JP2002090213A - 静電容量重量センサもしくは静電容量感圧テープセンサ - Google Patents

静電容量重量センサもしくは静電容量感圧テープセンサ

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JP2002090213A
JP2002090213A JP2000278967A JP2000278967A JP2002090213A JP 2002090213 A JP2002090213 A JP 2002090213A JP 2000278967 A JP2000278967 A JP 2000278967A JP 2000278967 A JP2000278967 A JP 2000278967A JP 2002090213 A JP2002090213 A JP 2002090213A
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sensor
weight
insulator
electrodes
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Yasuhisa Ida
保久 井田
Tetsuo Hosoda
哲郎 細田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁波ノイズの大きい場所や雨などの天候の影
響を受ける野外あるいは地中に設置して誤動作なく作動
し、不要輻射等の電磁波ノイズを出さない高感度で耐久
性のある静電容量重量センサもしくは静電容量感圧テー
プセンサを提供する。 【解決手段】コンデンサ電極A−2と、コンデンサ電極
B‐3との間に、誘電体シート1を挟み、この周囲を絶
縁体4で囲み、その周囲をシールド電極5で囲み、その
周囲をカバー絶縁体6で覆った構造を備えるセンサで特
に誘電体シート1を0.8mm以下の厚さの弾性誘電体
シートを使用して、カバー絶縁体が外部からの加圧によ
って伸縮する材料を用い、シールド電極も加圧により容
易に伸縮可能な材料を使用する。前述の構造により、コ
ンデンサ電極A−2と、コンデンサ電極B−3との電極
間隔が重量により変化し、その電極間静電容量が重量に
より高感度に変化するとともにシールド電極5の作用に
より外部からのノイズの進入や不要輻射を抑圧する静電
容量重量センサを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は静電容量性重量セ
ンサもしくは静電容量感圧テープセンサに関し、特に、
人体を検出して防犯警報等に使用するのに適した静電容
量センサで、重量もしくは感圧による静電容量の変化を
検出するセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】防犯警報等に使用するために人体の存否
を検出する場合、第1に静電容量方式のセンサには人体
の静電容量を検出する静電容量式センサと、第2に重量
の変化を静電容量の変化にして人体の存否を検出する静
電容量性重量マットがある。このような静電容量性重量
マットの特許としては、USP3,875,481:C
APACITIVE WEIGHTING MAT、およ
び USP5,597,984:Capacitanc
e weighing mat with substa
ntially rigid separators が
ある。この特許等は、重量測定の用途に適した重量と静
電容量の変化の関係における直線性を改善したことを特
徴とする重量センサに関するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の人体等の静
電容量を検出する静電容量式センサでは、センサを設置
する場所の材料の誘電率や導電率により検出感度が変わ
るほか、検出原理上シールドが行えず、ノイズ信号レベ
ルの大なる場所や雨天や降雪などの誘電率の大きい気象
条件により、静電容量の変化を検出して誤動作しやすい
という欠点があった。その他、センサに印加する信号等
の不要輻射ノイズを抑圧できないといった問題もあっ
た。また、この不要輻射ノイズを検出してセンサの存在
を知ることができるため、センサの存在を知られたくな
い防犯用途には、その使用が望ましくないという欠点が
あった。
【0004】第2の、静電容量性重量マットの特許であ
るUSP3,875,481:CAPACITIVE
WEIGHTING MATにおいては、マットの外周
が導電性のグランド電極となっていて地中に設置した場
合、地中電流の発生による電蝕が発生したり、センサ回
路のグランドとグランドループによりノイズが発生する
という問題や、材料の材質や形状が複雑で、加工及び材
料コストが高くなると言う欠点があった。またー方、U
SP5,597,984:Capacitance w
eighing mat with substanti
ally rigid separators は、マ
ットセンサにセンサ回路が備えられていて回路の使用温
度範囲や降雨などといった気象条件に対する対策が不十
分であり、この対策にコストがかかるという問題があっ
た。またセンサ回路とセンサが分離独立してケーブルに
て接続されていないため、故障時のメンテナンスや信頼
性のある動作を得にくいという問題があった。また構成
する材料や形状に様々な工夫があるが、これは主に重量
に対する静電容量の変化の直線性を改善するためになさ
れており、重量の測定等で利用しない人体検出などの用
途では、特にこの直線性は必要とされていないが、この
ためにコストが高くなるという問題があった。
【0005】この発明は、上記した従来の静電容量セン
サの欠点を改良して、防犯等に適した人体検出用の静電
容量重量センサもしくは静電容量感圧テープセンサを提
供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明の静電
容量重量センサは、重量により伸縮可能な誘電体シート
を二枚の導電体からなる電極で挟んだコンデンサ構造の
周囲を、重量により伸縮可能な絶縁体で囲み、またその
周囲を重量により伸縮可能なシールド電極で囲み、さら
にその周囲を重量により伸縮可能な絶縁体で覆った構造
を備えている。そして、上記静電容量重量センサにおい
て、コンデンサを形成する二枚の電極の間には、厚さが
0.4mm〜0.8mm程度のポリプロピレン等の誘電
体シートを用いる。ここで使用する誘電体シートの厚さ
の最小値は、絶縁能力と加圧耐久性を考慮したものであ
り、最大値はセンサの感度の最小限度を決めるもので、
この誘電体シートの厚さが薄いほど高感度になる。この
誘電体シートの表面はー般に市配されているものを使用
できるが、表面に凹凸があるものが重量加圧時の伸縮特
性や電極との密着性を向上させる働きがある。
【0007】前述のコンデンサ電極の周囲の絶縁は二枚
のコンデンサ電極との絶縁とその周囲に設けるシールド
電極との絶縁を行うもので、電極間の絶縁距離と絶縁体
の絶縁抵抗を考慮し、重量加圧の場合に伸縮を妨げるこ
とのないような材料と構造にする。
【0008】前述のシールド電極は、重量加圧時に伸縮
が可能なように、たとえば、アルミ箔ラミネートフィル
ムのようなフレキシブルな電極とアルミ板を使った構造
にすることが望ましい。
【0009】静電容量重量センサの外周は、底に硬質の
材料で作られた樹脂を用い、側面あるいは上面を弾性の
ある絶縁材料からなる、例えばハイトレルと呼ばれる熱
可塑性ポリエーテルエステルエラストマーを使用するこ
とができる。この材料はゴム状の弾性を備えているとと
もに、エンジニアリングプラスチックとしての強度と耐
久性を備え、しかも成形加工が容易であるという長所を
有している。もちろん、超軟質ポリエステル樹脂等の弾
性のある絶縁材料を使用することもできる。
【0010】またこの発明の静電容量感圧テープセンサ
は、2枚の電極間の間に誘電体を挟みコンデンサを構成
し、この周囲を絶縁体で覆って、さらにこの周囲をシー
ルド電極で覆った構造を備えている。そして上記静電容
量感圧テープセンサにおいて、2枚の電極間の誘電体が
0.4mm〜0.8mm程度の厚さの弾性を有する誘
電体シートを用いる。コンデンサを構成する2枚の電極
は、アルミ箔ラミネートフィルムのようなフレキシブル
な電極を使用する。
【0011】上記静電容量感圧テープセンサにおいて、
2枚の電極の周囲を覆っている絶縁体、その周囲のシー
ルド電極は、力の印加方向に対して伸縮可能な構造およ
び材料で構成されている。
【0012】上記静電容量感圧テープセンサにおいて、
誘電体シートとしてはポリプロピレンその他のポリオレ
フィン樹脂シート、あるいはこのポリプロピレンその他
のポリオレフィン樹脂シートの表面に凹凸を設けたシー
ト状物を用いている。
【0013】この発明の静電容量重量センサもしくは静
電容量感圧テープセンサは、上述の構造及び材料によ
り、不要輻射の発生と外部からのノイズの進入を抑圧
し、野外での降雨、降雪の影響が小さく、地中等にも設
置して使用ができるものとなった。
【0014】
【発明の実施の形態】以下この発明の静電容量重量セン
サもしくは静電容量感圧テープセンサの実施の形態につ
いて、図面を用いて詳細に説明する。図1はこの発明の
静電容量重量センサの1実施例を示す一部切欠斜視図、
図2はその断面図、図3は静電容量重量センサの他の実
施例を示す一部切欠斜視図、図4はその断面図、図5は
静電容量重量センサのさらに別の実施例を示す一部切欠
斜視図、図6はその断面図、図7は本発明に使用するカ
バー絶縁体の1例を示す横断面図、図8(a)、(b)
は本発明に使用する誘電体の例を示すそれぞれ横断面
図、図9(a)ないし(d)は、この発明の静電容量重
量センサの設置例を示すそれぞれ概略断面図である。図
10はこの発明の静電容量感圧テープセンサの1実施例
を示す一部切欠斜視図、図11はその断面図、図12は
静電容量感圧テープセンサの他の実施例を示す一部切欠
斜視図、図13はその断面図、図14はこの発明の静電
容量感圧テープセンサをベランダに設置した例を示す概
略斜視図、図15はサッシに設置した例を示す概略斜視
図である。
【0015】図1および図2において、この発明の静電
容量重量センサ11は、重量により伸縮可能な誘電体シ
ート1を二枚の導電体からなる電極2,3で挟んだコン
デンサ構造の周囲を、重量により伸縮可能な絶縁体4で
囲み、またその周囲を重量により伸縮可能なシールド電
極5で囲み、さらにその周囲を重量により伸縮可能なカ
バー絶縁体6で覆った構造を備えている。そして、上記
静電容量重量センサ11において、コンデンサを形成す
る二枚の電極2,3の間には、厚さが0.4mm〜0.
8mm程度のポリプロピレン等の誘電体シート1を用い
る。ここで使用する誘電体シート1の厚さの最小値は、
絶縁能力と加圧耐久性を考慮したものであり、最大値は
静電容量重量センサ11の感度の最小限度を決めるもの
で、この誘電体シート1の厚さが薄いほど、また材質の
弾性率の大きいほど高感度になる。この誘電体シート1
の表面は一般に市販されているものを使用できるが、図
8(a)のように表面に凹凸があるものの方が重量加圧
時の伸縮特性やコンデンサ電極2,3との密着性を向上
させる働きがある。もちろん、図8(b)のように複数
の誘電体シート1を積層した多層構造とすることもでき
る。
【0016】前述のコンデンサ電極2,3の周囲の絶縁
体4は、二枚のコンデンサ電極2,3間の絶縁と、その
周囲に設けるシールド電極5との絶縁を行うもので、コ
ンデンサ電極2,3間の絶縁距離と絶縁体4の絶縁抵抗
を考慮し、重量加圧の場合に伸縮を妨げることのないよ
うな、ポリエステル樹脂等の軟質樹脂の材料を用い、シ
ート状の筒型構造にすることが望ましい。静電容量重量
センサ11のセンサ信号引き出しケーブルと電極の接続
はシールド電極5がケーブルのシールド側に接続、コン
デンサ電極2,3がケーブルのシールド内部にあるツイ
スト線と接続している。
【0017】前述のシールド電極5としては、重量加圧
時に伸縮が可能なように、たとえば、アルミ箔ラミネー
トフィルムのようなフレキシブルな電極とアルミ板を使
った積層構造にすることが望ましい。
【0018】静電容量重量センサ11の最外周のカバー
絶縁体6は、底部には硬質樹脂からなる硬質絶縁体22
を用い、側面あるいは上面には弾性絶縁体21を用い
て、異なる樹脂を一体的に成形した構造とすることが望
ましい。そのような例を図7に示す。上記弾性のある絶
縁材料としては、例えば熱可塑性ポリエーテルエステル
エラストマー(商品名ハイトレル、東レ・デュポン株式
会社製)を使用することができる。この弾性絶縁体7は
ゴム状の弾性を備えているとともに、エンジニアリング
プラスチックとしての強度と耐久性を備え、しかも成形
加工が容易であるという長所を有している。もちろん、
弾性絶縁体7として超軟質ポリエステル樹脂等の弾性の
ある絶縁材料を使用することもできる。また、その下部
に使用する硬質絶縁体8に使用する樹脂は、上記熱可塑
性ポリエーテルエステルエラストマー等とのなじみのよ
い樹脂を使用することが望ましく、ポリオレフィン系樹
脂、ポリエステル系樹脂等の中から適宜選択することが
できる。もちろん、カバー絶縁体6の構造は上記のもの
に限られるものではなく、弾性のある絶縁材料のみを用
いて一体的に成形したり、異なる弾性の樹脂を一体では
なく、別々に成形して組み付けてもよい。
【0019】上記実施例の静電容量重量センサ11は上
述の構造及び材料により、不要輻射の発生と外部からの
ノイズの進入を抑圧し、野外での降雨、降雪の影響が小
さく、地中等にも設置して使用ができるものとなった。
【0020】図3および図4の実施例においても、静電
容量重量センサ11は、重量により伸縮可能な誘電体シ
ート1を二枚の導電体からなる電極2,3で挟んだコン
デンサ構造の周囲を、重量により伸縮可能な絶縁体4で
囲み、またその周囲を重量により伸縮可能なシールド電
極5で囲み、さらにその周囲を重量により伸縮可能なカ
バー絶縁体6で覆った構造を備えている。但しこの実施
例においてはシールド電極5はアルミ箔ラミネートフィ
ルムを用いて絶縁体4を覆い、その上にアルミ板を設け
てこの電極に静電容量重量センサのケーブルのシールド
に接続している。センサケーブルのシールド内部にある
2つの線はコンデンサ電極2,3に接続されている。
【0021】図3および図4の実施例は図1には設けら
れていないスペーサ8及び延長片7を設けている。この
スペーサ8及び延長片7は重量の印加方向の力に対して
伸縮し、その結果コンデンサ電極2及びコンデンサ電極
3の間隔を伸縮させる構造になっているので、誘電体1
の伸縮作用を補っている。このような構造により、重量
に対する静電容量の変化範囲を広げて重量の重い用途で
も使用可能となっている。なおこの実施例においてはシ
ールド電極5はアルミ箔ラミネートフィルムを用いて絶
縁体4を覆い、その上にアルミ板を設けている。このア
ルミ板が重量を延長片7を備えた絶縁体4に伝えてお
り、局所的に加わる重量を分散させる働きをしている。
【0022】図5および図6の実施例においては、静電
容量重量センサ11は、重量により伸縮可能な誘電体シ
ート1を、その下面においては二枚の導電体からなる電
極2,3を所定の間隙をおいて並べて設置し、その上面
においては結合電極10を介在させてこれらで挟んだコ
ンデンサ構造の周囲を、上記と同様に重量により伸縮可
能な絶縁体4で囲み、またその周囲を重量により伸縮可
能なシールド電極5で囲み、さらにその周囲を重量によ
り伸縮可能なカバー絶縁体6で覆った構造を備えてい
る。この実施例においては、結合電極10とコンデンサ
電極2,3との電極間隔が重量により変化することによ
りコンデンサ電極2,3の間の静電容量が変化する構造
になっている。この構造においては、重量により、コン
デンサ電極2,3に接続している引き出し線にストレス
があまりかからないという特徴がある。
【0023】図9においてはこの発明の静電容量重量セ
ンサ11の使用例を示している。すなわち図9(a)は
家屋やビルディング等の周囲の地面に屋外設置する例を
示し、コンクリート打設面12−1上に静電容量重量セ
ンサ11を設置し、その上面を所定の厚さの土13で被
覆している。図9(b)では、コンクリート打設面12
−1上に静電容量重量センサ11を設置し、その上面に
は石材やコンクリートからなる足踏み石14を搭載し
て、その周囲を所定の厚さの土13で被覆している。図
9(c)では、床板12−2上に静電容量重量センサ1
1を室内設置し、その上面をカーペットシート15で被
覆している。図9(d)では、ベッド12−3上に静電
容量重量センサ11を設置し、その上面を敷布団16で
被覆している。
【0024】上記静電容量重量センサ11は、人体など
の重量により静電容量が変化する構造であって、高感度
かつ水分や重量に対して耐久性のある材料を用いている
ため、上記各施工例にみられるように屋外において地中
等に設置して人体を検知したり、室内で床板等の上に搭
載して人体を検知するのに使用できる。またこの静電容
量重量センサ11は内部でコンデンサ電極の周囲を絶縁
体4を介して導電体のシールド電極5で完全に被覆して
シールドしており、地中のノイズ電流や外来の電波ノイ
ズの誘導を抑圧したり、センサ回路からの信号による不
要輻射ノイズ抑圧している。その他上記シールドの作用
により、静電容量重量センサ11の周囲の誘電率の大小
を静電容量の変化として検出する作用を抑圧しているた
め、人体の誘電率や帯電状態、及び義足、靴の誘電率や
靴の高さの影響、降雨や降雪等の誘電率高い気象条件等
の影響をほとんど受けることなく重量のみによってセン
サの静電容量が変化するようになる。したがって外来ノ
イズや降雨等の気象条件及び人体の履き物等の影響を受
けることなく人体と小動物との識別が可能となった。
【0025】静電容量感圧テープセンサは、形状をテー
プ状に薄く長くしたもので、主に人体の手による押圧程
度の力を検出する用途に開発したものである。この点が
静電容量重量センサ11と異なっている。もちろん、用
途をこれに限定するものではない。図10ないし図13
はこの発明の静電容量感圧テープセンサの実施例を示す
ものである。まず、図10において、静電容量感圧テー
プセンサ100は、押圧により伸縮可能な誘電体シート
101を二枚の導電体からなる電極102,103で挟
んだコンデンサ構造の周囲を、押圧により伸縮可能な絶
縁体104で囲み、またその周囲を押圧により伸縮可能
なシールド電極105で覆った構造を備えている。そし
て、上記静電容量感圧テープセンサ100において、コ
ンデンサを形成する二枚の電極102,103の間に
は、厚さが0.4mm〜0.8mm程度のポリプロピレ
ン等の誘電体シート101を用いる。ここで使用する誘
電体シート101の厚さの最小値は、絶縁能力と加圧耐
久性を考慮したものであり、最大値は静電容量感圧テー
プセンサ100の感度の最小限度を決めるもので、この
誘電体シート101の厚さが薄いほど、また材質の弾性
率の大きいほど高感度になる。この誘電体シート101
の表面は一般に市販されているものを使用できるが、前
述のように図8(a)のように表面に凹凸があるものの
方が押圧による加圧時の伸縮特性やコンデンサ電極との
密着性を向上させる働きがある。もちろん、図8(b)
のように複数の誘電体シートを積層した多層構造とする
こともできる。
【0026】前述のコンデンサ電極102,103の周
囲の絶縁体104は、二枚のコンデンサ電極102,1
03間の絶縁と、その周囲に設けるシールド電極105
との絶縁を行うもので、コンデンサ電極102,103
間の絶縁距離と絶縁体104の絶縁抵抗を考慮し、押圧
による加圧の場合に伸縮を妨げることのないような、ポ
リエステル樹脂等の軟質樹脂の材料を用い、シート状の
筒型構造にすることが望ましい。
【0027】前述のシールド電極105としては、押圧
による加圧時に伸縮が可能なように、たとえば、アルミ
箔ラミネートフィルムのようなフレキシブルな電極を使
用する。
【0028】上記実施例の静電容量感圧テープセンサ1
00は上述の構造及び材料により、不要輻射の発生と外
部からのノイズの進入を抑圧し、野外での降雨、降雪の
影響が小さく、地中等にも設置して使用ができるものと
なった。
【0029】図12および図13の実施例においても、
静電容量感圧テープセンサ100は、押圧により伸縮可
能な誘電体シート101を、その下面においては二枚の
導電体からなる電極102,103を所定の間隙をおい
て並べて設置し、その上面においては結合電極110を
介在させてこれらで挟んだコンデンサ構造の周囲を、上
記と同様に押圧により伸縮可能な絶縁体104で囲み、
またその周囲を押圧により伸縮可能なシールド電極10
5で覆った構造を備えている。この実施例においては、
結合電極10とコンデンサ電極2,3との電極間隔が加
圧により変化することにより、コンデンサ電極2,3に
接続している引き出し線にあまりストレスがかからない
という特徴がある。
【0030】図14および図15においては、この発明
の静電容量感圧テープセンサ100の使用例を示してい
る。すなわち図14は家屋やビルディング等の周囲のベ
ランダ部分に屋外設置する例を示し、ベランダ121上
面に静電容量感圧テープセンサ100をベランダ121
の輪郭に沿って布設している。図15では、窓枠122
上に静電容量感圧テープセンサ100を敷設し、その上
面にサッシ123を搭載している。もちろん上記静電容
量感圧テープセンサ100は、敷設場所の形状や輪郭に
応じて適宜その形状や輪郭等を変形ないし加工すること
ができる。
【0031】上記静電容量感圧テープセンサ100は、
人体などの押圧により静電容量が変化する構造であっ
て、高感度かつ水分や加圧に対して耐久性のある材料を
用いているため、上記各施工例にみられるように屋外に
おいて地中等に設置して人体を検知したり、室内で窓枠
122等の上に搭載して人体がドアを開くのを検知する
のに使用できる。またこの静電容量感圧テープセンサ1
00は内部でコンデンサ電極の周囲を絶縁体104を介
して導電体でシールド電極105で完全に被覆してシー
ルドをしており、地中のノイズ電流や外来の電波ノイズ
の誘導を抑圧したり、センサ回路からの信号による不要
輻射ノイズを抑圧している。その他上記シールドの作用
により、静電容量感圧テープセンサ100の周囲の誘電
率の大小を静電容量の変化として検出する作用を有して
いるため、人体の誘電率や帯電状態、及び義手、手袋の
誘電率や厚さ等の影響、降雨や降雪等の誘電率の高い気
象条件の影響をほとんど受けることなく、押圧のみによ
ってセンサの静電容量が変化するようになる。したがっ
て外来ノイズや降雨等の気象条件、及び人体の手袋等の
影響をうけることなく、人体等の検出が可能となった。
【0032】
【発明の効果】この発明の静電容量重量センサもしくは
静電容量感圧テープセンサは、人体などの重量により静
電容量が変化する構造であって、高感度かつ水分や重量
に対して耐久性のある材料を用いたものであるため、地
中や建造物等に設置して人体を検知するのに使用でき
る。またこの静電容量重量センサは内部でコンデンサ電
極の周囲を絶縁体を介して導電体でシールドしており、
地中や建造物の電流によるノイズや人体等の帯電状態に
よる静電容量の変化を受けることのない構造であるか
ら、人体の帯電状態や義足、靴の誘電率や靴の高さ等の
影響によってセンサの静電容量が変化することがなく、
体重の軽い小動物を識別除去できる。しかも、重量の小
さい降雨や降雪等によりセンサの静電容量が変化するこ
とがほとんどないため、気象条件による誤動作の心配が
ないという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の静電容量重量センサの1実施例を示
す一部切欠斜視図である。
【図2】その断面図である。
【図3】静電容量重量センサの他の実施例を示す一部切
欠斜視図である。
【図4】その断面図である。
【図5】静電容量重量センサのさらに別の実施例を示す
一部切欠斜視図である。
【図6】その断面図である。
【図7】本発明に使用するカバー絶縁体の1例を示す横
断面図である。
【図8】(a)、(b)は本発明に使用する誘電体シー
トの例を示すそれぞれ横断面図である。
【図9】(a)ないし(d)は、この発明の静電容量重
量センサの設置例を示すそれぞれ概略断面図である。
【図10】この発明の静電容量感圧テープセンサの1実
施例を示す一部切欠斜視図である。
【図11】その断面図である。
【図12】静電容量感圧テープセンサの他の実施例を示
す一部切欠斜視図である。
【図13】その断面図である。
【図14】この発明の静電容量感圧テープセンサをベラ
ンダ部分に設置した例を示す概略斜視図である。
【図15】この発明の静電容量感圧テープセンサを窓枠
位置に設置した例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 誘電体シート 2 コンデンサ電極A 3 コンデンサ電極B 4 絶縁体 5 シールド電極 6 カバー絶縁体 10 結合電極 11 静電容量重量センサ 12−1 コンクリート打設面 12−2 床板 12−3 バッド 13 土 14 足踏み 15 カーペットシート 16 敷布団 21 弾性絶縁体 22 硬質絶縁体 100 静電容量感圧テープセンサ 101 誘電体シート 102,103 コンデンサ電極 104 絶縁体 105 シールド電極 110 結合電極 121 ベランダ 122 窓枠 123 サッシ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の電極間の間に誘電体を挟みコンデン
    サを構成し、この周囲を絶縁体で覆って、さらにこの周
    囲をシールド電極で覆い、その周囲を絶縁材料で覆った
    ことを特徴とする静電容量重量センサ。
  2. 【請求項2】請求項1の発明において2枚の電極間の誘
    電体が 0.4mm〜0.8mm程度の厚さの弾性を有
    する誘電体シートであることを特徴とする静電容量重量
    センサ。
  3. 【請求項3】請求項1の発明において2枚の電極の周囲
    を覆っている絶縁体、その周囲のシールド電極およびそ
    の外周を覆っている絶縁体は、重量の印加方向に対して
    伸縮可能な構造および材料で構成されていることを特徴
    とする静電容量重量センサ。
  4. 【請求項4】請求項1の発明において、静電容量重量セ
    ンサの外周を覆っている、重量の印加方向に対して伸縮
    可能な材料として熱可塑性ポリエーテルエステルエラス
    トマー、超軟質ポリエステル樹脂等を用いたことを特徴
    とする静電容量重量センサ。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の誘電体シートとしてポリ
    プロピレンその他のポリオレフィン樹脂シート、あるい
    はこのポリプロピレンその他のポリオレフィン樹脂シー
    トの表面に凹凸を設けたシート状物を用いたことを特徴
    とする静電容量重量センサ。
  6. 【請求項6】2枚の電極間の間に誘電体を挟みコンデン
    サを構成し、この周囲を絶縁体で覆って、さらにこの周
    囲をシールド電極で覆ったことを特徴とする静電容量感
    圧テープセンサ。
  7. 【請求項7】請求項6の発明において2枚の電極間の誘
    電体が 0.4mm〜0.8mm程度の厚さの弾性を有
    する誘電体シートであることを特徴とする静電容量感圧
    テープセンサ。
  8. 【請求項8】請求項6の発明において2枚の電極の周囲
    を覆っている絶縁体、その周囲のシールド電極は、重量
    の印加方向に対して伸縮可能な構造および材料で構成さ
    れていることを特徴とする静電容量感圧テープセンサ。
  9. 【請求項9】請求項7に記載の誘電体シートとしてポリ
    プロピレンその他のポリオレフィン樹脂シート、あるい
    はこのポリプロピレンその他のポリオレフィン樹脂シー
    トの表面に凹凸を設けたシート状物を用いたことを特徴
    とする静電容量感圧テープセンサ。
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