範囲にある。
【0021】通常動作時において許容する径方向のヘッ
ド位置ずれ(以後オフトラックと称する)は隣接トラッ
クのデータ信号を誤って上書きしないようにトラックピ
ッチの15〜20%に設定するのが一般的である。一
方、現在の一般的なトラック密度の高い磁気ディスク装
置の場合、データトラック上の磁化遷移308の間隔と
トラックピッチの比率は一般に1:10〜1:20の範
囲にあるので、オフトラック量310がトラックピッチ
の20%に達する場合に生じる周方向の位置ずれ311
は、前述した磁気ディスク装置の寸法から、トラックピ
ッチの8〜18%の長さに相当し、磁化遷移308の最
小間隔308−aと同程度ないしは大きくなる。
【0022】この周方向の位置ずれ311はヘッド10
2で再生する再生信号に影響を与える。周方向の位置ず
れ311に起因して再生信号に現れる変化を図3(c)
に示す。図3(c)には比較のため、外部衝撃が作用し
なかった場合の再生信号波形312−1と外部衝撃が作
用した場合の再生信号波形312−2をあわせて示し
た。再生信号312−1と312−2を比較すると、周
方向の位置ずれによって同じ区間をヘッド102が走査
する時間に違いが生じるため、両者の間には時間ずれ3
13が生じる。
【0023】外部からの衝撃が作用した場合に隣接する
データトラックの情報を誤って上書きしないようにする
ためには、前述したように、位置ずれ量311が磁化遷
移308の最小間隔308−a程度になる前に検出すれ
ばよく、検出するべき時間ずれ313は磁化遷移間隔3
08−aを通過する時間程度でよい。
【0024】本発明における外部衝撃の検出は、この時
間ずれ313を監視することによってなされることを特
徴とする。このように時間ずれ313を監視することに
よって、従来のように外部衝撃によってオフトラックが
発生しても次のサーボセクタでヘッドの位置ずれ量を検
出するまで記録再生動作を続けることはなく、データセ
クタ内で記録再生動作を中止することができる。ここで
は、最も大きな問題となるデータの記録時の衝撃を検出
する方法の一例として、書き込み作業中の記録素子と別
の再生素子により媒体から読み出した再生信号から、時
間ずれ313を検出する方法について述べる。なお、こ
こでいう、記録素子と別の再生素子とは、必ずしも異な
るヘッド上にあることを意味するわけではなく、同一の
スライダ上であっても、同時に記録作業と再生作業を独
立して行える機能を有していれば良い。
【0025】図2に示した例では一番下側のディスクに
対向してディスクの回転速度にクロック信号用のヘッド
103を備える構成とした。図は説明のため、クロック
信号用のヘッドを遮る部材を取り除いて描いてある。こ
のクロック信号用ヘッド103は筐体に対して移動しな
いよう固定されているため、再生する信号は常に同一の
トラック211となる。このトラックをディスク回転速
度を検出するためのクロック信号専用トラックとして用
いる。この場合、装置に搭載されるヘッドの数は一点増
加するが、ヘッド103用の信号処理回路はデータ記録
再生用のものと共用することが可能であり、装置のコス
ト増大への影響はほとんど問題とならない。
【0026】このクロック信号用のヘッド103で再生
したクロック信号からディスク回転変動を検出する信号
処理の手順を図1に示す。
【0027】クロック専用ヘッド103によって再生さ
れた信号109はプリアンプ104で増幅され、帯域通
過フィルタ105で低周波数のオフセット成分や高周波
数のノイズ成分を除去され、クロック信号の周波数成分
を抽出する。クロック信号は後述するように特に高い周
波数である必要はなくサーボ信号と同程度の周波数(2
0MHz程度)ないしはそれ以下の周波数でよい。得ら
れたクロック信号110はコンパレータ106で矩形の
デジタルクロック信号111としたのち、位相同期ルー
プ107に入る。位相同期ループ107は位相比較器1
07a、ループフィルタ107b、電圧制御発振器10
7cを接続したフィードバックループで構成される。こ
のフィードバックループは以下に示す手順により、電圧
制御発振器107cの発振周波数をクロック信号の周波
数に追従させるように機能する。
【0028】位相比較器107aではディスクから読み
出したクロック信号111と電圧制御発振器107cの
出力信号113の位相比較をおこない、位相の差に応じ
て正または負のパルス状の誤差信号112を出力する。
誤差信号はループフィルタ107bで平滑化され、両者
の位相差が0となるように、すなわち、電圧制御発振器
107cの出力信号113の周波数がクロック信号11
1の周波数より高い場合には、電圧制御発振器107c
の周波数が低くなるように、逆の場合は電圧制御発振器
107cの周波数が高くなるように働き、結果として両
者の周波数が一致するように電圧制御発振器107cの
周波数を変化させる。
【0029】上記の動作により、通常の動作時はクロッ
ク信号111と電圧制御発振器107cの出力信号11
3の周波数は一致し、この状態を位相同期ループ107
はロック状態にあると称する。
【0030】本発明では位相同期ループ107の時定数
を外部の再生信号の時間ずれ発生よりも長く設定するこ
とによって、信号113を外部からの衝撃が作用しない
場合に想定される再生信号タイミング(図3中312−
1)とすることにより、この位相同期ループ107のロ
ック状態を監視することによって、再生信号の時間ずれ
313に起因するクロック信号111と電圧制御発振器
の出力113の位相誤差を検知し、外部より作用する回
転衝撃を検知する。
【0031】回転衝撃を検出するためには、電圧制御発
振器の出力113の周波数が外部振動による速度変動に
は追従しない程度にループフィルタ107bの時定数が
大きく、また、クロック信号111と電圧制御発振器の
出力113の位相誤差が、前述したようにデータ信号の
最小反転間隔の時間分解能を持って検出できればよい。
【0032】本発明ではこの位相同期ループ107のロ
ック状態を監視することによって、ディスク回転変動に
起因するクロック信号111と電圧制御発振器の出力1
13の位相誤差を検知し、外部より作用する回転衝撃を
検知する。
【0033】回転衝撃を検出するためには、電圧制御発
振器の出力113の周波数が外部振動による速度変動に
は追従しない程度にループフィルタ107bの時定数が
大きく、また、クロック信号111と電圧制御発振器の
出力113の位相誤差が、前述したようにデータ信号波
形の1周期分程度の分解能を持って検出できればよい。
【0034】本発明の磁気ディスク装置ではサーボセク
タを通過する時間内に生じる位置ずれ量を検出すればよ
いのでループフィルタ107bの時定数はサーボセクタ
間隔と同程度の50〜200μs程度でよい。一般的に
ループフィルタの時定数はその位相同期ループの追従性
と安定性から、基準とする周波数の周期の100倍〜1
000倍に設定するのが望ましいので、本発明の磁気デ
ィスク装置では媒体から再生するクロック信号の周波数
は2MHz〜20MHz程度でよい。媒体の再生信号1
11と電圧発振器の出力113の時間ずれが回転衝撃に
よるものかどうかを検出するまでの時間はクロック信号
の1周期の10倍〜100倍あれば十分であり、例え
ば、20MHzのクロック信号では、クロック周波数の
10周期分すなわち500nsの時間内であれば、回転
衝撃によって発生する再生信号の時間ずれを検出するこ
とが可能となる。位相比較器については、本発明の磁気
ディスク装置で必要とする位相誤差の検出が10nsな
のに対し、一般的な位相比較器が検出できる位相差の最
小値は1ns程度あるいはそれ以下に設定できるので分
解能は問題とならない。
【0035】本発明の磁気ディスク装置に回転衝撃が加
わった場合のデジタルクロック信号111、電圧制御発
信器出力113、位相誤差出力112、アンロック信号
出力114の波形の時間推移の例を図4に示す。回転衝
撃によるディスク回転速度の変化により、クロック信号
111と電圧制御発信器出力113の位相差が次第に大
きくなるが、ループフィルタ107bの時定数は200
μs程度としているため、位相誤差出力112が大きく
なっても、1つのサーボセクタ間隔の時間内では電圧制
御発信器出力113の周波数はほとんど変化しない。こ
のため、位相同期ループ107のロック状態が外れ、ア
ンロック信号114が真と出力される。このアンロック
信号により上位のコントローラ108は回転衝撃が発生
したことを検知し、つまりディスクの回転変動が所定値
を超えたことを検出し、書込み動作を中止する。以上の
構成により、外部より回転方向の衝撃が作用した場合に
おいて、ヘッドが隣接トラックに侵入する時刻よりも前
に衝撃の発生を検出して記録動作を停止することが可能
となる。
【0036】以上の説明のように、本発明の方法は従来
の磁気ディスク装置と比較してより早い段階で外部から
の衝撃を検出することが可能であり、磁気ディスク装置
の衝撃に対する耐力を向上させるのに寄与する。
【0037】また、上述した構成例ではクロック信号専
用のヘッド103を用いてデジタルクロック信号を生成
したが、別の例として、書き込み動作をおこなうヘッド
と別のヘッドによって再生されたデータ信号からクロッ
ク信号を生成してもよい。これは、本発明の方法におい
ては書き込み動作オフトラック量が大きくなる前に衝撃
を検出するので、書き込み禁止の処理を行う時点では、
書き込み動作をおこなうヘッドとは別のヘッド大きな位
置ずれは発生しないことによる。ただし、異なるヘッド
間のトラックは同一の半径位置にはならないため、例え
ばサスペンション204の根元などに微動アクチュエー
タを設けて個々のヘッドについて同時に位置決め動作を
させる必要がある。
【0038】図5に、書き込み動作をおこなうヘッド1
02aが対向するディスク面の裏面側のヘッド102b
の再生信号からクロック信号を生成する第2の実施例を
示す。
【0039】一般に、磁気ディスク装置の再生時におい
ては、再生信号を離散的に検出するために自己の信号に
同期をおこなう。記録するデータは、走長制限符号と称
する、磁化反転の間隔に制限を設けた符号化を施して記
録されるのが一般的である。この符号化により、例えば
論理的には0が連続する場合においても、ディスク10
1にはある周波数帯域に相当する反転磁化が記録され
る。
【0040】そこで、ヘッド102aが書き込み動作を
おこなう際に、ディスクの裏面に位置するヘッド102
bでダミーの再生動作をおこない、このデータを再生す
る際に再生波形501から信号処理回路内で生成され
る、自己の信号と同期したクロック信号(自己クロック
信号)502をディスク回転速度を検出するためのデジ
タルクロック信号として利用することにより、以降は先
の構成例と同様に位相同期ループ107内で電圧制御発
振器出力113と位相比較をおこなうことで、ディスク
回転速度の変化を検出し、磁気ディスク装置の衝撃耐力
を向上する効果を得ることができる。
【0041】また、各実施例は記録動作の停止について
述べたが、データの再生動作を停止することにより読み
誤りを防止することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によると、磁気ディスク装置に回
転衝撃が加わり、ヘッドが隣接トラック方向に位置ずれ
を起こした場合、その位置ずれを迅速に検出することが
可能となり、記録動作中に外部から予期せぬ外力が衝撃
として加わった場合でも、隣接するトラックにヘッドが
オフセットして記録することによりデータを破壊してし
まう事を防ぎ、磁気ディスク装置の信頼性を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による磁気ディスク装置
のブロック図。
【図2】本発明の第1の実施例による磁気ディスク装置
の外観図。
【図3】磁気ディスク装置に衝撃が作用した時の挙動変
化を示す図。
【図4】本発明の第1の実施例による磁気ディスク装置
に衝撃が作用した時の信号の時間変化を示す図。
【図5】本発明の第2の実施例によるクロック信号生成
方法を示す図。
【符号の説明】
101 ディスク 102 データ記録再生用ヘッド 103 クロック再生用ヘッド 107a 位相比較器 107b ループフィルタ 107c 電圧制御発振器 112 位相誤差 201 サーボエリア 202 データエリア 208 筐体 210 信号処理回路 211 クロック信号用トラック 301 回転衝撃による角加速度プロファイル曲線 302 オフトラック量 303 ディスク回転速度 501 データ再生信号波形 502 自己同期クロック信号波形
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 恵子 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 薄井 和明 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 5D066 DA03 DA11 DA16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ディスクと、該磁気ディスクに対しデ
    ータの記録及び再生を行う磁気ヘッドとを具備する磁気
    ディスク装置において、前記磁気ディスクに前記磁気ヘ
    ッドによりデータを記録しながら前記磁気ディスクから
    データを再生し、再生した信号の周波数から当該磁気デ
    ィスクの回転変動を監視し、該磁気ディスクの回転変動
    が所定値を超えたとき前記磁気ヘッドによる記録を停止
    することを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】磁気ディスクと、該磁気ディスクに対しデ
    ータの記録及び再生を行う磁気ヘッドと、該磁気ヘッド
    の再生信号を処理する信号処理回路とをを具備する磁気
    ディスク装置において、前記磁気ディスクに前記磁気ヘ
    ッドによりデータを記録しながらデータを再生し、再生
    した信号を前記信号処理回路の位相同期ループに入力
    し、該位相同期ループの位相誤差から当該磁気ディスク
    の回転変動を監視し、該磁気ディスクの回転変動が所定
    値を超えたとき前記磁気ヘッドによる記録を停止するこ
    とを特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】前記磁気ディスクからデータを再生する磁
    気ヘッドは、前記記録を行っている磁気ヘッドとは別の
    磁気ヘッドであることを特徴とする請求項1および請求
    項2に記載の磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】前記磁気ディスクからデータを再生する磁
    気ヘッドは、当該磁気ディスク装置の筐体に固定された
    磁気ヘッドであることを特徴とする請求項3に記載の磁
    気ディスク装置。
  5. 【請求項5】複数の記録用トラックを有する磁気ディス
    クと、該磁気ディスクの半径方向に移動し任意の記録用
    トラックに対しデータの記録及び再生を行う磁気ヘッド
    と、前記磁気ディスクのクロック信号用トラックの再生
    を行うクロック信号用磁気ヘッドと、前記磁気ヘッド及
    びクロック信号用磁気ヘッドからの再生信号を入力しデ
    ータの復号と位相同期を行う信号処理回路とを具備し、
    前記磁気ディスクに前記磁気ヘッドによりデータを記録
    しながら前記磁気ディスクのクロック信号用トラックか
    ら前記クロック信号用磁気ヘッドによりクロック信号を
    再生し、再生したクロック信号を前記信号処理回路の位
    相同期ループに入力し、該位相同期ループの電圧制御発
    信器の出力と前記再生したクロック信号との位相誤差か
    ら当該磁気ディスクの回転変動を監視し、該磁気ディス
    クの回転変動が所定値を超えたとき前記磁気ヘッドによ
    る記録を停止することを特徴とする磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】複数の記録用トラックを有する磁気ディス
    クと、該磁気ディスクの半径方向に移動し任意の記録用
    トラックに対しデータの記録及び再生を行う磁気ヘッド
    と、前記磁気ディスクのクロック信号用トラックの再生
    を行うクロック信号用磁気ヘッドと、前記磁気ヘッド及
    びクロック信号用磁気ヘッドからの再生信号を入力しデ
    ータの復号と位相同期を行う信号処理回路とを具備し、
    前記磁気ディスクに前記磁気ヘッドによりデータを再生
    しながら前記磁気ディスクのクロック信号用トラックか
    ら前記クロック信号用磁気ヘッドによりクロック信号を
    再生し、再生したクロック信号を前記信号処理回路の位
    相同期ループに入力し、該位相同期ループの電圧制御発
    信器の出力と前記再生したクロック信号との位相誤差か
    ら当該磁気ディスクの回転変動を監視し、該磁気ディス
    クの回転変動が所定値を超えたとき前記磁気ヘッドによ
    る再生を停止することを特徴とする磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】前記クロック信号用磁気ヘッドは、当該磁
    気ディスク装置の筐体に固定されていることを特徴とす
    る請求項5及び請求項6記載の磁気ディスク装置。
  8. 【請求項8】磁気ディスクと、該磁気ディスクに対しデ
    ータの記録及び再生を行う磁気ヘッドと、該磁気ヘッド
    の再生信号を処理する信号処理回路とを具備する磁気デ
    ィスク装置において、前記磁気ディスクに前記磁気ヘッ
    ドによりデータを記録しながらデータを再生し、再生し
    た信号により当該磁気ディスクの回転変動を監視し、5
    00ナノ秒以内に該磁気ディスクの回転変動が所定値を
    超えたとき前記磁気ヘッドによる記録を停止することを
    特徴とする磁気ディスク装置。
  9. 【請求項9】サーボエリアとデータエリアを有する磁気
    ディスクと、該磁気ディスクに対しデータの記録及び再
    生を行う磁気ヘッドと、該磁気ヘッドの再生信号を処理
    する信号処理回路とを具備する磁気ディスク装置におい
    て、前記磁気ディスクに前記磁気ヘッドによりデータを
    記録しながら信号を再生し、再生した信号により当該磁
    気ディスクの回転変動を監視し、該磁気ヘッドが一サー
    ボセクタ間隔を通過するよりも短い時間内に該磁気ディ
    スクの回転変動が所定値を超えたとき前記磁気ヘッドに
    よる記録を停止することを特徴とする磁気ディスク装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8395859B2 (en) 2010-10-29 2013-03-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of detecting touchdown of magnetic head using timestamps, and magnetic disk drive to which the method is applied

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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