JP2001174993A - 感放射線組成物およびパタン形成方法 - Google Patents
感放射線組成物およびパタン形成方法Info
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Abstract
性も高い化学構造を持ち、水性アルカリ現像液で膨潤す
ることなく微細パタンを現像できるネガ型感放射線組成
物を提供する。 【解決手段】化学式(1)で示される繰り返し単位を有
する重合体と、酸発生剤とを含有する(ここで、R1,
R2は水素原子またはメチル基、x,yはそれぞれx+
y=1,0<x≦1,0≦y<1を満たす任意の数、重
合体の重量平均分子量は1,000〜500,000で
ある)。 【化1】
Description
造プロセスにおける微細加工技術に用いられる感光性組
成物およびそれを用いたマイクロリソグラフィプロセ
ス、およびこのマイクロリソグラフィプロセスを含む半
導体装置等の製造方法に関する。さらに詳しくは、現用
の紫外光源である高圧水銀ランプやKrFエキシマレー
ザ等より短波長の線源であるArFエキシマレーザ光等
の波長250nm以下の遠紫外光を用いた光リソグラフィ
プロセスに好適なネガ型の感放射線組成物およびパタン
形成法方および半導体装置の製造方法に関する。
はサブミクロン単位の微細パタンを作り込むフォトリソ
グラフィ技術は、量産微細加工技術の中核を担ってき
た。最近の半導体装置の高集積化、高密度化の要求は、
微細加工技術に多くの進歩をもたらした。特に最小加工
寸法が露光波長に迫るのに伴い、高圧水銀ランプのg線
(436nm)、i線(365nm)からKrFエキシマレ
ーザ(248nm)と、より短波長の光源を用いたフォト
リソグラフィ技術が開発されてきた。これら露光波長の
変更に応じて、フォトレジストもそれぞれの波長に対応
した材料が開発されてきた。
トでは、各々感光剤あるいは感光機構は異なるが、いず
れもフェノール性水酸基を有する樹脂あるいは高分子材
料の水性アルカリ可溶性を利用した水性アルカリ現像が
工業的に利用されてきた。これら樹脂あるいは高分子材
料は必然的に芳香環を多く含み、これはレジストパタン
形成後のドライエッチング工程でのエッチング耐性を高
める化学構造要素でもあった。
りさらに小さい領域の加工にむけて、ArFエキシマレ
ーザ(193nm)を光源に用いたフォトリソグラフィへ
の期待が大きくなっている。しかし、この波長は芳香環
による吸収極大にあたり、従来工業的に利用されてきた
芳香環構造を主成分とするフォトレジスト材料では、露
光潜像を形成できる範囲がフォトレジスト膜のごく表面
に限定され、水性アルカリ現像により微細なレジストパ
タンを形成するのが困難であった。
で透過率の高いレジスト用高分子材料としては、PMM
A(ポリメタクリル酸メチル)などが知られているが、
これは工業的に有利な水性アルカリ現像を適用できな
い。また、ドライエッチング耐性や感度においても実用
性からはるかに離れている。
く、かつドライエッチング耐性も高い種々のレジスト材
料が提案されている。ArFエキシマレーザの波長19
3nmを含む遠紫外光領域において透明で、かつドライエ
ッチング耐性をレジスト材料に付与できる化学構造とし
て、芳香環に代えてアダマンタン骨格の利用が特開平4
−39665、特開平5−265212に、同様にノル
ボルナン骨格の利用が特開平5−80515、特開平5
−257284に開示されている。
カニル基等、脂環族構造一般が有効であることは特開平
7−28237、特開平8−259626に開示されて
いる。また、特開平8−82925にはメンチル基等の
テルペノイド骨格を有する化合物が波長193nmを含む
遠紫外光領域で透明で、ドライエッチング耐性をレジス
ト材料に付与できると述べられている。
必ずしもドライエッチング耐性の高くない高分子マトリ
ックスを用いた組成物に、置換アンドロスタン化合物を
混合することでドライエッチング耐性を高めうることが
示されている。
む遠紫外光領域で透明な化学構造を持った高分子で、水
性アルカリ現像を可能にしたレジスト材料に関しては、
特開平4−39665、特開平4−184345、特開
平4−226461、特開平5−80515等で開示さ
れているように、アクリル酸あるいはメタクリル酸のカ
ルボン酸構造を利用することが試みられている。これら
では、水性アルカリ現像で現像液に溶解する部分の水性
アルカリ可溶性を、アクリル酸あるいはメタクリル酸の
カルボン酸構造によっている。
クリル酸エステル側鎖に導入された脂環族構造にカルボ
ン酸基を付与した高分子化合物が開示されている。これ
らは、いずれもアクリル酸またはメタクリル酸エステル
等のビニル重合性ポリマの側鎖部にあるカルボン酸構造
を利用して水性アルカリ現像を可能としている。
られてきたフェノール構造では、pKa=10.0(フ
ェノール)であるのに対し、これらのカルボン酸構造で
は、pKa=4.8(酢酸)と値が低く、酸性度が高
い。したがって、それらをベース樹脂のアルカリ可溶性
基として用いる場合、一般に同じモル分率では、カルボ
ン酸構造を有する樹脂の方が水性アルカリ中での溶解速
度が大きく、またフェノール構造を有する樹脂が溶けな
い低濃度のアルカリ現像液中でも、カルボン酸構造を有
する樹脂は溶解する。
いた場合、特開昭62−164045に見られるような
架橋剤を用いると、架橋した部分に酸性度が高いカルボ
ン酸が残存するために、そこにアルカリ現像液が浸潤
し、膨潤して解像性能が劣化するという問題があった。
また、特開平4−165359に見られるように露光で
発生した酸によって溶解阻害作用のある化合物が形成さ
れるものを用いると、カルボン酸を有する樹脂では溶解
のコントラストがつかず、ネガ型レジストにならないと
いう問題があった。
を用いて、非膨潤でネガ型のパタン形成をする方法とし
ては、特開平11−109627に見られるγ−または
δ−ヒドロキシカルボン酸構造が、酸触媒反応によりγ
−ラクトンまたはδ−ラクトン構造に変わることを利用
したものが知られている。
ArFエキシマレーザの波長193nmを含む遠紫外光領
域で透明、かつドライエッチング耐性も高い化学構造を
持ちながら、水性アルカリ現像液で微細パタンが膨潤す
ることなく現像できる解像性能の優れた感放射線組成物
を提供することにある。第2の目的は、そのような感放
射線組成物を用いたネガ型のパタン形成方法を提供する
ことである。第3の目的は、そのようなパタン形成方法
を用いた半導体装置の製造方法を提供することである。
るために、本発明の感放射線組成物は、少なくとも化学
式(1)で示される繰り返し単位を有する重合体と、酸
発生剤とを含有するようにしたものである。
R1,R2は水素原子またはメチル基であり、x,yはそ
れぞれx+y=1,0<x≦1,0≦y<1を満たす任
意の数であり、重合体の重量平均分子量は1,000〜
500,000とする。
を有する重合体は、高いドライエッチング耐性が得られ
ることが知られている脂環族構造を側鎖に有しており、
かつ2個以上共役した不飽和結合を有していないことか
ら、193nmを含む遠紫外領域で透明である。すなわ
ち、本発明の感放射線組成物は高いドライエッチ耐性と
193nmを含む遠紫外領域での透明性を兼ね備えてい
る。
し単位を有する重合体の有するδ−ヒドロキシカルボン
酸構造は、カルボン酸のエステル化の相手となるアルコ
ールが分子内のカルボン酸のδ位に存在することから、
酸触媒反応によるエステル化が通常よりも容易に起こり
易い。また、カルボン酸と水酸基が同一の環構造に含ま
れることから、両者は立体的に近づきやすく、エステル
化が容易に起こり易い。そのため、高感度でパタン形成
ができる。この反応は分子内のエステル化であるので、
分子間の架橋等も起きず、単純にカルボン酸の量が露光
部と未露光部で変化する。また生成したエステルは、通
常用いられているテトラアルキルアンモニウムヒドロキ
シド水溶液では加水分解されず、現像中も安定である。
そのため、溶解速度が大きく変化し、膨潤が避けられ、
良好な微細パタンを形成できる。
性放射線の照射により酸を発生する酸発生剤を用いるこ
とにより実現される。
またはメチル基)で示される繰り返し単位を有する重合
体は、化学式(3)で示される繰り返し単位を有する重
合体のδ−ラクトン環構造の一部、または全てを加水分
解反応により、δ−ヒドロキシカルボン酸構造とするこ
とで得られる。
することにより、重合体中のδ−ヒドロキシカルボン酸
構造と、δ−ラクトン構造の割合を任意に制御すること
ができる。その結果、現像液に対する溶解速度の制御お
よびレジストの高感度化が可能となる。なお、重合体中
のδ−ヒドロキシカルボン酸構造の割合は、その膜形成
成分が用いる現像液に可溶になる割合以上であればよ
い。
を有する重合体は、化学式(4)(R1は水素原子また
はメチル基)で示されるアクリル酸エステルまたはメタ
クリル酸エステルをラジカル重合し、さらに過酢酸でケ
トン構造をδ−ラクトン構造に酸化することによって容
易に誘導可能である。
リル酸エステルとからなる共重合体を用いてもよい。共
重合体中のアクリル酸エステルとメタクリル酸エステル
の割合を任意に選定することで、現像液に対する溶解速
度の制御が可能となる。上記アクリル酸エステルまたは
メタクリル酸エステルは、アクリル酸またはメタクリル
酸を(エピ)アンドロステロンでエステル化することに
より容易に得られる。
れるような、つまり、化学式(1)で示される繰り返し
単位に、さらに、共役した不飽和結合を持たない脂環基
単位を組み合わせた重合体を特徴とする感放射線組成物
も本発明において非常に有効である。
R1,R2,R3は水素原子またはメチル基、R4は少なく
とも共役した不飽和結合を持たない脂環族構造であり、
x,y,zはそれぞれx+y+z=1,0<x≦1,0
≦y<1,0<z<1を満たす任意の数であり、重合体
の重量平均分子量は1,000〜500,000とす
る。
る共役した不飽和結合を持たない脂環基としては、シク
ロヘキシル基、トリシクロ〔5.2.1.0〕デシル
基、アダマンチル基、ノルボルニル基、β−コレスタノ
ール基、コレステロール基等が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。
を有する重合体は、高いドライエッチ耐性と193nmを
含む遠紫外領域での透明性を兼ね備えている。また、化
学式(2)で示される繰り返し単位を有する重合体の有
するδ−ヒドロキシカルボン酸構造は、エステル化が容
易に起こり易く、高感度でパタン形成ができる可能性が
ある。また、この反応は分子内のエステル化であるの
で、分子間の架橋等も起きず、膨潤が避けられ、微細パ
タンが形成できる。また生成したエステルは、通常用い
られているテトラアルキルアンモニウムヒドロキシド水
溶液では加水分解されず、現像中も安定である。
り返し単位を有する重合体のδ−ラクトン環構造の一
部、または全てを加水分解反応により、δ−ヒドロキシ
カルボン酸構造とすることで得られる。
は水素原子またはメチル基、R4は少なくとも共役した
不飽和結合を持たない脂環族構造であり、x,yはそれ
ぞれx+y=1,0<x<1,0<y<1を満たす任意
の数である。
を有する重合体は、前記化学式(4)で示されるアクリ
ル酸エステルまたはメタクリル酸エステルと化学式
(6)で示されるアクリル酸エステルまたはメタクリル
酸エステルとを共重合し、さらに過酢酸で酸化すること
によって得られる。
は水素原子またはメチル基、R4は少なくとも共役した
不飽和結合を持たない脂環族構造である。
合、その他の重合条件を選定することで、容易に化学式
(5)で示される繰り返し単位を有する重合体中のδ−
ラクトン構造と脂環基構造の割合を任意に制御できる。
さらに、加水分解反応における反応条件を選定すること
により、化学式(2)で示される繰り返し単位を有する
重合体中のδ−ヒドロキシカルボン酸構造、δ−ラクト
ン構造および脂環基構造の割合を任意に制御することが
可能である。その結果、現像液に対する溶解速度の制御
およびレジストの高感度化が可能となり、同時に、かさ
高く疎水的な脂環基構造の導入により、現像液の浸潤に
よる膨潤の抑制、酸の拡散制御もできる。なお、重合体
中のδ−ヒドロキシカルボン酸構造の割合は、その膜形
成成分が用いる現像液に可溶になる割合以上であればよ
い。
の重量平均分子量は1,000〜500,000が好ま
しく、より好ましくは1,000〜30,000であ
る。また、上記重合体に対して、酸発生剤は、0.1重
量部から50重量部用いるのが望ましく、0.5重量部
から20重量部用いることがより望ましい。
ホニウムトリフレート、トリフェニルスルホニウムノナ
フレート、ジメチルフェニルスルホニウムトリフレー
ト、ジメチル−4−ヒドロキシナフチルトリフレート等
のオニウム塩、N−トリフルオロメタンスルホニルオキ
シナフチルイミド、N−メタンスルホニルオキシナフチ
ルイミド、N−トリフルオロメタンスルホニルオキシス
クシイミド、N−パーフルオロオクタンスルホニルオキ
シスクシイミド等のスルホニルオキシイミド、さらに
は、スルホン酸エステル等が挙げられるが、活性放射
線、例えばArFエキシマレーザ等の照射により酸を発
生するものであればよく、これらに限定されるものでは
ない。また、これらの酸発生剤は、2種類以上を同時に
用いてもよい。
性向上やプロセス安定性および保存安定性向上のため
の、2−ベンジルピリジン、トリペンチルアミン、トリ
エタノールアミンなどの塩基性化合物や、ヨウ化テトラ
メチルアンモニウム、塩化テトラペンチルアンモニウ
ム、ヨウ化テトラエチルホスホニウム等の塩を添加して
もよい。これら塩基性化合物や塩は、用いる酸発生剤1
00重量部に対して、0.01重量部から100重量部
を添加することが望ましい。
パタンの耐熱性を高めるために、架橋剤としてヘキサメ
トキシメチルメラミン、1,3,4,6−テトラキス
(メトキシメチル)グルコルウリル、1,4−ジオキサ
ン−2,3−ジオールなどを含有させることができる。
これらの架橋剤は、感光性組成物の膜形成成分100重
量部に対して、0.1重量部から50重量部用いるのが
望ましい。
に対する溶解性の制御、解像性向上のために、カルボン
酸を有する低分子化合物として、コール酸、アビエチン
酸、(エピ)アンドロステロンから誘導可能な化学式
(7)で示される化合物、または上記化合物が複数個結
合したオリゴマー等を含有させることができる。これら
の低分子化合物は、感光性組成物の膜形成成分100重
量部に対して、1重量部から、50重量部用いるのが望
ましい。
基板に回転塗布して用いられる。この際用いる溶媒とし
ては、上記の構成成分が十分に溶解し、かつ回転塗布で
均一な塗布膜が形成可能な溶媒であれば、いかなる溶媒
でもよい。また単独でも2種類以上を混合して用いても
よい。
のパタン形成法方は、上記記載のいずれかの感放射線組
成物からなる塗膜を、所定の基板上に形成する工程と、
その塗膜に所定のパタンの活性化学線を照射する工程、
活性放射線の照射後に基板を加熱する工程、基板の加熱
後に塗膜をアルカリ水溶液にさらして活性放射線の未照
射部を除去する工程を含むものである。
下の遠紫外光、ArFエキシマレーザ光のような真空紫
外光が挙げられる。なお電子線、EUV、エックス線等
も用いることができる。本発明で所定のパタンの活性放
射線を照射する際は、通常ArFエキシマレーザ光のよ
うな真空紫外光をマスクやレチクルを介して所定のパタ
ン状にする。この際、変形照明法や位相シフトマスクに
代表される超解像技術を用いた場合に、より高解像性の
パタンが得られるので望ましい。
1から5のテトラアルキルアンモニウムヒドロキシド水
溶液であることが望ましい。
半導体装置の製造方法は、半導体基板上に上記記載のい
ずれかのパタン形成方法によりレジストパタンを形成
し、それをもとに、基板をエッチング加工する工程か、
もしくは基板にイオンを打ち込む工程を含むようにした
ものである。
ッチング加工法としては、プラズマエッチング、反応性
イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等の
ドライエッチング法や、ウエットエッチング法が挙げら
れる。
工される基板としては、単結晶シリコンなどの表面にC
VD法や熱酸化法で形成された二酸化珪素膜、塗布性ガ
ラス膜などの酸化膜、あるいは窒化珪素膜等の窒化膜が
挙げられる。またアルミニウムやその合金、タングステ
ンなどの各種金属膜、多結晶シリコン等が挙げられる。
られる素子、特にメモリ素子は、微細なパタン形成が可
能であることから、その集積度を上げることができる。
したがって、素子を小さく作ることができるため、1枚
のウェハから取れる素子の数が増えて、歩留まりが向上
する。
て、さらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。まず実施例に先立ち、本発明で用い
た材料の合成例を示す。
ヒドロフラン(THF)200mlに溶解し、これにア
クリル酸クロリド1.6gをテトラヒドロフラン30m
lに溶解した溶液を0℃で滴下した。滴下後、さらに室
温で数時間攪拌し、沈殿したトリエチルアミン塩酸塩を
濾別した。この濾液に酢酸エチル150mlを加え、水
100mlで4回水洗した後、有機層を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、減圧下におくことで溶媒を取り除くと、
残分が結晶化した。これをエタノール/テトラヒドロフ
ラン混合溶媒から再結晶を行い、化学式(8)で示す白
色の化合物モノマー(1a)を得た。
mlに溶解し、反応開始剤として2,2’−アゾビス
(イソブチロニトリル)0.19gを加え、70℃で加
熱還流して、6時間重合を行った。重合後、n−ヘキサ
ン500mlに溶液を注ぎ、ポリマーを析出させ、これ
を乾燥して化学式(9)で示す重合体(2a)を得た。
(GPC)により、テトラヒドロフラン中でこのポリマ
ーのポリスチレン換算の分子量を調べたところ、重量平
均分子量が2,800、数平均分子量が2,300であ
った。
3.0gをテトラヒドロフラン100mlに溶解し、そ
こに酢酸100mlと過酸化水素水50mlを加え、5
0℃で数時間撹拌した。反応後、溶媒を減圧留去して減
らし、500mlの水の中に注いだ。沈殿物を濾別、乾
燥して、化学式(10)で与えられるδ−ラクトン構造
を有する重合体(2b)を得た。
2.5gをテトラヒドロフラン100mlに溶解し、
0.5N水酸化ナトリウム水溶液150mlを加え、2
時間撹拌した。それに塩酸水溶液を徐々に加えて弱酸性
にした。この溶液に酢酸エチル約150mlを加えて抽
出を2回行い、得られた有機層を100mlの水で2回
洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。その
後溶媒を減圧留去して減らし、n−ヘキサン300ml
へ注いでポリマーを析出させ、これを乾燥して白色粉末
状のポリマー(2c−1)を得た。得られたポリマーの
構造は、種々の分析法によって、化学式(11)の構造
が主であることがわかった。
部を1−メトキシ−2−プロパノール1000重量部に
溶解し、孔径0.2μmのフィルタで濾過した。それを
シリコン基板上に回転塗布し、100℃で2分間ベーク
して薄膜を得た。
ンモニウムヒドロキシド水溶液(濃度0.113重量
%)に浸したところ、干渉色が変化しながら5秒間で溶
け、残膜が0になった。また、上記溶液をフッ化リチウ
ム基板上に塗布した膜の吸収スペクトルを、真空紫外分
光装置(ARC社製)で測定したところ、膜厚1.0μ
mで波長193nmの遠紫外光に対する吸光度が0.25
であり、吸収が小さいことがわかった。
(2b)2.5gをテトラヒドロフラン100mlに溶
解し、合成例2での加水分解反応より穏やかな反応条件
(水酸化ナトリウム水溶液濃度を0.2Nとし、撹拌時
間を15分間とした)で加水分解反応を行った。それに
塩酸水溶液を徐々に加えて弱酸性にした。この溶液に酢
酸エチル約150mlを加えて抽出を2回行い、得られ
た有機層を100mlの水で2回洗浄した。洗浄後、有
機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、その後溶媒を減圧
留去して減らし、n−ヘキサン300mlへ注ぎ、ポリ
マーを析出させ、これを乾燥して白色粉末状のポリマー
(2c−2)を得た。得られたポリマーは、種々の分析
法によって、重合体(2c−1)より重合体中のδ−ヒ
ドロキシカルボン酸構造の割合が少なく、化学式(1
2)の構造が主であることがわかった。
部を1−メトキシ−2−プロパノール1000重量部に
溶解し、孔径0.2μmのフィルタで濾過した。それを
シリコン基板に回転塗布し、100℃で2分間ベークし
て薄膜を得た。
をテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(濃度
0.113重量%)に浸したところ、干渉色が変化しな
がら、15秒間で溶け、残膜が0になった。また、上記
溶液をフッ化リチウム基板上に塗布した膜の吸収スペク
トルを、真空紫外分光装置で測定したところ、膜厚1.
0μmで波長193nmの遠紫外光に対する吸光度が、
0.25であり、吸収が小さいことがわかった。
ヒドロフラン200mlに溶解し、これにメタクリル酸
クロリド1.7gをテトラヒドロフラン30mlに溶解
した溶液を0℃で滴下した。滴下後、さらに室温で数時
間攪拌し、沈殿したトリエチルアミンの塩酸塩を濾別し
た。濾液に酢酸エチル150mlを加え、水100ml
で4回水洗した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、減圧下におくことで溶媒を取り除くと、残分が結晶
化した。これをエタノール/テトラヒドロフラン混合溶
媒から再結晶を行い、化学式(13)で示す白色の化合
物(3a)を得た。
mlに溶解し、反応開始剤として2,2’−アゾビス
(イソブチロニトリル)0.18gを加え、70℃で加
熱還流して、6時間重合を行った。重合後、n−ヘキサ
ン500mlに溶液を注いでポリマーを析出させ、これ
を乾燥して化学式(14)で示す重合体(4a)を得
た。
により、テトラヒドロフラン中でこのポリマーのポリス
チレン換算の分子量を調べたところ、重量平均分子量が
26,000、数平均分子量が20,000であった。
を、合成例2と同様に、過酢酸による酸化を行い、化学
式(15)で示すδ−ラクトン構造を有する重合体(4
b)を得た。
を、合成例2と同様に、水酸化ナトリウム水溶液により
加水分解を行い、δ−ヒドロキシカルボン酸を有する重
合体(4c)を得た。得られたポリマーの構造は、種々
の分析法から化学式(16)の構造が主であることがわ
かった。
1−メトキシ−2−プロパノール1000重量部に溶解
し、孔径0.2μmのフィルタで濾過した。それをシリ
コン基板上に回転塗布し、100℃で2分間ベークして
薄膜を得た。塗布膜(300nm)をテトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド水溶液(濃度0.397重量%)に
浸したところ、干渉色が変化しながら、5秒間で溶け、
残膜が0になった。上記溶液をフッ化リチウム基板上に
塗布し、塗布膜の吸収スペクトルを真空紫外分光装置で
測定したところ、193nmの吸光度が、膜厚1.0μm
で0.25であり、吸収が小さいことがわかった。
で得たモノマー(3a)3.1gをTHF50mlに溶
解し、反応開始剤として2,2’−アゾビス(イソブチ
ロニトリル)0.29gを加え、70℃で加熱還流し
て、6時間重合を行った。重合後、n−ヘキサン500
mlへ溶液を注ぎ、ポリマーを析出させ、これを乾燥し
て化学式(17)で示す共重合体(5a)を得た。
により、テトラヒドロフラン中で、このポリマーのポリ
スチレン換算の分子量を調べたところ、重量平均分子量
が4,900、数平均分子量が3,800であった。
を、合成例2と同様に、過酢酸による酸化を行い、化学
式(18)で示すδ−ラクトン構造を有する重合体(5
b)を得た。
を、合成例2と同様に、水酸化ナトリウム水溶液により
加水分解を行い、δ−ヒドロキシカルボン酸を有する重
合体(5c)を得た。得られたポリマーの構造は、種々
の分析法から化学式(19)の構造が主であることがわ
かった。
1−メトキシ−2−プロパノール1000重量部に溶解
し、孔径0.2μmのフィルタで濾過した。それをシリ
コン基板上に回転塗布し、100℃で2分間ベークして
薄膜を得た。塗布膜(300nm)をテトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド水溶液(濃度0.113重量%)に
浸したところ、干渉色が変化しながら15秒間で溶け、
残膜が0になった。上記溶液をフッ化リチウム基板上に
塗布した膜の吸収スペクトルを真空紫外分光装置で測定
したところ、193nmの吸光度が膜厚1.0μmで0.
25であり、吸収が小さいことがわかった。
ラヒドロフラン200mlに溶解し、これにアクリル酸
クロリド1.3gをテトラヒドロフラン30mlに溶解
した溶液を0℃で滴下した。滴下後、さらに室温で数時
間攪拌し、沈殿したトリエチルアミンの塩酸塩を濾別し
た。この濾液に酢酸エチル150mlを加え、水100
mlで4回水洗し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
したのち、減圧下で溶媒を取り除くと、残分は結晶化し
た。これをエタノール/テトラヒドロフラン混合溶媒か
ら再結晶を行い、化学式(20)で示す白色の化合物
(6a)を得た。
で得たモノマー(6a)1.7gをTHF50mlに溶
解し、反応開始剤として2,2’−アゾビス(イソブチ
ロニトリル)0.2gを加え、70℃で加熱還流して、
6時間重合を行った。重合後、n−ヘキサン500ml
へ溶液を注ぎ、ポリマーを析出させ乾燥して、化学式
(21)の共重合体(7a)を得た。
により、テトラヒドロフラン中で、このポリマーのポリ
スチレン換算の分子量を調べたところ、重量平均分子量
が3,000、数平均分子量2,500であった。
を、合成例2と同様に、過酢酸による酸化を行い、化学
式(22)で示すδ−ラクトン構造を有する重合体(7
b)を得た。
を、合成例2と同様に、水酸化ナトリウム水溶液により
加水分解を行い、δ−ヒドロキシカルボン酸を有する重
合体(7c)を得た。得られたポリマーの構造は、種々
の分析法から化学式(23)で示す構造が主であること
がわかった。
1−メトキシ−2−プロパノール1000重量部に溶解
し、孔径0.2μmのフィルタで濾過した。それをシリ
コン基板上に回転塗布し、100℃で2分間ベークして
薄膜を得た。塗布膜(300nm)をテトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド水溶液(濃度0.113重量%)に
浸したところ、干渉色が変化しながら15秒間で溶け、
残膜が0になった。また、フッ化リチウム基板上に上記
溶液を塗布した膜の吸収スペクトルは、真空紫外分光装
置で測定した結果、波長193nmでの吸光度が膜厚1.
0μmで0.25であり、吸収が小さいことがわかっ
た。
有する低分子化合物(8a)の合成 アンドロステロン5.00gを酢酸100mlに溶解
し、そこに過酸化水素水50mlを加え、50℃で数時
間攪拌した。反応後、溶媒を減圧留去して減らし、0.
1N水酸化ナトリウム水溶液50mlとテトラヒドロフ
ラン5mlを加え、4時間加熱還流した。それに塩酸水
溶液を徐々に加えて弱酸性にした。この溶液に酢酸エチ
ル約150mlを加えて抽出を2回行い、得られた有機
層を100mlの水で2回洗浄した。洗浄後、有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、その後溶媒を減圧留去し
て白色の化合物(8a)を4g得た。得られた化合物の
構造は、種々の分析法から前記化学式(7)に示した構
造であることがわかった。
を用いて、本発明をさらに詳しく述べる。
(2c−1)100重量部、酸発生剤トリフェニルスル
ホニウムトリフレート1重量部、2−ベンジルピリジン
0.01重量部を1−メトキシ−2−プロパノール10
00重量部に溶解し、孔径0.2μmのフッ素樹脂フィ
ルタを用いて濾過した。
ン基板上に、上記のレジスト溶液を回転塗布し、100
℃で2分間ベークして、膜厚0.3μmのレジスト膜を
生成した。この膜の吸収スペクトルを、紫外可視分光光
度計で測定したところ、波長193nmでの透過率は70
%であった。
て、レベンソン型の位相シフトマスクを介してこのレジ
スト膜の露光をおこない、100℃で2分間の露光後ベ
ークを行った。23℃のテトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液(0.113重量%)にレジスト膜を浸
漬したところ、膜の未露光部は7秒で溶解した。そこで
現像は、その2倍の時間の14秒間行い、続いて、30
秒間純水でリンスした。
0.12μmラインアンドスペースパタンが得られた。
この際、パタンの膨潤は見られなかった。なお、得られ
たパタンのついた基板を、テトラヒドロフランに浸漬し
たところ、パタンは瞬時に溶解し、架橋が起きていない
ことがわかった。
を用いて、このレジストにラインアンドスペースパタン
の露光を行った。露光後ベーク、現像はArFエキシマ
レーザ露光と同じ条件を用いたところ、露光量7μC/
cm2で、ネガ型の0.12μmラインアンドスペースパ
タンが得られた。この際、パタンの膨潤は見られなかっ
た。
℃)で7日間保存しても感度、解像度に変化が無く、保
存安定性がよいことがわかった。
を用いて平行平板型の反応性イオンエッチング装置によ
り、エッチングを行った。条件は、CHF3流量35scc
m、ガス圧10mTorr、RFバイアスパワー150Wを
用いた。その結果、このレジストのエッチレートは、市
販のノボラック樹脂を1.0とした場合に、1.2であ
り、ドライエッチング耐性が高いことがわかった。
c−1)の代わりに、合成例3で合成した重合体(2c
−2)を100重量部、酸発生剤トリフェニルスルホニ
ウムノナフレート1重量部、ヨウ化テトラメチルアンモ
ニウム0.01重量部をシクロヘキサノン1000重量
部に溶解し、孔径0.2μmのフッ素樹脂フィルタを用
いて濾過した。
ンで処理したシリコン基板上に、上記のレジスト溶液を
回転塗布し、100℃で2分間ベークして、膜厚0.3
μmのレジスト膜を生成した。この膜の吸収スペクトル
を、紫外可視分光光度計で測定したところ、193nmで
の透過率は、70%であった。
てArFエキシマレーザステッパーで露光し、その後1
00℃で2分間露光後ベークを行った。23℃のテトラ
メチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(0.113重
量%)にレジスト膜を浸漬したところ、膜の未露光部は
18秒で溶解した。そこで現像は、その2倍の時間の3
6秒間行い、続いて、30秒間純水でリンスした。その
結果、5mJ/cm2で、ネガ型の0.12μmライン
アンドスペースパタンが得られた。この際、パタンの膨
潤は見られなかった。
1の条件でエッチングを行った。その結果、このレジス
トのエッチングレートは、市販のノボラック樹脂の塗膜
のエッチングレートを1.0としたときに、1.20で
あり、ドライエッチング耐性が高いことがわかった。
c−1)の代わりに、合成例5で合成した重合体(4
c)を100重量部、酸発生剤N−トリフルオロメタン
スルホニルオキシナフチルイミド1重量部、1,3,
4,6−テトラキス(メトキシメチル)グルコルウリル
10重量部をジアセトンアルコール1000重量部に溶
解し、孔径0.2μmのフッ素樹脂フィルタを用いて濾
過した。
ンで処理したシリコン基板上に、上記のレジスト溶液を
回転塗布し、100℃で2分間ベークして、膜厚0.3
μmのレジスト膜を生成した。この膜の吸収スペクトル
を、紫外可視分光光度計で測定したところ、193nmの
透過率は74%であった。
てArFエキシマレーザステッパーで露光し、その後1
00℃で2分間露光後ベークを行った。23℃のテトラ
メチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(0.397重
量%)にレジスト膜を浸漬したところ、膜の未露光部は
7秒で溶解した。そこで現像は、その2倍の時間の14
秒間行い、続いて、30秒間純水でリンスした。その結
果、10mJ/cm2で、ネガ型の0.12μmラインア
ンドスペースパタンが得られた。この際、パタンの膨潤
は見られなかった。
c−1)の代わりに、合成例6で合成した重合体(5
c)を100重量部、酸発生剤ジメチルフェニルスルホ
ニウムトリフレート3重量部、合成例9で合成した化合
物(8a)10重量部を1−メトキシ−2−プロパノー
ル1000重量部に溶解し、孔径0.2μmのフッ素樹
脂フィルタを用いて濾過した。
ンで処理したシリコン基板上に、上記のレジスト溶液を
回転塗布し、100℃で2分間ベークして、膜厚0.3
μmのレジスト膜を生成した。この膜の吸収スペクトル
を、紫外可視分光光度計で測定したところ、193nmの
透過率は73%であった。
てArFエキシマレーザステッパーで露光し、その後1
00℃で2分間露光後ベークを行った。23℃のテトラ
メチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(0.113重
量%)にレジスト膜を浸漬したところ、膜の未露光部は
18秒で溶解した。そこで現像は、その2倍の時間の3
6秒間行い、続いて、30秒間純水でリンスした。その
結果10mJ/cm2でネガ型の0.12μmラインアン
ドスペースパタンが得られた。この際、パタンの膨潤は
見られなかった。
c−1)の代わりに、合成例8で合成した重合体(7
c)を100重量部、酸発生剤トリフェニルスルホニウ
ムトリフレート3重量部、2−ベンジルピリジン0.0
1重量部を1−メトキシ−2−プロパノール1000重
量部に溶解し、孔径0.2μmのフッ素樹脂フィルタを
用いて濾過した。
ンで処理したシリコン基板上に、上記のレジスト溶液を
回転塗布し、100℃で2分間ベークして膜厚0.3μ
mのレジスト膜を生成した。この膜の吸収スペクトル
を、紫外可視分光光度計で測定したところ、193nmの
透過率は70%であった。
てArFエキシマレーザステッパーで露光し、その後1
00℃で2分間露光後ベークを行った。23℃のテトラ
メチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(0.113重
量%)にレジスト膜を浸漬したところ、膜の未露光部は
17秒で溶解した。そこで現像は、その2倍の時間の3
4秒間行い、続いて30秒間純水でリンスした。その結
果、5mJ/cm2で、ネガ型の0.12μmラインアン
ドスペースパタンが得られた。この際、パタンの膨潤は
見られなかった。
3ガスを用いて平行平板型の反応性イオンエッチング装
置により、エッチングを行った。条件は、CHF3流量
35sccm、ガス圧10mTorr、RFバイアスパワー15
0Wを用いた。その結果、このレジストのエッチレート
は、市販のノボラック樹脂を1.0とした場合に、1.
15であり、ドライエッチング耐性が高いことがわかっ
た。
酸化物−半導体)型トランジスタの断面図を示す。図に
おいて11は基板、12はフィールド酸化膜、13はソ
ースコンタクト、14はドレインコンタクト、15は多
結晶シリコン、16はソース電極、17はドレイン電
極、18はゲート電極、19は保護膜である。同トラン
ジスタは、ゲート電極18に印加する電圧により、ソー
ス電極16およびドレイン電極17間に流れるドレイン
電流を制御する構造となっている。
なるが、それらを大きく分けると、フィールド酸化膜形
成までの工程と、ゲート形成までの工程と、最終工程の
3つにグループ分けすることができる。ここで、はじめ
のフィールド酸化膜形成までの工程(図2)には、窒化
シリコン膜上でレジストパタンを形成する工程が含まれ
る。このフィールド酸化膜形成を以下の実施例の様にし
て行った。
シリコンウェハ21上に50nmの酸化膜22を形成し、
その上にプラズマCVDにより200nmの窒化シリコン
膜23を形成し、基板とする。
より0.50μmラインのレジストパタン24の形成を
行う(図2(b))。このレジストパタン24をマスク
として、公知の方法で窒化シリコン膜23をエッチング
した後(図2(c))、このレジスト24を再びマスク
にして、チャンネルストッパのためのホウ素のイオン打
ち込みを行う。レジスト24を剥離後(図2(d))、
窒化シリコン膜23をマスクとする選択酸化により、素
子分離領域に1.2μmのフィールド酸化膜25を形成
する(図2(e))。
程と、最終工程を行った。窒化シリコン膜23をエッチ
ング後、ゲートを酸化し、多結晶シリコン26の成長を
行う(図2(f))。この基板に、実施例1に示したパ
タン形成法方を用いて、0.15μmラインのレジスト
パタン27の形成を行う(図2(g))。このレジスト
パタン27をマスクとして、公知の方法で多結晶シリコ
ン26のエッチングを行い、ゲート28を形成する(図
2(h))。
ドレインの薄い酸化膜をエッチングし、ついで多結晶シ
リコンゲートとソース、ドレインにヒ素を拡散し、多結
晶シリコンゲートとソース、ドレイン領域に酸化膜を形
成する。ゲート、ソース、ドレインへのアルミニウム配
線のためのコンタクトを開口し、アルミニウム蒸着とパ
タニングを行い、さらに保護膜を形成し、ボンディング
のためのパッドを開口する。このようにして図1のよう
なMOS型トランジスタが形成される。
特にフィールド酸化膜の形成方法を記述したが、本発明
はこれに限らないのは言うまでもなく、他の半導体素子
の製造方法、工程に適用できる。
したパタン形成方法を使って半導体メモリ素子を作製し
た。図3は素子製造の主な工程を示す断面図である。図
3(a)に示すように、P型のSi半導体31を基板に
用い、その表面に公知の素子分離技術を用いて素子分離
領域32を形成する。次に、例えば厚さ150nmの多結
晶Siと厚さ200nmのSiO2を積層した構造のワー
ド線33を形成し、さらに化学気相成長法を用いて例え
ば150nmのSiO2を被着し、異方的に加工してワー
ド線の側壁にSiO2のサイドスペーサ34を形成す
る。次に通常の方法でn拡散層35を形成する。
を経て多結晶Siまたは高融点金属金属シリサイドある
いはこれらの積層膜からなるデータ線36を形成する。
次に図3(c)に示すように、通常の工程を経て多結晶
Siからなる蓄積電極38を形成する。その後、Ta2
O5、Si3N4、SiO2、BST、PZT、強誘電体、
あるいはこれらの複合膜などを被着し、キャパシタ用絶
縁膜39を形成する。引き続き多結晶Si、高融点金
属、高融点金属シリサイド、あるいはAl、Cu等の低
抵抗な導体を被着しプレート電極40を形成する。次に
図3(d)に示すように、通常の工程を経て配線41を
形成する。次に通常の配線形成工程やパッシベーション
工程を経てメモリ素子を作製した。
説明したが、これ以外は通常の製造工程を用いた。ま
た、各工程の順番が前後しても本発明は適用できる。上
記素子製造工程におけるリソグラフィ工程ではほとんど
の工程に本発明の実施例1から5に示したを適用した
が、ネガ型レジストでパタン形成するのが不向きな工程
やパタンの寸法が大きい工程には本発明は必ずしも適用
する必要はない。例えばパッシベーション工程での導通
孔形成工程や、イオン打ち込みマスク形成用工程のパタ
ン形成には本発明は適用しなかった。
いて説明する。図4は製造したメモリ素子のメモリ部の
代表的なパタン配置を示す。42がワード線、43がデ
ータ線、44がアクティブ領域、45が蓄積電極、46
が電極取り出し孔のパタンである。この例においても、
ここに示した46の電極取り出し孔形成以外のすべてに
本発明の実施例1から3のパタン形成を用いた。ここに
示したパタン形成以外でも最小設計ルールを用いている
工程では本発明を用いた。
用いて作製した素子と比較するとパタン間の寸法を小さ
くできた、そのため同じ構造の素子が小さくでき、半導
体素子を製造する際に1枚のウェハから製造できる個数
が増えて、歩留まりが向上した。
の波長193nmを含む遠紫外光領域で透明、かつドライ
エッチング耐性も高い化学構造を持ちながら、水性アル
カリ現像液で微細パタンが膨潤することなく現像でき、
解像性能の優れたネガ型の感放射線組成物、およびそれ
を用いたパタン形成方法、さらにはそれを用いた半導体
装置の製造方法を提供できる。
タの断面図。
化膜およびシリコンゲートの形成工程を示す断面図。
素子の製造工程を示す断面図。
示す平面図。
ンタクト、14…ドレインコンタクト、15…多結晶シ
リコン、16…ソース電極、17…ドレイン電極、18
…ゲート電極、19…保護膜、22…酸化膜、24…レ
ジストパタン、25…フィールド酸化膜、26…多結晶
シリコン膜、27…レジストパタン、28…多結晶シリ
コンゲート、31…P型Si半導体基板、32…素子分
離領域、33…ワード線、34…サイドスペーサ、35
…n拡散層、36…データ線、38…蓄積電極、39…
キャパシタ用絶縁膜、40…プレート電極、41…配
線、42…ワード線、43…データ線、44…アクティ
ブ領域、46…電極取り出し孔。
Claims (9)
- 【請求項1】少なくとも化学式(1)で示される繰り返
し単位を有する重合体と、酸発生剤とを含有することを
特徴とする感放射線組成物。 【化1】 ただし、上記化学式(1)において、R1,R2は水素原
子またはメチル基であり、x,yはそれぞれx+y=
1,0<x≦1,0≦y<1を満たす任意の数であり、
重合体の重量平均分子量は1,000〜500,000
とする。 - 【請求項2】請求項1に記載の感放射線組成物におい
て、上記重合体が、化学式(2)で示される重合体であ
ることを特徴とする感放射線組成物。 【化2】 ただし、上記化学式(2)において、R1,R2,R3は
水素原子またはメチル基、R4は少なくとも共役した不
飽和結合を持たない脂環族構造であり、x,y,zはそ
れぞれx+y+z=1,0<x≦1,0≦y<1,0<
z<1を満たす任意の数であり、重合体の重量平均分子
量は1,000〜500,000とする。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の感放射線組成物
において、上記重合体に対して上記酸発生剤を0.1重
量部から50重量部用いることを特徴とする感放射線組
成物。 - 【請求項4】所定の基板上に請求項1から3のいずれか
記載の感放射線組成物からなる塗膜を形成する工程、前
記塗膜に所定パタン状に活性放射線を照射する工程、前
記活性放射線の照射後に基板を加熱する工程、前記基板
の加熱後に上記塗膜をアルカリ水溶液からなる現像液に
さらして、活性放射線の未照射部を除去する工程からな
ることを特徴とするパタン形成方法。 - 【請求項5】請求項4に記載のパタン形成方法におい
て、上記活性放射線に波長250nm以下の遠紫外光を用
いることを特徴とするパタン形成方法。 - 【請求項6】請求項4または5に記載のパタン形成方法
において、上記活性放射線にArFエキシマレーザ光を
用いることを特徴とするパタン形成方法。 - 【請求項7】請求項4から6のいずれかに記載のパタン
形成方法において、上記所定のパタンの活性化学線が位
相シフトマスクを介したArFエキシマレーザ光である
ことを特徴とするパタン形成方法。 - 【請求項8】請求項4から7のいずれかに記載のパタン
形成方法において、上記現像液がテトラメチルアンモニ
ウムヒドロキシドを含む水溶液であることを特徴とする
パタン形成方法。 - 【請求項9】請求項4から8のいずれかに記載のパタン
形成方法により、半導体基板上にレジストパタンを形成
する工程、上記レジストパタンをもとに上記半導体基板
をエッチング加工する工程を含むことを特徴とする半導
体装置の製造方法。
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KR101109808B1 (ko) * | 2005-05-13 | 2012-02-15 | 제이에스알 가부시끼가이샤 | 감방사선성 수지 조성물의 제조 방법 |
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- 1999-12-16 JP JP35696999A patent/JP3766245B2/ja not_active Expired - Fee Related
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