JP2001174689A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JP2001174689A
JP2001174689A JP35746199A JP35746199A JP2001174689A JP 2001174689 A JP2001174689 A JP 2001174689A JP 35746199 A JP35746199 A JP 35746199A JP 35746199 A JP35746199 A JP 35746199A JP 2001174689 A JP2001174689 A JP 2001174689A
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distance
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JP35746199A
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English (en)
Inventor
Masataka Ide
昌孝 井出
Osamu Nonaka
修 野中
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の測距装置は、固体撮像素子を用いてお
り、そのダイナミックレンジ問題の対策として、積分時
間を長く設定してタイムラグが大きくなり、シャッタチ
ャンスを逃したり、エリアセンサの積分量が大きすぎて
飽和したり、逆に不足して適正な被写体像データが得ら
れないという問題があった。 【解決手段】本発明は、視差を有する2つの光学系によ
り結像される2像を撮像素子で撮像して、撮像素子は受
光量に対する圧縮出力と非圧縮出力を切り換えて出力し
て、その圧縮出力に基づいて主要被写体検出を行い、ま
た、非圧縮出力に基づいて測距を行う測距装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等に搭載さ
れる測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、測距装置に固体撮像素子を使
用する場合、そのダイナミックレンジが問題となる場合
があり、特開平5−68211号公報では、リニア出力
と対数圧縮出力を切り換えることにより、ダイナミック
レンジを切り換えている。
【0003】また、特開平5−264887号公報に
は、光電変換素子の出力を処理して逆光状態と判定する
と光電変換素子の積分時間を長くして再度積分しなおし
て、逆光状態の被写体に対して適正な蓄積データを得る
ようにしている。
【0004】また、より広範囲な視野を有する焦点検出
装置が知られており、特開平1O−126679号公報
には、2次元エリアセンサにより焦点検出を行う焦点検
出装置が開示されている。
【0005】上記焦点検出装置においては、2次元エリ
アセンサの周辺を囲むようにモニタセンサを配置し、こ
のモニタセンサの出力に基づいてエリアセンサ全体の積
分制御を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平5
−68211号公報に開示の固体撮像装置は、測距装
置、焦点検出装置への適用は示されていない。
【0007】また、上記特開平5−264887号公報
に開示の測距装置は、次のような欠点を有している。す
なわち、積分時間を長く設定して、再度光電変換素子の
積分動作を行うため、タイムラグが大きくなり、シャッ
タチャンスを逃してしまうという問題がある。
【0008】また、上記特開平10−126679号で
は、2次元エリアセンサとモニタセンサの位置が異なっ
ているため、2次元エリアセンサとモニタセンサが異な
る被写体の像を受光する場合には、エリアセンサの積分
量が大きすぎて飽和したり、逆に不足して適正な被写体
像データが得られないという問題がある。
【0009】また蓄積量が飽和、不足する場合は積分を
繰り返して行うため、タイムラグが増加するという問題
がある。
【0010】そこで本発明は、広範囲な測距領域を有す
る測距装置であって、タイムラグを短縮しつつ主要被写
体に高精度にピント合わせを行うことが可能な測距装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、一対の光学系により結像される一対の光学
像を受光し、受光量に応じた出力を発生する2次元イメ
ージセンサと、この2次元イメージセンサの出力を対数
圧縮する圧縮手段と、上記圧縮手段の出力に基づいて焦
点検出領域内の特定領域を選択する選択手段と、上記選
択された特定領域に関して上記2次元イメージセンサの
出力に基づいて測距を行う測距手段とを備える測距装置
を提供する。
【0012】また、一対の光学系により結像される一対
の光学像を受光し、受光量に応じた出力を発生する2次
元イメージセンサと、測距用補助光を投射する手段と、
上記2次元イメージセンサの出力を対数圧縮する圧縮手
段と、上記測距用補助光が投射されたときには、上記圧
縮手段の出力に基づいて測距を行う測距手段とを備える
測距装置を提供する。
【0013】以上のような構成の測距装置は、視差を有
する2つの光学系により結像される2像を撮像素子で撮
像して、撮像素子は受光量に対する圧縮出力と非圧縮出
力を切り換えて出力して、その圧縮出力に基づいて主要
被写体検出を行い、また、非圧縮出力に基づいて測距を
行う。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。
【0015】図1には、本発明の測距装置に係る第1の
実施形態として、測距装置を搭載したカメラの概略的な
構成例を示し説明する。
【0016】このカメラは、以下に述べる構成部位の制
御や演算処理を行うためのマイクロコンピュータからな
る制御部1と、測距に用いられるAFエリアセンサ2
と、フォーカスレンズ4を駆動するフォーカスレンズ駆
動部3と、フォーカスレンズ4の移動量に対応するパル
ス信号を発生するフォーカスレンズエンコーダ5と、撮
影画面に対応し、複数に分割された測光用受光素子6が
生成した光電流信号を処理し測光結果として出力する測
光部7と、不図示のシャッタを駆動するシャッタ駆動部
8と、撮影時の補助光若しくは測距動作時のAF補助光
としてストロボ発光部9を発光させるストロボ回路部1
0と、撮影画面に加えて本発明に関わる情報をファイン
ダ画面にスーパーインポーズ表示するファインダ表示部
11と、カメラの外装部に設けられてフィルム駒数や撮
影モード表示等を行うLCD等からなるカメラ表示部1
2と、ファインダ表示部11及びカメラ表示部12への
表示を制御するための表示回路部13と、ズームレンズ
14を移動させて、ズーム動作(焦点距離の変更)を行
い、その焦点距離情報を制御部1に出力するズームレン
ズ駆動部15と、フィルム装填のオートロード、1駒巻
き上げ、巻き戻し等のフィルム給送を行うフィルム給送
部16と、カメラの姿勢(縦、横)を検出するカメラ姿
勢検出部21とで構成される。
【0017】上記制御部1には、さらに、ファーストレ
リーズスイッチ(1RSW)17と、セカンドレリーズ
スイッチ(2RSW)18とが接続されており、これら
はレリーズボタンに連動したスイッチで、レリーズボタ
ンの第1段階の押し下げにより1RSW17がオンし
て、AF及び測光動作を行い、引き続いて第2段階の押
し下げで2RSW18がオンして、露出動作及びフィル
ム巻き上げ動作を行う。
【0018】上記制御部1は、中央処理装置(CPU)
1aと、撮影に関する一連のシーケンスプログラムを記
憶するROM1bと、必要に応じた情報を書き換え可能
に記憶するRAM1cと、測光部7からの測光出力等の
アナログ信号をデジタル信号化するA/Dコンバータ1
dと、オートフォーカス(AF)や測光・露出演算等に
関するカメラ毎の補正データや後述する撮影画面内の主
要被写体を検出するための各種パラメータ等を記憶する
EEPROM1eとを備えている。
【0019】上記AFエリアセンサ2は、撮像領域の水
平方向と垂直方向に、複数のフォトダイオード等を含む
画素ユニットが2次元的に配置された受光素子群(受光
領域)2aと、受光信号処理回路2bと、定常光除去部
2cとから構成される。
【0020】この構成において、制御部1による積分動
作の制御により、後述する測距光学系により形成される
被写体像を撮像して、受光素子群2aへの入射光により
発生する電荷を画素毎の画素増幅回路により電圧に変換
するとともに増幅したセンサデータに変換し、上記定常
光除去部2cによりそのセンサデータから定常光分を除
去して、光成分による被写体反射光のみに対応する撮像
信号を検出して制御部1に出力する。
【0021】そして制御部1では、入力されたセンサデ
ータに基づき演算された測距演算結果により、フォーカ
スレンズ駆動部3に駆動信号を出力し、フォーカスエン
コーダ5の出力をモニタしてフォーカスレンズ4の位置
制御のための測距演算を行なう。
【0022】図2に示すフローチャートを参照して、撮
影におけるメインルーチンについて説明する。不図示の
電源SWがオンされるか電池が挿入されると、制御部1
が起動し、ROM1bに予め格納されたシーケンスプロ
グラムに従い動作を開始する。まず、カメラ内の各ブロ
ックを初期化した後、EEPROM1eに格納されたオ
ートフォーカス(AF)や測光等に関する、調整及び補
正データをRAM1cに展開する(ステップS1)。
【0023】次に、1RSW17のオンされたか否かを
判別する(ステップS2)。この判別で1RSW17が
オフのままであれば(NO)、他のスイッチ(1RSW
17,2RSW18以外)が操作されたか否かを判別す
る(ステップS3)。他のスイッチが操作されたならば
(YES)、そのスイッチ入力に応じた処理、例えば、
図示しないズームスイッチが操作されたならば、ズーム
スレンズ14のアップ、ダウン動作を行い(ステップS
4)、上記ステップS2に戻る。また、他のスイッチが
何ら操作されなかった場合には(NO)、そのまま上記
ステップS2に戻り待機する。
【0024】また上記ステップS2の判別において、1
RSW17がオンされたならば(YES)、測距を行い
(ステップS5)、さらに、測光・露出演算を行う(ス
テップS6)。この後、2RSW18がオンされたか否
かを判別する(ステップS7)。この判別において、2
RSW18がオンされると(YES)、シャッタ動作に
よりフィルムに露光する(ステップS8)。この露光終
了の後に、フィルムを1駒巻き上げし(ステップS
9)、上記ステップS2に戻り、次の撮影に待機する。
しかしステップS7で2RSW18がオンされなければ
(NO)、上記ステップS2に戻る。
【0025】図3(a)、(b)は、外光パッシブ方式
による測距光学系の概念的な構成を示し、説明する。こ
の構成においては、AFエリアセンサ2の受光素子が配
置された受光領域2aに測距用光を導き、被写体33ま
での距離を測定するための受光レンズ31、32が基線
長Bを隔てて配置される。
【0026】これらの受光レンズ31、32は、被写体
33の像を2像に分割して、AFエリアセンサ2の受光
領域2aに結像させる。上記2像の相対的な位置差x
は、三角測距の原理によって、受光レンズの焦点距離f
と基線長Bとから、被写体距離Lは、以下の式による。 L=(B・f)/x 上記測距演算は、制御部1によって行われる。より具体
的には、AFエリアセンサ2の受光領域2aに、測距ブ
ロックを設定して2像に対応するセンサデータを用いて
相関演算を行い、上記2像の相対的な位置差xを検出す
る。
【0027】図4は、本実施形態における受光レンズ3
1,32にそれぞれ対応するAFエリアセンサ2の受光
領域である画素領域34,35および複数の分割エリア
36の配置を示している。
【0028】図5は、前述したAFエリアセンサ2の具
体的な構成例を示す図である。
【0029】この構成において、制御回路41は、制御
部1からの指令に基づいて、AFエリアセンサ2全体の
動作を制御する部位であり、積分制御部42、読み出し
エリア選択部43及び、モニタエリア選択部44を有し
ている。
【0030】そして、画素領域34,35は、複数の分
割エリア36a,36b,36c,…,36nに分割さ
れ、これらの分割エリア36a〜36nには、それぞれ
モニタ回路45a,45b,45c,…,45nが備え
られている。これらのモニタ回路45a〜45nは、そ
れぞれ分割エリア内の画素の蓄積量情報をモニタするた
めのアナログ電圧を発生する。これらのモニタ出力は、
例えば、その分割エリア内各画素の蓄積量のうちでピー
ク(最大値)を示す出力値である。
【0031】上記積分制御部42は、制御部1からの指
令により、各分割エリア36a〜36nに対して積分開
始信号及び、積分終了信号を出力する。読み出しエリア
選択部43は、制御部1からの指令により、センサデー
タを読み出す分割エリアを選択する。
【0032】また、モニタエリア選択部44は、制御部
1からの指令により、各分割エリア36a〜36nのモ
ニタ回路45(45a〜45n)を選択する。また制御
回路41は、各画素のモードをリニアモードと対数圧縮
モードとに切り換えるモード切り換え信号を各画素に対
して出力する。 各分割エリア36a〜36n内の各画
素からのセンサデータ出力は、読み出しエリア選択部1
15によりオン、オフされるSW1S,SW2S,SW
3S,…,SWnSにより選択され、バッファBsを介
して端子SDATAより制御部1のA/Dコンバータ1
d(AD2)に入力される。
【0033】各分割エリア36a〜36nからのモニタ
データ出力は、モニタエリア選択部44によりオン・オ
フされるSW1M,SW2M,SW3M,…,SWnM
により選択され、ピーク検出回路46に入力される。
【0034】このピーク検出回路46は、選択的に入力
されるモニタデータのうちの蓄積量が最大であるピーク
値を検出し、その電圧レベルを出力する回路である。例
えば、全分割エリア36a〜36nのモニタデータが入
力される場合(SW1M〜SWnMが全てオン)は、全
分割エリア36a〜36nのうちのピークモニタレベル
が出力される。
【0035】また、入力されるモニタデータが1個の場
合は、単なるバッファとして機能し、入力モニタデータ
と同一の信号を出力する。ピーク検出回路46の出力
は、バッファBmを介して端子MDATAより制御部1
のADコンバータ1d(AD1)に入力される。
【0036】図7は、画素ユニットの具体的な構成例を
示す。
【0037】この画素ユニットにおいて、受光素子PD
は、カソードを所定電位Vr1が供給される端子に接続さ
れ、アノードはスイッチSW1を介してMOSトランジ
スタTaのドレイン(D)、ゲート(G)およびMOS
トランジスタTbのゲート(G)に接続される。このM
OSトランジスタTaのソース(S)は、所定電位Vr2
が供給される端子に接続される。
【0038】また受光素子PDのアノードは、スイッチ
SW2を介して、アンプA1の入力端子に接続される。
MOSトランジスタTbのドレイン(D)は、所定電位
Vr3が供給される端子に、またソース(S)は一端を所
定電位Vr4が供給される端子に接続される蓄積コンデン
サCintlに接続される。アンプA1の入力端子と出力V
o 端子間には蓄積コンデンサCint とスイッチSW3が
並列に接続される。
【0039】このアンプA1の出力Vo は、スイッチS
W5を介して、またMOSトランジスタTbのソース
(S)は、アンプA3,スイッチSW6を介して、コン
デンサC1に接続されている。
【0040】アンプA2,コンデンサC1,C2は、出
力Vout とする反転増幅回路を構成しており、交流成分
のみゲイン−C1/C2の増幅率を有している。スイッ
チSW3,SW4は、積分制御部42の積分開始、終了
信号INTによりオン・オフの制御がなされる。
【0041】スイッチSW2,SW5は、制御回路41
のモード切り換え信号Lにより、オンされ、スイッチS
W1,SW6は信号/Lによりオンされる。この信号L
により、スイッチSW2,SW5がオンすると、信号/
LによりスイッチSW1,SW6はオフされてリニアモ
ードに設定される。
【0042】また信号LによりスイッチSW2,SW5
がオフすると、信号/LによりスイッチSW1,SW6
はオンされて対数圧縮モードに設定される。
【0043】このようにスイッチSW2,SW5とSW
1,SW6は、オン・オフが逆の関係になり、後述する
リニアモードと対数圧縮モードとが切り換えられる。
【0044】以下、リニアモードについて説明する。
【0045】受光素子PDの光電流Ipは、スイッチS
W2を介して、蓄積中ではない場合はスイッチSW3を
通ってアンプA1の出力Vo に流れ込む。この場合は、
蓄積コンデンサCint が初期化されている状態である。
スイッチSW3がオフされることにより光電流Ipは蓄
積コンデンサCint を充電して蓄積動作が開始される。
この時、アンプA1の出力電圧Vo は以下のように示さ
れる。 Vo =(1/Cint )∫Ipdt …(1) 次に対数圧縮モードによる動作を説明する。MOSトラ
ンジスタを閾値電圧以下でかつサブスレッショルド領域
で動作させることにより対数圧縮特性を持たせている。
前述した図7において、蓄積開始時t=0の時に、出力
Vo =Vaとすると、MOSトランジスタの基板バイア
ス効果を無視すれば、次式が得られる。
【0046】 Vo1=Vr2+(nkT/q)ln[(q/nkTCintl)∫Ipdt+exp{(q/kT)(Va-Vr2)}] …(2) 光電流Ipの積分値とVa−Vr2で決まる一定値の和を
対数圧縮した出力が得られる。ここで、Va−Vr2を十
分に小さく設定すれば、(2)式は以下のようになる。
【0047】 Vo1=Vr2+(nkT/q)ln[(q/nkTCintl)∫Ipdt] …(3) 但し、q:電子電荷量、n:MOSトランジスタの形状
等で決まる定数、k:ボルツマン定数、T:絶対温度と
する。
【0048】リニアモードの場合、ダイナミックレンジ
が実質約3Ev程度のため、図8(a)に示すように、
輝度差の大きな逆光の撮影シーンにおいて、3Ev以上
の輝度変化があると、図8(b)に示すようなリニアモ
ードにおいて、特定の部分しか正確なセンサデータが得
られず、主要被写体について正確なデータが得られな
い。
【0049】このような撮影シーンに対して、図8
(c)に示す対数圧縮モードでは、非常にダイナミック
レンジが大きいので有効に機能し、一回の積分動作で全
領域に対して適切な像信号(センサデータ)が得られ
る。即ち、図示するように、広い輝度分布に対応したセ
ンサデータが得られる。従って主要被写体検出の時に
は、対数圧縮モードの方が効果的である。但し、受光量
が圧縮されるため、特に高輝度側の解像度は低下してい
る。
【0050】本実施形態では、主要被写体検出時には精
度的には低いがダイナミックレンジの広い対数圧縮モー
ドを使用し、測距動作時はダイナミックレンジが狭いが
高精度な測距が可能であるリニアモードを使用する。こ
のようにして、高速且つ効率的に撮影シーンを判定して
主要被写体の位置を特定し、特定された主要被写体領域
について高精度な測距を行い焦点調節を行うことができ
る。
【0051】図8(d)に示すような測光シーンでも、
シーンの明暗差が大きく、点線で示す部分に対応するセ
ンサデータとして、図8(e)に示す出力では、シーン
判定が行いにくいので、図8(f)に示すような対数圧
縮モードにおける対数圧縮された出力の方がシーン判定
(主要被写体検知等)には、有効である。
【0052】図6には、撮影画面(ワイドとテレ)と測
距領域の関係を示し説明する。本実施形態では、外光測
距方式なので、撮影画面と測距領域とは、パララックス
が存在する。そのため、撮影光学系の焦点距離情報(ズ
ーム情報)に応じて測距に使用する領域を限定する。
【0053】このような焦点距離の変化に応じた測距エ
リア位置補正データは、EEPROM1eに予め記憶さ
れており、制御部1の初期化とともにRAM1dに展開
されている。
【0054】そして、ズーム動作に応じて、この補正デ
ータを参照して、AFエリアセンサ2の受光領域内の測
距動作に使用する分割エリアを決定する。
【0055】上記制御部1は、AFエリアセンサ2内の
読み出しエリア選択部43に指示して、上記決定された
分割エリア範囲内のセンサデータだけ出力するようにす
る。そして、この分割エリア範囲内のセンサデータを用
いて測距演算を行う。
【0056】また制御部1は、AFエリアセンサ2のモ
ニタエリア選択部44に対して、この分割エリア内に対
応するモニタ信号を発生するように制御信号を出力す
る。そして、AFエリアセンサ2は、指定された分割エ
リアの範囲内のモニタ信号を制御部1に出力し、制御部
1では、このモニタ信号を参照して積分量が所定のレベ
ルとなるように制御する。
【0057】このようにして、撮影画面外に被写体の影
響を受けないようにしている。
【0058】図9(a)に示すフローチャート及び同図
(b)に示すタイミングチャートを参照して、AFルー
チンについて説明する。
【0059】まず、AFエリアセンサ2の動作モードを
対数圧縮モードに設定する(ステップS11)。そし
て、AFエリアセンサ2の分割エリアは、撮影画面に対
応する画素領域全体に設定する(ステップS12)。即
ち、モニタエリア選択部44によりSW1M〜SWnM
の全てをオンして、撮影画面に対応する画素領域全体の
モニタピーク値に基づく積分制御を行う。
【0060】次に、予備積分として、AFエリアセンサ
2に積分制御部42より積分開始信号を出力して、全エ
リアについて同時に積分動作を開始させ、その後、図9
(b)に示す(2)モニタ信号を参照して、MDATA
が適正なモニタレベルになったならば、積分制御部42
により積分を停止させる(ステップS13)。
【0061】次に、AFエリアセンサ2に図9(b)に
示す(3)読み出し用クロック信号CLKを出力すると
共に、分割エリアを選択して順次、そのセンサデータを
ADコンバータ1dに出力させる。その後、センサデー
タをAD変換して、RAM1cに格納する(ステップS
14)。
【0062】そして、得られたセンサデータについて、
主要被写体の検出処理を行う(ステップS15)。さら
に、主要被写体の位置の検出結果に基づいて分割エリア
を設定し(ステップS16)、AFエリアセンサの動作
モードをリニアモードに設定する(ステップS17)。
【0063】次に、上記分割エリア毎の積分動作を行う
(ステップS18)。AFエリアセンサ2内の各分割エ
リアのモニタ回路45からのモニタ信号が出力される。
このモニタ信号を分割エリア毎に順次、参照しながら、
あるいは予備積分動作時の積分時間とセンサデータとに
基づいて適正な積分時間を求めて制御し、蓄積量が適正
となるように積分制御を行う。
【0064】次に、AFエリアセンサ2に読み出し用ク
ロック信号CLKを出力するとともに、読み出しエリア
選択部43に指令を出力して、分割エリアを選択して順
次、センサデータをADコンバータ1dに出力させる。
そしてセンサデータをAD変換して、RAM1cに格納
する(ステップS19)。
【0065】その後、得られたセンサデータに基づい
て、分割エリア毎に測距演算を行い(ステップS2
0)、そこで得られた測距データに基づいて、フォーカ
シングレンズ駆動を行い(ステップS21)、一連の動
作を終了して、リターンする。
【0066】次に図10に示すフローチャートを参照し
て、主要被写体の検出について説明する。この主要被写
体検出ルーチンでは、特に主要被写体に人物を想定して
検出する。AFエリアセンサ2により2個の画像が得ら
れるが、主要被写体検出に使用する画像データ(センサ
データ)はいずれか一方の画像でもよいし、両方の画像
を用いてもよい。AFエリアセンサ2のセンサデータ
は、制御部1内のRAM1cに格納されており、このセ
ンサデータに基づいて、以下の処理を行う。
【0067】まず、平滑化処理画像中のランダムノイズ
を除去するために、フィルタ処理やフーリエ変換によっ
て除去する(ステップS31)。このランダムノイズ
は、AFエリアセンサ2自体が有するランダムノイズ
や、AFエリアセンサ2の電源電圧変動等の外的ノイズ
により発生する。次に、差分処理センサデータに対して
差分処理を行い、エッジ検出を行う処理においてエッジ
の候補領域とその強度が与えられる(ステップS3
2)。
【0068】その後、2値化処理画像に対して閾値処理
により、ある値以下の部分を抽出して2値画像を求めた
後(ステップS33)、連結・図形融合処理を行う(ス
テップS34)。そして、エッジに対応する、ある幅を
有する図形が得られるので、細線化アルゴリズムを適用
して、線幅を約1にする(ステップS35)。
【0069】その後、画像の形状を判別して主要被写体
を抽出する形状判定処理を行う(ステップS36)。
【0070】このような主要被写体検出ルーチンにおけ
るそれぞれの処理について詳しく説明する。
【0071】上記ステップS31の平滑化処理について
説明する。
【0072】この平滑化処理は、画像内に混入するラン
ダムノイズを除去する処理である。種々の方法がある
が、近傍領域内の画素値の中央値(メディアン)を求め
るメディアンフィルタや、近傍領域を小領域に分け、小
領域毎に分散を求めて分散が最小の小領域を求め、その
平均値を出力するエッジ保存フィルタ等が有効である。
メディアンフィルタは、画像のエッジがなまってしまう
副作用があるが、エッジ保存フィルタはエッジがなまら
ないのでより有効である。また、その他にフーリエ変換
による方法もある。
【0073】上記ステップS32の差分処理によるエッ
ジ検出処理について説明する。センサデータを図11に
示すs(i,j)として、このs(i,j)について、以下のよう
な処理によりエッジ検出を行う。
【0074】まず、1次微分オペレータによる方法で
は、x方向の微分及びy方向の微分をそれぞれ以下に式
により計算する。 △xs(i,j)=s(i,j)−s(i-1,j) △ys(i,j)=s(i,j)−s(i,j-1) この結果、図12(a)に示すようなデータが得られ
る。
【0075】また、2次微分オペレータによる方法では
以下の式により求められる。 △^2xs(i,j)=s(i-1,j)−2s(i,j)−s(i+1,j) △^2ys(i,j)=s(i,j-1)−2s(i,j)−s(i,j+1) 2次微分オペレータの一種であるラプラシアン・オペレ
ータは、エッジの肩の部分を強調するので、正の領域か
ら負の領域に移行する。そして、図12(b)に示すよ
うな”0”になる部分を求めることによってエッジが求
められる。具体的な処理方法としては、空間フィルタテ
ーブル(重みテーブル)との積和演算を行う。
【0076】図13には、空間フィルタテーブルの例を
示す。ここで、(a),(b)は1次微分オペレータ
(横、縦方向)、(C)はラプラシアンオペレータ、
(d)ソーベルオペレータ(x方向、y方向の1次微
分、絶対値変換、加算)演算式を以下に示す。
【0077】
【数1】
【0078】以上の空間フィルタを、状況に応じて適宜
選択して使用する。
【0079】そして、全画像について差分処理をする場
合は、比較的演算が簡単で高速な1次微分オペレータ、
ラプラシアンオペレータを使用する。一方、撮影画面内
の一部の画像に関して差分処理を行う場合は、演算がや
や複雑で演算時間が大きいが効果は大きいソーベルオペ
レータを選択して使用する。
【0080】また、低輝度でAFエリアセンサ2の積分
時間が長い場合は、1次微分オペレータまたは、ラプラ
シアンオペレータを使用する。一方、高輝度で積分時間
が小さい場合は、ソーベルオペレータを使用することに
よりAFタイムラグとしてのバランスをとってもよい。
【0081】図14に示すフローチャートを参照して、
2値化処理ルーチンについて説明する。
【0082】まず、画像内の各輝度を示す画素値の出現
頻度を表わすヒストグラムを作成する(ステップS4
1)。そして、閾値設定処理を行う(ステップS4
2)。このヒストグラムに基づいて閾値を決定する方法
には、種々の方法があるが、例えばモード法では、図1
5(a)に示すように、上記のうちで頻度が最小の輝度
値を閾値(スレッシュレベル)として、2値化処理を行
う(ステップS43)。
【0083】また、閾値設定の他の方法としては、取り
出す図形の面積がある程度わかっている時に有効なp−
タイル法、図形の境界部分に閾値がくるように定める微
分ヒストグラム法、濃度値の集合を2つのクラスに分け
た時のクラス間の分離が最もよくなるようにパラメータ
tを求める判別分析法、画像位置に応じて閾値を変化さ
せる可変閾値法等の方法がある。
【0084】これらの方法を、状況に応じて適宜選択し
て使用する。例えば、ヒストグラムの形状を判別して、
明確な最小値が存在するか否か判定し、明確な場合はモ
ード法を採用する。一方、不明確な場合は、判別分析法
を採用する。
【0085】このようにヒストグラムの形状判別を行
い、その結果に応じて閾値設定方法を変更する。ヒスト
グラムの形状判別方法については、図15(b)に示す
ように例えば、極値(谷)であり且つ、頻度最小値a、
2番目に小さい値bを求め、その差b−aを判定値dth
と比較して、所定値dthより大きい場合は、最小値aの
輝度値を閾値として採用する。一方、所定値以下の場合
は、画像位置に応じて閾値を変化させる可変閾値法を採
用する。
【0086】次に、図16に示すフローチャートを参照
して、図15の上記ステップS42に示した閾値設定処
理について説明する。まず、最小値a,2番目に小さい
頻度bを求める(ステップS51)。そして、(b−
a)と所定の判定値dthとを比較し、(b−a)が判定
値dthよりも大きいか否かを判定する(ステップS5
2)。この判定において、(b−a)が判定値dthより
大きい場合は(YES)、最小値aに対応する輝度値B
aを閾値として採用する(ステップS53)。しかし、
(b−a)がdth以下の場合は(NO)、可変閾値法を
採用する(ステップS54)。
【0087】このように撮影画面全体に対応する画像に
おける2値化の場合は、最初にモード法により閾値を設
定して、2値化処理を行う。そして、2値化画像を評価
した結果が良好ではない場合は、画像を複数のブロック
に分割して、分割ブロック毎にヒストグラムを作成し、
改めて分割ブロック毎に閾値を設定するようにしてもよ
い。
【0088】次に、ラベリング及び、図形融合処理につ
いて説明する。画像中で同じ輝度値の画素が互いに連結
している連結部分の塊に対してラベリングを行う。つま
り、異なる連結部分に対して異なるラベルを貼り付けて
区別して領域(連結領域)を分離する。例えば、後述す
る図18(b)に示すようなラベリング1〜6に区別す
る。このような図形融合処理では、画像に含まれている
穴のような面積の小さい図形や点状の図形は、本質的に
有効でないばかりか、ノイズとして後の処理に悪影響を
及ぼす可能性があるので、除去する必要がある。そのた
め、元の図形を膨らませたり縮めたりして、ノイズ成分
を除去する。
【0089】次に、細線化について説明する。この細線
化は、得られた2値画像を対象として、その中に含まれ
る各々の連結領域に対して連結性を損なうことなく線幅
1の線図形まで細める処理である。任意の太さの線状の
図形において、その幅方向の画素を順次取り除くことに
より線図形の中心線を求める。
【0090】形状判定連結領域の面積は、その連結領域
に属する画素の個数である。周囲長は、連結領域のまわ
りの境界に位置する画素の個数である。但し、斜め方向
は水平、垂直方向に対して√2倍に補正する。画像の形
状を判定するために、以下の係数eが使用される。 e=(周囲長)^2/(面積) ここで、eは形状が円形の時に最小値を示し、形状が複
雑になるほど大きい値を示す。
【0091】人物の顔は、ほぼ円形に近いと考えられる
ので、上記eと所定値とを比較して対称画像が人物の顔
か否かを判定する。
【0092】また、上記連結領域面積も所定値と比較し
て、対称画像人物の顔か否かを判定する。さらに、形状
判定に先立ち、面積を所定範囲の値と比較して所定範囲
以外の場合は、人物ではない画像と判別して、形状判定
処理を行わないようにしてもよい。このようにして演算
量を減少させて、AFタイムラグを縮小させることがで
きる。
【0093】図17に示すフローチャートを参照して、
図10に示した上記ステップS36における形状判定処
理について説明する。まず、抽出領域があるか否かを判
別し(ステップS61)、抽出領域がない場合は(N
O)、リターンする。一方、抽出領域があった場合には
(YES)、抽出領域の面積Sを求め、所定範囲内であ
るか否かを判別する(ステップS62)。この判別で、
抽出領域面積Sが所定範囲の場合(YES)、形状判定
値eを算出し、所定範囲内か否かを判別する(ステップ
S63)。この判定において、形状判定値eが所定範囲
内であれば(YES)、人物であると判定する(ステッ
プS64)。
【0094】一方、上記ステップS62の判定におい
て、抽出領域の面積Sが所定範囲内でない場合(N
O)、人物以外の被写体と判定する(ステップS6
5)。また、上記ステップS63の判定において、形状
判定値eが所定範囲内でなければ(NO)、同様に人物
以外の被写体と判定する。
【0095】これらの被写体と判定の後、全抽出領域に
ついて形状判定したか否かを判別し(ステップS6
6)、終了している場合は(YES)、リターンし、ま
だ終了していない場合は(NO)、次の抽出領域を設定
して、上記ステップS62に戻り、同様な処理を繰り返
し実行する。
【0096】図18には、人物判定画像の一例を示し説
明する。図18(a)は、原画像として、撮影画面の対
応するAFエリアセンサ2の画像領域を示す。この画像
は対数圧縮されたものである。同図(b)は、2値化処
理後画像として、差分処理、2値化処理を行った後の画
像を示す。エッジ部分(輪郭)により区分された画像と
なっている。また、区分されたそれぞれの抽出エリアを
例えば、ラベリング1〜6のようにラベリング処理を施
す。同図(C)は、人物判定領域及び、分割エリア設定
を示す。上記画像において、人物の顔と判定された領域
50が抽出される。以上が主要被写体検出に関する説明
である。
【0097】次に、図9(a)に示したフローチャート
における上記ステップS16の分割エリアの設定につい
て説明する。
【0098】図18(c)に示すように、主要被写体で
ある人物判定領域50の領域内部に、複数の測距エリア
a〜eを統合した分割エリア51を設定する。そして次
ステップS17でリニアモードに設定し、この分割エリ
ア51のモニタ信号に基づいて、次ステップS18で本
積分を行っている。つまり、図5に示したAFエリアセ
ンサの構成において、上記分割エリア51に対応するモ
ニタ回路の出力を、モニタエリア選択部44により選択
して、ピーク検出回路46に入力する。
【0099】そして、積分制御部42により積分動作を
開始し、ピーク検出回路46の出力であるモニタ信号M
DATA出力を参照して、適正な蓄積量になるように積
分を終了させる。その後、図9(a)に示したステップ
S19のように、読み出しエリア選択部43により設定
される人物判定領域50に対応する分割エリアのセンサ
データを読み出す。
【0100】このようにして、人物判定領域50に対し
て適正なリニアモードのセンサデータが得られる。ここ
では、分割エリア51を1個として設定したが、これに
限定されず、複数の分割エリアを設定してもよい。そし
て、得られたリニアモードのセンサデータを用いて、図
18(d)に示すように人物判定領域50内に設定され
た複数の測距エリアのそれぞれについて測距演算(図9
(a)のステップS20)を行う。以上のように、複数
の測距演算の結果は、最至近選択や平均等の処理を行っ
て1個の測距データとして得ることができる。
【0101】次に形状判定の別の方法として、予め主要
被写体のパターンを記憶しておき、基準画像とし、この
基準画像とパターンマッチング処理を行うことによっ
て、抽出する方法について説明する。
【0102】その例として、図22には、人物判定を行
うための画像を示す。図22(a)は、原画像を示し、
撮影画面の対応するAFエリアセンサ2の画像領域とす
る。これは対数圧縮された画像である。同図(b)は、
2値化処理後画像を示す。2値化処理を行った後の画像
は、エッジ部分(輪郭)のみ抽出された画像となってい
る。予めEEPROM1eに記憶されている主要被写体
のパターンを基準パターン(基準画像)として、この基
準パターン52と、上記2値化処理後の画像との間でパ
ターンマッチング処理(相関演算)を行うことによっ
て、人物像を抽出する。
【0103】この基準パターン52としては、図22
(d)に示すように、被写体距離の変化に対応して複数
の相似パターンA,B,…が準備されており、撮影レン
ズの焦点距離(ズームレンズ駆動部15からの情報)等
の条件に応じて選択される。
【0104】また、カメラの姿勢に応じて複数のパター
ンが準備されており、カメラ姿勢検出部21の出力に基
づいて姿勢を判別し、パターンを選択することができ
る。また人物パターンに限らず、さまざまな物体のパタ
ーンが準備されており、人物パターンが検出できない場
合に、予め決められた優先順位に従って選択されてパタ
ーンマッチング処理がなされる。
【0105】また図22(c)には、物判定領域及び人
物判定領域内の設定した複数の測距エリアを示す。図示
するように、主要被写体である人物判定領域50の領域
内部に、複数の測距エリア及びそれらを統合した分割エ
リア51を設定する。そして、リニアモードに設定(図
9(a)のステップS17)し、この分割エリア51の
モニタ信号に基づいて、本積分(図9(a)のステップ
S18)を行う。
【0106】これにより得られたリニアモードのセンサ
データを用いて、図22(c)に示すように、人物判定
領域50内に設定された測距エリア群(分割エリア5
1)のそれぞれについて測距演算(図9(a)のステッ
プS2O)を行う。
【0107】これら複数の測距エリアの測距結果は、平
均処理や最至近選択等の処理により一個の測距データに
まとめられ、レンズ駆動が行われる。
【0108】以上のように、対数圧縮モードに設定した
予備積分に基づいて主要被写体検出を行うので、広範囲
なエリアにおいて高速且つ高効率に主要被写体を検出す
ることができる。
【0109】そして、主要被写体検出により特定された
主要被写体領域について、リニアモードに設定して本積
分を行うため、適正な画像データを取得することがで
き、高精度な測距演算を行うことができる。
【0110】次に、第2実施形態について説明する。本
実施形態は、前述した図9(a)におけるAFルーチン
を変形したものである。図19に示すフローチャートを
参照して、AFルーチンについて説明する。
【0111】本実施形態では、図21(a)に示すよう
な撮影シーンに対して、図9(a)に示すAFルーチン
を適用すると、真の主要被写体53以外の背景や雑被写
体(54,55)についても、図21(b)に示すよう
に主要被写体検出候補として抽出されて、高精度な測距
演算処理の量が増大し、タイムラグが大きくなる問題が
ある。
【0112】これを解決するために、主要被写体検出の
結果に基づき、さらに対数圧縮モードによるセンサデー
タを用いて大まかな測距演算を行い、主要被写体候補を
絞り込み、本測距演算の演算量を減少させてタイムラグ
を減少させる。
【0113】まず、AFエリアセンサ2の動作モードを
対数圧縮モードに設定する(ステップS71)。そし
て、AFエリアセンサ2の分割エリアは、撮影画面に対
応する画素領域全体に設定する(ステップS72)。即
ち、モニタエリア選択部44によりSW1M〜SWnM
の全てをオンして、撮影画面に対応する画素領域全体の
モニタピーク値に基づく積分制御を行う。
【0114】次に、予備積分として、AFエリアセンサ
2に積分制御部42より積分開始信号を出力して、全エ
リアについて同時に積分動作を開始させ、その後、図9
(b)に示す(2)モニタ信号を参照して、MDATA
が適正なモニタレベルになったならば、積分制御部42
により積分を停止させる(ステップS73)。
【0115】次に、AFエリアセンサ2に図9(b)に
示す(3)読み出し用クロック信号CLKを出力すると
共に、分割エリアを選択して順次、そのセンサデータを
ADコンバータ1dに出力させる。その後、センサデー
タをAD変換して、RAM1cに格納する(ステップS
74)。
【0116】そして、得られたセンサデータについて、
主要被写体の検出処理を行う(ステップS75)。その
後、対数圧縮モードによるセンサデータを使用して、大
まかなプリ測距演算を行う(ステップS76)。
【0117】さらに、主要被写体の位置の検出結果に基
づいて分割エリアを設定し(ステップS77)、AFエ
リアセンサの動作モードをリニアモードに設定する(ス
テップS78)。
【0118】次に、上記分割エリア毎の積分動作を行う
(ステップS79)。AFエリアセンサ2内の各分割エ
リアのモニタ回路45からのモニタ信号が出力される。
このモニタ信号を分割エリア毎に順次、参照しながら、
あるいは予備積分動作時の積分時間とセンサデータとに
基づいて適正な積分時間を求めて制御し、蓄積量が適正
となるように積分制御を行う。
【0119】次に、AFエリアセンサ2に読み出し用ク
ロック信号CLKを出力するとともに、読み出しエリア
選択部43に指令を出力して、分割エリアを選択して順
次、センサデータをADコンバータ1dに出力させる。
そしてセンサデータをAD変換して、RAM1cに格納
する(ステップS80)。
【0120】その後、得られたセンサデータに基づい
て、分割エリア毎に測距演算を行い(ステップS8
1)、そこで得られた測距データに基づいて、フォーカ
シングレンズ駆動を行い(ステップS82)、一連の動
作を終了して、リターンする。
【0121】次に、図20に示すフローチャートを参照
して、図19の上記ステップS76におけるプリ測距演
算について、さらに詳細に説明する。まず、隣接画素を
加算して、演算画素数を減らす(ステップS91)。そ
して、測距演算を行う距離範囲を所定距離以近に限定し
て、演算量を減す(ステップS92)。
【0122】次に、主要被写体検出エリア毎に、上記隣
接画素加算及び上記距離範囲限定の条件でプリ測距演算
を行う(ステップS93)。複数の測距結果について所
定距離範囲内且つ、より近距離側を示すデータのエリア
のみを抽出する(ステップS94)。
【0123】このようにして、主要被写体候補を絞り込
む。また上記ステップS91における隣接画素を加算す
るほかに、例えば画素データを間引いたり、検出画素ピ
ッチを減少させる方法も同様に効果がある。
【0124】以上説明したように、主要被写体検出の結
果に基づき、さらに対数圧縮モードによるセンサデータ
を用いておおまかな測距演算を行い、主要被写体候補を
絞り込み、本測距演算の演算量を減少させて、さらにタ
イムラグを減少させることができる。
【0125】次に、第3の実施形態について説明する。
本実施形態は、スルーザレンズ・オートフォーカス(T
TLAF)に適用した例である。図23には、本発明の
測距装置を一眼レフレックスカメラに適用した具体的な
構成例を示し説明する。
【0126】この種のカメラでは、カメラボディ60の
下部に焦点を検出するための焦点検出部61を有してお
り、撮影レンズ62を通過した被写体からの光束は、カ
メラボディ60内のメインミラー63によって、その一
部の光束が上方に反射され、残りの光束は透過して直進
するように構成されている。
【0127】従って、メインミラー63で反射した光束
は、ペンタプリズムを介してファインダ64に導かれ
て、観察者の眼に入る。一方、メインミラー63を透過
した光束は、サブミラー65で下方に反射されて、焦点
検出部61に導かれる。
【0128】この焦点検出部61は、撮影レンズ62を
通過した光束を絞り込む視野マスク67と、赤外光成分
をカットする赤外カットフィルタ68と、光束を集める
ためのコンデンサレンズ69と、光束を全反射する全反
射ミラー70と、光束を制限する瞳マスク71と、光束
をエリアセンサ73上の光電変換素子群P上に再結像さ
せる再結像レンズ72と、光電変換素子群とその処理回
路から成るエリアセンサ73とから構成されている。
【0129】このような構成の一眼レフカメラにおい
て、例えば撮影時には、メインミラー63及びサブミラ
ー65を点線の位置に退避(即ち、ミラーアップ)さ
せ、シャッタ74を所定時間だけ開いて、その後ろに在
るフィルム75に対して露光動作を行なう。これにより
適正な測距・測光にて、フィルム75への撮影記録を完
了する。
【0130】図24(a),(b)は、AF光学系を含
む光学系を模式的に示している。図24(a)には、焦
点検出部61内のエリアセンサ73の光電変複素子群P
上に被写体からの光束を導く焦点検出光学系(位相差検
出光学系)の構成を示している。また図24(b)に
は、その斜視図を示している。
【0131】図24(a)に示す如く光路上には、撮影
レンズ22と、視野範囲を規定する視野マスク27と、
コンデンサレンズ29と、撮影レンズ62の光軸に対し
て略対称には位置された開口部71a,71bを有する
瞳マスク71とが設けられ、さらにこれら開口部71
a,71bに対応してその後方には再結像レンズ72
a,72bがそれぞれ設けられている。
【0132】尚、この図24(a)では前述した全反射
ミラー70は省略されている。
【0133】このような光路において、撮影レンズ62
の射出瞳Hの領或Ha,Hbを通過して入射した被写体
光束は順に、視野マスク67、コンデンサレンズ69、
瞳マスク71の開口部71a,71b及び再結像レンズ
72a,72bをそれぞれ通過していき、エリアセンサ
73内の多数の光電変換素子が配列された2つの各領或
73a,73bの光電変換素子群P上に再結像される。
【0134】例えば、撮影レンズ62が合焦、即ち結像
面G上に被写体像が形成される場合、その被写体像はコ
ンデンサレンズ69及び再結像レンズ72a、72bに
よって光軸Oに対し、垂直な2次結像面であるエリアセ
ンサ73の光電変換素子群P上に再結像されて、図示の
如く第1の像I1、第2の像I2となる。
【0135】また撮影レンズ62が「前ピン」即ち結像
面Gの前方に被写体像Fが形成される場合、その被写体
像Fは互いにより光軸Oに近づいた形態で光軸Oに対し
垂直に再結像されて第1の像F1、第2の像F2とな
る。
【0136】さらに、撮影レンズ62が「後ピン」即ち
結像面Gの後方に被写体像Rが形成される場合、その被
写体像Rはお互いにより光軸Oから離れた形態で、光軸
Oに対して垂直に再結像されて第1像のR1、第2の像
R2となる。
【0137】従って、これら第1の像と第2の像の間隔
を検出測定することにより、撮影レンズ62の合焦状態
を「前ピン」及び「後ピン」を含めて検出することがで
きる。具体的には、第1の像と第2の像の光強度分布を
エリアセンサ73の受光部73a,73bで受光して検
出し、両像の相関演算を不図示の処理回路で行い、2像
の間隔を測定する。
【0138】また、図25(a)に示したような背景が
雑然とした撮影シーンでは、図25(b)に示すよう
に、人物を浮かび上がらせるために、図1に示したスト
ロボ発光部9による補助光を投射して、図25(b)に
示すように、近くに存在するものから光量が多い反射光
が得られ、背景からは光量の少ない反射光が得られると
いった原理を利用する方法が知られている。
【0139】このような工夫をしないと、背景の強いコ
ントラストに影響を受けて、手前の人物はピンボケにな
ってしまうことが多い。この反射信号光のダイナミック
レンジは、その距離分布や反射率分布によって、図25
(c)のリニアモードに示すように、大きく変化するの
で、このような場合でも、主要被写体検知時に、対数圧
縮モードを選択した方がよい。
【0140】図25(d)のように対数圧縮モードにお
ける反射信号光が飽和してしまうことが無く、正確なシ
ーン分析が可能となる。従って、図26に示すフローチ
ャートのようなルーチンで測距を行う。
【0141】まず、対数圧縮モードを選択する(ステッ
プS101)。次に、前述したようにストロボ発光部9
による補助光を照射し、その反射光をデータとして取り
込む(ステップS102)。この信号は、図25(b)
の中央付近に点線で示したライン上では、図25(d)
に示したような出力特性が得られるので、各部に飽和の
ない画像が取り込める。このような良好な画像をもと
に、主要被写体判定を行う(ステップS103)。その
方法については、既に述べたような方法を応用し、ここ
での説明は省略する。
【0142】次に、上記ステップS102におけるデー
タ取り込みは、画面全域に対して良好な像を取り込むよ
うな制御であったため、再度、さらに測距にふさわしい
像の取り込み制御が必要か否かを判定する(ステップS
104)。この判定で、測距にふさわしい像でなければ
(NO)、人物の領域のみを選択して、より正確なりリ
ニアモードで測距用積分を行い(ステップS105)、
得られた積分信号に従って測距する(ステップS10
6)。しかし、測距にふさわしい像であれば(YE
S)、上記ステップS106に移行して、先に検出され
た人物の像のみを使って測距する。
【0143】以上説明したように、本実施形態では、補
助光を利用してより正確に主要被写体の判別を行うこと
ができる。
【0144】なお本実施形態では、対数圧縮する場合と
対数圧縮せずに受光量に対してリニアな出力の場合を切
り換えているが、これに限定されず、いかなる圧縮方式
であってもよい。
【0145】以上説明したように、前述した各実施形態
によれば、広範囲領域を測距可能でかつタイムラグを短
縮しつつ主要被写体に高精度にピント合わせを行うこと
を可能とする測距装置を提供することができる。
【0146】以上の実施形態について説明したが、本明
細書には以下のような発明も含まれている。
【0147】(1)視差を有する一対の光学系と、上記
光学系により結像される一対の光学像を受光し、受光量
に対する圧縮出力と非圧縮出力とを切換えて出力可能な
撮像素子と、上記撮像素子の圧縮出力に基づいて主要被
写体検出を行う検出手段と、上記撮像素子の非圧縮出力
に基づいて測距を行う測距手段とを具備したことを特徴
とする測距装置。
【0148】(2)上記測距手段は、上記検出手段の出
力に応じた画像領域について測距を行うことを特徴とす
る(1)に記載の測距装置。
【0149】(3)視差を有する一対の光学系と、上記
光学系により結像される一対の光学像を受光し、受光量
に対する圧縮出力と非圧縮出力とを切換えて出力可能な
撮像素子と、上記撮像素子の圧縮出力に基づいて大まか
な測距を行う第1測距手段と、上記撮像素子の非圧縮出
力に基づいて詳細な測距を行う測距手段とを具備したこ
とを特徴とする測距装置。
【0150】(4)上記第2測距手段は、上記第1測距
手段の出力に応じた画像領域について測距を行うことを
特徴とする(3)に記載の測距装置。
【0151】(5)上記圧縮出力は、受光量に対する対
数圧縮出力であり、上記非圧縮出力は、受光量に対する
リニア出力であることを特徴とする(1)または(3)
に記載の測距装置。
【0152】(6)視差を有する一対の光学系と、上記
光学系により結像される一対の光学像を受光し、受光量
に対する圧縮出力と非圧縮出力とを切換えて出力可能な
撮像素子と、測距用補助光を投射する手段と、上記圧縮
出力と非圧縮出力とのいずれかに基づいて測距を行う測
距手段と、を具備し、上記測距手段は、上記補助光投射
時には上記圧縮出力を用いて測距を行うことを特徴とす
る測距装置。
【0153】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、広
範囲な測距領域を有する測距装置であって、タイムラグ
を短縮しつつ主要被写体に高精度にピント合わせを行う
ことが可能な測距装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測距装置に係る第1の実施形態とし
て、測距装置を搭載したカメラの概略的な構成例を示す
図である。
【図2】第1の実施形態の測距装置における撮影のメイ
ンルーチンについて説明するためのフローチャートであ
る。
【図3】外光パッシブ方式による測距光学系の概念的な
構成を示す図である。
【図4】第1の実施形態における受光レンズに対応する
画素領域と分割エリアの配置例を示す図である。
【図5】AFエリアセンサの具体的な構成例を示す図で
ある。
【図6】撮影画面(ワイドとテレ)と測距領域の関係を
示す図である。
【図7】画素ユニットの具体的な構成例を示す図であ
る。
【図8】撮影シーンとセンサデータとの関係を示す図で
ある。
【図9】測距ルーチンを説明するためのフローチャート
とタイミングチャートである。
【図10】主要被写体の検出について説明するためのフ
ローチャートである。
【図11】エリアセンサにおける撮像領域を示す図であ
る。
【図12】原画像と処理画像のセンサデータの例を示す
図である。
【図13】空間フィルタテーブルの例を示す図である。
【図14】2値化処理ルーチンについて説明するための
フローチャートである。
【図15】閾値設定のための輝度と頻度の関係を示す図
である。
【図16】図15に示したステップS42に示した閾値
設定処理について説明するためのフローチャートであ
る。
【図17】図10に示したステップS36における形状
判定処理について説明するためのフローチャートであ
る。
【図18】人物判定画像の一例を示す図である。
【図19】第2実施形態の測距装置におけるAFルーチ
ンについて説明するためのフローチャートである。
【図20】図19のステップS76におけるプリ測距演
算について説明するためのフローチャートである。
【図21】撮影シーンにおける分割エリアの設定につい
て説明するための図である。
【図22】人物判定を行う原画像と2値化処理後画像を
示す図である。
【図23】第3の実施形態として、測距装置を一眼レフ
レックスカメラに適用した構成例を示す図である。
【図24】AF光学系を含む光学系を模式的に示す図で
ある。
【図25】第3の実施形態における撮影シーンとセンサ
データとの関係を示す図である。
【図26】第3の実施形態における測距について説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…制御部 2…AFエリアセンサ 3…フォーカスレンズ駆動部 4…フォーカスレンズ 5…フォーカスレンズエンコーダ 6…測光用受光素子 7…測光部 8…シャッタ駆動部 9…ストロボ発光部 10…ストロボ回路部 11…ファインダ表示部 12…カメラ表示部 13…表示回路部 14…ズームレンズ 15…ズームレンズ駆動部 16…フィルム給送部 21…カメラ姿勢検出部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月8日(2000.2.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正内容】
【0096】図18には、人物判定画像の一例を示し説
明する。図18(a)は、原画像として、撮影画面の対
応するAFエリアセンサ2の画像領域を示す。この画像
は対数圧縮されたものである。同図(b)は、2値化処
理後画像として、差分処理、2値化処理を行った後の画
像を示す。エッジ部分(輪郭)により区分された画像と
なっている。また、区分されたそれぞれの抽出エリアを
例えば、ラベリング1〜のようにラベリング処理を施
す。同図(C)は、人物判定領域及び、分割エリア設定
を示す。上記画像において、人物の顔と判定された領域
50が抽出される。以上が主要被写体検出に関する説明
である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正内容】
【0100】このようにして、人物判定領域50に対し
て適正なリニアモードのセンサデータが得られる。ここ
では、分割エリア51を1個として設定したが、これに
限定されず、複数の分割エリアを設定してもよい。そし
て、得られたリニアモードのセンサデータを用いて、図
18()に示すように人物判定領域50内に設定され
た複数の測距エリアのそれぞれについて測距演算(図9
(a)のステップS20)を行う。以上のように、複数
の測距演算の結果は、最至近選択や平均等の処理を行っ
て1個の測距データとして得ることができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 2F112 AC06 BA05 CA02 EA05 FA05 FA07 FA08 FA09 FA21 FA27 FA29 FA31 FA33 FA35 FA36 FA38 FA39 FA45 2H011 AA01 BA05 BA21 BB02 BB04 DA08 2H051 BA04 BB07 BB10 CB22 CE11 DA03 DA04 DA05 DA18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の光学系により結像される一対の光
    学像を受光し、受光量に応じた出力を発生する2次元イ
    メージセンサと、 この2次元イメージセンサの出力を対数圧縮する圧縮手
    段と、 上記圧縮手段の出力に基づいて焦点検出領域内の特定領
    域を選択する選択手段と、 上記選択された特定領域に関して上記2次元イメージセ
    ンサの出力に基づいて測距を行う測距手段とを具備した
    ことを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 上記選択手段は、 主要被写体の存在確率が高い領域を上記特定領域として
    選択することを特徴とする請求項1に記載の測距装置。
  3. 【請求項3】 一対の光学系により結像される一対の光
    学像を受光し、受光量に応じた出力を発生する2次元イ
    メージセンサと、 測距用補助光を投射する手段と、 上記2次元イメージセンサの出力を対数圧縮する圧縮手
    段と、 上記測距用補助光が投射されたときには、上記圧縮手段
    の出力に基づいて測距を行う測距手段とを具備したこと
    を特徴とする測距装置。
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