JP2001174568A - 埋設センサ - Google Patents

埋設センサ

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JP2001174568A JP37665099A JP37665099A JP2001174568A JP 2001174568 A JP2001174568 A JP 2001174568A JP 37665099 A JP37665099 A JP 37665099A JP 37665099 A JP37665099 A JP 37665099A JP 2001174568 A JP2001174568 A JP 2001174568A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁界を発生するための高周波を用いず、且つ、
検出安定性に優れた埋設センサを提供すること。 【解決手段】土砂等の隠蔽部材2により埋設された電極
部材1と検出回路20とを備え、該電極部材1は、地表
側から順に積層して設けたアース電極12、電極間可撓
性絶縁部材13、検出電極14を有し、該電極間可撓性
絶縁部材13が圧縮され該アース電極12と該検出電極
14とが接近することによりこれら電極間の静電容量の
増加を検出回路20が検出する埋設センサ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地上や建築物の床
上に存在する物体を検出する埋設センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、駐車場において、各駐車区画に車
両が存在するかどうかを検出する検出手段として、ルー
プコイルの共振周波数の変動を利用したループコイルセ
ンサが用いられている。
【0003】このループコイルセンサは、直径1m乃至
2m程度の円形状に電線を4乃至6回程度巻いて形成し
たループコイルを上記各区画の地中に水平に埋設し、こ
のループコイルに100KHz乃至500KHzの高周
波電流を供給し、ループコイル周囲に磁界を発生させ
る。
【0004】この磁界に車両が侵入すると、車体の鉄損
失及び透磁率の変化により、ループコイルのインダクタ
ンスが減少する。このインダクタンスの減少による高周
波の周波数の変動を検出回路により検出し、上記各区画
に車両が存在するか否かを検出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなループコ
イルセンサは、高周波を用いてループコイルにより磁界
を発生させるために、近接する他のループコイルとの干
渉により誤動作が生じる場合がある。この場合、ループ
コイル間の間隔を厳密に調整する必要があり、配設位置
が限定されるという問題点があった。
【0006】さらに、このループコイルセンサは高周波
を発生するために、駐車場周囲の電話回線や電子回路等
にこの高周波が影響を与え、ノイズ源になるという問題
点があった。逆に、ループコイル周囲のノイズ源、例え
ば、車両のスパークプラグから発生するノイズ等が、こ
のループコイルに接続された検出回路により検出され、
誤動作を生じるという問題点があった。
【0007】本発明は、上記のループコイルセンサの問
題点を解決すると共に、磁界を発生するための高周波を
用いず、且つ、検出安定性に優れた埋設センサを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の埋設セン
サは、土砂等の隠蔽部材により埋設された電極部材と検
出回路とを備え、該電極部材は、地表側から順に積層し
て設けたアース電極、電極間可撓性絶縁部材、検出電極
を有し、該電極間可撓性絶縁部材が圧縮され該アース電
極と該検出電極とが接近することによりこれら電極間の
静電容量の増加を検出回路が検出するというものであ
る。
【0009】従来、静電容量センサを用いた感圧センサ
が知られていたが、これをそのまま埋設すると、地中の
電荷変動の影響を受け誤検知するという問題点があっ
た。しかし、本発明によれば、アース電極により地中の
電荷変動の影響を排除することができ、誤検知を防止し
優れた検出安定性を確保することができる。また、磁界
を発生するための高周波を用いないため、上記高周波セ
ンサの問題点も解消することができる。
【0010】本発明の他の技術的特徴は、請求項2乃至
請求項13に記載されており、さらに詳しくは、下記の
各実施の形態において詳細に説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る第1の実施の形態の
埋設センサを図1乃至図4を参照しつつ説明する。本実
施の形態の埋設センサは、地面に設けた防犯システム用
センサであり、侵入者が埋設センサの電極部1を隠蔽し
ている土砂2の上を歩くと警報が作動するというもので
ある。
【0012】埋設センサの電極部1は、厚さ14mm、
幅50cm、奥行100cmのシート状の形態を有す
る。この電極部1は、シート状の銅箔の検出電極11
と、シート状の銅箔のアース電極12と、検出電極11
とアース電極12間に配設されたシート状の電極間ポリ
エチレンフォーム(以下、「PEフォーム」という)1
3と、検出電極11の裏面に設けたシート状の保護用P
Eフォーム14と、アース電極12の表面側に設けた可
撓性保護部材である表面ゴムシート15と、PEフォー
ム14の裏面側に設けた可撓性保護部材である裏面ゴム
シート16とから構成されている。
【0013】上記検出電極11は、電極部1の設置面の
状態、即ち、ゴムシート16裏面側の土砂表面の平坦性
が十分でない場合でも、電極部1が当該土砂表面に密着
することを助ける。しかし、この検出電極11は、必ず
しも可撓性を有する必要は無く、導電性を有する板状
体、例えば、アルミニウム板等であっても良い。
【0014】上記アース電極12は、銅箔であり可撓性
を有しているため、侵入者が踏んだ土砂の下方に位置す
る部分だけが検出電極11側に接近することができる。
静電容量は、検出電極とアース電極の対向面積の増大
(静電容量の増加は正比例する)よりも両電極間の距離
の短縮(静電容量の増加は反比例する)の方が効率的に
増加する。従って、アース電極に可撓性が無い場合、即
ち、板状のアース電極の場合と比較して、可撓性を有す
るアース電極は、検出回路に対してより大きな静電容量
の変化をもたらすことができる。
【0015】このことから、被検出物たる人間の靴底面
積、即ち、有効押圧面積が、アース電極の面積よりも相
対的に小さい場合には、アース電極に可撓性を持たせる
ことが好ましい。一方、有効押圧面積がアース電極の面
積よりも相対的に大きい場合には、アース電極に可撓性
を持たせる必要は必ずしもなく、この場合のアース電極
は、可撓性を有さない板状であっても良い。
【0016】また、このアース電極12に導電性ゴムシ
ートを用いる場合には、表面ゴムシート15は必ずしも
必要ではない。尚、検出電極11は、幅40cm、奥行
90cmであり、アース電極12よりもわずかに小さ
い。
【0017】上記電極間PEフォーム13は、電極間部
材であり、その厚さが約5mmである。また、その大き
さは、アース電極11と略等しい。この部材には、可撓
性と絶縁性があれば、他の材質であっても用いることが
できる。そして、被検出物の重量と圧力が加わる面積に
応じてその圧力硬度を調整する。
【0018】本実施の形態の場合には人間を被検出対象
としているため、圧力硬度0.6乃至0.9kg/cm
のPEフォームを用いている。このような圧力硬度の
PEフォームを採用すると、重量が軽い猫等の小動物を
被検出対象から完全に除外することができる。圧力が加
わる面積に関しては後述する。
【0019】上記保護用PEフォーム14も、検出電極
保護部材であり、その厚さが約5mmである。この部材
も可撓性と絶縁性があれば他の材質を選択することがで
きる。この部材は、検出電極11と同様に、電極部1の
設置面の状態、即ち、ゴムシート16裏面側の土砂表面
の平坦性が十分でない場合でも、電極部1が当該土砂表
面に密着することを助ける。特に、検出電極11がアル
ミニウム板等の可撓性の無い材質である場合には、当該
アルミニウム板が変形することを防止する。
【0020】さらに、この保護用PEフォーム14は、
図1に符号4で示す木の根5が成長し、電極部1の裏面
を押し上げた場合、検出電極11がアース電極12側に
移動することを防止する。検出電極11がアース電極1
2側に移動すると、検出電極11とアース電極12間の
静電容量が増加し誤検知するからである。
【0021】表面ゴムシート15と裏面ゴムシート16
とは、夫々の縁周囲で互いに溶着されており、電極部1
内部への土砂や水分の進入を防止する。尚、溶着の際に
は、電極部1内部の空気を抜くことが好ましい。また、
この縁周囲では、これらゴムシート15、16により、
アース電極12の周囲と、電極間PEフォーム13の上
縁周囲と、保護用PEフォーム14の下縁周囲とが押圧
されている。
【0022】次に、図3を参照しつつ埋設センサの検出
回路20を説明する。検出回路20は、一連に接続され
たパルス信号発生回路21と、差動増幅器22と、AC
−DC変換器23と、比較器24とから成る。回路20
から出力されたパルス信号V1は分枝され、分枝された
パルス信号は、抵抗25と検出電極11とアース電極1
2間で形成されるコンデンサCの静電容量の増大によ
り、パルス信号波形が鈍るように変形する。
【0023】差動増幅器22は、パルス信号V1と、静
電容量の変化により形成されたパルス信号V2の電圧差
を増幅し、さらに、この出力V3を変換器23により直
流電圧に変換する。比較器24は、変換器23の出力V
4を、予め設定されている検出しきい値と比較し、この
しきい値よりもV4が大きい場合、コントローラ(図示
せず)へ検出信号を送信する。
【0024】次に、本実施の形態の埋設センサの作用を
説明する。侵入者が電極部1の上方に位置する土砂を踏
むと、図1に示すように、当該部分の電極間PEフォー
ム13が圧縮され、アース電極12と検出電極11が接
近する。このため、コンデンサCの容量が増加する。
【0025】そして、この静電容量の増大は、検出回路
20により検出される。検出回路20が検出信号を送信
すると、コントローラは、当該コントローラに接続され
ているサイレン等の警報手段を作動させ、侵入者の存在
を知らせる。
【0026】本実施の形態の埋設センサは、基本的に静
電容量の変化を利用した感圧センサの一種であると言う
ことができるが、検出電極11の地表側にアース電極1
2が配設されていることに発明の要部が存在する。
【0027】雨等により電極部1の上方に位置する土砂
が水分を含んだ場合、当該土砂の電荷量が増大する。し
かし、この電荷量の増大は、アース電極12が検出電極
11よりも当該土砂側に位置するため、検出電極11に
影響を与えることができない。
【0028】これは、検出電極11をアース電極12が
シールドしているためである。従って、本実施の形態で
は検出電極11とアース電極12間の静電容量は、検出
電極11とアース電極12間の距離により変動するだけ
であり、このため、雨等により誤って検出信号が出力さ
れることが無い。即ち、誤動作が防止される。
【0029】本実施の形態では、検出電極11の下方に
は、アース電極が存在しない。しかし、実験の結果、通
常の設置条件であれば、電極部1の下方に位置する土砂
の水分含有量は略一定であることが分かったためであ
り、アース電極を検出電極11の下方にも設ける必然性
が小さいからである。従って、電極部1の面積が小さ
く、電極部1の下方に位置する土砂の水分含有量が変化
しやすい場合には、検出電極1の下方にもアース電極を
設ける必要がある。この場合、アース電極は、保護用P
Eフォーム14と裏面ゴムシート14の間に配設する。
【0030】さらに、図2に示すように、アース電極1
2の周縁部は、検出電極11周縁に覆い被さるように下
方へ撓んでいる。このため、アース電極12によりシー
ルドされた検出電極11自体の検出領域Rは、一点鎖線
で示すように略水平方向へ限定される。例えば、電極部
1の上方に位置する土砂が乾燥し当該土砂表面に猫等が
存在する場合、アース電極12が存在しないと検出電極
11はこの猫等の電荷の影響を受け、コンデンサCの容
量が増大してしまう。これは、誤検知を引き起こす。
【0031】しかし、検出電極11よりも大きいアース
電極12が検出電極11の地表側に位置し、また、その
周縁が検出電極11の周縁に覆い被さるように下方へ撓
んでいるため、上記の猫等の存在による検出電極11の
電荷量の増加は防止される。即ち、埋設センサの誤動作
が防止される。
【0032】次に、図4乃至図6を参照しつつ、本発明
に係る第2の実施の形態の埋設センサを説明する。この
埋設センサは、タイル状の敷石31を侵入者が踏むと、
リンク機構50を介して電極部材40が圧縮されるとい
う構成を有し、上記第1の実施の形態の検出回路20を
用いる。
【0033】本実施の形態の埋設センサは、30cm×
30cmのタイル状の敷石31と、敷石31の裏面に設
けたアルミニウム製の可動枠体32と、可動枠体32の
底部に固定したアルミニウム製の底板51と、可動枠体
32を内側に上下動可能に収納するアルミニウム製の本
体ケース33と、上端を可動枠体32に固定し下端を本
体ケース33の底面に固定した4本のコイルスプリング
70と、本体ケース33の底面に設けた電極部材40
と、電極部材40の上面に載置した押圧板60と、底板
51と押圧板60の間に配設されたリンク機構50とか
ら成る。
【0034】リンク機構は、一対の第1リンク部材52
と第2リンク部材56とから構成されている。第1リン
ク部材52は本体ケース33に固定されている支点53
により、第2リンク部材56は本体ケース33に固定さ
れている支点57により夫々上下方向に揺動可能に支持
されている。
【0035】第1リンク部材52の上端55は底板51
の底面と当接しており、その反対側にはボルト54が設
けられている。第2リンク部材56の上端部には摺動孔
58が設けられ、その反対側の下端59は押圧板60の
上面と当接している。そして、ボルト54は、摺動孔5
8にスライド可能に連結されている。
【0036】支点53から上端55とボルト54との夫
々の距離は、1:1.5の比率となっており、また、支
点57から摺動孔58と下端59との夫々の距離は、
1:3の比率になっている。このため、底板51が1m
m程度下降しても押圧板60は4mm以上下降する。
【0037】電極部材40は、厚さ14mm、幅30c
m、奥行30cmのシート状の形態を有し、シート状の
銅箔の検出電極41と、検出電極11の表面側に配設し
たPEフォーム42と、検出電極11の裏面側に配設し
たPEフォーム43と、PEフォーム42の表面側に設
けた表面ゴムシート44と、PEフォーム43の裏面側
に設けた裏面ゴムシート45とから構成されている。
【0038】上記検出電極41は、検出回路20に接続
され、一方、上記電極部材40と敷石31を除いた各部
材、例えば、本体ケース33、底板51及び押圧板60
等は、アースされている。
【0039】次に、本実施の形態の埋設センサの作用を
説明する。侵入者が敷石31を踏むと、リンク機構50
が作動し、押圧板60を押し下げる。そして、電極部材
40のPEフォーム42、43が圧縮されることで検出
電極41と本体ケース33の上面及び押圧板60の底面
が接近する。このため、コンデンサCの容量が増加す
る。
【0040】そして、この静電容量の増大は、検出回路
20により検出される。検出回路20が検出信号を送信
すると、コントローラは、当該コントローラに接続され
ているサイレン等の警報手段を作動させ、侵入者の存在
を知らせる。
【0041】本実施の形態においても、検出電極41の
周囲は、本体ケース33や底板1によりシールドされて
いるため、この埋設センサの周囲の電荷状態の変動の影
響を受けない。
【0042】さらに、リンク機構50により、敷石31
が1mm程度下降しても、押圧板60は4mm以上下降
するため、電極部材40の静電容量は大きく変化するた
め、検出回路20の閾値を十分大きな値に設定すること
ができるため、誤検知の確率を小さくすることができ
る。
【0043】尚、本実施の形態では、上記PEフォーム
42、43は、何れか一方のみを配設すれば足り、必ず
しも、検出電極41の表裏面に可撓性部材を設ける必要
はない。また、本実施の形態のリンク機構は、中央から
偏在した支点を有するリンク機構であるが、支点が中央
に位置させ、敷石31が1mm下降した場合に押圧板が
1mm下降するものであっても良い。
【0044】次に、本発明に係る第3の実施の形態の感
圧センサを図7を参照しつつ説明する。この感圧センサ
は、上記埋設センサの原理を用いたものであり、コンク
リート塀80の上面81に電極部材70を設け、この塀
80を乗り越えようとする侵入者を検出するものであ
る。尚、上記第1の実施の形態の検出回路20を使用す
る。
【0045】電極部材70は、厚さ15mm、幅10c
mの帯状の形態を有し、帯状の銅箔の検出電極71と、
検出電極71の表面側に配設したPEフォーム72と、
検出電極71の裏面側に配設したPEフォーム73と、
PEフォーム72、73の外側周囲を覆う銅箔のアース
電極74と、このアース電極74の外側周囲を覆うゴム
シート75とから構成されている。そして、検出電極7
1は検出回路20に接続され、アース電極74は大地に
アースされている。
【0046】尚、上記PEフォーム72、73は、絶縁
性があれば、何れかが可撓性を有していれば良く、例え
ば、PEフォーム72は、可撓性の無いプラスチック板
であってよい。
【0047】次に、本実施の形態の作用を説明する。侵
入者が塀80を乗り越えようとして、上面81に配設さ
れている電極部材70に手をかけると、電極部材70の
PEフォーム72、73が圧縮される。そして、検出電
極71とアース電極74が接近し、コンデンサCの容量
が増加する。
【0048】そして、この静電容量の増大は、検出回路
20により検出される。検出回路20が検出信号を送信
すると、コントローラは、当該コントローラに接続され
ているサイレン等の警報手段を作動させ、侵入者の存在
を知らせる。
【0049】本実施の形態においても、検出電極71の
周囲は、アース電極74によりシールドされているた
め、雨水が塀80にしみ込み塀80の電荷量が増大して
も誤検知することがない。さらに、猫等の小動物がこの
電極部材70の上に乗っても、この小動物の電荷の影響
を検出電極71が受けることが防止される。
【0050】尚、検出電極20の閾値を調整することに
より、猫等の小動物を誤って検出することを防止するこ
とができる。即ち、小動物の重量と圧力を与える面積
(4本足で立っている場合には4本の足の裏の総面積で
あり、寝ている場合にはその体の着地総面積)を想定
し、PEフォームの圧力硬度から電極部材70の静電容
量の増加量を算出する。
【0051】この小動物の存在による静電容量の増加量
よりも大きな値に検出回路20の閾値を設定しておく
と、小動物の存在による誤検知を防止することができ
る。何故なら、人間が塀に手をかけぶら下がった場合の
静電容量の増加量は、小動物の存在による静電容量の増
加量よりもはるかに大きいからである。
【0052】上記各実施の形態において、検出電極やア
ース電極は、銅箔等の導電体であったが、帯電性を有す
る物質に代えることも可能である。例えば、ビニール等
の合成樹脂やゴム等にカーボン粉体を混入しシート状に
形成したものであっても良い。そして、これら帯電シー
トと検出回路との接続には、5cm四方程度の導電性シ
ート(例えば、アルミ箔等)を帯電シートの一部に付着
し、この導電シートに検出回路のリード線を接続するこ
とで行う。帯電シートでの電荷変動は、導電シートを介
してリード線に伝達される。このような帯電性のシート
を用いることにより、導電体である金属等よりも撓んだ
後の復元性が優れるという利点がある。
【0053】本実施の形態の感圧センサは、塀の他、フ
ェンスや門戸の上面に設けることにより、誤検知のない
高い防犯効果が期待できる。なお、設置場所は、これら
箇所に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の埋設センサの
断面図である。
【図2】図1に示す電極部材1の周縁部の一部拡大図で
ある。
【図3】図1の埋設センサの検出回路20のブロック図
である。
【図4】本発明に係る第2の実施の形態の埋設センサの
平面説明図である。
【図5】図4に示す埋設センサの正面説明図である。
【図6】図4に示す埋設センサの側面説明図である。
【図7】本発明に係る第3の実施の形態の感圧センサの
断面図である。
【符号の説明】 1 電極部材 2 土砂 3 脚 4 木 5 根 11 検出電極 12 アース電極 13 電極間PEフォーム 14 保護用PEフォーム 15 表面ゴムシート 16 裏面ゴムシート

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土砂等の隠蔽部材により埋設された電極
    部材と検出回路とを備え、該電極部材は、地表側から順
    に積層して設けたアース電極、電極間可撓性絶縁部材、
    検出電極を有し、該電極間可撓性絶縁部材が圧縮され該
    アース電極と該検出電極とが接近することによりこれら
    電極間の静電容量の増加を検出回路が検出する埋設セン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記電極部材は、さらに、水分等の侵入
    を防止するための可撓性保護部材により包囲されている
    請求項1記載の埋設センサ。
  3. 【請求項3】 前記電極部材は、さらに、検出電極の裏
    面側に可撓性の検出電極保護部材を備えている請求項1
    記載の埋設センサ。
  4. 【請求項4】 前記検出電極保護部材の裏面側には、さ
    らに、アース電極が設けられている請求項3記載の埋設
    センサ。
  5. 【請求項5】 前記アース電極は前記検出電極よりも面
    積が大きく、該アース電極の周縁部は前記電極間可撓性
    絶縁部材の周縁部において下方に向かって撓んでいる請
    求項1記載の埋設センサ。
  6. 【請求項6】 前記検出電極は、可撓性を有している請
    求項1記載の埋設センサ。
  7. 【請求項7】 前記アース電極の面積が被検出物の有効
    押圧面積よりも相対的に小さい場合、前記アース電極
    は、可撓性を有している請求項1記載の埋設センサ。
  8. 【請求項8】 前記電極間可撓性絶縁部材は、PEフォ
    ームから構成されている請求項1記載の埋設センサ。
  9. 【請求項9】 前記検出電極保護部材は、PEフォーム
    から構成されている請求項3記載の埋設センサ。
  10. 【請求項10】 敷石等の隠蔽部材の下方に設けたリン
    ク機構と、該リンク機構を支持すると共にアースされて
    いる本体部と、該本体ケース内部に設けられた電極部材
    とを備え、該電極部材は検出電極と該検出電極の表面側
    及び/又は裏面側に電極間可撓性絶縁部材を有し、該リ
    ンク機構により該電極間可撓性絶縁部材が圧縮され該本
    体部と該検出電極とが接近することにより該本体部と該
    検出電極間の静電容量の増加を検出回路が検出する埋設
    センサ。
  11. 【請求項11】 前記リンク機構は、中央から偏在した
    支点を有する一組のリンク部材を有し、前記遮蔽部材の
    下降距離よりも該本体部と該検出電極との接近距離が大
    きくなるように構成されている請求項10記載の埋設セ
    ンサ。
  12. 【請求項12】 電極部材と検出回路とを備え、該電極
    部材は、検出電極と、該検出電極と絶縁されると共に検
    出電極の周囲に配設されているアース電極と、該検出電
    極と該アース電極間に配設された電極間可撓性絶縁部材
    とを有し、該電極間可撓性絶縁部材が圧縮され該アース
    電極と該検出電極とが接近することによりこれら電極間
    の静電容量の増加を検出回路が検出する感圧センサ。
  13. 【請求項13】 前記感圧センサは、塀、フェンス、門
    戸の上面に設けられている請求項12記載の感圧セン
    サ。
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