JP3600796B2 - フェンスセンサ - Google Patents

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良智 加藤
秀人 加藤
邦英 神山
輝一 清野
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ケイエステクノ株式会社
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    • G08B13/02Mechanical actuation
    • G08B13/12Mechanical actuation by the breaking or disturbance of stretched cords or wires
    • G08B13/122Mechanical actuation by the breaking or disturbance of stretched cords or wires for a perimeter fence

Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、フェンスセンサに関し、特に、フェンスに接近し、あるいは、接触する物体の存在を検出するフェンスセンサ或いは昇降部材用センサに関する。
【0002】
【背景技術】
従来、侵入者を検知するためのフェンス用の防犯センサには、日本国特許出願公開公報9−237389号のような電界形成型センサがある。これは、フェンスの内部に設けた電線に正弦波電流を供給し電界を発生させ、侵入者がフェンスに接近することにより生じる静電容量の変化を検出し、警報装置を作動させるというものである。
【0003】
また、フェンスに沿って赤外線の検出領域を設けるために、フェンスの近傍に赤外線の発光部と、この赤外線を受光する受光部とを配設した防犯センサも知られている。これは、侵入者が赤外線を遮ることを検出し、警報装置を作動させるというものである。
【0004】
上記の電界形成型センサは、正弦波を用いて電界を発生させるため、フェンス周辺の電話回線や電子回路等のノイズ源になるという問題点がある。従って、設置場所が限定されてしまう。
【0005】
また、電界形成型センサは、フェンスの内部に電線を張り渡した領域のみを検出可能領域とするため、フェンスの設計上の制約が伴うという問題点があった。
また、上記の電界形成型センサは、常に、電界を発生させておく必要があるために、消費電力が大きくなってしまうという問題点がある。
【0006】
上記の赤外線センサは、発光部から受光部までの検出領域を直線状に形成する必要があり、曲面構造のフェンスに沿わせて検出領域を形成することができないという問題点があった。
【0007】
本発明は、上記の電界形成型センサや赤外線センサの問題点を解決すると共に、電界を発生するための電流や赤外線を用いず、且つ、検出安定性に優れたフェンスセンサを提供することを目的とする。
【0008】
【特許文献1】
日本国特許出願公開公報9−237389号
【0009】
【発明の開示】
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明のフェンスセンサは、帯電部材周囲の検出可能領域内に物体が存在することにより生じた帯電部材の電荷の増大を、検出電極と基準電極間の静電容量の変化として検出し、この物体の存在を検出することを目的とする。
【0011】
また、本発明のフェンスセンサは、広い面積の検出可能領域を形成することを目的とする。また本発明のフェンスセンサは、被検出物の直接的な接触により、静電火花が発生し、これにより検出回路が破壊することを防止することを目的とする。その他付随的な目的として、検出回路の検出安定性の向上、検出精度を向上、検出領域の指向性、検出可能領域を拡大性等を発明の目的としいる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のフェンスセンサは、フェンスの支柱と、この支柱に絶縁状態で設けられ、かつ、検出電極及び該検出電極と絶縁した基準電極とを有する電極部材と、この電極部材の検出領域内に少なくともその一部が位置するように配設された導体或いは絶縁体から成るフェンスの帯電部材と、前記電極部材に電気的に接続されていると共に被検出物が存在した時該帯電部材の周囲の検出可能領域内の前記被検出物の電荷により生じた前記検出電極と該基準電極間の静電容量の変化を検出する検出回路とを備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明のフェンスセンサは、フェンスの支柱と、この支柱に絶縁状態で設けられ、かつ、検出電極及び該検出電極と絶縁した基準電極とを有する電極部材と、この電極部材の検出領域内に少なくともその一部が位置するように配設された導体或いは絶縁体から成るフェンスの帯電部材と、前記電極部材に電気的に接続されていると共に被検出物が存在した時該帯電部材の周囲の検出可能領域内の前記被検出物の電荷により生じた前記検出電極と該基準電極間の静電容量の変化を検出する検出回路とを備え、前記電極部材は、少なくともその一部が外部から隠蔽されるように前記帯電部材の内部空間に固定的に設けられていることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のフェンスセンサは、フェンスの支柱と、この支柱に絶縁状態で設けられ、かつ、検出電極及び該検出電極と絶縁した基準電極とを有する電極部材と、この電極部材の検出領域内に少なくともその一部が位置するように配設された導体或いは絶縁体から成るフェンスの帯電部材と、前記電極部材に電気的に接続されていると共に被検出物が存在した時該帯電部材の周囲の検出可能領域内の前記被検出物の電荷により生じた前記検出電極と該基準電極間の静電容量の変化を検出する検出回路とを備え、前記電極部材は、フェンスの壁体と帯電部材との間に位置するように壁体に設けた溝内にケース状の指向性制御手段を介して収納されていることを特徴とする。
【0015】
また、本発明のフェンスセンサは、フェンスの支柱と、この支柱に絶縁状態で設けられ、かつ、検出電極及び該検出電極と絶縁した基準電極とを有する電極部材と、この電極部材の検出領域内に少なくともその一部が位置するように配設された導体或いは絶縁体から成るフェンスの帯電部材と、前記電極部材に電気的に接続されていると共に被検出物が存在した時該帯電部材の周囲の検出可能領域内の前記被検出物の電荷により生じた前記検出電極と該基準電極間の静電容量の変化を検出する検出回路とを備え、前記検出電極表面の水膜をアースされた水膜から分離する水膜分離手段をフェンスに加味したことを特徴とする。
【0016】
また、本発明のフェンスセンサは、移動可能なフェンスの支柱と、この支柱に絶縁状態で設けられ、かつ、検出電極及び該検出電極と絶縁した基準電極とを有する電極部材と、この電極部材の検出領域内に少なくともその一部が位置するように配設された導体或いは絶縁体から成るフェンスの帯電部材と、前記電極部材に電気的に接続されていると共に被検出物が存在した時該帯電部材の周囲の検出可能領域内の前記被検出物の電荷により生じた前記検出電極と該基準電極間の静電容量の変化を検出する検出回路とを備えたことを特徴とする。
【0017】
さらに、本発明のフェンスセンサに相当する昇降部材用センサは、検出電極及び該検出電極と絶縁した基準電極とを有する電極部材と、この電極部材の検出領域内に少なくともその一部が位置するように配設された導体或いは絶縁体から成る帯電可能な昇降部材と、前記電極部材に電気的に接続されていると共に被検出物が存在した時昇降部材の周囲の検出可能領域内の前記被検出物の電荷により生じた前記検出電極と該基準電極間の静電容量の変化を検出する検出回路とを備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項に於いて、「フェンス」とは、コンクリートや石材で形成した塀や、所定間隔離間させて配設した支柱とこの支柱間に張り渡した金属製のネットから形成した柵等、その形態を問わない。また、その配設場所は屋外であるか屋内であるかを問わない。さらに、フェンスの全部に検出可能領域を設ける場合の他、フェンスの一部を構成する手摺等に検出可能領域を形成する場合も含む。
【0019】
また、このフェンスセンサの用途は、防犯の用途に限られない。例えば、駐車区画の後方のフェンスに本発明のセンサを設け、車両の接近を警告することにより、車両がフェンスに衝突することを防止する用途にも使用できる。
【0020】
請求項に於いて、「絶縁体」とは、木材、合成樹脂、石材、陶材、コンクリート材等、その材質や形状は問わない。また、「検出電極と基準電極の一部を隠蔽する」とは、人体と接近又は接触する可能性が高い部分、即ち、静電火花がこれら両電極に対して発生しやすい部分だけを隠蔽することをいう。また、外部からこれら両電極が発見しやすい部分だけを隠蔽することをいう。
【0021】
請求項に於いて、「大地又は建築物と接続する」とは、フェンスを地上に設けた場合には、大地に基準電極を接続し、また、建築物のテラス等にフェンスを設けた場合には、当該建築物に基準電極を接続することをいう。また、「電気的に接続する」とは、接地抵抗の有無を問わない。
【0022】
請求項に於いて、昇降部材とは、梯子や非常階段をいい、主に、人間が足を使用して昇降する際に踏む部材のことをいう。例えば、梯子の場合、梯子の横木をステンレススチール製のパイプで形成し、横木内部に検出電極と基準電極を形成する2本の電線を張り渡す。また、非常階段の場合、ステップをコンクリート製の非常階段のステップで形成し、ステップの裏面に検出電極と基準電極を形成する2つの導電層を設けた電極部材を貼付する。
【0023】
【発明の効果】
(1)帯電部材周囲の検出可能領域内に物体が存在することにより、該物体の電荷により生じた帯電部材の電荷の増大を、検出電極と基準電極間の静電容量の変化として検出し、この物体の存在を検出することができる。従って、本発明のフェンスセンサは、電源からリード線を介し導体に電磁波を与えて電界を形成したり、赤外線を使用する必要が無い。例えば、検出可能領域に侵入者が接近すると、侵入者の人体の電荷により、導体の帯電部材に静電誘導が生じ、この帯電部材の電荷が増大する。この帯電部材は、検出電極や基準電極と絶縁されているため、帯電部材の電荷は電流となってこれら電極に直接移動しない。しかし、帯電部材は検出電極の検出領域内に位置するため、帯電部材の電荷が増大すると検出電極の検出領域に電界が形成され、検出電極の電荷が増大する。故に、検出電極と基準電極間の静電容量が増加する。この静電容量の増加が、検出回路の検出しきい値より大きい場合、検出回路は検出信号を発信する。
【0024】
(2)本発明は、電極部材の検出領域内に少なくともその一部が位置するように配設された導体或いは絶縁体から成るフェンスの帯電部材を構成要件とするので、広い面積の検出可能領域を形成することが可能になる。例えば、塀の側壁の広い面積を検出可能領域として形成する場合、帯電部材をこの側壁全面に設けるだけでそれが可能となる。もし、検出電極や基準電極を広い面積に設けると、物体が検出電極の検出領域に存在しない場合(静的状態)の検出電極と基準電極間の静電容量は極めて大きくなる。
【0025】
上記のように、検出電極と基準電極間の静電容量が極めて大きいと、物体が検出領域に存在する場合(帯電状態)における増大した検出電極の電荷量は、この静的状態の静電容量と比較すると相対的に極めて小さなものとなる。このため、検出回路は、相対的に極めて小さな電荷の増大を検出しなければならなくなり、検出安定性が損なわれ、検出不能となる。従って、本発明は、帯電部材を用いることにより、検出電極と基準電極間の静的状態における静電容量の増加を伴うことなしに、広い検出可能領域を安定して検出することができる。
【0026】
(3)請求項3項に記載のフェンスセンサは、請求項1と同様に、絶縁体の帯電部材に侵入者の人体が接近すると、人体の電荷によって、この帯電部材には誘電分極が生じる。この誘電分極により生じた分極電荷により、検出電極の検出領域に電界が形成される。この電界の形成により、検出電極と基準電極間の静電容量が増大し、検出回路は侵入者の存在を検出できる。これに加え、「電極部材は、少なくともその一部が外部から隠蔽されるように前記帯電部材の内部空間に固定的に設けられていること」から、直接両電極に接近又は接触しにくくなる。このため、静電火花による検出回路の破壊を防止することができる。即ち、大気が乾燥している場合、侵入者の人体の電荷量は極めて大きくなっている。
【0027】
もし、両電極が露出していると、これら電極と人体の間で静電火花が生じ、高圧電流がこれら電極と接続されている検出回路を瞬時に破壊してしまうのである。この点、請求項4項記載のフェンスセンサも、「電極部材は、フェンスの壁体と帯電部材との間に位置するように壁体に設けた溝内にケース状の指向性制御手段を介して収納されていること」から、請求項3の発明と同様の効果を得ることができる。
【0028】
(4)以下、その他の効果について記述する。請求項5項記載のフェンスセンサは、基準電極は、大地又は建築物と電気的に接続されているというものであるから、基準電極と大地を電気的に接続すると、接続していない場合に比べて、上記帯電状態の検出電極と基準電極間の静電容量が増大し、検出しきい値を大きく設定することができるため、外部環境によって生じるノイズに対する信号の割合(S/N比)が向上し、検出安定性が向上する。
【0029】
(5)請求項6項記載のフェンスセンサは、帯電部材が、撥水手段を有するというものである。例えば、帯電部材が絶縁体であるコンクリート材の場合、帯電部材に水分が染み込むと、プラスの水素イオンにより帯電部材内の電荷の移動が容易になり、帯電部材が導体に近い状態に変わる。従って、検出回路により検出される静的状態の静電容量と、帯電状態の静電容量の増加の割合(増加率)は、相対的に減少する。このため検出回路は、相対的に減少した静電容量の増加率を検出しなければならず、その検出精度を向上させる必要がある。
【0030】
そこで、本発明は、帯電部材に撥水手段を設け、帯電部材内部に水分が浸透することを防止し、帯電部材の静的状態の電荷量を維持することにより、高い検出精度を維持することができる。
【0031】
(6)請求項7項記載のフェンスセンサは、検出電極の電気力線の方向を限定する指向性制御手段を設けたというものである。本発明のフェンスセンサは、指向性制御手段を備えたことにより、例えば、フェンスの上を越えようとする侵入者を検出し、フェンスの側方を通過する歩行者を検出しないようにすることができる。この点、請求項3に記載の発明も、同様の目的を有している。
【0032】
(7)請求項8項記載のフェンスセンサは、シールド電極が基準電極と接続されているために、検出電極の不要な電気力線を完全に遮断することができる。
【0033】
(8)請求項9項記載のフェンスセンサは、検出電極と基準電極の間に配設されると共に、検出電極及び基準電極と絶縁されている少なくとも1以上の電極間帯電部材を設けたものであるから、検出電極の感度を安定させ、検出回路の検出しきい値を小さく設定することができる。従って、検出可能領域を拡大することができる。
【0034】
(9)請求項11項記載のフェンスセンサは、複数組の検出電極と基準電極間の静電容量の変化を一の検出回路により検出することにより、広範囲の検出可能領域を低廉なコストで実現することができる。
【0035】
(10)本発明の昇降部材用センサは、上記フェンスセンサと技術分野や解決しようとする課題を同一とする発明であり、帯電部材である昇降部材を踏む侵入者等を検出することができる。そして、検出可能領域内の被検出物の存在により生じた検出電極と基準電極間の静電容量の変化を検出回路により検出する。
【0036】
(11)請求項19記載の昇降部材は、非常階段が一例であり、検出電極と、検出電極と絶縁した基準電極と、検出電極及び基準電極と絶縁されると共に、検出電極の検出領域内に少なくともその一部が位置するように配設された導体又は絶縁体から成る帯電部材とを有するものであるから、請求項1に記載の発明とその効果は同一である。
【0037】
【発明を実施するための最良の形態】
本発明に係る第1の実施の形態のフェンスセンサを図1乃至図3を参照しつつ説明する。本実施の形態のフェンスセンサは、アパートのテラスのフェンス1に設けた防犯システム用センサであり、侵入者が手摺3に接近すると警報が作動するというものである。
【0038】
符号1は、フェンスであり、フェンス本体2と、フェンス2の上面に設けた手摺3から成る。この手摺3は、ステンレススチール製の中空のパイプ4と、ステンレススチール製の支柱5と、このパイプ4と支柱5を絶縁する合成樹脂製の絶縁部材11から成る。帯電部材であるパイプ4の内部空間6には、電極部材7をパイプ3の長手方向に延設する。
【0039】
電極部材7は、検出電極線8と、この検出電極線8と平行に延設した基準電極線9と、両電極線間の距離を保持する保持部材10とから成る。尚、空間6内部には、電極部材7を所定位置に固定する固定部材(図示せず)が設けられている。
【0040】
次に、本実施の形態のフェンスセンサの全体構成を説明する。上記検出電極線8は、図3に示す検出回路20に接続され、基準電極線9はアパートの躯体へアースされている。 さらに、アパートの同一居住区の他のテラスのフェンスに設けた電極部材13、16が検出回路20に接続されている。即ち、3本の検出電極線8、14、17が並列に接続され、また、3本の基準電極線9、15、18が並列に接続され、一の検出回路20を共有している。
【0041】
この検出回路20は、制御回路(図示せず)に接続されている。この制御回路は、検出回路20の検出信号を受信すると、制御回路に接続された室内スピーカー(図示せず)から警報音を発生させると共にテラスの照明装置(図示せず)を点滅させる。
【0042】
上記検出回路20を図3を参照しつつ説明する。検出回路20は、一連に接続されたパルス信号発生回路21と、差動増幅器22と、AC−DC変換器23と、比較器24とから成る。回路20から出力されたパルス信号V1は分枝され、分枝されたパルス信号は、抵抗25と電極部材7の静電容量の増大により、パルス信号の波形が鈍るように変化する。
【0043】
差動増幅器22は、パルス信号V1と、静電容量の変化により形成されたパルス信号V2の電圧差を増幅し、さらに、この出力V3を変換器23により直流電圧に変換する。比較器24は、変換器23の出力V4を、予め設定されている検出しきい値と比較し、このしきい値よりもV4が大きい場合、制御回路へ検出信号を送信する。
【0044】
尚、検出電極線8の検出領域内にパイプ4の内壁面を位置させるため、上記しきい値を調整するか、検出電極線8とパイプ4の内壁面まで距離を調整する。
【0045】
次に、本実施の形態のフェンスセンサの作用を説明する。侵入者がパイプ4に接近すると、侵入者の人体の電荷によりパイプ4に静電誘導が生じる。この静電誘導により増加したパイプ4の電荷は、パイプ4の内壁面に電界を形成する。
【0046】
尚、パイプ4と支柱5は絶縁部材11により絶縁されているため、パイプ4の増加した電荷は、支柱5を介してアパートの躯体へ移動しない。一方、大気が乾燥し、侵入者の人体の電荷量が極めて大きくなっている時には、パイプ4と侵入者の人体の間で静電火花が発生する。
【0047】
しかし、この高圧電流は、パイプ4の表面から支柱5の上端縁12へ放電し、アパートの躯体へ流れる。従って、帯電部材であるパイプ4によりその全部が隠蔽されている検出電極線8や基準電極線9へこの高圧電流が直接流れることはない。このため、検出回路20が静電火花の発生により破壊されることはない。
【0048】
上記の電界の形成により、検出電極線8に静電誘導が生じる。この静電誘導により検出電極線8と基準電極線9の間の静電容量が増大する。そして、この静電容量の増大は、検出回路20により検出される。検出回路20が検出信号を送信すると、制御回路は、スピーカーから警報音を発生させると共にテラスの照明装置を点滅させ、侵入者の接近を住人に知らせる。
【0049】
本発明に係る第2の実施の形態のフェンスセンサを図4及び図5を参照しつつ説明する。尚、検出回路は、上記第1の実施の形態の検出回路20を利用し、制御回路は、検出回路20の検出信号を受信すると、スピーカーから警告アナウンスを発声させると共に庭の照明装置を点滅させるものである。
【0050】
尚、後述する複数の電極部材40と、一の電極部材100は、夫々の検出電極層41、101が並列に接続され、また、基準電極層43、103が並列に接続され、一の検出回路20を共有している。この基準電極線43、103は、接地抵抗を介し大地へアースされている。
【0051】
符号30は、敷地境界線に沿って設けたフェンスであり、複数の電極部材40と、一の電極部材100と、所定間隔で立設したアルミニウム製の支柱31と、支柱31の上端に合成樹脂製の絶縁部材33を介して支持したアルミニウム製のパイプ32と、支柱31の側面にアルミニウム製の支持材36を介して支持した枠34と、この枠34に固定したアルミニウム製の柵35とから成る。
【0052】
尚、上記支持材36の両端には絶縁部材37を設け、支柱31と枠34を絶縁する。また、パイプ32は、枠34と離間して設けられていると共に、その下面を長手方向に切除し、開放部47を設ける。即ち、パイプ32の断面形状は、馬蹄型に形成されている。
【0053】
各電極部材40は、略直方体に形成されており、検出電極層41と、電極間帯電板42と、基準電極層43とを、絶縁部材44、45を介在させて積層して成る。また、各電極部材40は、上記パイプ32の内壁側面に一端を固定すると共に、基準電極層43とパイプ32とを絶縁する角柱形状の絶縁部材46の下面に固定する。また、夫々の電極部材40は、対応する枠34の上面48に検出電極層41を所定距離隔て対向して配設する。
【0054】
電極部材100は、略直方体に形成されており、検出電極層101と、電極間帯電板102と、基準電極層103とを、絶縁部材104、105を介在させて積層して成る。
【0055】
また、電極部材100は、上記パイプ32の内壁側面に一端を固定すると共に、基準電極層103とパイプ32とを絶縁する角柱形状の絶縁部材46の上面に固定する。また、電極部材100は、パイプ32の内壁上面106に検出電極層101を所定距離隔て対向して配設する。
【0056】
上記電極間帯電層42は、検出電極層41及び基準電極層43と絶縁されており、他の一切の部材と電気的に接続されていない。これら帯電層42は、検出電極層41の電荷量に応じて、検出電極層41に電荷を供給したり、また、電荷を吸収する。即ち、帯電層43は、検出電極層41への電荷の供給・吸収部として機能する。
【0057】
具体的には、検出電極層41と帯電層42の間、帯電層42と基準電極層43との間に、直列に接続された2つのコンデンサが形成されるので、その部位の静電容量が低下する。このため、外部環境(温度や湿度、あるいは、電波や振動等)により引き起こされる検出電極層41と基準電極層43間の静電容量の変化、即ち、ノイズが低減される。
【0058】
従って、帯電層42を設けることにより、外部環境によって生じるノイズに対する信号の割合(S/N比)が増大し、電極部材40の安定した検出感度が維持できる。このため、検出回路20の検出しきい値を小さく設定することが可能となり、故に、検出電極層の検出領域R1を拡大することができる。
【0059】
同様に、上記電極間帯電層102は、検出電極層101及び基準電極層103と絶縁されており、他の一切の部材と電気的に接続されておらず、検出電極層101への電荷の供給・吸収部として機能する。
【0060】
本実施の形態では、枠34及び柵35と、パイプ32の全てが帯電部材を構成する。即ち、図5に示すように、各電極部材40の検出電極層41の検出領域R1内に対応する枠34の上面48が存在する。この検出領域R1は、上記開放部47の内側に形成される。
【0061】
また、電極部材100の検出電極層101の検出領域R2内にパイプ32の内壁上面が存在する。尚、図5に示す検出領域R1及びR2は、枠34やパイプ32等の帯電部材が存在しない場合の検出電極層41及び101の検出領域を示す。また、侵入者の人体が、枠34やパイプ32等の帯電部材に所定の電荷量を与える範囲を示したのが、検出可能領域R3である。
【0062】
次に、本実施の形態のフェンスセンサの作用を説明する。侵入者がフェンス30を乗り越えようとフェンス32に接近すると、侵入者の人体の電荷によりパイプ32に静電誘導が生じる。この静電誘導により増加したパイプ32の電荷は、パイプ32の内壁上面106に電界を形成する。
【0063】
パイプ32は、支柱31と絶縁されているため、帯電により増加した電荷が支柱31を介して地面に移動しない。一方、帯電部材であるパイプ32により、検出電極層101や基準電極層103は隠蔽されているため、上記の静電火花により発生した高圧電流が検出回路20へ直接流れることはない。
【0064】
上記の電界は、検出電極層101の検出領域R2内に形成されるため、検出電極層101に静電誘導を生じる。この静電誘導により検出電極層101と基準電極層103の間の静電容量が増大する。そして、この静電容量の増大は、検出回路20により検出される。検出回路20が検出信号を送信すると、制御回路は、スピーカーから警告アナウンスを発声させると共に庭の照明装置を点滅させ、侵入者の接近を住人に知らせる。
【0065】
次に、侵入者がフェンス30の側方から這いながらフェンス32に接近すると、侵入者の人体の電荷により柵35に静電誘導が生じる。この静電誘導により増加した柵35の電荷は枠34へ移動し、枠34の上面48に電界を形成する。
【0066】
枠34は、支柱31と絶縁されているため、帯電により増加した電荷が支柱31を介して地面に移動しない。一方、検出電極層41や基準電極層43は、帯電部材の一部、即ち、枠34の上面48とパイプ32間の間隙やパイプ32の開放部分47を除いた部分により隠蔽されているため、上記の静電火花により発生した高圧電流が検出回路20へ直接流れることはない。
【0067】
上記の電界は、検出電極層41の検出領域R1内に形成されるため、検出電極層41に静電誘導を生じる。この静電誘導により検出電極層41と基準電極層43の間の静電容量が増大する。そして、この静電容量の増大は、検出回路20により検出される。検出回路20が検出信号を送信すると、制御回路は、スピーカーから警告アナウンスを発声させると共に庭の照明装置を点滅させ、侵入者の接近を住人に知らせる。
【0068】
本実施の形態は、フェンスの適所に電極部材を設けるだけでフェンス全体を検出可能領域とすることができる。このため、従来の電界形成型センサのように、フェンスの内部に電線を張り渡す必要が無く、フェンスの設計上の制約を最小限のものとすることができる。
【0069】
本発明に係る第3の実施の形態のフェンスセンサを図6乃至図8を参照しつつ説明する。符号50は、敷地境界線に沿って設けたコンクリート製のフェンスであり、電極部材60と、側壁52、53を有する壁体51と、壁体51の上部に合成樹脂の充填材である絶縁部材55を介して固定したコンクリート製の帯電部材54とから成る。
【0070】
電極部材60は、上記壁体51の上部に設けた溝内に収納すると共に壁体51と帯電部材54の間に配設し、壁体51と帯電部材54の長手方向に沿って延設する。電極部材60は、合成樹脂製のケース61と、ケース61内に収納した第1電極部材70と第2電極部材80とから成る。
【0071】
第1電極部材70は、第1検出電極板71と、第1基準電極板72と、この第1基準電極板72の両側縁から立設した第1シールド電極板73、74と、第1電極間帯電板75、76から成る。
【0072】
第2電極部材80は、第1検出電極板81と、第2基準電極板82と、この第2基準電極板82の両側縁から立設した第2シールド電極板83、84と、第2電極間帯電板85、86から成る。
【0073】
上記第1及び第2検出電極板71、81と第1及び第2電極間帯電板75、76、85、86は、互いにケース61内に充填された絶縁部材(図示せず)により絶縁されると共に、基準電極板72、82と、この基準電極板72、82と一体に形成され電気的に接続されている第1及び第2シールド電極板73、74、83、84と絶縁されている。
【0074】
シールド電極板73、74、83、84は、夫々、対応する検出電極板71、81の電気力線の方向を限定する指向性制御手段である。即ち、検出電極板71、81の側方に広がる電気力線を遮蔽し、検出電極板71、81の上方へ伸びる電気力線のみに限定することにより、検出電極板71、81の検出領域を帯電部材54の方向へ限定することができる。
【0075】
従って、シールド電極板73、84により、フェンスの側方を通過する歩行者を誤って検出しないようにすることができる。また、第1及び第2シールド電極板74、83により、第1検出電極71と第2検出電極81相互間の影響を排除することができる。
【0076】
上記帯電部材54の表面には、合成樹脂を主成分とする撥水材により撥水層(図示せず)が形成されており、帯電部材54内に水分が浸透することを防止している。また、帯電部材54の上面は屋根型に形成しため、帯電部材54の上部に雨水が溜まることを防止することができる。
【0077】
次に、本実施の形態のフェンスセンサの全体構成を説明する。上記第1検出電極板71と第2検出電極板81は、図3に示す検出回路90に接続され、第1基準電極板72と第2基準電極板82は大地へアースされている。この検出回路90は、制御回路(図示せず)に接続されている。この制御回路は、上記第2の実施の形態の制御回路を利用する。
【0078】
上記検出回路90を図8を参照しつつ説明する。この検出回路90は、パルス信号発生装置91と、可変抵抗92と、第1可変遅延回路93と、第2可変遅延回路94と、位相弁別回路95とから構成されている。
【0079】
回路91から出力されたパルス信号は、可変抵抗92を介して第1可変遅延回路93と第2可変遅延回路94へ分技される。この第1可変遅延回路93には、第1検出電極板71が接続され、また、第2可変遅延回路94には、第2検出電極板81が接続されている。両可変遅延回路93、94は、それぞれに接続されている各検出電極板71、81と各基準電極板72、82間の静電容量の大きさに応じ、入力されたパルス信号を遅延させ、比較手段である位相弁別回路95へ出力する。
【0080】
位相弁別回路95は、第1可変遅延回路93と第2可変遅延回路94により出力されたパルス信号の位相を比較し、所定しきい値以上の位相のずれを検出した場合には、制御回路に検出信号を送信する。
【0081】
次に、本実施の形態の作用を説明する。侵入者が敷地の外側に位置する側壁53側から帯電部材54の上部に手を掛けようとすると、帯電部材54が帯電し誘電分極を生じる。この誘電分極により生じた電荷は、帯電部材54の敷地の外側に位置する部分により多く分布する。
【0082】
この帯電部材54の電荷分布は、この帯電部材54の裏面の電荷分布にも影響を与え、第1検出電極板71近傍の分極電荷量の方が、第2検出電極板72近傍の分極電荷量よりも大きくなる。このため、電荷量に応じ帯電部材54の裏面に形成される電界の強さが部分的に異なる。この強さの異なる電界により生じた静電誘導により、第1検出電極板71の電荷量は、第2検出電極板72の電荷量よりも大きくなる。
【0083】
従って、第1検出電極板71と第1基準電極板72間の静電容量が、第2検出電極板81と第2基準電極板82間の静電容量よりも大きくなるため、位相弁別回路95は、第1可変遅延回路からのパルス信号が、第2可変遅延回路のパルス信号よりも遅延していることを弁別し、検出信号を制御回路に送信する。
【0084】
逆に、居住者が敷地の内側に位置する側壁52側から帯電部材54の上部に手を掛けようとすると、第2検出電極板81と第2基準電極板82間の静電容量が、第1検出電極板71と第1基準電極板72間の静電容量よりも大きくなるため、位相弁別回路95は、第2可変遅延回路からのパルス信号が、第1可変遅延回路のパルス信号よりも遅延していることを弁別し、検出信号を発信しない。このように、本実施の形態のフェンスセンサは、第1検出電極71と第2検出電極81とを設けることにより、外部からの侵入者のみを検出することができる。
【0085】
【実施例】
以下、この欄では、追加した実施例を記述する。本発明に係る第4の実施の形態のフェンスセンサを、図9を参照しつつ説明する。このフェンスセンサは、アパートのテラスの手摺101を検出電極とした防犯システム用フェンスである。
【0086】
このフェンスは、手摺101と、合成樹脂製の絶縁部材102を介して該手摺1を支持するためにコンクリート製の躯体104に設けた支柱103から構成されている。手摺101は、リード線105を介して検出回路108に接続されている。このリード線105は、この部分が外界の電界の変動の影響を受けないようにするために、シールド線とすることが好ましい。
【0087】
リード線101とアース間には、ネオン管106が設けられており、さらに、コンデンサ107が直列に接続されている。このネオン管106は、静電火花除去手段であり、静電火花の発生によって、コンデンサ107に過大な電流が流れることを防止するためものである。
【0088】
本実施の形態では、検出回路108のしきい値は、静的状態における検出電極の静電容量が100pF以上になると検出信号を出力するように設定されている。手摺101の静電容量値が10,000pFである場合、コンデンサの静電容量値を100pFにすると、略静的状態における検出回路101からみた静電容量値を100pF弱に減少することができる。
【0089】
手摺101が直射日光を受け、温度や湿度の変化の激しい環境に設置せざるを得ない場合でも、リード線105を介し、コンデンサ107を手摺101から離間し、温度や湿度の変化の少ない場所に配設することにより、コンデンサ107の温度上昇を最小限に抑えることが可能である。即ち、コンデンサ107内部の誘電体等が温度等の影響を受けることにより引き起こされるコンデンサ107の静電容量の変動を防止することができ、検出回路108の誤動作を防止することができる。
【0090】
さらに、本実施の形態によれは、手摺101の長さや、絶縁体102の厚み等により、手摺101の静的状態における静電容量値が変化するが、コンデンサ107の静電容量値を調整することにより、検出回路108が適正に作動する静電容量値を設定することができ、検出回路108の閾値を調整する必要がない。このため、本実施の形態のフェンスセンサは、施工が容易であり、施工現場での設置を迅速に行うことができる。
【0091】
本発明に係る第5の実施の形態のフェンスセンサを図10を参照しつつ説明する。本実施の形態は、上記第4の実施の形態のフェンスセンサの絶縁部材102に関するものである。
【0092】
絶縁部材102の周囲には、水膜分離手段である水切り壁110が支柱103の上端部において下方に向かって張出している。この水切り壁110の内壁面111は、支柱部側面112と距離L1を隔てて位置しており、この内壁面111と支柱部側面112の間に溝113が形成されている。なお、この距離L1は、6mm以上である。
【0093】
フェンスの手摺101や支柱103の夫々の表面に雨水等の水膜が形成されると、手摺101の表面の水膜と支柱103の表面の水膜が接触する直前に、手摺101の静電容量が急激に増大する。これは、両水膜の表面間の距離が極めて小さくなり、手摺101とアースとを近接させた状態と同じ状態を招くからである。この場合、検出回路108は、手摺101の静電容量の急激な増大により検出信号を出力する。即ち、誤作動することになる。
【0094】
しかし、本実施の形態のように、上記の水切り壁110を絶縁部材102の周囲に設けると、手摺101や支柱103の夫々の表面に形成された両水膜が接触することが防止される。これは、溝113の距離L1を6mm以上にすることにより、両水膜の表面張力の作用で両水膜がこの溝113を横断して結合することが防止されるからである。従って、上記の検出回路108の誤作動が防止される。
【0095】
本発明に係る第6の実施の形態のフェンスセンサを図11を参照しつつ説明する。本実施の形態は、上記第5の実施の形態の水膜分離手段に関するものである。
【0096】
絶縁部材102の周囲には、水膜分離手段である水切り壁120が支柱103の上端部において下方に向かって張出している。この水切り壁120の上部内壁面122は、支柱部側面124と距離L2を隔てて位置しており、この内壁面122と支柱部側面124の間に副溝121が形成されている。なお、この距離L2は、1mm以上6mm未満である。1mm以上とは、水膜の厚さよりも大きな数値であり、また、6mm未満とは、上記L1よりも小さな値にする必要があるからである。また、この水切り壁120の下部内壁面123は、支柱部側面124と距離L1を隔てて位置しており、この内壁面123と支柱部側面124の間に主溝125が形成されている。なお、この距離L1は、6mm以上である。
【0097】
支柱103に対し横方向から風雨が吹き付けると、水膜W2が支柱103の上方に向かって上昇する。しかし、当該水膜W2の上端が副溝121に達すると、副溝121内の水膜の自重により、さらに上昇しようとする水膜W2が押し戻され、水膜W2の上昇が防止される。このため、水膜W1と水膜W2の分離が維持され、従って、本実施の形態では、横方向からの風雨下でも検出回路108の誤作動が防止できる。
【0098】
本発明に係る第7の実施の形態のフェンスセンサを図12乃至図15を参照しつつ説明する。本実施の形態のフェンスセンサは、既存のガードレールを使用するものであり、ガードレールに接近する車両や歩行者等を検出するものである。
【0099】
フェンスセンサ130は、鉄板から形成したガードレール部131と、延在するガードレール部を支持する複数の鉄製の支柱132から構成されている。支柱132の側部には、左右に支持板133を備えた支持部材134がボルト(図示せず)等により固定されている。このボルトは、支持部材134と電気的に接続されている一方、支柱132とは絶縁体のスペーサ(図示せず)等により絶縁されている。さらに、このボルトは、リード線を介して検出回路(図示せず)に接続されている。ガードレール部131は、支持板133に固定され、この支持板133及び支持部材134と電気的に導通しているため、ガードレール部全体が検出電極を形成する。
【0100】
支柱132の下部は大地等に埋設されているため、支柱132はアースされている。このため、支柱132と支持部材134は、ゴム製の半円筒状の絶縁部材135により所定の距離を隔て絶縁されている。しかし、支持部材134と支柱132の表面の水膜が接触すると、その直前に検出回路が誤作動する。このため、本実施の形態では、4つの水膜分離手段を当該絶縁部材135の周囲に設けている。
【0101】
第1の水膜分離手段は、上部水膜分離部材140の上面溝142である。この上面溝142は、水切り壁141と支柱132の表面の間に形成されている。また、上面溝142の両端は開放され、その底面は中央部から両端に向かって傾斜している。
【0102】
この上面溝142は、支柱132の頂部から落下してくる水膜を両端部から排水し、絶縁部材135の表面へ水膜が侵入することを防止する。第2の水膜分離手段は、上部水膜分離手段140の下面溝143である。この溝の幅は6mm以上であり、上記第5の実施の形態の水膜分離手段である水切り壁110と同様の効果を有する。即ち、支柱132の表面の水膜と絶縁部材135の表面の水膜との分離を維持する。第3の水膜分離手段は、側部水膜分離部材136であり、絶縁部材135の側方からの絶縁部材135表面への水膜の侵入を阻止する。
【0103】
第4の水膜分離手段は、下部水膜分離手段138の下面溝137である。この溝の幅も6mm以上であり、上記の水膜分離手段140の下面溝143と同様の効果を有する。即ち、絶縁部材135の表面の水膜が支柱132の表面の水膜との分離を維持する。
【0104】
本発明に係る第8の実施の形態のフェンスセンサを図16を参照しつつ説明する。本実施の形態のフェンスセンサは、複数の支柱132の間に張り渡した導電性のチェーン151,152を検出電極として利用するものであり、チェーンに接近する物体を検出する。
【0105】
本実施の形態の水膜分離手段の構成は、上記第6の実施の形態の構成と略同様であり、同様の機能を有する部分は、同様の符号により示されている。
【0106】
本実施の形態では、支柱132の側部のチェーン固定部材153は、支柱132とは絶縁体のスペーサ(図示せず)等により絶縁されると共に、リード線を介して検出回路(図示せず)に接続されている。このため、導電性の金属で形成されているチェーン固定部材153とチェーン151、152とは、それら全体が検出電極を形成する。
【0107】
本発明に係る第9の実施の形態のフェンスセンサを図17及び図18を参照しつつ説明する。本実施の形態のフェンスセンサは、工事現場等で用いられる移動可能な鉄製のフェンス160の全体を帯電部材とし、検出脚部170に設けた検出電極によりフェンス160に接近する人間等を検出する。この検出脚部170の上部には、支柱161の端部と係合する係合孔176と、周囲に設けた溝173を有する水膜分離手段172とが設けられている。この水膜分離手段172は、帯電部材であるフェンス160及びその支柱161の表面の水膜と検出脚部下部表面171の水膜とを分離する。検出脚部170の内部には、検出電極174とアース電極175が対向して配設されている。
【0108】
尚、検出回路(図示せず)のしきい値は、係合孔176内の支柱161の端部が検出電極174の検出領域内に位置するように調整されている。尚、検出脚部170を装着した以外の他の3本の支柱161の脚部には、検出脚部170と高さを揃えるための高さ調整脚部162が装着されている。
【0109】
【産業上の利用可能性】
本発明に係るフェンスセンサは、主として、侵入者等を発見する防犯用のセンサとして利用することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係る第1の実施の形態のフェンスセンサの部分斜視図。尚、保持部材10は、検出電極線8及び基準電極線9を明瞭に示すため、図示していない。
図2は、図1のA−A線断面図。
図3は、図1のフェンスセンサの検出回路20の回路図。
図4は、本発明に係る第2の実施の形態のフェンスセンサの部分斜視図。
図5は、図4のフェンス端部断面の拡大図。
図6は、本発明に係る第3の実施の形態のフェンスセンサの部分斜視図。
図7は、図6のB−B線断面図。
図8は、図6のフェンスセンサの検出回路90の回路図。
図9は、本発明に係る第4の実施の形態のフェンスセンサのブロック図。
図10は、本発明に係る第5の実施の形態のフェンスセンサの部分断面図。
図11は、本発明に係る第6の実施の形態のフェンスセンサの部分断面図。
図12は、本発明に係る第7の実施の形態のフェンスセンサの支柱とガードレールの位置関係を示す説明図。
図13は、図12のA−A線断面図。
図14は、図12のB−B線断面図。
図15は、図12のC−C線断面図。
図16は、本発明に係る第8の実施の形態のフェンスセンサの支柱とチェーンの位置関係を示す説明図。
図17は、本発明に係る第9の実施の形態のフェンスセンサの斜視図。
図18は、図17の検出脚部170の縦断面図。

Claims (18)

  1. フェンスの支柱と、この支柱に絶縁状態で設けられ、かつ、検出電極及び該検出電極と絶縁した基準電極とを有する電極部材と、この電極部材の検出領域内に少なくともその一部が位置するように配設された導体或いは絶縁体から成るフェンスの帯電部材と、前記電極部材に電気的に接続されていると共に被検出物が存在した時該帯電部材の周囲の検出可能領域内の前記被検出物の電荷により生じた前記検出電極と該基準電極間の静電容量の変化を検出する検出回路とを備えたフェンスセンサ。
  2. 請求項1に於いて、前記帯電部材表面の水膜をアースされた水膜から分離する水膜分離手段を備えていることを特徴とするフェンスセンサ。
  3. フェンスの支柱と、この支柱に絶縁状態で設けられ、かつ、検出電極及び該検出電極と絶縁した基準電極とを有する電極部材と、この電極部材の検出領域内に少なくともその一部が位置するように配設された導体或いは絶縁体から成るフェンスの帯電部材と、前記電極部材に電気的に接続されていると共に被検出物が存在した時該帯電部材の周囲の検出可能領域内の前記被検出物の電荷により生じた前記検出電極と該基準電極間の静電容量の変化を検出する検出回路とを備え、前記電極部材は、少なくともその一部が外部から隠蔽されるように前記帯電部材の内部空間に固定的に設けられていることを特徴とするフェンスセンサ。
  4. フェンスの支柱と、この支柱に絶縁状態で設けられ、かつ、検出電極及び該検出電極と絶縁した基準電極とを有する電極部材と、この電極部材の検出領域内に少なくともその一部が位置するように配設された導体或いは絶縁体から成るフェンスの帯電部材と、前記電極部材に電気的に接続されていると共に被検出物が存在した時該帯電部材の周囲の検出可能領域内の前記被検出物の電荷により生じた前記検出電極と該基準電極間の静電容量の変化を検出する検出回路とを備え、前記電極部材は、フェンスの壁体と帯電部材との間に位置するように壁体に設けた溝内にケース状の指向性制御手段を介して収納されていることを特徴とするフェンスセンサ。
  5. 請求項1、請求項3、請求項4の何れかに於いて、前記基準電極は、大地又は建築物と電気的に接続されていることを特徴とするフェンスセンサ。
  6. 請求項1又は請求項3に於いて、前記帯電部材は、撥水手段を有することを特徴とするフェンスセンサ。
  7. 請求項1又は請求項3に於いて、前記検出電極の電気力線の方向を限定する指向性制御手段を設けたことを特徴とするフェンスセンサ。
  8. 第7項に於いて、前記指向性制御手段は、前記基準電極と接続されたシールド電極であることを特徴とするフェンスセンサ。
  9. 請求項1又は請求項3に於いて、前記検出電極と前記基準電極の間に配設されると共に、前記検出電極及び前記基準電極と絶縁されている少なくとも1以上の電極間帯電部材を設けたことを特徴とするフェンスセンサ。
  10. 請求項1又は請求項3に於いて、前記検出電極は、互いに絶縁された第1検出電極と第2検出電極とから構成され、前記検出回路は、該第1検出電極と前記基準電極間の静電容量と、該第2検出電極と前記基準電極間の静電容量とを比較する比較手段を有することを特徴とするフェンスセンサ。
  11. 請求項1又は請求項3に於いて、前記検出電極と前記基準電極とを複数組設け、該複数の検出電極を電気的に接続すると共に、該複数の基準電極を電気的に接続し、該複数の検出電極と該複数の基準電極を一の前記検出回路に接続したことを特徴とするフェンスセンサ。
  12. 請求項1に於いて、前記検出回路と検出電極との間に直列に接続された1以上のコンデンサを備えると共に、該コンデンサは、該検出電極と離間して設けられていることを特徴とするフェンスセンサ。
  13. フェンスの支柱と、この支柱に絶縁状態で設けられ、かつ、検出電極及び該検出電極と絶縁した基準電極とを有する電極部材と、この電極部材の検出領域内に少なくともその一部が位置するように配設された導体或いは絶縁体から成るフェンスの帯電部材と、前記電極部材に電気的に接続されていると共に被検出物が存在した時該帯電部材の周囲の検出可能領域内の前記被検出物の電荷により生じた前記検出電極と該基準電極間の静電容量の変化を検出する検出回路とを備え、前記検出電極表面の水膜をアースされた水膜から分離する水膜分離手段をフェンスに加味したことを特徴とするフェンスセンサ。
  14. 請求項13に於いて、前記水膜分離手段は、下方に開口した幅6mm以上の溝であることを特徴とするフェンスセンサ。
  15. 請求項13に於いて、前記水膜分離手段は、下方に開口した幅6mm以上の主溝と、該主溝内部に下方に開口した幅6mm未満の副溝とを備えて成ることを特徴とするフェンスセンサ。
  16. 移動可能なフェンスの支柱と、この支柱に絶縁状態で設けられ、かつ、検出電極及び該検出電極と絶縁した基準電極とを有する電極部材と、この電極部材の検出領域内に少なくともその一部が位置するように配設された導体或いは絶縁体から成るフェンスの帯電部材と、前記電極部材に電気的に接続されていると共に被検出物が存在した時該帯電部材の周囲の検出可能領域内の前記被検出物の電荷により生じた前記検出電極と該基準電極間の静電容量の変化を検出する検出回路とを備えたフェンスセンサ。
  17. 検出電極及び該検出電極と絶縁した基準電極とを有する電極部材と、この電極部材の検出領域内に少なくともその一部が位置するように配設された導体或いは絶縁体から成る帯電可能な昇降部材と、前記電極部材に電気的に接続されていると共に被検出物が存在した時昇降部材の周囲の検出可能領域内の前記被検出物の電荷により生じた前記検出電極と該基準電極間の静電容量の変化を検出する検出回路とを備えた昇降部材用センサ。
  18. 請求項17に於いて、昇降部材は、非常階段であることを特徴とする昇降部材用センサ。
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