JP2000353321A - 光学式記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

光学式記録媒体及びその製造方法

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JP2000353321A
JP2000353321A JP2000100579A JP2000100579A JP2000353321A JP 2000353321 A JP2000353321 A JP 2000353321A JP 2000100579 A JP2000100579 A JP 2000100579A JP 2000100579 A JP2000100579 A JP 2000100579A JP 2000353321 A JP2000353321 A JP 2000353321A
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Toshihiko Takishita
俊彦 滝下
Masahiro Kato
正浩 加藤
Eiji Muramatsu
英治 村松
Kunihiko Horikawa
邦彦 堀川
Terushi Taniguchi
昭史 谷口
Atsushi Yamaguchi
山口  淳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報再生時に波形歪みの無い読取信号が得ら
れる光学式記録媒体を提供することを目的とする。 【解決手段】 情報データを担う情報ピットが形成され
るべきグルーブ情報トラックと、このグルーブ情報トラ
ックに結合した複数のランドプリピットが予め形成され
ているプリピットトラックとが交互に形成されている光
学式記録媒体において、上記グルーブ情報トラックにお
ける上記ランドプリピットの存在区間の各々の少なくと
も一部の区間におけるトラック幅を非存在区間でのトラ
ック幅よりも狭くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザ側において
情報データの記録が可能な光学式記録媒体に関する。
【0002】
【従来技術】現在、かかる光学式記録媒体として、追記
型のDVD(Digital Versatile Disc)−R、及び書換可
能なDVD−RWが製品化されている。図1は、DVD
−R又はDVD−RW(以下、これらを単にDVDと称
する)の記録面及び断面の構造を示す斜視図である。
尚、図1においては、情報記録再生装置によって情報デ
ータ(音声データ、映像データ、及びコンピュータデー
タ)の記録が為される以前の形態を示している。
【0003】図1に示されるように、情報データを記録
する前のDVDの記録層R上には、予め、凸状(図の視
点から見て)グルーブトラックGV及び凹状(同様に図
の視点から見て)のランドトラックLDが螺旋状もしく
は同心円状に交互に形成されている。図1に示された如
く、DVDは透明基板Bを有しており、透明基板はその
グルーブ、ランドトラックを有する面で記録層R上に付
いている。
【0004】更に、ランドトラックLD上には、グルー
ブトラックGV上の位置を示すアドレス、並びに記録タ
イミングを担う複数のランドプリピットLPPが予め形
成されている。ランドプリピットLPPの各々は、隣接
する両グルーブトラックGV間を連結する形態で形成さ
れており、その底面(斜線にて示す面)は、グルーブトラ
ックGVの底面(同様に斜線にて示す)と繋がってい
る。
【0005】ここで、かかるDVDに対して情報データ
の記録を行う情報記録再生装置は、このDVDから上記
ランドプリピットLPPを読み取ることによりグルーブ
トラックGV上の位置を認識しつつ、情報データに応じ
た記録ビーム光をグルーブトラックGV上に照射する。
この際、かかる記録ビーム光が照射された領域に熱が伝
わり、その領域に図2に示されるが如き情報ピットPT
が形成される。
【0006】しかしながら、かかる記録ビーム光がラン
ドプリピットLPPに架かる位置に照射されると、図2
に示される情報ピットPT1及びPT2の如き、変形した
情報ピットPTが形成されてしまう。これは、記録ビー
ム光を照射した際の熱がランドプリピットLPPの一部
にも伝導されるからである。従って、図2に示されるが
如き記録状態のDVDから情報データの再生を行うと、
上述の如き変形した情報ピットPT1及びPT2を読み取
った際の読取信号に波形歪みが生じる場合があり、読み
取りエラー率が高くなるという問題が発生した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した点
に鑑みなされたものであり、その情報再生時に波形歪み
の無い読取信号が得られる光学式記録媒体を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による光学式記録
媒体は、情報データを担う情報ピットが形成されるべき
グルーブ情報トラックと、ランドプリピットトラックを
含む光学式記録媒体であって、ランドプリピットトラッ
クには複数のランドプリピットが予め形成されており、
グルーブ情報トラックとランドプリピットトラックとが
交互に形成されており、前記ランドプリピットは前記グ
ルーブ情報トラックに結合しており、前記グルーブ情報
トラックのトラック幅は、前記ランドプリピットの存在
区間の各々の少なくとも一部の区間において、前記ラン
ドプリピットの非存在区間でのトラック幅よりも狭いこ
とを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図に基づ
いて詳細に説明する。図3は、本発明による光学式記録
媒体としての追記又は書換可能なDVDの記録面の構造
を示す斜視図である。尚、図3においては、後述する情
報記録再生装置によって情報データの記録が為される以
前の形態を示している。
【0010】図3に示されるように、本発明によるDV
Dの記録層R上には、予め、凸状(図の視点から見て)
のグルーブトラックGV及び凹状(同様に図の視点から
見て)のランドトラックLDが螺旋状もしくは同心円状
に交互に形成されている。図3に示された如く、DVD
は透明基板Bを有しており、透明基板Bはそのグルー
ブ、ランドトラックを有する面で記録層Rに付いてる。
【0011】ランドトラックLD上には、情報データの
記録時において、情報記録再生装置がグルーブトラック
GV上の位置を認識する為のアドレス、並びに記録タイ
ミングを担うランドプリピットLPPが予め形成されて
いる。更に、グルーブトラックGV上での上記ランドプ
リピットLPPと結合する区間は、図3に示されるが如
きグルーブトラック凹部GVKによって、そのトラック
幅が狭められている。
【0012】図4は、かかるDVDに対して情報データ
の記録、及び再生を行う情報記録再生装置の構成を示す
図である。図4において、記録再生ヘッド2には、図3
に示されるが如き形態を有する追記又は書換可能な光学
式記録媒体としてのDVD1に対して、情報データの記
録を行う記録ビーム光発生装置(図示せぬ)と、かかる
DVD1から記録情報(情報データを含む)の読み取りを
行う読取ビーム光発生装置(図示せぬ)及び4分割光検
出器と、が搭載されている。
【0013】読取ビーム光発生装置は、スピンドルモー
タ11によって回転駆動されるDVD1に読取ビーム光
を照射し、その記録面上に情報読取スポットを形成させ
る。4分割光検出器は、図5に示されるが如く、上記D
VD1の記録トラック(グルーブトラックGV)に沿っ
た方向と、記録トラックに直交する方向とによって4分
割された受光面20a〜20dを有する光電変換素子か
らなる。かかる光電変換素子は、上記情報読取スポット
によるDVD1からの反射光を4つの受光面20a〜2
0d各々によって受光し、夫々を個別に電気信号に変換
したものを読取信号Ra〜Rdとして出力する。
【0014】サーボ制御装置4は、これら読取信号Ra
〜Rdに基づき、フォーカスエラー信号、トラッキング
エラー信号及びスライダ駆動信号各々を生成する。サー
ボ制御装置4は、このフォーカスエラー信号に基づい
て、記録再生ヘッド2に搭載されているフォーカシング
アクチュエータ(図示せず)を制御する。この際、フォ
ーカシングアクチュエータは、かかるフォーカスエラー
信号に基づいて上記情報読取スポットの焦点を調整せし
める。又、サーボ制御装置4は、上記トラッキングエラ
ー信号に基づいて、記録再生ヘッド2に搭載されている
トラッキングアクチュエータ(図示せず)を制御する。
この際、トラッキングアクチュエータは、上記トラッキ
ングエラー信号に基づいて上記情報読取スポットの形成
位置をディスク半径方向に偏倚させる。更に、サーボ制
御装置4は、上記スライダ駆動信号に基づいて、スライ
ダ100を制御する。この際、スライダ100は、かか
るスライダ駆動信号に応じた速度で記録再生ヘッド2を
ディスク半径方向に移送せしめる。
【0015】プリピット検出回路5は、上記読取信号R
a〜Rdに基づいて、図1に示されるように、DVD1
のランドトラックLD上に形成されているランドプリピ
ットLPPを検出してプリピット検出信号PPDを記録
処理回路7に供給する。図5に、かかるプリピット検出
回路5の内部構成を示す。図5において、加算器51
は、かかる4分割光検出器の受光面20a及び20d各々
によって受光されて電気信号に変換された読取信号Ra
及びRd同士を加算して加算読取信号Ra+dを求め、これ
を減算器52に供給する。一方、加算器53は、4分割
光検出器の受光面20b及び20c各々によって受光され
て電気信号に変換された読取信号Rb及びRc同士を加算
して加算読取信号Rb+cを求め、これを減算器52に供
給する。減算器52は、上記加算読取信号Ra+dから加
算読取信号Rb+cを減算した値を差分信号SBとして求
め、これを2値化回路54に供給する。2値化回路54
は、かかる差分信号SBを所定の閾値にて2値化し、こ
れを上記プリピット検出信号PPDとして出力する。
【0016】図6は、DVD1における情報データ記録
前のグルーブトラックGV上を情報読取スポットSPが
トレースした際に得られる加算読取信号Ra+d、加算読
取信号Rb+c、及び差分信号SB各々の波形を示す図で
ある。図6に示されるように、情報読取スポットSPが
DVD1のグルーブトラックGV上をトレースしている
際に得られる加算読取信号Ra+d、及び加算読取信号R
b+c各々は、"0"である。ところが、情報読取スポット
SPがランドプリピットLPPに架かると、このランド
プリピットLPPによる回折の影響により、4分割光検
出器の受光面20a及び20d各々での受光量が減少す
る。一方、受光面20b及び20c各々には、ランドプ
リピットLPPによって回折された回折光が入射する
為、その受光量が増加する。よって、この際、図6に示
されるように、加算読取信号Ra+dは"0"の状態から徐
々に減少して極小値L1となり、加算読取信号Rb+cは"
0"の状態から徐々に増加して極大値L2へと推移して行
く。その後、情報読取スポットSPがランドプリピット
LPPから離れるにつれ、加算読取信号Ra+dは上記極
小値L1の状態から徐々に増加して"0"の状態へ推移し
て行き、加算読取信号Rb+cは上記極大値L2の状態から
徐々に減少して"0"の状態へと推移して行く。よって、
加算読取信号Ra+dから加算読取信号Rb+cを減算して得
られた差分信号SBは、上記極小値L1から上記極大値
2を減算して得られた図6に示されるが如き極小値L3
を有する波形となる。そこで、かかる差分信号SBを2
値化回路54により所定閾値Thで2値化すれば、ラン
ドプリピットLPPのトレース時点を示すプリピット検
出信号PPDが得られるのである。
【0017】尚、図1に示されるが如き従来のDVDか
らランドプリピットLPPを検出する際にも、図6に示
されるが如き波形形態を有する加算読取信号Ra+d及び
加算読取信号Rb+c各々が得られるが、それらの極小値
1及び極大値L2各々の絶対値は、図3に示されるが如
き本発明によるDVDから得られるものの方が大であ
る。これは、本発明によるDVDは図3に示されるよう
に、グルーブトラックGV上におけるランドプリピット
LPPと結合する区間でのトラック幅がグルーブトラッ
ク凹部GVKによって狭めているからである。すなわ
ち、グルーブトラックGV上におけるランドプリピット
LPPと結合する区間でグルーブトラックGVのトラッ
ク幅を狭めることにより、加算読取信号Ra+d及び加算
読取信号Rb+c各々の極小値L1及び極大値L2の絶対値
が増加するのである。
【0018】従って、図3に示されるが如き本発明によ
るDVDによれば、ランドプリピットLPPをトレース
した際に得られる差分信号SBの極小値L3の絶対値
が、図1に示されるが如き従来のDVDからランドプリ
ピットLPPをトレースした際に得られるものよりも大
となる。よって、図6に示されるが如き所定閾値Thに
よる2値化を行う際のダイナミックレンジが広くなり、
ランドプリピット検出信号PPDの検出精度が高まるの
である。
【0019】記録処理回路7は、かかるプリピット検出
信号PPDに基づいて、現時点において記録再生ヘッド
2が記録を行っている位置、すなわち、グルーブトラッ
クGV上の位置を認識し、この記録位置から所望の記録
位置へと記録再生ヘッド2をトラックジャンプせしめる
べき制御信号をサーボ制御装置4に供給する。更に、記
録処理回路7は、記録すべき情報データに対して所望の
記録変調処理を施して記録変調データ信号を生成し、こ
れを上記記録再生ヘッド2に供給する。記録再生ヘッド
2に搭載されている記録ビーム光発生装置は、かかる記
録変調データ信号に応じた記録ビーム光を発生し、これ
をDVD1上のグルーブトラックGV上に照射する。こ
の際、かかる記録ビームが照射されたグルーブトラック
GV上の領域に熱が伝わりその領域に、図7に示される
が如き情報ピットPTが形成されて行く。
【0020】尚、記録ビーム光がグルーブトラックGV
上におけるランドプリピットLPPに架かる位置に照射
されると、図7に示されるような変形した情報ピットP
1及びPT2が形成される。この際、これら情報ピット
PT1及びPT2各々では、その情報ピット領域がランド
プリピットLPPの一部にもおよんでピット面積を増加
させている。しかしながら、このピット面積の増大分
は、グルーブトラック凹部GVKでグルーブトラックG
Vのトラック幅を狭め、ピット面積を小さくしたことに
よって相殺されている。すなわち、情報ピットPT1
びPT2各々はそのピット形状が変形しているものの、
ピット長に対するピット面積の比率は、正常な形状を有
する情報ピットPTと同一になっているのである。
【0021】ここで、図7に示されるように情報データ
の記録が為されたDVD1から情報データの再生を行う
場合、図4におけるヘッドアンプ3は、上記記録再生ヘ
ッド2の4分割光検出器から供給された読取信号Ra〜
Rdの総和を求め、これを所望に増幅して得た情報読取
信号RFを情報データ再生回路30に供給する。情報デ
ータ再生回路30は、かかる情報読取信号RFを2値化
した後、復調処理、誤り訂正処理、及び各種情報復号処
理を順次実施することにより、DVD1に記録されてい
た情報データ(映像データ、音声データ、コンピュータ
データ)の再生を行い、これを出力する。
【0022】この際、DVD1のグルーブトラックGV
上におけるランドプリピットLPPに架かる位置には、
図7に示されるが如き変形した情報ピットPT1及びP
2が存在する場合がある。ところが、前述したよう
に、これら情報ピットPT1及びPT2各々のピット長に
対するピット面積の比率は、正常な形状を有する情報ピ
ットPTと同一であり、それ故、回折に対する影響も、
正常な形状を有する情報ピットPTに読取ビーム光を照
射した場合と同一となる。
【0023】よって、本発明によるDVDによれば、波
形歪みの無い良好な読取信号が得られるのである。尚、
図3に示される実施形態においては、ランドプリピット
LPPを挟む両側のグルーブトラックGV各々のトラッ
ク幅をグルーブトラック凹部GVKによって狭めるよう
にしている。しかしながら、図8に示されるように、い
ずれか一方のグルーブトラックGVだけに、ランドプリ
ピットLPPとの結合区間にグルーブトラック凹部GV
Kを設けて、そのトラック幅を狭めるようにしても良
い。
【0024】又、上記実施形態におけるランドプリピッ
トLPPは、これを挟む両側のグルーブトラックGVに
結合されているが、いすれか一方のグルーブトラックG
Vとは離間して形成するようにしても良い。図9は、か
かる点に鑑みて為された本発明によるDVDの記録面の
他の構造を示す斜視図である。
【0025】図9に示されるDVDにおけるランドトラ
ックLD上には、グルーブトラックGV上の位置を認識
する為のアドレス、並びに記録タイミングを担う複数の
ランドプリピットLPP’が予め形成されている。ラン
ドプリピットLPP’は、これを挟む2つのグルーブト
ラックGVの内の一方のみに結合する形態で形成されて
おり、他方のグルーブトラックGVとは離間して形成さ
れている。更に、このランドプリピットLPP’が結合
されている方のグルーブトラックGVに、グルーブトラ
ック凹部GVKを設けるようにしている。
【0026】図10は、図9に示されるDVDに対して
情報データの記録を行った際の記録形態の一例を示す図
である。図10に示されるが如く、図9に示されるDV
Dにおいても、記録ビーム光がグルーブトラックGV上
におけるランドプリピットLPP’に架かる位置に照射
されると、変形した情報ピットPT2が形成される。こ
の際、情報ピットPT2はそのピット形状が変形してい
るものの、前述したように、ピット長に対するピット面
積の比率が、正常な形状を有する情報ピットPTと同一
になっている。
【0027】従って、図9に示される構造を採用して
も、図3に示されるものと同様に、その情報データの再
生時において波形歪みの無い良好な読取信号が得られ
る。尚、図9に示されるが如き形態を有するDVDを製
造する為には、グルーブトラックGV及びランドプリピ
ットLPP’各々を凹状に形成したディスク原盤を作成
する必要がある。このディスク原盤を作成するにあた
り、先ず、上記グルーブトラックGV及びランドプリピ
ットLPP’各々の形態を有するマスクパターンをレー
ザカッティングにより作成する。
【0028】図11は、かかるレーザカッティング動作
を説明する為の図である。図11において、カッティン
グビーム発生装置CBGは、図に示されるが如き白抜き
の矢印方向に移動しつつ、グルーブトラックGV用のカ
ッティングビーム、及びランドプリピットLPP用のカ
ッティングビームのいずれか一方をマスクシート上に照
射する。すなわち、図11に示されるが如き、マスクシ
ート上の区間AではグルーブトラックGV用のカッティ
ングビームのみを照射し、区間Bではランドプリピット
LPP用のカッティングビームのみを照射するのであ
る。この際、グルーブトラックGV用のカッティングビ
ームは図11に示されるが如きマスクシート上の仮想ラ
インJGVをトレースして照射され、ランドプリピットL
PP用のカッティングビームは上記仮想ラインJLPをト
レースして照射される。これらカッティングビームによ
り、区間Aでは仮想ラインJGV上にその中心軸を有する
ビームスポットSPGVが照射され、一方、区間Bでは仮
想ラインJLP上にその中心軸を有するビームスポットS
LPが照射される。よって、マスクシート上において、
上記ビームスポットSPGV及びビームスポットSPLP
々が照射された領域に斜線部にて示されるが如きカッテ
イングパターンCPが形成される。この際、図11に示
されるが如き区間A及びBでの動作により、グルーブト
ラックGV用のカッテイングパターンがマスクシート上
に形成され、区間Bでの動作により、ランドプリピット
LPP’用のカッテイングパターンがマスクシート上に
形成されるのである。
【0029】図12(a)から(c)は本発明の他の実
施例を示す図である。本実施例によれば、図示の如く、
ランドプリピットLPPはグルーブGV用のカッティン
グビームSPGVをディスク半径方向に偏倚させるととも
に、カッティングビームSP GVのレーザーパワーを所定
期間において上昇させることにより形成される。カッテ
ィングビームSPGVの位置は図12(b)に示されるト
ラッキングオフセット信号に基づいて制御され、図12
(c)に鎖線JGVで示された如く、時刻t1から時刻t
3において、ディスク半径方向に徐々に偏倚された後に
徐々に始めの位置に復帰させられる。また図12(a)
に示された如く、カッティングビームSPGVのレーザ
ーパワーは時刻t1から時刻t2の間増加される。これ
によって、カッティングビームSPGVのビーム径は時刻
t1から後のある期間内に増加し、t2から後のある期
間内に減少して元のビーム径となる。この結果、図12
(c)の中央の斜線部分に示された如く、カッティング
ビームSPGVの位置の偏倚とカッティングビームSPGV
のビーム径の増大により期間A1(時刻t1からt3の
間)において曲線形のランドプリピットLPPが形成さ
れ、同様に期間A2(t1とt2の間の時刻からt3迄
の間)にグルーブトラックのトラック幅(ランドプリピ
ットLPPが形成された部分を除く)が減少される。な
お、図12(c)の上と下の斜線部分は隣接するグルー
ブトラックGVを示す。
【0030】以上の操作により、ランドプリピットLP
Pは区間A1において形成され、グルーブトラックGV
がこの区間A1よりも狭い区間A2においてそのトラッ
ク幅が狭く形成される。尚、図12(c)においてはラ
ンドプリピットLPPが形成される区間A1とグルーブ
トラックGVがそのトラック幅が狭く形成される区間A
2はともに時刻t3で終了する場合が図示されている
が、区間A1及び区間A2の時間関係はこれに限らな
い。例えばトラック幅が狭く形成される区間A2が区間
A1より先に終了するようにレーザーパワーアップ信号
及びトラッキングオフセット信号を制御するようにして
も良い。
【0031】尚、上記実施形態に示されるDVDにおい
ては、グルーブトラックGVを凸状、ランドトラックL
Dを凹状にしているが、両者の凹凸形状が反対、すなわ
ち、グルーブトラックGVが凹状、ランドトラックLD
が凸状であっても構わない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による光学
式記録媒体によれば、記録ビームの照射熱がグルーブト
ラックを介してランドプリピットに伝導されたが故に、
変形した情報ピットがこのグルーブトラック上に形成さ
れても、波形歪みの無い読取信号が得られるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の追記又は書換可能なDVDの記録面の構
造を示す斜視図である。
【図2】図1に示されるDVDに情報ピットが形成され
た場合の記録面の形態の一例を示す図である。
【図3】本発明による光学式記録媒体としての追記又は
書換可能なDVDの記録面の構造を示す斜視図である。
【図4】本発明によるDVDに対して情報データの記録
及び再生を行う情報記録再生装置の構成を示す図であ
る。
【図5】4分割光検出器及びプリピット検出回路5の内
部構成を示す図である。
【図6】プリピット検出回路5の内部動作波形を示す図
である。
【図7】図3に示されるDVDに情報ピットが形成され
た場合の記録面の形態の一例を示す図である。
【図8】本発明によるDVDの記録面の他の構造を示す
斜視図である。
【図9】本発明によるDVDの記録面の他の構造を示す
斜視図である。
【図10】図9に示されるDVDに情報ピットが形成さ
れた際の記録面の形態の一例を示す図である。
【図11】図9に示されるDVDを製造する際に用いら
れるマスクパターンのカッティング動作を説明する為の
図である。
【図12】本発明による他の例を示す図であり、図12
(a)はレーザパワーアップ制御信号を示し、図12
(b)はトラッキングオフセット制御信号を示し、図1
2(c)はDVDの記録面のグルーブトラックの形状を
示している。
【主要部分の符号の説明】
GV グルーブトラック LD ランドトラック GVK グルーブトラック凹部 LPP ランドプリピット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月28日(2000.7.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 光学式記録媒体及びその製造方法
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村松 英治 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 堀川 邦彦 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 谷口 昭史 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 山口 淳 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 Fターム(参考) 5D029 WA30 WA33 WD11 5D090 AA01 BB03 BB04 CC14 DD02 DD05 EE02 EE13 GG02 GG07 GG10 GG27

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報データを担う情報ピットが形成され
    るべきグルーブ情報トラックと、ランドプリピットトラ
    ックを含む光学式記録媒体であって、 ランドプリピットトラックには複数のランドプリピット
    が予め形成されており、 グルーブ情報トラックとランドプリピットトラックとが
    交互に形成されており、 前記ランドプリピットは前記グルーブ情報トラックに結
    合しており、 前記グルーブ情報トラックのトラック幅は、前記ランド
    プリピットの存在区間の各々の少なくとも一部の区間に
    おいて、前記ランドプリピットの非存在区間でのトラッ
    ク幅よりも狭いことを特徴とする光学式記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記ランドプリピットは、両側に隣接す
    る2つの前記グルーブ情報トラックの双方に結合されて
    いることを特徴とする請求項1記載の光学式記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記ランドプリピットは、両側に隣接す
    る2つの前記グルーブ情報トラックの双方に結合されて
    おり、 2つの前記グルーブ情報トラックの内の一方のグルーブ
    情報トラックにおける前記ランドプリピットの存在区間
    の各々の少なくとも一部の区間におけるトラック幅が、
    前記ランドプリピットが非存在区間でのトラック幅より
    も狭いことを特徴とする請求項1記載の光学式記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 前記ランドプリピットは、両側に隣接す
    る2つの前記グルーブ情報トラックの内のいずれか一方
    に結合されており、他方の前記グルーブ情報トラックと
    は離間して形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の光学式記録媒体。
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