JP2001176128A - 光記録再生媒体、その製造方法およびその光記録再生方法 - Google Patents

光記録再生媒体、その製造方法およびその光記録再生方法

Info

Publication number
JP2001176128A
JP2001176128A JP35475099A JP35475099A JP2001176128A JP 2001176128 A JP2001176128 A JP 2001176128A JP 35475099 A JP35475099 A JP 35475099A JP 35475099 A JP35475099 A JP 35475099A JP 2001176128 A JP2001176128 A JP 2001176128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical recording
recording
reproducing
reproducing medium
medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35475099A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Miura
博 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP35475099A priority Critical patent/JP2001176128A/ja
Publication of JP2001176128A publication Critical patent/JP2001176128A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 近接場記録のような従来のプッシュプル法が
使えない微小光源に対応し、ランド/グルーブが存在し
ない状態で、高精度トラッキングができる光記録再生媒
体、その製造方法およびそれを用いた光記録再生方法の
提供。 【解決手段】 光学的に情報の記録再生を行う光記録再
生媒体において、該媒体の光学特性を調整する反射層2
04は少なくとも2種類以上の元素の層102と103
で構成された積層構造体であって、その特定部分に膜厚
方向における構成元素の濃度分布が変化している領域を
設けたことを特徴とする光記録再生媒体、その製造方法
およびその光記録再生方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光により情報の記
録再生を行う光記録再生媒体、その製造方法およびそれ
を用いた光記録再生方法に関する。
【0002】
【従来技術】相変化材料等を記録層に使った書き換え可
能な記録媒体では、トラッキングの方法としてプッシュ
プル法が採用されている。この方法は基板上に予めレー
ザービームを案内する溝(ランド/グルーブ)を形成し
ておき、その溝端部で生じる光の回折を利用してレーザ
ービームが溝の中央部に照射されるようにサーボをかけ
る方法である。
【0003】レーザービームと案内溝との位置ズレ信号
(トラックエラー信号)はプッシュプル法等で検出す
る。すなわち、記録媒体からの反射光のファーフィール
ドパターンを2つの受光領域を有する2分割の光検出器
で検出し、両受光器で検出された光電流の差から案内溝
とレーザービームとの位置ズレを検出する。
【0004】トラッキング精度を向上させるために、案
内溝の形状や深さの改良がなされている。その一例が特
開平5−47043号(第02693289号)、特開
平8−153340号公報に開示されている。現行の基
板形成プロセスを継承すると、トラックピッチの縮小限
界は0.3μm程度と予想される。この場合、ランドと
グルーブの比率を1:1とすると各幅は0.1〜0.2
μm程度である。
【0005】次世代の高密度記録方式として、近接場光
学の応用が提案されている(E.Betzing e
t.al., Appl.Phys.Lett.61
(2),pp.142−144, 1992 )。以下
の説明では、近接場記録と記載する〔SIL(Soli
d Immersion Lens;固侵レンズ)も含
む〕。近接場記録ではレーザービームの照射径を0.1
μm以下に絞ることが可能になる。ビームの照射径がラ
ンドもしくはグルーブ幅よりも小さいと、両端のエッヂ
を同時に検出できない。従って、前記トラッキング方式
では光源の左右のぶれが検出できなくなりトラッキング
精度が低下する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、近接
場記録のような従来のプッシュプル法が使えない微小光
源に対応し、ランド/グルーブが存在しない状態で、高
精度トラッキングができる光記録再生媒体、その製造方
法およびそれを用いた光記録再生方法を提供する点にあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、光学的
に情報の記録再生を行う光記録再生媒体において、該媒
体の光学特性を調整する反射層は少なくても2種類以上
の元素の層で構成された積層構造体であって、その特定
部分に膜厚方向における構成元素の濃度分布が変化して
いる領域を設けたことを特徴とする光記録再生媒体に関
する。
【0008】本発明の第二は、請求項1記載の光記録再
生媒体において、前記膜厚方向における構成元素の濃度
分布が変化している領域が、光入射方向から見て、光の
移動方向に対して平行なストライプ形状である光記録再
生媒体に関する。
【0009】本発明の第三は、請求項1記載の光記録再
生媒体において、前記膜厚方向における構成元素の濃度
分布が変化している領域が、光入射方向から見て、光の
移動方向に対して平行に配置された連続もしくは不連続
の円形または長円形である光記録再生媒体に関する。
【0010】本発明の第四は、請求項1、2、または3
記載の光記録再生媒体からの反射光強度の時間変化を検
出することにより記録再生の位置制御を行うことを特徴
とする光記録再生方法に関する。
【0011】本発明の第五は、光記録再生媒体の光学特
性を調整する反射層が少なくても2種類以上の元素の層
で構成された積層構造体よりなる光記録再生媒体を用い
て、その反射層に構成元素の濃度分布変化領域を形成す
るに際し、記録再生を行う光の照射方向と対峙する方向
から光を照射することを特徴とする請求項1、2、また
は3記載の光記録再生媒体の製造方法に関する。
【0012】本発明の第六は光記録再生媒体の光学特性
を調整する反射層が少なくても2種類以上の元素の層で
構成された積層構造体よりなる光記録再生媒体を用い
て、その反射層に構成元素の濃度分布変化領域を形成す
るに際し、記録再生を行う光の照射方向から、記録再生
を行う際に使用する光を照射することを特徴とする請求
項1、2、または3記載の光記録再生媒体の製造方法に
関する。
【0013】レーザービームを用いて情報を記録再生す
る光メモリー(光記録再生媒体)は、レーザービームの
反射層もしくは放熱層となる金属系薄膜を含む積層膜で
構成される。本発明では、この反射層を特定の積層構成
にする点に特徴がある。この反射層は、第一の構成元素
よりなる層と第二の構成元素よりなる二層以上の積層構
造であってもよいし、反射層の膜厚方向において各構成
元素の混合比率が変化する形態で作成してもよい。前記
第一の構成元素は、Al、Ag、AuおよびCuよりな
る群から選ばれた少なくとも一種の元素であり、前記第
二の構成元素は、Si、Ge、Sb、Sn、Zn、I
n、B、Ti、Ga、AsおよびPbよりなる群から選
ばれた少なくとも一種の元素である。例えば、反射層を
Al薄膜とSi薄膜の2層構成とした場合、熱処理を行
いAlの軟化温度以上に加熱するとAlとSiの間に相
互拡散が起こり、最終的には積層順序が置換する現象を
利用するものである。反射層の表面がAl薄膜である場
合とSi薄膜で有る場合とでは、媒体の反射率が変化す
る。
【0014】熱源として収束したレーザービームを用い
た場合、光記録再生媒体面内の所定の位置でAl薄膜と
Si薄膜の積層順序を入れ替えることが可能になる。ま
た、レーザービームのパルス幅や走査速度を調整するこ
とにより、所定の形状で入れ替え領域が形成できる。従
って、反射層にアドレス情報やトラッキングマークの情
報を反射率の差として形成することができる。
【0015】本手法は、相変化材料を記録層とした書き
換え可能型の光記録再生媒体にも対応でき、有機系材料
を記録層とした追記型の光記録再生媒体にも対応でき、
ROMにも対応できる。
【0016】本発明は、反射層に特徴を持つものであ
り、記録層や基板などの反射層以外の層には特徴をもつ
ものではないから、反射層以外のこれらの層について
は、格別の制限はない。
【0017】以下の実施例では、Ag・In・Sb・T
eよりなる四元化合物を記録層とした書き換え型媒体を
例として説明するが、記録層は、特開平3−23188
9号公報、特開昭63−251290号公報あるいは特
願平1−143470号公報などに記載された記録材料
等を用いることができる。
【0018】実施例1(請求項1に対応) 図1に光記録再生媒体の構成を示す。図中101はガラ
ス基板であり、表面は平坦である。102はGe薄膜で
あり、103はAl薄膜であり、この2層構成で反射層
204が形成されている。図1中の領域Aでは、基板1
01側の102に50nm厚のGe薄膜が、その上層に
50nm厚のAl薄膜が形成されて2層の反射層となっ
ている。以下の説明では、この積層順序をAl/Geと
記載する。図1中の領域Bでは、積層順序が逆転しGe
/Alになっている。104は下部誘電体層であるZn
S・SiO層である。その膜厚は20nmである。1
05は記録層であるAg・In・Sb・Te層であり、
膜厚は15nmである。106は上部誘電体層であるZ
nS・SiO層であり、膜厚は30nmである。各薄
膜はスパッタリング法により成膜される。107は記録
再生用のレンズ、108はレーザービーム、109は記
録ピットを示し、記録再生は基板を通さずに膜面に対し
て直接行う。110にレーザービームをX方向に走査し
た際の反射光強度変化を示す。AlとGeでは、反射率
が大きく異なる。膜厚50nmのAl薄膜の反射率を1
00%とすると、膜厚50nmのGeの反射率は50%
である。この結果、光記録再生媒体全体としての反射率
は、反射層表面にAlが存在する場合と、Geが存在す
る場合とでは異なってくる。領域AのようにAl/Ge
の場合は、領域BのGe/Alに対して、反射光強度が
強くなる。この反射率の変化を検出し、アドレス信号と
することにより、レーザービームの位置決めができる。
【0019】従来例 図2に従来の光記録再生媒体を鳥観図で示す。201は
ポリカーボネート基板であり、202がグルーブで、2
03がランドある。グルーブ幅は0.2μm、ランド幅
は0.3μmであり、トラックピッチは0.5μmであ
る。204は反射層を示す。反射層はAl/Tiよりな
る積層薄膜で、その厚みは100nmである。205は
ZnS・SiOよりなる厚み20nmの誘電体層、2
06はAg・In・Sb・Teよりなる厚さ15nmの
記録層、207はZnS・SiO よりなる厚み30n
mの誘電体層である。208は記録再生のレーザービー
ムを示す。209はX−X′における媒体の反射光強度
の変化を示す。ランドのエッジ部分で反射光強度が高く
なる。この場合のトラッキングエラー信号は、210に
示すようになる。ランド/グルーブ記録の場合は図中2
11の位置でサーボをかけ記録再生する。
【0020】実施例2(請求項2に対応) 図3に本実施例の光記録再生媒体を示す。301はポリ
カーボネート基板であり、302がグルーブ、303が
ランドである。グルーブ幅は0.2μm、ランド幅は
0.3μmであり、トラックピッチは0.5μmであ
る。従来例と異なり反射層3041は2層構成になって
いる。3041のハッチをかけた部分は、Ge薄膜50
nm厚が上層に位置し、Al薄膜50nm厚が下層に位
置する。一方、3042の白抜き部分は、Ge薄膜50
nm厚が下層に位置し、Al薄膜50nm厚が上層に位
置する。図3に示すように、ランド上のGe/Al領域
およびAl/Ge領域は、ビーム308進行方向に対し
て平行に幅約0.1μmのストライプ形状になってい
る。305はZnS・SiOよりなる厚さ20nmの
誘電体層、306はAg・In・Sb・Teよりなる厚
さ15nmの記録層、307はZnS・SiOよりな
る厚さ30nmの誘電体層である。308は、記録再生
のレーザービームを示す。図中309にはX−X′にお
ける媒体表面の反射光強度の変化を示す。反射光強度は
ランドのエッジ部分と、ランド中で反射層がAl/Ge
になっているランド中心部(3042)で高くなる。ラ
ンドの両端(3041)およびグルーブ(302)領域
は、反射層表面がGeであるために反射光強度が下が
る。従って、トラッキングエラー信号は、310に示す
ようになる。図中311の個所への(図示の範囲では計
8カ所)トラッキングが可能である。
【0021】従来例と本実施例2を比較する。従来例で
は反射光強度がランドエッジで変化する。この変化を検
知するにはランド幅(0.3μm)以上のビーム径が必
要である。本実施例2の媒体では、0.1μm周期で反
射光強度が変化することから、0.1μm程度のビーム
径にも対応できる。この結果、トラック方向の密度は、
ランド記録の場合は3倍、ランド/グルーブ記録の場合
は2倍になる。
【0022】実施例3(請求項3に対応) 本実施例における光記録再生媒体の基本的積層構造は実
施例2と同一であるが、反射層に設ける構成元素の濃度
分布変化領域が円形または長円形のケースである。図4
の(A)は光記録再生媒体の反射層表面の一部のみを図
示する上面図である。図4の(A)中401はランド領
域、402はグルーブ領域であり、各領域の幅は実施例
2と同じである。404は記録再生用のレーザービーム
を示す。ビーム径は0.1μm程度である。ハッチをか
けた4031は反射層表面のGeの領域であり、403
2は反射層表面のAlの領域である。4031は長円形
のスポット形状であり、4032は円形である。各形状
がグルーブに沿って繰り返されている。図4の(B)は
ディスク全体の上面図である。図4の(B)に示すよう
に4031及び4032は、ディスク面内所定の領域に
形成し、トラッキング信号検出領域4081とする。情
報の記録は、その領域以外の反射層表面がAlの部分4
082に対して行う。
【0023】実施例4(請求項4に対応) 図4を用いて実施例3の媒体について、一つのトラック
内に複数本の光記録再生を行う方法を説明する。図4の
(B)に示すように、トラッキング信号を検出する領域
4081と、情報の記録領域4082を分離する。図4
の(B)における矢印はレーザービームの移動方向を示
す。ここで、トラッキング信号は次の方法で検出する。
図4の(A)に示すようにX−X′の反射率の変化は4
05のようになり、トラッキングエラー信号406が得
られる。図4の(B)に示す領域4081でトラッキン
グ信号が検出されることから、ディスクの回転と信号検
出の同期をとることで、実施例2と同様に図4の(A)
に示すようにランド401上に3カ所、グルーブ402
上に1カ所へのトラッキングが可能である。図4の
(C)は、ビーム404が図4の(A)に示す方向に移
動した場合の反射光強度の時間変化を示す。Bはランド
の中心を移動した場合、AはX方向にズレて移動した場
合、CはX′方向にズレて移動した場合である。図4の
(A)に示すように反射層上に形成したスポット形状
(4031、4032)がランドの中心に対して非対称
であるために、反射光の強度変化パターンはビームの通
過位置に対応して変化する〔4071及び4073はパ
ルス幅(変化時間)、4072は周期を示す〕。基準で
あるランド中心からオフセットをかける場合はこの変化
を利用する。まず、ランド中心へのトラッキングは前記
プッシュプル法で行い、基準となる反射光変化のパター
ンBを得る。おおまかな移動方向(XもしくはX′方
向)は、基準パターンBに対するパルス幅、もしくはパ
ルス周期の変化の度合いで判断する。X方向ではパルス
幅4071がパターンBに対して長くなる。一方、X′
方向ではパルスの周期4072がパターンBに対してが
短くなる。各方向での微動は、パルス幅(4071、4
073)の変化を検出することで行う。ビームがランド
のエッジ方向に向かうに従って、パターンの幅が拡が
る。反射光の時間変化を検出することにより、ランド内
の任意の位置にビームを移動することができる。以上の
方法により、ランド中心を基準として、そこからオフセ
ットをかけてランド内の複数の領域への記録再生するこ
とができる。
【0024】実施例5(請求項5に対応) 図5は実施例1の製造方法を示す図である。図5の
(A)は各層の成膜後の断面図である。成膜後の反射層
は基板側にGe薄膜(102)、その上層にAl薄膜
(103)が位置する。図5の(B)は反射層の加工工
程を示す。5121はレンズ、5122はレーザービー
ムを示す。レザービームは、基板101を通して照射す
る。図5の(C)はレーザーパワーの変化を示す。ビー
ムの走査と同期をとり、パルス状に照射する。ビームに
より加熱された位置5124では、Ge、Alの相互拡
散がおきGeとAlの積層順序が入れ替わるので512
4で示す領域は積層順序がGe/Alであり、5125
で示す領域は初期状態のAl/Geの積層順序である。
以上の方法で実施例1に記載した記録再生媒体を形成で
きる。
【0025】実施例6(請求項5に対応) 図6は実施例2の製造方法を示す図である。図6の
(A)は各層の成膜後の断面図を示す。この段階で反射
層204はAl/Geの状態になっている。図6の
(B)は反射層の加工方法を示す。5221はレンズ、
5222はレーザービームを示す。実施例1と同様にレ
ーザービームは基板201側から照射する。この際、グ
ルーブ202に対してトラッキングをかけ、連続光を照
射する。ビームで加熱されたグルーブとランドの境界2
12で反射層の積層順序が置き換わりGe/Al(52
23)になる。ビーム照射の影響を受けないランド中心
部分は初期状態のAl/Ge(5224)になってい
る。以上の方法により実施例2に示す光記録再生媒体が
形成できる。
【0026】実施例7(請求項5に対応) 図7は実施例3の製造方法である。基本的な方法は実施
例2の光記録再生媒体と同様である。異なる点は実施例
2ではレーザービームが連続光であるのに対して、実施
例3はパルス光を使う点である。パルス光としては図7
の(A)に531および532としてそのパターンを示
すように2種類の波形を使う。531の矩形波を用いる
と図4の(A)における4032に示す円形のパターン
を形成し、532の三角波を用いると図4の(A)にお
ける4031に示す長円形のパターンを形成する。三角
波を用いることにより、パワーが高い位置ではマークが
よりグルーブ方向に拡がり図4の(A)における403
2のような円形のパターンが形成できる。図7の(B)
は光記録再生媒体表面におけるグルーブ、ランド、プリ
ピットの関係を示す図である。5331はグルーブ、5
332はランドである。グルーブ5331に対してトラ
ッキングをかけて反射層を加工する際に、図7の(A)
に示す531と532のパルス光のパターンをディスク
半径方向において1トラック毎に切り替える。5333
は基板に予め形成したプリピットである。基板のグルー
ブには、内周方向5334から外周方向5335に向
い、直線上にプリピットを形成しておく。このプリピッ
トの位置は、図4の(B)に示したトラッキング信号検
出領域4081の開始位置にあたる。ディスク(光記録
再生媒体)を回転させる際に線速を固定(CLV)し、
プリピットからの信号とディスク回転の同期をとり、図
7の(A)に示す531と532のパルス光のパターン
を入れ替え反射層を加工する。その際、隣接するトラッ
ク間で532の三角波のピーク位置と、531のパルス
位置が一致し、図4の(A)や(B)に示した形状にな
るような信号で加工する。以上の方法で実施例3の光記
録再生媒体を形成する。
【0027】実施例8(請求項6) 前記の方法では、光記録再生用の光源とは異なる第二の
光源を用いる。しかし、光記録再生用の光源を用いても
反射層を加工することもできる。例えば図1の光記録再
生媒体を形成する場合、Ge層102とAl層103よ
りなる反射層(204)成膜後に基板側からではなく反
射層表面側に直接レーザービーム(108)を照射し、
反射層の積層順序の反転領域を形成する。ここで用いる
レーザービームは、記録再生用と同一のものが使用でき
る。その後に下部誘電体層(104)、記録層(10
5)、上部誘電体層(106)を成膜し、光記録再生媒
体を製造する。
【0028】
【発明の作用効果】請求項1の効果;近接場記録のよう
な従来のプッシュプル法が使えない微小光源に対応し、
ランド/グルーブが存在しない状態で、高精度トラッキ
ングができる記録再生媒体を提供することができ、しか
もこの光記録再生媒体は記録再生のアドレス情報を持っ
たランド/グルーブのような凹凸がない平坦な光記録再
生媒体を提供することができた。 請求項2の効果;トラックピッチの縮小が可能となる。
現行ピッチのランド/グルーブ付の基板を元に、さらに
狭いピッチのトラッキングマークが形成できる。近接場
記録用の媒体とした場合、線密度のみならずトラック方
向の高密度化が実現できる。さらに、現行ピッチの基板
を元にしていることから、CDやDVDとの互換性が確
保できる。 請求項3および4の効果;特に、一トラック内に複数列
の記録が実現でき、請求項2の場合より、さらにトラッ
クピッチが縮小できる。 請求項5の効果;記録再生と対峙する方向から反射層を
加工するので、反射層の加工に際しレーザーは基板を通
過するが記録層は通過しないので、加工時における記録
層へのダメージが回避できる。また、現行のランド/グ
ルーブを持つ基板を元に製造するために、製造プロセス
の点でCDやDVDと互換性が採れ、安価に製造でき
る。 請求項6の効果;光記録再生用の光源を用い、基板を介
さずに反射層を直接加工することで、記録マークと同一
ピッチでトラッキングマークが加工できる。反射層を加
工した後に記録層及び誘電体層を成膜する方法をとるこ
とにより、記録層へのダーメージが回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る本発明の光記録再生媒体の概略
断面図とそれに対応した反射光強度変化を示す。
【図2】従来例に係る光記録再生媒体の概略断面図とそ
れに対応した反射光強度変化およびトラッキング信号ト
ラッキング位置との関係を示す。
【図3】実施例2に係る本発明の光記録再生媒体の概略
断面図とそれに対応した反射光強度変化およびトラッキ
ング信号トラッキング位置との関係を示す。
【図4】(A)は実施例3および4に係る本発明の光記
録再生媒体における反射層の一部拡大表面状態図とそれ
に対応した反射光強度変化およびトラッキング信号トラ
ッキング位置との関係を示す。(B)は実施例3および
4に係る本発明の光記録再生媒体における全反射層表面
に形成されたトラッキング信号形成領域と記録領域の存
在個所を示す。(C)は図4の(A)におけるレーザー
ビームの移動に対応した反射光強度の時間変化を示す。
【図5】(A)は実施例5に係る本発明における反射層
を加工する前の段階の光記録再生媒体の概略断面図であ
り、(B)は反射層を加工した後の段階の光記録再生媒
体の概略断面図であり、(C)は(B)の光記録再生媒
体の概略断面図に対応したレーザー照射強度変化を示
す。
【図6】(A)は実施例6に係る本発明における反射層
を加工する前の段階の光記録再生媒体の概略断面図であ
り、(B)は反射層を加工した後の段階の光記録再生媒
体の概略断面図である。
【図7】(A)は2種のレーザービームの照射波形パタ
ーンを示し、(B)は光記録再生媒体表面のグルーブ、
ランド、プリピットの関係を示す図である。
【符号の説明】
101 ガラス基板 102 Ge薄膜 103 Al薄膜 104 ZnS・SiO誘電体層 105 Ag・In・Sb・Te記録層 106 ZnS・SiO誘電体層 107 レンズ 108 レーザービーム 109 記録ピット 110 反射光強度変化 201 ポリカーボネート基板 202 グルーブ 203 ランド 204 反射層 205 ZnS・SiO誘電体層 206 Ag・In・Sb・Te記録層 207 ZnS・SiO誘電体層 208 記録再生用レーザービーム 209 反射光強度変化 210 トラッキングエラー信号 211 トラッキング位置 212 グルーブとランドとの境界 301 ポリカーボネート基板 302 グルーブ 303 ランド 3041 Ge/Al 3042 Al/Ge 305 ZnS・SiO誘電体層 306 Ag・In・Sb・Te記録層 307 ZnS・SiO誘電体層 308 記録再生用レーザービーム 309 反射光強度変化 310 トラッキングエラー信号 311 トラッキング位置 401 ランド 402 グルーブ 4031 Ge/Alの領域(長円形) 4032 Ge/Alの領域(円形) 404 記録再生用レーザービーム 405 反射光強度変化 406 トラッキングエラー信号 4071 位置Aでのパルス幅(変化時間) 4072 位置Cでのパルスの周期(変化のタイミン
グ) 4073 位置Cでのパルス幅(変化時間) 4081 トラッキング信号形成領域(トラッキング信
号検出領域) 4082 記録領域 5121 加工用のレンズ 5122 加工用のレーザービーム 5124 Ge/Alの領域 5125 Al/Geの領域 5221 加工用のレンズ 5222 加工用のレーザービーム 5223 Ge/Alの領域 5224 Al/Geの領域 531 レーザービームの照射波形 532 レーザービームの照射波形 5331 グルーブ 5332 ランド 5333 プリピット 5334 内周方向 5335 外周方向

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的に情報の記録再生を行う光記録再
    生媒体において、該媒体の光学特性を調整する反射層は
    少なくとも2種類以上の元素の層で構成された積層構造
    体であって、その特定部分に膜厚方向における構成元素
    の濃度分布が変化している領域を設けたことを特徴とす
    る光記録再生媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光記録再生媒体におい
    て、前記膜厚方向における構成元素の濃度分布が変化し
    ている領域が、光入射方向から見て、光の移動方向に対
    して平行なストライプ形状である光記録再生媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光記録再生媒体におい
    て、前記膜厚方向における構成元素の濃度分布が変化し
    ている領域が、光入射方向から見て、光の移動方向に対
    して平行に配置された連続もしくは不連続の円形または
    長円形である光記録再生媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、または3記載の光記録再
    生媒体からの反射光強度の時間変化を検出することによ
    り記録再生の位置制御を行うことを特徴とする光記録再
    生方法。
  5. 【請求項5】 光記録再生媒体の光学特性を調整する反
    射層が少なくても2種類以上の元素の層で構成された積
    層構造体よりなる光記録再生媒体を用いて、その反射層
    に構成元素の濃度分布変化領域を形成するに際し、記録
    再生を行う光の照射方向と対峙する方向から光を照射す
    ることを特徴とする請求項1、2、または3記載の光記
    録再生媒体の製造方法。
  6. 【請求項6】 光記録再生媒体の光学特性を調整する反
    射層が少なくても2種類以上の元素の層で構成された積
    層構造体よりなる光記録再生媒体を用いて、その反射層
    に構成元素の濃度分布変化領域を形成するに際し、記録
    再生を行う光の照射方向から、記録再生を行う際に使用
    する光を照射することを特徴とする請求項1、2、また
    は3記載の光記録再生媒体の製造方法。
JP35475099A 1999-12-14 1999-12-14 光記録再生媒体、その製造方法およびその光記録再生方法 Pending JP2001176128A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35475099A JP2001176128A (ja) 1999-12-14 1999-12-14 光記録再生媒体、その製造方法およびその光記録再生方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35475099A JP2001176128A (ja) 1999-12-14 1999-12-14 光記録再生媒体、その製造方法およびその光記録再生方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001176128A true JP2001176128A (ja) 2001-06-29

Family

ID=18439664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35475099A Pending JP2001176128A (ja) 1999-12-14 1999-12-14 光記録再生媒体、その製造方法およびその光記録再生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001176128A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006001187A1 (ja) * 2004-06-28 2006-01-05 Sony Corporation ディスク状記録媒体、ディスク装置及び光ディスクの製造方法
JP2007031743A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Kobe Steel Ltd 光情報記録媒体用Ag合金反射膜及び光情報記録媒体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006001187A1 (ja) * 2004-06-28 2006-01-05 Sony Corporation ディスク状記録媒体、ディスク装置及び光ディスクの製造方法
JP2007031743A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Kobe Steel Ltd 光情報記録媒体用Ag合金反射膜及び光情報記録媒体
JP4527624B2 (ja) * 2005-07-22 2010-08-18 株式会社神戸製鋼所 Ag合金反射膜を有する光情報媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6754143B2 (en) Optical information recording medium, and method and apparatus for recording/reproducing information thereon
US6667949B2 (en) Optical record carrier and scanning device
US6269071B1 (en) Optical record carrier
US6295270B1 (en) Optical record carrier with grooves having wobbles with phases depending on position information pits at predetermined positions
JP3227976B2 (ja) 光学的情報記録部材、記録再生方法、及び記録再生装置
JP2003503809A (ja) 光記録担体
US7037565B2 (en) Optical recording medium and optical recording method
US20090010145A1 (en) Optical record carrier
JP2001176128A (ja) 光記録再生媒体、その製造方法およびその光記録再生方法
JP3513017B2 (ja) 光記録媒体及びこれを用いた光記録再生装置
US6922387B1 (en) Optical information recording medium, and method and apparatus for recording/reproducing information thereon
JP2001209945A (ja) 光ディスク及び記録再生装置
JP2007048449A (ja) 光ディスクへの記録方法及び光ディスクの記録再生装置並びに記録済み光ディスク
JP2000353321A (ja) 光学式記録媒体及びその製造方法
JP3782077B2 (ja) 光ディスク及び記録再生装置
JP3427016B2 (ja) 光磁気記録媒体およびその製造方法
JP2002298432A (ja) 情報記録媒体、情報再生装置及び情報記録装置
JPH07192273A (ja) 光記録媒体及びその製造方法
JP2002260239A (ja) 光ディスク及び光ディスク原盤露光装置
KR20000014234A (ko) 고밀도 광기록 매체와 이를 재생하는 광픽업 장치 및 재생방법
JP2003022576A (ja) 光情報記録媒体及び原盤の製造方法
JP3561245B2 (ja) 光ディスク、光ディスク再生装置、光ディスク再生方法、光ディスク記録装置、及び光ディスク記録方法
US20060062134A1 (en) Optical storage medium and recording/reproduction apparatus and method
JP2002117550A (ja) 光学情報記録媒体とその記録再生方法および記録再生装置
JPH1097735A (ja) 光学的情報記録媒体