JP2001174682A - 焦点検出装置およびこれを備えた光学機器 - Google Patents

焦点検出装置およびこれを備えた光学機器

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JP2001174682A
JP2001174682A JP36185999A JP36185999A JP2001174682A JP 2001174682 A JP2001174682 A JP 2001174682A JP 36185999 A JP36185999 A JP 36185999A JP 36185999 A JP36185999 A JP 36185999A JP 2001174682 A JP2001174682 A JP 2001174682A
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sensor
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adhesive
lens block
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Toshiro Matsumoto
俊郎 松本
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焦点検出装置における装置本体とレンズブロ
ックを接着する接着剤の温度等による膨張・収縮によ
り、接着部に過大なせん断応力を発生させる。 【解決手段】 焦点検出のための結像レンズが形成され
たレンズブロック70と、このレンズブロックを接着に
より保持する装置本体20とを有し、レンズブロックお
よび装置本体にそれぞれ、レンズブロックの装置本体に
対する位置決めのために極微小隙間Cをもって略光軸直
交方向にて対向する位置決め面71,22と、この位置
決め面の近傍に配置され、上記極微小隙間よりも大きな
隙間をもって略光軸直交方向にて対向する第1の接着面
72,23および上記極微小隙間よりも大きな隙間をも
って略光軸方向にて対向する第2の接着面73,24と
を形成するとともに、これら位置決め面間および第1,
第2接着面間に接着剤を充填し、第1の接着面間の隙間
Aを第2の接着面間の隙間Bより大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等の光学機
器に用いられる焦点検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、数多くの一眼レフカメラには、ラ
インセンサを用いた位相差検知方式のTTLオートフォ
ーカスによる自動焦点検出装置が搭載されている。
【0003】このような自動焦点検出装置において、登
場初期には撮影画面の中央に1点設けられていた焦点検
出点も、水平方向に3点、5点、さらには上下方向へと
数が増え、機能の向上と共にその検出精度に高精度が要
求されるようになってきている。
【0004】このような焦点検出装置は、特開平6−3
24261号公報や特開平7−199024号公報にて
提案されているように、撮影レンズの予定焦点面近傍に
位置して焦点検出用光学系を構成する撮像レンズと、こ
の撮像レンズの後方で撮影レンズの瞳を2つの領域に分
割する一対の結像レンズ部を有する結像レンズブロック
と、この結像レンズブロックの背後に設けられた各レン
ズ部で再結像される像を検出するセンサを有したセンサ
回路基板とを備えている。
【0005】そして、これら焦点検出装置は、撮像レン
ズ、結像レンズブロックおよびセンサ回路基板を、これ
らの光学的な位置関係を確保するように一体に組み付け
保持する筺体(装置本体)を備え、この筺体に、直接、
接着剤やバネ部材により固定されている。
【0006】この例では、焦点検出用光学系の途中に反
射ミラーによる反射部が設けられ、これに合わせて筺体
は側面視にてL字形状に形成されている。
【0007】なお、これら従来の焦点検出装置におい
て、筺体はグラスファイバ等の添加物を添加した合成樹
脂により射出成形によって成形されるのが一般的であ
る。また、結像レンズブロックは、ポリオレフィン系樹
脂、非晶質ポリオレフィン系樹脂のような低吸湿性樹脂
によって成形され、筺体に設けられた位置決めピンに結
像レンズブロックに設けられた位置決め穴を嵌合させ、
位置決めピンと位置決め穴同士を接着剤にて固定するよ
うに構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の焦
点検出装置において、撮影レンズや結像レンズブロッ
ク、さらに像検出用センサを光学的な位置関係を所定の
間隔に保って保持する筺体は、その形状が複雑であるこ
とから合成樹脂による成形品が用いられることが多い。
【0009】しかしながら、このような樹脂成形品によ
る筺体の成形材料としては、熱可塑性の合成樹脂を使っ
ているため、温度変化による影響での熱膨張、収縮、い
わゆる材料の線膨張係数を充分に考慮しなければならな
い。
【0010】例えば、熱膨張によりレンズ及びセンサの
位置が変化し、レンズの基線長がセンサ部分での基線長
に対して相対的に変化してしまうことは避けられず、レ
ンズの基線長とセンサ部分での基線長との間の相対的な
ずれは検出誤差を生じさせる大きな原因となる。
【0011】特に、合成樹脂の成形部品の線膨張係数
は、成形材料のロットの違いや含有材料であるガラス繊
維の配合の違いによって、さらに混合材料に至っては混
合比率の違いによって、安定した数値を常に維持するの
が困難である。このため、レンズの基線長とセンサ部分
での基線長との間の相対的なずれに大きくばらつきがで
きてしまい、温度との相関関係がとれなくなってしま
う。
【0012】また、上述したような結像レンズブロック
は、一般的にアクリル樹脂材、ポリスチレン樹脂材、ポ
リカーボネート樹脂材等といったプラスチック材料で一
体成形したのもがほとんどであるため、温度、湿度とい
った環境変化の影響によって、レンズ形状に変形等を生
じさせ、焦点検出誤差を生じさせるという問題をがあ
る。
【0013】例えば、温度変化に対し、前述したような
プラスティック材料は、一般にガラス材料よりも数倍大
きな線膨張係数を有するので、線膨張係数の影響を無視
できない。また、前述したようなプラスティック材料
は、吸湿性、浸透性に富み、湿度による膨張が大きいの
で、温度変化同様、レンズ形状に変形等を生じさせてし
まう。
【0014】また、筺体と結像レンズブロックは、前述
したように、筺体に設けられた位置決めピンを結像レン
ズブロックの位置決め穴へ嵌合させて接着剤により固定
されるため、実際には、筺体および結像レンズブロック
の環境変化による影響だけの問題ではなく、位置決めピ
ン自体の剛性や寸法精度、両者を接着している接着剤の
線膨張係数、湿度による吸湿での膨張変形の影響も大き
い。しかも、筺体と結像レンズブロックの接着部に加わ
る応力による筺体や結像レンズブロックの歪も加わるた
め、レンズの基線長とセンサ部分での基線長との間の相
対的なずれに大きなばらつきができてしまい、さらに焦
点検出誤差を助長してしまう問題となってくる。
【0015】また、接着剤の線膨張係数の違いによる変
形の影響は、接着部に過大なせん断応力を発生させ、こ
のせん断応力が部分的に集中してしまうと、筺体と結像
レンズブロックとの接着剥がれを起こす可能性がある。
【0016】そこで、本発明では、温度・湿度といった
周囲環境の変化によって、装置本体や接着剤等が膨張・
収縮しても、装置本体と結像レンズブロックとの接着部
に発生するせん断応力の部分的な集中を緩和させること
ができるようにした焦点検出装置を提供することを目的
としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の焦点検出装置では、焦点検出のための結
像レンズが形成されたレンズブロックと、このレンズブ
ロックを接着により保持する装置本体とを有し、レンズ
ブロックおよび装置本体にそれぞれ、レンズブロックの
装置本体に対する位置決めのために極微小隙間をもって
略光軸直交方向にて対向する位置決め面と、この位置決
め面の近傍に配置され、上記極微小隙間よりも大きな隙
間をもって略光軸直交方向にて対向する第1の接着面お
よび上記極微小隙間よりも大きな隙間をもって略光軸方
向にて対向する第2の接着面とを形成するとともに、こ
れら位置決め面間および第1,第2接着面間に接着剤を
充填するものとした上で、第1の接着面間の隙間Aと第
2の接着面間の隙間Bとを、 A>B の関係になるように設定している。
【0018】すなわち、装置本体に対してレンズブロッ
クを直接接着するととともに、温度・湿度といった周囲
環境の変化によって装置本体や第2の接着面間の隙間に
充填された接着剤等が略光軸方向に膨張・収縮しても、
この第2の接着面間の隙間よりも大きい隙間を有する第
1の接着面間に充填された接着剤の応力吸収作用によっ
て位置決め面間に発生するせん断応力を緩和するように
している。
【0019】このため、接着剤による接着性が比較的弱
い装置本体とレンズブロック間を確実に固定できるとと
もに、環境変化による接着剥がれや位置精度の不安定を
解消し、焦点検出精度を安定して維持することが可能と
なる。
【0020】なお、レンズブロックを、ガラス材を用い
たガラスモールディング法により成形して、環境変化に
よるレンズブロックの変形を抑え込み、より確実な装置
本体に対する固定とより安定した焦点検出精度の維持が
図れるようにしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】図1から図5には、本発明の実施
形態である焦点検出装置の構成を示している。本焦点検
出装置は、カメラその他の光学機器に搭載され、撮影若
しくは観察対象に対するピント合わせを自動的に行わせ
るための情報を出力するものである。
【0022】なお、図1はカメラの焦点検出系を特に示
した断面図、図2は焦点検出装置の断面図、図3は焦点
検出装置の分解斜視図である。また、図4は焦点検出装
置における再結像レンズブロックおよびエリアセンサ周
辺を示した断面図(図2におけるC−C断面の図)であ
り、図5は再結像レンズブロックの本体ブロックに対す
る接着部の構成を示した拡大図である。
【0023】これらの図において、10はカメラ本体、
11は撮影光学系である対物レンズ1を取り付けるため
のレンズマウントである。
【0024】12は対物レンズ1の光軸O上に配置され
た主ミラーであり、対物レンズ1から入射した被写体光
束を被写体観察光学系であるファインダー20へ反射し
て導く。主ミラーの中央部には、被写体光束の一部をカ
メラ下面に配された焦点検出装置に導くための半透過領
域を有している。
【0025】13は主ミラー12の後側における光軸O
上に斜めに配置され、主ミラー12の半透過領域を透過
した被写体光束を焦点検出装置に導くサブミラーであ
る。
【0026】14は被写体像を記録する記録媒体(フィ
ルム又はCCD等の撮像素子)が位置している撮像面、
15はサブミラー13による撮像面14に共役な近軸的
結像面である。
【0027】20は焦点検出装置を構成する部材を保持
するための筐体としての本体ブロック(請求の範囲にい
う装置本体)である。この本体ブロック20は、全体と
して略箱型形状をしており、さらに詳しくは、後述する
エリアセンサ100に対向する前方開口部20aと、後
述する反射ミラー30に対向する後方開口部20bと、
後述する上カバー115に対向する上方開口部20cと
を有して3方向に開口した略箱型形状を有する。
【0028】また、本体ブロック20の左右の側壁に
は、この本体ブロック20をカメラ本体10のミラーボ
ックス下部にビスにより取り付けるための腕部21が形
成されている。
【0029】なお、本実施形態では、この本体ブロック
20を、温度・湿度による膨張・収縮を極力防止するた
めに、熱硬化型合成樹脂による射出成形品としており、
その線膨張係数αB は『1. 5〜3.6×10−5/
℃』である。
【0030】30はサブミラー13により導かれた被写
体光束を反射し、本体ブロック20内で後述するエリア
センサ100い導く反射ミラーである。この反射ミラー
30は、焦点検出に必要な光束のみを反射するように略
八角形をした反射面31を有している。
【0031】34はミラーホルダーであり、反射ミラー
30を本体ブロック20の後方開口部20bに固定する
ものである。このミラーホルダー34は、鉄系の金属板
により、略U字形状に形成されており、後面に反射ミラ
ー30を受ける3ヶ所のダボによる受け面33を有する
とともに、左右側面に本体ブロック20の側壁をくわえ
込み、本体ブロック20と接着固定するための接着腕部
34を有している。
【0032】反射ミラー30は、予めミラーホルダー3
2の3ヶ所の受け面33に載せられ、ミラーホルダー3
2に接着される。この状態にて、反射ミラー30を本体
ブロック20の後方開口部20bへ突き当てて位置決め
し、ミラーホルダー32が接着腕部34にて本体ブロッ
ク20の側壁をくわえ込むようにしてこのミラーホルダ
ー32を本体ブロック20に接着固定する。これによ
り、反射ミラー30が本体ブロック20に固定される。
【0033】これは、反射ミラー30が通常のガラスに
より形成され、その線膨張係数が『0.81×10−5
/℃』と、本体ブロック20の線膨張係数とは異なるた
め、直接、反射ミラー30を本体ブロック20に接着等
により固定すると、温度変化により反射ミラー30の面
精度が悪化したり、収縮率の違いによる接着部への応力
集中による接着はがれ等を生ずるおそれがあるためであ
る。
【0034】したがって、反射ミラー30をミラーホル
ダー32を介して本体ブロック20に取り付けること
で、上記のような問題を解消している。
【0035】さらに、材料の剛性を表す物性値であるヤ
ング率の関係を、線膨張係数が小さくヤング率の大きい
ミラーホルダー32により、線膨張係数が大きくヤング
率の小さな本体ブロック20をくわえ込むような関係に
することで、温度による本体ブロック20の膨張変形を
抑え込むこともできる。
【0036】40は金属の薄板により形成されたマスク
部材で、反射ミラー30の反射面31の近傍に配置され
ている。このマスク部材40は、サブミラー13により
導かれた被写体光のうち不要な光線の入光および反射ミ
ラー30により反射された有害な光束をカットするため
に、本体ブロック20に取り付けられている。
【0037】50は赤外線カットフイルターであり、後
述するエリアセンサ100にとって焦点検出の精度を低
下させる要因となる赤外線を除去し、対物レンズ1によ
る収差補正が十分にされている波長域の光束のみがこの
フイルター50の背後に置かれた絞り60、再結像レン
ズブロック70およびエリアセンサ100に到達するよ
うにするものである。
【0038】この赤外線カットフィルター50は、薄板
のガラス又は光学プラスティックにより形成されてい
る。そして、この赤外線カットフィルター50は、この
赤外線カットフィルター50を保持するフィルターホル
ダー51に接着固定され、このフィルターホルダー51
を本体ブロック20に挿入し固定することで本体ブロッ
ク20に取り付けられる。
【0039】60は後述するエリアセンサ100に設け
られた二対の受光エリアへ必要な光束だけを導き、不必
要な光束をカットする開口部を有する絞りである。この
絞り60は、金属製あるいは樹脂製の遮光性薄板より構
成され、4つの開口部60e,60f,60g,60h
を有する。各開口部は、一対の開口部60e,60gの
中心(光軸)結ぶ線と他の一対の開口部60f,60h
の中心(光軸)を結ぶ線とが直交するように配置されて
いる。本実施形態では、この絞り60を鉄系の薄板合金
により形成しており、その線膨張係数は『1.20×1
0−5/℃』である。
【0040】70は絞り60の二対(計4つ)の開口部
60e,60f,60g,60hに対応して、二対(計
4つ)の凸レンズ部を有する再結像レンズブロックであ
る。この再結像レンズブロック70は、略長方形の板形
状をしており、その入射面側の平面部70bには、サブ
ミラー13によって偏向した対物レンズ1の光軸O上に
中心を持つ単一の凹状球面70aが、また、その射出面
側の平面部70cには、互いに反対方向に偏心した二対
の凸レンズ70e,70f,70g,70hがそれぞれ
形成されている。
【0041】なお、一対の凸レンズ70e,70gの基
線と他の一対の凸レンズ70f,70hの基線とは直交
している。
【0042】また、凹状球面70aの中心は、サブミラ
ー13によって形成される対物レンズ1の近軸的結像面
15に配置されており、二対の凸レンズ70e,70
f,70g,70hは、これらの中心が絞り60の各開
口部60e,60f,60g,60hの近傍にてほぼ等
しい間隔を有するように配置されている。
【0043】本実施形態では、再結像レンズ70として
ガラスモールディング法により成形されたガラスレンズ
を使用しており、その線膨張係数は『1.10×10−
5/℃』となっている。
【0044】したがって、従来のプラスティックにより
成形されたレンズよりも線膨張係数が極めて小さく、ま
た、湿度による吸湿もほとんど無いことから、温度変化
や湿度変化の、レンズ面精度や、二対のレンズの頂点間
隔の変化や、形状変形などに対しての影響が極めて小さ
く、安定した精度が保つことができる。
【0045】また、再結像レンズブロック70をガラス
モールディング法により成形することで、プラスティッ
ク成形と同様に、ある程度複雑な形状とすることができ
る。
【0046】また、絞り60は、再結像レンズブロック
70の凹状球面70aが設けられている入射面側の平面
部70bに対し、前述した一対の開口部60e,60g
と一対の凸レンズ70e,70gとが相対するように、
さらには他の一対の開口部60f,60hと一対の凸レ
ンズ70f,70hとが相対するように、調整工具によ
り調整される。そして、この調整後、絞り60は、その
両側面60bに接着剤を塗布することで再結像レンズブ
ロック70に接着固定され、互いの位置精度が保証され
る。
【0047】絞り60の材質は、この絞り60の線膨張
係数『1.20×10−5/℃』が再結像レンズブロッ
ク70の線膨張係数『1.10×10−5/℃』に近接
するように設定されている。これにより、温度変化が生
じたときに、線膨張係数の違いによって、調整された絞
り60と再結像レンズブロック70における上記開口部
60e,60f,60g,60hと凸レンズ70e,7
0g,70f,70hとの位置関係の変化量を極めて少
なくすることができ、安定した精度を得ることができ
る。
【0048】再結像レンズブロック70には、その両側
面部に本体ブロック20に対して左右(光軸直交方向)
の位置決めを行うための、光軸と略平行に延びる左右位
置決め面(請求の範囲にいう位置決め面)71と、この
左右位置決め面71の近傍に配置され、本体ブロック2
0に接着固定する場合に接着剤が塗布される、光軸と略
平行に延びる第1の本体接着面(請求の範囲にいう第1
の接着面)72および光軸と略垂直に延びる第2の本体
接着面(請求の範囲にいう第2の接着面)73とが形成
されている。
【0049】また、本体ブロック20の略中央部には、
再結像レンズブロック70を固定するための固定部を有
する。この固定部には、光軸に略平行に延びて再結像レ
ンズブロック70の左右位置決め面71と極微小隙間C
をもって略光軸直交方向にて対向するレンズ位置決め面
(請求の範囲にいう位置決め面)22と、光軸と略平行
に延びて第1の本体接着面72と隙間Aをもって略光軸
直交方向にて対向する第1のレンズ接着面(請求の範囲
にいう第1の接着面)23と、光軸と略直交するように
延びて第2の本体接着面73と隙間Bをもって略光軸方
向にて対向する第2のレンズ接着面(請求の範囲にいう
第2の接着面)24とが形成されている。
【0050】ここで、絞り60が接着固定された再結像
レンズブロック70の本体ブロック20への固定方法に
ついて、特に図4および図5を用いて説明する。
【0051】これらの図において、再結像レンズブロッ
ク70を本体ブロック20へ固定する場合には、予め本
体ブロック20の左右に形成されたレンズ位置決め面2
2と第2のレンズ接着面24により構成される略L字形
状の部分に接着剤を塗布する。
【0052】この状態で、再結像レンズブロック70を
本体ブロック20内へ挿入し、この再結像レンズブロッ
ク70の左右位置決め面71をレンズ位置決め面22に
略嵌合させると共に、再結像レンズブロック20の下面
を本体ブロック20の対応する下面へ突き当て、さらに
再結像レンズブロック70の射出面側の平面部70cを
本体ブロック20の突き当て部25に突き当てること
で、上下左右および前後方向の位置決めを行う。
【0053】このとき、レンズ位置決め面22と第2の
レンズ接着面24の部分に塗布された接着剤は、再結像
レンズブロック70の左右位置決め面71とレンズ位置
決め面22とが略嵌合している状態で形成される極微小
隙間Cに入り込むとともに、この略嵌合部からはみ出し
た接着剤が本体ブロック20に形成された接着剤溜り2
6に僅かながら入り込むことで、上記略嵌合部に確実に
接着剤が行き渡る。
【0054】また、接着剤のほとんどは、第2の本体接
着面73と第2のレンズ接着面24との間に形成される
隙間Bに充填されるとともに、隙間Bからはみ出した接
着剤が第1の本体接着面72とレンズ接着面23とによ
り形成される隙間Aにも充填される。
【0055】本実施形態では、再結像レンズブロック7
0を本体ブロック20に固定する接着剤として、エポキ
シ系紫外線硬化型接着剤を使用している。したがって、
前述したように本体ブロック20に対して再結像レンズ
ブロック70を位置決めした後、紫外線照射を行うこと
で、再結像レンズブロック70は本体ブロック20に対
して確実に固定される。
【0056】ここで、本実施形態では、図5に示すよう
に、第2の本体接着面73と第2のレンズ接着面24と
の間に形成される隙間Bと、第1の本体接着面72と第
1のレンズ接着面23との間に形成される隙間Aとの関
係を 『隙間A>隙間B』 の関係になるように設定している。
【0057】本来、エポキシ系紫外線硬化型接着剤の線
膨張係数は『6.20×10−5/℃』であり、本体ブ
ロック20および再結像レンズブロック70の線膨張係
数よりかなり大きな値となっているので、隙間A,Bと
も接着剤の温度・湿度変化による膨張変形の影響を受け
難いように、左右位置決め面71とレンズ位置決め面2
2との間に形成される極微小隙間Cと同様に、極微小な
隙間に設定するのが好ましいが、本体ブロック20およ
び再結像レンズブロック70の部品の製造誤差を考慮す
ると、ある程度の隙間を必要とする。
【0058】このような構成において、温度・湿度の環
境が変化した場合、再結像レンズブロック70はガラス
により製作されているので、ほとんど影響を受けない
が、本体ブロック20は、略光軸直交方向(すなわち、
隙間Aが広がる方向)へ膨張変形するとともに、略光軸
方向にも僅かではあるが膨張変形する。
【0059】このとき、接着剤(接着層)自体も膨張変
形することで、第1のレンズ接着面23はさらに略光軸
直交方向(隙間Aが広がる方向)へ膨張変形するととも
に、再結像レンズブロック70の第1の本体接着面72
を光軸方向へ押圧する応力が発生する。但し、この応力
は、再結像レンズブロック70の左右において発生する
ため、また、再結像レンズブロック70がプラスティッ
ク材料よりもヤング率の大きなガラス材料により作製さ
れていることで、再結像レンズブロック70はほとんど
変形することなく、光学的な位置変化を起こすこともな
い。
【0060】しかし、隙間Bに充填形成された接着層の
膨張変形は、この隙間Bを押し広げる応力を発生させ
る。この応力は、再結像レンズブロック70を略光軸方
向へ動かそうとするので、隙間Aに充填形成された接着
層および極微小隙間Cに充填形成された接着層には、光
軸と平行に各々の接着面に作用するせん断応力が発生し
てしまう。
【0061】ここで、隙間Aに形成されている接着層
は、ある程度厚みがあるため、この接着層が変形するこ
とでせん断応力をある程度吸収し、隙間Aの接着層とこ
の隙間Aを形成する第1の本体接着面72および第1の
レンズ接着面23との境界に作用するせん断応力をある
程度緩和することができる。
【0062】しかし、極微小隙間Cに形成された接着層
は、極微小な厚みしか有さないので、せん断応力を吸収
して緩和することができない。このため、左右位置決め
面71およびレンズ位置決め面22と接着層との境界面
には、過大なせん断応力が集中して作用する懸念があ
る。
【0063】しかし、本実施形態では、左右位置決め面
71およびレンズ位置決め面22と接着層との境界面に
発生するせん断応力を緩和するために、前述したよう
に、隙間Bを極力小さくして、再結像レンズブロック7
0を略光軸方向へ動かそうとする応力の発生を抑えると
ともに、隙間Aを隙間Bより大きくすることで、隙間B
内の接着層により発生したせん断応力を隙間A内の接着
層によって吸収するようにしている。
【0064】このように、隙間Bよりも大きな隙間A内
の接着層の応力吸収作用によって、隙間B内の接着層に
発生した隙間Aを広げようとする応力により再結像レン
ズブロック70が略光軸方向に移動することを阻止する
ことで、左右位置決め面71およびレンズ位置決め面2
2とこれらの間の極微小隙間C内の接着層との境界面に
発生するせん断応力を緩和することができる。
【0065】なお、隙間Bは、極微小隙間Cより大きい
範囲で極力狭いほうが望ましく、『隙間A>隙間B>>
隙間C』の関係を保持することで、確実に再結像レンズ
ブロック70を本体ブロック20に固定することができ
るとともに、各接着部にかかるせん断応力を低減して再
結像レンズブロック70の接着面と接着層との境界面に
おけるせん断応力集中を防止することで、接着はがれ等
を防止することができる。
【0066】80は本体ブロック20側の支持部材であ
るセンサ調整部材である。このセンサ調整部材80は、
チタン合金の薄板により作られており、その線膨張係数
αH1は、『0.84×10−5/℃』である。
【0067】このセンサ調整部材80は、後述するアジ
ャスター110により、図3に示すように、エリアセン
サ100を光軸と平行なX軸を中心とするθx方向、光
軸と直交するY軸を中心とするθy方向およびZ軸を中
心とするθz方向に回転されて傾き調整がなされること
で、再結像レンズブロック70の光学的な位置調整を行
うために設けられている。
【0068】このセンサ調整部材80は、後述するセン
サ保持部材90を接着固定する接着固定面81を前側に
有するとともに、この接着固定面81の左右に形成され
た調整壁部82を有する。そして、このセンサ調整部材
80は、本体ブロック20の開口部20aを覆うように
この開口部20aに被せられ、上述した位置調整の後、
調整壁部82の内側を本体ブロック20の側壁部に接着
固定することによって本体ブロック20に取り付けられ
る。
【0069】接着固定面81には、再結像レンズブロッ
ク70を透過してきた光束を後述するエリアセンサ10
0へ導くための十字形状の開口部81aが形成されてい
る。また、線膨張係数が小さくヤング率の大きいセンサ
調整部材80により、線膨張係数が大きくヤング率の小
さな本体ブロック20をくわえ込むようにすることで、
温度変化による本体ブロック20の膨張変形を抑え込む
ことができる。
【0070】90はエリアセンサ100側の支持部材で
あるセンサ保持部材である。このセンサ保持部材90
は、チタン合金の薄板により作られており、その線膨張
係数αH2は、『0.84×10−5/℃』である。
【0071】このセンサ保持部材90は、前面側にセン
サ接着面91を、後面側に調整面92を有する。センサ
接着面91にはエリアセンサ100のカバーガラス10
1が接着され、これによりセンサ保持部材90とエリア
センサ100とが一体的に構成される。
【0072】また、調整面92には、センサ調整部材8
0と同様に、再結像レンズブロック70を透過してきた
光束をエリアセンサ100へ導くための十字形状の開口
部91aが形成されている。予めエリアセンサ100が
接着されたセンサ保持部材90は、この調整面92とセ
ンサ調整部部材80の接着固定面81とが互いに密接し
た状態でY軸方向およびZ軸方向へ移動されることで、
エリアセンサ100の光軸合わせを行うことができる。
【0073】なお、光軸合わせ後は、瞬間接着剤等、流
動性のよい液状接着剤をセンサ調整部材80の接着固定
面81とセンサ保持部材90の調整面92との間に流し
込んでセンサ調整部材80とセンサ保持部材90とを接
着固定する。
【0074】100はこのセンサ保持部材90に接着保
持されるエリアセンサセンサである。このエリアセンサ
センサ100には、受光素子からなる2次元型受光エリ
アが形成されている。
【0075】このエリアセンサ100は、セラミックパ
ッケージ102に2次元型光電変換素子103を固定
し、この2次元型光電変換素子103をカバーするよう
にカバーガラス101をセラミックパッケージ103に
接着固定することで構成される。
【0076】なお、エリアセンサ100を構成している
カバーガラス101の線膨張係数αSは、『0.70×
10−5/℃』、セラミックパッケージ102の線膨張
係数αPKは、『0.70×10−5/℃』であり、こ
れらはほぼ同一の線膨張係数を有するように構成されて
いる。
【0077】また、エリアセンサ100の2次元型光電
変換素子103は、受光エリア103e,103f,1
03g,103hを有して構成され、一対の受光エリア
103e,103gの基線と他の一対の受光エリア10
3f,103hの基線とは互いに直交している。そし
て、再結合レンズブロック70の一対の凸レンズ70
e,70fおよび他の一対の凸レンズ70g,70hに
それぞれ対応するように配置されている。
【0078】また、エリアセンサ100の各受光エリア
103e,103g,103f,103hは、図6に示
すように、長方形の開口を持った多数の画素よりなる複
数のセンサ列105,106で構成され、長手方向のセ
ンサ列同士は対をなすように構成されている。
【0079】110はアジャスターで、センサ調整部材
80を、θx方向、θy方向およびθz方向に回転させ
てエリアセンサ100の傾きを調整する調整機構として
設けられている。
【0080】このアジャスター110は、本体ブロック
20の両側面部に設けられた穴部27に挿入され、光軸
(X軸)と平行に摺動可能に保持されている。アジャス
ター110の内側には、ヒンジ部111が突出形成され
ており、このヒンジ部111はセンサ調整部材80の調
整壁部82に形成された円弧状の摺動部83に摺動回転
可能に嵌合している。
【0081】115は上カバーであり、フィルターホル
ダー51、再結像レンズブロック70等を本体ブロック
20に固定した後に本体ブロック20の上方開口部20
cを塞ぐことで、装置内への上方からの迷光の侵入を防
止している。
【0082】以上のように構成された焦点検出装置で
は、本体ブロック20の線膨張係数αB (1.5〜3.
6×10−5/℃)、センサ調整部材80の線膨張係数
αH1(0.84×10−5/℃)、センサ保持部材9
0の線膨張係数αH2(0.84×10−5/℃)およ
びエリアセンサ100の線膨張係数αPK(0.70×
10−5/℃)が、 『αB >αH1≧αH2>αPK』 の関係を満足しているため、温度変化や湿度変化により
各部材が膨張・収縮変形を起こしても、本体ブロック2
0からセンサ調整部材80、センサ保持部材90および
エリアセンサ100へと徐々に変形量が緩和されていく
ため、各部材間の接着層に作用するせん断応力も緩和す
ることができ、接着剥がれを防止することができる。ま
た、最も変形量が大きい本体ブロック20の変形の影響
がエリアセンサ100に及び、これに起因する精度不良
の発生も防止できる。
【0083】なお、本実施形態では、センサ調整部材8
0およびセンサ保持部材90をチタン合金の薄板にて構
成しているが、前述した線膨張係数の大小関係を満足さ
せるようにすれば、これらをステンレス合金(線膨張係
数:0.94×10−5/℃)や鉄(線膨張係数:1.
10×10−5/℃)の組み合わせにより構成してもよ
い。
【0084】また、使用する接着剤については、接着対
象部材と接着剤の線膨張係数が近接しているものを用い
るのが望ましい。
【0085】次に、本実施形態の焦点検出装置の組立て
および調整方法について説明する。本実施形態の焦点検
出装置における焦点検出のための光路としての絞り60
の開口部60e,60f,60g,60hを通過した光
束はそれぞれ、再結像レンズブロック70の凸レンズ7
0e,70f,70g,70hによりエリアセンサ10
0の受光エリア103e,103f,103g,103
hに2次物体像を形成する。
【0086】絞り60の開口部60e,60f,60
g,60hおよび再結像レンズブロック70の凸レンズ
70e,70f,70g,70hのうち添字e,gを付
した要素を通過する光束を用いる検出系は、対物レンズ
1の射出瞳を縦方向に分離し、一方、添字f,hを付し
た要素を通過する光束を用いる検出系は、対物レンズ1
の射出瞳を横方向に分離する。
【0087】以後、瞳を縦方向に分離する検出系を「第
1の焦点検出系」と、瞳を横方向に分離する検出系を
「第2の焦点検出系」という。
【0088】ここで、焦点検出光線について説明する
と、まず、対物レンズ1からの光束は主ミラー12を透
過した後、サブミラー13によってほぼ主ミラー12の
傾きに沿った方向に反射される。サブミラー13は前述
したように楕円鏡であって、2つの焦点の近傍同士を実
質的に投影関係におくことができる。ここでは、一方の
焦点を対物レンズの代表射出瞳位置の光学的な等価点
に、他方の焦点を絞り60の光学的な等価点に設定し、
フィールドレンズとしての機能を持たせている。
【0089】対物レンズ1の代表射出瞳位置とは、カメ
ラに装着される種々の撮影レンズの射出窓の条件を勘案
して総合的に決定される焦点検出系固有の仮定瞳位置で
ある。
【0090】さらに、サブミラー13で反射した光束
は、反射ミラー30により、再度、反射し、赤外カット
フイルター50に入射する。ここで焦点検出の精度を低
下させる要因となる赤外線が除去され、対物レンズ1の
収差補正が十分にされている波長域の光のみが背後に置
かれた絞り60や再結像レンズブロック70に到達す
る。
【0091】再結像レンズブロック70の作用で収斂し
た光束は、2次物体像をエリアセンサ100上に形成す
る。
【0092】図7には、本実施形態の焦点検出装置にお
ける、撮像面14上に対応した焦点検出領域を示してい
る。120は第1焦点検出系での範囲、130は第2焦
点検出系での範囲を示している。
【0093】再結像レンズブロック70の凸レンズ70
e,70g,70f,70hによって形成される焦点検
出領域に対応した、エリアセンサ100上の2次物体像
は、図6に格子状に示す201e,201gおよび20
2f,202hであり、それぞれ相対的位置関係を検出
すべき対の像となる。
【0094】ここで、絞り60の開口部60e,60g
の間隔と開口部60f,60hの間隔とは異なってお
り、間隔の広い第2焦点検出系の方が2次物体像の移動
が敏感になることで高精度な焦点検出が可能となる。
【0095】また、間隔の狭い第1焦点検出系では、サ
ブミラー13の大きさで決定される領域にて焦点検出が
可能であるが、間隔の広い第2焦点検出系では主ミラー
12の開口部や反射ミラー30上の反射面31の形状及
びマスク部材40の開口部、並びに前述した代表瞳の大
きさ等により光線が通れる領域が制限されるために、焦
点検出範囲が異なったものになる。
【0096】さらに、サブミラー13が楕円曲面でかつ
斜設されていることに起因して、図6に示すように、各
像には光軸に対して対称性のないかなり大きな歪みが生
ずる。ただし、このような歪みが存在する場合であって
も、次の2つの条件を満たせば、特に速やかなピント合
わせが必要なカメラ用の焦点検出装置としても問題はな
い。 その条件とは、第1に、正確な合焦判定を得るた
めに、少なくとも対物レンズ1が合焦している際に、検
出対象となる一対のセンサ列上には物体上で同一位置に
対応する2次物体像が投影されていること。つまり、セ
ンサ列に直交する方向において二像の倍率差が小さいこ
とである。
【0097】第2に、正確なデフォーカス検出を得るた
めに、対物レンズ1のデフォーカスが生じた際に、検出
対象となる一対のセンサ列上には物体上で同一位置に対
応する2次物体像が位置的な位相差を持って投影されて
いることである。
【0098】そこで、このような観点からこの焦点検出
系を説明すると、瞳を縦方向に分離する第1焦点検出系
については、サブミラー13の傾きが瞳の分離方向と一
致した図1の紙面内の方向であるために、2次物体像2
01e,201gのいずれについても歪みはこの紙面に
対称な扇形状となる。
【0099】しかし、二像間での歪みの差に注目すれ
ば、それは僅かであって、特に瞳の分離方向と直交する
方向に相当する図の横方向の2次物体像201e,20
1gの像倍率差はほとんどない。
【0100】従って、図7に示すように、受光エリアの
センサ列に配置すれば、一方の受光エリア上の任意のセ
ンサ列上に投影された物体像は、他方の受光センサ上の
対応するセンサ列上に投影されることになる。つまり、
上記第1の条件を満たすことになる。
【0101】また、2次物体像の歪みの要因は、サブミ
ラー13、すなわち瞳投影光学系にあり、サブミラー1
3の近軸的像面15に生じた歪みが再結像レンズブロッ
ク70によってそのままエリアセンサ100上に投影さ
れているといえる。したがって、2次物体像の移動方向
は絞り60の開口部60e,60gの並び方向であっ
て、エリアセンサ100上では図6に示す矢印D1の方
向である。このため、前述したように、図6に示すセン
サ列を設定することによって、同時に上記第2の条件も
満たし、これをもって2次物体像の相対的位置関係を比
較し、対物レンズ1のデフォーカス量を求めることがで
きる。
【0102】次に、瞳を横方向に分離する第2焦点検出
系については、二像間での像倍率差が瞳の分離方向と直
交する方向で小さくなるのは、撮像面の中央部に近い領
域だけである。
【0103】そこで、この部分だけに受光エリアを限定
すれば、一方の受光エリア上の任意のセンサ列上に投影
された物体像と対になる物体像は、他方の受光エリア上
の対応するセンサ列上に投影され、上記第1の条件を満
たすことになる。
【0104】図6に示すように対となる2次物体像20
2f,202hの移動方向は、第1焦点検出系と同様の
理由から、絞り60の開口部60f,60hの並び方向
であって、センサ列を図のように設定することにより、
既に第2の条件を満たすことができている。なお、図7
において、第2焦点検出系での焦点検出領域120が撮
像面14内の中央部となるのは前述の絞り間隔に起因す
るのに加えて、前述した理由によるところが大きい。
【0105】このようなエリアセンサ100を用いて光
量分布を電気信号として出力し、検出対象とした一対の
センサ列上の像の相対的位置関係を検出することによっ
て、対物レンズ1の焦点位置を検出することが可能であ
る。
【0106】この際、検出対象のセンサ列を適当に選択
すれば、撮像面上で二次元的な結像状態の検出ができ
る。
【0107】ところで、それぞれ直交して配置される二
対の受光エリアはいずれも光軸に対して垂直な面上に位
置し、かつ各瞳分割の方向に平行に配置されることが正
確な焦点状態を検出する上で必須条件となる。
【0108】しかしながら、単部品精度や組立の誤差等
により、光軸とエリアセンサ100の各受光面との間に
は必ず誤差が生ずる。
【0109】まず、光軸(X軸)方向にエリアセンサ1
00が移動した場合を考えると、再結像レンズブロック
70から射出した光束は、受光エリア全体を見れば、広
がりながら進むので、エリアセンサ100が再結像レン
ズブロック70に近付けば受光エリアの面上の2次物体
像は光軸を中心に縮小し、逆に遠ざかれば拡大すること
になる。
【0110】しかしながら、この場合、第1および第2
のいずれの焦点検出系においても対となる2次物体像の
間では、特に瞳の分割と直交する方向での像倍率の差は
ほとんど生じないので、対応するセンサ列には同一物体
像が投影されることになり、前述の第1および第2の条
件は満たされることになる(ただし、あくまで受光面位
置誤差が極端ではないことを条件とする)。
【0111】次に、図6のエリアセンサ100の中心
が、X軸回りに回転(図3のθx 方向回転)した場合に
ついて説明する。この場合、第1および第2焦点検出系
のいずれにおいても対となる物体像は、瞳の分割方向と
直交する方向に注目すれば、各受光エリア上を互いに逆
方向へ移動することになるので、対応するセンサ列には
異なった位置の物体像が投影されて焦点検出が不可能に
なることが明らかである。
【0112】次に、エリアセンサ100が図6に示すZ
軸回りに極端に傾いた(図3のθz方向回転した)状態
を考える。このときは、図8に示すように、再結像レン
ズブロック70との距離差によりY軸の方向で倍率差が
生じ、2次物体像は201e′,201g′,202
f′,202h′のようになる。ここで、大きく影響を
受けるのが第1焦点検出系であり、対となる受光エリア
103e,103gには全く像倍率の異なった物体像が
投影されることになる。瞳の分割方向と直交する方向で
中央部から外側へ向かうにしたがって、対となるセンサ
列には全く違う位置の物体像が投影されることになり、
前述の第1の条件が満たせなくなる。
【0113】なお、瞳分割方向への位置ずれに関して
は、瞳分割方向の像位置の相対関係に補正をかけること
で、前述の第2の条件までを満たすことが可能である。
【0114】次に、エリアセンサ100が図6に示すY
軸回りに極端に傾いた(図3のθy方向回転)した場合
について説明する。この場合、各2次物体像は、図9に
示す201e″,201g″,202f″,202h″
のようにZ軸の方向で倍率差を生じ、Z軸回り(図3の
θz方向回転)の場合と同様な理由で第2焦点検出系が
大きく影響を受ける。
【0115】そこで、前記の問題を生じないように、エ
リアセンサ100の位置を実際の光軸に対して調整する
機構が必要となる。この調整機構が、前述したアジャス
ター110およびセンサ調整部材80である。ここで、
図3〜図5を用いて、この調整機構の作用および調整手
順について説明する。
【0116】エリアセンサ100のセラミックパッケー
ジ102は、その四辺にそれぞれ設けられた半丸状の切
り欠き104(図3参照)と底面部とが不図示の調整工
具にて保持される。アジャスター110は双方とも不図
示の工具にて、光軸と平行にエリアセンサ100の方向
にばね付勢されている。
【0117】調整工具にてエリアセンサ100を動かす
と、センサ調整部材80はアジャスター110に加えら
れた付勢力によってセンサ支持部材90に当接したまま
追従する。
【0118】調整の手順としては、最初にエリアセンサ
100をX軸回り回転(θx方向回転)に相当する位置
調整が行われる。ここでは、第1焦点検出系の図7に示
す位置Pに対応するセンサ列の出力を利用する。その理
由は、中央のセンサ列はこの段階では調整されていない
Y軸回り(θy方向回転)およびZ軸回り(θz方向回
転)のエリアセンサ100の傾きの影響を受けにくいか
らである。
【0119】調整の際には、図7に示す2つの斜めのチ
ャートV,Wが同一距離で被投影物体として与えられ
る。これらチャートV,Wの2次物体像は、図10に示
すようにVe,Vg,We,Wgのように結像されるは
ずであるが、エリアセンサ100が時計方向回りに回転
していた場合には、チャートV,Wの2次物体像は受光
エリア103e,103g上で、破線で示すVe′,W
e′,Vg′,Wg′のように結像される。従って、中
央の相対する2つのセンサ列によって得られる像信号の
相対位置関係には、チャートVとチャートWとの間で、
△V−△Wの差が生じる。同一距離にある物体像に対し
てはこのような差は生じないので、この差を打ち消すよ
うにエリアセンサ100を調整工具によって光軸回りに
回転(θx方向に回転)させていけばよい。
【0120】次に、エリアセンサ100のZ軸回りの回
転(θz方向回転)に相当する位置調整が行われる。こ
こでは、図7に示す第1焦点検出系の焦点検出範囲12
0の外縁QもしくはRに対応するセンサ列を用いて調整
が行われる。これは、前述したように、焦点検出領域の
外側が像倍率の差の影響を一番受けるからである。
【0121】調整の原理は上記と同様で、2つの斜めの
チャートをQもしくはRの位置に置き、対応するセンサ
列の像信号の相対位置関係の差をなくすようにエリアセ
ンサ100を傾けていけばよい。
【0122】次に、図2を用いて、Z軸回りの傾き(θ
z方向回転)調整時のセンサ調整部材80およびエリア
センサ100の動きを説明する。エリアセンサ100を
不図示の調整工具によってセンサチップ上の受光面10
3上のZ軸(図中、紙面に垂直な軸)を中心に回転(θ
z方向回転)させると、センサ調整部材80はセンサ保
持部材90との間でほんの僅かな滑り生じながら、アジ
ャスター110のヒンジ部111回りを摺動し、エリア
センサ100に追従するように回転する。
【0123】最後に、エリアセンサ100のY軸回りの
回転(θy方向回転)に相当する位置調整が行われる。
ここでは、図7に示すように、第2焦点検出系の焦点検
出範囲130の外縁SもしくはTに対応するセンサ列を
用いて調整が行われる。この場合も同様に、2つの斜め
のチャートをSもしくはTの位置に置き、対応するセン
サ列の像信号の相対位置関係の差をなくすようにエリア
センサ100を傾けていけばよい。
【0124】次に、図4を用いて、Y軸回りの傾き(θ
y方向回転)調整時のセンサ調整部材80およびエリア
センサ100の動きを説明する。最初に、エリアセンサ
100が左側に傾いた状態にあった場合、センサ調整部
材80はアジャスター110の付勢力を受けてエリアセ
ンサ100と同様に傾き、左右のアジャスター110は
上下方向に段差を持った状態になる。そして、エリアセ
ンサ110を不図示の調整工具によってセンサチップ上
の受光面103上のY軸(図中、紙面に垂直な軸)を中
心に時計回りに回転(θy回転)させると、センサ調整
部材80は左側のアジャスター110を押し上げつつ、
逆に右側のアジャスター110を付勢力により下げつ
つ、エリアセンサ100に追従して回転する。
【0125】以上のようにして位置調整がなされた後、
左右のアジャスター110のヒンジ部111の回りを、
本体ブロック20の側面に接着固定するととともに、前
述したようにセンサ調整部材80およびセンサ保持部材
90を含めて接着固定する。このとき、接着剤として
は、瞬間接着剤等の流動性が良く、接着層が極めて薄い
ものを用いる。そして、接着剤の硬化後に、不図示の調
整工具を取り外す。
【0126】このように、本実施形態では、エリアセン
サ100に対する2つの軸回りの傾き(θy方向回転お
よびθz方向回転)の調整を、本体ブロック20とエリ
アセンサ100の限られた僅かなスペースで行うことが
できるとともに、環境変化による影響を受けにくい焦点
検出装置を構成することができる。
【0127】また、アジャスター110は互いに光軸方
向に移動することが可能であるから、例えば、エリアセ
ンサ100の光軸方向の寸法が変更されても、いずれの
部品の形状を変えることなく受光面103を理想的な位
置に配置することができる。
【0128】また、結像レンズと受光素子の間には、薄
板により構成されたセンサ調整部材80およびセンサ保
持部材90のみしか存在せず、非常に省スペースで構成
できる。したがって、特に2次結像系の縮小倍率を極力
小さくする必要のあるエリアAFにおいて非常に有効で
ある。また、構成が簡単で、調整された受光素子の固定
も容易のため、組立作業性が非常に良くなる。
【0129】なお、本実施形態では、カメラについて説
明したが、カメラ以外でも、自動焦点調節機能を備えた
各種光学機器、例えば観察機器にも適用することができ
る。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
装置本体に対してレンズブロックを直接接着できるとと
もに、温度・湿度といった周囲環境の変化によって装置
本体や第2の接着面間の隙間に充填された接着剤等が略
光軸方向に膨張・収縮しても、この第2の接着面間の隙
間よりも大きい隙間を有する第1の接着面間に充填され
た接着剤の応力吸収作用によって位置決め面間に発生す
るせん断応力を緩和することができる。したがって、接
着剤による接着性が比較的弱い装置本体とレンズブロッ
ク間を確実に固定できるとともに、環境変化による接着
剥がれや位置精度の不安定を解消し、焦点検出精度を安
定して維持することが可能となる。
【0131】そして、このような焦点検出装置をカメラ
等の光学機器に搭載することにより、この光学機器の性
能向上を図ることができる。
【0132】なお、上記発明において、レンズブロック
を、ガラス材を用いたガラスモールディング法により成
形すれば、環境変化によるレンズブロックのレンズ面精
度の影響や形状変形を抑えることができ、より確実な装
置本体に対する固定とより安定した焦点検出精度の維持
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である焦点検出装置を備えた
カメラの断面図。
【図2】上記焦点検出装置の縦断面図。
【図3】上記焦点検出装置の構成を示す分解斜視図。
【図4】上記焦点検出装置の横断面図(図2のC−C断
面図)。
【図5】図4の部分拡大図。
【図6】上記焦点検出装置に用いられるエリアセンサの
受光エリアを示す説明図。
【図7】上記焦点検出装置におけるカメラ撮像面上に対
応する焦点検出範囲を示す説明図。
【図8】上記エリアセンサの傾きによる影響を示す説明
図。
【図9】上記エリアセンサの傾きによる影響を示す説明
図。
【図10】上記エリアセンサの傾き調整手順の説明図。
【符号の説明】 1・・対物レンズ 10・・カメラ本体 12・・主ミラー 13・・サブミラー 20・・本体ブロック 22・・レンズ位置決め面 23・・第1のレンズ接着面 24・・第2のレンズ接着面 30・・反射ミラー 40・・マスク部材 50・・赤外線カットフィルター 60・・絞り 70・・再結像レンズブロック 71・・左右位置決め面 72・・第1の本体接着面 73・・第2の本体接着面 80・・センサ調整部材 90・・センサ保持部材 100・・エリアセンサ 110・・アジャスター A,B・・隙間 C・・極微小隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 13/36 G03B 3/00 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点検出のための結像レンズが形成され
    たレンズブロックと、このレンズブロックを接着により
    保持する装置本体とを有し、 前記レンズブロックおよび前記装置本体にそれぞれ、前
    記レンズブロックの前記装置本体に対する位置決めのた
    めに極微小隙間をもって略光軸直交方向にて対向する位
    置決め面と、この位置決め面の近傍に配置され、前記極
    微小隙間よりも大きな隙間をもって略光軸直交方向にて
    対向する第1の接着面および前記極微小隙間よりも大き
    な隙間をもって略光軸方向にて対向する第2の接着面と
    を形成するとともに、これら位置決め面間および第1,
    第2接着面間に接着剤を充填した焦点検出装置であっ
    て、 前記第1の接着面間の隙間Aと前記第2の接着面間の隙
    間Bとが、 A>B の関係になるように設定されていることを特徴とする焦
    点検出装置。
  2. 【請求項2】 前記レンズブロックに、少なくとも一対
    の結像レンズが形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の焦点検出装置。
  3. 【請求項3】 前記レンズブロックが、ガラス材を用い
    たガラスモールディング法により成形されたものである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の焦点検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記装置本体が、熱可塑性樹脂により成
    形されたものであることを特徴とする請求項1から3の
    いずれかに記載の焦点検出装置。
  5. 【請求項5】 前記接着剤が、紫外線硬化型接着剤であ
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の
    焦点検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の焦点
    検出装置を備えたことを特徴とする光学機器。
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